JP3296248B2 - 楽音演奏装置 - Google Patents

楽音演奏装置

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JP3296248B2
JP3296248B2 JP11421197A JP11421197A JP3296248B2 JP 3296248 B2 JP3296248 B2 JP 3296248B2 JP 11421197 A JP11421197 A JP 11421197A JP 11421197 A JP11421197 A JP 11421197A JP 3296248 B2 JP3296248 B2 JP 3296248B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵盤を押したとき
にピッチを可変させて楽音演奏を行う電子楽器等の楽音
演奏装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子楽器において、ポルタメント効果を
得るものが知られている。ポルタメント効果は、新規に
鍵盤を押したときに発生する楽音のピッチが、以前に発
音された楽音のピッチからこの新規に押された鍵盤の指
定ピッチまで移行する効果である。ピッチの移行が連続
的でなめらかなものをポルタメント、全音または半音単
位の段階的な変化のものをグリッサンドということもあ
るが、この明細書では、両者を合わせてポルタメントと
いうことにする。
【0003】従来、ポルタメント効果の機能設定を演奏
前に行うものでは、演奏中に常にポルタメント効果がか
かってしまった。演奏中においてキーオフの前に次の鍵
盤をキーオンする、いわゆるレガート奏法を行なうこと
によりポルタメント効果をかけるものもあった。しか
し、この場合、演奏中にポルタメント効果の態様を選択
できなかった。
【0004】また、サステインペダルの操作によりキー
オフ後に緩やかな減衰過程にある楽音が存在するとき
に、新規に押鍵した楽音にポルタメント効果を与える場
合、減衰過程中の第1の楽音と、既に消音した楽音のピ
ッチから新規の押鍵のピッチへと移行する第2の楽音と
の2つの楽音が重なって発音されるものであったため、
響きが厚くなり重厚感を出せるが、濁った感じが出てし
まい、演奏によっては適しない場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、新規に発音され
る楽音に与えるピッチ変化の異なる態様の選択を、演奏
中に行うことが可能な楽音演奏装置を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項に記載の発明に
おいては、楽音演奏装置において、楽音の発音及び該楽
音の音高をそれぞれ指定する複数の第1の操作子と、該
複数の第1の操作子のそれぞれにより発音されている前
記楽音に対して該複数の第1の操作子のそれぞれのオフ
タイミング後にエンベロープの緩やかな減衰処理を行わ
せるために用いる第2の操作子と、前記複数の第1の操
作子のいずれかにより新規に発音する前記楽音の発音開
始時に、前記第2の操作子により前記減衰処理が行われ
ている前記楽音が存在しないことを条件として、前記
数の第1の操作子のいずれかにより新規に発音する前記
楽音のピッチを、既に発音を終了した前記楽音のピッチ
を開始ピッチとして、該開始ピッチから前記新規に発音
する楽音に指定された音高のピッチに向けて変化させる
制御手段を有するものである。
【0008】請求項に記載の発明においては、楽音演
奏装置において、楽音の発音及び該楽音の音高をそれぞ
れ指定する複数の第1の操作子と、該複数の第1の操作
子のそれぞれにより発音されている前記楽音に対して該
複数の第1の操作子のそれぞれのオフタイミング後にエ
ンベロープの緩やかな減衰処理を行わせるために用いる
第2の操作子と、前記複数の第1の操作子のいずれか
より新規に発音する前記楽音の発音開始時に前記第2の
操作子により前記減衰処理が行われている前記楽音が存
在することを条件として、前記減衰処理が行われている
楽音の発音を停止させるとともに、前記複数の第1の操
作子のいずれかにより新規に発音する前記楽音のピッチ
を、前記減衰処理が行われている楽音のピッチを開始ピ
ッチとして、該開始ピッチから前記新規に発音する楽音
指示された音高のピッチに向けて変化させる制御手段
を有するものである。したがって、減衰処理が行われて
いる楽音のピッチから新規指定楽音に向けてピッチを可
変させることができる。その際、新規に発音する楽音が
減衰処理が行われている楽音と重なることを防止するこ
とができるために音の濁りがない楽音発生が可能であ
る。
【0009】請求項に記載の発明においては、請求項
または2に記載の楽音演奏装置において、前記制御手
段は、前記複数の第1の操作子により新規に発音する
楽音が、所定時間内に複数個あるときに、前記開始ピ
ッチを複数個抽出し、複数個の前記開始ピッチと複数個
の前記新規に発音する楽音に指定された音高のピッチと
を音高順に対応させることにより、前記複数個の開始ピ
ッチを前記新規に発音する各楽音に割り当てて、前記新
規に発音する各楽音のピッチを、割り当てられた前記各
開始ピッチから前記新規に発音する各楽音に指定された
音高のピッチに向けて変化させるものである。したがっ
て、和音のような同時押鍵による複数の楽音に対して、
音高順の対応関係を有する開始ピッチから違和感のない
ピッチの変化を与えることができる。請求項4に記載の
発明においては、請求項1または2に記載の楽音演奏装
置において、前記制御手段は、前記複数の第1の操作子
により新規に発音する前記楽音が、所定時間内に複数個
あるときに、前記開始ピッチを複数個抽出し、複数個の
前記開始ピッチを与える楽音と複数個の前記新規に発音
する楽音とを押鍵順に対応させることにより、前記複数
個の開始ピッチを前記新規に発音する各楽音に割り当て
て、前記新規に発音する各楽音のピッチを、割り当てら
れた前記各開始ピッチから前記新規に発音する各楽音に
指定された音高のピッチに向けて変化させるものであ
る。したがって、和音のような同時押鍵による複数の楽
音に対して、押鍵順の対応関係を有する開始ピッチから
違和感のないピッチの変化を与えることができる。請求
項5に記載の発明においては、請求項1に記載の楽音演
奏装置において、前記制御手段は、前記複数の第1の操
作子により新規に発音する前記楽音が、所定時間内に複
数個あるときに、前記新規に発音する楽音の開始時に発
音中の前記楽音が存在するときは該発音中の楽音のピッ
チから、また、前記新規に発音する楽音の開始時に前記
発音中の楽音が存在しないときは新規に発音する各楽音
に指定された音高のピッチから、できるだけ離れたピッ
チを、前記既に発音を終了した楽音のピッチの中から、
前記開始ピッチとして複数個抽出して、前記新規に発音
する各楽音に割り当てて、前記新規に発音する各楽音の
ピッチを、割り当てら れた前記各開始ピッチから前記新
規に発音する各楽音に指定された音高のピッチに向けて
変化させるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
おいて、ポルタメントの変化の態様を例示する模式的説
明図である。図中、1はサステインペダルの操作状態、
2〜6は楽音のピッチを表す。横軸は時間であり、第1
〜第5の鍵盤が順次キーオンして行く例であり、サステ
インペダルは、第2の鍵盤のキーオン中にオンになるも
のとする。この楽音演奏装置は、複数の発音チャンネル
を有し、発音チャンネルの数に等しい数の楽音を同時発
音することができる。
【0011】第1の鍵盤は、サステインペダルの操作状
態1がオフのときに、キーオン,キーオフされるもの
で、楽音のピッチ2は、第1の鍵盤により指定された音
高のピッチである。したがって、通常の発音がなされ
る。第2の鍵盤は、そのキーオン中において、サステイ
ンペダルの操作状態1がオフからオンに変化した後にキ
ーオフする。この第2の鍵盤は発音状態を終了する際
に、上述のサステインペダルの操作により減衰が遅らさ
れ、いわゆるサステイン状態となる。この楽音のピッチ
3も、第2の鍵盤により指定された音高そのものであ
る。
【0012】第3の鍵盤は、サステインペダルの操作状
態1がオン状態であって、かつ、第2の鍵盤が上述した
サステイン状態にある時にキーオンとなる。この場合、
楽音のピッチ4にポルタメント効果が与えられ、第2の
鍵盤のピッチ3を始点としてこの鍵盤により指定された
音高のピッチまで緩やかに移行する。その際、第2の鍵
盤のサステイン状態は終了して消音される。
【0013】このようにして、サステイン状態の楽音を
始点としたポルタメントが開始されるとともに、サステ
イン状態の楽音と重ならないポルタメント効果が付加さ
れ、サステイン状態の楽音が新規の楽音に引き寄せられ
る感じを与える演奏ができるとともに、音が濁るおそれ
のない楽音発生が可能となる。このような楽音のピッチ
の変化の第1の態様は、第2の鍵盤の発音を割り当てら
れた発音チャンネルに、第2の鍵盤に代えて、引き続
き、第3の鍵盤の発音を割り当てることによって実現さ
れる。
【0014】第4の鍵盤は、サステインペダルの操作状
態1がオン状態で、かつ、第3の鍵盤がキーオン状態の
ときにキーオンとなる。この場合、楽音のピッチ5にポ
ルタメント効果が与えられるが、ピッチの始点は、発音
中の楽音のピッチではなく、既に発音を終了した楽音の
ピッチであって、新規な楽音のピッチ5は、この始点か
らこの鍵盤により指定された音高のピッチまで緩やかに
移行する。発音中の楽音のピッチとは異なるピッチから
新規な楽音の発音が開始されるため、意外性のある演奏
効果を得ることができる。
【0015】このような楽音のピッチの変化の第2の態
様は、空きチャンネル状態になっている発音チャンネル
に第4の鍵盤の発音を割り当てることによって実現され
る。そのため、発音チャンネルは、空きチャンネルとな
った後も、直前に発音していた楽音のピッチを記憶して
いる。なお、第4の鍵盤の発音が複数ある空きチャンネ
ルのどのチャンネルに割り当てられるかは、チャンネル
割り当て方式によって異なるため、特にチャンネルの選
択を行わない限り一定しない。図1は、発音チャンネル
をあえて2チャンネルとして図示したもので、第4の鍵
盤のキーオンにより発音される楽音のピッチ5の始点
は、第1の鍵盤で指定された楽音のピッチ2となる。
【0016】第5の鍵盤は、サステインペダルの操作状
態1がオン状態で、かつ、第4の鍵盤がキーオフ状態の
ときにキーオンとなる。この場合、楽音のピッチ6にも
ポルタメント効果が与えられ、そのピッチの始点は、第
4の鍵盤の場合と同様に、既に発音を終了した楽音のピ
ッチであって、新規の楽音のピッチ6は、この始点から
この鍵盤により指定された音高のピッチまで緩やかに移
行する。図示の例では、ピッチの始点を、第3の鍵盤で
指定された楽音のピッチ4としたが、チャンネル割り当
て方式によっては、第4の鍵盤で指定された楽音のピッ
チ5となる場合もある。
【0017】上述したように、鍵盤の押鍵により新規に
発音する楽音のポルタメントを、サステインペダルがオ
ン状態であることを条件として動作可能にし、ポルタメ
ントの態様として、サステイン状態の楽音のピッチを始
点とするもの、既に発音を終了した楽音のピッチを始点
とするものという2つの態様を設け、押鍵およびサステ
インペダルのオンオフタイミングに基づいて2つの態様
の選択を可能にしている。また、サステイン状態の楽音
のピッチを始点とするポルタメントの場合、サステイン
状態の楽音を消音することによって、音の濁りが生じる
おそれを取り除いている。
【0018】上述した説明では、複数ある空きチャンネ
ルへの新規の発音の割り当ては、前提となる楽音演奏装
置のチャンネル割り当て方式に委ねていた。しかし、例
えば第4の鍵盤による楽音については、現在発音中の第
3の鍵盤の楽音のピッチ4からできるだけ離れたピッチ
を保持した空きの発音チャンネルを選択し、この空きの
チャンネルのピッチから第4の鍵盤に指定された音高の
ピッチに向けてピッチ変化させるようにすることが可能
である。このような選択を行うことにより、発音されて
いる楽音に重なって、新たな楽音が発生することになる
が、ポルタメント効果のピッチの始点が、現に発音され
ているピッチよりも離れるため、音に重厚感が出る。
【0019】また、例えば、第5の鍵盤による楽音につ
いては、第5の鍵盤が指定する音高のピッチからできる
だけ離れたピッチを保持した空きの発音チャンネルを選
択し、この空きのチャンネルのピッチから第5の鍵盤に
指定された音高のピッチに向けてピッチ変化させるよう
にすることが可能である。このような選択を行うことに
より、ピッチの変化幅が広いポルタメント演奏が可能に
なる。
【0020】なお、空きチャンネルに保持しておくピッ
チは、この空きチャンネルに前回の発音時に割り当てら
れていた楽音のピッチであるが、このピッチは、この楽
音にポルタメント効果が与えられていて、鍵盤により指
定された音高に達する前にキーオフされ消音されたもの
である場合には、指定された音高のピッチとは異なるピ
ッチとなっている。もちろん、空きチャンネルに前回の
発音時に割り当てられていた楽音に対して鍵盤により指
定された音高を始点としたい場合には、この指定された
音高を保持しておけばよい。上述した説明では、ポルタ
メントの変化速度については説明しなかったが、変化速
度は、ホイールの回転角やペダルの押し込み量によって
演奏中に変更することができる。サステインペダルを連
続可変量を出力するものにすれば、この押し込み量によ
って変化速度を制御することも可能である。
【0021】図2は、本発明の実施の一形態におけるハ
ードウエア構成を示すブロック図である。図中、11は
バス、12は鍵盤、13はRAM、14はサステインペ
ダル、15はROM、16はパネルスイッチ、17はC
PU、18はタイマ、19は表示部、20は音源、21
はDSP、22はDAC、23はサウンドシステム、2
4は外部記憶装置、25はMIDI/IF、26は他の
MIDI機器である。
【0022】バス11には、CPU17などの複数のブ
ロックが接続されている。押鍵状態は鍵盤12内の検出
回路で検出される。RAM13には、CPU17のワー
キングエリアが設けられるとともに、音色編集バッファ
やユーザ音色群が記憶される。サステインペダル14
は、図1を参照して説明したように離鍵後の楽音の減衰
を遅らせる操作子である。ROM15には、CPUプロ
グラムのほか、プリセットデータなどが記憶されてい
る。パネルスイッチ16は、パネル上に設けられ各種の
選択や設定を行う操作子であり、図示しない検出回路で
スイッチの状態を検出する。CPU17は、割り込み処
理などの周期を規定するタイマ18からのタイマイベン
ト信号を受けて楽音演奏のための処理を行う。表示部1
9は、例えば液晶表示装置であり、パネルスイッチ16
の選択,設定状態等を表示する。
【0023】音源20は、バス11を通じてCPU17
から楽音パラメータや音高,発音タイミング,消音タイ
ミング等を受けて楽音信号を生成する。DSP21は、
ディジタル信号処理プロセッサであって、リバーブ等の
音場効果を付加する。DAC22は、D/A変換器であ
ってディジタル信号形式の楽音信号をアナログの楽音信
号に変換し、サウンドシステム23に出力する。音源の
楽音発生方式は、波形メモリ方式、FM方式、物理モデ
ル方式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、基本
波形発生部にVCO(電圧制御型発振器),フィルタ部
にVCF(電圧制御型フィルタ),振幅制御部にVCA
(電圧制御型増幅器)を用いたアナログシンセサイザ方
式等、どのような方式であってもよい。
【0024】音源20から直接アナログ信号が出力され
る場合には、DAC22は不要であり、アナログ対応の
効果回路を介してサウンドシステム23に出力する。専
用のハードウエアを用いて音源回路を構成するものに限
らず、DSPとマイクロプログラムとを用いて音源回路
を構成したり、CPU18とソフトウェアのプログラム
とで楽音波形の発生処理も行うようにしてもよい。
【0025】外部記憶装置24は、HDD(ハードディ
スクドライブ)、CD−ROM(コンパクトディスク・
リード・オンリィ・メモリ)ドライブ等の記憶装置であ
る。これらの外部記憶装置は必ずしも必須のものではな
いが、外部記憶装置24、例えば、HDDには、制御プ
ログラムや音色データ等の各種データを記憶しておく。
ROM15に制御プログラムが記憶されていない場合、
このHDD内のハードディスクに制御プログラムを記憶
させておき、それをRAM14に読み込むことにより、
ROM15に制御プログラムを記憶している場合と同様
の動作をCPU17にさせることができる。このように
すると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が
容易に行える。
【0026】MIDIインターフェース25は、他のM
IDI機器26との間でMIDIデータの入出力を行
う。図示を省略したが、モデムやイーサーネットインタ
ーフェース等の通信インターフェースを設けて、LAN
(ローカルエリアネットワーク)やインターネット、電
話網等の通信ネットワークを介し、サーバコンピュータ
と相互接続して楽音データの入出力等を行うようにして
もよい。
【0027】図3ないし図9は、本発明の実施の一形態
を実行するための処理の流れを表す図である。図3はメ
インルーチンのフローチャート、図4は図3における演
奏部分のフローチャート、図5は信号処理Aのフローチ
ャート、図6は図4における信号処理Bのフローチャー
ト、図7は図4における信号処理Cのフローチャート、
図8は発音処理のフローチャート、図9は、割り込み処
理のフローチャートを示す図である。なお、いずれのフ
ローチャートも、本発明の実施の一形態を説明するため
に簡略化したものとなっている。
【0028】図3に示したメインルーチンを説明する。
S31において種々のフラグやパラメータの初期化処理
を行いS32に処理を進める。nは発音チャンネルの番
号を示す変数であり、この例では0番から9番まの発音
チャンネルが用意されている。各発音チャンネルのポル
タメントの有無を指示するP0 〜P9 、サステインペダ
ルのオンオフ状態を表すSP、発音チャネル番号n、各
発音チャンネルの発音状態を表すH0 〜H9 、各発音チ
ャンネルに割り当てられた鍵盤のオンオフ状態を表すK
0 〜K9 、を全て0に初期設定する。また、各発音チャ
ンネルで発音する楽音のピッチを指示するC0 〜C9
各発音チャンネルで発音する楽音の音量を指示するL0
〜L9 、をそれぞれ標準値に初期設定する。S32にお
いては、パネル上のスイッチの設定状態を検出したり、
パネル上の表示部へ表示データを設定したりして、S3
3に処理を進める。S33においては、図4に示す演奏
のための処理を行ない、再びS32に処理を戻し、同様
な処理を繰り返す。
【0029】図4に示した演奏のためのフローを説明す
る。このフローにおいては、押鍵開始時点の検出をキー
オンイベントの検出として行い、離鍵時点の検出をキー
オフイベントの検出として行う。また、サステインペダ
ルを押してオンにした時点の検出をサステインオンイベ
ントの検出として行い、サステインペダルを戻してオフ
にした時点の検出をサステインオフイベントの検出とし
て行う。それぞれの場合に応じて信号処理Aないし信号
処理C等を行い、発音処理のステップに進めるが、ピッ
チの変更、減衰音の音量制御は、図9に示す割り込み処
理で行う。
【0030】S41においては、キーオンイベントがあ
るか否かを判定し、有る場合にはS42に処理を進め、
ない場合にはS46に処理を進める。S42において
は、SP=1であるか否かを判定し、SP=1でなけれ
ばS43に処理を進めるが、SP=1であればS45に
処理を進める。ここで、SPは図3のS31でも説明し
たようにサステインペダルのオンオフ状態を示すフラグ
であり、SP=1はサステインペダルオンを、SP=0
はサステインペダルオフを表す。
【0031】図5を参照してS43の信号処理Aを説明
する。この信号処理Aは、キーオン検出時にサステイン
ペダルがオフであるときの信号処理であって、発音処理
チャンネルの空き状態を検出して、最初に空きを検出し
た発音チャンネルに、キーオンした鍵盤の音高値を設定
する処理を行う。
【0032】S61においては、nの値を0に初期設定
して、S62に処理を進める。S62においては、Hn
=0であるか否かを判定し、Hn=0のときにはS65
に処理を進めるが、Hn=0でないときには、S63に
処理を進める。ここで、Hnとは、n番目の発音チャン
ネルの発音の有無を指定するフラグであり、0のときに
はそのチャンネルに割り当てられた楽音が発音しない状
態であり、1のときには発音状態であることを示すもの
である。
【0033】S63においては、n番目のチャンネルが
発音状態のチャンネルであるときにnの値を1だけ増加
させ、S64に処理を進める。S64においてnの値が
10になるまで、S62に処理を戻し、S62からS6
5に処理が進まない限り、S62〜S64の処理を繰り
返し実行させる。S64においてnの値が10になると
リターンする。S65においては、キーオンした鍵盤の
音高値であるKonの値をn番目のチャンネルで発音す
る音高値であるCnに格納して、S66に処理を進め
る。S66においては、Hnを1にしてこのチャンネル
を発音状態とし、このnチャンネルを指定した鍵盤の状
態を示すKnを1にして、図4におけるS44の発音処
理にリターンする。
【0034】図6を参照して図4におけるS45の信号
処理Bについて説明する。S44における発音処理は、
最後に説明することとする。図6に示した信号処理B
は、キーオン検出時にサステインペダルがオンであると
きの信号処理であって、発音処理チャンネルの中で、発
音状態であり、かつ、キーオフ状態である発音チャンネ
ルを検出し、最初に検出した発音チャンネルにキーオン
状態を設定し、ポルタメントの有無を示すフラグである
Pnを1にする。ここで、Pnが1のときはその楽音に
ポルタメント効果を付与し、0のときはポルタメント効
果を付与しないことを表す。また、上述した条件の発音
チャンネルが見つからない場合には、最初に検出した空
きチャンネルを発音状態として、キーオン状態に設定し
た上で、同様の処理を行う。
【0035】S71においては、nの値を0に初期設定
して、S72に処理を進める。S72においては、Hn
=1かつKn=0であるか否かを判定し、Hn=1かつ
Kn=0のときにはS80に処理を進めるが、そうでな
いときには、S73に処理を進める。ここで、Hn=1
かつKn=0の条件を満足するのは、n番目の発音チャ
ンネルが発音状態中であってかつキーオフ状態のとき、
すなわちサステイン状態であるときである。S73にお
いては、nの値を1だけ増加させ、S74に処理を進め
る。S74においては、nの値が10になるまで、S7
2に処理を戻す。nの値が10になるとS75に処理を
進める。
【0036】S75においては、再び、nの値を0に初
期設定して、S76に処理を進める。S76において
は、Hn=0であるか否かを判定し、Hn=0であると
きには、S79に処理を進めHnを1に設定し、S80
に処理を進める。Hn=0でないときには、S77に処
理を進めnの値を1だけ増加させてS78に処理を進め
る。S78においては、nの値が10になるまでS76
に処理を戻し、nの値が10になるとリターンする。S
80においては、Knを1にしてキーオン状態とし、S
81においてPnを1にしてポルタメント効果を付与す
る指示をして、図4におけるS44の発音処理にリター
ンする。
【0037】図4に戻り、S46においては、キーオフ
イベントの有無を判定し、キーオフイベントが有るとき
はS47に処理を進め、キーオフイベントがないときに
はS50に処理を進める。S47においては、サステイ
ンペダルがSP=1であるか否かが判定される。サステ
インペダルがオフのためSP=0となっているときには
S48に処理を進め、Knを0にしてn番目の発音チャ
ンネルをキーオフ状態にし、Hnを0にしてn番目の発
音チャンネルを発音しない状態にしてS44の発音処理
に進む。S47においてサステインペダルがオンのため
SP=1であるときにはS49に処理を進め、Knを0
にしてn番目の発音チャンネルをキーオフ状態にし、S
44の発音処理に進む。
【0038】S50においては、サステインペダルのオ
ンイベントが有るか否かを判定し、有るときにはS51
に処理を進め、SPを1にしてサステインペダルがオン
であることを指示してS44の発音処理に進む。S52
においては、サステインオフイベントが有るか否かを判
定し、サステインオフイベントが有るときにはS53に
処理を進めSPを0にしS54の信号処理Cに進む。
【0039】図7を参照して図4に示すS54の信号処
理Cを説明する。この信号処理Cは、サステインペダル
がオフになったときの信号処理であり、楽音がサステイ
ン状態の発音チャンネルがあるときにこの発音を消音さ
せる処理を行う。
【0040】S91においては、nの値を0に初期設定
して、S92に処理を進める。S92においては、Hn
=1かつKn=0であるか否かを判定し、Hn=1かつ
Kn=0のときにはS93に処理を進めるが、そうでな
いときには、S94に処理を進める。ここで、Hn=1
かつKn=0の条件を満足するのは、n番目の発音チャ
ンネルがサステイン状態のときである。S93において
は、n番目の発音チャンネルが発音する音量Lnを0に
して消音させ、S94に処理を進める。S94において
は、nの値を1だけ増加させ、S95に処理を進める。
S95においては、nの値が10になるまで、S92に
処理を戻す。nの値が10になると図4におけるS44
の発音処理にリターンする。
【0041】図8を参照して、図4に示すS44の発音
処理を説明する。この発音処理は、全ての発音チャンネ
ルについて、指定された音高と音量で楽音を発生させ
る。なお、サステイン状態にある発音チャンネルの音量
の減衰処理およびポルタメント効果を付与する発音チャ
ンネルの発音ピッチの移行とは、図9を参照して後述す
る割り込み処理で行う。
【0042】S101においては、nの値を0に初期設
定して、S102に処理を進める。S102において
は、Hn=1であるか否かを判定し、n番目の発音チャ
ンネルが発音状態であるためにHnが1であるときには
S103に処理を進めるが、そうでないときには、S1
04に処理を進める。S103においては、n番目の発
音チャンネルに現在指定されているCnのピッチで、か
つ、n番目の発音チャンネルに現在設定されているLn
の音量で楽音を発生させる処理を行いS104に処理を
進める。S104においては、nの値を1だけ増加さ
せ、S105に処理を進める。S105においては、n
の値が10になるまで、S102に処理を戻し、nの値
が10になると図3のS32にリターンする。
【0043】図9を参照して割り込み処理を説明する。
この割り込み処理は、図2に示したタイマー18による
割り込みで起動する。上述したように、この割り込み処
理は、サステイン状態の楽音の音量の減衰処理、およ
び、ポルタメント効果を付与する楽音の発音ピッチの移
行の制御を行う。
【0044】S111においては、SP=1であるか否
かが判定され、サステインペダルがオフであるためSP
=0のときは直ちにリターンして割り込み処理を終了す
る。SP=1のときには、S112に処理を進め、nの
値を0に初期設定して、S113に処理を進める。S1
13においては、Kn=0かつHn=1であるか否か、
すなわち、n番目のチャンネルがサステイン状態である
か否かが判定され、サステイン状態であるときには、S
114に処理を進め、サステイン状態でないときには、
次に、ポルタメント効果を指示するフラグであるPnが
1であるか否かの判定に進む。
【0045】S114においては、楽音の振幅Lnから
LSを減算することによりエンベロープの緩やかな減衰
処理を行い、S115に処理を進める。ここで、LS
は、1度の割り込みで変化するサステイン操作が適用さ
れる楽音の減衰音量である。S115においては、楽音
の振幅Lnが0になったか否かが判定され、0でないと
きにはS117に処理を進め、0になったときにはS1
16に処理を進めてHnを0にすることにより、この発
音チャンネルを発音されない状態にするとともに、振幅
Lnを標準値に初期設定し直して、S117に処理を進
める。
【0046】S117においては、Pn=1であるか否
か、すなわち、ポルタメント効果を付与する発音チャン
ネルであるか否かが判定される。ポルタメント効果を付
与するチャンネルである場合には、S118に処理を進
めるが、付与しないチャンネルである場合には、S12
3に処理を進める。S118においては、現在において
指定されているピッチCnの値が、キーオンした鍵盤で
指定された音高のピッチKnの値未満であるか否かが判
定され、未満のときにはS120に処理を進めるが、以
上の時にはS119に処理を進め、PHnの正負極性を
反転させた上でS120に処理を進める。ここで、PH
nとは、一度の割り込みで変化するピッチ量である。S
118,S119の処理は、ピッチの移行方向を定める
ものである。
【0047】S120においては、現在のピッチCnに
上述したPHnを加算したものを新たなピッチCnとし
てS121に処理を進める。S121においては、ピッ
チCnがキーオンした鍵盤で指定された音高のピッチK
nの値に等しくなった否かを判定し、等しくないときに
はS123に処理を進め、等しくなったときには、S1
22に処理を進め、Pnを0にすることによりポルタメ
ント効果を付与しないチャンネルにした上でS123に
処理を進める。S123においては、nの値を1だけ増
加させS124に処理を進める。S124においては、
nの値が10になるまで、S113に処理を戻す。nの
値が10になると割り込み処理を終了する。
【0048】以上で、本発明の実施の一形態を実行する
ための処理の流れの説明を終えるが、図1に示した第1
ないし第5の鍵盤のように、鍵盤が順次押鍵されて行く
場合を例として説明した。これに対し、和音の演奏のよ
うに、複数の鍵盤が同時にキーオンされる場合がある。
このような場合にも、同様な処理を行うことができる
が、さらに好適な実施の形態を以下に説明する。
【0049】図10は、本発明の他の実施の形態を説明
するための信号処理B’のフローチャートを示す図であ
る。このフローチャートは、図4に示した信号処理B、
すなわち、図6に示したものに置き換わるものであるの
で信号処理B’と表示している。図3ないし図9の他の
フローについては特に変更を要しない。
【0050】図4に示した信号処理Bは、キーオン検出
時にサステインペダルがオンであるときの信号処理であ
って、発音処理チャンネルの中で、発音状態かつキーオ
フ状態である発音チャンネルであって、最初に検出され
た発音チャンネルにキーオン状態を設定し、ポルタメン
ト効果を与えることを示すフラグPnを1にしていた。
これに対し、図10に示す信号処理B’においては、同
時キーオンとなる押鍵を検出したときに、現在サステイ
ン状態であるか、または、既に発音を終了した複数の楽
音の中から、新規に発音する複数の各楽音に指定された
音高のピッチと所定の対応関係を有する楽音を見つけ出
す。そして、その楽音のピッチを始点として新規に発音
する複数の各楽音に指定された音高のピッチに向けて、
新規の楽音のピッチを変化させる。
【0051】ここで、所定の対応関係の第1の例として
は、始点とする複数のピッチと新たに楽音指定された複
数の新規楽音の指定音高のピッチとを、音高順に対応さ
せるものである。すなわち、始点とする複数のピッチを
1 ,P2 ,P3 (P1 <P2 <P3 )とし、新たに楽
音指定された複数の新規楽音の指定音高のピッチを
4 ,P5 ,P6 (P4 <P5 <P6 )としたとき、P
1 →P4 ,P2 →P5 ,P3 →P6 のように対応させ
る。
【0052】所定の対応関係の第2の例としては、現在
サステイン状態であるか、または、既に発音を終了した
複数の楽音の中の押鍵順序と、新規に発音する複数の各
楽音の押し鍵順序とを対応させるものである。このよう
な機能は、新規に発音する複数の各楽音の発音チャンネ
ル割り当てによって実行される。図10に示す例におい
ては、上述した第1の例に基づいてチャンネル割り当て
を行っている。
【0053】信号処理B’では、処理が複雑であるた
め、フラグを用いずに、手順を示す記述だけで処理の流
れを説明する。S131においては、ある1つのキーオ
ンから微少時間(TT)内において、新たにキーオンさ
れたキーを検出して全て記憶する。この微少時間は、和
音入力のばらつきの時間を許容するために設定される。
S132においては、各発音チャンネルの状態をチェッ
クする。S133においては、楽音がサステイン状態の
発音チャンネルがあるか否かを判定する。サステイン状
態の発音チャンネルがないときには、S136に処理を
進め、サステイン状態の発音チャンネルがあるときに
は、S134に処理を進める。S134においては、先
にS131において記憶されたキーオンの数だけ、楽音
がサステイン状態の発音チャンネルの中から最新のもの
を抽出して、S135に処理を進める。なお、割り当て
る発音チャンネルの数が不足する場合もあり得るが、こ
の場合には、新たに発音するキーの総数を減らすなどの
処理を行う。S135においては、抽出した発音チャン
ネルを新たなキーオンに対して音高順に割り当ててリタ
ーンする。
【0054】S136においては、キーオン状態で発音
中の楽音があるか否かを判定し、キーオン状態で発音中
の楽音があるときにはS137に処理を進め、キーオン
状態で発音中の楽音がないときにはS138に処理を進
める。S137においては、発音状態でない発音チャン
ネルにおいて、現在発音中の発音チャンネルのピッチか
らピッチがより離れたピッチを保持した発音チャンネル
を抽出して、S135に処理を進める。抽出数は先にS
131において記憶されたキーオンの数である。S13
8においては、全発音チャンネルにおいて、新たにキー
オンされたキーの個々に対して最もピッチが離れたピッ
チを保持した発音チャンネルを抽出して、S135に処
理を進める。この場合も、抽出数は先にS131におい
て記憶されたキーオンの数である。
【0055】したがって、この信号処理B’において、
複数の新たな同時キーオンが割り当てられた発音チャン
ネルは、図9に示した割り込み処理によって、この発音
チャンネルが新たなキーオンが割り当てられる前に保持
していたピッチ情報から、新たなキーオンに指定された
音高に向けてピッチ変更されることになる。
【0056】サステイン状態の楽音がなく、かつ、キー
オンされたまま楽音が発音されている場合、S137に
おいては、この楽音のピッチからより離れたピッチ、で
きるだけ離れたピッチにて前回発音した発音チャンネル
を用いて新たなキーオンされた鍵盤の楽音にポルタメン
ト効果を発生させるようにする。したがって、発音され
ている楽音に重なって、新たな楽音が発生することにな
るが、ポルタメント効果のピッチの始点が、現に発音さ
れているピッチよりも離れるため、音に重厚感が出る。
【0057】また、発音されている楽音がない場合、S
13においては、新たにキーオンされたキーの個々に
対して最もピッチが離れたピッチ、できるだけ離れたピ
ッチで前回発音した発音チャンネルを用いて新たなキー
オンされた鍵盤の楽音にポルタメント効果を発生させる
ようにする。したがって、変化幅の広いポルタメント演
奏が可能になる。
【0058】S135においては、割り当てるチャンネ
ルおよび新たなキーオンそれぞれの音高を音高順にした
ため、ピッチ変化の中で、P1 →P6 ,P2 →P5 ,P
3 →P4 というように交差して変化するものがない。し
たがって、感じのよいポルタメント効果が得られる。
【0059】上述した説明では、キーオフ後の楽音の減
衰時間を遅らせる操作は、サステインペダルがオン状態
に変化したときにキーオン中であった楽音に対して行わ
れたが、異なる操作方法で減衰時間を遅らせるようにし
てもよい。また、鍵盤以外の第2の操作子として、電子
鍵盤楽器のサステインペダルを用いたが、演奏者が演奏
中に操作できるものであればサステインペダルに限られ
ない。この第2の操作子は、鍵盤とともに用いて新規に
発音する楽音のピッチの変化の態様を制御するが、音量
の減衰を制御するサステインペダルのように、このよう
なピッチの変化の態様の制御以外に楽音の特性を制御す
る機能を備えてもよい。
【0060】本発明の楽音発生装置は、シンセサイザ
ー、電子ピアノ等の専用の電子楽器の形態に限らず、汎
用のパーソナルコンピュータに楽音発生のアプリケーシ
ョンソフトウェアをインストールした形態の装置でもよ
い。すなわち、図2を参照して説明したハードウエア構
成の各機能を、パーソナルコンピュータのハードウエア
構成で実現し、これに楽音発生のアプリケーションソフ
トウェアをインストールした装置でもよい。図2に示し
た鍵盤12およびスイッチ16は、パーソナルコンピュ
ータのキーボードやマウスに置き換え可能である。ただ
し、鍵盤12やサステインペダル14は、外付けのもの
を用いた方が操作性がよい。表示回路は、パーソナルコ
ンピュータのディスプレイに置き換え可能である。音源
20等は外付けの音源装置を用いるか、音源内蔵のサウ
ンドボードを取り付けて構成する。
【0061】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、本発
明によれば、演奏中に、バリエーションのあるポルタメ
ント等のピッチ変化の切り換えをスムーズに行い、演奏
の幅を広げることができるという効果がある。例えば、
サステイン状態の音と重ならないようにして、サステイ
ン状態の楽音を始点にポルタメント等の開始をする場合
には、濁りのない楽音発生が可能である。発音中の楽音
との重ね合わせや、和音の演奏においては、感じのよい
ピッチ変化も可能である。電子鍵盤楽器に採用した場合
には、従来からあるサステインペダルを用いることが可
能で特に新たなスイッチを設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態において、ポルタメン
トの変化の態様を例示する模式的説明図である。
【図2】 本発明の実施の一形態におけるハードウエア
構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態を説明するためのメイン
ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図4】 図3における演奏部分のフローチャートを示
す図である。
【図5】 図4における信号処理Aのフローチャートを
示す図である。
【図6】 図4における信号処理Bのフローチャートを
示す図である。
【図7】 図4における信号処理Cのフローチャートを
示す図である。
【図8】 図4における発音処理のフローチャートを示
す図である。
【図9】 割り込み処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図10】 本発明の他の実施の形態を説明するための
信号処理B’のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 サステインペダルの操作状態、2〜6 楽音のピッ
チ、11 バス、12鍵盤、13 RAM、14 サス
テインペダル、15 ROM、16 パネルスイッチ、
17 CPU、18 タイマ、19 表示部、20 音
源、21 DSP、22 DAC、23 サウンドシス
テム

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音の発音及び該楽音の音高をそれぞれ
    指定する複数の第1の操作子と、 該複数の第1の操作子のそれぞれにより発音されている
    前記楽音に対して該複数の第1の操作子のそれぞれのオ
    フタイミング後にエンベロープの緩やかな減衰処理を行
    わせるために用いる第2の操作子と、 前記複数の第1の操作子のいずれかにより新規に発音す
    る前記楽音の発音開始時に、前記第2の操作子により前
    記減衰処理が行われている前記楽音が存在しないことを
    条件として、 前記複数の第1の操作子のいずれかにより
    新規に発音する前記楽音のピッチを、既に発音を終了し
    前記楽音のピッチを開始ピッチとして、該開始ピッチ
    から前記新規に発音する楽音に指定された音高のピッチ
    に向けて変化させる制御手段、 を有する ことを特徴とする楽音演奏装置。
  2. 【請求項2】 楽音の発音及び該楽音の音高をそれぞれ
    指定する複数の第1の操作子と、 該複数の第1の操作子のそれぞれにより発音されている
    前記楽音に対して該複数の第1の操作子のそれぞれのオ
    フタイミング後にエンベロープの緩やかな減衰処理を行
    わせるために用いる第2の操作子と、 前記複数の第1の操作子のいずれかにより新規に発音す
    前記楽音の発音開始時に前記第2の操作子により前記
    減衰処理が行われている前記楽音が存在することを条件
    として、前記減衰処理が行われている楽音の発音を停止
    させるとともに、前記複数の第1の操作子のいずれかに
    より新規に発音する前記楽音のピッチを、前記減衰処理
    が行われている楽音のピッチを開始ピッチとして、該開
    始ピッチから前記新規に発音する楽音に指示された音高
    のピッチに向けて変化させる制御手段、を有する ことを特徴とする楽音演奏装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記複数の第1の操作
    子により新規に発音する前記楽音が、所定時間内に複数
    個あるときに、前記開始ピッチを複数個抽出し、複数個
    の前記開始ピッチと複数個の前記新規に発音する楽音に
    指定された音 高のピッチとを音高順に対応させることに
    より、前記複数個の開始ピッチを前記新規に発音する各
    楽音に割り当てて、前記新規に発音する各楽音のピッチ
    を、割り当てられた前記各開始ピッチから前記新規に発
    音する各楽音に指定された音高のピッチに向けて変化さ
    せる ことを特徴とする請求項1または2に記載の楽音演奏装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記複数の第1の操作
    子により新規に発音する前記楽音が、所定時間内に複数
    個あるときに、前記開始ピッチを複数個抽出し、複数個
    の前記開始ピッチを与える楽音と複数個の前記新規に発
    音する楽音とを押鍵順に対応させることにより、前記複
    数個の開始ピッチを前記新規に発音する各楽音に割り当
    てて、前記新規に発音する各楽音のピッチを、割り当て
    られた前記各開始ピッチから前記新規に発音する各楽音
    に指定された音高のピッチに向けて変化させる ことを特徴とする請求項1または2に記載の楽音演奏装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記複数の第1の操作
    子により新規に発音する前記楽音が、所定時間内に複数
    個あるときに、前記新規に発音する楽音の開始時に発音
    中の前記楽音が存在するときは該発音中の楽音のピッチ
    から、また、前記新規に発音する楽音の開始時に前記発
    音中の楽音が存在しないときは新規に発音する各楽音に
    指定された音高のピッチから、できるだけ離れたピッチ
    を、前記既に発音を終了した楽音のピッチの中から、前
    記開始ピッチとして複数個抽出して、前記新規に発音す
    る各楽音に割り当てて、前記新規に発音する各楽音のピ
    ッチを、割り当てられた前記各開始ピッチから前記新規
    に発音する各楽音に指定された音高のピッチに向けて変
    化させる、 ことを特徴とする請求項1に記載の楽音演奏装置。
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