JP3452687B2 - 電子楽器の操作処理装置 - Google Patents

電子楽器の操作処理装置

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JP3452687B2 JP14009895A JP14009895A JP3452687B2 JP 3452687 B2 JP3452687 B2 JP 3452687B2 JP 14009895 A JP14009895 A JP 14009895A JP 14009895 A JP14009895 A JP 14009895A JP 3452687 B2 JP3452687 B2 JP 3452687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器の操作処理装
置に関し、さらに詳細には、操作子の操作に応じて楽音
制御機能の制御態様の切り換え処理を行う電子楽器の操
作処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器は、複数の楽音制御機能
にそれぞれ対応して設けられた複数の操作子を備え、こ
れら操作子の操作に応じて、当該操作された操作子に対
応する楽音制御機能の制御態様を切り換えるようにして
いた。
【0003】より具体的に説明すると、電子楽器に設け
られた操作子が、例えば、オン/オフ・スイッチであ
り、これにより楽音制御機能をオン/オフするものであ
るとすると、ある操作子をオン/オフすることにより、
当該操作子に割り当てられた楽音制御機能のみをオン/
オフすることができ、当該操作子のオン/オフが、当該
操作子以外の他の操作子に対応する楽音制御機能のオン
/オフに影響を与えることはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の電子楽器において、例えば、操作子が複数設け
られていて、これら複数の操作子の中の1つの操作子に
割り当てられた楽音制御機能のみをオンしたいときに
は、当該1つの操作子以外の操作子に割り当てられた楽
音制御機能のオン/オフ状態を確認し、オンであった楽
音制御機能に対応する操作子を手動によりオフして、オ
ンであった楽音制御機能をオフにしなければならないの
で、操作子の操作が煩雑となり操作性に劣るという問題
点があった。
【0005】また、各操作子をオン/オフすることによ
り各操作子に対応する楽音制御機能をオン/オフし、各
楽音制御機能のオン/オフ状態を変更することができる
ものであるが、各楽音制御機能のオン/オフ状態を変更
後の状態から変更前の状態に復帰させるためには、各楽
音制御機能のオン/オフ状態を変更するためにオン/オ
フした全ての操作子を、手動により再度オン/オフしな
ければならないため操作が煩雑となり、操作性に劣ると
いう問題点があった。
【0006】本発明は、従来の技術の有する上記したよ
うな種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、ある操作子の操作によって、当該操
作子以外の他の操作子に対応する楽音制御機能の制御を
も可能とし、楽音制御機能を変更するための操作子の操
作を簡便化して、操作性を大幅に向上させた電子楽器の
操作処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による電子楽器の操作処理装置は、電子楽器
における楽音制御機能を切り換えるための操作子の操作
態様に応じて、上記楽音制御機能の制御態様の切り換え
処理を行う電子楽器の操作処理装置であって、複数の楽
音制御機能にそれぞれ対応して設けられた複数の操作子
と、上記操作子の第1の操作態様による操作に応じて、
上記第1の操作態様により操作された操作子に対応する
楽音制御機能を第1の制御態様と第2の制御態様とに切
り換える第1の切り換え手段と、上記操作子の第2の操
作態様による操作に応じて、上記第2の操作態様により
操作された操作子に対応する楽音制御機能を第1の制御
態様に切り換えるとともに、上記第2の操作態様により
操作された操作子以外の操作子に対応する楽音制御機能
を第2の制御態様に切り換える第2の切り換え手段とを
有するようにしたものである。
【0008】また、本発明による電子楽器の操作処理装
置は、電子楽器における楽音制御機能を切り換えるため
の操作子の操作態様に応じて、上記楽音制御機能の制御
態様の切り換え処理を行う電子楽器の操作処理装置であ
って、複数の楽音制御機能にそれぞれ対応して設けられ
た複数の操作子と、上記操作子の第1の操作態様による
操作に応じて、上記第1の操作態様により操作された操
作子に対応する楽音制御機能を第1の制御態様と第2の
制御態様とに切り換える第1の切り換え手段と、上記操
作子の第2の操作態様による第1回目の操作に応じて、
上記第2の操作態様により操作された操作子に対応する
楽音制御機能を第1の制御態様に切り換えるとともに、
上記第2の操作態様により操作された操作子以外の操作
子に対応する楽音制御機能を第2の制御態様に切り換え
る第2の切り換え手段と、上記第1回目の操作がなされ
た操作子の第2の操作態様による第2回目の操作に応じ
て、上記複数の楽音制御機能の制御態様を所定の制御態
様に切り換える第3の切り換え手段とを有するようにし
たものである。
【0009】さらに、本発明による電子楽器の操作処理
装置は、電子楽器における楽音制御機能を切り換えるた
めの操作子の操作態様に応じて、上記楽音制御機能の制
御態様の切り換え処理を行う電子楽器の操作処理装置で
あって、複数の楽音制御機能にそれぞれ対応して設けら
れた複数の操作子と、上記操作子の第1の操作態様によ
る操作に応じて、上記第1の操作態様により操作された
操作子に対応する楽音制御機能を第1の制御態様と第2
の制御態様とに切り換える第1の切り換え手段と、上記
操作子の第2の操作態様による操作に応じて、上記第2
の操作態様により操作された操作子に対応する楽音制御
機能を第1の制御態様に切り換えるとともに、上記第2
の操作態様により操作された操作子以外の操作子に対応
する楽音制御機能を第2の制御態様に切り換える第2の
切り換え手段と、上記操作子の第2の操作態様による第
1回目の操作に応じて、上記第2の操作態様による第1
回目の操作前の上記複数の楽音制御機能の制御態様をそ
れぞれ記憶する記憶手段と、上記第1回目の操作がなさ
れた操作子の第2の操作態様による第2回目の操作に応
じて、上記記憶手段の記憶内容を読み出して、上記複数
の楽音制御機能の制御態様を上記第2の操作態様による
第1回目の操作前の制御態様に復帰させる制御態様復帰
手段とを有するようにしたものである。
【0010】
【作用】操作子が第1の操作態様により操作された場合
には、第1の切り換え手段によって、当該操作子に対応
する楽音制御機能を第1の制御態様と第2の制御態様と
に切り換える処理が行われる。即ち、第1の操作態様の
操作によっては、操作される操作子に対応した楽音制御
機能のみを変化させることができる。
【0011】一方、操作子が第2の操作態様により操作
された場合には、第2の切り換え手段によって、当該操
作子に対応する楽音制御機能を第1の制御態様に切り換
えるとともに、当該操作子以外の操作子に対応する楽音
制御機能を第2の制御態様に切り換える処理が行われ
る。即ち、ある操作子の操作によって、当該操作子以外
の他の操作子に対応する楽音制御機能の制御をも行うこ
とができる。
【0012】また、第3の切り換え手段を有する場合に
は、ある操作子を第2の操作態様により2回操作する
と、2回目の操作のときに、複数の楽音制御機能の制御
態様を所定の制御態様に切り換えることができる。
【0013】さらに、記憶手段と制御態様復帰手段とを
有する場合には、ある操作子を第2の操作態様により2
回操作すると、2回目の操作のときに、複数の楽音制御
機能の制御態様を第1回目の操作前の制御態様に復帰さ
せることができる。
【0014】ここで、楽音制御機能の第1の制御態様と
第2の制御態様とは、楽音制御機能をオン/オフする場
合には、例えば、第1の制御態様がオン状態になり、第
2の制御態様がオフ状態になる。また、それとは逆に、
第1の制御態様をオフ状態とし、第2の制御態様をオン
状態としてもよい。
【0015】また、楽音制御機能に関しては、例えば、
1つの発音指示(MIDIにおけるノート・オン)に応
じて音色の異なる複数の楽音を同時に発生する場合に
は、各音色の楽音の発生状態の制御(即ち、楽音を発生
するか、楽音を発生しないかの制御である。)を楽音制
御機能とすることができる。
【0016】さらに、楽音制御機能に関しては、例え
ば、MIDIにおいて、1つのノート・オン(押鍵=発
音指示)/ノート・オフ(離鍵=消音指示)に応じて、
外部の機器に対して複数チャンネルのMIDIのノート
・オン信号/ノート・オフ信号を同時に出力する場合に
は、各チャンネルのノート・オン信号/ノート・オフ信
号の出力状態の制御(即ち、ノート・オン信号/ノート
・オフ信号を出力するか、出力しないかの制御であ
る。)を楽音制御機能とすることができる。
【0017】さらにまた、楽音制御機能に関しては、例
えば、複数のパートの楽音を同時に発生する場合には、
各パートの楽音の発生状態の制御(即ち、楽音を発生す
るか、楽音を発生しないかの制御である。)を楽音制御
機能とすることができる。
【0018】
【実施例】以下、添付の図面を参照しながら、本発明に
よる電子楽器の操作処理装置の一実施例を詳細に説明す
る。
【0019】図1には、本発明の一実施例による電子楽
器の操作処理装置を備えた電子楽器のブロック構成図が
示されている。
【0020】図1に示す電子楽器は、その全体の動作の
制御を中央処理装置(CPU)10を用いて制御するよ
うに構成されている。このCPU10には、バス・ライ
ン12を介して、フローチャートを参照しながら後述す
る各種処理などを実行するためのプログラムなどが格納
されたリード・オンリ・メモリ(ROM)14と、CP
U10によるプログラムの実行に必要な各種レジスタ群
などが設定されたワーキング・エリアとしてのランダム
・アクセス・メモリ(RAM)16と、鍵の押鍵に基づ
いて当該押鍵された鍵に対応する音高の楽音の発音開始
を指示する押鍵情報を出力するとともに鍵の離鍵に基づ
いて当該離鍵された鍵に対応する音高の楽音の消音を指
示する離鍵情報を出力する鍵盤18と、後述する本発明
の実施に関連する操作子としてのトーン・スイッチおよ
びスライダ操作子などよりなる操作子群20の操作態様
を検出するためのスキャン回路22と、鍵盤18から出
力される押鍵情報/離鍵情報による発音開始の指示/消
音の指示および操作子群20のトーン・スイッチの操作
により指定される音色に応じて楽音信号を生成/停止す
るトーン・ジェネレーター24とが接続されている。
【0021】また、トーン・ジェネレーター24には、
アンプやスピーカーなどから構成されるサウンド・シス
テム26が接続されており、トーン・ジェネレーター2
4によって生成された楽音信号が、聴取し得る楽音とし
て空間に放音されるようになされている。
【0022】つまり、この電子楽器においては、操作子
群20を形成するトーン・スイッチなどが操作される
と、スキャン回路22を通してCPU10でその操作が
検出されることになる。その際に、検出された操作の状
態が、図4に示すレジスタ群などが設定されたRAM1
6に保持される。そして、CPU10はROM14に格
納されているプログラムを読み出して実行し、トーン・
スイッチなどの操作状態に応じてトーン・ジェネレータ
24を制御するものであり、トーン・ジェネレーター2
4においては操作子群20の操作に基づいて音色が設定
される。
【0023】従って、鍵盤18を押鍵すると、サウンド
・システム26を介して、トーン・ジェネレーター24
で設定された音色の楽音が発音される。
【0024】図2には、鍵盤18と操作子群20とを備
えた操作パネルの概略構成が示されている。また、図3
には、図2における操作子群20のみを拡大して示して
いる。
【0025】この電子楽器においては、操作子群20
は、64個のトーン・スイッチ20−(1)乃至20−
(64)および64個のトーン・スイッチ20−(1)
乃至20−(64)にそれぞれ対応して設けられたスラ
イダ操作子より構成されており、これら64個のトーン
・スイッチ20−(1)乃至20−(64)には、スイ
ッチ・ナンバー(SWナンバー)1乃至64がそれぞれ
割り当てられている。
【0026】また、上記したスライダ操作子を操作する
ことにより、対応するトーンの音量などを制御すること
ができる。
【0027】そして、上記した64個のトーン・スイッ
チ20−(1)乃至20−(64)をオン/オフするこ
とにより、この電子楽器に内蔵される「音色の単位」
(以下、「音色の単位」を「パッチ」と称する。)を形
成する音色(トーン)のオン(パッチとして採用してそ
のトーンの楽音を生成する))/オフ(パッチとして採
用せずそのトーンの楽音を生成しない)をそれぞれ選択
することができる。
【0028】即ち、この電子楽器は、トーン・スイッチ
20−(1)乃至20−(64)にそれぞれ割り当てら
れた64個のトーン(TONE)を内蔵するものであっ
て、トーン・スイッチ20−(1)乃至20−(64)
のオン/オフに応じて、トーン・スイッチ20−(1)
乃至20−(64)にそれぞれ割り当てられた64個の
トーンのオン/オフを制御することができる。
【0029】ここでパッチについて説明すると、上記し
たように、電子楽器に内蔵されているパッチを形作るも
のがトーンであり、通常は音色を豊かにするために、1
つのパッチが複数のトーンによって形成されている。ト
ーン・スイッチ20−(1)乃至20−(64)には6
4個のトーンがそれぞれ割り当てられているので、トー
ン・スイッチ20−(1)乃至20−(64)を適宜オ
ン/オフすることにより、64個のトーンのオン/オフ
を適宜制御することができ、これにより所望のトーンに
より形成されるパッチを自由に作成することができる。
【0030】以上の構成において、図5以降に示すフロ
ーチャートを参照しながら上記した電子楽器の作用につ
いて説明するが、この電子楽器はマルチ・タスクにより
動作し、電源投入による初期化処理の終了後においては
イベントの待機状態となり、鍵盤18の押鍵/離鍵や操
作子群20の操作が検出されてイベントが出力される
と、それに応じて各タスクの処理が実行される。なお、
操作子群20のスイッチの操作の検出に関する処理は、
CPU10に内蔵されたタイマーによる所定時間毎のタ
イマー割り込み処理により行われる。
これにより、トーン・スイッチ20−
(1)乃至20−(64)をオン/オフすると、トーン
・スイッチ20−(1)乃至20−(64)にそれぞれ
対応する64個のトーンのオン/オフが設定され、鍵盤
18を押鍵すると、トーン・スイッチ20−(1)乃至
20−(64)のオン/オフにより設定される64個の
トーンのオン/オフにより指定される音色により、押鍵
した鍵に対応する音高で楽音が発音されることになり、
また鍵盤18を離鍵すると、離鍵した鍵に対応する音高
で発音中の楽音が消音される。
【0031】なお、鍵盤18の押鍵/離鍵による発音処
理/消音処理などは従来より周知の技術であるので、本
明細書においては詳細な説明を省略するものとし、以下
においては、本発明の要旨である操作子群20のトーン
・スイッチに関する処理について説明する。
【0032】この電子楽器においては、操作子群20の
トーン・スイッチ20−(1)乃至20−(64)のい
ずれかを所定の時間間隔以内に2回オンすると、それを
「ダブル・クリック」と判断し、ダブル・クリックされ
たトーン・スイッチ20−(1)乃至20−(64)に
対応するトーンのみをオンするとともに、他のトーンを
全てオフすることができるようになされている。そし
て、その後に、ダブル・クリックしたトーン・スイッチ
と同一のトーン・スイッチを再びダブル・クリックする
と、トーンのオン/オフの設定状態を前回のダブル・ク
リック前の状態に戻すことができる。
【0033】そして、上記したダブル・クリックが行わ
れたか否かの判断のためには別途タイマーを設けること
なしに、CPU10内による操作子群20のスキャン・
ラインの切り換え時に、操作子群20の全てのスイッチ
に設けられたカウンターを操作し、同一のスイッチの2
回オンによる連続する2回のタイマー割り込み処理の時
間的な間隔をそのカウント値として表し、カウント値が
所定の時間間隔以内であるならばその2回オンをダブル
・クリックとし、カウント値が所定の時間間隔を越える
場合にはその2回オンをダブル・クリックではないもの
としている。まず、本発明の要旨である操作子群20に
関する処理について説明する前に、当該処理において使
用されるRAM14に設定されたレジスタ群について、
図4を参照しながら説明する。
【0034】なお、この電子楽器においては、スキャン
回路22のLINE(ライン)は8本とする。即ち、ス
キャン回路22は、行(ライン)と列のマトリックスに
よって構成され、それぞれ行(ライン)が8本、列が8
本とされていて、操作子群20を構成する64個(64
=8×8)のトーン・スイッチ20−(1)乃至20−
(64)の検出を行うことができるようになされてい
る。
【0035】 (1)Old_sw[][](図4(a)) Old_sw[][]は、8ライン分、即ち、64個全
てのトーン・スイッチのオン/オフ状態を記憶するバッ
ファーである。
【0036】 (2)New_sw[](図4(b)) New_sw[]は、1ライン分の8個のトーン・スイ
ッチのオン/オフ状態を記憶するバッファーである。
【0037】 (3)Sw_count(図4(c)) Sw_countは、後述するトーン・スイッチ割り込
み処理(図6)において、各バッファーの対象とされる
ビットを示すもので、0から7に達するまでインクリメ
ントされる。これにより、1ライン中の8個のトーン・
スイッチが順番に検出される。
【0038】 (4)Counter[](図4(d)) Counter[]は、トーン・スイッチ20−(1)
乃至20−(64)の1つ1つに設けられており、後述
するトーン・スイッチ割り込み処理(図6)において示
すように、トーン・スイッチ20−(1)乃至20−
(64)が押されない限り、後述するconst(既定
値)に達するまでインクリメントされ、ダブル・クリッ
クか否かの判断基準として使用される。
【0039】 (5)Sw_backup[](図4(e)) Sw_backup[]は、各トーン・スイッチ20−
(1)乃至20−(64)の1つ1つに対応して設けら
れており、対応するトーンのオン/オフ設定状態のバッ
クアップ用のバッファーである。あるトーン・スイッチ
をダブル・クリック(1回目のダブル・クリック)した
後に、それと同一のトーン・スイッチを再びダブル・ク
リック(2回目のダブル・クリック)すると、Sw_b
ackupに保存されている全てのトーンのオン/オフ
状態が読み出され、これによりトーンのオン/オフの設
定状態を1回目のダブル・クリック前の状態に戻すこと
ができる。
【0040】(6)Chg1(図4(f)) Chg1は、後述するトーン・スイッチ割り込み処理
(図6)における、後述するChange_sw[]の
ポインタである。
【0041】(7)Chg2(図4(g)) Chg2は、後述するトーン・スイッチ・イベント処理
タスク(図9)における、後述するChange_sw
[]のポインタである。
【0042】 (8)Change_sw[](図4(h)) Change_sw[]は、オン操作されたトーン・ス
イッチのスイッチ・ナンバー(1〜64)を記憶するた
めのバッファーであり、1ライン中のトーン・スイッチ
の検出を始めるときに、0にリセットされる。
【0043】(9)Double_Click_fla
g[](図4(i)) Double_Click_flag[]は、各トーン
・スイッチ20−(1)乃至20−(64)の1つ1つ
に対応して設けられており、対応するトーン・スイッチ
の連続した2回の操作が、ダブル・クリックであるか否
かを示すフラグである。即ち、Counter[]に記
憶された値(カウント値)がconst未満である場合
には、対応するDouble_Click_fla
g[]に1がセットされて、ダブル・クリックであるこ
とを示す。一方、カウント値がconst以上である場
合には、Double_Click_flag[]が0
にクリアされて、ダブル・クリックではないことを示
す。
【0044】 (10)Reload_flag[](図4(j)) Reload_flag[]は、各トーン・スイッチ2
0−(1)乃至20−(64)の1つ1つに対応して設
けられており、対応するトーンのSw_backu
p[]にデータがバックアップされているか否かを示す
フラグである。即ち、Sw_backup[]にデータ
がバックアップされている場合には、Reload_f
lag[]に1がセットされて、2回目のダブル・クリ
ックであると判断される。一方、Sw_backu
p[]にデータがバックアップされていない場合には、
Reload_flag[]は0にクリアされている。
【0045】(11)const(図4(k)) constは、Counter[]の値の上限を示す定
数であり、この値より小さい場合には、ダブル・クリッ
クであると判断される。
【0046】なお、図4中に示してはいないが、処理対
象のラインを示す変数として、LINEが設定されてい
る。なお、LINEの値は、0〜7の間で循環する。
【0047】次に、図5に示すフローチャートを参照し
ながら、電源投入後の初期設定の中のスイッチ・スキャ
ン初期設定に関して説明する。
【0048】即ち、まず電源が投入されると、ステップ
S502において、CPU10に内蔵されたスイッチ・
スキャン割り込み用タイマーをスタートさせる。
【0049】ステップS502の処理を終了すると、ス
テップS504へ進み、Counter[]の値を全て
constに設定する。constは、上記したよう
に、ダブル・クリックであるか否の判断基準となる値で
ある。
【0050】ステップS504の処理を終了すると、ス
テップS506へ進み、Old_sw[][]の値を全
て0にクリアし、操作子群20の各トーン・スイッチ2
0−(1)乃至20−(64)のオン/オフ状態の記録
を初期化する。
【0051】ステップS506の処理を終了すると、ス
テップS508へ進み、Reload_flag[]の
値を全て0にクリアし、ダブル・クリックに関する情報
を初期化する。
【0052】そして、ステップS508の処理を終了す
ると、このスイッチ・スキャン初期設定の処理を終了
し、各タスクを実行するためのイベントの待機状態とな
る。
【0053】次に、図6を参照しながら、ステップS5
02においてスタートされたスイッチ・スキャン割り込
み用タイマーによるタイマー割り込み処理たる、トーン
・スイッチ割り込み処理を説明する。このトーン・スイ
ッチ割り込み処理においては、1ライン分の8個のスイ
ッチを順次処理し、その処理が終了すると、次の割り込
み処理において次のラインの8個のスイッチを順次処理
するようになされている。
【0054】なお、図6においては、以下の(1)乃至
(4)に示すように記載を略することとする。
【0055】(1)SWデータは、SWデータ[LIN
E][Sw_count]の略である。
【0056】(2)SWナンバーは全て、SWナンバー
[LINE][Sw_count]の略である。
【0057】(3)Counterは全て、Count
er[LINE*8+Sw_count+1]の略であ
る。
【0058】(4)Double_Click_fla
gは全て、Double_Click_flag[Ch
ange_sw[Chg1]]の略である。
【0059】まず、ステップS602において、Sw_
countを0にクリアするとともに、Chg1を0に
クリアし、さらにChange_sw[]の値を全て0
にクリアする。
【0060】ステップS602の処理を終了すると、ス
テップS604へ進み、現在処理対象のトーン・スイッ
チのオン/オフ状態を示すスイッチ・データ(SWデー
タ)を取得するために、New_sw[Sw_coun
t]に現在処理対象のトーン・スイッチのオン/オフ状
態を書き込む。
【0061】ステップS604の処理を終了すると、ス
テップS606へ進み、New_sw[Sw_coun
t]とOld_sw[LINE][Sw_count]
とを比較し、処理対象のトーン・スイッチにオン/オフ
の変化があるか否かを判断する。
【0062】ステップS606の判断結果が肯定
(Y)、即ち、処理対象のトーン・スイッチにオン/オ
フの変化がある場合にはステップS608へ進み、Ne
w_sw[Sw_count]に1がセットされている
か否かを判断し、処理対象のトーン・スイッチがオンさ
れたか否かを判断する。
【0063】ステップS608の判断結果が否定
(N)、即ち、New_sw[Sw_count]が0
にクリアされていて、処理対象のトーン・スイッチがオ
フされている場合には、ステップS610へ進み、オフ
された処理対象のトーン・スイッチに対応するCoun
terの値がconstより小さいか否かを判断する。
【0064】また、ステップS606の判断結果が否
定、即ち、処理対象のトーン・スイッチにオン/オフの
変化がない場合にもステップS610へ進み、処理対象
のトーン・スイッチに対応するCounterの値がc
onstより小さいか否かを判断する。
【0065】ステップS610の判断結果が肯定、即
ち、処理対象のトーン・スイッチに対応するCount
erの値がconstより小さい場合には、ステップS
612へ進んでCounterの値を1インクリメント
し、後述するステップS620へ進む。
【0066】一方、ステップS610の判断結果が否
定、即ち、処理対象のトーン・スイッチに対応するCo
unterの値がconst以上である場合には、その
ままステップS620へ進む。
【0067】また、ステップS608の判断結果が肯
定、即ち、New_sw[Sw_count]に1がセ
ットされていて、処理対象のトーン・スイッチがオンさ
れている場合には、ステップS614へ進み、オンされ
た処理対象のトーン・スイッチに対応するCounte
rの値がconstより小さいか否かを判断する。即
ち、ダブル・クリックされたか否かの判断を行うことに
なる。
【0068】ステップS614の判断結果が肯定、即
ち、オンされた処理対象のトーン・スイッチに対応する
Counterの値がconstより小さい場合には、
ステップS616へ進む。このように、オンされた処理
対象のトーン・スイッチに対応するCounterの値
がconstより小さい場合は、処理対象のトーン・ス
イッチがダブル・クリックされたものと判断する。
【0069】ステップS616においては、Count
erにconstをセットし、オンされた処理対象のト
ーン・スイッチのスイッチ・ナンバーをChange_
sw[Chg1]に保存し、当該処理対象のトーン・ス
イッチに対応するDouble_Click_flag
に1をセットし、さらにChg1を1インクリメントす
る。
【0070】一方、ステップS614の判断結果が否
定、即ち、オンされた処理対象のトーン・スイッチに対
応するCounterの値がconst以上である場合
には、ステップS618へ進む。このように、オンされ
た処理対象のトーン・スイッチに対応するCounte
rの値がconst以上である場合は、オンされた処理
対象のトーン・スイッチがダブル・クリックされたもの
ではないと判断する。
【0071】ステップS618においては、Count
erを0にクリアし、オンされた処理対象のスイッチの
スイッチ・ナンバーをChange_sw[Chg1]
に保存し、当該処理対象のトーン・スイッチに対応する
Double_Click_flagを0にクリアし、
さらにChg1を1インクリメントする。 そして、ス
テップS616あるいはステップS618の処理を終了
すると、ステップS620へ進み、Sw_countが
7であるか否かを判断する。
【0072】ステップS620の判断結果が否定、即
ち、Sw_countが7でない場合にはステップS6
22へ進んで、Sw_countを1インクリメントし
た後にステップS604へ戻って以降の処理を繰り返
す。即ち、1ライン分の8個のトーン・スイッチの処理
を行っていない場合には、処理対象のトーン・スイッチ
を次のトーン・スイッチに移行して、1ライン分の8個
のトーン・スイッチの処理を順次行う。
【0073】一方、ステップS620の判断結果が肯
定、即ち、Sw_countが7である場合にはステッ
プS624へ進んで、Change_sw[0]が0で
あるか否かを判断する。
【0074】ステップS624の判断結果が肯定、即
ち、Change_sw[0]が0である場合には、処
理対象のライン中のトーン・スイッチが何もオンされて
いないということであり、後述するスイッチ・イベント
処理タスク(図7)に処理要求を発行せずに、ステップ
S628へ進む。
【0075】一方、ステップS624の判断結果が否
定、即ち、Change_sw[0]が0でない場合に
は、処理対象のライン中のトーン・スイッチがオンされ
たということであるので、ステップS626へ進み、後
述するスイッチ・イベント処理タスク(図7)にスイッ
チ・イベント(処理要求)を発行してから、ステップS
628へ進む。そして、スイッチ・イベント処理タスク
において、Change_sw[]のデータに基づく処
理を実行させる。
【0076】ステップS628においては、Old_s
w[Line][]にNew_sw[]のデータを保管
する。即ち、処理対象のラインの8個のトーン・スイッ
チの処理が終わる毎に、それらのスイッチの状態が保管
されているNew_sw[]のデータをOld_s
w[][]に読み込ませる。これは、当該処理対象のラ
インが再度処理対象となったときに、ステップS606
において比較される。
【0077】ステップS628の処理を終了すると、ス
テップS630へ進み、当該処理対象のラインの処理を
終了したので、処理対象として次のラインをセットし、
このトーン・スイッチ割り込み処理を終了する。従っ
て、次回のトーン・スイッチ割り込み処理においては、
ステップS630でセットされたラインを処理対象とし
てステップS602から処理が開始される。
【0078】さらに次に、ステップS626でスイッチ
・イベント(処理要求)を発行されたスイッチ・イベン
ト処理タスクについて、図7を参照しながら説明する。
【0079】なお、図7においては、以下の(1)乃至
(3)に示すように記載を略することとする。
【0080】(1)Double_Click_fla
gは全て、Double_Click_flag[Ch
ange_sw[Chg2]]の略である。
【0081】(2)Reload_flagは全て、R
eload_flag[Change_sw[Chg
2]]の略である。
【0082】(3)SWナンバーは全て、SWナンバー
[LINE][Sw_count]の略である。
【0083】このスイッチ・イベント処理タスクにおい
ては、まずステップS702において、Chg2を0に
クリアする。
【0084】ステップS702の処理を終了すると、ス
テップS704へ進み、Double_Click_f
lag[Change_sw[Chg2]]が1にセッ
トされているか否かを判断する。即ち、処理対象のトー
ン・スイッチがダブル・クリックされたものであるか否
かを判断する。
【0085】ステップS704の判断結果が肯定、即
ち、Double_Click_flag[Chang
e_sw[Chg2]]に1がセットされていて、処理
対象のトーン・スイッチがダブル・クリックされたもの
である場合には、ステップS706へ進み、Reloa
d_flg[Change_sw[Chg2]]に1が
セットされているか否かを判断する。つまり、処理対象
のトーン・スイッチのダブル・クリックが、2回目のダ
ブル・クリックであるか否かを判断することになる。
【0086】ステップS706の判断結果が否定、即
ち、Reload_flg[Change_sw[Ch
g2]]に0にクリアされていて、処理対象のトーン・
スイッチのダブル・クリックは1回目のダブル・クリッ
クである場合には、ステップS708へ進み、Relo
ad_flg[Change_sw[Chg2]]に1
をセットするとともに、全てのトーン・スイッチ20−
(1)乃至20−(64)に対応するトーンのオン/オ
フ状態をSw_backupに保存する。なお、処理対
象のトーン・スイッチに対応するトーンに関しては、オ
ン/オフ状態を反転して保存する。これは処理対象のト
ーン・スイッチに対応するトーンのオン/オフ状態に関
しては、ダブル・クリックによるトーン・スイッチの1
回目のオン時に後述するステップS714において既に
反転されており、ダブル・クリック前の状態に戻して保
存する必要があるためである。
【0087】ステップS708の処理を終了すると、ス
テップS710へ進み、当該処理対象のトーン・スイッ
チのスイッチ・ナンバーに対応するトーン機能をオンす
るとともに、それ以外のトーン・スイッチに対応するト
ーン機能をオフし、ステップS718へ進む。
【0088】一方、ステップS706の判断結果が肯
定、即ち、Reload_flgに1がセットされてい
て、処理対象のトーン・スイッチのダブル・クリックが
2回目のダブル・クリックである場合には、ステップS
712へ進み、1回目のダブル・クリックのときにステ
ップS708でSw_backupに保存した全てのト
ーンのオン/オフ状態を読み出し再生する。さらに、R
eload_flg[Change_sw[Chg
2]]を0にクリアし、ステップS718へ進む。
【0089】また、ステップS704の判断結果が否
定、即ち、Double_Click_flag[Ch
ange_sw[Chg2]]が0にクリアされてい
て、処理対象のトーン・スイッチがダブル・クリックさ
れたものでない場合には、ステップS714へ進み、通
常のトグル動作、即ち、当該処理対象のトーン・スイッ
チに対応するトーン機能のみをオン/オフ反転する。ま
た、当該処理対象のトーン・スイッチが前回の操作でダ
ブル・クリックされたものであるならば、ステップS7
08でReload_flgに1がセットされているの
で、これを0にクリアしておく。そして、ステップS7
14の処理を終了すると、ステップS718へ進む。
【0090】ステップS718では、Chg2を1イン
クリメントし、ステップS720へ進む。
【0091】そして、ステップS720では、Chan
ge_sw[Chg2]が0であるか否かを判断し、そ
の判断結果が否定、即ち、Change_sw[Chg
2]が0でないならば、Change_sw[Chg
2]に対してステップS704乃至ステップS720の
処理を行う。その一方で、ステップS720の判断結果
が肯定、即ち、Change_sw[Chg2]が0で
あるならば、未処理のトーン・スイッチがないことを示
すので、スイッチ・イベント処理タスクを終了する。
【0092】なお、上記した実施例においては、トーン
・スイッチをダブルメクリックしたときに、ダブル・ク
リックされたトーン・スイッチに対応するトーンのみを
オンし、それ以外のトーン・スイッチに対応するトーン
をオフとしたが、それとは逆に、ダブル・クリックされ
たトーン・スイッチに対応するトーンのみをオフし、そ
れ以外のトーン・スイッチに対応するトーンをオンとし
てもよい。
【0093】また、上記した実施例においては、トーン
・スイッチの操作態様として、所定時間以内の繰り返し
操作であるダブル・クリックの操作とダブル・クリック
ではない操作とを示したが、これに代えて、トーン・ス
イッチを所定時間押し続けるという所定時間以上の連続
的なスイッチ操作や、他のスイッチ(例えば、シフト・
キーなど)押しながらトーン・スイッチを操作するとい
う複数の操作子の同時操作などを用いるようにしてもよ
い。
【0094】例えば、トーン・スイッチを所定時間押し
続けるという所定時間以上の連続的なスイッチ動作によ
る場合には、トーン・スイッチがオンしたときにカウン
ターの値をクリアし、オンの状態が継続している間はカ
ウンターの値をインクリメントする。そして、カウンタ
ーの値が既定値以上になった場合と、既定値に達しない
うちにトーン・スイッチがオフされた場合とで、スイッ
チの操作態様を区別すればよい。
【0095】一方、他のスイッチを押しながらトーン・
スイッチを操作するという複数の操作子の同時操作によ
る場合は、その期間中での他のスイッチの操作状況を把
握する処理を、トーン・スイッチ割り込み処理(図6)
およびスイッチ・イベント処理タスク(図7)に追加す
ることにより実現できる。
【0096】なお、上記した実施例では、パッチを切り
換えることに関しては特に説明しなかったが、パッチに
そのパッチを形成する各トーンのオン/オフ状態を記憶
するようにし、このようなパッチを予め複数個記憶して
おき、演奏時には所望のパッチを選択して、そのパッチ
に記憶されている各トーンのオン/オフ状態を読み出し
て再現するようにしてもよい。
【0097】この場合には、2回目のダブル・クリック
のときに、現在選択されているパッチに元々記憶されて
いる各トーンのオン/オフ状態、即ち、選択されたパッ
チの初期状態に戻るようにしてもよい。
【0098】あるいは、単独で操作するか、他のスイッ
チを合わせて操作するかなどにより、1回目のダブル・
クリックの直前の状態に戻るか、あるいは現在選択され
ているパッチに元々記憶されている各トーンのオン/オ
フ状態に戻るかを、任意に選択することができるように
してもよい。
【0099】さらに、上記した実施例においては、本発
明をトーン・スイッチに用いた場合について説明した
が、トーン・スイッチに代えてパート・スイッチやMI
DIチャンネル・スイッチなどの他の種類の操作子に本
発明を実現してもよい。
【0100】例えば、自動演奏装置を使用して演奏され
る楽曲データは、通常は、音色やMIDIチャンネルな
どの違いによって、いくつかのパートに分けられた状態
にあり、そうした楽曲データの演奏時に、各パート毎に
そのパートの楽音を鳴らすか(オン)、鳴らさないか
(オフ)を選択するためのスイッチとしてパート・スイ
ッチが設けられている。
【0101】こうしたパート・スイッチに本発明を実施
する場合には、パート・スイッチのダブル・クリックに
よって、当該ダブル・クリックされたパート・スイッチ
に対応するパートのソロ(1つのパートのみを鳴らすこ
と)が実現されるようにし、ダブル・クリックでない場
合には、通常のトグル動作を行うようにすることができ
る。
【0102】そして、連続した2回目のダブル・クリッ
クの場合には、1回目のダブル・クリックの直前の状態
に戻るか、あるいは、楽曲データに含まれている各パー
トのオン/オフ状態をそれぞれ指定するためのパート情
報に従った各パートのオン/オフ状態に戻るようにして
もよい。また、単独で操作するか、他のスイッチを合わ
せて操作するかなどにより、1回目のダブル・クリック
の直前の状態に戻るか、あるいはパート情報に従った各
パートのオン/オフ状態に戻るかを、任意に選択するこ
とができるようにしてもよい。
【0103】また、MIDIにおいて、1つのノート・
オン(押鍵=発音指示)/ノート・オフ(離鍵=消音指
示)に応じて、外部機器に対して複数チャンネルのMI
DIのノート・オン信号/ノート・オフ信号を同時に出
力する場合に、各チャンネルにそれぞれ対応してノート
・オン信号/ノート・オフ信号を出力するか、出力しな
いかを切り換えるMIDIチャンネル・スイッチを設け
る場合にも、本発明を適用してもよい。
【0104】また、上記した実施例では、鍵盤の押鍵操
作に応じて楽音を生成する電子楽器に本発明を適用する
場合に関して説明したが、楽音生成手段を有さず鍵盤の
操作状態をMIDI信号などの情報として外部の機器に
対して出力する、所謂、キーボード・コントローラや、
鍵盤を有さず外部の機器からMIDI信号などの情報で
供給されたノート・オン信号/ノート・オフ信号に応じ
て楽音を生成する、所謂、音源モジュールや、予め記憶
された楽曲データを再生して自動演奏を行わせる、所
謂、シーケンサーや、リズム演奏を行う、所謂、リズム
・マシーンや、外部から供給される楽音信号に所望のエ
フェクトを付加する、所謂、エフェクターなどの電子楽
器に、本発明を適用してもよいことは勿論である。
【0105】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような優れた効果を奏す
る。
【0106】電子楽器における楽音制御機能を切り換え
るための操作子の操作態様に応じて、楽音制御機能の制
御態様の切り換え処理を行う電子楽器の操作処理装置で
あって、複数の楽音制御機能にそれぞれ対応して設けら
れた複数の操作子と、操作子の第1の操作態様による操
作に応じて、第1の操作態様により操作された操作子に
対応する楽音制御機能を第1の制御態様と第2の制御態
様とに切り換える第1の切り換え手段と、操作子の第2
の操作態様による操作に応じて、第2の操作態様により
操作された操作子に対応する楽音制御機能を第1の制御
態様に切り換えるとともに、第2の操作態様により操作
された操作子以外の操作子に対応する楽音制御機能を第
2の制御態様に切り換える第2の切り換え手段とを有す
るようにしたため、操作子が第1の操作態様により操作
された場合には、第1の切り換え手段によって、当該操
作子に対応する楽音制御機能を第1の制御態様と第2の
制御態様とに切り換えることができるので、第1の操作
態様の操作によっては、操作される操作子に対応した楽
音制御機能のみを変化させることができ、操作子が第2
の操作態様により操作された場合には、第2の切り換え
手段によって、当該操作子に対応する楽音制御機能を第
1の制御態様に切り換えるとともに、当該操作子以外の
操作子に対応する楽音制御機能を第2の制御態様に切り
換えることができるので、ある操作子の操作によって、
当該操作子以外の他の操作子に対応する楽音制御機能の
制御をも行うことができる。
【0107】即ち、ある操作子の操作によって、当該操
作子以外の他の操作子に対応する楽音制御機能の制御を
も行うことができるようになるので、楽音制御機能を変
更するための操作子の操作が簡便になり、操作性を大幅
に向上することができる。
【0108】また、第3の切り換え手段を有する場合に
は、ある操作子を第2の操作態様により2回操作する
と、2回目の操作のときに、複数の楽音制御機能の制御
態様を所定の制御態様に切り換えることができる。
【0109】さらに、記憶手段と制御態様復帰手段とを
有する場合には、ある操作子を第2の操作態様により2
回操作すると、2回目の操作のときに、複数の楽音制御
機能の制御態様を第1回目の操作前の制御態様に復帰さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電子楽器の操作処理装
置を備えた電子楽器のブロック構成図である。
【図2】操作パネルの概略構成図である。
【図3】操作パネル上の操作子群20のみを拡大して示
した説明図である。
【図4】(a)乃至(k)は、RAMに設定されたレジ
スタの構成を図表的に示す説明図である。
【図5】スイッチ・スキャン初期設定の処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図6】トーン・スイッチ割り込み処理の処理ルーチン
を示すフローチャートである。
【図7】スイッチ・イベント処理タスクの処理ルーチン
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 12 バス・ライン 14 ROM 16 RAM 18 鍵盤 20 操作子群 22 スキャン回路 24 トーン・ジェネレーター 26 サウンド・システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子楽器における楽音制御機能を切り換
    えるための操作子の操作態様に応じて、前記楽音制御機
    能の制御態様の切り換え処理を行う電子楽器の操作処理
    装置であって、 複数の楽音制御機能にそれぞれ対応して設けられた複数
    の操作子と、 前記操作子の第1の操作態様による操作に応じて、前記
    第1の操作態様により操作された操作子に対応する楽音
    制御機能を第1の制御態様と第2の制御態様とに切り換
    える第1の切り換え手段と、 前記操作子の第2の操作態様による操作に応じて、前記
    第2の操作態様により操作された操作子に対応する楽音
    制御機能を第1の制御態様に切り換えるとともに、前記
    第2の操作態様により操作された操作子以外の操作子に
    対応する楽音制御機能を第2の制御態様に切り換える第
    2の切り換え手段とを有することを特徴とする電子楽器
    の操作処理装置。
  2. 【請求項2】 電子楽器における楽音制御機能を切り換
    えるための操作子の操作態様に応じて、前記楽音制御機
    能の制御態様の切り換え処理を行う電子楽器の操作処理
    装置であって、 複数の楽音制御機能にそれぞれ対応して設けられた複数
    の操作子と、 前記操作子の第1の操作態様による操作に応じて、前記
    第1の操作態様により操作された操作子に対応する楽音
    制御機能を第1の制御態様と第2の制御態様とに切り換
    える第1の切り換え手段と、 前記操作子の第2の操作態様による第1回目の操作に応
    じて、前記第2の操作態様により操作された操作子に対
    応する楽音制御機能を第1の制御態様に切り換えるとと
    もに、前記第2の操作態様により操作された操作子以外
    の操作子に対応する楽音制御機能を第2の制御態様に切
    り換える第2の切り換え手段と、 前記第1回目の操作がなされた操作子の第2の操作態様
    による第2回目の操作に応じて、前記複数の楽音制御機
    能の制御態様を所定の制御態様に切り換える第3の切り
    換え手段とを有することを特徴とする電子楽器の操作処
    理装置。
  3. 【請求項3】 電子楽器における楽音制御機能を切り換
    えるための操作子の操作態様に応じて、前記楽音制御機
    能の制御態様の切り換え処理を行う電子楽器の操作処理
    装置であって、 複数の楽音制御機能にそれぞれ対応して設けられた複数
    の操作子と、 前記操作子の第1の操作態様による操作に応じて、前記
    第1の操作態様により操作された操作子に対応する楽音
    制御機能を第1の制御態様と第2の制御態様とに切り換
    える第1の切り換え手段と、 前記操作子の第2の操作態様による操作に応じて、前記
    第2の操作態様により操作された操作子に対応する楽音
    制御機能を第1の制御態様に切り換えるとともに、前記
    第2の操作態様により操作された操作子以外の操作子に
    対応する楽音制御機能を第2の制御態様に切り換える第
    2の切り換え手段と、 前記操作子の第2の操作態様による第1回目の操作に応
    じて、前記第2の操作態様による第1回目の操作前の前
    記複数の楽音制御機能の制御態様をそれぞれ記憶する記
    憶手段と、 前記第1回目の操作がなされた操作子の第2の操作態様
    による第2回目の操作に応じて、前記記憶手段の記憶内
    容を読み出して、前記複数の楽音制御機能の制御態様を
    前記第2の操作態様による第1回目の操作前の制御態様
    に復帰させる制御態様復帰手段とを有することを特徴と
    する電子楽器の操作処理装置。
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