JP5256630B2 - 燃料電池の運転方法 - Google Patents
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Description
H2→2H++2e− (1) であり、
正極(または、酸素極、空気極、以下、空気極とする。)では、
1/2O2+2H++2e− →H2O (2)の反応により、H2O(水)が生成
する。
過酸化水素は、上述した空気極での反応(2)の中間反応として、生成する。また、空気極の酸素が固体高分子電解質膜内を移動し、燃料極側に達したときも、同様な反応により生成する。生成した過酸化水素は分解してラジカルを生じ、そのラジカルが単セルの構成材料である電極、固体高分子電解質膜、セパレータなどに作用して、その特性を劣化させるため、燃料電池の性能が低下する。
過酸化水素の生成を抑制するには、燃料極に供給する燃料ガスの圧力を低くすること、あるいは電流密度を高くして高負荷運転することなどが有効である。燃料ガスの圧力の低下により、燃料極から固体高分子電解質膜内を移動し、空気極に達する水素イオン(H+
)の量が減少し、その結果、過酸化水素の生成が減少するためであり、また、高電流密度の運転では、生成水の量が多くなり、多量の水により、電極や固体高分子電解質膜が洗浄され、生成した過酸化水素が除去されるためであるとする。そして、過酸化水素の生成による電池性能の低下を防止する技術として、生成する過酸化水素の濃度を測定し、その測定値が、あらかじめ設定した上限値を超えたときは、供給する燃料ガスの圧力を低下するなど、運転条件を変更する処置をとるとする。これにより、過酸化水素の過度の生成を抑制できるとして、かかる運転条件を変更する燃料電池の運転方法および運転システムを開示している。
たとえば、0.2wt%)を超えたときに、燃料ガスの圧力を低下するなどの運転条件を変更するものであり、その濃度が設定した上限値に達するまで、過酸化水素が生成して生成水などに含まれ、存在していることを前提とする。したがって、特許文献1の技術によって、当該上限値を超える過酸化水素の過度の生成は抑制されるとしても、当該上限値に達しない低濃度の過酸化水素は生成水などに含まれるため、長時間の運転では、固体高分子電解質膜などが影響を受け、その特性が低下するおそれがある。
、低濃度の過酸化水素が存在することによる固体高分子電解質膜などの特性低下を未然に防止することが望ましい。
ここで、どれほどの低電流密度のとき、燃料電池の特性が低下し、過酸化水素の生成を抑止する対策を要するかが問題となる。運転実験の結果では、燃料ガスとして水素(濃度100%)を、燃料利用率70%で供給したとき、出力電流密度0.2A/cm2の運転では特性低下はなかったが、0.1A/cm2の運転では特性低下がみられた。しかし、0.1A/cm2の運転において、燃料利用率を85%に増したときには特性低下はなく
、また燃料利用率70%はそのままで、水素濃度を70%に減少したときにも特性低下はみられなかった。また、出力電流密度0.05A/cm2の運転でも、0.1A/cm2
の運転と同様に特性低下がみられたが、燃料利用率を増大して運転したとき、または燃料利用率を変えることなく、水素濃度を減少して運転したときは、特性の低下はみられなかった。
m2より小となったときは、過酸化水素が生成しやすい運転条件となる。このとき、本発明は原燃料ガスの流量、圧力のいずれか一方、または両方を減少することで燃料利用率を増大して運転し、過酸化水素の生成を抑止して、燃料電池の特性低下を防止するものである。そして、出力電流密度が再び0.1A/cm2より大となったときは、増大前の燃料利用率で運転するものである。
l)=7mL/minであるところ、10mL/minの水素ガスを供給するときは、燃料利用率は70%となる。
水素濃度は、燃料ガスに不活性ガスを混合すること、または混合する不活性ガスの混合量を増大することにより減少する。ここで、不活性ガスとしてアルゴン(Ar)などの希ガスや窒素(N2)など、電池反応に関与しないガスを用いることができる。本発明は、燃料ガスに不活性ガスを混合すること、または燃料ガスに混合する不活性ガスの混合量を増大することにより、水素濃度を減少して運転し、過酸化水素の生成を抑止して、燃料電池の特性低下を防止するものである。
水素濃度は、燃料電池の燃料極から排出されたオフガスを燃料ガスに混合すること、または混合するオフガスの混合量を増大することにより減少する。このため、本発明は、オフガスを燃料ガスに混合すること、または燃料ガスに混合するオフガスの混合量を増大することにより、水素濃度を減少して運転し、過酸化水素の生成を抑止して、燃料電池の特性低下を防止するものである。
実験1ないし実験4において使用した燃料電池のガス制御装置と燃料電池スタックは、次のようなものである。
不活性ガスとして、窒素(N2)、アルゴン(Ar)など、電池反応に関与しないガスを用いることができる。不活性ガス制御装置7は、特性測定装置5から送信された燃料電池スタック2の出力電圧、出力電流などをもとに、不活性ガスの流量および圧力を制御する。すなわち、ガス流量調整弁および圧力調整弁を内蔵し、ガス流量調整弁により、不活性ガスの流量の制御を、圧力調整弁により、不活性ガスの圧力の制御をそれぞれ行う。
固体高分子電解質膜として、ナフィオンN−112(ナフィオンはデュポン社の登録商標)を用い、その片面に、燃料極用として、白金・ルテニウム担持カーボン触媒を用いた燃料極用電極を、他の片面に、白金担持カーボン触媒を用いた空気極用電極を、それぞれ形成して、膜電極接合体(MEA)を製作した。電極の有効面積は、10cm×10cmの100cm2とした。さらに、製作した膜電極接合体に、カーボンペーパーからなるガス拡散層を組み合わせ、一対の燃料ガス用セパレータと酸化剤ガス用セパレータで、挟持して、単セルを製作した。電極面積100cm2の単セルを30個製作し、積層して、燃料電池スタックaを製作した。さらに、同じ単セルを30個ずつ積層したものを2セット製作して、燃料電池スタックaと同様の燃料電池スタックbと燃料電池スタックcを製作した。
(実験1)実験1として、出力電流の異なる実験1aと実験1bを行った。
(実験1a)
製作した燃料電池スタックaを図1のガス制御装置1に接続し運転実験を行った。燃料ガスとして水素を燃料極3に、酸化剤ガスとして空気を空気極4にそれぞれ供給し、運転実験を開始した。供給圧力は、ともに0.12MPaとした。燃料電池スタックaに、70℃の冷却水を供給し、実験中の燃料電池スタックaの温度を70℃に保持した。
となる。条件Aを一回2時間、条件Bを一回2時間の計4時間を、1セットとし、1セットを100回繰り返して、計400時間の連続運転を行った。
、水素の流量を調整した。条件Aにて運転開始後、1時間経過時に測定した結果では、燃料電池スタックaの出力電圧は21.9V、30個の単セルの出力電圧は、その最高が0
.75V、最低は0.70Vであり、30個の平均出力電圧は、0.73Vであった。
さらに、1時間経過後、条件Bに変更して、運転を継続した。条件Bの運転においても
、燃料利用率が70%となるように、燃料ガス制御装置6により、水素の流量を調整した
。条件Bにて運転開始後、1時間経過時に測定した結果では、燃料電池スタックaの出力電圧は22.8V、30個の単セルの出力電圧は、その最高が0.78V、最低は0.73Vであり、30個の平均出力電圧は、0.76Vであった。400時間の連続運転において、出力電圧に低下がみられず、安定していた。
(実験1b)
実験1aに引き続いて、燃料電池スタックaを用い、出力電流の条件を、条件Aは40
A、条件Bは10Aの2条件とし、条件Bのみ、実験1aの20Aから10Aに変更して
、実験1aと同様に、条件A、Bを交互に繰り返す運転実験を行った。出力電流密度は、
電極面積100cm2より、条件Aでは、0.4A/cm2、条件Bでは、0.1A/cm2となる。条件A、Bともに、燃料利用率が70%となるように、水素の流量を調整した。条件Aにて運転開始後、1時間経過時に測定した結果では、燃料電池スタックaの出力電圧は21.7V、30個の単セルの平均出力電圧は、0.72Vであった。
最終回の条件Aの運転では、燃料電池スタックaの出力電圧は20.4V、単セル30個の平均出力電圧は、0.68Vであり、連続運転開始当初より、燃料電池スタックaの出力電圧について、1.3V、単セル30個の平均出力電圧について、0.04Vの低下であった。
.1A/cm2の条件を組み合わせた実験1bでは、400時間の連続運転後において、出力電圧の低下がみられた。実験1aと1bは、条件Bにおける出力電流密度が異なり、0.1A/cm2の低出力電流密度の運転を繰り返した実験1bでは、出力電圧が低下する結果となった。
(実験2)実験2として、出力電流の異なる実験2aと実験2bを行った。
(実験2a)
実験1a、1bに使用した図1のガス制御装置1から、燃料電池スタックaを取り外し
、かわりに、燃料電池スタックbを接続して、実験1aと同様の条件で、連続運転実験を行った。すなわち、燃料ガスとして水素を燃料極3に、酸化剤ガスとして空気を空気極4にそれぞれ供給し、運転実験を開始した。供給圧力は、ともに0.12MPaとした。実験中の燃料電池スタックbの温度を70℃に保持した。出力電流を、条件Aでは40A、条件Bでは20Aとし、条件Aを1回2時間、条件Bを1回2時間の計4時間を、1セットとし、100回繰り返して、計400時間の連続運転を行った。
、水素の流量を調整した。条件Aにて運転開始後、1時間経過時に測定した結果では、燃料電池スタックbの出力電圧は22.2V、30個の単セルの平均出力電圧は、0.74Vであった。
さらに、1時間経過後、条件Bに変更して、運転を継続した。条件Bにおいても、燃料利用率が70%となるように、水素の流量を調整した。条件Bにて運転開始後、1時間経過時に測定した結果では、燃料電池スタックbの出力電圧は22.9V、30個の単セルの平均出力電圧は、0.76Vであった。400時間の連続運転において、出力電圧の低下はなく安定していた。最終回の条件Aの運転では、燃料電池スタックbの出力電圧は22.1V、単セル30個の平均出力電圧は0.74Vであった。
(実験2b)
実験2aに引き続いて、燃料電池スタックbを用い、出力電流の条件を、条件Aは40A、条件Bは5Aの2条件とし、条件Bのみ、実験1aの20Aから5Aに変更して、実験1aと同様に、条件A、Bを交互に繰り返す運転実験を行った。出力電流密度は、電極
面積100cm2より、条件Aでは、0.4A/cm2、条件Bでは、0.05A/cm
2となる。条件A、Bともに、燃料利用率が70%となるように、水素の流量を調整した
。条件Aにて運転開始後、1時間経過時に測定した結果では、燃料電池スタックbの出力電圧は22.1V、30個の単セルの平均出力電圧は、0.74Vであった。
最終回の条件Aの運転では、燃料電池スタックbの出力電圧は20.4V、単セル30個の平均出力電圧は、0.68Vであり、連続運転開始当初より、燃料電池スタックbの出力電圧について、1.7V、単セル30個の平均出力電圧について、0.06Vの低下であった。
(実験3)実験3として、実験3a、3b、3c、3d、3eの5実験を行った。
(実験3a)
実験2a、2bに使用した図1のガス制御装置1から、燃料電池スタックbを取り外し
、かわりに燃料電池スタックcを接続して、実験1a、2aと同様の条件で、連続運転実験を行った。すなわち、燃料ガスとして水素を燃料極3に、酸化剤ガスとして空気を空気極4にそれぞれ供給し、運転実験を開始した。供給圧力は、ともに0.12MPaとした
。実験中の燃料電池スタックcの温度を70℃に保持した。出力電流を、条件Aでは40A、条件Bでは20Aとし、条件Aを1回2時間、条件Bを1回2時間の計4時間を、1セットとし、100回繰り返して、計400時間の連続運転を行った。
、水素の流量を調整した。条件Aにて運転開始後、1時間経過時に測定した結果では、燃料電池スタックcの出力電圧は22.2V、30個の単セルの平均出力電圧は、0.74Vであった。
さらに、1時間経過後、条件Bに変更して、運転を継続した。条件Bおいても、燃料利用率が70%となるように、水素の流量を調整した。条件Bにて運転開始後、1時間経過時に測定した結果では、燃料電池スタックcの出力電圧は22.9V、30個の単セルの平均出力電圧は、0.76Vであった。400時間の連続運転において、出力電圧の低下はなく安定していた。最終回の条件Aの運転では、燃料電池スタックcの出力電圧は22
.1V、単セル30個の平均出力電圧は、0.74Vであった。
(実験3b)
実験3aに引き続き、燃料電池スタックcを用い、出力電流の条件を、実験1bと同様に、条件Aは40A、条件Bは10Aの2条件とし、条件AとBを交互に繰り返す運転実験を行った。条件Bにおいて、実験1bでは、燃料利用率が70%となるよう、水素の流量を調整したが、実験3bでは、燃料利用率が85%となるように水素の流量を調整し、実験1bより、水素の流量を減少した。この条件Bの燃料利用率、水素の流量が異なる以外は、すべて実験1bと同じとした。
、単セル30個の平均出力電圧は、0.73Vであった。
(実験3c)
実験3bに引き続き、燃料電池スタックcを用い、出力電流の条件を、実験2bと同様に、条件Aは40A、条件Bは5Aの2条件とし、条件AとBを交互に繰り返す運転実験を行った。条件Bについて、実験3bでは、燃料利用率が85%となるよう、水素の流量を減少したが、実験3cでは、水素の流量は変えることなく、燃料利用率が85%となるように、燃料ガス制御装置6により水素の供給圧力を減少した。
(実験3d)
実験3cに引き続き、燃料電池スタックcを用い、出力電流の条件を、実験1bと同様に、条件Aは40A、条件Bは10Aの2条件とし、条件AとBを交互に繰り返す運転実験を行った。条件Bについて、燃料利用率は実験1bと同様に70%としたが、水素濃度を減少して運転した。すなわち、水素の流量は実験1bと同じであるが、実験1bと異なり、不活性ガス制御装置7により水素に不活性ガスの窒素(N2)を混合し、水素と窒素の混合ガスにおいて水素が70%となるよう、窒素の流量を調整した。条件Bについて、水素に窒素を混合して供給したこと以外の条件は、すべて実験1bと同じとした。
(実験3e)
実験3dの終了後、条件Aについては、実験3dと同様であるが、条件Bについては、出力電流を5Aとする実験3eを行った。条件Bについて、燃料利用率70%とし、水素に窒素を混合して水素濃度70%として供給したことは、実験3dと同様である。
実験3c、実験3eはともに、条件Bの出力電流密度が0.05A/cm2の低電流密度であるが、連続運転後に、出力電圧の低下はみられなかった。条件Bについて、実験3cは、水素圧力を減少して燃料利用率85%としたこと、実験3eは、燃料利用率70%で、水素に窒素を混合して水素濃度を減少したことが、実験1bと異なる。
%に増大して運転したとき、または水素に窒素を混合し、水素濃度を減少して運転したときは、出力電圧の低下はみられなかった(実験3b、3c、3d、3e)。よって、低電流密度の運転において、燃料利用率を増大して運転すること、または水素濃度を減少して運転することにより、出力電圧の低下は生じない結果であった。
(実験4)実験4として、実験4a、4b、4cを行った。
(実験4a)
実験3eの終了後、燃料電池スタックcを、実験3eに使用したガス制御装置1から取り外し、図2に示されたガス制御装置1に接続して、連続運転実験を行った。出力電流の条件を、条件Aは40A、条件Bは20Aの2条件とし、条件AとBを交互に繰り返す運転実験を行った。燃料ガスとして、水素濃度75%の改質ガスを用い、燃料利用率は70
%とした。燃料ガスとして改質ガスを用いたこと以外の条件は、すべて実験1a、2a、3aと同様とした。
.76Vであった。400時間の連続運転により、出力電圧の低下はみられなかった。最終回の条件Aの運転では、燃料電池スタックcの出力電圧は22.0V、単セル30個の平均出力電圧は、0.73Vであった。
(実験4b)
実験4aに引き続いて、燃料電池スタックcを用い、出力電流の条件を、条件Aは40A、条件Bは10Aの2条件とし、条件AとBを交互に繰り返す運転実験を行った。
(実験4c)
実験4bに引き続いて、燃料電池スタックcを用い、出力電流の条件を、条件Aは40A、条件Bは10Aの2条件とし、条件A、Bを交互に繰り返す運転実験を行った。条件A、Bともに、水素濃度75%の改質ガスを燃料利用率70%にて供給した。条件Aにて運転開始後、1時間経過時に測定した結果では、燃料電池スタックcの出力電圧は21.7V、30個の単セルの平均出力電圧は、0.72Vであった。
最終回の条件Aの運転では、燃料電池スタックcの出力電圧は20.4V、単セル30個の平均出力電圧は、0.68Vであり、連続運転開始当初より、燃料電池スタックcの出力電圧について、1.3V、単セル30個の平均出力電圧について、0.04Vの低下であった。
、次のようにまとめることができる。条件Bの出力電流密度が0.2A/cm2であるときは、出力電圧の低下はみられないが(実験4a)、0.1A/cm2の低電流密度運転では、出力電圧の低下がみられた(実験4c)。しかし、0.1A/cm2の低電流密度において、改質ガスにオフガスを混合し、水素濃度を減少した運転では、低下は生じなかった(実験4b)。よって、改質ガスを燃料とする低電流密度の運転において、水素濃度を減少して運転することにより、出力電圧の低下は生じない結果であった。
条件Bについて、出力電流密度を0.1A/cm2または0.05A/cm2の低電流密度とし、燃料利用率70%の連続運転実験では、出力電圧の低下がみられた(実験1b
、2b、4c)。しかし、低電流密度運転であっても、水素流量または圧力を減少して、燃料利用率を増大した実験(実験3b、3c)、燃料利用率は70%であるが、燃料ガスに窒素またはオフガスを混合して、水素濃度を減少した実験(実験3d、3e、4b)では、出力電圧の低下はみられなかった。この結果は、低出力電流密度の0.1A/cm2
、0.05A/cm2の運転において、燃料利用率を増大することなどの運転条件を変更することにより、連続運転での出力電圧の低下が抑止されることを示す。
2 燃料電池スタック
3 燃料極
4 空気極
5 特性測定装置
6 燃料ガス制御装置
7 不活性ガス制御装置
8 オフガス制御装置
11a 燃料ガスの供給ガスライン
11b 燃料ガスの排出ガスライン
12a 酸化剤ガスの供給ガスライン
12b 酸化剤ガスの排出ガスライン
13 不活性ガスの供給ガスライン
14 オフガスの供給ガスライン
15 信号線
Claims (4)
- 固体高分子電解質型燃料電池の運転において、出力電流密度が0.1A/cm2より大である運転中に、前記出力電流密度が0.1A/cm2に等しくなったとき、または0.1A/cm2より小となったときは、原燃料ガスの流量、圧力のいずれか一方、または両方を減少することで燃料利用率を増大して運転し、前記出力電流密度が再び0.1A/cm2より大となったときは、前記増大前の燃料利用率で運転することを特徴とする燃料電池の運転方法。
- 固体高分子電解質型燃料電池の運転において、出力電流密度が0.1A/cm2より大である運転中に、前記出力電流密度が0.1A/cm2に等しくなったとき、または0.1A/cm2より小となったときは、前記燃料利用率を変えることなく、水素濃度を減少して運転し、前記出力電流密度が再び0.1A/cm2より大となったときは、前記減少前の水素濃度で運転することを特徴とする燃料電池の運転方法。
- 前記水素濃度を減少する運転が、燃料ガスに不活性ガスを混合して運転することに基づくことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池の運転方法。
- 前記水素濃度を減少する運転が、前記燃料電池の燃料極から排出されたオフガスを燃料ガスに混合して運転することに基づくことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池の運転方法。
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