JP5256502B2 - スペアタイヤキャリア - Google Patents

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Description

本発明は、スペアタイヤを自動車の車体の床下に格納するために、この車体の床下に設置されるスペアタイヤキャリアに関する。
従来、自動車にあっては、タイヤが突然パンクした場合等に備えて、このパンクしたタイヤを応急的に交換するためのスペアタイヤを搭載している。
ところで、このようなスペアタイヤを搭載する自動車のうち、主として荷物を運ぶための所謂商用車にあっては、車内の荷室をなるべく広く確保しておきたい要請がある。このため、このような商用車にあっては、スペアタイヤを搭載するにあたって、荷室にスペアタイヤを格納するのではなく、車体の外部にスペアタイヤを格納するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、従来のスペタイヤキャリア110を示す図であり、図5(A)は、車体100の床下101を上方から透かすように視た場合の図であり、図5(B)は、車体100の床下101を後方から視た場合の図である。図5(A)および図5(B)に示すように、車体100の外部となる車体100の床下101に、スペアタイヤSを格納するスペアタイヤキャリア110が設置されている。なお、図示される符号RW,RWは後側左右車輪であり、図示される符号Mは排気音を小さくするマフラーであり、図示される符号Rは路面である。
特開2004−322974
しかしながら、昨今においては、上記した車体100の床下101に格納されるスペアタイヤSを窃盗する事件が増えつつある。このため、このような車体100の床下101にスペアタイヤSを格納する自動車にあっては、このような窃盗に対する防犯性を高めたいという要求がある。
このような窃盗事件の窃盗犯の手口としては、おおまかに次のような手順で行われている。すなわち、窃盗犯は、まず、スペアタイヤS(符号T1状態)を格納するスペアタイヤキャリア110の一部を切断バサミ等の切断具で切断する。次いで、窃盗犯は、この一部を切断したスペアタイヤキャリア110からスペアタイヤSを外し落とす。なお、格納されていたスペアタイヤS(符号T1状態)がスペアタイヤキャリア110から外し落とされた場合には、このスペアタイヤS(符号T1状態)の真下近くの路面Rに落ちる。次いで、窃盗犯は、この車体100の床下101の路面R上に外し落とされたスペアタイヤSを、図5(A)および図5(B)における仮想線(符号T2状態)に示すように、車体100の床下101から床下101の外に(矢印方向に)引き摺り出す。このようにして、窃盗犯は、スペアタイヤSを持ち逃げして窃盗していた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、スペアタイヤを自動車の車体の床下に格納するために、この車体の床下に設置されるスペアタイヤキャリアにおいて、スペアタイヤキャリアから外れ落としたスペアタイヤを、車体の床下から床下外に引き摺り出すのを困難にして、スペアタイヤ窃盗に対する防犯性を高めることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係るスペアタイヤキャリアは、次の手段を採用する。
すなわち、本発明に係るスペアタイヤキャリアは、スペアタイヤを自動車の車体の床下に格納するために、該車体の該床下に設置されるスペアタイヤキャリアであって、前記スペアタイヤを格納する格納位置と該スペアタイヤの格納が解除されて該スペアタイヤが路面に落とされる格納解除位置とに位置切替え可能に配設されるキャリア本体と、一端側が前記車体内部のみから固定解除可能に前記車体に対して固定して配設されており且つ他端側が前記車体の前記床下に配設されて前記格納位置における前記キャリア本体を係止して該キャリア本体の該格納位置を保持するフック部材とを備え、前記スペアタイヤを格納している場合の前記フック部材の前記他端側は、前記キャリア本体から路面に落とされた前記スペアタイヤが前記車体の前記床下から該床下外部に引き摺り出されるにあたってのスペアタイヤ引き摺り出し通路を、遮るように通路妨げ位置に位置して配設されており、前記フック部材の前記一端側は、前記車体内部から固定解除されることによって、前記スペアタイヤを前記車体の前記床下から該床下外部に引き摺り出せるように、前記スペアタイヤ引き摺り出し通路を遮る前記通路妨げ位置に位置していた前記フック部材の前記他端側を、該通路妨げ位置から移動させることができるように設定されていることを特徴とする。
この発明に係るスペアタイヤキャリアによれば、このスペアタイヤキャリアを構成するフック部材の他端側は、車体の床下に配設されて格納位置におけるキャリア本体を係止するようになっている。ここで、フック部材の他端側は、キャリア本体から路面に落とされたスペアタイヤを車体の床下から床下外部に引き摺り出すにあたっての通路となるスペアタイヤ引き摺り出し通路を、遮るように通路妨げ位置に位置するように配設されている。これによって、窃盗犯がキャリア本体の一部を切断バサミ等の切断具で切断し、キャリア本体からスペアタイヤを外し落とし、この外し落としたスペアタイヤを車体の床下から床下外部に引き摺り出そうとしても、通路妨げ位置に位置するフック部材の他端側によりスペアタイヤ引き摺り出し通路は遮られることとなり、窃盗犯はスペアタイヤを床下外部に引き摺り出すことができなくなる。つまり、たとえキャリア本体が破壊されスペアタイヤが路面に外し落とされたとしても、窃盗犯は、この外し落とされたスペアタイヤを持ち逃げすることができなくなる。したがって、この発明に係るスペアタイヤキャリアによれば、スペアタイヤ窃盗に対する防犯性を高めることができることとなる。
なお、フック部材の一端側は、車体内部のみから固定解除可能に車体に対して固定して配設されており、このように車体内部から固定解除されることによって、スペアタイヤ引き摺り出し通路を遮る通路妨げ位置に位置していた他端側を、この通路妨げ位置から移動させることができる。これによって、例えば自動車所有者等の車体内部に入れる正当者のみが、フック部材の一端側を車体内部から固定解除して通路妨げ位置に位置していたフック部材の他端側を移動させることができ、スペアタイヤを車体の床下から床下外部に引き摺り出すことができるものとなる。つまり、車体内部に入れない不正者は、通路妨げ位置に位置するフック部材の他端側を移動させることができず、スペアタイヤを車体の床下から床下外部に引き摺り出すことはできない。
本発明に係るスペアタイヤキャリアによれば、窃盗犯がスペアタイヤを窃盗しようと、スペアタイヤキャリアを破壊し、スペアタイヤキャリアから外し落としたスペアタイヤを外に引き摺り出そうとしても、この外し落とされたスペアタイヤを引き摺り出せなくして、もってスペアタイヤ窃盗に対する防犯性を高めることができる。
自動車の車体の床下に設置されるスペアタイヤキャリアを示す車体床下の下方斜視図である。 車体の床下を上方から透かすように視た場合の図である。 車体の床下を後方から視た場合の図である。 車体の床下を側方から視た場合の図である。 従来のスペアタイヤキャリアを示す図である。
以下、本発明を実施するための実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、自動車Aの車体10の床11の下(符号15)に設置されるスペアタイヤキャリア20を示す車体10の床下15の下方斜視図である。図2は、車体10の床下15を上方から透かすように視た場合の図である。図3は、車体10の床下15を後方から視た場合の図である。図4は、車体10の床下15を側方から視た場合の図である。なお、図2〜図4に示す車体10の床下15は、車体10後側に関するものを示しており、図示される符号RW,RWは後側左右車輪であり、図示される符号Mは排気音を小さくするマフラーである。なお、図1にあってはスペアタイヤキャリア20を見易くするため、図2〜図4においては図示される後側左右車輪RW,RWおよびマフラーMの図示を図1においては省略している。
すなわち、図1に示す符号Aは、4輪自動車を示すものであり、車内荷室を広く確保する所謂商用車である。この自動車Aは、タイヤが突然パンクした場合等に備えて、このパンクしたタイヤを応急的に交換するためのスペアタイヤSを搭載している。すなわち、この自動車Aは、車体10の外部となる車体10の床下15に、スペアタイヤSを格納するスペアタイヤキャリア20が設置されており、このスペアタイヤキャリア20にスペアタイヤSを格納する(符号T1状態)ことによってスペアタイヤSを搭載するようになっている。なお、後にも詳述するが、スペアタイヤキャリア20は、図3および図4にも示すように後側左右車輪RW,RWの間に配設されるものとなっている。
ところで、このスペアタイヤキャリア20は、図1等にも示すように、概略、キャリア本体21と、フック部材30とを備える。
キャリア本体21は、図3および図4に示すように、スペアタイヤS(T1)を格納する格納位置P1とスペアタイヤSの格納が解除されてスペアタイヤSが路面Rに落とされる(符号T2状態)格納解除位置P2とに位置切替え可能に配設されるものである。すなわち、キャリア本体21は、図示するように、概略、キャリア部22と、補助キャリア部23と、回転支持ブラケット部24,24とを備える。
キャリア部22は、図示するように、長尺の金属製の中空パイプ状部材を適宜に折曲加工することによりスペアタイヤSを格納可能な形状として形成されるものであり、図示略コ字湾曲形状にて形成されている。なお、キャリア部22の両端となる回転支持部21a,21bは、次に説明する回転支持ブラケット部24,24に対して回転可能に支持される個所として設定されている。また、キャリア部22の中間部となる係止部21cは、後に説明するフック部材30に係止する個所に設定されている。なお、この係止部21cは、図2および図3に示すように、後側左右車輪RW,RWの略中間且つ後側に位置するように設定されている。
補助キャリア部23は、キャリア部22によるスペアタイヤSの収納を補助するものである。この補助キャリア部23も、キャリア部22と同様に、スペアタイヤSを収納する形状を有して長尺の金属パイプを適宜に折曲加工して形成されている。この補助キャリア部23は、キャリア部22が延在する方向に対して、交差する方向に延在するようにキャリア部22に対して溶接固定されている。
回転支持ブラケット部24,24は、車体10の床11に固定設置されるものであり、適宜の回転支持構造を有する。この回転支持ブラケット部24,24には、上記したキャリア部22の回転支持部21a,21bが回転可能に連結されており、キャリア部22を回転可能に支持する。
このようにして構成されるキャリア本体21は、回転支持ブラケット部24,24にて回転可能に支持されることにより、車体10に対して回転可能に支持されたものとなっている。つまり、キャリア本体21は、このように車体10に対して回転した位置によって、スペアタイヤS(T1)を格納する格納位置P1と、スペアタイヤSの格納が解除されてスペアタイヤS(T2)が路面Rに落とされる格納解除位置P2とを有している。
なお、図2および図3に示すように、キャリア本体21にて格納されるスペアタイヤS(T1)の中心C位置は、車体10の左右幅方向の位置としては後側左右車輪RW,RWの略中間位置となる位置に設定され、車体10の前後方向の位置としては後側左右車輪RW,RW同士の回転軸線より僅かに後側にズレる位置に設定されている。
フック部材30は、上記したキャリア本体21が格納位置P1に位置している場合に、一端側が車体10に対して固定され、他端側が格納位置P1におけるキャリア本体21を係止し、もってキャリア本体21を車体10に対して固定支持するものである。
すなわち、フック部材30は、図1および図3に示すように、概略、フック部材本体31と、このフック部材本体31を車体10に対して固定するナット32とを備える。ここで、フック部材30は、図2および図3に示すように、後側左右車輪RW,RWの略中間且つ後側に位置するように配設される。
具体的には、フック部材本体31は、金属製の中実略棒状に形成されるものである。このフック部材本体31の上部は、ナット32とともに、車体10内部のみから固定解除可能に車体10に対して固定して配設されるフック部材30の一端側(符号30a)に相当する個所であり、車体10内部に配設される。このフック部材本体31の上部は、図示においては螺合するナット32に隠れて見えないが、ナット32と螺合するように雄螺子形状を有している。これに対し、フック部材本体31の下部は、車体10の床下15に配設されて格納位置P1におけるキャリア本体21と係止するフック部材30の他端側(符号30b)に相当する個所であり、上記したキャリア本体21の係止部21cを係止する略J字状のフック形状となるフック部33を有している。ここで、フック部材30の一端側30aとなるフック部材本体31およびナット32により車体10に対して固定されている場合には、フック部材30の他端側30bとなるフック部33がキャリア本体21の係止部21cを係止して、キャリア本体21を格納位置P1に保持するものとなっている。
ナット32は、フック部材本体31の上部と螺合する雌螺子形状を有しており、車体10を挟むようにしてフック部材本体31の上部と螺合することにより、このフック部材30を車体10に対して固定する。なお、このナット32とフック部材本体31の上部と螺合するに際しては車体10内部となっているため、フック部材本体31に対してのナット32の螺合あるいは螺合解除は車体10内部のみからの操作となっている。詳しく言えば、ナット32は、フック部材30の一端側を車体10に対して固定して配設するにあたって車体10内部のみから螺子回し操作するものとなっており、この螺子回し操作によってフック部材30を車体10に対して固定したりあるいは固定解除したりすることができる。なお、このように車体10に対してフック部材30の固定を解除した場合には、この車体10に対する固定解除とともに、格納位置P1にて保持するキャリア本体21との係止も解除することができ、加えてフック部材本体31も車体10に対して左右に傾かせることができるようになっている。つまり、後にも説明するが、車体10に対してフック部材30の固定が解除されている場合には、フック部材30の他端側30bは、それまで存している位置から右側に傾かせるようにして移動させることができるものとなっている。
次に、上記したように構成されるフック部材30の車体10に対する位置について、スペアタイヤ引き摺り出し通路の説明とともに詳細に説明する。
図3および図4に示すように、車体10の床下15に配設されるフック部材30の車体10に対する位置は、車体10の左右幅方向に対しては後側左右車輪RW,RWの略中間位置となる位置に設定され、車体10の前後方向に対しては後側左右車輪RW,RW同士の回転軸線よりスペアタイヤSの略車輪半径長で後側にズレる位置に設定されている。すなわち、上記したように、キャリア本体21にて格納されるスペアタイヤSの中心C位置は、車体10の左右幅方向の位置としては後側左右車輪RW,RWの略中間位置となる位置に設定されており、車体10の前後方向の位置としては後側左右車輪RW,RW同士の回転軸線より僅かに後側にズレる位置に設定されているため、これに応じて車体10の床下15に配設されるフック部材30の車体10に対する位置は、このスペアタイヤSの中心C位置から後側に僅かにズレる位置に設定されたものとなっている。
ここで、スペアタイヤ引き摺り出し通路(図2符号Qにて示す矢印通路)について説明する。このスペアタイヤ引き摺り出し通路Qは、窃盗犯がキャリア本体21の一部を切断バサミ等の切断具で切断し、キャリア本体21からスペアタイヤSを外し落とし、この外し落としたスペアタイヤSを車体10の床下15から床下15外部に引き摺り出そうとする際の通路である。なお、このような窃盗犯の不正行為により、格納されていたスペアタイヤS(T1)がスペアタイヤキャリア20から外し落とされた場合には、このスペアタイヤS(符号T1状態)は、格納されていた状態位置から真下近くの路面Rに落ちることとなる。この際、格納されていた状態位置から真下近くの路面Rに落ちたスペアタイヤS(T2)を車体10の前方向に引き摺り出そうとすると、後側左右車輪RW,RWが存しているために、引き摺り出すのが困難なものとなっている。また、このスペアタイヤS(T2)を車体10の後方向右側に引き摺り出そうとすると、マフラーMが存しているために、引き摺り出すのが困難なものとなっている。このため、スペアタイヤ引き摺り出し通路Qは、このスペアタイヤS(T2)を車体10の床下15から床下15外部に引き摺り出そうとする際の通路に、マフラーMが存していない車体10の後方向左側が設定されたものとなっている。
このように設定されたスペアタイヤ引き摺り出し通路Qに対して、上記したフック部材30の他端側30bはスペアタイヤ引き摺り出し通路Qを遮るように通路妨げ位置に位置して配設される。つまり、車体10に対してフック部材30が固定されている場合には、スペアタイヤ引き摺り出し通路QからスペアタイヤS(T2)を車体10の床下15から床下15外部に引き摺り出すのは不可状態となる。
なお、車体10に対してフック部材30の固定が解除されている場合には、上記したように、フック部材30の他端側30bは、それまで存している位置から右側に傾かせるようにして移動させることができる。これによって、フック部材30の他端側30bはスペアタイヤ引き摺り出し通路Qを遮る通路妨げ位置に存しないものとなって、このスペアタイヤ引き摺り出し通路Qを通じてスペアタイヤS(T2)を車体10の床下15から床下15外部に引き摺り出すことができる。
以上説明したスペアタイヤキャリア20によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、上記したスペアタイヤキャリア20によれば、このスペアタイヤキャリア20を構成するフック部材30の他端側30bは、車体10の床下15に配設されて格納位置P1におけるキャリア本体21を係止するようになっている。ここで、フック部材30の他端側30bは、キャリア本体21から路面Rに落とされたスペアタイヤSを車体10の床下15から床下15外部に引き摺り出すにあたっての通路となるスペアタイヤ引き摺り出し通路を遮るように、通路妨げ位置に位置するように配設されている。これによって、窃盗犯がキャリア本体21の一部を切断バサミ等の切断具で切断し、キャリア本体21からスペアタイヤSを外し落とし、この外し落としたスペアタイヤSを車体10の床下15から床下15外部に引き摺り出そうとしても、通路妨げ位置に位置するフック部材30の他端側30bによりスペアタイヤ引き摺り出し通路は遮られることとなり、窃盗犯はスペアタイヤSを床下15外部に引き摺り出すことができなくなる。つまり、たとえキャリア本体21を破壊されスペアタイヤSが路面Rに外し落とされたとしても、窃盗犯は、この外し落とされたスペアタイヤを持ち逃げすることができなくなる。したがって、このスペアタイヤキャリア20によれば、スペアタイヤ窃盗に対する防犯性を高めることができることとなる。
なお、フック部材30の一端側30aは、車体10内部のみから固定解除可能に車体10に対して固定して配設されており、このように車体10内部から固定解除されることによって、スペアタイヤ引き摺り出し通路を遮る通路妨げ位置に位置していた他端側30bを、この通路妨げ位置から移動させることができる。これによって、例えば自動車A所有者等の車体10内部に入れる正当者のみが、フック部材30の一端側30aを車体10内部から固定解除して通路妨げ位置に位置していたフック部材30の他端側30bを移動させることができ、スペアタイヤSを車体10の床下15から床下15外部に引き摺り出すことができるものとなる。つまり、車体10内部に入れない不正者は、通路妨げ位置に位置するフック部材30の他端側30bを移動させることができず、スペアタイヤSを車体10の床下15から床下15外部に引き摺り出すことはできない。
なお、本発明に係るスペアタイヤキャリアにあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
すなわち、上記したスペアタイヤキャリア20にあっては、車体10に対するフック部材30の固定が解除されている場合には、フック部材30の他端側30bはそれまで存している位置から右側に傾かせるようにして移動させることができるものとなって、スペアタイヤ引き摺り出し通路Qを通じてスペアタイヤS(T2)を車体10の床下15から床下15外部に引き摺り出すことができるものとなっていた。しかしながら、本発明に係るスペアタイヤキャリアは、これに限定されることなく、フック部材の他端側を通路妨げ位置から移動させる態様としては、このフック部材を構成するフック部材本体を取り外すように移動させるものであってもよい。なお、上記したようにフック部材の他端側を右側に傾かせるようにして移動させた場合には、取外し作業よりも簡単である点で有利である。
また、上記したスペアタイヤキャリア20のスペアタイヤ引き摺り出し通路(図2符号Qにて示す矢印通路)は、後側左右車輪RW,RWおよびマフラーMの存在を考慮して設定されるものであった。しかしながら、本発明に係るスペアタイヤキャリアのスペアタイヤ引き摺り出し通路としては、これに限定されることなく、適宜の障害物等が考慮されてスペアタイヤを車体の床下から床下外部に引き摺り出そうとする際の通路に設定されるものである。
10 車体
11 床
15 床下
20 スペアタイヤキャリア
21 キャリア本体
21a,21b 回転支持部
21c 係止部
22 キャリア部
23 補助キャリア部
24 回転支持ブラケット部
30 フック部材
30a フック部材の一端側
30b フック部材の他端側
31 フック部材本体
32 ナット
33 フック部
A 自動車
C 格納されるスペアタイヤの中心
M マフラー
P1 格納位置
P2 格納解除位置
R 路面
RW 後側車輪
S スペアタイヤ
T1 格納状態のスペアタイヤ
T2 非格納状態のスペアタイヤ

Claims (1)

  1. スペアタイヤを自動車の車体の床下に格納するために、該車体の該床下に設置されるスペアタイヤキャリアであって、
    前記スペアタイヤを格納する格納位置と該スペアタイヤの格納が解除されて該スペアタイヤが路面に落とされる格納解除位置とに位置切替え可能に配設されるキャリア本体と、一端側が前記車体内部のみから固定解除可能に前記車体に対して固定して配設されており且つ他端側が前記車体の前記床下に配設されて前記格納位置における前記キャリア本体を係止して該キャリア本体の該格納位置を保持するフック部材とを備え、
    前記スペアタイヤを格納している場合の前記フック部材の前記他端側は、前記キャリア本体から路面に落とされた前記スペアタイヤが前記車体の前記床下から該床下外部に引き摺り出されるにあたってのスペアタイヤ引き摺り出し通路を、遮るように通路妨げ位置に位置して配設されており、
    前記フック部材の前記一端側は、前記車体内部から固定解除されることによって、前記スペアタイヤを前記車体の前記床下から該床下外部に引き摺り出せるように、前記スペアタイヤ引き摺り出し通路を遮る前記通路妨げ位置に位置していた前記フック部材の前記他端側を、該通路妨げ位置から移動させることができるように設定されていることを特徴とするスペアタイヤキャリア。
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