JP2005035518A - 車両のフロントタイヤ用巻込防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】物体がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまうことを確実に防止し得る車両のフロントタイヤ用巻込防止装置を提供する。
【解決手段】フロントタイヤ3前方位置に、該フロントタイヤ3下方への物体6の巻き込みを防ぐためのガード7を配設する。ガード7の下部には前方にヘ向け所定傾斜角度で屈曲させた板状部材で構成される。フロントフェンダ4の前側に設けられたステップ5の下面側にガード7が物体に接触した際にフロントタイヤ側に回動するようヒンジ8を介して取り付けられている。ガード7はヒンジ8を介して、ステップ下面に沿う格納位置に保持するための弾性部材9と、弾性部材の付勢力に抗して前記ガードをフロントタイヤ前方の作動位置に保持するためのロック機構10を配した。
【選択図】図1
【解決手段】フロントタイヤ3前方位置に、該フロントタイヤ3下方への物体6の巻き込みを防ぐためのガード7を配設する。ガード7の下部には前方にヘ向け所定傾斜角度で屈曲させた板状部材で構成される。フロントフェンダ4の前側に設けられたステップ5の下面側にガード7が物体に接触した際にフロントタイヤ側に回動するようヒンジ8を介して取り付けられている。ガード7はヒンジ8を介して、ステップ下面に沿う格納位置に保持するための弾性部材9と、弾性部材の付勢力に抗して前記ガードをフロントタイヤ前方の作動位置に保持するためのロック機構10を配した。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両のフロントタイヤ用巻込防止装置に関するものである。
一般に、大型トラック等の車両の場合、普通乗用車等との衝突時に、該普通乗用車等が車両の下にもぐり込むことを防止するために、車両の前面下部に、フロントアンダーランプロテクタを配設したものがある。(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−274300号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような装置では、普通乗用車等を対象としているため、大型トラック等の車両が仮に歩行者等と接触した場合、転倒した歩行者等がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまう可能性があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、物体がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまうことを確実に防止し得る車両のフロントタイヤ用巻込防止装置を提供しようとするものである。
本発明は、フロントタイヤ前方位置に、該フロントタイヤ下方への物体の巻き込みを防ぐためのガードを配設したことを特徴とする車両のフロントタイヤ用巻込防止装置にかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
大型トラック等の車両が仮に物体と接触した場合、転倒した物体は、ガードによって押されつつはじき出される形となり、フロントタイヤの下に巻き込まれてしまう心配はなくなる。
前記車両のフロントタイヤ用巻込防止装置においては、下部を前方へ向け所要傾斜角度で屈曲させた板状部材によってガードを形成することができ、このようにすると、物体をよりはじき出しやすくすることが可能となる。
又、前記車両のフロントタイヤ用巻込防止装置においては、フロントフェンダの前側に設けられたステップの下面側にヒンジを介してガードを、該ガードが物体に接触した際にフロントタイヤ側へ回動してフロントタイヤに当接するよう取り付けることが有効であり、このようにすると、大型トラック等の車両が仮に物体と接触した場合、転倒した物体がガードに接触し、該ガードがヒンジ部分を支点として回動し、フロントタイヤと当接する位置まで押される形となるが、ガードはその位置で停止し、歩行者等の物体がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまうことを阻止する一方、タイヤ止めにフロントタイヤを当てて駐車する際には、ガードがタイヤ止めに接触することによってヒンジ部分を支点として回動し、フロントタイヤと当接する位置まで押される形となるが、ガードはその位置で停止するため、ガードを破損したりせずに、タイヤ止めに相当する位置で車両を駐車させることが可能となる。
更に又、前記車両のフロントタイヤ用巻込防止装置においては、フロントフェンダの前側に設けられたステップの下面側にヒンジを介してガードを、ステップの下面側に沿う格納位置とフロントタイヤ前方の作動位置との間で回動自在となるよう取り付けると共に、該ガードをステップの下面側に沿うよう跳ね上げて格納位置に保持するための弾性部材と、該弾性部材の付勢力に抗して前記ガードをフロントタイヤ前方の作動位置に保持するためのロック機構とを配設することもでき、このようにすると、大型トラック等の車両が仮に物体と接触した場合、転倒した物体がガードに接触し、該ガードが物体によって押される形となるが、ガードはロック機構によりそれ以上回動せずにフロントタイヤ前方の作動位置に保持されるため、物体がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまう心配はなく、一方、ロック機構によるロックを解除すると、ガードは、弾性部材の付勢力によりステップの下面側に沿うよう跳ね上げられて格納位置に保持されるため、車両が段差部に乗り上げて走行するような場合にも対応可能となる。尚、タイヤ止めにフロントタイヤを当てて車両を駐車させることも可能となる。
又、前記車両のフロントタイヤ用巻込防止装置においては、フロントフェンダの前側に設けられたステップの下面側にヒンジを介してガードを、ステップの下面側に沿う格納位置とフロントタイヤ前方の作動位置との間で回動自在となるよう取り付けると共に、該ガードをステップの下面側に沿うよう跳ね上げた際に格納位置に保持するための吸着部材と、前記ガードをフロントタイヤ前方の作動位置に保持するためのロック機構とを配設することもでき、このようにすると、大型トラック等の車両が仮に物体と接触した場合、転倒した物体がガードに接触し、該ガードが物体によって押される形となるが、ガードはロック機構によりそれ以上回動せずにフロントタイヤ前方の作動位置に保持されるため、物体がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまう心配はなく、一方、ロック機構によるロックを解除した後、ガードを上方へ回動させると、該ガードは、吸着部材に吸着されて格納位置に保持されるため、車両が段差部に乗り上げて走行するような場合にも対応可能となる。尚、タイヤ止めにフロントタイヤを当てて車両を駐車させることも可能となる。
更に又、前記車両のフロントタイヤ用巻込防止装置においては、吸着部材をマグネットとし且つガードをマグネットに吸着される金属製とすることができる。
これに加えて、前記車両のフロントタイヤ用巻込防止装置においては、フロントフェンダの前側に設けられたステップの下面側にヒンジを介してガードを、ステップの下面側に沿う格納位置とフロントタイヤ前方の作動位置との間で回動自在となるように取り付ける共に、駐車時にガードを作動位置に保持するためのアクチュエータを配設することもでき、このようにすると、駐車時にアクチュエータによりガードを作動位置に保持して、人のもぐり込みを阻止することが可能になる。
(1)本発明の請求項1記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置によれば、物体がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまうことを確実に防止し得るという優れた効果を奏し得る。
(2)本発明の請求項2記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置によれば、下部を前方へ向け所要傾斜角度で屈曲させた板状部材によってガードを形成したことにより、物体をよりはじき出しやすくできるという優れた効果を奏し得る。
(3)本発明の請求項3記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置によれば、フロントタイヤと当接する位置で停止するガードにより、物体がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまうことをより確実に防止し得、更にタイヤ止めに対する駐車も支障なく行うことができるという優れた効果を奏し得る。
(4)本発明の請求項4記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置によれば、ロック機構にて作動位置に保持可能なガードにより、物体がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまうことを確実に防止し得、更に、弾性部材の付勢力でガードを格納位置に跳ね上げることにより、段差部への乗り上げ走行やタイヤ止めに対する駐車も支障なく行うことができるという優れた効果を奏し得る。
(5)本発明の請求項5、6記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置によれば、ロック機構にて作動位置に保持可能なガードにより、物体がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまうことを確実に防止し得、更に、ガードを格納位置に跳ね上げて吸着部材に吸着させることにより、段差部への乗り上げ走行やタイヤ止めに対する駐車も支障なく行うことができるという優れた効果を奏し得る。
(6)本発明の請求項7記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置によれば、アクチュエータにより作動位置に保持可能なガードにより、物体がフロントタイヤの下に巻き込まれてしまうことを確実に防止し得、更に、駐車時に人のもぐり込みを阻止できるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1及び図2は本発明を実施する形態の第一の例であって、1は大型トラック等の車両、2は車両1のキャブ、3はフロントタイヤ、4はフロントフェンダ、5はフロントフェンダ4の前側に設けられたステップであり、フロントタイヤ3前方位置に、該フロントタイヤ3下方への物体6の巻き込みを防ぐためのガード7を配設したものである。
本図示例の場合、前記ガード7は、下部を前方へ向け所要傾斜角度で屈曲させた板状部材によって形成し、フロントフェンダ4の前側に設けられたステップ5の下面側に固定するようにしてある。
尚、前記ガード7とフロントタイヤ3との隙間は、約30[mm]以上取るようにし、又、前記ガード7と路面との隙間(地上高)は、90[mm]以上取るようにしてある。
次に、上記図示例の作用を説明する。
大型トラック等の車両1のキャブ2が仮に歩行者等の物体6と接触した場合、転倒した歩行者等の物体6は、ガード7によって押されつつはじき出される形となり、フロントタイヤ3の下に巻き込まれてしまう心配はなくなる。
こうして、物体6がフロントタイヤ3の下に巻き込まれてしまうことを確実に防止し得る。
図3〜図5は本発明を実施する形態の第二の例であって、図中、図1及び図2と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1及び図2に示すものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図3〜図5に示す如く、フロントフェンダ4の前側に設けられたステップ5の下面側にヒンジ8を介してガード7を、該ガード7が歩行者等の物体6或いはタイヤ止め6’に接触した際にフロントタイヤ3側へ回動してフロントタイヤ3に当接するよう取り付けた点にある。
前記ヒンジ8には、ガード7を図3に示す如くステップ5から略垂下する位置に保持するためのねじりコイルスプリング等の弾性部材(図示せず)が内蔵されている。
図3〜図5に示す第二の例においては、通常時、ガード7は、図3に示す如く、ステップ5から略垂下する位置に保持され、第一の例の場合と同様、ガード7とフロントタイヤ3との隙間は、約30[mm]以上とされ、又、ガード7と路面との隙間(地上高)は、90[mm]以上とされている。
ここで、大型トラック等の車両1のキャブ2が仮に歩行者等の物体6と接触した場合、転倒した歩行者等の物体6がガード7に接触し、図4に示す如く、該ガード7がヒンジ8部分を支点として回動し、フロントタイヤ3と当接する位置まで押される形となるが、ガード7はその位置で停止し、歩行者等の物体6がフロントタイヤ3の下に巻き込まれてしまうことを阻止する。
一方、タイヤ止め6’にフロントタイヤ3を当てて駐車する際には、ガード7がタイヤ止め6’に接触することによってヒンジ8部分を支点として回動し、図5に示す如く、フロントタイヤ3と当接する位置まで押される形となるが、ガード7はその位置で停止するため、ガード7を破損したりせずに、タイヤ止め6’に相当する位置で車両1を駐車させることが可能となる。
こうして、図3〜図5に示す第二の例の場合、フロントタイヤ3と当接する位置で停止するガード7により、物体6がフロントタイヤ3の下に巻き込まれてしまうことをより確実に防止し得、更にタイヤ止め6’に対する駐車も支障なく行うことができる。
図6〜図8は本発明を実施する形態の第三の例であって、図中、図3〜図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図3〜図5に示すものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図6〜図8に示す如く、フロントフェンダ4の前側に設けられたステップ5の下面側にヒンジ8を介してガード7を、ステップ5の下面側に沿う格納位置とフロントタイヤ3前方の作動位置との間で回動自在となるよう取り付けると共に、該ガード7をステップ5の下面側に沿うよう跳ね上げて格納位置に保持するための弾性部材9と、該弾性部材9の付勢力に抗して前記ガード7をフロントタイヤ3前方の作動位置に保持するためのロック機構10とを配設した点にある。
前記弾性部材9としては、ねじりコイルスプリングを使用してある。
前記ロック機構10は、ステップ5の下面側所要箇所に固着された支持ブラケット11と、ガード7の前面側所要箇所に固着された連結ブラケット12と、一端が前記支持ブラケット11に枢着され且つ他端が前記連結ブラケット12に対し着脱自在なロックバー13とを備えてなる構成を有している。前記連結ブラケット12には、大径の着脱孔12aと、該着脱孔12aにつながる小径の長孔12bとを穿設してあり、又、前記ロックバー13の他端には、前記連結ブラケット12の着脱孔12aを通過可能な抜止部14aが先端に一体化され且つ前記長孔12bに掛止可能な着脱ピン14を突設してあり、これにより、前記ロックバー13の着脱ピン14の抜止部14aを連結ブラケット12の着脱孔12aに通して長孔12b側へスライドさせることにより、着脱ピン14を長孔12bに掛止させる一方、逆に、長孔12bに掛止させた着脱ピン14を着脱孔12a側へスライドさせることにより、その抜止部14aを着脱孔12aから引き抜くことができるようにしてある。
図6〜図8に示す第三の例においては、通常時、図6に示す如く、弾性部材9の付勢力に抗してガード7を押し下げ、ロックバー13の着脱ピン14の抜止部14aを連結ブラケット12の着脱孔12aに通して長孔12b側へスライドさせると、着脱ピン14が長孔12bに掛止され、且つ前記弾性部材9の付勢力にて長孔12bが着脱ピン14に押し付けられる形となるため、前記ガード7は、フロントタイヤ3前方の作動位置即ちステップ5から略垂下する位置に保持され、第一の例並びに第二の例の場合と同様、ガード7とフロントタイヤ3との隙間は、約30[mm]以上とされ、又、ガード7と路面との隙間(地上高)は、90[mm]以上とされている。
ここで、大型トラック等の車両1のキャブ2が仮に歩行者等の物体6と接触した場合、転倒した歩行者等の物体6がガード7に接触し、図6に示す如く、該ガード7が歩行者等の物体6によって押される形となるが、ガード7はロック機構10のロックバー13によりそれ以上回動せずにフロントタイヤ3前方の作動位置に保持されるため、歩行者等の物体6がフロントタイヤ3の下に巻き込まれてしまう心配はない。
一方、図6及び図7に示す状態から、連結ブラケット12の長孔12bに掛止させた着脱ピン14を着脱孔12a側へスライドさせるよう、弾性部材9の付勢力に抗してガード7をフロントタイヤ3側へ僅かにスライドさせることにより、着脱ピン14の抜止部14aを着脱孔12aから引き抜くと、ガード7は、弾性部材9の付勢力によりステップ5の下面側に沿うよう跳ね上げられて、図8に示す如く、格納位置に保持されるため、車両1が段差部15に乗り上げて走行するような場合にも対応可能となる。尚、図8に示す状態で、タイヤ止め6’(図5参照)にフロントタイヤ3を当てて車両1を駐車させることも可能となる。
こうして、図6〜図8に示す第三の例の場合、ロック機構10にて作動位置に保持可能なガード7により、物体6がフロントタイヤ3の下に巻き込まれてしまうことを確実に防止し得、更に、弾性部材9の付勢力でガード7を格納位置に跳ね上げることにより、段差部15への乗り上げ走行やタイヤ止め6’に対する駐車も支障なく行うことができる。
図9及び図10は本発明を実施する形態の第四の例であって、図中、図6〜図8と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図6〜図8に示すものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図9及び図10に示す如く、フロントフェンダ4の前側に設けられたステップ5の下面側にヒンジ8を介してガード7を、ステップ5の下面側に沿う格納位置とフロントタイヤ3前方の作動位置との間で回動自在となるよう取り付けると共に、該ガード7をステップ5の下面側に沿うよう跳ね上げた際に格納位置に保持するための吸着部材16と、前記ガード7をフロントタイヤ3前方の作動位置に保持するためのロック機構10とを配設した点にある。
本図示例の場合、前記吸着部材16をマグネットとし且つガード7をマグネットに吸着される金属製としてある。
尚、前記ヒンジ8には、ガード7を図9に示す如くフロントタイヤ3前方の作動位置から反フロントタイヤ3側へ若干回動させる方向に付勢するためのねじりコイルスプリング等の弾性部材(図示せず)が内蔵されている。
図9及び図10に示す第四の例においては、通常時、図9に示す如く、ガード7を下げ、ロックバー13の着脱ピン14の抜止部14aを連結ブラケット12の着脱孔12aに通して長孔12b側へスライドさせると、着脱ピン14が長孔12bに掛止され、且つ前記ヒンジ8に内蔵された弾性部材(図示せず)の付勢力にて長孔12bが着脱ピン14に押し付けられる形となるため、前記ガード7は、フロントタイヤ3前方の作動位置即ちステップ5から略垂下する位置に保持され、第一〜第三の例の場合と同様、ガード7とフロントタイヤ3との隙間は、約30[mm]以上とされ、又、ガード7と路面との隙間(地上高)は、90[mm]以上とされている。
ここで、大型トラック等の車両1のキャブ2が仮に歩行者等の物体6と接触した場合、転倒した歩行者等の物体6がガード7に接触し、図9に示す如く、該ガード7が歩行者等の物体6によって押される形となるが、ガード7はロック機構10のロックバー13によりそれ以上回動せずにフロントタイヤ3前方の作動位置に保持されるため、歩行者等の物体6がフロントタイヤ3の下に巻き込まれてしまう心配はない。
一方、図9に示す状態から、連結ブラケット12の長孔12bに掛止させた着脱ピン14を着脱孔12a側へスライドさせるよう、前記ヒンジ8に内蔵された弾性部材(図示せず)の付勢力に抗してガード7をフロントタイヤ3側へ僅かにスライドさせることにより、着脱ピン14の抜止部14aを着脱孔12aから引き抜き、この後、ガード7を上方へ回動させると、該ガード7は、マグネット等の吸着部材16に吸着されて、図10に示す如く、格納位置に保持されるため、車両1が段差部15に乗り上げて走行するような場合にも対応可能となる。尚、図9に示す状態で、タイヤ止め6’(図5参照)にフロントタイヤ3を当てて車両1を駐車させることも可能となる。
こうして、図9及び図10に示す第四の例の場合、ロック機構10にて作動位置に保持可能なガード7により、物体6がフロントタイヤ3の下に巻き込まれてしまうことを確実に防止し得、更に、ガード7を格納位置に跳ね上げてマグネット等の吸着部材16に吸着させることにより、段差部15への乗り上げ走行やタイヤ止め6’に対する駐車も支障なく行うことができる。
図11及び図12は本発明を実施する形態の第五の例であって、図中、図3〜図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図3〜図5に示すものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図11及び図12に示す如く、フロントフェンダ4の前側に設けられたステップ5の下面側にヒンジ8を介してガード7を、ステップ5の下面側に沿う格納位置とフロントタイヤ3前方の作動位置との間で回動自在となるよう取り付けると共に、該ガード7を回動させて格納位置もしくは作動位置に保持するためのモータ17と、該モータ17を作動させる演算ユニット18とを配設した点にある。
演算ユニット18は、イグニッションスイッチがONになっていないこと、パーキングブレーキが作動していること、トランスミッションが中立であること、エンジンが停止していること等の複数の条件に基づき、車両が駐車状態であるか否かを判定し、駐車状態であるとの判定がなされたときに、モータ17に給電をしてガード7を作動位置に下げる。
こうして、図11及び図12に示す第五の例の場合、モータ17にて作動位置に保持可能なガード7により、物体6がフロントタイヤ3の下に巻き込まれてしまうことをより確実に防止し得、更に、車両が駐車状態であるときには、人のもぐり込みを阻止することができる。
尚、本発明の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置は、様々な車種に適用することができる。
1 車両
3 フロントタイヤ
4 フロントフェンダ
5 ステップ
6 物体
6’ タイヤ止め
7 ガード
8 ヒンジ
9 弾性部材
10 ロック機構
13 ロックバー
15 段差部
16 吸着部材
17 モータ(アクチュエータ)
3 フロントタイヤ
4 フロントフェンダ
5 ステップ
6 物体
6’ タイヤ止め
7 ガード
8 ヒンジ
9 弾性部材
10 ロック機構
13 ロックバー
15 段差部
16 吸着部材
17 モータ(アクチュエータ)
Claims (7)
- フロントタイヤ前方位置に、該フロントタイヤ下方への物体の巻き込みを防ぐためのガードを配設したことを特徴とする車両のフロントタイヤ用巻込防止装置。
- 下部を前方へ向け所要傾斜角度で屈曲させた板状部材によってガードを形成した請求項1記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置。
- フロントフェンダの前側に設けられたステップの下面側にヒンジを介してガードを、該ガードが物体に接触した際にフロントタイヤ側へ回動してフロントタイヤに当接するよう取り付けた請求項1又は2記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置。
- フロントフェンダの前側に設けられたステップの下面側にヒンジを介してガードを、ステップの下面側に沿う格納位置とフロントタイヤ前方の作動位置との間で回動自在となるよう取り付けると共に、該ガードをステップの下面側に沿うよう跳ね上げて格納位置に保持するための弾性部材と、該弾性部材の付勢力に抗して前記ガードをフロントタイヤ前方の作動位置に保持するためのロック機構とを配設した請求項1又は2記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置。
- フロントフェンダの前側に設けられたステップの下面側にヒンジを介してガードを、ステップの下面側に沿う格納位置とフロントタイヤ前方の作動位置との間で回動自在となるよう取り付けると共に、該ガードをステップの下面側に沿うよう跳ね上げた際に格納位置に保持するための吸着部材と、前記ガードをフロントタイヤ前方の作動位置に保持するためのロック機構とを配設した請求項1又は2記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置。
- 吸着部材をマグネットとし且つガードをマグネットに吸着される金属製とした請求項5記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置。
- フロントフェンダの前側に設けられたステップの下面側にヒンジを介してガードを、ステップの下面側に沿う格納位置とフロントタイヤ前方の作動位置との間で回動自在となるように取り付けると共に、駐車時にガードを作動位置に保持するためのアクチュエータを配設した請求項1又は2記載の車両のフロントタイヤ用巻込防止装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009018622A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Isuzu Motors Ltd | 車両のもぐり込み防止構造 |
KR20120005678A (ko) * | 2010-07-09 | 2012-01-17 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 자동 주차 시스템 및 그 제어 방법 |
JP2020050013A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | いすゞ自動車株式会社 | 轢過防止装置 |
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2004
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