JP5254567B2 - 侵入監視領域の開閉システム - Google Patents

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Description

本発明は、建物の侵入監視領域に対する遮蔽及び開放を制御する侵入監視領域の開閉システムに関する。
従来から、建物内部への不審者の侵入を防止するための防犯機器が使用されている。このような防犯機器としては、建物の窓や扉等、侵入経路となる可能性の高い領域を侵入監視領域として監視し、当該侵入監視領域への接近や侵入を検知した場合に、侵入者に対する音や光による威嚇、あるいは、警備会社への通報等を行うものが一般的である。
また、侵入者に対する威嚇に留まらず、より直接的に侵入を防止する防犯機器として、住宅の開口部を遮蔽するシャッター、シャッターを駆動する駆動手段、住宅開口部に対する人や物の接近を検知して異常検知信号を出力する接近センサ、及び、異常検知信号に基づいて駆動手段によってシャッターを駆動させる制御手段を備えた遮蔽体ユニットが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。屋外から住宅開口部に対して不審者が接近した場合において、接近センサのセンシング範囲に当該不審者が侵入すると、当該接近センサが異常検知信号を出力し、これを受信した制御手段が駆動手段を駆動させてシャッターを下降させる。
特開2006−90043号公報
しかしながら、上述のような防犯機器においては、次のような問題があった。すなわち、通報や威嚇のみを行う防犯機器については、侵入者が当該防犯機器による威嚇を無視した場合、通報によって警備員が侵入現場に到着するまでの間は侵入者による侵入を防ぐことができなかった。
また、特許文献1に記載の遮蔽体ユニットにおいては、侵入者ではない人や動物による侵入監視領域への接近についても接近センサが反応し、シャッターを誤作動させてしまう可能性があった。このような誤作動を回避するためには、侵入監視領域への接近物に対する識別手段を設けなければならず、コストの上昇を招いていた。
また、遮蔽体として用いられる電動シャッターは、挟み込みによる人体への傷害を防止するための安全装置を備えている場合もある。安全装置は、シャッターの降下中において当該シャッターへの障害物等の接触が検知された場合に、シャッターの降下を停止させるものである。このような安全装置は人体への傷害防止には有効であるが、侵入者が敢えてシャッターに接触した場合にも当該シャッターの降下を停止させてしまう可能性があり、防犯機器としての有効性の向上につながっていなかった。
また、遮蔽体ユニットが作動して侵入監視領域が遮蔽されている間に火災等が発生し建物から脱出する必要が生じた場合、閉鎖状態の遮蔽体によって速やかな脱出が妨げられる可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、建物に対する不審者の侵入を確実に防止することができ、且つ、誤作動が発生しにくい侵入監視領域の開閉システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の侵入監視領域の開閉システムは、建物の侵入監視領域に対して開閉自在に設置された遮蔽体と、前記侵入監視領域の周囲環境の変動を監視する第1の監視手段と、前記遮蔽体の位置を検出する第2の監視手段と、前記第1の監視手段又は前記第2の監視手段から出力された情報に基づいて前記遮蔽体の制御を行う制御手段とを備え、前記第1の監視手段は、物体検知センサ及び照度センサを備え、前記物体検知センサは、前記侵入監視領域における施錠装置の近辺を監視対象としており、前記制御手段は、前記物体検知センサが前記侵入監視領域の近傍に物体を検知した場合に前記遮蔽体を閉鎖させ、前記照度センサによって検出された照度が所定値以下であった場合に前記遮蔽体を閉鎖させ、前記照度が所定値以上であった場合に前記遮蔽体を開放させ、前記第2の監視手段から出力された情報に基づいて前記遮蔽体によって前記侵入監視領域における施錠装置の近辺が遮蔽されたと判定した場合に、当該遮蔽体の動作を停止させる。
また、請求項2に記載の侵入監視領域の開閉システムは、請求項1に記載の侵入監視領域の開閉システムにおいて、前記第2の監視手段は、前記第1の監視手段と一体であり、前記制御手段は、前記第の監視手段から出力された情報に基づいて前記遮蔽体によって前記侵入監視領域における施錠装置の近辺が遮蔽されているか否かを判定する。
また、請求項3に記載の侵入監視領域の開閉システムは、請求項1又は2に記載の侵入監視領域の開閉システムにおいて、前記遮蔽体の動作範囲に存在する障害物を検出する障害物検出手段を備え、前記制御手段は、前記障害物検出手段が障害物を検出した場合、前記遮蔽体によって前記施錠装置の近辺が遮蔽されたと判定するまで当該遮蔽体を動作させ、当該施錠装置の近辺が遮蔽されたと判定された時点で当該遮蔽体の動作を停止させる。
また、請求項4に記載の侵入監視領域の開閉システムは、請求項3に記載の侵入監視領域の開閉システムにおいて、前記制御手段は、前記施錠装置の近辺が遮蔽されたと判定された時点から所定時間が経過した場合において、前記物体検知センサが前記侵入監視領域の近傍に物体を検知した場合には、前記遮蔽体を完全な閉鎖状態とする。
また、請求項5に記載の侵入監視領域の開閉システムは、請求項1から4のいずれか一項に記載の侵入監視領域の開閉システムにおいて、前記制御手段は、前記第1の監視手段から出力された情報に基づいて前記施錠装置の制御を行う。
請求項1に記載の侵入監視領域の開閉システムによれば、侵入監視領域の開閉システムは、第1の監視手段から出力された情報に基づいて制御手段に遮蔽体の制御を行わせているので、第1の監視手段が備えている各センサの監視対象の状態変化に応じて、遮蔽体の開閉制御を行わせることができる。従って、侵入監視領域の周辺における様々な状態の変化に応じて、適切に遮蔽体を制御させることができる。
また、第1の監視手段が備えている物体検知センサが侵入監視領域の近傍に物体を検出した場合には、遮蔽体によって侵入監視領域を閉鎖させるので、侵入監視領域に接近した不審者が当該侵入監視領域から侵入することを防止することができる。
また、第1の監視手段が備えている照度センサによって侵入監視領域の近傍での照度を検出し、これに応じて遮蔽体を制御しているので、日中で屋外が明るい場合には侵入監視領域を開放して建物の内部に採光をさせることができ、夜間で屋外が暗い場合には侵入監視領域を閉鎖して当該侵入監視領域の防犯性を高めることができる。
また、第1の監視手段の監視対象を、建物内への侵入を意図する者が接近する可能性の高いクレセント錠の近傍等の所定の部分に限定させることにより、当該所定の部分への不審者の接近を確実に検出することができるとともに、小動物の通過等に対する誤作動を減少させることができる。
また、侵入監視領域の開閉システムは、第2の監視手段からの出力値に基づき、遮蔽体によって侵入監視領域における施錠装置の近辺が遮蔽されていないと判定した場合には当該遮蔽体の閉鎖動作を続行させ、施錠装置の近辺が遮蔽された場合に遮蔽体の動作を停止させる。従って、クレセント錠等を確実に遮蔽することができるので、当該クレセント錠等の解除や破壊による不審者の侵入を防止することができる。また、侵入監視領域の施錠装置の近辺が遮蔽された後は、遮蔽体の動作範囲に障害物が検出されている場合には当該遮蔽体の動作を停止させるので、遮蔽体による挟み込み等の事故の発生を防止することができる。
また、請求項2に記載の侵入監視領域の開閉システムによれば、第1の監視手段によって、遮蔽体の位置検出を行わせているので、第2の監視手段をさらに設置する必要がない。これにより、侵入監視領域の開閉システムの設置に要するコストを大きく低減することができる。
また、請求項3に記載の侵入監視領域の開閉システムによれば、建物への侵入を意図する不審者が遮蔽体に接触等し、これが障害物検出センサによって検出された場合でも、遮蔽体の閉鎖動作を続行させ、侵入監視領域におけるクレセント錠等を遮蔽することができるので、当該クレセント錠等の解除や破壊による不審者の侵入を確実に防止することができる。
また、請求項5に記載の侵入監視領域の開閉システムによれば、遮蔽体の開閉制御に連動して施錠装置の制御を行わせることができるので、不審者の接近時や夜間における侵入監視領域の防犯性をさらに向上させることができる。また、火災発生時における脱出経路の確保を一層スムーズに行うことができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る侵入監視領域の開閉システムの各実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念を説明した後、〔II〕各実施の形態の具体的内容について説明し、〔III〕最後に、各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態に係る侵入監視領域の開閉システムは、建物の侵入監視領域近傍の状態に基づいて、当該侵入監視領域に対して開閉自在に設置されている遮蔽体の制御を行うことを目的とするものであり、特に、建物に対する不審者の侵入の防止を目的としている。
各実施形態に係る侵入監視領域の開閉システムの設置対象は任意であり、例えば一般住宅の窓やドア、あるいは、工場施設やビル等の窓や出入り口等の侵入監視領域にも設置することができる。
各実施の形態に係る侵入監視領域の開閉システムの特徴の一つは、概略的に、侵入監視領域に対して開閉自在に設置された遮蔽体、侵入監視領域の周囲環境の変動を監視する第1の監視手段、及び、遮蔽体の制御を行う制御手段を備えている点にある。第1の監視手段は、侵入監視領域の周囲環境として、当該侵入監視領域の近傍にある物体や当該侵入監視領域周辺の明るさ等を検出し、検出結果を出力する。この第1の監視手段から出力された情報に基づいて、制御手段が遮蔽体の制御を行う。従って、侵入監視領域の周辺における様々な状態の変化に応じて、適切に遮蔽体を制御させることができる。
〔II〕各実施の形態の具体的内容
次に、本発明に係る各実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず実施の形態1について説明する。この形態は、第1の監視手段が検出した情報に基づいて制御手段に遮蔽体の制御を行わせる基本的な形態である。
(侵入監視領域の開閉システムの構成)
まず、侵入監視領域の開閉システムの構成を説明する。図1は実施の形態1に係る侵入監視領域の開閉システムの概要を示した外観図、図2は侵入監視領域の開閉システムの電気的構成を機能概念的に示したブロック図、図3は物体検知センサの監視エリアを限定した場合における外観図である。図1及び図2に示すように、侵入監視領域の開閉システム1は建物の侵入監視領域2の近傍に設置され、シャッター10、監視センサ20、制御部30、及び、操作部40を備えている。ここで、侵入監視領域の開閉システム1が設置される建物の侵入監視領域2は、図1及び図2に示したように引き違い式の窓201でもよく、あるいは、固定式の窓、すべり出し式の窓や、引き戸や開き戸などのドアでもよい。
(侵入監視領域の開閉システムの構成−シャッター10)
シャッター10は、建物の侵入監視領域2を遮蔽するためのものであり、特許請求の範囲における遮蔽体に対応している。シャッター10は、スラット11、収納部12、及び、駆動部13を備えている。スラット11は、侵入監視領域2を遮蔽する遮蔽面となる部分であり、複数の羽根板が相互に回動自在に結合されて構成されている。収納部12は、侵入監視領域2を開放させる場合にスラット11を収納するための部分であり、侵入監視領域2の上方に設置されている。駆動部13は、収納部12へのスラット11の巻上げ及び収納部12からのスラット11の引き出しを行うものであり、後述する制御部30によって制御される。駆動部13は、例えば、図示しないモータ及び減速機を組み合わせて構成されている。また、駆動部13は、スラット11が巻上げ収納された状態と引き出された状態との間で切替えられるスイッチ130を備えている。
シャッター10によって侵入監視領域2を遮蔽する場合には、駆動部13によってスラット11が収納部12から引き出されて侵入監視領域2を遮蔽する。また、侵入監視領域2を開放する場合には、駆動部13によってスラット11が収納部12に巻上げ収納される。なお、シャッター10の具体的な構成は任意であり、複数のパイプによって構成されたパイプシャッター、横引き方式のシャッター、あるいは、ブラインドシャッター等を用いることもできる。
(侵入監視領域の開閉システムの構成−監視センサ20)
監視センサ20は、侵入監視領域2の周囲環境の変動を監視し、検出した状態に応じた信号を後述する制御部30に出力するセンサであり、特許請求の範囲における第1の監視手段に対応している。監視センサ20は侵入監視領域2の近傍に設置され、信号線3を介して制御部30と接続されている。監視センサ20は、物体検知センサ21、照度センサ22、および、火災感知センサ23を備えている。なお、監視センサ20は、上述した物体検知センサ21、照度センサ22、及び、火災感知センサ23のいずれか一種類、あるいは、任意の二種類の組合せを備えていてもよい。本実施の形態1においては、これらの三種類のセンサを全て備えていることを前提として説明を行う。
物体検知センサ21は、当該物体検知センサ21の監視エリア内における物体を検出し、検出信号を出力する。物体検知センサ21は侵入監視領域2の近傍に設置され、その監視エリアは侵入監視領域2の近傍に設定されている。また、図3に示すように、侵入監視領域の開閉システム1が設置される建物の侵入監視領域2が引き違い式の窓201であり、当該引き違い式の窓201がクレセント錠202を備えている場合には、物体検知センサ21の監視エリアをクレセント錠202の近傍に集中させてもよい。
物体検知センサ21としては、監視エリア内に任意の物体が存在している場合に検出信号を出力する静止体センサや、監視エリア内での物体の動きを検出して信号を出力する動体センサを用いることができる。これらのセンサにおける物体の検出方法は任意であり、赤外線、超音波、マイクロ波振動等を利用して物体の検出を行わせることができる。なお、物体検知センサ21による物体の検出方法の詳細については公知の技術であるので説明を省略する。
照度センサ22は、当該照度センサ22に入射する光の強度を元に周囲の明るさを検出し、検出した照度に対応した信号を出力する。侵入監視領域2の近傍における自然光の照度を検出するために、照度センサ22は侵入監視領域2の近傍において受光方向を建物の外部に向けて設置されている。照度センサ22として用いられるセンサの具体的な構成は任意であり、フォトダイオードやフォトトランジスタ、あるいは、フォトICダイオード等を備えたセンサを用いることができる。
火災感知センサ23は、建物の内部において火災が発生した場合にこれを検出し、検出信号を出力する。火災感知センサ23は、建物の内部側に設置されている。火災感知センサ23の検出対象は任意であり、例えば、火災発生に伴って生じる煙や炎、あるいは、熱等を検出するセンサを用いることができる。
(侵入監視領域の開閉システムの構成−制御部30)
制御部30は、信号線3を介して監視センサ20から入力された情報に基づいてシャッター10を制御するものであり、特許請求の範囲における制御手段に対応している。制御部30は、機能概念的には信号処理部31、及び、駆動制御部32を備えている。信号処理部31は、監視センサ20から入力された信号に基づいて、侵入監視領域2に対する人の接近、自然光による照度の低下、火災発生の有無等についての判定を行い、この判定に基づく処理を行うためのものである。駆動制御部32は、信号処理部31からの指示に基づいて、シャッター10の制御を行う。また、駆動部13のスイッチ130を参照してシャッター10の状態を特定する。なお、制御部30の具体的構成は任意であるが、例えば、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラム、所要データを格納するための内部メモリ、及び、これらのプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を備えて構成される。
(侵入監視領域の開閉システムの構成−操作部40)
操作部40は、侵入監視領域の開閉システム1に対する操作を受け付ける部分である。操作部40に対して所定の入力操作が行われると、入力に応じた信号が操作部40から制御部30に出力され、この信号に基づいて制御部30によってシャッター10が制御される。操作部40の具体的な構成は任意であり、例えば、侵入監視領域2の近傍に設置して制御部30と有線接続してもよく、あるいは、操作部40をリモコンとし、無線を用いて制御部30に信号を送信させてもよい。また、操作部40に対する操作項目の具体的な内容についても任意であり、例えば、シャッター10の開閉や、監視センサ20の作動状態の切替等に関する操作項目を含めることができる。
(侵入監視領域の開閉システムの動作)
次に、侵入監視領域の開閉システム1の動作について説明する。図4は侵入監視領域の開閉システム1の動作の流れを示したフローチャート、図5は駆動制御部32が実行するシャッター開放処理の流れを示したフローチャート、図6は駆動制御部32が実行するシャッター閉鎖処理の流れを示したフローチャートである。
図4に示すように、物体検知センサ21、照度センサ22、火災感知センサ23は、それぞれ所定の周期で侵入監視領域2の周囲環境の変動を監視し、その状態に応じて信号を出力している(ステップSA−1)。
信号処理部31は、火災感知センサ23から信号が出力された場合(ステップSA−2、Yes)、火災が発生していると判定し、駆動制御部32にシャッター開放処理を実行させる(ステップSA−3)。このシャッター開放処理の詳細を、図5を参照して説明する。
図5に示すように、駆動制御部32は駆動部13のスイッチ130を参照し、シャッター10の状態の特定を行う(ステップSB−1)。スラット11が引き出され、侵入監視領域2が閉鎖されていた場合(ステップSB−1、Yes)、駆動制御部32は駆動部13によってスラット11を収納部12に巻上げ収納させ、侵入監視領域2を開放させる(ステップSB−2)。スラット11が既に巻上げ収納されていた場合は(ステップSB−1、No)、駆動部13にその状態を維持させる(ステップSB−3)。この後の処理は、再び図4に示すメインルーチンに戻って実行される。
次に、信号処理部31は、物体検知センサ21から信号が出力された場合(ステップSA−4、Yes)、監視エリアの内部に人を含む物体が存在していると判定し、駆動制御部32にシャッター閉鎖処理を実行させる(ステップSA−5)。このシャッター閉鎖処理の詳細を、図6を参照して説明する。
図6に示すように、駆動制御部32は駆動部13のスイッチ130を参照し、シャッター10の状態の特定を行う(ステップSC−1)。スラット11が巻上げ収納され、侵入監視領域2が開放されていた場合(ステップSC−1、Yes)、駆動制御部32は駆動部13によってスラット11を収納部12から引き出させ、侵入監視領域2の遮蔽をさせる(ステップSC−2)。侵入監視領域2が遮蔽された後、駆動制御部32は駆動部13の動作をロックし、シャッター10を閉鎖状態で固定する(ステップSC−3)。スラット11が既に引き出されていた場合は(ステップSC−1、No)、その状態で駆動部13の動作をロックし、シャッター10を閉鎖状態で固定する(ステップSC−3)。また、駆動部13の動作のロックの後、所定の時間が経過した場合、あるいは、操作部40に対する所定の操作によってロック解除の指示入力が行われた場合は(ステップSC−4、Yes)、駆動制御部32は駆動部13のロックを解除する(ステップSC−5)。この後の処理は、再び図4に示すメインルーチンに戻って実行される。
さらに、信号処理部31は、照度センサ22から信号が出力された場合(ステップSA−6、Yes)、当該信号を参照し、検出された照度が予め当該信号処理部31において設定されている所定の値を下回っているか否かを判定する(ステップSA−7)。検出された照度が所定の値を下回っていた場合(ステップSA−7、Yes)、信号処理部31は駆動制御部32にシャッター閉鎖処理を実行させる(ステップSA−8)。また、検出された照度が所定の値以上であった場合(ステップSA−7、No)、信号処理部31は駆動制御部32にシャッター開放処理を実行させる(ステップSA−9)。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、侵入監視領域の開閉システム1は、監視センサ20から出力された情報に基づいて制御部30にシャッター10の制御を行わせているので、監視センサ20が備えている各センサの監視対象の状態変化に応じて、シャッター10の開閉制御を行わせることができる。従って、侵入監視領域2の周辺における様々な状態の変化に応じて、適切にシャッター10を制御させることができる。
すなわち、監視センサ20が備えている物体検知センサ21が侵入監視領域2の近傍に物体を検出した場合には、シャッター10によって侵入監視領域2を閉鎖させるので、侵入監視領域2に接近した不審者が当該侵入監視領域2から侵入することを防止することができる。
また、監視センサ20が備えている照度センサ22によって侵入監視領域2の近傍での照度を検出し、これに応じてシャッター10を制御しているので、日中で屋外が明るい場合には侵入監視領域2を開放して建物の内部に採光をさせることができ、夜間で屋外が暗い場合には侵入監視領域2を閉鎖して当該侵入監視領域2の防犯性を高めることができる。
また、監視センサ20が備えている火災感知センサ23が火災を検出した場合にはシャッター10を収納して侵入監視領域2を開放させるので、建物の内部に残された人の脱出経路を確保することができる。
また、物体検知センサ21の監視対象を、建物内への侵入を意図する者が接近する可能性の高いクレセント錠202の近傍等の所定の部分に限定させることにより、当該所定の部分への不審者の接近を確実に検出することができるとともに、小動物の通過等に対する誤作動を減少させることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、第2の監視手段を備えた形態である。
(侵入監視領域の開閉システムの構成)
まず、侵入監視領域の開閉システムの構成を説明する。図7は本実施の形態2に係る侵入監視領域の開閉システムの概要を示した外観図、図8は図7に示した侵入監視領域の開閉システムの電気的構成を機能概念的に示したブロック図、図9は図7に示した位置センサの近傍における領域Aの拡大図であり、図9(a)はスラット11が所定の位置まで引き出されていない状態を示す図、図9(b)はスラット11が所定の位置まで引き出された状態を示す図である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(侵入監視領域の開閉システムの構成−シャッター10)
図7及び図8に示すように、シャッター10は障害物検出センサ14を備えている。障害物検出センサ14は、スラット11が引き出される範囲内に障害物が存在していた場合にこれを検出するセンサであり、特許請求の範囲における障害物検出手段に対応している。障害物検出センサ14としては、スラット11に障害物が接触したことを検出する接触検出型のセンサや、スラット11の動作範囲に投光している光が遮られた場合に障害物の存在を検出する非接触式のセンサを用いることができる。
(侵入監視領域の開閉システムの構成−位置センサ50)
図7、図8、及び、図9に示すように、本実施の形態2に係る侵入監視領域の開閉システム1は、位置センサ50を備えている。位置センサ50は、スラット11が侵入監視領域2における所定の位置まで引き出されているか否かを検出するセンサであり、特許請求の範囲における第2の監視手段に対応している。位置センサ50は、投光部51、受光部52、及び、反射板53を備えており、投光部51及び受光部52は信号線3を介して制御部30と接続されている。投光部51は、スラット11の検出に用いられる信号光を当該スラット11上に配置されている反射板53に対して投光するものであり、スラット11によって遮蔽する必要のある侵入監視領域2の所定の位置の近傍に配置されている。投光部51の具体的な構成や、投光部51から投光される信号光の波長等は任意であるが、例えば、近赤外線を発するLED(Light Emitting Diode)やレーザダイオード等を光源として用いることができる。受光部52は、反射板53によって反射された信号光を受光するためのものであり、侵入監視領域2において投光部51に隣接して配置されている。受光部52は、信号光を受光した場合には対応する電気信号を出力する。受光部52の具体的な構成は任意であり、フォトダイオードやフォトトランジスタ等を用いることができる。反射板53は、投光部51から投光された信号光を反射するためのものであり、スラット11における侵入監視領域2側の面上、且つ、スラット11が侵入監視領域2における所定の位置まで引き出された場合において投光部51及び受光部52と対向する位置に配置されている。なお、位置センサ50を設置する位置は任意であるが、例えば、侵入監視領域2の引き違い式の窓201に設置されているクレセント錠202の近傍に投光部51及び受光部52を設置し、スラット11の下端近傍に反射板53を設置することにより、当該スラット11によってクレセント錠202が遮蔽されているか否かを位置センサ50からの出力値を参照して判定することができる。
図9(a)に示すように、侵入監視領域2における所定の位置までスラット11が引き出されていない場合において、位置センサ50の投光部51から投光された信号光は、投光範囲に反射板53が存在していないためそのまま直進する。従って、受光部52では信号光は受光されない。また、投光範囲に人や物が存在していた場合には、その表面において信号光は拡散反射されるが、受光部52での信号光の受光強度は微弱である。一方、図9(b)に示すように、侵入監視領域2における所定の位置までスラット11が引き出された場合において、投光部51から投光された信号光は、投光部51に対向して配置されている反射板53によって反射され、投光部51に隣接して配置されている受光部52によって受光される。なお、位置センサ50として、上述のように光を利用したセンサだけではなく、マグネットが発生させる磁気を利用した位置センサを用いることもできる。
(侵入監視領域の開閉システムの動作)
次に、侵入監視領域の開閉システム1の動作について説明する。上述した位置センサ50及び障害物検出センサ14の出力に基づくシャッター10の制御は、当該シャッター10による侵入監視領域2の閉鎖動作時、すなわち、実施の形態1に係る侵入監視領域の開閉システム1の動作におけるシャッター閉鎖処理(ステップSA−5)の中で実行される。図10は、このシャッター閉鎖処理の流れを示したフローチャートである。
図10に示すように、駆動制御部32は駆動部13のスイッチ130を参照し、シャッター10の状態の特定を行う(ステップSD−1)。スラット11が既に引き出されていた場合(ステップSD−1、No)、その状態で駆動部13の動作をロックし、シャッター10を閉鎖状態で固定する(ステップSD−2)。また、駆動部13の動作のロックの後、所定の時間が経過した場合、あるいは、操作部40に対する所定の操作によってロック解除の指示入力が行われた場合は(ステップSD−3、Yes)、駆動制御部32は駆動部13のロックを解除する(ステップSD−4)。
スラット11が巻上げ収納され、侵入監視領域2が開放されていた場合は(ステップSD−1、Yes)、駆動制御部32は駆動部13によってスラット11を収納部12から引き出させる(ステップSD−5)。このとき、駆動制御部32は駆動部13に対してシャッター10を収納部12から引き出す指示を出力すると共に、障害物検出センサ14によってスラット11の動作範囲に障害物が検出されたか否かを判定する(ステップSD−6)。障害物が検出されない場合(ステップSD−6、No)、駆動制御部32は駆動部13のスイッチ130を参照し、シャッター10の状態の特定を行う(ステップSD−7)。スラット11が完全に引き出されていた場合(ステップSD−7、Yes)、その状態で駆動部13の動作をロックし、シャッター10を閉鎖状態で固定する(ステップSD−2)。スラット11が完全に引き出されていない場合は(ステップSD−7、No)、駆動制御部32は駆動部13によるスラット11の引き出しを続行させる(ステップSD−5)。
一方、スラット11の動作範囲に障害物が検出された場合(ステップSD−6、Yes)、駆動制御部32は位置センサ50からの出力値を参照する(ステップSD−8)。その結果、位置センサ50からの出力値が所定の値以上の場合には(ステップSD−9、Yes)、侵入監視領域2における所定の位置までスラット11が引き出され、投光部51から投光された信号光がスラット11上の反射板53によって反射され、受光部52によって受光されていると判断し、駆動部13に対してスラット11の引き出しを停止させる(ステップSD−10)。駆動部13の停止後、駆動制御部32は駆動部13を停止状態でロックし、シャッター10を固定する(ステップSD−2)。位置センサ50からの出力値が所定値未満の場合には(ステップSD−9、No)、所定の位置までスラット11が引き出されていないために受光部52によって信号光が受光されていないと判断し、駆動部13に対してスラット11の引き出しを続行させる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、侵入監視領域の開閉システム1は、位置センサ50からの出力値に基づき、シャッター10によって侵入監視領域2における所定の部分が遮蔽されていないと判定した場合には当該シャッター10の閉鎖動作を続行させ、所定の部分が遮蔽された場合にシャッター10の動作を停止させる。すなわち、建物への侵入を意図する不審者がシャッター10に接触等し、これが障害物検出センサ14によって検出された場合でも、シャッター10の閉鎖動作を続行させ、侵入監視領域2におけるクレセント錠202等を遮蔽することができるので、当該クレセント錠202等の解除や破壊による不審者の侵入を防止することができる。また、侵入監視領域2の所定の部分が遮蔽された後は、シャッター10の動作範囲に障害物が検出されている場合にはシャッター10の動作を停止させるので、シャッター10による挟み込み等の事故の発生を防止することができる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3について説明する。この形態は、施錠装置の制御を行わせる形態である。
(侵入監視領域の開閉システムの構成)
まず、侵入監視領域の開閉システムの構成を説明する。図11は本実施の形態3に係る侵入監視領域の開閉システムの電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。なお、実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(侵入監視領域の開閉システムの構成−クレセント駆動部203)
図11に示すように、本実施の形態3においては、侵入監視領域2は引き違い式の窓201であって、当該引き違い式の窓201がクレセント錠202を備えていることを前提としている。クレセント錠202は、引き違い式の窓201を閉鎖した状態で施錠するものである。クレセント錠202の具体的な構成は周知であるので、説明を省略する。また、クレセント錠202はクレセント駆動部203を備えている。クレセント駆動部203は、後述するクレセント制御部34によって制御され、クレセント錠202を駆動して開錠又は施錠させるものであり、特許請求の範囲における施錠装置に対応している。クレセント駆動部203の具体的な構成は任意であり、例えば、クレセント錠202の回動軸にモータを連結させてもよい。
(侵入監視領域の開閉システムの構成−クレセント制御部34)
また、制御部30は、クレセント制御部34を備えている。クレセント制御部34はクレセント駆動部203を制御するためのものである。制御部30とクレセント駆動部203とは、有線又は無線を介して接続され、相互に信号の入出力が行われる。次に説明するように、クレセント制御部34は、駆動制御部32によるシャッター10の制御と連動してクレセント駆動部203の制御を行う。
(侵入監視領域の開閉システムの動作)
次に、侵入監視領域の開閉システム1の動作について説明する。図12は侵入監視領域の開閉システム1の動作の流れを示したフローチャート、図13は駆動制御部32が実行するシャッター閉鎖処理と連動して実行されるクレセント制御部34の処理を示したフローチャートである。
図12に示すように、物体検知センサ21、照度センサ22、火災感知センサ23は、それぞれ所定の周期で侵入監視領域2の周囲環境の変動を監視し、その状態に応じて信号を出力している(ステップSG−1)。
信号処理部31は、火災感知センサ23から信号が出力された場合(ステップSG−2、Yes)、火災が発生していると判定し、駆動制御部32にシャッター開放処理を実行させ(ステップSG−3)、クレセント制御部34によってクレセント駆動部203を制御させてクレセント錠202を開錠させる(ステップSG−4)。
次に、信号処理部31は、物体検知センサ21から信号が出力された場合(ステップSG−5、Yes)、監視エリアの内部に人を含む物体が存在していると判定し、駆動制御部32にシャッター閉鎖処理を実行させ、クレセント制御部34にはクレセント錠202の施錠処理を実行させる(ステップSG−6)。このシャッター閉鎖/クレセント錠施錠処理の詳細を、図13を参照して説明する。
図13に示すように、駆動制御部32は駆動部13のスイッチ130を参照し、シャッター10の状態の特定を行う(ステップSH−1)。スラット11が巻上げ収納され、侵入監視領域2が開放されていた場合(ステップSH−1、Yes)、駆動制御部32は駆動部13によってスラット11を収納部12から引き出させ、侵入監視領域2の遮蔽をさせる(ステップSH−2)。これと連動して、クレセント制御部34はクレセント駆動部203によってクレセント錠202を施錠させる(ステップSH−3)。侵入監視領域2が遮蔽された後、駆動制御部32は駆動部13の動作をロックし、シャッター10を閉鎖状態で固定する(ステップSH−4)。これと連動して、クレセント制御部34はクレセント駆動部203の動作をロックする(ステップSH−5)。スラット11が既に引き出されていた場合は(ステップSH−1、No)、駆動制御部32はその状態で駆動部13の動作をロックし、シャッター10を閉鎖状態で固定する(ステップSH−4)。同様に、クレセント制御部34はクレセント駆動部203の動作をロックする(ステップSH−5)。また、駆動部13及びクレセント駆動部203の動作のロックの後、所定の時間が経過した場合、あるいは、操作部40に対する所定の操作によってロック解除の指示入力が行われた場合は(ステップSH−6、Yes)、駆動制御部32は駆動部13のロックを解除し、クレセント制御部34はクレセント駆動部203のロックを解除する(ステップSH−7)。この後の処理は、再び図12に示すメインルーチンに戻って実行される。
さらに、信号処理部31は、照度センサ22から信号が出力された場合(ステップSG−7、Yes)、当該信号を参照し、検出された照度が予め当該信号処理部31において設定されている所定の値を下回っているか否かを判定する(ステップSG−8)。検出された照度が所定の値を下回っていた場合(ステップSG−8、Yes)、信号処理部31は駆動制御部32及びクレセント制御部34にシャッター閉鎖/クレセント錠施錠処理を実行させる(ステップSG−9)。また、検出された照度が所定の値以上であった場合(ステップSG−8、No)、信号処理部31は駆動制御部32にシャッター開放処理を実行させる(ステップSG−10)。
(実施の形態3の効果)
このように実施の形態3によれば、実施の形態1における基本的な効果に加えて、シャッター10の開閉制御に連動してクレセント錠202の開錠及び施錠の制御を行わせることができるので、不審者の接近時や夜間における侵入監視領域2の防犯性をさらに向上させることができる。また、火災発生時における脱出経路の確保を一層スムーズに行うことができる。
〔III〕各実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(各実施の形態の相互の関係について)
上記説明した各実施の形態は、任意の組み合わせで相互に組み合わせることができる。例えば、実施の形態2における侵入監視領域の開閉システム1に実施の形態3におけるクレセント駆動部203及びクレセント制御部34を組み合わせて、シャッター10の開閉制御に連動してクレセント錠202の開錠及び施錠の制御を行わせてもよい。これにより、不審者の接近時や夜間における侵入監視領域2の防犯性をさらに向上させることができる。
(障害物センサ14について)
実施の形態2では、シャッター10は障害物センサ14を備えているが、当該障害物センサ14を設けなくてもよい。この場合には、物体検知センサ21が侵入者等を検知した際に、障害物の有無に関らず、クレセント錠202が遮蔽される所定の位置までスラット11を引き出させることができる。
(位置センサ50について)
実施の形態2では、位置センサ50によってスラット11が所定の位置まで引き出されているか否かを検出しているが、駆動部13における回転数やスイッチ130の状態等に基づいて、駆動制御部32によってシャッター10の状態を判定させてもよい。
あるいは、物体検知センサ21によってスラット11が所定の位置まで引き出されているか否かについて検出させてもよい。これにより、位置センサ50をさらに設置する必要がないので、侵入監視領域の開閉システム1の設置に要するコストを低減することができる。
(防犯受信機による侵入監視領域の開閉システムの操作について)
実施の形態1から3では、操作部40に対する入力操作によって侵入監視領域の開閉システム1を操作することができるが、侵入監視領域の開閉システム1を、建物に設置されている防犯受信機等の機器と無線又は有線を用いて接続し、これらの防犯受信機等を操作することによって当該侵入監視領域の開閉システム1を操作できるようにしてもよい。これにより、シャッターやクレセント錠の操作を一括的に行うことが可能となる。
(自然光照度変化に基づくシャッター制御について)
実施の形態1では、照度センサ22からの出力信号に基づき、侵入監視領域2の屋外側における自然光照度の大小によってシャッター10の開閉制御を実施しているが、シャッター10としてブラインドシャッターが用いられている場合には、照度センサ22によって屋内側の照度を検出させ、検出した照度に基づいてブラインドシャッターの開度調整を行わせても良い。これにより、建物内部における明るさの自動調節を行うことが可能となる。
(クレセント制御部のタイマー制御について)
実施の形態3では、クレセント制御部34はシャッター10の開閉制御に連動してクレセント駆動部203を制御しているが、タイマーを用いることにより、夜間等所定の時間帯になるとクレセント駆動部203を駆動させてクレセント錠202を施錠させるようにしてもよい。これにより、夜間における侵入監視領域の防犯性を高めることができる。
(障害物検出時のシャッター閉鎖制御について)
実施の形態2では、スラット11が所定の位置まで引き出された場合には当該スラット11の引き出しを停止させているが(ステップSD−10)、所定時間の経過後においても侵入者等の存在が検出された場合に、駆動部13によってスラット11をさらに引き出させて、シャッター10を完全な閉鎖状態にさせてもよい。
この発明に係る侵入監視領域の開閉システムは、建物の侵入監視領域近傍の状態に基づいて、当該侵入監視領域に対して開閉自在に設置されている遮蔽体の制御を行う侵入監視領域の開閉システムに適用でき、特に、建物に対する不審者の侵入を確実に防止することができ、且つ、誤作動が発生しにくい侵入監視領域の開閉システムに有用である。
実施の形態1に係る侵入監視領域の開閉システムの概要を示した外観図である。 侵入監視領域の開閉システムの電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。 物体検知センサ21の監視エリアを限定した場合における外観図である。 侵入監視領域の開閉システム1の動作の流れを示したフローチャートである。 駆動制御部32が実行するシャッター開放処理の流れを示したフローチャートである。 駆動制御部32が実行するシャッター閉鎖処理の流れを示したフローチャートである。 実施の形態2に係る侵入監視領域の開閉システムの概要を示した外観図である。 図7に示した侵入監視領域の開閉システムの電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。 図7に示した位置センサの近傍における領域Aの拡大図であり、図9(a)はスラットが所定の位置まで引き出されていない状態を示す図、図9(b)はスラットが所定の位置まで引き出された状態を示す図である。 シャッター閉鎖処理の流れを示したフローチャートである。 実施の形態3に係る侵入監視領域の開閉システムの電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。 侵入監視領域の開閉システム1の動作の流れを示したフローチャートである。 駆動制御部32が実行するシャッター閉鎖処理と連動して実行されるクレセント制御部34の処理を示したフローチャートである。
符号の説明
1 侵入監視領域の開閉システム
2 侵入監視領域
3 信号線
10 シャッター
11 スラット
12 収納部
13 駆動部
14 障害物検出センサ
20 監視センサ
21 物体検知センサ
22 照度センサ
23 火災感知センサ
30 制御部
31 信号処理部
32 駆動制御部
33 記憶部
34 クレセント制御部
40 操作部
50 位置センサ
51 投光部
52 受光部
53 反射板
130 スイッチ
201 引き違い式の窓
202 クレセント錠
203 クレセント駆動部

Claims (5)

  1. 建物の侵入監視領域に対して開閉自在に設置された遮蔽体と、
    前記侵入監視領域の周囲環境の変動を監視する第1の監視手段と、
    前記遮蔽体の位置を検出する第2の監視手段と、
    前記第1の監視手段又は前記第2の監視手段から出力された情報に基づいて前記遮蔽体の制御を行う制御手段とを備え、
    前記第1の監視手段は、物体検知センサ及び照度センサを備え、
    前記物体検知センサは、前記侵入監視領域における施錠装置の近辺を監視対象としており、
    前記制御手段は、
    前記物体検知センサが前記侵入監視領域の近傍に物体を検知した場合に前記遮蔽体を閉鎖させ、
    前記照度センサによって検出された照度が所定値以下であった場合に前記遮蔽体を閉鎖させ、前記照度が所定値以上であった場合に前記遮蔽体を開放させ
    前記第2の監視手段から出力された情報に基づいて前記遮蔽体によって前記侵入監視領域における施錠装置の近辺が遮蔽されたと判定した場合に、当該遮蔽体の動作を停止させること、
    を特徴とする侵入監視領域の開閉システム。
  2. 前記第2の監視手段は、前記第1の監視手段と一体であり、
    前記制御手段は、前記第の監視手段から出力された情報に基づいて前記遮蔽体によって前記侵入監視領域における施錠装置の近辺が遮蔽されているか否かを判定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の侵入監視領域の開閉システム。
  3. 前記遮蔽体の動作範囲に存在する障害物を検出する障害物検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記障害物検出手段が障害物を検出した場合、前記遮蔽体によって前記施錠装置の近辺が遮蔽されたと判定するまで当該遮蔽体を動作させ、当該施錠装置の近辺が遮蔽されたと判定された時点で当該遮蔽体の動作を停止させること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の侵入監視領域の開閉システム。
  4. 前記制御手段は、前記施錠装置の近辺が遮蔽されたと判定された時点から所定時間が経過した場合において、前記物体検知センサが前記侵入監視領域の近傍に物体を検知した場合には、前記遮蔽体を完全な閉鎖状態とすること、
    を特徴とする請求項3に記載の侵入監視領域の開閉システム。
  5. 前記制御手段は、前記第1の監視手段から出力された情報に基づいて前記施錠装置の制御を行うこと、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の侵入監視領域の開閉システム。
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