JP5254157B2 - ディジタル保護継電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、GPS(Global Positioning System)を利用してサンプリング同期をとるディジタル保護継電装置に関する。
電力系統、例えば送電線の各端子の電流をサンプリングし、これによって得た電気量データを授受し合い保護のための計算を行なう保護継電装置は知られている。このような保護継電装置は各端子にて同一タイミングでサンプリングを行なう必要がある。例えば、特公平1−890号や特公平1−24014号が提案されている。以下に、図を用いて従来技術の原理について説明する。
図18(a)は、一方の端子(主端)と他方の端子(従端)において、ともに一定のサンプリング周期Tでサンプリングが行なわれているが、主端と従端とではΔTの同期ずれが生じている状態を表わす。先ず、従端は電気量データと共に同期信号(サンプリング同期フラグ)を主端へ送信する(F0)。
主端側では自装置のサンプリングタイミングからサンプリング同期フラグの含まれるデータの受信タイミングTmを測定し、サンプリング同期フラグと測定したTmを電気量データと共に従端へ返送する(F1)。次に従端では、主端と同様に自装置のサンプリングタイミングからサンプリング同期フラグの含まれるデータの受信タイミングTsを測定すると共に、主端で測定した到着タイミングTmを読み出す。
ここで、従端の送信データが主端へ到着するまでの上りの伝送遅延時間と主端の送信データが従端へ到着するまでの下りの伝送遅延時間がともにTdで等しい場合で以下説明を行なう。伝送遅延時間Tdは、主端又は従端で測定したTm又はTsと同期誤差ΔT及びサンプリング周期Tを用いて、各々次のように表わすことができる。
(数1)
Td=Tm+ΔT+iT ……………………(1)
Td=Ts−ΔT+jT ……………………(2)
2ΔT=Ts−Tm+(j−i)T …………(3)
ΔT=(Ts−Tm)/2 ……………………(4)
但し、
i:整数(図18(a)の場合はi=1)
j:整数(Ts<Tm時:j=i+1,Ts≧Tm時:j=i)
(1)式と(2)式の差をとりΔTについて整理すると(3)式となり、更にTs<Tm時はTs+Tを新たにTsとすると、(3)式の(j−i)Tの項(即ち、Tの倍数)は消去でき、(3)式は(4)式と表わすことができる。したがって、従端において(4)式を計算し、ΔTが略零となるように従端のサンプリングタイミングをずらしていくことで、各々独立した二装置間のサンプリングタイミングが同一となる。
図18(b)は、主端と従端のサンプリングタイミングが一致している状態を表わす。従端の保護継電装置は、サンプリング同期フラグを送出してから主端によって返送されてくるまでのサンプリング周期数T0を測定し、このT0と先に測定したTs及びサンプリング周期Tから伝送遅延時間Tdを(5)式にて算出する。
(数2)
Td=T0/2−T+Ts ……………………(5)
これによって、相手端の保護継電装置より送られてくるデータが自端の保護継電装置のサンプリング時刻に対し、どの程度遅れたデータであるかが判明するため、同一時刻にサンプリングしたデータ同士を使用した演算が可能となる。
以上の結果より、従来のサンプリング同期方法を用いたディジタル保護継電装置によれば、電気量データと共にサンプリング同期フラグや受信タイミング等の同期制御用データを相互に伝送することにより、同一タイミングによるサンプリングと同一時刻のサンプリングデータ同士を使用した演算を行なうことができる。
従来のサンプリング同期方法を用いたディジタル保護継電装置は、上記した原理に基づいてサンプリング同期制御を行なうため、伝送データ中に同期制御用のデータを付加する必要がある上、同期制御を確立させるためには伝送データの上りと下りの伝送遅延時間が同一でなければならないという第1の問題がある。
又、上りと下りの伝送遅延時間が同一である場合であっても、伝送遅延時間が変動するような伝送路や伝送方式の場合、サンプリング同期ずれがその都度発生するために保護継電装置の稼働率が低下するという第2の問題がある。このため、従来のサンプリング同期方法を用いたディジタル保護継電装置では、伝送遅延時間等の制約を満足する保護継電装置専用の伝送路を使用している。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、サンプリング同期にGPS受信機からの一定周期パルスを利用することで、保護継電装置における同期制御を容易とすると共に、データ伝送における伝送遅延時間に関する制約を緩和し、伝送路や伝送方式に対する自由度を高めたディジタル保護継電装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に係るディジタル保護継電装置は、電力系統の保護・制御のために変電所等に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミングでサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継電装置であって、GPS衛星からの電波を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出力手段とを備えたディジタル保護継電装置において、前記演算手段は、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる自装置の電流データと、前記伝送手段から得られる他装置の電流データとのベクトル和、即ち、差電流を計算する手段を備え、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上で電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させるとともに、事前に計算した前記差電流の値と近似の値となるように前記クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行なうサンプリング同期継続手段を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係るディジタル保護継電装置は、電力系統の保護・制御のために変電所等に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミングでサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継電装置であって、GPS衛星からの電波を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出力手段とを備えたディジタル保護継電装置において、前記演算手段は、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる自装置の電流データと、前記伝送手段から得られる他装置の電流データとの位相差を計算する手段を備え、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上で電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させるとともに、事前に計算した前記位相差の値と近似の値となるように前記クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行なうサンプリング同期継続手段を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項3に係るディジタル保護継電装置は、電力系統の保護・制御のために変電所等に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミングでサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継電装置であって、GPS衛星からの電波を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出力手段とを備えたディジタル保護継電装置において、対向する保護継電装置間の伝送信号の受信タイミングを測定する手段と、前記測定した受信タイミングを対向端に伝送する手段と自端及び対向端で測定した伝送信号の受信タイミングを基に対向する装置間の伝送遅延時間を演算する手段とを備え、上りと下りの伝送遅延時間が等しい条件の下で、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上で電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させるとともに、前記演算した伝送遅延時間をもとに前記クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行なうサンプリング同期継続手段を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項4に係るディジタル保護継電装置は、電力系統の保護・制御のために変電所等に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミングでサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継電装置であって、GPS衛星からの電波を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出力手段とを備えたディジタル保護継電装置において、対向する保護継電装置間の伝送信号の受信タイミングを測定する手段と、自端で測定した伝送信号の受信タイミングにより対向する装置からの伝送遅延時間を演算する手段とを備え、GPS受信機からの一定周期パルスが正常に出力されている期間に、各装置において伝送遅延時間を演算・記録し、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上で電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させるとともに、既に記録した前記伝送遅延時間と現在のデータ受信タイミングとから、前記クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行なうサンプリング同期継続手段を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項5に係るディジタル保護継電装置は、電力系統の保護・制御のために変電所等に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミングでサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継電装置であって、GPS衛星からの電波を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出力手段とを備えたディジタル保護継電装置において、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上で電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させるとともに、前記請求項1乃至4に記載のサンプリング同期継続手段の少なくとも2つ以上を組み合わせて前記クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行なうことを特徴とする。
本発明によればGPS衛星の発信する信号にサンプリングパルスを同期させるよう構成したので、データ伝送の際の伝送遅延時間や上りと下りの時間差に関係なく、各々独立した複数の保護継電装置間でサンプリングタイミングを同一とする効果がある。
本発明の第1の実施の形態を示す構成図。 本発明の第1の実施の形態の同一時刻演算の原理図。 本発明の第2の実施の形態を示す構成図。 本発明の第3の実施の形態を示す構成図。 本発明の第4の実施の形態を示す構成図。 本発明の第5の実施の形態を示す構成図。 本発明の第7の実施の形態を示す構成図。 本発明の第8の実施の形態を示す構成図。 本発明の第10の実施の形態を示す構成図。 本発明の第11の実施の形態を示す構成図。 本発明の第11の実施の形態における電流差動リレーの動作特性図。 本発明の第12の実施の形態を示す構成図。 本発明の第13の実施の形態を示す構成図。 本発明の第14の実施の形態を示す構成図。 本発明の第15の実施の形態を示す構成図。 本発明の第16の実施の形態を示す構成図。 本発明の第17の実施の形態を示す構成図。 従来の技術を説明する原理図。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態を示す構成図である。図1は2つの装置にて送電線を保護する場合の構成を示しており、送電線1の両端に位置する第1の端子SS1及び第2の端子SS2に保護継電装置14a,14bが設置されている。各端子には、送電線1を流れる電流を保護継電装置14a,14bでの処理に適する大きさに変成して取り込むための変流器2a,2bと保護継電装置14a,14bに応動する遮断3a,3bとが設けられている。
保護継電装置14a,14bは、サンプリングパルス発生手段9a,9bから出力されるサンプリングパルスS2a,S2bにしたがって、アナログ/ディジタル変換手段10a,10bで電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得る。
得られた電気量データは伝送手段11a,11bで互いに伝送し、演算手段12a,12bにて自端の電気量データと相手端の電気量データとを使用した所定の演算を行ない、その演算結果に基づき出力手段13a,13bにて所定の出力を行なう。ここで、保護継電装置14a,14bにおいて同一時刻の電気量データを用いて演算を行なうには、各装置とも同一のタイミングで系統電気量をサンプリングする必要がある。
GPS受信機5a,5bはGPS衛星4からの電波を受信して同一タイミングの一定周期パルスS0を出力する。一方、クロック発振器6a,6bは各々クロック信号S1a,S1bを出力する。このクロック信号S1aとS1bは非同期である。
タイミング差測定手段7aでは一定周期パルスS0とサンプリングパルスS2aとのタイミング差を、又、タイミング差測定手段7bでは一定周期パルスS0とサンプリングパルスS2bとのタイミング差を測定し、そのタイミング差が0となるように各々補正手段8a,8bにてサンプリングパルスS2a,S2bの周波数を補正する。
この結果、互いに独立した装置である保護継電装置14aと14bにおいて、非同期であったサンプリングパルスS2a,S2bが一定周期パルスS0を基準とした同一タイミングとなり、装置間の同期が確立する。
次に、同一時刻にサンプリングした電気量データ同士で演算を行なう原理を図2を用いて説明する。前述の手段により装置間の同期が確立した状態で各装置は一定周期パルスS0の入力時を起点としてサンプリングパルスS2a,S2b毎に更新するカウンタCNa,CNbを設けると、同一時刻のサンプリングデータに対し同一のカウンタ値を与えることができる。
したがって、伝送側から電気量データと共にこのカウンタ値を伝送し、一方、受信側はこのカウンタ値を読み取ることで、同一のカウンタ値の電気量データ同士を演算に使用することができるようになる。なお、対向装置間の伝送遅延時間がサンプリング周期未満であれば、必ずしも前述のカウンタを設ける必要はない。
本実施の形態によれば、GPS衛星の発信する信号にサンプリングパルスを同期させるので、データ伝送の際の伝送遅延時間や上りと下りの時間差に関係なく、各々独立した複数の保護継電装置間でサンプリングタイミングを同一とすることができる。
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態を示す構成図である。図3において図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は差電流演算手段15a,15bを付加したことである。
第1の実施の形態ではGPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力できなくなると、タイミング差測定手段7a,7b、補正手段8a,8bが機能せず、クロック発信器6a,6bの偏差により装置間の同期が徐々に外れていくことになる。
本実施の形態では、送電線1に事故がない状態において装置間の同期が確立している場合、両端の電流のベクトル和、所謂差電流が零となることを利用するものである。即ち、保護継電装置14aを主端、保護継電装置14bを従端として、一旦装置間の同期が確立した後にGPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力できなくなった時に、差電流演算手段15a,15bで求めた差電流が略零となるように、従端側の保護継電装置14bの補正手段8bを介してクロック信号S1bの周波数の補正を行なう。
これにより、従端側の保護継電装置14bのサンプリングパルスS2bが主端側の保護継電装置14aのサンプリングパルスS2aに追従することになり、装置間の同期確立状態を継続することができる。
なお、例えば保護継電装置が設けられていない分岐負荷端子等が存在して常時ある程度の差電流が発生している場合は、差電流演算手段15a,15bで求めた常時の差電流値を記録しておき、GPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力できなくなった時に、差電流演算手段はS0が出力されなくなった以前の記録されてある差電流値と現差電流値との差に応じてサンプリングパルス幅を制御して、現差電流値が記録してある差電流値に近づくように従端側の保護継電装置14bの補正手段8bを介してクロック信号S1bの周波数の補正を行なうようにしてもよい。
本実施の形態によれば、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時においても、各装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継続して出力することができる。
(第3の実施の形態)
図4は本発明の第3の実施の形態を示す構成図である。図4において図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は位相差演算手段16a,16bを付加したことである。
本実施の形態では、送電線1に事故がない状態において装置間の同期が確立している場合、両端の電流の位相差が零となることを利用するものである。即ち、保護継電装置14aを主端、保護継電装置14bを従端として、一旦装置間の同期が確立した後にGPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力できなくなった時に、位相差演算手段16a,16bで求めた電流の位相差が略零となるように従端側の保護継電装置14bの補正手段8bを介してクロック信号S1bの周波数の補正を行なう。
これにより、従端側の保護継電装置14bのサンプリングパルスS2bが主端側の保護継電装置14aのサンプリングパルスS2aに追従することになり、装置間の同期確立状態を継続することができる。
なお、前述と同じく例えば系統の状態により常時ある程度の位相差が発生している場合は、既に位相差演算手段16a,16bで求めた常時の位相差を記録しておき、GPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力できなくなった時に、既に記録した位相差と近似の値となるように従端側の保護継電装置14bの補正手段8bを介してクロック信号S1bの周波数の補正を行なうようにしてもよい。
更に、系統の状態により潮流が流れていない場合は、電流の位相差を演算することができないので、電流が所定の値以下の場合は電流の位相差によらず、電圧の位相差によって補正を行なうようにしてもよい。なお、この場合は常時より位相差が発生しているので、常時の位相差と近似の値となるように補正を行なう。
本実施の形態によれば、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時においても、装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継続して出力することができる。
(第4の実施の形態)
図5は本発明の第4の実施の形態を示す構成図である。図5において図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は伝送信号受信タイミング測定手段17a,17b、装置間の伝送遅延時間演算手段18a,18bを付加したことである。
本実施の形態では、上りと下りの伝送遅延時間が等しいという条件の下、GPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力できなくなった時に、例えば特公平1−890号で提案されている従来の技術と同様に伝送信号受信タイミング測定手段17a,17bにて受信タイミングTm,Tsを測定し、伝送遅延時間演算手段18a,18bにて伝送遅延時間Tdを求める。
即ち、GPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力できなくなった時に、従来の技術によるサンプリング同期方法に切換えて、装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継続して出力することができるようにしたものである。
(第5の実施の形態)
図6は本発明の第5の実施の形態を示す構成図である。図6において図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は伝送信号受信タイミング測定手段17a,17b、装置間の伝送遅延時間演算手段18a,18bを付加したことである。
本実施の形態では、保護継電装置14aを主端、保護継電装置14bを従端として、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスが正常に出力されている期間に、各装置において自端で測定した受信タイミングから伝送遅延時間を演算・記録しておき、GPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力できなくなった時に、記録した伝送遅延時間と現在のデータ受信タイミングとから、従端側の保護継電装置14bの補正手段8bを介してクロック信号S1bの周波数の補正を行なう。
これにより、従端側の保護継電装置14bのサンプリングパルスS2bが主端側の保護継電装置14aのサンプリングパルスS2aに追従することになり、装置間の同期確立状態を継続することができる。
本実施の形態によれば、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時においても、装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継続して出力することができる。
(第6の実施の形態)
以下に本発明の第6の実施の形態を説明する。上記第2から第5の実施の形態では、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、各々が備えたサンプリング同期継続手段にて装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継続して出力するものであるが、これら第2から第5の実施の形態に示したサンプリング同期継続手段のうち少なくとも2つ以上を合わせ持ち、互いに補完しながら補正を行なうようにしても同様の作用効果を得ることができる。
例えば、第2,第3の実施の形態では、同期制御継続の手段として送電線を流れる電流を利用するため、電流が流れていないときには差電流や位相差を演算することができないが、このような状態の時は、電流を利用しない第4,第5の実施の形態によって同期制御の継続が可能となる。
又、第4,第5の実施の形態では、GPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力できなくなった後に、伝送路切換等により上りと下りの伝送遅延時間に新たな差が生じた場合は、その変化を検出できないが、変化によって差電流や電流の位相差が発生するので、第2,第3の実施の形態によって同期制御の継続が可能となる。このように、原理の異なる複数の同期制御継続手段を合わせ持つことで、より柔軟に対応できるシステムを実現できる。
(第7の実施の形態)
図7は本発明の第7の実施の形態を示す構成図である。図7において図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は設定値入力手段19a,19b、条件判定手段20a,20bを付加したことである。
上記第2から第5の実施の形態では、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、各々が備えたサンプリング同期継続手段にて装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継続して出力するものであるが、この状態が長時間継続した場合や、系統に事故が発生して差電流や位相差が発生し得る状態となった場合、又、伝送遅延時間の変動等により受信タイミングが急変した場合は、各実施形態によっても同期ずれが生じることになる。
本実施の形態によれば、サンプリング同期継続手段による制御状態が長時間継続し、各装置の発振器の個体差によって徐々にサンプリングタイミングにズレが生じて、保護リレーが誤動作に至るような場合に、その継続時間の限界値や、差電流や位相差の限界値、相手端装置からのデータ受信タイミングの変動の限界値を、設定値入力手段19s,19bに入力し、条件判定手段20a,20bにて当該限界値を超えた場合には各装置間のサンプリングタイミングの同時性が失われたと判断すると共に、出力手段からの誤出力を防止することができる。
(第8の実施の形態)
以上は本発明の第1から第7の実施の形態について述べたが、各実施の形態の保護継電装置に次のような機能を持たせるようにしてもよい。複数の保護継電装置にて取得した電気量データは全て同一タイミングでサンプリングされたものであり、それらの電気量データを収集して比較検討を行なうことや新たな演算を行なうことは有効である。
又、保護継電装置にて実施した演算結果を収集して各装置の状態を確認することも有効である。そこで、図8に示すように保護継電装置に前述のデータを出力するデータ出力手段21a,21bを設けることで、別装置におけるデータの二次利用を可能とすることができる。なお、独立したデータ出力手段21a,21bとして付加せずに、伝送手段11a,11bを介してデータを出力できるようにしてもよい。
(第9の実施の形態)
一方、前述した各実施の形態は、保護対象として2端子の送電線を保護する場合について述べたが、3端子以上の多端子送電線を保護する場合や、変電所の母線や変圧器を保護する場合、更にはそれらを複合的に保護する場合にも前述同様に適用実施できるものである。
(第10の実施の形態)
又、図9に示すようにGPS受信機5cを保護継電装置とは別置きの装置とする形態や1台のGPS受信機5dから複数の保護継電装置に一定周期パルスS0を分配する形態としても前述同様に適用実施できるものである。
(第11の実施の形態)
図10は本発明の第11の実施の形態を示す構成図である。図10において図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は、演算手段12a,12bより低い動作感度を持つ演算手段12a1,12b1及び一定周期パルス検出手段22a,22bを付加したことである。
第1の実施の形態ではGPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力できなくなると、伝送路の状態により装置間の同期精度が低下する可能性がある。そのまま長期間運用すると同期誤差の蓄積により差電流の演算誤差が増大し、電流差動リレーが誤動作する可能性が考えられる。
本実施の形態では、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0の出力状態を監視し、出力が異常又は停止した場合に演算手段12a,12bを低感度な動作特性の演算手段12a1,12b1に切り換える。
図11は演算手段12a,12b及び12a1,12b1の動作特性を示したものである。サンプリング同期誤差による電流差動演算の誤差は電流の大きいほど大きくなるため、比率特性を低感度化する。図11では横軸を流入電流Ii、縦軸を流出電流Io、Itapを最小感度整定とし、小電流域特性DF1,大電流域特性DF2は例えば次の式で与えられ、演算手段12a,12bで行なうものとする。
(数3)
DF1:Io≦K1(Ii−Itap)
DF2:Io≦Iksc
なお、Ikscは最大流出電流でCT飽和による誤動作を防ぐため、これ以上の領域は不動作としている。又、一般にItapは最小事故電流から決める。又、K1は比率特性係数である。一定周期パルスS0が異常又は停止した場合、小電流域特性DF1を演算手段12a1,12b1で行なうものとする。又、最小感度整定Itapを例えば(Itap×1.2)等に置き換えたり、前述の比率特性係数を小さくすることで最小感度を低くしても良い。
本実施の形態によれば、サンプリング同期誤差の影響によって電流差動演算が誤動作する危険性を低減でき、一定周期パルスS0が得られないときの運用条件を緩和することができる。
(第12の実施の形態)
図12は本発明の第12の実施の形態を示す構成図である。図12において図8と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図8との差異は、解除入力手段32a,32b、受信タイミング測定手段17a,17b、タイミング差演算手段23a,23bを付加したことである。差電流演算手段15a,15bは位相差演算手段16a,16bでも良い。
第7の実施の形態では、条件判定手段20a,20bにて各装置間のサンプリングタイミングの同時性が失われたと判断した場合に、出力手段からの誤出力を防止する。この時、GPS信号が回復して定周期パルスが得られない限りは出力手段のロックを解除しないのが誤動作防止の観点からは安全な制御である。
しかしGPS信号が回復しない場合でも、上り下りの伝送路が健全で、かつ上り下りの伝送遅延時間差が一定である場合には、その伝送遅延時間差を固定的に補正することによって上り下りの伝送遅延時間が等価である場合と同様に扱うことができ、従来の技術の説明で記した同期方式を用いて、タイミング差演算手段23a、23bにて両端子の受信タイミングの差をとることでサンプリング同期を取ることが可能であり、電流差動リレーを運用可能である。
図12の形態では、従来の前記同期方式を用いてサンプリング同期を行なえる伝送路状態の時、解除入力手段32aに入力を与えることによって、自装置の条件判定手段20aへは直接、相手装置の条件判断手段20bへは伝送手段11a,11bを介して出力手段13a,13bのロックを解除させることができる。
本実施の形態によれば、GPS信号が長期間失われた場合でも伝送路の上り下りの伝送遅延時間差が一定であれば電流差動リレーによる保護を行なうことができ、装置の運用率を向上させることができる。
(第13の実施の形態)
図13は本発明の第13の実施の形態を示す構成図である。図13において図8と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図8との差異は受信タイミング測定手段17a,17b、タイミング差演算手段23a,23bを付加したことである。差電流演算手段15a,15bは位相差演算手段16a,16bでも良い。
第12の実施の形態では、一度出力手段13a,13bをロックすると解除するには外部から解除入力手段32a,32bに入力を与える必要がある。しかし、伝送路の伝送遅延時間の変化が制限又は保証されているような場合は、差電流又は位相差が所定の範囲内であることと、タイミング差測定手段23a,23bから装置間タイミング差が所定の範囲内であるという結果が得られれば、装置間のサンプリング同期は取れていると断定することが可能である。
その場合には、差電流演算手段15a,15b及びタイミング差測定手段23a,23bの結果を受けて、装置間のサンプリング同期状態を判断し、自動的に出力手段13a,13bのロックを解除する。
本実施の形態によれば、一旦出力手段13a,13bをロックする状態に装置が遷移したとしても伝送路の回復によって自動的に運用を再開でき、運転員の省力化及び運用率の向上が図れる。
(第14の実施の形態)
図14は本発明の第14の実施の形態を示す構成図である。図14において図13と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図13との差異はタイミング差急変検出手段24a,24bを付加したことである。
GPS信号が失われた状態で、装置間タイミング差測定手段23a,23bを有効にし、従来の前記同期方式によるサンプリング同期で運用していることを想定する。このとき、伝送路の切換などにより伝送遅延時間が変化し、上り下りの伝送遅延時間が等価でなくなった場合、装置間タイミング差測定手段23a,23bから見かけ上サンプリング同期誤差(=上り下り遅延時間の差の半分)が出ているような測定結果が得られる。この測定結果通り、サンプリングパルスの補正をかけてしまうと、その補正した分が、そのまま装置間のサンプリング同期誤差になってしまう。
この状態が長時間継続する場合は出力手段13a、13bをロックする必要がある。ただし、上り下りの伝送路が独立に切り換えられる通信網などでは、上りと下りの伝送路それぞれを切り換える時刻の時間差だけ上り下りの伝送遅延時間が等価でなくなるという形態もある。
例えば、上り下りの伝送遅延時間が各々1msで運用されていて、上りの伝送路が伝送遅延時間4msのルートに切り替わり、その2秒後に下りの伝送路も伝送遅延時間4msのルートに切り替わる通信路などが該当する。その場合は2秒間だけ上り4ms、下り1msの伝送遅延時間になり、装置間タイミング差測定手段23a,23bの処理においては、遅延時間の差3msの半分である1.5msのサンプリング同期誤差が発生しているように見える。
この1.5msをそのまま補正手段8a,8bでサンプリングパルスを補正すると実際の装置間サンプリング同期誤差1.5msが生じてしまう。そのため、図14ではタイミング差急変検出手段24a,24bを設け、装置間タイミング差が急に変化したとき、一定時間だけサンプリングパルスの補正を中止する。
タイミング差の変化の要因として、誤差とサンプリングのすべりと伝送路の変化があるが、この場合の“急に変化したとき”とは伝送路の変化のことを指す。誤差とサンプリングのすべりにマージンを加えたある閾値を設けておき、タイミング差の変化量がその値よりも大きければ伝送路の変化として扱うといった処理をしている。一例を具体的な数値で例えると、タイミング差の計算を40ms毎に行なうとして、計算したタイミング差が40μs以上変化しているとき伝送遅延時間の急変と判断する。
本実施の形態によれば、GPS信号を失って従来の前記同期方式によるサンプリング同期で運用を行っている時に、一時的に上り下りの伝送遅延時間が等価でなくなったとしても電流差動リレーをロックすることなく運用を継続することができ、運用率の向上が図れる。
(第15の実施の形態)
図15は本発明の第15の実施の形態を示す構成図である。図15において図5と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図5との差異は正相電圧演算手段25a,25bを付加したことである。正相電圧演算手段25a,25bはアナログ/ディジタル変換手段10a,10bから得られる電圧データから正相電圧を求める。求めた正相電圧は伝送手段11a,11bを介して送受信され、位相差演算手段16a,16bで位相差を得る。
本実施の形態によれば、GPS衛星からの電波が途絶えたとき、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが得られない場合に、電力系統の潮流が少なく電流データで位相差を求めることが困難なときにおいても、電圧データによる位相差を得ることができ、装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継続して出力することができる。
(第16の実施の形態)
図16は本発明の第16の実施の形態を示す構成図である。図16において図4と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図4との差異は充電電流設定手段26a,26b、充電電流算出手段27a,27b、充電電流除去手段28a,28bを付加したことである。
充電電流設定手段26a,26bは定格電圧Vn時に流れる充電電流量Icnを外部から与え、保持することができる。実際に流れる充電電流Icは、アナログ/ディジタル変換手段10a,10bから得られる電圧データVを用いて、下記の式で求めることができる。
(数4)
Ic=(V/Vn)×Icn
得られたIcを充電電流除去手段28a,28bに与え、アナログ/ディジタル変換手段10a,10bから得られる電流データIから充電電流成分を除去することができ、位相差演算手段16a,16bにて充電電流による誤差を排した位相差を求めることができる。
本実施の形態によれば、GPS衛星からの電波が途絶えたとき、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが得られない場合、充電電流が大きい場合でも充電電流に影響されずに電流位相差を求めることができ、装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継続して出力することができる。
(第17の実施の形態)
図17は本発明の第17の実施の形態を示す構成図である。図17において図15と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態と図15との差異は電流レベル判定手段29a,29b、位相差演算入力切換手段30a,30bを付加したことである。位相差の算出に電圧データを使う場合は流れる電流による位相ズレが問題であり、電流データを使う場合は潮流が少ないときに十分な有効数字が得られないことが問題である。
図17では電流レベル判定手段29a,29bを設け、電流の振幅が小さいときには電圧データを用いて位相差演算を行なうように位相差演算入力切換手段30a,30bを制御し、電流の振幅が大きいときには電流データを用いるように位相差演算入力手段30a,30bを制御する。
例えば、電流振幅の大小を判断する基準値を説明すると、A/D変換されたアナログデータの絶対値が小さいと量子化誤差の影響が大きく、位相差演算結果が十分な有効数字で得られない。例えば、位相差演算の必要精度を2°とした場合は、2°以内の誤差で位相差を算出できる電流値を下回ったら電圧を使用するようにする。
本実施の形態によれば、GPS衛星からの電波が途絶えたとき、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが得られない場合、潮流の大小に関わらず位相差を求めることができ、装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継続して出力することができる。
なお、上述した実施の形態では、タイミング差測定手段において、GPS受信機からの一定周期パルスとサンプリングパルス発生手段からのサンプリングパルスとのタイミング差に基づいて、当該サンプリングパルスの周波数を補正して説明しているが、サンプリングパルス発生手段の代わりにクロック発振器のクロック信号S1a,S1bを用いてタイミング差を求めサンプリングパルスS2a,S2bの周波数を補正しても同様の効果を得ることができる。
1 送電線
2a,2b 変流器
3a,3b 遮断器
4 GPS衛星
5a,5b,5c,5d GPS受信機
6a,6b クロック発振器
7a,7b タイミング差測定手段
8a,8b 補正手段
9a,9b サンプリングパルス発生手段
10a,10b アナログ/ディジタル変換手段
11a,11b 伝送手段
12a,12b 演算手段
13a,13b 出力手段
14a,14b 保護継電装置
15a,15b 差電流演算手段
16a,16b 位相差演算手段
17a,17b 到着タイミング測定手段
18a,18b 伝送遅延時間演算手段
19a,19b 設定値入力手段
20a,20b 条件判定手段
21a,21b データ出力手段
22a,22b 一定周期パルス検出手段
23a,23b タイミング差演算手段
24a,24b タイミング差急変検出手段
25a,25b 正相電圧演算手段
26a,26b 設定入力手段
27a,27b 充電電流算出手段
28a,28b 充電電流除去手段
29a,29b 電流レベル判定手段
30a,30b 位相差演算入力切換手段
31a,31b 変成器
32a,32b 解除入力手段
SS1 第1の端子
SS2 第2の端子
S0 一定周期パルス
S1a,S1b クロック信号
S2a,S2b サンプリングパルス
CNa,CNb カウンタ
ΔT サンプリングタイミングのずれ
T サンプリング周期
Tm 主端で測定した受信タイミング
Ts 従端で測定した受信タイミング
Td 伝送遅延時間
F0 従端→主端方向のサンプリング同期フラグ
F1 主端→従端方向のサンプリング同期フラグ
T0 サンプリング同期フラグ往復に要するサンプリング間隔

Claims (8)

  1. 電力系統の保護・制御のために変電所等に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミングでサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継電装置であって、GPS衛星からの電波を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出力手段とを備えたディジタル保護継電装置において、
    前記演算手段は、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる自装置の電流データと、前記伝送手段から得られる他装置の電流データとのベクトル和、即ち、差電流を計算する手段を備え、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上で電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させるとともに、事前に計算した前記差電流の値と近似の値となるように前記クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行なうサンプリング同期継続手段を備えたことを特徴とするディジタル保護継電装置。
  2. 電力系統の保護・制御のために変電所等に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミングでサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継電装置であって、GPS衛星からの電波を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出力手段とを備えたディジタル保護継電装置において、
    前記演算手段は、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる自装置の電流データと、前記伝送手段から得られる他装置の電流データとの位相差を計算する手段を備え、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上で電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させるとともに、事前に計算した前記位相差の値と近似の値となるように前記クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行なうサンプリング同期継続手段を備えたことを特徴とするディジタル保護継電装置。
  3. 電力系統の保護・制御のために変電所等に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミングでサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継電装置であって、GPS衛星からの電波を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出力手段とを備えたディジタル保護継電装置において、
    対向する保護継電装置間の伝送信号の受信タイミングを測定する手段と、前記測定した受信タイミングを対向端に伝送する手段と自端及び対向端で測定した伝送信号の受信タイミングを基に対向する装置間の伝送遅延時間を演算する手段とを備え、上りと下りの伝送遅延時間が等しい条件の下で、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上で電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させるとともに、前記演算した伝送遅延時間をもとに前記クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行なうサンプリング同期継続手段を備えたことを特徴とするディジタル保護継電装置。
  4. 電力系統の保護・制御のために変電所等に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミングでサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継電装置であって、GPS衛星からの電波を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出力手段とを備えたディジタル保護継電装置において、
    対向する保護継電装置間の伝送信号の受信タイミングを測定する手段と、自端で測定した伝送信号の受信タイミングにより対向する装置からの伝送遅延時間を演算する手段とを備え、GPS受信機からの一定周期パルスが正常に出力されている期間に、各装置において伝送遅延時間を演算・記録し、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上で電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させるとともに、既に記録した前記伝送遅延時間と現在のデータ受信タイミングとから、前記クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行なうサンプリング同期継続手段を備えたことを特徴とするディジタル保護継電装置。
  5. 電力系統の保護・制御のために変電所等に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミングでサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継電装置であって、GPS衛星からの電波を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリングして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出力手段とを備えたディジタル保護継電装置において、
    GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上で電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させるとともに、前記請求項1乃至4に記載のサンプリング同期継続手段の少なくとも2つ以上を組み合わせて前記クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行なうことを特徴とするディジタル保護継電装置。
  6. 請求項2又は請求項5記載のディジタル保護継電装置において、前記演算手段で前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる自装置の電圧データと、前記伝送手段から得られる他装置の電圧データとから位相差を計算する手段を備えることを特徴とするディジタル保護継電装置。
  7. 請求項2又は請求項5記載のディジタル保護継電装置において、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる自装置の電圧データから充電電流を計算する手段と、同様に前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる自装置の電流データから充電電流をキャンセルする手段と、充電電流をキャンセルした電流データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記伝送手段から得られる他装置の充電電流をキャンセルした電流データとの位相差を計算する手段を備えることを特徴とするディジタル保護継電装置。
  8. 請求項6及び請求項7双方の特徴を備える保護継電装置において、位相差を計算する電流データの振幅が小さいとき、自動的に電圧データを用いて位相差を計算することを特徴とするディジタル保護継電装置。
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