JP2002186166A - ディジタル保護継電装置 - Google Patents

ディジタル保護継電装置

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JP2002186166A
JP2002186166A JP2001296192A JP2001296192A JP2002186166A JP 2002186166 A JP2002186166 A JP 2002186166A JP 2001296192 A JP2001296192 A JP 2001296192A JP 2001296192 A JP2001296192 A JP 2001296192A JP 2002186166 A JP2002186166 A JP 2002186166A
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sampling
relay device
timing
transmission
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JP2001296192A
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Hidemasa Sugiura
秀昌 杉浦
Itsuo Shudo
逸生 首藤
Hachidai Itou
八大 伊藤
Masamichi Saga
正道 嵯峨
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプリング同期にGPS受信機からの一定
周期パルスを利用したい。 【解決手段】 GPS受信機はGPS衛星からの電波を
受信して一定周期のパルスを出力する。一方、クロック
発振器は各々クロック信号を出力し、このクロック信号
をもとにサンプリングパルス発生手段は、所定周波数の
サンプリングパルスを発生する。そこでGPS受信機か
らの一定周期パルスとサンプリングパルス発生手段が出
力するサンプリングパルスとの差を測定し、そのタイミ
ング差に基づいて前記サンプリングパルス発生手段が出
力するサンプリングパルスの周波数を補正し、その補正
されたサンプリングパルスにしたがって電力系統の各端
電気量を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS(Glob
al Positioning System)を利用
してサンプリング同期をとるディジタル保護継電装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統、例えば送電線の各端子の電流
をサンプリングし、これによって得た電気量データを授
受し合い保護のための計算を行なう保護継電装置は知ら
れている。このような保護継電装置は各端子にて同一タ
イミングでサンプリングを行なう必要がある。例えば、
特公平1−890号や特公平1−24014号が提案さ
れている。以下に、図を用いて従来技術の原理について
説明する。
【0003】図18(a)は、一方の端子(主端)と他
方の端子(従端)において、ともに一定のサンプリング
周期Tでサンプリングが行なわれているが、主端と従端
とではΔTの同期ずれが生じている状態を表わす。先
ず、従端は電気量データと共に同期信号(サンプリング
同期フラグ)を主端へ送信する(F0)。
【0004】主端側では自装置のサンプリングタイミン
グからサンプリング同期フラグの含まれるデータの受信
タイミングTmを測定し、サンプリング同期フラグと測
定したTmを電気量データと共に従端へ返送する(F
1)。次に従端では、主端と同様に自装置のサンプリン
グタイミングからサンプリング同期フラグの含まれるデ
ータの受信タイミングTsを測定すると共に、主端で測
定した到着タイミングTmを読み出す。
【0005】ここで、従端の送信データが主端へ到着す
るまでの上りの伝送遅延時間と主端の送信データが従端
へ到着するまでの下りの伝送遅延時間がともにTdで等
しい場合で以下説明を行なう。伝送遅延時間Tdは、主
端又は従端で測定したTm又はTsと同期誤差ΔT及び
サンプリング周期Tを用いて、各々次のように表わすこ
とができる。
【0006】
【数1】 Td=Tm+ΔT+iT ……………………(1) Td=Ts−ΔT+jT ……………………(2) 2ΔT=Ts−Tm+(j−i)T …………(3) ΔT=(Ts−Tm)/2 ……………………(4) 但し、 i:整数(図18(a)の場合はi=1) j:整数(Ts<Tm時:j=i+1,Ts≧Tm時:
j=i)
【0007】(1)式と(2)式の差をとりΔTについ
て整理すると(3)式となり、更にTs<Tm時はTs
+Tを新たにTsとすると、(3)式の(j−i)Tの
項(即ち、Tの倍数)は消去でき、(3)式は(4)式
と表わすことができる。したがって、従端において
(4)式を計算し、ΔTが略零となるように従端のサン
プリングタイミングをずらしていくことで、各々独立し
た二装置間のサンプリングタイミングが同一となる。
【0008】図18(a)は、主端と従端のサンプリン
グタイミングが一致している状態を表わす。従端の保護
継電装置は、サンプリング同期フラグを送出してから主
端によって返送されてくるまでのサンプリング周期数T
0を測定し、このT0と先に測定したTs及びサンプリ
ング周期Tから伝送遅延時間Tdを(5)式にて算出す
る。
【数2】 Td=T0/2−T+Ts ……………………(5)
【0009】これによって、相手端の保護継電装置より
送られてくるデータが自端の保護継電装置のサンプリン
グ時刻に対し、どの程度遅れたデータであるかが判明す
るため、同一時刻にサンプリングしたデータ同士を使用
した演算が可能となる。
【0010】以上の結果より、従来のサンプリング同期
方法を用いたディジタル保護継電装置によれば、電気量
データと共にサンプリング同期フラグや受信タイミング
等の同期制御用データを相互に伝送することにより、同
一タイミングによるサンプリングと同一時刻のサンプリ
ングデータ同士を使用した演算を行なうことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のサンプリング同
期方法を用いたディジタル保護継電装置は、上記した原
理に基づいてサンプリング同期制御を行なうため、伝送
データ中に同期制御用のデータを付加する必要がある
上、同期制御を確立させるためには伝送データの上りと
下りの伝送遅延時間が同一でなければならないという第
1の問題がある。
【0012】又、上りと下りの伝送遅延時間が同一であ
る場合であっても、伝送遅延時間が変動するような伝送
路や伝送方式の場合、サンプリング同期ずれがその都度
発生するために保護継電装置の稼働率が低下するという
第2の問題がある。このため、従来のサンプリング同期
方法を用いたディジタル保護継電装置では、伝送遅延時
間等の制約を満足する保護継電装置専用の伝送路を使用
している。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、サンプリング同期にGPS受信機からの一定周期
パルスを利用することで、保護継電装置における同期制
御を容易とすると共に、データ伝送における伝送遅延時
間に関する制約を緩和し、伝送路や伝送方式に対する自
由度を高めたディジタル保護継電装置を提供することを
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係るディジタル保護継電装置は、GPS衛星からの電波
を受信して一定周期のパルスを出力するGPS受信機
と、前記電気量のサンプリングタイミングの基となるク
ロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロック
発振器の出力するクロック信号を基に所定周波数のサン
プリングパルスを発生させるサンプリングパルス発生手
段と、前記GPS受信機からの一定周期パルスと前記サ
ンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパル
スとのタイミング差を測定するタイミング差測定手段
と、前記タイミング差測定手段で測定したタイミング差
に基づいて、前記サンプリングパルス発生手段が出力す
るサンプリングパルスの周波数を補正する補正手段と、
前記サンプリングパルス発生手段から得られるサンプリ
ングパルスにしたがって電力系統の電気量をサンプリン
グして電気量データを得るアナログ/ディジタル変換手
段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる
電気量データを他の保護継電装置との間で送受信する伝
送手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段から得ら
れる電気量データと前記伝送手段から得られる他の保護
継電装置からの電気量データとを使用して所定の演算を
行なう演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づき所
定の出力を行なう出力手段とを備えたものである。
【0015】本発明の[請求項1]に係るディジタル保
護継電装置は、GPS衛星の発信する信号にサンプリン
グパルスを同期させるので、データ伝送の際の伝送遅延
時間や上りと下りの時間差に関係なく、各々独立した複
数の保護継電装置間でサンプリングタイミングを同一と
することができる。
【0016】本発明の[請求項2]に係るディジタル保
護継電装置は、[請求項1]において、前記演算手段で
前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる自装置
の電流データと、前記伝送手段から得られる他装置の電
流データとのベクトル和、即ち、差電流を計算する手段
とを備え、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしく
は前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できな
い時に、既に計算した差電流が略零となるように、ある
いは事前に計算した値と近似の値となるように前記クロ
ック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正を行
なうことを特徴とする。
【0017】本発明の[請求項3]に係るディジタル保
護継電装置は、[請求項1]において、前記演算手段で
前記アナログ/ディジタル変換手段から得られる自装置
の電流データと、前記伝送手段から得られる他装置の電
流データとの位相差を計算する手段とを備え、GPS衛
星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機
からの一定周期パルスが出力できない時に、既に計算し
た位相差が略零となるように、あるいは事前に計算した
値と近似の値となるように前記クロック発振器の発生す
るクロック信号の周波数の補正を行なうことを特徴とす
る。
【0018】本発明の[請求項4]に係るディジタル保
護継電装置は、[請求項1]において、対向する保護継
電装置間の伝送信号の到着タイミングを測定する手段
と、前記測定した到着タイミングを対向端に伝送する手
段と自端及び対向端で測定した伝送信号の到着タイミン
グを基に対向する装置間の伝送遅延時間を演算する手段
とを備え、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしく
は前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できな
い時に、前記演算した伝送遅延時間をもとに各装置間の
サンプリングタイミングのずれを補正することを特徴と
する。
【0019】本発明の[請求項5]に係るディジタル保
護継電装置は、[請求項1]において、対向する保護継
電装置間の伝送信号の受信タイミングを測定する手段
と、自端で測定した伝送信号の受信タイミングにより対
向する装置からの伝送遅延時間を演算する手段とを備
え、GPS受信機からの一定周期パルスが正常に出力さ
れている期間に、伝送遅延時間を演算・記録し、GPS
衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信
機からの一定周期パルスが出力できない時に、既に記録
した伝送遅延時間と現在のデータ受信タイミングとか
ら、前記サンプリング同期手段から出力するサンプリン
グパルスを補正することを特徴とする。
【0020】本発明の[請求項6]に係るディジタル保
護継電装置は、[請求項1]において、GPS衛星から
の電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの
一定周期パルスが出力できない時に、下記の各サンプリ
ング同期継続手段を組み合わせて同期の補正を維持する
ことを特徴とする。 記 (イ)各端に設けた差電流演算手段での両端電流のベク
トル和が零になるように補正手段を介してクロック信号
の補正をする。 (ロ)各端に設けた位相演算手段での両端電流の位相差
が零になるように補正手段を介してクロック信号の補正
をする。 (ハ)各端に設けた伝送信号受信タイミング測定手段に
て受信タイミングを測定して伝送遅延時間を求め、各端
のサンプリングタイミングのずれを補正する。 (ニ)GPS受信機からの一定周期パルスが正常に出力
されている期間に、伝送遅延時間を演算・記録してお
き、前記記録した伝送遅延時間と現在のデータ受信タイ
ミングとからサンプリングパルスを補正する。
【0021】本発明の[請求項7]に係るディジタル保
護継電装置は、[請求項2]ないし[請求項6]におい
て、外部からの設定値入力手段と、設定値と内部データ
との条件判定手段とを備え、GPS衛星からの電波が途
絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パ
ルスが出力できない時に、一定時間の経過や一定値以上
の差電流や位相差の発生、相手端からの信号到着時刻の
急変時に備えて予め設定しておいた条件が成立した場合
は、各装置間のサンプリングタイミングの同時性が失わ
れたと判断すると共に、前記出力手段からの誤出力を防
止する処理を実施することを特徴とする。
【0022】本発明の[請求項8]に係るディジタル保
護継電装置は、[請求項1]において、自端あるいは相
手端のいずれか1端子以上で、GPS衛星からの電波が
途絶えたとき、もしくは前記GPS受信機からの一定周
期パルスが受け取れないときに、電流差動リレーの動作
感度を自動的に低下させることを特徴とする。
【0023】本発明の[請求項9]に係るディジタル保
護継電装置は、[請求項7]において、受信した伝送フ
レームの受信タイミングを測定する受信タイミング測定
手段と、測定した受信タイミングを他装置に送信する伝
送手段と、自装置の受信タイミング測定手段から得られ
る受信タイミングと、伝送手段から得られる相手装置の
受信タイミングから上り下りの伝送遅延時間差がゼロあ
るいは一定であることを前提にしてサンプリングタイミ
ング差を算出するタイミング差測定手段によってサンプ
リング同期を実施すると共に、自端か相手端のいずれか
のディジタル保護継電装置から起動を与えることによっ
て、前記出力手段からの出力防止を解除することを特徴
とする。
【0024】本発明の[請求項10]に係るディジタル
保護継電装置は、[請求項9]において、タイミング差
測定手段から得られるタイミング差が所定の範囲内であ
ることと、両端子の差電流や位相差が所定の範囲内であ
ることを条件に、自動的に前記出力手段からの出力防止
を解除することを特徴とする。
【0025】本発明の[請求項11]に係るディジタル
保護継電装置は、[請求項9]又は[請求項10]にお
いて、伝送データの上りと下りの伝送遅延時間が一時的
に異なるような伝送経路になったときに、サンプリング
タイミングのずれを補正する制御を中断することを特徴
とする(本発明は伝送路として回線交換網を前提として
いる。上り・下り夫々遅延時間がズレるが、すぐに遅延
時間が同じなることを前提としているものである。その
間はサンプリングパルスは中断した時点のサンプリング
パルスが引き続き出力されている。)。
【0026】本発明の[請求項12]に係るディジタル
保護継電装置は、[請求項3]又は[請求項6]又は
[請求項7]又は[請求項10]又は[請求項11]に
おいて、前記演算手段で前記アナログ/ディジタル変換
手段から得られる自装置の電圧データと、前記伝送手段
から得られる他装置の電圧データとから位相差を計算す
る手段を備えることを特徴とする。
【0027】本発明の[請求項13]に係るディジタル
保護継電装置は、[請求項3]又は[請求項6]又は
[請求項7]又は[請求項10]又は[請求項11]又
は[請求項12]において、前記アナログ/ディジタル
変換手段から得られる自装置の電圧データから充電電流
を計算する手段と、同様に前記アナログ/ディジタル変
換手段から得られる自装置の電流データから充電電流を
キャンセルする手段と、充電電流をキャンセルした電流
データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手段
と、前記伝送手段から得られる他装置の充電電流をキャ
ンセルした電流データとの位相差を計算する手段を備え
ることを特徴とする。
【0028】本発明の[請求項14]に係るディジタル
保護継電装置は、[請求項12]及び[請求項13]双
方の特徴を備える保護継電装置において、位相差を計算
する電流データの振幅が小さいとき、自動的に電圧デー
タを用いて位相差を計算することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)([請求項
1]対応) 図1は本発明の第1の実施の形態を示す構成図である。
図1は2つの装置にて送電線を保護する場合の構成を示
しており、送電線1の両端に位置する第1の端子SS1
及び第2の端子SS2に保護継電装置14a,14bが
設置されている。各端子には、送電線1を流れる電流を
保護継電装置14a,14bでの処理に適する大きさに
変成して取り込むための変流器2a,2bと保護継電装
置14a,14bに応動する遮断機3a,3bとが設け
られている。
【0030】保護継電装置14a,14bは、サンプリ
ングパルス発生手段9a,9bから出力されるサンプリ
ングパルスS2a,S2bにしたがって、アナログ/デ
ィジタル変換手段10a,10bで電力系統の電気量を
サンプリングして電気量データを得る。
【0031】得られた電気量データは伝送手段11a,
11bで互いに伝送し、演算手段12a,12bにて自
端の電気量データと相手端の電気量データとを使用した
所定の演算を行ない、その演算結果に基づき出力手段1
3a,13bにて所定の出力を行なう。ここで、保護継
電装置14a,14bにおいて同一時刻の電気量データ
を用いて演算を行なうには、各装置とも同一のタイミン
グで系統電気量をサンプリングする必要がある。
【0032】GPS受信機5a,5bはGPS衛星4か
らの電波を受信して同一タイミングの一定周期パルスS
0を出力する。一方、クロック発振器6a,6bは各々
クロック信号S1a,S1bを出力する。このクロック
信号S1aとS1bは非同期である。
【0033】タイミング差測定手段7aでは一定周期パ
ルスS0とサンプリングパルスS2aとのタイミング差
を、又、タイミング差測定手段7bでは一定周期パルス
S0とサンプリングパルスS2bとのタイミング差を測
定し、そのタイミング差が0となるように各々補正手段
8a,8bにてサンプリングパルスS2a,S2bの周
波数を補正する。
【0034】この結果、互いに独立した装置である保護
継電装置14aと14bにおいて、非同期であったサン
プリングパルスS2a,S2bが一定周期パルスS0を
基準とした同一タイミングとなり、装置間の同期が確立
する。
【0035】次に、同一時刻にサンプリングした電気量
データ同士で演算を行なう原理を図2を用いて説明す
る。前述の手段により装置間の同期が確立した状態で各
装置は一定周期パルスS0の入力時を起点としてサンプ
リングパルスS2a,S2b毎に更新するカウンタCN
a,CNbを設けると、同一時刻のサンプリングデータ
に対し同一のカウンタ値を与えることができる。
【0036】したがって、伝送側から電気量データと共
にこのカウンタ値を伝送し、一方、受信側はこのカウン
タ値を読み取ることで、同一のカウンタ値の電気量デー
タ同士を演算に使用することができるようになる。な
お、対向装置間の伝送遅延時間がサンプリング周期未満
であれば、必ずしも前述のカウンタを設ける必要はな
い。
【0037】本実施の形態によれば、GPS衛星の発信
する信号にサンプリングパルスを同期させるので、デー
タ伝送の際の伝送遅延時間や上りと下りの時間差に関係
なく、各々独立した複数の保護継電装置間でサンプリン
グタイミングを同一とすることができる。
【0038】(第2の実施の形態)([請求項2]対
応) 図3は本発明の第2の実施の形態を示す構成図である。
図3において図1と同一部分については同一符号を付し
て説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は差電
流演算手段15a,15bを付加したことである。
【0039】第1の実施の形態ではGPS衛星4からの
電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定
周期パルスS0が出力できなくなると、タイミング差測
定手段7a,7b、補正手段8a,8bが機能せず、ク
ロック発信器6a,6bの偏差により装置間の同期が徐
々に外れていくことになる。
【0040】本実施の形態では、送電線1に事故がない
状態において装置間の同期が確立している場合、両端の
電流のベクトル和、所謂差電流が零となることを利用す
るものである。即ち、保護継電装置14aを主端、保護
継電装置14bを従端として、一旦装置間の同期が確立
した後にGPS衛星4からの電波が途絶えたり、GPS
受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力でき
なくなった時に、差電流演算手段15a,15bで求め
た差電流が略零となるように、従端側の保護継電装置1
4bの補正手段8bを介してクロック信号S1bの周波
数の補正を行なう。
【0041】これにより、従端側の保護継電装置14b
のサンプリングパルスS2bが主端側の保護継電装置1
4aのサンプリングパルスS2aに追従することにな
り、装置間の同期確立状態を継続することができる。
【0042】なお、例えば保護継電装置が設けられてい
ない分岐負荷端子等が存在して常時ある程度の差電流が
発生している場合は、差電流演算手段15a,15bで
求めた常時の差電流値を記録しておき、GPS衛星4か
らの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの
一定周期パルスS0が出力できなくなった時に、差電流
演算手段はS0が出力されなくなった以前の記録されて
ある差電流値と現差電流値との差に応じてサンプリング
パルス幅を制御して、現差電流値が記録してある差電流
値に近づくように従端側の保護継電装置14bの補正手
段8bを介してクロック信号S1bの周波数の補正を行
なうようにしてもよい。
【0043】本実施の形態によれば、GPS衛星からの
電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一
定周期パルスが出力できない時においても、各装置間で
同期のとれたサンプリングパルスを継続して出力するこ
とができる。
【0044】(第3の実施の形態)([請求項3]対
応) 図4は本発明の第3の実施の形態を示す構成図である。
図4において図1と同一部分については同一符号を付し
て説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は位相
差演算手段16a,16bを付加したことである。
【0045】本実施の形態では、送電線1に事故がない
状態において装置間の同期が確立している場合、両端の
電流の位相差が零となることを利用するものである。即
ち、保護継電装置14aを主端、保護継電装置14bを
従端として、一旦装置間の同期が確立した後にGPS衛
星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5b
からの一定周期パルスS0が出力できなくなった時に、
位相差演算手段16a,16bで求めた電流の位相差が
略零となるように従端側の保護継電装置14bの補正手
段8bを介してクロック信号S1bの周波数の補正を行
なう。
【0046】これにより、従端側の保護継電装置14b
のサンプリングパルスS2bが主端側の保護継電装置1
4aのサンプリングパルスS2aに追従することにな
り、装置間の同期確立状態を継続することができる。
【0047】なお、前述と同じく例えば系統の状態によ
り常時ある程度の位相差が発生している場合は、既に位
相差演算手段16a,16bで求めた常時の位相差を記
録しておき、GPS衛星4からの電波が途絶えたり、G
PS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0が出力
できなくなった時に、既に記録した位相差と近似の値と
なるように従端側の保護継電装置14bの補正手段8b
を介してクロック信号S1bの周波数の補正を行なうよ
うにしてもよい。
【0048】更に、系統の状態により潮流が流れていな
い場合は、電流の位相差を演算することができないの
で、電流が所定の値以下の場合は電流の位相差によら
ず、電圧の位相差によって補正を行なうようにしてもよ
い。なお、この場合は常時より位相差が発生しているの
で、常時の位相差と近似の値となるように補正を行な
う。
【0049】本実施の形態によれば、GPS衛星からの
電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一
定周期パルスが出力できない時においても、装置間で同
期のとれたサンプリングパルスを継続して出力すること
ができる。
【0050】(第4の実施の形態)([請求項4]対
応) 図5は本発明の第4の実施の形態を示す構成図である。
図5において図1と同一部分については同一符号を付し
て説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は伝送
信号受信タイミング測定手段17a,17b、装置間の
伝送遅延時間演算手段18a,18bを付加したことで
ある。
【0051】本実施の形態では、上りと下りの伝送遅延
時間が等しいという条件の下、GPS衛星4からの電波
が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定周期
パルスS0が出力できなくなった時に、例えば特公平1
−890号で提案されている従来の技術と同様に伝送信
号受信タイミング測定手段17a,17bにて受信タイ
ミングTm,Tsを測定し、伝送遅延時間演算手段18
a,18bにて伝送遅延時間Tdを求める。
【0052】即ち、GPS衛星4からの電波が途絶えた
り、GPS受信機5a,5bからの一定周期パルスS0
が出力できなくなった時に、従来の技術によるサンプリ
ング同期方法に切換えて、装置間で同期のとれたサンプ
リングパルスを継続して出力することができるようにし
たものである。
【0053】(第5の実施の形態)([請求項5]対
応) 図6は本発明の第5の実施の形態を示す構成図である。
図6において図1と同一部分については同一符号を付し
て説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は伝送
信号受信タイミング測定手段17a,17b、装置間の
伝送遅延時間演算手段18a,18bを付加したことで
ある。
【0054】本実施の形態では、保護継電装置14aを
主端、保護継電装置14bを従端として、GPS受信機
5a,5bからの一定周期パルスが正常に出力されてい
る期間に、各装置において自端で測定した受信タイミン
グから伝送遅延時間を演算・記録しておき、GPS衛星
4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bか
らの一定周期パルスS0が出力できなくなった時に、記
録した伝送遅延時間と現在のデータ受信タイミングとか
ら、従端側の保護継電装置14bの補正手段8bを介し
てクロック信号S1bの周波数の補正を行なう。
【0055】これにより、従端側の保護継電装置14b
のサンプリングパルスS2bが主端側の保護継電装置1
4aのサンプリングパルスS2aに追従することにな
り、装置間の同期確立状態を継続することができる。
【0056】本実施の形態によれば、GPS衛星からの
電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一
定周期パルスが出力できない時においても、装置間で同
期のとれたサンプリングパルスを継続して出力すること
ができる。
【0057】(第6の実施の形態)([請求項6]対
応) 以下に本発明の第6の実施の形態を説明する。上記第2
から第5の実施の形態では、GPS衛星からの電波が途
絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定周期パ
ルスが出力できない時に、各々が備えたサンプリング同
期継続手段にて装置間で同期のとれたサンプリングパル
スを継続して出力するものであるが、これら第2から第
5の実施の形態に示したサンプリング同期継続手段のう
ち少なくとも2つ以上を合わせ持ち、互いに補完しなが
ら補正を行なうようにしても同様の作用効果を得ること
ができる。
【0058】例えば、第2,第3の実施の形態では、同
期制御継続の手段として送電線を流れる電流を利用する
ため、電流が流れていないときには差電流や位相差を演
算することができないが、このような状態の時は、電流
を利用しない第4,第5の実施の形態によって同期制御
の継続が可能となる。
【0059】又、第4,第5の実施の形態では、GPS
衛星4からの電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5
bからの一定周期パルスS0が出力できなくなった後
に、伝送路切換等により上りと下りの伝送遅延時間に新
たな差が生じた場合は、その変化を検出できないが、変
化によって差電流や電流の位相差が発生するので、第
2,第3の実施の形態によって同期制御の継続が可能と
なる。このように、原理の異なる複数の同期制御継続手
段を合わせ持つことで、より柔軟に対応できるシステム
を実現できる。
【0060】(第7の実施の形態)([請求項7]対
応) 図7は本発明の第7の実施の形態を示す構成図である。
図7において図1と同一部分については同一符号を付し
て説明を省略する。本実施の形態と図1との差異は設定
値入力手段19a,19b、条件判定手段20a,20
bを付加したことである。
【0061】上記第2から第5の実施の形態では、GP
S衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS受
信機からの一定周期パルスが出力できない時に、各々が
備えたサンプリング同期継続手段にて装置間で同期のと
れたサンプリングパルスを継続して出力するものである
が、この状態が長時間継続した場合や、系統に事故が発
生して差電流や位相差が発生し得る状態となった場合、
又、伝送遅延時間の変動等により受信タイミングが急変
した場合は、各実施形態によっても同期ずれが生じるこ
とになる。
【0062】本実施の形態によれば、サンプリング同期
継続手段による制御状態が長時間継続し、各装置の発振
器の個体差によって徐々にサンプリングタイミングにズ
レが生じて、保護リレーが誤動作に至るような場合に、
その継続時間の限界値や、差電流や位相差の限界値、相
手端装置からのデータ受信タイミングの変動の限界値
を、設定値入力手段19s,19bに入力し、条件判定
手段20a,20bにて当該限界値を超えた場合には各
装置間のサンプリングタイミングの同時性が失われたと
判断すると共に、出力手段からの誤出力を防止すること
ができる。
【0063】(第8の実施の形態)以上は本発明の第1
から第7の実施の形態について述べたが、各実施の形態
の保護継電装置に次のような機能を持たせるようにして
もよい。複数の保護継電装置にて取得した電気量データ
は全て同一タイミングでサンプリングされたものであ
り、それらの電気量データを収集して比較検討を行なう
ことや新たな演算を行なうことは有効である。
【0064】又、保護継電装置にて実施した演算結果を
収集して各装置の状態を確認することも有効である。そ
こで、図8に示すように保護継電装置に前述のデータを
出力するデータ出力手段21a,21bを設けること
で、別装置におけるデータの二次利用を可能とすること
ができる。なお、独立したデータ出力手段21a,21
bとして付加せずに、伝送手段11a,11bを介して
データを出力できるようにしてもよい。
【0065】(第9の実施の形態)一方、前述した各実
施の形態は、保護対象として2端子の送電線を保護する
場合について述べたが、3端子以上の多端子送電線を保
護する場合や、変電所の母線や変圧器を保護する場合、
更にはそれらを複合的に保護する場合にも前述同様に適
用実施できるものである。
【0066】(第10の実施の形態)又、図9に示すよ
うにGPS受信機5cを保護継電装置とは別置きの装置
とする形態や1台のGPS受信機5dから複数の保護継
電装置に一定周期パルスS0を分配する形態としても前
述同様に適用実施できるものである。
【0067】(第11の実施の形態)([請求項8]対
応) 図10は本発明の第11の実施の形態を示す構成図であ
る。図10において図1と同一部分については同一符号
を付して説明を省略する。本実施の形態と図1との差異
は、演算手段12a,12bより低い動作感度を持つ演
算手段12a1,12b1及び一定周期パルス検出手段
22a,22bを付加したことである。
【0068】第1の実施の形態ではGPS衛星4からの
電波が途絶えたり、GPS受信機5a,5bからの一定
周期パルスS0が出力できなくなると、伝送路の状態に
より装置間の同期精度が低下する可能性がある。そのま
ま長期間運用すると同期誤差の蓄積により差電流の演算
誤差が増大し、電流差動リレーが誤動作する可能性が考
えられる。
【0069】本実施の形態では、GPS受信機5a,5
bからの一定周期パルスS0の出力状態を監視し、出力
が異常又は停止した場合に演算手段12a,12bを低
感度な動作特性の演算手段12a1,12b1に切り換
える。
【0070】図11は演算手段12a,12b及び12
a1,12b1の動作特性を示したものである。サンプ
リング同期誤差による電流差動演算の誤差は電流の大き
いほど大きくなるため、比率特性を低感度化する。図1
1では横軸を流入電流Ii、縦軸を流出電流Io、It
apを最小感度整定とし、小電流域特性DF1,大電流
域特性DF2は例えば次の式で与えられ、演算手段12
a,12bで行なうものとする。
【数3】DF1:Io≦K1(Ii−Itap) DF2:Io≦Iksc
【0071】なお、Ikscは最大流出電流でCT飽和
による誤動作を防ぐため、これ以上の領域は不動作とし
ている。又、一般にItapは最小事故電流から決め
る。又、K1は比率特性係数である。一定周期パルスS
0が異常又は停止した場合、小電流域特性DF1を演算
手段12a1,12b1で行なうものとする。又、最小
感度整定Itapを例えば(Itap×1.2)等に置
き換えたり、前述の比率特性係数を小さくすることで最
小感度を低くしても良い。
【0072】本実施の形態によれば、サンプリング同期
誤差の影響によって電流差動演算が誤動作する危険性を
低減でき、一定周期パルスS0が得られないときの運用
条件を緩和することができる。
【0073】(第12の実施の形態)([請求項9]対
応) 図12は本発明の第12の実施の形態を示す構成図であ
る。図12において図8と同一部分については同一符号
を付して説明を省略する。本実施の形態と図8との差異
は、解除入力手段32a,32b、受信タイミング測定
手段17a,17b、タイミング差演算手段23a,2
3bを付加したことである。差電流演算手段15a,1
5bは位相差演算手段16a,16bでも良い。
【0074】第7の実施の形態では、条件判定手段20
a,20bにて各装置間のサンプリングタイミングの同
時性が失われたと判断した場合に、出力手段からの誤出
力を防止する。この時、GPS信号が回復して定周期パ
ルスが得られない限りは出力手段のロックを解除しない
のが誤動作防止の観点からは安全な制御である。
【0075】しかしGPS信号が回復しない場合でも、
上り下りの伝送路が健全で、かつ上り下りの伝送遅延時
間差が一定である場合には、その伝送遅延時間差を固定
的に補正することによって上り下りの伝送遅延時間が等
価である場合と同様に扱うことができ、従来の技術の説
明で記した同期方式を用いて、タイミング差演算手段2
3a、23bにて両端子の受信タイミングの差をとるこ
とでサンプリング同期を取ることが可能であり、電流差
動リレーを運用可能である。
【0076】図12の形態では、従来の前記同期方式を
用いてサンプリング同期を行なえる伝送路状態の時、解
除入力手段32aに入力を与えることによって、自装置
の条件判定手段20aへは直接、相手装置の条件判断手
段20bへは伝送手段11a,11bを介して出力手段
13a,13bのロックを解除させることができる。
【0077】本実施の形態によれば、GPS信号が長期
間失われた場合でも伝送路の上り下りの伝送遅延時間差
が一定であれば電流差動リレーによる保護を行なうこと
ができ、装置の運用率を向上させることができる。
【0078】(第13の実施の形態)([請求項10]
対応) 図13は本発明の第13の実施の形態を示す構成図であ
る。図13において図8と同一部分については同一符号
を付して説明を省略する。本実施の形態と図8との差異
は受信タイミング測定手段17a,17b、タイミング
差演算手段23a,23bを付加したことである。差電
流演算手段15a,15bは位相差演算手段16a,1
6bでも良い。
【0079】第12の実施の形態では、一度出力手段1
3a,13bをロックすると解除するには外部から解除
入力手段32a,32bに入力を与える必要がある。し
かし、伝送路の伝送遅延時間の変化が制限又は保証され
ているような場合は、差電流又は位相差が所定の範囲内
であることと、タイミング差測定手段23a,23bか
ら装置間タイミング差が所定の範囲内であるという結果
が得られれば、装置間のサンプリング同期は取れている
と断定することが可能である。
【0080】その場合には、差電流演算手段15a,1
5b及びタイミング差測定手段23a,23bの結果を
受けて、装置間のサンプリング同期状態を判断し、自動
的に出力手段13a,13bのロックを解除する。
【0081】本実施の形態によれば、一旦出力手段13
a,13bをロックする状態に装置が遷移したとしても
伝送路の回復によって自動的に運用を再開でき、運転員
の省力化及び運用率の向上が図れる。
【0082】(第14の実施の形態)([請求項11]
対応) 図14は本発明の第14の実施の形態を示す構成図であ
る。図14において図13と同一部分については同一符
号を付して説明を省略する。本実施の形態と図13との
差異はタイミング差急変検出手段24a,24bを付加
したことである。
【0083】GPS信号が失われた状態で、装置間タイ
ミング差測定手段23a,23bを有効にし、従来の前
記同期方式によるサンプリング同期で運用していること
を想定する。このとき、伝送路の切換などにより伝送遅
延時間が変化し、上り下りの伝送遅延時間が等価でなく
なった場合、装置間タイミング差測定手段23a,23
bから見かけ上サンプリング同期誤差(=上り下り遅延
時間の差の半分)が出ているような測定結果が得られ
る。この測定結果通り、サンプリングパルスの補正をか
けてしまうと、その補正した分が、そのまま装置間のサ
ンプリング同期誤差になってしまう。
【0084】この状態が長時間継続する場合は出力手段
13a、13bをロックする必要がある。ただし、上り
下りの伝送路が独立に切り換えられる通信網などでは、
上りと下りの伝送路それぞれを切り換える時刻の時間差
だけ上り下りの伝送遅延時間が等価でなくなるという形
態もある。
【0085】例えば、上り下りの伝送遅延時間が各々1
msで運用されていて、上りの伝送路が伝送遅延時間4
msのルートに切り替わり、その2秒後に下りの伝送路
も伝送遅延時間4msのルートに切り替わる通信路など
が該当する。その場合は2秒間だけ上り4ms、下り1
msの伝送遅延時間になり、装置間タイミング差測定手
段23a,23bの処理においては、遅延時間の差3m
sの半分である1.5msのサンプリング同期誤差が発
生しているように見える。
【0086】この1.5msをそのまま補正手段8a,
8bでサンプリングパルスを補正すると実際の装置間サ
ンプリング同期誤差1.5msが生じてしまう。そのた
め、図14ではタイミング差急変検出手段24a,24
bを設け、装置間タイミング差が急に変化したとき、一
定時間だけサンプリングパルスの補正を中止する。
【0087】タイミング差の変化の要因として、誤差と
サンプリングのすべりと伝送路の変化があるが、この場
合の“急に変化したとき”とは伝送路の変化のことを指
す。誤差とサンプリングのすべりにマージンを加えたあ
る閾値を設けておき、タイミング差の変化量がその値よ
りも大きければ伝送路の変化として扱うといった処理を
している。一例を具体的な数値で例えると、タイミング
差の計算を40ms毎に行なうとして、計算したタイミ
ング差が40μs以上変化していとき伝送遅延時間の急
変と判断する。
【0088】本実施の形態によれば、GPS信号を失っ
て従来の前記同期方式によるサンプリング同期で運用を
行っている時に、一時的に上り下りの伝送遅延時間が等
価でなくなったとしても電流差動リレーをロックするこ
となく運用を継続することができ、運用率の向上が図れ
る。
【0089】(第15の実施の形態)([請求項12]
対応) 図15は本発明の第15の実施の形態を示す構成図であ
る。図15において図5と同一部分については同一符号
を付して説明を省略する。本実施の形態と図5との差異
は正相電圧演算手段25a,25bを付加したことであ
る。正相電圧演算手段25a,25bはアナログ/ディ
ジタル変換手段10a,10bから得られる電圧データ
から正相電圧を求める。求めた正相電圧は伝送手段11
a,11bを介して送受信され、位相差演算手段16
a,16bで位相差を得る。
【0090】本実施の形態によれば、GPS衛星からの
電波が途絶えたとき、もしくは前記GPS受信機からの
一定周期パルスが得られない場合に、電力系統の潮流が
少なく電流データで位相差を求めることが困難なときに
おいても、電圧データによる位相差を得ることができ、
装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継続して出
力することができる。
【0091】(第16の実施の形態)([請求項13]
対応) 図16は本発明の第16の実施の形態を示す構成図であ
る。図16において図4と同一部分については同一符号
を付して説明を省略する。本実施の形態と図4との差異
は充電電流設定手段26a,26b、充電電流算出手段
27a,27b、充電電流除去手段28a,28bを付
加したことである。
【0092】充電電流設定手段26a,26bは定格電
圧Vn時に流れる充電電流量Icnを外部から与え、保
持することができる。実際に流れる充電電流Icは、ア
ナログ/ディジタル変換手段10a,10bから得られ
る電圧データVを用いて、下記の式で求めることができ
る。
【数4】Ic=(V/Vn)×Icn
【0093】得られたIcを充電電流除去手段28a,
28bに与え、アナログ/ディジタル変換手段10a,
10bから得られる電流データIから充電電流成分を除
去することができ、位相差演算手段16a,16bにて
充電電流による誤差を排した位相差を求めることができ
る。
【0094】本実施の形態によれば、GPS衛星からの
電波が途絶えたとき、もしくは前記GPS受信機からの
一定周期パルスが得られない場合、充電電流が大きい場
合でも充電電流に影響されずに電流位相差を求めること
ができ、装置間で同期のとれたサンプリングパルスを継
続して出力することができる。
【0095】(第17の実施の形態)([請求項14]
対応) 図17は本発明の第17の実施の形態を示す構成図であ
る。図17において図15と同一部分については同一符
号を付して説明を省略する。本実施の形態と図15との
差異は電流レベル判定手段29a,29b、位相差演算
入力切換手段30a,30bを付加したことである。位
相差の算出に電圧データを使う場合は流れる電流による
位相ズレが問題であり、電流データを使う場合は潮流が
少ないときに十分な有効数字が得られないことが問題で
ある。
【0096】図17では電流レベル判定手段29a,2
9bを設け、電流の振幅が小さいときには電圧データを
用いて位相差演算を行なうように位相差演算入力切換手
段30a,30bを制御し、電流の振幅が大きいときに
は電流データを用いるように位相差演算入力手段30
a,30bを制御する。
【0097】例えば、電流振幅の大小を判断する基準値
を説明すると、A/D変換されたアナログデータの絶対
値が小さいと量子化誤差の影響が大きく、位相差演算結
果が十分な有効数字で得られない。例えば、位相差演算
の必要精度を2°とした場合は、2°以内の誤差で位相
差を算出できる電流値を下回ったら電圧を使用するよう
にする。
【0098】本実施の形態によれば、GPS衛星からの
電波が途絶えたとき、もしくは前記GPS受信機からの
一定周期パルスが得られない場合、潮流の大小に関わら
ず位相差を求めることができ、装置間で同期のとれたサ
ンプリングパルスを継続して出力することができる。
【0099】なお、上述した実施の形態では、タイミン
グ差測定手段において、GPS受信機からの一定周期パ
ルスとサンプリングパルス発生手段からのサンプリング
パルスとのタイミング差に基づいて、当該サンプリング
パルスの周波数を補正して説明しているが、サンプリン
グパルス発生手段の代わりにクロック発振器のクロック
信号S1a,S1bを用いてタイミング差を求めサンプ
リングパルスS2a,S2bの周波数を補正しても同様
の効果を得ることができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればG
PS衛星の発信する信号にサンプリングパルスを同期さ
せるよう構成したので、データ伝送の際の伝送遅延時間
や上りと下りの時間差に関係なく、各々独立した複数の
保護継電装置間でサンプリングタイミングを同一とする
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の同一時刻演算の原
理図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す構成図。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す構成図。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示す構成図。
【図7】本発明の第7の実施の形態を示す構成図。
【図8】本発明の第8の実施の形態を示す構成図。
【図9】本発明の第10の実施の形態を示す構成図。
【図10】本発明の第11の実施の形態を示す構成図。
【図11】本発明の第11の実施の形態における電流差
動リレーの動作特性図。
【図12】本発明の第12の実施の形態を示す構成図。
【図13】本発明の第13の実施の形態を示す構成図。
【図14】本発明の第14の実施の形態を示す構成図。
【図15】本発明の第15の実施の形態を示す構成図。
【図16】本発明の第16の実施の形態を示す構成図。
【図17】本発明の第17の実施の形態を示す構成図。
【図18】従来の技術を説明する原理図。
【符号の説明】
1 送電線 2a,2b 変流器 3a,3b 遮断器 4 GPS衛星 5a,5b,5c,5d GPS受信機 6a,6b クロック発振器 7a,7b タイミング差測定手段 8a,8b 補正手段 9a,9b サンプリングパルス発生手段 10a,10b アナログ/ディジタル変換手段 11a,11b 伝送手段 12a,12b 演算手段 13a,13b 出力手段 14a,14b 保護継電装置 15a,15b 差電流演算手段 16a,16b 位相差演算手段 17a,17b 到着タイミング測定手段 18a,18b 伝送遅延時間演算手段 19a,19b 設定値入力手段 20a,20b 条件判定手段 21a,21b データ出力手段 22a,22b 一定周期パルス検出手段 23a,23b タイミング差演算手段 24a,24b タイミング差急変検出手段 25a,25b 正相電圧演算手段 26a,26b 設定入力手段 27a,27b 充電電流算出手段 28a,28b 充電電流除去手段 29a,29b 電流レベル判定手段 30a,30b 位相差演算入力切換手段 31a,31b 変成器 32a,32b 解除入力手段 SS1 第1の端子 SS2 第2の端子 S0 一定周期パルス S1a,S1b クロック信号 S2a,S2b サンプリングパルス CNa,CNb カウンタ ΔT サンプリングタイミングのずれ T サンプリング周期 Tm 主端で測定した受信タイミング Ts 従端で測定した受信タイミング Td 伝送遅延時間 F0 従端→主端方向のサンプリング同期フラグ F1 主端→従端方向のサンプリング同期フラグ T0 サンプリング同期フラグ往復に要するサンプ
リング間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 八大 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 嵯峨 正道 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5G047 AA01 AB05 BB01 CA03 CA05 CA06 CA07 5K047 AA15 GG10 MM38 MM49 MM62

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の保護・制御のために変電所等
    に複数台設置され、電力系統の電気量を同一タイミング
    でサンプリングしたデータを使用するディジタル保護継
    電装置において、GPS衛星からの電波を受信して一定
    周期のパルスを出力するGPS受信機と、前記電気量の
    サンプリングタイミングの基となるクロック信号を発生
    するクロック発振器と、前記クロック発振器の出力する
    クロック信号を基に所定周波数のサンプリングパルスを
    発生させるサンプリングパルス発生手段と、前記GPS
    受信機からの一定周期パルスと前記サンプリングパルス
    発生手段が出力するサンプリングパルスとのタイミング
    差を測定するタイミング差測定手段と、前記タイミング
    差測定手段で測定したタイミング差に基づいて、前記サ
    ンプリングパルス発生手段が出力するサンプリングパル
    スの周波数を補正する補正手段と、前記サンプリングパ
    ルス発生手段から得られるサンプリングパルスにしたが
    って電力系統の電気量をサンプリングして電気量データ
    を得るアナログ/ディジタル変換手段と、前記アナログ
    /ディジタル変換手段から得られる電気量データを他の
    保護継電装置との間で送受信する伝送手段と、前記アナ
    ログ/ディジタル変換手段から得られる電気量データと
    前記伝送手段から得られる他の保護継電装置からの電気
    量データとを使用して所定の演算を行なう演算手段と、
    前記演算手段の演算結果に基づき所定の出力を行なう出
    力手段とを備えたことを特徴とするディジタル保護継電
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディジタル保護継電装置
    において、前記演算手段で前記アナログ/ディジタル変
    換手段から得られる自装置の電流データと、前記伝送手
    段から得られる他装置の電流データとのベクトル和、即
    ち、差電流を計算する手段を備え、GPS衛星からの電
    波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定
    周期パルスが出力できない時に、既に計算した差電流が
    略零となるように、あるいは事前に計算した値と近似の
    値となるように前記クロック発振器の発生するクロック
    信号の周波数の補正を行なうことを特徴とするディジタ
    ル保護継電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディジタル保護継電装置
    において、前記演算手段で前記アナログ/ディジタル変
    換手段から得られる自装置の電流データと、前記伝送手
    段から得られる他装置の電流データとの位相差を計算す
    る手段を備え、GPS衛星からの電波が途絶えた時、も
    しくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力で
    きない時に、既に計算した位相差が略零となるように、
    あるいは事前に計算した値と近似の値となるように前記
    クロック発振器の発生するクロック信号の周波数の補正
    を行なうことを特徴とするディジタル保護継電装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のディジタル保護継電装置
    において、対向する保護継電装置間の伝送信号の受信タ
    イミングを測定する手段と、前記測定した受信タイミン
    グを対向端に伝送する手段と自端及び対向端で測定した
    伝送信号の受信タイミングを基に対向する装置間の伝送
    遅延時間を演算する手段とを備え、GPS衛星からの電
    波が途絶えた時、もしくは前記GPS受信機からの一定
    周期パルスが出力できない時に、前記演算した伝送遅延
    時間をもとに各装置間のサンプリングタイミングのずれ
    を補正することを特徴とするディジタル保護継電装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のディジタル保護継電装置
    において、対向する保護継電装置間の伝送信号の受信タ
    イミングを測定する手段と、自端で測定した伝送信号の
    受信タイミングにより対向する装置からの伝送遅延時間
    を演算する手段とを備え、GPS受信機からの一定周期
    パルスが正常に出力されている期間に、伝送遅延時間を
    演算・記録し、GPS衛星からの電波が途絶えた時、も
    しくは前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力で
    きない時に、既に記録した伝送遅延時間と現在のデータ
    受信タイミングとから、前記サンプリング同期手段から
    出力するサンプリングパルスを補正することを特徴とす
    るディジタル保護継電装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のディジタル保護継電装置
    において、GPS衛星からの電波が途絶えた時、もしく
    は前記GPS受信機からの一定周期パルスが出力できな
    い時に、下記の各サンプリング同期継続手段を組み合わ
    せて同期の補正を維持することを特徴とするディジタル
    保護継電装置。 記 (イ)各端に設けた差電流演算手段での両端電流のベク
    トル和が零になるように補正手段を介してクロック信号
    の補正をする。 (ロ)各端に設けた位相演算手段での両端電流の位相差
    が零になるように補正手段を介してクロック信号の補正
    をする。 (ハ)各端に設けた伝送信号受信タイミング測定手段に
    て受信タイミングを測定して伝送遅延時間を求め、各端
    のサンプリングタイミングのずれを補正する。 (ニ)GPS受信機からの一定周期パルスが正常に出力
    されている期間に、伝送遅延時間を演算・記録してお
    き、前記記録した伝送遅延時間と現在のデータ受信タイ
    ミングとからサンプリングパルスを補正する。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし請求項6記載のディジタ
    ル保護継電装置において、外部からの設定値入力手段
    と、設定値と内部データとの条件判定手段とを備え、G
    PS衛星からの電波が途絶えた時、もしくは前記GPS
    受信機からの一定周期パルスが出力できない時に、一定
    時間の経過や一定値以上の差電流や位相差の発生、相手
    端からの信号到着時刻の急変時に備えて予め設定してお
    いた条件が成立した場合は、各装置間のサンプリングタ
    イミングの同時性が失われたと判断すると共に、前記出
    力手段からの誤出力を防止する処理を実施することを特
    徴とするディジタル保護継電装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のディジタル保護継電装置
    において、自端あるいは相手端のいずれか1端子以上
    で、GPS衛星からの電波が途絶えたとき、もしくは前
    記GPS受信機からの一定周期パルスが受け取れないと
    きに、電流差動リレーの動作感度を自動的に低下させる
    ことを特徴とするディジタル保護継電装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のディジタル保護継電装置
    において、受信した伝送フレームの受信タイミングを測
    定する受信タイミング測定手段と、測定した受信タイミ
    ングを他装置に送信する伝送手段と、自装置の受信タイ
    ミング測定手段から得られる受信タイミングと、伝送手
    段から得られる相手装置の受信タイミングから上り下り
    の伝送遅延時間差がゼロあるいは一定であることを前提
    にしてサンプリングタイミング差を算出するタイミング
    差測定手段によってサンプリング同期を実施すると共
    に、自端か相手端のいずれかのディジタル保護継電装置
    から起動を与えることによって、前記出力手段からの出
    力防止を解除することを特徴とするディジタル保護継電
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のディジタル保護継電装
    置において、タイミング差測定手段から得られるタイミ
    ング差が所定の範囲内であることと、両端子の差電流や
    位相差が所定の範囲内であることを条件に、自動的に前
    記出力手段からの出力防止を解除することを特徴とする
    ディジタル保護継電装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は請求項10記載のディジ
    タル保護継電装置において、伝送データの上りと下りの
    伝送遅延時間が一時的に異なるような伝送経路になった
    ときに、サンプリングタイミングのずれを補正する制御
    を中断することを特徴とするディジタル保護継電装置。
  12. 【請求項12】 請求項3又は請求項6又は請求項7又
    は請求項10又は請求項11記載のディジタル保護継電
    装置において、前記演算手段で前記アナログ/ディジタ
    ル変換手段から得られる自装置の電圧データと、前記伝
    送手段から得られる他装置の電圧データとから位相差を
    計算する手段を備えることを特徴とするディジタル保護
    継電装置。
  13. 【請求項13】 請求項3又は請求項6又は請求項7又
    は請求項10又は請求項11又は請求項12記載のディ
    ジタル保護継電装置において、前記アナログ/ディジタ
    ル変換手段から得られる自装置の電圧データから充電電
    流を計算する手段と、同様に前記アナログ/ディジタル
    変換手段から得られる自装置の電流データから充電電流
    をキャンセルする手段と、充電電流をキャンセルした電
    流データを他の保護継電装置との間で送受信する伝送手
    段と、前記伝送手段から得られる他装置の充電電流をキ
    ャンセルした電流データとの位相差を計算する手段を備
    えることを特徴とするディジタル保護継電装置。
  14. 【請求項14】 請求項12及び請求項13双方の特徴
    を備える保護継電装置において、位相差を計算する電流
    データの振幅が小さいとき、自動的に電圧データを用い
    て位相差を計算することを特徴とするディジタル保護継
    電装置。
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