JP5252745B2 - フォークリフト - Google Patents

フォークリフト Download PDF

Info

Publication number
JP5252745B2
JP5252745B2 JP2010130649A JP2010130649A JP5252745B2 JP 5252745 B2 JP5252745 B2 JP 5252745B2 JP 2010130649 A JP2010130649 A JP 2010130649A JP 2010130649 A JP2010130649 A JP 2010130649A JP 5252745 B2 JP5252745 B2 JP 5252745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
lock member
lock
lever
forklift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010130649A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011255992A (ja
Inventor
彰 卯路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Logisnext Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Nichiyu Forklift Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Nichiyu Forklift Co Ltd filed Critical Mitsubishi Nichiyu Forklift Co Ltd
Priority to JP2010130649A priority Critical patent/JP5252745B2/ja
Publication of JP2011255992A publication Critical patent/JP2011255992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5252745B2 publication Critical patent/JP5252745B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Description

本発明は、車体に収納したバッテリの引き出しをロックするロック機構を備えたフォークリフトに関する。
従来から、バッテリを搭載したフォークリフトは、車体に形成したバッテリ収納部にバッテリを収納している。そして、フォークリフトは、例えば蒸留水を補充するといったバッテリのメンテナンスをするときに、バッテリをバッテリ収納部から引き出すことができるように引き出し機構を備えている。さらに、フォークリフトは、バッテリ収納部においてバッテリを解除可能にロックするロック機構を備えている。
従来の、引き出し機構およびロック機構を備えたフォークリフトを図11、図12に示す。このフォークリフトは、特許文献1に記載のリーチ式フォークリフトであって、図11Aに示すように、車体1にバッテリ3を収納するバッテリ収納部2が形成され、バッテリ3が前後に移動可能なバッテリトレイ5に載置された状態で、バッテリ収納部2に収納されている。そして、バッテリ3をバッテリ収納部2から引き出す引き出し機構11は、バッテリトレイ2の下側に設けられた係合機構21と、バッテリトレイ5をバッテリ収納部2から引き出すキャリッジ10とで構成されている。
このキャリッジ10は、油圧回路を操作する操作レバー16を操作して、リーチシリンダを作動させることによって前後移動が可能となっている。そして、図11Bに示すように、操作レバー16を操作して、キャリッジ10を後進させてバッテリスタンド5に下面にまで位置させる(図11B点線参照)。そして、係合機構21の揺動レバー30を、その前端突起部33が下方に移動するように、枢支軸32周りに回動させる。それから、再び操作レバー16を操作してキャリッジ10を前進させると、揺動レバー30の前端突起部33とキャリッジ10の係合部18とが係合する。これに伴って、バッテリ3を載置したバッテリスタンド5が、キャリッジ10と一体的に前方向に移動し、バッテリ収納部2から引き出されるようになっている。こうして、引き出し機構11は、操作レバー16によりキャリッジ10を前後移動させて、バッテリ3をバッテリ収納部2から前方向に引き出すようにしている。
従来のロック機構の構成を図12に示す。このロック機構20は、引き出し機構11によりバッテリ3を引き出すとき以外に、バッテリ3がバッテリ収納部2から引き出されないようにするためのものである。そして、ロック機構20は、バッテリ収納部2の後部に設けられ、バッテリ3をバッテリ収納部2にロックするためのロック部材70と、このロック部材70を上下に昇降するためのペダルレバー80とを備える。ロック部材70は、隔壁38に沿って昇降可能に配置され、ペダルレバー80は、連結部材72を介してロック部材70に連結され、かつ、軸部材81を介して隔壁38に回動可能に支持される。さらに、ペダルレバー80には、引っ張りばね部材82が張設されており、このばね部材82の付勢力に抗してペダルレバー80を踏み込むことにより、ロック部材70が上昇できる構成となっている。
そして、図12Aに示すように、ロック部材70に形成されたロック孔71に揺動レバー30の後端突起部34が挿入され、後端突起部34とロック孔71の上端縁71aを係合する。このとき、バッテリトレイ3が前方向に移動しようとしても、ロック孔71の上端縁71aに係合した後端突起部34がロック部材70に係止されるため、引き出し機構11によりバッテリ3を引き出すことができない。こうして、バテッリ3を、バッテリ収納部2から引き出せないように、ロックしている。
このバッテリ3をバッテリ収納部2にロックした状態から(図11B、図12A)、ペダルレバーを回動してロック部材70を上昇させると、図12Bに示されるように、後端突起部34とロック孔71との係合が解除される。これによって、後端突起部34がロック部材70に係止されないので、バッテリトレイ5は前方向に移動することができる。すなわち、バッテリ3のロックが解除される。こうしてバッテリ3のロックが解除された後、操作レバー16によってキャリッジ10を操作して、上述のように、バッテリスタンド5とともにバッテリ3をバッテリ収納部2から引き出す。
このように、フォークリフトでは、ロック機構20によるバッテリ3のロックを解除した後、操作レバー16により引き出し機構11を作動して、バッテリ3をバッテリ収納部2から引き出している。
さらに、このロック機構では、図12Aに示す状態からペダルレバー80を回動すると、ペダルレバー80に形成したカム面82がカム従動子90に当接し、カム従動子90を押圧するように構成されている。カム従動子90がカム面82で押圧されると、カム従動子90に連結された検知器91が、オン状態となる。この検知器91がオン状態となったときには、フォークリフトの制御部(図示せず)が、油圧回路の動作を停止し、操作レバー16による操作できないにしている。そして、ペダルレバー80を、図12Bに示す状態にまで回動したときは、オフ用凹部83がカム従動子90を押圧しないように係合し、これによって再び検知器91がオフ状態となり、操作レバー16操作が可能となる。
このようにして、従来のフォークリフトでは、検知器91によって、ペダルレバー80が図12Aまたは図12Bの状態にあるとき以外は、操作レバー16に操作を不能としてキャリッジ10の移動をできないようにしていた。すなわち、ロック部材70が昇降途中の位置(図12Aと12Bとの間の位置)にあるようなときに、引き出し機構11が作動するような誤作動を、検知器91によって電気的に防止していた。
しかしながら、この検知器91は、フォークリフトの油圧回路を制御するものであり、フォークリフトの走行を制御するものではない。さらに、従来のフォークリフトは、ペダルレバー80を機械的にロックする構成を備えていなかった。そのため、フォークリフトの走行中にペダルレバー80が回動することがあり、これによって、走行中にバッテリ3のロックが解除されてしまう状況が生じていた。
走行中にバッテリ3のロックが解除されていると、フォークリフトが急停止するなどによって、バッテリ3がバッテリ収納部2から引き出される虞があった。さらに、バッテリ3のロックが解除された状態で走行しているときに、操作レバー16を誤って操作して引き出し機構11を作動させてしまうと、バッテリ3をバッテリ収納部2から無理に引き出してしまう虞もあった。
すなわち、従来のフォークリフトは、ロック機構20のペダルレバー80を機械的にロックする構造がなかったために、フォークリフトの走行中にバッテリ3がバッテリ収納部2から引き出される虞があり、安全性に欠くものであった。
特許4052439号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、車体のバッテリ収納部に収納されたバッテリが走行中に引き出されることを確実に防止できる安全性の高いフォークリフトを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るフォークリフトは、車体に設けられ、バッテリを収納する収納部と、バッテリを収納部から引き出す引き出し機構と、バッテリを収納部に解除可能にロックするロック機構と、車体のデッドマンブレーキを操作するブレーキペダルと、を備え、ロック機構は、バッテリを収納部にロックするためのロック部材と、ロック部材を、バッテリをロックするロック位置とバッテリのロックを解除する解除位置とに移動させるレバーと、を備えたフォークリフトであって、
ブレーキペダルは、突出部を備え、ロック部材は、突出部を挿入するための挿入部を備え、ロック部材がロック位置にあるときに、ブレーキペダルを踏み込むと、突出部挿入部に挿入され、レバーの移動が制止されることにより、走行中にバッテリのロックが解除されないことを特徴とする。
好ましくは、ロック部材が解除位置にあるときに、ブレーキペダルを踏み込むと、突出部はロック部材に当接し、ブレーキペダルの踏み込みが制止される。
好ましくは、挿入部は、ロック部材に形成された切欠きである。
好ましくは、レバーは、回動レバーである。
本願発明に係るフォークリフトでは、上記のような、バッテリを収納部にロックするためのロック部材と、ロック部材を移動させるレバーとを備えたロック機構において、デッドマンブレーキを操作するブレーキペダルに突出部を設け、さらに、ロック部材にこの突出部を挿入するための挿入部を設ける。そして、ロック部材がバッテリを収納部にロックするロック位置にあるときにブレーキペダルを踏み込むと、ブレーキペダルの突出部がロック部材の挿入部に挿入されるように構成されている。
これによって、ブレーキペダル踏み込み時にレバーを回動しようとしても、ロック部材が挿入部に挿入された突出部に係止されるため、ロック部材は移動できず、レバーの回動が制止される構成となっている。すなわち、ブレーキペダル踏み込み時には、ペダルレバーが機械的にロックされ、バッテリのロックを解除することができない構成となっている。ここで、本願発明に係るフォークリフトのブレーキはデッドマンブレーキであるため、ブレーキペダルを踏み込み状態のときに、フォークリフトは走行することができるようになっている。
したがって、本願発明に係るフォークリフトは、走行中(ブレーキ踏み込み状態)にバッテリのロックが解除されることはなく、バッテリがバッテリ収納部から引き出されることを確実に防止できる構成となっており、安全性が高い。
本願発明に係るフォークリフトの側面図である。 本願発明に係るフォークリフトの斜視図である。 引き出し機構によってバッテリをバッテリ収納部から引き出す様子を示す図である。 ロック部材の構成を示す正面図である。 本願発明に係るフォークリフトのロック機構を示す斜視図である。 本願発明に係るフォークリフトのロック機構を示す斜視図である。 本願発明に係るフォークリフトのロック機構を示す図であり、図7Aは、ロック部材がロック位置にある状態を示し、図7Bは、ロック部材が解除位置にある状態を示す。 ブレーキペダルの構成を示す斜視図である。 本願発明に係るフォークリフトのロック機構を示す図であり、図9Aは、ブレーキペダルの踏み込み前の状態を示し、図9Bは、ブレーキペダルの踏み込み後の状態を示す図である。 ブレーキペダルの踏み込みが制止される状態を示す図である。 従来のフォークリフトの構成を示す図である。図11Aは、フォークリフト全体の側面図であり、図11Bは、引き出し機構を示す図である。 従来のフォーリフトのロック機構を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係るフォークリフトの実施形態を説明する。なお、従来技術で説明したものと同一の構成のものについては、同一符号を付す。
本願発明に係るフォークリフトは、図1および図2に示されるような、リーチ型フォークリフトであって、ドライブタイヤDT、キャスタタイヤCTおよびロードホイールRHを有する車体1を備える。この車体1には、バッテリ3を収納するバッテリ収納部2が形成される。そして、バッテリ3は、車輪(図示せず)が取り付けられ前後に移動可能なバッテリトレイ5に載置された状態でバッテリ収納部2に収納される。
さらに、フォークリフトは、車体1の両側から前方に伸びる一対のストラドルレッグ6R、6Lを備えており、一対の外側マスト7R、7Lがこのストラドルレッグ6R、6L間に立設される。そして、前後一対のガイドローラ8が、この一対の外側マスト7R、7Lの脚部7aに設けられ、かつ、各ストラドルレッグ6R、6Lの内側面に形成され車体1の前後方向にのびるガイド溝9に嵌入されている。これによって、外側マスト7R、7Lが前後に移動可能となっている。
さらに、フォークリフトは、車体1の前方に、荷物の積載および昇降を行うための一対のフォーク14R、14Lを備える。このフォーク14R、14Lは、リフトブラケット12を介して外側マスト7R、7Lの前方に設けられ、リフトシリンダ13によって昇降される。
さらに、フォークリフトは、車体1の後部に、オペレータが搭乗する運転室15を備える。運転室15はバッテリ収納部2の後方に凹設されており、隔壁38によって運転室15とバッテリ収納部2とが仕切られている。さらに、フォークリフトは、車体1の上側に、油圧回路を操作するための操作レバー16を備えている。この操作レバー16を操作することにより、リフトシリンダ13、リーチシリンダ、ティルトシリンダなどを操作することができる。
さらに、フォークリフトは、バッテリ収納部2に収納されたバッテリ3を引き出すための引き出し機構11を備える。この引き出し機構11は、キャリッジ10と、係合機構21とで構成される。なお、このキャリッジ10および係合機構21の構成は、特許文献1記載のフォークリフトの構成と同様であるため、その詳細な構成の説明は、以下では可能な限り省略する。
キャリッジ10は、バッテリトレイ5をバッテリ収納部2から引き出し、また、引き出されたバッテリトレイ5をバッテリ収納部2に押し戻すためのものである。このキャリッジ10は、外側マスト7R、7L間に架設され、上述の外側マスト7R、7Lの前後移動に伴って、前後に移動可能となっている。これによって、オペレータは、リーチシリンダ用の操作レバー16を操作して外側マスト7R、7Lを前後移動させることで、キャリッジ10を前後に移動できる。
係合機構21は、図3Aに示すように、バッテリトレイ5の下面から突設した軸受板31によって支持され車体1の左右方向にのびる枢支軸32と、枢支軸32に枢支され、枢支軸32回りに揺動可能な揺動レバー30とを備える。この揺動レバー30は、その前端に、キャリッジ10の係合部18と係合するための前端突起部33を備え、その後端に、後述するロック機構19と係合するための後端突起部34を備える。また、揺動レバー30は、後端突起部34側より、前端突起部33側のほうが重くなるように構成される。
さらに、このフォークリフトは、バッテリ収納部2にバッテリ3を解除可能にロックするロック機構19を備える。このロック機構19は、引き出し機構11を作動させてバッテリ3をバッテリ収納部2から引き出すとき以外に、バッテリ3が引き出されることがないようにするためのものである。ロック機構19は、バッテリ3をロックするためのロック部材40と、ロック部材40を昇降させるための回動レバー(ペダルレバー)50とを備える。
ロック部材40は、図4に示されるように、平板状に形成される。ロック部材40には、隔壁38に取り付けるため上下方向にのびる長孔41が2か所に貫設される。さらに、ロック部材40には、左側と右側のそれぞれに切欠き42、43が設けられ、上側に回動レバー50を連結するための凹部44が設けられている。
図5、図6に示されるように、ロック部材40は、支持ピン36をロック部材40の各長孔41に挿通して隔壁38に取り付けることによって、長孔41の長さの範囲内で隔壁38に沿って昇降できるように設けられる。さらに、運転室15には仕切板39が隔壁38に対して垂直に立設されており、ロック部材40は、この仕切板39の間隙部39a(図6)を通して、仕切板39より左側にロック部材40の左側が位置するように(図6)、仕切板39より右側にロック部材40の右側が位置するように(図5)設けられる。
そして、図6に示されるように、隔壁38の開口部38aから、係合機構21の揺動レバー30の後端突起部34を突出させ、後端突起部34を左側の切欠き42の上端縁42aに係合させておく。これによって、図3Aに示すように、バッテリ3を載置したバッテリトレイ5が前方向に(図3A右側に)移動しようとしても、後端突起部34がロック部材40に係止されるため、バッテリトレイ5はバッテリ収納部2から移動できない。こうして、バッテリ3はバッテリ収納部2にロックされている。
回動レバー50は、軸部材22介して仕切板39に取り付けられ、軸部材22周りに回動可能に支持されている(図5)。そして、図7Aに示すように、連結部材52が、回動レバー50の前端側に形成された取付部50aに取り付けられるとともに、ロック部材40に形成された凹部44に嵌合されることによって、回動レバー50はロック部材40に連結される。さらに、引っ張りばね部材53が、その一端が隔壁38に取り付けられ、その他端が回動レバー50に取り付けられて、張設される。こうして、回動レバー50の足掛け部50b側が自重によって下がることがないように、回動レバー50は付勢されている。
この構成により、図7Aに示すように、左側の切欠き42の上端縁42aと後端突起部34とが係合し、バッテリ3がロックされた状態から、回動レバー50の足掛け部50bを踏み込み、回動レバー50をばね部材53の付勢力に抗して、軸部材22周りに回動させる。すると、回動レバー50に連結部材52を介して連結されたロック部材40は、隔壁38に沿って上昇する(矢印参照)。このようにして、ロック部材40を上昇させると、図7Bに示すように、ロック部材40の切欠き42の上端縁42aが後端突起部34から離間して、これら42a、34の係合が解除される。これによって、後端突起部34はロック部材40に係止されなくなり、バッテリトレイ5をバッテリ収納部2から引き出すことが可能となる。すなわち、バッテリ収納部2におけるバッテリ3のロックが解除される。
そして、回動レバー50の踏み込みを解くと、回動レバー50はばね部材53の付勢力によって踏み込み方向と反対方向に回動し、ロック部材40は隔壁38に沿って下降してもとに位置(図7A)にまで戻る。これによって、切欠き42の上端縁42aと後端突起部34とが再び係合して、バッテリ3がバッテリ収納部2にロックされる。
このように、ロック機構19では、回動レバー50を回動して、ロック部材を、バッテリ3をバッテリ収納部2にロックする位置(以下、ロック位置)(図7A)と、バッテリ3のロックを解除する位置(以下、解除位置)(図7B)とに移動できるようにし、バッテリ3のロックが解除可能となっている。
上記構成からなる引き出し機構11およびロック機構19によるバッテリ3のバッテリ収納部2からの引き出しについて説明する。
図3Aに示すように、バッテリ3が、バッテリ収納部2に収納され、ロック機構19によりバッテリ収納部2にロックされた状態において、リーチシリンダ用の操作レバー16(図1、図2)を操作して、キャリッジ10を後進させてバッテリトレイ5の下面に位置させる(図3Aの点線参照)。
続いて、図3Bに示すように、回動レバー50を回動することによって、ロック部材40を係止位置から解除位置にまで移動させて、後端突起部34と切欠き42の上端縁42aとの係合を解除し、バッテリ3のロックを解除する。このとき、揺動レバー30は、上述のように後端突起部34より前端突起部33の方を重く構成しているので、後端突起部34と切欠き42との係合が解除されると、その自重によって前端突起部33が下がるように回動する。このとき、揺動レバー30は、その後部がバッテリトレイ3の下面に突設したストッパ35に当接するまで回動し、ほぼ水平状態に保持される。
次に、リーチシリンダ用の操作レバー16を操作して、キャリッジ10を前進させる。すると、図3Cに示すように、キャリッジ10の係合部18と、揺動レバー30の前端突起部33とが係合し、バッテリ3を載置したバッテリトレイ5はキャリッジ10と一体的に前方向へ移動する。これによって、揺動レバー30の後端突起部34はロック部材40の切欠き42を抜け出し、バッテリ3はバッテリ収納部2から引き出される。
バッテリ3をバッテリ収納部2から引き出した後、オペレータは、バッテリ3に蒸留水を補充するなどといったメンテナンスをすることができる。
そして、メンテナンス終了後には再びバッテリをバッテリ収納部2へ収納する。まず、回動レバー50踏み込み、ロック部材40を解除位置にまで移動させる。そして、操作レバー16を操作して、キャリッジ10を後進させる。これによって、キャリッジ10の押込用部材27(図3A)を、バッテリトレイ5の下面に突設した受け部材(図示せず)に押しつけて、バッテリトレイ5およびバッテリ3をバッテリ収納部2に押し込む。
この押し込みに伴い、揺動レバー30の後端突起部34は、ロック部材40の切欠き42に挿入される。そして、回動レバー50の踏み込みを解除すると、ロック部材40は解除位置から下降してロック位置まで移動し、これによって、切欠き42の上端縁42aと後端突起部34とが係合して、再びバッテリ3はバッテリ収納部2にロックされる。
このように、本願発明に係るフォークリフトは、ロック機構19によりバッテリ3のロックを解除した後、引き出し機構11を作動させることにより、バッテリ3をバッテリ収納部2から引き出すことが可能となっている。
さらに、図7Bに示されるように、このロック機構19では、回動レバー50にカム面54が形成され、このカム面54の両端に、オフ用凹部55a、55bが形成される。そして、カム従動子56が、カム面54および凹部に55a、55bに当接可能に設けられ、かつ、検知器57(リミットスイッチ)に接続されている。この検知器57は、カム従動子56が押圧されたときにオン状態となる。検知器57がオン状態のときは、制御部(図示せず)が油圧回路の作動を停止し、操作レバー16による操作は不能になる。一方、検知器57がオフ状態のときは、油圧回路を作動状態にし、操作レバー16による操作が可能となる。なお、カム従動子56、検知器57は、支持部材23によって隔壁38に支持されている(図4、図5)。
そして、図7Aに示すようにロック部材40がロック位置にあるときには、カム従動子56は押圧されずにオフ用凹部55aに係合しており、検知器57はオフ状態となっている。すなわち、操作レバー16による油圧回路の操作は可能である。そして、図7Aに示す状態から回動レバー50を回動すると、カム面54がカム従動子56に当接し、カム従動子56を押圧し、これによって、検知器57がオン状態となり、操作レバー16による操作ができない。そして、回動レバー50を完全に回動させて、図7Bに示すようにロック部材40を解除位置にまで移動させると、カム従動子56はオフ用凹部55bに係合し、検知器57が再びオフ状態となり、操作レバー16による操作が可能となる。
すなわち、ロック部材40が、係止位置か解除位置のどちらかにあるときだけ操作レバー16によって油圧回路の操作が可能となり、係止位置と解除位置の間にあるときは操作レバー16による操作ができず、キャリッジ10を前後移動できないようにしている。これにより、バッテリ3のロックが解除途中の状態のときに、引き出し機構11により無理にバッテリ3が引き出されて、引き出し機構11、ロック機構19が故障することを防止している。
さらに、本願発明のロック機構19は、走行中にバッテリ3がバッテリ収納部2から引き出されることを機械的に防止する構成を備えている。
フォークリフトは、図8に示される、車体1のブレーキを操作するためのブレーキペダル60を備えている。このブレーキペダル60は、オペレータが踏み込みするための矩形状の踏込部61と、踏込部61の側部に設けられ、このブレーキペダル60を仕切板39に取り付けるための取付部62とを備える。取付部62には、水平方向にのびる軸孔63が形成され、さらに、踏込部61の前方に突出するように突出部64が形成される。
そして、ブレーキペダル60は、図5に示されるように、軸部材24を取付部62の軸孔63に挿通して仕切板39に取り付けることにより、軸部材24の軸周りに回動可能に、すなわち、踏み込み可能に仕切板39に支持される。このとき、図9Aに示すように、ブレーキペダル60の突出部64の前方にロック部材40の右側の切欠き43(挿入部)が位置するようになっている。
このブレーキペダル60によって操作される車体1のブレーキ装置は、デッドマンブレーキである。デッドマンブレーキとは、ブレーキペダル60を踏み込んでいるときに、ブレーキを解除して、フォークリフトを走行させるものである。一方、ブレーキペダル60を踏み込まずに解除状態にしているときは、ブレーキを作動状態にしてフォークリフトの走行を停止するものである。
この構成によって、図9Aに示すように、ロック部材40が係止位置にあり、バッテリ3がロックされているときに、オペレータがブレーキペダル60を踏み込むと(フォークリフトを走行すると)、図9Bに示すように、ブレーキペダル60は回動し、その突出部64がロック部材40の右側の切欠き43に挿入される。
突出部64が係止位置にあるロック部材40の切欠き43に挿入されると、回動レバー50を回動してロック部材40を係止位置から解除位置に昇降しようとしても、切欠き43の下端縁43aが突出部64に当接する。そのため、ロック部材40は突出部64に係止されて解除位置へ移動できず、回動レバー50の回動は制止される。
すなわち、フォークリフトを走行しているときには、回動レバー50が機械的にロックされ、ロック部材40を解除位置に移動することはできず、バッテリ3のロックは解除されない。したがって、フォークリフト走行中に、バッテリ3がバッテリ収納部2から引き出されることを確実に防止できる。
また、このロック機構19は、図10に示すように、ロック部材40が解除位置にあり、バッテリ3のロックが解除されているときに、ブレーキペダル60を踏み込もうとすると、ブレーキペダル60の突出部64は、切欠き43には挿入されず、ロック部材40に当接する。これによって、ブレーキペダル60の踏み込みは制止され、結果、車体1のブレーキを解除できず、フォーリフトの走行ができない。
すなわち、バッテリ3のロックが解除されているときには、フォークリフトの走行ができない構成となっている。
このように本願発明に係るフォークリフトのロック機構19では、走行中(ブレーキペダル踏み込み状態)に、回動レバー50を機械的にロックし、バッテリ3のロックを解除することができない構成となっている。さらに、このロック機構19では、バッテリ3のロックが解除されているときに、ブレーキペダル60を機械的にロックし、フォークリフトの走行ができない構成となっている。
すなわち、本発明のフォークリフトは、走行中にバッテリ3のロックが解除されている状態を生じないようにし、走行中にバッテリ3がバッテリ収納部2から引き出されることを確実に防止できる非常に安全性の高いものとなっている。
車体 1
バッテリ収納部 2
バッテリ 3
バッテリトレイ 5
キャリッジ 10
引き出し機構 11
運転室 15
操作レバー 16
ロック機構 19
揺動レバー 30
後端突起部 34
隔壁 38
ロック部材 40
右側の切欠き 42
左側の切欠き(挿入部) 43
回動レバー(ペダルレバー) 50
ばね部材 53
カム面 54
カム従動子 56
検知器 57
ブレーキペダル 60
突出部 64

Claims (4)

  1. 車体に設けられ、バッテリを収納する収納部と、
    前記バッテリを前記収納部から引き出す引き出し機構と、
    前記バッテリを前記収納部に解除可能にロックするロック機構と、
    前記車体のデッドマンブレーキを操作するブレーキペダルと、を備え、
    前記ロック機構は、
    前記バッテリを前記収納部にロックするためのロック部材と、
    前記ロック部材を、前記バッテリをロックするロック位置と前記バッテリのロックを解除する解除位置とに移動させるレバーと、を備えたフォークリフトであって、
    前記ブレーキペダルは、突出部を備え、
    前記ロック部材は、前記突出部を挿入するための挿入部を備え、
    前記ロック部材が前記ロック位置にあるときに、前記ブレーキペダルを踏み込むと、前記突出部前記挿入部に挿入され、前記レバーの移動が制止されることにより、走行中に前記バッテリのロックが解除されないことを特徴とするフォークリフト。
  2. 前記ロック部材が前記解除位置にあるときに、前記ブレーキペダルを踏み込むと、前記突出部は前記ロック部材に当接し、前記ブレーキペダルの踏み込みが制止されること特徴とする請求項1記載のフォークリフト。
  3. 前記挿入部は、前記ロック部材に形成された切欠きであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフォークリフト。
  4. 前記レバーは、回動レバーであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフォークリフト。
JP2010130649A 2010-06-08 2010-06-08 フォークリフト Active JP5252745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010130649A JP5252745B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 フォークリフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010130649A JP5252745B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 フォークリフト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011255992A JP2011255992A (ja) 2011-12-22
JP5252745B2 true JP5252745B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=45472622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010130649A Active JP5252745B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 フォークリフト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5252745B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103754100B (zh) * 2013-12-31 2016-04-13 奇瑞重工股份有限公司 一种电瓶锁紧装置及电动叉车
CN107352468B (zh) * 2017-08-07 2023-03-14 安徽合力股份有限公司 一种前移式电动叉车蓄电池箱体侧拉锁紧装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0536729Y2 (ja) * 1987-11-04 1993-09-17
JPH0730126U (ja) * 1993-11-17 1995-06-06 株式会社豊田自動織機製作所 バッテリストッパピンの安全装置
JP2000118999A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Sumitomo Yale Co Ltd リーチ式バッテリフォークリフトのバッテリ前引き出し装置
JP3755868B2 (ja) * 2001-04-12 2006-03-15 日本輸送機株式会社 リーチ型フォークリフト

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011255992A (ja) 2011-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003118397A (ja) バッテリ装置の取り付け構造
JP4641875B2 (ja) 天板付家具
JP2015069823A (ja) 電動車両のバッテリ取付構造
KR101535027B1 (ko) 트럭의 스텝
JP6501574B2 (ja) 駐輪装置
CN104487281A (zh) 车辆座椅
JP5252745B2 (ja) フォークリフト
CN108394325B (zh) 带有螺栓机构的可枢转肘靠
JP2009234519A (ja) 貨物自動車用ステップ装置
JP2010013034A (ja) 格納式車両用シート装置
JP4049096B2 (ja) 車椅子
JPS62218224A (ja) リ−チ式フオ−クリフトのバッテリ引出し装置
JP2009126441A (ja) メモリー機構を有する自動車用シート調整装置
JPH05162543A (ja) バッテリ車のバッテリケース固定装置
JP2002362162A (ja) バッテリ装置およびバッテリ装置の取り付け構造
JP4289566B2 (ja) リーチ型フォークリフト
JP5432819B2 (ja) ユニット搭載治具
WO2018150808A1 (ja) 昇降装置
JP2002362263A (ja) バッテリ装置の取り付け構造
JP2000118999A (ja) リーチ式バッテリフォークリフトのバッテリ前引き出し装置
JP2008174943A (ja) 機械式駐車場装置
JP2020029250A (ja) 運搬台車
JP2009202747A (ja) 中間ロック機構を備えた車両用スライドデッキ装置
JP2009067308A (ja) テールゲート付き荷台
JP5611517B2 (ja) 産業車両のための非常停止レバー配置構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5252745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350