JP5252084B2 - 自動倉庫及び物品確認制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動倉庫及びそれにおいて使用される物品確認制御方法、特に、物品を保管するための複数の棚を有するラックと、棚との間で物品を移載するとともに棚間で移動可能な移載装置とを備えた自動倉庫及びそれにおいて使用される物品確認制御方法に関する。
従来の自動倉庫は、例えば、一対のラックと、スタッカークレーンと、入出庫ステーションとを有している。一対のラックは、前後方向に所定間隔をあけるようにして設けられている。スタッカークレーンは、前後のラック間において左右方向に移動自在に設けられている。入庫ステーションは、一方のラックの側方に配置されている。出庫ステーションは、他方のラックの側方に配置されている。ラックは、上下・左右に並んだ多数の物品収納棚(以下、棚という。)を有する。スタッカークレーンは、走行台車と、それに設けられたマストに昇降自在となされた昇降台と、それに設けられた物品移載機構(例えば、前後方向に摺動自在に設けられたスライドフォーク)とを有している。
そのような自動倉庫の一例として、半導体工場においてFOUP(Front Opening Unified Pod)を保管するストッカが知られている。ストッカでは、例えば、入庫時には、天井搬送車がFOUPを入庫口に搬入して、次にスタッカークレーンがFOUPを所定の棚にまで搬送する。出庫時には、スタッカークレーンがFOUPを所定の棚から出庫口に搬送し、次に、天井搬送車がFOUPを出庫口から搬出する。
ところで、自動倉庫のコンピュータ保存されたデータと実際の入庫状況が異なることが生じる。例えば、データでは空であっても、実際には棚に物品が置かれているという事態である。このような事態は、例えば、作業者がスタッカークレーンのフォーク上の物品を空の棚に置いて、その後にフォーク上に戻すのを忘れた場合に生じる。このように、ある棚ではデータ上では空であるが実際には物品が載置されており、そこに物品が移載されると、物品同士が接触して双方が破損するおそれがある。
そこで、物品載置部と、移載装置と、物品載置部の物品の有無を検出するために移載装置に設けられたセンサとを有する物品格納装置が知られている。センサは、ほぼ水平方向に投光されるように配置されている。反射板が物品載置部の奥側に配置されている。移載装置は、反射板からの反射光をセンサが受光しない場合に、物品を物品載置部に移載しない(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2007−55720号公報
従来の自動倉庫では、移載装置が移載前の棚の状態(先入れ品あり、先入れ品なし)を調べるために、移載装置は棚の前に停止して、その後センサを用いて物品の有無を確認している。そして、確認終了後に移載動作を行っている。
また、棚卸し時にも、移載装置は、同様に棚の前でいったん停止してから、物品の有無を確認している。
このように、従来の技術では、移載装置が物品の有無を確認するために棚の前で必ず停止する必要があり、多くの時間が掛かっている。
本発明の課題は、自動倉庫において物品が棚に置かれているか否かを確認するための時間を短縮することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る自動倉庫は、ラックと、移載装置と、検出器と、被検出体と、検出判断部とを備えている。ラックは、物品を保管するための複数の棚を有する。移載装置は、棚との間で物品を移載するための装置であり、棚の前を通って棚間で移動可能である。検出器は、移載装置に設けられている。被検出体は、棚に設けられており、棚に物品が置かれた場合に物品の奥側にあり、棚に置かれた物品より大きく、棚に置かれた物品によって検出器から隠れていない第1部分と隠れている第2部分とを有する。検出判断部は、検出器による検出結果を用いて物品が棚に置かれているか否かを判断する。移載装置が目的とする棚にアクセスするときに、検出器は、最初に被検出体の第1部分を検出し、次に被検出体の第2部分を検出しようと試みる。検出判断部は、移載装置が棚の前を移動しているときに検出状態から非検出状態への切り替わりを物品が棚に置かれているか否かの判断に用いる。
この自動倉庫では、移載装置が目的とする棚に到達して棚の前を移動すると、検出器は最初に被検出体の物品によって隠れていない部分を検出する。移載装置は、被検出体の検出から被検出への切り替わりを検出判断に用いる。つまり、物品がなければ「切り替わり」がないという結果が得られ、物品があれば「切り替わり」があるという結果が得られる。このようにして、検出判断部は、移載装置の移動中に物品が棚に置かれているか否かを確認できるので、物品が棚に置かれているか否かを確認するまでの時間を短縮できる。
被検出体は、棚において一方向に延びている少なくとも1つの直線部分を有してもよい。この場合、移載装置は、目的とする棚以外の前では自由に移動可能であるが、目的とする棚の前では一方向に沿ってのみ移動が許可されている。
この自動倉庫では、移載装置は目的とする棚以外の前を自由に移動できるので、棚までの移動時間を短縮できる。また、移載装置は目的とする棚の前では直線部の延長方向に沿って移動するので、被検出体の設置箇所を減らすことができる。
少なくとも1つの直線部分は、棚において水平方向に延びる第1直線部分と鉛直方向に延びる第2直線部分とを有してもよい。この場合、移載装置は、目的とする棚以外の前では水平方向および鉛直方向の移動動作を同時に行うことが可能であるが、目的とする棚の前では水平方向および鉛直方向の移動の一方のみが許可されている。
この自動倉庫では、移載装置は目的とする棚以外の前を自由に移動できるので、棚までの移動時間を短縮できる。また、移載装置は目的とする棚の前では第1直線部および第2直線部の延長方向に沿って移動するので、被検出体の設置箇所を減らすことができる。
検出判断部は、移載装置が移動中に検出器が被検出体が検出器によって検出された検出距離を取得して、検出距離を物品が棚に置かれているか否かの判断に用いてもよい。
この自動倉庫では、検出判断部は、例えば、検出距離が所定距離以上であれば、物品は棚に置かれていないと判断する。このように移載装置が移動中に物品が棚に置かれているか否かを判断できる。
検出判断部は、検出距離が第1所定距離に達すれば、物品が棚に置かれていないと判断してもよい。
第1所定距離は、被検出体に対応する棚において被検出体が設けられた部分の端部から中心部までの距離より短くてもよい。
検出判断部は、移載装置が移動中に被検出体が検出器によって検出されない非検出距離を取得して、非検出距離を物品が棚に置かれているか否かの判断に用いてもよい。
この自動倉庫では、検出判断部は、例えば、非検出距離が所定距離以上あれば、物品が棚に置かれていると判断する。このように非検出距離を判断基準に取り入れることで、先入れ品でないものを先入れ品であると誤判断する可能性が少なくなる。
検出判断部は、非検出距離が第2所定距離に達すれば、物品が棚に置かれていると判断してもよい。
検出判断部は、移載装置が移動中に非検出距離が第2所定距離に達するまでに非検出状態から検出状態に切り替われば、目的とする物品以外の物体が棚に置かれていると判断してもよい。
本発明の他の見地に係る物品確認制御方法は、以下に延びる自動倉庫に用いられる。自動倉庫は、物品を保管するための複数の棚を有するラックと、棚との間で物品を移載するために移動動作および移載動作が可能な移載装置と、移載装置に設けられた検出器と、棚に設けられており、棚に物品が置かれた場合に物品の奥側にあり、棚に置かれた前記物品より大きく、棚に置かれた物品によって検出器から隠れていない第1部分と隠れている第2部分とを有する、被検出体とを備えている。この方法は下記のステップを備えている。
移載装置が目的とする棚にアクセスするときに、検出器は、最初に被検出体の第1部分を検出し、次に被検出体の第2部分を検出しようと試みる。
◎移載装置が棚の前を移動中に被検出体が検出器によって検出されている検出距離が第1所定距離に達したか否かを判断する第1ステップ
◎移載装置が移動中に検出距離が第1所定距離に達するまでに検出状態が非検出状態に切り替われば、少なくとも何かが棚に置かれていると判断する第2ステップ
この方法では、移載装置が棚に到達して棚の前を移動すると、検出器は最初に被検出体を検出する。第1ステップにおいて検出距離が第1所定距離に達すれば、何も棚に置かれていないと判断される。そして、検出距離が第1所定距離に達するまでに検出状態から非検出状態に切り替われば、少なくとも何かが棚に置かれていると判断される。
この方法は下記のステップをさらに備えてもよい。
◎移載装置が移動中に被検出体が検出されていない非検出距離が第2所定距離に達したか否かを判断する第3ステップ
◎移載装置が移動中に非検出距離が第2所定距離に達するまでに非検出状態が検出状態に切り替われば、目的とする物品以外の何かが棚に置かれていると判断する第4ステップ
この方法では、非検出距離が第2所定距離に達するまでに非検出状態から検出状態に切り替われば、目的とする物品以外の何かが棚に置かれていると判断される。このようにして、移載装置の移動中に物品が棚に置かれているか否かを確認できるので、物品が棚に置かれているか否かを確認するまでの時間を短縮できる。
本発明に係る自動倉庫では、物品の有無を確認するための時間が短縮される。
本発明の一実施形態が採用された自動倉庫の概略平面図。 自動倉庫の概略側面図。 ラックの概略側面図。 物品が置かれていない棚の側面図。 物品が置かれている棚の側面図。 スタッカークレーンの制御構成を示すブロック図。 移載装置と、物品が置かれていない棚の側面図。 移載装置と、物品が置かれている棚の側面図。 物品が置かれた棚の前を移動中の移載装置及び棚の平面図であり、移載装置の第1段階を示す図。 物品が置かれた棚の前を移動中の移載装置と棚の平面図であり、移載装置の第2段階を示す図。 物品を棚に移載する際の制御動作を示すフローチャート。 物品を移載装置に移載する際の制御動作を示すフローチャート。 棚卸し時の制御動作を示すフローチャート。 他の実施形態において物品が置かれていない棚の側面図。 他の実施形態において物品が置かれている棚の側面図。
(1)自動倉庫全体
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る一実施形態としての自動倉庫1を説明する。図1は、本発明の一実施形態としての自動倉庫の概略平面図である。図2は、自動倉庫の概略側面図である。図3は、ラックの概略側面図である。なお、以下の実施形態では搬送・保管される物体はFOUPであり、物品Fと表現する。
自動倉庫1は、主に、ラック2と、スタッカークレーン3とから構成されている。
(2)ラック
ラック2は、第1ラック2Aおよび第2ラック2Bを有している。第1ラック2Aおよび第2ラック2Bは、図1のX方向に延びるスタッカークレーン通路にあるレール4を挟むようにY方向に並んで配置されている。第1ラック2Aおよび第2ラック2Bには、複数の棚6が設けられている。
図3を用いて、第1ラック2Aの構成について説明する。第1ラック2Aは、複数の棚6を有している。棚6は、物品載置板7と、背面板8とを有している。物品載置板7は、平坦な上面を有している。背面板8は、スタッカークレーン3側から見て奥側に配置されている。背面板8は平坦な表面を有しており、鉛直方向に延びている。
背面板8には、図3に模式的に示すように、複数の被検出体10が貼られている。被検出体10は、細長い形状を有しており、水平方向に直線状に延びる第1反射板10Aと、鉛直方向に直線状に延びる第2反射板10Bとを有している。第1反射板10Aは背面板8の縦方向中間に位置しており、第2反射板10Bは背面板8の横方向中間に位置しており、その結果、第1反射板10Aおよび第2反射板10Bは背面板8の概ね中心部分で交差している。以上より、背面板8においては、第1反射板10Aと第2反射板10Bによって十字形の反射体が形成されている。
図4および図5を用いて、棚6における被検出体10についてさらに詳細に説明する。図4は物品が置かれていない物品収納棚の側面図であり、図5は物品が置かれている物品収納棚の側面図である。図4および図5のいずれも、棚6を正面から見た場合の図である。
図4に示すように、第1反射板10Aは、棚6において背面板8の上下方向中間において水平方向に延びている。また、第2反射板10Bは、棚6において背面板8の左右方向中間において鉛直方向に延びている。この実施形態では、第1反射板10Aおよび第2反射板10Bは、背面板8の端から端まで連続して形成されている。
図5に示すように、物品Fが棚6に置かれた状況では、物品Fによって第1反射板10Aおよび第2反射板10Bの交差部分およびその両側の一部は隠されており、第1反射板10Aおよび第2反射板10Bの端部側の一部が露出している。
なお、矢印A〜Dは、クレーンの移載装置(後述)が棚6の前方に進入可能な入り口および移動可能な進行方向を示している。ただし、この図では、物品Fが置かれた状態で矢印D側に被検出体10が露出していないため、矢印Dに沿って移載装置(後述)が物品収納棚の前に進入してくることはない。
(3)スタッカークレーンの機構
図2を用いて、スタッカークレーン3について説明する。
スタッカークレーン3は、レール4に沿って、X方向に移動可能に案内されている。スタッカークレーン3は、走行台車12と、走行台車12の上部の走行方向両側に設けられた一対のマスト13と、マスト13に昇降自在に装着された昇降台14と、昇降台14に設けられ物品Fを移載するためのスライドフォーク15とを有している。
走行台車12には、レール4の上面を走行面とする車輪(図示せず)が設けられている。走行台車12は、さらに、車輪(図示せず)を回転させるための走行モータ21(図6)や減速機(図示せず)を有している。
昇降台14は、マスト13にガイドされる一対のガイド部材25と、ガイド部材25同士間を延びる支持台26とを有している。
昇降台14の支持台26には、スライドフォーク15が設けられているスライドフォーク15は、Y方向(図1)でかつ水平方向に進出可能である。スライドフォーク15は、移載モータ23(図6)に対して減速機やベルトを介して接続されている。
昇降台14を昇降させるために、昇降台14を駆動させるためのベルト(図示せず)、昇降用プーリ(図示せず)、昇降用プーリを駆動するための昇降モータ22(図6)が設けられている。
昇降台14およびスライドフォーク15は、棚6に対応して移載動作が可能であり、しかも一体に移動動作を行う構成であるので、以下、昇降台14およびスライドフォーク15をまとめて移載装置16と呼ぶことにする。
(4)スタッカークレーンの制御構成
次に、図6を用いて、スタッカークレーン3のクレーンコントローラ31およびシステムコントローラ32について説明する。図6は、スタッカークレーンの制御構成を示すブロック図である。
クレーンコントローラ31は、スタッカークレーン3に搭載され、自動倉庫1全体を制御するシステムコントローラ32と通信可能である。
クレーンコントローラ31は、メインコントローラ43と、走行制御部44と、昇降制御部45と、移載制御部46とを有している。これは、CPUやメモリ等のコンピュータ・ハードウェアを含んでおり、図6においてはコンピュータ・ハードウェアとソフトウェアの協働によって実現される機能ブロックとして表現されている。なお、これらは、複数の機能を持つ単独のコンピュータによって実現されもよい。
メインコントローラ43は、走行制御部44,昇降制御部45および移載制御部46と交信可能である。
走行制御部44は、走行台車12の走行・停止を制御するための制御部であり、走行モータ21と、ロータリエンコーダ47に接続されている。昇降制御部45は、昇降台14をマスト13に沿って上下動させるための制御部であり、昇降モータ22と、ロータリエンコーダ48に接続されている。移載制御部46は、スライドフォーク15を駆動するための制御部であり、移載モータ23と、ロータリエンコーダ49に接続されている。
メインコントローラ43のメモリには、ラック2における物品Fの配置状況等が格納されている。メインコントローラ43は、メモリの内容を参照すると共に、必要に応じて更新する。
(5)センサ
図7〜図10を用いて、センサ51について説明する。図7は移載装置と物品が置かれていない物品収納棚の側面図であり、図8は移載装置と物品が置かれている物品収納棚の側面図である。図9は、物品が置かれた棚の前を移動中の移載装置及び棚の平面図であり、移載装置の第1段階を示す図である。図10は、物品が置かれた棚の前を移動中の移載装置と棚の平面図であり、移載装置の第2段階を示す図である。
センサ51は、被検出体10を検出するためのセンサであり、光学的反射型センサである。センサ51は、図6に示すように、投光素子52と、受光素子53とから主に構成されている。センサ51では、投光素子52は可視光や赤外線光のセンサ光(レーザー光)をほぼ水平に発射し、受光素子53が反射光を受光する。
センサ51は、昇降台14のガイド部材25の一方と、昇降台14のガイド部材25の他方とに設けられている。センサ51の投光素子52から水平に発射された光は、被検出体10に当たると、図7および図9に示すように、反射光は受光素子53に入射される。また、投光素子52から発射された光は、物品Fに当たると、図8および図10に示すように、レーザー光は被検出体10まで到達せず、その結果受光素子53に入射されない。
メインコントローラ43は、投光素子52に対して駆動信号を送信可能であり、受光素子53から検出信号を受信可能である。
なお、他の実施形態として、投光素子が昇降台14のガイド部材25の一方に設けられ、受光素子が昇降台14のガイド部材25の他方に設けられていてもよい。
(6)入庫作業
図11を用いて、入庫作業について説明する。図11は、物品をラックに移載する際の制御動作を示すフローチャートである。なお、移載装置16は、目的とする棚6以外の前では走行動作および昇降動作を同時に行うことが可能であるが、目的とする棚6の前では昇降動作および走行動作の一方のみを行う。このようにして、移載装置16が棚6まで移動する時間を短縮できる。
なお、このフローチャートでは、メインコントローラ43がセンサ51による被検出体10の検出の結果に基づいて物品Fの有無を判断する判断動作を中心に説明する。また、このフローチャートでは、移載装置16が棚6の前に水平方向に進入・移動する例として説明する。
ステップS1では、メインコントローラ43は、移載装置16が目的とする棚6に到達するのを待つ。続いて、移載装置16は、棚6の前を水平方向に移動していく。このとき、センサ51の投光素子52からの投射光が第1反射板10Aに沿うように、移載装置16は移動する。このときに用いられるセンサ51は、図9に示すように、進行方向前側のセンサ51である。
ステップS2では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出した検出距離が第1の所定距離に達したか否かを判断する。第1の所定距離に達していなければ制御フローはステップS3に移行し、第1の所定距離に達していれば「棚6に物品Fはない」と判断して制御フローはステップS10に移行する。「第1の所定距離」とは、例えば、物品Fが棚6に載置されていないと判断可能な距離であり、好ましくは背面板8の端部から中心までの距離より短い距離である。これにより、移載装置16は背面板8の中心前に到達する前に、通過か停止かを判断できる。
ステップS10では、メインコントローラ43は、走行制御部44に停止指令を送信すする。その結果、走行制御部44は走行モータ21の駆動を停止して、それにより移載装置16を所定位置(背面板8の中心)に停止させる。
ステップS11では、メインコントローラ43は、移載制御部46に移載指令を送信する。その結果、移載制御部46は移載モータ23を駆動して、それによりスライドフォーク15が物品Fを棚6に移載する。
ステップS3では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出し続けているか否かを判断する。検出し続けていると制御フローはステップS2に戻り、検出が終了すると制御フローはステップS8に移行する。なお、「検出が終了する」とは、例えば図10に示すように被検出体10が物品Fによってセンサ51から隠れた状態になったことを意味する。
ステップS8では、メインコントローラ43は、走行制御部44に走行指令を送り続ける。その結果、走行制御部44が走行モータ21を駆動し続け、そのため移載装置16が移動状態を続ける。言い換えると、メインコントローラ43は、例えば図10に示すように入庫動作時に被検出体10が検出されなくなると先入れ品があると判断して、それに基づいて当該棚6への入庫を中止する。この結果、物品Fは他の棚6に入庫される。
以上に述べたように、入庫動作時に棚6に先入れ品がある場合には、移載装置16は停止することなくその存在を検出して(S3)、通過していく(S8)。
この自動倉庫1では、移載装置16が棚6に到達してその前を移動すると、センサ51は最初に被検出体10の物品Fによって隠れていない部分を検出する。移載装置16は、被検出体10の検出から被検出への切り替わりの有無を検出判断に用いる。つまり、物品Fがなければ「切り替わり」がないという結果が得られ、物品Fがあれば「切り替わり」があるという結果が得られる。このようにして、メインコントローラ43は、移載装置16の移動中に物品Fの有無を確認できるので、物品Fの有無を確認するまでの時間を短縮できる。
(7)出庫作業
図12を用いて、出庫作業について説明する。図12は、物品を移載装置に移載する際の制御動作を示すフローチャートである。
なお、このフローチャートでは、メインコントローラ43がセンサ51による被検出体10の検出の結果に基づいて物品Fの有無を判断する判断動作を中心に説明する。また、このフローチャートでは、移載装置16は棚6の前に水平方向に進入・移動する例として説明する。
ステップS1では、メインコントローラ43は、移載装置16が目的とする棚6に到達するのを待つ。続いて、移載装置16は、棚6の前を水平方向に移動していく。このとき、図9に示すように、センサ51の投光素子52からの投射光が第1反射板10Aに沿うように、移載装置16は移動する。このときに用いられるセンサ51は、図9に示すように、進行方向前側のセンサ51である。
ステップS2では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出した検出距離が第1の所定距離に達したか否かを判断する。第1の所定距離に達していなければ制御フローはステップS3に移行し、第1の所定距離に達していれば「棚6に物品Fはない」と判断して制御フローはステップS14に移行する。
ステップS14では、メインコントローラ43は、走行制御部44に走行指令を送信し続ける。その結果、走行制御部44は走行モータ21を駆動し続け、そのため移載装置16は目的とする棚6を通過する。
ステップS3では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出し続けているか否かを判断する。検出し続けていると制御フローはステップS2に戻り、検出が終了すると制御フローはステップS4に移行する。なお、「検出が終了する」とは、例えば図10に示すように被検出体10が物品Fによってセンサ51から隠れた状態になったことを意味する。
ステップS4では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出した距離を算出して、それをメモリ(図示せず)に保存する。
ステップS5では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出していない非検出距離が第2の所定距離に達したか否かを判断する。第2の所定距離に達していなければ制御フローはステップS6に移行し、第2の所定距離に達していれば「棚6に物品Fはある」と判断して制御フローはステップS12に移行する。「第2の所定距離」とは、通常の物品Fとしての認識が可能な距離であり、好ましくは検出距離と合わせて背面板8の端部から中心までの距離より短い距離である。これにより、移載装置16は背面板8の中心前に到達する前に、通過か停止かを判断できる。
ステップS12では、メインコントローラ43は、走行制御部44に停止指令を送信すする。その結果、走行制御部44は走行モータ21の駆動を停止させ、それにより移載装置16を所定位置(背面板8の中心)に停止させる。
ステップS13では、メインコントローラ43は、移載制御部46に移載指令を送信する。その結果、移載制御部46は移載モータ23を駆動して、スライドフォーク15が物品Fを移載装置16に移載する。
ステップS6では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出していないかまたは検出しているかを判断する。検出し続けていないと制御フローはステップS4に戻り、検出が開始されると制御フローはステップS7に移行する。
ステップS7では、メインコントローラ43は、所定の物品F以外の物を検出したと判断して、検出エラー処理を実行する。
ステップS8では、メインコントローラ43は、走行制御部44に走行指令を送り続ける。その結果、走行制御部44が走行モータ21を駆動し続け、そのため移載装置16が走行状態を続ける。
以上に述べたように、入庫動作時に棚6に先入れ品がない場合には、移載装置16は停止することなくそれが存在しないことを検出して(S2)、通過していく(S14)。
この自動倉庫1では、メインコントローラ43は、例えば、非検出距離が第2の所定距離以上あれば、物品Fが棚6にあると判断する(S5)。このように非検出距離を判断基準に取り入れることで、先入れ品でないものを先入れ品であると誤判断する可能性が少なくなる。
(8)棚卸し作業
図13を用いて、棚卸し作業について説明する。図13は、棚卸し時の制御動作を示すフローチャートである。
なお、このフローチャートでは、メインコントローラ43がセンサ51による被検出体10の検出の結果に基づいて物品Fの有無を判断する判断動作を中心に説明する。また、このフローチャートでは、移載装置16は棚6の前に水平方向に進入・移動する例として説明する。
ステップS1では、メインコントローラ43は、移載装置16が目的とする棚6に到達するのを待つ。続いて、移載装置16は、棚6の前を水平方向に移動していく。このとき、センサ51の投光素子52からの投射光が第1反射板10Aに沿うように、移載装置16は移動する。このときに用いられるセンサ51は、図9に示すように、進行方向前側のセンサ51である。
ステップS2では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出した検出距離が第1の所定距離に達したか否かを判断する。第1の所定距離に達していなければ制御フローはステップS3に移行し、第1の所定距離に達していれば「棚6に物品Fはない」と判断して制御フローはステップS14に移行する。
ステップS14では、メインコントローラ43は、走行制御部44に走行指令を送信し続ける。その結果、走行制御部44は走行モータ21を駆動し続け、そのため移載装置16は目的とする棚6を通過する。
ステップS3では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出し続けているか否かを判断する。検出し続けていると制御フローはステップS2に戻り、検出が終了すると制御フローはステップS4に移行する。なお、「検出が終了する」とは、例えば図10に示すように被検出体10が物品Fによってセンサ51から隠れた状態になったことを意味する。
ステップS4では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出した距離を算出して、それをメモリ(図示せず)に保存する。
ステップS5では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出していない非検出距離が第2の所定距離に達したか否かを判断する。第2の所定距離に達していなければ制御フローはステップS6に移行し、第2の所定距離に達していれば「棚6に物品Fはある」と判断して制御フローはステップS8に移行する。
ステップS6では、メインコントローラ43は、センサ51が被検出体10を検出していないかまたは検出しているかを判断する。検出し続けていないと制御フローはステップS5に戻り、検出が開始されると制御フローはステップS7に移行する。
ステップS7では、メインコントローラ43は、所定の物品F以外の物を検出したと判断して、検出エラー処理を実行する。
ステップS8では、メインコントローラ43は、走行制御部44に走行指令を送り続ける。その結果、走行制御部44が走行モータ21を駆動し続け、そのため移載装置16が走行状態を続ける。
以上に述べたように、棚卸し時に、棚6に先入れ品がある場合とない場合の両方において、移載装置16は停止することなく物品Fの有無を検出して、棚6の前を通過していく。
(9)特徴
(A)自動倉庫1について説明する。自動倉庫1は、ラック2と、移載装置16と、センサ51と、被検出体10と、メインコントローラ43とを備えている。ラック2は、物品Fを保管するための複数の棚6を有する。移載装置16は、棚6との間で物品を移載するための装置であり、棚の前を通って棚間で移載可能である。センサ51は、移載装置16に設けられている。被検出体10は、棚6に設けられており、棚6に物品Fが置かれた場合に物品Fの奥側にあり、物品Fによってセンサ51から隠れる部分と隠れていない部分とを有する。メインコントローラ43は、センサ51による検出結果を用いて物品Fが棚6に置かれているか否かを判断するものであり、被検出体10の検出から非検出への切り替わりを物品が棚に置かれているか否かの判断に用いる。
この自動倉庫1では、移載装置16が目的とする棚6に到達して棚6の前を移動すると、センサ51は最初に被検出体10の物品Fによって隠れていない部分を検出する。移載装置16は、被検出体10の検出から非検出への切り替わりを検出判断に用いる。つまり、物品Fがなければ「切り替わり」がないという結果が得られ、物品Fがあれば「切り替わり」があるという結果が得られる。このようにして、メインコントローラ43は、移載装置16の移動中に物品Fの有無を確認できるので、物品Fの有無を確認するまでの時間を短縮できる。
(B)被検出体10は、棚6において一方向に延びている少なくとも1つの直線部分(第1反射板10Aまたは第2反射板10B)を有している。移載装置16は、目的とする棚6以外の前では自由に移動可能であるが、目的とする棚6の前では一方向に沿ってのみ移動が許可されている。
この自動倉庫1では、移載装置16は目的とする棚6以外の前を自由に移動できるので、棚6までの移動時間を短縮できる。また、移載装置16は、目的とする棚6の前では直線部(第1反射板10Aまたは第2反射板10B)の延長方向に沿って移動するので、被検出体10の設置箇所を減らすことができる。
(C)少なくとも1つの直線部分は、棚6において水平方向に延びる第1反射板10Aと鉛直方向に延びる第2反射板10Bとを有している。移載装置16は、目的とする棚6以外の前では走行動作および昇降動作を同時に行うことが可能であるが、目的とする棚6の前では昇降動作および走行動作の一方のみが許可されている。
この自動倉庫1では、移載装置16は目的とする棚6以外の前を自由に移動できるので、棚6までの移動時間を短縮できる。また、移載装置16は、目的とする棚6の前では第1反射板10Aおよび第2反射板10Bの延長方向に沿って移動するので、被検出体10の設置箇所を減らすことができる。
(D)メインコントローラ43は、移載装置16が移動中に被検出体10がセンサ51によって検出された検出距離を取得して、検出距離を物品Fが棚6に置かれているか否かの判断に用いる。
この自動倉庫1では、メインコントローラ43は、例えば、検出距離が所定距離以上であれば、物品Fは棚6に置かれていないと判断する。このように移載装置16が移動中に物品が棚6に置かれているか否かを判断可能になる。
(E)メインコントローラ43は、検出距離が第1所定距離に達すれば、物品Fが棚6に置かれていないと判断する。
(F)第1所定距離は、棚6において被検出体10が設けられた部分の端部から中心部までの距離より短い。
(G)メインコントローラ43は、移載装置16が移動中に被検出体10がセンサ51によって検出されない非検出距離を取得して、非検出距離を物品Fが棚に置かれているか否かの判断に用いる。
この自動倉庫1では、メインコントローラ43は、例えば、非検出距離が所定距離以上あれば物品Fが棚6に置かれていると判断する。このように非検出距離を判断基準に取り入れることで、先入れ品でないものを先入れ品であると誤判断する可能性が少なくなる。
さらに、メインコントローラ43は、非検出距離を把握することで、物品Fの姿勢(正しい位置に置かれているかどうか)も判断できる。
(H)メインコントローラ43は、非検出距離が第2所定距離に達すれば、物品Fが棚6に置かれていると判断する。
(I)メインコントローラ43は、移載装置16が移動中に非検出距離が第2所定距離に達するまでに非検出状態から検出状態に切り替われば、目的とする物品F以外の物体が棚6に置かれていると判断する。
(J)自動倉庫1の物品確認制御方法について説明する。この方法は、物品Fを保管するための複数の棚6を有するラック2と、棚6との間で物品Fを移載する装置であり棚の前を通って棚間で移動可能な移載装置16と、移載装置16に設けられたセンサ51と、棚6に設けられており、棚6に物品Fが置かれた場合に物品Fの奥側にあり、棚6に置かれた物品Fによってセンサ51から隠れる部分と隠れていない部分とを有する、被検出体10とを備えた自動倉庫1において用いられる。この方法は下記のステップを備えている。
◎移載装置16が棚6の前を移動中に被検出体10がセンサ51によって検出されている検出距離が第1所定距離に達したか否かを判断する第1ステップ
◎移載装置16が移動中に検出距離が第1所定距離に達するまでに検出状態が非検出状態に切り替われば、少なくとも何かが棚6に置かれていると判断する第2ステップ
この方法では、移載装置16が棚6に到達して棚6の前を移動すると、センサ51は最初に被検出体10を検出する。第1ステップにおいて検出距離が第1所定距離に達すれば、何も棚6に置かれていないと判断される。そして、第2ステップにおいて、検出距離が第1所定距離に達するまでに検出状態が非検出状態に切り替われば、少なくとも何かが棚に置かれていると判断される。
(K)この方法は下記のステップをさらに備えている。
◎移載装置16が移動中に被検出体10が検出されていない非検出距離が第2所定距離に達したか否かを判断する第3ステップ
◎移載装置16が移動中に非検出距離が第2所定距離に達するまでに非検出状態が検出状態に切り替われば、目的とする物品F以外の何かが棚6に置かれていると判断する第4ステップ
この方法では、非距離が第2所定距離に達するまでに非検出状態から検出状態に切り替われば、物品F以外の何かが棚6に置かれていると判断される。このようにして、移載装置16の移動中に物品Fが棚6に置かれているか否かを確認できるので、物品Fが棚に置かれているか否かを確認するまでの時間を短縮できる。
(10)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態および変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(A)前記実施形態では棚6において第1反射板10Aおよび第2反射板10Bは背面板8の端部から開始されていたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、図14および図15に示す実施形態では、棚6において、第1反射板10A’および第2反射板10B’は背面板の端部から離れたところから始まっている。
(B)前記実施形態では棚6において第1反射板10Aおよび第2反射板10Bは左右上下が対称的な形状を有しているが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、移載装置16が棚6の前に水平方向、鉛直方向のいずれかの方向しか進入しないようになっている場合は、進入しない方向の反射板を省略できる。その場合は一本の反射板のみが設けられている。また、同じ方向の片側のみから進入するようになっている場合は、反射板の進入しない側を短くできる。
(C)前記実施形態では反射板は背面板に対して水平方向および鉛直方向に延びていたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、背面板の対角線方向に延びるように2本の反射板を設けてもよい。
(D)前記実施形態では反射板は直線状であったが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、反射板は直線以外の他の形状であってもよい。
(E)前記実施形態では反射板は背面板に対して部分的に設けられていたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、反射板は背面板のほぼ全面にわたって形成されていてもよい。
(F)前記実施形態ではすべての物品収納棚に貼られた反射板の形状が同じであったが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、ラックにおいて中央部分、周辺部部分、角部分における物品収納棚ごとに、反射板の形状を変更してもよい。
(G)前記実施形態ではセンサの投光素子と受光素子は移載装置の一対のガイド部材にそれぞれ設けられていたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。
(H)前記実施形態では物品を物品収納棚に移載する装置としてはスライドフォークが用いられていたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、スカラーアームや他の装置であってもよい。
(I)前記実施形態では被検出体として反射板を用いたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、被検出体として、テープや塗料等の他の材料を用いてもよい。
(J)前記実施形態では移載装置は物品収納棚に対して上方に向かって移動することができないようになっていたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、載置板を物品収納棚の下端より上方に配置することで、物品の下側に被検出板の露出部分を確保してもよい。
(K)前記実施形態では搬送・保管される物品としてFOUPを用いて説明したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。
(L)メインコントローラは、センサによる検出がONからOFFに切り替わってから通常停止位置までの距離を算出して、荷物のずれの確認を行ってもよい。具体的には、荷物のずれの有無や、ずれがある場合のずれ量が確認される。
本発明は、自動倉庫、特に、物品を保管するための複数の棚を有するラックと、棚との間で物品を移載するとともに棚間で移動可能な移載装置とを備えた自動倉庫に広く適用できる。
1 自動倉庫
2 ラック
2A 第1ラック
2B 第2ラック
3 スタッカークレーン
4 レール
6 棚
7 物品載置板
8 背面板
10 被検出体
10A 第1反射板
10B 第2反射板
12 走行台車
13 マスト
14 昇降台
15 スライドフォーク
16 移載装置
21 走行モータ
22 昇降モータ
23 移載モータ
25 ガイド部材
26 支持台
31 クレーンコントローラ
32 システムコントローラ
43 メインコントローラ(検出判断部)
44 走行制御部
45 昇降制御部
46 移載制御部
47 ロータリエンコーダ
48 ロータリエンコーダ
49 ロータリエンコーダ
51 センサ(検出器)
52 投光素子
53 受光素子
F 物品

Claims (13)

  1. 物品を保管するための複数の棚を有するラックと、
    前記棚との間で前記物品を移載するための装置であり、前記棚の前を通って前記棚間で移動可能な移載装置と、
    前記移載装置に設けられた検出器と、
    前記棚に設けられており、前記棚に前記物品が置かれた場合に前記物品の奥側にあり、前記棚に置かれた前記物品より大きく、前記棚に置かれた前記物品によって前記検出器から隠れていない第1部分と隠れている第2部分とを有する、被検出体と、
    前記検出器による検出結果を用いて前記物品が前記棚に置かれているか否かを判断する検出判断部とを備え、
    前記移載装置が目的とする棚にアクセスするときに、前記検出器は、最初に前記被検出体の前記第1部分を検出し、次に前記被検出体の前記第2部分を検出しようと試み、
    前記検出判断部は、前記移載装置が前記棚の前を移動しているときに検出状態から非検出状態への切り替わりを前記物品が前記棚に置かれているか否かの判断に用いる、
    自動倉庫。
  2. 前記被検出体は、前記棚において一方向に延びている少なくとも1つの直線部分を有しており、
    前記移載装置は、目的とする棚以外の前では自由に移動可能であるが、目的とする棚の前では前記一方向に沿ってのみ移動が許されている、請求項1に記載の自動倉庫。
  3. 前記少なくとも1つの直線部分は、前記棚において水平方向に延びる第1直線部分と鉛直方向に延びる第2直線部分とを有しており、
    前記移載装置は、目的とする棚以外の前では水平方向および鉛直方向の移動を同時に行うことが可能であるが、目的とする棚の前では水平方向および鉛直方向の移動の一方のみが許されている、請求項2に記載の自動倉庫。
  4. 前記検出判断部は、前記移載装置が移動中に前記被検出体が前記検出器によって検出された検出距離を取得して、前記検出距離を前記物品が前記棚に置かれているか否かの判断に用いる、請求項1に記載の自動倉庫。
  5. 前記検出判断部は、前記検出距離が第1所定距離に達すれば、前記物品が前記棚に置かれていないと判断する、請求項4に記載の自動倉庫。
  6. 前記第1所定距離は、前記被検出体に対応する前記棚において前記被検出体が設けられた部分の端部から中心部までの距離より短い、請求項5に記載の自動倉庫。
  7. 前記検出判断部は、検出状態から非検出状態に切り替わった後に、前記移載装置が移動中に前記被検出体が前記検出器によって検出されない非検出距離を取得して、前記非検出距離を前記物品が前記棚に置かれているか否かの判断に用いる、請求項4に記載の自動倉庫。
  8. 前記検出判断部は、前記非検出距離が第2所定距離に達すれば、前記物品が前記棚に置かれていると判断する、請求項7に記載の自動倉庫。
  9. 前記検出判断部は、検出状態から非検出状態に切り替わった後に、前記移載装置が移動中に前記被検出体が前記検出器によって検出されない非検出距離を取得して、前記非検出距離を前記物品が前記棚に置かれているか否かの判断に用いる、請求項1に記載の自動倉庫。
  10. 前記検出判断部は、前記非検出距離が第2所定距離に達すれば、前記物品が前記棚に置かれていると判断する、請求項9に記載の自動倉庫。
  11. 前記検出判断部は、前記移載装置が移動中に前記非検出距離が前記第2所定距離に達するまでに非検出状態から検出状態に切り替われば、目的とする物品以外の物体が棚に置かれていると判断する、請求項10に記載の自動倉庫。
  12. 物品を保管するための複数の棚を有するラックと、前記棚との間で前記物品を移載するための装置であり前記棚の前を通って前記棚間で移動可能な移載装置と、前記移載装置に設けられた検出器と、前記棚に設けられており、前記棚に前記物品が置かれた場合に前記物品の奥側にあり、前記棚に置かれた前記物品より大きく、前記棚に置かれた前記物品によって前記検出器から隠れていない第1部分と隠れている第2部分とを有する、被検出体とを備えた自動倉庫において、
    前記移載装置が目的とする棚にアクセスするときに、前記検出器は、最初に前記被検出体の前記第1部分を検出し、次に前記被検出体の前記第2部分を検出しようと試み、
    前記移載装置が前記棚の前を移動中に前記被検出体が検出されている検出距離が第1所定距離に達したか否かを判断する第1ステップと、
    前記移載装置が移動中に前記検出距離が前記第1所定距離に達するまでに検出状態が非検出状態に切り替われば、少なくとも何かが前記棚に置かれていると判断する第2ステップと、
    を備えた自動倉庫の物品確認制御方法。
  13. 前記移載装置が移動中に前記被検出体が前記検出器によって検出されていない非検出距離が第2所定距離に達したか否かを判断する第3ステップと、
    前記移載装置が移動中に前記非検出距離が前記第2所定距離に達するまでに非検出状態が検出状態に切り替われば、目的とする物品以外の物体が棚に置かれていると判断する第4ステップと、をさらに備えている請求項12に記載の物品確認制御方法。
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