JP5251084B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は,電子写真方式の画像形成装置に関する。さらに詳細には,現像ローラと感光体とが間隙を介して対向され,現像ローラに直流電圧と交流電圧との重畳電圧である現像バイアス電圧を印加する画像形成装置に関するものである。
従来より,電子写真方式の画像形成装置において,静電潜像が形成される感光体と,その静電潜像を現像するための現像ローラとが,間隙を介して対向するように配置されたものがある。このようなものには,現像処理時にこの間隙を越えて現像剤を供給するために,現像ローラと感光体との間に現像バイアス電圧が印加されるものがある。さらに,この現像バイアス電圧として,直流電圧と交流電圧との重畳電圧を印加するようにしたものがある。
このようなものにおいて,例えば,位置ずれや使用による摩耗等によって,現像ローラと感光体との間隔に軸方向におけるばらつきが生じることがある。その場合には,現像バイアス電圧による電界強度にも軸方向におけるばらつきが生じ,画像の濃度ムラの原因となる。そこで従来より,現像ローラと感光体との間隔が一定に保持されるように,これらの間にスペーサ部材が設けられている。しかし,感光体や現像ローラの成形精度や取り付け状態,スペーサ部材の摩耗や変形等による間隔のばらつきを完全に防止することはできない。
それに対して,例えば特許文献1には,感光体と現像スリーブとの対向する領域のギャップを検出している画像形成装置が開示されている。この文献に記載の装置では,検出されたギャップの変動量に応じて,現像バイアス電圧の交流成分のピーク・ピーク電圧を調整するとされている。
また,特許文献2には,帯状の画像パターンを作成して検出し,周波数解析する画像形成装置が開示されている。この文献に記載の装置では,解析の結果により,濃度ムラの原因を特定して補正することができるとされている。例えば,現像ローラの回転周期にかかる濃度ムラが検出された場合には,現像バイアス電圧に現像ローラの周期と同じ周波数で,その濃度ムラを打ち消すAC電圧を重畳するとされている。
特開平8−190258号公報 特開2006−106556号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には,以下のような問題点があった。まず,上記のような画像の濃度ムラの発生は,現像ローラと感光体との間隔の変動のみを原因とするものではない。画像の濃度ムラの現れ方は,例えば,使用環境,大気圧の変動,現像剤の劣化状態,現像ローラ自体の劣化の程度等による影響を受けて変化する。そのため,これを打ち消すための現像バイアス電圧の適切な補正の程度も同様に変化する。すなわち,ギャップの検出のみでは不十分なのである。
さらに,現像バイアス電圧のピーク・ピーク電圧を大きくしたり,他のAC電圧をさらに重畳したりすると,感光体の表面電位と現像バイアス電圧のピーク値との電位差が大きくなる。そのため,現像ローラと感光体との間でリークが発生するおそれがあった。もしリークが発生した場合には,形成される画像にノイズとして現れてしまうという問題点があった。さらに,リークが発生するか否かの電位差の境界も様々な要因によって変化する。そのため,あらかじめピーク・ピーク電圧やAC電圧に上限値として閾値を設定しておく場合には,かなりの余裕を持たせておく必要があるという問題点があった。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,様々な要因による画像の濃度ムラやリークノイズの発生を抑制し,良好な画質の画像を形成できる画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の画像形成装置は,像担持体と,像担持体の表面を帯電させる帯電装置と,帯電された像担持体を露光して潜像を形成する露光装置と,現像剤を担持しつつ像担持体と空隙を介して対向する現像剤担持体と,現像剤担持体に交流成分を含むバイアス電圧を印加するバイアス電源部とを有する画像形成装置であって,バイアス電源部により交流成分のピーク・ピーク電圧値の異なるバイアス電圧を順次印加しつつ,各バイアス電圧毎に現像剤担持体によりテスト画像を順次形成するテスト画像形成部と,テスト画像形成部により形成されたテスト画像の濃度を検出する濃度センサと,テスト画像形成部によりテスト画像が形成される際に,像担持体と現像剤担持体との間に流れるリーク電流の電流値を検出する電流検出器と,濃度センサにより検出された濃度の変動幅があらかじめ定めた許容最大変動幅以内であり,かつ,電流検出器により検出されたリーク電流の電流値があらかじめ定めた許容最大電流値以内であるピーク・ピーク電圧値の範囲を,バイアス電源部が印加するバイアス電圧の交流成分のピーク・ピーク電圧値の通常の画像形成時の許容範囲として決定する許容範囲決定部とを有し,許容範囲決定部により決定された許容範囲内のピーク・ピーク電圧値のバイアス電圧で画像形成を行うものである。
本発明の画像形成装置によれば,交流成分のピーク・ピーク電圧値の異なるバイアス電圧によるいくつかのテスト画像を形成し,形成されたテスト画像の濃度が濃度センサによって読み取られる。また,電流検出器によって,テスト画像形成時に像担持体と現像剤担持体との間に流れたリーク電流の電流値が検出される。これらの結果に基づいて,濃度の変動幅が許容最大変動幅以内で,かつ,リーク電流が許容最大電流値以内であるように,バイアス電圧の交流成分のピーク・ピーク電圧値の許容範囲が決定される。従って,この決定された許容範囲内のピーク・ピーク電圧値のバイアス電圧で画像形成を行えば,様々な要因による画像の濃度ムラやリークノイズの発生を抑制し,良好な画質の画像を形成できる。
さらに本発明では,許容範囲決定部により決定された許容範囲の幅があらかじめ定めた閾値以内であるときには,装置が寿命に到達したと判断する寿命判定部を有することが望ましい。
このようにすれば,装置の寿命を容易に判断できる。
さらに本発明では,テスト画像形成部により形成されるテスト画像の像担持体の軸に垂直な方向の大きさが,像担持体の外周1周分以上であることが望ましい。
例えば軸ずれ等が原因の濃度ムラは,像担持体の1周分を周期として周期的に現れる。そこで,このようにすれば,濃度の変動幅を,確実に検出することができる。
本発明の画像形成装置によれば,様々な要因による画像の濃度ムラやリークノイズの発生を抑制し,良好な画質の画像を形成できる。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,タンデム方式のカラープリンタに本発明を適用したものである。
本形態のカラープリンタ1は,図1にその概略構成を示すように,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色のプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kが中間転写ベルト11に沿って並べられた,いわゆるタンデム方式のものである。カラープリンタ1はさらに,給紙カセット12,2次転写部13,定着部14,排紙ローラ15,濃度センサ16等を有している。以下の文中では,特に区別する必要のない場合には,YMCKの添字を省略して表記する。
濃度センサ16は,光学式反射型センサの1種であるIDC(Image Density Control)センサである。この濃度センサ16は,各色のうち最も下流に配置されているブラック(K)のプロセスユニット10Kより下流側の位置で,中間転写ベルト11上のトナー像の濃度を検出する。この濃度センサ16は,Y,M,C,Kの各色毎の濃度をそれぞれ測定可能なものである。
各プロセスユニット10は,画像形成用の一般的なユニットであり,それぞれ,感光体21と,その周囲に配置された帯電装置22,露光装置23,現像装置24,転写装置25,クリーニング装置26等を有している。なお本形態では,現像装置24に収容され,画像形成に使用される現像剤は,非磁性トナーと磁性キャリアとを含有する磁性2成分現像剤である。
画像形成時には,感光体21の表面は,帯電装置22によって一様に帯電される。その後,露光装置23によって画像データに基づいた静電潜像が形成される。さらに,その静電潜像に現像装置24によってトナーが供給されることによりトナー像が形成される。各色のプロセスユニット10の各感光体21上に形成された各色のトナー像は,順に中間転写ベルト11に転写されて重ね合わされる。転写後も感光体21上に残る現像剤は,クリーニング装置26によって除去される。なお,転写後に感光体21の表面の電位状態を整えるための除電装置をさらに有していても良い。
一方,給紙カセット12から記録媒体が1枚ずつ給紙される。そして,中間転写ベルト11上に重ね合わされたトナー像が,2次転写部13において記録媒体に転写される。トナー像が転写された記録媒体は,定着部14に導かれる。さらに,定着部14において,加圧および加熱されることにより,トナー像が記録媒体に定着される。画像が定着された記録媒体は,排紙ローラ15によって外部に排紙される。
ここで,本形態の現像装置24は,図2に示すように,現像ローラ31,第1攪拌搬送スクリュー32,第2攪拌搬送スクリュー33を有している。これらはいずれも感光体21に平行に配置されている。現像剤は現像容器34に収容されており,現像容器34の内部は仕切り35によって現像室36と攪拌室37とに区画されている。第1攪拌搬送スクリュー32は現像室36に,第2攪拌搬送スクリュー33は攪拌室37にそれぞれ配置されている。現像室36と攪拌室37とは,軸方向両端部において連通されており,現像容器34に収容されている現像剤は両室の間で循環される。
現像ローラ31は,内部に複数の磁極を有するマグネットローラ41と,その周囲に配置された円筒形状の現像スリーブ42とを有している。マグネットローラ41は,内部に複数の磁極を有し,現像ローラ31に平行にカラープリンタ1に固定されている。現像スリーブ42は,非磁性材料で形成され,マグネットローラ41の周囲で回転可能に支持されている。なお,現像ローラ31は,現像容器34の開口を介して,感光体21に間隙を設けて対向されている。
さらに,現像ローラ31の図中上方には,現像スリーブ42に担持された現像剤の層厚を規制するためのブレード43が配置されている。さらに本形態では,感光体21と現像スリーブ42との間に,現像バイアス電源45と電流検出器46が設けられ,これらに制御部47が接続されている。現像バイアス電源45は,直流電圧と交流電圧とが重畳された現像バイアス電圧を印加するためのものである。電流検出器46は,感光体21と現像スリーブ42との間に流れる電流の大きさを検出する。
本形態のカラープリンタ1のシステム構成は,図3のブロック図に示すようになっている。各色のプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kには,それぞれ電流検出器46が設けられている。また,システムバス51には各プロセスユニットおよび,濃度センサ16,制御部45,記憶部52,通信部53,操作部54が接続されている。記憶部52には,各種の設定情報や画像データが記憶される。また,通信部53は,カラープリンタ1とホストコンピュータとの接続を担う。また,操作表示部54は,ユーザによる操作入力を受けるとともに,カラープリンタ1の設定状況やユーザに対するメッセージ等を出力する。
さらに,制御部45には,切り換え部61,テスト画像形成部62,濃度ムラ検知部63,リーク検知部64,許容範囲算出部65,寿命判定部66,現像バイアス条件設定部67が設けられている。切り換え部61は,ユーザによる操作部54からの操作入力に基づいて,通常の画像形成を行う状態と,現像バイアス条件を設定する状態とを切り換える。
テスト画像形成部62は,現像バイアス条件を設定する状態において,テスト画像を形成する。濃度ムラ検知部63は,テスト画像形成部62で形成したテスト画像を濃度センサ16で読み取り,濃度の変動幅を検知する。リーク検知部64は,テスト画像形成部62でテスト画像を形成する際に電流検出器46によって検出された電流値を受けて,リークの発生の有無を検知する。
許容範囲算出部65は,濃度ムラ検知部63およびリーク検知部64の結果を受けて,現像バイアス条件の許容境界値を算出する。寿命判定部66は,許容範囲算出部65によって算出された許容範囲の大きさに基づいて,装置の劣化状態および寿命が近いか否かを判定する。現像バイアス条件設定部67は,許容範囲算出部65で算出された許容範囲内となるように,適切な現像バイアス電圧を設定する。
次に,本形態のカラープリンタ1における現像バイアス条件の設定方法について説明する。本形態では,現像時には現像バイアス電源45によって,現像ローラ31と感光体21との間に直流電圧と交流電圧とが重畳された現像バイアス電圧が印加される。例えば,図4に太線で示すような矩形波形のものを用いる。なお,図4中の各符号は,以下のものを表す。
GND:グランド(電位0V)
Vdc:現像バイアス電圧の直流成分
Vpp:現像バイアス電圧の交流成分のピーク・ピーク電圧
Vpc:感光体の表面電位(背景部)
これにより,現像ローラ31の現像スリーブ42に担持された現像剤のトナーが,感光体21の潜像となっている部分に付着して,トナー像が形成される。ここで,様々な原因によって発生する濃度ムラは,Vppを大きくすることによりある程度解消できることが分かっている。しかしながら,Vppを大きくしすぎると,現像スリーブ42と感光体21との間でリークが発生し,画像ノイズの原因となることも分かっている。そこで本形態では,まず,濃度ムラが許容範囲内であり,かつ,リークが発生しないVppの範囲を求める。
そのために,本形態のカラープリンタ1では,非画像形成時に現像バイアス条件の許容境界値を算出する処理を行う。まず,テスト画像形成部62によって,テスト画像となる各色のトナー像を形成し,中間転写ベルト11上に重ね合わせる。テスト画像としては,例えば,巾20mm長さ94mmの帯状の全色ベタ画像が適切である。ここで,長さ94mmとしたのは,本形態のカラープリンタ1の感光体21の周長が約94mmであるからである。一般に,感光体21の周長と同じ程度の長さ以上のパターンを形成することが望ましい。
次に,濃度ムラ検知部63によって,中間転写ベルト11に重ねられたテスト画像を濃度センサ16で読み取り,濃度のムラの程度を検知する。濃度ムラの発生する要因が現像ローラと感光体21との間隔等にある場合は,画像濃度は感光体21の回転に関して周期的に変動したものとなる。例えば,図5に示すように,感光体21の1回転を1周期として,上下に変動するカーブを描いて,画像濃度が変動する。そして,その変動幅は,現像バイアス電圧のVppによっても異なる。
そこで本形態では,現像バイアス電圧として異なるVppのものを使用して同様にテスト画像を形成し,形成されたテスト画像の濃度を検出することにより,濃度の変動幅が許容範囲内となるVppを求める。ここでは,Vppを0.6kV〜2.4kVの間で,0.2kV刻みで段階的に変化させた。そして,それぞれのVppを用いた現像バイアス電圧を印加してテスト画像を形成し,濃度センサ16で読み取る。その結果を,図5に示す。ここで用いたテスト画像は,濃度センサ16の出力値の中央値が,0.5V程度となるものである。そして,図中に2本の1点鎖線で示した間の範囲が許容範囲である。この例では,Vpp=1.2kV以上の場合に,濃度の変動幅が許容範囲内となっている。
一方,Vppを大きくしすぎると,現像スリーブ42と感光体21との間でリークが発生し,画像ノイズの原因となることも分かっている。本形態では,電流検出器46で閾値以上の電流が検出されたら,リークが発生したと判断できる。そこで,濃度の変動幅の場合と同様に,Vppを段階的に変化させてテスト画像の形成を行い,電流検出器46で検出される電流値を調べたところ,図6に示すような結果が得られた。この例では,Vpp=1.8kV以上の場合に,リーク電流が発生した。
従って,図5と図6の結果を合わせると,この例では,Vppが,1.2kV〜1.6kVの範囲内が,濃度の変動幅が許容範囲内でリークの発生がない範囲であるといえる。これにより,本形態のカラープリンタ1では,適切な画像形成が可能な現像バイアス条件の許容範囲を算出して,現像バイアス条件をその範囲内に設定する。この例では例えば,上記範囲の中央値としてVpp=1.4kVが選択できる。そして,今後の画像形成時には,現像バイアス電源45によって,Vpp=1.4kVとした現像バイアス電圧を印加する。
なお,濃度の変動幅やリークの発生があるか否かの閾値は,環境や耐久によって変化する。しかし,この許容範囲の算出処理は,ある程度時間のかかる処理であるので,適切なタイミングを選んで実行することが好ましい。例えば,新品の装置を稼働場所に設置したときにまず,その設置場所の環境に合わせるために行うとよい。また,ユーザによって算出処理を行うように指示されたときや,環境が大きく変化した時,耐久時等にも行うと良い。
なお,カラープリンタ1では,耐久によってこの許容範囲が変化する。一般には,濃度ムラは大きくなり,リークは発生しやすくなる。これは,感光体21や現像ローラ31の摺動部材やスペーサ部材の摩耗や変形による現像ローラ31と感光体21との間隔の変動量の増加,現像剤の荷電性能の劣化等による。従って,濃度の変動幅が許容範囲内でリークの発生がない範囲が狭くなることにより,カラープリンタ1の劣化状態を判断することもできる。
次に,本形態のカラープリンタ1による現像バイアス条件の許容範囲算出および設定処理について,図7のフローチャートを参照して説明する。本処理が開始されるとまず,現像バイアス電圧のVppを,装置に許容される最も小さい値である初期値(例えば,0.6kV)に設定する(S101)。この値は,トナーが現像ローラ31と感光体21との間の間隙を越えて静電潜像を現像できる最小のVpp値から決定される。なお,現像バイアス電圧のうち,Vpp以外のパラメータは,いずれもあらかじめ記憶されている設定値とする。
次に,そのように設定した現像バイアスを使用して,制御部45のテスト画像形成部62でテスト画像を形成する。さらに,このテスト画像の形成中に,制御部45のリーク検知部64は,各色のプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kにおいて,電流検出器46の検出した電流値を取得する(S102)。ここではテスト画像として,各色の巾20mm長さ94mmの帯状のパターンを形成し,中間転写ベルト11上に重ね合わせる。
さらに,S103で取得された電流値が,リークと判断すべき閾値を超えているかどうかを判断する(S103)。リークが発生していなければ(S103:No),中間転写ベルト11に重ねられたテスト画像の濃度を濃度センサ16で読み取る(S104)。さらに,濃度センサ16の読み取り結果に基づいて,濃度ムラ検知部63によって,濃度の変動幅が検出される(S105)。なお,S103でリークが発生した場合(S103:Yes)については,後述する。
S105で濃度の変動幅を検出した後に,現像バイアス電圧のVppを1段階大きくする(S106)。この1段階としては例えば0.2kVであり,装置に応じてあらかじめ決定されている。そして,S106の後も,Vppがあらかじめ決められている最大値に達していなければ(S107:No),この新しいVppによる現像バイアスを用いて,さらにテスト画像の形成を行う(S102)。
そして,S103の結果からリークが発生していると判断された場合は(S103:Yes),それ以上のテスト画像の形成は行わない。または,S106でVppを大きくしたことによりVppがあらかじめ決められている最大値となったら(S107:Yes),それ以上のテスト画像の形成は行わない。これらの場合には,テスト画像の形成とその濃度の検出をその段階で終了する。そして,このときまでに検出された,各Vppに対応する濃度の変動幅に基づいて,以下の処理を行う。
まず,許容範囲算出部65によって,現像バイアス条件の許容設定範囲を算出する(S108)。すなわち,S105で取得された濃度の変動幅が,あらかじめ記憶されている許容される変動幅を超えていない範囲のVppを選択する。これは,リークが発生しなかったVppの範囲内でもある。ここで求められたVppの範囲が,現像バイアス条件として許容されるVppの大きさの範囲である。
次に,S108で算出された許容範囲が,余りにも小さかったりまたは存在しない場合には,この現像装置24の劣化がかなり進んでいると判断できる。例えば,S101で設定した初期値による現像バイアスによってもリークが発生した場合や,S105で検出された各Vppに対応する濃度の変動幅のうちに許容される変動幅以内のものがない場合等である。そこで,寿命判定部66によって,Vppの許容範囲の大きさに基づいて,装置が劣化している程度を判断する(S109)。なお,S109で劣化が激しいと判断された場合には,例えばカラープリンタ1の表示装置等を利用して,ユーザに知らせるようにするとよい。場合によっては,現像装置等が交換されるまでその装置による画像形成を禁止してもよい。
劣化が激しくない場合には,現像バイアス条件設定部67によって,S108で算出された許容範囲の中央値付近を現像バイアス電圧のVppとする。さらに,あらかじめ設定されている現像バイアス電圧のその他の条件と合わせて,現像バイアス条件を設定する(S110)。これで,この現像バイアス条件の設定処理を終了する。この後,このカラープリンタ1では,次回の現像バイアス条件の設定処理の実行までの間,S110によって設定された現像バイアス条件に基づいて,現像バイアス電圧が印加される。
次に,画像形成時における現像装置24の動作について説明する。現像動作時には,感光体21,現像スリーブ42は,それぞれ図2に矢印で示す方向に回転される。すなわち,現像スリーブ42は,感光体21とカウンター方向に回転される。そして,現像剤はマグネットローラ41の磁力によって現像スリーブ42の表面に付着され,現像スリーブ42の摩擦抵抗によって,その回転とともに運ばれる。さらに,ブレード43によって,現像剤の層厚が規制される。
さらに,現像スリーブ42と感光体21との最近接位置において,トナーによって感光体21上の静電潜像が現像されてトナー像が形成される。ここで,現像スリーブ42には,現像バイアス電源45によって適切な現像バイアス電圧が印加されている。従って,濃度ムラもリークノイズもともに防止されているので,高品質の画像を形成することができる。
以上詳細に説明したように,本形態のカラープリンタ1によれば,画像濃度の変動幅とリークが発生する境界とから,現像バイアス条件として許容されるVppの大きさの範囲を求めることができる。これにより,カラープリンタ1の状態に適した現像バイアス条件の設定が可能となっている。従って,様々な要因による画像の濃度ムラやリークノイズの発生を抑制し,良好な画質の画像を形成できる。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,テスト画像の大きさやVpp等の数値はいずれも一例である。また,画像濃度の検出は,用紙等に転写されたトナー像について行うようにしてもよい。また,本発明は,カラープリンタに限らず,カラーまたはモノクロの各種の画像形成装置に適用可能である。
本形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 現像装置を示す概略構成図である。 カラープリンタの制御構成を示すブロック図である。 現像バイアス電圧の例を示す電圧波形図である。 Vppと濃度ムラとの関係の例を示すグラフ図である。 Vppと検出電流値との関係の例を示すグラフ図である。 現像バイアス設定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 カラープリンタ
16 濃度センサ
21 感光体
22 帯電装置
23 露光装置
31 現像ローラ
45 現像バイアス電源
46 電流検出器
62 テスト画像形成部
65 許容範囲算出部
66 寿命判定部

Claims (3)

  1. 像担持体と,前記像担持体の表面を帯電させる帯電装置と,帯電された前記像担持体を露光して潜像を形成する露光装置と,現像剤を担持しつつ前記像担持体と空隙を介して対向する現像剤担持体と,前記現像剤担持体に交流成分を含むバイアス電圧を印加するバイアス電源部とを有する画像形成装置において,
    前記バイアス電源部により交流成分のピーク・ピーク電圧値の異なるバイアス電圧を順次印加しつつ,各バイアス電圧毎に前記現像剤担持体によりテスト画像を順次形成するテスト画像形成部と,
    前記テスト画像形成部により形成されたテスト画像の濃度を検出する濃度センサと,
    前記テスト画像形成部によりテスト画像が形成される際に,前記像担持体と前記現像剤担持体との間に流れるリーク電流の電流値を検出する電流検出器と,
    前記濃度センサにより検出された濃度の変動幅があらかじめ定めた許容最大変動幅以内であり,かつ,前記電流検出器により検出されたリーク電流の電流値があらかじめ定めた許容最大電流値以内であるピーク・ピーク電圧値の範囲を,前記バイアス電源部が印加するバイアス電圧の交流成分のピーク・ピーク電圧値の通常の画像形成時の許容範囲として決定する許容範囲決定部と
    前記許容範囲決定部により決定された許容範囲の幅があらかじめ定めた閾値以内であるときには,装置が寿命に到達したと判断する寿命判定部とを有し,
    前記許容範囲決定部により決定された許容範囲内のピーク・ピーク電圧値のバイアス電圧で画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と,前記像担持体の表面を帯電させる帯電装置と,帯電された前記像担持体を露光して潜像を形成する露光装置と,現像剤を担持しつつ前記像担持体と空隙を介して対向する現像剤担持体と,前記現像剤担持体に交流成分を含むバイアス電圧を印加するバイアス電源部とを有する画像形成装置において,
    前記バイアス電源部により交流成分のピーク・ピーク電圧値の異なるバイアス電圧を順次印加しつつ,各バイアス電圧毎に前記現像剤担持体によりテスト画像を順次形成するテスト画像形成部と,
    前記テスト画像形成部により形成されたテスト画像の濃度を検出する濃度センサと,
    前記テスト画像形成部によりテスト画像が形成される際に,前記像担持体と前記現像剤担持体との間に流れるリーク電流の電流値を検出する電流検出器と,
    前記濃度センサにより検出された濃度の変動幅があらかじめ定めた許容最大変動幅以内であり,かつ,前記電流検出器により検出されたリーク電流の電流値があらかじめ定めた許容最大電流値以内であるピーク・ピーク電圧値の範囲を,前記バイアス電源部が印加するバイアス電圧の交流成分のピーク・ピーク電圧値の通常の画像形成時の許容範囲として決定する許容範囲決定部とを有し,
    前記テスト画像形成部により形成されるテスト画像の前記像担持体の軸に垂直な方向の大きさが,前記像担持体の外周1周分以上であり,
    前記許容範囲決定部により決定された許容範囲内のピーク・ピーク電圧値のバイアス電圧で画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記テスト画像形成部により形成されるテスト画像の前記像担持体の軸に垂直な方向の大きさが,前記像担持体の外周1周分以上であることを特徴とする画像形成装置。
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