JP5249978B2 - 車両用内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

車両用内燃機関の燃料噴射制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両用内燃機関の燃料噴射制御装置に関し、詳しくは、吸気通路に複数の燃料噴射弁を備えた車両用内燃機関に適用される燃料噴射制御装置に関する。
従来、吸気通路に複数の燃料噴射弁を備えた内燃機関として、例えば、特許文献1に開示される装置があった。このものは、吸気通路に、噴霧粒径の比較的大きな第1の燃料噴射弁と、第1の燃料噴射弁よりも下流側に噴霧粒径の比較的小さい第2の燃料噴射弁とを備えている。
特開2003‐262174号公報
しかし、噴霧粒径が比較的小さい燃料噴射弁を下流側に配置する構成では、噴霧粒径が比較的小さい燃料噴霧が滞留する吸気通路容積が小さく、アイドルストップからの再始動時に、噴霧粒径が比較的小さい燃料噴射弁から噴射され、吸気バルブの上流側に滞留していた燃料噴霧が、機関が回転し始めてシリンダ内に吸引されるときに、燃料が均一にシリンダ内に吸引されず、混合気が不均一になってしまう可能性があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、アイドルストップからの再始動時に、均一な混合気を形成できる車両用内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
そのため、本願発明は、吸気通路に設けた第1燃料噴射弁と、第1燃料噴射弁よりも上流側の吸気通路に設けた、第1燃料噴射弁よりも燃料噴霧の粒径が小さい第2燃料噴射弁と、を備えた車両用内燃機関に適用される燃料噴射制御装置であって、前記車両用内燃機関がアイドルストップから再始動するときに、吸気行程で停止していた気筒については前記第2燃料噴射弁により吸気行程において初回の燃料噴射を行い、次に吸気行程となる気筒以降は前記第2燃料噴射弁により排気行程において燃料噴射を行い、前記車両用内燃機関の運転条件がノッキングの発生条件であるときに、少なくとも燃料噴射量の一部を前記第1燃料噴射弁で吸気行程において噴射するようにした。
また、本願発明は、吸気通路に設けた第1燃料噴射弁と、前記第1燃料噴射弁よりも上流側の吸気通路に設けた、前記第1燃料噴射弁よりも燃料噴霧の粒径が小さい第2燃料噴射弁と、を備えた車両用内燃機関に適用される燃料噴射制御装置であって、前記車両用内燃機関がアイドルストップから再始動するときに、吸気行程で停止していた気筒については前記第2燃料噴射弁により吸気行程において初回の燃料噴射を複数回に分割して行い、次に吸気行程となる気筒以降は前記第2燃料噴射弁により排気行程において燃料噴射を行うようにした。
上記発明によると、吸気行程で停止した気筒に対する初回の燃料噴射で均一な混合気を形成し、アイドルストップからの再始動性を向上させることができる。
実施形態における内燃機関のシステム構成図である。 実施形態における第1,第2燃料噴射弁の配置及び噴霧方向を示す図である。 実施形態における第1,第2燃料噴射弁の配置及び噴霧方向の別の例を示す図である。 実施形態における第1燃料噴射弁の2方向噴射の噴霧パターンを示す図である。 実施形態における第1燃料噴射弁の1方向噴射の噴霧パターンを示す図である。 実施形態における第1,第2燃料噴射弁の噴射制御を示すフローチャートである。 実施形態におけるアイドルストップからの再始動時における噴射パターンを示すタイムチャートである。 実施形態におけるアイドルストップからの再始動時における噴射パターンを示すタイムチャートである。 実施形態におけるノッキング領域を示す線図である。 実施形態におけるノッキング領域に入ったときの噴射パターンを示すタイムチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施形態における車両用の内燃機関を示す。
図1に示す内燃機関1は、左右2つのバンクからなる4サイクルV型機関であるが、直列機関や水平対向機関であってもよい。
内燃機関1の各気筒の燃焼室2内は、吸気ダクト3、吸気マニホールド4a,4b、吸気ポート5を介して大気側と連通している。
シリンダヘッドに形成した燃焼室2(シリンダ)の吸気口2aは、吸気弁6で開閉され、ピストン7が降下するときに吸気弁6が開くと、燃焼室2内に空気を吸引する。
一方、吸気マニホールド4a,4bのブランチ部40a,40b(吸気通路)には、気筒毎に第1燃料噴射弁8a,第2燃料噴射弁8bを設けてあり、該燃料噴射弁8a,8bが噴射した燃料を空気と共に燃焼室2内に吸引する。
燃焼室2内の燃料は、点火プラグ9による火花点火によって着火燃焼し、このときの爆発力がピストン7を押し下げ、該押し下げ力によってクランク軸10を回転駆動する。
また、シリンダヘッドに形成した燃焼室2の排気口2bは、排気弁11で開閉され、ピストン7が上昇するときに排気弁11が開くと、燃焼室2内の燃焼排ガスが排気ポート12に排出される。
内燃機関1の各気筒に、2つの吸気口2a及び2つの排気口2bを設け、これらを開閉すべく2つの吸気弁6及び2つの排気弁11を備える。
本実施形態の内燃機関1は、各気筒のシリンダヘッドそれぞれに2つの吸気口2a及び2つの排気口2bが開口され、これらを開閉すべく2つの吸気弁6及び2つの排気弁11を気筒毎に備える。
吸気弁6及び排気弁11は、クランク軸の回転力が伝達されるカム軸に一体的に設けたカムによって、軸方向に往復動し、各気筒の行程に合わせて開閉する。
但し、吸気弁6及び排気弁11が電磁アクチュエータによって開閉駆動される電磁駆動弁であってもよく、また、カム軸によって開閉される構成において、バルブ作動角の中心位相やバルブリフト量やバルブ作動角を可変とする可変動弁機構を備えることができる。
可変動弁機構としては、例えば特開2001−280167号公報や特開2007−127189号公報(米国特許出願公開第2007/0137614A1)に開示されるようなものがあり、更に、可変動弁機構に用いるアクチュエータは、油圧アクチュエータ、モータ、電磁ブレーキなどのいずれであっても良い。
排気ポート12は、排気マニホールド13a,13bの各ブランチ部に接続し、更に、排気マニホールド13a,13bの各集合部は合流して、排気ダクト14に接続されている。
排気ダクト14には、排気を浄化するための触媒コンバータ15を設けている。
また、吸気ダクト3には、内燃機関1の吸入空気量を調整する電子制御スロットル16を設けてある。
尚、吸気弁6の閉時期やバルブリフト量を可変とする可変動弁機構、又は、電磁駆動式の吸気弁を備え、内燃機関1の吸入空気量を、吸気弁6の閉時期やバルブリフト量の制御によって調整するシステムであってもよい。
燃料噴射弁8a,8bによる燃料噴射量及び燃料噴射時期は、ECM(エンジン・コントロール・モジュール)21によって制御される。
ECM21は、マイクロコンピュータを含んで構成され、各種センサからの信号を入力し、該入力信号を予め記憶しているプログラムに従って演算処理して、燃料噴射弁8a,8bに対して噴射パルス信号を出力する。
燃料噴射弁8a,8bには、単位開弁時間当たりの噴射量が一定になるように圧力調整した燃料が供給され、燃料噴射弁8a,8bはその開弁時間に比例する量の燃料を噴射する。
各種センサとしては、アクセル開度ACCを検出するアクセル開度センサ22、内燃機関1の冷却水温度TW(機関温度)を検出する水温センサ23、内燃機関1が搭載される車両の走行速度(車速)VSPを検出する車速センサ24、クランク軸10が単位角度だけ回転する毎の単位クランク角信号POSと基準クランク角位置毎の基準クランク角信号REFとをそれぞれに出力するクランク角センサ25、各バンクの排気マニホールド13a,13bの集合部にそれぞれ配置され、排気中の酸素濃度に基づいて各バンクの空燃比AFをそれぞれに検出する空燃比センサ26a,26b、内燃機関1の吸入空気流量QAを検出するエアフローセンサ27、電子制御スロットル16の開度TVOを検出するスロットル開度センサ28、電子制御スロットル16下流側の吸気通路内の圧力(吸気管負圧)PBを検出する圧力センサ29、車両のブレーキペダル(図示省略)が踏み込まれたときにオンとなるブレーキスイッチ17、カム軸の回転に同期して既定のピストン位置の気筒を示す気筒判別信号CAMを出力するカムセンサ18などを備えている。
図2(a),(b)は、燃料噴射弁8a,8bの配置及び噴霧形状を示す。
各気筒の吸気管30は、下流側に向けて2つに分岐して各吸気口2aに接続し、吸気管30の分岐部31よりも上流側の吸気管上部30aに燃料噴射弁8a,8bを配置し、更に、第2燃料噴射弁8bを第1燃料噴射弁8aよりも上流側の吸気通路に配置している。
吸気管30は、吸気マニホールド4a,4bのブランチ部40a,40b、及び、ブランチ部40a,40bに接続するシリンダヘッドに形成した吸気ポート5から構成される。
また、第1燃料噴射弁8a及び第2燃料噴射弁8bは、2つ吸気口2a(吸気弁6の傘部)それぞれに向けて2方向に燃料を噴射する。
そして、第2燃料噴射弁8bは、吸気口2a(吸気弁6の傘部)の略全域を指向するように、2つ吸気口2aそれぞれに向かう噴霧の角度が第1燃料噴射弁8aの噴霧角よりも広角に設定してある。
一方、第1燃料噴射弁8aは、吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側の一部を指向するように、2つ吸気口2aそれぞれに向かう噴霧の角度が第2燃料噴射弁8bの噴霧角よりも狭角に設定してある。
尚、吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側とは、排気口2bから遠い側であり、吸気管の中心軸の延設方向の手前側(上流側)である。
また、第1燃料噴射弁8aの噴霧粒径が、第2燃料噴射弁8bの噴霧粒径よりも大きくなるように設定してあり、これにより、粒径がより小さい第2燃料噴射弁8bの燃料噴霧は、第1燃料噴射弁8aの燃料噴霧よりも気化性能が高く、気化し易い。
一方、第1燃料噴射弁8aは、その噴霧粒径が第2燃料噴射弁8bよりも大きいことで、第2燃料噴射弁8bに比べて、噴霧の流速が速く、かつ、噴霧の貫通力が強く、より高い指向性を有する。
そして、第1燃料噴射弁8aが噴射する噴霧角が狭くかつ貫通力の高い燃料噴霧は、吸気口2aのシリンダボア32に近い側を指向して噴射されることで、吸気弁6が開弁する吸気行程において噴射すると、吸気弁6がリフトして開いた開口を介して直接的にシリンダ内に燃料噴霧が導入され、かつ、燃料噴霧の殆どがシリンダ内に導入された後にシリンダ内で気化する。
前記第1燃料噴射弁8aの噴霧は、直接ピストン上面に衝突しない程度の貫通力を持たせるよう設定することが好ましく、これにより、ピストンに付着する付着燃料を低減し、燃焼性の悪化を低減できる。
尚、第1燃料噴射弁8a及び第2燃料噴射弁8bには、同じ供給圧で燃料が圧送され、噴霧角,粒径の違いは、噴孔の形状(向き,径,長さ)・配置・個数などによって設定することができ、また、異なる噴孔から噴射された噴霧を衝突させて微粒化し、噴霧粒径を小さくする噴射弁であってもよい。
また、第1燃料噴射弁8aが吸気行程で噴射する噴霧は、直接的にシリンダ内に吸引され、燃料噴霧の殆どがシリンダ内に導入された後にシリンダ内で気化すればよく、図3(a),(b)に示すように、第1燃料噴射弁8aを2つ吸気口2aの一方側に偏らせて配置し、2つ吸気口2aの一方のみに向けて噴射するようにできる。
この場合も、第1燃料噴射弁8aは、吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側の一部を指向するように設定する。
上記のように、第1燃料噴射弁8aを1方向弁とすれば、2方向に噴射する場合に比べて噴霧の貫通力が増し、吸気弁6を通過する前に噴霧が広がって吸気ポート内壁などに燃料が付着することを抑制できる。
更に、第1燃料噴射弁8aの噴霧が指向する吸気口2a(吸気弁6の傘部)の領域は、種々に変更可能であり、第1燃料噴射弁8aが2つ吸気口2a(吸気弁6の傘部)それぞれに向けて2方向に燃料を噴射する場合における、第1燃料噴射弁8aの噴霧パターンの変更例を図4に示してある。
図4(a)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面が楕円になるようにし、かつ、分岐部31を挟む方向が噴霧横断面の長手方向になるように、吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側を噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
図4(b)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面が略円形になるようにし、かつ、吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側であって、分岐部31を挟んで両噴霧が離れる位置に噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
図4(c)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面が略円形になるようにし、かつ、吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側であって、分岐部31を挟んで両噴霧が近接する位置に噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
図4(d)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面を、吸気弁6の傘部の径に近似する径の90deg程度の円弧状とし、吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側であって、分岐部31を挟んで両噴霧が離れる位置に噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
図4(e)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面を、吸気弁6の傘部の径に近似する径の90deg程度の円弧状とし、吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側であって、分岐部31を挟んで両噴霧が近接する位置に噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
図4(f)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面を、吸気弁6の傘部の径に近似する径の180deg程度の円弧状とし、吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側に噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
一方、図5は、第1燃料噴射弁8aが1つ吸気口2a(吸気弁6の傘部)に向けて1方向にのみ燃料を噴射する場合における、第1燃料噴射弁8aの噴霧パターンの変更例を示す。
図5(a)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面が楕円になるようにし、かつ、分岐部31を挟む方向が噴霧横断面の長手方向になるように、一方の吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側を噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
図5(b)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面が略円形になるようにし、かつ、一方の吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側であって、分岐部31から離れた位置に噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
図5(c)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面が略円形になるようにし、かつ、一方の吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側であって、分岐部31に近接する位置に噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
図5(d)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面を、吸気弁6の傘部の径に近似する径の90deg程度の円弧状とし、一方の吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側であって、分岐部31から離れた位置に噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
図5(e)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面を、吸気弁6の傘部の径に近似する径の90deg程度の円弧状とし、一方の吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側であって、分岐部31に近接する位置に噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
図5(f)は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の横断面を、吸気弁6の傘部の径に近似する径の180deg程度の円弧状とし、一方の吸気口2a(吸気弁6の傘部)のシリンダボア32に近い側に噴霧が指向するようにした噴霧パターンである。
上記のようにして、配置及び噴霧特性が設定される第1燃料噴射弁8a及び第2燃料噴射弁8bによる燃料噴射は、ECM21が制御される。
ここで、ECM21は、アイドルストップ制御機能(アイドルストップ手段としての機能)を有している。
アイドルストップ制御機能とは、内燃機関1のアイドル運転状態で自動停止条件が成立すると内燃機関1を自動停止させ、内燃機関101を自動停止させた後に再始動条件が成立すると、内燃機関1を自動的に再始動させる制御機能であり、点火プラグ9、燃料噴射弁8a,8b及びスタータモータの制御を通じて行われる。
アイドルストップ制御においては、例えば、車速VSPが0km/h、機関回転速度NEがアイドル回転速度付近、アクセル開度ACCが全閉、ブレーキスイッチ17がON(制動状態)、冷却水温度TWが暖機後に相当する温度域であるなどの条件が全て成立しているときに、アイドルストップ条件(自動停止条件)が成立していると判断し、燃料噴射・点火を停止させ、内燃機関1を自動停止させる。
具体的には、車両が信号待ちで停止しているときなどに、内燃機関1を自動停止させるように、自動停止条件が設定される。
一方、内燃機関1を自動停止させている状態で、例えば、ブレーキスイッチ17がOFF(非制動状態)に切り替わったり、アクセルペダルが踏み込まれたり、自動停止状態の継続時間が基準時間よりも長くなったり、バッテリ電圧の低下を判断したりすると、再始動条件が成立したと判断して、スタータモータによって内燃機関1をクランキングさせると共に、燃料噴射・点火を再開させる。
これにより、信号待ちの停止状態からの発進を可能し、また、機関1の停止によってバッテリ電圧が低下することを抑制する。
尚、アイドルストップ制御における自動停止条件及び自動再始動条件を、上記に示した条件に限定するものではなく、公知のアイドルストップ制御であればよい。
次に、ECM21による燃料噴射制御の詳細を、図6のフローチャートに従って説明する。
図6のフローチャートに示すルーチンは、一定時間(例えば10ms)毎に実行され、まず、ステップS101では、アイドルストップ制御機能において内燃機関1を停止させる条件が成立しているか否かを判断する。
自動停止条件の成立時であれば、ステップS102へ進み、停止条件が成立した初回であるか否か、換言すれば、運転継続条件から停止条件への切り替わり時点であるか否かを判断する。
停止条件成立の初回であれば、ステップS103へ進み、燃料噴射弁8a,8bによる燃料噴射、及び、点火プラグ9による点火動作を停止させることで、内燃機関1の運転を停止する。
次のステップS104(気筒判別手段)では、カムセンサ18が出力する気筒判別信号CAMに基づいて、内燃機関1の停止時に吸気行程途中で停止した気筒を判別し、判別結果を記憶する。
ステップS102で初回でないと判断した場合は、継続して内燃機関1を停止させておくので、燃料噴射弁8a,8bによる燃料噴射、及び、点火プラグ9による点火動作を停止させた状態のままとして、本ルーチンでの処理を終わらせる。
また、ステップS101で停止条件の成立でないと判断すると、ステップS105へ進み、停止条件を脱した初回であるか否か、換言すれば、停止条件の成立状態から、再始動条件の成立状態に切り替わった時点であって、再始動を開始させるタイミングであるか否かを判断する。
再始動を開始させる(スタータモータをオンする)タイミングであれば、ステップS106(噴射制御手段)へ進み、アイドルストップ制御で内燃機関1を停止させたときに吸気行程途中(吸気弁6が開いている状態)で停止した気筒の第2燃料噴射弁8bを直ちに駆動して初回噴射を行わせ、始動時用の燃料噴射量を供給する。
尚、ECM21は、始動時用の燃料噴射量を、例えば、機関温度を代表する冷却水温度TWに基づいて演算する。
図7は、内燃機関1が4気筒であって、点火順が第1気筒→第3気筒→第4気筒→第2気筒とする場合であって、アイドルストップ制御で内燃機関1を停止させたときに、第1気筒(#1cyl)が吸気行程中であった場合の噴射制御の様子を示すタイムチャートである。
この図7において、アイドルストップからの再始動要求が、時刻t1の時点で発生すると、吸気行程で停止している第1気筒の第2燃料噴射弁8bを駆動して、初回の燃料噴射を直ちに開始させる。
この初回噴射で第1気筒の吸気通路内に噴射した燃料は、スタータモータによってクランク軸が回転し始めた時刻t2以降で、第1気筒のピストンが更に下降することでシリンダ内に吸い込まれ、その後、ピストン上昇による圧縮行程を経て、点火プラグ9の火花点火で着火燃焼する。
吸気行程途中で停止した気筒に対する第2燃料噴射弁8bによる燃料噴射は、始動時用の燃料噴射量の全量を1回の噴射で供給しても良いし、複数回に分けて噴射してもよい。
図8は、アイドルストップ制御で内燃機関1を停止させたときに、第1気筒(#1cyl)が吸気行程中であった場合の噴射制御の様子を示すタイムチャートであって、初回噴射を2回に分けて行う例を示す。
図8において、時刻t1の時点で、アイドルストップからの再始動要求が発生すると、吸気行程で停止している第1気筒の第2燃料噴射弁8bを駆動して、燃料噴射を直ちに開始させるが、まずは始動時用燃料噴射量の半量程度を噴射し、この噴射が終了した後、間隔時間Δtが経過してから2回目の燃料噴射を開始させ、残りの半量を噴射する。
即ち、始動時用燃料噴射量を2回に分けて同じ吸気行程中に噴射させるものであり、2回に分けて噴射した燃料は、スタータモータによってクランク軸が回転し始めた時刻t2以降で、第1気筒のピストンが更に下降することでシリンダ内に吸い込まれ、その後、ピストン上昇による圧縮行程を経て、点火プラグ9の火花点火で着火燃焼する。
尚、吸気行程で停止している気筒に対する初回噴射を複数回に分けて行う場合に、分割回数は2回以上であればよく、また、各噴射における噴射量は、均等割りにする必要はなく、段階的に噴射量を減らしたり、逆に、段階的に噴射量を増やしたりしてもよい。
第2燃料噴射弁8bは、第1燃料噴射弁8aよりも吸気通路の上流側に配置されるから、第2燃料噴射弁8bから吸気弁6までの吸気容積が、第1燃料噴射弁8aから吸気弁6までの吸気容積よりも大きく、更に、第2燃料噴射弁8bの噴霧粒径は、第1燃料噴射弁8aの噴霧粒径よりも小さく、第2燃料噴射弁8bの噴霧の貫通力は、第1燃料噴射弁8aの噴霧の貫通力よりも小さい。
従って、吸気行程で停止していた気筒に対する初回噴射であって、吸気流れが無い状態において、第2燃料噴射弁8bによって燃料を噴射させれば、吸気弁6の上流側に噴霧を漂わせることができ、燃料が吸気弁6の傘部や吸気ポートの内周壁に付着することを抑制できる。
更に、第2燃料噴射弁8bから吸気弁6までの吸気容積が比較的大きいから、機関1が回転し始めて、それまで吸気弁6の上流側に滞留していた噴霧がシリンダ内に吸引されるときに、元々分散していて燃料濃度が比較的低い予混合気を吸い込むことになるから、吸気行程の途中から回転開始されシリンダ内での混合気攪拌が充分に行えない状態であっても、混合気の均一化を図れる。
従って、初回噴射で形成した混合気に対する着火燃焼性を向上させることができ、アイドルストップ状態から始動応答性を改善できる。
これに対し、噴霧粒径が充分に小さい噴射弁であっても、吸気弁6により近い位置に配置した場合には、噴射弁から吸気弁6までの吸気容積が小さくなるために、燃料噴霧の壁面への付着を抑制できたとしても、吸気弁6の上流側の狭い空間に燃料噴霧を漂わせることになり、係る空間では燃料濃度が濃い状態になるから、機関1が回転し始めて予混合気を吸い込んだときに、燃料と空気とを個別に吸い込んだ状態に近くなり、混合気が不均一になって初回噴射に対する着火燃焼性が悪化する。
アイドルストップ状態では、機関温度が高いため、混合気が不均一なままピストンが上昇すると、燃焼室内で燃料濃度の濃い部分が圧縮熱で点火プラグによる点火時期前に自己着火する所謂プレイグニッションが発生し、これによって振動が発生するなどして、アイドルストップからの再始動性が悪化するという問題が生じるが、本実施形態では、第2燃料噴射弁8bから吸気弁6までの吸気容積が比較的大きく、初回噴射燃料を吸引して形成される混合気が均一化し、プレイグニッションの発生を抑制することができる。
また、本実施形態において、吸気行程で停止した気筒に対する第2燃料噴射弁8bによる初回噴射を複数回に分けて行わせれば、より一層付着燃料の抑制と混合気の均一化を図ることができる。
即ち、第2燃料噴射弁8bが始動時用の燃料噴射量の全量を1回で噴射すると、噴霧が後から噴射される噴霧に押されて、吸気弁6の傘部に向けて押し込まれるようになり、第2燃料噴射弁8bから吸気弁6までの容積を有効利用できず、吸気弁6の傘部に近い領域で燃料が濃くなってしまい、結果、混合気の均一性を損ねてしまう可能性がある。
これに対し、第2燃料噴射弁8bが始動時用の燃料噴射量を複数回に分けて噴射すれば、噴射終了から次の噴射が開始されるまでの間で噴霧が拡散することで、第2燃料噴射弁8bから吸気弁6までの容積における燃料噴霧の分散が改善され、付着燃料の抑制と混合気の均一化をより促進させることができる。
尚、噴射の分割回数及び噴射間隔時間を長くすれば、燃料を周壁に付着させることなく、第2燃料噴射弁8bから吸気弁6までの容積内に広く分散させることが可能であるが、噴射開始から最終的に噴射を終えるまでの時間(1回目の噴射開始から、最終回の噴射終了までの時間)が長くなると、吸気行程中に要求燃料量を噴き終わることができなくなる場合があり、また、吸気行程が終わる直前(吸気弁6が閉じる直前)に噴射すると、混合気を不均一にしてしまう場合がある。
そこで、噴射の分割数(噴射回数、1回当たりの噴射量)及び/又は噴射間隔時間は、始動時燃料噴射量、噴射開始から吸気弁6が閉じるまでの時間、吸気行程内における吸気流速の変化などに応じて、最適値を予め実験やシミュレーションで求めておき、該最適値に基づいて決定することが好ましい。
上記のようにして、アイドルストップ状態からの初回の燃料噴射を、第2燃料噴射弁8bを用いて吸気行程で停止していた気筒に対して行うと、次回からは、ステップS105
で、再始動の開始タイミングではないと判断することで、ステップS107へ進む。
ステップS107(ノック判定手段)では、図9に示すように、機関回転速度NEと機関負荷(機関トルク)とで区分される運転領域において、予め設定した低回転高負荷側のノッキング発生領域に該当しているか否かを判断する。
ノッキング発生領域とは、ノッキングが発生する運転領域であり、機関温度又は吸気温度の条件でノッキング発生領域は変化するので、機関温度又は吸気温度が標準温度のときにノッキングが発生する運転領域をノッキング発生領域に設定してもよく、また、機関温度又は吸気温度の条件毎に異なるノッキング発生領域を設定してもよい。
尚、機関温度の標準温度とは、暖機後温度であって、具体的には、冷却水温度TWで例えば80℃〜90℃の範囲内の温度(例えば86℃)であり、吸気温度の標準温度とは、例えば20℃〜30℃に範囲内に設定される温度、又は、JIS規格などによって規定される標準状態での温度(例えば25℃)である。
ノッキング発生領域に該当していない場合には、ステップS108へ進み、ノッキング発生領域に該当していれば、ステップS109へ進む。
尚、ステップS107において、機関1の運転条件がノッキングの発生が予測される条件であるか否かを判断させる代わりに、ノッキング発生による振動を検知するノックセンサの検出信号に基づいて、ノッキング発生の有無を判断し、ノッキングが発生していないときに、ステップS108へ進み、ノッキングが発生していれば、ステップS109へ進むようにしてもよい。
アイドルストップ状態からの再始動時であれば、ノッキング発生領域には該当せず、ノッキングは発生しないので、ステップS108へ進むことになる。
ステップS108(噴射制御手段)では、排気行程の気筒に対して、第2燃料噴射弁8bによって燃料を噴射させる。
第2燃料噴射弁8bからの燃料噴霧の粒径は比較的小さく、また、吸気口2a(吸気弁6の傘部)の略全域を指向するように噴射されるから、吸気弁6の傘部に付着したとしても広範囲に薄く付着することになり、アイドルストップは暖機後に行われるから、吸気ポートや吸気弁6の熱で容易に気化することになる。
従って、第2燃料噴射弁8bで排気行程中に噴射すれば、吸気行程が開始されるまでの長い気化時間で気化を促進させることができ、充分に気化した燃料を吸気行程の開始に伴ってシリンダ内に空気と共に吸い込んで、均一混合気を形成させることができる。
アイドルストップからの再始動時には、吸気行程で停止していた気筒に対する燃料噴射を、第2燃料噴射弁8bを用いて行うと、当該気筒以降に点火を行う気筒については、排気行程で第2燃料噴射弁を用いて燃料噴射を行う。
尚、排気行程での噴射は、噴射の開始が排気行程中であればよく、吸気行程になってから噴射を終了してもよい。
図7及び図8に示す例では、アイドルストップ制御で内燃機関1を停止させたときに、第1気筒(#1cyl)が吸気行程中であり、再始動時には、第2燃料噴射弁8bを用いる初回噴射を第1気筒に対して行うが、第1気筒が吸気行程中である場合には、第3気筒が排気行程中であるので、第1気筒に対する初回噴射に並行して、第3気筒に対する第2燃料噴射弁8bを用いた噴射を時刻t1から開始させている。
第3気筒に噴射した燃料は、排気行程後の吸気行程でシリンダ内に吸引され、圧縮行程を経て、点火プラグ9によって着火燃焼し、これが第1気筒に続く燃焼となる。そして、以後、排気行程の気筒に対する第2燃料噴射弁8bを用いた噴射を行わせ、順次点火プラグ9による火花点火で着火燃焼させる。
一方、ステップS107でノッキング発生領域である(ノッキングが発生している)と判断されてステップS109(ノック時噴射制御手段)へ進むと、少なくとも噴射量の一部を第1燃料噴射弁8aで噴射させる。
即ち、ノッキング発生領域である(ノッキングが発生している)場合には、シリンダ吸入空気量に見合う燃料量の全量を、第1燃料噴射弁8aで噴射させるか、第1燃料噴射弁8aと第2燃料噴射弁8bとに分担して噴射させる。
ここで、第2燃料噴射弁8bによる燃料噴射は、排気行程中に行わせるが、第1燃料噴射弁8aによる燃料噴射は、吸気行程中に行わせる。
第1燃料噴射弁8aによる燃料噴霧の粒径は、第2燃料噴射弁8bよりも大きく、高い貫通力を有して早い流速で進み、かつ、吸気弁6がリフトしたときの開口から直接シリンダ内に噴射されるように、噴霧の方向、噴霧形状を設定してあるので、吸気行程中に噴射させると、吸気弁6の上流側では殆ど気化することなく、シリンダ内に入ってから気化する。
そして、シリンダ内で燃料が気化することで、周囲から熱を奪い、吸気温度を低下させるから、ノッキングが発生し難くなり、ノッキングの発生を抑制することができる。
ステップS109では、第2燃料噴射弁8bによる噴射を停止させ、噴射量の全量を、第1燃料噴射弁8aで吸気行程中に噴射させてもよいし、予め設定された一定量又は一定割合だけ第1燃料噴射弁8aで吸気行程中に噴射させ、残りを第2燃料噴射弁8bによって排気行程中に噴射させてもよい。
更に、ノッキングがより発生し易い運転条件であるほど、具体的には、機関負荷が高く、機関温度が高いほど、第1燃料噴射弁8aで噴射する燃料量をより多く又は燃料割合(分担率)をより高くしたり、ノックセンサでノッキングの発生を検出する場合には、ノッキング強度が高いほど、第1燃料噴射弁8aで噴射する燃料量をより多く又は燃料割合(分担率)をより高くしたりすることができる。
また、ノッキングの発生状態が継続する場合に、第1燃料噴射弁8aで噴射する燃料量を徐々に多く又は燃料割合(分担率)を徐々に大きくしてもよい。
図10は、ノッキングの非発生領域から発生領域に入ったときの噴射制御の変化を示すタイムチャートであり、時刻t1においてノッキング発生領域に入ったことを判断している。
時刻t1では、第1気筒に対する第2燃料噴射弁8bを用いた排気行程噴射が終了しており、また、排気行程中である第3気筒に対する第2燃料噴射弁8bを用いた排気行程噴射が直前に開始されているため、第1気筒及び第3気筒については、第1燃料噴射弁8aを用いた噴射に切り替えるタイミングを過ぎている。
そこで、時刻t1後に排気行程になる第4気筒から、第2燃料噴射弁8bを用いた排気行程噴射と、第1燃料噴射弁8aを用いた吸気行程噴射との2回に分けて、そのときのシリンダ吸入空気量に見合った量の燃料を噴射させている。
尚、内燃機関1の気筒数は、4気筒に限定されず、また、各気筒に備える吸気弁6及び排気弁11の数を、吸気弁6=2個、排気弁11=2個に限定するものでもない。
また、第1燃料噴射弁8aへの燃料の供給圧と、第2燃料噴射弁8bへの燃料供給圧とを異ならせるようにしてもよい。
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記第2燃料噴射弁の噴霧角が、第1燃料噴射弁8aの噴霧角よりも広角である車両内燃機関の燃料噴射制御装置。
上記発明によると、第2燃料噴射弁は、第1燃料噴射弁よりも燃料噴霧の粒径が小さく、かつ、第1燃料噴射弁よりも噴霧角が広角であって、第2燃料噴射弁の噴霧は、第1燃料噴射弁の噴霧よりも貫通力が弱く、吸気行程で停止していた気筒に対し、第2燃料噴射弁で初回噴射を行えば、吸気ポート内壁や吸気弁の傘部に対する燃料の付着を抑制できる。
(ロ)請求項(イ)記載の車両内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記第2燃料噴射弁の噴霧が、吸気弁の傘部の略全域を指向し、前記第1燃料噴射弁の噴霧が、吸気弁の傘部のシリンダボアに近い側の一部を指向する車両内燃機関の燃料噴射制御装置。
上記発明によると、第2燃料噴射弁は、吸気弁の傘部の略全域を指向するので、第2燃料噴射弁で初回噴射を行えば、吸気ポート内壁や吸気弁の傘部に対する燃料の付着を抑制できる一方、第1燃料噴射弁の噴霧が、吸気弁の傘部のシリンダボアに近い側の一部を指向することで、第1燃料噴射弁による燃料噴射を吸気行程で行えば、噴霧をシリンダ内に直接導入させ、シリンダ内で気化させることができる。
(ハ)請求項(ロ)記載の車両内燃機関の燃料噴射制御装置において、
内燃機関が気筒毎に2つの吸気弁を備え、前記第2燃料噴射弁が、各吸気弁に向けて2方向に燃料を噴射し、前記第1燃料噴射弁が、一方の吸気弁に向けて1方向に燃料を噴射する車両内燃機関の燃料噴射制御装置。
上記発明によると、第2燃料噴射弁は、2つの吸気弁の双方に向けて2方向に噴射することで、貫通力のより弱い噴霧となり、吸気ポート内壁や吸気弁の傘部に対する燃料の付着を抑制する一方、第1燃料噴射弁は、一方の吸気弁に向けて1方向に燃料を噴射することで、貫通力のより高い噴霧となり、噴霧をシリンダ内に直接導入させることができる。
1…内燃機関、2…燃焼室、3…吸気ダクト、4a,4b…吸気マニホールド、5…吸気ポート、6…吸気弁、7…ピストン、8a…第1燃料噴射弁、8b…第2燃料噴射弁、9…点火プラグ、10…クランク軸、11…排気弁、16…電子制御スロットル、17…ブレーキスイッチ、18…カムセンサ、21…ECM(エンジン・コントロール・モジュール)、22…アクセル開度センサ、23…水温センサ、24…車速センサ、25…クランク角センサ、26a,26b…空燃比センサ、27…エアフローセンサ、28…スロットル開度センサ

Claims (3)

  1. 吸気通路に設けた第1燃料噴射弁と、
    前記第1燃料噴射弁よりも上流側の吸気通路に設けた、前記第1燃料噴射弁よりも燃料噴霧の粒径が小さい第2燃料噴射弁と、
    を備えた車両用内燃機関に適用される燃料噴射制御装置であって、
    前記車両用内燃機関がアイドルストップから再始動するときに、吸気行程で停止していた気筒については前記第2燃料噴射弁により吸気行程において初回の燃料噴射を行い、次に吸気行程となる気筒以降は前記第2燃料噴射弁により排気行程において燃料噴射を行い、
    前記車両用内燃機関の運転条件がノッキングの発生条件であるときに、少なくとも燃料噴射量の一部を前記第1燃料噴射弁で吸気行程において噴射する、車両用内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 吸気通路に設けた第1燃料噴射弁と、
    前記第1燃料噴射弁よりも上流側の吸気通路に設けた、前記第1燃料噴射弁よりも燃料噴霧の粒径が小さい第2燃料噴射弁と、
    を備えた車両用内燃機関に適用される燃料噴射制御装置であって、
    前記車両用内燃機関がアイドルストップから再始動するときに、吸気行程で停止していた気筒については前記第2燃料噴射弁により吸気行程において初回の燃料噴射を複数回に分割して行い、次に吸気行程となる気筒以降は前記第2燃料噴射弁により排気行程において燃料噴射を行う、車両用内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記車両用内燃機関の運転条件がノッキングの発生条件であるときに、少なくとも燃料噴射量の一部を前記第1燃料噴射弁で吸気行程において噴射する、請求項2記載の車両用内燃機関の燃料噴射制御装置。
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