JP2014185524A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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重正 廣岡
Akira Tomimatsu
亮 冨松
Takahiro Tsukakoshi
崇博 塚越
Kazuhisa Matsuda
和久 松田
Takuya Okubo
拓哉 大久保
Koichi Hoshi
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】
内燃機関の燃焼ガスに含まれる炭化水素(HC)を削減するために、始動時に多くの燃料を燃焼室25に供給し、燃焼させることによって、回転速度を急速に上昇させる。
【解決手段】
本発明の実施形態に係る内燃機関10は、吸気ポート31に燃料噴射を行う、エンジンECU90(制御装置)を備えた内燃機関である。本制御装置は、第1のサイクルでは吸気弁32の開弁中に燃料を噴射し、第2のサイクル以降は吸気弁32の開弁前の排気行程中に燃料を噴射することにより、燃料の不完全燃焼を防ぎ、HCの排出を低減させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料を吸気ポートに噴射するポート噴射式内燃機関の制御装置に関する。
車両に搭載される内燃機関は、一般にその排気行程にて燃焼室(以下、「シリンダ」とも称呼される。)から排出される燃焼ガスに含まれる炭化水素(以下、「HC」とも称呼される。)等の有害物質を浄化するための触媒装置を備える。本明細書では、燃焼室から排出されるガスは「燃焼ガス」と称呼され、触媒装置を経て外気へ排出されるガスは「排ガス」と称呼される。
しかし、内燃機関が冷間始動するとき等、触媒の温度が活性化温度よりも低い場合、触媒内におけるHCの酸化が促進されず、燃焼ガスに含まれるHCの多くがそのまま外気に排出されてしまう。そこで、HCが外気へ排出される量を低減するために、内燃機関の冷間始動時の燃焼ガスに含まれるHCの量を低減させる内燃機関の始動制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された内燃機関の始動制御装置(以下、「従来装置」とも称呼される。)は、始動時の第1のサイクルに対しては、吸気弁が開く前に燃料の噴射を開始し、吸気弁が開いている間に噴射を終了する。また、従来装置は、第2のサイクル以降のサイクルに対しては、吸気弁が開く前に燃料の噴射を完了する。なお、本明細書において、「吸気弁が開く」とは「吸気弁が開くことにより、吸気ポートと燃焼室とが連通する状態になる」ことを意味し、「吸気弁が閉じる」とは「吸気弁が閉じることにより、吸気ポートと燃焼室とが遮断される」ことを意味する。また、「排気弁が開く」及び「排気弁が閉じる」についても同様である。
特開2010−48194号公報
初めに、燃焼ガスにHCが混入する原因について説明する。燃料噴射弁から吸気ポートに対して噴射された燃料は、吸気ポート又はシリンダ内で気化、或いは、霧化し、内燃機関の外部から吸入された空気と混ざり混合気を形成する。混合気は、シリンダ内で圧縮され、点火プラグによって点火され、燃焼する。
しかし、気化・霧化せずにシリンダ内の内壁面に付着した燃料の一部は、燃焼行程において良好に燃焼せず、HCとなってシリンダ内壁面近傍に残留する。この残留HCの一部は、その後の排気行程において上昇するピストンによって掻き揚げられ、燃焼ガスとしてシリンダ外へ排出される。
従って、燃焼ガスに含まれるHCの量を低減させるためには、シリンダ内に流入した燃料の多くが内壁面に付着すること無く完全燃焼する必要がある。そのため、燃料噴射弁から噴射される燃料が、シリンダ内で点火されるまでの間に、良好に気化・霧化していることが重要である。
次に、燃料噴射弁から噴射された燃料が、気化・霧化せずにシリンダ内壁面に付着する原因について説明する。燃料噴射弁から燃料が噴射されるタイミングは、(1)吸気弁が閉じているとき、例えば、排気行程中に燃料が噴射される排気行程噴射と、(2)吸気弁が開いてシリンダ内に混合気が吸入される吸気行程中に燃料が噴射される吸気行程噴射と、の2種類に大別される。
(1)燃料が排気行程中に噴射される場合、その燃料の一部は吸気ポート内で気化・霧化し、残りは吸気弁の傘裏部及び吸気ポート内壁面等に付着する。付着した燃料も、一部はその後、気化・霧化する。その後、吸気弁が開いたとき、例えば、ピストンが降下することによって低下したシリンダ内の気圧が、吸気ポート内の気圧よりも低い場合(この圧力差は、「負圧」とも称呼される。)、吸気ポートからシリンダ内への気流が発生する。吸気ポート内で気化・霧化していた燃料は、この気流と共にシリンダ内に流れ込み混合気を形成する。また、吸気ポート内壁面等に付着していた燃料の一部は、吸入気流によってシリンダ内に流れ込み、シリンダ内壁面に付着する。
ところで、油滴(例えば、吸気弁から噴射された燃料)の気化速度は、油滴の周囲の気流(例えば、内燃機関が外部から取り込んだ吸気)の流速と正の相関を有し、また、油滴の粒径の2乗に反比例することが知られている。そのため、負圧が大きい場合、吸気ポートからシリンダ内へ流れる混合気の流入速度(流速)が高くなるため、燃料は速やかに気化する。或いは、気化しなかった燃料の一部は気流に巻き込まれて霧化する。また、霧化した燃料は、例えば、吸気ポート内壁面に付着した燃料と比較して粒径が小さいため、その後の燃焼までの間に気化し易くなる。
一方、負圧が小さい場合、吸気弁が開いたときに吸気口を流れる混合気の流速が低くなるため、燃料の気化・霧化が良好に進行しない。その結果、吸気弁の傘裏部及び吸気ポート内壁面等に付着した燃料の一部は、気化・霧化することなく、そのままの状態を維持する。また、吸気弁の傘裏部等に付着した燃料の残りの一部はシリンダ内に流入する(つまり、シリンダ内壁面に付着する。)。上記の通り、シリンダ内壁面に付着した燃料はHCの発生原因となり得る。
(2)燃料が吸気行程中に噴射される場合、その燃料は吸気流と共にシリンダ内に流入するため、排気行程噴射と比較して、吸気ポート内壁面及び吸気弁の傘裏部等に付着する燃料の量は少なくなり、且つ、シリンダ内に流入する燃料の量は増加する。
しかし、吸気口からシリンダ内に流入した燃料の一部が、「シリンダ内の吸気口とは反対側にある排気口側の内壁」に付着する。吸気行程噴射を行うときに負圧が高ければ、シリンダ内に流入する気流の速度は上昇するため、このシリンダ内壁への燃料の付着が増加する。上記の通り、シリンダ内壁に付着した燃料はHCの発生原因となり得る。
上述した内容をまとめると、負圧が高い場合、即ち、内燃機関の回転速度が高い場合、排気行程噴射によってHCの排出を低減することが可能となる。一方、負圧が低い場合、即ち、内燃機関の始動時等の回転速度が低いとき、吸気行程噴射によってHCの排出を減らすことができる。換言すれば、内燃機関の始動時には、吸気行程噴射を行うこと、及び、回転速度を急速に上昇させること、並びに、回転速度が上昇した後は排気行程噴射を行うこと、がHCの削減には有効である。
上記の従来装置は、始動時の第1のサイクルにおいて、吸気弁の開タイミングの前に燃料噴射を開始し、吸気弁の閉タイミングの前に燃料噴射を完了する。そのため、吸気弁が開く前に噴射された燃料は吸気弁の傘裏部及び吸気ポート内壁面等に付着する。しかし、第1のサイクルは、クランキングによる回転であって、その回転速度が低いため、負圧が小さく、回転速度が高い場合と比較して、吸気弁が開いたときの吸気流の流速が低い。
その結果、吸気弁の傘裏部等に付着した燃料の気化・霧化が促進されず、この燃料はそのままの状態を維持して初爆に寄与しない。そのため、従来装置は、第1のサイクルにおける燃焼によって充分な出力が得られず、回転速度が急速に上昇しない。一方、従来装置は、第2のサイクル以降のサイクルにおいて、排気行程中に燃料を噴射する。しかし、上述した通り、回転速度が充分に上昇していない状況にて排気行程噴射を行うことはHCの増加に繋がり得る。即ち、従来装置は、排気行程噴射を行うのに先立ち回転速度を上昇させておくことに関する配慮がなされていない。
そこで、本発明の目的の一つは、内燃機関の始動時に多くの燃料を燃焼させ、回転速度を急速に上昇させることによって、燃焼ガス中のHCを低減させる内燃機関の制御装置を提供することである。
上記目的を達成するための本発明の内燃機関の制御装置(以下、「本発明装置」とも称呼される。)は、
気筒に連通した吸気ポートに配設された吸気弁と、
前記吸気弁を駆動することにより前記吸気ポートと燃焼室とを連通させ或いは遮断する吸気弁駆動機構と、
前記吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
を備えた内燃機関に適用され、前記燃料噴射弁から前記燃料を噴射させる制御部を備える。
更に、前記制御部は、
クランキング開始後に最初に前記燃料を噴射する第1のサイクルに対しては前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室と連通させてから遮断するまでの間に前記燃料を噴射させ、
前記第1のサイクルに続く第2のサイクル以降のサイクルに対しては前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室とを連通させる前に前記燃料を噴射させる、
ように構成される。
本発明装置によれば、始動時の第1のサイクルに対して吸気行程噴射を行うことによって、シリンダ内により多くの燃料を供給し、燃焼させることが可能となる。その結果、内燃機関は高い出力を得て回転速度を急速に上昇させることが可能となる。一方、第1のサイクルにおいては、内燃機関の回転速度が低いために吸気行程における吸入空気の流速が遅く、「シリンダ内の吸気口とは反対側にある排気口側の内壁」に付着する燃料の量は少ないため、吸気行程噴射によるHCの増加を抑えることができる。更に、本発明装置によれば、第1のサイクルに対する吸気行程噴射によって回転速度が上昇した後の第2のサイクル以降に対して排気行程噴射を行う。従って、上述した理由により第2のサイクル以降においても、HCの排出を低減させることが可能となる。
また、第1のサイクルに対して燃料噴射を行う吸気行程において、吸気口の開口面積を大きくすることができれば、吸気弁の傘裏部等に付着する燃料を増加させること無く、吸入空気と共により多くの燃料を、シリンダ内に供給することが可能となる。
即ち、本発明装置の一態様において、前記吸気弁駆動機構は、前記吸気弁のリフト量を変更可能に構成され、
前記制御部は、前記第1のサイクルにおいて前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室とを連通させている場合の同吸気弁のリフト量が、前記第2のサイクル以降のサイクルにおいて前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室とを連通させている場合の同吸気弁のリフト量よりも大きくなるように、前記吸気弁駆動機構を制御する、
ように構成されることが好適である。
この態様によれば、第1のサイクルに対して、吸入口の吸入空気が流れる箇所の断面積を大きくすることが可能となるため、より多くの燃料をシリンダ内に供給することができる。その結果、内燃機関は更に高い出力を得て回転速度をより急速に上昇させることが可能となる。
更に、この態様によれば、第2のサイクル以降のサイクルに対しては、吸気弁のリフト量が小さくなるため、吸気口の混合気が流れる箇所の断面積が小さくなる。その結果、吸気弁周辺の混合気の流速が上昇し、燃料の気化・霧化が促進される。
更に、前記制御部は、
前記第1のサイクルにおいて、前記吸気弁により、前記吸気ポートと前記燃焼室とが吸気上死点よりも進角側で連通され且つ吸気下死点の近傍で遮断されるように前記吸気弁駆動機構を制御し、
前記第1のサイクルに対して噴射される燃料の一部又は全部の噴射を前記吸気上死点よりも進角側で行う、
ように構成されることが好適である。
この態様によれば、第1のサイクルに対して吸気弁が吸気上死点よりも前に開くため、シリンダ内から吸気ポートへの空気の流れ(以下、「吹き返し」とも称呼される。)が発生する。更に、第1のサイクルに対して噴射される燃料の一部又は全部の噴射は吸気上死点よりも前に行われる。その結果、噴射された燃料(噴霧)は、吹き返しの気流と衝突し、攪拌され、気化・霧化が促進される。その後、クランク角度が吸気上死点を越えたとき、負圧が発生し、この燃料はシリンダ内に吸引される。
また、吸気弁が吸気下死点近傍のタイミングにて閉じるため、他のタイミングにて閉じる場合と比較して、シリンダ内に多くの混合気を吸入することが可能となる。その結果、第1のサイクルの燃焼行程において多くの燃料を燃焼させることができ、回転速度をより急速に上昇させることができる。
更に、前記制御部は、
前記第2のサイクル以降のサイクルにおいて、
前記吸気弁により、前記吸気ポートと前記燃焼室とが吸気上死点よりも遅角側で連通され且つ吸気下死点の近傍で遮断されるように前記吸気弁駆動機構を制御する、
ように構成されることが好適である。
この態様によれば、ピストンが降下することによってシリンダ内の圧力が下がり、負圧が発生したタイミングで吸気弁が開く。吸気弁が開いた直後はリフト量が小さいため、吸気口の混合気が流れる箇所の断面積が小さい。その結果、吸気弁周辺の混合気の流速が上昇し、燃料の気化・霧化が促進される。
一方、吸気弁が吸気下死点近傍のタイミングにて閉じるため、他のタイミングにて閉じる場合と比較して、実質的な圧縮比が上がり、シリンダ内に多くの混合気を吸入することが可能となる。その結果、第2のサイクル以降のサイクルにおいて、より多くの空気(酸素)をシリンダ内に閉じ込めた状態で燃焼が発生するため、上記の気化・霧化した燃料の多くは不完全燃焼することなく安定して燃焼する。以上のことから、この態様によれば、HCの発生量を低減することができる。
或いは、前記制御部は
前記第2のサイクル以降のサイクルにおいて、
前記吸気弁により、前記吸気ポートと前記燃焼室とが吸気上死点よりも進角側で連通され且つ吸気下死点よりも進角側で遮断されるように前記吸気弁駆動機構を制御する、
ように構成されることが好適である。
この態様によれば、吸気弁が吸気上死点よりも前のタイミングにて開くため、吹き返しが発生する。第2のサイクル以降のサイクルにおける吹き返しでは、高温の燃焼ガスが吸気ポートへ流入する。そのため、排気行程にて既に噴射された燃料の温度が上昇し、その燃料の気化・霧化が促進される。
更に、吸気弁が吸気下死点よりも前のタイミングにて閉じるため、「ピストンの降下速度が最も高くなるタイミング(即ち、クランク角度が吸気上死点後90°となるタイミング)」と、「吸気弁が閉じる直前であってそのリフト量が微小であるタイミング」と、がほぼ一致する。従って、吸気弁が閉じる直前において吸気弁の周囲を通過してシリンダ内に流入する吸入空気(混合気)の流速が高くなる。その結果、吸気弁の開弁の前に噴射されることにより吸気弁の傘裏部及び吸気ポート内壁面等に付着している燃料の気化・霧化を促進することができる。加えて、吸気弁が閉じる直前において混合気の流速が高くなっても、その時点においてはピストンが既に半分程度降下しているため、混合気の多くは「シリンダ内の吸気口とは反対側にある排気口側の内壁」に衝突することなく、シリンダ内下方に流れる。即ち、シリンダ内に吸入された燃料の内壁への付着が抑制される。以上のことから、この態様によれば、HCの発生量を低減することができる。
なお、本発明は、上記内燃機関の制御装置を搭載する車両にも係り、更に、上記内燃機関の制御装置にて使用される方法にも及ぶ。
本発明の各実施形態に係る制御装置が適用される内燃機関の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置が実行する始動時制御を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置が始動時制御を実行する際の処理を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る制御装置が実行する始動時制御を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態に係る制御装置が始動時制御を実行する際の処理を示したフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1実施形態に係る内燃機関の制御装置(以下、「第1装置」とも称呼される。)について説明する。第1装置は、図1に示した内燃機関10に適用される。内燃機関10は、ガソリンを燃料として用いる自動車用の4サイクル火花点火式内燃機関である。なお、図1に示されている内燃機関10は、4つの燃焼室、即ち、4つの気筒(以下、「シリンダ」とも称呼される。)を備えた多気筒内燃機関であり、図1には特定の1つの気筒のみの構成が示されているが、残りの気筒もこれと同じ構成を備えている。
この内燃機関10は、シリンダブロック部20、シリンダブロック部20の上部に固定されるシリンダヘッド部30、シリンダヘッド部30に設けられる点火制御系統40、シリンダブロック部20に空気と燃料との混合気を導入するための吸気系統50、シリンダブロック部20から排出されるガス(燃焼ガス)を内燃機関10の外部に放出するための排気系統60、アクセルペダル71、各種のセンサ81乃至88、及び、エンジンECU90を備えている。
シリンダブロック部20は、シリンダ21、ピストン22、コンロッド23、及び、クランクシャフト24を含む。ピストン22はシリンダ21内を往復動し、ピストン22の往復動がコンロッド23を介してクランクシャフト24に伝達され、これによりクランクシャフト24が回転するようになっている。シリンダ21の内壁面、ピストン22の上面、及び、シリンダヘッド部30の下面は、燃焼室25を形成している。
シリンダヘッド部30は、燃焼室25に連通した吸気ポート31、吸気ポート31を開閉する吸気弁32、吸気弁32を駆動するインテークカムシャフト33、燃料を吸気ポート31内に噴射する燃料噴射弁34、燃焼室25に連通した排気ポート35、排気ポート35を開閉する排気弁36、排気弁36を駆動するエキゾーストカムシャフト37、及び、吸気弁32の開閉タイミングとリフト量とを変更する可変バルブタイミング・リフト機構38を含む。燃料噴射弁34から噴射される燃料と吸気系統50を通過した空気とは混合され、その混合されたガス(混合気)が燃焼室25に導入される。
点火制御系統40は、燃焼室25内の混合気中に火花を生じさせることによって混合気を点火する点火プラグ41、及び、点火プラグ41に放電のためのエネルギーを供給するとともに同放電を制御する放電制御装置42を含む。
吸気系統50は、吸気ポート31を介してそれぞれの気筒に連通されたインテークマニホールド51、インテークマニホールド51の上流側の集合部に接続された吸気管52、吸気管52の端部に設けられたエアクリーナ53、吸気管52の開口面積(開口断面積)を変更することができるスロットル弁(吸気絞り弁)54、及び、指示信号に応じてスロットル弁54を回転駆動するスロットル弁アクチュエータ54aを含む。吸気ポート31、インテークマニホールド51、及び、吸気管52は、吸気通路を構成している。
排気系統60は、排気ポート35を介してそれぞれの気筒に連通されたエキゾーストマニホールド61、エキゾーストマニホールド61の下流側の集合部に接続された排気管62、及び、排気管62に設けられた排ガス浄化用触媒(三元触媒)63を含む。排気ポート35、エキゾーストマニホールド61、及び、排気管62は、排気通路を構成している。
内燃機関10の外部には、内燃機関10に加速要求、及び、要求トルクなどを入力するためのアクセルペダル71が設けられている。アクセルペダル71は、内燃機関10を搭載する車両の乗員によって操作される。
さらに、各種のセンサ81乃至88について具体的に述べると、内燃機関10は、吸入空気量センサ81、スロットル弁開度センサ82、カムポジションセンサ83、クランク角度センサ84、水温センサ85、上流側酸素濃度センサ86、下流側酸素濃度センサ87及びアクセル開度センサ88を含む。
吸入空気量センサ81は、吸気通路(吸気管52)に設けられている。吸入空気量センサ81は、吸気管52内を流れる空気の質量流量である吸入空気量(すなわち、内燃機関10に吸入される空気の質量)に応じた信号を出力するようになっている。この信号に基づいて吸入空気量Gaが取得される。
スロットル弁開度センサ82は、スロットル弁54の近傍に設けられている。スロットル弁開度センサ82は、スロットル弁54の開度に応じた信号を出力するようになっている。この信号に基づいてスロットル弁開度TAが取得される。
カムポジションセンサ83は、インテークカムシャフト33の近傍に設けられている。カムポジションセンサ83は、インテークカムシャフトが90°回転する毎に(すなわち、クランクシャフト24が180°回転する毎に)1つのパルスを有する信号を出力するようになっている。この信号に基づいてインテークカムシャフト33の回転位置(カムポジション)が取得される。
クランク角度センサ84は、クランクシャフト24の近傍に設けられている。クランク角度センサ84は、クランクシャフト24が10°回転する毎に幅の狭いパルスを有する信号を出力するとともに、クランクシャフト24が360°回転する毎に幅の広いパルスを有する信号を出力するようになっている。これら信号に基づいてクランクシャフト24の回転速度NEが取得される。
しかし、内燃機関10は4サイクル内燃機関であって、クランクシャフト24が2回転することにより吸気、圧縮、膨張及び排気の各工程が完了するため、クランク角度センサ84からの信号のみによって、内燃機関10の各気筒がどの行程にあるのか(例えば、吸気行程であるのか、或いは、膨張行程であるのか)は判別できない。そこで、カムポジションセンサ83及びクランク角度センサ84の出力信号を組み合わせることによって、即ち、カムポジション及びクランクシャフト角度の組合せに基づいて、各気筒の行程及びクランク角度が取得される。
水温センサ85は、シリンダ21に設けられている冷却水の通路に設けられている。水温センサ85は、冷却水の温度に応じた信号を出力するようになっている。この信号に基づいて冷却水温度THWが取得される。
上流側酸素濃度センサ86及び下流側酸素濃度センサ87は、触媒63の上流側、及び、下流側の排気通路に設けられている。上流側酸素濃度センサ86及び下流側酸素濃度センサ87は、触媒63に導入される燃焼ガス、及び、触媒63から排出される排ガスの酸素濃度に応じた信号を出力するようになっている。
アクセル開度センサ88は、アクセルペダル71に設けられている。アクセル開度センサ88は、アクセルペダル71の開度に応じた信号を出力するようになっている。この信号に基づいてアクセルペダル開度Accpが取得される。
エンジンECU90は、内燃機関10を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。エンジンECU90は、CPU91、CPU91が実行するプログラム、テーブル(マップ、マッピング情報)、及び、定数などをあらかじめ記憶しているROM92、CPU91が必要に応じて一時的にデータを格納するRAM93、電源が投入された状態でデータを格納すると共に格納したデータを電源が遮断されている間も保持するバックアップRAM94、及び、A/Dコンバータを含むインタフェース95を含む。CPU91、ROM92、RAM93、バックアップRAM94、及び、インタフェース95は、互いに双方向バスで接続されている。
インタフェース95は、上記の各種のセンサ81乃至88と接続され、CPU91にそれらセンサから出力される信号を伝えるようになっている。さらに、インタフェース95は、燃料噴射弁34、可変バルブタイミング・リフト機構38、点火制御系統40、及び、スロットル弁アクチュエータ54aと接続され、CPU91の指示に応じてそれらに指示信号を送るようになっている。
次に、第1装置が実行する内燃機関10の始動時の制御(以下、「始動時制御」とも称呼される。)について図2を参照しながら説明する。第1装置は、始動時制御を以下の2つの段階に分けて行う。即ち、この2つの段階は(1)始動時(クランキング開始後)の第1のサイクル(初爆)、及び、(2)第1のサイクルに続く第2のサイクルから暖機運転が完了するまで、即ち、触媒の温度が活性化温度に達するまで(以下、「初期運転状態」とも称呼される。)、である。暖機運転の後は、「通常運転状態」となる。
なお、エンジンECU90が行う、可変バルブタイミング・リフト機構38に対する制御、及び、それに伴う吸気弁32の開閉は、内燃機関10の備える全気筒共通に実行される。一方、それ以外の、「燃料噴射弁34等の各気筒がそれぞれ備える機構」に対するエンジンECU90の制御は、各気筒それぞれに対して独立に行われる。
内燃機関10の始動時に、図1に図示しないスタータ(セルモータ等の電動機)によってクランクシャフト24が回転させられる。エンジンECU90は、カムポジションセンサ83及びクランク角度センサ84が出力する信号に基づいて、特定の気筒のクランク角度が排気BDC(下死点)から吸気TDC(上死点)に移行していると判定したとき、始動時制御を開始する。具体的には、図2(A)に示すように、エンジンECU90は、吸気弁32の開弁時のリフト量が最大(第1リフト量)となるように可変バルブタイミング・リフト機構38を設定する。更に、エンジンECU90は、クランク角度が吸気TDCよりも進角側の所定の角度に達したとき、吸気弁32を開弁(IVO)する。より具体的には、エンジンECU90は、吸気弁の開弁(IVO)のタイミング、及び、後述する閉弁(IVC)のタイミングが、それぞれ所定のクランク角度となるように可変バルブタイミング・リフト機構38を設定する。これにより、吸気弁開弁時からクランク角度が吸気TDCに至るまでの期間、燃焼室25から吸気ポート31へ流れる吹き返しの気流が発生する。
エンジンECU90は、吸気弁32の開弁後、クランク角度が吸気TDCに達する前に燃料噴射弁34による燃料噴射を開始する。エンジンECU90は、初爆にてより多くの出力を得られるように、始動時の第1のサイクルに対して噴射する燃料の量を、第2のサイクル以降のサイクルに対して噴射する量よりも多くなるように設定する。噴射された燃料は上記の吹き返しの気流と衝突するので、その燃料の気化・霧化が促進される。
その後、クランク角度が吸気TDCに達した後、ピストン22が降下し始めると負圧が発生し、吸気ポート31から燃焼室25への気流が起こる。エンジンECU90は、クランク角度が吸気BDCに達する前に、燃料噴射を終了し、更に、吸気BDC近傍の所定のクランク角度にて吸気弁32を閉弁(IVC)する。
その後、燃焼室25の混合気は、上昇するピストン22によって圧縮される。エンジンECU90は、クランク角度が圧縮TDCの遅角側の所定の角度に達したとき、放電制御装置42を制御して点火プラグ41から火花を発生させ、燃焼室25にある混合気を点火する。
第1のサイクルにおいては、吸気弁32の開弁時のリフト量が最大に設定され、且つ、燃料噴射弁34から噴射される燃料の量も多くなるように設定されている。そのため、多くの燃料が燃焼室25に供給され、燃焼時に多くのエネルギーが発生する。その結果、クランクシャフト24、即ち、内燃機関10の回転速度NEは急速に上昇する。
燃焼の後、クランク角度が排気BDC近傍の所定の角度に達したとき、エンジンECU90は、排気弁36を開弁(EVO)し、燃焼ガスを燃焼室25から排気ポート35へ排出する。エンジンECU90は、第2のサイクル以降の燃料噴射をこの排気行程中に行う。具体的には、図2(B)に示すように、エンジンECU90は、排気行程中であってクランク角度が吸気TDCよりも進角側の所定の角度に達したとき、燃料噴射弁34による燃料噴射を開始する。噴射された燃料は吸気ポート31の内壁及び吸気弁32の傘裏部等に付着する。
エンジンECU90は、クランク角度が吸気TDC近傍の所定の角度に達したとき、排気弁36を閉弁(EVC)し、燃焼ガスの排気を完了する。また、エンジンECU90は、燃料噴射を排気弁36が閉弁(EVC)するまでに終了する。
その後、エンジンECU90は、クランク角度が吸気TDCの遅角側の所定の角度に達したとき、吸気弁32を開弁(IVO)する。更に、エンジンECU90は、吸気弁32の開弁時のリフト量が最小(第1リフト量よりも小さい第2リフト量)となるように可変バルブタイミング・リフト機構38を設定する。吸気弁32の開弁直後はリフト量が小さく、また、吸気弁32の開度が最大となったときであっても第1のサイクルの開弁時と比較してリフト量が小さい。そのため、吸気口の混合気が流れる箇所の断面積が小さく、その結果、流速が上昇し、吸気ポート31の内壁及び吸気弁32の傘裏部等に付着していた燃料の気化・霧化が促進される。
エンジンECU90は、クランク角度がBDC近傍の所定の角度にて吸気弁32を閉弁(IVC)する。このタイミングにて吸気弁32を閉弁することによって、燃焼室25内に多くの混合気を吸入することが可能となる。
その後、燃焼室25内の混合気は、圧縮され、点火される。エンジンECU90は、内燃機関10の暖機運転が完了するまで、この第2のサイクルと同様の制御を行う。
次に、エンジンECU90の詳細な作動について、図3に示したフローチャートを参照しながら説明する。図3は、内燃機関10の運転状態、即ち、(1)始動時の第1のサイクル(初爆)、(2)初期運転状態、及び、(3)暖機運転完了後の通常運転状態、のそれぞれに対するエンジンECU90の処理内容を表している。
エンジンECU90のCPU91(以下、単に「CPU」と称呼される。)は、内燃機関10が搭載された車両の、図1に図示されていないエンジンスイッチが「ON」又は「START」に切り替えられ、エンジンECU90が作動中であるとき、所定時間が経過する毎に図3のルーチン(始動時制御)を実行する。
即ち、CPUは、所定のタイミングにてステップ300から処理を開始し、ステップ305に進み、内燃機関10の冷却水温度THWが、所定の温度閾値THWthよりも低いか否かを判定する。CPUは、「吸気ポート31の内壁及び吸気弁32の温度」並びに触媒63の温度等に相関を有する情報として冷却水温度THWを取得する。
内燃機関10の始動時に冷却水温度THWが温度閾値THWth以上である場合、この始動は、いわゆる冷間始動では無い。換言すれば、内燃機関10の暖機運転が既に終了していると見做すことが可能である。そのため、CPUは始動時制御を実施する必要がない。即ち、この場合、CPUはステップ305にて「No」と判定し、ステップ360に進む。ステップ360乃至ステップ370は、内燃機関10の暖機運転の終了後に実行される、通常運転状態の制御である。ステップ360乃至ステップ370での処理については後述する。
一方、冷却水温度THWが温度閾値THWthより低い場合、CPUは始動時制御を行う必要がある。即ち、この場合、CPUはステップ305にて「Yes」と判定し、ステップ310に進む。
ステップ310にてCPUは、各気筒(シリンダ)の運転状態が始動時の第1のサイクルであるか否かを判定する。具体的には、CPUは、ステップ310に進んだ時点が、エンジンスイッチが「ON」又は「START」に切り替えられることにより内燃機関10のクランキングが開始された後において、「吸気行程を開始する気筒が特定された時点」から「その気筒を含め4つの気筒(全気筒)が吸気行程を終了する時点」までの期間(第1期間)内であるか否かを判定する。CPUは、ステップ310に進んだ時点が第1期間内であれば、運転状態が第1のサイクルにあると判定する。なお、CPUは、回転速度NEが初爆完了判定用閾値NEthよりも低いか否かを判定することにより、その気筒の初爆が完了しているか否かの情報を取得し、全ての気筒において初爆が完了していなければ、第1のサイクルであると判定してもよい。CPUは、運転状態が第1のサイクルであると判定するとステップ310からステップ315へ進む。一方、運転状態が第1のサイクルでなければ、CPUは、運転状態が初期運転状態(第2のサイクル以降であって暖気運転完了前)であると判断し、ステップ310にて「No」と判定してステップ330へ進む。
ステップ315乃至ステップ325は、CPUが第1のサイクルに対して行う処理である。ステップ315にてCPUは、冷却水温度THWに基づいて燃料噴射量tauを設定する。上記の通り、本ステップにて設定される燃料噴射量tauには、初期運転状態等にて同じ冷却水温度THWに対して設定される燃料の量よりも多い量が設定される。
より具体的には、CPUは、ROM92内に保持されている、冷却水温度THWから初爆燃料噴射量taustを得るためのマッピング情報を参照する。そして、CPUは、得られた初爆燃料噴射量taustを燃料噴射量tauとして設定する。
ところで、内燃機関の始動時は、吸気ポート内壁、吸気弁の傘裏部及びシリンダ内壁等に付着燃料が存在していない。そのため、第1のサイクルに対して噴射された燃料はこれらの壁面に付着しやすい。しかし、微小な付着燃料は燃焼せずに、そのまま壁面に残留し続けるため、HCの発生には寄与しない。即ち、CPUが、第1のサイクルに対して多くの燃料を噴射し、シリンダ内に吸引される燃料量を増やしても、燃焼ガスに含まれるHCは少ない。
次に、CPUはステップ320に進み、燃料噴射タイミングを設定する。上記の通り、CPUは、第1のサイクルに対しては吸気行程噴射を行うため、燃料噴射が、「吸気弁32の開弁(IVO)後、且つ、吸気TDCの進角側」に開始され、且つ、吸気弁32の閉弁(IVC)までに終了するように燃料噴射タイミングを設定する。なお、実際の、燃料噴射弁34からの燃料噴射は、各気筒のクランク角度が、この設定された燃料噴射タイミングに合致したときにそれぞれ行われる。
次に、CPUはステップ325に進み、吸気弁32の開弁及び閉弁のタイミング並びにリフト量を設定する。上記の通り、CPUは、第1のサイクルに対しては、開弁(IVO)が吸気TDCの進角側、及び、閉弁(IVC)が吸気BDC近傍となり、且つ、吸気弁32のリフト量が最大(第1リフト量)となるように、可変バルブタイミング・リフト機構38を設定する。次に、CPUは、ステップ395に進み、本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、CPUがステップ310の処理を行う時点において、その時点が第1のサイクルでなければ、CPUはステップ330及びステップ335に進む。ステップ330にてCPUは、吸入空気量センサ81から出力された信号に基づいて吸入空気量Gaを算出する。
次に、CPUはステップ335に進み、内燃機関10の始動後(クランキング開始後)の経過時間ETが所定の閾値ETthより短いか否かを判定する。経過時間ETが閾値ETth以上である場合、CPUは内燃機関10の暖機運転が終了していると判断する。即ち、CPUは、ステップ335にて「No」と判定し、ステップ360に進む。
一方、経過時間ETが閾値ETthより短い場合、CPUは初期運転状態に対する処理を行う。即ち、CPUは、ステップ335にて「Yes」と判定し、ステップ345に進む。
ステップ340にてCPUは、内燃機関10の運転状態がアイドリングであるか否かを判定する。具体的には、アクセル開度センサ88から取得したアクセル開度が所定のアクセル開度閾値以下であれば、CPUは、内燃機関10の運転状態がアイドリングであると判断する。即ち、CPUは、ステップ340にて「Yes」と判定し、ステップ345に進む。
一方、アクセル開度が所定のアクセル開度閾値より大きければ、CPUは、内燃機関10の運転状態がアイドリングではないと判断する。この場合、CPUは、通常運転状態に対する処理を行う。即ち、CPUは、ステップ340にて「No」と判定し、ステップ360に進む。
ステップ345にてCPUは、冷却水温度THW及び吸入空気量Ga等に基づいて燃料噴射量tauを算出する。具体的には、燃料噴射量tauは、所定の補正係数k、吸入空気量Ga、及び、目標空燃比AFに基づいて算出される。更に、冷却水温度THWが所定の閾値よりも低いとき、「1」よりも大きい値を冷間増量値αとして設定し、その冷間増量値αを燃料噴射量tauに乗じることにより、最終的な燃料噴射量tauが算出される(tau=k*α*Ga/AF)。
次に、CPUは、ステップ350に進み、燃料噴射タイミングを設定する。上記の通り、CPUは、初期運転状態では排気行程噴射を行うため、燃料噴射が後のステップ355にて設定させる吸気弁32の開弁(IVO)よりも前に完了するよう燃料噴射タイミングを設定する。なお、実際の、燃料噴射弁34からの燃料噴射は、各気筒のクランク角度が、この設定された燃料噴射タイミングに合致したときにそれぞれ行われる。
次に、CPUはステップ355に進み、吸気弁32の開弁及び閉弁のタイミング並びにリフト量を設定する。上記の通り、CPUは、初期運転状態では吸気弁32のリフト量が最小(第2リフト量)となり、且つ、開弁(IVO)が吸気TDCの遅角側、及び、閉弁(IVC)が吸気BDC近傍、となるように可変バルブタイミング・リフト機構38を設定する。次に、CPUは、ステップ395に進み、本ルーチンを一旦終了する。
ステップ360乃至ステップ370は、CPUが通常運転状態において行う処理である。ステップ360にてCPUは、吸入空気量Gaに基づいて、周知の方法により燃料噴射量tauを算出する。
次に、CPUはステップ365に進み、周知の方法により燃料噴射タイミングを設定する。本実施例においては、CPUは、通常運転状態においても排気行程噴射を行う。なお、実際の、燃料噴射弁34からの燃料噴射は、各気筒のクランク角度が、この設定された燃料噴射タイミングに合致したときにそれぞれ行われる。
次に、CPUはステップ370に進み、周知の方法により吸気弁32の開弁及び閉弁のタイミング並びにリフト量を算出し、可変バルブタイミング・リフト機構38を設定する。次に、CPUは、ステップ395に進み、本ルーチンを一旦終了する。
以上説明したように、第1装置は
気筒に連通した吸気ポート(吸気ポート31)に配設された吸気弁(吸気弁32)と、
前記吸気弁を駆動することにより前記吸気ポートと燃焼室(燃焼室25)とを連通させ或いは遮断する吸気弁駆動機構(インテークカムシャフト33及び可変バルブタイミング・リフト機構38)と、
前記吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁(燃料噴射弁34)と、
を備えた内燃機関(内燃機関10)に適用され、前記燃料噴射弁から前記燃料を噴射させる制御部(エンジンECU90)を備える内燃機関の制御装置において、
前記制御部は、
クランキング開始後に最初に前記燃料を噴射する第1のサイクルに対しては前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室と連通させてから遮断するまでの間に前記燃料を噴射させ(図2(A)及び図3のステップ320)、
前記第1のサイクルに続く第2のサイクル以降のサイクルに対しては前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室とを連通させる前に前記燃料を噴射させる(図2(B)及び図3のステップ350)、
ように構成されている。
更に、前記吸気弁駆動機構(インテークカムシャフト33及び可変バルブタイミング・リフト機構38)は、前記吸気弁(吸気弁32)のリフト量を変更可能に構成され、
前記制御部(エンジンECU90)は、前記第1のサイクルにおいて前記吸気弁が前記吸気ポート(吸気ポート31)と前記燃焼室(燃焼室25)とを連通させている場合の同吸気弁のリフト量(第1リフト量)が、前記第2のサイクル以降のサイクルにおいて前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室とを連通させている場合の同吸気弁のリフト量(第2リフト量)よりも大きくなるように、前記吸気弁駆動機構を制御する(図2(A)及び(B)並びに図3のステップ325及びステップ355)、
ように構成されている。
更に、前記制御部(エンジンECU90)は、
前記第1のサイクルにおいて、前記吸気弁(吸気弁32)により、前記吸気ポート(吸気ポート31)と前記燃焼室(燃焼室25)とが吸気上死点よりも進角側で連通され且つ吸気下死点の近傍で遮断されるように前記吸気弁駆動機構(インテークカムシャフト33及び可変バルブタイミング・リフト機構38)を制御し(図2(A)及び図3のステップ325)、
前記第1のサイクルに対して噴射される燃料の一部又は全部の噴射を前記吸気上死点よりも進角側で行う(図2(A)及び図3のステップ320)、
ように構成されている。
更に、前記制御部(エンジンECU90)は、
前記第2のサイクル以降のサイクルにおいて、
前記吸気弁(吸気弁32)により、前記吸気ポート(吸気ポート31)と前記燃焼室(燃焼室25)とが吸気上死点よりも遅角側で連通され且つ吸気下死点の近傍で遮断されるように前記吸気弁駆動機構を制御する(図2(B)及び図3のステップ355)、
ように構成されている。
従って、第1装置は、始動時制御によって燃料の気化・霧化を促進し、その結果、燃焼ガスに含まれるHCの量を削減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る内燃機関の制御装置(以下、「第2装置」とも称呼される。)について説明する。第1装置は、初期運転状態において吸気弁32を、吸気上死点よりも遅角側で開弁し、且つ、吸気下死点近傍で閉弁していた。これに対し、第2装置は、図4(B)で示したように初期運転状態において吸気弁32を、吸気上死点よりも進角側で開弁し、且つ、吸気下死点よりも進角側で閉弁する点のみにおいて第1装置と相違する。
即ち、第2のサイクル以降のサイクルにおいて、第2装置のエンジンECU90は、クランク角度が吸気上死点よりも進角側の所定の角度に達したとき、吸気弁32を開弁(IVO)する。このとき既に燃料の噴射が完了しているため、その燃料は気化・霧化して吸気ポート31内に存在しているか、或いは、吸気弁32の傘裏部及び吸気ポート31内壁面等に付着している。更に、このときピストン22は上昇しているため、吹き返しが発生する。この吹き返しによって、高温の燃焼ガスが吸気ポート31へ流入する。そのため、吸気ポート31内の温度が上昇し、付着していた燃料の気化・霧化が促進される。
その後、エンジンECU90は、クランク角度が吸気BDCよりも進角側の所定の角度に達したとき、吸気弁32を閉弁(IVC)する。ピストンの降下速度は、クランク角度がATDC(吸気TDC後のクランク角度)=90°にて最も高くなる。本実施形態では、図4(B)に示すように、この「クランク角度がATDC=90°となるタイミング」と、「吸気弁が閉じる直前のリフト量が小さくなるタイミング」と、が一致するように、吸気弁32の閉弁タイミングが調整されている。
その結果、クランク角度がATDC=90°となったとき、吸気口周辺の吸入空気の流速が上昇し、燃料の気化・霧化が促進される。更に、このときピストンが既に半分程度降下しているため、吸入空気の多くは「シリンダ内の吸気口とは反対側にある排気口側の内壁」に衝突することなく、シリンダ内下方に流れる。即ち、シリンダ内に吸入された燃料の内壁への付着が抑制される。
エンジンECU90の詳細な作動について、図5のフローチャートに示す。ここでは、第1実施形態に係る第1装置との相違点について説明のみする。このフローチャートにおいては、図3のステップ355がステップ555に置換されている。
ステップ555にてCPUは、吸気弁32の開弁及び閉弁のタイミング並びにリフト量を設定する。上述の通り、CPUは、初期運転状態では、開弁(IVO)が吸気TDCの進角側、及び、閉弁(IVC)が吸気BDCの進角側となり、且つ、吸気弁32のリフト量が最小(第2リフト量)となるように、可変バルブタイミング・リフト機構38を設定する。次に、CPUは、ステップ395に進み、本ルーチンを一旦終了する。
以上説明したように、第2装置の制御部は、
クランキング開始後に最初に前記燃料を噴射する第1のサイクルに対しては前記吸気弁が前記吸気ポート(吸気ポート31)と前記燃焼室(燃焼室25)と連通させてから遮断するまでの間に前記燃料を噴射させ(図4(A)及び図5のステップ320)、
前記第1のサイクルに続く第2のサイクル以降のサイクルに対しては前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室とを連通させる前に前記燃料を噴射させる(図4(B)及び図5のステップ350)、
ように構成されている。
更に、前記吸気弁駆動機構(インテークカムシャフト33及び可変バルブタイミング・リフト機構38)は、前記吸気弁(吸気弁32)のリフト量を変更可能に構成され、
前記制御部(エンジンECU90)は、前記第1のサイクルにおいて前記吸気弁が前記吸気ポート(吸気ポート31)と前記燃焼室(燃焼室25)とを連通させている場合の同吸気弁のリフト量(第1リフト量)が、前記第2のサイクル以降のサイクルにおいて前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室とを連通させている場合の同吸気弁のリフト量(第2リフト量)よりも大きくなるように、前記吸気弁駆動機構を制御する(図4(A)及び(B)並びに図5のステップ325及びステップ555)、
ように構成されている。
更に、前記制御部(エンジンECU90)は、
前記第1のサイクルにおいて、前記吸気弁(吸気弁32)により、前記吸気ポート(吸気ポート31)と前記燃焼室(燃焼室25)とが吸気上死点よりも進角側で連通され且つ吸気下死点の近傍で遮断されるように前記吸気弁駆動機構(インテークカムシャフト33及び可変バルブタイミング・リフト機構38)を制御し(図4(A)及び図5のステップ325)、
前記第1のサイクルに対して噴射される燃料の一部又は全部の噴射を前記吸気上死点よりも進角側で行う(図4(A)及び図5のステップ320)、
ように構成されている。
更に、前記制御部(エンジンECU90)は
前記第2のサイクル以降のサイクルにおいて、
前記吸気弁(吸気弁32)により、前記吸気ポート(吸気ポート31)と前記燃焼室(燃焼室25)とが吸気上死点よりも進角側で連通され且つ吸気下死点よりも進角側で遮断されるように前記吸気弁駆動機構を制御する(図4(B)及び図5のステップ555)、
ように構成されている。
従って、第2装置は、始動時制御によって燃料の気化・霧化を促進し、その結果、燃焼ガスに含まれるHCの量を削減することが可能となるように構成されている。
以上、本発明に係る内燃機関の制御装置の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、本発明は、駆動用に内燃機関のみを備える車両はもとより、内燃機関と電動機との両方を備えるハイブリッド車両に搭載される内燃機関の制御装置にも及ぶ。
なお、第1実施形態及び第2実施形態では、エンジンECU90は、内燃機関10の暖機運転の完了を始動後の経過時間ETが所定の閾値ETthを超えているか否かに基づいて判定していた。しかし、制御部は、内燃機関の暖機運転の完了を、冷却水温度THW、又は、「吸入空気量Gaの積算値」が所定の閾値を超えているか否かに基づいて判定しても良い。或いは、制御部は、冷却水温度THW、及び、吸入空気量Gaの積算値の組合せに基づいて内燃機関の暖機運転の完了を判定しても良い。更に、触媒の温度が直接的に取得可能である場合、又は、触媒の温度の推定が可能である場合、制御部は、その触媒の温度に基づいて内燃機関の暖機運転の完了を判定しても良い。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、吸気ポート31を開閉するために吸気弁32及びインテークカムシャフト33が用いられていた。しかし、吸気弁32を開閉するために電磁弁が用いられてもよい。
10…内燃機関、20…シリンダブロック部、25…燃焼室、30…シリンダヘッド部、31…吸気ポート、32…吸気弁、40…点火制御系統、50…吸気系統、60…排気系統、90…エンジンECU90。

Claims (5)

  1. 気筒に連通した吸気ポートに配設された吸気弁と、
    前記吸気弁を駆動することにより前記吸気ポートと燃焼室とを連通させ或いは遮断する吸気弁駆動機構と、
    前記吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    を備えた内燃機関に適用され、前記燃料噴射弁から前記燃料を噴射させる制御部を備える内燃機関の制御装置において、
    前記制御部は、
    クランキング開始後に最初に前記燃料を噴射する第1のサイクルに対しては前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室と連通させてから遮断するまでの間に前記燃料を噴射させ、
    前記第1のサイクルに続く第2のサイクル以降のサイクルに対しては前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室とを連通させる前に前記燃料を噴射させる、
    ように構成された制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記吸気弁駆動機構は、前記吸気弁のリフト量を変更可能に構成され、
    前記制御部は、前記第1のサイクルにおいて前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室とを連通させている場合の同吸気弁のリフト量が、前記第2のサイクル以降のサイクルにおいて前記吸気弁が前記吸気ポートと前記燃焼室とを連通させている場合の同吸気弁のリフト量よりも大きくなるように、前記吸気弁駆動機構を制御する、
    ように構成された制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記制御部は、
    前記第1のサイクルにおいて、前記吸気弁により、前記吸気ポートと前記燃焼室とが吸気上死点よりも進角側で連通され且つ吸気下死点の近傍で遮断されるように前記吸気弁駆動機構を制御し、
    前記第1のサイクルに対して噴射される燃料の一部又は全部の噴射を前記吸気上死点よりも進角側で行う、
    ように構成された制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記制御部は、
    前記第2のサイクル以降のサイクルにおいて、
    前記吸気弁により、前記吸気ポートと前記燃焼室とが吸気上死点よりも遅角側で連通され且つ吸気下死点の近傍で遮断されるように前記吸気弁駆動機構を制御する、
    ように構成された制御装置。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記制御部は
    前記第2のサイクル以降のサイクルにおいて、
    前記吸気弁により、前記吸気ポートと前記燃焼室とが吸気上死点よりも進角側で連通され且つ吸気下死点よりも進角側で遮断されるように前記吸気弁駆動機構を制御する、
    ように構成された制御装置。
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