本発明は、通信システムに関するものであって、特に互いに異なる周波数帯域を有する信号を送信する信号送信装置および方法に関するものである。
「本発明は、知識経済部および情報通信研究振興院のIT基礎固有技術開発事業の一環として行われた研究から導出されたものである[課題固有番号:2008−F−001−02、課題名:移動通信無線接続方式の環境適応型自律制御技術研究]。」
一般的な無線通信システムにおいて、信号を送信する送信装置(または、送信機)と信号を受信する受信装置(または、受信機)の相互間には通信のための規格が決定されている。送信装置と受信装置はこのような規格によって信号を送受信する周波数帯域があらかじめ決定されている。
現在、無線通信システムでは一般的にあらかじめ決定された1つの周波数帯域のみを使用する。一例として、コード分割多重接続(Code Division Multiple Access、以下「CDMA」と称する)方式を使用する通信システムはランダムコードを使用して周波数帯域に信号を広めて信号を伝送する。このようなCDMA方式を使用する通信システムはあらかじめ決定された1つの周波数帯域を使用して通信する。
また、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下「OFDM」と称する)方式を使用する通信システムは、相互間に直交する複数の副搬送波(sub−carrier)を使用して信号を伝送する。このようなOFDM方式を使用する通信システムは、すべての副搬送波のうちで一部の副搬送波を使用しないこともできる。しかし、OFDM方式を使用する通信システムでも送信装置と受信装置間の通信に使用される1つの周波数帯域があらかじめ決定されている。
このように、以前の無線通信システムでは1つの無線(Radio Frequency、以下「RF」と称する)送信機を使用して信号を伝送した。しかし、現在提案されている多様な次世代無線通信システムでは限定された周波数資源を効率的に使用するために、あらかじめ決定された1つの周波数帯域でなく多様な周波数帯域を使用して通信しようとしている。アンテナを介して信号送信のための無線信号処理を行うRF送信機は制限された周波数帯域だけで無線信号処理ができる。
したがって、特定周波数帯域でなく複数の周波数帯域を使用する次世代無線通信システムは、信号を送信するために複数の周波数帯域各々に対応されるRF送信機を追加で備えてこそ通信が可能であるという問題があった。
解決しようとする課題
本発明の目的は、複数の周波数帯域を有する信号を1つの無線(RF)送信機を介して送信する信号送信装置および方法に関するものである。
本発明の他の目的は、複数の周波数帯域を有する信号を送信するためのRF送信機の個数を減少させた信号送信装置および方法に関するものである。
課題の解決手段
本発明の一実施形態による装置は、信号送信装置において、複数の周波数帯域各々に対応される基底帯域信号各々を分配する信号分配器と、前記分配された基底帯域信号各々を周波数帯域に応じて正の周波数信号と負の周波数信号のうち1つの信号に変換する周波数変換器と、前記正の周波数信号と前記負の周波数信号を合成して送信信号を生成する周波数合成器とを備え、前記正の周波数信号と前記負の周波数信号はあらかじめ設定された1つの中間周波数帯域に含まれた信号である。
また本発明の実施形態において、前記送信信号を無線信号に変換して送信する無線送信機をさらに備え、前記無線送信機が、前記中間周波数帯域の信号の送信を支援する。
また本発明の実施形態において、前記周波数変換器が、前記分配された基底帯域信号のうち、一部を正の周波数領域に含まれる正の周波数信号を生成する正の周波数変換部と、前記分配された基底帯域信号のうち、残り一部を負の周波数領域に含まれる負の周波数信号に変換する負の周波数変換部とを備える。
また本発明の実施形態において、前記周波数合成器が、前記正の周波数信号と負の周波数信号を合成する信号合成部と、前記正の周波数信号と前記負の周波数信号を前記中間周波数領域と異なる第2中間周波数領域に変換する中間周波数変換器とを備える。
また本発明の実施形態において、前記送信信号を無線信号に変換して送信する無線送信機をさらに備え、前記無線送信機が、前記第2中間周波数帯域の信号の送信を支援する。
また本発明の実施形態において、前記信号分配器が、前記基底帯域信号各々を前記正の周波数変換部と前記負の周波数変換部のうち、1つに分配する。
また本発明の実施形態において、前記信号分配器が、前記基底帯域信号のうちから1つの基底帯域信号を選択して分配する。
また本発明の実施形態において、前記周波数変換器が、前記選択された基底帯域信号を前記周波数合成器に提供するスイッチをさらに備える。
また本発明の実施形態において、前記周波数合成器が、前記提供された基底帯域信号を中心周波数領域に含まれる中心周波数信号に変換し、前記正の周波数信号、前記中心周波数信号、および前記負の周波数信号を合成する信号合成部と、前記正の周波数信号、前記中間周波数信号、および前記負の周波数信号を前記中間周波数領域と異なる第2中間周波数領域に変換する中間周波数変換器とを備え、前記中心周波数信号が、中間周波数帯域に含まれた信号である。
本発明の一実施形態による装置は、第1基底帯域信号を中間周波数帯域の負の周波数領域信号に変換するために第1サイン信号と第1コサイン信号との演算によって第1負の周波数信号と第2負の周波数信号を生成する負の周波数信号生成部と、第2基底帯域信号を中間周波数帯域の正の周波数領域信号に変換するために第2サイン信号と第2コサイン信号との演算によって第1正の周波数信号と第2正の周波数信号を生成する正の周波数信号生成部と、前記第1および第2負の周波数信号各々をレート整合し、前記第1および第2正の周波数信号各々をレート整合するレート整合部と、前記レート整合された第1負の周波数信号から前記レート整合された第1正の周波数信号を減算して第1周波数合成信号を生成して、前記レート整合された第2負の周波数信号に前記レート整合された第2正の周波数信号を加算して第2周波数合成信号を生成する信号合成部と、前記中間周波数帯域と異なる第2中間周波数帯域の信号に変換するために前記第1周波数合成信号に第3サイン信号を乗算し第1中間周波数信号を生成して、前記第1周波数合成信号に第3コサイン信号を乗算し第2中間周波数信号を生成する中間周波数変換部とを備え、前記第1基底帯域信号と前記第2基底帯域信号は互いに異なる周波数帯域の信号である。
また本発明の実施形態において、前記負の周波数信号生成部が、第1基底帯域信号の第1同位相信号に第1コサイン信号と第1サイン信号を各々乗算する第1乗算器と、第1基底帯域信号の第1直交位相信号に前記第1サイン信号と前記第1コサイン信号を各々乗算する第2乗算器と、前記第1コサイン信号が乗算された第1同位相信号から前記第1サイン信号が乗算された第1直交位相信号を減算して第1負の周波数信号を生成する第1結合器と、前記第1サイン信号が乗算された第1同位相信号と前記第1コサイン信号が乗算された第1直交位相信号を加算して第2負の周波数信号を生成する第2結合器とを備える。
また本発明の実施形態において、前記正の周波数信号生成部が、第2基底帯域信号の第2同位相信号に第2コサイン信号と第2サイン信号を各々乗算する第3乗算器と、第2基底帯域信号の第2直交位相信号に前記第2サイン信号と前記第2コサイン信号を各々乗算する第4乗算器と、前記第2コサイン信号が乗算された第2同位相信号から前記第2サイン信号が乗算された第2直交位相信号を減算して第1正の周波数信号を生成する第3結合器と、前記第2サイン信号が乗算された第2同位相信号と前記第2コサイン信号が乗算された第2直交位相信号を加算して第2正の周波数信号を生成する第4結合器とを備える。
本発明の一実施形態による装置は、第1基底帯域信号を中間周波数帯域の負の周波数領域信号に変換するために第1サイン信号と第1コサイン信号との演算によって第1負の周波数信号と第2負の周波数信号を生成する負の周波数信号生成部と、第2基底帯域信号を中間周波数帯域の正の周波数領域信号に変換するために第2サイン信号と第2コサイン信号との演算によって第1正の周波数信号と第2正の周波数信号を生成する正の周波数信号生成部と、前記第1および第2負の周波数信号各々をレート整合し、前記第1および第2正の周波数信号各々をレート整合するレート整合部と、前記レート整合された第1負の周波数信号に前記レート整合された第1正の周波数信号を加算して第1周波数合成信号を生成して、前記レート整合された第2負の周波数信号から前記レート整合された第2正の周波数信号を減算して第2周波数合成信号を生成する信号合成部とを備え、前記第1基底帯域信号と前記第2基底帯域信号は互いに異なる周波数帯域の信号である。
また本発明の実施形態において、前記負の周波数信号生成部が、第1基底帯域信号の第1同位相信号と第1直交位相信号各々を極変調して第1振幅信号と第1位相信号を生成する第1極変調部と、前記第1位相信号を第1コサイン信号に変換する第1コサイン変換部と、前記第1位相信号を第1サイン信号に変換する第1サイン変換部と、前記第1コサイン信号に第2コサイン信号と第2サイン信号を各々乗算する第1乗算器と、前記第1サイン信号に前記第2サイン信号と前記第2コサイン信号を各々乗算する第2乗算器と、前記第2コサイン信号が乗算された第1コサイン信号から前記第2サイン信号が乗算された第1コサイン信号を減算する第1結合器と、前記2サイン信号が乗算された第1サイン信号に前記第2コサイン信号が乗算された第1サイン信号を加算する第2結合器と、前記第1結合器の出力信号に前記第1振幅信号を乗算し第1負の周波数信号を生成する第1乗算器と、前記第2結合器の出力信号に前記第1振幅信号を乗算し第2負の周波数信号を生成する第2乗算器とを備える。
また本発明の実施形態において、前記正の周波数信号生成部は第2基底帯域信号の第2同位相信号と第2直交位相信号各々を極変調して第2振幅信号と第2位相信号を生成する第2極変調部と、前記第2位相信号を第3コサイン信号に変換する第2コサイン変換部と、前記第2位相信号を第3サイン信号に変換する第2サイン変換部と、前記第3コサイン信号に第4コサイン信号と第4サイン信号を各々乗算する第3乗算器と、前記第3サイン信号に前記第4サイン信号と前記第4コサイン信号を各々乗算する第4乗算器と、前記第4コサイン信号が乗算された第3コサイン信号から前記第4サイン信号が乗算された第3コサイン信号を減算する第3結合器、前記4サイン信号が乗算された第3サイン信号に前記第4コサイン信号が乗算された第3サイン信号を加算する第4結合器と、前記第4結合器の出力信号に前記第2振幅信号を乗算し第1正の周波数信号を生成する第3乗算器と、前記第2結合器の出力信号に前記第2振幅信号を乗算し第2正の周波数信号を生成する第4乗算器とを備える。
本発明の一実施形態による送信装置での信号送信方法は、複数の周波数帯域各々に対応される基底帯域信号各々を正の周波数領域の信号と負の周波数領域の信号のうち1つの信号に変換するステップと、前記正の周波数領域と前記負の周波数領域の信号を合成して送信信号を生成するステップと、前記送信信号を送信するステップとを含み、前記正の周波数領域の信号と前記負の周波数領域の信号はあらかじめ設定された1つの中間周波数帯域の信号となる。
また本発明の実施形態において、前記中間周波数帯域が、前記送信信号を無線信号に変換して送信するRF送信機で支援される周波数帯域である。
また本発明の実施形態において、前記送信信号を生成するステップが、前記正の周波数領域と前記負の周波数領域の信号が合成された信号を前記中間周波数帯域と異なる第2中間周波数帯域での周波数変換によって前記送信信号を生成する。
また本発明の実施形態において、前記第2中間周波数帯域が、前記送信信号を無線信号に変換して送信するRF送信機で支援される無線周波数帯域である。
また本発明の実施形態において、前記基底帯域信号のうちから選択された1つの基底帯域信号を中心周波数領域の信号に変換するステップをさらに含み、前記中心周波数領域の信号が、前記中間周波数帯域の信号である。
本発明によれば、送信装置で複数の周波数帯域信号をあらかじめ決定された1つの中間周波数帯域の送信信号で生成することで互いに異なる周波数帯域を有する周波数帯域信号を1つの無線(RF)送信機を使用して送信することができる。
また、本発明の送信装置は周波数帯域が互いに異なる信号を送信するためのRF送信機の個数を減少させることができる。
本発明の実施形態による無線通信システムの構造を図示した図である。
図1に図示された信号生成器の構造を例示的に図示した図である。
図1に図示された周波数変換器で送信信号を生成する動作を例示的に図示した図である。
本発明の第1実施形態による信号生成器を図示した図である。
図4に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図4に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図4に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
本発明の第2実施形態による信号生成器を図示した図である。
図6に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図6に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図6に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図6に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
本発明の第3実施形態による信号生成器を図示した図である。
図8に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図8に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図8に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図8に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図面である。
本発明の第4実施形態による信号生成器を図示した図である。
図10に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図10に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図10に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図10に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
本発明の第5実施形態による信号生成器を図示した図である。
図12に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図12に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図12に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
図12に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
本発明の実施形態による周波数変換器と周波数合成器を図示した図である。
本発明の他の実施形態による周波数変換器と周波数合成器を図示した図である。
帯域集成の周波数帯域割当てを図示した図である。
帯域集成の周波数帯域割当てを図示した図である。
認知無線の周波数帯域を図示した図である。
認知無線の周波数成形を図示した図である。
多重帯域−直交周波数分割多重方式の周波数帯域を図示した図面である。
多重帯域−直交周波数分割多重方式の周波数成形を図示した図である。
発明を実施するための具体的な内容
以下、本発明による好ましい実施形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。下記の説明では本発明による動作を理解するのに必要な部分だけが説明され、それ以外の部分の説明は、本発明の要旨を曖昧にしないように省略されるものであるということに留意しなければならない。
本発明は、無線通信システムにおいて互いに異なる周波数帯域(frequency band)(または帯域幅(bandwidth))を有する信号を1つのRF送信機を使用して送信する信号送信装置および方法を提供する。
図1は、本発明の実施形態による無線通信システムの構造を図示した図である。
図1を参照すれば、無線通信システムは送信装置10と受信装置20を備える。
送信装置10は無線信号を送信する装置である。送信装置10は信号生成器11と無線(RF:Radio Frequency)送信機12を備える。
信号生成器11は送信装置で生成された基底帯域信号から送信信号を生成する。
RF送信機12は送信信号を無線信号に変換する。RF送信機12は無線信号の送信のためのアンテナを備えることができ、アンテナを介して無線信号を送信する。RF送信機12は無線信号を生成するための回路(一例として、自動ゲイン制御機(AGC:Automatic Gain Controller)、電力増幅器(PA:Power Amplifier)、帯域通過フィルタ(BPF:Band Pass Filter)等を備える)を備えることができる。
受信装置20は送信装置10から送信された無線信号を受信する装置である。
受信装置20はRF受信機21と信号復元器22を備える。
RF受信機21は無線信号を受信するためのアンテナを備えることができる。
RF受信機21はアンテナを介して無線信号を受信する。RF受信機21は無線信号を受信するための回路(一例として、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)、帯域通過フィルタ等を備えた回路)を備えることができる。
信号復元器22は無線信号から送信装置10から送信された送信信号を復元する。
上述した信号生成器11と信号復元器22各々は基底帯域信号を生成または復元する基底帯域部を備えることができる。
一方、RF送信機12は一般的に1つの周波数帯域(または、帯域幅)を有する信号を送信する。もし、送信装置10で互いに異なる周波数帯域を有する基底帯域信号を送信するためには該当周波数帯域各々を支援するRF送信機が追加で備えられなければならない。
送信信号を生成する場合、本発明の信号生成器11は基底帯域信号をあらかじめ決定された1つの中間周波数帯域で生成する。したがって、本発明の信号生成器11は、1つの中間周波数帯域で互いに異なる周波数帯域の基底帯域信号を送信するもので、信号送信に1つのRF送信機12のみを必要とする。
次に、下記では上述したように1つのRF送信機12を使用できる信号生成器11を詳細に説明することにする。
図2は図1に図示された信号生成器の構造を例示的に図示した図である。
図2を参照すれば、信号生成器11は信号分配器100、周波数変換器200、および周波数合成器300を備える。
信号分配器100は、受信された基底帯域信号を正の周波数領域または負の周波数領域のうち1つによって送信するために分配する。
信号分配器100は、中心周波数領域によって基底帯域信号が送信されるように信号を分配することもできる。また、信号分配器100は送信装置10の動作モードに応じて1つの基底帯域信号を分配(単一周波数帯域送信モードで)したり、複数個の基底帯域信号を分配(多重周波数帯域送信モードで)することもできる。
周波数変換器200は信号分配器100から分配された基底帯域信号各々に対して正の周波数領域と負の周波数領域のうち1つの周波数領域に送信されるように周波数変換する。この時、正の周波数領域に含まれた信号と負の周波数領域に含まれた信号は、すべてあらかじめ決定された1つの中間周波数帯域に含まれる。
周波数合成器300は周波数変換器200から出力された正の周波数領域信号と負の周波数領域信号の合成によって送信信号を生成する。周波数合成器300は送信信号をRF送信機12に提供する。ここで、送信信号は1つの周波数帯域、一例として中間周波数帯域の信号である。
一方、信号分配器100、周波数変換器200、および周波数合成器300は、送信装置に備えられた制御部(図示せず)の制御によって各々動作することができる。
図3は図1に図示された周波数変換器で送信信号を生成する動作を例示的に図示した図である。
前記<数2>は本発明の概念を説明するために1つの基底帯域信号を基準として説明したものである。しかし、本発明の周波数生成器200は複数個の基底帯域信号を正の周波数信号と負の周波数信号のうち、どちらか一方にのみ周波数応答が存在するように周波数変換を制限することができる。そのため、本発明の周波数生成器200で正の周波数領域と負の周波数領域のうち、1つに互いに異なる周波数帯域を有する基底帯域信号各々が割当てられる。
図4は本発明の第1実施形態による信号生成器を図示した図である。
図4を参照すれば、信号生成器11は信号分配器100、周波数変換器200、および周波数合成器300を備える。周波数変換器200は負の周波数変換部210、整合スイッチ220、および正の周波数変換部230を備える。周波数合成器300はレート整合部310と信号合成部320を備える。
信号分配器100は基底帯域信号を受信し、周波数帯域各々によって受信された基底帯域信号を各々分配する。
周波数変換器200は、図3で説明されたように1つの中間周波数を基準として正の周波数領域と負の周波数領域のうち1つに互いに異なる周波数帯域を有する基底帯域信号各々を割当てる。
負の周波数変換部210は、信号分配器100から分配された基底帯域信号を1つの中間周波数を基準として負の周波数信号を生成する。負の周波数変換部210は、第1負の周波数変換部211と第2負の周波数変換部212を備えることができる。第1負の周波数変換部211と第2負の周波数変換部212は、負の周波数領域内で相互間に重複しない負の周波数信号を各々生成する。
整合スイッチ220は、複数個の基底帯域信号間にサンプリングレート(sampling rate)を調整するために、基底帯域信号を周波数合成器300に提供する。
整合スイッチは送信装置10内部の制御部等によって提供されるスイッチ制御信号SW_CTRLに応答して基底帯域信号を周波数合成器300に提供することができる。
正の周波数変換部230は、信号分配器100から分配された基底帯域信号を1つの中間周波数を基準として負の周波数信号を生成する。正の周波数変換部230は第1正の周波数変換部231と第2正の周波数変換部232を備える。第1正の周波数変換部231と第2正の周波数変換部232は正の周波数領域内で相互間に重複しない正の周波数信号を各々生成する。
周波数合成器300は、正の周波数信号と負の周波数信号を合成して送信信号を生成する。レート整合部310は、負の周波数変換部210と正の周波数変換部230から各々出力された負の周波数信号と正の周波数信号間のレート整合を行う。また、レート整合部310は同位相信号と直交位相信号に区分される負の周波数信号のレート整合を行ったり、同位相信号と直交位相信号に区分される正の周波数信号のレート整合を行うこともできる。
レート整合部310は周波数帯域が相異した基底帯域信号によって生成された正の周波数信号と負の周波数信号間には互いに異なるデータレートを有することができる。レート整合部310はこのように互いに異なるデータレートを有する正の周波数信号と負の周波数信号の結合のためにレート整合を行う。
レート整合部310は整合スイッチ220によってレート整合のための基底帯域信号を受信することができる。レート整合部310は受信された基底帯域信号を使用してレート整合部310に受信された正の周波数信号と負の周波数信号間のレート整合を行う。基底帯域信号間にサンプリングレートが異なる場合、レート整合部310はレート整合のために正の周波数信号と負の周波数信号から受信された基底帯域信号を加算したり減算することができる。
また、レート整合部310は各基底帯域信号の同位相(I)成分と直交位相(Q)成分信号間のレート整合を行うこともできる。
信号合成部320はレート整合された信号の合成によって1つの送信信号を生成する。ここで、送信信号はあらかじめ決定された中間周波数帯域の信号である。送信信号は正の周波数領域と負の周波数領域各々に互いに異なる周波数帯域を有する基底帯域信号を含む。
信号合成部320は生成された送信信号をRF送信機12に提供する。
図5は図4に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
送信信号の生成動作を図4の信号生成器11を基準として説明することにする。
信号分配器100は互いに異なる周波数帯域を有する第1基底帯域信号と第2基底帯域信号を受信する。信号分配器100は第1基底帯域信号を第1正の周波数変換部231に分配し、第2基底帯域信号を第1負の周波数変換部211に分配する。
ここで、正の周波数信号1と負の周波数信号2は、1つの中間周波数帯域に含まれた信号である。
レート整合部310は正の周波数信号1と負の周波数信号2を各々レート整合し、信号合成部320に出力する。
信号合成部320は中心周波数を基準として正の周波数信号1と負の周波数信号2の合成によって送信信号を生成する。ここで、正の周波数信号1と負の周波数信号2が合成された送信信号は図5Cに図示されている。
図6は本発明の第2実施形態による信号生成器を図示した図である。
図6を参照すれば信号生成器11は、信号分配器100、周波数変換器200、および周波数合成器300を備える。周波数変換器200は、負の周波数変換部210、整合スイッチ220、および正の周波数変換部230を備える。周波数合成器300は、レート整合部310、信号合成部320を備える。
信号生成器11は、周波数合成器300に中間周波数変換部330を追加で備える。例えば、送信装置10で動作速度が十分に保障されなければ、周波数変換器200での周波数変換動作のみで、所望する中間周波数帯域(RF送信機12で支援する中間周波数帯域)の送信信号を獲得できないこともある。このために信号生成器11は、中間周波数変換部330によって、所望する中間周波数帯域での周波数変換動作を行うことができる。したがって、信号生成器11は、周波数変換器200と中間周波数変換部330を介して二回の中間周波数変換動作を行う。以下で二回の中間周波数変換動作を行う信号生成器11の動作を詳細に説明することにする。
信号分配器100は基底帯域信号を受信し、周波数帯域各々により受信された基底帯域信号を各々分配する。
周波数変換器200は図3で説明されたように1つの中間周波数を基準として正の周波数領域と負の周波数領域各々に互いに異なる周波数帯域の基底帯域信号各々を割当てる。負の周波数変換部210は信号分配器100から分配された基底帯域信号を1つの第1中間周波数を基準として負の周波数信号を生成する。負の周波数変換部210は、第1負の周波数変換部211、第2負の周波数変換部212を備えることができる。第1負の周波数変換部211と第2負の周波数変換部212は、負の周波数領域内で相互間に重複しない負の周波数信号を各々生成する。
整合スイッチ220は、複数個の基底帯域信号間にサンプリングレート(sampling rate)を調整するために基底帯域信号を周波数合成器300に提供する。整合スイッチ220は、送信装置10内部の制御部等によって提供されるスイッチ制御信号SW_CTRLに応答して基底帯域信号を周波数合成器300に提供することができる。
正の周波数変換部230は、信号分配器100から分配された基底帯域信号を1つの第1中間周波数を基準として正の周波数信号を生成する。正の周波数変換部230は第1正の周波数変換部231、第2正の周波数変換部232を含む。第1正の周波数変換部231と第2正の周波数変換部232は正の周波数領域内で相互間に重複しない正の周波数信号を各々生成する。
周波数合成器300は正の周波数信号と負の周波数信号を合成して送信信号を生成する。
レート整合部310は負の周波数変換部210と正の周波数変換部230から各々出力された負の周波数信号と正の周波数信号間のレート整合を行う。レート整合部310の詳細動作は図4を参照するものとし、ここでは詳細な説明を省略する。
信号合成部320はレート整合された信号を合成して第1中間周波数帯域の信号を生成する。送信信号は、正の周波数領域と負の周波数領域各々に互いに異なる周波数帯域の基底帯域信号を含む。信号合成部320は生成された第1中間周波数帯域の信号を中間周波数変換部330に提供する。
中間周波数変換部330は、第1中間周波数帯域の信号を第2中間周波数帯域の信号に変換する。一例として、送信装置10で動作速度が十分に保障されることができない場合、中間周波数変換部330は周波数変換器200で変換された第1中心周波数からRF送信機12で支援する第2中間周波数帯域の信号に変換することで送信信号の周波数を変換することができる。
中間周波数変換部330は第1中心周波数の信号から第2中心周波数に変換された送信信号を生成する。中間周波数変換部330は生成された送信信号をRF送信機12に提供する。
図7は図6に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
送信信号の生成動作を図6の信号生成器11を基準として説明することにする。
信号分配器100は互いに異なる周波数帯域を有する第1基底帯域信号と第2基底帯域信号を受信する。信号分配器100は第1基底帯域信号を第1正の周波数変換部231に分配し、第2基底帯域信号を第1負の周波数変換部211に分配する。
第1正の周波数変換部231と第1負の周波数変換部211は、互いに異なる周波数帯域を有する信号各々を相互間に重複しないように最大限低い第1中間周波数に上向き変換する。第1中間周波数は、信号生成器11で所望する第2中間周波数への直接変換が不可能な場合に第2中間周波数への変換のために最大限低い周波数に変換する信号である。
ここで、正の周波数信号1と負の周波数信号2は、同一の第1中間周波数帯域に含まれた信号である。
レート整合部310は正の周波数信号1と負の周波数信号2を各々レート整合して信号合成部320に出力する。
信号合成部320は中心周波数を基準として正の周波数信号1と負の周波数信号2を合成する。ここで、正の周波数信号1と負の周波数信号2が合成された第1中間周波数帯域の信号は図7Cに図示されている。
図8は、本発明の第3実施形態による信号生成器を図示した図である。
図8を参照すれば、信号生成器11は信号分配器100、周波数変換器200、および周波数合成器300を含む。周波数変換器200は、負の周波数変換部210、整合スイッチ220、および正の周波数変換部230を含む。周波数合成器300は、レート整合部310、信号合成部320、および中間周波数変換部330を含む。
信号生成器11は信号分配器100が正の周波数領域と負の周波数領域だけでなく、中間周波数帯域の中心周波数領域(直流(DC)成分)によって信号を送信する。このために整合スイッチ220は、中心周波数領域によって送信される基底帯域信号を周波数合成器300に提供する機能を有する。ここで、中心周波数領域はRF送信機12で支援する中間周波数帯域に含まれる。下記で送信信号生成時に中心周波数領域を使用する信号生成器11の動作を詳細に説明する。
信号分配器100は、基底帯域信号を受信し、周波数帯域各々により受信された基底帯域信号を各々分配する。
周波数変換器200は図3で説明されたように1つの中間周波数を基準として正の周波数領域と負の周波数領域各々に互いに異なる帯域の基底帯域信号各々を割当てる。
負の周波数変換部210は信号分配器100から分配された基底帯域信号を1つの第1中間周波数を基準として負の周波数信号を生成する。負の周波数変換部210は、第1負の周波数変換部211、第2負の周波数変換部212を含むことができる。第1負の周波数変換部211と第2負の周波数変換部212は負の周波数領域内で相互間に重複しない負の周波数信号を各々生成する。
整合スイッチ220は、中心周波数を使用する基底帯域信号を周波数合成器300に提供する。整合スイッチ220は、送信装置10内部の制御部等によって提供されるスイッチ制御信号SW_CTRLに応答して基底帯域信号を周波数合成器300に提供することができる。
一方、整合スイッチ220は複数個の基底帯域信号間にサンプリングレート(sampling rate)を調整するために基底帯域信号を周波数合成器300に提供することもできる。
正の周波数変換部230は、信号分配器100から分配された基底帯域信号を1つの第1中間周波数を基準として正の周波数信号を生成する。正の周波数変換部230は第1正の周波数変換部231、第2正の周波数変換部232を含む。第1正の周波数変換部231と第2正の周波数変換部232は正の周波数領域内で相互間に重複しない正の周波数信号を各々生成する。
周波数合成器300は、正の周波数信号と負の周波数信号を合成して送信信号を生成する。
レート整合部310は、負の周波数変換部210、整合スイッチ220、および正の周波数変換部230から各々出力された負の周波数信号と正の周波数信号間のレート整合を行う。レート整合部310の詳細動作は図4を参照するものとし、ここでは詳細な説明を省略する。
中間周波数変換部330は、必要に応じて周波数合成器300に選択的に備えることができる。
中間周波数変換器330が備えられなかった場合、信号合成部320はレート整合された信号の合成によって送信信号を生成する。ここで、送信信号は、あらかじめ決定された中間周波数帯域の信号である。送信信号は、正の周波数領域、中心周波数領域、負の周波数領域各々に互いに異なる周波数帯域の基底帯域信号を含む。このために、周波数合成器300は、整合スイッチ220を介して受信された基底帯域信号を中心周波数領域の中間周波数信号に変換することもできる。または中心周波数領域の周波数変換機能は、周波数変換器200内部に含まれることもできる。信号合成部320は生成された送信信号をRF送信機12に提供する。
これとは反対に、中間周波数変換器330が備えられた場合、信号合成部320はレート整合された信号の合成によって第1中間周波数帯域の信号を生成する。信号合成部320は生成された第1中間周波数帯域の信号を中間周波数変換部330に提供する。
中間周波数変換部330は第2中間周波数帯域の信号に変換するために第1中間周波数帯域の信号を第2中間周波数帯域の信号に変換する。中間周波数変換部330は第1中心周波数の信号から第2中心周波数に変換された送信信号を生成する。中間周波数変換部330は生成された送信信号をRF送信機12に提供する。
図9は図8に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
送信信号の生成動作を図8の信号生成器11を基準として説明する。
信号分配器100は、互いに異なる周波数帯域を有する第1基底帯域信号と第2基底帯域信号、第3基底帯域信号を受信する。信号分配器100は、第1基底帯域信号を第1正の周波数変換部231に分配し、第2基底帯域信号を整合スイッチ220によってスイッチングし、第3基底帯域信号を第1負の周波数変換部211に分配する。
整合スイッチ220は、第2基底帯域信号を中心周波数領域(DC成分)によって送信するためにスイッチングする。第2基底帯域信号は、中間周波数(0)に対応される中心周波数領域の信号2である。ここで、中心周波数領域の信号は、図9Bに図示されている。
ここで、正の周波数信号1、中心周波数信号2、および負の周波数信号3は、1つの中間周波数帯域内に含まれた信号である。
レート整合部310は正の周波数信号1、中心周波数信号2、および負の周波数信号3を各々レート整合して信号合成部320に出力する。
信号合成部320は、中間周波数を基準として正の周波数信号1、中心周波数信号2、および負の周波数信号3の合成によって送信信号を生成する。ここで、正の周波数信号1、中心周波数信号2、および負の周波数信号3が合成された送信信号は図9Dに図示されている。
図10は、本発明の第4実施形態による信号生成器を図示した図である。
図10を参照すれば信号生成器11は、信号分配器100、周波数変換器200、および周波数合成器300を含む。周波数変換器200は負の周波数変換部210、整合スイッチ220、および正の周波数変換部230を含む。周波数合成器300はレート整合部310、信号合成部320、および中間周波数変換部330を含む。
信号生成器11は、複数の基底帯域信号のうちから1つの基底帯域信号を正の周波数領域と負の周波数領域に各々含め、送信信号を生成することができる。この時、信号生成器11は、残り複数の基底帯域信号の各々に正の周波数領域と負の周波数領域のうち1つに含めて送信信号を生成する。このために信号分配器100は、複数の基底帯域信号のうち1つを負の周波数変換部210と正の周波数変換部230各々に分配する。
以下で、複数の基底帯域信号のうち1つの基底帯域信号に対して正の周波数領域と負の周波数領域に含まれるように送信信号を生成する信号生成器11の動作を詳細に説明する。
信号分配器100は、基底帯域信号を受信する。この時、信号分配器100は正の周波数領域と負の周波数領域すべてを使用する1つの基底帯域信号を選択する。信号分配器100は、選択された基底帯域信号を周波数変換器の負の周波数変換部210と正の周波数変換部230に各々出力する。また、信号分配器100は残りの基底帯域信号を負の周波数変換部210と正の周波数変換部230のうち1つに各々出力する。
周波数変換器200は、1つの中間周波数を基準として正の周波数領域と負の周波数領域に互いに異なる周波数帯域の基底帯域信号を割当てる。
負の周波数変換部210は、信号分配器100から分配された基底帯域信号を1つの中間周波数を基準として負の周波数信号を生成する。負の周波数変換部210は、第1負の周波数変換部211、第2負の周波数変換部212を含むことができる。第1負の周波数変換部211と第2負の周波数変換部212は、負の周波数領域内で相互間に重複しない負の周波数信号を各々生成する。
整合スイッチ220は、複数個の基底帯域信号間にサンプリングレート(sampling rate)を調整するために基底帯域信号を周波数合成器300に提供する。整合スイッチは、送信装置10内部の制御部等によって提供されるスイッチ制御信号SW_CTRLに応答して基底帯域信号を周波数合成器300に提供することができる。
正の周波数変換部230は、信号分配器100から分配された基底帯域信号を1つの中間周波数を基準として正の周波数信号を生成する。正の周波数変換部230は第1正の周波数変換部231、第2正の周波数変換部232を含む。第1正の周波数変換部231と第2正の周波数変換部232は、正の周波数領域内で相互間に重複しない正の周波数信号を各々生成する。
周波数合成器300は、正の周波数信号と負の周波数信号を合成して送信信号を生成する。
レート整合部310は、負の周波数変換部210と正の周波数変換部230から各々出力された負の周波数信号と正の周波数信号間のレート整合を行う。レート整合部310の詳細動作は図4を参照するものとし、ここでは詳細な説明を省略する。
中間周波数変換部330は、必要に応じて周波数合成器300に選択的に備えられることができる。
中間周波数変換器330が備えられなかった場合、信号合成部320はレート整合された信号の合成によって送信信号を生成する。ここで、送信信号はあらかじめ決定された中間周波数帯域の信号である。送信信号は、正の周波数領域、中心周波数領域、負の周波数領域各々に互いに異なる周波数帯域の基底帯域信号を含む。このために、周波数合成器300は整合スイッチ220を介して受信された基底帯域信号を中心周波数領域の中間周波数信号に変換することもできる。または中心周波数領域の周波数変換機能は周波数変換器200内部に含まれることもできる。信号合成部320は生成された送信信号をRF送信機12に提供する。
これとは反対に、中間周波数変換器330が備えられた場合、信号合成部320はレート整合された信号の合成によって第1中間周波数帯域の信号を生成する。
信号合成部320は生成された第1中間周波数帯域の信号を中間周波数変換部330に提供する。
中間周波数変換部330は、第1中間周波数帯域の信号をRF送信機12で支援する第2中間周波数帯域の信号に変換する。中間周波数変換部330は、第1中心周波数の信号から第2中心周波数に変換された送信信号を生成する。中間周波数変換部330は、生成された送信信号をRF送信機12に提供する。
図11は図10に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
送信信号の生成動作を図10の信号生成器11を基準として説明する。
信号分配器100は、互いに異なる周波数帯域を有する第1基底帯域信号、第2基底帯域信号、および第3基底帯域信号を受信する。信号分配器100は、第1基底帯域信号を第1正の周波数変換部231に分配する。信号分配器100は、第2基底帯域信号を第2正の周波数変換部232と第1負の周波数変換部211に各々分配する。信号分配器100は、第3基底帯域信号を第2負の周波数変換部212に分配する。
第2正の周波数変換部232は、第2基底帯域信号を正の周波数信号(2A)に変換する。第1負の周波数変換部211は、第2基底帯域信号を負の周波数信号(2B)に変換する。正の周波数信号(2A)と負の周波数信号(2B)は中心周波数(DC成分(0))を基準として正の周波数領域と負の周波数領域に各々1/2のスペクトラムの大きさを有するように変換される。ここで、正の周波数信号(2A)と負の周波数信号(2B)に変換された第2基底帯域信号は図11Bに図示されている。
ここで、正の周波数信号(1、2A)、および負の周波数信号(2B、3)は1つの中間周波数帯域内に含まれた信号である。
レート整合部310は、正の周波数信号(1、2A)、および負の周波数信号(2B、3)を各々レート整合して信号合成部320に出力する。
信号合成部320は、中心周波数を基準として正の周波数信号1、正の周波数信号(2A)、負の周波数信号(2B)、および負の周波数信号3の合成によって送信信号を生成する。ここで、正の周波数信号1、正の周波数信号(2A)、負の周波数信号(2B)、および負の周波数信号3が合成された送信信号は図11Dに図示されている。
図12は、本発明の第5実施形態による信号生成器を図示した図である。
図12を参照すれば、信号生成器11は、信号分配器100、周波数変換器200、および周波数合成器300を含む。周波数変換器200は、負の周波数変換部210、および正の周波数変換部230を含む。周波数合成器300は、信号合成部320を含む。
信号生成器11は、1つの基底帯域信号を正の周波数領域と負の周波数領域に各々含めて送信信号を生成することができる。信号生成器11は、サンプリングレートを1/2に減少させるために1つの基底帯域信号伝送、すなわち単一帯域伝送をすることができる。
以下で、1つの基底帯域信号を正の周波数領域と負の周波数領域に含まれるように送信信号を生成する信号生成器11の動作を詳細に説明する。
信号分配器100は、1つの基底帯域信号を受信する。信号分配器100は、受信された基底帯域信号を周波数変換器の負の周波数変換部210と正の周波数変換部220に各々出力する。
周波数変換器200は、1つの中間周波数を基準として正の周波数領域と負の周波数領域に互いに異なる周波数帯域を有する基底帯域信号を割当てる。
負の周波数変換部210は、信号分配器100から分配された基底帯域信号を1つの中間周波数を基準として負の周波数信号を生成する。負の周波数変換部210は、第1負の周波数変換部211、第2負の周波数変換部212を含むことができる。第1負の周波数変換部211と第2負の周波数変換部212は、負の周波数領域内で相互間に重複しない負の周波数信号を各々生成する。
正の周波数変換部230は、信号分配器100から分配された基底帯域信号を1つの中間周波数を基準として負の周波数信号を生成する。正の周波数変換部230は、第1正の周波数変換部231、第2正の周波数変換部232を含む。第1正の周波数変換部231と第2正の周波数変換部232は、正の周波数領域内で相互間に重複しない正の周波数信号を各々生成する。
信号合成部320は、正の周波数信号と負の周波数信号を合成して送信信号を生成する。信号合成部320で生成した周波数信号は、中心周波数(DC)成分を使用しない。
本発明で提案された信号生成器11は、図12と同じように単一帯域伝送に活用されることもできる。
図13は図12に図示された信号生成器の動作による送信信号の生成を例示的に図示した図である。
送信信号の生成動作を図12の信号生成器11を基準として説明する。
信号分配器100は、第1基底帯域信号を受信する。信号分配器100は、第1基底帯域信号を第1正の周波数変換部231と第1負の周波数変換部211に各々分配する。ここで、信号分配器に受信された第1基底帯域信号1は図13Aに図示されている。
ここで、正の周波数信号(1A)と負の周波数信号(1B)は、1つの中間周波数帯域内に含まれた信号である。
信号合成部320は、中心周波数を基準として正の周波数信号(1A)と負の周波数信号(1B)の合成によって送信信号を生成する。ここで、正の周波数領域の信号(1A)と負の周波数信号(1B)が合成された送信信号は図13Dに図示されている。
それで、次に本発明の信号生成器11に含まれた周波数変換器200と周波数合成器300の詳細構造を下記の図14と図15で説明する。この時、信号生成器11は、2個の互いに異なる周波数帯域の信号を送信すると仮定する。
図14は、本発明の実施形態による周波数変換器と周波数合成器を図示した図である。
図14を参照すれば信号生成器11は、周波数変換器200と周波数合成器300を含む。周波数変換器200は、第1負の周波数変換部211と第1正の周波数変換部231を含む。周波数変換器200に入力された第1基底帯域信号と第2基底帯域信号は互いに異なる周波数帯域の信号である。
第1負の周波数変換部211は、乗算器241、242、243、244と結合器245、246を含む。
ここで、第1結合器245と第2結合器246の出力は、負の周波数領域に含まれた負の周波数信号である。第1結合器245の出力は一例として、第1負の周波数信号であり、第2結合器246の出力は一例として、第2負の周波数信号である。
第1正の周波数変換部231は乗算器251、252、253、254と結合器255、256を含む。
ここで、第3結合器255と第4結合器256の出力は正の周波数領域に含まれた正の周波数信号である。第3結合器255の出力は一例として、第1正の周波数信号であり、第4結合器256の出力は一例として、第2正の周波数信号である。
周波数合成器300は、第1レート整合部311、第2レート整合部312、信号合成部320、第1中間周波数変換部331、および第2中間周波数変換部332を含む。
第1レート整合部311は、第1負の周波数変換部211から出力される信号(第1負の周波数信号、第2負の周波数信号)間のレート整合を行う。第2レート整合部312は、第1正の周波数変換部231から出力される信号(第1正の周波数信号、第2正の周波数信号)間のレート整合を行う。
信号合成部320は、第5結合器321と第6結合器322を備える。
第5結合器321は、第1レート整合部311でレート整合された第1負の周波数信号から、第2レート整合部322から出力された第1正の周波数信号を減算する。第5結合器321は、第1周波数合成信号を出力する。
第6結合器322は、第1レート整合部322でレート整合された第2負の周波数信号とで第2レート整合部322から出力された第2正の周波数信号を加算する。第6結合器322は、第2周波数合成信号を出力する。
周波数合成器300から出力された出力信号(第1中間周波数変換部331と第2中間周波数変換部332から出力された出力信号)は、第2中間周波数帯域の信号である。また、周波数合成器300から出力された出力信号は、第1基底帯域信号が負の周波数領域に割当てられ、第2基底帯域信号が正の周波数領域に割当てられる。
図14で図示された周波数変換器200と周波数合成器300の構造は下記の<数3>のように表すことができる。
したがって、本発明の送信装置10は、図14で説明した動作によって1つの周波数のみを使用する発振器(oscillator)を使用するRF送信機を使用することができる。すなわち、本発明の送信装置10は、1個のRF送信機12を使用することができる。
図15は、本発明の他の実施形態による周波数変換器と周波数合成器を図示した図である。
図15を参照すれば信号生成器11は、周波数変換器200と周波数合成器300を含む。周波数変換器200は、第1負の周波数変換部211と第1正の周波数変換部231を含む。
第1負の周波数変換部211は、第1極変調部261、第1コサイン変換部262、第1サイン変換部263、乗算器264、265、266、267、271、272、および結合器268、269を含む。
第1結合器268は、第1乗算器264の出力信号から第3乗算器266の出力信号を減算する。第2結合器269は、第2乗算器265の出力信号に第4乗算器267の出力信号を加算する。
ここで、第5乗算器271と第6乗算器272の出力は負の周波数領域に含まれた負の周波数信号である。第5乗算器271の出力は一例として、第1負の周波数信号であり、第6乗算器272の出力は一例として、第2負の周波数信号である。
第5乗算器271と6乗算器272の出力は周波数合成器300に提供される。
第1正の周波数変換部231は、第2極変調部281、第2コサイン変換部282、第2サイン変換部283、乗算器284、285、286、287、291、292、および結合器288、289を備える。
第3結合器288は、第7乗算器284の出力信号から第9乗算器286の出力信号を減算する。第4結合器289は、第8乗算器285の出力信号に第10乗算器287の出力信号を加算する。
ここで、第11乗算器291と第12乗算器292の出力は正の周波数領域に含まれた正の周波数信号である。第11乗算器291の出力は一例として、第1正の周波数信号であり、第12乗算器292の出力は一例として、第2正の周波数信号である。
第11乗算器291と12乗算器292の出力は、周波数合成器300に提供される。
周波数合成器300は、第1レート整合部311、第2レート整合部312、および信号合成部320を備える。
第1レート整合部311は、第1負の周波数変換部211から出力される信号(第1負の周波数信号、第2負の周波数信号)間のレート整合を行う。第2レート整合部312は、第1正の周波数変換部312から出力される信号(第1正の周波数信号、第2正の周波数信号)間のレート整合を行う。
信号合成部320は、第5結合器321と第6結合器322を備える。
第5結合器321は、第1レート整合部321から出力された負の周波数信号と第2レート整合部322から出力された正の周波数信号を加算する。
第6結合器322は、第2レート整合部322から出力された正の周波数信号から第1レート整合部322から出力された負の周波数信号を減算する。
周波数合成器300から出力された出力信号(第5結合器321と第6結合器322で出力された出力信号)は第2中間周波数帯域の信号である。また、周波数合成器300から出力された出力信号は、第1基底帯域信号が負の周波数領域に割当てられ、第2基底帯域信号が正の周波数領域に割当てられる。
図15の周波数変換器200に入力される基底帯域信号は<数4>のように表すことができる。
また、図15で図示された周波数変換器200と周波数合成器300の構造は、下記の<数5>のように表すことができる。
したがって、本発明の送信装置10は図15で説明した動作によって1つの周波数のみを使用する発振器(oscillator)を使用するRF送信機を使用することができる。すなわち、本発明の送信装置10は、1個のRF送信機を使用することができる。
図16は、帯域集成の周波数帯域割当てを図示した図である。
図16を参照すれば、帯域集成(またはスペクトラム集成(spectrum aggregation))は一例として、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Long Term Evolution)等で議論されている。3GPP LTEは、最大1Gbpsの伝送速度を支援するために100MHz帯域幅を考慮している。
図16Aは、3GPP LTE通信システムで100MHz帯域を連続的に割当てた周波数帯域幅を示した。割当てられた周波数帯域は斜線で示した。
しかし、100MHz帯域の大きいサイズを有する帯域幅を図16Aのように連続的に割当てるのは容易ではない。これに、3GPP LTEでは分散した小さい帯域幅を合わせて論理的に大きい帯域幅を支援することが議論されている。すなわち帯域集成は、物理的に連続していない複数のバンドを束ね論理的に大きい周波数帯域を支援することを意味する。
図16Bは、3GPP LTE通信システムで100MHz帯域の連続的な割当てが不可能な場合に使用される帯域集成を表した。割当てられた周波数帯域は斜線で表した。割当てられた周波数帯域は、物理的に連続していない。
したがって、帯域集成を使用する無線通信システムは、連続していない周波数帯域各々を支援するためのRF送信機を備えなければならない。しかし、本発明において提案された送信装置10を使用すれば1つのRF送信機12を使用して信号の送信をすることができるようになる。
本発明の送信装置は、前述したような帯域集成方式を使用する無線通信システムで使用することができる。
図17は、認知無線の周波数帯域を図示した図である。
TVチャネルを使用する送信装置(認知無線(CR)機器)が隣接チャネルに引き起こす干渉を最小化するために帯域の終わりの部分にデータを送信しない非帯域幅を使用することができる。
図18は、認知無線の周波数成形を図示した図である。
図18を参照すれば、認知無線を使用する送信装置が使用されていないTV帯域を測定し、空いている帯域に合うように信号を成形して通信することを表している。
x軸は、周波数(MHz)を表し、y軸は送信電力を表し、z軸は時間を表す。使用されていないTV帯域が図示されている。
送信装置で使用されていないTV帯域を測定して、空いている帯域を使用する方式で周波数帯域を使用する。このような不連続的な周波数帯域の信号を送信するために既存の送信装置は複数個のRF送信機を備えなければならない。しかし、本発明で提案された送信装置10を使用すれば、送信装置10は1つのRF送信機12を使用して信号の送信ができるようになる。
本発明の送信装置10は、前述したような認知無線方式を使用する無線通信システムで使用することができる。
図19は、多重帯域−直交周波数分割多重方式の周波数帯域を図示した図である。
図19を参照すれば、多重帯域−直交周波数分割多重(Multi Band−Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下「MB−OFDM」と称する)方式は、約3.1MHz−10.6MHzの周波数帯域を使用する。直交周波数分割多重方式は、信号の送受信に約528MHzの帯域幅を有する14個のチャネルを割当て、副搬送波を有する直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送方式を使用する。
第1バンドグループから第5バンドグループまでの5個のバンドグループが図示されている。第1バンドグループは、3432MHzの中心帯域を有する第1帯域、3960MHzの中心帯域を有する第2帯域、および4488MHzの中心帯域を有する第3帯域を含む。第2バンドグループは、5016MHzの中心帯域を有する第4帯域、5544MHzの中心帯域を有する第5帯域、および6072MHzの中心帯域を有する第6帯域を含む。第3バンドグループには、6600MHzの中心帯域を有する第7帯域、7128MHzの中心帯域を有する第8帯域、および7656MHzの中心帯域を有する第9帯域を含む。第4バンドグループには、8184MHzの中心帯域を有する第10帯域、8712MHzの中心帯域を有する第11帯域、および9240MHzの中心帯域を有する第12帯域を含む。第5バンドグループには、9768MHzの中心帯域を有する第13帯域と10296MHzの中心帯域を有する第14帯域を含む。
図20は、多重帯域−直交周波数分割多重方式の周波数成形を図示した図である。
図20を参照すれば、MB−OFDM方式を使用する通信システムで認知無線方式を適用したスペクトラム(電力スペクトラム密度(PSD:Power Spectral Density))を図示した図である。
横軸は周波数(GHz)を表し、縦軸は電力に対する周波数の比(電力(power)/周波数(frequency))を示したグラフである。
不連続的な多重帯域信号には空いている周波数領域が存在する。一例として、3GHz、4.5GHz、8.2GHz、9.4GHzに隣接した周波数帯域が空いている。このように空いている不連続的な周波数帯域を活用するために既存の送信装置は複数個のRF送信機を必要とする。しかし、本発明で提案された送信装置10を使用すれば1つのRF送信機を使用して信号の送信ができるようになる。
本発明の送信装置は、前述したような認知無線方式を使用するMB−OFDM通信システムで使用することができる。
図16ないし図20では、送信装置と受信装置間に不連続的な周波数帯域を使用することができる無線環境を一例として図示した。このような無線環境で、本発明の送信装置は、不連続的な周波数帯域に対応される複数個のRF送信機を備えなくとも1つのRF送信機を使用してデータを送信することができる。
このために、本発明の送信装置は、複数個の周波数帯域に対応される基底帯域信号をあらかじめ決定された中間周波数帯域に含めて送信する。また、本発明の送信装置は、基底帯域信号を中間周波数帯域の正の周波数領域と負の周波数領域のうち1つに各々割当てる。
したがって、本発明で提案された送信装置は、複数の周波数帯域信号を送信するためのRF送信機の個数を減少させることができる。さらに、本発明で提案された送信装置は、中間周波数帯域を基準として正の周波数信号または負の周波数信号のうち1つの信号を使用することで、サンプリングレートを1/2に減少させることができる。また、本発明の送信装置は、周波数の直流成分によるエラーが発生した場合、直流成分を使用しないことにともない信号送信性能を向上させることができる。
本発明で提案された送信装置は、通信システムにおいて無線信号を送信する装置、一例として、基地局、中継機、端末機などを含むことができる。
また、本発明による送信装置に対応される受信装置でも上述した送信装置に対応される構造を有するように構成することができる。この時、受信装置は、複数の周波数帯域信号復元のために1個のRF受信機を備えることができる。RF受信機の後の信号復元器が中間周波数帯域に含まれた複数個の基底帯域信号を復元できる場合、受信装置は信号受信に1つのRF受信機を使用することができる。
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態に関して説明したが、本発明の範囲から外れない限度内で種々の変形が可能なことは勿論である。そのため、本発明の範囲は上述した実施形態に局限されて定められてはならず、後述する特許請求範囲だけでなく、この発明の特許請求範囲と均等なもの等によって定められなければならない。
10 送信装置
11 信号生成器
12 RF送信機
20 受信装置
21 RF受信機
22 信号復元器
100 信号分配器
200 周波数変換器
210 負の周波数変換部
220 整合スイッチ
230 正の周波数変換部
300 周波数合成器
310 レート整合部
320 信号合成器
330 中間周波数変換部