JP5248338B2 - 発泡樹脂製の容器 - Google Patents

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Description

本発明は、農産物や水産物の輸送、保管に使用される保冷容器として好適な発泡樹脂製の容器に関するものである。
農産物や水産物の輸送、保管に使用される保冷容器として、上方に開口した容器本体と、その開口端部に嵌合されて被着される蓋体とからなる発泡樹脂製の容器が使用されている。
かかる容器は、容器本体の開口端部に対する蓋体の被着構造として、容器本体の側壁上端の開口端部と、これに対応する蓋体の周縁部下面とに、互いに嵌合する凸条縁と凹条溝とが設けられ、蓋体を嵌合状態で被着できるようになっている。一般には、前記容器本体の開口端部の外側を全周にわたって切欠して内側に前記凸状縁が形成され、また前記蓋体の周縁部下面に前記凸条縁に嵌合する凹条溝が周方向に連続して形成されていることが多い。従来、前記凸条縁と凹条溝との嵌合のみでは、蓋体の被着状態が不安定になるため、蓋体と容器本体の突き合わせ部を接着テープで止めるようにしていた。
前記の接着テープの使用は被蓋操作及び開蓋操作に手数がかかるなどの問題もあることから、近年、前記凸条縁と凹条溝との嵌合状態を安定化させて接着テープ止めを不要にするために、前記凸条縁の側面の端部側にアンダーカット形状の凸部を設け、他方、凹条溝の内側面に前記凸部に対応した凹部を設けて、該凸部と凹部の嵌合により係合状態で嵌合するようにした容器が利用されることが多くなっている。
前記の容器の使用において、蓋体を容器本体の開口端部に嵌合して被着する際、前記凹条溝が前記凸条縁に嵌合する過程で、凸条縁の溝内の空気が抜け難くなり、嵌合不良が生じたり、浮きが発生することになって、密封性を損なう虞がある。特に、嵌合状態を安定させるために嵌合面となる凸条縁の側面と凹条溝の側面とに互いに嵌合する前記凸部と凹部が設けられていると、前記凸部が凹部に嵌り込むまでに、他方の側面に対して弾力的に強く圧接することになって、前記凹条溝内の空気がさらに抜け難くなり、前記の問題が生じ易いものである。
そのため、前記凸条縁と凹条溝との嵌合により蓋体を容器本体の開口端部に被着する容器において、前記凹条溝内の空気抜きのために、凹条溝の内側面に断面凹形の切欠溝を形成して、前記嵌合操作の際に凹条溝内の空気を逃がせるようにし、嵌合による蓋体被着操作を容易に行えるようにした容器が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、前記提案のように断面凹形の比較的単純な溝を設けた場合には、蓋体被着時の嵌合操作は比較的容易に行えるものの、蓋体被着状態つまり嵌合状態において、発泡体のひけ細りや反り等の変形が生じて、前記凹条溝の外側壁部と凸条縁の外側の切欠段部との突き合わせ部分に隙間が生じると、該隙間が前記切欠溝の部分で内部に連通することになって、密封性が損なわれる虞がある。
特に、前記樹脂発泡体のひけ細りや反り等による変形が、前記切欠溝以外の部分で生じた場合にも、前記外側壁部との切欠段部との突き合わせ部分の内方の隙間が前記切欠溝の部分に通じることになって、容器の密封性を損なうことになる。
したがって、かかる凸条縁と凹条溝との嵌合を利用する容器においては、嵌合操作の際の空気抜き作用を良好に行えること、そして嵌合状態における密封性を良好に保持できることが望まれる。
特開2007−308140号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、容器本体の開口端部と蓋体の周縁部下面とに互いに嵌合する凸条縁と凹条溝とを備え、かつ該凸条縁の側面と、これに対応する前記凹条溝の側面とに、互いに嵌合するアンダーカット形状の係合凸部とこれに対応する係合凹部が設けられてなる容器において、蓋体被着時の嵌合操作の際の凹条溝内の空気抜き作用を良好にして容易にかつスムーズに嵌合でき、しかも、蓋体を被着した状態、すなわち前記凸条縁と凹条縁との嵌合状態においては、樹脂発泡体のひけ細りや反り等の変形が生じて、前記容器本体の開口端部と蓋体の周縁部との突き合わせ部分に隙間が生じても、前記切欠溝の部分での容器内部との連通を抑制できて、密封性を良好に保持できるようにした発泡樹脂製の容器を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する本発明は、上方に開口する容器本体と、該容器本体に対し被着自在な蓋体とからなり、前記容器本体の開口端部と蓋体の周縁部とに、全周にわたって連続して互いに嵌合する凸条縁と凹条溝とが設けられるとともに、前記凸条縁の少なくとも外側面の端部と、これに対応する前記凹条溝の外側の側面の基部側とに、周方向に連続して互いに弾力的に嵌合する係合凸部と係合凹部が設けられてなる発泡樹脂製の容器において、前記凹条溝における外側の側面の少なくとも1個所に、上下方向に通して空気逃がし用の切欠溝が形成されるとともに、少なくとも1個所の切欠溝内の前記凹条溝の開口端側の部分に該切欠溝の深さより高さの低い凸状部が設けられ、また、前記凸条縁における前記切欠溝と対応する外側面の個所には、該凸条縁の基部側の部分に前記切欠溝内に嵌合する断面三角状の凸部が設けられ、前記切欠溝側の凸状部と前記凸状縁側の凸部とが、前記凸条縁と前記凹条溝との嵌合状態において互いにすり合わせ状態で接する斜面が形成されてなることを特徴とする。
この容器によれば、前記凸条縁と凹条溝との嵌合により蓋体を容器本体に被着する際に、前記凹条溝内の空気を切欠溝を通じて逃がすことができ、スムーズにかつ容易に安定性よく嵌合できる。そして、前記のように前記凸条縁と凹条溝との嵌合により蓋体を容器本体に対して被着した状態では、前記係合凹部と係合凸部とが嵌合し係合状態になることで、蓋体の被着状態を安定性よく良好に保持でき、接着テープ止めを不要にできる。
しかも、前記蓋体の被着状態において、前記切欠溝内の凸条部の斜面が前記凸状縁側の断面三角状の凸部の斜面に対して弾力的にすれ合わせ状態に接して嵌合しているために、発泡樹脂材のひけ細りや反り等が生じて前記突き合わせ部分に隙間を生じるように変形しても、該切欠溝の部分では殆ど隙間が生じないことになり、しかも切欠溝内に前記凸部が嵌合していることで、切欠溝の両側端からの通気も抑制できることになり、ひいては密封性を良好に確保できる。
前記の発泡樹脂製の容器において、前記切欠溝内の前記凸状部が前記係合凹部より前記凹条溝の開口端側に、前記凸条縁側の凸部が前記係合凸部より凸条縁の基部側に、それぞれ設けられてなるものとする。
前記の発泡樹脂製の容器において、前記凸状部の前記切欠溝の内底面からの高さが、該切欠溝の深さ寸法から前記係合凸部の高さ寸法分を減じた寸法と同高さに設定されてなるものが好ましい。
前記の発泡樹脂製の容器において、前記凸状部の斜面及び断面三角状の凸部の斜面が、それぞれ前記凹条溝の外側壁部と前記凸条縁より外側に有する切欠段部との突き合わせ面に連続して形成されてなるものが特に好ましい。
前記の発泡樹脂製の容器において、前記凹条溝の内側の側面と前記凸条縁の内側面とが、容器開口面に垂直の面に対して傾きのある傾斜面とされ、すり合わせ嵌合可能に設けられてなるものとすることができる。これにより、蓋体被着時用体において蓋体に少々の浮きが生じても、前記凹条溝の内側の側面と前記凸条縁の内側面との間には殆ど隙間が生じず、密封性を良好に保持できる。
本発明の発泡樹脂製の容器によれば、前記凸条縁と凹条溝との嵌合により蓋体を容器本体に被着する際に、前記凹条溝内の空気を切欠溝を通じて逃がすことができ、スムーズにかつ安定性よく嵌合できる。そして、前記のように前記凸条縁と凹条溝との嵌合により蓋体を容器本体に対して被着した状態においては、前記切欠溝内の凸条部の斜面が前記凸状縁側の断面三角状の凸部の斜面に対しすり合わせ状態で接して嵌合しているために、樹脂発泡体のひけ細りや反り等の変形が生じて、前記容器本体の開口端部と蓋体の周縁部との突き合わせ部分に隙間が生じても、該切欠溝の部分では殆ど隙間が生じないことになり、しかも切欠溝内に前記凸部が嵌合していることで、切欠溝の両側端からの通気も抑制できることになり、ひいては密封性を良好に保持できる。
本発明にかかる発泡樹脂製の容器の容器本体と蓋体(裏返して示す)を分離した斜視図である。 同上の容器の容器本体の平面図である。 同上の容器の裏返した蓋体の下面側の平面図である。 同上の容器における容器本体の外面側上方から見た一部の拡大斜視図(a)と、蓋体の内面側下方から見た一部の拡大斜視図(b)である。 同上の容器の容器本体に蓋体を嵌合被着した状態の図2のA−A線における一部(切欠溝の部分)の拡大断面図である。 同上の容器本体と蓋体の図2のB−B線における一部(切欠溝以外の部分)の嵌合前(a)と嵌合状態(b)の拡大断面図である。 同上の図2のA−A線における一部(切欠溝の部分)の嵌合前(a)と嵌合途中(b)の拡大断面図である。 本発明の他の実施例の切欠溝部分の嵌合途中の拡大断面図である。 本発明のさらに他の実施例の切欠溝部分の拡大断面図である。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
この実施例の容器は、発泡ポリスチレン等の発泡樹脂を素材として成形された容器であって、上方に開口する平面矩形の容器本体10と、該容器本体10に対し被着自在な蓋体20とよりなる。
図1〜図7の実施例の前記容器において、容器本体10の側壁上端部による開口端部11と、前記蓋体20の周縁部21の下面とに、全周にわたって連続して互いに嵌合する凸条縁12と凹条溝22とが設けられている。通常は、図のように、前記容器本体10の開口端部11の外側の約半部が全周にわたって切欠されることにより切欠段部13が形成され、該切欠段部13より内側の約半部が前記凸状縁12として形成されている。また、前記蓋体20の周縁部21の下面には、蓋体被着状態において前記凸条縁12に嵌合する凹条溝22が周方向に連続して形成されており、該凹条溝22の外側壁部23が前記切欠段部13に嵌合し、また該凹条溝22の内側壁部24が前記凸条縁12の内側に嵌合するようになっている。前記内側壁部24は外側壁部23より長く形成しておくこともできる。
前記容器本体10の開口端部11に前記凹条溝を、前記蓋体20の周縁部下面に前記凸条縁を設けて実施することもできるが(図示せず)、この場合、上方向きに開口する前記凹条溝内にゴミなどが溜まり易くなるので、実施上は、図示するように容器本体10の開口端部11に凸条縁12、蓋体20の周縁部下面に凹条溝22を設けておくのが好ましい。図中の符号14aは容器本体10の短辺側の相対向する側壁、符号14bは長辺側の側壁を示している。
前記凸条縁12の少なくとも外側面12aの端部(上端部)の側には、周方向に連続して断面円弧状の凸状をなす係合凸部15が設けられ、これに対応する前記凹条溝22の外側の側面22aの基部側には、前記係合凸部15が発泡樹脂材の弾性変形を利用して弾力的に嵌合し係合する凹状をなす断面円弧状の係合凹部25が周方向に連続して設けられており、前記凸条縁12と凹条溝22の嵌合時に該係合凸部15と係合凹部25とが嵌合することで、嵌合状態を安定性よく良好に保持できるようになっている。前記係合凸部15の突出高さ、及び前記係合凹部25の深さは、前記発泡樹脂材の弾性変形を利用した弾力的な嵌合操作が可能で、かつ嵌合状態を良好に保持できるように設定される。
前記凸条縁12の内側面12bと、これに対応する前記凹条溝22の内側の側面22bにも前記同様の円弧状の係合凸部と係合凹部を設けておくことも可能であるが、図示する実施例の場合、前記凹条溝22の内側の側面22bと前記凸条縁12の内側面12bとは、それぞれ前記開口端部11による容器開口面に垂直の面に対して僅かに傾きのある傾斜面、すなわち前記凹条溝22の溝幅が開口側ほど大きくなるように、また凸条縁12の幅が基部側ほど大きくなる傾斜面とされ、該傾斜面の傾斜を利用して弾力的にすり合わせ状態で嵌合するように形成されている。これにより、蓋体20に少々の浮きが生じても、前記両面が接触状態を保持できて気密性を損なわないようになっている。
そして、前記凹条溝22の外側の側面22aには、少なくとも1個所、好ましくは図のように相対向する短辺の少なくとも一方側の側辺(図の場合は両方の側辺)の個所に、上下方向(凹条溝の深さ方向)に通して空気逃がし用の切欠溝26が、前記係合凹部25よりも深い深さ、通常は前記係合凹部25の深さの2倍以上の深さd2で形成されている。前記切欠溝26は、相対向する長辺の少なくとも一方側の個所に設けることも、四方の各側辺の個所に設けることもできる。
さらに、少なくとも1個所の切欠溝26、好ましくは対向する側辺の少なくとも一方側の切欠溝26、さらに好ましくは全部の切欠溝26(図の場合は両短辺の切欠溝26)の内底面26aには、前記凹条溝22の開口端側の部分に、該切欠溝26の深さより高さの低い断面三角状をなしてかつ該切欠溝26の幅方向に延びる凸状部27が設けられ、該凸条部27の前記凹条溝22の開口端側(下部側)の部分が外側壁部23の端面(下端面)から連続する斜面27aをなしている。前記凸状部27の前記凹条溝22の内奥側(上部側)の面27bについても、図のように傾斜面にしておくのが好ましい。
また、前記凸条縁12における前記凸条部27を有する切欠溝26と対応する外側面の個所には、該凸条縁12の基部側の部分に前記切欠溝26内に嵌合しかつ前記切欠段部13に連続した斜面17aを有する断面三角状の凸部17が設けられており、該凸部17の前記斜面17aが前記凸状部27の斜面27aに対してすり合わせ状態で当接し嵌合するようになっている。
すなわち、前記凸条縁12と前記凹条溝22との嵌合状態において、前記凸条縁12側の凸部17と前記切欠溝26側の凸状部27とが、前記斜面17a,27aにより互いにすり合わせ状態で、特には発泡樹脂材の弾力性を利用して弾力的にすり合わせ状態で嵌合することにより、少々の蓋体20の浮き上がりに対しても殆ど隙間を生じないように設けられている。
前記凸条部27の斜面27a及び断面三角状の凸部17の斜面17aの傾斜角度は、嵌合操作時の空気抜き作用や密封性を考慮して適宜設定できるが、発泡樹脂のひけ細りや反り等の変形による浮き等が生じたときの密封性を確保する上では、前記切欠段部13の面に対して30°以上、好ましく45°以上の傾斜角に設定するのがよい。なお、前記傾斜角が大きくなるほど嵌合操作時の空気抜き作用が行われ難くなるので、実施上は45°〜70°の範囲が好ましい。図1〜図7の実施例の場合、前記凸条縁12側の凸部17は、前記係合凸部15の下端から連続して形成されているが、これに限らず、前記係合凸部15と間隔を空けて設けておくこともできる。
また、前記凸状部27の切欠溝26の内底面26aからの高さh1は、凸条縁12と凹条溝22の嵌合操作時の空気逃がしの作用を阻害しないように、すなわち前記嵌合の過程において凸条縁12側の係合凸部15に接触しないで空隙を保有できるように、前記切欠溝26の深さに比してある程度低く設定する。特に好ましくは、前記切欠溝26の深さ寸法d2から、前記係合凸部15の高さ寸法(係合凹部25の深さ寸法)d1を減じた寸法と同じ高さに設定する。例えば、前記切欠溝26の深さ寸法d2の1/2程度の高さh1にすることにより、嵌合操作の際には、前記係合凸部15の部分でも、該切欠溝26内に少なくとも前記深さ寸法d2の1/2程度の空隙を保有できることになる。
前記凸状部27の斜面27a及び断面三角状の凸部17の斜面17aが、それぞれ前記凹条溝22の外側壁部23と前記凸条縁12より外側の切欠段部13との突き合わせ面に連続して形成されることで、嵌合状態での密封性を良好に確保できる。
図中の符号18は蓋体20の開蓋操作用の切欠部であり、符号19は容器を持ち運びする際の手掛け部である。
図8の実施例は、基本的に上記した実施例と同様にして、切欠溝26内の凸状部27の断面形状を変更し、断面が台形状をなすように形成した場合を示している。この実施例においても、容器本体10に対し蓋体を被着した状態においては、前記凸条部27の下部側の斜面27aが凸条縁12の基部に設けられた断面三角状の凸部17の斜面17aに対しすり合わせ状態で接して嵌合することになる。この実施例の場合も、前記凸条部27の高さ寸法等については上記の実施例と同様に設定できる。
図9の実施例は、前記凹条溝22の外側の側面22aに形成した切欠溝26を該凹条溝22の内奥面にまで延長形成し、さらに、前記凸条縁12側の外側面12aの基部に前記係合凸部15と間隔を空けて切欠段面13に連続する斜面17aが比較的に緩傾斜の断面三角状の凸部17を設け、他方、前記切欠溝26内における凸条部27を前記凸部17の斜面17aに対応した斜面27aを有する断面三角状に形成した場合を示している。この実施例の場合も、前記凸条部27の高さ寸法等については上記した実施例と同様に設定する。
前記容器本体10及び蓋体20の構成材である発泡樹脂としては、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−エチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等の各種合成樹脂の発泡体を用いることができる。中でも、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂のビーズ発泡体による成形体が好適に用いられる。スチレン改質ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子にスチレン系単量体を含浸重合させて得られるものであり、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂の中でも、スチレン改質ポリエチレン樹脂が好ましく、例えば、スチレン成分の割合は40〜90重量%、好ましくは50〜85重量%、さらに好ましくは55〜75重量%のものが用いられる。また、前記発泡体の発泡倍率は10〜70倍が好ましい。
スチレン改質ポリオレフィン系樹脂のビーズ発泡体の成形品は、同じ発泡倍率のポリプロピレン系樹脂ビーズの成形品に比べて強度があり、また、深さが500mmを越える容器を成形した場合の収縮率が低く寸法精度もよい。さらに、スチレン系樹脂ビーズの発泡成形品に比べて擦れによる粉が出難い長所もある。
上記した実施例の発泡樹脂製の容器によれば、容器本体10の開口端部11に有する前記凸条縁12と、蓋体20の周縁部21の下面側に有する凹条溝22との嵌合により、蓋体20を容器本体10に被着する際、前記凹条溝22の外側の側面22aにする切欠溝26を通じて前記凹条溝22内の空気を逃がしながら容易に嵌合操作できる。特に、前記凸条縁12と凹条溝22とに、周方向に連続して係合凸部15と係合凹部25が設けられていても、前記切欠溝26の部分で前記凹条溝22内の空気を逃がしながら容易に嵌合できる。また、前記切欠溝26内に凸状部27を有するものの、該凸状部27の高さ寸法h1が前記切欠溝26の深さ寸法d2より低く、かつ頂部が前記係合凹部25の位置より端部(下端部)の側にあることで、前記嵌合の過程において該切欠溝26の部分に空気逃がしのための空隙を保有でき〔図7の(b)〕、空気逃がしの機能を良好に保持できる。
こうして、図5のように、前記凹条溝22の外側壁部23が凸条縁12の外側の切欠段部13に対し突き合わせ状態になる位置に確実に嵌合できる。特に、前記の嵌合状態においては、前記凸条縁12の外側面12aに有する係合凸部15が、前記凹条溝22の外側の側面22aに有する係合凹部26に嵌合し係合することにより、安定性のよい被着状態に保持でき、接着テープ止めを不要にできる。
本発明の場合は、前記の嵌合による蓋体20の被着状態においては、前記切欠溝26内の凸状部27の斜面27aが断面三角状の凸部17の斜面17aに対してすり合わせ状態で嵌合しているために、発泡樹脂材のひけ細りや反り等の変形により、前記外側壁部23と切欠段部13との突き合わせ部分に隙間を生じることがあっても、該切欠溝26の部分に凸条縁12側の凸部17が嵌合しており、しかも、該凸部17と前記切欠溝16内の凸状部27の斜面17a,27aにより、すり合わせ状態で弾力的に接して嵌合しているため、前記凸部17と凸状部27の間に殆ど隙間が生じないばかりか、前記断面三角状の凸部17が前記切欠溝26における凹条溝22の開口側の端部を塞いだ状態になり、このため、切欠溝の両側端からの通気も抑制できることになり、ひいては密封性を良好に確保できる。
本発明の発泡樹脂製の容器は、農産物や水産物の輸送、保管に使用される保冷容器その他の物流容器として、また冷凍食品や食材を保冷しながら輸送するコンテナ等に好適に使用することができる。
10…容器本体、11…開口端部、12…凸条縁、12a…外側面、12b…内側面、13…切欠段部、14a…長辺側の側壁、14b…短辺側の側壁、15…係合凸部、17…断面三角状の凸部、17a…斜面、20…蓋体、21…周縁部、22…凹条溝、22a…外側の側面、22b…内側の側面、23…外側壁部、24…内側壁部、25…係合部、26…切欠溝、26a…内底面、27…凸状部、27a…斜面。

Claims (5)

  1. 上方に開口する容器本体と、該容器本体に対し被着自在な蓋体とからなり、前記容器本体の開口端部と蓋体の周縁部とに、全周にわたって連続して互いに嵌合する凸条縁と凹条溝とが設けられるとともに、前記凸条縁の少なくとも外側面の端部と、これに対応する前記凹条溝の外側の側面の基部側とに、周方向に連続して互いに弾力的に嵌合する係合凸部と係合凹部が設けられてなる発泡樹脂製の容器において、
    前記凹条溝における外側の溝内側面の少なくとも1個所に、上下方向に通して空気逃がし用の切欠溝が形成されるとともに、少なくとも一つの切欠溝内の前記凹条溝の開口端側の部分に該切欠溝の深さより高さの低い凸状部が設けられ、また、前記凸条縁における前記切欠溝と対応する外側面の個所には、該凸条縁の基部側の部分に前記切欠溝内に嵌合する断面三角状の凸部が設けられ、前記切欠溝側の凸状部と前記凸状縁側の凸部とに、前記凸条縁と前記凹条溝との嵌合状態において互いにすり合わせ状態で当接する斜面が設けられてなることを特徴とする発泡樹脂製の容器。
  2. 前記切欠溝内の前記凸状部が前記係合凹部より前記凹条溝の開口端側に、前記凸条縁側の凸部が前記係合凸部より凸条縁の基部側に、それぞれ設けられてなる請求項1に記載の発泡樹脂製の容器。
  3. 前記凸状部の前記切欠溝の内底面からの高さが、該切欠溝の深さ寸法から前記係合凸部の高さ寸法分を減じた寸法と同高さに設定されてなる請求項1または2に記載の発泡樹脂製の容器。
  4. 前記凸状部の斜面及び断面三角状の凸部の斜面が、それぞれ前記凹条溝の外側壁部と前記凸条縁より外側に有する切欠段部との突き合わせ面に連続して形成されてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の発泡樹脂製の容器。
  5. 前記凹条溝の内側の側面と前記凸条縁の内側面とが、容器開口面に垂直の面に対して傾きのある傾斜面とされ、すり合わせ嵌合可能に設けられてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の発泡樹脂製の容器。
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JPS6062448U (ja) * 1983-10-04 1985-05-01 株式会社飯田製作所 発泡スチロ−ル製容器

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