JP5248030B2 - 変位補正機能を備えた工作機械及び工作機械の補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、刃物台の変位を補正する変位補正機能を備えた工作機械及び該工作機械の補正方法に関する。
一般的に、工作機械として、直線的に移動するワーク加工用の刃物を装着する刃物台と、刃物台を移動させる移動手段と、移動手段の作動を制御する制御装置とを備えた自動旋盤が知られている。該自動旋盤は、主軸を回転させながら刃物台をワークの切り込み方向(X方向)に移動させ、かつワークと刃物とを主軸の軸心方向(Z方向)に相対的に移動させることによってワークの加工を行う。
上述のような工作機械では、制御手段の所定制御による移動手段の作動によって刃物台をX方向に移動させる場合に、刃物台のX方向の位置が、移動手段側の発熱等によって制御装置により指示される刃物台の位置に対して変位する場合がある。この変位によって加工精度が低下する虞があるため、刃物台のX方向の変位を計測する計測手段と、計測手段により計測された変位量に基づき制御装置による制御を補正する補正手段とを設けて加工精度の低下を防止するものが公知となっている(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載の計測手段は、X方向に移動する刃物台に対する固定側となる主軸に設けられた基準ゲージと、基準ゲージに対する刃物台のX方向の位置を検出する検出手段となる接触検出器とを備え、刃物台を所定位置から基準ゲージに向かってX方向に移動させ、接触検出器の触針が基準ゲージの外径(面)に接触したときの刃物台の位置を計測し、変位量を計測する構成となっている。
特開昭54−163286号公報
一方で、複数の刃物を搭載する刃物台を備えた工作機械が知られている。この工作機械の場合、刃物台は刃物を選択するために、X方向に直交するY方向にも移動する。このため刃物台はX方向及びY方向に変位する。ここで、このような工作機械に例えば特許文献1に示されるような計測手段を適用しようとする場合、第3図に記載の刃物台25が例えばその移動手段の発熱等によりY方向(図面に垂直な方向)に変位した場合は、触針24が接触する基準ゲージ27の外径位置が変動し、X方向の変位の検出精度が低下する。
そこで本発明は、熱等により生じた変位を簡易な構成で計測し補正する機能を備えた工作機械、及び該工作機械の補正方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、工作機械側に設けられ、直線状に移動する移動体と、該移動体を、互いに直交する2方向にそれぞれ移動させる第1及び第2の移動手段と、該移動手段の作動を制御する制御装置と、該制御装置の所定の制御により移動した移動体の変位量を計測する計測手段と、を備え、該計測手段が、移動体と該移動体に対する固定側との間に設けられる基準部と該基準部に対する移動体の位置を検出する検出手段とを備え、該計測手段により計測された変位量に基づき制御装置による上記制御を補正する補正手段を設けた工作機械において、検出手段側又は基準部側に、第1の移動手段の移動方向に交差し、かつ第2の移動手段の移動方向に平行な第1平面と、第2の移動手段の移動方向に交差し、かつ第1の移動手段の移動方向に平行な第2平面とを設け、検出手段が、第1平面と検出手段又は基準部との第1の移動手段の移動方向の距離に基づく検出結果を出力する第1センサと、第2平面と検出手段又は基準部との第2の移動手段の移動方向の距離に基づく検出結果を出力する第2センサとを備え、前記第1センサ及び前記第2センサの双方が作動状態となる前記移動体の位置を定め、前記移動体を前記互いに直交する2方向に同時に移動させ、前記第1センサ及び前記第2センサの双方が各々非作動状態となる位置を検出することにより、前記互いに直交する2方向について前記移動体の変位量を同時に計測できるようにした工作機械を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の工作機械において、前記第1及び第2平面が各々対応する移動方向に対して直交する工作機械を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の工作機械において、前記基準部を、主軸に装着されたワークの先端側を案内するガイドブッシュ側に形成した工作機械を提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の工作機械において、前記基準部を、主軸を回転駆動自在に収容しかつ主軸と一体的に移動する主軸台側に形成した工作機械を提供する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の工作機械において、前記基準部側に前記第1及び第2平面を設け、前記第1及び第2センサが、各々対応する移動方向に付勢突出する接触杆を備え、移動体の移動により接触杆側と各々対応する平面との接触及び非接触によって出力が切り換えられるタッチセンサからなり、前記検出手段が、該接触杆側と該平面とが接触した状態から非接触状態に切り換えられた際の移動体の位置を検出する工作機械を提供する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の工作機械において、前記第1及び第2センサが、各々対応する移動方向に付勢突出する第1及び第2接触杆をそれぞれ備え、該第1及び第2接触杆に第1及び第2平面をそれぞれ設け、該第1及び第2センサを、第1及び第2平面と基準部側との接触及び非接触によって出力が切り換えられるタッチセンサとし、前記検出手段が、第1及び第2平面と基準部側とが接触した状態から非接触状態に切り換えられた際の移動体の位置を検出する工作機械を提供する。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の工作機械において、前記工作機械が自動旋盤であり、移動体がワーク加工用の刃物を装着する刃物台を含む工作機械を提供する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の工作機械において、前記計測手段が、ワークから加工された部品を切り離す突っ切り作業に際して刃物台の変位量を計測する工作機械を提供する。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の工作機械において、前記工作機械が自動旋盤であり、移動体がワークを装着する主軸を含む工作機械を提供する。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9のいずれか1項に記載の工作機械において、刃物台に装着された刃物と主軸に装着されたワーク側との接触を検出する接触検出手段と、刃物とワーク側との接触の際の刃物台の位置を検出する接触位置検出手段と、前記接触位置検出手段の検出結果と前記計測手段の計測結果とに基づき刃物の磨耗量を検出する磨耗量検出手段とをさらに備えた工作機械を提供する。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の工作機械において、前記補正手段が、計測された移動体の変位に基づき定まる変位量より小さな補正量により補正を行う補正量修正手段を備えた工作機械を提供する。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の工作機械において、前記補正量修正手段が、検出された移動体の変位量の差の1/2を補正量とする工作機械を提供する。
また請求項13に記載の発明は、工作機械側に設けられ、直線状に移動する移動体と、該移動体を、互いに直交する2方向にそれぞれ移動させる第1及び第2の移動手段と、該移動手段の作動を制御する制御装置と、を有する工作機械の補正方法において、該制御装置の所定の制御により移動した移動体の変位量を計測する工程と、移動体と該移動体に対する固定側との間に設けられる基準部と該基準部に対する移動体の位置を検出する工程と、該計測手段により計測された変位量に基づき制御装置による上記制御を補正する工程と、を含み、検出手段側又は基準部側に、第1の移動手段の移動方向に交差し、かつ第2の移動手段の移動方向に平行な第1平面と、第2の移動手段の移動方向に交差し、かつ第1の移動手段の移動方向に平行な第2平面とを設け、前記検出する工程が、第1平面と検出手段又は基準部との第1の移動手段の移動方向の距離に基づく検出結果を第1センサを用いて出力することと、第2平面と検出手段又は基準部との第2の移動手段の移動方向の距離に基づく検出結果を第2センサを用いてを出力することを含み、前記検出する工程がさらに、前記第1センサ及び前記第2センサの双方が作動状態となる前記移動体の位置を定め、前記移動体を前記互いに直交する2方向に同時に移動させ、前記第1センサ及び前記第2センサの双方が各々非作動状態となる位置を検出することにより、前記互いに直交する2方向について前記移動体の変位量を同時に計測することを含む工作機械の補正方法を提供する。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の工作機械の補正方法において、前記第1及び第2平面が各々対応する移動方向に対して直交する工作機械の補正方法を提供する。
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載の工作機械の補正方法において、前記基準部を、主軸に装着されたワークの先端側を案内するガイドブッシュ側に形成した工作機械の補正方法を提供する。
請求項16に記載の発明は、請求項13又は14に記載の工作機械の補正方法において、前記基準部を、主軸を回転駆動自在に収容しかつ主軸と一体的に移動する主軸台側に形成した工作機械の補正方法を提供する。
請求項17に記載の発明は、請求項13〜16のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法において、前記検出する工程が、基準部側に設けられた前記第1及び第2平面と、各々対応する移動方向に付勢突出する接触杆側とが移動体の移動により接触した状態から非接触状態に切り換えられた際の移動体の位置を検出することを含む工作機械の補正方法を提供する。
請求項18に記載の発明は、請求項13〜16のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法において、前記検出する工程が、各々対応する移動方向に付勢突出する第1及び第2接触杆にそれぞれ設けられた第1及び第2平面と基準部側とが接触した状態から非接触状態に切り換えられた際の移動体の位置を検出することを含む工作機械の補正方法を提供する。
請求項19に記載の発明は、請求項13〜17のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法において、前記工作機械が自動旋盤であり、移動体がワーク加工用の刃物を装着する刃物台を含む工作機械の補正方法を提供する。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の工作機械の補正方法において、前記計測する工程が、ワークから加工された部品を切り離す突っ切り作業に際して刃物台の変位量を計測することを含む工作機械の補正方法を提供する。
請求項21に記載の発明は、請求項13〜20のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法において、前記工作機械が自動旋盤であり、移動体がワークを装着する主軸を含む工作機械の補正方法を提供する。
請求項22に記載の発明は、請求項19〜21のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法において、刃物台に装着された刃物と主軸に装着されたワーク側との接触を検出する工程と、刃物とワーク側との接触の際の刃物台の位置を検出する工程と、前記接触位置検出手段の検出結果と前記計測手段の計測結果とに基づき刃物の磨耗量を検出する工程とをさらに含む工作機械の補正方法を提供する。
請求項23に記載の発明は、請求項13〜22のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法において、前記補正する工程が、計測された移動体の変位に基づき定まる変位量より小さな補正量により補正を行うことを含む工作機械の補正方法を提供する。
請求項24に記載の発明は、請求項23に記載の工作機械の補正方法において、検出された移動体の変位量の差の1/2を補正量とする工作機械の補正方法を提供する。
本発明によれば、移動手段側で発生する熱等により生じる刃物台や主軸等の移動体の変位を簡単な構成で検出し、補正することが可能となる。また変位計測側の反対側の移動手段側で変位が生じた場合でも、基準部又は検出手段側に平面が設けられ、該平面によって検出が行われるため、当該変位の影響を排除してセンサによる変位計測を安定して行うことができる。従って、X方向及びY方向等の2つの移動手段を同時に作動させても、各々について変位の計測を行うことができる。また、変位計測側の反対側の変位によりセンサから基準部までの距離が変動するという不都合が防止される。
第1及び第2平面が、各々対応する移動方向に対して直交することにより、変位計測を垂直平面で容易に行うことができる。
基準部は、ガイドブッシュ側又は主軸台側のいずれに形成してもよく、工作機械の種類や構造に応じて適宜選択可能である。
各センサが付勢力を備えた接触杆を有することにより、接触状態から非接触状態に切り替えられるタイミングが安定し、刃物台の変位をより正確に計測することができる。
移動体を刃物台とする場合、突っ切り作業に際して変位の計測をすると、突っ切り位置がワークの径に無関係に一定であるため、変位の計測においてワークの径を考慮することなく、計測を容易に行うことができる。
接触位置検出手段により検出されたワーク側に接触時の刃物台の位置から、刃物台の変位を差し引くことにより、刃物の磨耗量を容易に求めることができる。
計測された刃物台の変位に基づき定まる変位量より小さな補正量(変位量の例えば1/2の補正量)により補正を行うことにより、変位量が増加から減少に転じる際あるいはその逆の誤差を抑制することが可能となる。
図1は、本発明に係る補正機能を備えた工作機械1の概略構成を示す図であり、図2は図1の刃物台付近の部分拡大図である。工作機械1は、脚2、並びに脚2に搭載された主軸台3、刃物台4及び正面刃物台6を有する。主軸台3には、主軸(図4参照)7が配置され、図示しない回転駆動機構により軸心(ここではZ軸とする)中心に回転駆動される。主軸台3は、Z軸方向に延びるZボールネジ(図示せず)及び主軸用Zモータ8によってZ方向にスライド式に移動可能である。
図1に示されるように、脚2には、刃物台4を支持する刃物台支持体9が設けられる。刃物台支持体9には、左右方向(略水平かつZ方向に垂直)に刃物台支持体9を移動させるためのYスライドガイド11が取り付けられ、さらにYスライドガイド11にはYスライド体12が装着される。Yスライド体12と刃物台支持体9との間には、左右方向に延びるYボールネジ13が装着される。Yスライド体12は、Yボールネジ13に取り付けられたYモータ14によって左右方向(Y方向)にスライド移動可能である。
またYスライド体12には、上下方向(Y方向及びZ方向の双方に垂直な方向)にXスライドガイド16が取り付けられ、さらにXスライドガイド16にはXスライド体17が装着される。Xスライド体17とYスライド体12との間には、上下方向に延びるXボールネジ(図1では見えず)が装着される。Xスライド体17は、Xボールネジに取り付けられたXモータ18によって上下方向(X方向)にスライド移動可能である。
Xスライド体17には、複数の刃物を装着可能なバイトホルダ19が固定される。
図1の例では、バイトホルダ19に対して複数の刃物21がXY面内において45度傾斜して装着されている。
刃物台支持体9にはガイドブッシュ22が装着される。バイトホルダ19は、ガイドブッシュ22より前方に配置される。被加工物であるワーク23は、図2に示されるようにガイドブッシュ22に挿通されて案内され、ガイドブッシュ22よりも前方にいくらか突出するように、主軸7の先端側に把持される。ここで主軸7を回転駆動によりワーク23を回転させながら、上述のXモータ18及びYモータ14によってバイトホルダ19を移動させ、さらに主軸用Zモータ8によって主軸7を前後移動させることによって、ワーク23の加工が行われる。
また図1に示されるように、刃物台支持体9の前方側には、Z方向に延びる正面刃物台6用のZスライドガイド24が設けられ、さらにZスライドガイド24にはZスライド体26が装着される。Zスライド体26は、正面刃物台用Zモータ27によってZ方向にスライド移動可能である。Zスライド体26には、X方向及びY方向に対して45度傾斜した方向に延びるXYスライドガイド28が設けられ、XYスライドガイド28にはXYスライド体29が装着される。XYスライド体29は、XYモータ31によってX方向及びY方向に対して45度傾斜した方向に移動可能である。
XYスライド体29には、工具ホルダ32が取り付けられる。正面刃物台用Zモータ27及びXYモータ31によって工具ホルダ32を移動し、上述の主軸用Zモータ8によって主軸7に装着されたワーク23を移動させることにより、工具ホルダ32に装着される刃物によって正面刃物台6側でもワークの加工を行うことができる。
次に図2を参照して、刃物台周りの動作について説明する。先ず、上述のXスライド体17のX方向への移動とYスライド体12のY方向への移動との合成移動により、バイトホルダ19に装着された複数の刃物21のいずれかをワーク23に接近させる。ガイドブッシュ22の前方でバイトホルダ19をさらに合成移動により移動させてワークに切り込ませ、これに合わせて主軸7をZ方向へ移動させることにより、ワークの軸方向への加工が行われる。
上記加工が終了したら、バイトホルダ19に装着された突っ切りバイト33をバイトホルダの合成移動により図2に示される突っ切り位置まで移動させ、突っ切り加工を行う。突っ切り位置は主軸7の軸心位置を少し過ぎた位置に、ワークの径とは無関係に設定される。なおXモータ18及びYモータ14は、NC装置等の制御装置(図示せず)によって制御される。
Xスライド体17にはXタッチセンサ34及びYタッチセンサ36が固定される。タッチセンサ34及び36は直交配置され、それぞれX方向及びY方向に付勢突出し、同方向に所定量以上押し込まれたときに作動すなわちON状態となるように構成される。具体的には、タッチセンサ34及び36はそれぞれ直線状に出入り可能な接触杆34a及び36bを有し、接触杆34a及び36aの先端にはそれぞれ回転自在のローラ34b及び36bが取り付けられる。一方ガイドブッシュ22にはセンサブロック37が設けられ、センサブロック37にはローラ34b及び36bにそれぞれ当接可能なX基準面38及びY基準面39が形成される。基準面38及び39は互いに垂直な平面であり、それぞれX方向及びY方向に垂直である。このような構成により、バイトホルダ19が移動したときに、Xタッチセンサ34のローラ34bがX基準面38に垂直に当接し、Yタッチセンサ36のローラ36bがY基準面39に垂直に当接し、接触杆34a及び34bが押し込まれて各タッチセンサがON状態となる。
タッチセンサ34及び36はいずれも、上記突っ切り位置においてそれぞれ基準面38及び39に当接してON状態となる。一方図3に示されるように、突っ切りバイト33が突っ切り位置から戻る際に両センサのローラが対応する基準面から離れると、両センサは非作動状態すなわちOFF状態となる。ここで、NC装置側では各センサがOFFとなる際のXスライド体の位置(すなわちXモータ及びYモータの回転位置)を検出する。ボールネジの熱膨張や機械的な誤差等によって、センサがOFF状態となるモータの回転位置(Xスライド体の位置)が変化するため、上記検出によって上記NC装置側でXスライド体の変位量を計測することができる。Xタッチセンサ34のローラ34bは、X基準面38上をY方向に転動することができ、Yタッチセンサ36のローラ36bは、Y基準面39上をX方向に転動することができる。このためX方向とY方向の一方の変位計測に際して、他方が移動した場合でも、Xスライド体17の計測側の位置は、他方の変位に影響されることなく安定して検出され、Xスライド体17の変位量の計測精度が向上する。これによりX方向及びY方向の双方の変位量を同時に計測したり、一方のローラを基準面に接触させた状態から他方のローラを基準面に接触させて変位量を計測したりすることもできる。さらに、ローラが基準面上を円滑に移動するので、基準面の損傷等を防止できる。
次に、正面刃物台6の変位を計測する構成について説明する。図1及び図2に示されるように、正面刃物台6の工具ホルダ32には、略L字形のセンサ支持ブロック41が固定され、センサ支持ブロック41のL字の各辺にはZタッチセンサ42及びXYタッチセンサ43がそれぞれ配置される。タッチセンサ42及び43は直交配置され、それぞれZ方向、並びにX方向及びY方向の双方に対して45度傾斜した方向に所定量以上押し込まれたときに作動すなわちON状態となるように構成される。なおタッチセンサ42及び43も、上述のタッチセンサ34又は36と同様に接触杆42a、43a及びローラ42b、43bを有する。一方ガイドブッシュ22にはセンサ突起44が設けられ、センサ突起44にはローラ42b及び43bにそれぞれ当接可能なZ基準面46及びXY基準面47が形成される。図2に示されるように、基準面46は正面刃物台6のZ方向に対して垂直かつZ方向に垂直な移動方向に対して平行であり、一方基準面47はZ方向に対して平行かつZ方向に垂直な移動方向に対して垂直である。このような構成により、正面刃物台6が移動したときに、Zタッチセンサ42のローラ42bがZ基準面46に垂直に当接し、XYタッチセンサ43のローラ43bがXY基準面47に垂直に当接することができる。
次に変位量の計測について説明する。図3に示されるように、予めZタッチセンサ42のローラ42b及びXYタッチセンサ43のローラ43bがそれぞれZ基準面46及びXY基準面47に当接してON状態となる正面刃物台用Zモータ27及びXYモータ31の回転位置を定めておく。次にその位置に一旦XYスライド体29を移動させた後、正面刃物台用Zモータ27及びXYモータ31を駆動してXYスライド体29を戻し、Zタッチセンサ42及びXYタッチセンサ43がOFF状態となる各モータ回転位置を検出することにより、変位が計測される。この計測の際は、図3に示されるように、ワーク23をガイドブッシュ22から突出しないように引っ込められる。従ってこの計測は、上述のXタッチセンサ及びYタッチセンサのように突っ切り時に併せて計測することはできず、別途行う必要がある。なお両タッチセンサ42、43のローラ42b、43bは、前述のXタッチセンサ34のローラ34b、Yタッチセンサ36のローラ36bと同様に、互いの反対側の移動方向に対して転動するため、一方の変位計測に際して、他方が変位した場合でも、XYスライド体29の計測側の位置は、他方の変位に影響されることなく安定して検出されるので、XYスライド体29の変位量の計測精度は高い。両方向の変位量を同時に計測したり、一方のローラを基準面に接触させた状態から他方のローラを基準面に接触させて変位量を計測したりすることもできる。また上記と同様に、基準面の損傷等を避けることができる。
次に、主軸台3のZ方向の変位を計測する構成について説明する。図4に示されるように、Z方向に所定量以上押し込まれたときにON状態となる主軸用タッチセンサ48が、脚2側に配置される。なお主軸用タッチセンサ48も、上述のタッチセンサ34又は36と同様に接触杆48a及びローラ48bを有する。一方主軸台3には、Z方向に垂直な平面であって、主軸台3の移動によって主軸用タッチセンサ48のローラ48bに当接可能な主軸用基準面49が形成される。予め主軸用タッチセンサ48のローラ48bが主軸用基準面49に当接してON状態となる主軸用Zモータ8の回転位置を定めておく。次にその位置に一旦主軸台3を移動させた後、主軸用Zモータ8を駆動して主軸台3を戻し、主軸用タッチセンサ48がOFF状態となるモータ回転位置を検出することにより、変位量が計測される。
次に、計測された変位量の補正について説明する。図示しないNC装置側には、変位量に基づき制御を補正する補正手段が内装されている。通常は補正手段は、先ず試しにワークを加工し、ワークの寸法を実測し、目標とする寸法に合うようにNC装置側を校正する。ここで校正時に、各タッチセンサがOFF状態となる対応するモータの回転位置を変位量計測の基準値(変位ゼロ)とする。
ワークの連続加工を開始した後は、予め定めた所定時間又は所定加工回数毎に前述のように変位量を計測し、制御の補正を行う。なお変位量の計測は突っ切り毎に行い、ある回の突っ切りでの計測は次回の加工時の補正に使用されるので、1つのワークの加工中に補正されることはない。
なお上記実施形態では、複数の刃物を切り替えるY方向への移動とワークへの切り込みを行うX方向への移動の双方を行うため、刃物台がX方向及びY方向に移動する構成としているが、刃物台をX方向と送り方向であるZ方向とに移動する構成も可能である。
図5は、上記の本発明に従って補正を行った具体例を、補正を行わなかった場合と比較して示すグラフである。同図では、1回目の計測での変位量をゼロに合わせた後、ワークを5つ加工する毎に変位を計測したものである。
例えばボールネジ側で上述の変位が発生すると、加工されたワークの寸法に誤差が生じる。図5の例では、補正をしない場合のグラフ51に示されるように、この誤差は0〜+0.033mmの範囲で全体として上昇した。ここでグラフ52に示されるように、計測された補正量と同量を補正することによって、計測回数が増加しても上記誤差を概ね±0.01mmの範囲内に抑制することができる。但し、補正量は前回の加工での変位量を基準とするため、加工中の熱変位により、誤差は必ずしもゼロとはならない。
図5のグラフ53は、計測された変位量と同量ではなく、その1/2の量を補正した場合を示すグラフである。誤差の1/2を補正量とした場合は、誤差と同量を補正量とする場合に比べ、例えば図5の54部等に示されるように、変位量が増加から減少に転じる際(あるいはその逆)の誤差の抑制に効果がある。換言すれば、変位量より小さい補正量とすることにより、いわゆるオーバーシュートを抑制することができる。図5のグラフ53の例では、誤差は概ね−0.005〜+0.01mmの範囲内に抑制されている。
なお図5の計測回数約90回以降は、加工後それぞれ5分、10分、30分、60分の間工作機械を停止させた後に、加工を再開して変位量を計測した結果を示している。グラフ51に示されるように、ある時間工作機械を停止させれば各部が冷却するので、加工再開後は変位量が減少する傾向がある。このような場合、グラフ53に示されるように、変位量が増加から減少に転じる状態では補正量が1/2であっても比較的誤差が大きくなる傾向がある。従って5分以上の間工作機械を停止した場合は、加工開始前に変位量を計測することが好ましい。
次に図6及び図7を参照して、本発明の他の実施形態を説明する。図6に示されるように、工作機械の機種によっては、複数の刃物56及び57がX方向又はY方向に沿って(図示例では刃物56及び57がそれぞれX方向及びY方向に平行)配置されるように刃物台58のバイトホルダ59に取り付けられる。他の構成については図2のものと実質同様でよい。図6の構成の場合、突っ切りは突っ切りバイト61のX方向のみの移動動作で行われる。従って変位量の計測は、突っ切り状態からバイトホルダ59(Xスライド体)を一旦Y方向に移動させ、その後タッチセンサ62及び63がOFF状態になるまで、刃物台57を移動させるXモータ及びYモータ(図示せず)を同時又は別々に作動させる。
図6の構成では、刃物台58のY方向と正面刃物台64を支持するXYスライド体66の移動方向とが一致するので、センサブロック67のY基準面68は、刃物台58のYタッチセンサ63の基準面であるとともに、正面刃物台64のXYタッチセンサ69の基準面としても機能する。一方、センサブロック67のX基準面71は、図2に示すX基準面38と同様に機能する。また図7に示されるように、センサブロック67のZ方向に垂直な正面端面は、正面刃物台64のZタッチセンサ72の基準面73として使用することができる。従って図6の構成では、図2に示されるようなセンサ突起44を設ける必要がない。
次に、図8及び図9を参照して、刃物の摩耗量を計測する構成について説明する。前述の刃物台の変位量を計測できる構成において、図8(a)及び(b)に示されるように、刃物台74に取り付けられた複数の刃物76の各々にはワークとの接触を検出する装置として振動センサ77を取り付けることができる。なお振動センサの代わりに導通センサも使用可能であり、刃物とワークとの接触を検出できるものであればどのようなものでもよい。
図8に示される刃物76と主軸78に把持された加工すべきワーク79とが離れた状態から、図9(a)及び(b)に示される刃物76とワーク79とが接する状態まで刃物76を移動させ、その位置データを基準位置とする。ここで前述の補正手段により熱変位等を補正した直後に刃物76をワーク79に接触させることにより、前記変位の影響を排除して刃物の摩耗量を計測することができる。なお、図5を用いて説明した変位量と同量を補正する場合(グラフ52)は上記方法でよいが、1/2の量の補正を行う場合(グラフ53)は、刃物がワークに接触する位置が変化する場合があるため、補正しなかった分を考慮する必要がある。
上記構成によれば、ボールネジ等の熱変位と刃物の摩耗量とを分離して計測することができるので、工具管理が容易となる。具体的には、摩耗量について所定の閾値を設定し、その閾値を超えた場合は工具の寿命と判断することができる。また刃物の刃先の破損等の異常については、振動センサが計測した振動の大きさによって判断することができる。
図8及び図9は、タッチセンサの他の構成も示している。図8(a)又は図9(a)に示されるように、上述のタッチセンサ34及び36(図2参照)にそれぞれ相当するタッチセンサ81及び82は、それぞれ平面状の接触面83及び84を有する。接触面83及び84はそれぞれX方向及びY方向に垂直で、円筒形の主軸78の周面を直角に計測することができるように構成される。図8(a)又は図9(a)に示すようなガイドブッシュが無い機種では、図2のようにガイドブッシュ側に基準面(平面)を設けることができないため、タッチセンサ81及び82は上記接触平面を有する。
本発明に係る補正機能を備えた工作機械の概略構成を示す図である。 図1の刃物台付近の部分拡大図であって、バイトホルダのタッチセンサを基準面に当接させた状態を示す図である。 図2に類似する図であって、正面刃物台のタッチセンサを基準面に当接させた状態を示す図である。 主軸用タッチセンサの構成を示す図である。 本発明に従って補正を行った具体的計測例を、補正を行わなかった場合と比較して示すグラフである。 本発明の他の実施形態の工作機械の刃物台付近の拡大図であって、バイトホルダのタッチセンサを基準面に当接させた状態を示す図である。 図6に類似する図であって、正面刃物台のタッチセンサを基準面に当接させた状態を示す図である。 (a)振動センサが取り付けられた刃物を備えた工作機械の刃物台付近を主軸方向に見た図であって、刃物がワークから離れた状態を示す図であり、(b)主軸方向に垂直な方向に見た図である。 (a)図8(a)に類似する図であって、刃物がワークに当接した状態を示す図であり、(b)主軸方向に垂直な方向に見た図である。
符号の説明
1 工作機械
3 主軸台
4 刃物台
6 正面刃物台
7 主軸
19、59 バイトホルダ
21、56、57、76 刃物
22 ガイドブッシュ
23、79 ワーク
34、36、42、43、48、62、63、69、72、81、82 タッチセンサ
37、67 センサブロック
38、39、46、47、49、68、71、73 基準面

Claims (24)

  1. 工作機械側に設けられ、直線状に移動する移動体と、
    該移動体を、互いに直交する2方向にそれぞれ移動させる第1及び第2の移動手段と、
    該移動手段の作動を制御する制御装置と、
    該制御装置の所定の制御により移動した移動体の変位量を計測する計測手段と、
    を備え、
    該計測手段が、移動体と該移動体に対する固定側との間に設けられる基準部と該基準部に対する移動体の位置を検出する検出手段とを備え、
    該計測手段により計測された変位量に基づき制御装置による上記制御を補正する補正手段を設けた工作機械において、
    検出手段側又は基準部側に、第1の移動手段の移動方向に交差し、かつ第2の移動手段の移動方向に平行な第1平面と、第2の移動手段の移動方向に交差し、かつ第1の移動手段の移動方向に平行な第2平面とを設け、
    検出手段が、第1平面と検出手段又は基準部との第1の移動手段の移動方向の距離に基づく検出結果を出力する第1センサと、第2平面と検出手段又は基準部との第2の移動手段の移動方向の距離に基づく検出結果を出力する第2センサとを備え、
    前記第1センサ及び前記第2センサの双方が作動状態となる前記移動体の位置を定め、前記移動体を前記互いに直交する2方向に同時に移動させ、前記第1センサ及び前記第2センサの双方が各々非作動状態となる位置を検出することにより、前記互いに直交する2方向について前記移動体の変位量を同時に計測できるようにした
    工作機械。
  2. 前記第1及び第2平面が各々対応する移動方向に対して直交する請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記基準部を、主軸に装着されたワークの先端側を案内するガイドブッシュ側に形成した請求項1又は2に記載の工作機械。
  4. 前記基準部を、主軸を回転駆動自在に収容しかつ主軸と一体的に移動する主軸台側に形成した請求項1又は2に記載の工作機械。
  5. 前記基準部側に前記第1及び第2平面を設け、前記第1及び第2センサが、各々対応する移動方向に付勢突出する接触杆を備え、移動体の移動により接触杆側と各々対応する平面との接触及び非接触によって出力が切り換えられるタッチセンサからなり、前記検出手段が、該接触杆側と該平面とが接触した状態から非接触状態に切り換えられた際の移動体の位置を検出する請求項1〜4のいずれか1項に記載の工作機械。
  6. 前記第1及び第2センサが、各々対応する移動方向に付勢突出する第1及び第2接触杆をそれぞれ備え、該第1及び第2接触杆に第1及び第2平面をそれぞれ設け、該第1及び第2センサを、第1及び第2平面と基準部側との接触及び非接触によって出力が切り換えられるタッチセンサとし、前記検出手段が、第1及び第2平面と基準部側とが接触した状態から非接触状態に切り換えられた際の移動体の位置を検出する請求項1〜4のいずれか1項に記載の工作機械。
  7. 前記工作機械が自動旋盤であり、移動体がワーク加工用の刃物を装着する刃物台を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の工作機械。
  8. 前記計測手段が、ワークから加工された部品を切り離す突っ切り作業に際して刃物台の変位量を計測する請求項7に記載の工作機械。
  9. 前記工作機械が自動旋盤であり、移動体がワークを装着する主軸を含む請求項1〜8のいずれか1項に記載の工作機械。
  10. 刃物台に装着された刃物と主軸に装着されたワーク側との接触を検出する接触検出手段と、
    刃物とワーク側との接触の際の刃物台の位置を検出する接触位置検出手段と、
    前記接触位置検出手段の検出結果と前記計測手段の計測結果とに基づき刃物の磨耗量を検出する磨耗量検出手段とをさらに備えた請求項7〜9のいずれか1項に記載の工作機械。
  11. 前記補正手段が、計測された移動体の変位に基づき定まる変位量より小さな補正量により補正を行う補正量修正手段を備えた請求項1〜10のいずれか1項に記載の工作機械。
  12. 前記補正量修正手段が、検出された移動体の変位量の差の1/2を補正量とする請求項11に記載の工作機械。
  13. 工作機械側に設けられ、直線状に移動する移動体と、
    該移動体を、互いに直交する2方向にそれぞれ移動させる第1及び第2の移動手段と、
    該移動手段の作動を制御する制御装置と、を有する工作機械の補正方法において、
    該制御装置の所定の制御により移動した移動体の変位量を計測する工程と、
    移動体と該移動体に対する固定側との間に設けられる基準部と該基準部に対する移動体の位置を検出する工程と、
    該計測手段により計測された変位量に基づき制御装置による上記制御を補正する工程と、を含み、
    検出手段側又は基準部側に、第1の移動手段の移動方向に交差し、かつ第2の移動手段の移動方向に平行な第1平面と、第2の移動手段の移動方向に交差し、かつ第1の移動手段の移動方向に平行な第2平面とを設け、
    前記検出する工程が、第1平面と検出手段又は基準部との第1の移動手段の移動方向の距離に基づく検出結果を第1センサを用いて出力することと、第2平面と検出手段又は基準部との第2の移動手段の移動方向の距離に基づく検出結果を第2センサを用いてを出力することを含み、
    前記検出する工程がさらに、前記第1センサ及び前記第2センサの双方が作動状態となる前記移動体の位置を定め、前記移動体を前記互いに直交する2方向に同時に移動させ、前記第1センサ及び前記第2センサの双方が各々非作動状態となる位置を検出することにより、前記互いに直交する2方向について前記移動体の変位量を同時に計測することを含む
    工作機械の補正方法。
  14. 前記第1及び第2平面が各々対応する移動方向に対して直交する請求項13に記載の工作機械の補正方法。
  15. 前記基準部を、主軸に装着されたワークの先端側を案内するガイドブッシュ側に形成した請求項13又は14に記載の工作機械の補正方法。
  16. 前記基準部を、主軸を回転駆動自在に収容しかつ主軸と一体的に移動する主軸台側に形成した請求項13又は14に記載の工作機械の補正方法。
  17. 前記検出する工程が、基準部側に設けられた前記第1及び第2平面と、各々対応する移動方向に付勢突出する接触杆側とが移動体の移動により接触した状態から非接触状態に切り換えられた際の移動体の位置を検出することを含む請求項13〜16のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法。
  18. 前記検出する工程が、各々対応する移動方向に付勢突出する第1及び第2接触杆にそれぞれ設けられた第1及び第2平面と基準部側とが接触した状態から非接触状態に切り換えられた際の移動体の位置を検出することを含む請求項13〜16のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法。
  19. 前記工作機械が自動旋盤であり、移動体がワーク加工用の刃物を装着する刃物台を含む請求項13〜17のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法。
  20. 前記計測する工程が、ワークから加工された部品を切り離す突っ切り作業に際して刃物台の変位量を計測することを含む請求項19に記載の工作機械の補正方法。
  21. 前記工作機械が自動旋盤であり、移動体がワークを装着する主軸を含む請求項13〜20のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法。
  22. 刃物台に装着された刃物と主軸に装着されたワーク側との接触を検出する工程と、
    刃物とワーク側との接触の際の刃物台の位置を検出する工程と、
    前記接触位置検出手段の検出結果と前記計測手段の計測結果とに基づき刃物の磨耗量を検出する工程とをさらに含む請求項19〜21のいずれか1項に記載の工作機械。
  23. 前記補正する工程が、計測された移動体の変位に基づき定まる変位量より小さな補正量により補正を行うことを含む請求項13〜22のいずれか1項に記載の工作機械の補正方法。
  24. 検出された移動体の変位量の差の1/2を補正量とする請求項23に記載の工作機械。
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