JP2001105282A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP2001105282A
JP2001105282A JP28994399A JP28994399A JP2001105282A JP 2001105282 A JP2001105282 A JP 2001105282A JP 28994399 A JP28994399 A JP 28994399A JP 28994399 A JP28994399 A JP 28994399A JP 2001105282 A JP2001105282 A JP 2001105282A
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JP
Japan
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movable
battery
contact
detecting device
position detecting
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JP28994399A
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English (en)
Inventor
Takashi Koyanagi
隆 小柳
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Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NC工作機械などに付属させ、ワークなどの
検出対象物の位置検出を行う位置検出器を、簡単な構造
で長期使用を可能にして安価に提供する。 【解決手段】 固定部1Aから先端側11を突出させた
可動部1Bは、後端面が可動接点12cを形成して常時
は付勢ばね22で前進状態に付勢され、可動部1B先端
を検出対象物に突き当て所定距離だけ後退移動させる
と、可動接点12cが固定接点16に当接してランプ表
示器17と電池6を含む表示回路が構成され、作動した
ランプ表示器17を目視して検出対象物の位置検出を行
うものであり、固定部1Aには電池6と絶縁支持体14
が収容され、絶縁支持体14にはランプ表示器17と接
続する電極軸15,16を装着させ、電極軸16は可動
接点12cと接離可能に離間させて固定接点とし、電極
軸15には電池6の一方極を当接させ、電池6の他方極
は固定部1Aを介して可動部1Bに接続させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出対象物が所定
の位置に在るか否かを検出する位置検出装置に係り、例
えばNC工作機械やマシニングセンターなどの工作機械
に付属させ、検出対象物となるワーク(被加工材料)の
加工基準点位置や主軸等に取り付けた工具の刃物位置等
を検出するのに好適な位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の位置検出装置は、先端に設けた
検出ロッドが検出対象物に接触して一定の範囲で可動さ
れると、接点が閉じて内蔵されている発光ダイオード
(LED)等のランプ表示器と電池を含む表示回路が構
成され、これにより点灯したランプ表示器を目視するこ
とで検出対象物に対する位置の検出が行われる。
【0003】この種の位置検出装置としては、例えば実
公平4−46165号公報に開示された「工作機におけ
る工具位置検知装置」、特開平8−19941号公報に
開示された「工作機械の芯出し装置」などが提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの装置では、例
えば長期間の反復使用でも劣化しない機械的な強度並び
に精度が得られる構造であること、ランプ表示器や乾電
池が長寿命であって且つ劣化した際における交換が容易
であること、切削油や切削屑に晒される環境下でも使用
に耐えられる構造であること、製作容易で且つ安価に提
供できると共に、多目的に使用できる汎用性があるこ
と、などが要求される。
【0005】しかしながら、前記した従来技術を含めた
従来の位置検出装置では、前記した要求を十分に満足さ
せることができず、更なる改善を必要とする課題が残さ
れていので、本発明ではこれらの課題を解決しうる位置
検出装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の位置検出装置
は、筒状体の固定部と、この固定部から先端側を突出さ
せて後端面が可動接点を形成する可動部とを備え、前記
可動部は装着した付勢ばねで常時は前進状態に付勢さ
れ、先端を検出対象物に突き当てて前記付勢ばねに抗し
て所定距離だけ後退移動させると、離間していた可動接
点が固定接点に当接して内蔵されたランプ表示器と電池
を含む表示回路が構成され、作動したランプ表示器を目
視して検出対象物の位置検出を行うものである。
【0007】この位置検出装置では、前記固定部には、
後端側に前記電池が中間に前記ばねを衝止する絶縁支持
体が収容され、前記絶縁支持体には前記ランプ表示器と
接続する電極軸を装着させ、一方の電極軸は前記可動接
点と接離可能に所定間隔で離間させて前記固定接点と
し、他方の電極軸には前記電池の一方極を当接させると
共に、前記電池の他方極は前記固定部を介して前記可動
部に接続させた構成にしている。(請求項1)
【0008】請求項1の位置検出装置によると、複雑な
検出回路や繰り返し精度に難点のあるばね接点機構を用
いず、広い金属面相互の当接でランプ表示器17の点滅
を行う極めて単純な構成にしたことで、長期間に亘って
繰り返し使用しても劣化や故障が無く安定した性能が維
持されると共に、安価に提供することができる。
【0009】請求項1の位置検出装置において、前記可
動部は、先端側が前記固定部から突出する検出ロッド
と、その後端側に連結されたテンションロッドとで構成
され、前記テンションロッドの後端側外周には前記付勢
ばねのばね受けで且つ前記固定部に対する摺動案内部材
となるフランジ部を設けると共に、当該テンションロッ
ドの後端面が前記可動接点を形成する構成を採ることが
できる。(請求項2)
【0010】請求項2の位置検出装置によると、フラン
ジ部で付勢ばねの付勢力を受けた可動部が固定部の内壁
に沿って摺動案内されるので、振れのない状態で円滑に
直進運動させることができ、また可動部を別体で構成す
ることによって、例えば剛性を必要とする検出ロッドを
ステンレス材で形成し、剛性を余り必要としないテンシ
ョンロッドは軽量で安価なアルミニウム材で形成する等
の形態を採ることが可能である。
【0011】請求項1又は2の位置検出装置において、
前記固定部は、後端側の外周に取付用のねじ山を設けた
筒状体で構成され、この筒状体の先端側内周にリニアブ
ッシュを装着させると共に、当該リニアブッシュに前記
可動部を嵌合して摺動案内させる構成を採ることができ
る。(請求項3)
【0012】請求項3の位置検出装置によると、固定部
のねじ山を用いて所定位置に容易に設置することがで
き、また可動部は先端側の検出ロッドがリニアブッシュ
に支持された状態で摺動案内されるので、振れのない状
態で円滑に直進運動させることができ、特に可動部の後
端側のテンションロッドにフランジ部を設けると、当該
フランジ部の助勢を受けて一段と安定した直進運動を行
うことができる。
【0013】請求項3の位置検出装置において、前記固
定部は、前記電池と前記絶縁支持体や前記ランプ表示器
等の表示部及び前記可動部の後端側が装着される支持筒
と、この支持筒の先端へ着脱可能に連結したヘッドカバ
ーとで構成され、前記支持筒の後端に着脱可能な電池蓋
を設け、前記支持筒と前記ヘッドカバー及び前記電池蓋
の接合部にシール部材を介在させた構成を採ることがで
きる。(請求項4)
【0014】請求項4の位置検出装置によると、電池蓋
を取り外して容易に電池の交換を行うことができ、ヘッ
ドカバーを取り外して固定部の内部の点検や調整を容易
に行うことができ、これらの接合部は外部から切削油や
切削屑等が侵入するのをシール部材によって防止され
る。
【0015】請求項1〜4の位置検出装置において、前
記絶縁支持体には、前記電極軸が両側から螺合する有底
のねじ穴を穿設した電極装着部を設けると共に、当該各
ねじ穴の底部に連通する態様で前記ランプ表示器のリー
ド線用挿入穴が穿設され、前記電極軸によって前記ラン
プ表示器を着脱可能に接合させた構成を採ることができ
る。(請求項5)
【0016】請求項5の位置検出装置によると、電極装
着部のねじ穴に対する電極軸の螺合を緩めると、ランプ
表示器を引き抜くことで取り外して容易に交換すること
ができ、また固定接点でもある一方の電極軸は螺合状態
を調整して可動接点である可動部の後端面との間隔を調
整することが可能である。
【0017】請求項1〜5の位置検出装置において、前
記ランプ表示器は、点滅式の高輝度発光ダイオードを用
いた構成を採ることができる。(請求項6)
【0018】請求項6の位置検出装置によると、ランプ
の点滅によって電池の消費電力を節減して電池寿命を向
上させることができ、またランプ表示の目視による確認
を容易に行うことができる。
【0019】請求項1〜6の位置検出装置において、前
記ランプ表示器は、前記固定部に設けた窓穴から頭部を
突出させ、この頭部には基部を前記窓穴に着脱可能に装
着した光拡散用のキャップを被着すると共に、このキャ
ップと窓穴の開口縁部との間にシール部材を介在させた
構成を採ることができる。(請求項7)
【0020】請求項7の位置検出装置によると、光拡散
用のキャップによってランプ表示の指向性を無くし、全
方向からの目視による確認を容易に行うことができ、ま
たシール部材によって窓穴から内部へ切削油や切削屑等
が侵入するのを防止しているので、内部機構の作動が損
なわれることがない。
【0021】請求項1〜7の位置検出装置において、前
記固定部の先端側と前記可動部との摺動部分にシール部
材を介在させた構成を採ることができる。(請求項8)
【0022】請求項8の位置検出装置によると、摺動す
る可動部の先端側(検出ロッド)から固定部内に切削油
や切削屑等が侵入するのをシール部材で防止し、可動部
の直進移動が損なわれることがない状態で長期使用が可
能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の位置検出装置に
付いてその好適な実施形態を示す添付図面を参照して詳
しく説明するが、図1は位置検出装置を軸線方向に沿っ
た縦断面図で示し、図2は位置検出装置の要部である位
置検出部分を拡大分解斜視図で示し、図3は位置検出装
置の使用状態を正面図で示す。
【0024】位置検出装置1は、工作機械などに取り付
けて固定支持される筒状の固定部1Aと、固定部1Aの
先端から突設して前後に直進移動するロッド状で、先端
面をワーク(被加工材料)などの検出対象物に突き当て
る可動部1Bと、可動部1Bの先端面に検出対象物が適
正位置で当接すると表示回路を構成し、導通したランプ
表示器で表示させる検出部1Cとを備えている。
【0025】固定部1Aには、外周にねじ部2を刻設し
た支持筒3と、支持筒3の先端に基部がねじ接合された
ヘッドカバー4を設け、支持筒3の後端側内部が形成す
る電池室5には電池6(図示の実施形態では単三乾電池
2本を直列接続して使用)が収容され、支持筒3の後端
開口には押さえばね7を取り付けたマイナス電極兼用の
電池蓋8が、ねじ接合で着脱可能に被着されている。
【0026】ヘッドカバー4は、外径が支持筒3と同径
の筒状体で軸心には内径を3段階に変化させた連通孔9
が穿設され、中間の内径部分にはリニアブッシュ10が
圧入状態で収容されており、このリニアブッシュ10の
内径はヘッドカバー4の先端内径と同一寸法に形成され
ている。
【0027】可動部1Bは、基部がリニアブッシュ10
に嵌合して摺動可能に支持された検出ロッド11と、支
持筒3の先端側からヘッドカバー4の後端側に掛けて収
容されたテンションロッド12とを備えている。
【0028】検出ロッド11には、検出対象物に対する
検出接触部11aを先端に設け、テンションロッド12
に対する連結用の雄ねじ部11bを後端に設け、雄ねじ
部11bにはリニアブッシュ10に当接する態様でナッ
ト13を螺着させ、このナット13によって当該検出ロ
ッド11の抜け止め及び緩み止めを行うと共に、必要な
らばヘッドカバー4からの突出長さの設定を行うことも
できる。
【0029】テンションロッド12には、雄ねじ部11
bに螺合する雌ねじ部12aを先端に設け、ばね受け用
のフランジ部12bを中間に設け、後端面は後述する電
極軸による固定接点に対する可動接点部12cを後端に
設け、雌ねじ部12aを雄ねじ部11bに螺合させて検
出ロッド11の後端に連結される。
【0030】検出部1Cは、ベークライトその他の絶縁
材料で円柱状に形成された絶縁支持体14と、絶縁支持
体14の軸心に両側から装着されたプラスとマイナスの
各電極軸15,16と、各電極軸15,16にリード線
17a,17bがそれぞれ接続される態様で絶縁支持体
14の軸心に直交状に装着されるランプ表示器17を備
えている。
【0031】絶縁支持体14には、軸心の両側に各電極
軸15,16を装着する有底のねじ穴による電極装着部
18,19を設けると共に、軸心に直交させて電極装着
部18,19に連通させるリード線17a,17bの挿
入穴20,20を設け、支持筒3にはランプ表示器17
の頭部が突出される窓穴21を設け、この窓穴21の内
周面には雌ねじが設けられている。
【0032】各電極軸15,16には、電極装着部1
8,19のねじ穴に螺合するねじ山15a,16aが外
周に形成され、外側の端面にはドライバーその他の締め
付け工具を受容する係合溝15b,16b(図示を省
略)を設け、係合溝15b,16bに締め付け工具を係
合させて電極装着部18,19にねじ込み、内側の端面
でランプ表示器17のリード線17a,17bを圧着す
るが、電極装着部18,19の底部に皿ばね22を収容
させておくことが望ましい。
【0033】電極軸16の外周囲には、一端側を絶縁支
持体14に当接させたコイルばね23を配置し、コイル
ばね23は他端側をフランジ部12bに係止させた態様
でテンションロッド12の後端側外周に巻装され、テン
ションロッド12の後端面で形成した可動接点部12c
が、電極軸16の外側端面が形成する固定接点から予め
設定された所定間隔で離間するように、テンションロッ
ド12を先端側に付勢している。
【0034】固定部1A及び可動部1Bの各構成部材
は、テンションロッド12,ナット13,リニアブッシ
ュ10,ヘッドカバー4,検出ロッド11,電池蓋8等
の各部が導電性の金属材料で形成されており、この実施
形態では特に剛性及び耐摩耗性を要求されるリニアブッ
シュ10と検出ロッド11にはステンレス材を使用し、
その他の各部は軽量化を重視してアルミニウム材を使用
している。
【0035】なお、この実施形態では材料費を節約する
ために、可動部1Bとなる検出ロッド11とテンション
ロッド12を別体にし、検出ロッド11のみにステンレ
ス材を使用する構成としたが、両者を一体にしてステン
レス材で構成することも可能である。
【0036】ランプ表示器17は、低電圧で消費電流の
少ない発光ダイオード(LED)の使用が望ましく、通
電によって点灯するものでも良いが、電池6の寿命を長
くして長期使用を可能にし且つ目視を容易にするために
は、通電によって点滅するものが望ましいので、この実
施形態では点滅式高輝度LEDを使用している。
【0037】ランプ表示器17は、一方のリード線17
aが電極軸15を介して電池6のプラス電極に常時接続
されると共に、他方のリード線17bが電極軸16を介
して可動接点部12cと接離可能な状態であり、可動接
点部12cが固定部1Aと可動部1B及び押さえばね7
を介して電池6のマイナス電極に接続されている。
【0038】固定部1Aと可動部1Bの電気的接続は、
図示の実施形態では実用的に問題がないので双方の摺動
部分で行われるようにしているが、より確実な電気的接
続を必要とする場合には、例えば支持筒3の先端側内周
に内フランジ部(図示せず)を設け、テンションロッド
12が後退して可動接点部12cが電極軸15に当接し
た際に、この内フランジ部にフランジ部12bが当接す
る構成も採れる。
【0039】従って、コイルばね23の付勢力に抗して
検出ロッド11が押圧され、所定距離だけ後退すると可
動接点部12cが電極軸16に当接し、電池6及びラン
プ表示器17を含む表示回路が構成されるので、これに
よりランプ表示器17に通電されて点灯又は点滅作動す
る。
【0040】ランプ表示器17には、指向性を無くして
全方向から容易に目視できるように、頭部に透光性で乱
反射する光拡散用のキャップ24が被着されており、こ
のキャップ24はフランジ部24aの下側外周にねじ部
24bが形成され、このねじ部24bを窓穴21の雌ね
じ部に螺合させて支持筒3に装着される。
【0041】また、切削油や切削屑の存在する環境でも
使用できるように各種のシール手段が施されており、例
えば固定部1Aでは支持筒3に対するヘッドカバー4及
び電池蓋8のねじ込みによる接合個所に、Oリング等の
シール部材を介在させ、検出部1Cではキャップ24の
フランジ部24下側と窓穴21の開口縁部との間に、O
リング25やパッキン26等のシール部材を装着するよ
うにしている。
【0042】更に、固定部1Aと可動部1Bとの摺動部
分に付いても、ヘッドカバー4の先端部内周にOリング
26等のシール部材を装着して、検出ロッド11の外周
との間に摺動可能な状態ででシールしている。
【0043】なお、直進運動される検出ロッド11の繰
り返し精度を高めるために、ヘッドカバー4の先端側内
周に収容されたリニアブッシュ10が、検出ロッド11
の後端側に連結されたテンションロッド12のフランジ
部12bと協働し、検出ロッド11をがたつきやかじり
のない状態で安定的に摺動案内できるように支持してい
る。
【0044】またランプ表示器17は、支持筒3から電
池蓋8を取り外して電池6を取出した後に、電池室5内
に差し込んだドライバーで絶縁支持体14に対する電極
軸15の螺合を緩めると、リード線17aの取り外しが
可能な状態となり、支持筒3からヘッドカバー4を取り
外してテンションロッド12とコイルばね23を取出し
た後に、支持筒3内に差し込んだドライバーで絶縁支持
体14に対する電極軸16の螺合を緩めると、リード線
17bの取り外しが可能な状態となる。
【0045】これにより、キャップ24とシール部材2
5を取り外した状態で古いランプ表示器17を引き抜
き、新しいランプ表示器17に差し替えることが容易に
できると共に、絶縁支持体14に螺合する電極軸16の
締め付け位置を可変して、テンションロッド12の可動
接点部12cとの間隔を予め設定された所定間隔で正確
に調整することができ、その際におけるリード線17b
との圧接は内蔵した皿ばね22の弾発力によって十分に
確保される。
【0046】以上の構成による位置検出装置1は、例え
ばNC工作機械やマシニングセンターなどの工作機械に
付属させ、工作機械の作業テーブル28上に配置した検
出対象物となるワーク27に作用させ、ワーク27の加
工基準位置を検出して表示する際などに使用されるもの
である。
【0047】例えば、工作機械の作業テーブル28上で
バイス29によって狭持されたワーク27に対し、位置
検出装置1はその近傍に設けた取付け具30に固定部1
Aのねじ部2を取付用ナット31で固着させた状態で配
置させ、可動部1Bは検出ロッド11の先端をワーク2
7に直交する状態で当接させて使用する。
【0048】ワーク27は、検出ロッド11の検出接触
部11aに加工基準面27aを押し付け、内蔵したコイ
ルばね23を圧縮させてテンションロッド12の可動接
点部12cが電極軸16に当接した状態、即ちランプ表
示器17が点滅を開始する状態でバイス29に固着させ
る。
【0049】この加工基準面27aに設定された加工基
準位置に基づいて、予め設定されたシーケンスで図示し
ない工作機械の刃物を3次元に駆動させると共に、必要
に応じて切削油を注ぎながら切削その他の加工をワーク
27に施すが、その間はランプ表示器17が点滅を続け
ていること目視してワーク27に位置ズレが生じていな
いことを確認できる。
【0050】一つのワーク27に対する加工が終了する
と、バイス29の狭持を緩めて加工済みのワーク27を
取り外した後に、新たに未加工のワーク27をバイス2
9上に載せ、当該ワーク27の加工基準面27aを検出
ロッド11の検出接触部11aに押し付け、ランプ表示
器17が点滅を開始する位置でバイス29を締め付けて
ワーク27を狭持させ、前回と同様の加工作業を繰り返
し行う。
【0051】この位置検出装置1を用いると、最初のワ
ーク27で設定した加工基準位置を保持した状態で、同
種のワーク27を次々と精度良く加工することができ、
途中で位置ズレを生じた際にはランプ表示器17の点滅
が中断されるので、異常を迅速に察知して不良品が多発
することを未然に防止することができる。
【0052】また、この位置検出装置1では複雑な検出
回路や繰り返し精度に難点のあるばね接点機構を用い
ず、広い金属面相互の当接でランプ表示器17の点滅を
行うきわめて単純な構成を採っているので、長期間に亘
って繰り返し使用しても劣化や故障が無く安定した性能
が維持されると共に、安価に提供することができる。
【0053】また、ランプ表示器17として発光ダイオ
ード(LED)を用いると電池6は小さい容量のもので
済み、特に点滅式のLEDを用いると電池寿命は一段と
向上し、而もランプ表示器17は仮に劣化又は故障した
場合でも交換作業を容易に行うことができる構造であ
る。
【0054】更に、切削油や切削屑等の異物が侵入しな
いように要所要所にシールが施されているので、異物の
混入や腐食などによって摺動部分や接触部分を含む主要
な内部機構の作動が損なわれることが無く、而も主要な
摺動案内部にリニアブッシュを装着して円滑で安定した
直進作動が行われるので、長期使用に耐えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による位置検出装置を軸線方
向に沿った縦断面図で示す。
【図2】図1の位置検出装置の要部である位置検出部分
を拡大分解斜視図で示す。
【図3】図1の位置検出装置の使用状態を正面図で示
す。
【符号の説明】
1 位置検出装置 1A 固定部 1B 可動部 1C 検出部 2 ねじ部 3 支持筒 4 ヘッドカバー 5 電池室 6 電池 7 押さえばね 8 電池蓋 9 連通孔 10 リニアブッシュ 11 検出ロッド 11a 検出接触部 11b 雄ねじ部 12 テンションロッド 12a 雌ねじ部 12b フランジ部 12c 可動接点部 13 ストッパー用ナット 14 絶縁支持体 15,16 電極軸 15a,16a ねじ山 15b,16b 係合溝 17 ランプ表示器(LED) 17a,17b リード線 18,19 電極装着部 20 挿入穴 21 窓穴 22 皿ばね 23 コイルばね 24 キャップ 25 Oリング(シール部材) 26 パッキン(シール部材) 27 ワーク(検出対象物) 27a 加工基準面 28 作業テーブル 29 バイス 30 取付け具 31 取付用ナット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体の固定部と、この固定部から先端
    側を突出させて後端面が可動接点を形成する可動部とを
    備え、前記可動部は装着した付勢ばねで常時は前進状態
    に付勢され、先端を検出対象物に突き当てて前記付勢ば
    ねに抗して所定距離だけ後退移動させると、離間してい
    た可動接点が固定接点に当接して内蔵されたランプ表示
    器と電池を含む表示回路が構成され、作動したランプ表
    示器を目視して検出対象物の位置検出を行う位置検出装
    置であって、前記固定部には、後端側に前記電池が中間
    に前記ばねを衝止する絶縁支持体が収容され、前記絶縁
    支持体には前記ランプ表示器と接続する電極軸を装着さ
    せ、一方の電極軸は前記可動接点と接離可能に所定間隔
    で離間させて前記固定接点とし、他方の電極軸には前記
    電池の一方極を当接させると共に、前記電池の他方極は
    前記固定部を介して前記可動部に接続させたことを特徴
    とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記可動部は、先端側が前記固定部から
    突出する検出ロッドと、その後端側に連結されたテンシ
    ョンロッドとで構成され、前記テンションロッドの後端
    側外周には前記付勢ばねのばね受けで且つ前記固定部に
    対する摺動案内部材となるフランジ部を設けると共に、
    当該テンションロッドの後端面が前記可動接点を形成す
    る請求項1に記載した位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記固定部は、後端側の外周に取付用の
    ねじ山を設けた筒状体で構成され、この筒状体の先端側
    内周にリニアブッシュを装着させると共に、当該リニア
    ブッシュに前記可動部を嵌合して摺動案内させる請求項
    1又は2に記載した位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部は、前記電池と前記絶縁支持
    体や前記ランプ表示器等の表示部及び前記可動部の後端
    側が装着される支持筒と、この支持筒の先端へ着脱可能
    に連結したヘッドカバーとで構成され、前記支持筒の後
    端に着脱可能な電池蓋を設け、前記支持筒と前記ヘッド
    カバー及び前記電池蓋の接合部にシール部材を介在させ
    た請求項3に記載した位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記絶縁支持体には、前記電極軸が両側
    から螺合する有底のねじ穴を穿設した電極装着部を設け
    ると共に、当該各ねじ穴の底部に連通する態様で前記ラ
    ンプ表示器のリード線用挿入穴が穿設され、前記電極軸
    によって前記ランプ表示器を着脱可能に接合させた請求
    項1〜4のいずれかに記載した位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記ランプ表示器は、点滅式の高輝度発
    光ダイオードを用いた請求項1〜5のいずれかに記載し
    た位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記ランプ表示器は、前記固定部に設け
    た窓穴から頭部を突出させ、この頭部には基部を前記窓
    穴に着脱可能に装着した光拡散用のキャップを被着する
    と共に、このキャップと窓穴の開口縁部との間にシール
    部材を介在させた請求項1〜6のいずれかに記載した位
    置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記固定部の先端側と前記可動部との摺
    動部分にシール部材を介在させた請求項1〜7のいずれ
    か記載した位置検出装置。
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