JP5247867B2 - 照明光学系およびそれを用いた投射型表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光源手段から射出された光束を用いて被照明面を照明する照明光学系に関する。さらにはその照明光学系を用いて被照明面に設けた液晶パネル等の画像表示素子を照明し、画像表示素子からの光をスクリーン等の被投影面に投影する画像表示装置(液晶プロジェクター等)に関する。
近年、液晶ライトバルブなどの画像表示素子を用いて画像情報に対応して変調された光束を投射レンズによってスクリーンなどに拡大投射する構成のプロジェクターが種々と提案されている。このようなプロジェクターはスクリーンに投射された画像が画面全体に渡って均一に近い明るさを有していることが重要である。
図9は、従来のプロジェクターにおける照明光学系Eaの要部概略図である。図9において、光源手段101から射出した光束は放物面より成るリフレクタ102によって略平行光となって射出される。この平行光束は、第1のフライアイレンズ(微小な球面レンズが2次元的に配列されたレンズアレイ)103によって分割されて、各々集光される。
各々の分割され集光された分割光束(例として3つの光束101a,101b,101cを示している。)は第2のフライアイレンズ104の近傍に集光され、光源手段101の像(2次光源像)を作る。これらのフライアイレンズ103、104を構成する微小レンズは、被照明面107に設けた液晶パネルと相似の形状をした矩形レンズ形状をしている。
第2のフライアイレンズ104を射出した複数の分割光束101a,101b,101cはコンデンサーレンズ105によって集光され、色分解光学系106等を経て画像表示素子107を複数の分割光束により重畳的に照明する。
なお、この図9では、説明を容易にするため、照明光学系Eaの機能を説明するための主要な構成要素のみを示している。
このような照明光学系では、光の利用効率を高めようとすると一般に被照射面107に入射する光束の角度分布が大きくなる傾向がある。このため照明光学系内に角度特性の敏感な光学素子を用いたときには、種々と問題が生じてくる。例えば色分解光学系等に照明光学系の光軸に対して傾いた色分離膜(ダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズム)や偏光分離膜(偏光ビームスプリッタ−等)を用いるときがある。このときは被照射面107面上に明るさや色等のムラ及びコントラストが低下し、画質が劣化してくる。
この画質の劣化を防ぐべく、光学素子の角度分布に敏感な方向においては角度分布を小さくし、角度分布に鈍感な方向においては角度分布を大きくした非対称な光学系を用いた照明光学系が知られている(特許文献1、2)。
特許文献1では照明光学系に光学インテグレータを用いている。この光学インテグレータとして1次元に配列されたシリンドリカルレンズアレイを用いている。そしてダイクロイックミラーなどの角度敏感度の高い光学素子の折り曲げ方向の照明にケーラー照明を用いて、被照射面上の色むらを低減している。
また、特許文献2は薄膜部品の角度敏感度の高い方向の断面内において、瞳位置に絞りをいれることで、光線束の一断面方向の角度分布を小さくして、投射画像のコントラストの改善を図っている。
特開平06−75200号公報 特開2004−45907号公報
特許文献1の照明光学系においては、シリンドリカルレンズアレイが屈折力を持たない断面(ケーラー照明断面)において重畳的な照明をしていない。このため、ライトバルブ面(液晶パネル、被照射面)での照度分布にムラが生じやすい。したがって不均一な照明分布の中から比較的フラットな分布のところだけを使わなければならず、光の利用効率は低い。
また光源手段から集光レンズまでの光束は角度分布が小さい。このため、その間にあるダイクロイックミラーでの画質劣化の効果は低減されている。しかしながらライトバルブ面の直前で集光レンズによって光束を収束させるため、集光レンズの後ろにあるライトバルブやダイクロイックミラーなどの角度敏感度の高い光学素子による画質劣化は避けられない。さらに重畳的な照明を行っていない断面では、光源手段の変動(アークジャンプ、劣化等)により、発光分布が輝度ムラを持ったときに、ライトバルブ上の照度分布も変動し、投射画面上にもムラとなってくる。
特許文献2の画像表示装置は、互いに直交する両方向の断面を重畳的な照明しているため、光源手段の発光分布の影響は受けにくい。しかしながら絞りによって光束を制限しているため、光の利用効率が大幅に低下してくる。
また、絞りではなく、一部のレンズ(レンズアレイとパネルとの間の光学系)の主点位置を二つの断面で異ならせることにより、2断面における角度分布を互いに異ならせている。しかしながら、実施例記載の方法(コリメータレンズの主点を変える)では液晶パネル面での照明領域境界が不鮮明になって明るさの低下や照度ムラを生じる。または照明光学系の液晶パネル側におけるテレセントリック(射出瞳がパネル面に対して十分遠方)の条件が崩れてしまうため、コントラストのムラ、色むらなどを生じてしまう。
本発明は、任意の光学素子の角度分布が敏感な断面において角度分布を小さくしながらも、画像表示素子上の明るさが均一で、光源手段の発光分布のムラの影響を実質的に受けず、且つ光の利用効率の高い照明光学系の提供を目的とする。
本発明に係る照明光学系の代表的な構成は、光からの光束を複数の光束に分割分割された光束を画像表示素子に重畳する照明光学系において、前記照明光学系の光軸と平行な第1断面において、前記光からの光束を分割し、該分割された光束を用いて第1光源像領域内に複数の第1光源像を形成する第1光束分割手段と、前記光軸と平行でかつ前記第1断面と垂直な第2断面において、前記光からの光束を分割し、該分割された光束を用いて第2光源像領域内に複数の第2光源像を形成する第2光束分割手段と、前記第2光束分割手段の前記光側に配置され、入射した光束の幅を狭めて射出させる圧縮光学系と、前記第2光束分割手段と前記画像表示素子との間に配置された光束重畳手段と、前記光束重畳手段と前記画像表示素子との間に配置された偏光分離面を有する光学素子と、を有し、前記偏光分離面の法線と前記第2断面は平行であり、前記第2断面において前記複数の第2光源像が形成される領域の幅が、前記第1断面において前記複数の第1光源像が形成される領域の幅よりも小さく、前記圧縮光学系は前記光側から前記画像表示素子側へ順に、正の屈折力の光学素子と、負の屈折力を有する光学素子を含んでおり、該負の屈折力を有する光学素子の該画像表示素子側の面は凹形状であることを特徴としている。
また、本発明に係る照明光学系の他の代表的な構成は、光源からの光束を複数の光束に分割し、該分割された光束を画像表示素子に重畳する照明光学系において、前記照明光学系の光軸と平行な第1断面において、前記光源からの光束を分割し、該分割された光束を用いて第1光源像領域内に複数の第1光源像を形成する第1のシリンドリカルレンズアレイと、前記光軸と平行でかつ前記第1断面と垂直な第2断面において、前記光源からの光束を分割し、該分割された光束を用いて第2光源像領域内に複数の第2光源像を形成する第2のシリンドリカルレンズアレイと、前記第1のシリンドリカルレンズアレイと前記第2のシリンドリカルレンズアレイとの間に配置され、前記第2断面において正の屈折力を有する光学素子と、前記第2のシリンドリカルレンズアレイと前記画像表示素子との間に配置され、前記第1のシリンドリカルレンズアレイ及び前記第2のシリンドリカルレンズアレイにより分割された各光束を前記画像表示素子に重畳する光束重畳手段と、前記光束重畳手段と前記画像表示素子との間に配置され、偏光分離面を有する偏光ビームスプリッターと、を有し、前記偏光分離面の法線と前記第2断面は平行であり、前記第2断面において前記複数の第2光源像が形成される領域の幅が、前記第1断面において前記複数の第1光源像が形成される領域の幅よりも小さく、前記第2のシリンドリカルレンズアレイは、前記第2断面において負の屈折力を有し、前記画像表示素子側の面は凹形状であることを特徴としている。
本発明によれば、被照明面を略均一に照明することができ、且つ光の利用効率が高い照明光学系、またその照明光学系を用いた投射型表示装置を得ることができる。
本発明の実施例1の要部概略図 本発明の実施例1に使用のシリンドリカルレンズアレイの斜視図 本発明の実施例1における光源像形成領域を示す説明図 本発明の実施例1におけるアフォーカル光学系(圧縮光学系)の概略図 本発明の実施例2の要部概略図 本発明の実施例2で使用のシリンドリカルレンズアレイ5cの斜視図 本発明の実施例2で使用のシリンドリカルレンズアレイ5cの拡大図 本発明の実施例3の要部概略図 従来のプロジェクタの構成を示す概略図
以下、本発明の照明光学系及びそれを用いる投射型表示装置の実施例について述べる。
[実施例1]
図1は、本発明の照明光学系Eaの実施例1の要部概略図である。図1は、画像表示素子として反射型の液晶パネル(尚反射型の液晶パネルに限らず透過型でも良い。)を用いたプロジェクターに、実施例1の照明光学系Eaを適用した場合を示している。
ここで、照明光学系Eaの光軸La方向をZ軸とする。
Z軸に直交する紙面内をY軸、Y軸に直交する(紙面と垂直する)方向をX軸とする。
図1(A)は液晶パネル面11への入射光束の角度分布が広い断面(第1断面、YZ面)を示している。
又、図1(B)には角度分布の狭い断面(第2断面、XZ面)を示している。これらの図には、説明を容易にするためプロジェクターに用いられる光学系の基本的な構成部品のみを示している。
勿論他に、無偏光光を直線偏光光に変換する偏光変換素子がアレイ状に配置された偏光変換素子アレイや、光路折り曲げミラーや、熱線カットフィルタや、そして偏光板等を有する構成であっても良い。
光源手段(ランプの発光部)1から全方向に射出した光束は放物面より成るリフレクタ2によって略平行光となって射出する。
この平行光束は、第1のシリンドリカルレンズアレイ(第1光束分割手段)(光学素子アレイ、このシリンドリカルレンズアレイの斜視図を図2に示す。)3によって複数の部分光束に分割され、その各々の部分光束は第1光源像領域内に集光する。各々の分割された光束は第2のシリンドリカルレンズアレイ4又はその近傍に集光され、各々の部分光束が各々光源像(第1光源像)(2次光源像)1aを形成する。
実施例1において、第1のシリンドリカルレンズアレイ3の作用により形成される光源像1aを図3(A)に示す。図3(A)は光軸Laに垂直な面における光源像の強度分布を示しており、この図3(A)において第1断面(YZ面)は図中に示したように直線状に記載することができる。このとき、第1断面(YZ面)における、光源像1aが形成される領域の幅をW1とする。
この光源像1aの形成位置は実施例1においては、第1断面(YZ面)に屈折力を有する第2のシリンドリカルレンズ4の位置、好ましくは入射位置である。光源像1aの形成領域の幅W1は、第1断面(YZ面)と平行な様々な断面で光源像1aの形成領域を切ったときに得られる光源像形成領域の幅のうち、最大の幅を示すものである。又は、光軸Laを含む第1断面で切ったときに得られる幅である。
これらのシリンドリカルレンズアレイ3、4は、第1断面においてのみ屈折力を有しているため、第1断面と垂直な第2断面(XZ面)においては、光束に実質的に影響を与えることはない。
一方、アフォーカル光学系5、第3のシリンドリカルレンズアレイ6、第4のシリンドリカルレンズアレイ7、および第5のシリンドリカルレンズ9は第2断面(XZ面)においてのみ屈折力を有している。これらの部材は、第1断面(YZ面)において屈折力を有していない。
尚、アフォーカル系5(光束圧縮手段)は、平行光をその光束径を狭めつつ平行光として出射させる光学系である。
したがって、第2のシリンドリカルレンズアレイ4を射出し、分割された光束は、第1
断面においては、第2断面にしか屈折力を持たない上述の光学素子の影響をうけない。こ
のため分割された各光束は、第1断面にのみ屈折力を有するシリンドリカルレンズであるコンデンサーレンズ8によって集光され、色分解光学系10を経て、反射型の液晶パネル11を重畳的に照明する。
尚、〜9は、光束重畳手段の一要素を構成している。
ここで、色分解光学系10は、照明光学系Eaの光軸Laに対して傾けて(照明光学系Eaの光軸Laと偏光ビームスプリッタ−10aの光軸とが45度、(42〜48度の範囲内)をなすように傾けて)配置された偏光ビームスプリッター10aを有している。
勿論、その他にダイクロイックミラーやダイクロイックプリズムを有する構成としても構わない。
尚、ここで言う偏光ビームスプリッターとは、可視光領域内の少なくとも1部の波長領域内(好ましくは少なくとも10nm以上の波長領域内)の光に対して、偏光分離特性を有する光学素子である。
例えば所定の角度で入射する光に対して、一方の偏光方向の光を80%以上反射し、それと垂直な他方の偏光方向の光を80%以上透過するような特性を有する光学素子である。
尚、偏光分離特性は、必ずしも可視光領域全域の光に対して偏光分離特性を有する光学素子である必要は無い。
次に図1(B)を用いて、第2断面(XZ面)における光束の挙動(変化)について説明する。第2断面においては、リフレクタ2から略平行光として射出された光束は、第1、2シリンドリカルレンズアレイ3、4の影響を受けず光束圧縮作用のあるアフォーカル光学系5に到達する。
アフォーカル光学系5は、光源手段1側から順に正レンズ5a、負レンズ5bで構成されており、負レンズ5bの液晶パネル11側の面は凹形状である。アフォーカル光学系5を出射して圧縮された平行光束は、第3のシリンドリカルレンズアレイ(第2光束分割手段)6によって分割される。そして第4のシリンドリカルレンズアレイ7の近傍(第2光源像領域内)に各分割光束が集光され、光源像(2次光源像)1bが形成される。実施例1における、第2断面に屈折力を有する第3シリンドリカルレンズ6により形成される光源像1bを図3(B)に示す。この図3(B)は照明光学系Eaの光軸Laに対して垂直な面における光源像について図示している。この図3(B)内での第2断面の一例は図3(B)内に示した第2断面(一例)のように直線で表すことができる。このとき、この断面内方向での幅をW2とする。
この図3(B)と図3(A)とを比較すれば分かるように、第1断面での光源像幅W1にくらべ第2断面の光源像幅W2は狭いことが分かる。この幅W1と幅W2の大小関係(比)がそのまま色分解光学系10内の偏光ビームスプリッタ10aでの角度分布の大小関係(比)となる。このためW1>W2となる関係、好ましくはW2/W1が0.8より小さく0.1より大きくなる構成(0.1<W2/W1<0.8)を満足することが望ましい。ここで、この条件式において、上限値を上回ると、コントラストを高めるなどの効果が十分に得られない。
また逆に下限値を下回ると、第3シリンドリカルレンズアレイ6の任意のレンズセルで分割集光される光束が第4シリンドリカルレンズアレイ7において、対応するレンズセルに入射せず異なるレンズセルに入射する割合が増えてしまう。対応セルに入射しなかった一部の光束は被照明面11で有効な領域から外れた位置に到達するため有効光束とならない。つまり、光の利用効率が低下してしまう。
前述の下限値を下回ってしまった場合、被照明面11に到達しない光の割合が急激に増えてしまい、プロジェクターとしての明るさが大幅に減少してしまうため好ましくない。
ここで、幅W1と幅W2は、それぞれ第2シリンドリカルレンズ4に入射する入射光束の第1断面における光束径、第4シリンドリカルレンズ7に入射する入射光束の第2断面における光束径に相当する。
第4のシリンドリカルレンズアレイ7から射出し、分割された光束は、シリンドリカルレンズ9によって集光され、偏光ビームスプリッター10a等を有する色分解光学系10を経て、重畳的に反射型の液晶パネル11を照明する。
実施例1ではコンデンサーレンズ8は第2断面では屈折力を有していない。このため、光束に実質的に影響を与えることはないが、コンデンサーレンズ8を球面レンズにし、コンデンサーレンズ8とシリンドリカルレンズ9とで分割した光束を集光しても良い。
又、コンデンサーレンズ8は、負レンズを含めた複数枚で構成した集光系でも良い。
実施例1において負レンズ5bの画像表示素子11側の面は凹形状である。図4を用い、このときの凹形状とすることの技術的内容について説明する。
第2断面において光束圧縮系5が正、負レンズより成るアフォーカル系であるとする。このとき、アフォーカル系の負レンズ5bが、光源手段1側に凹面を向けていると、画像表示素子11側に凹面を向いている場合に比べ周辺部の圧縮が小さく、パネルに入射する光の角度が大きくなる。このため、画像のコントラスト等の低下につながる。
また圧縮比を同程度にするため、凹面の位置を画像表示素子11側に移動すると、平行度が悪化してくる。この結果第3シリンドリカルレンズアレイ6の任意のレンズセルで分割され集光される光束が第4シリンドリカルレンズアレイ7において、対応するレンズセルに入射せず異なるレンズセルに入射する割合が増えてしまう。
対応セルに入射しなかった一部の光束は被照明面11で有効な領域から外れた位置に到達するため有効光束とならず、光の利用効率が低下してしまう。
実施例1では負レンズ5bの光源手段1側の面は平面になっているが、凸形状でも凹形状でも良い。凹形状の場合、両レンズ面が凹形状になるが、画像表示素子11側に光源手段側に比べて強い屈折力の凹面を持たせれば同様の効果が得られる。
両レンズ面が凹面のとき、画像表示素子側の面が光源手段側に比べて強い屈折力の凹形状であっても、ある程度の効果が得られる。
実施例1では、第1断面に対して第2断面での反射型の液晶パネル(被照明面)11に入射する(照明光学系Eaのうちパワーを有する最後の光学素子を通過した後の)照明光束の角度分布を狭めている。
反射型の液晶パネル11の前(光入射側)に置かれている色分解光学系10内に配置された偏光ビームスプリッター10aは、第2断面内において、一部の光束の光路を折り曲げている。
一般的な誘電体多層膜を利用した偏光ビームスプリッターは、ブリュースター角におけるp偏光とs偏光の反射率の違いを利用して偏光分離を行うため、ブリュースター角から外れた光線ほど偏光分離が不十分になる。
そのため広い角度分布を持った照明光学系を用いた場合には、透過すべき偏光光を反射したり、反射すべき偏光光を透過したりしてしまう。
このため、所望の偏光光とは異なる偏光状態の光(漏れ光)が液晶パネル等に入射してしまい、画像のコントラストを落とすこととなる。
実施例1による照明光学系では、角度分布に対して敏感な断面(図1(b)に示す偏光分離面の法線と平行な第2断面)における角度分布を、角度分布に対して鈍感な断面(第1断面)における角度分布よりも小さくしている。これによって、角度分布に敏感な断面(第2断面)における漏れ光の発生量を抑え、高いコントラストの画像を得ることができ、また高い光の利用効率が得られる。
この実施例1においては、第1断面においてはリフレクタ2から出射した光束の光束径は圧縮せず、第2断面においてはリフレクタ1から出射した光束の光束径を圧縮している。これにより、第1断面における光源像の形成領域の幅W1と第2断面における光源像の形成領域の幅W2とを異ならせていたが、これはこの限りではない。
例えば、第1断面においても第2断面においても光束径を圧縮しても良い。
又、一方において光束径を圧縮し他方において光束径を拡大しても良い。又両者における光束径を共に拡大しても構わない。
また楕円リフレクタ2を用いて光束径の圧縮を行っても良い。又光源像の形成領域の幅が第1断面と第2断面とで互いに異なっていれば良い。尚且つ角度分布に敏感な断面における光源像形成領域の幅W2が、その断面と垂直で角度分布に鈍感な断面における光源像形成領域の幅W1に対し、小さくなる構成であれば、他のどのような構成を用いても良い。
ここで敏感な断面とは、照明光学系Ea中に配置された偏光ビームスプリッター10aの偏光分離面の法線と照明光学系Eaの光軸Laの両者に対して平行な断面、ここでは第2断面である。
又、鈍感な断面とは、第2断面に垂直な第1断面である。
また、プロジェクターでは、光の利用効率を上げるために偏光変換素子(偏光ビームスプリッターアレイ)をレンズアレイの近傍に配置する場合がある。
実施例1には、図示されていないが、第2シリンドリカルレンズアレイ4の後ろ側(光出射側)、または第4シリンドリカルレンズアレイ7の後ろ側に置くことが望ましい。
特に第4シリンドリカルレンズ7の後に置いた場合は、従来に比べ光学素子を小型化することができ、装置の小型化や簡略化を図ることができるという特長がある。
[実施例2]
図5は、本発明の照明光学系Eaの実施例2の要部概略図である。
実施例2は、実施例1に比べて圧縮光学系5の負レンズ5bと第3のシリンドリカルレンズアレイ6を一部品(一体化)にしたものであり、第5シリンドリカルレンズアレイ5cがその部品に相当する。第5シリンドリカルレンズアレイ5cの斜視図を図6に示す。
又、拡大図を図7に示す。第5シリンドリカルレンズ5cは凹面の上にレンズアレイが形成されているような形状より成っている。光学作用は図5(A)、(B)に示すように、実施例1の圧縮光学系5の負レンズ5bと第3のシリンドリカルレンズ6を併せ持った働きをしている。
第5シリンドリカルレンズ5cは、レンズアレイを構成する各々のレンズの中心(セル中心)とレンズの頂点を偏芯させることで負レンズの役割を果たしている。この場合、レンズアレイ面が圧縮光学系5の負レンズの役割をしているため、レンズアレイ面が画像表示素子11側を向いている。その他の光学素子は実施例1と同一である。負レンズと光束分割の役割を行うのが、ひとつの部品で且つひとつの面であるため、部品点数を減少させることでき、照明光学系の構成が簡略化されると共に、歩留まりの向上と言った効果が得られる。
[実施例3]
図8は本発明の照明光学系を用いた画像表示装置(プロジェクター)の実施例3の要部概略図である。
図8において、41は連続スペクトルで白色光を発光する発光管である。42は発光管41からの光を所定の方向に集光するリフレクタである。発光管41とリフレクタ42によりランプ(光源手段)40を形成する。このランプ40からの光を前述の実施例1、2に記載の照明光学系100を用いて液晶表示素子(反射型液晶パネル等)61R、61G、61Bに導いている。
図8において、58は青色(B)と赤色(R)の波長領域の光を反射し、緑色(G)の波長領域の光を透過するダイクロイックミラーである。59は透明基板に偏光素子を貼着したG用の入射側偏光板であり、S偏光光のみを透過する。60はP偏光光を透過し、S偏光光を反射する第1の偏光ビームスプリッターであり、偏光分離面60aを有する。
61R,61G,61Bはそれぞれ入射した光を反射するとともに画像変調する赤用の反射型液晶表示素子、緑用の反射型液晶表示素子、青用の反射型液晶表示素子である。62R,62G,62Bはそれぞれ、赤用の1/4波長板、緑用の1/4波長板、青用の1/4波長板である。64は透明基板に偏光素子を貼着したR用とB用の入射側偏光板であり、S偏光のみを透過する。65はBの光の偏光方向を90度変換し、Rの光の偏光方向は変換しない第1の色選択性位相差板である。66はP偏光を透過し、S偏光を反射する第2の偏光ビームスプリッターであり、偏光分離面66aを有する。67はRの光の偏光方向を90度変換し、Bの光の偏光方向は変換しない第2の色選択性位相差板である。
68はR用とB用の出射側偏光板(偏光素子)であり、S偏光のみを透過する。69はP偏光を透過し、S偏光を反射する第3の偏光ビームスプリッター(色合成手段)であり、偏光分離面69aを有する。
以上のダイクロイックミラー58から第3の偏光ビームスプリッター69により、色分解合成光学系200が構成される。
70は投射レンズである。上記照明光学系100,色分解合成光学系200および投射レンズ70により画像表示光学系が構成されている。
次に、照明光学系を通過した後の光学的な作用を説明する。まず、Gの光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を透過したGの光は入射側偏光板59に入射する。尚、Gの光はダイクロイックミラー58によって分解された後もS偏光となっている。そしてGの光は、入射側偏光板59から出射した後、第1の偏光ビームスプリッター60に対してS偏光として入射して偏光分離面60aで反射され、G用の反射型液晶表示素子61Gへと至る。G用の反射型液晶表示素子61Gにおいては、Gの光が画像変調されて反射される。画像変調されたGの反射光のうちS偏光成分は、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面60aで反射し、光源40側に戻され、投射光から除去される。
一方、画像変調されたGの反射光のうちP偏光成分は、第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面60aを透過し、投射光として第3の偏光ビームスプリッター69に向かう。
このとき、すべての偏光成分をS偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において、第1の偏光ビームスプリッター60とG用の反射型液晶表示素子61Gとの間に設けられた1/4波長板62Gの遅相軸を所定の方向に調整する。これにより第1の偏光ビームスプリッター60とG用の反射型液晶表示素子61Gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えることができる。
第1の偏光ビームスプリッター60から出射したGの光は、第3の偏光ビームスプリッター69に対してP偏光として入射し、第3の偏光ビームスプリッター69の偏光分離面69aを透過して投射レンズ70へと至る。
一方、ダイクロイックミラー58を反射したRとBの光は、入射側偏光板64に入射する。尚、RとBの光はダイクロイックミラー58によって分解された後もS偏光となっている。そしてRとBの光は、入射側偏光板64から出射した後、第1の色選択性位相差板65に入射する。第1の色選択性位相差板65は、Bの光のみ偏光方向を90度回転する作用を持っており、これによりBの光はP偏光として、Rの光はS偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射する。
S偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したRの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面66aで反射され、R用の反射型液晶表示素子61Rへと至る。
また、P偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したBの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面66aを透過してB用の反射型液晶表示素子61Bへと至る。
R用の反射型液晶表示素子61Rに入射したRの光は画像変調されて反射される。画像変調されたRの反射光のうちS偏光成分は、再び第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面で反射されて光源40側に戻され、投射光から除去される。
一方、画像変調されたRの反射光のうちP偏光成分は第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面66aを透過して投射光として第2の色選択性位相板67に向かう。
また、B用の反射型液晶表示素子61Bに入射したBの光は画像変調されて反射される。画像変調されたBの反射光のうちP偏光成分は、再び第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面66aを透過して光源40側に戻され、投射光から除去される。
一方、画像変調されたBの反射光のうちS偏光成分は第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面で反射して投射光として第2の色選択性位相板67に向かう。
このとき、第2の偏光ビームスプリッター66とR用,B用の反射型液晶表示素子61R,61Bの間に設けられた1/4波長板62R,62Bの遅相軸を調整している。これにより、Gの場合と同じようにR,B光それぞれの黒の表示の調整を行うことができる。
こうして1つの光束に合成され、第2の偏光ビームスプリッター66から出射したRとBの投射光のうちRの光は、第2の色選択性位相板67によって偏光方向が90度回転されてS偏光成分となる。さらにRの光は出射側偏光板68で検光されて第3の偏光ビームスプリッター69に入射する。
また、Bの光はS偏光のまま第2の色選択性位相板67をそのまま透過し、さらに出射側偏光板68で検光されて第3の偏光ビームスプリッター69に入射する。
尚、出射側偏光板68で検光されることにより、RとBの投射光は第2の偏光ビームスプリッター66とR用,B用の反射型液晶表示素子61R,61B、1/4波長板62R、62Bを通ることによって生じた無効な成分をカットされた光となる。
そして、第3の偏光ビームスプリッター69に入射したRとBの投射光は第3の偏光ビームスプリッター69の偏光分離面69aを反射し、前述した該偏光分離面69aにて透過したGの光と合成されて投射レンズ70に至る。
そして、合成されたR,G,Bの投射光は、投射レンズ70によってスクリーンなどの被投射面に拡大投影される。
以上説明した光路は反射型液晶表示素子が白表示の場合である為、以下に反射型液晶表示素子が黒表示の場合での光路を説明する。
まず、Gの光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を透過したGの光のS偏光光は入射側偏光板59に入射し、その後、第1の偏光ビームスプリッター60に入射して偏光分離面60aで反射され、G用の反射型液晶表示素子61Gへと至る。
しかし、反射型液晶表示素子61Gが黒表示の為、Gの光は画像変調されないまま反射される。従って、反射型液晶表示素子61Gで反射された後もGの光はS偏光光のままである為、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面60aで反射し、入射側偏光板59を透過して光源40側に戻され、投射光から除去される。
次に、RとBの光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を反射したRとBの光のS偏光光は、入射側偏光板64に入射する。そしてRとBの光は、入射側偏光板64から出射した後、第1の色選択性位相差板65に入射する。
第1の色選択性位相差板65は、Bの光のみ偏光方向を90度回転する作用を持っており、これによりBの光はP偏光として、Rの光はS偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射する。
S偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したRの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面66aで反射され、R用の反射型液晶表示素子61Rへと至る。
また、P偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したBの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面66aを透過してB用の反射型液晶表示素子61Bへと至る。
ここでR用の反射型液晶表示素子61Rは黒表示の為、R用の反射型液晶表示素子61Rに入射したRの光は画像変調されないまま反射される。
従って、R用の反射型液晶表示素子61Rで反射された後もRの光はS偏光光のままである。この為、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面60aで反射し、入射側偏光板64を通過して光源40側に戻され、投射光から除去される為、黒表示となる。
一方、B用の反射型液晶表示素子61Bに入射したBの光はB用の反射型液晶表示素子61Bが黒表示の為、画像変調されないまま反射される。
従って、B用の反射型液晶表示素子61Bで反射された後もBの光はP偏光光のままである。この為、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面60aを透過し、第1の色選択性位相差板65により、S偏光に変換され、入射側偏光板64を透過して光源40側に戻されて投射光から除去される。
以上が、反射型液晶表示素子(反射型液晶パネル)を使用した投射型画像表示装置での光学構成である。
この実施例3においては、色分解合成系200において、波長選択性位相差板等を用いた。
しかしながら、この色分解合成系200内に配置された偏光ビームスプリッターが、可視領域内の特定の波長領域に対して偏光ビームスプリッターとして機能するのを用いても良い。このときは他の波長領域に対しては偏光方向に関わらず透過或いは反射するような特性を有する偏光分離膜を有する構成とすれば、波長選択性位相差板は不要となる。
また、色分解合成系200と投射レンズ70との間に1/4位相差板を配置して、投射レンズ70内のレンズ面で反射されて戻って来た光が再反射されて再びスクリーン方向(被投射面の方向)に戻るのを防ぐように構成しても良い。
また、この実施例3においては、液晶表示素子が3枚ある実施例を示したが、この数は3枚に限らず、2枚でも4枚でも、勿論1枚でも良い。
1 光源
2 リフレクタ
3 第1シリンドリカルレンズアレイ
4 第2シリンドリカルレンズアレイ
5 アフォーカル光学系(圧縮光学系)
5a 正レンズ
5b 負レンズ
5c 第5シリンドリカルレンズアレイ
6 第3シリンドリカルレンズアレイ
7 第4シリンドリカルレンズアレイ
8 コンデンサーレンズ
9 シリンドリカルレンズ
10 色分解光学系
11 画像表示素子
40 ランプ
41 発光管
42 リフレクタ
58 ダイクロイックミラー
59、64 入射側偏光板
61 画像表示素子
62 1/4波長板
60、66、69 偏光ビームスプリッタ−
65、67 色選択性位相差板
68 出射側偏光板
70 投射レンズ
100 照明光学系
200 色分解合成光学系

Claims (15)

  1. からの光束を複数の光束に分割分割された光束を画像表示素子に重畳する照明光学系において、
    前記照明光学系の光軸と平行な第1断面において、前記光からの光束を分割し、該分割された光束を用いて第1光源像領域内に複数の第1光源像を形成する第1光束分割手段と、
    前記光軸と平行でかつ前記第1断面と垂直な第2断面において、前記光からの光束を分割し、該分割された光束を用いて第2光源像領域内に複数の第2光源像を形成する第2光束分割手段と、
    前記第2光束分割手段の前記光側に配置され、入射した光束の幅を狭めて射出させる圧縮光学系と、
    前記第2光束分割手段と前記画像表示素子との間に配置された光束重畳手段と、
    前記光束重畳手段と前記画像表示素子との間に配置された偏光分離面を有する光学素子と、
    を有し、
    前記偏光分離面の法線と前記第2断面は平行であり、
    前記第2断面において前記複数の第2光源像が形成される領域の幅が、前記第1断面において前記複数の第1光源像が形成される領域の幅よりも小さく、
    前記圧縮光学系は前記光側から前記画像表示素子側へ順に、正の屈折力の光学素子と、負の屈折力を有する光学素子を含んでおり、該負の屈折力を有する光学素子の該画像表示素子側の面は凹形状であることを特徴とする照明光学系。
  2. 前記第1光束分割手段と前記圧縮光学系との間、又は、前記第2光束分割手段と前記光束重畳手段との間に配置された偏光変換素子を有することを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記画像表示素子は、反射型の液晶パネルであり、
    前記偏光分離面を有する光学素子は、前記反射型の液晶パネルにより反射された光のうち、第1の偏光成分を前記光束重畳手段側へ戻し、前記第1の偏光成分と直交する第2の偏光成分を前記光束重畳手段側とは異なる方向へ射出することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明光学系。
  4. 前記光束重畳手段は、前記第1光束分割手段により分割された各光束を、前記画像表示素子に重畳することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明光学系。
  5. 前記第1光束分割手段は、前記第1断面において屈折力を有するレンズアレイを含んでいることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の照明光学系。
  6. 前記第2光束分割手段は、前記第2断面において屈折力を有するレンズアレイを含んでいることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の照明光学系。
  7. 前記第1光束分割手段は、前記第1断面においてのみ屈折力を有するシリンドリカルレンズが、前記光軸に垂直に配列された第1のシリンドリカルレンズアレイであり、
    前記第2光束分割手段は、前記第2断面においてのみ屈折力を有するシリンドリカルレンズが、前記光軸に垂直に配列された第3のシリンドリカルレンズアレイであり、
    前記第1のシリンドリカルレンズアレイの前記画像表示素子側に配置され、前記第1断面においてのみ屈折力を有するシリンドリカルレンズが前記光軸に垂直に配列された第2のシリンドリカルレンズアレイと、
    前記第3のシリンドリカルレンズアレイの前記画像表示素子側に配置され、前記第2断面においてのみ屈折力を有するシリンドリカルレンズが前記光軸に垂直に配列された第4のシリンドリカルレンズアレイと、
    を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の照明光学系。
  8. 前記光束重畳手段として、
    前記第1断面においてのみ屈折力を有し、前記第1のシリンドリカルレンズアレイにより分割された各光束を前記画像表示素子に重畳させる第1のシリンドリカルレンズと、
    前記第2断面においてのみ屈折力を有し、前記第3のシリンドリカルレンズアレイにより分割された各光束を、前記画像表示素子に重畳させる第2のシリンドリカルレンズと、を有することを特徴とする請求項7に記載の照明光学系。
  9. 前記第2光束分割手段に入射する光束の前記第2断面での幅が、前記第1光束分割手段に入射する光束の第1断面での幅より小さいことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の照明光学系。
  10. 前記第1光束分割手段に入射する光束の前記第1断面での幅をW1、前記第2光束分割手段に入射する光束の前記第2断面での幅をW2とするとき、
    0.1<W2/W1<0.8
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の照明光学系。
  11. 前記圧縮光学系を構成する前記負の屈折力を有する光学素子は、前記第2光束分割手段の作用を兼ねていることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項に記載の照明光学系。
  12. 前記圧縮光学系を構成する前記正の屈折力の光学素子は、前記第2断面おいてのみ正の屈折力を有しており、前記圧縮光学系を構成する前記負の屈折力を有する光学素子は、前記第2断面おいてのみ屈折力を有しており、
    前記第2断面において前記正の屈折力の光学素子と前記負の屈折力の光学素子とは、アフォーカル系を構成することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の照明光学系。
  13. 光源からの光束を複数の光束に分割し、該分割された光束を画像表示素子に重畳する照明光学系において、
    前記照明光学系の光軸と平行な第1断面において、前記光源からの光束を分割し、該分割された光束を用いて第1光源像領域内に複数の第1光源像を形成する第1のシリンドリカルレンズアレイと、
    前記光軸と平行でかつ前記第1断面と垂直な第2断面において、前記光源からの光束を分割し、該分割された光束を用いて第2光源像領域内に複数の第2光源像を形成する第2のシリンドリカルレンズアレイと、
    前記第1のシリンドリカルレンズアレイと前記第2のシリンドリカルレンズアレイとの間に配置され、前記第2断面において正の屈折力を有する光学素子と、
    前記第2のシリンドリカルレンズアレイと前記画像表示素子との間に配置され、前記第1のシリンドリカルレンズアレイ及び前記第2のシリンドリカルレンズアレイにより分割された各光束を前記画像表示素子に重畳する光束重畳手段と、
    前記光束重畳手段と前記画像表示素子との間に配置され、偏光分離面を有する偏光ビームスプリッターと、
    を有し、
    前記偏光分離面の法線と前記第2断面は平行であり、
    前記第2断面において前記複数の第2光源像が形成される領域の幅が、前記第1断面において前記複数の第1光源像が形成される領域の幅よりも小さく、
    前記第2のシリンドリカルレンズアレイは、前記第2断面において負の屈折力を有し、前記画像表示素子側の面は凹形状であることを特徴とする照明光学系。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の照明光学系と、画像表示素子と、該画像表示素子の画像を投影する投射レンズを有することを特徴とする投射型表示装置。
  15. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の照明光学系と、画像表示素子と、を有することを特徴とする投射型表示装置。
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