JP2010085560A - 色合成プリズム及びプロジェクタ - Google Patents

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JP2010085560A JP2008252671A JP2008252671A JP2010085560A JP 2010085560 A JP2010085560 A JP 2010085560A JP 2008252671 A JP2008252671 A JP 2008252671A JP 2008252671 A JP2008252671 A JP 2008252671A JP 2010085560 A JP2010085560 A JP 2010085560A
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Takayuki Matsubara
貴之 松原
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】省スペースにでき、高品質な画像の表示を可能とするための色合成プリズム、及
びその色合成プリズムを有するプロジェクタを提供すること。
【解決手段】複数の入射面33、34、35から入射した複数の色光を合成して射出面3
6から射出させる色合成プリズムであるクロスダイクロイックプリズム26であって、光
を集光させる集光作用をもつ集光手段と、光を発散させる発散作用をもつ発散手段と、の
少なくとも一方を有し、集光手段及び発散手段のいずれか一方が、複数の入射面33、3
4、35のうちの少なくとも一つと、射出面36とに設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、色合成プリズム及びプロジェクタ、特に、画像信号に応じて変調された複数
の色光を合成するための色合成プリズムの技術に関する。
従来、一般的なプロジェクタは、照明光学系から射出した光を平行化し、空間光変調素
子へ入射させる構成を採用している。色光ごとに設けられた空間光変調素子で変調された
光は、色合成プリズムで合成され、投写レンズにより投写される。照明光学系の大きさ、
集光特性等の光学特性を決めると、投写レンズを構成する複数のレンズのうち、投写面か
ら最も遠い位置に配置されるレンズ(後玉)の径が決まることとなる。このことから、従
来のプロジェクタは、投写レンズの小型化が困難であるという課題がある。投写レンズの
小型化を目的とする技術として、例えば、特許文献1には、空間光変調素子と色合成プリ
ズムとの間に集光レンズを設け、空間光変調素子で変調された光を投写レンズの入射瞳に
集光させる技術が提案されている。特許文献2及び3には、倍率色収差の補正を目的とし
て、色合成プリズムの入射面をレンズ形状とする技術が提案されている。レンズ形状が形
成された色合成プリズムを用いることで、倍率色収差の補正とともに、投写レンズの小型
化を図り得る。
特開2002−31845号公報 特開2006−276826号公報 特開2001−66694号公報
空間光変調素子と色合成プリズムとの間にレンズを設ける構成では、レンズを配置する
ためのスペースが必要となることから、省スペース化が困難となるという問題を生じる。
色合成プリズムの入射面をレンズ形状とする場合、空間光変調素子と色合成プリズムとの
間のレンズが不要となるために省スペースにできる一方、必要となる屈折力を、入射面の
レンズ形状のみによって確保することとなる。入射面のレンズ形状に強い屈折力を持たせ
るには、レンズ形状の曲率半径を小さくすることとなる。レンズ形状の曲率半径を小さく
すると、球面収差の影響が大きくなり、画質が低下するという問題を生じる。本発明は、
上述の問題に鑑みてなされたものであり、省スペースにでき、高品質な画像の表示を可能
とするための色合成プリズム、及びその色合成プリズムを有するプロジェクタを提供する
ことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る色合成プリズムは、複数
の入射面から入射した複数の色光を合成して射出面から射出させる色合成プリズムであっ
て、光を集光させる集光作用をもつ集光手段と、光を発散させる発散作用をもつ発散手段
と、の少なくとも一方を有し、集光手段及び発散手段のいずれか一方が、複数の入射面の
うちの少なくとも一つと、射出面とに設けられることを特徴とする。
複数の入射面のうちの少なくとも一つと射出面とに集光手段又は発散手段を設けること
で、色合成プリズムとは別にレンズを設ける場合より省スペースにできる。集光手段及び
発散手段のいずれか一方を入射面と射出面とに設け、入射面側と射出面側とでレンズ機能
を分担させることで、入射面側及び射出面側のいずれか一方のみにレンズ機能を持たせる
場合に対して、レンズ形状の曲率半径を大きくさせる。レンズ形状の曲率半径を大きくさ
せることで、球面収差を低減させ、画像を高品質にできる。これにより、省スペースにで
き、高品質な画像の表示を可能とする色合成プリズムを得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、集光手段として機能する凸レンズと、発散手段
として機能する凹レンズと、の少なくとも一方を有し、凸レンズ及び凹レンズのいずれか
一方が、複数の入射面のうちの少なくとも一つと、射出面とに配置されることが望ましい
。これにより、集光手段及び発散手段のいずれか一方を、複数の入射面のうちの少なくと
も一つと、射出面とに設ける構成にできる。
また、本発明の好ましい態様としては、集光手段として機能する凸面部と、発散手段と
して機能する凹面部と、の少なくとも一方を有し、凸面部及び凹面部のいずれか一方が、
複数の入射面のうちの少なくとも一つと、射出面とに形成されることが望ましい。これに
より、集光手段及び発散手段のいずれか一方を、複数の入射面のうちの少なくとも一つと
、射出面とに設ける構成にできる。
また、本発明の好ましい態様としては、集光手段が、複数の入射面、及び射出面のいず
れにも設けられることが望ましい。これにより、各入射面へ入射した光を集光させる構成
にできる。また、色合成プリズムに組み合わせる投写レンズを小型にできる。
また、本発明の好ましい態様としては、発散手段が、複数の入射面、及び射出面のいず
れにも設けられることが望ましい。これにより、各入射面へ入射した光を発散させる構成
にできる。
また、本発明の好ましい態様としては、第1色光を入射させる入射面である第1入射面
と、第2色光を入射させる入射面である第2入射面と、第3色光を入射させる入射面であ
る第3入射面と、を有し、第1入射面から入射した第1色光と、第2入射面から入射した
第2色光と、第3入射面から入射した第3色光と、を合成して射出面から射出させること
が望ましい。これにより、カラー画像を表示するための色合成プリズムを得られる。
さらに、本発明に係るプロジェクタは、光を画像信号に応じて変調する複数の空間光変
調素子と、複数の空間光変調素子で変調された光を合成する上記の色合成プリズムと、を
有することを特徴とする。上記の色合成プリズムを用いることにより、省スペースで高品
質な画像を表示できる。これにより、小型で高品質な画像を表示可能なプロジェクタを得
られる。
また、本発明の好ましい態様としては、色合成プリズムで合成された光を投写する投写
レンズを有し、投写レンズにより光を投写させる投写面上での倍率色収差を低減する方向
に補正するために、投写レンズの倍率色収差特性に応じて、色合成プリズムの入射面に設
けられる集光手段又は発散手段の曲率半径が設定されることが望ましい。これにより、倍
率色収差を低減させ、高品質な画像を表示することが可能となる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクタ10の概略構成を示す。プロジェクタ1
0は、スクリーン28へ光を投写し、スクリーン28で反射する光を観察することで画像
を鑑賞するフロント投写型のプロジェクタである。光源部11は、例えば超高圧水銀ラン
プである。光源部11は、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光を含む光を射出す
る。
第1インテグレータレンズ12及び第2インテグレータレンズ13は、アレイ状に配列
された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレータレンズ12は、光源部11からの
光束を複数に分割する。第1インテグレータレンズ12の各レンズ素子は、光源部11か
らの光束を第2インテグレータレンズ13のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテ
グレータレンズ13のレンズ素子は、第1インテグレータレンズ12のレンズ素子の像を
空間光変調素子上に形成する。
偏光変換素子14は、2つのインテグレータレンズ12、13を経た光を特定の直線偏
光に変換する。重畳レンズ15は、第1インテグレータレンズ12の各レンズ素子の像を
空間光変調素子上で重畳させる。第1インテグレータレンズ12、第2インテグレータレ
ンズ13及び重畳レンズ15は、光源部11からの光の強度分布を空間光変調素子上にて
均一化させる。光源部11、第1インテグレータレンズ12、第2インテグレータレンズ
13、偏光変換素子14、及び重畳レンズ15は、照明光学系を構成する。
反射ミラー16は、反射により、重畳レンズ15からの光の光路を折り曲げる。第1ダ
イクロイックミラー17は、反射ミラー16からの光のうちR光を透過させ、G光及びB
光を反射する。反射ミラー18は、反射により、第1ダイクロイックミラー17からのR
光の光路を折り曲げる。R光用フィールドレンズ19Rは、反射ミラー18からのR光を
平行化し、R光用透過型液晶パネル20Rへ入射させる。R光用透過型液晶パネル20R
は、第1色光であるR光を画像信号に応じて変調する空間光変調素子として機能する。
第2ダイクロイックミラー21は、第1ダイクロイックミラー17からのG光を反射し
、B光を透過させる。G光用フィールドレンズ19Gは、第2ダイクロイックミラー21
からのG光を平行化し、G光用透過型液晶パネル20Gへ入射させる。G光用透過型液晶
パネル20Gは、第2色光であるG光を画像信号に応じて変調する空間光変調素子として
機能する。
リレーレンズ22、24は、第2ダイクロイックミラー21及び反射ミラー23の間の
光路中、反射ミラー23及び反射ミラー25の間の光路中にそれぞれ設けられている。B
光の光路がR光の光路及びG光の光路よりも長いことから、空間光変調素子における照明
倍率を他の色光と等しくするために、B光の光路には、リレーレンズ22、24を用いる
リレー光学系が採用されている。反射ミラー23、25は、反射によりB光の光路を折り
曲げる。B光用フィールドレンズ19Bは、反射ミラー25からのB光を平行化し、B光
用透過型液晶パネル20Bへ入射させる。B光用透過型液晶パネル20Bは、第3色光で
あるB光を画像信号に応じて変調する空間光変調素子として機能する。
透過型液晶パネル20R、20G、20Bは、透明部材からなる2つの基板の間に、光
を画像信号に応じて変調するための液晶層を封入している。透過型液晶パネル20R、2
0G、20Bとしては、例えば、高温ポリシリコンTFT液晶パネル(High Temperatur
e Polysilicon;HTPS)を用いる。なお、透過型液晶パネル20R、20G、20B
の入射側及び射出側には、特定の直線偏光を透過させる不図示の偏光フィルタが設けられ
ている。
クロスダイクロイックプリズム26は、R光用透過型液晶パネル20Rで変調されたR
光、G光用透過型液晶パネル20Gで変調されたG光、B光用透過型液晶パネル20Bで
変調されたB光を合成する色合成プリズムである。投写レンズ27は、クロスダイクロイ
ックプリズム26で合成された光をスクリーン28の投写面へ投写する。
図2は、クロスダイクロイックプリズム26の斜視構成を示す。クロスダイクロイック
プリズム26は、第1入射面33から入射したR光、第2入射面34から入射したG光、
第3入射面35から入射したB光を合成して射出面36から射出させる。クロスダイクロ
イックプリズム26は、透明部材からなる4つのプリズムを貼り合わせて構成されている
第1ダイクロイック膜31及び第2ダイクロイック膜32は、プリズム同士の間に設け
られている。第1ダイクロイック膜31及び第2ダイクロイック膜32は、互いに略直交
するように配置されている。第1ダイクロイック膜31は、R光を反射し、G光及びB光
を透過させる。第2ダイクロイック膜32は、B光を反射し、R光及びG光を透過させる
。第1ダイクロイック膜31及び第2ダイクロイック膜32は、例えば誘電体多層膜であ
る。
第1入射面33は、クロスダイクロイックプリズム26のうち、R光用透過型液晶パネ
ル20Rで変調されたR光が入射する入射面である。第2入射面34は、クロスダイクロ
イックプリズム26のうち、G光用透過型液晶パネル20Gで変調されたG光が入射する
入射面である。第3入射面35は、クロスダイクロイックプリズム26のうち、B光用透
過型液晶パネル20Bで変調されたB光が入射する入射面である。射出面36は、合成さ
れた各色光を射出する。第1入射面33、第2入射面34、第3入射面35、射出面36
は、いずれも、凸面部が形成されている。
凸面部は、二次元方向について曲率をなす凸形状の曲面であって、光を集光させる集光
作用をもつ集光手段として機能する。凸面部は、例えば、プリズムの表面を研磨すること
により形成される。クロスダイクロイックプリズム26は、凸面部が形成された4つのプ
リズムを組み合わせることにより形成される。なお、凸面部は、球面形状、非球面形状の
いずれであっても良い。
図3は、クロスダイクロイックプリズム26の断面構成を示す。第1入射面33から入
射したR光は、第1ダイクロイック膜31で反射することで光路が折り曲げられるととも
に、第2ダイクロイック膜32を透過することにより、射出面36の方向へ進行する。第
2入射面34から入射したG光は、第1ダイクロイック膜31及び第2ダイクロイック膜
32を透過することにより、射出面36の方向へ進行する。第3入射面35から入射した
B光は、第2ダイクロイック膜32で反射することにより光路が折り曲げられるとともに
、第1ダイクロイック膜31を透過することにより、射出面36の方向へ進行する。第1
ダイクロイック膜31及び第2ダイクロイック膜32を用いて合成された各色光は、射出
面36から射出する。
R光は、第1入射面33に形成された凸面部、及び射出面36に形成された凸面部の集
光作用により集光され、投写レンズ27(図1参照)へ入射する。G光は、第2入射面3
4に形成された凸面部、及び射出面36に形成された凸面部の集光作用により集光され、
投写レンズ27へ入射する。B光は、第3入射面35に形成された凸面部、及び射出面3
6に形成された凸面部の集光作用により集光され、投写レンズ27へ入射する。
各入射面33、34、35及び射出面36に凸面部を設けることで、各透過型液晶パネ
ル20R、20G、20Bとクロスダイクロイックプリズム26との間の光路にそれぞれ
レンズを設ける場合より省スペースにできる。入射面33、34、35側と射出面36側
とでレンズ機能を分担させることで、入射面33、34、35側及び射出面36側のいず
れか一方のみにレンズ機能を持たせる場合に対して、レンズ形状の曲率半径を大きくさせ
る。レンズ形状の曲率半径を大きくさせることで、球面収差を低減させ、画像を高品質に
できる。
各入射面33、34、35、射出面36に設けられた凸面部を用いて集光させた各色光
を投写レンズ27へ入射させることで、投写レンズ27の小型化を可能とする。さらに、
投写レンズ27のレンズ機能の一部を凸面部に分担させることにより、投写レンズ27の
レンズ枚数を少なくさせ、投写レンズ27を小型化しても良い。以上により、省スペース
とすることでプロジェクタ10を小型とし、高品質な画像の表示を可能とするという効果
を奏する。
各入射面33、34、35に形成される凸面部は、いずれも略同じ曲率半径の形状とす
る他、互いに異なる曲率半径の形状としても良い。例えば、投写面上での倍率色収差を低
減する方向に補正するために、投写レンズ27の倍率色収差特性に応じて、各入射面33
、34、35に設けられる凸面部の曲率半径を設定しても良い。倍率色収差は、色によっ
て像の倍率が異なることによって生じる収差であって、特に画像の周辺部において色ずれ
となって表れる。倍率色収差は、波長が短い光ほど屈折度合いが大きくなることによって
生じる。このことから、例えば、第1入射面33に形成される凸面部の曲率半径r1、第
2入射面34に形成される凸面部の曲率半径r2、第3入射面35に形成される凸面部の
曲率半径r3の大小関係を、r1<r2<r3と設定しても良い。これにより、倍率色収
差を低減させ、高品質な画像を表示することが可能となる。また、投写レンズ27により
倍率色収差を補正する場合に対して、投写レンズ27に必要となるレンズ枚数を少なくさ
せ、投写レンズ27の小型化も可能となる。
図4は、本実施例の変形例に係るクロスダイクロイックプリズム40の断面構成を示す
。本変形例に係るクロスダイクロイックプリズム40は、集光手段として機能する凸レン
ズ41、42、43、44を有することを特徴とする。第1入射面45、第2入射面46
、第3入射面47、射出面48は、いずれも略平坦な平面をなしている。第1凸レンズ4
1は、第1入射面45に配置されている。第2凸レンズ42は、第2入射面46に配置さ
れている。第3凸レンズ43は、第3入射面47に配置されている。第4凸レンズ44は
、射出面48に配置されている。各凸レンズ41、42、43、44は、例えば、透明樹
脂、或いは光学ガラスを用いて構成されている。なお、各凸レンズ41、42、43、4
4は、球面レンズ、非球面レンズのいずれであっても良い。
R光は、第1凸レンズ41及び第4凸レンズ44の集光作用により集光され、投写レン
ズ27(図1参照)へ入射する。G光は、第2凸レンズ42及び第4凸レンズ44の集光
作用により集光され、投写レンズ27へ入射する。B光は、第3凸レンズ43及び第4凸
レンズ44の集光作用により集光され、投写レンズ27へ入射する。本変形例の場合も、
省スペースとすることでプロジェクタ10を小型とし、高品質な画像の表示が可能となる
。なお、本変形例においても、第1凸レンズ41、第2凸レンズ42、第3凸レンズ43
の曲率半径を適宜設定することにより、倍率色収差を低減させることとしても良い。
図5は、本発明の実施例2に係るクロスダイクロイックプリズム50の斜視構成を示す
。本実施例に係るクロスダイクロイックプリズム50は、実施例1に係るプロジェクタ1
0に適用される。本実施例に係るクロスダイクロイックプリズム50は、第1入射面51
、第2入射面52、第3入射面53、射出面54のいずれにも凹面部が形成されることを
特徴とする。実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
凹面部は、二次元方向について曲率をなす凹形状の曲面であって、光を発散させる発散
作用をもつ発散手段として機能する。凹面部は、例えば、プリズムの表面を研磨すること
により形成される。クロスダイクロイックプリズム50は、凹面部が形成された4つのプ
リズムを組み合わせることにより形成される。なお、凹面部は、球面形状、非球面形状の
いずれであっても良い。
図6は、クロスダイクロイックプリズム50の断面構成を示す。R光は、第1入射面5
1に形成された凹面部、及び射出面54に形成された凹面部の発散作用により発散し、投
写レンズ27(図1参照)へ入射する。G光は、第2入射面52に形成された凹面部、及
び射出面54に形成された凹面部の発散作用により発散し、投写レンズ27へ入射する。
B光は、第3入射面53に形成された凹面部、及び射出面54に形成された凹面部の発散
作用により発散し、投写レンズ27へ入射する。
各入射面51、52、53及び射出面54に凹面部を設けることで、各透過型液晶パネ
ル20R、20G、20Bとクロスダイクロイックプリズム50との間の光路にそれぞれ
レンズを設ける場合より省スペースにできる。入射面51、52、53側と射出面54側
とでレンズ機能を分担させることで、入射面51、52、53側及び射出面54側のいず
れか一方のみにレンズ機能を持たせる場合に対して、レンズ形状の曲率半径を大きくさせ
る。レンズ形状の曲率半径を大きくさせることで、球面収差を低減させ、画像を高品質に
できる。さらに、投写レンズ27のレンズ機能の一部を凹面部に分担させることにより、
投写レンズ27のレンズ枚数を少なくさせ、投写レンズ27を小型化しても良い。これに
より、省スペースとすることでプロジェクタ10を小型とし、高品質な画像の表示を可能
とするという効果を奏する。
各入射面51、52、53に形成される凹面部は、いずれも略同じ曲率半径の形状とす
る他、互いに異なる曲率半径の形状としても良い。例えば、投写面上での倍率色収差を低
減する方向に補正するために、投写レンズ27の倍率色収差特性に応じて、各入射面51
、52、53に設けられる凹面部の曲率半径を設定しても良い。例えば、第1入射面51
に形成される凹面部の曲率半径r11、第2入射面52に形成される凹面部の曲率半径r
12、第3入射面53に形成される凹面部の曲率半径r13の大小関係を、r11<r1
2<r13と設定しても良い。これにより、倍率色収差を低減させ、高品質な画像を表示
することが可能となる。また、投写レンズ27により倍率色収差を補正する場合に対して
、投写レンズ27に必要となるレンズ枚数を少なくさせ、投写レンズ27の小型化も可能
となる。
図7は、本実施例の変形例に係るクロスダイクロイックプリズム60の断面構成を示す
。本変形例に係るクロスダイクロイックプリズム60は、発散手段として機能する凹レン
ズ61、62、63、64を有することを特徴とする。第1凹レンズ61は、第1入射面
45に配置されている。第2凹レンズ62は、第2入射面46に配置されている。第3凹
レンズ63は、第3入射面47に配置されている。第4凹レンズ64は、射出面48に配
置されている。各凹レンズ61、62、63、64は、例えば、透明樹脂、或いは光学ガ
ラスを用いて構成されている。なお、各凹レンズ61、62、63、64は、球面レンズ
、非球面レンズのいずれであっても良い。
R光は、第1凹レンズ61及び第4凹レンズ64の発散作用により発散し、投写レンズ
27(図1参照)へ入射する。G光は、第2凹レンズ62及び第4凹レンズ64の発散作
用により発散し、投写レンズ27へ入射する。B光は、第3凹レンズ63及び第4凹レン
ズ64の発散作用により発散し、投写レンズ27へ入射する。本変形例の場合も、省スペ
ースとすることでプロジェクタ10を小型とし、高品質な画像の表示が可能となる。なお
、本変形例においても、第1凹レンズ61、第2凹レンズ62、第3凹レンズ63の曲率
半径を適宜設定することにより、倍率色収差を低減させることとしても良い。
本発明に係るクロスダイクロイックプリズムは、各入射面及び射出面のいずれにも集光
手段を設ける実施例1の構成、各入射面及び射出面のいずれにも発散手段を設ける実施例
2の構成に限られない。本発明に係るクロスダイクロイックプリズムは、集光手段及び発
散手段のいずれか一方が、複数の入射面のうちの少なくとも一つと、射出面とに設けられ
る構成であれば良い。
例えば、図8に断面構成を示すクロスダイクロイックプリズム70は、第1入射面33
に形成された凸面部、第2入射面52、第3入射面53、射出面54に形成された凹面部
を有する。第2入射面52へ入射するG光、第3入射面53へ入射するB光については、
上記のクロスダイクロイックプリズム50(図6参照)の場合と同様に、レンズ機能を分
担させることで球面収差を低減させる効果を得ることができる。第1入射面33のみに凸
面部を設ける構成は、第1入射面33へ入射するR光について、凸面部の集光作用により
、凹面部における発散度合いを小さくさせる調整が可能となる。
なお、射出面54に凹面部を形成する構成において、凸面部を形成するのは第1入射面
33である場合に限られず、他の入射面であっても良い。また、凸面部を形成するのは一
つの入射面である場合に限られず、複数の入射面であっても良い。このように、クロスダ
イクロイックプリズム70は、所望の光学特性を得るために適宜変形しても良い。
図9に断面構成を示すクロスダイクロイックプリズム80は、第1入射面33、第2入
射面34、射出面36に形成された凸面部、第3入射面53に形成された凹面部を有する
。第1入射面33へ入射するR光、第2入射面34へ入射するG光については、実施例1
に係るクロスダイクロイックプリズム26(図3参照)の場合と同様に、レンズ機能を分
担させることで球面収差を低減させる効果を得ることができる。第3入射面53のみに凹
面部を設ける構成は、第3入射面53へ入射するB光について、凹面部の発散作用により
、凸面部における集光度合いを小さくさせる調整が可能となる。
なお、射出面36に凸面部を形成する構成において、凹面部を形成するのは第3入射面
53である場合に限られず、他の入射面であっても良い。また、凹面部を形成するのは一
つの入射面である場合に限られず、複数の入射面であっても良い。このように、クロスダ
イクロイックプリズム80は、所望の光学特性を得るために適宜変形しても良い。図8に
示すクロスダイクロイックプリズム70、図9に示すクロスダイクロイックプリズム80
は、凹面部に代えて凹レンズ、凸面部に代えて凸レンズを配置しても良い。さらに、クロ
スダイクロイックプリズムは、第1入射面、第2入射面、第3入射面のうちの少なくとも
一つを平坦面とし、平坦面以外の面に凸面部或いは凹面部を形成しても良い。
プロジェクタ10は、空間光変調素子として透過型液晶パネルを用いる場合に限られな
い。空間光変調素子としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;L
COS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve
)等を用いても良い。プロジェクタ10は、色光ごとに空間光変調素子を備える構成に限
られない。プロジェクタ10は、一つの空間光変調素子により二つ又は三つ以上の色光を
変調する構成としても良い。プロジェクタ10は、光源部11として超高圧水銀ランプを
用いる場合に限られず、超高圧水銀ランプ以外のランプや、発光ダイオード(LED)、
スーパールミネッセンスダイオード(SLD)等の固体光源、レーザ光源等を用いる構成
としても良い。プロジェクタ10は、スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーンの
他方の面から射出する光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタで
あっても良い。
以上のように、本発明に係る色合成プリズムは、プロジェクタに用いる場合に適してい
る。
本発明の実施例1に係るプロジェクタの概略構成を示す図。 クロスダイクロイックプリズムの斜視構成を示す図。 クロスダイクロイックプリズムの断面構成を示す図。 実施例1の変形例に係るクロスダイクロイックプリズムの断面構成の図。 本発明の実施例2に係るクロスダイクロイックプリズムの斜視構成の図。 クロスダイクロイックプリズムの断面構成を示す図。 実施例2の変形例に係るクロスダイクロイックプリズムの断面構成の図。 凸面部及び凹面部を有するクロスダイクロイックプリズムの例を示す図。 凸面部及び凹面部を有するクロスダイクロイックプリズムの例を示す図。
符号の説明
10 プロジェクタ、11 光源部、12 第1インテグレータレンズ、13 第2イ
ンテグレータレンズ、14 偏光変換素子、15 重畳レンズ、16、18 反射ミラー
、17 第1ダイクロイックミラー、19R R光用フィールドレンズ、19G G光用
フィールドレンズ、19B B光用フィールドレンズ、20R R光用透過型液晶パネル
、20G G光用透過型液晶パネル、20B B光用透過型液晶パネル、21 第2ダイ
クロイックミラー、22、24 リレーレンズ、23、25 反射ミラー、26 クロス
ダイクロイックプリズム、27 投写レンズ、28 スクリーン、31 第1ダイクロイ
ック膜、32 第2ダイクロイック膜、33 第1入射面、34 第2入射面、35 第
3入射面、36 射出面、40 クロスダイクロイックプリズム、41 第1凸レンズ、
42 第2凸レンズ、43 第3凸レンズ、44 第4凸レンズ、45 第1入射面、4
6 第2入射面、47 第3入射面、48 射出面、50 クロスダイクロイックプリズ
ム、51 第1入射面、52 第2入射面、53 第3入射面、54 射出面、60 ク
ロスダイクロイックプリズム、61 第1凹レンズ、62 第2凹レンズ、63 第3凹
レンズ、64 第4凹レンズ、70、80 クロスダイクロイックプリズム

Claims (8)

  1. 複数の入射面から入射した複数の色光を合成して射出面から射出させる色合成プリズム
    であって、
    光を集光させる集光作用をもつ集光手段と、光を発散させる発散作用をもつ発散手段と
    、の少なくとも一方を有し、
    前記集光手段及び前記発散手段のいずれか一方が、前記複数の入射面のうちの少なくと
    も一つと、前記射出面とに設けられることを特徴とする色合成プリズム。
  2. 前記集光手段として機能する凸レンズと、前記発散手段として機能する凹レンズと、の
    少なくとも一方を有し、
    前記凸レンズ及び前記凹レンズのいずれか一方が、前記複数の入射面のうちの少なくと
    も一つと、前記射出面とに配置されることを特徴とする請求項1に記載の色合成プリズム
  3. 前記集光手段として機能する凸面部と、前記発散手段として機能する凹面部と、の少な
    くとも一方を有し、
    前記凸面部及び前記凹面部のいずれか一方が、前記複数の入射面のうちの少なくとも一
    つと、前記射出面とに形成されることを特徴とする請求項1に記載の色合成プリズム。
  4. 前記集光手段が、前記複数の入射面、及び前記射出面のいずれにも設けられることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の色合成プリズム。
  5. 前記発散手段が、前記複数の入射面、及び前記射出面のいずれにも設けられることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の色合成プリズム。
  6. 第1色光を入射させる前記入射面である第1入射面と、
    第2色光を入射させる前記入射面である第2入射面と、
    第3色光を入射させる前記入射面である第3入射面と、を有し、
    前記第1入射面から入射した前記第1色光と、前記第2入射面から入射した前記第2色
    光と、前記第3入射面から入射した前記第3色光と、を合成して前記射出面から射出させ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の色合成プリズム。
  7. 光を画像信号に応じて変調する複数の空間光変調素子と、
    前記複数の空間光変調素子で変調された光を合成する請求項1〜6のいずれか一項に記
    載の色合成プリズムと、を有することを特徴とするプロジェクタ。
  8. 前記色合成プリズムで合成された光を投写する投写レンズを有し、
    前記投写レンズにより光を投写させる投写面上での倍率色収差を低減する方向に補正す
    るために、前記投写レンズの倍率色収差特性に応じて、前記色合成プリズムの前記入射面
    に設けられる前記集光手段又は前記発散手段の曲率半径が設定されることを特徴とする請
    求項7に記載のプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017049110A (ja) * 2015-09-01 2017-03-09 株式会社アイテックシステム 光源装置

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JP2017049110A (ja) * 2015-09-01 2017-03-09 株式会社アイテックシステム 光源装置

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