JP5246326B2 - 空気電池 - Google Patents

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Description

本発明は、空気電池に関する。
空気電池は、酸素を正極活物質とする電池であり、放電時には空気を外部から取り込んで用いる。そのため、正極及び負極の活物質を電池内に有する他の電池に比べ、電池容器内に占める負極活物質の割合を大きくすることが可能になる。したがって、原理的に放電できる電気容量が大きく、小型化や軽量化が容易という特徴を有している。また、正極活物質として用いる酸素の酸化力は強力であるため、電池起電力が比較的高い。さらに、酸素は資源的な制約がなくクリーンな材料であるという特徴も有するため、空気電池は環境負荷が小さい。このように、空気電池は多くの利点を有しており、ハイブリッド車用電池や携帯機器用電池等への利用が期待されている。
負極に金属を用いる空気電池へ、緊急時又は非常時等に水が浸入すると、水と金属とが反応する虞がある。水と金属とが反応すると、空気電池が劣化することが予想される。それゆえ、空気電池の劣化を抑制するためには、空気電池への水の浸入を早期に検知することが重要と考えられる。
このような空気電池に関する技術として、例えば特許文献1には、検知した電圧が閾値以下となった場合に低電圧警報を発する空気電池が開示されている。また、特許文献2には、空気電池セルに反応空気を供給する管路と、反応空気を流動させる空気流動装置とを備えた金属空気セルのための通気システムが開示されている。
特開2000−209787号公報 特許第3051455号
特許文献1に開示されている技術によれば、検知した電圧が閾値以下になると低電圧警報が発せられるため、空気電池の電圧が閾値以下であるか否かを容易に認識することが可能になる。しかしながら、空気電池内に水が浸入しても、空気電池の作動電圧は変動しない。そのため、特許文献1に開示されている技術では、水の浸入を早期に検知することが困難であるという問題があった。この問題は、特許文献1に開示されている技術と特許文献2に開示されている技術とを単に組み合わせても、解決することが困難であった。
そこで本発明は、水の浸入を早期に検知することが可能な空気電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段をとる。すなわち、
本発明は、酸素含有ガスが供給される空気極と、アルカリ金属を含む負極と、空気極及び負極の間でイオンの伝導を担う電解質を有する電解質層と、を備えた発電部、並びに、該発電部を収容する筐体を具備し、電解質層に非水電解液が用いられているとともに、筐体内に、水素検知手段が備えられていることを特徴とする、空気電池である。
ここに、本発明において、「水素検知手段」は、アルカリ金属と筐体内へと浸入した水とが反応することにより生成した水素を検知し得るものであれば、その形態は特に限定されるものではない。本発明における水素検知手段の具体例としては、接触燃焼式の水素センサや半導体式の水素センサのほか、マイクロ熱電式の水素センサ等を挙げることができる。
また、上記本発明において、筐体は、酸素含有ガスを密閉することが好ましい。
また、上記本発明において、筐体は、発電部で使用されなかった酸素含有ガスを発電部へと導く流路を収容し、該流路に、水素検知手段が配設されていることが好ましい。
また、空気極で使用されなかった酸素含有ガスを空気極へと導く流路が筐体に収容されている上記本発明において、流路は管路であることが好ましい。
また、上記本発明において、筐体には、複数の発電部が収容されていることが好ましい。
本発明の空気電池には、水素検知手段が備えられている。そのため、アルカリ金属と電池内へと浸入した水とが反応することにより生成した水素を、水素検知手段によって検知することができる。水素を検知することにより、電池内への水の浸入を早期に検知することができるので、本発明によれば、水の浸入を早期に検知することが可能な空気電池を提供することができる。
また、本発明において、酸素含有ガスが筐体に密閉されていることにより、水素を早期に検知することが可能になる。したがって、かかる形態とすることにより、水の浸入を早期に検知することが容易になる。
また、本発明において、空気極で使用されなかった酸素含有ガスを空気極へと導く流路(例えば、管路)が筐体に収容されている場合、該流路に水素検知手段が配設されていることにより、水の浸入を早期に検知することが可能になる。
また、本発明において、筐体に複数の発電部が収容されていることにより、複数の発電部の1以上へと浸入した水を早期に検知することが可能になる。
空気電池10の形態例を示す断面図である。 空気電池20の形態例を示す断面図である。 空気電池30の形態例を示す断面図である。 空気電池40の形態例を示す断面図である。 空気電池50の形態例を示す断面図である。 空気電池60の形態例を示す断面図である。
符号の説明
1…空気極
2…負極
3…電解質層
4…発電部
5…酸素層
6…筐体
7…水素センサ(水素検知手段)
8…空間
9…出力手段
10…空気電池
20…空気電池
21…筐体
22…電解液
23…構造体
24…酸素層
25…酸素流路
26…空間
30…空気電池
31…流路
32…構造体
33…筐体
34…入口(酸素入口)
35…出口(酸素出口)
36…空気極
37…負極
40…空気電池
41…流路
42…管路
43…筐体
50…空気電池
51…流路
51x…流路
52…筐体
53…入口(酸素入口)
54…出口(酸素出口)
60…空気電池
61…容器
緊急時又は非常時等に空気電池の発電部へ水が浸入すると、空気電池が劣化する。ところが、これまでに提案されている空気電池は、水の浸入を早期に検知することが困難であった。本発明者らは、鋭意研究の結果、筐体内に水素検知手段が備えられる形態とすることにより、発電部のアルカリ金属と浸入した水とが反応することにより生成された水素を検知することが可能になり、その結果、水の浸入を早期に検知することが可能になることを知見した。水の浸入を早期に検知することにより、空気電池の劣化を抑制することが可能になると考えられる。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。本発明は、水の浸入を早期に検知することが可能な空気電池を提供することを、主な要旨とする。
以下、図面を参照しつつ、本発明について説明する。なお、以下に示す形態は本発明の例示であり、本発明は以下に示す形態に限定されるものではない。
1.第1実施形態
図1は、本発明の空気電池10の形態例を概略的に示す断面図である。図1に示すように、空気電池10は、空気極1、負極2、並びに、空気極1及び負極2の間に配設された電解質層3を備える発電部4と、空気極1側に配設された酸素層5と、発電部4及び酸素層5を収容する筐体6と、を具備している。そして、筐体6の内側には、さらに、負極2よりも上方に、水素検知手段7(以下において、「水素センサ7」という。)が設置されており、水素センサ7は、水素濃度が閾値を超えた場合に電子信号を出力する出力手段9に接続されている。空気電池10において、負極2には、アルカリ金属のイオンを放出、又は、吸蔵・放出可能な物質(アルカリ金属の単体又は化合物。以下において「アルカリ金属」という。)が含有されている。また、筐体6の上面と酸素層5との空間8には、酸素含有ガスが充満している。
緊急時や非常時等に筐体6の内側へ浸入した水と、負極2に含有されているアルカリ金属とが反応すると、水素が生成される。例えば、負極2にLiが含有される場合、当該Liと水とが反応することにより水素及びLiOHが生成される。このようにして生成された水素は、上方へと拡散していく。上述のように、筐体6の内側には、負極2よりも上方に、水素センサ7が設置されている。そのため、空気電池10によれば、水素センサ7によって、筐体6の内側へと浸入した水と負極2に含有されているアルカリ金属とが反応することにより生成した水素を検知することができる。水素センサ7による検知結果は、その後、出力手段9へ向けて出力される。上述のように、出力手段9は、水素濃度が閾値を超えた場合に電子信号を出力するため、空気電池10によれば、出力手段9によって出力された電子信号を通じて、筐体6への水の浸入を早期に検知することができる。したがって、空気電池10によれば、筐体6への水の浸入を、早期に検知することができる。それゆえ、空気電池10によれば、電池の劣化・異常・暴走を抑制することができる。以下、空気電池10について、構成ごとに説明する。
<空気極1>
空気極1は、導電性材料、触媒、及び、これらを結着させる結着材を含有している。
空気極1に含有される導電性材料は、空気電池10の使用時における環境に耐えることができ、且つ、導電性を有するものであれば、特に限定されるものではない。空気極1に含有される導電性材料としては、カーボンブラックやメソポーラスカーボン等の炭素材料等を例示することができる。また、反応場の減少及び電池容量の低下を抑制する等の観点から、空気極1における導電性材料の含有量は、10質量%以上とすることが好ましい。また、充分な触媒機能を発揮し得る形態にする等の観点から、空気極1における導電性材料の含有量は、99質量%以下とすることが好ましい。
空気極1に含有される触媒としては、コバルトフタロシアニン及び二酸化マンガン等を例示することができる。充分な触媒機能を発揮し得る形態にする等の観点から、空気極1における触媒の含有量は、1質量%以上とすることが好ましい。また、反応場の減少及び電池容量の低下を抑制する等の観点から、空気極1における触媒の含有量は、90質量%以下とすることが好ましい。
空気極1に含有される結着材としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を例示することができる。空気極1における結着材の含有量は、特に限定されるものではないが、例えば10質量%以下とすることが好ましく、1質量%以上5質量%以下とすることがより好ましい。
空気極1は、例えば、カーボンブラック、触媒、及び、結着材からなる塗料を、後述する空気極集電体の表面に、ドクターブレード法にて塗布する等の方法により作製することができる。このほか、カーボンブラック及び触媒を含む混合粉末を熱圧着する等の方法により作製することもできる。
<負極2>
負極2は、負極活物質として機能するアルカリ金属を含有している。また、負極2には、負極2の内部又は外面に当接して、負極2の集電を行う負極集電体(不図示)が設けられる。
負極2に含有され得るアルカリ金属の単体としては、Li、Na、K等を例示することができる。また、負極2に含有され得るアルカリ金属の化合物としては、Li合金等を例示することができる。空気電池10がリチウム空気二次電池の場合、高容量化を図りやすい空気電池10を提供する等の観点からは、Liが含有されることが好ましい。
負極2は少なくとも負極活物質を含有していれば良く、さらに、導電性を向上させる導電性材料やアルカリ金属等を固定化させる結着材を含有していても良い。反応場の減少及び電池容量の低下を抑制する等の観点から、負極2における導電性材料の含有量は10質量%以下とすることが好ましい。また、負極2における結着材の含有量は、特に限定されるものではないが、例えば10質量%以下とすることが好ましく、1質量%以上5質量%以下とすることがより好ましい。負極2に含有され得る導電性材料及び結着材の種類、使用量等は、空気極1の場合と同様にすることができる。
空気電池10では、負極2の内部又は外面に当接して、負極集電体が設けられる。負極集電体は、負極2の集電を行う機能を担う。空気電池10において、負極集電体の材料は、導電性を有する材料であれば特に限定されるものではない。負極集電体の材料としては、銅、ステンレス鋼、及び、ニッケル等を例示することができる。また、負極集電体の形状としては、箔状、板状、及び、メッシュ(グリッド)状等を例示することができる。空気電池10において、負極2は、例えば空気極1と同様の方法により作製することができる。
<電解質層3>
電解質層3には、空気極1及び負極2の間でイオン(アルカリ金属のイオン)の伝導を担う電解質(液体又は固体)が収容される。
電解質層3に液体の電解質(電解液)が用いられる場合、電解液の形態は、金属イオン伝導性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、非水電解液を挙げることができる。電解質層3に用いられる非水電解液の種類は、伝導する金属イオンの種類に応じて、適宜選択することが好ましい。例えば、リチウム空気電池の非水電解液は、通常、リチウム塩及び有機溶媒を含有する。リチウム塩としては、LiPF、LiBF、LiClO及びLiAsF等の無機リチウム塩のほか、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiC(CFSO等の有機リチウム塩等を例示することができる。また、有機溶媒としては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホラン、アセトニトリル、1,2−ジメトキシメタン、1,3−ジメトキシプロパン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン及びこれらの混合物等を例示することができる。また、溶存酸素が効率良く反応に用いられる形態にする等の観点から、有機溶媒は、酸素溶解性が高い溶媒であることが好ましい。非水電解液におけるリチウム塩の濃度は、例えば0.2mol/L以上3mol/L以下とする。なお、本発明の空気電池においては、非水電解液として、例えばイオン性液体等の低揮発性液体を用いることができる。
また、電解質層3に電解液が用いられる場合、電解質層3は、セパレータに電解液が保持される形態とすることが好ましい。このようなセパレータとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔膜のほか、樹脂不織布、ガラス繊維不織布等の不織布等を例示することができる。
<酸素層5>
酸素層5は、筐体6内に存在する酸素ガスを、空気極1へと導く機能を担う。酸素層5は、空気極1へと導かれる空気の通り道であり、例えば、空気極1の内部又は外面に当接して、空気極1の集電を行う空気極集電体に備えられる孔が、酸素層5として機能する。すなわち、酸素層5は、空気極集電体5と表現することもできる。
空気電池10において、空気極集電体は空気極1の集電を行う機能を担う。空気電池10において、空気極集電体の材料は、導電性を有する材料であれば特に限定されるものではない。空気極集電体の材料としては、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、鉄、チタン、及び、カーボン等を例示することができる。このような空気極集電体の形状としては、例えばメッシュ(グリッド)状等を例示することができる。
<筐体6>
筐体6には、発電部4、酸素層5、水素センサ7、及び、酸素含有ガスが少なくとも収容される。空気電池10において、筐体6は、その形状は特に限定されるものではない。筐体6の構成材料は、金属空気電池の筐体に使用可能な材料を適宜用いることができる。また、筐体6に収容される(空間8に存在させる)酸素含有ガスは、例えば、圧力が1.01×10Pa、酸素濃度が99.99%の酸素ガス等を用いることができる。
<水素センサ7>
水素センサ7は、筐体6へと浸入した水と負極2に含有されているアルカリ金属とが反応することにより生成した水素を検知し、その結果を出力手段へと出力する。空気電池10において、水素センサ7は、当該機能を発揮し得るものであれば特に限定されるものではなく、接触燃焼式の水素センサや半導体式の水素センサのほか、マイクロ熱電式の水素センサ等、公知の水素センサを用いることができる。
<出力手段9>
出力手段9は、水素センサ7と無線又は有線で接続され、水素センサ7によって検知された水素濃度が閾値を超えている場合に、電子信号を出力する。空気電池10では、出力手段9によって出力された電子信号を通じて、筐体6への水の浸入を早期に認識することができる。
空気電池10に関する上記説明では、発電部4と大気とが筐体6の上面によって隔てられ、発電部4が大気に開放されていない形態を例示したが、本発明の空気電池は当該形態に限定されるものではない。本発明の空気電池の筐体は、上蓋が備えられない形態とすることも可能である。ただし、発生した水素を早期に検知しやすい形態にする等の観点からは、発電部4が大気に開放されていない形態とすることが好ましい。このほか、例えば、電解質層3に電解液が用いられる場合には、電解液の枯渇を抑制可能な構成とする等の観点から、発電部4が大気に開放されていない形態とすることが好ましい。
2.第2実施形態
図2は、本発明の空気電池20の形態例を概略的に示す断面図である。図2において、空気電池10と同様の構成を採るものには、図1で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図2に示すように、空気電池20は、筐体21と、電解液22と、電解液22の中に配置された構造体23、23と、を有し、筐体21の内壁には、電解液22よりも上方に、水素センサ7が設置されている。空気電池20において、水素センサ7は、水素濃度が閾値を超えた場合に電子信号を出力する出力手段9に接続されている。筐体21の内側は密閉空間とされており、筐体21の上面と電解液22との間の空間26には、酸素含有ガスが充満している。空気電池20の構造体23は、酸素層24を境に発電部4、4が左右対称に配置された構造を有している。空間26に充満している酸素含有ガスは、酸素層24、24と空間26とを繋ぐ酸素流路25、25を通って、酸素層24、24へと拡散する。
空気電池20において、緊急時や非常時等に筐体21の内側へ浸入した水と、電解液22の中に配置された負極2、2、…に含有されているアルカリ金属とが反応すると、水素が生成される。このようにして生成した水素は、負極2、2、…と接触している電解液22を通って、電解液22の上方の空間26へと達する。ここで、上述のように、筐体21の内壁には、電解液22よりも上方に、水素センサ7が設置されている。そのため、この水素センサ7によって、空間26へと達した水素を検知することができる。水素センサ7による検知結果は、その後、出力手段9へ向けて出力される。上述のように、出力手段9は、水素濃度が閾値を超えた場合に電子信号を出力する。そのため、空気電池20によれば、出力手段9によって出力された電子信号を通じて、筐体21への水の浸入を早期に検知することができる。したがって、空気電池20によれば、電池の劣化・異常・暴走を抑制することができる。以下、空気電池20について、構成ごとに説明する。
<筐体21>
筐体21には、少なくとも、電解液22、構造体23、23、…、水素センサ7、及び、酸素含有ガスが収容される。空気電池20において、筐体21は、電解液22の枯渇を抑制するために筐体21の内側を密閉可能な構造を有していれば、その形状は特に限定されるものではない。筐体21の構成材料は、筐体6と同様の材料を用いることができる。また、筐体21に収容される(空間26に存在させる)酸素含有ガスは、例えば、圧力が1.01×10Pa、酸素濃度が99.99%の酸素ガス等を用いることができる。
<電解液22>
電解液22は、空気極1、1、…及び負極2、2、…の間でイオンの伝導を担う。電解液22の具体例としては、電解質層3に用いることが可能な電解液と同様のものを挙げることができる。
<構造体23>
構造体23は、酸素層24を境に一対の発電部4、4が左右対称に配置されている。かかる形態とすることにより、構造体23の単位体積当たりの出力(出力密度)を向上させることが容易になる。空気電池20において、電解液22の中に配置された発電部4、4、…を構成する空気極1、1、…及び負極2、2、…は、電気的に直列に接続されていてもよく、並列に接続されていても良い。何れの接続形態であっても、1つの負極2、又は、複数の負極2、2、…と水とが反応して水素が生成されれば、この水素は電解液22を通って空間26へと達するため、水素センサ7によって検知することができる。
<酸素層24>
酸素層24は、後述する酸素流路25を介して供給された酸素含有ガスを、空気極1、1へと導く機能を担う。酸素層24は、空気極1、1へと導かれる空気の通り道であり、例えば、空気極1、1の外面に当接して、空気極1、1の集電を行う空気極集電体に備えられる孔が、酸素層24として機能する。すなわち、酸素層24は、空気極集電体24と表現することもできる。
<酸素流路25>
酸素流路25は、空間26に存在している酸素含有ガスを、酸素層24へと導く酸素の通り道である。このような機能を発揮可能であれば、酸素流路25の形態は特に限定されるものではない。酸素流路25は、例えば、筐体21と同様の材料によって作製された筒状部材によって構成することができる。
空気電池20に関する上記説明では、構造体23、23が間隔を開けて配置されている形態を例示したが、本発明の空気電池は当該形態に限定されるものではなく、図2の負極2aと負極2bとが接触している形態や、負極2aと負極2bとが1つの部材によって構成される(構造体23、23が一体に構成される)形態とすることも可能である。
3.第3実施形態
図3は、本発明の空気電池30の形態例を概略的に示す断面図である。図3の直線矢印は、酸素含有ガスの流通方向を示している。図3において、空気電池10と同様の構成を採るものには、図1で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図3に示すように、空気電池30は、酸素含有ガスが流通する流路31と、構造体32、32、…と、これらを収容する筐体33と、を有している。筐体33は、酸素含有ガスの入口34(以下において、「酸素入口34」ということがある。)、及び、酸素含有ガスの出口35(以下において、「酸素出口35」ということがある。)を有し、筐体33の酸素出口35の内壁には、水素センサ7が設置されている。この水素センサ7は、水素濃度が閾値を超えた場合に電子信号を出力する出力手段9に接続されている。構造体32は、左右端に配置された空気極36、36、中央に配置された負極37、及び、空気極36、36と負極37との間にそれぞれ配置された電解質層3、3を有し、空気極36、36及び負極37は電解質層3、3と接触している。空気電池30において、空気極36、36、…は流路31と接触しており、流路31を流通する酸素含有ガスは、空気極36、36、…へと供給される。
緊急時や非常時等に筐体33の内側へ浸入した水と、負極37、37、…に含有されるアルカリ金属の単体又は化合物とが反応すると、水素が生成される。上述のように、空気電池30では、負極37、37、…と電解質層3、3、…とが接触している。そして、この電解質層3、3、…と接触している空気極36、36、…が、流路31と接触している。そのため、例えば、筐体33に収容されている1つの負極37と水とが反応して水素が生成されると、この水素は、水と反応した負極37に接触している電解質層3、及び、この電解質層3と接触している空気極36を通って流路31へと達する。上述のように、空気電池30では、流路31を流通する酸素含有ガスの出口に相当する、筐体33の酸素出口35(より詳細には、酸素出口35の内壁)に、水素センサ7が設置されている。水素は、流路31を流通する酸素含有ガスと共に、酸素出口35へ向かって拡散するため、空気電池30によれば、筐体33内で発生した水素を水素センサ7によって検知することができる。水素センサ7による検知結果は、その後、出力手段9へ向けて出力される。上述のように、出力手段9は、水素濃度が閾値を超えた場合に電子信号を出力する。そのため、空気電池30によれば、出力手段9によって出力された電子信号を通じて、筐体33への水の浸入を早期に検知することができる。したがって、空気電池30によれば、電池の劣化・異常・暴走を抑制することができる。なお、ここでは、1つの負極37と水とが反応した場合について説明したが、筐体33に収容されている2以上の負極37、37、…と水とが反応した場合であっても、同様にして、水素センサ7によって水素を検知することができる。以下、空気電池30について、構成ごとに説明する。
<流路31>
流路31は、空気極36、36、…へと導かれる酸素含有ガスの通路である。流路31は、電解質層3、3、…に備えられる電解液と反応しない多孔質材料や、メッシュ状の筒状部材等によって構成することができる。流路31を流通させる酸素含有ガスは、例えば、圧力が1.01×10Pa、酸素濃度が99.99%の酸素ガス等を用いることができる。
<構造体32>
構造体32は、左右端に配置された空気極36、36、中央に配置された負極37、及び、空気極36、36と負極37との間にそれぞれ配置された電解質層3、3を有し、空気極36、36及び負極37は電解質層3、3と接触している。かかる形態とすることにより、構造体32の単位体積当たりの出力(出力密度)を向上させることが容易になる。空気電池30において、空気極36、36、…及び負極37、37、…は、電気的に直列に接続されていてもよく、並列に接続されていても良い。何れの接続形態であっても、酸素出口35に設置された水素センサ7、及び、出力手段9を通じて、筐体33の内側への水の浸入を早期に検知することができる。
<筐体33>
筐体33には、少なくとも、流路31、構造体32、32、…、及び、水素センサ7が収容され、さらに、流路31を流通する酸素の入口である酸素入口34、及び、流路31を流通した酸素の出口である酸素出口35を有している。筐体33の構成材料は、筐体6と同様の材料を用いることができる。
<空気極36>
空気極36は、導電性材料、触媒、及び、これらを結着させる結着材を含有し、空気極36の内部又は外面に当接して、空気極36の集電を行う空気極集電体(不図示)が設けられる。空気極36に含有され得る導電性材料、触媒、及び、結着材の種類や含有量は、空気極1と同様にすることができる。
<負極37>
負極37は、負極活物質として機能するアルカリ金属を含有している。また、負極37には、負極37の内部又は外面に当接して、負極37の集電を行う負極集電体(不図示)が設けられる。負極37の構成材料は、負極2と同様にすることができる。
4.第4実施形態
図4は、本発明の空気電池40の形態例を概略的に示す断面図である。図4の直線矢印は、酸素含有ガスの流通方向を示している。図4において、空気電池30と同様の構成を採るものには、図3で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図4に示すように、空気電池40は、酸素含有ガスが流通する流路41と、構造体32、32、…と、流路41の酸素含有ガス最下流部に存在する酸素含有ガスを流路41の酸素含有ガス最上流部へと導く管路42と、これらを収容する筐体43と、を有している。さらに、空気電池40には、流路41及び管路42内を流通する酸素含有ガスを循環させる循環手段(例えば、循環ポンプ等。不図示。)が備えられている。管路42の内周面には、流路41の酸素含有ガス最下流部の近傍に、水素センサ7が設置されており、この水素センサ7は、水素濃度が閾値を超えた場合に電子信号を出力する出力手段9に接続されている。
空気電池30と同様に、空気電池40においても、筐体43の内側へと浸入した水と、筐体43に収容されている1つの負極37、又は、複数の負極37、37、…とが反応することにより生成した水素は、流路41へと移動する。そして、当該流路41を流通する酸素含有ガスと共に、水素は、流路41の酸素含有ガス最下流部へと達する。上述のように、管路42の内周面には、流路41の酸素含有ガス最下流部の近傍に、水素センサ7が設置されている。そのため、空気電池40によれば、管路42の内周面に設置されている水素センサ7によって、筐体43内で発生した水素を検知することができる。水素センサ7による検知結果は、その後、出力手段9へ向けて出力される。上述のように、出力手段9は、水素濃度が閾値を超えた場合に電子信号を出力するため、空気電池40によれば、出力手段9によって出力された電子信号を通じて、筐体43への水の浸入を早期に検知することができる。したがって、空気電池40によれば、電池の劣化・異常・暴走を抑制することができる。以下、空気電池40について、構成ごとに説明する。
<流路41>
流路41は、空気極36、36、…へと導かれる酸素含有ガスの通路である。流路41は、電解質層3、3、…に備えられる電解液と反応しない多孔質材料や、メッシュ状の筒状部材等によって構成することができる。流路41を流通させる酸素含有ガスは、例えば、圧力が1.01×10Pa、酸素濃度が99.99%の酸素ガス等を用いることができる。
<管路42>
管路42は、流路41における酸素含有ガス流通方向の最下流部に存在する酸素含有ガスを、流路41の酸素含有ガス流通方向の最上流部へと導く、酸素含有ガスの流路である。すなわち、管路42は、筐体43に収容された複数の構造体32、32、…に備えられる空気極36、36、…で使用されなかった酸素含有ガスを、流路41の酸素含有ガス流通方向の最上流部を流通する酸素含有ガスが供給される空気極36へと導く流路である。管路42の内周面には、流路41の酸素含有ガス流通方向の最下流部を流通する酸素含有ガスが供給される空気極36よりも酸素含有ガス流通方向の下流側に相当する位置に、水素センサ7が設置されている。かかる形態とすることにより、空気極36、36、…から排出された酸素含有ガスと共に流通してきた水素を、水素センサ7によって検知することができるので、早期に浸水を検知することが可能になる。
<筐体43>
筐体43には、少なくとも、流路41、構造体32、32、…、管路42、及び、水素センサ7が収容される。筐体43の構成材料は、筐体6と同様の材料を用いることができる。
空気電池40に関する上記説明では、空気極36、36、…で使用されなかった酸素含有ガスを空気極36、36、…へと導く流路として管路42が備えられる形態を例示したが、本発明の空気電池は当該形態に限定されるものではない。空気極36、36、…で使用されなかった酸素含有ガスを空気極36、36、…へと導く流路としての機能を発揮し得るものであれば、管路(管状の流路)以外の流路が備えられる形態とすることも可能である。
5.第5実施形態
図5は、本発明の空気電池50の形態例を示す断面図である。図5の直線矢印は、酸素含有ガスの流通方向を示している。図5では、一部符号の記載を省略している。図5において、空気電池30と同様の構成を採るものには、図3で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図5に示すように、空気電池50は、酸素含有ガスが流通する流路51と、構造体32、32、…と、これらを収容する筐体52と、を有している。筐体52は、酸素含有ガスの入口53(以下において、「酸素入口53」ということがある。)、及び、酸素含有ガスの出口54(以下において、「酸素出口54」ということがある。)を有し、筐体52の酸素出口54の内壁には、水素センサ7が設置されている。この水素センサ7は、水素濃度が閾値を超えた場合に電子信号を出力する出力手段9に接続されている。空気電池50において、酸素入口53から筐体52の内側へと浸入した酸素含有ガスは、筐体52の内側で流路51x、51x、…へと分岐し、流路51x、51x、…を流通する。その後、流路51x、51x、…を流通した酸素含有ガスのうち、構造体32、32、…で使用されなかった酸素含有ガスは、酸素出口54から筐体52の外側へと排出される。
空気電池30や空気電池40と同様に、空気電池50においても、筐体52の内側へと浸入した水と、筐体52に収容されている1つの負極37、又は、複数の負極37、37、…とが反応することにより生成した水素は、流路51へと移動する。そして、当該流路51を流通する酸素含有ガスと共に、水素は、酸素出口54へと達する。上述のように、酸素出口54の内壁には、水素センサ7が設置されている。そのため、空気電池50によれば、酸素出口54の内壁に設置されている水素センサ7によって、筐体52内で発生した水素を検知することができる。水素センサ7による検知結果は、その後、出力手段9へ向けて出力される。上述のように、出力手段9は、水素濃度が閾値を超えた場合に電子信号を出力する。そのため、空気電池50によれば、出力手段9によって出力された電子信号を通じて、筐体52への水の浸入を早期に検知することができる。したがって、空気電池50によれば、電池の劣化・異常・暴走を抑制することができる。以下、空気電池50について、構成ごとに説明する。
<流路51>
流路51は、空気極36、36、…へと導かれる酸素含有ガスの通路である。流路51は、途中で複数の流路51x、51x、…に分岐し、分岐した流路51x、51x、…は再び集合する。複数の流路51x、51x、…の間には、構造体32、32、…がそれぞれ配設される。流路51は、電解質層3、3、…に備えられる電解液と反応しない多孔質材料や、メッシュ状の筒状部材等によって構成することができる。流路51を流通させる酸素含有ガスは、例えば、圧力が1.01×10Pa、酸素濃度が99.99%の酸素ガス等を用いることができる。このような形態の流路51を有する空気電池50によれば、空気電池30や空気電池40と比較して、各空気極36、36、…へと供給される酸素含有ガスの濃度(酸素含有ガス中の酸素濃度)のムラを低減することが可能になる。
<筐体52>
筐体52には、少なくとも、流路51、構造体32、32、…、及び、水素センサ7が収容され、さらに、流路51を流通する酸素の入口である酸素入口53、及び、流路51を流通した酸素の出口である酸素出口54を有している。筐体52の構成材料は、筐体6と同様の材料を用いることができる。
6.第6実施形態
図6は、本発明の空気電池60の形態例を示す断面図である。図6の直線矢印は、酸素含有ガスの流通方向を示している。図6では、一部符号の記載を省略している。図6において、空気電池30と同様の構成を採るものには、図3で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図6に示すように、空気電池60は、空気電池30に容器61、61を追加した形態である。容器61は、2つの構造体32、32に備えられる4つの電解質層3、3、…と接続されており、容器61から電解質層3、3、…へ、電解液を供給可能な状態とされている。空気電池30において、電解質層3、3、…に電解液を用いると、この電解液をセパレータに保持させたとしても、電解液の揮発を完全に防止することは難しい。そこで、空気電池60では、揮発によって電解液が減少することに起因する影響を最小限に留めるべく、容器61、61が備えられる構成としている。かかる構成とすることにより、電解質層3、3、…から電解液が揮発して失われても、容器61、61から電解質層3、3、…へ、電解液を補充することができる。そのため、空気電池60によれば、空気電池30によって得られる上記効果に加えて、さらに、電解質のイオン伝導効果を長期間に亘って維持することが可能になる。以下、空気電池60に備えられる容器61について説明する。
<容器61>
容器61は、電解質層3、3、…へと供給される電解液を蓄えている。容器61には、筐体33の側面へと取り付ける際に用いられる接続口が備えられ、筐体33に容器61が取り付けられると、当該接続口を介して、電解質層3、3へ向けて電解液が供給可能な状態とされる。容器61は、電解液と反応しない公知の材料によって構成することができる。
空気電池60に関する上記説明では、空気電池30に容器61、61を追加した形態を例示したが、本発明の空気電池は当該形態に限定されるものではない。本発明の空気電池は、空気電池40に容器61、61を追加した形態や、空気電池50に容器61、61を追加した形態とすることも可能である。
また、空気電池30、空気電池40、空気電池50、及び、空気電池60に関する上記説明では、電解質層3、3、…に電解液が備えられる形態を例示したが、本発明の空気電池は当該形態に限定されるものではなく、電解質層3、3、…及び容器61、61に固体の電解質が備えられる形態とすることも可能である。
また、空気電池10、空気電池20、空気電池30、空気電池40、空気電池50、及び、空気電池60(以下において、これらをまとめて単に「本発明の空気電池」ということがある。)に関する上記説明では、水素センサ7と共に出力手段9が備えられる形態を例示したが、本発明の空気電池は当該形態に限定されるものではなく、出力手段9が備えられない形態とすることも可能である。ただし、筐体への水の浸入を容易に認識可能な形態とする等の観点からは、水素センサ7と共に出力手段9が備えられる形態とすることが好ましい。
以上説明した本発明の空気電池の種類としては、リチウム空気電池、ナトリウム空気電池、カリウム空気電池等を例示することができ、高容量化を図りやすい空気電池を提供する等の観点からは、リチウム空気電池が好ましい。また、本発明の空気電池の用途としては、車両搭載用途、定置型電源用途、家庭用電源用途、及び、携帯型情報機器等を例示することができる。
以上、負極2及び負極37にアルカリ金属が含有される形態の本発明の空気電池について説明したが、本発明の技術思想は、第II族元素(例えば、Mg、Ca等)を含有する負極を備えた空気電池にも適用することが可能である。
本発明の空気電池は、電気自動車や携帯型情報機器の動力源等に利用することができる。

Claims (5)

  1. 酸素含有ガスが供給される空気極と、アルカリ金属を含む負極と、前記空気極及び前記負極の間でイオンの伝導を担う電解質を有する電解質層と、を備えた発電部、並びに、該発電部を収容する筐体を具備し、
    前記電解質層に、非水電解液が用いられているとともに、前記筐体内に、水素検知手段が備えられていることを特徴とする、空気電池。
  2. 前記筐体は、前記酸素含有ガスを密閉することを特徴とする、請求記載の空気電池。
  3. 前記筐体は、前記空気極で使用されなかった前記酸素含有ガスを前記空気極へと導く流路を収容し、
    前記流路に、前記水素検知手段が配設されていることを特徴とする、請求又は記載の空気電池。
  4. 前記流路は管路であることを特徴とする、請求記載の空気電池。
  5. 前記筐体には、複数の前記発電部が収容されていることを特徴とする、請求いずれか1項に記載の空気電池。
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