JP5245693B2 - 台車セット及び制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、台車セット及び制動装置に関する。
半導体装置の量産工場内では、スパッタ装置等の半導体製造装置を用いて成膜等のプロセスが行われる。そのような半導体製造装置には、スパッタターゲットのような重量部品が設けられており、ある程度の使用期間が経過したらその重量部品を交換する作業が行われる。
重量部品は、量産工場の窓口において受け入れた後、クリーンルームの保管エリアにストックしておき、交換作業時にその保管エリアから半導体製造装置のあるユースポイントへと運ばれていく。
このとき、保管エリアには、先に受け入れた重量部品の上に後続の重量部品が次々と積み上げられるため、下の方にある重量部品を取り出そうとする場合には、対象とする重量部品が出てくるまで上から順に重量部品を退避する必要がある。このような作業は、作業者にとって重労働であり、ユースポイントへの重量部品の運び出しが遅れる原因となる。更に、ストックされている重量部品を上から順に退避するときに、作業ミスによって人的被害が発生する可能性があり、作業者に危険を強いることになる。
特開2001−240209号公報 特開2001−240056号公報 特開平10−273055号公報 実用新案登録第3002526号公報
台車セットと制動装置に関し、作業者の負担と危険を軽減することを目的とする。
本発明の一観点によれば、搭載物が載せられる天板を備えた複数の台車を有し、床面から前記天板までの高さを複数の前記台車のそれぞれにおいて異なる高さとすることにより、前記天板に前記搭載物を載せた状態で複数の前記台車同士を入れ子状に収容可能とした台車セットであって、前記台車のうちの少なくとも一つが、鉛直方向に垂下した垂下片と、前記垂下片に連結され、前記垂下片の傾きに応じて変位するリンク部材と、前記リンク部材によって落下方向の動きが係止された可撓性シートとを備え、前記垂下片の傾きが所定以上となったときに、前記リンク部材から前記可撓性シートが開放されて落下し、前記台車の車輪に前記可撓性シートが巻き込まれて前記台車を制動する台車セットが提供される。
また、本発明の別の観点によれば、鉛直方向に垂下した垂下片と、前記垂下片に連結され、前記垂下片の傾きに応じて変位するリンク部材と、前記リンク部材によって落下方向の動きが係止された可撓性シートとを備え、前記垂下片の傾きが所定以上となったときに、前記リンク部材から前記可撓性シートが開放されて落下し、台車の車輪に前記可撓性シートが巻き込まれて前記台車を制動する制動装置が提供される。
開示の台車セットによれば、天板に搭載物を載せた状態で複数の台車を入れ子状に収容できるので、複数の搭載物を積み上げて保管する必要がなく、保管場所からの搭載物の移動が容易となる。
また、開示の制動装置によれば、重力による垂下片の傾きを利用してリンク部材を変位させ、その変位により可撓性シートを落下して台車に巻き込ませるので、電気的な動力を必要とせず、取り扱いが簡単となる。
(1)第1実施形態
本実施形態では、半導体装置の量産工場において重量部品を扱うのに好適な台車セットについて説明する。
図1は、第1実施形態に係る台車セットの斜視図である。
この台車セット10は第1〜第3の台車11〜13を有する。各台車11〜13は、ステンレス板やアルミニウム板等の金属板よりなる天板18を有しており、その天板18の上に搭載物14が載せられる。
特に、その天板18に複数の孔18aを設けることにより、搭載物14を置かないで各台車11〜13を使用するときに、クリーンルーム内のダウンフローをその開口18aに流通させることができ、各台車11〜13によるダウンフローの乱れを防止できる。
なお、ダウンフローの乱れが問題にならない場合には孔18aを形成しなくてもよい。
搭載物14は特に限定されないが、スパッタターゲットのような半導体製造装置の消耗部品を移動するのに各台車11〜13を利用するのが好ましい。その場合、消耗部品は、それ単独で各台車11〜13に載せてもよいし、専用のケースに入れた状態で載せてもよい。
また、各台車11〜13は天板18が固定されるフレーム15を有し、フレーム15の下端には旋回可能なキャスタ16が設けられる。フレーム15の材料は特に限定されないが、本実施形態ではアルミニウム角材やステンレス角材等の金属角材を使用する。
なお、走行面からの振動を和らげるために、キャスタ16としてはエアー封入式のものか、除振用のクッションがフレーム15との間に設けられたものを用いるのが好ましい。前者は搭載物14が比較的重い場合に有用であり、後者は軽い場合に有用である。
そして、天板18の上面には、作業者が各台車11〜13を移動させるときに把持する取手17が固定される。その取手は、例えばステンレス丸棒やアルミニウム丸棒よりなる。
このような台車セット10によれば、床面から天板18までの高さH1〜H3を各台車11〜13のそれぞれにおいて異なる高さにすることにより、天板18に搭載物14を載せた状態で各台車11〜13同士を入れ子状に収容することができる。
このとき、上下に隣接する各台車11〜13の天板18同士の間隔Dは、搭載物14の上面がその上の台車に当たらないように、搭載物14の高さよりも広く設定される。
その間隔Dは特に限定されないが、本実施形態では15cm〜50cm、例えば20cmとする。
また、各台車11〜13に載せる搭載物14が同一物である場合には、各台車11〜13のうちの任意の二つにおいて、隣接する天板18同士の間隔Dを同一にするのが好ましい。
図2は、この台車セット10の使用方法について説明するための模式図である。
この例では、半導体工場の荷物の受け入れ窓口から搭載物14を受け取り、その搭載物14を第3の台車13に載せてクリーンルーム内の保管場所Aに移動させる。
保管場所Aに到着したら、第3の台車13を他の台車11、12と一緒に入れ子状に収容する。これにより、収容状態における台車セット10の省スペース化が図られる。
しかも、この状態では、第1〜第3の台車11〜13上の搭載物14は、各台車11〜13に独立に載せられているので、どれか一つの搭載物14を取り出すときにはそれが載せられている台車のみを動かせばよく、他の台車を動かす必要がない。
例えば、ユースポイントから第2の台車12上の搭載物14の要求があった場合には、図示のように第2の台車12のみをユースポイントへ移動させればよい。このとき、第1及び第3の台車11、13を移動させる必要がないので、当該作業時における作業者の大幅な負担軽減を達成することができる。特に、搭載物14がスパッタリングターゲットのような重量部品である場合に、このような負担軽減の実益を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る台車セット10によれば、搭載物14を載せた状態で各台車11〜13を入れ子状に収容するので、複数の搭載物14を積み上げて保管する必要がない。
そのため、保管場所からの搭載物14の移動が容易となるので、作業者の負担軽減を図ることが可能となると共に、ユースポイントにジャストインタイムで搭載物14を提供することができるようになる。
特に、直径が300mmの半導体基板を扱う半導体装置の量産工場では、スパッタターゲットのような半導体製造装置の消耗部品の重量が50kg程度にも及ぶものがある。そのような重量部品を移動するのにこの台車セット10を利用すれば、重量部品の取り扱い時に作業者に危険が及ぶのを防止でき、クリーンルーム内の安全確保にも役立てることができる。
(2)第2実施形態
第1実施形態では、取手17を天板18に固定していたが、本実施形態は取手17を脱着自在とする。
図3は、本実施形態に係る台車セットの要部拡大斜視図である。なお、図3において第1実施形態と同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図3に示されるように、本実施形態では各台車11〜13の天板18の四隅にスリーブ20が固定される。そして、取手17の両端には嵌合突起17aが設けられており、その嵌合突起17aをスリーブ20に挿入したり、あるいはスリーブ20から引き上げたりすることにより、取手17が台車11〜13に脱着自在となる。
図4は、この台車セット10の使用方法について説明するための模式図である。
この例では、半導体工場の荷物受け入れ窓口から搭載物14を受け取り、それを第2の台車12に載せる。そして、第2の台車12の天板18の一方の縁に嵌められている取手17を作業者が押しながら、第2の台車12をクリーンルーム内の保管場所Aに移動させ、第2の台車12を他の台車11、13と一緒に入れ子状に収容する。
その後、半導体製造装置の設置場所等のユースポイントから部品交換等の要求があった場合、第2の台車12の天板18の一方の縁から取手17を取り外し、当該天板18の他方の縁にその取手17を入れる。そして、この状態で、作業者が取手17を引っ張りながら、第2の台車12に搭載物14を載せてそれをユースポイントまで移動させる。
このような受け入れ窓口からユースポイントまでの第2の台車12の移動に際しては、第2の台車12は第1の台車11の下を通過することになる。そのため、通過時に各台車11、12同士が干渉しないように、第2の台車12が通過可能な大きさに第1の台車11のフレーム15の対向する両側面15a、15bを開放するのが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係る台車セット10によれば、取手17を脱着自在にした。そのため、ユースポイントに搭載物14を移動させるとき、天板18の一方の縁にあった取手17を反対側の縁に付け直すことにより、その取手17を引っ張って各台車11〜13を移動させることができる。これにより、第1実施形態と比較して、入れ子状に収容されている各台車11〜13を引き出す際の移動の自由度を増やすことが可能となる。
(3)第3実施形態
図5は、本実施形態に係る台車セット10の斜視図である。なお、図5において第1実施形態と同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図5に示されるように、本実施形態に係る台車セット10では、入れ子状に収容されている台車11〜13の各取手17同士を連結する連結部材23を設ける。
連結に際しては、連結部材23の凹部23aを各取手17に嵌合させるだけでよく、連結のための可動部分を含んだ複雑な機構は不要である。
連結部材23の材料は特に限定されない。ステンレスやアルミニウム等の任意の金属材料によって連結部材23を作製し得る。
このような台車セット10によれば、作業者が連結部材23を把持することにより、複数の台車11〜13を入れ子状の状態で一体的に移動させることができ、各台車11〜13を個別に移動させる場合と比較して作業者の負担軽減を図ることが可能となる。
(4)第4実施形態
図6は、本実施形態に係る台車セット10が備える昇降台車30の側面図である。
この昇降台車30は、ベース32と、該ベース32に設けられたキャスタ31とを有する。このうち、ベース32の上には、油圧ポンプ36によって昇降可能な二段のX字リンク38、39が設けられ、該X字リンク38、39の動きによって天板34が昇降運動する。
更に、台車32には、移動時に作業者が把持するための取手33と、油圧ポンプ36に油を送出するための足踏みペダル37とが設けられる。
図7は、本実施形態に係る台車セット10の使用方法について説明するための模式図である。
この例では、第1実施形態のように第1〜第3の台車11〜13を個別に使って搭載物をユースポイントに下ろした結果、搭載物が積載されておらず役目を終えた台車11〜13がユースポイントに入れ子状に収容されている。
そのような台車11〜13は、クリーンルーム内を整理するために、保管場所Aに戻すのが好ましい。
そこで、本実施形態では、一番下の第3の台車13の下に昇降台車30を入れ、この昇降台車30で第1の台車11を下から持ち上げることにより、各台車11〜13を重ねて一括して保管場所Aまで移動させる。
これによれば、一回の移動のみで各台車11〜13を保管場所Aに戻すことができるので、各台車11〜13を別々に移動させる場合と比較して、作業者の負担を大幅に低減することが可能となる。
(5)第5実施形態
図8は、本実施形態に係る台車の側面図である。なお、図8において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
本実施形態では、床面が傾斜しているときに第1の台車11が勝手に動くのを防止するための制動装置50を第1の台車11に設ける。
制動装置50は、ステンレス角棒よりなる垂下片52とアングル53とを有する。このうち、垂下片52の下端とこれに対向するフレーム15には、磁極同士が互いに引き合うように一対の磁石51が固定される。
なお、垂下片52とフレーム15のどちらかが磁性を有する場合は、一対のうちのどちらか一方の磁石51を省略し、垂下片52又はフレーム15自体を磁石15と引き合うようにしてもよい。
一方、アングル53は、フレーム15に固定されており、軸53aを支点にして垂下片52を揺動自在に支持する。
点線円内に示されるように、フレーム15の上端には横方向の貫通孔15cが設けられており、その貫通孔15cにリンク部材54が挿通される。リンク部材54は、例えばステンレスの板材よりなり、その一端が軸54aにおいて垂下片52の上端と互いに回動可能に連結される。
また、リンク部材54の他端には開口54bが形成される。その開口54bには、制動制御棒55が挿通されるが、図示のように床面が傾いていない状態では、制動制御棒55の側面の切り込み55aが開口54bに嵌合し、制動制御棒55の落下方向の動きがリンク部材54により係止される。
なお、制動制御棒55の材料は特に限定されないが、本実施形態ではステンレス丸棒を使用する。
また、フレーム15の側面には、制動制御棒55が挿通される孔(不図示)が形成されたガイド片56が設けられ、このガイド片56によって制動制御棒55の横方向の動きが規制される。
制動制御棒55の下端はキャスタ16の近傍に位置しており、当該下端には可撓性シート58が固定される。
可撓性シート58は、床面との摩擦抵抗が大きい樹脂シートが好ましく、本実施形態ではフッ素系樹脂よりなる樹脂シートを用いる。
図9は、この制動装置50の動作を説明するための要部拡大断面図である。
床面が傾いていないときは、上記のようにリンク部材54の開口54bにより制動制御棒55は係止される。
一方、床面が傾くと、図9のように垂下片52がフレーム15に対して傾き、その傾きが所定以上となると、一対の磁石51同士の磁力によって垂下片52がフレーム15側に引き付けられ、垂下片52の傾きが固定される。
このとき、軸53aより上側では、垂下片52の傾きに応じてリンク部材54が矢印Xのように横方向に変位する。そして、その変位量が所定量を超えると、制動制御棒55の切り込み55aが開口54bから外れ、リンク部材54から制動制御棒55が開放されるようになる。
その結果、制動制御棒55とそれに固定された可撓性シート58とが矢印Yのように落下し、床面の傾きによって動き出したキャスタ16に進行方向前方から可撓性シート58が巻き込まれ、可撓性シート58と床面との摩擦力によって第1の台車11が制動される。
そのような制動機能は、各台車11〜13のそれぞれを単独で使用している場合の他に、各台車11〜13を入れ子状に収容している場合にも発揮され得る。
なお、この例では、第1の台車11の一つのキャスタ16に対して制動装置50を設けたが、前後二つのキャスタ16に制動装置50を設けることにより、前方と後方のどちらに動きだそうとする場合にも第1の台車11を制動するようにしてもよい。
更に、上記では第1の台車11に制動装置50を設けたが、第1〜第3の台車11〜13のどの台車に制動装置50を設けてもよい。
また、第1実施形態のように各台車11〜13を入れ子状に収容しているときに、取手17(図1参照)の高さ等を利用して各台車11〜13を機械的に干渉させるようにしてもよい。このようにすると、いずれか一つの台車にのみに制動装置50を設けることにより、台車同士が干渉しあって台車セット10の全体を制動することができる。
以上説明した本実施形態によれば、床面の傾きによって各台車11〜13が勝手に動き出しても、動き出しの初期の時点で可撓性シート58がキャスタ16に巻き込まれるので、各台車11〜13の動きの量を最小限にすることができる。
これにより、床面が傾斜している場合や、地震によって床面が揺れている場合等において、静止していた各台車11〜13が勝手に動いてクリーンルーム内の他の設備を傷つけたり、搭載物14を破損したりするのを防止できる。
更に、上記の制動装置50は、重力による垂下片52の傾きを利用するものであり、電気的な動力を一切必要としないので、電源の管理等が不要であり、取り扱いが簡単である。
しかも、垂下片52とフレーム15に磁石51を設けたので、磁力によって垂下片52の傾きを強制的に固定することができ、リンク部材54から制動制御棒55を確実に開放して落下させることが可能となる。
ところで、制動装置50は静止状態から動き出そうとする各台車11〜13を制動するのに有効であるが、傾斜した床面上を作業者が各台車11〜13を押しているときにも制動装置50が不必要に働いてしまう場合がある。
図10は、そのような場合に制動装置50を動作不能にするためのストッパ60の拡大断面図である。
ストッパ60は、一対の磁石51の間に挿入され、係止溝60aにより各磁石51と係合する。これにより、垂下片52とフレーム15との間隔が一定に保たれるので、リンク部材54(図9参照)が変位せず、床面が傾いる場合でも制動装置50は動作しなくなる。これにより、傾斜した床面上を作業者が各台車11〜13を押しているときに制動装置50によって各台車11〜13が制動されるのを防止でき、台車の移動をスムーズに行うことができる。
ストッパ60の材料は特に限定されないが、マルテンサイト系のステンレスであるのが好ましい。ステンレスは磁性材料であるため、一対の磁石51同士を磁力によって確実に固定することができる。
以上、各実施形態について詳細に説明したが、開示の台車セットの用途は半導体装置の量産工程に限定されない。例えば、半導体装置以外の電子部品の量産工程や、重量物を扱う工場内でも開示の台車セットを使用し得る。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 搭載物が載せられる天板を備えた複数の台車を有し、
床面から前記天板までの高さを複数の前記台車のそれぞれにおいて異なる高さとすることにより、前記天板に前記搭載物を載せた状態で複数の前記台車同士を入れ子状に収容可能としたことを特徴とする台車セット。
(付記2) 複数の前記台車のそれぞれに設けられた取手と、
複数の前記台車の前記取手同士を連結し、複数の該台車同士を一体的に移動可能とする連結部材とを更に有することを特徴とする付記1に記載の台車セット。
(付記3) 複数の前記台車のそれぞれに脱着自在に設けられた取手を更に有することを特徴とする付記1に記載の台車セット。
(付記4) 複数の前記台車の少なくとも一つに、前記天板が固定されるフレームが設けられ、
他の前記台車が通過可能な大きさに前記フレームの対向する両側面を開放したことを特徴とする付記3に記載の台車セット。
(付記5) 入れ子状に収容された前記複数の台車のうち、一番下の台車を下から持ち上げることにより、前記複数の台車を重ねて移動させる昇降台車を更に有することを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の台車セット。
(付記6) 前記台車のうちの少なくとも一つが、
鉛直方向に垂下した垂下片と、
前記垂下片に連結され、前記垂下片の傾きに応じて変位するリンク部材と、
前記リンク部材によって落下方向の動きが係止された可撓性シートとを備え、
前記垂下片の傾きが所定以上となったときに、前記リンク部材から前記可撓性シートが開放されて落下し、前記台車の車輪に前記可撓性シートが巻き込まれて前記台車を制動することを特徴とする付記1〜5のいずれかに記載の台車セット。
(付記7) 前記台車のうちの少なくとも一つが、
前記天板が固定され、横方向の貫通孔が設けられたフレームと、
前記フレームに固定されたアングルと、
側面に切り込みが形成され、下端に前記可撓性シートが固定された制動制御棒とを有し、
前記リンク部材は、前記フレームの前記貫通孔に挿通されたと共に、前記制動制御棒の前記切り込みが嵌合する開口を有し、
前記垂下片は、前記アングルに設けられた軸を中心にして揺動可能に支持され、
前記軸よりも上側の前記垂下片と前記リンク部材とが互いに回動可能に連結され、
前記垂下片の傾きに応じて前記リンク部材が横方向に変位し、前記垂下片の傾きが所定以上となったときに、前記制動制御棒の前記切り込みが前記リンク部材の前記開口から外れ、前記制動制御棒が落下することを特徴とする付記6に記載の台車セット。
(付記8) 前記台車は、前記天板が固定されるフレームを有し、
前記垂下片と前記フレームの少なくとも一方に、前記垂下片が傾いたときに該垂下片を磁力により前記フレーム側に引き付ける磁石が設けられたことを特徴とする付記6に記載の台車セット。
(付記9) 前記垂下片と前記フレームとの間に、これらの間隔を一定に保つストッパが挿入されることを特徴とする付記8に記載の台車セット。
(付記10) 前記天板同士の高さの違いが、任意の二つの前記台車において同一であることを特徴とする付記1〜9のいずれかに記載の台車セット。
(付記11) 鉛直方向に垂下した垂下片と、
前記垂下片に連結され、前記垂下片の傾きに応じて変位するリンク部材と、
前記リンク部材によって落下方向の動きが係止された可撓性シートとを備え、
前記垂下片の傾きが所定以上となったときに、前記リンク部材から前記可撓性シートが開放されて落下し、台車の車輪に前記可撓性シートが巻き込まれて前記台車を制動することを特徴とする制動装置。
図1は、第1実施形態に係る台車セットの斜視図である。 図2は、第1実施形態に係る台車セットの使用方法について説明するための模式図である。 図3は、第2実施形態に係る台車セットの要部拡大斜視図である。 図4は、第2実施形態に係る台車セットの使用方法について説明するための模式図である。 図5は、第3実施形態に係る台車セットの斜視図である。 図6は、第4実施形態に係る台車セットが備える昇降台車30の側面図である。 図7は、第4実施形態に係る台車セットの使用方法について説明するための模式図である。 図8は、第5実施形態に係る台車の側面図である。 図9は、第5実施形態に係る制動装置の動作を説明するための要部拡大断面図である。 図10は、第5実施形態に係る制動装置を動作不能にするためのストッパの拡大断面図である。
符号の説明
10…台車セット、11〜13…第1〜第3の台車、14…搭載物、15…フレーム、16、31…キャスタ、17、33…取手、17a…嵌合突起、18、34…天板、18a…孔、20…スリーブ、23…連結部材、23a…凹部、30…昇降台車、32…ベース、36…油圧ポンプ、38、39…X字リンク、50…制動装置、51…磁石、52…垂下片、53…アングル、53a、54a…軸、54…リンク部材、54b…開口、55…制動制御棒、55a…切り込み、56…ガイド片、58…可撓性シート、60…ストッパ。

Claims (4)

  1. 搭載物が載せられる天板を備えた複数の台車を有し、
    床面から前記天板までの高さを複数の前記台車のそれぞれにおいて異なる高さとすることにより、前記天板に前記搭載物を載せた状態で複数の前記台車同士を入れ子状に収容可能とした台車セットであって、
    前記台車のうちの少なくとも一つが、
    鉛直方向に垂下した垂下片と、
    前記垂下片に連結され、前記垂下片の傾きに応じて変位するリンク部材と、
    前記リンク部材によって落下方向の動きが係止された可撓性シートとを備え、
    前記垂下片の傾きが所定以上となったときに、前記リンク部材から前記可撓性シートが開放されて落下し、前記台車の車輪に前記可撓性シートが巻き込まれて前記台車を制動することを特徴とする台車セット。
  2. 複数の前記台車のそれぞれに設けられた取手と、
    複数の前記台車の前記取手同士を連結し、複数の該台車同士を一体的に移動可能とする連結部材とを更に有することを特徴とする請求項1に記載の台車セット。
  3. 入れ子状に収容された前記複数の台車のうち、一番下の台車を下から持ち上げることにより、前記複数の台車を重ねて移動させる昇降台車を更に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の台車セット。
  4. 鉛直方向に垂下した垂下片と、
    前記垂下片に連結され、前記垂下片の傾きに応じて変位するリンク部材と、
    前記リンク部材によって落下方向の動きが係止された可撓性シートとを備え、
    前記垂下片の傾きが所定以上となったときに、前記リンク部材から前記可撓性シートが開放されて落下し、台車の車輪に前記可撓性シートが巻き込まれて前記台車を制動することを特徴とする制動装置。
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