JP5245666B2 - 表面保護用シート - Google Patents
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Description
一方、特定の有機高分子粒子を使用することで、透明性に優れると同時にアンチニュートンリング性を有したハードコート層を形成する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、上記従来技術のように微粒子を分散含有させた塗料を用いると、耐衝撃性が低下するという問題があった。
値10nm以上、100nm以下の凹凸が形成されていることを特徴とする。
このような有機高分子の例としては、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、スチレン共重合体、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、フェノール樹脂、ユリア樹脂などを挙げることができるが、透明性の点から、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタールなどが好ましい。
<有機高分子粒子>
平均粒子径1.0μm、屈折率1.5のアクリル微粒子
(商品名:MR−2G、綜研化学社製)
<紫外線硬化性オリゴマー>
(1)6官能ウレタンアクリレートオリゴマー(商品名:EB1290、ダイセルサイテ ック社製)
(2)2官能ウレタンアクリレートオリゴマー(商品名:EB8402、ダイセルサイテ ック社製)
<紫外線硬化性モノマー>
エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート(商品名:A−BPE−4、新中村化学工業社製)
<光重合開始剤>
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品名:イルガキュア184、チバ・ジャパン社製)
<表面調整剤>
シリコン系表面調整剤(商品名:グラノール450、共栄社化学社製)
EB1290/EB8402/A−BPE−4を60/30/10の質量比率で、かつ紫外線硬化性樹脂と有機高分子粒子の質量比が100/10となるように配合した。紫外線硬化性樹脂と有機高分子粒子の濃度が塗料全体に対して30重量% となるようプロピ
レングリコールモノメチルエーテルで希釈した。ここへ、イルガキュア184を紫外線硬化性樹脂比で5重量% 、グラノール450を紫外線硬化性樹脂比で0.05重量% 添加した。配合液は充分に撹拌した後、密閉容器に保存した。厚さ0.5mmのポリカーボネート樹脂シート(住友ベークライト社製「ポリカエース」)を準備し、金属製のバーコーターを用いて、ウェット膜厚が7μmになるように配合液を樹脂シート上に塗布した。塗布したシートを50℃の熱風循環型オーブンに入れ、10分間乾燥した後、80W/cmメタルハライドランプ(ウシオ電機社製) を用い、照射距離100mm、コンベア搬送
速度10m/minの条件で紫外線を照射して塗膜を硬化させ、ドライ膜厚2μmのハードコート層を有する表面保護用シートを得た。
紫外線硬化性樹脂と有機高分子粒子の質量比が100/100とした以外は、参考例1と同様にして表面保護用シートを得た。
2官能ウレタンアクリレートオリゴマーの含有量が塗料全体に対する質量比で5とした以外は、参考例1と同様にして表面保護用シートを得た。
2官能ウレタンアクリレートオリゴマーの含有量が塗料全体に対する質量比で50とした以外は、参考例1と同様にして表面保護用シートを得た。
平均粒子径0.5μmの有機高分子粒子を使用した以外は、参考例1と同様にして表面保護用シートを得た。
平均粒子径1.5μmの有機高分子粒子を使用した以外は、参考例1と同様にして表面保護用シートを得た。
屈折率1.4の有機高分子粒子を使用した以外は、参考例1と同様にして表面保護用シートを得た。
屈折率1.6の有機高分子粒子を使用した以外は、参考例1と同様にして表面保護用シートを得た。
ハードコート層の厚みをドライ膜厚0.5μmにした以外は、参考例1と同様にして表面保護用シートを得た。
ハードコート層の厚みをドライ膜厚3.0μmにした以外は、参考例1と同様にして表面保護用シートを得た。
EB1290/EB8402/A−BPE−4を60/30/10の質量比率で、かつ紫外線硬化性樹脂と有機高分子粒子の質量比が100/5となるように配合した。紫外線硬化性樹脂と有機高分子粒子の濃度が塗料全体に対して30重量%となるようプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈した。ここへ、イルガキュア184を紫外線硬化性樹脂比で5重量%、グラノール450を紫外線硬化性樹脂比で0.05重量%添加した。配合液は充分に撹拌した後、密閉容器に保存した。厚さ0.5mmのポリカーボネート樹脂シート(住友ベークライト社製「ポリカエース」)を準備し、金属製のバーコーターを用いて、ウェット膜厚が7μmになるように配合液を樹脂シート上に塗布した。塗布したシートを50℃の熱風循環型オーブンに入れ、10分間乾燥した後、80W/cmメタルハライドランプ(ウシオ電機社製)を用い、照射距離100mm、コンベア搬送速度10m/minの条件で紫外線を照射して塗膜を硬化させ、ドライ膜厚2μmのハードコート層を有する表面保護用シートを得た。
紫外線硬化性樹脂と有機高分子粒子の質量比が100/105とした以外は、比較例1と同様にして表面保護用シートを得た。
2官能ウレタンアクリレートオリゴマーの含有量が塗料全体に対する質量比で3とした以外は、比較例1と同様にして表面保護用シートを得た。
2官能ウレタンアクリレートオリゴマーの含有量が塗料全体に対する質量比で55とした以外は、比較例1と同様にして表面保護用シートを得た。
平均粒子径0.3μmの有機高分子粒子を使用した以外は、比較例1と同様にして表面保護用シートを得た。
平均粒子径2.0μmの有機高分子粒子を使用した以外は、比較例1と同様にして表面保護用シートを得た。
ハードコート層の厚みをドライ膜厚0.3μmにした以外は、比較例1と同様にして表面保護用シートを得た。
ハードコート層の厚みをドライ膜厚3.5μmにした以外は、比較例1と同様にして表面保護用シートを得た。
キーエンス株式会社製のレーザー顕微鏡VK−9700を用い、拡大倍率3000倍における平均表面粗さ値を測定した。
ポリカーボネートシート(ハードコート層含む)のへ一ズ率(%)を測定し、以下の基準により透明性を評価した。
「A」:透明性に非常に優れている(へ一ズ率が3%未満)
「B」:透明性に優れている(へ一ズ率が3%以上5%未満)
「C」:透明性が実用上不十分(へ一ズ率が5%以上)
ガラス板上に試料(ポリカーボネートシート)をそのハードコート層が下側になるようにして載置し、該試料の上から指で約500g/cm2のカで押し付け、下記判定基準によりアンチニュートンリング性を評価した。
「A」:全くニュートンリングを生じず、アンチニュートンリング性に優れている
「B」:少しニュートンリングを生じているが、実用上使用可能なレベルである
「C」:顕著にニュートンリングを生じる
ポリカーボネート樹脂板上に厚み0.2mmの緩衝材を置き、試料(ポリカーボネートシート)をそのハードコート層が下側になるようにして載置し、試料(ポリカーボネートシート)上側から重さ5.6gの鉄球を高さ100cmから落下させ、ハードコート層表面を観察し、下記判定基準により耐衝撃性を評価した。
「A」:耐衝撃性に非常に優れている(クラックを生じない)
「B」:耐衝撃性に優れている(微細なクラックを生じるが、実用上使用可能なレベ ルである)
「C」:耐衝撃性が実用上不十分(クラックを生じ、目立つレベルである)
スチールウール#0000を直径10mmの保持具に取り付け、一定荷重(500g)・一定速度(6000mm/minにて100往復した後、試料表面の傷の有無を目視により観察し、以下の基準により評価した。
「A」:耐摩耗性に非常に優れている(傷が付かない)
「B」:耐摩耗性に優れている(数本の傷が付く)
「C」:耐摩耗性が実用上不十分(全体に傷が付く)
Claims (7)
- 透明樹脂基板と、該透明樹脂基板の少なくとも片面にハードコート層と、を有する表示体の表面を保護する表面保護シートであって、
前記ハードコート層は、有機高分子粒子と2 官能ウレタンアクリレートオリゴマーと
を含有しており、前記2官能ウレタンアクリレートオリゴマーの含有量は、樹脂固形分100重量部に対して5重量部以上、50重量部以下であり、かつ前記ハードコート層の表面には表面粗さ値10nm以上、100nm以下の凹凸が形成されており、前記有機高分子粒子の含有量は、樹脂固形分100重量部に対して30重量部以上、100重量部以下であることを特徴とする表面保護用シート。 - 前記ハードコート層の厚みは、0.5μm以上、3.0μm以下である請求項1 に記
載の表面保護用シート。 - 前記有機高分子粒子の組成は、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、および前記各樹脂の共重合体から選ばれる少なくとも1種類を含む請求項1または2に記載の表面保護用シート。
- 前記有機高分子粒子の屈折率は、1.4以上、1.6以下である請求項1〜3のいずれかに記載の表面保護用シート。
- 前記有機高分子粒子の平均粒子径は、0.5μm以上、1.5μm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の表面保護用シート。
- 前記透明樹脂基板は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂である請求項1〜5のいずれかに記載の表面保護用シート。
- 携帯電話の液晶表示部に用いられる請求項1〜6のいずれかに記載の表面保護用シート。
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