JP5244755B2 - 短絡検出方法 - Google Patents
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Description
この検出装置によれば、複数の荷重センサは、共通の接地点(車体など)に接地されていることから、複数の荷重センサのうち、電源がオンとされている何れかの荷重センサにおいて短絡異常が発生すると、電源がオフとされている他の荷重センサの信号線においても、電源がオンとされている短絡異常の荷重センサの信号線と同様に、短絡異常を示す信号が検出されることになる。
つまり、第1ハーネスと第2ハーネスとの間が短絡している場合には、第2センサユニットからも第1センサユニットと同等の出力(例えば、同等のタイミングおよび値を有する出力)が検出される。また、第1ハーネスと第2ハーネスとの間が短絡していない場合であっても、第1ハーネスに雑音が入力されたときには、この雑音に起因する出力が第2センサユニットから検出されることになる。これに対して、電源がオンとされた第1センサユニットの出力が正常であることを判定するための第1および第2閾値に加えて、電源がオフとされた第2センサユニットの出力に対して短絡の発生を判定するための下限閾値である第3閾値(第1閾値<第3閾値<第2閾値)を設定する。これにより、電源がオンとされた第1センサユニットと電源がオフとされた第2センサユニットとにおいて同等のタイミングで出力が検出される場合として、短絡は発生していないが第1ハーネスに雑音が入力された状態は検出せずに、第1ハーネスと第2ハーネスとの間が短絡している状態のみを的確に検出することができる。そして、第1センサユニットの出力に基づく第1センサユニットの正常または異常の検出と、第2センサユニットの出力に基づく第1ハーネスと第2ハーネスとの間の短絡の検出とを、同時に行なうことができる。
本実施の形態による乗員検知装置10は、例えば図1,図2に示すように、車両用シート1に設けられた複数のシート荷重センサ(SWS:Seat Weight Sensor)ユニット11(例えば、4つのSWSユニット11a〜11d)と、制御ユニット12と、電源(例えば、バッテリ)13とを備えて構成されている。
制御ユニット12は、個々のSWSユニット11を識別するために予めSWSユニット11毎に記憶されたシリアル番号などの固有情報に加えて、SWSユニット11が車両用シート1に組み込まれた後に検出された初期重量のデータを記憶しており、車両用シート1上に乗員が座った時にSWSユニット11から出力される電気信号により得られる重量から初期重量を減算することで、車両用シート1上に座った乗員の重量のみを検出する。
また、制御ユニット12は、電源(例えば、バッテリ)13に接続され、電源13から電源供給が行なわれている。
なお、制御ユニット12は、複数のSWSユニット11に対して、通電対象とするSWSユニット11の数を徐々に増加させつつ所定間隔をおいて順次通電を行ない、複数のSWSユニット11のうち何れか1つのSWSユニット11の診断を行なっている状態では、未だ診断対象として選択されたことが無い他のSWSユニット11に対する通電を禁止している。
次に、第1のSWSユニット11aに加えて、第2のSWSユニット11bの電源をオンとし、2つの各SWSユニット11c,11dの電源をオフとして、第2のハーネス31bと、2つの各ハーネス31c,31d毎との間の短絡の有無を診断する。
次に、第1,第2のSWSユニット11a,11bに加えて、第3のSWSユニット11cの電源をオンとし、第4のSWSユニット11dの電源をオフとして、第3のハーネス31cと、第4のハーネス31dとの間の短絡の有無を診断する。
そして、最後に、第1〜第3のSWSユニット11a〜11cに加えて、第4のSWSユニット11dの電源をオンとして、全ての診断を完了する。
なお、SWSユニット11は、診断期間の終了後(つまり、全てのSWSユニット11に対する診断期間の終了後)には、例えば図3に示す時刻t3以降のように、シートクッション2を介して加わる荷重(つまり、車両用シート1の自重と車両用シート1上に座った乗員の体重となど)を電気信号に変換して出力する重量出力を実行する。
また、SWSユニット11から受信した電気信号の電圧が、ロー側閾値VL以上かつ第1閾値VTH1未満、あるいは第2閾値VTH2以上かつハイ側閾値VH未満であれば、SWSユニット11での自己診断により正常が検出された状態であると判断する。
また、SWSユニット11から受信した電気信号の電圧が、第1閾値VTH1以上かつ第2閾値VTH2未満であれば、この電気信号が異常であると判断する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進み、このステップS03においては、第1ハーネス31と第2ハーネス31との短絡異常が発生していると判断し、エンドに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS04に進む。
そして、ステップS04においては、全てのSWSユニット11が診断対象として選択されたことで初期診断が終了したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS01に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、エンドに進む。
そして、各ハーネス31に発生する雑音の電圧よりも大きな閾値として、第1閾値VTH1よりも大きくかつ第2閾値VTH2未満である第3閾値VTH3を予め設定したことにより、ハーネス31に雑音による信号が発生する場合であっても、第1ハーネス31と第2ハーネス31との間が短絡しているか否かを精度よく検出することができる。
10 乗員検知装置
11 シート荷重センサ(SWS)ユニット
12 制御ユニット
13 電源
31 ハーネス
Claims (2)
- 車両用シートに設けられた複数のセンサユニットのうち第1センサユニットと車体に搭載された制御ユニットとを接続する第1ハーネスと、前記複数のセンサユニットのうち前記第1センサユニットとは異なる第2センサユニットと前記制御ユニットとを接続する第2ハーネスとの間の短絡の有無を検出する短絡検出方法であって、
前記複数のセンサユニットから出力される信号の値に対してロー側閾値と、該ロー側閾値よりも大きい第1閾値と、該第1閾値よりも大きい第2閾値と、該第2閾値よりも大きいハイ側閾値と、前記第1閾値よりも大きくかつ前記第2閾値よりも小さくかつ各ハーネスに発生する雑音の電圧よりも大きな第3閾値と、を設定し、
前記第1センサユニットの電源をオンとすることで、前記第1センサユニットが自己診断により異常を検出した場合には、前記ロー側閾値未満または前記ハイ側閾値以上の値の電気信号を出力するとともに、前記第1センサユニットが自己診断により正常を検出した場合には、前記ロー側閾値以上かつ前記第1閾値未満の値と、前記第2閾値以上かつ前記ハイ側閾値未満の値と、を交互に繰り返す電気信号を出力する構成とし、
前記第1センサユニットの電源をオンとするとともに、前記第2センサユニットの電源をオフとして前記第2ハーネスが出力する信号の値を検出し、
該信号の値が前記第3閾値よりも大きい場合に、前記第1ハーネスと前記第2ハーネスとの間が短絡していると判定することを特徴とする短絡検出方法。 - 前記判定の処理を車両のイグニッションスイッチがオンとなったときに行なうことを特徴とする請求項1に記載の短絡検出方法。
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