JP5244457B2 - 色調改善用魚餌および色調改善方法 - Google Patents

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本発明は、養殖魚の血合肉の色調改善効果を有する魚餌およびそれを用いた養殖魚の血合肉の色調改善方法に関するものである。
魚類、特にブリ類、タイ類等を刺身や切り身に加工した場合、その血合肉は最初鮮紅色を示すが、時間が経過するとともに次第に褐変してくる。褐変の進行とともにその商品価値は急激に低下し、流通、販売上の大きな問題となっている。そのため血合肉の色調を改善する方法がいくつか提案されている。例えば、特許文献1には、魚餌中のビタミンE含量を600〜1200ppmかつビタミンC含量を1000〜2000ppmとすることにより、ブリ類、タイ類の血合肉の変色が防止できることが記載されている。一方、特許文献2では、特許文献1の方法に言及し、「通常飼料に添加する量よりも著しく多量のビタミンC及びビタミンEを添加する必要があることから飼料コストを引き上げ経済性が著しく低下する。」との不利な点があることを指摘し、そのような問題点を解決するために、n−3高度不飽和脂肪酸の占める割合が8〜15%である油脂を20%以上含み、かつビタミンEを300〜700ppm、ビタミンCを300〜1000ppm含有するブリ類用魚餌を提案する、としている。しかしながら、特許文献2の魚餌は、特許文献1よりビタミン類の添加量が少なくなったとはいえ依然魚類の要求量より多量に添加していることに変わりはない。
一方、ビール酵母のようなサッカロマイセス(Saccharomyces)属に属する酵母は、魚餌の原料として多くの使用例がある。例えば、特許文献3にはビール酵母を展着剤の一成分として1〜3%含有するブリやマダイ用飼料が開示されている。特許文献4には、魚粉、イカミール等を主体とし、ビール酵母を3%含有する飼料原料を混練し押出し成型したエビ用のドライペレットが開示されている。特許文献5には、ビール酵母を3.4%含有するマダイの稚仔魚用飼料が開示されている。特許文献6には、ビール酵母を4〜5%含有する配合飼料を平均体重96gのマダイ、同90gのニジマス、同150gのブリ、同300gの銀鮭および同40gのアジに給餌した例が記載されている。特許文献7には、魚粉を主体としビール酵母を1.6%含有する飼料原料を造粒成型したハマチ、タイ、ヒラメ、シマアジおよびトラフグ用の生餌を含まない養魚用飼料が開示されている。
しかしながら、これらはいずれもビタミンやミネラルの供給源として補助的に使用されているものであり、添加量も1〜5%とあまり多くない。比較的添加量が多い例としては、特許文献8にビール酵母を10%添加した魚餌をヒラメに給餌した例が、特許文献9にビール酵母を10〜15%添加した魚餌をアユ、ニジマス、ヒラメ、マダイ等に給餌した例がそれぞれ記載されている。しかしこれらの例は、稚魚あるいは幼魚を対象としたものであり、出荷する大型サイズの養殖魚を対象とした例ではない。しかもサッカロマイセス(Saccharomyces)属に属する酵母を魚餌に添加したことによる血合肉の色調改善効果については全く言及されておらず示唆さえされていない。
特開2002−233316号 特開2005−278593号 特開昭60−168352号 特開昭63−146759号 特開平2−92243号 特開平2−238855号 特開平3−290155号 特開平9−327268号 特開昭62−79741号
本発明は、養殖魚の血合肉の色調を改善するための魚餌と、それを用いた血合肉の色調改善方法を提供するものである。
本発明者らは、前記課題を解決するべく鋭意検討を重ねた結果、魚餌中にサッカロマイセス(Saccharomyces)属に属する酵母を通常使用する量より多く含有させることで、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(6)に関する。
(1)養殖魚の血合肉の色調を改善するための魚餌であって、サッカロマイセス(Saccharomyces)属酵母を6〜30重量%含有する魚餌。
(2)サッカロマイセス(Saccharomyces)属酵母を9〜20重量%含有する(1)記載の魚餌。
(3)サッカロマイセス(Saccharomyces)属酵母がビール酵母である(1)または(2)記載の魚餌。
(4)ブリ類、タイ類、サバ類およびマグロ類からなる群より選択されるいずれかの魚種に属する養殖魚用である(1)〜(3)のいずれかに記載の魚餌。
(5)大型サイズの養殖魚用である(1)〜(4)のいずれかに記載の魚餌。
(6)養殖魚に給餌する魚餌全重量に対して6〜30重量%のサッカロマイセス(Saccharomyces)属酵母を2ヶ月以上給餌することを特徴とする養殖魚の血合肉の色調改善方法。
(7)(1)〜(5)のいずれかに記載の魚餌を2ヶ月以上給餌することを特徴とする(6)記載の養殖魚の血合肉の色調改善方法。
本発明の魚餌および方法を、養殖魚、特に血合肉の褐変により商品価値が低下しやすいブリ類、タイ類、サバ類およびマグロ類に使用することにより、それら養殖魚の血合肉の赤味を強化することができ、さらに刺身や切り身に加工した後の血合肉の経時的な変色を効果的に遅延することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の魚餌は養殖魚の血合肉の色調を改善するためのものであり、サッカロマイセス属酵母を含有するものである。この魚餌に含まれる酵母は、サッカロマイセス属に属する酵母であれば特に制限はないが、入手の容易性からビール製造の際に副生されるビール酵母が好ましい。
本発明の魚餌におけるサッカロマイセス属酵母の含有量は、乾物換算で6〜30重量%であり、好ましくは9〜20重量%である。酵母の含有量が6%を下回ると、養殖魚の血合肉の色調改善効果があまり発現しなくなり、30%を超えると栄養バランスが崩れるのか増体率が低下するので好ましくない。
酵母以外に配合する原料については、本発明の効果に悪影響を及ぼさないものであれば特に制限はなく、通常魚餌に使用される原料となりうるものいずれも用いることができる。このような原料の具体的なものとしては、ホワイトフィッシュミール、ブラウンフィッシュミール等の魚粉、肉粉、骨肉粉、フェザーミール、血粉、脱脂粉乳、オキアミミール、イカミール、大豆粉、グルテンミールおよびこれらの1種以上の混合物、さらにイワシ、サバ、アミエビ等の生魚のミンチ、等の蛋白質源あるいは魚油等の脂肪源となりうる主原料ならびに小麦粉、米粉、米ぬか、脱脂米ぬか、ふすま、タピオカ澱粉等の澱粉質、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アルギン酸ナトリウム、グアーガム等の粘質多糖類、ミネラル類、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ビオチン類等のビタミン類等の副原料が挙げられる。
本発明の魚餌を与えることにより血合肉の色調改善ができる魚種は、ブリ、カンパチ、ヒラマサ等のブリ類、マダイ、ヘダイ等のタイ類、マサバ等のサバ類、クロマグロ等のマグロ類であり、対象となる養殖魚のサイズは、刺身や切り身に加工できる大型サイズである。魚種により大型サイズの定義は多少異なるが、ブリ類では2kg以上、タイ類では0.5kg以上、サバ類は0.3kg以上、マグロ類では20kg以上の魚を意味する。
本発明の魚餌の形態は、対象魚種が摂取することのできる形態であれば特に制限はない。ペレットマシンを用いて製造するハードペレット、エクストルーダーを用いて製造するEP飼料、粉末状のコンパウンド飼料、あるいはコンパウンド飼料と生魚のミンチを混合成型して製造するモイストペレットでもよい。サッカロマイセス属酵母の魚餌への添加は、いずれの製造工程において行ってもよく、特に制限はない。ハードペレット、EP飼料またはコンパウンド飼料であれば、前記した魚粉等の粉体原料を混合するときに添加すればよい。またモイストペレットであれば、あらかじめ酵母を含有させたコンパウンド飼料と生魚のミンチを混合成型してもよく、酵母を含まないコンパウンド飼料と生魚のミンチを混合する際に酵母を添加して成型してもよい。
本発明の魚餌のサイズも対象とする養殖魚が摂取することのできるサイズであれば特に制限はなく、対象魚の種類やサイズに合わせて適宜選定すればよい。通常、対象魚種がブリ類であればペレット径10〜20mm、マダイ類であればペレット径5〜10mmであり、これら魚餌のペレット長はペレット径の0.8〜1.5倍である。
本発明の魚餌は、少なくとも養殖魚を出荷する2ヶ月前から給餌する必要があり、より優れた色調改善効果を奏するためには、出荷する3ヶ月前から給餌することが好ましい。それ以上前から給餌しても色調改善効果は変わらないが、経済的観点から最長でも出荷の6ヶ月前からの給餌とすべきである。
本発明の魚餌を上記のとおり給餌して育成した養殖魚を刺身や切り身に加工した場合、通常の魚餌で育成した場合に比べて、加工直後の血合肉の色調が同等もしくは赤味の度合いが優れている。しかも加工後には一時的に赤味の度合いが増加する特性を示し、経時的な変色(赤味の消失)の速度も緩やかである。
従って本発明の魚餌を用いて養殖魚を育成すると、その養殖魚から調製した刺身や切り身の商品価値の低下を効果的に遅延することができる。
また本発明の方法は、養殖魚に給餌する魚餌全重量に対して6〜30重量%のサッカロマイセス(Saccharomyces)属酵母を2ヶ月以上給餌することを特徴とする養殖魚の血合肉の色調を改善する方法である。2ヶ月以上にわたって魚餌全重量に対して6〜30重量%のサッカロマイセス属酵母を養殖魚に摂取させればよく、必ずしも単一の魚餌に含ませて給餌する必要はない。例えば、酵母を含まない魚餌と酵母を多量に含む魚餌を、酵母含量の前記比率になるようにブレンドして、養殖魚に給餌してもよい。しかしながら養殖魚が均一に摂取しやすい点から本発明の魚餌を給餌させることが有利である。また、本発明の方法における適用対象魚種および好適な給餌時期は、前記した本発明の魚餌において説明したものと同様である。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 ブリ2才魚に対する給餌試験(1)
エクストルーダー(上田鉄工社製EP100型)を用い、表1に示す配合割合で直径12mmのEP飼料を製造した。さらに熱風乾燥機により乾燥し、これを試験に供した。試験区の魚餌は、乾燥ビール酵母を9%配合しているが、対照区の魚餌は乾燥ビール酵母の代わりに大豆油粕、コーングルテンミールを増量している。これらの魚餌を海面小割生簀(6m×6m×6m)に30尾づつ収容した平均魚体重約3kgのブリ2才魚に対して飽食給餌し、2ヶ月間飼育した。飼育期間の海水温は26.2〜22.3℃であった。飼育結果を表2に示す。
試験終了後、試験魚を4尾取上げ、即活け締めを行い、0℃前後に冷やした氷水中で1時間おき、その後、氷を詰めた発泡スチロールの中で23時間保管した。保管後の試験魚を速やかに解体し、一般に刺身と称される形態にカットした後、4℃に保った家庭用冷蔵庫内で保管し、血合肉の色調(a値)の経時変化を12時間測定した。血合肉の色調の測定には、ミノルタ社製色彩色差計(CR−300)を用い、血合肉を測定し、その平均値を算出した。測定結果を表3および図1に示す。
赤味の度合いを示すa値は、試験区では、測定時間中上昇を続けており、試験区の血合肉の赤味が時間の経過とともに強くなっていることを示している。一方、対照区では9時間経過時点までは、a値がほぼ維持されているが、12時間後では明らかに低下しており、また、数値自体も測定開始時を除いては、試験区のa値を下回っていた。この結果から試験区では、赤味の度合いが非常に強くなるという明らかな色調改善効果が認められた。
Figure 0005244457
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実施例2 ブリ2才魚に対する給餌試験(2)
エクストルーダー(上田鉄工社製EP100型)を用い、表4に示す配合割合で直径12mmのEP飼料を製造した。さらに熱風乾燥機により乾燥し、これを試験に供した。試験区1および試験区2の魚餌には、それぞれ乾燥ビール酵母を6%および3%の割合で配合しているが、対照区の魚餌は乾燥ビール酵母の代わりに大豆油粕、コーングルテンミールを増量している。これらの魚餌を海面小割生簀(6m×6m×6m)に30尾づつ収容した平均魚体重約4kgのブリ2才魚に対して飽食給餌し、2ヶ月間飼育した。飼育期間の海水温は22.1〜17.6℃であった。飼育結果を表5に示す。
試験終了後、試験魚を4尾取上げ、即活け締めを行い、0℃前後に冷やした氷水中で1時間おき、その後、氷を詰めた発泡スチロールの中で23時間保管した。保管後の試験魚を速やかに解体し、一般に刺身と称される形態にカットした後、4℃に保った家庭用冷蔵庫内で保管し、血合肉の色調(a値)の経時変化を12時間測定した。血合肉の色調の測定には、ミノルタ社製色彩色差計(CR−300)を用い、血合肉を測定し、その平均値を算出した。測定結果を表6および図2に示す。
試験区1では、実施例1の試験区のようにはa値が上昇を続けることはなかったが、0時間〜12時間経過後の全測定値が、試験区2および対照区の測定値を上回っており、また12時間経過後も測定開始時点での測定値を上回っていた。一方、試験区2の測定結果は、対照区の測定値を若干上回る程度で、対照区と明確な差は無かった。測定結果から、乾燥ビール酵母を6%配合した試験区1は赤味の度合いが対照区に比べて強くなる、明確な色調改善効果が認められたが、乾燥ビール酵母を3%配合した試験区2は明確な効果は認められなかった。
Figure 0005244457
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実施例3 カンパチ2才魚に対する給餌試験
エクストルーダー(上田鉄工社製EP100型)を用い、表7に示す配合割合で直径12mmのEP飼料を製造した。さらに熱風乾燥機により乾燥し、これを試験に供した。試験区の魚餌は、乾燥ビール酵母を9%配合しているが、対照区の魚餌は乾燥ビール酵母の代わりに大豆油粕、コーングルテンミールを増量している。これらの魚餌を海面小割生簀(6m×6m×6m)に30尾づつ収容した平均魚体重約3.4kgのカンパチ2才魚に対して飽食給餌し、2ヶ月間飼育した。飼育期間の海水温は26.2〜22.3℃であった。飼育結果を表8に示す。
試験終了後、試験魚を4尾取上げ、即活け締めを行い、0℃前後に冷やした氷水中で1時間おき、その後、氷を詰めた発泡スチロールの中で23時間保管した。保管後の試験魚を速やかに解体し、一般に刺身と称される形態にカットした後、4℃に保った家庭用冷蔵庫内で保管し、血合肉の色調(a値)の経時変化を12時間測定した。血合肉の色調の測定には、ミノルタ社製色彩色差計(CR−300)を用い、血合肉を測定し、その平均値を算出した。測定結果を表9および図3に示す。
試験区では、実施例1の試験区のようにa値が上昇を続けることはなかったが、0時間〜12時間経過後の全測定値がほぼ一定の数値を示して、対照区の測定値を全て上回っていた。反対に対照区は、時間が経過するにつれて明らかに測定値が低下していた。この結果から試験区では、対照区に比べて赤味の度合いが明らかに強いという明確な色調改善効果が認められた。
Figure 0005244457
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実施例4 マダイ2才魚に対する給餌試験
エクストルーダー(上田鉄工社製EP100型)を用い、表10に示す配合割合で直径8mmのEP飼料を製造した。さらに熱風乾燥機により乾燥し、これを試験に供した。試験区の魚餌は、乾燥ビール酵母を7.5%配合しているが、対照区の魚餌は乾燥ビール酵母の代わりに大豆油粕、コーングルテンミールを増量している。これらの魚餌を海面小割生簀(6m×6m×6m)に、30尾づつ収容した平均魚体重約0.9kgのマダイ2才魚に対して飽食給餌し、2ヶ月間飼育した。飼育期間の海水温は25.2〜21.9℃であった。飼育結果を表11に示す。
試験終了後、試験魚を4尾取上げ、即活け締めを行い、0℃前後に冷やした氷水中で1時間おき、その後、氷を詰めた発泡スチロールの中で23時間保管した。保管後の試験魚を速やかに解体し、一般に刺身と称される形態にカットした後、4℃に保った家庭用冷蔵庫内で保管し、血合肉の色調(a値)の経時変化を12時間測定した。血合肉の色調の測定には、ミノルタ社製色彩色差計(CR−300)を用い、血合肉を測定し、その平均値を算出した。測定結果を表12および図4に示す。
試験区では、a値が3時間後に急上昇し、その後12時間経過後もほとんど測定値がかわらなった。また、数値自体も測定開始時を除き、対照区のa値を大きく上回っていた。一方、対照区は、3〜12時間経過後の測定値の何れもが、測定開始時の測定値を上回る事はなかった。この結果から試験区では、赤味の度合いが非常に強くなるという明らかな色調改善効果が認められた。
Figure 0005244457
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本発明により、養殖魚の血合肉の色調改善効果を有する魚餌およびそれを用いた養殖魚の血合肉の色調を改善する方法を提供することができる。
ビール酵母を9%配合した魚餌で飼育したブリ2才魚を用いて調理した刺身の血合肉の色調変化を示したグラフである。 ビール酵母を3%および9%配合した魚餌で飼育したブリ2才魚を用いて調理した刺身の血合肉の色調変化を示したグラフである。 ビール酵母を9%配合した魚餌で飼育したカンパチ2才魚を用いて調理した刺身の血合肉の色調変化を示したグラフである。 ビール酵母を7.5%配合した魚餌で飼育したマダイ2才魚を用いて調理した刺身の血合肉の色調変化を示したグラフである。

Claims (7)

  1. 養殖魚の血合肉の色調を改善するための魚餌であって、サッカロマイセス(Saccharomyces)属酵母を6〜30重量%含有する魚餌。
  2. サッカロマイセス(Saccharomyces)属酵母を9〜20重量%含有する請求項1記載の魚餌。
  3. サッカロマイセス(Saccharomyces)属酵母がビール酵母である請求項1または2記載の魚餌。
  4. ブリ類、タイ類、サバ類およびマグロ類からなる群より選択されるいずれかの魚種に属する養殖魚用である請求項1〜3のいずれかに記載の魚餌。
  5. 大型サイズの養殖魚用である請求項1〜4のいずれかに記載の魚餌。
  6. 養殖魚に給餌する魚餌全重量に対して6〜30重量%のサッカロマイセス(Saccharomyces)属酵母を2ヶ月以上給餌することを特徴とする養殖魚の血合肉の色調改善方法。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の魚餌を2ヶ月以上給餌することを特徴とする請求項6記載の養殖魚の血合肉の色調改善方法。
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