JP5184076B2 - 大型魚用の固形飼料 - Google Patents

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Description

本発明は、魚の養殖技術に関し、より具体的には、大型魚用の固形飼料に関する。
平成16年9月3日の近畿大学水産研究所による完全養殖マグロの初出荷が世間の注目を集めたように、今や、鯛、ヒラメ、ハマチ等に限らず、より大型の魚の養殖技術のさらなる発展に期待が高まっている。養殖技術の一端を担うべき養魚用飼料の技術分野では、鯛やハマチ等の飼料として、イワシ等の生餌の一部もしくは全部を代替できるようなモイストペレット(MP)、さらにはエクストルーダーペレット(EP)等の人工配合飼料が開発されてきた。
しかしながら、成長に合わせて生鮮または冷凍のイカナゴ、カタクチイワシ、マイワシ、マアジ、マサバ、イカ類が使用されるクロマグロを初めとする大型魚では、飼料としてのサイズや経済性、栄養の観点からマサバが多く使用されている。ところで、配合飼料の成型物については、上記のMP及びEPの製造法に従うだけでは、その製造法上の各種要因から、サイズの大型化が困難であり、また、養殖魚に適合した栄養要求性や吸収排泄性を維持しつつ適度の強度を有する飼料を提供することが困難である。
現在までに、サイズの大型化を目指して提案されたものとしては、エクストルーダーで成型した従来型のEPペレット(固形飼料)の複数個を、例えば、変性デキストリン及び澱粉を用いて相互に粘結大型化するか、あるいは該複数個をハムやソーセージに用いるような羊腸もしくは人工のケーシングに詰め込んで大型化したものが挙げられる(特許文献1参照、引用文献は後述する。以下、同様。)。上記の粘結大型化したものは、従来のEP飼料に比べてニジマスの胃中での消化速度が速くなることが示唆されている。また、養魚用飼料原料を二軸エクストルーダーで柱状に押出し、柱状体の3本以上を束ねて接合することにより、長手方向に空隙を有する大型化された養魚用固形飼料(例えば、径が約25〜50mm、長さが35〜100mm)も提供されている(特許文献2参照)。これらの養魚用固形飼料の特徴としては、短時間で乾燥できること、押出し時や乾燥時に保形性が良好であること、ブリによる嗜好性が高いこと等が挙げられている。
他方、大型化に適合するか否かについては明確でないが、固形飼料の構造上興味あるものとして、二重ノズルのエクストルーダーを用いて、中心部にワクチンや薬剤のような熱安定性が弱い養殖魚の必須の成分を中心部に内包させた円柱タイプまたはカプセルタイプのものが提供されている(特許文献3参照)。このような飼料の効果としては、「ワクチンや薬剤を経口投与の形で養殖魚に確実に投与できる特殊飼料を提供できる」ことが挙げられている。また、ゴカイ等を代替できるものとして、魚のすり身を含む硬質軟質二種類の配合の異なった釣餌原料を使用し、硬質配合原料のチューブに軟質配合原料を詰め込んだ形に成型し、適宜の長さに切断後、加熱してなることを特徴とするゴカイ等に類似の構造を有する釣餌が提供されている(特許文献4参照)。
上記のとおり、多種多様な固形飼料が提案されているものの、未だ、マグロの養殖に成功裏に使用されている人工の固形飼料の存在を本発明者らは知らない。上記の特許文献のうち、最も新しく開示された特許文献1に記載の固形飼料では、ニジマスの胃中での消化速度が速くなることや、消化管内での崩壊性に優れること、等が示唆されている。しかし、本発明者らの経験によると、クロマグロ等の大型魚では、固形飼料の胃における易消化性や易崩壊性は、場合により、栄養成分を含んだ未消化物の排泄をもたらすことが確認されている。
したがって、栄養成分の消化・吸収を安定させるために、寧ろ、胃では一定時間元の形状を留め、胃、腸内で長時間滞留する固形飼料の提供が望まれる。さらに、より安価、かつ簡易な方法で多種多様な原料を用いて多様なサイズもしくは形状の固形飼料が提供できることも望まれる。
本発明者らは、意外にも、包餡機(所謂、饅頭製造機)を転用し、また、包餡機と同等の機能を有する装置を用い、外皮材及び内包される材料として、それぞれある一定の原材料を使用して、軸線に沿った(または長軸方向に沿った)切断面が楕円形またはほぼ長方形であり、かつ、外形が円筒状の形状物または直方体、または円筒状の形状物の扁平形状物(円筒状物を短軸方向に圧押して変形させたような形状を有する)、或いは大福餅、アンパン、シュークリーム、バナナ、回遊魚(例えば、カタクチイワシ、サバ、アジ、サンマ)等の形状をしたシェル(外殻)とコア(内核)からなる構造を有する、所謂、コア−シェル型の固形飼料を製造することにより、上記の要望ないしニーズに沿う飼料が提供できることを見出した。また、特許文献1及び2では、固形飼料は加熱乾燥されることが予定されているが、本発明に従う固形飼料では、加熱乾燥することを要せず、凍結した状態のままで給餌するのに適しているだけでなく、飼料の利用効率を向上せしめ得ることも見出した。またさらに、本発明によれば、上記凍結後に解凍、そして必要により風乾すると、凍結前の固形飼料に比べて、その物理的強度をさらに高めうることも見出した。
本発明は以上のような知見に基づき完成したものである。
したがって、本発明によれば、(i)シェルが魚餌の栄養物質を含有する粘着物質から構成され、そして(ii)コアが魚餌それ自体または魚餌用の栄養成分を含有する組成物を含んでなる、コア−シェル型の形態にある大型魚用の固形飼料が提供される。
また、このような固形飼料の凍結状態にあるもの、さらには、凍結された後に、必要により風乾された固形飼料も提供される。
また、上記の固形飼料を効率よく製造できる、大型魚用の固形飼料の製造方法として、
下記の方法:
(a)魚餌用の栄養物質を粘着物質と混合・粉砕した生地に水を添加し、混練して外皮材(シェル形成材)を調製する工程、
(b)魚餌をそのまま用いるか、またはその栄養成分を含有する組成物に、必要により、水を添加し、混練して内包材(コア形成材)を調製する工程、
(c)工程(a)および(b)で得られた外皮材と内包材からの二重構造を有する棒状の飼料生地を、複数回の包皮切断を行うことのできる包皮切断装置の切断開口部へ供給する工程、
(d)該棒状の飼料生地を適当な長さで包皮切断する工程、
(e)場合により、さらに(d)で得られた包皮切断物を適当な形状に整え、凍結する工程、および
(f)場合により、さらに凍結された固形物を解凍する工程、を含んでなる大型魚用の固形飼料の製造方法、が提供される。
図1は、製造実施例3で製造された固形飼料の外観図及び軸線(長軸)に沿った断面図に代わる写真〔それぞれ、(a)及び(b)〕である。
図2は、給与実施例のカタクチイワシ給与魚の胃の内容物及びコア−シェル型ペレット給与魚の胃の内容物の状態を表す図面に代わる写真〔それぞれ(a)及び(b)〕である。
図3は、給餌実施例2で用いた直方体コア−シェル型ペレットの形状を表す図面に代わる写真である。写真aは外観図に代わるものであり、写真b及びcは、それぞれ、長軸及び短軸に沿った断面図に代わる写真である。
発明の詳細な記述
本発明にいう、大型魚とは、主として、クロマグロ、キハダ、メバチ、ビンナガ、ミナミマグロ、コシナガ、タイセイヨウマグロを初めとするマグロ類、ブリ類の成魚、サケ類の成魚を意味する。本発明によれば、固形飼料のサイズは自由に調節できるので、上記大型魚のサイズは限定されるものでないが、一般に、全長約25cm以上、体重約300g以上、好適には1000g以上の、具体的には、クロマグロの幼魚(ヨコワ)、ブリ類の成魚、サケ類の成魚に相当するサイズ以上の魚を対象にできる。対象とされる魚の飼育または養殖には、成長を目的とするだけでなく、魚肉の質の改良等を目的とするものが広く包含される。
本発明によれば、シェルが魚餌用の栄養物質を含有する粘着物質から構成されていることにより、コア−シェル構造の形態が破砕されることなく投餌でき、しかもコアの原材料として、多種多様なものを選ぶことが可能である。また、シェルが魚餌用の栄養物質を含有することにより、魚の嗜好性を高めることもできる。粘着物質としては、かような作用、効果を発揮するものであれば、限定されるものでないが、α化澱粉、生澱粉、小麦グルテン、グアーガム、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、コラーゲン、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、寒天及びキサンタンガムからなる群より選ばれる一種ならびにこれらの二種以上の混合物を挙げることができる。これらのうち、特に、少なくともα化澱粉を使用することが、得られる固形飼料の強度を高め、その使用割合により、例えば、固形飼料の胃における崩壊性を制御でき、腸内での栄養素の吸収性を高めることができる。α化澱粉の原料澱粉としては、ジャガイモ澱粉、トウモロコシ澱粉、タピオカ澱粉、等をあげることができるが、如何なる起源による澱粉であってもよい。
魚餌用の栄養物質としては、固形飼料の嗜好性を高め、一方では、シェルの構造上の強度をあまり低下させないものであり、粘着物質を含むシェル層に均質に分散できるものであれば、如何なるものでも使用できる。このような栄養物質としては、限定されるものでないが、魚粉、オキアミミール、イカミール、魚肉すり身、ブタもしくはトリ等からの獣肉粉、ブタもしくはトリ等からの骨粉、フェザーミール、血粉、等の動物質粉、小麦粉、ライ麦粉、大麦粉、等の穀粉、大豆粕、コーングルテンミール、ナタネ油粕、等の植物性油粕、大豆粉、小豆粉、等のマメ類粉、脱脂米糠、米糠、等の糟糠類、ビール粕、焼酎粕、等の醸造粕類、ビール酵母、トルラ酵母、等の酵母類、魚油、大豆油、コーン油、パーム油、ナタネ油、等の油脂類、イワシ、サバ、アジ、サンマもしくはオキアミ等の魚介類のミンチ、及びマッシュと称されている粉末状の水産用配合飼料をあげることができる。また、これらの栄養物質の二種以上の混合物も該栄養物質に包含される。
魚餌用の粘着物質の使用割合は、栄養物質と粘質物質の組み合わせの種類により最適値が変動するので特定できないが、一般に、5重量%以上、好ましくは10重量%以上、特に好ましくは15重量%以上となるように選ぶことができる。また、粘着物質の100重量%〜5重量%をα化澱粉とすると、上述したとおり、得られる固形飼料の強度を高め、固形飼料の胃における崩壊性を制御でき、腸内での栄養素の吸収性を高めることができる。
コア部を構成する魚餌それ自体またはその栄養成分を含有する組成物としては、上記シェルの構造の強度に悪影響を及ぼさないで、大型魚を飼育または養殖するのに役立つものであれば如何なる原料であってもよい。しかし、限定されるものでないが、例えば、魚粉、オキアミミール、イカミール、魚肉すり身、ブタもしくはトリ等からの獣肉粉、ブタもしくはトリ等からの骨粉、フェザーミール、血粉、等の動物質粉、小麦粉、ライ麦粉、大麦粉、等の穀粉、大豆粕、コーングルテンミール、ナタネ油粕、等の植物性油粕、大豆粉、小豆粉、等のマメ類粉、脱脂米糠、米糠、等の糟糠類、ビール粕、焼酎粕、等の醸造粕類、ビール酵母、トルラ酵母、等の酵母類、魚油、大豆油、コーン油、パーム油、ナタネ油、等の油脂類、イワシ、サバ、アジ、サンマ、イカもしくはオキアミ等の魚介類のミンチもしくは切断片、マッシュと称されている粉末状の水産用配合飼料、イワシ、サバ、アジ、サンマ、イカ、アサリもしくはオキアミ等の生鮮魚介類、イワシ、サバ、アジ、サンマ、イカ、アサリもしくはオキアミ等の冷凍魚介類、及び魚用配合飼料をあげることができる。また、これらの魚餌それ自体またはその栄養成分を含有する組成物の二種以上の混合物も該組成物に包含される。本明細書にいうイワシ、サバ、アジは総称であり、例えば、イワシはイカナゴ、カタクチイワシ及びマイワシ等を包含する概念を意味する。
以上に記載した栄養成分または組成物それ自体、またはそれらの原料は殆ど市販のものをそのまま、または若干改変して使用できる。
上記のコアの原料には、魚油、獣脂を初めとする油ないし油脂を多量に含めることができる。例えば、魚用配合飼料に魚油を加えて流動性のあるペースト状になったものをコアとすることもでき、コア原料の総重量当たり、40重量%まで、好ましくは35重量%までの油を含めることができる。コアまたはシェルには、通常、飼料添加剤として使用されている、ビタミンB、ビタミンE、ビタミンC等のビタミン類、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸マグネシウム等のミネラル類、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ等の消化酵素、乳酸菌等の生菌剤、色素、等を含めることができる。
このような組成からなる、コア−シェル型固形飼料は、上述したとおり、サイズに制限がないが、球状物に換算したとき、直径2cm以上、好ましくは5cm以上の球に相当するものを提供することを企図しており、さらには、横断面の直径が1〜7cm、好ましくは2〜5cmで、長手方向の長さが6〜30cm、好ましくは10〜20cmである葉巻型またはバナナ型のものを提供することを強く企図している。また、ほぼ直方体の場合には、縦1〜3cm、横2〜6cm、奥行3〜20cmであることができる。ほぼ直方体とは、各辺に相当する部分が丸みをおびていてもよいことを意味する。しかし、本発明の固形飼料の形状、サイズは、如何なるものであることもでき、飼育対象魚種、サイズ等によって適宜選択すればよい。特に、本発明の固形飼料は、包餡機を転用し、また、包餡機と同等の機能を有する装置を用いて製造することができるので、軸線に直角(または長軸方向に直角)の切断面が楕円形または長方形であり、かつ、外形が円筒状の形状物または直方体にあるか、或いは円筒状の形状物の扁平形状物(円筒状物を短軸方向に圧押して変形させたような形状を有する)、例えば、外観が、葉巻型、バナナ型、球形、御椀、または回遊魚(例えば、カタクチイワシ、サバ、アジ、サンマ)等の外形を模した型、の多様な形状のものを提供できる。固形飼料の形状は、摂餌環境(例えば、水温の変化、溶存酸素の程度、海面の濁りの程度、塩分濃度の高低、海流の存否、等)と相俟って、摂餌率に影響を及ぼし得るので最適な形状について特定できないが、一般に、扁平形状及びほぼ直方体が好ましく、扁平形状が特に好ましい。
固形飼料の強度、魚の消化器官における滞留性の観点に立てば、コア−シェルにおけるシェル部の平均的な厚さが、固形飼料の断面サイズの、一般に5%〜95%、好ましくは、10%〜40%、さらに好ましくは10%〜30%になるように選ぶことができる。また、コア−シェルの総重量当りのシェル部の重量%で表すと、それぞれ用いる原料の比重により、若干変動するが、シェル部が、一般に、5〜90%、好ましくは10%〜75%、さらに好ましくは10%〜50%になるように選ぶことができる。上記に平均的な厚さについて言及したが、固形飼料におけるシェル部の厚さは一様であることが好ましい。しかし、本発明の目的に沿う限りある程度の変動があってもよい。また、コア部表面の実質的に全体がシェル部により被覆されていることが望ましい。実質的に全体がシェル部により被覆されているとは、コア部表面の少なくとも90%が、好ましくは95%以上が、特に好ましくは、100%が被覆されている状態を意味している。
固形飼料の強度は、形態が破砕されることなく、投餌機により効率よく遠方へ、例えば、加圧送風機に接続した搬送管を介して適当な角度で5m以上離れた場所へ投餌できるようにシェル部の構成を選ぶのが好ましい。かような投餌機の典型的なものとしては、フルタ電気株式会社製のエアー投餌機JMM−100ESをあげることができる。
本発明によれば、凍結状態にある固形飼料も提供するので、必ずしも、未凍結状態のとき投餌機により効率よく遠方へ投餌できなくてもよいが、取扱の利便性を考慮すると、上記のようなシェル部の構成を有するものが好ましい。このような構成を有するシェルを備えた固形飼料を凍結した後、解凍、風乾すると、如何なる機序によるかは明らかでないが、凍結前の固形飼料に比べて強度を向上させることができる。凍結は、少なくともシェル部の50%が、好ましくは、80%以上が凍結したものであっても本発明に言う凍結状態にある固形飼料に該当するが、好ましくは100%が凍結した状態のものを挙げることができる。理論により拘束されるものでないが、本発明に従う、凍結状態にある固形飼料は、凍結されることにより、コア部の油分等がシェル部に浸透することが防止されるためか、凍結することなく、常温放置する場合よりシェル部の保型性が良く、水中安定性をさらに高めること、換言すれば、崩壊ないし溶解し難くすることができる。
以上の固形飼料は、もう一つ態様の本発明として提供される、包餡機を転用し、また、包餡機と同等の機能を有する装置を用いることにより効率よく製造することができる。かような装置としては、例えば、レオン自動機株式会社製の火星人(登録商標)を挙げることができる。限定されるものでないが、好適に用いることのできる固形飼料の製造方法について以下に説明する。
(i)シェル材の調製工程
シェル材の調製工程では、シェルの各原材料が良く混合できるのであれば、如何なる装置、方法を使用しても良く、例をあげると、ウナギ練り餌調餌機(西村精機工業(株)製 練り餌機等)が都合よく使用できる。ウナギ練り餌調餌機に、粘着物質と魚餌用の栄養物質を入れ良く混合し、粘着物質と栄養物質が均等に混ざるようにする。必要に応じて水を添加して、適度な粘性を持った物をシェルとする。当該工程において、粘着物質と栄養物質がより均等に混ざるように、予め、粘着物質と栄養物質を混合機(株式会社セイシン企業製 V型混合機SVM型、不二パウダル株式会社製 V−MIXER VM−30型、等)を用いて混合しておいても良い。
(ii)コア材の調製工程
コア材の調製工程では、コアの各原材料が良く混合できるのであれば、如何なる装置、方法を使用しても良く、例をあげると、モイストペレット造粒機(フルタ電機株式会社製 SH500l型、または株式会社サンコーテクノ製 MGM2000KT等)が都合よく使用できる。モイストペレット造粒機の混合槽に、魚餌それ自体またはその栄養成分を含有する組成物を投入し、良く混合する。その後モイストペレット造粒機から押し出した物をコアとする。
(iii)コア−シェル型ペレットの成型工程
コア−シェル型ペレットの成型工程では、コア材をシェル材で包み込むことのできるものであれば、如何なる装置、方法を使用しても良いが、包餡機(レオン自動機株式会社製 火星人CN500、または株式会社コバード製 ロボセブン AR800等)を用いるのが好都合である。包餡機の上部にある、外皮材投入用ホッパーに上記のように調製したシェル材を、内包材投入用ホッパーに上記のように調製したコア材を、それぞれ投入し、外皮材、内包材の搬送モーター回転、ノズル・リングサイズ、カッターの作動間隔、を調整することにより、任意のサイズ、形態のコア−シェル型ペレットを得ることができる。こうして得られた成形物を、さらに必要により、特定方向に圧押して、変形させた成形物とすることもできる。
(iv)冷凍ないし凍結工程
凍結工程は、コア−シェル型ペレットが相互に粘結してブロック化しないものであれば、如何なる装置、方法を使用しても良いが、凍結効率に優れるトンネルフリーザーを使用するのが好都合である。通常、トンネルフリーザーは−10℃〜−35℃で操作する。低温を用いる程凍結時間を短縮でき有利であるが、前述のようにコア−シェル型ペレットがブロック化しない温度であれば、使用できる。こうして製造した凍結固形飼料は、必要により、解凍して、給餌することができる。解凍は、コア−シェル型ペレットの崩壊及び、成分の劣化を引き起こさない方法であれば、どのような方法、装置を用いてもかまわない。通常、室温ないし−5℃程度に冷却した室内に、必要により通風しながら、放置することにより解凍した本発明の固形飼料を得ることができる。
以下、さらに具体例をあげて本発明をより具体的に説明する。
製造実施例1
(1)シェル材の調製工程
ウナギ練り餌調餌機(西村精機工業株式会社製 練り餌機、処理能力1バッチ当り約10kg)に、混合機(不二パウダル株式会社製 V−MIXER VM−30型)を用いて予め混合した、魚粉、α澱粉、ビタミンミックス、ミネラルミックスの混合物、及び魚油、水を入れ、均等に混ざるように良く混合してシェル材を得た。なお、シェル材における各成分の配合割合は下記表1の通りであった。
(2)コア材の調製工程
モイストペレット造粒機(株式会社サンコーテクノ製 MGM2000KT)の混合槽に、メルシャン株式会社製 まだい育成用配合飼料 ハマカゼST(商品名)、魚油、冷凍カタクチイワシの切断片を投入、良く混合し、その後モイストペレット造粒機から押し出した物をコア材とした。なお、コア材の配合割合は下記表2の通りであった。また、ハマカゼSTの含有飼料添加物、及び配合割合は、それぞれ下記表3の通りであり、各素成分量は表4の通りであった。
(3)コア−シェル型ペレットの成型工程
包餡機(レオン自動機株式会社製 火星人CN500)の上部にある、外皮材投入用ホッパーにシェル材を、内包材投入用ホッパーにコア材を、それぞれ投入し、外皮材、内包材の搬送モーター回転をそれぞれ36.5(当該包餡機の目盛)、ノズル12mm、リング20mm、カッターの作動間隔1回/秒にセットし、短径20mm、長径60mmの円筒形のコア−シェル型ペレットを製造した。その際のシェル部の厚さは平均20%であった。
(4)コア−シェル型ペレットの凍結工程
成型したコア−シェル型ペレットを、トンネルフリーザーを用いて、−35℃にて接触時間(通過時間)15分で直接凍結させた。
製造実施例2
製造実施例1における包餡機の動作モードを、外皮材、内包材の搬送モーター回転をそれぞれ76.2、99.5(当該包餡機の目盛)、ノズル36mm、リング42mmに代えたことの他は、製造実施例1の操作を繰り返して、短径が42mmで、長径が100mmのコア−シェル型ペレットを得た。
製造実施例3
製造実施例1における包餡機の動作モードを、外皮材、内包材の搬送モーター回転をそれぞれ76.2、99.5(当該包餡機の目盛)、ノズル36mm、リング48mm、カッターの動作間隔1回/2秒に代えたことの他は、製造実施例1の操作を繰り返して、短径が50mmで、長径が120mmのコア−シェル型ペレットを得た。得られた、固形飼料の図面に代わる写真を図1に示す。図中(a)は外観を、そして(b)は長軸線に沿った断面図に代わる写真である。
製造実施例4:コア材及びシェル材の各種使用割合による固形飼料の製造
(1)シェル材の調製
ウナキ゛練り餌調餌機(西村精機工業株式会社製 練り餌機)に、混合機(不二パウダル株式会社製 V−MIXER VM−30型)を用いて予め混合した、魚粉、α澱粉、ビタミンミックス、及びミネラルミックスの混合物、並びに魚油、水を入れ、均等に混ざるように良く混合したものをシェル材とした。なお、シェル材の配合割合は製造実施例1の表1に同じである。
(2)コア材の調製
モイストペレット造粒機株式会社サンコーテクノ製 MGM2000KT)の混合槽に、メルシャン株式会社八代飼料製造所にて製造した、魚粉、小麦末粉、大豆油粕、ビタミンミックス、ミネラルミックスの混合物、冷凍カタクチイワシの切断片、水を入れ、混合し、造粒機より押し出したものをコア材とした。なお、コア材の配合割合は下記表5の通りであった。
包餡機(レオン自動機株式会社製 火星人CN500)の外皮材投入用ホッパーにシェル材、内包材投入用ホッパーにコア材をそれぞれ投入し、製造実施例1に記載の条件下で、それぞれ下記表6の厚みの比率(対応する重量比)となる条件下でコア−シェル型固形飼料を製造した。
なお、シェル材及びコア材の比重は、それぞれ1.04及び1.12であった。
表6のいずれの比率の固形飼料も、後述するエアー投餌機 JMM−100ESにより給餌した際に、崩壊することはなかった。また、シェルの比率(厚み)が、5%〜30%のものが養殖魚に対する栄養価等の観点から好ましい。
給与実施例1
(1)給餌
カタクチイワシ、小女子等の冷凍餌料にて養成した平均魚体重2.3kgのクロマグロ当歳魚を150尾ずつ、海面小割生簀(12m×12m×10m(深さ))に収容し、7日間、冷凍カタクチイワシ及び、製造実施例1で得たコア−シェル型ペレットを飽食給与し、それぞれに馴致した。給与した各餌料の成分量は下記表7の通りであった。なお馴致期間7日間のカタクチイワシ一日当りの平均給与量は45kgであった。そして、2日間絶食し、その翌日、冷凍カタクチイワシ45kg及び水分量を除いた乾物重量で同量になるように、製造実施例のコア−シェル型ペレット20.4kgを給与し、目視により完食を確認した。給与実施時の水温は17.5℃であった。
冷凍カタクチイワシ、コア−シェル型ペレットともに、給与は、フルタ電機株式会社製 エアー投餌機 JMM−100ESを使用し、海面小割生簀中央部に両餌料を飛ばして行ったが、コア−シェル型ペレットが給餌の際に崩壊することはなかった。
冷凍カタクチイワシ、コア−シェル型ペレットの成分量分析は、「飼料分析基準(平成7年11月15日 7畜B第1660号農林省畜産局長通達)」に従って行った。
(2)胃内滞留状態の観察
また、給与から7時間経過後にカタクチイワシ及びコア−シェル型ペレットを給与したクロマグロをそれぞれ1尾ずつ釣り上げ、胃内の餌料の消化状態を確認した。なお、釣り上げたクロマグロは平均サイズより大きく、カタクチイワシ給与魚 4.7kg、コア−シェル型ペレット給与魚 4.5kgであった。消化の状態を示す図面に代わる写真を添付する〔(a)はカタクチイワシ給与魚の胃由来の飼料、(b)はコア−シェル型ペレット給与魚の胃由来の飼料〕。カタクチイワシはかなり消化が進んでいたが、コア−シェル型ペレットは表面が溶解しているものの、ペレットの形態は保持しており、一定時間、胃内に滞留することが確認される。
給餌実施例2
この実施例は、円筒型及び直方体(短軸方向の断面は長方形である)の形状の異なる2種類のコア−シェル型ペレトをクロマグロ2歳魚に給餌する、摂餌率確認試験である。
(1−1)試験に用いた、円筒形コア−シェル型ペレットの製造
製造実施例1における包餡機の動作モードを、外皮材、内皮材の搬送モーター回転を、それぞれ31.0及び46.7(当該包餡機の目盛)にそれぞれ設定し、ノズル25mm、リング32mm、カッター動作間隔1回/2秒に変えたこと以外、かつ、メルシャン株式会社製 海産魚育成用配合飼料:NEWウエイトアップHCS(商品名)と冷凍魚(カタクチイワシ、サバ、サンマから選ばれる)切断片を、下記表8の配合割合で調整したコア材を使用したこと以外は、製造実施例1の操作を繰り返して、短径32mm、長径100mmの円筒形コア−シェル型ペレットを作成した。形状については、図1の図面に代わる写真1の(a)及び(b)参照されたい。
(1−2)直方体コア−シェル型ペレットの製造
前記における包餡機のノズル、リングを、それぞれ28mm×17mmの長方形ノズル、36mm×22mmの長方形リングに変えたこと以外は、円筒形コア−シェル型と同一操作を繰り返して、36mm×22mm×100mmの直方体コア−シェル型ペレットを作成した(図3における写真a,b及びc参照)。
(2)摂餌率確認試験方法
海面小割生簀(40m×25m×20m(深さ))で、冷凍魚を解凍後に給与して養成されている、目視にて推定平均体重14kgのクロマグロ2歳魚、1,500尾に対して、前述の円筒形及び直方体コア−シェル型ペレトをそれぞれ100個ずつ手で投げ入れて、摂餌状態を目視により確認した。水温は27.7℃、天候は晴れであった。
(3)摂餌率確認試験結果
試験結果を表9に示す。なお、表9において、摂餌せずとは投げ入れたコア−シェル型ペレットが全く摂餌されなかった状態を表し、摂餌後吐き出しとは、一旦飲み込んだ後、吐き出された状態を表し、摂餌とは、完全に飲み込まれた状態を表す。本試験では、試験直前に海水温の変動があったためか、円筒形コア−シェル型ペレットは、摂餌されないものが約半数を占めており、また、一旦摂餌されたものも大半が吐き出されてしまった。直方体コア−シェル型ペレットは、着水後に水中をゆらゆら漂うように沈降し、その状態が、クロマグロの摂餌意欲を刺激する為か、投げ入れたものが全て摂餌され、一部、一旦吐き出されたものもあったが、その吐き出したものを、別のクロマグロが摂餌して、結果として100%の摂餌を確認した。この結果から、14kg前後のクロマグロについては、円筒形コア−シェル型ペレットより、直方体コア−シェル型ペレットの方が、摂餌率が高いものと推定された。
給餌実施例3
(1)試験に用いた、円筒形コア−シェル型ペレットの製造
製造実施例1における包餡機の動作モードを、外皮材、内皮材の搬送モーター回転を、それぞれ31.0及び46.7(当該包餡機の目盛)にそれぞれ設定し、ノズル25mm、リング32mm、カッター動作間隔1回/2秒に変えたこと以外、かつ、メルシャン株式会社製 海産魚育成用配合飼料:NEWウエイトアップHCS(商品名)と冷凍魚(カタクチイワシ切断片を上記表8の配合割合で調整したコア材を使用したこと以外は、製造実施例1の操作を繰り返して、短径32mm、長径120mmの円筒形コア−シェル型ペレットを作成した。形状については、図1の図面に代わる写真1の(a)及び(b)参照されたい。
(2)マグロの飼育
海面小割の円形生簀(直径20m×15m(深さ))に、平均魚体重約34.5kgのクロマグロ4歳魚を54尾収容しクロマグロの飼育を開始した。なお、飼育に供したクロマグロの魚体重を生きたままで測定するのは困難な為、飼育開始前日に3尾を取り上げ、死後に魚体重を測定し、その平均値を平均魚体重とした。
(3)飼育結果
飼育開始後360日間(水温15.5℃〜27.9℃)の飼育成績を下記表10に示す。なお、飼育終了時の平均魚体重は、最終日に2尾を無作為に取り上げ、死後に体重測定を行い、その平均値を記した.飼育期間中のコア−シェル型ペレットの摂餌は概ね良好であった。こうして飼育された飼育魚26尾を京阪地区及び東北地区の市場で販売し、飼育魚の評価について確認したが、外観及び肉質とも良好であった。また、この飼育による魚の増体率は餌に冷凍魚を使用した場合に比べ遜色がなかった。
なお、飼育中の弊死原因は、小割生簀構造物への衝突死が原因と推測される。
引用文献の一覧
特開2004−97064公報 特許第3243497号公報 特開平8−280333号公報 特開昭62−210935号公報
本発明によれば、大型魚の飼育に際し、現在、餌として使用されているイワシ、サバ、アジ、サンマ等の冷凍魚に匹敵する飼育効果を示す、飼料が提供される。したがって、本発明は飼料製造業及び魚の養殖業等で利用できる。

Claims (12)

  1. コア−シェル型の形態にある大型魚の養殖用の固形飼料であって、シェルが魚餌用の栄養物質を含有する粘着物質から構成され、そしてコアが魚餌それ自体または魚餌用の栄養成分を含有する組成物を含んでなり、かつ、前記固形飼料のサイズが、球状物に換算したとき、直径5cm以上の球に相当するものであり、
    粘着物質が、α化澱粉、生澱粉、小麦グルテン、グアーガム、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、コラーゲン、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、寒天及びキサンタンガムからなる群より選ばれ、かつ、少なくともα化澱粉を含有し、
    コア−シェルにおけるシェル部の平均的厚さが5〜30%である、
    ことを特徴とする上記固形飼料。
  2. 粘着物質が、α化澱粉からなる請求項に記載の固形飼料。
  3. 粘着物質に含められる魚餌用の栄養物質が、魚粉、オキアミミール、イカミール、魚肉すり身、肉粉、骨粉、動物質粉、穀粉、植物性油粕、マメ類粉、糟糠類、醸造粕類、酵母類、油脂類、魚介類のミンチ、及び粉末状の水産用配合飼料からなる群より選ばれる一種または二種以上の混合物である請求項1または2に記載の固形飼料。
  4. 魚餌それ自体または魚餌用栄養成分を含有する組成物が、魚粉、オキアミミール、イカミール、魚肉すり身、肉粉、骨粉、動物質粉、穀粉、植物性油粕、マメ類粉、糟糠類、醸造粕類、酵母類、油脂類、魚介類のミンチ、粉末状の水産用配合飼料、生鮮魚介類、冷凍魚介類、並びにそれらの一種以上から製造されるマッシュ、スチームペレット(DP),エクストルーダーペレット(EP)からなる群より選ばれる一種または二種以上の組み合わせ物である、請求項1〜にいずれかに記載の固形飼料。
  5. さらに、ビタミン、ミネラルおび成長ホルモンからなる群より選ばれる栄養素の一種または二種以上を含む請求項に記載の固形飼料。
  6. コア部表面の実質的に全体がシェル部により被覆されている請求項1〜のいずれかに記載の固形飼料。
  7. 形態が破砕されることなく、投餌機により効率よく遠方に投餌できる請求項1〜に記載の固形飼料。
  8. 凍結状態にある請求項1に記載の固形飼料。
  9. 凍結された後に解凍されたものである請求項1に記載の固形飼料。
  10. 固形飼料のサイズが、横断面の直径が2〜7cmであり、そして長手方向の長さが6〜30cmである、請求項1〜のいずれかに記載の固形飼料。
  11. 固形飼料の形状が、ほぼ直方体、直方体または円筒状の形状物の扁平形状である、請求項10に記載の固形飼料。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の大型魚の養殖用の固形飼料の製造方法であって、
    (a)魚餌用の栄養物質を粘着物質と混合・粉砕した生地に水を添加し、混練して外皮材(シェル形成材)を調製する工程、
    (b)魚餌をそのまま用いるか、または魚餌用の栄養成分を含有する組成物に、必要により、水を添加し、混練して内包材(コア形成材)を調製する工程、
    (c)工程(a)および(b)で得られた外皮材と内包材からの二重構造を有する棒状の飼料生地を、複数回の包皮切断を行うことのできる包皮切断装置の切断開口部へ供給する工程、
    (d)該棒状の飼料生地を適当な長さで包皮切断する工程、
    (e)らに(d)で得られた包皮切断物を適当な形状に整え、−10℃〜−35℃で凍結する工程、および
    (f)場合により、さらに凍結された固形物を解凍する工程、
    を含むことを特徴とする上記方法。
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