JP5244436B2 - 電動シートスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動シートスライド装置に関し、アッパレールに衝撃荷重が作用した場合の衝撃を、ギヤボックスに伝達することなく、直接にロアレールに伝達する衝撃伝達手段を改良したものである。
シートスライド装置には、手動でシートを前後方向へ移動させる手動シートスライド装置と、モータの回転力によりシートを前後方向へ移動させる電動シートスライド装置とがある。
従来の電動シートスライド装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。電動シートスライド装置の基本構成は、車体に固定されたロアレールの内部にシートが結合されるアッパレールを配置し、該アッパレールの内部にスクリューシャフトを回動自在に支持し、該アッパレールに設けたモータによりシートの左右のスクリューシャフトを同期して回転駆動し、該スクリューシャフトにねじ結合されたナット部材をロアレールに結合している。そして、スクリューシャフトの両端近傍には、ナット部材の移動を規制するためのストッパが、かしめることによりスクリューシャフトに結合されている。
そして、衝突時の大荷重がアッパレールに作用したときに、該荷重がスクリューシャフトを介してロアレールへ伝わるようにするため、スクリューシャフトに所定の小さな間隔を設けて2枚のフランジ部が固定され、これらのフランジ部の間に挟み込まれた荷重受け部材がアッパレールに結合されている。この荷重受け部材はアッパレールに形成された係合孔に嵌め込まれ、プッシュナット等により固定されている。
ところが、アッパレールに衝撃荷重が作用すると、アッパレールに固定された荷重受け部材がフランジ部に押圧されるため、アッパレールに固定された荷重受け部材が軸方向へ押圧され、荷重受け部材が曲がってアッパレールから抜けてしまう虞がある。また、プッシュナットの分だけ部品点数が多くなる。また、スクリューシャフトのうちの2枚のフランジ部とギヤボックスとにより挟まれた部分が、衝撃荷重の方向によって圧縮力または引張力を受けることになり、圧縮力を受ける場合はスクリューシャフトが座屈する虞がある。
一方、特許文献2に記載のようにレール側ストッパの上部を二股に分岐させて一対のストッパ板部を形成し、該一対のストッパ板部の夫々をアッパレールの固定用孔に嵌め込んでかしめることにより固定する構成のものもある。
特開2001−239861号公報 特開2006−335153号公報
ところが、特許文献2に記載の電動シートスライド装置は、上下方向へ加圧してかしめを行うとレール側ストッパが圧縮されて座屈を生じ、レール側ストッパが曲がってしまうという問題がある。
そこで本発明は、かしめを行っても座屈を生じることがなく、軸力による曲げモーメントにも耐えられるレール側ストッパを採用した電動シートスライド装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、車体床面に固定される断面形状が略U字形のロアレールと、該ロアレールに摺動自在に配置され断面形状が略逆U字形のアッパレールと、該アッパレールの内部に前記アッパレールの長さ方向に沿って配置されたねじ軸と、該ねじ軸にねじ結合されると共に前記ロアレールの内部に結合されたナットと、前記アッパレール側に設けられたモータと、前記ねじ軸の軸心上に配置されて前記モータの回転を前記ねじ軸に伝達すると共に前記アッパレールに固定されたギヤボックスと、前記アッパレールに作用する衝撃荷重を、前記ギヤボックスを介することなく直接に前記ねじ軸に伝える衝撃伝達手段と、を備えている。
そして、前記衝撃伝達手段は、前記アッパレールの内部に前記ねじ軸と直交する一対の補強プレートが結合され、当該各補強プレートには前記ねじ軸が挿通される挿通孔が形成されるとともに、上部に上爪部が、下部の両側には下爪部がそれぞれ形成され、前記アッパレールには、上面部に上部スリットが、両側の側壁部の下部に下部スリットが夫々形成され、前記上爪部,下爪部が前記上部スリット,下部スリットに夫々嵌合され、前記上爪部の前記アッパレールの外部へ突出する部分にかしめ部が形成され、これらにより、前記一対の補強プレートは前記ナットを前記ねじ軸の軸方向から挟む位置に配置されているとともに、前記ねじ軸には夫々の補強プレートの外側近傍位置にストッパが結合されており、前記アッパレールに衝撃荷重が作用した際に、前記ストッパが前記補強プレートに衝突することで、前記衝撃荷重が前記ギヤボックスから前記ねじ軸に伝わるのを阻止して直接に前記ねじ軸に伝えるようになっていて、さらに、前記一対の補強プレートは前記ナットと共に前記アッパレールの移動ストロークを設定していると共に、前記一対の補強プレートには前記ストッパと対向するように前記挿通孔の回りに筒部が一体に形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、補強プレートに筒部が一体形成されているので、補強プレートの上爪部,下爪部をアッパレールの上部スリット,下部スリットに夫々嵌合してアッパレールの内部に補強プレートを配置し、アッパレールの外部へ突出する上爪部の一部を下方へ向って圧縮してかしめ部を形成する際に、補強プレートの挿通孔が上下方向へ潰れるのを防止できると共に補強プレートが挿通孔の部分で座屈するのを防止できる。また、アッパレールにねじ軸方向の衝撃荷重が作用した場合に、アッパレールに結合された補強プレートがねじ軸に結合されたストッパへ押圧されても、補強プレートは筒部が一体形成されていて曲げに対する強度が大きいので、補強プレートが曲がるのを防止できる。
また、ねじ軸に沿う方向からナットを挟む位置に配置された一対の補強プレートの夫々の外側にストッパが夫々配置されているので、アッパレールが車体前方へ向う衝撃荷重を受けた場合は車体前方の補強プレートが車体前方のストッパに当接してねじ軸に引っ張り力が作用し、アッパレールが車体後方へ向う衝撃荷重を受けた場合は車体後方の補強プレートが車体後方のストッパに当接してねじ軸に引っ張り力が作用する。従って、ねじ軸が圧縮力を受けることはなく、圧縮による座屈が発生しないため、強度が大幅に向上する。
さらに、補強プレートの筒部がストッパと対向しており、補強プレートの筒部がねじ軸に結合されたストッパを押圧するので、補強プレートが曲げに対して強い。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電動シートスライド装置において、前記下爪部の上端が前記挿通孔の中心近傍までのびていることを特徴とする。
この発明によれば、補強プレートの下部の両側に形成された下爪部の上端が挿通孔の中心近傍までのびているので、アッパレールの下部スリットに嵌合される両側の下爪部の長さが大きい。従って、アッパレールにねじ軸方向の衝撃荷重が作用した場合に、アッパレールに結合された補強プレートがねじ軸に結合されたストッパへ押圧されても、曲げに対する強度が大きいので、補強プレートが曲がるのを防止できる。
請求項1に係る電動シートスライド装置によれば、補強プレートに筒部が一体形成されているので、補強プレートの上爪部の一部を下方へ向って圧縮してかしめ部を形成する際に、補強プレートの挿通孔が上下方向へ潰れるのを防止できると共に補強プレートが挿通孔の部分で座屈するのを防止できる。このため、補強プレートをアッパレールに結合するのにかしめ固定を採用することができ、部品点数の削減と組付性の向上が図れる。また、アッパレールにねじ軸方向の衝撃荷重が作用した場合に、アッパレールに結合された補強プレートがねじ軸に結合されたストッパへ押圧されても、曲げに対する強度が大きく、補強プレートが曲がるのを防止できる。このため、衝撃荷重に対する強度を大幅に向上させることが出来る。
また、ねじ軸に沿う方向からナットを挟む位置に配置された一対の補強プレートの夫々の外側にストッパが夫々配置されているので、アッパレールがいずれの方向へ向う衝撃荷重を受けた場合でも、常にねじ軸に引っ張り力が作用する。従って、ねじ軸が圧縮力を受けることはなく、圧縮による座屈が発生しないため、強度が大幅に向上する。そして、一対の補強プレートがナットの移動ストロークを設定するストローク設定部材を兼用するので、別個にストローク設定部材を設ける必要がなく、部品点数が少なくて済む。
さらに、補強プレートの筒部がストッパと対向しており、補強プレートの筒部がねじ軸に結合されたストッパを押圧するので、補強プレートが曲げに対して強い。
請求項2に係る電動シートスライド装置によれば、補強プレートの下部の両側に形成された下爪部の上端が挿通孔の中心近傍までのびてアッパレールの下部スリットに嵌合される両側の下爪部の長さが大きいので、アッパレールにねじ軸方向の衝撃荷重が作用した場合に、アッパレールに結合された補強プレートがねじ軸に結合されたストッパへ押圧されても、補強プレートが変形することはなく、衝撃荷重に対する強度が更に大きくなる。
以下、本発明による電動シートスライド装置の実施の形態を説明する。
(構成)
図7に分解斜視図を示すように、電動シートスライド装置は、車体床面に固定されるロアレール1と、該ロアレール1の内部に長さ方向へ摺動自在に配置されシートが結合されるアッパレール2と、該アッパレール2の内部に該アッパレール2の長さ方向に沿って配置されたねじ軸3と、該ねじ軸3にねじ結合されると共に前記ロアレール1の内部に結合されたナット7と、前記アッパレール2に設けられて前記ねじ軸3を回転駆動するモータ(図示せず)と、前記ねじ軸3の軸心上に配置されて前記モータの回転を減速して前記ねじ軸3に伝達すると共に前記アッパレール2に固定されたギヤボックス6とによって構成されている。図7に示す電動シートスライド装置はシートの左右位置に夫々設けられており、図7の右端であるアッパレール2の前部どうしは図示しない連結部材により連結されている。そして、該連結部材に設けられた前記単一のモータの出力軸が、左右のギヤボックス6の入力筒6a内の図示しない入力軸に連結され、該ギヤボックス6を介して前記夫々のねじ軸3が同期して駆動される。
図1に示すように、ロアレール1の断面形状は上部が開口した略U字形状であり、底面部1aと、該底面部1aから上方へ向かって屈曲した側壁部1bと、該側壁部1bの上端から内側下方へ向かって屈曲した下向屈曲部1cとから構成されている。このロアレール1の両端部には、図7に示すようにボルト15〜18を介して脚部19,20が結合され、該脚部19,20が図示しないボルトを介して車体床面に結合されている。一方、アッパレール2の断面形状は下部が開口した略逆U字形状であり、上面部2aと、該上面部2aから下方へ向かって屈曲した側壁部2bと、該側壁部2bの下端から外側上方へ向かって屈曲した上向屈曲部2cとから構成されている。このアッパレール2には、4本のボルト21を介してシートが結合されている。アッパレール2はロアレール1の内部に長さ方向へ摺動自在に挿入されており、アッパレール2の上向屈曲部2cがロアレール1の側壁部1bと下向屈曲部1cとの間に入り込んでいる。
そして、ロアレール1とアッパレール2との間には、ガイドボール9が設けられている。該ガイドボール9は、リテーナ8に保持された状態でリテーナ8に対する上下の位置に夫々配置されている。これらのリテーナ8とガイドボール9とは、左右一対で前後位置に2組設けられている。
ねじ軸3は、ギヤボックス6をアッパレール2に固定することにより、アッパレール2の内部に回動自在に支持されている。図7に示すようにアッパレール2の右端にギヤボックス6の左端が装着され、2本のボルト22を介してギヤボックス6がアッパレール2に結合されている。なお、ボルト22に代えてリベットを用いてかしめ固定するようにしてもよい。
前記リテーナ8,ガイドボール9の外れ防止と位置ずれ防止のため、ロアレール1の両端部の左右には固定ストッパ1dが形成されている。一方、アッパレール2の上向屈曲部2cの外面には、上下に可動ストッパ2d,2eが4組突出形成されている。4組の可動ストッパ2d,2eのうちの左の2組の間と右の2組の間とに夫々前記リテーナ8が配置されている。
前記ナット7の近傍の構成を図4,図5に基づいて説明する。前記ナット7は、ナット保持部材11と弾性体12とを介してロアレール1に結合されている。前記ナット保持部材11は、前記ロアレール1の内部底面に結合される結合部11aと、該結合部11aの車体前後位置に立設された一対の保持部11bとによって構成され、一対の保持部11bの夫々には、前記ねじ軸3を挿通する第1挿通孔11cが形成されている。前記弾性体12は、略直方体に形成されて前記ねじ軸3を挿通する第2挿通孔12aが形成された弾性体の上面に、前記ナット7を嵌め込む凹部12bが形成され、該凹部12bの前記第2挿通孔12aに沿う方向の両側に前記保持部11bを下方から嵌め込むための嵌合空間12cが形成されて構成されている。該弾性体12は、ゴムによって形成されている。前記凹部12bには上からナット7が嵌め込まれ、前記嵌合空間12cには下から一対の保持部11b嵌合されている。前記ナット7は前後および左右方向に隙間なく前記凹部12bに嵌め込まれており、ナット7には前記第1挿通孔11c,第2挿通孔12aに挿通されたねじ軸3がねじ込まれ、ナット保持部材11の結合部11aがボルト14を介してロアレール1の内部底面に結合されている。これにより、図6に示すように弾性体12の移動方向の両側に位置する側面12dが前記アッパレール2の内部側面2xと近接して設けられている。
車輌が衝突すると前記アッパレール2に衝撃荷重が作用する。アッパレール2に作用する衝撃荷重が前記アッパレール2に結合された前記ギヤボックス6から前記ねじ軸3に伝わるのを阻止し、アッパレール2から直接に前記ねじ軸3に伝わるようにする衝撃伝達手段13が設けられている。該衝撃伝達手段13は、図2,図3に示すように、アッパレール2の内部にねじ軸3に直交して結合されたストローク設定部材としての補強プレート4と、該補強プレート4の近傍の前記ねじ軸3に結合されたストッパ5とにより構成されている。この衝撃伝達手段13は、前記ナット7を囲繞する前記弾性体12をねじ軸3の軸方向から挟む2箇所に夫々配置されている。即ち、弾性体12を挟む位置に一対の補強プレート4が配置され、夫々の補強プレート4の外側に前記ストッパ5が夫々配置されている。
前記補強プレート4の取付状態を図1に基づいて説明する。補強プレート4の上部中央に上爪部4aが形成され、下部の両側には下爪部4bが形成されている。一方、アッパレール2の上面部2aに上部スリット2fが形成されると共に両方の側壁部2bの下部に下部スリット2gが形成され、上爪部4a,下爪部4bが上部スリット2f,下部スリット2gに夫々嵌合されている。そして、アッパレールの外部へ突出する上爪部4aの両側部分に、かしめ部4cが形成されている。
そして、補強プレート4の中央部には前記ねじ軸3が挿通される第3挿通孔4dが形成されている。前記かしめ部4cを形成する際には補強プレート4が上下方向へ圧縮され、衝撃荷重がアッパレール2に作用する際には補強プレート4がストッパ5へ押圧されることから、補強プレート4の強度を確保するため、第3挿通孔4dの回りには一方側へ突出する筒部4eが一体形成されている。該筒部4eは、前記ストッパ5と対向する位置に形成されている。また、補強プレート4が前記ストッパ5へ押圧された際の補強プレート4の強度を確保するため、前記下爪部4bと筒部4eとが上下方向で一部重なるように前記下爪部4bの上端を前記挿通孔4dの中心近傍まで伸ばすことにより、下爪部4bの上下方向の長さが長く形成されている。ここで、第1〜第3挿通孔11c,12a,4dとねじ軸3との間には十分な隙間が形成されている。
一方、ストッパ5にはねじ軸3が挿通され、ストッパ5の外周部から軸心へ向って複数個所を押圧することにより、ストッパ5がかしめられ、ストッパ5がねじ軸3に結合されている。
前記のように構成され、これにより前記弾性体12は前記一対の補強プレート4の間で移動可能となっており、一対の補強プレート4が弾性体12の移動ストロークを設定するストローク設定部材を兼用している。
(作用)
次に、電動シートスライド装置の作用を説明する。
図示しないモータの出力軸を回転させると、該出力軸の回転がシートの左右のギヤボックス6内の減速機により減速され、アッパレール2内のねじ軸3に伝わる。すると、該ねじ軸3の回転により、ロアレール1に結合されたナット7がねじ軸3に沿って相対的に車体前後方向へ移動する。このため、ロアレール1に対してアッパレール2が車体前方または車体後方へ移動する。そして、弾性体12の端面が車体前後の補強プレート4のいずれかに当接すると、アッパレール2の前後方向への移動が止まる。なお、アッパレール2の中央部に位置する可動ストッパ2d,2eがリテーナ8を介してロアレール1の前方または後方の固定ストッパ1dに当接する前に、弾性体12の端面がいずれか一方の補強プレート4に当接し、アッパレール2の前後方向への移動が止まる。つまり、アッパレール2の移動ストロークは、弾性体12が車体前後の補強プレート4に当接する位置に設定されている。
車輌の衝突等により車体前方へ向う衝撃荷重がアッパレール2に作用した場合は、図3に示すようにアッパレール2に結合した車体前方の補強プレート4が車体前方へ移動するため、補強プレート4が車体前方のストッパ5に衝突する。従って、アッパレール2からアッパレール2に結合されたギヤボックス6へ直接に衝撃荷重が伝達することはなく、ギヤボックス6へ衝撃荷重が伝達されることによりギヤボックス6をねじ軸3から引き離す衝撃荷重が作用するのが阻止される。このとき、ねじ軸3には引張力が作用する。なお、車体後方へ向う衝撃荷重がアッパレール2に作用した場合は、車体後方の補強プレート4が車体後方のストッパ5に衝突する。従って、アッパレール2からアッパレール2に結合されたギヤボックス6へ直接に衝撃荷重が伝達されることはなく、ギヤボックス6へ衝撃荷重が伝達されてギヤボックス6がねじ軸3を押圧するのが阻止される。このときも、ねじ軸3には引張力が作用する。
この発明によれば、補強プレート4に筒部4eが一体形成されているので、補強プレート4の上爪部4a,下爪部4bをアッパレール2の上部スリット2f,下部スリット2gに夫々嵌合してアッパレール2の内部に補強プレート4を配置し、アッパレール2の外部へ突出する上爪部4aの一部を下方へ向って加圧し補強プレート4を圧縮してかしめ部4cを形成する際に、補強プレート4の挿通孔4dが上下方向へ潰れるのを防止できると共に補強プレート4が挿通孔4dの部分で座屈するのが防止される。また、アッパレール2にねじ軸3方向の衝撃荷重が作用した場合に、アッパレール2に結合された補強プレート4がねじ軸3に結合されたストッパ5へ押圧されても、補強プレート4は筒部4eが一体形成されていて曲げに対する強度が大きいので、補強プレート4が曲がるのを防止できる。このため、衝撃荷重に対する強度を大幅に向上させることができる。
この発明によれば、補強プレート4の下部の両側に形成された下爪部4bの上端が挿通孔4dの中心近傍までのびているので、アッパレール2の下部スリット2gに嵌合される両側の下爪部4bの長さが大きい。従って、アッパレール2にねじ軸3方向の衝撃荷重が作用した場合に、アッパレール2に結合された補強プレート4がねじ軸3に結合されたストッパ5へ押圧されても、補強プレート4が変形することはなく、衝撃荷重に対する強度が更に大きくなる。すなわち、曲げに対する強度が大きいので、補強プレート4が曲がりにくい。
この発明によれば、ねじ軸3に沿う方向からナット7を挟む一対の補強プレート4の夫々の外側にストッパ5が夫々配置されているので、アッパレール2が車体前方へ向う衝撃荷重を受けた場合は車体前方の補強プレート4が車体前方のストッパ5に当接してねじ軸3に引っ張り力が作用し、アッパレール2が車体後方へ向う衝撃荷重を受けた場合は車体後方の補強プレート4が車体後方のストッパ5に当接してねじ軸3に引っ張り力が作用する。従って、ねじ軸3が圧縮力を受けることはなく、圧縮による座屈が発生しないため、強度が大幅に向上する。そして、一対の補強プレート4がナット7の移動ストロークを設定するストローク設定部材を兼用するので、別個にストローク設定部材を設ける必要がなく、部品点数が少なくて済む。
この発明によれば、補強プレート4の筒部4eがストッパ5と対向しており、補強プレート4の筒部4eがねじ軸3に結合されたストッパ5を押圧するので、補強プレート4が曲げに対して強い。
なお、下爪部の上端が挿通孔の中心近傍までのびていない構成を採用してもよい。また、ナットを挟む位置に配置された一対の補強プレートの夫々の外側にストッパを夫々配置したが、内側にもストッパを配置してもよい。更に、一対の補強プレートが前記ナットの移動ストロークを設定するストローク設定部材を兼用しない構成を採用してもよい。また更に、補強プレートの筒部が、ストッパと対向しない構成を採用してもよい。
電動シートスライド装置の要部を示す断面図(実施の形態)。 電動シートスライド装置の正面断面図(実施の形態)。 電動シートスライド装置の作用説明図(実施の形態)。 電動シートスライド装置に係り、ナットの近傍の斜視図(実施の形態)。 電動シートスライド装置に係り、ナットの近傍の縦断面図(実施の形態)。 電動シートスライド装置に係り、ナットの近傍の横断面図(実施の形態)。 電動シートスライド装置の分解斜視図(実施の形態)。
符号の説明
1…ロアレール
2…アッパレール
2f…上部スリット
2g…下部スリット
3…ねじ軸
4…補強プレート(ストローク設定部材)
4a…上爪部
4b…下爪部
4c…かしめ部
4d…第3挿通孔(挿通孔)
4e…筒部
5…ストッパ
6…ギヤボックス
7…ナット
13…衝撃伝達手段

Claims (3)

  1. 車体床面に固定される断面形状が略U字形のロアレールと、
    該ロアレールに摺動自在に配置され断面形状が略逆U字形のアッパレールと、
    該アッパレールの内部に前記アッパレールの長さ方向に沿って配置されたねじ軸と、
    該ねじ軸にねじ結合されると共に前記ロアレールの内部に結合されたナットと、
    前記アッパレール側に設けられたモータと、
    前記ねじ軸の軸心上に配置されて前記モータの回転を前記ねじ軸に伝達すると共に前記アッパレールに固定されたギヤボックスと、
    前記アッパレールに作用する衝撃荷重を、前記ギヤボックスを介することなく直接に前記ねじ軸に伝える衝撃伝達手段と、
    備えた電動シートスライド装置において、
    前記衝撃伝達手段は、
    前記アッパレールの内部に前記ねじ軸と直交する一対の補強プレートが結合され、
    当該各補強プレートには前記ねじ軸が挿通される挿通孔が形成されるとともに、上部に上爪部が、下部の両側には下爪部がそれぞれ形成され、
    前記アッパレールには、上面部に上部スリットが、両側の側壁部の下部に下部スリットが夫々形成され、
    前記上爪部,下爪部が前記上部スリット,下部スリットに夫々嵌合され、
    前記上爪部の前記アッパレールの外部へ突出する部分にかしめ部が形成され、
    これらにより、前記一対の補強プレートは前記ナットを前記ねじ軸の軸方向から挟む位置に配置されているとともに、
    前記ねじ軸には夫々の補強プレートの外側近傍位置にストッパが結合されており、
    前記アッパレールに衝撃荷重が作用した際に、前記ストッパが前記補強プレートに衝突することで、前記衝撃荷重が前記ギヤボックスから前記ねじ軸に伝わるのを阻止して直接に前記ねじ軸に伝えるようになっていて、
    さらに、前記一対の補強プレートは前記ナットと共に前記アッパレールの移動ストロークを設定していると共に、前記一対の補強プレートには前記ストッパと対向するように前記挿通孔の回りに筒部が一体に形成されていることを特徴とする電動シートスライド装置。
  2. 請求項1に記載の電動シートスライド装置において、
    前記下爪部の上端が前記挿通孔の中心近傍までのびていることを特徴とする電動シートスライド装置。
  3. 請求項1または2に記載の電動シートスライド装置において、
    前記ナットを囲繞するように弾性体が設けられていることを特徴とする電動シートスライド装置。
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