JP5244051B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
また、ロータリ耕耘機にあっては、リヤカバーの下端側の整地部が、該リヤカバーの本体部分の下端側の主整地部から左右方向外方に延出状とされた延長整地部材を備えているものがある(特許文献1参照)。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、圃場を整地する整地部が主整地部から左右方向外方に延出状とされた延長整地部材を備えた作業機においてコスト低下と軽量化とを図ることを目的とする。
前記延長整地部材を、弾性を有する樹脂によって形成された延長整地部材本体と、この延長整地部材本体の左右一側に固着された取付体とで構成し、
前記取付体を左右方向に開口する筒状に形成し、
前記延長整地部材本体を取付体の下面形状に沿った湾曲状に形成して取付体の下面に固着し、
前記取付体が主整地部の上面に取り付けられると共に、延長整地部材本体が主整地部から左右方向外方に延出状とされることを特徴とする。
また、前記延長整地部材を左右方向に反転させて前記取付ピンを取付体に形成した前記挿通孔に挿通して抜け止めすることにより、延長整地部材が主整地部の上面側に位置する不使用状態に保持可能とされているのがよい。
図2において、1は整地機能を有する作業機として例示するロータリ耕耘機であり、このロータリ耕耘機1は、トラクタの後部に三点リンク機構を介して昇降自在に装着可能とされ、圃場を移動しながら該圃場を耕耘可能とされている。
前記ロータリ耕耘機1は、中央のギヤケース2から左右にサポートアーム3を突設し、左側のサポートアーム3の左右方向外端に伝動ケース4の上部を取付固定すると共に、右側のサポートアーム3の左右方向外端にサイドフレームを取付固定して門型に構成された機枠5を有する。
また、前記機枠5の左右各サポートアーム3には、三点リンク機構のロワーリンクの後端側又は三点リンク機構の後端側に連結される連結枠の下部が連結されるロワーリンク取付ブラケット8が設けられている。
また、機枠5のギヤケース2にはPIC軸12が設けられ、このPIC軸12にはトラクタのPTO軸から動力が伝達され、該PIC軸12に伝達された動力は、ギヤケース2内の動力伝達機構、左側サポートアーム3内の伝動軸、伝動ケース4内の動力伝達機構を経て爪軸9に伝達されて、該爪軸9が、例えば、矢示A方向に回転駆動されて圃場が耕耘される。
耕耘カバー13は、耕耘部11の上方を覆うメインカバー14と、耕耘部11の後方を覆うリヤカバー15とを備えている。
メインカバー14は伝動ケース4とサイドフレームとの間に設けられ、リヤカバー15は、その上端側(前端側)がメインカバー14の後端側に左右方向の軸芯回りに回動自在に支持されて上下揺動自在とされている。
すなわち、耕耘部11で耕起されて後方に放てきされる耕耘土はリヤカバー15に衝当して砕土され、リヤカバー15の下端側の整地部21で整地される。
図1に示すように、前記リヤカバー15は、耕耘部11の後方側を覆う本体部分である板金製のリヤカバー本体22と、このリヤカバー本体22の下端側の左右両側に設けられた板金製の補助カバー23と、左右各補助カバー23に該補助カバー23から左右方向外方に突出状するように設けられた延長整地部材24とを有する。
なお、図1に示す実施形態では、延長整地部材24は、補助カバー23に設けられているが、図9(a)に示すように、補助カバー23が設けられていないリヤカバー15にあっては、延長整地部材24はリヤカバー本体22の下端側の左右両側に設けられる。この場合は、リヤカバー本体22の下端側のみで主整地部25が構成される。
いずれのタイプのリヤカバー15であっても、主整地部25はリヤカバー15の下端側に備えられ、且つ該主整地部25はリヤカバー本体22の左右幅に相当する長さとされている。
このリヤカバー本体22の下端側の左右両側には、図5に示すように、左右方向外方及び下方に開放状の切欠き部27が設けられている。
また、図4(b)に示すように、リヤカバー本体22の下端には筒部28が形成されている。
前記補助カバー23は、リヤカバー本体22の前記切欠き部27を塞ぐように上方側からリヤカバー本体22に着脱自在に取り付けられている。
図3、図5に示すように、左右の各補助カバー23の下端側の上面側には左右方向の軸心を有するパイプ材からなる補強部材29が固着され、この補強部材29の左右方向内方側は補助カバー23から左右方向内方に向けて突出していて、リヤカバー本体22の前記筒部28に左右方向外方から挿脱自在に差し込まれる差込み部30とされている。
主整地部25の一部を構成する補助カバー23の下部は、下方側に向けて凸となる湾曲状に形成されている。
また、補助カバー23の下部の上面側(反接地面側)には、一対の取付ピン31が立設されている。
また、取付ピン31は、3本以上設けられていてもよい(複数本設けられていればよい)。
図1、図3〜図5に示すように、前記延長整地部材24は、左右方向に長い延長整地部本体24Aと、この延長整地部本体24Aの左右一側に固着された取付体24B(補強部材)とから構成されている。
また、延長整地部材本体24Aは、補助カバー23の下部形状に沿うように(補助カバー23の下部上面に面接触して重ね合わされるように)下方に向けて凸となる湾曲状に形成された底壁32と、この底壁32の前後端部から上方側に延びる前後壁33,34とから左右方向に長い上方開放状の樋状(溝形形状)に形成されている。なお、この延長整地部材本体24Aは成形型によって又はその他の樹脂成形手段によって形成される。
なお、前後壁33,34は平板状でなくてもよく、湾曲状であってもよい。
前記取付体24Bは、金属等の硬質の板材によって形成され(本実施形態では板金製)、上壁36と、下壁37と、これら上下壁36,37の前端側同士を連結する前壁38と、上下壁36,37の後端側同士を連結する後壁39とから筒状に形成されている。
また、取付体24Bの前後壁38,39は、延長整地部材24の前後壁33,34に面接触して重ね合わされて固着されている。
また、取付体24Bは、延長整地部材24の前後壁33,34の対向方向中央において前後壁33,34の対向方向に直交する仮想面を境とした対称形に形成されている。
取付体24Bの上壁36及び下壁37には、それぞれ前記取付ピン31が挿通可能な挿通孔41,42が前後一対(取付ピン31の本数・位置に合わせて)形成されている。
また、延長整地部本体24Aの取付体24B固着部分の底壁32には、取付体24Bの下壁37に形成された挿通孔42に連通する挿通孔43が前後一対(取付ピン31の本数・位置に合わせて)形成されている。
前記構成の延長整地部材24を、該延長整地部材本体24Aが補助カバー23から左右方向外方に延出状となるように、且つ延長整地部材本体24Aの前後中間部の湾曲面が下側を向くように補助カバー23の上方側に配置し、延長整地部材本体24Aの挿通孔43及び取付体24Bの上下壁36,37の挿通孔41,42に対して相対的に取付ピン31を挿通し、スナップピン等の抜止め部材44を取付ピン31に取り付けて該取付ピン31を抜け止めすると、延長整地部材24が補助カバー23から左右方向外方に延出する(延長整地部材24が主整地部25から左右方向外方に延出する)使用状態に取り付けられる。
なお、延長整地部材本体24Aの取付体24B固着部分を補強部材29に接当させなくてもよいが、補強部材29に接当させることにより、該補強部材29で延長整地部材24の取付部分がバックアップされる。
図6は他の形態のリヤカバー15を示しており、延長整地部材本体24Aの補助カバー23から延出する部分が、補助カバー23上面に重ね合わされる部分よりも下側に位置するように、延長整地部材本体24Aを、延長整地部材本体24Aの補助カバー23から延出する部分の左右方向内端側で段付き状に形成したものである。
また、取付体24Bは補助カバー23から左右方向外方に延出され、この延出された部分の下壁37は前記延長整地部材本体24Aの段付き形状に合わせて段付き状に形成されている。
図7は、図1〜5及び図6に示す形態のリヤカバー15とは異なる他の形態のリヤカバー15を示しており、延長整地部材本体24Aの左右方向内端側を補助カバー23下部の左右方向外端側に突き合わせ状に接当させると共に延長整地部材本体24Aの下面と補助カバー23の下面とを面一状としたものである。
また、取付体24Bは補助カバー23から左右方向外方に延出されており、この取付体24Bの、補助カバー23から延出された部分に延長整地部材本体24Aが固着されている。
この図7に示す形態のものにあっては、延長整地部材24は、延長整地部材本体24Aの前後壁33,34間の中央を境とした対称形ではないので、延長整地部24を左右で兼用することはできないが、前述した形態のものと同様に、延長整地部材24を延長整地部材本体24Aの前後壁33,34間の中央を境とした対称形に形成して、左右で兼用できるようにしてもよい。
24 延長整地部材
24A 延長整地部材本体
24B 取付体
25 主整地部
31 取付ピン
41 挿通孔
42 挿通孔
Claims (4)
- 圃場を整地する整地部(21)を備え、この整地部(21)が、主整地部(25)から左右方向外方に延出状とされた延長整地部材(24)を有する作業機において、
前記延長整地部材(24)を、弾性を有する樹脂によって形成された延長整地部材本体(24A)と、この延長整地部材本体(24A)の左右一側に固着された取付体(24B)とで構成し、
前記取付体(24B)を左右方向に開口する筒状に形成し、
前記延長整地部材本体(24A)を取付体(24B)の下面形状に沿った湾曲状に形成して取付体(24B)の下面に固着し、
前記取付体(24B)が主整地部(25)の上面に取り付けられると共に、延長整地部材本体(24A)が主整地部(25)から左右方向外方に延出状とされることを特徴とする作業機。 - 前記主整地部(25)の上面側に複数の取付ピン(31)を立設し、この取付ピン(31)を前記取付体(24B)の上下の壁部(36,37)に形成した挿通孔(41,42)に挿通して抜け止めすることにより、取付体(24B)が主整地部(25)に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の作業機。
- 前記延長整地部材(24)を左右方向に反転させて前記取付ピン(31)を取付体(24B)に形成した前記挿通孔(41,42)に挿通して抜け止めすることにより、延長整地部材(24)が主整地部(25)の上面側に位置する不使用状態に保持可能とされていることを特徴とする請求項2に記載の作業機。
- 前記取付体(24B)が主整地部(25)の上面に取付固定され、延長整地部材本体(24A)の下面が主整地部(25)の下面と面一状とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機。
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