JP5528368B2 - ロータリ耕耘機のカバー装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記問題点に鑑み、保形しながら先端柔軟性を有して、代掻き作業だけでなく畝崩し作業にも取り付け姿勢を変えることなく使用できるようにしたロータリ耕耘機のカバー装置を提供することを目的とする。
前カバー39は主カバー34に取り付けられる取付基部51と、この取付基部51の前方に位置する先端部52と、取付基部51と先端部52とを繋ぐ中間部53とを有し、少なくとも先端部52が取付基部51よりも柔軟に形成されている点にある。
請求項3においては、請求項1又は2の発明において、前カバー39の中間部53は側面視中高山形状に屈曲されているものである。
請求項3によれば、中間部の側面視中高山形状の屈曲により、前カバーの取付基部及び中間部の剛性を高めることができ、前カバーの保形性を高めながら先端部をより薄く形成してより安価に製造することができる。
図1〜図3は本発明の第1実施形態を示し、図3において、1はトラクタ車体の後部に連結装置(オートヒッチ)3を介して着脱自在に連結されるロータリ耕耘機である。
このロータリ耕耘機1は、本実施の形態ではサイドドライブ式ロータリが採用されており、該ロータリ耕耘機1は、ロータリ機枠4と、このロータリ機枠4の下部に設けられたロータリ耕耘部5と、このロータリ耕耘部5を覆うロータリカバー(カバー装置)6とを備えている。
前記ロータリ耕耘部5は、伝動ケース9とサイドフレームとの下部間に左右方向の軸心回りに回転自在に支持された爪軸11と、この爪軸11上に取付固定された多数の耕耘爪12とを有し、爪軸11を、左右方向の軸心回りに、矢印A方向に回転駆動することにより、耕耘爪12が爪軸11回りに回転しながら土中に突入して、土が耕起されると共に砕土されて後方に放てきされるように構成されている。
前記ギヤケース7にはトップマスト18が上方突出状に設けられていると共に、このトップマスト18の前側上部に、左右方向に配置されたピンによって構成された上連結部20が固定されている。
前記連結装置3は、上部のトップリンク23と、下部の左右一対のロワーリンク24と、これらトップリンク23と左右ロワーリンク24との後端側に連結されていてこれらトップリンク23及び左右ロワーリンク24に定形を与えるヒッチフレーム25とを有する。
体の後部に枢支連結されている。
ヒッチフレーム25は、角パイプ材を正面視山形状に折曲して形成されたメインフレーム27と、このメインフレーム27の頂部に設けられた上部材28と、メインフレーム27の左右両側下部に設けられた下部材29と、メインフレーム27の左右両端部間を連結する連結フレーム27Aとを備えてなる。
左右各下部材29には、左右方向で同じ側にあるロワーリンク24の後端側が枢支連結されていると共に、左右方向で同じ側にある前記下連結部22が後方から係合(嵌合)可能な後方開放状の下係合部31が形成されている。
後カバー35は、上端側が主カバー34の後端側に、左右方向の軸心を有する支軸43の軸心回りに回動自在に枢支されていて、上下揺動自在に支持された上部側の本体カバー44と、該本体カバー44の下端側に着脱自在に取り付けられるサブカバー45とを有して構成されている。
図1〜図3において、主カバー34は、その左右方向の端部が、伝動ケース9とサイドフレームとに固定された側板41に取付固定されている。主カバー34は板金により形成した上板37と下板38とを有し、上板37の前部側は大きく前下がりに傾斜され、上板37の前縁部37aと下板38の前縁部38aとが互いに重合されて溶接等により固着され、主カバー34の前縁部34aが前下向きに傾斜されている。
主カバー34の前縁部34aにナット55が左右方向に間隔をおいて複数個溶接等により固着されている。複数のナット55上に左右方向に長い保形板56が配置され、取付基部51にナット55に対応してボルト57が挿通される取付孔58が形成されると共に、保形板56にも同様な取付孔が形成されている。
前カバー39は合成樹脂の押出成形により硬度違いの樹脂材料を複合させて製作され、前カバー39の先端部52は取付基部51よりも低硬度の樹脂材料で形成され、先端部52を柔らかいゴム状にし、取付基部51を硬くしており、先端部52が取付基部51よりも柔軟に形成されている。また、本実施形態の場合、中間部53は取付基部51と同一の硬度の樹脂材料で形成されて、中間部53が取付基部51と同様に硬く形成されている。
上記実施形態によれば、代掻き作業をする場合は、側面視におけるサポートアーム8の
軸心と爪軸11の軸心を結ぶ線分が図3に鎖線S1で示す如く傾斜するように、ロータリ耕耘機1を大きく前傾姿勢に傾斜させてさせて代掻き作業を行う。この代掻き作業時には前カバー39は図1に2点鎖線で示す如く傾斜し、トラクタの座席後部への泥飛散を防止する。
また、前カバー39は合成樹脂により形成され、前カバー39の先端部52は、取付基部51よりも低硬度の樹脂材料で形成されているので、前カバー39を合成樹脂の押出成形等により簡単かつ安上がりに製造することができる。
また、前カバー39が取付基部51の前縁から側面視くの字状に屈曲していることと、取付基部51の後縁から側面視くの字状に屈曲して上方へ延びる尾部60が形成されていることによって、取付基部51及びその前後部分によるカバーの保形性を効果的に高めることができ、前カバー39が不測にガタ付いたりしないように取付基部51で主カバー34の前縁部34aに強固に取り付けることができる。
図4は第2実施形態を示し、前カバー39は合成樹脂の押出成形により全体が同一の樹脂材料で製作され、前カバー39の先端部52は取付基部51及び中間部53よりも厚みが薄く形成され、これにより、取付基部51の剛性が高く、先端部52が取付基部51及び中間部53よりも柔軟に形成されている。その他の点は前記実施形態の場合と同様の構成であり、代掻き作業時には前カバー39(特に先端部52)でトラクタの座席後部への泥飛散を防止することができるし、畝崩し作業時には、畝に前カバー39の先端側が当たっても先端部52が後方に撓んで変形し、前カバー39が破損するのを防止することができる。
なお、前記実施形態では、前カバー39は合成樹脂により形成されているが、これに代え、前カバー39の取付基部51、尾部60及び中間部53を金属板により形成し、先端部52のみを柔軟な低硬度の合成樹脂又はゴムにより形成してもよいし、前カバー39の取付基部51及び尾部60を金属板により構成し、中間部53を高硬度の合成樹脂又はゴムにより形成し、更に先端部52を柔軟な低硬度の合成樹脂又はゴムにより形成するようにしてもよい。
5 ロータリ耕耘部
34 主カバー
34a 前縁部
39 前カバー
51 取付基部
52 先端部
53 中間部
60 尾部
Claims (4)
- ロータリ耕耘部(5)の上方を覆う主カバー(34)の前縁部(34a)に前方突出状に前カバー(39)が取り付けられたロータリ耕耘機のカバー装置において、
前カバー(39)は主カバー(34)に取り付けられる取付基部(51)と、この取付基部(51)の前方に位置する先端部(52)と、取付基部(51)と先端部(52)とを繋ぐ中間部(53)とを有し、少なくとも先端部(52)が取付基部(51)よりも柔軟に形成されており、
前カバー(39)の中間部(53)は側面視中高山形状に屈曲されていることを特徴とするロータリ耕耘機のカバー装置。 - 前カバー(39)は、取付基部(51)の後縁から側面視くの字状に屈曲して上方へ延びる尾部(60)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリ耕耘機のカバー装置。
- ロータリ耕耘部(5)の上方を覆う主カバー(34)の前縁部(34a)に前方突出状に前カバー(39)が取り付けられたロータリ耕耘機のカバー装置において、
前カバー(39)は主カバー(34)に取り付けられる取付基部(51)と、この取付基部(51)の前方に位置する先端部(52)と、取付基部(51)と先端部(52)とを繋ぐ中間部(53)とを有し、少なくとも先端部(52)が取付基部(51)よりも柔
軟に形成されており、
前記前カバー(39)は、取付基部(51)が前下向き傾斜して配置され、この取付基部(51)の前縁から側面視くの字状に屈曲して前記中間部(53)が前方へ延設され、取付基部(51)の後縁から側面視くの字状に屈曲して上方へ延びる尾部(60)が形成されていることを特徴とするロータリ耕耘機のカバー装置。 - 前カバー(39)は合成樹脂により形成され、前カバー(39)の先端部(52)は、取付基部(51)よりも低硬度の樹脂材料で形成され、又は取付基部(51)よりも厚みが薄く形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータリ耕耘機のカバー装置。
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JP2011026140A JP5528368B2 (ja) | 2011-02-09 | 2011-02-09 | ロータリ耕耘機のカバー装置 |
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2011
- 2011-02-09 JP JP2011026140A patent/JP5528368B2/ja active Active
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