JP5242079B2 - 自発光型表示器 - Google Patents

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Description

本発明は、自発光型表示器を備えた携帯端末装置に係り、特に表示器オフ時における表示ノイズを防止した自発光型表示器及び自発光型表示器を備えた携帯電子機器に関する。
近年、インターネットや電子メールの普及ならびに通信網の整備に伴って、オフィスや家庭といった位置的に固定された場所以外の場所から各種情報にアクセスする機会が増加している。これと共に、携帯電話機、PHS(Personal HandyphoneSystem)あるいはPDA(personal digital assistants)等の携帯端末装置が広く使用されるようになってきている。また、これらの携帯端末装置ディスプレイ(表示器とも称する)も通常のコンピュータと同様に各種の情報をカラフルに表示する要請が高くなっており、カラー液晶ディスプレイの使用も急速に普及している。
ところでこのような携帯端末装置のディスプレイには、従来の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)と共にEL(Electroluminescence)表示器の使用が注目されている。EL表示器は電圧を印可すると発光する性質をもった物質であり、炭素などの有機物を含むものは有機EL(以下、OLED(Organic Light−Emitted Diode)とも称する)と呼ばれている。
有機EL表示器は、CRT(Cathode Ray Tybe)やプラズマ同様、自発光型のディスプレイであり、高輝度、高解像度、高コントラスト、広視野角、超薄型および低消費電力といった様々な特徴(特長)を持っている。このため、小型で電力消費に制限がある携帯端末装置への使用に注目が集まっている。有機EL素子は単色で緑色、青色、赤色等の色に発光するものがあり、これらを組み合わせることでマルチカラーディスプレイを構成することができる。また、表示応答速度が非常に早く、液晶ディスプレイの1000倍程度であるため、スムーズな動画を表示することができる。また、濃淡を表現することができるだけでなく、バックライトを必要としないために薄型となり、使い方によっては、更に電力の消費を抑えることができる(例えば、特許文献1参照)。
このことから、近年、OLEDが携帯電話向けに搭載されるようになってきている。しかし、OLEDはLCDと異なり、消費電力や焼き付きなどの課題のために背面ディスプレイなどの補助ディスプレイとしての用途しかなかった。対してLCDは前面ディスプレイにも背面ディスプレイにも採用され、現在、その用途は大きく広がっている。
ところで、これらディスプレイには、LCD、OLEDに関係なく表示データを格納するRAM(フレームメモリ)が存在する。そのRAM内のデータがディスプレイに表示されるわけであるが、表示のオン/オフを実施する際に、RAM内のデータが意図しないタイミングで表示されるといった不具合が発生する可能性がある。RAM内の初期データは不定であり、どんな画像が表示されるかわからない。そのため、この表示を見たユーザは違和感を覚えることとなる。尚、意図しないタイミングとは、例えば、ディスプレイ(表示器)内部の制御線に静電気等が乗り、しかもそれが表示をオンさせる制御線であった場合等に瞬間的に表示の一部がオンしてしまう。これにより、RAMに残ったデータが表示器に出力されてしまう。また、表示オフ時の基調色が黒色ベースのLCDにおいては、RAMに残ったデータが表示されてしまうと、黒色ではない画素が生じて、ノイズの存在が目立ってしまう。
そこで従来より、その対策として、ディスプレイへの表示オフのデータの転送前に、BLACK(黒色)のデータをRAMに対して転送し、RAM内のデータをオ一ル“0”状態(各画素のR,G,Bの全ての階調を“0”にする)に設定している(以下、BLACK MASKと記載)。BLACK MASKすることで、意図しないタイミングでRAM内のデータがディスプレイに表示されても、ディスプレイが黒表示であれば、ユーザが違和感を覚えることはない。
特開2001−222255号公報
このように、従来、黒基調のLCDにおいては、BLACK MASKを実施することで、意図しないタイミングでRAM内のデータがディスプレイに表示されてもユーザが違和感を覚えることなくディスプレイを視認することが可能であった(表示ノイズが目立たない)。
しかし、OLEDにおいては、同じく黒基調となるため、BLACK MASKにより、大半のノイズを目立たせないようにすることができるが、それでも対策できない表示ノイズが発生することがある。これは、OLEDの負荷が表示される画像によって異なる為である。すなわち、白表示の場合には、OLEDの消費電流が大きく負荷も大きく、一方、黒表示の場合には、OLEDの消費電流が小さく負荷も小さい為である。
このように、OLEDに表示させる画像によって負荷が大きく異なるため、表示OFF(OLEDのゲートドライバの電圧設定をOFF)を実施した場合に表示ノイズが発生してしまう。以下、図9及び図10を参照してその原理について説明する。図9はOLEDディスプレイ(パネルとも称する)の表示OFFの手順を示したフローチャートであり、図10は、OLEDディスプレイに表示ノイズが発生する原因を説明するための図である。
表示OFF動作が開始されると、BLACK MASK処理が行われる(図9のステップS1)。その後、図10のDC/DCコンバータ166の電源がオフされる(図9のステップS2)。このとき、図10の整流コンデンサ171,172には、DC/DCコンバータ166の電源がオンで、ディスプレイ(パネル)30の表示が黒表示のとき(BLACK MASK処理後)に蓄えられた電荷が充電された状態となっている。
その後、所定の時間ウェイトした後(図9のステップS3)、パネル30のゲートドライバの電源設定をOFFすると(図9のステップS4)、パネル30内部のゲートドライバパワーがオフになる瞬間(このとき、OLEDは黒表示であるので、消費電流が小さく負荷も小さい為、整流コンデンサの残電荷は放電されず殆ど蓄積された状態で残っている)、パネル30のゲートドライバ出力がフローティング状態となって、このとき選択されているゲートラインに、整流コンデンサ171,172からの流入電流が生じて一部の画素が発光してしまい、ノイズ(表示ノイズ)となって現れてしまう。
本発明は、係る問題に鑑みてなされたもので、BLACK MASK処理後にDC/DCコンバータを電源オフし、さらにその後、ゲートドライバの電圧設定をオフにしても表示ノイズの発生することの無い、自発光型表示器及び自発光型表示器を備えた携帯電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る自発光型表示器は、上記課題を解決するために、複数の発光素子を有する多数の画素が縦横に配されて構成される表示器と、前記複数の発光素子ごとの発光状態を制御することにより表示を行うゲートドライバと、正極負極の給電線を介して前記ゲートドライバに電源供給を行うDC/DCコンバータと、前記ゲートドライバと前記DC/DCコンバータとを制御して前記表示器の制御を行う主制御部と、前記DC/DCコンバータから前記表示器への正極負極の給電線それぞれに接続された整流用コンデンサと、前記正極負極の給電線間を接続する放電素子と、を具備し、前記ゲートドライバに電源供給を行うための正極負極の給電線間に前記放電素子を接続し、前記主制御部は、前記表示器をオフする要求があると、出力する描画データのすべてを黒色にするよう指示した後に、前記DC/DCコンバータをオフし、前記表示器に前記整流用コンデンサからの流入電流が流れ込み前記画素が発光しないように前記整流用コンデンサの残電荷を前記放電素子により放電し、当該DC/DCコンバータのオフから所定の時間経過後に前記ゲートドライバの電源部へ供給される電圧をオフすることを特徴とする。
また、自発光型表示器を備えた携帯電子機器は、前記表示器は有機ELディスプレイであることが好ましい。
本発明によれば、表示器にノイズ表示が生じることがない。
以下、本発明の実施形態について
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、以下、携帯電子機器として携帯電話機について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等であっても良い。
図1から図3により、携帯電話機1における基本構造を説明する。図1は、携帯電話機1を開いた状態(第1開状態)における正面図を示す。また、図2(A)は、携帯電話機1を開いた状態における左側面図を示し、図2(B)は、携帯電話機1を開いた状態における右側面図を示す。また、図3は、携帯電話機1を開いた状態における背面図を示す。
携帯電話機1は、操作部側筐体2と、表示部側筐体3とを備える。操作部側筐体2と表示部側筐体3とは2軸ヒンジ機構を備える連結部4を介して連結され、該携帯電話機1を開状態及び閉状態に変形可能とすると共に、開状態及び閉状態それぞれにおいて表示部側筐体3を表状態と裏状態とに切り替えることができる。
ここで、閉状態とは、両筐体が互いに重なるように配置された状態であり、開状態とは、両筐体が互いに重ならないように配置された状態をいう。そして、開状態における表状態とは、後述する表示部側筐体3における表面3Aに配置されるディスプレイ30と、操作部側筐体2におけるフロントケース2aに配置される操作キー群11とが同じ側を向くように配置された状態であり、裏状態とは、表示部側筐体3におけるディスプレイ30と操作部側筐体2における操作キー群11とが反対側を向くように配置された状態をいう。また、閉状態における表状態とは、表示部側筐体3におけるディスプレイ30が操作部側筐体2における操作キー群11に対向するように配置された状態であり、閉状態における裏状態とは、表示部側筐体3におけるディスプレイ30が操作部側筐体2における操作キー群11と対向せずに表出した状態である。
操作部側筐体2は、外面がフロントケース2aとリアケース2bにより構成される。この操作部側筐体2は、フロントケース2a側に、操作キー群(操作部とも称する)11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部(マイク)12とがそれぞれ露出するように構成される。ここで、操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作キー14と、各種操作における決定や上下左右方向のスクロール等を行う決定操作キー15と、から構成されている。また、マイク12(MIC)は、操作部側筐体2の長手方向における連結部4側とは反対の外端部側に配置される。つまり、マイク12は、携帯電話機1が開状態において一方の外端部側に配置される。
操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や表裏状態等の変形状態や、起動されているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。携帯電話機1において、操作キー群11を構成する各キーが使用者により押圧されることで、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
操作部側筐体2における一方の側面には、図2(A)に示すように、外部機器(例えば、ホスト装置)とデータの送受信を行うためのインターフェース16と、ヘッドホン/マイク端子17と、着脱可能な外部メモリのインターフェース18と、バッテリを充電するための充電端子19とが設けられている。なお、インターフェース16、ヘッドホン端子/マイク端子17及びインターフェース18は、不使用時において着脱可能な防塵対策用のキャップで覆われている。
操作部側筐体2における他方の側面には、図2(B)に示すように、一対のサイドキー20と、撮像時に使用される操作キー21と、電波の受信角度を調整可能な放送波受信用のアンテナ22とが配置される。このサイドキー20には、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や表裏状態等の変形状態や、起動されているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。ここで、上述と同様に、サイドキー20が使用者により押圧されることで、携帯電話機1においてサイドキー20に割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
操作部側筐体2のリアケース2bには、図3に示すように、被写体を撮像するカメラ部23と、被写体に光を照射するライト部24とが露出して配置される。このカメラ部23とライト部24とは、操作部側筐体2における連結部4側に配置される。また、操作部側筐体2におけるリアケース2bには、詳細は後述するバッテリの収容部にバッテリを装着するための開口部が形成されると共に、該開口部を塞ぐようにバッテリーリッド25が配置される。
また、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、図1から図3に示すように、2軸ヒンジ機構を備える連結部4を介して連結される。連結部4における一方の面(裏面)には、図3に示すように、副操作キー群33が該携帯電話機1の幅方向(短手方向)において一列に並んで配置される。この副操作キー群33を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や表裏状態等の変形状態や、起動されているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。携帯電話機1において、操作キー群11を構成する各キーが使用者により押圧されることで、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
また、表示部側筐体3は、外面がフロントケース3aとリアケース3bにより構成される。表示部側筐体3におけるフロントケース3aには、図1に示すように、各種情報を表示するための所定形状のディスプレイ30と、通話の相手側における音声を出力する音声出力部31とが露出するように配置される。ここで、音声出力部31は、表示部側筐体3の長手方向における連結部4とは反対の外端部側に配置される。つまり、音声出力部31は、携帯電話機1が開状態において他方の端部側に配置される。
また、表示部側筐体3のリアケース3bには、図3に示すように、各種情報を表示するためのサブディスプレイ32が露出して配置される。ディスプレイ30及びサブディスプレイ32それぞれは、OLEDパネル及び液晶パネルと、このOLEDパネル及び液晶パネルを駆動する駆動回路と、サブディスプレイの液晶パネルの背面側から光を照射するバックライト等の光源部とから構成される。
ところで、携帯電話機1の表示部側筐体3と操作部側筐体2は、それぞれの操作キー群11とディスプレイ30とが対向するような形の閉状態と、図1から図3に示したような開状態とを連結部4にて形成することができる。また、そのいずれの状態にあるかを検出するスイッチがいずれかの筐体内に設けられている。そして、開状態が検出されると、後述する制御部によりディスプレイ30をオンして表示を開始する。また、閉状態が検出されると、制御部によりディスプレイ30をオフし、消費電力を抑えるよう制御している。
なお、本実施形態においては、連結部4により折り畳み可能な携帯電話機1の説明をしているが、折り畳み式ではなく、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが一つの筐体に配置され連結部を有さない型式(ストレートタイプ)でも良い。
さらに、フリップを備えて、操作部のみを覆い隠し可能であり、表示部が常に露出しているようなフリップタイプであっても良い。
また、携帯電話機1がいかなるタイプであっても、制御部は操作キー群11の操作を監視しており、操作が所定時間以上生じないときなどには、やはり省電力のためにディスプレイ30をオフするよう制御している。
図4は、本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の内部構成を示すブロック図である。ここでも、携帯端末機器として携帯電話機を例に説明する。図4に示すように、携帯電話機1は、通信部111と、制御部112と、記憶部113と、音声処理部114と、表示部(表示器又はディスプレイとも称する)30と、操作部(操作キー群)11とにより構成される。
通信部111は、図示しない基地局の何れかによって割り当てられるチャネルを用いて当該基地局との間で通信回線を介して無線信号の送受信を行う。
制御部112は、その内部構成が機能展開して示されるように、主制御部120と、描画・表示制御部121とを含んで構成される。
主制御部120は、表示部30に表示オブジェクトを、背景を伴って描画させるように制御する他、接続される通信部111、音声処理部114、表示部30、操作部11との間でデータ交換を行う制御部112としての制御中枢となる。
描画・表示制御部121は、上記した主制御部112による制御の下、後述する記憶部113に描画データを展開し、また、表示部30の表示タイミングに同期して記憶部113から描画データを読み出して表示部30に表示する。
記憶部113には、内部処理のための処理プログラムが複数格納されるプログラム領域131の他に、制御部112による処理途中のデータが一時的に保持されるワーク領域132と、1画面分の表示データがビットマップ形式で描画される表示メモリ領域133とがそれぞれ割付けられ格納される。尚、記憶部113は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置等)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えば、SRAM、DRAM)等によって構成される。
音声処理部114は、スピーカ(SP)から出力される音声信号やマイクロフォン(MIC:以下、マイクと称する)を介して入力される音声信号の処理を行う。すなわち、音声処理部114は、マイクから入力される音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部112に出力する。また、音声処理部114は、制御部112から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカに出力する。
表示部30は、制御部112により生成される表示情報を映像信号に変換して表示する。例えば、携帯電話機発信時における発信先の電話番号、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、アンテナレベル、バッテリ残量のピクト、発信成否、待ち受け画像等の各種の情報や画像を表示する。
ここでは、表示部30として、複数の発光素子(自発光素子:R,G,Bの三原色毎に一つずつ設けられる)にて一つのピクセル(表示素子)を構成し、このような表示素子が縦横に多数並べて構成され、当該複数の表示素子(発光素子)毎の発光状態を制御することにより画面の表示を行う有機ELディスプレイであって、具体的には、複数の発光素子にて一つの画素を構成し、当該複数の発光素子毎の光量を調整することにより画素毎に色を生成し、当該画素の集合体により画面表示を行う、いわゆる、有機EL表示デバイス(OLEDパネル)を用いる。
OLEDパネル(表示部30)は、例えば、図5にその内部構成が示されるように、タイミング制御部151と、カラム駆動部152と、ロウ駆動部153と、電源部154と、OLED本体パネル155とにより構成される。
上記した制御部112の描画・表示制御部121により出力される映像信号(VIDEO)は、タイミング制御部151により、RGB信号、垂直同期(VD)及び水平同期(HD)に分離される。このうち、RGB信号は、一旦、カラム駆動部152によりアナログラッチで保持された後、指定されたタイミングでOLEDパネル本体155のカラム本数分並列に一度に出力される。出力された信号は、それぞれ電圧から電流値に変換され、カラムを定電流駆動する。これにより、所定周期で表示更新が行われる。
また、VD及びHDは、ロウ駆動部153で所定の電圧に変換され、カラムで出力された定電流信号で選択された画素のオン又はオフ状態を決定する。例えば、横がm画素、縦がn画素のOLEDパネル本体155を想定すれば、OLEDパネル本体155は、m本のカラム電極と、n本のロウ電極とを有していることになる。n本のロウ電極は、ロウ電極の1行目からn行目を順次走査しており、ある動作時間のみカラム電極を介して駆動される定電流信号によって動作状態となる。このように、1行目のロウ電極から最下段のn行目のロウ電極まで逐次走査が切り替えられて1画面分のアドレスが更新される。このときの1行目からn行目までの走査パルス列によって生成される1画面分の画像をフレームといい、連続的に画像を表示させるためにはこの画面走査を繰り返し行う必要がある。
説明を図4に戻す。操作部11は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キー等、各種の機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部112に入力する。
図6は、図4の制御部112と表示部(OLEDパネル)30にて構成される回路115を示したブロック図である。尚、図6では、制御部112の構成として、OLEDパネル30を駆動する以外の回路(ブロック図)は省略している。
回路115は、OLEDパネル30とそれ以外のOLEDパネル制御部とから構成される。回路115は、OLED表示装置の一例を示している。
OLEDパネル30は、ゲート回路160とゲートドライバ163とから構成され、ゲートドライバ163は、制御部161と電源部162とから構成される。OLEDパネル制御部は、CPU164と、OLEDコントローラ部163と、電源制御部165と、昇圧回路(DC/DCコンバータ)166とにより構成される。
図6のOLED表示装置115において、昇圧回路(DC/DCコンバータ)166は、OLEDパネル30のゲートドライバ163に電圧を供給している。携帯電話機1の閉状態検出や無操作状態の継続などを検知すると、すなわち、既述したように、OLEDパネル本体155の表示OFF動作が開始されると、制御部112は、BLACK MASK処理を実行し、その後、昇圧回路(DC/DCコンバータ)166の電源をオフする。このとき、昇圧回路(DC/DCコンバータ)166から、OLEDパネル30のゲートドライバ163に電圧を供給するプラス側及びマイナス側の給電線にそれぞれ設けられた整流コンデンサ171,172(図示せず)には、DC/DCコンバータ166の電源がオンで、ディスプレイ(OLEDパネル)30の表示が黒表示のとき(BLACK MASK処理後)に蓄えられた電荷が充電された状態となっている。
その後、制御部112は、所定の時間ウェイトした後、OLEDパネル30のゲートドライバ163の電源設定をOFFにするが、このとき、OLEDパネル本体155は黒表示状態であるので、消費電流小且つ負荷小であるため、整流コンデンサ171,172に蓄えられた電荷が放電されず、殆どそのまま残ってしまっている。このため、整流コンデンサ171,172の残電荷(電流)aが、ゲート回路160に流れ込むことになる。このとき(ゲートドライバ163の電圧設定がオフにされたとき)、ゲートドライバ出力がフローティング状態となり、そのときに選択されているゲート回路160に、整流コンデンサ171,172からの流入電流が流れ込み、一部の画素が発光してしまい、ノイズ(表示ノイズ)となって現れてしまう。
そこで、本発明では、DC/DCコンバータ166の電源がオフになった後、整流コンデンサ171,172に蓄えられた電荷を速やかに“0”にするために、プラス側及びマイナス側(正極及び負極)の給電線間(DC/DCコンバータ166の出力側)に放電素子(例えば、OLEDパネル30自体の抵抗値よりも小さい所定の抵抗値を有する抵抗)を接続した。
図7は、図6の回路167を抜き出した回路図である。図7に示すように、昇圧回路(DC/DCコンバータ)166から、OLEDパネル30のゲートドライバ163に電圧を供給するプラス側及びマイナス側(正極及び負極)の給電線の間に放電素子173を挿入した。これにより、DC/DCコンバータ166の電源がオフになった後、整流コンデンサ171,172に蓄えられた電荷は速やかに放電素子173により放電され、ゲート回路160に残電荷aによる電流流れ込みを回避することができる。
図8に、抵抗(放電素子)の有無による整流コンデンサの残電荷の放電状況の実験結果の一例を示す。図8(A)は、抵抗無時の電源波形を示したグラフで、OLEDの負荷が小さい為、放電が遅く、ノイズとなって表示に表れる確率の高い状態が長く継続することが分かる。図8(B)は、抵抗有時の電源波形を示したグラフで、抵抗追加により放電経路を確保した為、放電が早く、ノイズとなって表示に表れる確率の高い状態が非常に短時間で収束することが分かる。尚、各グラフにおける縦軸は放電電圧値を、横軸は放電時間をそれぞれ示している。
以上、本発明によれば、以下の効果を有する。
本発明では放電用の放電素子(例えば抵抗)を、昇圧回路(DC/DCコンバータ)からOLEDパネルのゲートドライバに電圧を供給するプラス側及びマイナス側の給電線の間に放電素子を挿入したので、表示ノイズの発生を防ぐことが可能となる。又、抵抗を追加することで、微小な電流は増加するが、表示中の消費電流に比較して極めて微小である為、問題とならない。
また、本発明の構成により、携帯電話機1の筐体の状態が変化したとき(特に閉状態でも表示部が常に露出するフリップタイプ)や、操作部11の無操作状態の継続が生じて表示をオフする際にも、ユーザにとって不快なノイズが表示されてしまうことを防止することができる。
尚、本発明の携帯端末装置が持つ各構成ブロックの機能は、全てをソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現しても良い。例えば、主制御部120における処理や、描画・表示制御部121におけるデータ処理は、1又は複数のプログラムによりコンピュータ上で実現しても良く、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現しても良い。
携帯電話機を開いた状態(第1開状態)における正面図である。 (A)携帯電話機を開いた状態における左側面図を示し、(B)携帯電話機を開いた状態における右側面図である。 携帯電話機を開いた状態における背面図である。 本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の内部構成を示すブロック図である。 OLEDパネルの内部構成を示す図である。 OLEDパネルへの残電荷による電流流れ込みを説明するための図である。 図6の回路167を抜き出した回路図である。 抵抗(放電素子)の有無による整流コンデンサの残電荷の放電状況の実験結果の一例を示す図である。 OLEDパネルの表示OFFの手順を示したフローチャートである。 OLEDパネルに表示ノイズが発生する原因を説明するための図である。
符号の説明
1 携帯電話機
2 操作部側筐体
2a、3a フロントケース
2b、3b リアケース
3 表示部側筐体
4 連結部
11 操作キー群(操作部)
30 OLEDパネル(表示部、ディスプレイ)
111 通信部
112 制御部
113 記憶部
120 主制御部
121 描画・表示制御部
155 OLEDパネル本体
163 ゲートドライバ
166 DC/DCコンバータ(昇圧回路)
171,172 整流コンデンサ
173 放電素子(抵抗)

Claims (2)

  1. 複数の発光素子を有する多数の画素が縦横に配されて構成される表示器と、
    前記複数の発光素子ごとの発光状態を制御することにより表示を行うゲートドライバと、
    正極負極の給電線を介して前記ゲートドライバに電源供給を行うDC/DCコンバータと、
    前記ゲートドライバと前記DC/DCコンバータとを制御して前記表示器の制御を行う主制御部と、
    前記DC/DCコンバータから前記表示器への正極負極の給電線それぞれに接続された整流用コンデンサと、
    前記正極負極の給電線間を接続する放電素子と、を具備し、
    前記ゲートドライバに電源供給を行うための正極負極の給電線間に前記放電素子を接続し、
    前記主制御部は、前記表示器をオフする要求があると、
    出力する描画データのすべてを黒色にするよう指示した後に、前記DC/DCコンバータをオフし、前記表示器に前記整流用コンデンサからの流入電流が流れ込み前記画素が発光しないように前記整流用コンデンサの残電荷を前記放電素子により放電し、当該DC/DCコンバータのオフから所定の時間経過後に前記ゲートドライバの電源部へ供給される電圧をオフする
    ことを特徴とする自発光型表示器。
  2. 前記表示器は有機ELディスプレイであることを特徴とする請求項1に記載の自発光型表示器。
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