JP2009058672A - 携帯電子機器及び表示部の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い処理能力を必要とせず、少ない消費電力で焼き付きを極力防止できる携帯電子機器及び表示部の制御方法を提供する。
【解決手段】本実施形態の携帯電話100によれば、強制劣化制御部93が、表示部6が外部から見えない状態であるときに、劣化度算出部91に劣化度Dを算出させ、記憶部8に記憶させた劣化度テーブルを更新させる。次に、強制劣化制御部93は、劣化度テーブルを基に劣化画像生成部に劣化画像を生成させ、全画素の劣化度が最も劣化度が大きい画素の劣化度Dmaxと同程度の劣化になるまで各画素を劣化させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、焼き付きを起こす恐れのある有機ELディスプレイ(OLED)等、ディスプレイデバイスを有する携帯電子機器及び表示部の制御方法に関する。
現在、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯電子機器には、表示デバイスとして主に液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)が搭載されている。
しかし、LCDはバックライトを必要とするために消費電力が大きく、内蔵電源(充電池)等で駆動するため使用できる電力量に限りがある携帯電子機器では、より消費電力の小さい表示デバイスを採用したい、という要請がある。
LCDに代わる表示デバイスとして、近年では有機EL(有機Electro luminescence、以下、OLED(Organic Light-Emitted Diode)と称する)ディスプレイが注目され、LCDが持つ高解像度、薄型軽量の特徴と、CRT(Cathode Ray tube)ディスプレイが持つ高コントラスト、広視野角の特徴とを合わせ持つため、携帯電子機器の表示デバイスとして採用が検討されるようになっている。
OLEDは、CRTディスプレイやプラズマディスプレイ同様、自発光型の表示デバイスであり、ガラス基板上にITO(Indium Tin Oxide)からなるアノード電極が形成され、その上に、ホール輸送層、発光層、電子輸送層からなる有機層と、金属電極とからなるカソード電極が形成されている。
LCDは、輝度がバックライトにより液晶パネルに入射される光量で制御されるのに対し、OLEDは、有機層に流れる電流により制御されるため、発光していない部分は完全に黒表示となりコントラストが非常に高いという特徴を持つ。
OLEDの各素子は、緑色、青色、赤色等のいずれかの単色に発光し、これらの素子(画素)が多数並ぶことによりフルカラーの表示が可能なディスプレイが作成される。ところが、OLEDの各素子は、有機物に通電して色を変化させるようになっているため、表示が行われる時間、すなわち有機物に通電した時間に比例して、有機物が劣化し、素子の発光輝度が低下してしまう。
このため、素子の劣化が発生し、発光の輝度が徐々に落ちていく現象が生じる。具体的には、同一の画素に高い輝度で同じ色の発光を長時間行わせた場合に、当該画素における発光表示素子の有機物が劣化して当該素子の発光輝度が低下してしまう現象である。発光輝度の劣化が生じてしまうと、劣化を起こした画素と隣接する画素とで同一色を表示させているにもかかわらず色合いが異なる、という焼き付きと呼ばれる事態が発生する。
一方、OLEDや液晶ディスプレイにおいて焼き付き現象の対策のための技術が種々提案されている(例えば特許文献1〜4参照)。
特許文献1には、データ表示の表示速度を設定し、設定された速度で画像を表示させる無線通信端末が開示されている。
特許文献2には、外部電源の接続を検知したときに表示の反転表示と非反転表示の切換えを行う表示装置が開示されている。
特許文献3には、表示エリアを複数に分割して時間に応じて表示エリアを変更する端末装置が開示されている。
特許文献4には、RGB各発光素子のうち、発光輝度の経時的劣化速度が大きい素子に対応する色ほど、画像の白表示部を構成するRGB比率が小さくなるように、計算により画像の白表示の色度座標を決定する携帯型電話機が開示されている。
特開2002−268601号公報 特開2003−186434号公報 特開2003−223160号公報 特開2003−280588号公報
携帯電話等の携帯電子機器は、携帯性を高めるために、処理能力や電池容量の点で制限がある場合が多く、それほど高い処理能力や大きな電池容量を有していない場合が多い。
上述した特許文献1〜4に開示された技術では、焼き付き防止のために消費電力が多くかかってしまう、或いは、高い処理能力が必要とされる。このため、安価に表示の焼き付きを防止した携帯電子機器を提供することが難しい、という不利益があった。
本発明は上記した不利益を解消するためになされたものであり、高い処理能力を必要とせず、少ない消費電力で焼き付きを極力防止できる携帯電子機器及び表示部の制御方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、第1の発明の携帯電子機器は、複数の発光素子を有し多数の表示画素を縦横に配して構成される表示部と、前記表示部の画素ごとの発光素子の発光状況を監視して劣化度を算出する劣化度算出部と、前記劣化度算出部が算出した前記劣化度に基づいて、各画素を強制的に劣化させるための劣化用画像を生成する劣化画像生成部と、前記劣化画像生成部が生成した前記劣化用画像を所定の条件に応じて前記表示部に表示させる強制劣化制御部と、を有する。
好適には、前記表示部を一面に有する第1の筐体と、前記第1の筐体に連結される第2の筐体と、を有し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、前記表示部が外部から見えない状態に折り畳まれることが可能であり、前記強制劣化制御部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが折り畳まれたことを前記所定の条件とする。
好適には、操作入力を受け付ける操作部を有し、前記強制劣化制御部は、予め設定された所定の時刻に達したとき、前記操作部に対する操作入力が予め設定された時間無かったことを前記所定の条件とする。
好適には、前記劣化画像生成部は、前記劣化度算出部が算出した各発光素子の劣化度を基に、全ての発光素子の劣化度が最も劣化度が大きい発光素子の劣化度と等しくなるまで劣化させるために、発光素子ごとに発光させるべき階調、輝度、発光させる時間を算出することにより劣化用画像を生成する。
好適には、前記劣化画像生成部は、各発光素子の前記劣化度を基に、各発光素子を最大階調及び最大輝度で発光させたときに、各発光素子の劣化度が最も劣化度が大きい発光素子の劣化度と等しくなる時間である劣化時間を算出することにより、劣化用画像を生成する。
好適には、前記発光素子は、赤色に発光するR素子と、緑色に発光するG素子と、青色に発光するB素子と、を有し、前記劣化度算出部は、各R素子、G素子、B素子それぞれの劣化のしやすさに応じた重み付けを行った劣化度を算出する。
好適には、前記強制劣化制御部は、前記劣化用画像を前記表示部に表示させている際に、前記劣化時間が経過した発光素子の発光を停止させる。
前記強制劣化制御部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体との折り畳まれた状態が解除されたときに、前記劣化用画像を前記表示部に表示させていた場合には、前記表示部に前記劣化用画像を表示させることを停止する。
前記強制劣化制御部は、前記劣化用画像を前記表示部に表示させていた場合に、前記操作部に対する操作入力があれば、前記劣化用画像の表示を停止させる。
第2の発明の表示部の制御方法は、複数の発光素子を有する多数の表示画素を縦横に配して構成される表示部の制御方法であって、前記画素ごとの複数の発光素子の発光状況を監視して劣化度を算出するステップと、算出した前記劣化度に基づいて、各画素を強制的に劣化させるための劣化用画像を生成するステップと、前記劣化用画像を所定の条件に応じて前記表示部に表示させるステップと、を有する。
本発明によれば、高い処理能力を必要とせず、少ない消費電力で焼き付きを極力防止できる携帯電子機器及び表示部の制御方法を提供することができる。
以下、本発明の携帯電子機器の一例として携帯電話100について説明する。
図1は、携帯電話100の各構成について説明するためのブロック図である。
図1に示すように、携帯電話100は、通信部1と、操作部2と、音声処理部3と、スピーカ4と、マイク5と、表示部6と、カメラ7と、記憶部8と、制御部9とを有する。
図2は、携帯電話100の外観の一例を示す図である。
図2に示すように、携帯電話100は、上部筐体101(本発明の第1の筐体に相当)と下部筐体102(本発明の第2の筐体に相当)とがヒンジ部103によって開閉可能に接続されている。
図2(a)は携帯電話100の筐体が開かれた状態を、図2(b)は携帯電話100の筐体が閉じられた状態を示している。
上部筐体101は、スピーカ4及び表示部6を有する。
下部筐体102は、操作部2及びマイク5を有する。
通信部1は、複数の通信システムを捕捉し、通信ネットワークに接続される図示しない基地局との間で無線通信を行い、各種データの送受信を行う。各種データとは、音声通話時の音声データ、メール送受信時のメールデータ、ウェブ閲覧時のウェブページデータ等である。
操作部2は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部9に出力する。
音声処理部3は、スピーカ4から出力される音声信号やマイク5において入力される音声信号の処理を行う。すなわち、マイク5から入力される音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部9に出力する。また、制御部9から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカ4に出力する。
表示部6は、多数の画素(複数色の発光素子の組み合わせ)を縦横に配して構成される、例えば有機EL(OLED)パネルを用いて構成されており、制御部9から供給される映像信号に応じた画像を表示する。例えば、発信時における発信先の電話番号、着信時における発信元の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面等を表示する。
以下、OLEDパネルについて簡単に説明する。
OLEDパネルの構成の一例を図3に示す。
OLEDパネルは、図3に示すように、タイミング制御部61と、カラム駆動部62と、ロウ駆動部63と、OLED電源部64と、OLEDパネル65とにより構成される。
後述する制御部9から出力された映像信号(VIDEO)は、タイミング制御部61により、RGB信号、垂直同期(VD)および水平同期信号(HD)に分離される。このうち、RGB信号は、一旦、カラム駆動部62によりアナログラッチで保持された後、指定されたタイミングでOLEDパネル65のカラム本数分並列に一度に出力される。OLED電源部64から出力された信号は、それぞれ電圧から電流値に変換され、カラムを定電流駆動する。これにより、所定周期ごとの表示更新を行う。
また、VDおよびHDは、ロウ駆動部63で所定の電圧に変換され、カラムで出力された定電流信号で選択された画素のONまたはOFF状態を決定する。例えば、横がm画素、縦がn画素のOLEDパネル65を想定すれば、OLEDパネル65は、m本のカラム電極と、n本のロウ電極とを有していることになる。n本のロウ電極は、ロウ電極の1行目からn行目を順次走査しており、ある動作時間のみカラム電極を介して駆動される定電流信号によって動作状態となる。このように、1行目のロウ電極から最下段のn行目のロウ電極まで逐次走査が切替えられて1画面分のアドレスが更新される。このときの1行目からn行目までの走査パルス列によって生成される1画面分の画像をフレームといい、連続的に画像を表示させるためにこの画面走査が繰り返し行われる。
以上のようにして表示部6のOLEDパネルに画像が表示される。
カメラ7は、例えばCCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)のイメージセンサにより構成された撮像デバイスである。カメラ7は、後述する制御部9の制御に従って起動し、画像を撮影して制御部9に送る。
記憶部8は、携帯電話100の各種処理に利用される各種データを記憶する。例えば、制御部9が実行するコンピュータのプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、カメラ7が撮像した画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータなどを保持する。なお、上記した記憶部8は、例えば不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
また、記憶部8は、後述する劣化度テーブルを記憶する。
制御部9は、携帯電話100の全体的な動作を統括的に制御する。すなわち、携帯電話の各種の処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWebサイトの閲覧など)が操作部2の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部1における信号の送受信、音声処理部3における音声の入出力、表示部6における画像の表示、カメラ7による撮像など)を制御する。
制御部9は、記憶部8に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。すなわち、記憶部8に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
また、制御部9は、表示部6のOLEDパネルの焼き付きを抑えるために、劣化度算出部91、劣化画像生成部92、強制劣化制御部93を有する。
劣化度算出部91が算出した各画素(発光素子)の劣化度を基に、全画素を均一の劣化度にするための劣化用画像を劣化画像生成部92が生成し、これを強制劣化制御部93が所定の条件で表示させることにより、画素の劣化の均一化を図り、結果として焼き付きを目立たなくする。
劣化度算出部91は、表示部6のOLEDパネルに表示が行われる度に、OLEDパネルの各画素を監視し、各画素について点灯した輝度、階調、時間等のデータを取得し、後述する劣化度を各画素について算出する。
以下、劣化度算出部91の動作例について説明する。
図4は、劣化度算出部91の動作例を説明するためのフローチャートである。
図4におけるフローチャートにおいて、劣化度算出部91は所定時間ごと、或いは表示部6が更新されるごとに劣化度の算出を行う。
ステップST1:
劣化度算出部91は、タイマT1を初期化する。
タイマT1は、前回の劣化度算出からの経過時間をカウントするためのタイマである。
ステップST2:
劣化度算出部91は、タイマT1により所定時間の経過を検知した、或いは表示部6の表示が更新されたかを判断する。所定時間の経過を検知した、或いは、表示部6の表示が更新された場合は、ステップST3に進み、タイマT1が所定の時刻に達していない、或いは表示部6の表示が更新されていない場合は、ステップST1に戻る。
ステップST3:
劣化度算出部91は、表示部6のOLEDパネルの全画素(発光素子)に対して、劣化度Dを算出する。
OLEDの各画素は3色の発光素子、すなわち赤(R)素子と、緑(G)素子と、青(B)素子とにより構成される。このため、劣化度算出部91は、R素子、G素子、B素子の全発光素子に対して劣化度Dを算出する。
劣化度Dは、各発光素子が発光によって消費された度合いを示すために本実施形態において定義する値であり、
D=(前回の劣化度算出からの経過時間)×(階調)×(輝度)×(調整値)
で算出する。
前回の劣化度算出からの経過時間は、タイマT1がカウントした値を用いる。前回の劣化度算出からの経過時間は、上述した所定時間か、或いは表示部6の表示が更新されるまでの時間である。
階調は、表示部6のOLEDパネルの各画素の現在の表示の階調による係数である。
輝度は、表示部6のOLEDパネルの各画素の現在の表示の輝度による係数である。
調整値は、表示部6のOLEDパネルの特性に応じた重み付けのための値であり、携帯電話100の製造時に、OLEDパネルの特性に応じて予め取得しておいた値である。例えば、各発光素子に使用されている有機物の性質等に起因して、色が違う発光素子ごとに劣化の速度が異なる場合がある。調整値はこれを劣化度Dに反映させるための値であり、例えば、同じ時間同じ輝度・階調で表示を行った場合、G素子とB素子は同程度劣化し、R素子はG素子及びB素子の倍劣化が激しい、という特性を有することが予め分かっていれば、R素子の調整値を2、G素子及びB素子の調整値を1と設定することにより、劣化度算出時に、各色の発光素子ごとの劣化の特性に応じた重み付けを行うことができる。
調整値は、OLEDパネルの製造方法、各素子の物質(材質)等により異なってくる。すなわち、OLEDパネルのメーカや、製法が異なることにより調整値も変化する可能性が高くなる。従って、調整値は、表示部6のOLEDパネルの特性を携帯電話100の製造前に十分調査して決定しておく。
ステップST4:
劣化度算出部91は、ステップST3において算出した全画素(発光素子)の劣化度を、記憶部8の劣化度テーブルに加えて上書きさせる。
劣化度テーブルは、表示部6のOLEDパネルの全画素の劣化度を記憶するためのテーブルである。劣化度算出部91は、各画素に対して、ステップST3において算出した劣化度Dを、既に劣化度テーブルに記憶されていた劣化度に加算し、上書きする。ステップST3において算出した劣化度は、前回の劣化度算出から所定時間、或いは表示部6の表示が更新されるまでの時間における劣化度であり、これを既に記憶されていた劣化度に加えることにより、劣化度テーブルには現在までの劣化度が記憶されていることになる。
劣化度算出部91は、上述したように表示部6のOLEDパネルの全画素に対して劣化度を算出し劣化度テーブルに記憶させる。
次に、劣化画像生成部92について説明する。
劣化画像生成部92は、劣化度算出部91が算出した表示部6のOLEDパネルの全画素の劣化度を基に、全画素の劣化度を均一にするための画像を生成する。
全画素の劣化度を均一にするための画像は、すなわち、各画素を劣化度に応じた時間点灯させ、全ての画素(発光素子)を均一に劣化させるための画像である。なお、劣化させるための画像における、劣化させる対象となる画素の階調及び輝度は、劣化させることが目的であるため、それぞれ最大値に設定すればよい。
以下、劣化画像生成部92が生成する劣化画像の生成方法の一例について説明する。
劣化画像生成部92は、表示部6のOLEDパネルの1つの画素(発光素子)に対して、以下の処理を行う。
まず、記憶部8に記憶された劣化度テーブルを参照し、現在の画素の劣化度Dと、全画素中最も劣化が激しい画素の劣化度Dmaxとを取得する。劣化度テーブルに記憶された各画素の劣化度Dは、それぞれの画素のこれまでの劣化度の累積である。
ここで、劣化画像生成部92が生成する劣化用画像の目的は、これを表示部6のOLEDパネルに表示させることにより、全画素の劣化度を最大の劣化度Dmaxと等しくさせることである。すなわち、全画素に対して、(Dmax−D)だけ劣化度を促進するような画像である必要がある。
画素を劣化させるためには、最大階調、最大輝度で画素を発光させることが効果的である。すなわち、劣化用画像においては、各画素は最大の階調及び輝度で各画素を発光させられる。ただし、発光する時間は画素ごとに異なり、劣化度が(時間)×(階調)×(輝度)×(調整値)であることから、その時間は、
(Dmax−D)/((最大階調)×(最大輝度)×(調整値))
によって算出することができる。このようにして算出した時間を以下劣化時間と称する。
以上のようにして、劣化画像生成部92は、表示部6のOLEDパネルの全画素の劣化度を均一化させるために表示させる劣化用画像を生成する、すなわち各画素を最大階調・最大輝度で発光させる時間(劣化時間)を算出する。
なお、劣化画像生成部92が劣化用画像を生成するタイミングは、後述する強制劣化制御部93が指定したタイミングである。
次に、強制劣化制御部93について説明する。
強制劣化制御部93は、劣化画像生成部92が生成した劣化用画像を表示部6に表示させ、各画素を劣化させて劣化度を均一化させるための処理を行う。
以下、強制劣化制御部93の動作例を図面を参照して説明する。
図5は、強制劣化制御部93の動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST11:
強制劣化制御部93は、表示部6が外部から見えない状態となっているか否かを判断する。
図2に示すように、本実施形態の携帯電話100は折り畳み型の携帯電話機であり、図2(b)に示した、閉じられた状態においては、表示部6が存在する面が内側になるように折り畳まれるため、外部から表示部6が視認できない状態となる。
すなわち、表示部6が外部から見えない状態となっているか否かは、携帯電話100が閉じられているか否かを検知することにより判断することができる。
携帯電話100が閉じられた状態か否かを検知する方法としては、例えば上部筐体101に突起部を設け、閉じられた状態となったときに当該突起部が下部筐体102に予め設けられた孔部内のスイッチを押すように設計しておき、スイッチが突起部によって押された場合に閉じられたことを検知するような方法がある。ただし、本発明では携帯電話100が閉じられた状態であるか否かを検知する方法についてはこの方法に限定しない。既存の技術を利用することができる。
ステップST12:
強制劣化制御部93は、劣化画像生成部92に劣化用画像を生成させる。生成させた劣化用画像は、記憶部8に記憶させる。
ステップST13:
強制劣化制御部93は、劣化画像生成部92が生成した劣化画像を表示部6に表示させる。すなわち、最大階調・最大輝度で、劣化画像生成部92が算出した時間だけ各画素を発光させる。
ステップST14:
強制劣化制御部93は、タイマT2を初期化する。
タイマT2は、劣化用画像を表示させてからの時間の経過を計測するタイマである。
ステップST15:
強制劣化制御部93は、タイマT2がそれぞれの画素(発光素子)の劣化時間に達したか否かを判定する。すなわち、劣化時間が経過したか否かを判定する。タイマT2が劣化時間に達した場合はステップST16に進み、達していない場合はステップST15を繰り返す。
ステップST16:
強制劣化制御部93は、劣化用画像の表示開始から、それぞれの画素の劣化時間が経過した画素(発光素子)を消灯する。
ステップST17:
強制劣化制御部93は、表示部6の全ての画素において、それぞれの劣化時間だけ劣化用画像が表示され、全ての画素が消灯したか否かを判断する。
表示部6の全ての画素が消灯された場合はステップST18に進み、そうでない場合はステップST15に戻る。
ステップST18:
強制劣化制御部93は、劣化度テーブルを全画素劣化度Dmaxに更新する。
以上説明したように、強制劣化制御部93は、表示部6が外部から見えない状態であるときに、表示部6のOLEDパネルの各画素にそれぞれの画素の劣化度に応じた劣化用画像を表示させるので、ユーザに感知されることなく、全画素の劣化度が均一になるまで各画素を劣化させることができる。
強制劣化制御部93が、表示部6に劣化用画像を表示させる処理は、例えば表示部6が外部から見えなくなった、すなわち、携帯電話100が閉じられた状態となった瞬間から開始しても良いし、例えば、予め劣化用画像を表示させる時刻をユーザが表示確認することがないであろう時刻に設定しておき、その時刻に所定時間無操作であったことを条件に、劣化用画像を表示させる処理を開始してもよい。
また、強制劣化制御部93は、上記図5に関連付けて説明した各画素を劣化させている処理の最中に、例えばユーザによって携帯電話100が開いた状態にされる等、表示部6が外部から見られる状態となった場合には、上記処理を中断し、通常の表示、すなわち、例えば待ち受け画面の表示等を行う。
以上説明したように、本実施形態の携帯電話100によれば、強制劣化制御部93が、表示部6が外部から見えない状態であるときに、劣化度算出部91に劣化度Dを算出させ、記憶部8に記憶させた劣化度テーブルを更新させる。次に、強制劣化制御部93は、劣化度テーブルを基に劣化画像生成部に劣化画像を生成させ、全画素の劣化度が最も劣化度が大きい画素の劣化度Dmaxと同程度の劣化になるまで各画素を劣化させるため、表示部6のOLEDパネルを均一に劣化させることができ、結果として焼き付き、すなわち一部の画素のみが他の画素よりも劣化している状態となることを防止することができる。
また、本実施携帯の携帯電話100によれば、R画素,G画素,B画素のそれぞれで劣化の度合いが異なることを考慮して、劣化度Dの算出時に、予め各画素の性質を基に設定した調整値による重み付けを行うので、特定の色の画素のみが他の色よりも劣化して見えたり、或いは反対に特定の色のみ劣化して見えなかったり、といった事態を回避し、表示部6のOLEDパネルの各画素を均一に劣化させた際に、全体の色のバランスを損なうことがない。
また、本実施形態の携帯電話100によれば、劣化度算出部91が算出する劣化度Dを、
D=(発光時間)×(階調)×(輝度)×(調整値)
と設定するため、劣化画像生成部92が劣化用画像を生成する際に、劣化画像を容易に生成できる。すなわち、劣化画像生成部92が生成する劣化画像は、各画素(発光素子)の劣化度Dと、全画素(発光素子)中最大の劣化度Dmaxとを基に、(Dmax−D)/((最大階調)×(最大輝度)×(調整値))により算出される時間だけ発光させ続けることを意味する画像であり、当該時間だけ発光させることにより、劣化度がDmaxになるまで容易に劣化させることができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、本発明の携帯電子機器の一例として携帯電話100について説明したが、本発明はこれには限定されない。すなわち、例えばPDA(Personal Digital Assistants)等、携帯可能かつOLEDパネルを採用した表示部を有する電子機器全てに適用が可能である。
また、上述した実施形態では、携帯電話100は折り畳み可能な携帯電話機であるとし、携帯電話100が折り畳まれ閉じられた状態となったときに各画素を劣化させるための劣化画像を表示させるようにしたが、本発明はこれには限定されない。すなわち、例えば、ストレート型、スライド型等、OLEDパネルを有する表示部が外部に曝されたままである形態の携帯電子機器に対しても、本発明は適用可能である。このような場合は、例えば、劣化用画像がユーザの眼に触れないと思われる、深夜等の所定の時刻となったとき、本発明の携帯電子機器が所定の時間だけ無操作状態であった場合に、劣化用画像を表示させるようにしてもよい。すなわち、操作部の入力を監視しておき、所定の時刻となり、かつ操作部への操作入力が所定時間無かった場合のみ、劣化用画像を表示させるようにすることにより、ユーザの眼に触れないと思われる状況で各画素の劣化度を均一にすることができる。また、この場合には、劣化用画像を表示させている最中に、操作部に対する操作入力に応じて、劣化用画像の表示を中止し、待ち受け画面等を表示させるようにすればよい。
図1は、本実施形態の携帯電話の各構成について説明するためのブロック図である。 図2は、携帯電話の外観の一例を示す図である。 図3は、OLEDパネルの構成の一例を示す図である。 図4は、劣化度算出部の動作例を説明するためのフローチャートである。 図5は、強制劣化制御部の動作例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100…携帯電話、101…上部筐体、102…下部筐体、103…ヒンジ部、1…通信部、2…操作部、3…音声処理部、4…スピーカ、5…マイク、6…表示部、61…タイミング制御部、62…カラム駆動部、63…ロウ駆動部、64…OLED電源部、65…OLEDパネル、7…カメラ、8…記憶部、9…制御部、91…劣化度算出部、92…劣化画像生成部、93…強制劣化制御部

Claims (10)

  1. 複数の発光素子を有する多数の表示画素を縦横に配して構成される表示部と、
    前記表示部の画素ごとの発光素子の発光状況を監視して劣化度を算出する劣化度算出部と、
    前記劣化度算出部が算出した前記劣化度に基づいて、各画素を強制的に劣化させるための劣化用画像を生成する劣化画像生成部と、
    前記劣化画像生成部が生成した前記劣化用画像を所定の条件に応じて前記表示部に表示させる強制劣化制御部と、
    を有することを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記表示部を一面に有する第1の筐体と、
    前記第1の筐体に連結される第2の筐体と、
    を有し、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、前記表示部が外部から見えない状態に折り畳まれることが可能であり、
    前記強制劣化制御部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが折り畳まれたことを前記所定の条件とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 操作入力を受け付ける操作部
    を有し、
    前記強制劣化制御部は、予め設定された所定の時刻に達したとき、前記操作部に対する操作入力が予め設定された時間無かったことを前記所定の条件とする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記劣化画像生成部は、前記劣化度算出部が算出した各発光素子の劣化度を基に、全ての発光素子の劣化度が最も劣化度が大きい発光素子の劣化度と等しくなるまで劣化させるために、発光素子ごとに発光させるべき階調、輝度、発光させる時間を算出することにより劣化用画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
  5. 前記劣化画像生成部は、各発光素子の前記劣化度を基に、各発光素子を最大階調及び最大輝度で発光させたときに、各発光素子の劣化度が最も劣化度が大きい発光素子の劣化度と等しくなる時間である劣化時間を算出することにより、劣化用画像を生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器。
  6. 前記発光素子は、
    赤色に発光するR素子と、
    緑色に発光するG素子と、
    青色に発光するB素子と、
    を有し、
    前記劣化度算出部は、各R素子、G素子、B素子それぞれの劣化のしやすさに応じた重み付けを行った劣化度を算出する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
  7. 前記強制劣化制御部は、前記劣化用画像を前記表示部に表示させている際に、前記劣化時間が経過した発光素子の発光を停止させる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
  8. 前記強制劣化制御部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体との折り畳まれた状態が解除されたときに、前記劣化用画像を前記表示部に表示させていた場合には、前記表示部に前記劣化用画像を表示させることを停止する
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
  9. 前記強制劣化制御部は、前記劣化用画像を前記表示部に表示させていた場合に、前記操作部に対する操作入力があれば、前記劣化用画像の表示を停止させる
    ことを特徴とする請求項3から8のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
  10. 複数の発光素子を有する多数の表示画素を縦横に配して構成される表示部の制御方法であって、
    前記画素ごとの複数の発光素子の発光状況を監視して劣化度を算出するステップと、
    算出した前記劣化度に基づいて、各画素を強制的に劣化させるための劣化用画像を生成するステップと、
    前記劣化用画像を所定の条件に応じて前記表示部に表示させるステップと、
    を有することを特徴とする表示部の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017107136A (ja) * 2015-12-12 2017-06-15 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 自発光型表示装置の焼き付き防止システム、方法、およびコンピュータ・プログラム

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