JP5241571B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フェーズシフト方式によるソフトスイッチング制御と、通常のハードスイッチング制御とを負荷変動等に応答して切替えることにより、特性を改善したフルブリッジ構成のスイッチング電源装置に関する。
スイッチング電源装置は、一般的には、トランスの一次巻線に供給する電流をFET等のスイッチング素子によりオン、オフ制御し、トランスの二次巻線に誘起した電圧を整流平滑化した直流電圧を、電子回路等の負荷の動作電圧として供給し、その直流電圧を検出して、所定の電圧となるように、スイッチング素子のオン期間を制御する構成が一般的である。このようなスイッチング電源装置に於けるスイッチング素子を2個用いたハーフブリッジ構成や4個用いたフルブリッジ構成等の各種の構成も実用化されている。又フルブリッジ構成のスイッチング電源装置に於いて、1対のスイッチング素子を同時的にオン、オフするハードスイッチング制御が一般的であるが、スイッチング損失を低減する為に、フェーズシフト方式によるソフトスイッチング制御を適用した構成も知られている。
図3は、従来例の要部説明図であり、前述のフェーズシフト方式によるソフトスイッチング制御を行うフルブリッジ構成のスイッチング電源装置を示し、Viは直流電源からの入力直流電圧、Q1〜Q4はFET等の第1〜第4のスイッチング素子、C1〜C4はスイッチング素子の寄生容量、T1はトランス、D1,D2は整流用のダイオード、L0は平滑用のチョークコイル、C0は平滑用のコンデンサ、RLは負荷、L2は共振用のチョークコイル、L1はトランスのリーケージインダクタンスを示し、第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4は、寄生容量C1〜C4と共に図示のような寄生ダイオードを含むものである。又第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4のオン、オフを制御するスイッチング制御回路等は図示を省略している。
スイッチング素子Q1〜Q4は、図示を省略したスイッチング制御部によりオン、オフを制御し、トランスT1の一次巻線n1に、入力直流電圧Viによる電流を正逆方向にオン、オフ制御し、トランスT1の二次巻線n2の誘起電圧をダイオードD1〜D4により整流し、チョークコイルL0とコンデンサC0とにより平滑化して、負荷RLに直流電圧を供給し、その直流電圧を、図示を省略した構成により検出し、所望の直流電圧となるように、図示を省略したスイッチング制御部によりスイッチング素子Q1〜Q4のそれぞれのオンタイミングとオフタイミングとを制御し、零電圧スイッチングを行わせることにより、スイッチング損失の低減を図るものである。この場合のソフトスイッチング制御は、スイッチング素子Q1〜Q4の寄生容量C1〜C4とトランスTのリーケージインダクタンスL1と共振用のチョークコイルL2のインダクタンスとによる共振回路のLC共振を利用して、スイッチング素子Q1〜Q4に印加される電圧が零になったタイミングでターンオンさせるものである。この場合の共振回路は、L=L1+L2、C=C1+C2又はC=C3+C4によるLC共振回路を形成することになる。
図4は、従来例のソフトスイッチング制御の動作説明図であり、Vg1〜Vg4はスイッチング素子Q1〜Q4のゲート電圧、Vds1はスイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧、Ids1はスイッチング素子Q1のドレイン電流の一例を示し、又スイッチング制御の一巡の時間軸方向を、t1〜t5の期間に分けた場合、t1は実効オン期間、t2はスイッチング素子Q1オン且つスイッチング素子Q4オフの期間、t3はスイッチング素子Q1オフ且つスイッチング素子Q3オンの期間、t4はスイッチング素子Q2オン且つスイッチング素子Q3オフの期間、t5はスイッチング素子Q2オフ且つスイッチング素子Q4オンの期間で、この期間t5は、共振回路のリセット期間であり、スイッチング素子Q1,Q4による実質的なオン期間はt1となる。
図5は、従来例のハードスイッチング制御の動作説明図であり、図3に示すフルブリッジ構成の第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4の中の第1、第2のスイッチング素子Q1,Q2の組を同時にオン、オフ制御し、第3、第4のスイッチング素子Q3,Q4の組を、スイッチング素子Q1,Q2と異なるタイミングで同時にオン、オフ制御するもので、スイッチング素子Q1〜Q4のゲート電圧をVg1〜Vg4、スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧をVds1、スイッチング素子Q1のドレイン電流Ids1として示す。ゲート電圧Vg1,Vg4がハイレベルとなると、スイッチング素子Q1,Q4は同時にオンとなり、スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Vds1は0V、ドレイン電流Ids1は上昇する。このスイッチング素子Q1,Q4のターンオン時、及びスイッチング素子Q2,Q3のターンオン時には、図示のように、理想的なタイミングの場合は、スイッチング損失は生じないが、例えば、点線枠a内のタイミングでは、スイッチング損失が発生する。即ち、ハードスイッチング制御に於いては、スイッチング損失が発生する。
図6は、図4と同様のフェーズシフト方式によるソフトスイッチング制御の動作説明図であり、Vg1〜Vg4は、図3に示す第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4のゲート電圧、Vds1は、スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧、Ids1は、スイッチング素子Q1のドレイン電流を示す。スイッチング素子Q4がオンの期間に、スイッチング素子Q1がオンとなる点線枠b内のタイミングでは、ターンオン時にスイッチング損失は発生しないが、ゲート電圧Vg1によるスイッチング素子Q1のオン期間内に、ゲート電圧Vg4によるスイッチング素子Q4がオンからオフとなると、スイッチング素子Q1を介した循環電流が期間t1,t2の斜線で示すように流れる。軽負荷時には、各対のスイッチング素子のオン幅が狭くなり、それに対応して循環電流の流れる期間t1,t2が長くなるから損失が増加する。
又前述の図3に示すフルブリッジ構成の第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4と共振用のチョークコイルL2とを含む構成に、第5、第6のスイッチング素子を設け、トランスT1とチョークコイルL2との接続点と、第5、第6のスイッチング素子の接続点とを接続し、第1、第2のスイッチング素子Q1,Q2の接続点と、第5、第6のスイッチング素子の接続点とを接続し、第1、第2のスイッチング素子Q1,Q2と、第5、第6のスイッチング素子とにより、トランスの一次巻線に供給する電流のオン、オフ制御を可能とし、入力直流電圧と入力直流電流との何れか一方に応じて、第1〜第4のスイッチング素子によるソフトスイッチング制御と、第1、第2、第5、第6のスイッチング素子によるハードスイッチング制御とを選択制御する構成が提案されており、軽負荷状態では、トランスのインダクタンス成分とチョークコイルのインダクタンスとを含む第2の共振回路を利用して、第1〜第4のスイッチング素子のオン、オフ制御によるソフトスイッチング制御を行い、重負荷状態では、チョークコイルのインダクタンスを除いた第1の共振回路を利用して、第1、第2、第5、第6のスイッチング素子のオン、オフ制御によるスイッチング制御を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−124869号公報
前述のように、フルブリッジ構成の第1〜第4のスイッチング素子(例えば、図3に於けるQ1〜Q4)を、フェーズシフト方式によるソフトスイッチング制御により、トランスの一次巻線に供給する電流の反転制御を行うことによって、スイッチング損失を低減し、スイッチング電源装置の効率を改善することができる。しかし、トランスのリーケージインダクタンスと共振用のチョークコイルのインダクタンスとスイッチング素子の寄生容量等によるLC共振回路を利用したソフトスイッチング制御を行うスイッチング電源装置に於いては、重負荷時にも対応可能とする為に、共振用のチョークコイルのインダクタンスを大きくする必要がある。この共振用のチョークコイルのインダクタンスを大きくし過ぎると、入力直流電圧が低下した場合、所定の出力直流電圧を維持する為のスイッチング素子のオン幅を広くすることが困難となる。又軽負荷時には、循環電流(例えば、図6に於けるt1、t2参照)が大きくなって、電力効率が低下する問題がある。
本発明は、前述の課題を解決することを目的とするものであり、入出力条件に対応してソフトスイッチング制御とハードスイッチング制御とを選択して、スイッチング制御を行うことにより、広範囲の入出力条件の変化に対しても電力効率を向上したスイッチング電源装置を提供するものである。
前述の課題を解決する為に、本発明は、フルブリッジ構成のスイッチング素子によりトランスの一次巻線に供給する電流をオン、オフ制御し、トランスの二次巻線の誘起電圧を整流平滑化して負荷に出力直流電圧を供給するスイッチング電源装置であって、トランスの一次巻線に直列に接続した共振用チョークコイルと、この共振用チョークコイルの両端又は一部を短絡するスイッチ回路と、負荷に供給する出力直流電圧を検出する出力電圧検出部と、負荷に供給する出力直流電流を検出した電流検出値が予め設定した値以下に低下した時に、スイッチ回路をオンとする出力電流検出部と、この出力電流検出部によりスイッチ回路をオンとした時の検出信号に従って、フルブリッジ構成のスイッチング素子をハードスイッチング制御によりオン、オフ制御し、スイッチ回路をオフとした時の検出信号に従って、フルブリッジ構成のスイッチング素子をソフトスイッチング制御によりオン、オフ制御し、且つ出力電圧検出部により検出した出力直流電圧を設定値となるように、スイッチング素子を制御するスイッチング制御部とを備えた構成とする。
又フルブリッジ構成のスイッチング素子に印加する入力直流電圧を検出し、この入力直流電圧が予め設定した値以下に低下したことを検出した時に、スイッチ回路をオフに制御し、且つスイッチング制御部に通知する入力電圧検出部を備えている。
又スイッチング制御部は、出力電流検出部による電流検出値と、入力電圧検出部による電圧検出値とを基に、スイッチ回路のオン、オフを制御し、且つこのスイッチ回路をオンとした時に、フルブリッジ構成のスイッチング素子をハードスイッチング制御によりオン、オフ制御し、スイッチ回路をオフとした時に、フルブリッジ構成のスイッチング素子をソフトスイッチング制御によりオン、オフする制御構成を備えている。
又フルブリッジ構成の第1〜第4のスイッチング素子によりトランスの一次巻線に供給する電流をオン、オフ制御し、そのトランスの二次巻線の誘起電圧を整流平滑化して負荷に出力直流電圧を供給するスイッチング電源装置であって、負荷に供給する出力直流電圧を検出する出力電圧検出部と、負荷に供給する出力直流電流を検出する出力電流検出部と、第1、第2のスイッチング素子の直列接続点と第3、第4のスイッチング素子の直列接続点との間にトランスの一次巻線を接続し、第1、第2のスイッチング素子の直列接続点と第5、第6のスイッチング素子の直列接続点との間に接続した共振用チョークコイルと、出力電流検出部により出力直流電流が予め設定した値以下に低下した時に、第1〜第4のスイッチング素子をハードスイッチング制御によりオン、オフ制御し、出力直流電流が予め設定した値を超えた時に、第3、第4のスイッチング素子と第5、第6のスイッチング素子とをソフトスイッチング制御によりオン、オフ制御するスイッチング制御部とを備えている。
又スイッチング制御部は、フルブリッジ構成の第1〜第4のスイッチング素子と直列接続の第5、第6のスイッチング素子とに印加する入力直流電圧を検出し、この入力直流電圧が予め設定した値以下に低下した時に、第3、第4、第5、第6のスイッチング素子によるソフトスイッチング制御によりオン、オフ制御し、入力直流電圧が予め設定した値を超えた時に、第1〜第4のスイッチング素子によるハードスイッチング制御によりオン、オフ制御する制御構成を備えている。
フェーズシフト方式によるソフトスイッチング制御と、通常の制御方式のハードスイッチング制御とを、負荷の状態に応じて切替えるもので、出力直流電流が小さい値の軽負荷状態では、共振用チョークコイルを含まない電流径路によるハードスイッチング制御に従った電流をトランスの一次巻線に供給することにより、循環電流による損失を無くし、又出力直流電流が大きい重負荷状態では、共振用チョークコイルを含む電流径路により共振を利用した零クロススイッチング制御を行って、スイッチング損失を無くすことが可能となり、入力直流電圧の低下時を含めて、広範囲の負荷状態に於ける損失を低減して、スイッチング電源装置の効率を改善することができる。
本発明の実施例1の説明図である。 本発明の実施例2の説明図である。 従来例のソフトスイッチング制御を適用した要部構成の説明図である。 従来例のソフトスイッチング制御の説明図である。 従来例のハードスイッチング制御の説明図である。 従来例のソフトスイッチング制御の説明図である。
本発明のスイッチング電源装置は、図1を参照して説明すると、フルブリッジ構成のスイッチング素子Q1〜Q4によりトランスTの一次巻線に供給する電流をオン、オフ制御し、トランスTの二次巻線の誘起電圧をダイオードD1,D2とチョークコイルL0とコンデンサC0とにより整流平滑化して負荷RLに出力直流電圧を供給するスイッチング電源装置であって、トランスTの一次巻線に直列に接続した共振用チョークコイルL2と、この共振用チョークコイルL2の両端又は一部を短絡するスイッチ回路SWと、負荷RLに供給する出力直流電圧を検出する出力電圧検出部3と、負荷RLに供給する出力直流電流を検出した電流検出値が予め設定した値以下に低下した時に、スイッチ回路SWをオンとする出力電流検出部2と、この出力電流検出部2によりスイッチ回路SWをオンとした時の検出信号に従って、フルブリッジ構成のスイッチング素子Q1〜Q4をハードスイッチング制御によりオン、オフ制御し、スイッチ回路SWをオフとした時の検出信号に従って、フルブリッジ構成のスイッチング素子Q1〜Q4をフェーズシフト方式によるソフトスイッチング制御によってオン、オフ制御し、且つ出力電圧検出部3により検出した出力直流電圧を設定値となるように、スイッチング素子Q1〜Q4を制御するスイッチング制御部4とを備えた構成とする。
図1は、本発明の実施例1の説明図であり、Viは入力直流電圧、Q1〜Q4はFET等の第1〜第4のスイッチング素子、Q5,Q6はスイッチ回路SWを構成するFET等のスイッチング素子、T1はトランス、L1はトランスのリーケージインダクタンス、L2は共振用チョークコイル、D1,D2は整流用のダイオード、L0,C0は平滑化回路を構成するチョークコイル及びコンデンサ、C1〜C4は寄生容量、RLは負荷、1は入力電圧検出部、2は出力電流検出部、3は出力電圧検出部、4はスイッチング制御部、IDは電流検出器を示す。第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4は、寄生容量C1〜C4と共に寄生ダイオードを含む構成として図示しており、又入力直流電圧Viは、商用交流電圧を整流した直流電圧とする場合が一般的であるが、その他の各種の直流電源を利用することも可能である。
又負荷RLは、電子回路や電気機器等の直流電圧を印加して動作するもので、その負荷RLに印加する出力直流電圧を出力電圧検出部3により検出し、検出値をスイッチング制御部4に入力する。又負荷RLに供給する直流電流を電流検出器IDにより検出して、出力電流検出部2に入力し、電流検出値をスイッチング制御部4に入力する。この電流検出値が過電流設定値を超えると、スイッチング制御部4は、スイッチング素子Q1〜Q4のオン、オフ制御を停止するか、又はオン幅を最小値に制御する。又出力電流検出部2は、電流検出値と閾値とを比較して、負荷RLが軽負荷状態か否かを判定し、閾値以下の軽負荷状態と判定すると、スイッチ回路SWをオンとし、且つスイッチング制御部4に通知して、スイッチング素子Q1〜Q4をハードスイッチング制御によるオン、オフ制御に切替える。又電流検出値が閾値を超えた正常負荷又は重負荷状態と判定すると、スイッチ回路SWをオフとし、且つスイッチング制御部4に通知し、スイッチング素子Q1〜Q4をソフトスイッチング制御によるオン、オフ制御に切替える。
又入力直流電圧Viを入力電圧検出部1により検出し、予め設定した閾値以下に低下した場合、スイッチ回路SWをオンとし、且つスイッチング制御部4に通知して、スイッチング素子Q1〜Q4をハードスイッチング制御によるオン、オフ制御に切替え、又入力電圧検出部1により検出する入力直流電圧Viが閾値を超える正常の範囲内の場合、スイッチ回路SWをオフとし、且つスイッチング制御部4に通知して、スイッチング素子Q1〜Q4をソフトスイッチング制御によるオン、オフ制御に切替える。即ち、重負荷時には、ソフトスイッチング制御を行い、軽負荷時には、ハードスイッチング制御を行うように切替える。又出力電圧検出部3は、負荷RLに供給する出力電圧を検出して、その検出値をスイッチング制御部4に入力し、スイッチング制御部4は、スイッチング素子Q1〜Q4のオン幅を制御して、設定した直流出力電圧を維持するように制御する。なお、出力電流検出部2と入力電圧検出部1とのそれぞれの検出値をスイッチング制御部4に入力し、スイッチング制御部4は、スイッチング素子Q1〜Q4のソフトスイッチング制御とハードスイッチング制御との制御切替えを行うと共に、スイッチ回路SWのオン又はオフとする制御を行う構成とすることもできる。
又スイッチ回路SWは、2個のFET等のスイッチング素子Q5,Q6を直列接続した構成の場合を示し、それぞれの寄生ダイオードが逆極性となるように接続して、完全なオフ状態に制御可能の構成を示すが、オン状態から完全なオフ状態に移行できるスイッチング素子であれば、1個のスイッチング素子により、共振用チョークコイルL2を短絡状態とするか否かのスイッチ回路SWを構成することも可能である。又共振用チョークコイルL2の両端を短絡するか否かをスイッチ回路SWのオン、オフ制御により行う場合を示すが、共振用チョークコイルL2の一部を短絡するか否かを制御する構成とすることも可能である。
少なくとも出力電流検出部2により、負荷RLが軽負荷状態か重負荷状態かを判定できるから、軽負荷状態に於いては、スイッチ回路SWをオンとして、循環電流による電力損失の影響を受けないハードスイッチング制御とし、通常負荷状態及び重負荷状態に於いては、スイッチ回路SWをオフとして、ソフトスイッチング制御とし、スイッチング損失を低減することができる。又入力直流電圧Viが所定の値より低い場合は、設定直流出力電圧を得る為のスイッチング素子Q1〜Q4のオン時間を長くする必要があり、重負荷状態と同様に、スイッチ回路SWをオフとして、ソフトスイッチング制御により、スイッチング素子Q1〜Q4をオン、オフ制御する。
図2は、本発明の実施例2の説明図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、Q7,Q8は第5、第6のスイッチング素子を示す。フルブリッジ接続の第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4と、第5、第6のスイッチング素子Q7,Q8とを含み、第1、第2スイッチング素子Q1,Q2を直列に接続した第1の回路と、第3、第4のスイッチング素子Q3,Q4を直列に接続した第2の回路と、第5、第6のスイッチング素子Q7,Q8を直列に接続した第3の回路とに、それぞれ入力電圧Viを印加し、第2の回路のスイッチング素子Q3,Q4の直列接続の接続点と、第1の回路のスイッチング素子Q1,Q2の直列接続の接続点との間に、トランスT1の一次巻線を接続し、第1の回路のスイッチング素子Q1,Q2の直列接続の接続点と、第3の回路のスイッチング素子Q7,Q8の直列接続の接続点との間に、共振用チョークコイルL2を接続する。又電流検出器IDにより負荷RLに供給する負荷電流を検出して出力電流検出部2に入力し、負荷RLに印加する出力直流電圧を出力電圧検出部3に入力する。
この実施例2に於けるスイッチング制御部4は、入力直流電圧Viの検出信号と、出力電流検出部2による電流検出信号と、出力電圧検出部3による電圧検出信号とを基に、第1〜第6のスイッチング素子Q1〜Q4,Q7,Q8を選択制御し、第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4を選択制御する場合は、ハードスイッチング制御によるオン、オフ制御を行い、第3〜第6のスイッチング素子Q3,Q4,Q7,Q8を選択制御する場合は、ソフトスイッチング制御によるオン、オフ制御を行う制御構成を備えている。即ち、第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4を選択制御する場合は、第5、第6のスイッチング素子Q7,Q8をオフ状態として、共振用チョークコイルL2を含まない第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4によるフルブリッジ構成により、第1、第4のスイッチング素子Q1,Q4を同時にオン、オフ制御し、第2、第3のスイッチング素子Q2,Q3を、第1、第4のスイッチング素子Q1,Q4と異なるタイミングで同時にオン、オフ制御する。又第3〜第6のスイッチング素子Q3,Q4,Q7,Q8をソフトスイッチング制御する場合は、第1、第2のスイッチング素子Q1,Q2をオフ状態とし、共振用チョークコイルL2をトランスTの一次巻線に直列接続した状態として、その共振用チョークコイルL2のインダクタンスとトランスTのインダクタンスL1とスイッチング素子Q3Q4,Q7,Q8の寄生容量C3,C4,C7,C8とによる共振を利用して、零電圧スイッチングを行わせる。
スイッチング制御部4は、負荷RLに供給する直流出力電流が所定値以下の場合又は入力直流電圧Viが所定値を超えている場合、軽負荷状態に相当するから、第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4をハードスイッチング制御に従って、直流出力電圧が所定値となるようにオン、オフ制御し、負荷RLに供給する直流出力電流が所定値を超えた場合又は入力直流電圧Viが所定値以下の場合、重負荷状態に相当するから、第3〜第6のスイッチング素子Q3,Q4、Q7,Q8をソフトスイッチング制御に従って、且つ直流出力電圧が所定値となるようにオン、オフ制御する制御構成を備えている。
従って、重負荷状態の場合、フェーズシフト方式によるソフトスイッチング制御により第3〜第6のスイッチング素子Q3,Q4、Q7,Q8のオン、オフを制御することにより、零電圧スイッチングを可能として、スイッチング損失を低減し、軽負荷状態の場合、ハードスイッチング制御により、循環電流による損失を低減することができるから、広範囲の負荷変動に対しても、又入力直流電圧の変動に対しても、自動的にソフトスイッチング制御とハードスイッチング制御とのスイッチング損失が少なくなるスイッチング制御手段に切替えるものであるから、電力変換効率を改善することができる。
1 入力電圧検出部
2 出力電流検出部
3 出力電圧検出部
4 スイッチング制御部
ID 電流検出器
Q1〜Q6 スイッチング素子
SW スイッチ回路
T1 トランス
L1 トランスのリーケージインダクタンス
L2 共振用チョークコイル
D1,D2 整流用のダイオード
L0 チョークコイル
C0 コンデンサ
C1〜C4 寄生容量
RL 負荷

Claims (5)

  1. フルブリッジ構成のスイッチング素子によりトランスの一次巻線に供給する電流をオン、オフ制御し、前記トランスの二次巻線の誘起電圧を整流平滑化して負荷に出力直流電圧を供給するスイッチング電源装置に於いて、
    前記トランスの一次巻線に直列に接続した共振用チョークコイルと、
    該共振用チョークコイルの両端又は一部を短絡するスイッチ回路と、
    前記負荷に供給する出力直流電圧を検出する出力電圧検出部と、
    前記負荷に供給する出力直流電流を検出した電流検出値が予め設定した値以下に低下した時に、前記スイッチ回路をオンに制御する出力電流検出部と、
    該出力電流検出部により前記スイッチ回路をオンとした時の検出信号に従って、前記フルブリッジ構成のスイッチング素子をハードスイッチング制御によりオン、オフ制御し、前記スイッチ回路をオフとした時の検出信号に従って、前記フルブリッジ構成のスイッチング素子をソフトスイッチング制御によりオン、オフ制御し、且つ前記出力電圧検出部により検出した前記出力直流電圧を設定値となるように、前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部と
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記フルブリッジ構成のスイッチング素子に印加する入力直流電圧を検出し、該入力直流電圧が予め設定した値以下に低下したことを検出した時に、前記スイッチ回路をオフに制御し、且つ前記スイッチング制御部に通知する入力電圧検出部を備えたことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記スイッチング制御部は、前記出力電流検出部による電流検出値と、前記入力電圧検出部による電圧検出値とを基に、前記スイッチ回路のオン、オフを制御し、且つ該スイッチ回路をオンとした時に、前記スイッチング素子をハードスイッチング制御によりオン、オフ制御し、前記スイッチ回路をオフとした時に、前記スイッチング素子をソフトスイッチング制御によりオン、オフする制御構成を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のスイッチング電源装置。
  4. フルブリッジ構成の第1〜第4のスイッチング素子によりトランスの一次巻線に供給する電流をオン、オフ制御し、前記トランスの二次巻線の誘起電圧を整流平滑化して負荷に出力直流電圧を供給するスイッチング電源装置に於いて、
    前記負荷に供給する出力直流電圧を検出する出力電圧検出部と、
    前記負荷に供給する出力直流電流を検出する出力電流検出部と、
    前記第1、第2のスイッチング素子の直列接続点と前記第3、第4のスイッチング素子の直列接続点との間に前記トランスの一次巻線を接続し、前記第1、第2のスイッチング素子の直列接続点と第5、第6のスイッチング素子の直列接続点との間に接続した共振用チョークコイルと、
    前記出力電流検出部により前記出力直流電流が予め設定した値以下に低下した時に、前記第1〜第4のスイッチング素子をハードスイッチング制御によりオン、オフ制御し、前記出力直流電流が前記予め設定した値を超えた時に、前記第3、第4のスイッチング素子と前記第5、第6のスイッチング素子とをソフトスイッチング制御によりオン、オフ制御するスイッチング制御部と
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  5. 前記スイッチング制御部は、前記フルブリッジ構成の第1〜第4のスイッチング素子と前記直列接続の第5、第6のスイッチング素子とに印加する入力直流電圧を検出し、該入力直流電圧が予め設定した値以下に低下した時に、前記第3、第4、第5、第6のスイッチング素子によるソフトスイッチング制御によりオン、オフ制御し、前記入力直流電圧が前記予め設定した値を超えた時に、前記第1〜第4のスイッチング素子によるハードスイッチング制御によりオン、オフ制御する制御構成を備えたことを特徴とする請求項4記載のスイッチング電源装置。
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