JP5241024B2 - キノコの菌床栽培用器材 - Google Patents

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本発明は、キノコの菌床栽培、特にビン栽培、袋栽培、箱栽培に適した栽培方法及び当該方法に使用する栽培用器材に関する。
近年、キノコの人工的な栽培が盛んになり、種々の人工的な栽培方法が開発されている。特開2005−80595号公報には、万年茸の人工的な栽培方法において、培地中にセパレーターを埋め込み、菌糸を蔓延させた後、セパレーターごとセパレーターより上部の培地を除去する。これにより露出した菌床の表面を再生させた後、当該菌床を生育ラックに移動させ、さらに生育を継続してから子実体を得ている。この方法では、培地表面に形成された菌床の塊を除去することにより、菌床へのカビや雑菌等の発生が抑制できることが記載されている。
特開2005−333983号公報には、ナメコの人工的な栽培方法において、栽培ビンの遮光性キャップ上に採光用の貫通孔と通気性確保のための通気口を設け、当該貫通孔から光が照射される培地表面のみからナメコを発芽させている。その後、この貫通孔のみからナメコ子実体を生長させ、生長したナメコ子実体をキャップと共に栽培ビンから分離して収穫することが記載されている。
しかしながら、これらキノコの人工的な栽培では別途専用の容器や装置などが必要であり、工程数が多くなることから作業が煩雑となり、更なる改良が求められている。
特開2005−80595号公報 特開2005−333983号公報
本発明の目的は、キノコの菌床栽培、特にビン栽培、袋栽培、箱栽培に適した簡便な栽培方法を提供することにあり、また当該方法に使用する栽培器材を提供することにある。
本発明者らは、キノコの菌床栽培において簡便かつ安定した子実体を得る方法及び子実体の簡便な収穫方法を鋭意検討し、本発明を完成させた。
すなわち本発明を概説すれば、本発明の第一の発明は、キノコの菌床栽培時に使用される菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートに関する。
本発明の第二の発明は、キノコの菌床栽培方法であって、菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを重ねて使用することを特徴とする。
本発明の第三の発明は、キノコの菌床栽培方法であって、菌床栽培用培地表面に菌糸通過性の収穫用シートを下にして、菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫シートを重ねて設置する工程、菌糸通過性の菌掻き用シートの上にキノコの種菌を接種する工程、キノコ菌糸の生育後、菌床栽培用培地より上部の菌糸通過性の菌掻き用シートを除去する工程、及び菌糸通過性の収穫用シート上に形成された幼子実体又は子実体を菌糸通過性の収穫用シートごと収穫する工程を包含することを特徴とする。
本発明により、従来手作業ではムラの問題があり、自動化には専用の装置が必要であった菌掻きの簡便でかつ均一な手法が確立され、従来煩雑であった菌掻きから収穫までの作業工程が簡便化される。本発明により、菌掻き残しや菌掻きムラがなくなるため、その後の子実体を均一で整った良い形状に生育させる事が可能となる。更に、子実体の収穫において、従来、子実体部分と培地部分を完全に分離することは困難であり、食用キノコの提供のためには子実体部分より培地をきれいに除去するという工程が必要であったが、本発明により、別途培地を除去する工程を必要とせず、子実体部分と培地部分を簡便にかつ完全に分離することが可能である。更には、従来、手作業又は機械による収穫時には子実体にキズがつく場合があり、子実体の鮮度や保存期間に大きく影響を与えていたが、本発明により、子実体にキズをつけることなく収穫することが可能となる。
本発明の一例を示す模式図である。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明において、菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シート(以下、本発明のシートと記載することがある)は同一の素材や品質のものを使用してもよく、素材及び/又は品質の異なるものを組み合せて使用してもよい。本発明のシートは、菌糸通過性を有すれば良く、特に限定はないが、絹、綿、麻、紙等の天然素材、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、レーヨン、テフロン(登録商標)等の合成素材、カーボン、ステンレス、スチール、銅、アルミニウム、チタン、セラミック等の無機素材で形成することができ、いずれも子実体は通過できないが、菌糸が伸長する際に通過できる程度の開口を多数有した多孔体であるのが好適であり、120℃付近で90分程度の条件で殺菌(滅菌)が可能なシートがさらに好適である。多孔体としてはメッシュ状でも良く、例えば30〜300メッシュ、好ましくは50〜250メッシュ、さらに好適には100〜170メッシュのメッシュ状シートが使用できる。
また本発明のシートは重ねて使用でき、かつ培地に接触させてそのまま殺菌可能なものであればよい。本発明のシートの使用枚数に特に限定はなく、菌糸通過性の菌掻き用シート、菌糸通過性の収穫用シートをそれぞれ1枚使用してもよく、一方もしくは両方を複数枚としてもよい。好ましくはそれぞれのシートを1枚ずつ、もしくは菌糸通過性の菌掻き用シート1枚及び菌糸通過性の収穫用シート2枚が好適である。
さらに本発明のシートの形状は使用する栽培用容器や子実体形成時の容器の口の形状に適宜合わせればよく、丸、四角、三角等、特に限定はない。例えば栽培用容器又は容器の口の形状に合わせたものに取っ手状の部分をつけた形状や、栽培用容器又は容器の口から一部をはみ出した形状にする事により、更にシートを除去しやすくすることが可能であり、これら形状を有するものも本発明のシートに含まれる。
本発明のキノコの菌床栽培方法としては、栽培用容器に菌床培地を充填し、本発明の菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを、菌糸通過性の収穫用シートを下にして重ねて培地表面に設置した後、そのまま当該培地の殺菌(滅菌)とその後の冷却を行う。その後、菌糸通過性の菌掻き用シート上に直接種菌を接種し、キノコ菌糸の生育を行う。次に、キノコ菌糸の生育後、上部の菌糸通過性の菌掻き用シートを除去することにより菌掻きを行う。すなわち、キノコ菌床用培養基に十分キノコ菌糸が生育した時に、菌糸通過性の菌掻き用シートを除去することで、簡便にかつ均一な菌掻きを実施することができる。この際、菌糸通過性の菌掻き用シート上に培地もしくは固体種菌を接種した際の残渣培地がある場合、該培地とともに菌糸通過性の菌掻き用シートを除去することでこれらを除去することが可能である。また液体種菌を接種した際には、菌糸通過性の菌掻き用シートを除去するだけで簡便にかつ均一な菌掻きを完了することができる。
菌糸通過性の菌掻き用シートを除去後、所定期間所定の温度・湿度・炭酸ガス濃度の環境下で培地を保持して培養を継続し、菌糸通過性の収穫用シート上にキノコ子実体を発生させることができる。その後、菌糸通過性の収穫用シート上に形成された子実体を、菌糸通過性の収穫用シートとともにはがす事により収穫する。
子実体の収穫時期に特に限定はなく、使用するキノコにより最適な収穫時期を適宜選択することは当然のことである。また、本発明の栽培方法を用いることにより、子実体、更には幼子実体の状態でも、簡便に、かつ培地の付着がない状態で収穫が可能である。更に、本発明の栽培方法を用いることにより、子実体にキズをつけることなく収穫が可能である。
本発明が対象とするキノコの種類としては、例えばハタケシメジがあるが、これに限定されるものではなく、菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートが適用できればよく、他に、例えばシイタケ、ナメコ、ヒラタケ、ブナシメジ、エリンギ、エノキタケ、マイタケ、ホンシメジ等が挙げられる。これらの菌床栽培において、本発明の使用以外の部分は、特に栽培条件は公知の方法から任意に選定すればよい。
例えば、ハタケシメジの菌床人工栽培方法は特開平04−211308号公報に開示されており、ブナシメジの菌床人工栽培方法は、例えば特開平05−268942号公報に開示されており、ホンシメジの菌床人工栽培方法は特開2001−120059号公報に開示されている。
本発明の菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを用いたキノコの菌床栽培方法としては、ビン栽培、袋栽培、箱栽培等があるが、一例としてハタケシメジのビン栽培について述べると、その方法とは培地調製、ビン詰め、殺菌、接種、培養、菌掻き、芽出し、生育、収穫の各工程からなる。次にこれらについて具体的に説明するが、本発明はビン栽培に限定されるものではない。
培地調製とは、菌床栽培に用いる各種基材、たとえば培地基材と栄養剤などを計量し、加え、かく拌し、加水してキノコの菌床栽培に適した水湿潤状態になるように水分を調整して培地を製造する工程である。
ビン詰めとは、培地を容器に詰める工程である。具体的には、通常400〜2300mL容の耐熱性広口培養ビンに調整した菌床培地を詰めた後、本発明の菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを培地表面に設置する工程である。調整した培地を詰めた後、圧詰し、中央部付近に1ないし複数個の孔を開けた後、本発明の菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを培地表面に設置してもよい。
殺菌(滅菌)とは、実質的に培地中のすべての微生物を死滅させる工程であり、通常、常圧殺菌では95〜110℃、4〜12時間、高圧殺菌では101〜125℃、好ましくは120℃で30〜120分間行われる工程である。本発明においては、菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを培地表面に設置したまま殺菌を行うことにより、雑菌や害虫の侵入を防ぐことが可能である。
接種とは、上記殺菌後、20℃程度まで放冷された培地に、予め増殖させたキノコの菌糸を無菌的に植え付ける工程であり、固体種菌又は液体種菌が使用される。本発明においては、培地表面に重ねて設置、殺菌後、放冷した本発明の菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートの菌糸通過性の菌掻き用シート上に固体種菌及び/又は液体種菌を直接植え付けることにより行われる。
培養とは、キノコの菌糸を生育、熟成させる工程であり、その条件はキノコの種類により適宜選択すればよいが、通常、接種済みの培養基を18〜28℃、湿度40〜80%で菌糸を生育させる。この工程は、菌糸の生育が終了するまで任意の期間、例えば通常20〜120日間行われる。
本発明において菌掻きとは、本発明の菌糸通過性の菌掻き用シートごと、菌糸通過性の菌掻き用シート上の菌糸を除去することにより行われる。
芽出しとは、子実体原基を形成させる工程であり、その条件はキノコの種類により適宜選択すればよいが、通常10〜20℃、好ましくは15〜17℃で、相対湿度80%以上、好ましくは100%以上で、照度1000ルクス以下、好ましくは10〜100ルクスで5〜20日間実施される。
生育とは、子実体原基から成熟子実体を形成させる工程であり、通常、芽出し工程とほぼ同じ条件で5〜16日間行う。本発明においては、菌糸通過性の収穫用シート上で芽出しが開始される。
芽出し・生育により、菌糸通過性の収穫用シート上にキノコ子実体が形成され、菌糸通過性の収穫用シートごとキノコ子実体を収穫することにより簡便に、キノコ子実体の収穫が行われる。また、収穫されたキノコ子実体を菌糸通過性の収穫用シートごと商品容器に入れ、包装することもできる。この場合、菌糸通過性の収穫用シートを複数枚とし、包装前に培地側の菌糸通過性の収穫用シートを取り除くことにより、さらに確実に商品容器への培地の持ち込みを防ぐことが可能である。
これら一例として記載したビン栽培における流れを、図1に記載する。図中、シートAは菌糸通過性の菌掻き用シート、シートBは菌糸通過性の収穫用シートを示す。
以下に実施例をもって本発明を更に具体的に示すが、本発明は以下の実施例の範囲のみに何ら限定されるものではない。
実施例1
PGY液体培地(組成:グルコース2.0%(w/v)、ペプトン0.2%(w/v)、酵母エキス0.2%(w/v)、KHPOの0.05%(w/v)、及びMgSO4・7H2Oの0.05%(w/v)、pH6.0)100mlに、ハタケシメジK−3304(FERM BP−4348)を接種して、25℃で14日間培養し液体種菌とした。一方、ポリプロピレン製の広口培養ビン(850ml、信越農材(株)製)に、鋸屑(スギ材)100g、米糠86g、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業(株)製、商品名ノイシリンFH〕2g、炭酸カルシウム〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕5g、クエン酸一水塩〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕3g、水分含量63%に設定し、良く混合し湿潤状態にしたものを圧詰して、中央に直径1cm程度の接種孔部を開け、打栓後、118℃で90分間高圧蒸気殺菌を行い、放冷して固形培養基としたものを準備した。これに上記の液体種菌約20mlを接種し、温度25℃、湿度55%の条件の下、63日間培養し、後述の固体種菌に使用した。
次に、ポリプロピレン製の広口培養ビン(1100ml、ヤマダ産業(株)製)に、鋸屑(スギ材)134g、米糠130g、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業(株)製、商品名ノイシリンFH〕2.6g、炭酸カルシウム〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕6.5g、クエン酸一水塩〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕3.9g、水分含量65%に設定し、良く混合し湿潤状態にしたものを圧詰して、穴あけ棒により中央に培地上部の口径約3cm、培地底部の直径約2cmの培地底部まで貫通した接種孔部を開け、培地上に菌糸通過性の菌掻き用シート(凍結乾燥用メッシュ:日本理化学器械社製)及び菌糸通過性の収穫用シート(凍結乾燥用メッシュ:日本理化学器械社製)を菌糸通過性の菌掻き用シートを上にして載せ、打栓後、118℃で90分間高圧蒸気殺菌を行い、放冷して固形培養基としたものに固体種菌を接種した。
種菌が接種された培地は、接種後、23℃、湿度60%で、暗黒下で55日間培養した後、菌糸通過性の菌掻き用シートを菌糸通過性の菌掻き用シート上の培地ごと除去することにより菌掻きを行い、次に水道水をビン口まで加え、その後ただちに排水し、芽出し工程に供した。芽出し工程は、照度50ルクス、温度16℃、加湿はヒューミアイ100〔(株)鷺宮製作所製〕の表示値として115〜120%の範囲に制御し、炭酸ガス濃度は1000ppm〜1500ppmの範囲に制御した。また、結露水を避けるため、ビンは倒置し、11日間培養を続け、子実体原基を形成させた。
菌糸通過性の収穫用シート上に原基が形成された培養基は、反転・正置し、前期生育工程へ移行させた。前期生育工程では、照度500ルクス、温度16℃、加湿はヒューミアイ100の表示値として115〜120%の範囲に制御し、炭酸ガス濃度は1000ppm〜2000ppmの範囲に制御し、6日間培養を続けた。
次に培養基を後期生育工程へ移行させた。後期生育工程では、照度500ルクス、温度16℃、加湿はヒューミアイ100の表示値として95〜105%の範囲に制御し、炭酸ガス濃度は、1000ppm〜2000ppmの範囲に制御し、7日間培養を続け、菌糸通過性の収穫用シート上の子実体ごと菌糸通過性の収穫用シートをはがし、成熟子実体を得た。
上記記載の菌糸通過性の収穫用シートを2枚に増やして行った結果、同様に成熟子実体を得た。菌糸通過性の収穫用シートをはがす際、2枚同時にはがしたものと成熟子実体に接している上部の菌糸通過性の収穫シート1枚のみを除去したものでも同様に成熟子実体を収穫することができた。
上記記載の菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを洗濯用網袋(ポリエステル100%、ダイヤコーポレーション社製)又は布巾(綿100%、サンベルム社製)に変更して行った結果、同様に成熟子実体を得た。
実施例2
特開2001−120059号公報記載の方法に本発明の菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを組み合せてホンシメジの菌床人工栽培を行い、培地と分離された子実体を得ることができる。
実施例3
特開平05−268942号公報記載の方法に本発明の菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを組み合せてブナシメジの菌床人工栽培を行い、培地と分離された子実体を得ることができる。
本発明により、菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートが提供され、該菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを用いたキノコの菌床栽培方法が提供される。本発明の菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを用いたキノコの菌床栽培方法により、従来、煩雑な手作業や高価な専用の装置が必要であった菌掻きの簡便で、かつ均一な手法が確立され、菌掻きから収穫までの作業工程が簡便化される。また、均一で整った良い形状の子実体が得られ、キノコの収穫において、キノコ部分と培地部分を簡便かつ完全に分離することが可能となる。更に、子実体にキズをつけることなく収穫が可能となる点において好適である。

Claims (1)

  1. 下記工程を包含することを特徴とするキノコの菌床栽培方法。
    (a)菌床栽培用培地表面に菌糸通過性の収穫用シートを下にして、菌糸通過性の菌掻き用シート及び菌糸通過性の収穫用シートを重ねて設置する工程、
    (b)菌糸通過性の菌掻き用シートの上に種菌を接種する工程、
    (c)キノコ菌糸の生育後に菌床栽培用培地より上部の菌糸通過性の菌掻き用シートを除去する工程、及び
    (d)菌糸通過性の収穫用シートに形成された子実体を菌糸通過性の収穫シートごと培地部分を分離し、子実体にキズをつけることなく収穫する工程。
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