JP2005333983A - きのこ栽培用キャップ及びきのこの栽培方法 - Google Patents

きのこ栽培用キャップ及びきのこの栽培方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005333983A
JP2005333983A JP2005109571A JP2005109571A JP2005333983A JP 2005333983 A JP2005333983 A JP 2005333983A JP 2005109571 A JP2005109571 A JP 2005109571A JP 2005109571 A JP2005109571 A JP 2005109571A JP 2005333983 A JP2005333983 A JP 2005333983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mushroom
cultivation
cap
bottle
mushrooms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005109571A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Ichimura
義明 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2005109571A priority Critical patent/JP2005333983A/ja
Publication of JP2005333983A publication Critical patent/JP2005333983A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mushroom Cultivation (AREA)

Abstract

【課題】本発明の解決しようとする問題点は、栽培瓶を利用するナメコの人工栽培では、太い茎と大きな傘を有した商品価値の高いナメコを好適に収穫できない点である。
【解決手段】栽培瓶に充填した培地からナメコを発芽させて生長させるナメコの栽培方法において、発芽前の栽培瓶20に、遮光性を有する材料からなると共に、貫通穴13を有したキャップ10を装着し、貫通穴13を介して光が照射される培地の表面25bのみからナメコを発芽させ、貫通穴13を通過させて生長させることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、きのこの栽培方法と、きのこの栽培瓶に装着してきのこの栽培方法に用いるキャップに関するものである。
従来、栽培瓶を利用してナメコ等のきのこを人工的に栽培する方法が知られている。この栽培方法は、おが屑等の草木質材を主体とした培地を栽培瓶内に充填し、栽培瓶の瓶口にナメコ等のきのこの種菌を接種し、培養室で培養させて培地内に菌糸を蔓延させ、培養後、発生室にて子実体を生長させて栽培瓶の瓶口から外方へ生長したナメコ等のきのこの子実体を収穫する方法である。
上記方法によると、培地の表面から多数のきのこの子実体が発芽して、瓶口内でこれらの子実体が一斉に伸長するため、個々の子実体は互いに生長の邪魔となって、充分に生育出来ずに茎の細い、傘の小さなものとなってしまう。
これに対し、茎が太くて大きな良品質のきのこを収穫量多く栽培すべく、きのこ栽培用キャップの天井壁のほぼ中央に、きのこ栽培瓶の瓶口の内径よりも小径の栽培中のきのこの子実体を通す穴を設けることを特徴とするきのこの栽培方法が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、このきのこの栽培方法であっても、ナメコ等のきのこにあっては、充分に太い茎と大きな傘を有するものを、効率よく好適に生産することができなかった。
特開2003−259729号公報(第1頁)
本発明の解決しようとする問題点は、栽培瓶を利用するナメコ等のきのこの人工栽培では、太い茎と大きな傘を有した商品価値の高いナメコ等のきのこを好適に生産できない点である。
本発明は、上記課題を解決するため次の構成を備える。
すなわち、本発明にかかるきのこ栽培用キャップの一形態によれば、きのこの栽培瓶に脱着可能に設けられ、蓋部によって瓶口を覆うきのこ栽培用キャップであって、遮光性を有する材料からなると共に、前記蓋部はきのこの子実体を通す貫通穴を有し、栽培瓶に装着された際には栽培瓶内のきのこ栽培用培地の上部表面に、前記貫通穴を介してのみ光が照射されることを特徴とする。
また、本発明にかかるきのこ栽培用キャップの一形態によれば、前記貫通穴が複数設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるきのこ栽培用キャップの他の一形態によれば、きのこの栽培瓶に脱着可能に設けられ、蓋部によって瓶口を覆うきのこ栽培用キャップであって、前記蓋部には、きのこの子実体を通す貫通穴が複数設けられていることを特徴とする。
また、本発明にかかるきのこ栽培用キャップの一形態によれば、複数の前記貫通穴のそれぞれは、前記蓋部の中央部を除いた位置で、且つきのこ栽培用培地の上部表面を貫通穴の数に均等に分割した各部位の略中央部に対応する位置に設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるきのこ栽培用キャップの一形態によれば、前記貫通穴は4個であり、各貫通穴は、きのこ栽培用培地の上部表面を4つに均等に分割した各部位の略中央部に対応する前記蓋部の位置に設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるきのこ栽培用キャップの一形態によれば、前記蓋部には、通気性を確保するために、きのこの子実体を通さない大きさの小孔が複数設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるきのこ栽培用キャップの一形態によれば、きのこの栽培瓶の首部に外嵌する筒部の内側周面には、側周からの通気性を確保するために、複数の凸部が周方向について実質的に等間隔に設けられ、前記蓋部の内面で且つきのこの栽培瓶の瓶口上端面と対面する部位には、通気性を確保する隙間を得るために、複数の段状部が周方向について実質的に等間隔に設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるきのこ栽培用キャップの一形態によれば、きのこの栽培瓶の首部に外嵌する筒部の外側周面下端には、外方へ延設された鍔部が周方向について実質的に等間隔で断続的に設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるきのこ栽培方法の一形態によれば、きのこの栽培瓶に充填した培地からきのこを発芽させて生長させるきのこの栽培方法において、発芽前の栽培瓶に前記のきのこ栽培用キャップを装着し、きのこの子実体を、前記貫通穴を通過させて栽培瓶の外方へ生長させることを特徴とする。
これによると、培地表面全体から一斉に多数のナメコが発芽することがなく、培地表面の選択された部分のみからナメコが発芽するので、子実体同士が生長の邪魔をすることなく充分な大きさに生長できる。
また、本発明にかかるきのこ栽培方法の一形態によれば、生長したきのこの子実体を前記きのこ栽培用キャップと共に、きのこの栽培瓶から分離して収穫することを特徴とすることができる。
本発明によれば、従来の栽培瓶を用いて茎が太く、傘の大きなナメコ等のきのこに簡単に生長させることができ、得られたナメコ等のきのこは、従来のナメコ等のきのこに比べて調理方法の幅が広がって、様々な料理で楽しむことが可能となり、商品価値の高いものとなる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明におけるキノコの栽培瓶20とキャップ10の断面図であり、図2は、キャップ10の概略図である。
栽培瓶20は、上方に開口する瓶口21を有したポリプロピレン等のプラスチックからなる瓶型容器で、容量は800cm程度が好適である。
キャップ10(図2参照)は、栽培瓶20とは別体に設けられ、筒部12と蓋部11とを有して、栽培瓶20の上部に脱着可能に形成されている。そして、キャップ10は、栽培瓶20の首部22に筒部12が外嵌されることで栽培瓶20に装着され、断面円形の瓶口21を平面形状が円形の平板状に形成された蓋部11で覆って塞ぐ。
また、蓋部11には、同一形状の円形の貫通穴13が4個、互いに離間して設けられている。4個の貫通穴13は互いに、円形の蓋部11の中心部11aを回転中心として90°、180°、270°回転移動した位置関係にあり、中心部11aからそれぞれ同一距離離れて設けられている。
キャップ10は、その全体が黒色等の遮光性を有する不透明な材料から形成され、特に不透明なポリプロピレン等のプラスチックから形成されると軽量化されて便利である。
また、キャップ10は、後述するようにナメコの子実体が貫通穴13を通過して栽培瓶20の外方へと生長する際に、子実体によって持ち上げられて栽培瓶20から離脱しないように、筒部12が栽培瓶20の首部22に密着して嵌合するか、或いは筒部12と首部22の両者に突起等の係止部を設けて互いに係わり合ってキャップ10が栽培瓶20に装着され、容易に脱落しないように形成するとよい。
次に、上記構成からなる栽培瓶20とキャップ10を使用するナメコの栽培方法について説明する。
まず、栽培瓶20に培地25を充填し、栽培瓶ごと殺菌する。培地としては、おが屑とコーンコブに栄養分や水分を混合したものが好適である。その後、培地に種菌を接種し、温度18℃〜22℃の培養室にて培養を行う。このように、培地の準備、培地の殺菌、種菌の接種、培養等は、従来と同様の方法により行うことができる。
培養室にて培養を始めてから70日程度経つと、栽培瓶20内の培地25に菌糸が蔓延すると共に熟成されるので、栽培瓶20内に水分を供給し、栽培瓶20を温度10〜17℃、湿度70〜80%の発生室に収納する。この際、ナメコの発生期には光が特に必要で、光はナメコの生長を左右するので、発生室では、照明による光が栽培瓶20に充分に照射されるようにする。
栽培瓶20を発生室に収容してから5〜7日ほど後の、培地からナメコが発芽する前に、 図3に示されるようにキャップ10を栽培瓶20の首部22に装着して瓶口21を塞ぐ。つまり、首部22をキャップの筒部12で外嵌し、瓶口21を蓋部11で覆う。このとき、培地25の上部表面25aは、栽培瓶20内において首部22の付根から瓶口21までの間にある。従って、栽培瓶20は、瓶口21がキャップ10によって塞がれて内部が遮光され、培地25の上部表面25aには4つの貫通穴13を通してのみ光が照射されることとなる。
このような条件下でナメコは、培地25の上部表面25aのうち、遮光された部分の培地表面25cからは発芽せず、光が照射される貫通穴13の下方の培地表面25bのみから発芽して、向日性のある子実体30は貫通穴13に向かって伸び、さらに貫通穴13を通過して栽培瓶20の外方へと生長する(図4参照)。
従来は、培地の上部表面25a全体から一斉に多数の子実体を生長させていたので、個々の子実体は栄養の不充分となる上、互いに生長の邪魔となり、茎が細くて傘の小さなナメコ(子実体)しか収穫できなかった。しかしながら、上記のようにキャップ10を使用すれば、貫通穴13の下方の培地表面25bのみから発芽させ、数を限定して子実体を生長させることができるので、個々の子実体は充分な栄養を取り込むことができ、さらに互いに生長を妨げられることがないので、太い茎と大きな傘を有した大きな子実体に生長できる。
このように、瓶口21よりも小さい貫通穴13を蓋部11に設けることで、培地表面全体から一斉に多数のナメコを発芽させることなく、培地表面の選択された部分のみからナメコを発芽させることができる。この際、例えば栽培瓶の容量が800cmで、瓶口の直径が80mmであるのに対して、貫通穴の直径は9〜11mmに形成されると好適である。貫通穴の直径が11mmより大きいと従来と同レベルのナメコしか収穫できず、9mmより小さいと充分な量のナメコが効率良く収穫できない。
さらに、蓋部に配設する貫通穴の数は1個でも良いが、複数個設けることで、太い茎と大きい傘を有したナメコを、効率良く充分な量収穫することができ、間隔をあけて4個設けると特に好適である。
ところで、キャップ10を光が透過する透明な材料等で形成すると、従来の栽培方法のときと同様に培地の表面全体から多数のナメコが発芽し、キャップ10を持ち上げでしまうので、子実体は大きく育つことができない。さらに、貫通穴13の下方以外の培地から発芽したものは、蓋部によって生長は阻止されるが、栽培瓶内の限られた栄養分を吸収してしまうので、貫通穴を通過する収穫用の子実体は栄養分の減少により生長を阻害され、大きく育つことができない。従って、ナメコの子実体を効率良く大きく生長させるためには、キャップは遮光性のある材料で形成することが不可欠である。
発生室内に栽培瓶を収容して20日ほど経つと、充分に大きく生長したナメコを収穫することができる。
収穫作業は、切断器具によって蓋部の上方の、子実体(ナメコ30)の茎の部分(図5のA線)で切断し、栽培瓶20から切り取って行う。収穫したナメコは、従来のようにおが屑等の培地が根元に付いていないので、このまま包装して商品とすることができる。
収穫されたナメコは、通常のものよりも茎が太く傘の大きな、見た目にも色艶が良く健康的で質の良いものとなる。従来の方法によって得られたナメコの傘の直径が15mm程度なのに対して、本発明によるナメコは45mm程度と大きく、重量も従来のものの10〜15倍となっている。
また、本発明により1本の栽培瓶から1回で収穫できるナメコの重量は、150〜200gで、従来の方法による場合の約2倍となる。
従来、ナメコと言えば、味噌汁の具として味わうぐらいであったが、本発明によって得られたナメコは、1本でも充分な大きさを有しているので、天麩羅等の揚げ物にして味わうこともできる。このように大きなナメコは、従来の小さなナメコに比べて調理に幅が広がり、様々な料理でその味を楽しむことができ、商品価値の高いものとなる。
次に、図6〜図10に基づいて、本発明のきのこ栽培用キャップにかかる他の形態例について詳細に説明する。図6は本発明にかかるきのこ栽培用キャップの平面図である。図7は図6のきのこ栽培用キャップの底面図である。また、図8は図7のA−A端面図であり、図9は図7のB−B端面図である。また、図10は本発明にかかるきのこ栽培用キャップをきのこ用栽培瓶に装着した状態を示す端面図である。
このきのこ栽培用キャップ10は、きのこの栽培瓶に脱着可能に設けられ、蓋部11によって瓶口を覆い、子実体の発生と生育工程について用いられるものであって、蓋部11には、きのこの子実体を通す貫通穴13が複数設けられている。
複数の貫通穴13のそれぞれは、蓋部11の中央部(中心部11a)を除いた位置で、且つきのこ栽培用培地25の上部表面25aを貫通穴13の数に均等に分割した各部位の略中央部に対応する位置に設けられている。
さらに本形態例では、貫通穴13は4個であり、各貫通穴13は、きのこ栽培用培地25の上部表面25aを4つに均等に分割した各部位の略中央部に対応する蓋部11の位置に設けられている。
ナメコで試験したところ、800cmの容量の栽培瓶20において、4個の各貫通穴13(円形の穴)の直径は9mmから11mm程度が良く、さらに好ましくは10mm前後が良い。従って、栽培瓶20の容積に対する貫通穴13の直径の比率は、9/800〜11/800程度がよく、さらに好ましくは1/80前後となる。
これによれば、きのこ栽培用培地25の栄養分が、複数(4個)の貫通穴13から外方へ伸びる子実体へ均等に分割されて行き渡り易い。これは、各貫通穴13同士の距離が相互に一定に保たれ、各貫通穴13への最短距離となる培地25の範囲が、好適に等分割(4等分)される形態となっているためである。従って、各貫通穴13のそれぞれにおいて、茎が大きく且つ傘の大きなきのこの子実体を、平均的且つ好適に得ることができる。
これに対して、蓋部11の中心部11aに貫通穴13を設けると、周囲に配される他の貫通穴13との条件が異なり、均一性が失われてしまう。従って、その場合は最適な条件での栽培ができず、好適な結果を得ることができない。
また、図6に示すように、蓋部11には、複数の貫通穴13の他に通気性を確保するため、きのこの子実体を通さない程度の大きさの小孔15が複数設けられている。これにより、二酸化炭素(CO)が栽培瓶20内に充満することを防止して、子実体の生長を促進できる。この小孔15は、子実体を通さない大きさとして例えば、直径1mm以下程度に設定することができる。
なお、小孔15の数と配置位置は、図6及び図7に示した形態に限定されるものではなく、きのこの種類や栽培条件に合わせて適宜選択的に設定すればよい。
図7及び図8に示すように、16は装着用の突起部であり、きのこ栽培用キャップ10のきのこの栽培瓶20の首部22に外嵌する筒部12の内側周面の下部に複数が突起して設けられている。本形態例では、円周6等分の各箇所に、きのこの栽培瓶20の首部22の外側周壁面に設けられた帯状の突出部23(図10参照)に好適に係止できるように、凸状に形成されている。きのこ栽培用キャップ10は、プラスチックで形成され、その弾性を利用して突起部16が突出部23を乗り越えて嵌り合うように設けられている。
このように円周に等間隔に複数設けられた突起部16によって、きのこ栽培用キャップ10は、きのこの栽培瓶20の瓶口21へその全周について均一に外側から覆う状態で嵌ることができる。
また、図7及び図9に示すように、きのこの栽培瓶20の首部22に外嵌する筒部12の内側周面には、側周からの通気性を確保するために、複数の凸部17が周方向について実質的に等間隔に設けられている。本形態例では、円周6等分の各箇所に、上下に延びるリブ状の凸部17が形成されている。この凸部17の高さが、筒部12の内側周面を首部22の突出部23との間の隙間17aとなって通気性を確保できる。
このように、凸部17が複数形成されることで、筒部12の内側周面がきのこの栽培瓶20の首部22(側周壁)に密着して通気性が低下することなどを防止できる。また、新鮮な空気が瓶口21の全方向からより均一に栽培瓶20内へ入り、COをより均一に栽培瓶20内から排出することができる。従って、きのこをより均一に生長させることができる。
そして、図7及び図8に示すように、蓋部11の内面で且つきのこの栽培瓶20の瓶口上端面21aと対面する部位には、通気性を確保する隙間を得るために、複数の段状部18が周方向について実質的に等間隔に設けられている。この段状部18の厚さ分が、瓶口上端面21aと蓋部11の内面との間隔となって、通気可能な隙間18aを生じさせる。
この複数の段状部18によれば、前述した複数の小孔15及び複数の凸部17と共に、きのこの栽培瓶20内への通気性をその全周に亘って好適に確保できる。これによれば、きのこの生長を好適に促進できる。ナメコについて実験したところ、キャップをしない通常の栽培方法の場合と同等の生育期間で栽培が可能となり、収穫量についてもキャップをしない通常の栽培方法の場合よりも平均して2割程度多くなった。
また、本形態例にかかるきのこ栽培用キャップ10のきのこの栽培瓶20に外嵌する筒部12の外側周面下端には、外方へ延設された鍔部19が周方向について実質的に等間隔で断続的に設けられている。
この鍔部19を利用することで、きのこ栽培用キャップ10をきのこの栽培瓶20に対して好適に着脱することができる。特に、鍔部19が引っ掛かりとなって、きのこ栽培用キャップ10をきのこの栽培瓶20から好適に離脱することができる。また、鍔部19が断続的に形成されていることから、柔軟性が高く、きのこの栽培瓶20から容易に離脱させることができる。
以上に説明したきのこ栽培用キャップ10を用いてきのこを栽培すれば、生長したきのこの子実体をそのきのこ栽培用キャップ10と共に、きのこの栽培瓶20から分離して好適に収穫することができる。
きのこ栽培用キャップ10の外方へ伸びた子実体は根元で貫通穴13によって絞られており、比較的簡単に培地25から分離できる。
また、根元が絞られているため、子実体の根元に付着する培地25(石付き)の量も少ない。さらに、このように子実体を根元で切らないで収穫した場合は、見栄えがよく、鮮度を保つことができるという利点もある。
このように、きのこ栽培用キャップ10と共に収穫したきのこは、そのキャップ10といっしょに包装袋に詰めて出荷すればよい。このきのこ栽培用キャップ10を介在させることで、包装作業の機械化が可能となり、生産コストを低減できる。
なお、子実体(ナメコ30)の根元を切断して出荷しても良いこと(図5参照)は勿論であり、きのこの大きさ毎に選別すれば、求められるニーズに好適に対応することができる。
また、きのこ栽培用キャップ10は、黒色に限らず、他の色を用いてもよい。例えば、生産時期によってきのこ栽培用キャップ10の色を定期的に変更することや、種々の色や模様等を適宜に用いて消費者の印象を変化させてもよい。
次に、図11及び図12に基づいて、きのこ栽培用キャップ10の他の形態例について説明する。図11は本発明に係るきのこ栽培用キャップを示す底面図である。また、図12は図11のきのこ栽培用キャップの端面図である。なお、以上に説明した形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本形態例では、装着用の突起部16Aの形状が、図11に示すように円弧の弦を形作るように接線と平行な突起先端線が形成されて、筒部12の下端縁に設けられている。この突起部16Aの断面形状は、図12に示すように略三角形となっている。
突起部16Aの先端が線状に形成されるため、安定した状態できのこ栽培瓶20の首部22に外嵌できる。また、線状に形成されるため耐久性のある形態となっている。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
栽培瓶とキャップの断面図である。 キャップの概略図である。 栽培瓶にキャップを装着した際の断面図である。 ナメコの生長状態を説明する断面図である ナメコの収穫作業を説明する概略図である。 本発明に係るきのこ栽培用キャップの一形態例を示す平面図である。 図6のきのこ栽培用キャップの底面図である。 図7のA−A端面図である。 図7のB−B端面図である。 きのこ栽培用キャップを栽培瓶に装着した状態を示す端面図である。 本発明に係るきのこ栽培用キャップの他の形態例を示す底面図である。 図11のきのこ栽培用キャップの端面図である。
符号の説明
10 キャップ
11 蓋部
12 筒部
13 貫通穴
15 小孔
16 突起部
17 凸部
18 段状部
19 鍔部
20 栽培瓶
21 瓶口
22 首部
23 突出部
25 培地
30 ナメコ

Claims (11)

  1. きのこの栽培瓶に脱着可能に設けられ、蓋部によって瓶口を覆うきのこ栽培用キャップであって、
    遮光性を有する材料からなると共に、前記蓋部はきのこの子実体を通す貫通穴を有し、栽培瓶に装着された際には栽培瓶内のきのこ栽培用培地の上部表面に、前記貫通穴を介してのみ光が照射されることを特徴とするきのこ栽培用キャップ。
  2. 前記貫通穴が複数設けられていることを特徴とする請求項1記載のきのこ栽培用キャップ。
  3. きのこの栽培瓶に脱着可能に設けられ、蓋部によって瓶口を覆うきのこ栽培用キャップであって、
    前記蓋部には、きのこの子実体を通す貫通穴が複数設けられていることを特徴とするきのこ栽培用キャップ。
  4. 複数の前記貫通穴のそれぞれは、前記蓋部の中央部を除いた位置で、且つきのこ栽培用培地の上部表面を貫通穴の数に均等に分割した各部位の略中央部に対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載のきのこ栽培用キャップ。
  5. 前記貫通穴は4個であり、各貫通穴は、きのこ栽培用培地の上部表面を4つに均等に分割した各部位の略中央部に対応する前記蓋部の位置に設けられていることを特徴とする請求項4記載のきのこ栽培用キャップ。
  6. 前記蓋部には、通気性を確保するために、きのこの子実体を通さない大きさの小孔が複数設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のきのこ栽培用キャップ。
  7. きのこの栽培瓶の首部に外嵌する筒部の内側周面には、側周からの通気性を確保するために、複数の凸部が周方向について実質的に等間隔に設けられ、
    前記蓋部の内面で且つきのこの栽培瓶の瓶口上端面と対面する部位には、通気性を確保する隙間を得るために、複数の段状部が周方向について実質的に等間隔に設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のきのこ栽培用キャップ。
  8. きのこの栽培瓶の首部に外嵌する筒部の外側周面下端には、外方へ延設された鍔部が周方向について実質的に等間隔で断続的に設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のきのこ栽培用キャップ。
  9. 栽培されるきのこがナメコであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載のきのこ栽培用キャップ。
  10. きのこの栽培瓶に充填した培地からきのこを発芽させて生長させるきのこの栽培方法において、発芽前の栽培瓶に請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のきのこ栽培用キャップを装着し、きのこの子実体を、前記貫通穴を通過させて栽培瓶の外方へ生長させることを特徴とするきのこの栽培方法。
  11. 生長したきのこの子実体を前記きのこ栽培用キャップと共に、きのこの栽培瓶から分離して収穫することを特徴とする請求項10記載のきのこの栽培方法。
JP2005109571A 2004-04-26 2005-04-06 きのこ栽培用キャップ及びきのこの栽培方法 Pending JP2005333983A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005109571A JP2005333983A (ja) 2004-04-26 2005-04-06 きのこ栽培用キャップ及びきのこの栽培方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004129428 2004-04-26
JP2005109571A JP2005333983A (ja) 2004-04-26 2005-04-06 きのこ栽培用キャップ及びきのこの栽培方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005333983A true JP2005333983A (ja) 2005-12-08

Family

ID=35488209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005109571A Pending JP2005333983A (ja) 2004-04-26 2005-04-06 きのこ栽培用キャップ及びきのこの栽培方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005333983A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008265768A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Yoshiaki Ichimura きのこの包装形態
JP2010022367A (ja) * 2008-06-20 2010-02-04 Takara Bio Inc キノコの菌床栽培用器材
KR101298380B1 (ko) * 2011-10-21 2013-08-20 농업회사법인 주식회사 올자란 버섯 자실체 성형 방법
JP2013236548A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Hokuto Industry Corp キノコ栽培補助具
KR20160025727A (ko) * 2014-08-28 2016-03-09 강원도 병뚜껑을 이용한 버섯의 병재배 방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008265768A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Yoshiaki Ichimura きのこの包装形態
JP2010022367A (ja) * 2008-06-20 2010-02-04 Takara Bio Inc キノコの菌床栽培用器材
KR101298380B1 (ko) * 2011-10-21 2013-08-20 농업회사법인 주식회사 올자란 버섯 자실체 성형 방법
JP2013236548A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Hokuto Industry Corp キノコ栽培補助具
KR20160025727A (ko) * 2014-08-28 2016-03-09 강원도 병뚜껑을 이용한 버섯의 병재배 방법
KR101650873B1 (ko) * 2014-08-28 2016-08-25 강원도 병뚜껑을 이용한 버섯의 병재배 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101148759B1 (ko) 자실체의 모양을 균일하게 만드는 버섯의 병재배 방법
JP2005333983A (ja) きのこ栽培用キャップ及びきのこの栽培方法
CN101496486B (zh) 一种蘑菇栽培方法
CN104521565A (zh) 一种温室种植灵芝的方法
KR200438046Y1 (ko) 버섯 재배 용기
JP2006223264A (ja) キノコの栽培方法及びそれに用いるキャップ
CN107711285A (zh) 一种栽培瓶工厂化栽培猴头菇的方法
CN104737819A (zh) 一种半脱袋栽培松杉灵芝方法
JP3170940U (ja) 茸栽培容器
JP2010029097A (ja) 栽培容器及びこの容器を使用した茸栽培方法
KR20130125248A (ko) 버섯 재배용 용기 및 그를 이용한 표고 버섯의 자동화 재배 방법
JP5094194B2 (ja) きのこの包装形態
KR20110005618U (ko) 버섯재배용 종균 배양봉지
JP2002218844A (ja) マイタケ栽培方法及び該栽培方法に使用するマイタケ栽培瓶用キャップ
JP2007236318A (ja) きのこ生育用キャップ及びきのこの栽培方法
JP2000209944A (ja) エリンギィの人工栽培方法
JP4747333B2 (ja) マイタケ栽培瓶セット
JPH0549346A (ja) きのこ栽培方法
KR101838526B1 (ko) 통풍과 수분 균일공급이 가능한 버섯 배지 용기
CN110367043A (zh) 一种袋料灵芝活体嫁接
KR20010036047A (ko) 버섯 재배용 배양병과 이를 이용한 버섯 재배방법
JP7372699B1 (ja) シイタケ容器栽培方法
KR200365551Y1 (ko) 가정용 버섯 재배 용기
JPS6339517A (ja) 植物組織培養方法及び培養容器
JPH03112417A (ja) 椎茸の菌床栽培方法およびその栽培容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061005

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20061005

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20061026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070116