JP5240193B2 - 電圧電流変換器およびこれを用いたフィルタ回路 - Google Patents

電圧電流変換器およびこれを用いたフィルタ回路

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Description

本発明は、電圧電流変換利得が可変の電圧電流変換器およびこれを用いたフィルタ回路に関し、特に、低電圧下でも小面積でかつ電圧電流変換利得の可変範囲が広い電圧電流変換器およびこれを用いたフィルタ回路に関する。
近年、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11a/b/gや、GSM(Global System for Mobile Communications)/WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等に代表される複数の無線通信方式に1台で対応可能なマルチモード対応の送受信機の開発が盛んに行われている。
このような送受信機においては、面積や消費電力を抑えつつ、複雑な信号処理を高速に行うことが求められるため、微細CMOSプロセスを用いた設計が不可欠である。しかし、微細CMOSプロセスを用いる場合、電源電圧の低下や性能ばらつきの増加といった新たな問題が発生する。
このような中で、マルチモード対応の送受信機にフィルタ回路として内蔵されるチャネル選択フィルタには、帯域幅や利得、Q値、次数といったフィルタ特性が低電圧下でも広範囲で可変であること、および小面積であることが求められている。現在、上述した無線通信方式による無線通信に用いられている無線規格においては、チャネルの帯域幅は数kHzから数100MHzにまでわたっている。
チャネル選択フィルタとしては、電圧電流変換器(=Gmアンプ)と容量素子とで構成されるGm−Cフィルタが一般的である(例えば、非特許文献1)。マルチモード対応のGm−Cフィルタにおいては、Gmアンプの電圧電流変換利得や容量素子の容量値を制御することでフィルタ特性を可変としている。一般には、Gmアンプの電圧電流変換利得をバイアス条件を変化させることによって制御することで、フィルタ特性を可変とする方法が用いられている。しかし、電源電圧の低下に伴い、バイアス電圧の可変範囲が狭くなり、Gmアンプの電圧電流変換利得を広範囲で可変とすることが困難となっている。
低電圧下でも電圧電流変換利得を広範囲で可変とするためのフィルタ回路の第1の従来例を図1Aに示す(例えば、非特許文献2)。第1の従来例は、電圧電流変換器(=Gmアンプ)と容量素子Cとで構成されるGm−Cフィルタであり、Gmアンプを電圧電流変換部と図1Bに示す電流ミラー回路とを組み合わせた構成となっている。第1の従来例では、電流ミラー回路の内部のパスをスイッチ回路SWで切り替えることで、Gmアンプの電圧電流変換利得を可変としている。
同じく、フィルタ回路の第2の従来例を図2に示す(例えば、非特許文献3)。第2の従来例は、オペアンプOA、抵抗素子R,Rx、および容量素子Cで構成されるアクティブRCフィルタに、さらにスイッチ回路SWを設けた構成となっている。第2の従来例では、スイッチ回路SWの開閉を制御するクロックのデューティ比を制御することで、電圧電流変換を行っている抵抗Rの実効的な抵抗値を可変としている。
しかし、第1および第2の従来例のフィルタ回路には、次のような課題がある。
第1の従来例の課題は、チップ面積の増大を招くことなくフィルタ特性の可変範囲を広げることが困難なことである。その理由は、第1の従来例では、可変範囲に比例する数だけ電流ミラー回路を並置する必要があるが、個々の電流ミラー回路は、MOSFETの閾値電圧のばらつきを小さく抑えるために、微細CMOSプロセスによる微細化が進んでも面積の縮小が難しいからである。
第2の従来例の課題は、帯域幅以外のフィルタ特性が可変ではないことである。この構成で利得やQ値を可変とする方法としては、抵抗を並置してスイッチ回路で切り替える方法や、MOSFETを可変抵抗として用いる方法が考えられるが、それぞれ面積が増大する、線形性が悪化するという欠点がある。また、第2の従来例の別の課題は、デューティ比制御によって、性能ばらつきも補償しなければならないことである。つまり、デューティ比制御による可変範囲を、ばらつき補償とマルチモード対応という異なる2種類の目的で分け合うことになるため、マルチモード対応のための可変範囲は狭くなる。その結果、マルチモードに対応するための十分な可変範囲を得ることは困難となる。
R. Schaumann and M.E. van Valkenburg, Design of analog filters, Oxford University Press, 2001. IEEE JSSC Vol.37. No.2, pp. 125-136, Feb, 2002. IEEE ISCAS Vol.1, pp. I-433-436, May, 2004.
本発明の第1の目的は、低電圧下でも面積の増大なしで電流電圧変換利得の可変範囲の拡大が可能な電圧電流変換器およびこれを用いたフィルタ回路を提供することある。
本発明の第2の目的は、低電圧下でも面積の増大なしで各フィルタ特性を独立に制御可能なフィルタ回路を提供することである。
本発明の電圧電流変換器は、入力された電圧を電流に変換して出力する電圧電流変換器であって、変換器入力端子と、変換器出力端子と、前記変換器入力端子に入力された電圧を電流に変換する電圧電流変換部と、前記電圧電流変換部の出力端子から、流れる電流を間欠的に取り出し、前記変換器出力端子から出力するための電流取出部と、を有することを特徴とする。
本発明のフィルタ回路は、前記電圧電流変換器と、前記電圧電流変換器の前記変換器出力端子に接続された容量素子と、を有することを特徴とする。
本発明の電圧電流変換器においては、電圧電流変換部の出力端子から、流れる電流を間欠的に取り出すための電流取出部を設けているため、その間欠動作比率によって電圧電流変換利得が制御可能となる。この間欠動作比率は、微細CMOSプロセスを用いることによって高い精度で制御可能であり、また、低電圧下でも性能劣化を招くことなく広範囲で可変である。また、電流取出部は微細CMOSデバイスで構成可能な論理回路とすることができるため、ほとんど面積を増加させない。したがって、低電圧下でも面積の増大なしで電圧電流変換利得の可変範囲を拡大することができるという効果が得られる。
本発明のフィルタ回路においては、電圧電流変換器の電圧電流変換利得を間欠動作比率によって制御することによりフィルタ特性を可変にできるため、各フィルタ特性を独立に制御することができるという効果が得られる。
第1の従来例のフィルタ回路の構成を示す図である。 図1Aに示した電流ミラー回路の構成を示す図である。 第2の従来例のフィルタ回路の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す図である。 図3Aに示したCLKのタイミングチャートである。 図3Aに示した電圧電流変換器の具体的な回路例を示す図である。 図3Aに示した電圧電流変換器の電圧電流変換利得の時間変化を示す図である。 本発明の第2の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す図である。 図4Aに示したCLKおよびCLK_INVのタイミングチャートである。 図4Aに示した電圧電流変換器の具体的な回路例を示す図である。 本発明の第3の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す図である。 図8Aに示したCLKB1〜CLKB4のタイミングチャートである。 図8Aに示した電圧電流変換部の周波数特性を示す図である。 本発明の第7の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す図である。 図9Aに示した電圧電流変換器の具体的な回路例を示す図である。 本発明の第8の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す図である。 本発明の第9の実施形態のフィルタ回路の構成を示す図である。 図11に示したフィルタ回路において、C=0とした場合の構成を示す図である。 本発明の第10の実施形態のフィルタ回路の構成を示す図である。 本発明の第11の実施形態のフィルタ回路の構成を示す図である。 本発明の第12の実施形態のフィルタ回路の構成を示す図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。なお、以下で説明する全ての図面において、同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図3Aに、本発明の第1の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す。
本実施形態の電圧電流変換器は、入力端子11と、出力端子12と、電圧電流変換を行う電圧電流変換部13と、出力端子12と電圧電流変換部13の出力端子の間に接続されたスイッチ回路(SW)14と、スイッチ回路14の開閉を制御する開閉制御部15と、を有している。
なお、入力端子11は変換器入力端子であり、出力端子12は変換器出力端子である。また、スイッチ回路14は第1の開閉素子の一例である。また、スイッチ回路14および開閉制御部15は、電流取出部の構成要素となるものである。
スイッチ回路14は、開閉制御部15が出力する制御信号CLKが1のときに閉状態、0のときに開状態となる。このとき、制御信号CLKを、一定周期で0(オフ)と1(オン)を繰り返す矩形波とすることで、スイッチ回路14の開閉率をCLKのオン時間比率によって決めることができる。図3Bに、CLKのタイミングチャートを示す。
開閉制御部15においては、所望のオン時間比率を持つ制御信号CLKを得る方法として、内部で生成する方法や、外部から供給される複数の制御信号CLKから選択する方法がある。
本実施形態の電圧電流変換器の動作原理を図3Aおよび図3Bを用いて説明する。
入力端子11に入力された電圧は、電圧電流変換部13により電流に変換される。
スイッチ回路14が閉状態にあるとき、電圧電流変換部13の出力端子から流れる電流は、そのまま出力端子12から出力され、本実施形態の電圧電流変換器の出力電流となる。
一方、スイッチ回路14が開状態になると、出力端子12は電圧電流変換部13から切り離され、本実施形態の電圧電流変換器の出力電流は0となる。
以上の動作において、本実施形態の電圧電流変換器の出力電流を時間平均したときの実効的な電圧電流変換利得Gmは、以下の式(1)で表される。
Figure 0005240193
ここで、式(1)において、Gmは電圧電流変換部13の電圧電流変換利得、TCLKはCLKの周期、TONはCLKのオン時間である。式(1)は、本実施形態の電圧電流変換器の実効的な電圧電流変換利得Gmが、CLKのオン時間比率(TONとTCLKの比)、すなわちスイッチ回路14の開閉率で決まることを意味している。
図3Cに、図3Aの電圧電流変換器の具体的な回路例を示す。
電圧電流変換部13は、電圧電流変換を行うCMOSインバータで実現でき、スイッチ回路14は、CMOSによる伝送ゲートで実現できる。このように、本実施形態の電圧電流変換器に新たに追加されるスイッチ回路14は全て微細CMOSデバイスで構成可能なため、スイッチ回路14分の面積の増大は無視できる。
なお、本実施形態の電圧電流変換器は、スイッチ回路14の開閉率が固定で、電圧電流変換利得が可変でない場合も、従来技術と比較して小面積化が可能となる。従来技術では、小さな電圧電流変換利得を実現する場合、MOSFETのW/Lを小さくする必要があるが、Wの下限がプロセスで決まってしまうため、Lを大きくしなければならず、その結果、面積が大きくなる。これに対して、本実施形態の電圧電流変換器では、スイッチ回路14の開閉率を小さくすることで小さな電圧電流変換利得を実現できるため、MOSFETのサイズをそのままにできる。
図3Dに、入力端子11への入力電圧を一定値VINとし、出力端子12からの出力電流をIOUTとしたときのIOUT/VINの時間変化を示す。
図3Dにおいて、上から順に、実線は、スイッチ回路14の開閉率を100%、75%、50%、25%としたときのIOUT/VINの時間変化を表し、点線は、IOUT/VINを時間平均したときの実効的な電圧電流変換利得Gmを表している。
Gmは、スイッチ回路14の開閉率が100%のときにGm(=電圧電流変換部13の電圧電流変換利得)であるのに対し、開閉率を75%、50%、25%と制御することで、それぞれ0.75Gm、0.50Gm、0.25Gmと設定できる。
本実施形態の電圧電流変換器においては、電圧電流変換部13の出力端子から流れる電流を間欠的に取り出し、その間欠動作比率によってGmを制御している。ここで、間欠動作比率は、微細CMOSプロセスを用いることによって高い精度で制御可能であり、また、低電圧下でも性能劣化を招くことなく広範囲で可変である。また、スイッチ回路14は微細CMOSデバイスで構成可能であるため、ほとんど面積を増加させない。したがって、低電圧下でも面積の増大なしでGmの可変範囲の拡大が可能である。
なお、スイッチ回路14の開閉率の可変範囲の上限は常時閉状態の100%であり、下限は常時開状態の0%である。したがって、式(1)より、Gmの可変範囲は0以上Gm以下となるが、Gm=0の電圧電流変換器は実用上意味がない。Gmの実際の可変範囲の下限はCLKの立ち上がり時間および立ち下り時間によって決定される。CLKの立ち上がり時間および立ち下がり時間に起因するスイッチ回路14の開閉率の誤差は、CLKの周波数(=1/TCLK)が低いほど小さくなるため、Gmの可変範囲はCLKの周波数が低いほど広くなる。また、CLKの周波数が低いほど、CLKを生成する開閉制御部15の消費電流は減少する。一方、本実施形態の電圧電流変換器で処理できる信号の帯域は、折り返しの影響を防ぐ必要があるため、CLKの周波数の2分の1以下の範囲となる。すなわち、CLKの周波数が高いほど、より広い帯域の信号を処理できる。
本実施形態の電圧電流変換器を用いてフィルタ回路を構成する場合、フィルタ回路の帯域幅は100kHzから100MHz程度が適当である。その理由は、100kHz以下の狭帯域では、容量素子の面積が支配的となることから、チップ面積増大を抑えられるという利点が小さくなるためである。また、100MHz以上では、スイッチ回路14の開閉率制御の精度が悪化してGmの可変範囲が狭くなり、また、開閉制御部15の消費電流が増加するためである。
また、電圧電流変換部13に対しては、従来のバイアス電圧制御によって電圧電流変換利得を可変とする方法も併せて適用可能であるため、この従来方法で性能ばらつきは十分に補償することができる。したがって、スイッチ回路14の開閉率制御による電圧電流変換利得の設定の際に、性能ばらつきの余計なマージンを見積もる必要がなく、より広い範囲でフィルタ特性が可変となる。
以上のことから、フィルタ回路の帯域幅は100kHzから10MHz、CLKの周波数はフィルタ回路の帯域幅の20倍程度が最適である。その理由は、チャネル選択フィルタとしては、帯域幅の10倍程度の範囲の信号を処理できれば十分であり、また、微細CMOSプロセスを用いれば200MHz(最大の帯域幅の20倍)程度のCLKを、十分高い精度、十分低い消費電流で生成することができるからである。ただし、急峻な前置フィルタによってあらかじめ信号帯域が制限されている場合は、この限りではない。例えば、前置フィルタによって信号帯域が100MHz以下に制限されていれば、200MHzのCLKで帯域幅80MHzのフィルタ回路も構成できる。なお、微細CMOSプロセスによる微細化が進めば、さらに広帯域の信号を、高精度、低消費電流で処理することが可能となる。
(第2の実施形態)
図4Aに、本発明の第2の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す。
本実施形態の電圧電流変換器は、図3Aに示した第1の実施形態と比較して、固定電位と電圧電流変換部13の出力端子の間に接続されるスイッチ回路(SW)16と、開閉制御部15からの制御信号CLKを反転させて、スイッチ回路16の開閉を制御するための反転信号CLK_INVとする反転素子17と、を追加した点が異なる。
なお、スイッチ回路16および反転素子17は、電流取出部の構成要素となるものである。また、スイッチ回路16は第2の開閉素子の一例である。
スイッチ回路16は、反転信号CLK_INVが1(オン)のときに閉状態、0(オフ)のときに開状態となる。図4Bに、CLKおよびCLK_INVのタイミングチャートを示す。
スイッチ回路14が開状態になって出力電流が0になるとき、電圧電流変換部13の出力端子の寄生容量に蓄積する電荷は、再びスイッチ回路14が閉状態になったときに誤差電流となる(実際には、スイッチ回路14は有限のオフ抵抗を持つため、再び閉状態になる前から誤差電流は生じうる)。
そこで、本実施形態の電圧電流変換器においては、スイッチ回路14が開状態になるのと同時にスイッチ回路16を閉状態にし、電圧電流変換部13の出力端子から流れる電流を固定電位に流すことで、電圧電流変換部13の出力端子の寄生容量に誤差電流となる電荷が蓄積するのを防ぐことができる。
図4Cに、図4Aの電圧電流変換器の具体的な回路例を示す。
スイッチ回路16はCMOSによる伝送ゲートで実現できる。このように、本実施形態の電圧電流変換器に新たに追加されるスイッチ回路16は全て微細CMOSデバイスで構成可能なため、スイッチ回路16分の面積の増大は無視できる。
(第3の実施形態)
図5に、本発明の第3の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す。
本実施形態の電圧電流変換器は、図3Aに示した第1の実施形態と比較して、電圧電流変換部13の電源端子VDDと電源の間に接続されるスイッチ回路(SW)18を追加した点が異なる。
スイッチ回路18は、スイッチ回路14と同様に、制御信号CLKが1(オン)のときに閉状態、0(オフ)のときに開状態となる。
本実施形態の電圧電流変換器においては、スイッチ回路14が開状態になって出力電流が0になるとき、スイッチ回路18も開状態になるので、電圧電流変換部13に電流が流れず、消費電流を抑えることができる。
なお、スイッチ回路18は、電圧電流変換部13の接地端子GNDとグランドの間に接続しても同様の効果が得られる。
(第4の実施形態)
図6に、本発明の第4の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す。
本実施形態の電圧電流変換器は、図3Aに示した第1の実施形態と比較して、制御信号CLKを、スイッチ回路14の開閉を制御するためだけでなく、電圧電流変換部13を間欠的に駆動するためにも用いている点が異なる。
電圧電流変換部13の電源端子VDDは開閉制御部15に接続され、電圧電流変換部13はCLKが1(オン)のときに駆動状態、CLKが0(オフ)のとき休止状態となる。ただし、CLKは、1のときに電圧電流変換部13の電源電圧として十分な電圧を供給する信号であることが必要である。
本実施形態の電圧電流変換器においては、CLKが0になると電圧電流変換部13に電流が流れないため、第3の実施形態と同様に、消費電流を抑えることができる。
なお、電圧電流変換部13は、電源端子VDD側から駆動するだけでなく、接地端子GND側から駆動することもできる。この場合、電圧電流変換部13は制御信号が1のとき休止状態、0のとき駆動状態になるため、制御信号CLKの反転信号CLK_INVで電圧電流変換部13を駆動する。
(第5の実施形態)
図7に、本発明の第5の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す。
本実施形態の電圧電流変換器は、図3Aに示した第1の実施形態と比較して、出力端子12と電圧電流変換部13の出力端子の間に接続されたスイッチ回路(SW)14をなくし、電圧電流変換部13の接地端子GND側に接続されたスイッチ回路51と、電源端子VDD側に接続されたスイッチ回路52と、を追加した点が異なる。なお、スイッチ回路51あるいは52は、第1の開閉素子の一例であり、電流取出部の構成要素となるものである。
スイッチ回路51および52の開閉は、制御信号CLKが1(オン)のときに閉状態、0(オフ)の時に開状態となる。このとき、電圧電流変換部13は、CLKが1(オン)のときに駆動状態、CLKが0(オフ)のときに休止状態となる。
本実施形態の電圧電流変換器においては、CLKが0になると、出力端子12から電圧電流変換部13の接地端子GNDや電源端子VDDに電流が流れ込んだり、逆に流れ出したりしないため、誤差電流を防ぐためのスイッチ回路14が必要ない。その結果、信号経路に直列に接続されるスイッチ回路がなくなり、スイッチ回路のオン抵抗が回路に及ぼす雑音特性や非線形性への悪影響を除去できる。また、このとき、電源電圧電流変換部13には電流が流れていないため、第3および第4の実施形態と同様、消費電流を抑えることができる。
なお、本実施形態では、電圧電流変換部13の電源端子VDDと接地端子GNDにスイッチ回路を付加したが、必ずしも電圧電流変換部13の電源端子や接地端子にスイッチ回路を設ける必要はなく、電圧電流変換部13のバイアス電流をオン・オフすることによっても同様の効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
図8Aに、本発明の第6の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す。
本実施形態の電圧電流変換器は、図3Aに示した第1の実施形態と比較して、電圧電流変換部13の変換利得が有限インパルス応答(FIR:Finite Impulse Response)フィルタ特性を有している点と、開閉制御部44を追加した点と、が異なる。本実施形態の電圧電流変換部13は、以下に説明するとおり、面積や消費電力をほとんど増加させること無く、電流取出部における標本化の際に、信号帯域内に折り返す雑音を効果的に除去することができる。
本実施形態の電圧電流変換部13は、N(2以上の自然数)個の電圧電流変換素子41〜41と、入力端子11と電圧電流変換素子41〜41の各々の入力端子との間に直列に接続されるN個のスイッチ回路42〜42と、電圧電流変換素子41〜41の各々の入力端子と固定電位との間に接続されるN個の容量素子43〜43と、を有している。なお、スイッチ回路42〜42の開閉は、開閉制御部44により制御される。電圧電流変換素子41〜41の各々の変換利得はGm/Nである。また、電圧電流変換素子41〜41の各々の出力端子は短絡され、出力端子12に接続される。
なお、図8Aでは、N=4としている。また、スイッチ回路42〜42および容量素子43〜43は、入力された電圧を標本化・保持する標本化・保持手段の構成要素の一例であり、また、電圧電流変換素子41〜41は、標本化・保持された電圧を電流に変換する電圧電流変換手段の一例である。
開閉制御部44は、図8Bに示すN相の制御クロック信号CLKB1〜CLKBNを出力し、それぞれスイッチ回路42〜42の開閉を制御する。いずれのスイッチ回路42〜42も、制御クロック信号が1(オン)のときに閉状態、0(オフ)のときに開状態となる。CLKB1〜CLKBNのオン時間は、スイッチ回路42〜42が閉状態になってから、入力端子11の電圧と各電圧電流変換素子41〜41の入力端子の電圧とが等しくなるのに要する時間とする。
一般に、電圧電流変換に必要な回路の面積や消費電流は、変換利得に比例するため、変換利得がGm/NであるN個の電圧電流変換素子41〜41の合計の消費電流や面積は、変換利得がGmの電圧電流変換部13と同等である。また、開閉制御部44やスイッチ回路42〜42は、微細CMOSデバイスで構成可能な論理回路である。さらに、容量素子43〜43は、スイッチ回路42〜42や電圧電流変換素子41〜41に寄生する微小な容量で代替可能である。したがって、本実施形態の電圧電流変換部13を用いることによる、消費電力や面積の増加はほとんどない。
本実施形態の電圧電流変換部13の動作を説明するために、まず、電圧電流変換素子41、スイッチ回路42、および容量素子43のみからなる回路を考える。CLKB1がオンとなると、スイッチ回路42が閉状態となり、容量素子43には入力電圧Vinに比例する電荷が蓄積される。CLKB1がオフとなってからも、容量素子43にはスイッチ回路42が開状態となった瞬間の電荷が保持されているため、電圧電流変換素子41の入力端子の電圧はVinのまま一定である。したがって、次にCLKB1がオンとなるまでの間、電圧電流変換素子41が出力する電流はGm・Vin/Nまま一定である。
電圧電流変換素子41〜41、スイッチ回路42〜42、および容量素子43〜43も、各々異なる位相で同様の動作をする。したがって、本実施形態の電圧電流変換部13は、全体として時間間隔TSB=TCLK/Nに1回の標本化を行っている。すなわち、標本化周波数はN/TCLKである。1標本分の遅延を表すz−1=exp(−sTSB)を用いると、例えば、CLKB1がオンのときには、電圧電流変換素子41は時間間隔TSBだけ前の入力電圧に対応する電流z−1・Gm・Vin/Nを保持しており、電圧電流変換素子41は時間間隔(N−1)TSBだけ前の入力電圧に対応する電流z−(N−1)・Gm・Vin/Nを保持している。電圧電流変換素子41〜41の出力電流は、電圧電流変換素子41〜41の各々の出力端子を短絡することで加算され、電圧電流変換部13の出力端子から出力される。このとき、本実施形態の電圧電流変換部13の変換利得GmFIR0は、以下の式(2)で表される。
Figure 0005240193
式(2)は、本実施形態の電圧電流変換部13の変換利得が、FIRフィルタの一形態である移動平均フィルタの周波数特性を持つことを意味している。移動平均フィルタは、N/TCLK以下の帯域に(N−1)個の零点を有しており、零点周波数はn/TCLK(nはN以外の任意の自然数)で表される。N=4、1/TCLK=250MHzの場合の移動平均フィルタ周波数特性を図8Cに示す。
さらに、本実施形態の電圧電流変換器の変換利得GmFIRは、以下の式(3)で表される。
Figure 0005240193
本実施形態の電圧電流変換器において、電流取出部の標本化周波数は、電圧電流変換部13のFIRフィルタ特性が有するゼロ点の周波数と一致している。すなわち、FIRフィルタが、電流取出部での標本化で帯域内に折り返される雑音を効果的に除去する。したがって、本実施形態の電圧電流変換器の前置フィルタの遮断特性は緩いものでよく、前置フィルタの面積や消費電力を抑えることができる。
(第7の実施形態)
図9Aに、本発明の第7の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す。
本実施形態の電圧電流変換器は、図4Aに示した第2の実施形態の電圧電流変換器を差動化した全差動電圧電流変換器とした点に特徴がある。
図9Aにおいて、全差動電圧電流変換部19が図4Aの電圧電流変換部13に対応し、入力端子11,11が図4Aの入力端子11に対応し、出力端子12,12が図4Aの出力端子12に対応し、スイッチ回路14,14が図4Aのスイッチ回路14に対応し、スイッチ回路16,16が図4Aのスイッチ回路16に対応する。なお、図4Aの開閉制御部15は省略されている。また、図9A中の制御信号CLKと反転信号CLK_INVのタイミングチャートは、図4Bに示したタイミングチャートと同一である。
図9Bに、図9Aの電圧電流変換器の具体的な回路例を示す。
全差動電圧電流変換部19は、電圧電流変換を行う2つのCMOSインバータと、出力コモンモード電圧を一定値VCMに保つためのコモンモードフィードバック(CMFB)回路との組み合わせで実現でき、スイッチ回路14,14,16,16は、CMOSによる伝送ゲートで実現できる。このように、本実施形態の電圧電流変換器に新たに追加されるスイッチ回路14,14,16,16は全て微細CMOSデバイスで構成可能なため、スイッチ回路14,14,16,16分の面積の増大は無視できる。
なお、第1、第3および第4の実施形態の電圧電流変換器も、同様に差動化することができる。
(第8の実施形態)
図10に、本発明の第8の実施形態の電圧電流変換器の構成を示す。
本実施形態の電圧電流変換器は、図9Aに示した第7の実施形態の全差動電圧電流変換器19に相当する全差動電圧電流変換器61と並列に、全差動電圧電流変換器62、63、64を直列接続した回路を追加した点が異なる。全差動電圧電流変換器62の差動出力端子は短絡されている。また、全差動電圧電流変換器63の入出力端子は短絡されている。
以下に、本実施形態の全差動電圧電流変換器の動作を説明する。
全差動電圧電流変換器61は、制御信号CLKが1(オン)のときに動作し、全差動電圧電流変換器62、63、64は、制御信号CLKの反転信号CLK_INVが1(オン)のときに動作する。
図10において、全差動電圧電流変換器62は、全差動電圧電流変換器61に設けられたスイッチ回路に寄生する容量を介して信号経路に注入される誤差電流をキャンセルする働きをする。また、全差動電圧電流変換器62の差動出力端子は短絡されているため、本実施形態の入力端子11と11に入力された電圧に対応する電流が加算平均される。その結果、差動信号成分はキャンセルされ、コモンモード信号成分のみが電流として検出され、全差動電圧電流変換器62から出力される。
全差動電圧電流変換器62から出力されたコモンモード信号電流は、入出力端子が短絡された全差動電圧電流変換器63によって電圧に変換される。このとき、交流的なコモンモード電圧の符号は反転する。
電圧電流変換器64は、電圧電流変換器62と63によって検出された負のコモンモード電圧に対応する電流を出力する。このとき、全差動電圧電流変換器64は、本実施形態の出力端子12と12から見たときの出力インピーダンスを、CLKが1(オン)のときも0(オフ)のときも一定に保つ働きをする。さらに、全差動電圧電流変換器64は、全差動電圧電流変換器61に設けられたスイッチ回路に寄生する容量を介した誤差電流をキャンセルする働きをする。
以上で示した効果を得るには、全差動電圧電流変換器62、63、64は、全差動電圧電流変換器61と同一の回路とすることが望ましい。特に、誤差電流をキャンセルする目的においては、回路を構成するMOSデバイスの面積を揃えることが望ましい。
なお、第1、第3、第4および第5の実施形態を差動化した電圧電流変換器についても、同様の構成をとることができる。また、必ずしも全差動電圧電流変換器62、63、64は制御信号CLK_INVが1(オン)のときのみ動作させる必要はなく、常に動作させていてもよい。こうすることで、コモンモード信号を除去する効果を得ることができる。さらに、全差動電圧電流変換器62と63を常に動作させ、全差動電圧電流変換器64のみをCLK_INVが1(オン)のときに動作させる方法や、逆に、全差動電圧電流変換器62と63をCLK_INVが1(オン)のときに動作させ、全差動電圧電流変換器63のみを常に動作させる方法をとることもできる。
(第9の実施形態)
図11に、本発明の第9の実施形態のフィルタ回路の構成を示す。
本実施形態のフィルタ回路は、シングルエンド1次フィルタ回路であり、図3Aまたは図4Aに示した電圧電流変換器10,10と、電圧電流変換器10の出力端子とグランドの間に接続される容量素子20と、電圧電流変換器10の入出力端子間に接続される容量素子20と、を有している。
このフィルタ回路の伝達関数を式(4)に示す。
Figure 0005240193
ここで、式(4)において、Gm,Gmはそれぞれ電圧電流変換器10,10の電圧電流変換利得、C,Cは容量素子20,20の容量値である。
式(4)は、本実施形態のフィルタ回路が、Cを0とすることで低域通過型、Gmを0とすることで高域通過型、Gm=−Gm、C=0とすることで、全域通過型のフィルタ回路として構成できることを表している(非特許文献1)。CとGmによって零点の位置、CとCとGmによって極の位置が決定される。本実施形態のフィルタ回路は、このような一般的なGm−Cフィルタに適用可能である。
本実施形態のフィルタ回路において、Cを0とすることで得られる低域通過型フィルタ回路は、特によく用いられている。この低域通過型フィルタ回路の構成を図12に示す。また、このときの伝達関数を式(5)に示す。
Figure 0005240193
式(5)より、このフィルタ回路のDC利得(Gain)、帯域幅(BW)は、それぞれ以下の式(6)で表される。
Figure 0005240193
本実施形態の低域通過型フィルタ回路においては、電圧電流変換器10,10の電圧電流変換利得Gm,Gmをそれぞれ独立に制御することにより、帯域幅、DC利得が独立に可変となる。複数の電圧電流変換器の開閉率を制御する方法としては、周期が全て等しく、オン時間が各々異なる制御信号CLKを用いる方法や、オン時間が全て等しく、周期が各々異なる制御信号CLKを用いる方法がある。
なお、本実施形態のフィルタ回路は、スイッチ回路14の開閉率が固定で、フィルタ特性が可変でない場合も、従来技術と比較して小面積化が可能となる。これは、上述したように、フィルタ回路を構成する電圧電流変換器が、従来技術と比較して小面積化が可能なためである。
(第10の実施形態)
図13に、本発明の第10の実施形態のフィルタ回路の構成を示す。
本実施形態のフィルタ回路は、全差動マルチモード対応2次フィルタ回路であり、図9Aに示した全差動電圧電流変換器10〜10と、全差動電圧電流変換器10,10の差動出力端子間にそれぞれ接続される容量素子20,20と、を有している。
このフィルタ回路の伝達関数を式(7)に示す。
Figure 0005240193
ここで、式(7)において、Gm〜Gmはそれぞれ全差動電圧電流変換器10〜10の電圧電流変換利得、C,Cは容量素子20,20の容量値である。
式(7)より、このフィルタ回路のDC利得(Gain)、帯域幅(BW)、Q値(Q)は、それぞれ以下の式(8)で表される。
Figure 0005240193
本実施形態のフィルタ回路においては、全差動電圧電流変換器10〜10の電圧電流変換利得Gm〜Gmをそれぞれ独立に制御することにより、帯域幅、DC利得、Q値が独立に可変となる。複数の全差動電圧電流変換器の開閉率を制御する方法としては、周期が全て等しく、オン時間が各々異なる制御信号CLKを用いる方法や、オン時間が全て等しく、周期が各々異なる制御信号CLKを用いる方法がある。
上述した通り、フィルタ回路の帯域幅は100kHzから10MHzが望ましい。帯域幅の可変範囲と容量値が決まると、GmおよびGmの可変範囲が決まり、さらにGmおよびGmの可変範囲が決まると、DC利得とQ値の可変範囲が決まる。容量値は、雑音とチップ面積の観点から数pF程度が望ましく、このときのDC利得の可変範囲は、−12〜6dB程度、Q値の可変範囲は、0.5〜5程度が適当である。
(第11の実施形態)
図14に、本発明の第11の実施形態のフィルタ回路の構成を示す。
本実施形態のフィルタ回路は、全差動マルチモード対応2次フィルタ回路であり、縦続接続される図9Aに示した全差動電圧電流変換器10〜1010と、全差動電圧電流変換器10,10の段間に接続される演算増幅器30と、全差動電圧電流変換器10,10の段間に接続される演算増幅器30と、演算増幅器30の入出力端子間に接続される容量素子20,20と、演算増幅器30の入出力端子間に接続される容量素子20,20と、全差動電圧電流変換器10の入力端子と全差動電圧電流変換器10,1010の出力端子間に接続される容量素子20,2010と、を有している。
本実施形態のフィルタ回路においては、全差動電圧電流変換器10,10の出力端子を、それぞれ演算増幅器30,30の仮想接地点に接続している。これにより、全差動電圧電流変換器10,10の出力端子の寄生容量への電荷の充放電がなくなり、フィルタ回路の伝達関数は、寄生容量値とは無関係となるため、伝達関数の誤差を抑えることができる。また、全差動電圧電流変換器10,10の出力段において、大信号電圧を処理しなくて済むため、全差動電圧電流変換器10,10による線形性の劣化を抑えることができる。
このフィルタ回路の伝達関数を式(9)に示す。
Figure 0005240193
ここで、式(9)において、Gm〜Gm10はそれぞれ全差動電圧電流変換器10〜1010の電圧電流変換利得、C〜Cは容量素子20〜20の容量値である。
式(9)より、このフィルタ回路のDC利得(Gain)、帯域幅(BW)、Q値(Q)、零点の角周波数(ωzero)は、それぞれ以下の式(10)で表される。
Figure 0005240193
本実施形態のフィルタ回路においては、全差動電圧電流変換器10〜1010の電圧電流変換利得Gm〜Gm10をそれぞれ独立に制御することにより、帯域幅、Q値、DC利得に加えて、零点の位置も可変となる。
(第12の実施形態)
図15に、本発明の第12の実施形態のフィルタ回路の構成を示す。
本実施形態のフィルタ回路は、1次帯域可変フィルタ回路であり、電圧電流変換部13,13と、スイッチ回路14,16と、容量素子20と、を有している。
本実施形態のフィルタ回路は、図4Aで個々の電圧電流変換器の内部に設けられていた2つの電圧電流変換部13,13の各々の出力端子から流れる電流を、1つの電流取出部で取り出す点に特徴がある。なお、図15において、スイッチ回路14が図4Aのスイッチ回路14に対応し、スイッチ回路16が図4Aのスイッチ回路16に対応し、図4Aの開閉制御部15は省略されている。
本実施形態のフィルタ回路においては、2つの電圧電流変換部13,13の各々の出力端子から流れる電流を1つの電流取出部で取り出すことによってスイッチ回路の個数を減少できるため、スイッチ回路分の面積を削減できるほか、スイッチ回路で発生する歪や雑音の影響を低減することができる。また、スイッチ回路の個数の減少により、スイッチ回路を駆動するための消費電流を低減することもできる。
このフィルタ回路の伝達関数F(s)を式(11)に示す。
Figure 0005240193
ここで、式(11)において、Gm,Gmはそれぞれ電圧電流変換部13,13の電圧電流変換利得、Cは容量素子20の容量値である。また、Gm,Gmは、以下の式(12)で表される。
Figure 0005240193
ここで、式(12)において、Gma0,Gmb0はそれぞれスイッチ回路14の開閉率が100%のときのGm,Gm、TCLKはCLKの周期、TONはCLKのオン時間である。式(12)より、GmおよびGmは、スイッチ回路14の開閉率に比例していることがわかる。よって、スイッチ回路14の開閉率をK倍としたときの伝達関数F(s)は式(13)で表される。
Figure 0005240193
式(13)は、F(s)が、周波数に関してF(s)をK倍にスケーリングした伝達関数であることを表している。すなわち、スイッチ回路14の開閉率を制御することにより、帯域幅を可変とできることを表している。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2007年6月5日に出願された日本出願特願2007−149221および2007年10月9日に出願された日本出願特願2007−263193を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (12)

  1. 入力された電圧を電流に変換して出力する電圧電流変換器であって、
    変換器入力端子と、
    変換器出力端子と、
    前記変換器入力端子に入力された電圧を電流に変換する電圧電流変換部と、
    前記電圧電流変換部の出力端子から電流を間欠的に取り出し、前記変換器出力端子から出力するための電流取出部と、を有し、
    前記電流取出部は、
    前記変換器出力端子と前記電圧電流変換部の出力端子の間に接続される第1の開閉素子と、
    前記第1の開閉素子の開閉を制御する開閉制御部と、を含み、
    入力される電圧信号に含まれる周波数は、前記第1の開閉素子の開閉の周波数の1/2以下であり、
    前記電圧電流変換部の出力端子から電流を間欠的に取り出す際の間欠動作比率は、前記第1の開閉素子の開閉率によって制御されることを特徴とする、電圧電流変換器。
  2. 入力された電圧を電流に変換して出力する電圧電流変換器であって、
    変換器入力端子と、
    変換器出力端子と、
    前記変換器入力端子に入力された電圧を電流に変換する電圧電流変換部と、
    前記電圧電流変換部の出力端子から電流を間欠的に取り出し、前記変換器出力端子から出力するための電流取出部と、を有し、
    前記電流取出部は、
    前記変換器出力端子と前記電圧電流変換部の出力端子の間に接続される第1の開閉素子と、
    前記第1の開閉素子と逆のタイミングで開閉し、前記電圧電流変換部の出力端子と固定電位の間に接続される第2の開閉素子と、
    前記第1の開閉素子の開閉を制御する開閉制御部と、を含み、
    前記電圧電流変換部の出力端子から電流を間欠的に取り出す際の間欠動作比率は、前記第1の開閉素子の開閉率によって制御されることを特徴とする、電圧電流変換器。
  3. 前記電圧電流変換部は、前記第1の開閉素子と同一のタイミングで間欠的に駆動されることを特徴とする、請求項1または2に記載の電圧電流変換器。
  4. 前記第1の開閉素子は、矩形波によって開閉が制御され、該矩形波のオン時間の比率によって開閉率が制御されることを特徴とする、請求項1または2に記載の電圧電流変換器。
  5. 前記電圧電流変換部は、
    前記変換器入力端子に入力された電圧を標本化・保持するための標本化・保持手段と、
    前記標本化・保持手段によって標本化・保持された電圧を電流に変換するための電圧電流変換手段と、を有し、
    前記電圧電流変換部の変換利得が有限インパルス応答フィルタ特性を示すように前記変換器入力端子に入力された電圧を標本化し、保持し、電流に変換することを特徴とする、請求項1または2に記載の電圧電流変換器。
  6. 前記電圧電流変換部は、前記標本化・保持手段と、前記電圧電流変換手段と、をそれぞれN(Nは2以上の自然数)個有し、
    N個の前記標本化・保持手段の各々をN相の異なるタイミングで動作させ、N個の前記電圧電流変換手段の各々の出力端子を流れる電流を加算することによって、前記電圧電流変換部の変換利得がN次の有限インパルス応答フィルタ特性を有することを特徴とする、請求項5に記載の電圧電流変換器。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の電圧電流変換器と、
    前記電圧電流変換器の前記変換器出力端子に接続された容量素子と、を有することを特徴とするフィルタ回路。
  8. 前記フィルタ回路は、前記電圧電流変換器を複数有し、前記複数の電圧電流変換器の各々の電流取出部の間欠動作を独立に制御することにより、複数のフィルタ特性をそれぞれ独立に可変とすることを特徴とする、請求項7に記載のフィルタ回路。
  9. 前記フィルタ回路は、前記電圧電流変換部を複数有し、前記複数の電圧電流変換部の出力端子から、電流を、1つの電流取出部で取り出すことを特徴とする、請求項7に記載のフィルタ回路。
  10. 前記フィルタ回路は、前記電圧電流変換器を縦続接続する構成において、いずれかの段間に少なくとも1つの演算増幅器をさらに有することを特徴とする、請求項7に記載のフィルタ回路。
  11. 電圧電流変換器に入力された電圧を電流に変換し、
    前記変換された電流を間欠的に取り出すことにより、前記電圧電流変換器の利得を制御する電圧電流変換器の利得制御方法であって、
    前記電圧電流変換器の出力端子と変換器出力端子の間に第1の開閉素子を接続し、
    前記変換された電流を間欠的に取り出す際の間欠動作比率を、前記第1の開閉素子の開閉率によって制御し、
    入力される電圧信号に含まれる周波数を、前記第1の開閉素子の開閉の周波数の1/2以下にすることを特徴とする電圧電流変換器の利得制御方法。
  12. 電圧電流変換器に入力された電圧を電流に変換し、
    前記変換された電流を間欠的に取り出すことにより、前記電圧電流変換器の利得を制御する電圧電流変換器の利得制御方法であって、
    前記電圧電流変換器の出力端子と変換器出力端子の間に第1の開閉素子を接続し、
    前記電圧電流変換器の出力端子と固定電位の間に第2の開閉素子を接続し、
    前記変換された電流を間欠的に取り出す際の間欠動作比率を、前記第1の開閉素子の開閉率によって制御し、
    前記第2の開閉素子を、前記第1の開閉素子と逆のタイミングで開閉することを特徴とする電圧電流変換器の利得制御方法。
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