JP5239845B2 - 基板搬送ロボット、基板搬送装置および半導体製造装置 - Google Patents

基板搬送ロボット、基板搬送装置および半導体製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5239845B2
JP5239845B2 JP2008331928A JP2008331928A JP5239845B2 JP 5239845 B2 JP5239845 B2 JP 5239845B2 JP 2008331928 A JP2008331928 A JP 2008331928A JP 2008331928 A JP2008331928 A JP 2008331928A JP 5239845 B2 JP5239845 B2 JP 5239845B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
arm
traveling
substrate
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008331928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010153687A (ja
Inventor
英雄 山本
義裕 草間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2008331928A priority Critical patent/JP5239845B2/ja
Publication of JP2010153687A publication Critical patent/JP2010153687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5239845B2 publication Critical patent/JP5239845B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は半導体製造装置及び基板検査装置に使用され、該装置において半導体、液晶、及びレチクルといった基板を目的の位置へと搬送する搬送ロボットに関し、特に、局所クリーン化された筐体内へ設置するのに最適な基板搬送ロボットに関するものである。
半導体や液晶の製造装置、露光装置、及び基板検査装置において(以下、まとめて半導体製造装置と記載する)、特に半導体ウェハ、液晶、レチクルといった基板を搬送する際、一般的に水平多関節型の搬送ロボットが使用されている。この搬送ロボットは、昨今の半導体製造装置において、上部に設置したフィルタを通過した清浄なダウンフローの気流を筐体によって外部と隔離した、いわゆる局所クリーン化された筐体内に設置される。この筐体は半導体製造装置の前面に設置された基板搬送装置であり、フロントエンドと呼ばれている(例えば、特許文献1)。
このフロントエンド30を有する半導体製造装置の一例を示す上面図が図6(a)である。図6(a)において、基板搬送ロボット10はフロントエンド30内のほぼ中央に配置される。基板搬送ロボット10は、図示しない昇降機構を収容して上下方向に昇降可能なボディ16と、ボディ16上に設けられて水平方向に回転自在に連結された第1アーム11と、第1アーム11の先端に設けられて水平方向に回転自在に連結された第2アーム12と、第2アーム12の先端に回転自在に連結されて基板Wを載置するハンド13と、から概ね構成されている。基板搬送ロボット10は、昇降機構によってボディ16及び第1アーム11から上のアームを昇降させたり、各アームを回転させたりしながら、ハンド13に搭載した基板Wを目的の位置へと搬送する。フロントエンド30の外部側面には基板Wを収納したカセット32を搭載し、その蓋を開閉するなどして、フロントエンド30内へ基板Wを取り出せるようにするオープナ31(PODオープナやFOUPオープナと呼ばれる)が複数台設けられている。このオープナ31によれば、フロントエンド30外の比較的清浄でない雰囲気をフロントエンド30内に侵入させることなく、フロントエンド30内へ基板Wを取り出せるようにできる。また、フロントエンド30内の一部には、アライナ35と呼ばれ、基板Wの方向性を検知し整える(アライメントする)装置も設置される。或いは、図示しないが、基板Wを一時的に載置しておくバッファなども設置される。また、フロントエンド30の外部側面には、基板Wを処理する処理室34が接続される。処理室34では、例えばCVD、エッチング、露光などといった所定の処理が基板Wに対して行われる。このように、局所クリーン化された筐体内に設置される基板搬送ロボット10は、オープナ31によって取り出し可能になったカセット32内の基板Wを取り出し、アライナ35へと搬送してアライメントをさせ、アライメントが終了した基板Wを処理室34へと搬送する。そして、処理室34で処理が終わった基板Wを再びカセット32に収納する。
以上のようなフロントエンド30はミニエンバイロメント、またはEFEMなどとも呼ばれているが、処理室34には接続されず、フロントエンド30の外部側面に上記オープナ31のみが複数設けられ、これら複数のオープナ31に搭載された複数のカセット32間において、基板搬送ロボット10がアライナ35にアライメントを行わせながら、基板Wをカセット32間で移し変える筐体も開発されている。この筐体はソータなどと呼ばれている。
フロントエンド或いはソータのいずれにしろ、基板搬送ロボット10は局所クリーン化された筐体内の限られたスペース内でこれらオープナ31やアライナ35など多数のアクセス点にアクセスしなくてはならない。一方、半導体製造装置の省フットプリント化を目的として、フロントエンド30を小型化する要求があるため、このフロントエンド30に設置される基板搬送ロボット10には、小型でクリーンであるとともに、必要かつ十分な動作範囲を備えることが求められている。
動作範囲を必要かつ十分に確保する場合、図6のように、カセット32が並んだ方向(フロントエンド30の横幅方向)に沿ってボディ16を走行させる走行機構19を設けることが一般的である。図6のようなフロントエンド30のレイアウトでは、走行機構19によって基板搬送ロボット10を動かして動作範囲を大きくしないと、全てのアライナ35や処理室34やオープナ31に対して基板搬送ロボット10がアクセスできないからである。走行機構19は、例えばリニアモータによって構成される。この走行機構19により、基板搬送ロボット10のアームの動作範囲を移動させて、動作範囲を拡大させ、基板搬送ロボット10から離れているオープナ31などへのアクセスを可能にしている。
ところが、基板搬送ロボット10への要求は、上記のように必要十分な動作範囲を確保しつつ省フットプリントやクリーンであることのほかに、高いスループットも求められている。つまり、半導体製造の生産枚数を向上させるため、基板搬送ロボット10には単位時間当たりの搬送可能な枚数を上げることが求められている。
従って、前述のような基板搬送ロボット10には、スループットを向上させるために高速移動性能が求められる。そのため、走行機構19や各アームの移動速度を大きくする必要がある。走行機構19やアームの各軸の部品には、主にアルミニウム合金やステンレスなどの金属材料が使用されている。各軸の移動速度を大きくするためには、移動部品の軽量化が必要であるが、従来部品と同等の剛性を設け、軽量化するためには、セラミックスやCFRPなど、特殊で高価な材料を用いる必要がありコストアップとなってしまう。
また、移動速度を大きくするためには、駆動モータの容量アップ、駆動機構の剛性アップが必要であるが、駆動機構の大型化を伴い、軽量化に反するという問題がある。
更に、各軸の動作速度を大きく設定すると、基板搬送ロボット10が基板Wを搭載して移動している時に瞬時停電が発生すると、搬送しているウェハを落下させてしまうという問題もある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、基板搬送ロボット10スループットを向上させるとともに、クリーンで省フットプリントな基板搬送ロボットおよび基板搬送装置を提供することを目的とする。
特開2004−44989号公報(図2)
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
発明は、基板を搬送して目的の位置へと搬送する基板搬送ロボットにおいて、前記基板を保持するハンドと、前記ハンドを先端に支持するアーム部と、前記アーム部を支持するボディと、からなる第1及び第2のロボット部と、前記第1のロボット部を支持する第1の走行ベースと、前記第2のロボット部を支持する第2の走行ベースと、前記第1の走行ベースと前記第2の走行ベースとを支持する共通ベースと、を備え、前記第1のロボット部と前記第2のロボット部が、前記第1および前記第2の走行ベースによって各々自在に走行可能であることを特徴とする基板搬送ロボットとするものである。
また、本発明は、前記共通ベースは、前記第1の走行ベースと前記第2の走行ベースとを垂直面で支持し、前記第1の走行ベースと前記第2の走行ベースは互いに上下に配置され、前記第1のロボット部と前記第2のロボット部を互いに平行に走行可能に支持することを特徴とする基板搬送ロボットとするものである。
また、本発明は、前記第1の走行ベースは前記第2の走行ベースよりも水平方向に延在され、前記第1のロボット部と前記第2のロボット部とが同じ高さになるよう、前記第1の走行ベースと前記第2の走行ベースのそれぞれに支持されることを特徴とする基板搬送ロボットとするものである。
また、本発明は、前記ハンドは、第1ハンドと第2ハンドから構成され、前記第1ハンドと前記第2ハンドのそれぞれは、前記アーム部の先端の共通の回転軸で互いに自在に回転可能に支持されることを特徴とする基板搬送ロボットとするものである。
また、本発明は、前記アーム部が、一端が前記ボディから昇降する昇降シャフトに水平方向で回転可能に支持された第1アームと、前記第1アームの先端に水平方向で回転可能に支持された第2アームと、から構成され、前記第1及び第2のロボット部は、一方の前記第1アームの旋回が他方の昇降シャフトが走行したときの仮想ラインと干渉しない程度に互いに接近して前記第1走行ベースと前記第2走行ベースとに支持され、前記昇降シャフトによって一方の前記アーム部が上昇したとき、前記一方のアーム部の下部で前記他方のアーム部が走行可能であることを特徴とする基板搬送ロボットとするものである。
また、本発明は、前記第1及び第2のロボット部が前記走行ベースによってそれぞれ走行するとき、前記アーム部の肘が互いに他方のロボット側を向いた状態で走行することを特徴とする基板搬送ロボットとするものである。
また、本発明は、局所クリーン化された筐体であって、内部に基板を搬送する基板搬送ロボットを収納する基板搬送装置において、前記基板搬送ロボットが、基板を保持するハンドと、前記ハンドを先端に支持するアーム部と、前記アーム部を支持するボディと、からなる第1及び第2のロボット部と、前記第1のロボット部を支持する第1の走行ベースと、前記第2のロボット部を支持する第2の走行ベースと、前記第1の走行ベースと前記第2の走行ベースとを支持する共通ベースと、を備え、前記共通ベースが前記基板搬送装置の内壁側面に設置され、前記第1のロボット部と前記第2のロボット部が、前記第1および前記第2の走行ベースによって各々自在に走行可能であることを特徴とする基板搬送装置とするものである。
また、本発明は、前記共通ベースは、前記第1の走行ベースと前記第2の走行ベースとを垂直面で支持し、前記第1の走行ベースと前記第2の走行ベースは互いに上下に配置され、前記第1のロボット部と前記第2のロボット部を互いに平行に走行可能に支持することを特徴とする基板搬送装置とするものである。
また、本発明は、前記第1の走行ベースは前記第2の走行ベースよりも水平方向に延在され、前記第1のロボット部と前記第2のロボット部とが同じ高さになるよう、前記第1の走行ベースと前記第2の走行ベースのそれぞれに支持されることを特徴とする基板搬送装置とするものである。
また、本発明は、前記ハンドは、第1ハンドと第2ハンドから構成され、前記第1ハンドと前記第2ハンドのそれぞれは、前記アーム部の先端の共通の回転軸で互いに自在に回転可能に支持されることを特徴とする基板搬送ロボットとするものである。
また、本発明は、前記アーム部が、一端が前記ボディから昇降する昇降シャフトに水平方向で回転可能に支持された第1アームと、前記第1アームの先端に水平方向で回転可能に支持された第2アームと、から構成され、前記第1及び第2のロボット部は、一方の前記第1アームの旋回が他方の昇降シャフトが走行したときの仮想ラインと干渉しない程度に互いに接近して前記第1走行ベースと前記第2走行ベースとに支持され、前記昇降シャフトによって一方の前記アーム部が上昇したとき、前記一方のアーム部の下部で前記他方のアーム部が走行可能であることを特徴とする基板搬送ロボットとするものである。
また、本発明は、前記第1及び第2のロボット部が前記走行ベースによってそれぞれ走行するとき、前記アーム部の肘が互いに他方のロボット側を向いた状態で走行することを特徴とする基板搬送ロボットとするものである。
また、本発明は、上記した基板搬送ロボットを備えたことを特徴とする半導体製造装置とするものである。
また、本発明は、上記した基板搬送装置を備えたことを特徴とする半導体製造装置とするものである。
以上、本発明によれば、第1と第2のロボット部の動作が同時に可能であるため、同時に2箇所のアクセス点に対して基板を搬出入可能となり、スループットを向上させることができる。また、2台のロボット部を有するにもかかわらず、フットプリントが小さい基板搬送ロボットを提供できる。また、走行機構の共通ベースが基板搬送装置の内壁側面に設置できるよう構成しているので、基板搬送装置に備えられたファンフィルタの清浄な気流を乱さずにクリーンな搬送が可能である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
まず、本発明の基板搬送ロボット10において、走行機構19を除いた部分のロボット部の構成について説明する。後述するが、本発明の基板搬送ロボット10は2台のロボット部を有するので、代表して1台のロボット部について説明する。図4(a)(b)は、基板搬送ロボット10において走行機構19を除いた部分の1台のロボット部の外観図を示している。なお、従来技術と同等の箇所については同番号を付している。
図4(a)(b)において、ロボット部は、垂直面に平面を有する板状の走行ベース15と、走行ベース15の側面に位置するボディ16と、ボディ16に回転自在に取り付けられたアーム部24と、アーム部24の先端に回転自在に取り付けられたハンド13と、から概ね構成されている。
アーム部24は、ボディ16の上面で昇降する昇降シャフト14に対して水平方向に回転自在に基端が取り付けられた第1アーム11と、第1アーム11の先端上で水平方向に回転自在に基端が取り付けられた第2アーム12と、第2アーム12の先端上で水平方向に回転自在に基端が取り付けられたハンド13と、から構成されている。ハンド13の上に基板Wが搭載される。昇降シャフト14は、図4(b)のようにボディ16内に収容されている図示しない昇降機構によってZ軸で昇降する。第1アーム11はボディ16に対してθ1軸で回転する。第2アーム12は第1アーム11に対してθ2軸で回転する。ハンド13は第2アーム12に対してθ3軸で回転する。
本実施例におけるハンド13は、図4(c)のように上下に重なる2枚の第1ハンド13a及び第2ハンド13bで構成されていて、それぞれのハンドに基板Wを搭載可能になっている。第1及び第2のハンドは共通軸であるθ3軸とθ4軸でそれぞれ独立に回転可能である。
以上のように、本実施例のロボット部は、第1アーム回転軸のθ1軸、第2アーム回転軸のθ2軸、上下2段のハンド10の回転軸θ3、θ4軸、およびアーム部24昇降軸のZ軸、の合計5自由度で構成されている。
次に、本発明の基板搬送ロボット10について、その全体構成を説明する。図1は、本発明の基板搬送ロボット10が適用されたフロントエンド30を示す上面図(a)と側断面図(b)である。フロントエンド30の基本構成は図6で説明したものと変わらない。作業者22は、カセット32をオープナ31に設置する作業者を示している。フロントエンド30の正面側が、作業者22がオープナ31にアクセスできる側であり、フロントエンド30の背面側が、処理室34が設置されている側だとする。なお、本実施例ではアライナ35が処理室34と同じ背面側に設置されている。
図1のように、本発明の基板搬送ロボット10は、1台の走行機構19に、上記で説明したロボット部が2台備えられている。走行機構19は、共通ベース18とリニアガイド17と走行ベース15から構成されている。走行ベース15は上述したロボット部においてボディ16を支持している部材である。共通ベース18はフロントエンド30の内壁において、外壁に処理室34が複数並んだ側に設置されている。リニアガイド17は複数あって、走行ベース15を支持し、ロボット部が処理室34やオープナ31が並んだ方向に沿って移動できるように案内している。走行ベース15は第1走行ベース15aと第2走行ベース15bからなり、これらが互いに平行に自在に移動可能になっている。走行ベース15は図示しないリニアモータか、あるいは回転型モータとボールネジかによって駆動される。第1走行ベース15aと第2走行ベース15bは、上述したロボット部をそれぞれ支持する。説明のため、第1走行ベース15aによって支持されるロボット部を第1ロボット部25a、第2走行ベース15bによって支持されるロボット部を第2ロボット部25bと呼ぶ。
本発明の基板搬送ロボット10では、第2ロボット部25bはフロントエンド30内において背面側の内壁に近い位置で走行可能に第2走行ベース15bに支持されている。また、第1ロボット部25aは第2ロボット部25bよりも正面側の内壁に近い位置で走行可能に第1走行ベース15aに支持されている。第1走行ベース15aは共通ベース18において第2走行ベース15bよりも下側に設置されていて、さらに正面側に延長されて第1ロボット部25aを支持している。これによって第1ロボット部25aと第2ロボット部25bがほぼ同じ高さになるように支持されている。第1ロボット部25aと第2ロボット部25bは、それぞれ第1走行ベース15aと第2走行ベース15bによって走行し、アーム部24を伸長させることによって図中すべてのオープナ31と処理室34およびアライナ35にアクセス可能になっている。また、第1ロボット部と第2ロボット部のそれぞれのアーム部24は、上述した昇降シャフト14によって昇降し、ハンド13がカセット32の最下段から最上段の基板Wにアクセス可能である。
つまり、以上のように本発明の基板搬送ロボット10の走行機構19は、1台の共通した共通ベース18に2台の走行ベース15を有し、それぞれの走行ベース15にロボット部を備えているので、複数の処理室34に対する基板Wの搬送のスループットを向上できる。
また、共通した共通ベース18に2台のロボット部を備えているので、図6で説明した従来の基板搬送ロボット10をフロントエンド30内で正面側と背面側で2台設置するよりも設置面積が少なくて済み、さらに本発明では走行機構19をフロントエンド30の内壁の側面に設置するよう構成されているので、ファンフィルタ33からの清浄なダウンフローの気流を遮ることなくフロントエンド30の下方に排出できる。
さらに本発明では、少なくとも第1ロボット部25aのアーム部24は、第2ロボット部25bのアーム部24がカセット32の最下段の基板Wにアクセスしているときよりもさらに下方に位置するところまで下降できる。一方、少なくとも第2ロボット部25bのアーム部24は、第1ロボット部25aのアーム部24が処理室34にアクセスしているときよりもさらに下方に位置するところまで下降できる。
このことを示しているのが、図1(a)と図2である。図1(a)では第2ロボット部25bがいずれかのカセット32の最下段付近の基板Wにアクセスしているとき、第1ロボット部25aのアーム部24は第2ロボット部25bの第1アーム11よりもさらに下面に位置している。また、図2では、第1ロボット部25aが処理室34にアクセスしているとき、第2ロボット部25bのアーム部24は第1ロボット部25aの第1アーム11よりもさらに下面に位置している。このように、2台のロボット部は、その一方が設置されている側と反対の側面にあるアクセス点にアクセスしているときでも、他方は一方のアーム部24の下面を走行機構19の駆動によって走行可能になっている。
ここで、本発明ではさらにフロントエンド30の奥行き寸法20を可及的に小さくするため、一方のアーム部24の第1アーム11は、他方の昇降シャフト14と接触しない程度の位置に配置されている。例えば第2ロボット部の昇降シャフト14が走行したときの走行ラインである昇降シャフト走行ライン23と干渉せずに第1ロボット部の第1アーム11が旋回できるような位置に第1ロボット部が設置されている(図1(b)参照)。これによって、2台のロボット部がフロントエンド30の幅方向において同じ位置にあったとしても、一方のアーム部24が他方のアーム部24よりも昇降シャフト14を高く上昇することで互いのアーム部24の干渉を回避できるので、2台のロボット部が互いにフロントエンド30の奥行き方向において可及的に接近させることができ、フロントエンド30の奥行き寸法である奥行き寸法20を小さくすることができる。
また、この構成に伴い、少なくともロボット部のそれぞれが走行機構19の駆動によってフロントエンド30の幅方向に走行するときの各アーム部24について、アーム部24を縮小した状態であって、各第1アーム11の先端、つまりアーム部24の肘が互いのロボット部の内側を向くような状態で走行するよう制御される。例えば第1ロボット部のアーム部24は、図1(a)(b)のように、走行するときには必ず第1アーム11の先端がフロントエンド30の略背面側を向き、第2アーム12の先端がフロントエンド30の略正面側を向き、ハンド13の先端がフロントエンド30の略左右いずれかの方向に向くように制御されながら走行する。これによって、第2ロボット部がフロントエンド30の正面側のアクセス点にアクセスした状態であっても、第1ロボット部はアーム部24の高さ方向さえ干渉する位置になければ、第2ロボット部のアーム部24の下面を周囲と干渉することなく安全に通過して目的のアクセス点にアクセスでき、フロントエンド30の奥行き方向を最小限にすることができる。これらの状態を示した上面図が図3である。図3では第1ロボット部、第2ロボット部のいずれもが走行しているとき、各アーム部24の肘を互いに内側に向けながら走行している。当然ながら、一方が他方よりも遅れて走行する際は、他方のアーム部24の高さ方向の位置を検出し、それよりも低い位置にアーム部24を下降させてから、あるいは下降させながら走行する。
以上、本発明の基板搬送ロボット10によれば、第1ロボット部と第2ロボット部の動作が同時に可能であるため、図5のように同時に2箇所のアクセス点に対して基板を搬出入可能となり、基板搬送装置としてスループットを向上させることができる。また、2台のロボット部を有するにもかかわらず、フットプリントが小さい基板搬送ロボットを提供できる。また、走行機構19の共通ベース18がフロントエンド30の内壁側面に設置できるよう構成しているので、ファンフィルタ33の清浄な気流を乱さずにクリーンな搬送が可能である。
なお、本実施例では第1ロボット部と第2ロボット部のそれぞれのハンド13が2枚のハンドを有するものを記載したが、1枚のハンドを有するものであったとしてもスループットが従来よりも向上するのは言うまでもない。
本発明の基板搬送ロボットが適用されたフロントエンドを示す図 第1ロボット部が反対側のアクセス点にアクセスしている状態を示す側面図 図1において、各々のロボット部が走行している状態を示す上面図 本発明の基板搬送ロボットのロボット部のみを示す外観図 図1において、2箇所のアクセス点に対して2台のロボット部が同時にアクセスしている状態を示す上面図 従来の基板搬送ロボットとそれを組み込んだフロントエンドを示す図
符号の説明
10 基板搬送ロボット
11 第1アーム
12 第2アーム
13 ハンド
13a 第1ハンド
13b 第2ハンド
14 昇降シャフト
15 走行ベース
15a 第1走行ベース
15b 第2走行ベース
16 ボディ
17 リニアガイド
18 ベース
19 走行機構

20 奥行寸法
21 幅寸法
22 作業者
23 昇降シャフト走行ライン
24 アーム部
25 ロボット部
25a 第1ロボット部
25b 第2ロボット部

30 フロントエンド(基板搬送装置)
31 オープナ
32 カセット
33 ファンフィルタ
34 処理室
35 アライナ

W 基板

Claims (7)

  1. 基板を搬送して目的の位置へと搬送する基板搬送ロボットにおいて、
    前記基板を保持するハンドと、前記ハンドを先端に支持するアーム部と、前記アーム部を支持するボディと、をそれぞれ有する第1および第2のロボット部と、
    前記第1のロボット部を支持する第1の走行ベースと、前記第2のロボット部を支持する第2の走行ベースと、
    前記第1および第2の走行ベースを垂直面にて互いに上下に支持するとともに、前記第1および第2の走行ベースを前記垂直面に沿ってそれぞれ水平に走行させる共通ベースと、
    を備え、
    前記第1の走行ベースは、
    前記第2の走行ベースよりも下方で前記共通ベースによって支持されるとともに、前記第2の走行ベースよりも前記垂直面の法線方向に延在され、垂直方向について前記第1のロボット部と前記第2のロボット部と同じ高さの部分がそれぞれ存在するように、かつ、前記法線方向について前記第1のロボット部におけるボディが前記第2のロボット部におけるボディの存在範囲よりも前記垂直面から遠い距離となるように、前記第1のロボット部を支持すること
    を特徴とする基板搬送ロボット。
  2. 前記ハンドは、第1ハンドと第2ハンドとを含み、前記第1ハンドおよび前記第2ハンドのそれぞれは、前記アーム部の先端の共通の回転軸で互いに自在に回転可能に支持されることを特徴とする請求項1記載の基板搬送ロボット。
  3. 前記アーム部、一端が前記ボディから昇降する昇降シャフトに水平方向で回転可能に支持された第1アームと、前記第1アームの先端に水平方向で回転可能に支持された第2アームと、を含み
    前記第1および第2のロボット部は、一方の前記第1アームの旋回が他方の昇降シャフトが走行したときの仮想ラインと干渉しない程度に互いに接近して前記第1走行ベースと前記第2走行ベースとに支持され、前記昇降シャフトによって一方の前記アーム部が上昇したとき、前記一方のアーム部の下部で前記他方のアーム部が走行可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の基板搬送ロボット。
  4. 前記第1および第2のロボット部が前記走行ベースによってそれぞれ走行するとき、前記アーム部の肘が互いに他方のロボット側を向いた状態で走行することを特徴とする請求項3に記載の基板搬送ロボット。
  5. 局所クリーン化された筐体であって、内部に基板を搬送する基板搬送ロボットを収納する基板搬送装置において、
    前記基板搬送ロボットが、
    前記基板を保持するハンドと、前記ハンドを先端に支持するアーム部と、前記アーム部を支持するボディと、をそれぞれ有する第1および第2のロボット部と、
    前記第1のロボット部を支持する第1の走行ベースと、前記第2のロボット部を支持する第2の走行ベースと、
    前記第1および第2の走行ベースを垂直面にて互いに上下に支持するとともに、前記第1および第2の走行ベースを前記垂直面に沿ってそれぞれ水平に走行させる共通ベースと、
    を備え、
    前記第1の走行ベースは、
    前記第2の走行ベースよりも下方で前記共通ベースによって支持されるとともに、前記第2の走行ベースよりも前記垂直面の法線方向に延在され、垂直方向について前記第1のロボット部と前記第2のロボット部と同じ高さの部分がそれぞれ存在するように、かつ、前記法線方向について前記第1のロボット部におけるボディが前記第2のロボット部におけるボディの存在範囲よりも前記垂直面から遠い距離となるように、前記第1のロボット部を支持すること
    を特徴とする基板搬送装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の基板搬送ロボットを備えたことを特徴とする半導体製造装置。
  7. 請求項5に記載の基板搬送装置を備えたことを特徴とする半導体製造装置。
JP2008331928A 2008-12-26 2008-12-26 基板搬送ロボット、基板搬送装置および半導体製造装置 Expired - Fee Related JP5239845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008331928A JP5239845B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 基板搬送ロボット、基板搬送装置および半導体製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008331928A JP5239845B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 基板搬送ロボット、基板搬送装置および半導体製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010153687A JP2010153687A (ja) 2010-07-08
JP5239845B2 true JP5239845B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=42572446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008331928A Expired - Fee Related JP5239845B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 基板搬送ロボット、基板搬送装置および半導体製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5239845B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017104039A1 (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社安川電機 教示システム、教示方法およびロボット
JP6869080B2 (ja) * 2017-03-31 2021-05-12 株式会社ダイヘン ロボット制御装置及び制御プログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2957854B2 (ja) * 1993-06-15 1999-10-06 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置
JP2969034B2 (ja) * 1993-06-18 1999-11-02 東京エレクトロン株式会社 搬送方法および搬送装置
JPH0750334A (ja) * 1993-08-03 1995-02-21 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JPH0786371A (ja) * 1993-09-10 1995-03-31 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板搬送装置
JPH08222616A (ja) * 1995-02-13 1996-08-30 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP3507599B2 (ja) * 1995-10-30 2004-03-15 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置
JPH1187463A (ja) * 1997-09-12 1999-03-30 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010153687A (ja) 2010-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5519733B2 (ja) 搬送ロボット
TWI491484B (zh) 傳送機械手
WO2017154639A1 (ja) 基板処理装置
US20070081879A1 (en) Discontinuous conveyor system
WO2010041562A1 (ja) 基板搬送ロボットおよびシステム
TWI488791B (zh) 搬運器裝置
TWI666717B (zh) 基板處理裝置
JP5239845B2 (ja) 基板搬送ロボット、基板搬送装置および半導体製造装置
JP2013165241A (ja) 搬送装置
JP5059729B2 (ja) ウェーハ搬送ロボット及びウェーハ搬送装置
JP2007216364A (ja) 真空用ロボット
JP7279858B2 (ja) 搬送装置、搬送方法および搬送システム
TW201701393A (zh) 載體搬送裝置及載體搬送方法
JP6296164B2 (ja) ロボットシステムおよび搬送方法
WO2022215702A1 (ja) 基板搬送ロボットおよび基板搬送装置
JP5474328B2 (ja) 基板搬送ロボット
TWI732377B (zh) 基板搬送裝置
JP5309324B2 (ja) 基板搬送システム
JP2007281491A (ja) 基板洗浄装置
JP2001232536A (ja) 移載装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110607

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees