JP5059729B2 - ウェーハ搬送ロボット及びウェーハ搬送装置 - Google Patents

ウェーハ搬送ロボット及びウェーハ搬送装置 Download PDF

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本発明は、半導体製造装置等とウェーハ容器等間のウェーハの搬出、収納を繰り返し行うウェーハ搬送ロボット及びそれを用いたウェーハ搬送装置に関する。
半導体製造装置にウェーハを供給或いは半導体製造装置からウェーハを回収するウェーハ搬送装置(Equipment Front End Module:EFEM)を実装するウェーハ搬送ロボットがある。
EFEMの主な搬送は、ウェーハ密閉容器(Front Opening Unified Pod:FOUP)からウェーハを取出し、半導体製造装置(または半導体検査装置)に供給し、半導体製造装置から処理の終ったウェーハを取出し、FOUPに収納する。
具体的には、SEMI規格で統一されたFOUPは、ドアを閉じた状態でロードポートに供給され、ロードポートによりFOUPのドアを開閉させる。FOUPは25段のスロットを有し、各スロットに1枚ずつウェーハが収納されている。
ロードポートにより、FOUPのドアが外され、ウェーハ搬送ロボットのエンドエフェクタがウェーハの下に移動し、ウェーハの裏面を吸着もしくはウェーハのエッジで保持して取出しを行う。ウェーハは、アライナーに供給され、アライナーでウェーハのVノッチの角度補正と水平方向の位置補正を行う。アライメント終了後、ウェーハはウェーハ搬送ロボットにより取出される。半導体製造装置のアクセスポートにある処理後のウェーハをウェーハ搬送ロボットで取出し、処理前のウェーハをユーザーポートに供給する。処理後のウェーハはウェーハ搬送ロボットによりFOUPに収納される。
従来のウェーハ搬送ロボットは、スカラ型ロボットの先端部に回転軸を設け、その回転軸上にエンドエフェクタを上下2段に設けた構成のもの(例えば、特許文献1参照)、或いは水平移動するリニアアクチュエータに昇降、旋回、水平多関節ロボットを設けた構成のものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−318134号公報 特開2006−289555号公報 特開平11−300659号公報
しかしながら、スカラ型ロボット先端に回転軸を有し、上下2段のエンドエフェクタを有するウェーハ搬送ロボットは、アクセスポートでのウェーハ搬出・供給の連続動作では、処理前ウェーハを保持した供給用エンドエフェクタを退避させ、搬出用エンドエフェクタでウェーハを取出し、回転軸を用いて搬出エンドエフェクタを退避させ、供給エンドエフェクタを正位置に戻し、ウェーハを供給する。この場合、エンドエフェクタの退避動作が必要であり、短時間での入替が困難である。また、ウェーハをFOUPからアクセスポートに供給する場合、反転動作が必要なため、各アームの旋回軸の位置がスカラ型ロボットの根元にある場合、旋回動作は各アームが移動し、旋回半径が周辺機器と干渉しない範囲となった位置でしか行うことができない。そのため、旋回動作は動作シーケンス上、重複させる事が困難であり、ウェーハ搬送スループットの短縮が困難であった。
また、水平多関節ロボットを水平移動軸(直行軸)に昇降・旋回・ダブルアームを実装したウェーハ搬送ロボットでは、移動軸の駆動系摺動部からの塵埃の発生が問題となり、局所排気構造などの対応が必要であり、EFEMに搭載された場合はFFUによる筐体内外の差圧を十分確保し、筐体外へ排気する必要があった。従来のウェーハ搬送ロボットでは、水平移動軸にロボットを実装し、ロボットを移動させるため、ロボットの可動領域が大きく、省スペース化が困難であり、高速移動した場合は、FFUのダウンフローを乱し易いという欠点がある。
また、スカラ型ロボットの先端に旋回軸とダブルアームを実装する構成のウェーハ搬送ロボット(例えば、特許文献3参照)では、アームの剛性を維持するべく、先端にダブルアームを載せた水平アームは大きくなってしまうため、ウェーハ搬送ロボットのサイズが大きくなってしまう。ロボットのサイズが大きいとSEMI規格に準拠したウェーハ搬送装置に実装することができない。
すなわち、ウェーハ搬送ロボットには省スペース化と高スループットが求められる。省スペース化により、ウェーハ搬送装置としての小型化が可能となる。高スループットは、ロボット各軸の動作重複化と動作アームの軽量化による運動性能向上を図り、ウェーハの搬送時間を短縮し、アクセスポートでのウェーハの回収と供給の高速化とが必要である。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決すべく、省スペース化と高スループット化を図ったウェーハ搬送ロボットを提供する。
上記目的を達成すべく本発明に係るウェーハ搬送ロボットは、ウェーハを搬送するウェーハ搬送ロボットにおいて、昇降可能な支持台と、前記支持台上に一端が軸支され水平方向に旋回可能な第1アーム部と、その第1のアーム部の他端部上に一端が軸支され水平方向に旋回可能な第2アーム部と、前記第1アーム内に設けられ、前記第1及び第2アームを旋回させ前記アームの最大移動範囲内の任意の位置に停止させるアーム駆動機構とで構成される水平多関節ロボットと、前記第2アーム部の先端上に水平方向に旋回可能に軸支され、互いに対称的に配置された2つの機械式リンクアームと、その機械式リンクアームの先端にそれぞれ設けられウェーハを保持するエンドエフェクタとを有する水平多関節機械式ダブルリンクアームとを備え、前記機械式リンクアームを旋回させる旋回機構が前記第2アームの内部に設けられ、前記エンドエフェクタは、互いに間隔をおいて上下に配置されると共に、上段側のエンドエフェクタは断面コ字状のプレートを介して前記機械式リンクアームに接続され、下段側のエンドエフェクタは、前記断面コ字状のプレートの内側に配置したことを特徴とするものである。
本発明によれば、ウェーハ搬送ロボットの省スペース化と高スループット化を図ることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係るウェーハ搬送ロボットは、ウェーハのアクセスポートがウェーハ搬送ロボットに対して対称に設置され、かつ、アクセスポートが多数存在し、ウェーハの搬出及び収納を高スループットで繰り返すウェーハ搬送装置(EFEM)に有効な構成である。
本実施形態では、本発明に係るウェーハ搬送ロボットが実装されたウェーハ搬送装置としてミニエンバイロンメント(ミニエン)搬送システムについて説明する。
図1は、ミニエン搬送システムの一部破断斜視図である。図1に示すように、ミニエン搬送システムは、半導体製造装置に接続されたミニエン筐体100と、FFU(Fun Filter Unit)部101と、複数のロードポート部102、103(本実施形態では3つ)と、筐体100の内部に設けられたウェーハ搬送ロボット105、制御コントローラ106、アライナー107を有する。
ミニエン筐体100は、システム外部が固定板(外装カバー)で覆われ、外部と隔離した空間を提供し、半導体製造装置104の接続部(アクセスポート)とロードポート部102,103とを接合する役割も有する。
ロードポート部102,103は、ミニエン筐体100の半導体製造装置104と対向する側に複数設けられ、半導体製造装置104への試料搬送口の役割をする。ロードポート部102,103は、ウェーハが収容されたFOUP(Front Opening Unified Pod)108を固定するための固定台109を有し、固定台109には、FOUP108を固定、載置すると共に前後に動作する載置プレートが設けられ、載置プレートにより筐体100内部に臨むFOUP開閉機構部にFOUP108を移動させる。FOUP開閉機構部は、FOUPの蓋を開閉する開閉機構を有する。
FFU部101は、主に送風ファンとフィルターとで構成され、ミニエン筐体100内部上方に設置され、クリーンエアを筐体内にダウンフローすることでミニエン筐体101内にクリーン環境を実現する。アライナー107は、FOUP108から半導体製造装置104にウェーハを供給する際、及び半導体製造装置104からFOUPにウェーハを搬出する際、ウェーハに形成されたノッチ等を検出し、ウェーハの位置(向き)を補正するものである。制御コントローラ106は、上位装置との通信制御、FFU101、ウェーハ搬送ロボット105及びアライナー107等の駆動制御等、ミニエン搬送システムのコントロールを行う。ウェーハ搬送ロボット105は、複数のFOUP108と半導体製造装置104の接続部(アクセスポート)との間に配置され、アクセスポートはウェーハ搬送ロボット105の中心よりオフセットした位置にある。
ミニエン搬送システムを用いた、ウェーハ搬送シーケンス例を説明する。EFEMでは、ウェーハ搬送ロボット105により、FOUP108からウェーハを取出し、半導体製造装置に供給すると共に、半導体製造装置から排出されたウェーハを取出し、FOUPに収納する。
具体的には、ロードポート部102,103は、ロードポート部102,103の開閉機構により、FOUP108のドアを外し、ウェーハへのアクセスが可能となる。FOUP108内にはウェーハが25枚収納されており、処理前のウェーハをウェーハ搬送ロボット105で搬出する。対称位置に設置された半導体製造装置104のアクセスポートを通じて半導体製造装置に処理前のウェーハを供給する。また、アクセスポート上の処理後のウェーハは搬送ロボット105により、FOUP108内に収納される。
本実施形態のウェーハ搬送ロボットの詳細について説明する。
は、ウェーハ搬送ロボットの構成を示す分解斜視図、図(a)はウェーハ搬送ロボットの構成を示す上面図、図(b)はウェーハ搬送ロボットの構成を示す正面図である。
、図(a)及び図(b)に示すように、ウェーハ搬送ロボット105は、上下動作可能な(図中、Z方向に移動可能な)機構を有する支持部200と、水平多関節ロボット(以下、「スカラ型ロボット」と称する)220と、スカラ型ロボットの先端上に設けられる水平多関節機械式ダブルリンクアーム(以下、「ダブルアーム」と称する)240とを有する。
スカラ型ロボット220は、支持部200上に設けられる第1アーム201と、第1アーム201上に設けられ、第1アームに軸支された第2アーム202とで構成される。
第1アーム201内部の支持台200側には、第1アーム自体を旋回させるためのアーム旋回機構221が設けられ、第1アーム201内部の第2アーム202側には、第2アームを旋回させるためのアーム旋回機構222が設けられる。アーム旋回機構221は、旋回軸(回転台)223と、その旋回軸を回転させるためのアクチュエータ224と、支持台200の軸に回転自在に接続されるプーリ225と、旋回軸223とプーリ225とに掛けられたベルトと226とで構成され、アクチュエータ224を駆動することにより、プーリ225及びベルト226を介して旋回軸223が回転し、第1アーム201が旋回する。第2アーム202を旋回させるアーム旋回機構222も第1アーム201を旋回させるアーム旋回機構221と同様の構成である。
ダブルアーム240は、第2アーム202上の先端に設けられ、互いに独立して動作可能な2つの水平機械式リンクアーム241,242で構成される。2つの水平機械式リンクアーム241,242を旋回させるダブルリンクアーム旋回機構230は、第2アーム202の内部に設けられる。その旋回機構230は、ダブルアーム240を旋回させる旋回軸(回転板)231とその旋回軸231を駆動するアクチュエータ232と、2つの機械式リンクアームをそれぞれ駆動する2つの駆動軸233,234とそれら駆動軸233,234を駆動する2つアクチュエータ235,236とを有する。旋回軸(回転板)231と2つの駆動軸233,234とは互いに同じ高さに配置され、旋回軸231を駆動するアクチュエータ232、及び駆動軸233,234をそれぞれ駆動するアクチュエータ235,236とは互いに同じ高さに配置されている。旋回軸231は、アクチュエータ232に接続された回転軸237とタイミングベルト238により回転する。駆動軸233,234は、それぞれアクチュエータ235,236に接続された回転軸とベルトを介して回転すると共に、旋回軸231のタイミングベルト238にリンクしている。2つの駆動軸233,234は、旋回軸(回転板)231の中心から離れた位置に配置され、アクチュエータ232が駆動されると、旋回軸(回転板)231の回転により、2つの駆動軸233,234は公転移動し、2つの機械式リンクアーム241,242は、互いに平行に保持されたまま旋回する。また、駆動軸233,234のアクチュエータ235,236が駆動されると、駆動軸233,234の回転(自転)により各機械式リンクアーム241,242が駆動する。
機械式リンクアーム241(242)は、第2アーム202の先端部上に軸支されるリンク部243(244)とそのリンク部243(244)の他端に取付プレート245(246)を介して取り付けられたエンドエフェクタ208(209)とで構成される。各リンク部243(244)は、一端が第2アーム202に軸支される第1リンク片243aと一端が取付プレート245(246)を軸支する第2リンク片233bとで構成され、両リンク片243a,243b同士は機械式にリンクされている。すなわち、機械式リンクアーム243は、第2アーム202内に設けられた駆動軸233,234の回転運動により、エンドエフェクタ208,209を直線的に移動させる。エンドエフェクタ208,209は、二又形のハンド部と208aと取付プレートに保持される柄部208bとで構成され、ハンド部208aの一方の面には、ウェーハを真空吸着により保持するための孔250が形成されている。
2つのリンク部243、244は、屈曲時(初期状態)では、互いに対称となるように配置される。一方の機械式リンクアーム241の取付プレート245は、断面コ字状に形成され、コ字状の取付プレート245の上側先端の上面にエンドエフェクタの柄部208bが固定され、コ字状の取付プレート245の内側に、他方の機械式リンクアーム242のエンドエフェクタ209が入り込み、2つのエンドエフェクタ208,209は、初期状態では互いに上下方向に間隔をおいて重なる構造を有する。これにより、2つのエンドエフェクタ208,209は、互いに衝突することなく移動することができる。また、エンドエフェクタ208の柄部208bをダブルアームの各々のリンク部243側にオフセットさせる(互いに左右方向(図中、X方向)に離間させる)ことで、断面コ字状の取付プレート245を小型している。
ウェーハ搬送ロボット105は、水平移動を任意の位置に移動可能なスカラ型ロボットとして筐体100に固定し、ウェーハをエンドエフェクタ208,209で保持した状態での旋回径が最小となるようにしている。また、ダブルアーム240旋回軸231を第2アーム202内に実装することで、高さ方向の寸法を低減している。これにより、ウェーハ搬送ロボット105を実装したウェーハ搬送装置の省スペース化を図ることができる。
具体的には、ダブルアーム240の駆動軸233、234を、旋回軸231の回転中心より離し、アクチュエータ232と旋回軸231とをタイミングベルト238を介して駆動させる構成としたことにより、アクチュエータ232と旋回軸231の直結式のものと比べ、高さ方向の寸法を抑えることができる。また、駆動軸223,234の回転台(旋回軸)231にダブルアーム駆動用のアクチュエータ235,236を実装することで、旋回軸231のアクチュエータ232とダブルアーム駆動のアクチュエータ235,236とをほぼ同程度の高さに配置することができる。
また、旋回径を小さくするには、機械式リンクアーム241,242のアーム長(リンク部243の長さ)を短縮する必要がある。アクセスポートの位置は半導体製造装置により決定されているので、アーム長の短縮には、アームの取り付け位置をアクセスポートに近づける必要がある。本ウェーハ搬送ロボットでは、アームを伸ばした円内(アームの最大移動範囲内)の任意の位置に移動可能なスカラ型ロボット220の先端に水平機械式ダブルリンクアーム240を実装したことにより、アクセスポートやFOUP108に対して最適な位置(例えば、FOUP或いはアクセスポート付近、かつSEMI規格による排除領域に侵入しない位置)に最短距離で、スカラ型ロボット220がダブルリンクアーム240を移動させることができる。
したがって、本ウェーハ搬送ロボットによれば、従来のスカラ型ロボットの補間動作がないウェーハ搬送ロボットや、エンドエフェクタを直線移動のリニアアクチュエータで行うウェーハ搬送ロボットと比べ、水平多関節機械式ダブルリンクアームのアーム到達距離を短くすることなくダブルアームのアーム長(リンク部の長さ)を短縮することが可能となり、旋回径の小径化を図ることができる。
また、ダブルアーム240には高い剛性と制振性が求められる。高い剛性は、アームを伸ばしたときの撓みに影響し、制振性は減速度による位置静定時間と振幅に影響する。高剛性と制振性とは相反するものであり、例えは、剛性を上げるべくアーム(リンク部243,244)を重くすると、制振性は悪くなる。特に、制振性は、高速搬送による加減速度に比例するように大きくなる傾向にあり、静定時間の短縮と振幅の縮小は大きな課題である。停止時の振動を低減するには、小型軽量化が必要である。本実施形態のウェーハ搬送ロボットは、上述のように、水平機械式ダブルリンクアームのアーム長の短縮を図ることができ、小型軽量化は達成している。また、本ウェーハ搬送ロボットでは、リンク部243,244や取付プレート245,246をアルミ合金を用いて形成し、エンドエフェクタ208,209をセラミックやカーボン樹脂などを用いて形成しているが、アルミ合金は縦弾性係数が低く、セラミックやカーボン樹脂は縦弾性係数が高い。取付プレート245,246はダブルアーム240の先端部に実装されるため、軽く、制振性の高いものが求められるが、軽量とコスト面からアルミ合金に変わるものはない。そこで、高い縦弾性係数を持つセラセラミック材またはカーボン樹脂で形成されるエンドエフェクタ208,209の形状を、それぞれのリンク部243,244方向に近づけた(オフセットした)構成とすることにより、縦弾性係数の低いプレートの長さを短縮して停止時の振動を抑えることができる。すなわち、リンク部243,244からエンドエフェクタ208,209までの剛性を上げ、かつ、高い制振性を得ることができる。
また、図4の左欄に示すように、本ウェーハ搬送ロボットは、2つの機械式リンクアーム241,242を対称に並列配置したダブルアーム240により、一方の機械式リンクアーム241でアクセスポートへのウェーハの供給と行い、他方の機械式リンクアーム242でアクセスポートからのウェーハの回収を行う。すなわち、ウェーハ回収、供給を短時間で行うため、上下にウェーハを保持するダブルアーム方式(またはダブルハンド方式)では、アクセスポートにアクセスする際に、上下のどちらかのエンドエフェクタ208,209のみアクセスする必要がある。
しかしながら、図4の右欄に示すように、ダブルハンドに回転軸を設けた従来のウェーハ搬送ロボット(回転軸退避式)では、回転軸を使って上下どちらかのハンドを退避させてから他方のハンドをアクセスさせる必要がある。したがって、ウェーハ回収、供給にはハンドは退避可能な位置まで移動し、ハンド同士を入れ替える必要があり、高速でウェーハ回収、供給には向かない。これに対して、本ウェーハ搬送ロボットのように、旋回径の小さい、小型化されたダブルアーム式であれば、アクセスポートに上下それぞれ独立して動作が可能であるため、エンドエフェクタの入れ替えが不要であり、高速でウェーハを回収及び供給することができる。
以上、本実施形態のウェーハ搬送ロボットによれば、スカラ型ロボットの先端にダブルアームを設けた構成としたことにより、旋回半径の小径化を図り、ダブルアームの旋回軸を第2アーム内に実装したことにより、SEMI規格に準拠したEFEM内に実装可能な寸法となり、各エンドエフェクタをそれぞれのリンク部側にオフセットした構造とすることにより、高剛性と高制振性を得ることができ、ダブルアームにより高速でウェーハの回収及び供給を行うのことができる。すなわち、本ウェーハ搬送ロボットは、ウェーハ搬送ロボットの省スペース化と高スループット化を図ることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、前実施形態で説明したウェーハ搬送ロボットが実装されたウェーハ移載機について説明する。ウェーハ移載機は、上流装置から下流装置にウェーハを搬送する場合、装置の仕様によっては下流装置から上流装置にウェーハ搬送し、処理後上流装置から下流装置に戻す場合などに用いられるものである。
図5に示すように、ウェーハ移載機300は、上流装置と下流装置との間に配置され、上流装置のアクセスポート302と下流装置のアクセスポート303とには差がある(アクセスポートの位置がオフセットして対向している)とする。ウェーハ移搭載300は、筐体301内にウェーハ搬送ロボット304を有する構成であり、前実施形態のウェーハ搬送装置と同様に、筐体301にはFFU(図示せず)が搭載され筐体301内をクリーン環境としている。
ウェーハ搬送ロボット304は、筐体301の中央(両アクセスポート302,303間の中心)に設置される。筐体301の大きさは、ウェーハ搬送ロボット304の第1アーム201と第2アーム202がアクセスポート302,303に移動する時のアームの可動領域と水平多関節機械式ダブルリンクアーム240の搬送領域とにより決まる。ウェーハ搬送ロボット340は搬送領域(アームの可動領域)を小さくできるため、ウェーハ移載機300に実装された場合、ウェーハ移載機300を狭小化することができる。また、本ウェーハ移載機300は、水平多関節機械式ダブルリンクアーム240を有しているので、ウェーハ回収・供給を高速で行う事ができるため、下流装置から上流装置に搬送し、処理後上流装置から下流装置に戻す等の動作の高スループット化を図ることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、第1の実施形態で説明したウェーハ搬送ロボットが実装されたウェーハ入替機(ソータ機)について説明する。ウェーハ入替機は、例えば、ウェーハ出荷用容器(Front Opening Shipping Box:以下、「FOSB」と称する。)から、製造工程内に使用するFOUPに乗せ換えるウェーハ搬送装置である。
図6(a)及び図6(b)に示すように、ウェーハ入替機400は、基本的には図1のウェーハ搬送装置と同様に、筐体405、FFU406、ウェーハ搬送ロボット407、アライナー404及びコントローラ408等が実装されている。ただし、ウェーハ入替機は、複数のロードポート部410には、少なくとも1つのFOSB(図では1つ)401と、少なくとも1つFOUP(図では2つ)402,403とが設けられている。FOSB401、またはFOUP402,403の設定はロードポートに依存するため、任意に変更可能である。
ウェーハ入替機400は、ウェーハ搬送ロボット407により、第1のFOSB401からウェーハを取出し、アライナー404に搬送し、アライメント後、第2のFOUP402または第3のFOUP403に収納する装置である。このウェーハ入替の動作シーケンスを図7に基づき説明する。
図7はウェーハ入替動作の通常動作シーケンスであり、通常動作シーケンスの開始前及び終了後にはそれぞれ初期シーケンス、終了シーケンスといった専用シーケンスが行われる。初期シーケンスでは、まず一方のアームでFOSB401からアライナー404にウェーハが搬出され、アライメントを開始する。
図7に示すように、通常動作時は、一方のアーム(アームBとする)でFOSB401よりウェーハを搬出する(ステップS501)。搬出後、アライナー404においてアライメントが完了していることを確認し(ステップS502)、アライメントが完了していれば(S502→Y)、他方のアーム(アームAとする)でアライナー404からウェーハを搬出する(ステップS503)。アライメントが完了していなければ、処理エラーとし終了する(S502→N)。アームAでウェーハを搬出している間、アームBは、FOSB401に収納されている新たなウェーハを搬出開始し、アライナーに供給する(ステップS504)。アームAは、アライナー404からウェーハを搬出後、FOUP402へ収納する(ステップS505)。一方、アライナー404へ供給されたウェーハは、アライメントが実行される(ステップS506)。ここで、FOSB401にまだウェーハが有る場合(ステップS507→Y)、アームBが再びFOSB401からウェーハを搬出し(Y→ステップS501)、上記のステップS502〜507を繰り返す。FOSB401のウェーハが全て搬出された場合(ステップS507→N)、終了シーケンスへ移行する(ステップS508)。終了シーケンスにおいては、まだ収納されていないウェーハをFOUP402へ収納するステップ等の専用シーケンスが実行され、ウェーハの入替が終了する。
すなわち、本ウェーハ入替機では、FOSB401からアライナー404までウェーハを搬送するアームBと、アライナー404からFOUP402までウェーハを搬送するアームAとがそれぞれ独立して(同時に)駆動させているので、ウェーハ入替えの高スループット化を図ることができる。また、本ウェーハ入替機によれば、上述のように、ウェーハ搬送ロボット407の搬送領域の狭量化により、筐体の大きさを最小限にすることが可能である。
以上、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のものが想定される。
本発明に係るウェーハ搬送ロボットを実装したウェーハ搬送装置を示す一部破断斜視図である。 ウェーハ搬送ロボットを示す図であり、(a)は一部透明平面図、(b)は正面図である。 ウェーハ搬送ロボットの構成を示す分解斜視図である。 図1のウェーハ搬送装置の動作を、回転軸退避式のウェーハ搬送装置の動作と比較して説明する図である。 本発明に係るウェーハ搬送ロボットを実装したウェーハ移載機を示す一部透明平面図である。 本発明に係るウェーハ搬送ロボットを実装したウェーハ入替機を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図6のウェーハ入替機装置の通常動作シーケンスである。
符号の説明
105 ウェーハ搬送ロボット
200 支持台
201 第1アーム
202 第2アーム
208,209 エンドエフェクタ
220 スカラ型ロボット
221,222 アーム旋回機構
230 ダブルアーム旋回機構
240 水平多関節機械式ダブルリンクアーム
241,242 機械式リンクアーム
243,244 リンク部(リンクアーム)
245 断面コ字状の取付プレート

Claims (5)

  1. ウェーハを搬送するウェーハ搬送ロボットにおいて、
    昇降可能な支持台と、
    前記支持台上に一端が軸支され水平方向に旋回可能な第1アームと、その第1のアームの他端部上に一端が軸支され水平方向に旋回可能な第2アームと、前記第1アーム内に設けられ、前記第1及び第2アームを旋回させ前記アームの最大移動範囲内の任意の位置に停止させるアーム旋回機構とで構成される水平多関節ロボットと、
    前記第2アームの先端上に水平方向に旋回可能に軸支され、互いに対称的に配置された2つの機械式リンクアームと、前記機械式リンクアームの先端にそれぞれ設けられウェーハを保持するための2つのエンドエフェクタとを有する水平多関節機械式ダブルリンクアームとを備え、
    前記機械式リンクアームを旋回させるダブルリンクアーム旋回機構が前記第2アームの内部に設けられ、
    前記ダブルリンクアーム旋回機構は、軸回転用アクチュエータと、このアクチュエータの駆動力がベルトを介して伝達され、前記第2のアームの先端近くに回転中心を有する回転板とを有し、この回転板に、前記2つの機械式リンクアームを動作させるための2つのアクチュエータがこの回転板の回転中心から離れた位置に設けられて、この回転板が前記2つの機械式リンクアームを共に旋回させる旋回軸となり、
    前記エンドエフェクタは、互いに間隔をおいて上下に配置されると共に、上段側のエンドエフェクタは断面コ字状のプレートを介して前記機械式リンクアームに接続され、下段側のエンドエフェクタは、前記断面コ字状のプレートの内側に配置したことを特徴とするウェーハ搬送ロボット。
  2. 請求項1記載のウェーハ搬送ロボットにおいて、前記機械式リンクアームに取付けられるエンドエフェクタの柄部はそれぞれ取付られた機械式リンクアーム側にオフセットしていることを特徴とするウェーハ搬送ロボット。
  3. 請求項2記載のウェーハ搬送ロボットにおいて、前記エンドエフェクタは、セラミック材或いはカーボン樹脂により形成され、前記機械式リンクアーム及び前記プレートは、アルミ合金により形成されていることを特徴とするウェーハ搬送ロボット。
  4. 請求項1記載のウェーハ搬送ロボットにおいて、前記ダブルリンクアーム旋回機構は、前記水平多関節機械式ダブルリンクアームを旋回させる旋回軸とその旋回軸を駆動するアクチュエータと、前記2つの機械式リンクアームをそれぞれ駆動する2つの回転軸とそれら回転軸を駆動する2つアクチュエータとで構成され、前記旋回軸と前記回転軸とが互いに同じ高さに配置されると共に、前記アクチュエータ同士が互いに同じ高さに配置されることを特徴とするウェーハ搬送ロボット。
  5. ウェーハを収納する容器と、容器内のウェーハを半導体製造装置のアクセスポートまで供給するまたは前記アクセスポートから前記容器へ回収するウェーハ搬送ロボットを備えたウェーハ搬送装置において、請求項1乃至4のいずれか1項記載のウェーハ搬送ロボットを用いたことを特徴とするウェーハ搬送装置。
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