JP2001232536A - 移載装置 - Google Patents

移載装置

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JP2001232536A
JP2001232536A JP2000044996A JP2000044996A JP2001232536A JP 2001232536 A JP2001232536 A JP 2001232536A JP 2000044996 A JP2000044996 A JP 2000044996A JP 2000044996 A JP2000044996 A JP 2000044996A JP 2001232536 A JP2001232536 A JP 2001232536A
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JP2000044996A
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Hiroshi Nagashima
洋 永島
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搭載機器類の設置スペースを確保すると共
に、ストッカ内における走行方向両端及び下部に生じる
デッドスペースをできるだけ小さくすることができる移
載装置を提供する。 【解決手段】 ロボットアーム30のハンド部31で把
持した物品を走行方向両側面に配置した搬送位置7間で
移載する移載装置であって、走行台車と、該走行台車に
昇降可能に設置された昇降可動部22と、該昇降可動部
22に設置され先端にハンド部31を有する3軸のロボ
ットアーム30とを具備し、ロボットアーム30の作動
領域外に搭載物設置スペースを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストッカの中で物
品を搬送して棚やポートに移載する移載装置に係り、特
に、クリーンルームのようにスペースの有効利用が求め
られる場所に適した移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば半導体の製造を行うクリーンル
ームにおいては、移載ロボットを搭載した無人の搬送
車、すなわち移載装置によりウエーハカセット(ウエー
ハを多数収納する容器)の搬送を行っている。このよう
な移載装置の移載ロボットには、従来より二つの関節で
連結された2軸のロボットアームが使用され、該ロボッ
トアーム先端にはウエーハカセットのような物品を把持
するためのグリップ機構を備えたハンド部が取り付けら
れている。
【0003】図8及び図9は従来の移載装置を示したも
ので、図中の符号1は移載装置、2は走行台車、3は昇
降ベース、4は走行用モータ、5は昇降用モータ、6は
昇降コラム、7は棚及びポートなどストッカ内に設けら
れた搬送位置、10はロボットアーム、11はハンド部
である。この移載装置1では、走行台車2上に昇降ベー
ス3が昇降可能に設置されている。昇降ベース3にはロ
ボットアーム10が取り付けられ、該ロボットアーム1
0は、走行台車2と共に走行移動でき、さらに、走行台
車2に対し昇降ベース3と共に昇降できるようになって
いる。
【0004】走行台車2は、走行用モータ4を駆動源と
する図示省略の駆動機構を備えており、走行用モータ4
を駆動することにより、図8に白抜矢印で示す走行方向
に移動することができる。また、昇降ベース3は、昇降
用モータ5を駆動源とする図示省略の昇降機構を備えて
おり、昇降用モータ5を駆動することにより、図9に白
抜矢印で示す上下方向で昇降コラム6に沿って昇降する
ことができる。なお、図示の従来例では、走行台車2に
3本の昇降コラム6が固定設置されており、これらの昇
降コラム6は走行台車2と共に走行移動するようになっ
ている。
【0005】ロボットアーム10は、昇降ベース3に対
して第1軸12を中心に水平面上を旋回する第1アーム
13と、第1アーム13の先端部付近に第2軸14を介
して接続され、該第2軸14を中心に水平面上を旋回す
る第2アーム15とを備えた2軸構成である。第2アー
ム15の先端部付近には、ハンド軸11aを中心に水平
面上を旋回可能なハンド部11が取り付けられている。
なお、このロボットアーム10は、図示省略の伸縮軸モ
ータ、旋回軸モータ及びタイミングベルトを備えたスカ
ラロボットであり、伸縮軸モータを回すことによりタイ
ミングベルトで結合した平行リンクの原理により直進動
作し、旋回軸モータを回すことにより旋回動作するよう
になっている。
【0006】このように構成された移載装置1は、把持
する物品が置かれている搬送位置7の正面に移動するた
め走行台車2を所定の位置まで走行させ、続いて、昇降
ベース3を所定の高さまで昇降させて、ロボットアーム
10を所望の搬送位置7正面に到達させる。なお、図9
に実線で表示したロボットアーム10は、各アームを小
さく折曲した移動時の状態を示している。この後、ロボ
ットアーム10の駆動モータを作動させ、図9に想像線
で示すようにハンド部11まで直線状に伸ばし、所望の
搬送位置7にある物品を先端のハンド部11で把持す
る。そして、各アームを移動時の状態に折曲した後、再
度走行及び昇降させることでハンド部11に把持した物
品を所望の搬送位置7正面まで搬送する。こうして搬送
された物品は、ロボットアーム10を搬送位置7に向け
て再度直線状に伸ばし、ハンド部11による把持を解除
すことで所望の搬送位置7に移載される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の移載装置は、走行方向の両側に存在する壁面部の全
面を上下左右に並べて多数配置される搬送位置7として
有効利用できないため、ストッカ内に大きなデッドスペ
ースが生じるという問題を有している。これは、走行用
モータ4及び図示省略の駆動機構(減速機等)、昇降用
モータ5及び図示省略の駆動機構の高さが高いため、ロ
ボットアーム10の動作領域においてその下端と干渉す
るのを防止した配置を採用しているためである。すなわ
ち、昇降ベース3に設置される走行用モータ4、昇降用
モータ5及び駆動機構を走行方向両端部側へずらすこと
で対応しているため、ロボットアーム10の旋回中心
(第1軸12)から走行台車2の両端までの寸法が大き
くなり、従って、搬送位置7の正面で物品を把持する従
来のロボットアーム10を搭載した移載装置では、走行
方向両端に形成されるデッドスペース8の長さLが大き
くなるのは避けられないのである。
【0008】また、上述した従来の移載装置において、
走行方向両端のデッドスペースを小さくするため走行台
車2の走行方向の寸法を小さく抑えると、昇降方向の最
下段に位置する搬送位置7が高くなり、従って、下部に
形成されるデッドスペース9の高さHも大きくなるとい
う問題が生じてくる。これは、走行用モータ4及び図示
省略の駆動機構(減速機等)、昇降用モータ5及び図示
省略の駆動機構の高さが高いため、ロボットアーム10
の動作領域においてその下端と干渉するのを防止した配
置を採用する必要があるためである。すなわち、直線状
に伸びて搬送位置7の正面から物品を処理する従来のロ
ボットアーム10では、動作可能な最低高さが走行用モ
ータ4等によって制約を受けるため、利用できる壁面の
高さが制限されるのである。また、走行台車2の走行方
向寸法を小さくすると、制御装置やファン等の付属搭載
機器についても設置するスペースを確保できなくなるの
で、これらについては走行台車の底部に設置スペースを
設けることが考えられる。しかし、このような配置は走
行台車の地上高を高くし、結果として有効に利用できる
搬送位置の最下段を高くすることになるので、下部のデ
ッドスペースを増すことになる。
【0009】上述したように、ストッカ内のデッドスペ
ース8,9が大きいと、スペース効率が悪くなる。特
に、半導体用ストッカのようにクリーンルーム内に設置
されるものでは、クリーンルームに関するイニシャルコ
スト及びランニングコストの面で不利になるため、スペ
ース効率を向上させることができる移載装置の開発が望
まれる。本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、搭載機器類の設置スペー
スを確保すると共に、ストッカ内における走行方向両端
および下部に生じるデッドスペースをできるだけ小さく
することができる移載装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため以下の手段を採用した。請求項1記載の移載
装置は、ボットアーム先端のハンド部で把持した物品を
少なくとも走行方向両側面に配置した搬送位置間で移載
する移載装置であって、走行台車と、該走行台車に昇降
可能に設置された昇降可動部と、該昇降可動部に設置さ
れ先端にハンド部を有する3軸のロボットアームとを具
備し、前記ロボットアームの作動領域外に搭載物設置ス
ペースを形成したことを特徴とするものである。
【0011】このような移載装置によれば、3軸のロボ
ットアームを採用したことにより、停止位置正面及び隣
接する搬送位置から物品を把持して取り出し、また、停
止位置正面及び隣接する搬送位置まで搬送して移載する
ことが可能になるため、走行方向両端におけるデッドス
ペースを最小限に抑えることができる。さらに、ロボッ
トアームの作動領域外に搭載物設置スペースを形成した
ので、昇降可能範囲を大きくすることが可能となり、昇
降方向のデッドスペースについても最小限に抑えること
ができる。すなわち、停止位置正面に隣接する搬送位置
に物品を移載できるので、走行方向両端に向けて延長し
てロボットアームの作動と干渉しない領域を形成し、搭
載物設置スペースとして利用することが可能になる。こ
の場合、前記搭載物設置スペースは、前記走行台車を走
行方向に延長して形成するのが好ましい。
【0012】請求項3記載の移載装置は、ロボットアー
ム先端のハンド部で把持した物品を少なくとも走行方向
両側面に配置した搬送位置間で移載する移載装置であっ
て、走行方向両端付近に設置した柱部材に沿って昇降す
る走行路と、該走行路に沿って走行する走行台車と、該
走行台車に設置され先端にハンド部を有する3軸のロボ
ットアームとを具備して構成したことを特徴とするもの
である。
【0013】このような移載装置によれば、3軸のロボ
ットアームを採用したことにより、停止位置正面に隣接
する搬送位置から物品を把持して取り出し、また、停止
位置正面に隣接する搬送位置まで搬送して移載すること
が可能になるため、走行方向両端におけるデッドスペー
スを最小限に抑えることができる。さらに、走行路を昇
降させる駆動機構を走行台車に設置する必要がないた
め、走行台車の設計自由度が増して小型化を可能にす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る移載装置の一
実施形態を図面に基づいて説明する。図1ないし図3は
第1の実施形態を示すもので、図中の符号7は棚及びポ
ートなどストッカ内に設けられた搬送位置、20は移載
装置、21は走行台車、22は昇降可動部、23は走行
用モータ、24は昇降用モータ、25は昇降コラム、3
0はロボットアーム、31はハンド部である。この移載
装置20では、走行用モータ23を駆動源とし、図示省
略の走行機構によって白抜矢印で示す走行方向に走行可
能な走行台車21上に3本の昇降コラム25が固定設置
されている。図示の例では、走行方向の一方の端部(右
側)近傍に設置された一対の昇降コラム25と、走行方
向の他端部(左側)近傍に設置された昇降コラム25と
により構成されている。また、この走行台車21には、
走行用モータ23及び昇降用モータ24が設置されてい
る。走行用モータ23及び昇降用モータ24は、走行方
向の両端部に配置された昇降コラム25に隣接して内側
(中央側)に配置されている。
【0015】昇降可動部22は、一対の昇降アーム4
1,41によって支持され、昇降コラム25に沿って昇
降可能である。この昇降可動部22は、実質的にロボッ
トアーム30のみを固定設置して、走行台車21の上部
に配置されている。
【0016】昇降可動部22の中央部付近にはロボット
アーム30が設置されている。このロボットアーム30
は、昇降可動部22に固定された円筒形のベース32に
対して第1軸33を中心に水平面上を旋回する第1リン
ク(アーム)34と、第1リンク34の端部付近に第2
軸35を介して接続され、該第2軸35を中心に水平面
上を旋回可能な第2リンク(アーム)36と、該第2リ
ンク36の端部付近に第3軸37を介して接続され、該
第3軸37を中心に水平面上を旋回可能な第3リンク
(アーム)38とを備えた3軸構成であり、第3リンク
38の先端部付近には、ハンド軸31aを中心に水平面
上を旋回可能なハンド部31が取り付けられている。第
1軸33はベース32の中心部に設置され、概ね楕円柱
形状とした第2リンク36の周辺端部近傍と連結されて
いる。また、ベース32の内部には、第1軸33を回転
駆動して第2リンク36を旋回させる図示省略の駆動モ
ータを備えている。
【0017】第2軸35は第1軸33と偏心して配置さ
れており、両軸33,35間の距離が第1リンク34の
アーム長さとなる。図示を省略した第2軸35の駆動モ
ータは第1リンク34の内部に設置され、同駆動モータ
を作動させることにより、第2リンク36を第1リンク
34に対して旋回させることができる。なお、ハンド部
31は、図示省略のタイミングプーリ及びタイミングベ
ルトを介して連結されており、第2軸35と回転自在に
取り付けられたタイミングプーリは第1リンク34のフ
レームと固定され、ハンド部31に連結しているタイミ
ングベルトプーリの元のプーリは第1リンク34に固定
されており、第2リンク36、第3リンク38が旋回し
ても同じ位置を保持する。
【0018】第2リンク36の先端部近傍には、第3軸
37を介して第3リンク38が連結されている。第3軸
37は駆動モータ39に連結され、該駆動モータ39の
作動により、第3リンク38を第2リンク36に対して
旋回させることができる。また、第3軸37の外周部に
は、駆動モータ39の作動とは関係なくフリーに回動可
能な図示省略のタイミングプーリが設けられている。こ
のタイミングプーリは、前述した第2リンク36の旋回
用モータから第2リンク36内を通るタイミングベルト
を介して駆動力を受け、さらに第3リンク38内を通る
タイミングベルトを介して後述するハンド軸31aに伝
達する。第3リンク38の先端部に取り付けられたハン
ド部31は、移送する物品に適した把持機構を備えてお
り、ハンド軸31aを中心に第3リンク38に対し旋回
することができる。
【0019】上述した構成のロボットアーム30は、そ
の作動領域において走行用モータ23や昇降用モータ2
4などの搭載物と干渉しないように配置されている。本
実施形態の場合、旋回動作及び昇降するロボットアーム
30と干渉しない作動領域外に搭載物の設置スペースを
形成している。具体的には、昇降可動部22の中央にロ
ボットアーム30を配置し、その走行方向両側に走行用
モータ23、昇降用モータ24及び昇降コラム25など
の搭載物設置スペースを設けてある。この搭載物設置ス
ペースは、走行台車21を走行方向両側に延長してロボ
ットアーム30の両側に形成したものである。すなわ
ち、走行台車21を走行方向に長くしてできたスペース
に搭載物を設置し、動作するロボットアーム30で最も
低い位置にある第3軸37の駆動モータ39との干渉、
そしてロボットアーム30の中心から最も遠い位置まで
動作する第3リンク38及びハンド部31との干渉が生
じないように、高さや配置を考慮している。なお、制御
装置やファン等の付属搭載物についても、この搭載物設
置スペースを使用する。
【0020】図3に示した例では、走行用モータ23及
び昇降用モータ24が、第2リンク36と共に旋回する
駆動モータ39と干渉しないようベース32から適当な
距離をもって、さらに、旋回する第3リンク38の作動
領域(高さ)より低い位置に設置されている。なお、昇
降コラム25については、図1に示すように、走行用モ
ータ23及び昇降用モータ24のさらに外側に配置され
ているので、第3リンク38及びハンド部31のと干渉
することはない。
【0021】続いて、図4ないし図6に基づいて、上述
したロボットアーム30の動作を説明する。図4は、停
止位置正面の搬送位置7で物品を移載する場合の動作を
示したものであり、走行方向両端の搬送位置以外で物品
を移載する場合の動作となる。図4(a)は走行及び昇
降時の状態であり、第2リンク36、第3リンク38及
びハンド部31は小さく折曲されてベース32上に位置
している。このような状態で走行台車21が走行し、さ
らに昇降可動部22が昇降することで、走行方向両側面
に配置された搬送位置7との干渉が防止され、走行安定
性を増すことができる。図4(b)は停止位置正面の搬
送位置7にある物品Wを把持する状態であり、第2リン
ク36、第3リンク38及びハンド部31が作動するこ
とにより、ハンド部31は、(a)の折曲状態から第1
軸33を通る直線上を矢印方向へ移動している。このよ
うなハンド部31の直線移動は、図6(a)に実線及び
想像線で示されている。
【0022】図4(c)は把持した物品Wを搬送する状
態を示している。この状態では、ハンド部31が上述し
た(a)から(b)の動作と逆方向に直線的に移動し、
物品Wを把持したまま(a)と同様に折曲された走行及
び昇降状態に戻る。そして、ロボットアーム30がこの
状態で物品Wを把持したまま、走行台車21の走行及び
昇降可動部22の昇降により、所望の搬送位置7正面ま
で移動する。図4(d)は、第1リンク34が第1軸3
3を中心として180度旋回動作した状態を示してい
る。この旋回動作は、物品Wを移載する所望の搬送位置
7が、(b)で物品を把持した搬送位置とは反対側の側
面になる場合に必要である。従って、所望の搬送位置7
が同一の側面に存在している場合は、この旋回動作は不
要である。
【0023】図4(e)は、正面にある搬送位置7に搬
送してきた物品Wを移載する動作を示している。この場
合の動作は、基本的には(b)と同様であり、ハンド部
31が第1軸33を通る直線上を矢印方向へ移動し、所
定の位置で停止した後、把持を解除して物品Wを移載す
る。なお、移載完了後はハンド部31が逆向きに直線移
動し、小さく折曲された状態となって走行及び昇降可能
になる。以後、このような動作を繰り返し、物品Wを移
載する。なお、把持する物品Wの置かれた搬送位置7に
よっては、(b)の動作を行う前に、(d)で説明した
ような180度の旋回動作を実施する必要がある。
【0024】続いて、停止位置正面に隣接する搬送位置
7で物品を移載する場合の動作を説明する。この動作
は、特に走行方向両端の搬送位置で物品を移載する場合
に利用されるものである。図5(a)は走行及び昇降時
の状態であり、第2リンク36、第3リンク38及びハ
ンド部31は小さく折曲されてベース32上に位置して
いる。このような状態で走行台車21が走行し、さらに
昇降可動部22が昇降することで、走行方向両側面に配
置された搬送位置7との干渉が防止され、走行安定性を
増すことができる。なお、この状態は前述した図4
(a)と同様である。図5(b)は、停止位置正面の左
側に隣接する搬送位置7から物品Wを把持する準備状態
であり、第3リンク38が旋回作動して第2リンク36
及び第3リンク38が直線となる。この時、第3リンク
38の先端部にあるハンド部31は、把持する物品Wが
ある搬送位置7の正面に位置している。このようなハン
ド部31の直線移動(走行方向)は、図6(b)に実線
及び想像線で示されている。
【0025】図5(c)は、(b)の状態から直線上を
前進したハンド部31が物品Wを把持した状態を示して
いる。この場合のハンド部31は、第2リンク36及び
第3リンク38の作動により搬送位置7まで前進し、所
定位置において物品Wを把持する。このようなハンド部
31の直線移動は、図6(c)に実線及び想像線で示さ
れている。図5(d)は、物品Wを把持して搬送位置ま
で後退する状態を示している。この場合、ハンド部31
が上述した(b)から(c)の動作と逆方向に直線的に
移動し、物品Wを把持したまま(b)の準備状態と同様
の状態に戻る。図5(e)は、物品Wを把持したまま、
走行・昇降位置まで戻った状態を示している。この時の
動作は、上述した(a)から(b)と逆方向となる。ま
た、この状態は上述した図4(c)と同じであり、従っ
て、以後の動作については図4(c)〜(e)と同様で
ある。なお、図6(a)〜(c)においては、第2軸3
5の左側へく字状に折曲された状態(a)から左側へ、
あるいは左側で直線移動する動作を示しているが、これ
とは逆の状態、すなわち逆く字状に折曲された状態から
右側へ、あるいは右側で直線移動が可能なことはもちろ
んである。
【0026】このように、ロボットアーム30は、停止
位置正面の搬送位置7だけでなく、停止位置正面に隣接
する搬送位置7からも物品Wを取り出したり移送したり
することができるため、図1に示すように、走行方向に
おけるデッドスペース8Aの長さLAを小さくすること
ができる。また、このような動作が可能になったことに
より、走行台車21を走行方向に延長して走行用モータ
23や昇降用モータ24などの搭載物設置スペースを確
保しても、走行台車21が長くなったことによるデッド
スペースLAの増加を抑制できる。また、搭載物設置ス
ペースを走行台車21の延長部分に形成できることによ
り、ロボットアーム30の作動領域を低くすることも可
能になり、結果として最下段のデッドスペース高さを小
さくすることができる。従って、走行方向及び最下段の
デッドスペースを共に小さくすることができるので、ス
トッカ内のスペース効率を向上させることができる。
【0027】さらに、上述したように、3軸のロボット
アーム30は多彩な動作が可能になっているので、搬送
位置7の条件によって移載時の動作及び移動距離を短縮
することができる。この結果、移載に要する作業時間が
短縮され、作業効率を向上させることができる。また、
走行台車21の長さが増したことにより、走行時の安定
性が向上する。そして、このような走行安定性の向上を
利用すれば、移動時の走行速度を増すことも可能にな
る。
【0028】次に、本発明に係る移載装置の第2の実施
形態を図7に示して説明する。この実施形態では、走行
方向両端付近に柱部材として昇降コラム51,51を設
置し、該昇降コラム51,51に沿って昇降する走行路
52を設けてある。この走行路52は、両端を昇降コラ
ム51に支持された梁状の部材であり、前述した3軸の
ロボットアーム30を搭載・設置して走行する走行台車
53を支持するのに十分な剛性を有している。ここで使
用する走行台車53は、ロボットアーム30の他に図示
省略の走行用モータ及び駆動機構を備えている。また、
走行路52を昇降させる昇降用モータ54、減速機等の
昇降駆動機構55及び制御装置56などは、走行方向両
端の昇降コラム51基部周辺に設置してあるので、干渉
により走行路52の昇降及び走行台車53の走行を妨げ
ることは最小限に抑えられる。
【0029】このような構成とすれば、上述した第1の
実施形態と同様にロボットアーム30が動作できるの
で、搬送位置として利用できないデッドスペースが小さ
くなるだけでなく、昇降用モータ54や昇降機構を設置
する必要がないため、走行台車51の小型・軽量化が可
能となる。なお、昇降コラム51の存在により走行台車
53が移動できない走行方向両端のスペースに付いて
は、上述した図5の動作により移載が可能になる。
【0030】
【発明の効果】上述した本発明の移載装置によれば、走
行方向両端及び最下段に形成される移載不可能なデッド
スペースを小さくして、ストッカ内のスペース効率を向
上させることができる。このため、特にクリーンルーム
のように環境を維持するのに特別な設備を必要とし、建
設に要するコストや運転・維持に要するコストが大きい
場合であっても、スペースの有効利用によるコストの低
減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る移載装置の第1の実施形態を示
す平面図である。
【図2】 図1の移載装置に設置されたロボットアーム
の構成を示す斜視図である。
【図3】 図1に示した移載装置の要部拡大図で、
(a)は平面図、(b)は(a)の部分断面正面図であ
る。
【図4】 図2に示したロボットアームが正面の搬送位
置で行う移載動作を示す図で、(a)は走行及び昇降時
の状態、(b)は停止位置正面の搬送位置から物品を把
持する状態、(c)は把持した物品を搬送する状態、
(d)は第1リンクを180度旋回動作させた状態、
(e)は物品を移載する状態である。
【図5】 図1に示したロボットアームが正面の左側に
隣接する搬送位置で行う移載動作を示す図で、(a)は
走行及び昇降時の状態、(b)は停止位置正面の左側に
隣接する搬送位置から物品を把持する準備状態、(c)
は物品を把持した状態、(d)は物品を把持して後退す
る状態、(e)は部ピンを把持して走行・昇降位置まで
戻った状態である。
【図6】 図2に示すロボットアームの直線移動を示す
図で、(a)は停止位置正面で走行方向と直交する方向
にハンド部を移動させる直線運動、(b)は走行方向に
ハンド部を移動させる直線運動、(c)は停止位置正面
に隣接する搬送位置で走行方向と直交する方向にハンド
部を移動させる直線運動である。
【図7】 本発明に係る移載装置の第2の実施形態を示
す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面
図である。
【図8】 従来の移載装置を示す平面図である。
【図9】 図8の側面図である。
【符号の説明】
7 搬送位置 20 移載装置 21,53 走行台車 22 昇降可動部 23 走行用モータ 24 昇降用モータ 25,51 昇降コラム 30 ロボットアーム 31 ハンド部 31a ハンド軸 32 ベース 33 第1軸 34 第1リンク(アーム) 35 第2軸 36 第2リンク(アーム) 37 第3軸 38 第3リンク(アーム) 41 昇降アーム 52 走行路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットアーム先端のハンド部で把持
    した物品を少なくとも走行方向両側面に配置した搬送位
    置間で移載する移載装置であって、 走行台車と、該走行台車に昇降可能に設置された昇降可
    動部と、該昇降可動部に設置され先端にハンド部を有す
    る3軸のロボットアームとを具備し、前記ロボットアー
    ムの作動領域外に搭載物設置スペースを形成したことを
    特徴とする移載装置。
  2. 【請求項2】 前記搭載物設置スペースが前記走行台
    車を走行方向に延長して形成されたことを特徴とする請
    求項1記載の移載装置。
  3. 【請求項3】 ロボットアーム先端のハンド部で把持
    した物品を少なくとも走行方向両側面に配置した搬送位
    置間で移載する移載装置であって、 走行方向両端付近に設置した柱部材に沿って昇降する走
    行路と、該走行路に沿って走行する走行台車と、該走行
    台車に設置され先端にハンド部を有する3軸のロボット
    アームとを具備して構成したことを特徴とする移載装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103659430A (zh) * 2013-11-27 2014-03-26 武汉法利莱切割系统工程有限责任公司 一种用于激光管材切割机的翻转上料机构

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