JP5239803B2 - 成形品の流体通路構造およびオイルポンプ - Google Patents

成形品の流体通路構造およびオイルポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP5239803B2
JP5239803B2 JP2008312267A JP2008312267A JP5239803B2 JP 5239803 B2 JP5239803 B2 JP 5239803B2 JP 2008312267 A JP2008312267 A JP 2008312267A JP 2008312267 A JP2008312267 A JP 2008312267A JP 5239803 B2 JP5239803 B2 JP 5239803B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid passage
passage
diameter
molded product
passage section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008312267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010133537A (ja
Inventor
雄二 岩瀬
功 佐藤
壮平 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008312267A priority Critical patent/JP5239803B2/ja
Publication of JP2010133537A publication Critical patent/JP2010133537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5239803B2 publication Critical patent/JP5239803B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、成形品の流体通路構造およびオイルポンプに関し、特に、成形型のキャビティ内で成形されるとともに屈曲した流体通路を有する成形品の流体通路構造およびそれを用いるオイルポンプに関する。
各種機器のハウジングやケースに、ダイカスト成形品等の成形品が多用されており、そのハウジングやケースに流体通路を形成して作動流体や潤滑・冷却用の流体を供給するものが多い。例えば、自動変速機に装備される機械式オイルポンプの場合、歯車ポンプやベーンポンプのロータが自動変速機への入力回転により駆動され、そのロータを取り囲むハウジングには吸入ポートおよび排出ポートとそれらに接続する流体通路が形成される。
従来のこの種の成形品の流体通路構造およびオイルポンプとしては、例えばハウジング本体とカバーの突合せ面を斜めに交差する直線上にオイル通路を配置し、その突合せ面部分のオイル通路を形成するようにハウジング本体とカバーに互いに対向する凹部をそれぞれ鋳抜きで形成することで、加工の容易化を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平04−6787号公報
しかしながら、上述のような従来の成形品の流体通路構造およびオイルポンプにあっては、オイル通路の大半がハウジング本体とカバーの突合せ面に対して傾斜するため、オイル通路の大半を鋳抜き形成することが困難になるばかりか、オイル通路を突合せ面の近傍でドリルにより穿孔する必要から、その穿孔作業の作業性が悪いという問題があった。
一方、従前のようにハウジング本体とカバーの突合せ面に対し直交する型開閉方向の流体通路やその突合せ面に平行な流体通路であれば、比較的容易に鋳抜き形成することができるものの、ハウジング本体やカバーの表面にできる不要な開口部をプラグで閉塞する必要から、他の通路との接続位置をプラグの配置領域から外さなければならず、通路の形状や配置の最適化が困難になるという問題があった。そのため、例えば内蔵部品や油路自体のサイズを縮小せざるを得なくなり、動力伝達装置のトルク伝達容量の低下を招いたり油路内のオイルの流速増加によりキャビテーションエロージョンを招いたりし易かった。
さらに、ハウジング本体やケースのような成形品の形状あるいは他の部品や通路の配置の関係上、突合せ面の近傍で流体通路をオフセットさせる必要が生じるような場合にも、その通路の加工が容易でないという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、流体通路の大半を成形型で成形することができ、しかも、流体通路の形状や配置の最適化が容易な成形品の流体通路構造およびオイルポンプを提供することを目的とする。
本発明に係る成形品の流体通路構造は、上記目的達成のため、(1)開口部および屈曲部を有する流体通路が形成された成形品の流体通路構造において、前記開口部が前記流体通路の径より大径に拡径した拡径凹部の内底面に位置するとともに、前記流体通路のうち前記拡径凹部の内底面から前記屈曲部の近傍までの特定通路区間が前記拡径凹部の内底面に対して垂直な向きから外れるように傾斜しており、前記拡径凹部が成形時の型開閉方向に凹状をなし、前記特定通路区間を形成する通路壁面が、前記拡径凹部の内底面に対して垂直な向きから外れる方向側の壁面部分を機械加工され、前記拡径凹部の内底面に対して垂直な向きから外れる方向側とは反対側の壁面部分に成形型による成形面を有していることを特徴とする。
この構成により、流体通路の開口部に対して特定通路区間から先の通路区間への接続位置を特定通路区間の傾斜方向側に偏倚させることができ、屈曲方向側すなわち特定通路区間の傾斜方向側の壁面部分において機械加工されている部分以外では流体通路を形成する壁面部分を成形面とすることができる。したがって、流体通路の大半を成形型で成形することができ、しかも、流体通路の形状や配置の最適化が容易な成形品の流体通路構造となる。また、拡径凹部とその内底面に開口する流体通路の特定通路区間の一部を型での成形により容易に形成でき、加工コストを低減させることができる。
上記(1)に記載の成形品の流体通路構造においては、(2)前記流体通路のうち前記特定通路区間が前記型開閉方向から外れるように傾斜した直線方向に真直に延在しているのが好ましい。
この構成により、特定通路区間の傾斜方向側の壁面部分を容易に機械加工できる。
上記(1)、(2)に記載の成形品の流体通路構造においては、(3)前記成形品が、前記拡径凹部を開口させる平坦面を有し、前記流体通路のうち前記特定通路区間から先の通路区間が前記平坦面に対し平行に延在しているのが好ましい。
この構成により、流体通路のうち特定通路区間から先の通路区間を容易に鋳抜き形成することができ、加工の容易化とコスト低減が可能になる。
上記(1)〜(3)に記載の成形品の流体通路構造においては、(4)前記成形品が、ダイカスト成形品であるのが好ましい。
この構成により、他部材との嵌合部分や突合せ面等のように形状精度の要求される部分に機械加工が施されるダイカスト成形品において、その加工と併せて特定通路区間の傾斜方向側の壁面部分を容易に機械加工でき、流体通路の形状や配置の最適化が容易な成形品の流体通路構造を低コストに実現できる。
上記(1)〜(4)に記載の成形品の流体通路構造においては、(5)前記流体通路のうち前記特定通路区間から先の通路区間を形成する先方の通路壁面が、成形型による成形面を有しているのが好ましい。
この構成により、成形品の加工の容易化とコスト低減が可能になる。
上記(1)〜(5)に記載の成形品の流体通路構造においては、(6)前記流体通路のうち前記特定通路区間から先の通路区間を形成する先方の通路壁面が、前記屈曲部の近傍で前記成形品の表面に及ぶ一端をプラグにより閉塞されるとともに、成形型による成形面を有していてもよい。
この構成により、流体通路の開口部の軸線がプラグに近接したりプラグの配置領域に達したりしても、特定通路区間をプラグから離れる側に屈曲させることで、開口部の形状や配置を最適化できる。
一方、本発明に係るオイルポンプは、上記目的達成のため、(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の成形品により構成されるポンプハウジングと、回転入力に応じて前記流体通路を通してオイルを吸入する回転ポンプ機構と、を備えたものである。
この構成により、ポンプハウジングに容易に最適形状のオイル通路を形成し、コンパクトで低コストのオイルポンプを実現することができる。
本発明のオイルポンプにおいては、(8)前記ポンプハウジングが車両用動力伝達装置のケースに装着され、前記拡径凹部に前記ケースの内底部側に位置するオイルストレーナが配管接続されてもよい。
この構成により、車両用動力伝達装置に内蔵される機械式オイルポンプの設置スペースを抑え、車両用動力伝達装置のコンパクト化を図ることができる。
本発明によれば、流体通路の開口部に対して特定通路区間から先の通路区間への接続位置を特定通路区間の傾斜方向側に偏倚させることができ、特定通路区間の傾斜方向側の壁面部分において機械加工されている部分以外では流体通路を形成する壁面を成形面にできるようにしているので、流体通路の大半を成形型で成形することができ、しかも、流体通路の形状や配置の最適化が容易な成形品の流体通路構造を提供することができる。
また、本発明の成形品をポンプハウジングに用いて容易に最適形状のオイル通路を形成することで、コンパクトで低コストのオイルポンプを提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る成形品の流体通路構造を示すその成形品の要部断面図である。なお、本実施形態は、本発明の成形品を車両用トランスミッションに内蔵されるオイルポンプのポンプハウジングの一部に適用したものであり、図1はそのポンプハウジングの一部となるトランスミッションケースカバーを断面で示している。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態のオイルポンプ1(全体は図示していない)は、ダイカスト成形品により構成されるポンプハウジングとしてのハウジング本体11およびトランスミッションケースカバー12と、入力軸21からの回転入力に応じて前記流体通路13を通してオイルを吸入する回転ポンプ機構20とを備えている。
このオイルポンプ1の流体通路構造以外の主要構成は、例えば特許文献1に記載されるようなベーンポンプ、あるいは公知のトロコイドポンプ等の歯車ポンプと同様で、例えば回転ポンプ機構20は、入力軸21により回転駆動される公知のポンプロータ22を有している。
ハウジング本体11は、図示しない複数の締結ボルトによってトランスミッションケースカバー12に固定されており、トランスミッションケースカバー12は、図示しない複数の締結ボルトによってトランスミッション(車両用動力伝達装置;詳細は図示せず)のケース本体100に締結されている。
また、トランスミッションケースカバー12のケース本体100との突合せ面12a側の下方側には流体通路13の一端が開口する拡径凹部14が形成されており、この拡径凹部14には、ケース本体100の内底部101側に位置するオイルストレーナ26が配管15を介して接続されている。
トランスミッションケースカバー12に形成された流体通路13は、拡径凹部14の内底面14a上に開口する開口部13aおよびその通路方向を屈曲させる屈曲部13bを有しており、拡径凹部14は流体通路13の径d1、d2より大径に拡径している。
拡径凹部14は、トランスミッションケースカバー12のダイカスト成形時の型開閉方向に凹状をなしており、拡径凹部14の内底面14aは、トランスミッションケースカバー12のケース本体100との突合せ面12aに対し平行になっている。
これに対し、流体通路13のうち拡径凹部14の内底面14aから屈曲部13bの近傍までの特定通路区間16は、拡径凹部14の内底面14aに対して垂直な向き(図1中の左右方向)、すなわち型開閉方向から図1中の上方側に外れるように傾斜しており、その傾斜方向に真直に延在している。
より具体的には、流体通路13は、オイルポンプ1の吸入方向上流側の特定通路区間16と特定通路区間16より吸入方向下流側の通路区間17(先の通路区間)とによって構成されており、吸入方向下流側の通路区間17は、特定通路区間16からポンプロータ22側に向かって図1中の上下方向(ポンプロータ22の半径方向)に延在している。
この吸入方向下流側の通路区間17は、例えばトランスミッションケースカバー12のダイカスト成形時に、キャビティ内に挿入される可動の中子ピンにより型開閉方向に対し略直交する方向に延びるように比較的小さい抜き勾配を真直に成形されている。この吸入方向下流側の通路区間17は、トランスミッションケースカバー12の突合せ面12aが拡径凹部14を開口させる平坦面となっているので、その突合せ面12aに対し平行に延在している。
特定通路区間16から吸入方向下流側の通路区間17への流体通路13の屈曲部13bの近傍には、Oリング18aを嵌着した閉止プラグ18が装着されており、吸入方向下流側の通路区間17は、トランスミッションケースカバー12の平坦な表面である突合せ面12aに向かって延びるその一端を閉止プラグ18により閉塞されている。この閉止プラグ18は、吸入方向下流側の通路区間17を前記可動の中子ピンにより成形したときにできるトランスミッションケースカバー12の外表面12s(表面)側の開口部分17aに嵌入されて、その開口部分17aを液体密に閉塞している。
一方、流体通路13のうち特定通路区間16を形成するトランスミッションケースカバー12の通路壁面12hは、特定通路区間16から吸入方向下流側の通路区間17への屈曲部13bでの屈曲方向側、すなわち特定通路区間16の傾斜方向側の壁面部分12haにおいてエンドミルやドリル等の切削工具により機械加工されている。また、特定通路区間16を形成するトランスミッションケースカバー12の通路壁面12hのうち、拡径凹部14の内底面14aに対して垂直な向きから外れる方向側とは反対側の壁面部分12hbは、金型(金型でなく他材料かならなる成形型であってもよい。以下、同様。)による成形面である鋳肌面となっている。
すなわち、本実施形態のトランスミッションケースカバー12に形成される流体通路13は、特定通路区間16の傾斜方向側の壁面部分12haが部分的に機械加工されるが、それ以外の大半の通路壁面、例えば流体通路13のうち特定通路区間16から吸入方向下流側の通路区間17を形成する下流側の壁面部分12jおよび特定通路区間16の傾斜方向側とは反対側の壁面部分12hbにおいて、金型による成形面であるダイカスト成形時の鋳肌面を有している。本実施形態の流体通路13は、このようにダイカスト成形時の鋳抜きと機械加工を組み合わせた傾斜エルボ形状となっており、閉止プラグ18の位置を高くするようトランスミッションケースカバー12の下端部サイズを縮小することで、トランスミッションを支持する車両側フレームとの間の余裕スペースを拡大するように構成されている。
次に、トランスミッションケースカバー12における流体通路13の形成方向について説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る成形品に流体通路を形成する工程、すなわちトランスミッションケースカバー12における流体通路13の形成工程を説明する工程説明図である。
まず、図2(a)に示すように、ダイカスト成形時に金型の一部Dmによって流体通路13の機械加工前の通路孔14m、16mが形成されるとともに、可動の中子ピンPmによって吸入方向下流側の通路区間17の閉止プラグ18による閉止前の通路孔17mが形成される。
次いで、通路孔16mを形成する壁面近傍部のうち、通路孔16mの傾斜方向側(図2(b)中の上方側)の突出部分12cが、通路孔16mの穴径よりわずかに小径のエンドミルやドリル等の切削工具TL1により切削除去されて、屈曲方向側の壁面部分12haが拡径凹部14の内底面14aに対して垂直な向き(型開閉方向)から外れる傾斜方向側とは反対側の壁面部分12hbと略平行な母線を有する円筒面に形成される。なお、切削工具TL1が通路孔16mの穴径よりわずかに大径であってもよい。
次いで、あるいは、図2(b)に示す穴の機械加工1の工程と前後して、図2(c)に示すように、通路孔14m、16mがそれぞれ切削工具TL2、TL3により所要の穴形状に仕上げるように浅く切削加工され、拡径凹部14および閉止プラグ装着穴となる開口部分17aが形成される。
そして、閉止プラグ装着穴となる開口部分17aに閉止プラグ18が装着されると、トランスミッションケースカバー12の流体通路13の形成工程が完了し、拡径凹部14にオイルストレーナ26側の配管15が挿入されると、図1に示す状態となる。
すなわち、本実施形態においては、ダイカスト成形用の金型で成形される成形品に開口部13aおよび屈曲部13bを有する流体通路13を形成するに際して、その金型での成形時に、流体通路13の穴径d1、d2より大径に拡径した拡径凹部14を形成するとともに、その拡径凹部14の内底面14aに開口しつつ流体通路13のうち拡径凹部14の内底面14aから屈曲部13bの近傍までの特定通路区間16の通路孔を、特定通路区間16の傾斜方向側とは反対側の壁面部分12hbで、拡径凹部14の内底面14aに対して垂直な向きから外れるように上方側に傾斜させておき、金型での成形後に、特定通路区間16の通路孔を形成する通路壁面12hのうち傾斜した壁面部分12hbに対向する屈曲方向側の壁面部分12haを、前記傾斜方向とは反対側の壁面部分12hbの傾斜方向に略平行に傾斜させるように機械加工する、という方法を実施するようにしている。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態の成形品の流体通路構造においては、流体通路13の開口部13aに対して特定通路区間16から吸入方向下流側の通路区間17への接続位置を屈曲部13bの屈曲方向に偏倚させることができ、特定通路区間16の傾斜方向側の壁面部分12haにおいて機械加工されている部分以外の流体通路13を形成する大半の壁面部分12hb、12jを鋳肌面(成形面)とすることができ、流体通路13の大半をダイカスト成形時に金型で成形することができ、加工を容易化できる。
また、有底円筒状の拡径凹部14の中心軸線(図示せず)は、閉止プラグ18に近接する軸線となるが、特定通路区間16を従来のように型開閉方向に延びる上流側通路とすると、その上流側通路を吸入方向下流側の通路区間17に接続する位置(図1中の符号13bの引き出し位置)から型開閉方向に延ばすことになるから、オイルストレーナ26側の配管15を挿入される拡径凹部14を上方に位置させるか、閉止プラグ18による閉止位置を下方に下げる必要が生じてしまう。すなわち、トランスミッションケースのケース本体100内に内蔵される部品あるいはケース本体100を支持する車両の車体側支持部材(図示せず)に対するスペースの余裕がなくなり、それを回避できるような流体通路13の形状や配置の最適化が困難となる。
これに対し、本実施形態では、特定通路区間16が吸入方向下流側の通路区間17に近付くほど閉止プラグ18から離隔するように、屈曲部13bの屈曲方向に傾斜しているので、トランスミッションケースのケース本体100内に内蔵される部品あるいはケース本体100を支持する車両の車体側支持部材に対するスペースの余裕を十分に確保するような流体通路13の形状や配置の最適化が容易にできる。
また、本実施形態では、拡径凹部14がダイカスト成形時の型開閉方向に凹状をなし、流体通路13のうち特定通路区間16が型開閉方向から外れる傾斜方向に真直に延在しているので、拡径凹部14とその内底面14aに開口する流体通路13の特定通路区間16の一部を金型での成形により容易に形成でき、かつ、特定通路区間16の傾斜方向側の壁面部分12haを容易に機械加工できる。
さらに、トランスミッションケースカバー12が、拡径凹部14を開口させる突合せ面12aを有し、流体通路13のうち特定通路区間16から吸入方向下流側の通路区間17がその平坦な突合せ面12aに対し平行に延在しているので、吸入方向下流側の通路区間17を容易に鋳抜き形成することができ、加工の容易化とコスト低減ができる。
加えて、トランスミッションケースカバー12がダイカスト成形品であるので、他部材との嵌合部分や突合せ面等のように形状精度の要求される部分に機械加工が施されるトランスミッションケースカバー12において、その加工と併せて特定通路区間16の傾斜方向側の壁面部分12haを容易に機械加工することができる。したがって、流体通路13の形状や配置の最適化が容易なトランスミッションケースカバー12の流体通路構造を低コストに実現できることになる。
また、特定通路区間16を形成する通路壁面12hが、拡径凹部14の内底面14aに対して垂直な向きから外れる傾斜方向側とは反対側の壁面部分12hbにおいて金型による成形面である鋳肌面を有し、流体通路13のうち特定通路区間16から吸入方向下流側の通路区間17を形成する下流側の壁面部分12jも鋳肌面を有しているので、流体通路13の特定通路区間16の傾斜方向側の壁面部分12haのみを機械加工すれば済み、トランスミッションケースカバー12の加工の容易化と十分なコスト低減が可能になる。
このように、本実施形態によれば、流体通路13の開口部13aに対して特定通路区間16から吸入方向下流側の通路区間17への接続位置を屈曲部13bの屈曲方向に偏倚させることができ、機械加工されている特定通路区間16の傾斜方向側の壁面部分12ha以外は流体通路13を形成する壁面部分12hb、12jを成形面にできるようにしているので、流体通路13の大半をダイカスト成形時に金型で成形することができ、しかも、流体通路13の形状や配置の最適化が容易な成形品の流体通路構造を提供することができる。
また、上述のようにポンプハウジングであるトランスミッションケースカバー12に容易に最適形状のオイル通路である流体通路13を形成し、コンパクトで低コストのオイルポンプ1を実現することができ、トランスミッションに内蔵される機械式オイルポンプの設置スペースを抑え、トランスミッションのコンパクト化や必要なスペースの確保を図ることができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る成形品の流体通路構造を示す図であり、同図(a)はその成形品の実装状態における要部断面図、同図(b)はその成形品の流体通路形成工程の説明図である。
図3(a)および図3(b)に示すように、本実施形態においては、通路形成部材31および成形品32が、成形品32の中の一方の流体通路33と通路形成部材31の中の他方の流体通路35とを接続するように対向配置されており、成形品32が、拡径凹部34を開口させる平坦な突合せ面32aで通路形成部材31に接合されている。
また、成形品32においては、通路形成部材31側の流体通路33の開口部33aが流体通路33の径d1、d2より大径に拡径した拡径凹部34の内底面34a上に位置しており、拡径凹部34には流体通路33の開口部33aを取り囲むとともに成形品32と通路形成部材31との間で流体通路33、35の接続部を液体密にシールするシールリング39が装着されている。
一方の流体通路33は、開口部33aおよび屈曲部33bを有している。また、流体通路33のうち拡径凹部34の内底面34aから屈曲部33bの近傍までの特定通路区間36は、拡径凹部34の内底面34aに対して垂直な向きから外れるように図3中の上方側に傾斜している。一方、流体通路33のうち開口部33aから屈曲部33bの近傍までの特定通路区間36よりも先の通路区間37は、平坦な突合せ面32aに対し直交する方向に延在している。これにより、一方の流体通路33の特定通路区間36よりも先の通路区間37は、他方の流体通路35に対して通路幅(径)方向にオフセットされ、一方の流体通路33が近傍の直交通路38(あるいは部品でもよい)からそれる通路形状をとるようになっている。
具体的には、拡径凹部34は、成形品32の成形時における金型の型開閉方向に凹状をなしており、流体通路33のうち特定通路区間36が型開閉方向から外れるように傾斜した仮想の直線Aの方向に真直に延在している。
また、特定通路区間36を形成する通路壁面32hは、特定通路区間36が拡径凹部34の内底面34aに対して垂直な向きから外れる方向、すなわち、図中の上方側の壁面部分32haにおいて機械加工されている。
さらに、成形品32は、例えばダイカスト成形品であり、特定通路区間36を形成する通路壁面32hが、拡径凹部34の内底面34aに対して垂直な向き(型開閉方向)から外れる方向側とは反対側の壁面部分32hbに、鋳肌面(金型による成形面)を有している。また、流体通路33のうち特定通路区間36から先の通路区間37を形成する先方の通路壁面32jも、鋳肌面を有している。
本実施形態の成形品32に流体通路33を形成する場合、まず、図3(b)に仮想線で示す金型の一部Dm1、Dm2によって、ダイカスト成形時に流体通路33の機械加工前の通路孔(符号なし)が形成される。次いで、特定通路区間36に対応する通路孔を形成する通路壁面のうち、その傾斜方向側である図中上方側の壁面部分32haが、反対側の壁面部分32hbに対し平行な母線を有するように、エンドミルやドリル等の切削工具TL1によりダイカスト成形時の突出部分32cを切削除去する機械加工がなされ、拡径凹部34の内底面34aに対して垂直な向きから外れる直線A方向に延びる特定通路区間36が形成される。次いで、あるいは、特定通路区間36の機械加工工程と前後して、拡径凹部34がそれぞれ成形時の凹部形状から仕上げ加工され、そこにシールリング39が装着された後、成形品32が平坦な突合せ面32aで通路形成部材31に接合される。
本実施形態においても、拡径凹部34の内底面34aに対し(流体通路33の開口部33aに対し)、特定通路区間36が傾斜する方向側の壁面部分32haにおいて機械加工されている部分以外の流体通路33を形成する壁面部分32hb、32jをそれぞれ鋳肌面にできるようにしているので、流体通路33の大半をダイカスト成形時に金型で成形することができ、しかも、流体通路33の形状や配置の最適化が容易な成形品の流体通路構造を提供することができる。
(第3の実施の形態)
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る成形品の流体通路構造を示す図であり、同図(a)はその成形品の実装状態における要部断面図、同図(b)はその成形品の流体通路形成工程の説明図である。
図4(a)および図4(b)に示すように、本実施形態においては、ダイカスト成形品である成形品42が、雌ねじ付の拡径凹部44を開口させる平坦面42aを有しており、その拡径凹部44に例えばブリーザやオイルクーラを接続する配管接続用のユニオンナット45が装着されている。
また、成形品42においては、流体通路43の開口部43aが流体通路43の径d1、d2より大径に拡径した拡径凹部44の内底面44a上に位置しており、流体通路43は、開口部43aおよび屈曲部43bを有している。また、流体通路43のうち拡径凹部44の内底面44aから屈曲部43bの近傍までの特定通路区間46は、拡径凹部44の内底面44aに対して垂直な向きから外れるように図4中の上方側に傾斜している。さらに、流体通路43のうち開口部43aから屈曲部43bの近傍までの特定通路区間46よりも先の通路区間47は、平坦面42aに対し平行な方向に延在している。これにより、流体通路43の特定通路区間46および屈曲部43bの近傍が、成形品42の外表面42bの形状に沿って延在する通路形状となっている。
より具体的には、拡径凹部44は、成形品42の成形時における金型の型開閉方向に凹状をなしており、流体通路43のうち特定通路区間46が型開閉方向から外れるように図中上方側に傾斜して真直に延在している。
また、特定通路区間46を形成する成形品42の通路壁面42hは、特定通路区間46が拡径凹部44の内底面44aに対して垂直な向き(型開閉方向)から外れる方向、すなわち、図中の上方側の壁面部分42haにおいて機械加工されている。一方、成形品42の通路壁面42hのうち、特定通路区間46が拡径凹部44の内底面44aに対して垂直な向きから外れる方向側とは反対側の壁面部分42hbは、鋳肌面(金型による成形面)を有している。また、流体通路43のうち特定通路区間46から先の通路区間47を形成する先方の通路壁面42jも、鋳肌面を有している。
本実施形態の成形品42に流体通路43を形成する場合、まず、図4(b)に仮想線で示す金型の一部Dm1、Dm2によって、ダイカスト成形時に流体通路43の機械加工前の通路孔(符号なし)が形成される。次いで、特定通路区間46に対応する通路孔を形成する通路壁面のうち、その傾斜方向側である図中上方側の壁面部分42haが、反対側の壁面部分42hbに対し平行な母線を有するように、エンドミルやドリル等の切削工具TL1によりダイカスト成形時の突出部分42cを切削除去する機械加工がなされ、拡径凹部44の内底面44aに対して垂直な向きから外れる直線方向に延びる特定通路区間46が形成される。次いで、あるいは、特定通路区間46の機械加工工程と前後して、拡径凹部44がそれぞれ成形時の凹部形状からねじ切りおよび仕上げ加工され、そこにユニオンナット45が装着される。
本実施形態においても、拡径凹部44の内底面44aに対し(流体通路43の開口部43aに対し)、特定通路区間46が傾斜する方向側の壁面部分42haにおいて機械加工されている部分以外の流体通路43を形成する壁面部分42hb、42jをそれぞれ鋳肌面にできるようにしているので、流体通路43の大半をダイカスト成形時に金型で成形することができ、しかも、流体通路43の形状や配置の最適化が容易な成形品の流体通路構造を提供することができる。
(第4の実施の形態)
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る成形品の流体通路構造を示す図であり、同図(a)はその成形品の実装状態における要部断面図、同図(b)はその成形品の流体通路形成工程の説明図である。
図5(a)および図5(b)に示すように、本実施形態においては、ダイカスト成形品である成形品52が、二股に分岐する流体通路53と、雌ねじ付の拡径凹部54、55を開口させる平坦面52aを有しており、その拡径凹部54、55に配管接続用のユニオンナット61、62が装着されている。
また、成形品52においては、流体通路53の2つの開口部53a、53bがこれらの径d1、d2より大径に拡径した拡径凹部54、55の内底面54a、55a上に位置しており、流体通路53は、開口部53a、53bから二股の分岐点となる屈曲部53cまでの2つの特定通路区間56A、56Bを有している。これら特定通路区間56A、56Bは、拡径凹部54、55の内底面54a、55aに対して垂直な向きから外れて分岐点である屈曲部53cに接近するように図5中の上下方向に傾斜している。さらに、流体通路53のうち特定通路区間56A、56Bよりも先の通路区間57は、平坦面52aに対し垂直な方向に延在している。
より具体的には、拡径凹部54、55は、それぞれ成形品52の成形時における金型の型開閉方向に凹状をなしており、流体通路53のうち特定通路区間56A、56Bが型開閉方向から外れて互いに屈曲部53cに接近するように図中上下方側に傾斜して、それぞれ真直に延在している。
また、特定通路区間56A、56Bを形成する成形品52の通路壁面52h、52kは、特定通路区間56A、56Bが拡径凹部54、55の内底面54a、55aに対して垂直な向き(型開閉方向)から外れる方向側の壁面部分52ha、52kaにおいて機械加工されている。一方、成形品52の通路壁面52h、52kのうち、特定通路区間56A、56Bが拡径凹部54、55の内底面54a、55aに対して垂直な向きから外れる方向側とは反対側の壁面部分52hb、52kbは、それぞれ鋳肌面(金型による成形面)を有している。また、流体通路53のうち特定通路区間56から先の通路区間57を形成する先方の通路壁面52jも、鋳肌面を有している。
本実施形態の成形品52に流体通路53を形成する場合、まず、図5(b)に仮想線で示す金型の一部Dm1A、Dm1Bによって、ダイカスト成形時に特定通路区間56A、56Bの機械加工前の通路孔(符号なし)が形成される。このとき、その通路孔は深くなるほど横断面積が狭くなっており、特定通路区間56A、56Bに対応する通路孔を形成する通路壁面のうち、それらの通路孔の傾斜方向側とは反対側の壁面部分52hb、52kbが型開閉方向である先の通路区間57の軸線方向に対して互いに逆方向に傾斜している。次いで、特定通路区間56A、56Bに対応する通路孔を形成する通路壁面のうち、それら通路孔の傾斜方向側の壁面部分52ha、52kaが、反対側の壁面部分52hb、52kbに対し平行な母線を有するように、エンドミルやドリル等の切削工具TL1によりそれぞれダイカスト成形時の突出部分52cを切削除去する機械加工がなされ、拡径凹部54、55の内底面54a、55aに対して垂直な向きから外れる直線方向に延びる特定通路区間56A、56Bがそれぞれ真直に形成される。次いで、あるいは、特定通路区間56A、56Bの機械加工工程と前後して、拡径凹部54、55がそれぞれダイカスト成形時の凹部形状からねじ切りおよび仕上げ加工され、それぞれにユニオンナット61、62が装着される。
本実施形態においても、拡径凹部54、55の内底面54a、55aに対して(流体通路53の開口部53a、53bに対して)、特定通路区間56A、56Bが傾斜する方向側の壁面部分52ha、52kaにおいて機械加工されている部分以外では、流体通路53を形成する壁面部分52hb、52kb、52jをそれぞれ鋳肌面にできるようにしているので、流体通路53の大半をダイカスト成形時に金型で成形することができ、しかも、流体通路53の形状や配置の最適化が容易な成形品の流体通路構造を提供することができる。
なお、上述した各実施形態においては、成形品をダイカスト成形品としたが、本発明は、型開閉される成形型を用いて成形され、要求精度の高い部分のみ機械加工される各種の成形品に効果的に適用でき、鋳物や樹脂の成形品であっても適用可能である。また、オイルポンプとしてトランスミッションに内蔵されるものを例示したが、エンジンやトランスアクスル等に内蔵されるものであってもよい。
また、流体通路のうち特定通路区間の傾斜方向側の壁面部分のみを機械加工するのでなく、特定通路区間の傾斜方向側とは反対側の壁面部分をも浅く切削除去するようにしてもよい。さらに、特定通路区間の傾斜方向側の壁面部分の機械加工形状は、円筒面に限定されるものでないことはいうまでもなく、成形型での成形時に最終形状から突出せざるを得ない突出部分を除去する加工であれば、その加工形状や加工方法は特に限定されるものではない。さらに、上述の各実施形態においては、拡径凹部が流体通路の開口部と同心でかつそれより大径の円形の凹部としたが、その凹部形状は、特定通路区間の傾斜方向側の壁面部分のみを機械加工する際に、工具との干渉がない任意の形状とすることができる。
以上説明したように、本発明に係る成形品の流体通路構造およびオイルポンプは、流体通路の開口部に対して特定通路区間から先の通路区間への接続位置を特定通路区間の傾斜方向側に偏倚させることができ、特定通路区間の傾斜方向側の壁面部分において機械加工されている部分以外では流体通路を形成する壁面部分を成形面にできるようにしているので、流体通路の大半を成形型で成形することができ、しかも、流体通路の形状や配置の最適化が容易な成形品の流体通路構造を提供することができるという効果を奏するとともに、その成形品をポンプハウジングに用いて容易に最適形状のオイル通路を形成することで、コンパクトで低コストのオイルポンプを提供することができるという効果を奏するものであり、成形型のキャビティ内で成形されるとともに屈曲した流体通路を有する成形品の流体通路構造およびそれを用いるオイルポンプ全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る成形品の流体通路構造を示すその成形品の要部断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る成形品に流体通路を形成する工程の説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る成形品の流体通路構造を示す図であり、同図(a)はその成形品の実装状態における要部断面図、同図(b)はその成形品の流体通路形成工程の説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る成形品の流体通路構造を示す図であり、同図(a)はその成形品の実装状態における要部断面図、同図(b)はその成形品の流体通路形成工程の説明図である。 本発明の第4の実施の形態に係る成形品の流体通路構造を示す図であり、同図(a)はその成形品の実装状態における要部断面図、同図(b)はその成形品の流体通路形成工程の説明図である。
符号の説明
1 オイルポンプ
11 ハウジング本体(ポンプハウジング)
12 トランスミッションケースカバー(成形品、ダイカスト成形品、ポンプハウジング)
12a、32a 突合せ面(平坦面)
12h、32h、42h、52h、52k 通路壁面
12ha、32ha、42ha、52ha、52ka 傾斜方向側の壁面部分
12hb、32hb、42hb、52hb、52kb 傾斜方向側とは反対側の壁面部分
12j、32j、42j、52j 下流側の壁面部分(先方の通路壁面)
12s 外表面(表面)
13、33、43、53 流体通路
13a、33a、43a、53a、53b 開口部
13b、33b、43b、53c 屈曲部
14、34、44、54、55 拡径凹部
14a、34a、44a、54a、55a 内底面
15 配管
16、36、46、56A、56B 特定通路区間
17 下流側の通路区間(先の通路区間)
17a 開口部分
18 閉止プラグ
20 回転ポンプ機構
22 ポンプロータ
31 通路形成部材
32、42、52 成形品(ダイカスト成形品)
37、47、57 先の通路区間
39 シールリング
42a、52a 平坦面
45、61、62 ユニオンナット(配管接続部材)
100 ケース本体(動力伝達装置のケース)
101 内底部(オイルパン)
d1、d2 径(流体通路の径)
TL1、TL2、TL3 切削工具

Claims (8)

  1. 開口部および屈曲部を有する流体通路が形成された成形品の流体通路構造において、
    前記開口部が前記流体通路の径より大径に拡径した拡径凹部の内底面に位置するとともに、前記流体通路のうち前記拡径凹部の内底面から前記屈曲部の近傍までの特定通路区間が前記拡径凹部の内底面に対して垂直な向きから外れるように傾斜しており、
    前記拡径凹部が成形時の型開閉方向に凹状をなし、
    前記特定通路区間を形成する通路壁面が、前記拡径凹部の内底面に対して垂直な向きから外れる方向側の壁面部分を機械加工され、前記拡径凹部の内底面に対して垂直な向きから外れる方向側とは反対側の壁面部分に成形型による成形面を有していることを特徴とする成形品の流体通路構造。
  2. 前記流体通路のうち前記特定通路区間が前記型開閉方向から外れるように傾斜した直線方向に真直に延在していることを特徴とする請求項1に記載の成形品の流体通路構造。
  3. 前記成形品が、前記拡径凹部を開口させる平坦面を有し、
    前記流体通路のうち前記特定通路区間から先の通路区間が前記平坦面に対し平行に延在していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成形品の流体通路構造。
  4. 前記成形品が、ダイカスト成形品であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか1の請求項に記載の成形品の流体通路構造。
  5. 前記流体通路のうち前記特定通路区間から先の通路区間を形成する先方の通路壁面が、成形型による成形面を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか1の請求項に記載の成形品の流体通路構造。
  6. 前記流体通路のうち前記特定通路区間から先の通路区間を形成する先方の通路壁面が、前記屈曲部の近傍で前記成形品の表面に及ぶ一端をプラグにより閉塞されるとともに、成形型による成形面を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちいずれか1の請求項に記載の成形品の流体通路構造。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちいずれか1の請求項に記載の成形品により構成されるポンプハウジングと、回転入力に応じて前記流体通路を通してオイルを吸入する回転ポンプ機構と、を備えたオイルポンプ。
  8. 前記ポンプハウジングが車両用動力伝達装置のケースに装着され、
    前記拡径凹部に前記ケースの内底部側に位置するオイルストレーナが配管接続されることを特徴とする請求項7に記載のオイルポンプ。
JP2008312267A 2008-12-08 2008-12-08 成形品の流体通路構造およびオイルポンプ Expired - Fee Related JP5239803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312267A JP5239803B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 成形品の流体通路構造およびオイルポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312267A JP5239803B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 成形品の流体通路構造およびオイルポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010133537A JP2010133537A (ja) 2010-06-17
JP5239803B2 true JP5239803B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=42345009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008312267A Expired - Fee Related JP5239803B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 成形品の流体通路構造およびオイルポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5239803B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5352552B2 (ja) * 2010-09-07 2013-11-27 本田技研工業株式会社 オイルポンプ構造
JP7098252B2 (ja) * 2018-11-30 2022-07-11 ダイハツ工業株式会社 流体通路構造

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH106142A (ja) * 1996-06-24 1998-01-13 Tokai Diecast Kogyo Kk 嵌合部品及びその部品の嵌合方法
JP3554457B2 (ja) * 1997-02-10 2004-08-18 本田技研工業株式会社 金型鋳造製シリンダヘッドの冷却構造
JP4099876B2 (ja) * 1998-09-04 2008-06-11 スズキ株式会社 内燃機関のegr装置
JP3876128B2 (ja) * 2001-03-13 2007-01-31 三菱重工業株式会社 三連式オイルポンプを備えた潤滑装置及びその製造方法
JP4757097B2 (ja) * 2006-05-25 2011-08-24 本田技研工業株式会社 船外機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010133537A (ja) 2010-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101275048B1 (ko) 워터 펌프 조립체, 및 엔진 조립체
JP5239803B2 (ja) 成形品の流体通路構造およびオイルポンプ
JP2004278523A (ja) 船外機の冷却水ポンプ装置
CN102678200B (zh) 涡轮增压器的轴承外壳的冷却构造
EP1288477B1 (en) Cylinder block of plural cylinder engine
US10006468B2 (en) Turbocharger bearing housing with cast-in pipes
CN201053334Y (zh) 曲轴连杆机构的润滑结构
JP2006029148A (ja) ターボチャージャー
CN201221600Y (zh) 汽车定轴轮系液力传动变速器箱体
CN101280703B (zh) 摩托车发动机的润滑油路结构
JP5488042B2 (ja) 鍛造ダイ
JP2009036050A (ja) シリンダブロック構造、又はシリンダブロック
JP2006023026A (ja) フランジ構造物
JP2001182669A (ja) トロコイドポンプ
JP2007009784A (ja) 冷却水流路構造
CN2811573Y (zh) 正时凸轮齿轮心轴与内套的润滑结构
CN215057786U (zh) 内燃机钢活塞
JP2008064214A (ja) 変速機ハウジング
CN201065777Y (zh) 汽车发动机
JPH1024341A (ja) 鍛造による水栓金具の製造方法及びこれによって製造された水栓金具
CN210344222U (zh) 变速器壳体预铸油管结构
KR200184609Y1 (ko) 신발창용 프레스의 열판 및 냉각판의 구조
JP2004308775A (ja) ミッションギア機構における潤滑装置
CN216950551U (zh) 一种带整车变速箱冷却水接口调温器座及发动机冷却水路
CN101900054B (zh) 具有液压挺柱孔油路结构的发动机气缸盖及油路加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5239803

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees