JP5239753B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、画像データ内のマーカによって定まる領域に画像処理を実施する機能を有する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体に関するものである。
近年、コピー機、ファクシミリ装置、スキャナ装置や、コピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機(マルチファンクション装置(MFP:Multi Function Peripherals))等において、原稿の一部の情報を秘匿する機能が求められるようになってきている。そのような原稿の一部の情報の秘匿に関連する技術として、次のような種々の技術が知られている。
(a)原稿のプレビュー画像に対して、使用者が領域を指定し、指定した領域に対してマスク処理を実施して出力する(例えば、下記の特許文献1、2参照)。
(b)原稿の秘匿部分を表す情報をあらかじめ複写機等に与えておくことで、マーカ検知ミスを招くことなく、原稿の秘匿部分の塗りつぶし処理を行う(例えば、下記の特許文献3参照)。
(c)原稿の地紋に対してパスワードを設定して出力することで、特定の使用者のみ秘匿部分の情報を開示する(例えば、下記の特許文献4参照)。
(d)原稿を読み取って得られた画像にOCR処理を行い、あらかじめ登録されていたキーワードを検出した場合に、当該キーワードに対して塗りつぶし処理を行う(例えば、下記の特許文献5参照)。
(e)原稿内の特定の色で領域指定された部分に対して塗りつぶし処理を行う(下記の特許文献6、7参照)。
しかしながら、上記の従来技術(a)〜(e)には、下記のような問題がある。
上記(a)の技術では、使用者が毎回プレビュー画像に対してマーカ部(領域)を指定しなければならず、手間がかかる。
上記(b)の技術では、原稿の秘匿部分を表す情報をあらかじめ複写機等に与えておく必要があるので、多種の原稿の各々に関して情報を入力しなければならず、手間がかかる。
上記(c)の技術では、領域指定する際及び画像を出力する際にパスワードを入力しなければならず、手間がかかる。
上記(d)の技術では、キーワードが複数ある場合や、個人情報など不特定多数の情報には適応することができない。また、キーワードが検知されると必要以上に情報を塗りつぶしてしまう。
上記(e)の技術では、特定の色しか領域指定に使用できず、また、マーカが特定のものでのみ対応が可能となっている。
また、従来技術では、マーカ検知した箇所に対しては一律に塗りつぶし処理を行ってしまうため、原稿の開示先に合わせて処理を切り替えることが出来ない。また、一旦マーキングをしてしまうと、マーカを検知した際に、検知した箇所が全て塗りつぶされてしまう。
なお、関連する技術として、本出願人は、マーカによって囲われた箇所を検知するための閉ループによる検知技術を提案した(例えば、下記の特許文献8参照)。
特開2007−74295号公報 特開平9−191386号公報 特開2007−325128号公報 特開2007−158595号公報 特開2005−340956号公報 特開平6−121146号公報 特開平5−145743号公報 特許第3204457号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像処理を実施する領域を指定する入力を不要とし、また、ユーザの使用用途等に合わせて画像処理を行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像処理装置は、原稿を読み取って画像データを取得する画像読取り手段と、前記画像データ内のマーカの位置及び色相を検知する検知手段と、少なくとも前記マーカの色相に応じて複数の画像処理の中から少なくとも1つの画像処理を選択し、前記画像データ内の前記マーカの位置に基づいて定められる領域に対して前記少なくとも1つの画像処理を実施する画像処理手段と、前記マーカの色相の検知範囲に関する情報と、前記マーカの色相に応じて選択される画像処理を示す情報と、を受け付けるための外部入力手段と、を備え、前記検知手段は、前記検知範囲に関する情報に基づいて前記マーカの色相の検知範囲を変更し、前記画像処理手段は、前記画像処理を示す情報に基づいて前記マーカの色相に応じた1つの画像処理を複数の画像処理の中から選択し、前記画像データ内の前記マーカの位置に基づいて定められる領域に対して選択した前記画像処理を実施すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる画像処理方法は、原稿を読み取って画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記画像データ内のマーカの位置及び色相を検知する検知ステップと、少なくとも前記マーカの色相に応じて複数の画像処理の中から少なくとも1つの画像処理を選択し、前記画像データ内の前記マーカの位置に基づいて定められる領域に対して前記少なくとも1つの画像処理を実施する画像処理ステップと、前記マーカの色相の検知範囲に関する情報と、前記マーカの色相に応じて選択される画像処理を示す情報と、を受け付ける受付ステップと、を有し、前記検知ステップは、前記検知範囲に関する情報に基づいて前記マーカの色相の検知範囲を変更し、前記画像処理ステップは、前記画像処理を示す情報に基づいて前記マーカの色相に応じた1つの画像処理を複数の画像処理の中から選択し、前記画像データ内の前記マーカの位置に基づいて定められる領域に対して選択した前記画像処理を実施すること、を特徴とする。
また、本発明にかかる画像処理プログラムは、本発明にかかる画像処理方法をコンピュータで実行させることを特徴とする。
また、本発明にかかる記録媒体は、本発明にかかる画像処理プログラムを格納したコンピュータの読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
本発明によれば、マーカの色相に応じて画像処理を選択することができる。これにより、画像処理を実施する領域を指定する入力の手間を省くことができ、また、ユーザの使用用途等に合わせて画像処理を行うことが可能となるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(本発明の第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図1の画像処理装置10は、本発明の画像読取り手段としての読取り部11と、メモリ12と、本発明の画像処理手段としての画像処理部13と、本発明の検知手段としてのマーカ検知部14と、バス制御回路部15と、を有する。
読取り部11は、CCD光電変換素子を有するラインセンサと、A/Dコンバータと、それらを駆動する駆動回路と、を含み、セットされた原稿をスキャンすることで、原稿の濃淡情報をRGB成分各8ビットを含むディジタル画像データとして生成し、出力する。
メモリ12は、複数種のバス規格間をブリッジする際のデータ転送速度差や、接続された部品自体の処理速度差を吸収する等のために、データを一時的に記憶する。
画像処理部13は、画像処理装置10において必要とされる種々の画像処理(マスク処理、塗りつぶし処理、消去処理等)を行う。マーカ検知部14は、原稿上に記されたマーカの位置及び色相の検知を行う。さらに、マーカ検知部14がマーカの明度の検知をも行うようにしても良い。バス制御回路部15は、画像処理装置10内において必要な各種データ(画像データ、制御コマンド等)のやり取りを行うデータバスを制御する制御回路であり、複数種のバス規格間のブリッジ機能をも有している。
図2は、マーカ検知部14の内部構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、マーカ検知部14は、マーカ位置判定部14aと、色相判定部14bと、を含む。マーカ位置判定部14aは、原稿上に記されたマーカの位置の判定(検知)を行う。色相判定部14bは、原稿上に記されたマーカの色相の判定(検知)を行う。
次に、画像処理装置10の処理について説明する。図3〜図6は、画像処理装置10の処理を示すフローチャートである。
図3を参照すると、まず、読取り部11が原稿のスキャンを行う(ステップS11)。原稿をスキャンして得られた画像データは、メモリ12に一旦記憶される。メモリ12に記憶された画像データは、拡張バスを経由して、マーカ検知部14に送信される。
次に、マーカ位置判定部14aが、マーカの位置の判定を行う(ステップS12)。図4は、マーカの位置の判定処理(ステップS12)の詳細な内容を示すフローチャートである。
ここで、マーカの位置の判定処理の説明に先立って、マーカの位置の判定の対象となる画像データの一例を図7に示す。マーカ位置判定部14aは、図7に示す画像データ20を、主走査方向において所定の第1の長さで、副走査方向において所定の第2の長さでそれぞれ分割することにより、複数個のブロックとする。本例では、画像データ20は、主走査方向にn個、副走査方向にm個の計(n×m)個のブロックを含んでいる。各ブロックは、主走査方向にN個(Nは、自然数)、副走査方向にM個(Mは、自然数)の計(M×N)個の画素を含むものとする。そして、マーカ位置判定部14aは、各ブロックに含まれる(M×N)個の画素のRGB成分毎の平均値を、当該ブロックのRGB成分値(以下、「ブロックRGB成分平均値」とも言う。)として取り扱う。
再び図4を参照すると、マーカ位置判定部14aは、主走査方向においてマーカを判定(検知)する(ステップS21)。図5は、主走査方向におけるマーカの判定処理(ステップS21)の詳細な内容を示すフローチャートである。マーカ位置判定部14aは、主走査方向に沿って配列されているn個のブロック(行)毎に、図5に示す処理を実施する。
マーカ位置判定部14aは、マーカ判定の対象である行(以下、「マーカ判定対象行」とも言う。)のn個のブロックRGB成分平均値をRGB成分毎に平均することにより、マーカ判定対象行のn個のブロックRGB成分平均値のRGB成分毎の平均値(以下、「マーカ判定対象行RGB成分平均値」とも言う。)Hr、Hg、Hbを算出する(ステップS31)。
次に、マーカ位置判定部14aは、マーカ判定対象行RGB成分平均値Hr、Hg、Hbに所定の第1〜第3の値(オフセット値、補正値等)α、β、γをそれぞれ加算することにより、マーカ判定対象行のRGB成分毎の判定基準値(以下、「マーカ判定対象行RGB成分判定基準値」とも言う。)Xr、Xg、Xbを算出する(ステップS32)。すなわち、マーカ判定対象行RGB成分判定基準値Xr、Xg、Xbは、下記の式で算出される。
Xr=Hr+α ・・・(1)
Xg=Hg+β ・・・(2)
Xb=Hb+γ ・・・(3)
ここで、第1〜第3の値α、β、γは、読取り部11の分光特性、ダイナミックレンジ、基準白地レベルから求められる値で、RGB成分毎に独立に定義することができる。
次に、マーカ位置判定部14aは、マーカ判定対象行のn個のブロックの各々に対して、マーカ判定対象行RGB成分判定基準値Xr、Xg、Xbを超えているか否かの判定を行う。そして、マーカ位置判定部14aは、RGB成分がマーカ判定対象行RGB成分判定基準値Xr、Xg、Xbを連続して超えているブロック(以下、「マーカ候補」とも言う。)のブロック数(連続個数)Kr、Kg、Kbを求める(ステップS33)。
次に、マーカ位置判定部14aは、マーカ候補のブロック数(連続個数)Hr、Hg、Hbにブロック1つ当たりの主走査方向の長さを乗じることにより、マーカ候補のRGB成分毎の主走査方向の長さ(以下、「マーカ候補長」とも言う。)Yr、Yg、Ybを算出する(ステップS34)。すなわち、マーカ候補長Yr、Yg、Ybは下記の式で算出される。
Yr=Kr×C ・・・(4)
Yg=Kg×C ・・・(5)
Yb=Kb×C ・・・(6)
ここで、Cは、ブロック1つ当たりの主走査方向の長さ(本例では、画素N個分の長さに相当する。)である。
図8は、マーカ判定対象行の一例としてのマーカ判定対象行20aの画像と、横軸方向にマーカ判定対象行20a内の複数のブロックの主走査方向の位置を、縦軸方向にマーカ判定対象行20aのマーカ判定対象行RGB成分平均値H(ここでは、RGB成分の内の1つを示す。)、マーカ判定対象行RGB成分判定基準値X(ここでは、RGB成分の内の1つを示す。)及びマーカ判定対象行20a内の複数のブロックの各々のブロックRGB成分平均値(ここでは、RGB成分の内の1つを示す。)をプロットしたグラフと、を示す図である。図8に示すように、ブロックRGB成分平均値がマーカ判定対象行RGB成分判定基準値Xを超えている複数のブロックがマーキング部(マーカ候補)となる。
再び図5を参照すると、マーカ位置判定部14aは、定義されている所定のマーカ基準長Wに対して、
Yr≧W ・・・(7)
Yg≧W ・・・(8)
Yb≧W ・・・(9)
のいずれかが成り立つ場合(式(7)〜(9)のOR条件が成り立つ場合)、マーカ候補がマーカであるものとして判定する(ステップS35)。この場合、マーカ位置判定部14aは、マーカの先頭アドレス及び終端アドレスをメモリ12に記憶し、マーキング位置とする。この先頭アドレス及び終端アドレスは、主走査方向の塗りつぶし領域(画像処理の対象領域)のアドレスとなる。
また、マーカ位置判定部14aは、
Yr<W ・・・(10)
Yg<W ・・・(11)
Yb<W ・・・(12)
の全てが成り立つ場合(式(10)〜(12)のAND条件が成り立つ場合)、マーカ候補がマーカではないものとして判定する(ステップS35)。
なお、1つのマーカ検索対象行の中に複数のマーカが存在することもあり得る。1つのマーカ検索対象行の中で複数のマーカを検知するための処理について説明する。なお、ここで説明する処理を図5のステップS35において又はステップS35の前に実施することができる。
図9は、マーカ判定対象行の一例としてのマーカ判定対象行20bの画像と、横軸方向にマーカ判定対象行20b内の複数のブロックの主走査方向の位置を、縦軸方向にマーカ判定対象行20bのマーカ判定対象行RGB成分平均値H(ここでは、RGB成分の内の1つを示す。)、マーカ判定対象行RGB成分判定基準値X(ここでは、RGB成分の内の1つを示す。)及びマーカ判定対象行20b内の複数のブロックの各々のブロックRGB成分平均値(ここでは、RGB成分の内の1つを示す。)をプロットしたグラフと、を示す図である。図9に示すように、マーカ判定対象行20bの中には、ブロックRGB成分値がマーカ判定対象行RGB判定基準値Xを超えている2つのマーキング部(マーカ候補)1、2が存在している。マーキング部1は、主走査方向に長さY1(ここでは、RGB成分の内の1つを示す。)を有するものとし、マーキング部2は、主走査方向に長さY2(ここでは、RGB成分の内の1つを示す。)を有するものとする。また、マーキング部1とマーキング2との間の主走査方向における距離をV(ここでは、RGB成分の内の1つを示す。)とする。
なお、主走査方向におけるマーキング部とマーキング部との間の距離を判定する基準として、基準距離V’(ここでは、RGB成分の内の1つを示す。)が定義されているものとする。
ここで、
V’>V ・・・(13)
が成り立つ場合、マーカ位置判定部14aは、マーキング部1とマーキング部2との間の距離が小さいので、マーキング部1とマーキング部2とを1つのマーキング部として取り扱う。この場合、マーカ位置判定部14aは、マーキング部1の先端アドレスを1つのマーキング部の先頭アドレスとし、マーキング部2の後端アドレスを1つのマーキング部の終端アドレスとする。そして、マーカ位置判定部14aは、1つのマーキング部の先頭アドレス及び終端アドレスをメモリ12に記憶し、マーキング位置とする。これらの先頭アドレス及び終端アドレスは、主走査方向の塗りつぶし領域のアドレスとなる。
また、
V’≦V ・・・(14)
が成り立つ場合、マーカ位置判定部14aは、マーキング部1とマーキング部2との間の距離が大きいので、マーキング部1とマーキング部2とを別個の2つのマーキング部として取り扱う。この場合、マーカ位置判定部14aは、マーキング部1の先端アドレス及び後端アドレスを一方のマーキング部の先頭アドレス及び終端アドレスとし、マーキング部2の先端アドレス及び後端アドレスを他方のマーキング部の先頭アドレス及び終端アドレスとする。そして、マーカ位置判定部14aは、マーキング部1、2の各々の先頭アドレス及び終端アドレスをメモリ12に記憶し、マーキング位置とする。
マーカ位置判定部14aは、ステップS31〜S35を画像データ20内のM個の行の各々に対して実施する。
再び図4を参照すると、マーカ位置判定部14aは、副走査方向においてマーカを判定(検知)する(ステップS22)。副走査方向におけるマーカの判定の内容は、主走査方向におけるマーカの判定(図5参照)と同様であり、主走査方向におけるマーカ検出処理においては主走査方向に沿って配列されているn個のブロック(行)を処理対象としていたのに対し、副走査方向に沿って配列されているm個のブロック(列)を処理対象とすれば良いので、詳しい説明を省略する。マーカ位置判定部14aは、副走査方向に沿って配列されているm個のブロック(列)毎にマーカ検出処理を実施する。なお、副走査方向におけるマーカ検出処理を主走査方向においてマーカを検出した先頭アドレスからN個目のブロックに対して行うようにしても良い。
以上のステップS21〜S22の処理により、マーカの主走査方向及び副走査方向の先頭アドレス及び後端アドレスを取得することが可能である。なお、マーカの位置に基づいて画像処理の対象領域を定める(マーカによって囲われた箇所を検知する)技術として、種々の技術を利用することができる。そのような技術の一例として、閉ループによる検知技術が挙げられる。閉ループによる検知技術として、例えば、本出願人による特許文献8に掲載された技術を利用することができる。
再び図3を参照すると、色相判定部14bが、マーカ位置判定部14aによるマーカ位置判定(検知)結果を用いて、判定箇所(マーカ)の色相の判定を行う(ステップS13)。図6は、マーカの色相の判定処理(ステップS13)の詳細な内容を示すフローチャートである。ここでは、色相の判定に、HSV色空間を用いた色相判定技術を利用する。
図10は、HSV色空間を円錐で表した図である。HSV色空間を円錐で表した場合、色相Hは円の中心回りの角度で表され、彩度Sは円の中央からの距離で表され、明度Vは円錐の頂点までの距離で表される。ここでは、色相Hを用いて色相判定を行う。HSV色空間において、色相は0°〜360°の範囲で表される。
色相判定部14bは、読取り部11によって読み取られマーカ位置判定部14aによってマーカであると判定された部分のRGB成分(ここでは、Rs、Gs、Bsとする。)から、以下の式によりマーカの色相Hを算出する(ステップS41)。なお、マーカのRGB成分(Rs、Gs、Bs)が取り得る最小値を0、最大値を1.0とする。また、Max(Rs、Gs、Bs)は、Rs、Gs、Bsの内の最大値を表し、Min(Rs、Gs、Bs)は、Rs、Gs、Bsの内の最小値を表す。
(A)最大値がRsの場合
Figure 0005239753

(B)最大値がGsの場合
Figure 0005239753
(C)最大値がBsの場合
Figure 0005239753

ただし、(A)、(B)、(C)のいずれの場合においても、色相Hがマイナスの値になったときは、
H=360+H ・・・(18)
とする。
再び図6を参照すると、色相判定部14bは、上記のようにして算出したマーカの色相(色相角)Hを、メモリ12に設定(記憶)されている1つ又は複数の色相の検知範囲に関する情報(ここでは、1つ又は複数の色相角の範囲とする。)と比較することにより、マーカの色相Hを認識(判定)する(ステップS42)。
以上、図4〜図6に示す処理を実行することにより、マーカの位置及び色相の検知(判定)を行うことができる。これらの検知結果の情報は、拡張バスを通して画像処理部13に送信される。
再び図3を参照すると、画像処理部13は、検知箇所(マーカの位置に基づいて定められる領域、以下「画像処理対象領域」とも言う。)に対して、マーカの色相Hに応じた画像処理(ここでは、マスク処理とする。)を実施する(ステップS14)。
図11は、画像処理対象領域の一例を示す図である。マーカ検知部14によって検知されたマーカの主走査方向及び副走査方向おける先頭アドレスの座標を(a,b)、マーカの主走査方向及び副走査方向における後端アドレスの座標を(c,d)とすると、画像処理対象領域30の4つの支点(四隅)の座標は、
(a,b) ・・・(19)
(a,d) ・・・(20)
(c,b) ・・・(21)
(c,d) ・・・(22)
となる。画像処理部13は、これらの4つの座標(19)〜(22)で定められる矩形領域(画像処理対象領域)30に対して、マーカの色相Hに応じた画像処理(ここではマスク処理)を実施する。
しかし、単純に上記4つの座標(19)〜(22)で定められる矩形領域に対してマスク処理を実施するのでは、次のような問題が生ずることが考えられる。すなわち、上記4つの座標(19)〜(22)で定められる矩形領域に対してマスク処理を実施するだけでは、マーカの読み取り(図3のステップS11参照)に誤差がある場合やマーカの判定(図3のステップS12、S13参照)に誤差がある場合に、本来マスクされることが必要である情報の一部がマスクされずに視認できてしまうことが考えられる。そこで、上記4つの座標(19)〜(22)に対して、所定の第1の誤差eを加減することで、画像処理対象領域を広げるようにしても良い。第1の誤差eを加減した画像処理領域の4つの支点(四隅)の座標は、
(a−e,b−e) ・・・(23)
(a−e,d+e) ・・・(24)
(c+e,b−e) ・・・(25)
(c+e,d+e) ・・・(26)
となる。画像処理部13がこれらの4つの座標(23)〜(26)で定められる矩形領域(画像処理対象領域)に対して画像処理(ここではマスク処理)を実施するようにしても良い。
マスク処理は、例えば、画像情報の置き換えであっても良い。
図12は、画像情報の置き換えに利用されるマスクパターン(画像パターン)の一例を示す図である。図12に示すマスクパターン40は、白色(R:255、G:255、B:255)と黒色(R:0、G:0、B:0)との市松模様のマトリクス状の画像パターンであり、メモリ12に記憶されている。画像処理対象領域の画像を図12に示すマスクパターン40で置き換えることにより、画像処理対象領域を市松模様に書き換えて、情報の秘匿を実現することができる。このようなマスクパターンをメモリ12に複数記憶しておき、複数のマスクパターンの中からマーカの色相Hに応じてマスクパターンを選択し、画像処理対象領域の画像を選択したマスクパターンで置き換えるようにすると、マーカの色相Hに応じて画像処理対象領域の画像を変えることができ、好適である。
また、マスク処理は、例えば、画像情報の消去であっても良い。全画素のR成分が255、G成分が255、B成分が255であるようなマスクパターンや、全画素のR成分が0、G成分が0、B成分が0であるようなマスクパターン等をメモリ12に記憶しておき、画像処理対象領域をこのようなマスクパターンで置き換えることにより、画像処理対象領域を白色や黒色やその他の色に書き換え、画像情報を消去することが可能である。或いは、マスクパターンを用意することなく、画像処理対象領域の全画素のRGB成分を所定の値(例えば、255や0等)に直に変更するようにしても良い。
なお、原稿が白色等以外の地肌を持つ原稿である場合には、画像処理対象領域を白色等に書き換えると、画像処理対象領域の情報が消去(秘匿)された事実が視認出来てしまう。そのようなことを防止するために、マーカ前後の画素の値を用いることができる。マーカ検知部14は、例えば先に説明した図8に示すマーカ判定対象行20aにおいて、マーキング部(マーカ候補)を検出する際に、地肌部の検出も行うことが出来る。マーカ検知部14は、この地肌部の画像データを拡張バスを通してメモリ12に一旦記憶させる。記憶された地肌部の画像データは、拡張バスを通して画像処理部13に送信される。画像処理部13は、画像処理対象領域を地肌部の画像データで置き換える。このように、画像処理対象領域の画像を地肌部と同一にすることで、画像処理対象領域と地肌部との差を少なく又は無くして、情報が消去(秘匿)された事実が視認できないようにすることができる。
また、マスク処理に関し、画像処理対象領域を単純に塗りつぶすのではなく、情報を消去(秘匿)したことを明示するために別の情報に置き換えることも考えられる。例えば、上記のようにして画像処理対象領域の情報を消去した後、再び拡張バスを通して別の情報が画像処理部13に送られるようにし、画像処理部13が画像処理対象領域を当該別の情報で置き換えるようにしても良い。このとき、当該別の情報は、画像処理対象領域の情報を消去(秘匿)した事実が視認できるように、例えば文字又は文字列の画像情報であっても良い。先に市松模様のマスクパターン40(図12参照)について説明したが、このような模様のマスクパターンではなく、1つ又は複数の文字若しくは1つ又は複数の文を表す1つ又は複数のマスクパターンをメモリ12に記憶しておくことで実現可能である。
また、マーカ検知部14が、色相Hに加えて明度Vを利用して、マーカを検知するようにしても良い。RGB成分からHSV色空間における色相Hを算出することについて先に説明したが、RGB成分からHSV色空間における明度Vを得ることも可能である。明度Vは、以下の式を用いることで得られる。
V=Max(Rs,Gs,Bs) ・・・(27)
このように、HSV色空間では、マーカのRGB成分(Rs、Gs、Bs)の最大値を明度Vとすることが可能である。この明度Vを用いて、マスク処理を切り換えるようにしても良い。
また、明度Vの利用として、次のような例も考えられる。第1に、明度が低い(明度が所定の低明度側の閾値以下の)箇所(ブロック)に対しては、当該箇所が黒に近いと判定し、当該箇所はマーカではないと判定することで、黒文字の箇所がマーカであると誤検知してしまうことを防ぐことが可能である。第2に、明度が高い(明度が所定の高明度側の閾値以上の)箇所に対しては、マーカが薄いことが想定出来る。マーカが薄い場合、マーカ擦れ等が起きている場合があり、本来画像処理対象領域として検知すべき領域よりも狭い範囲を画像処理対象領域として検知してしまう可能性がある。そこで、上記4つの座標(23)〜(26)に対して、所定の第2の誤差fを更に加減することで、画像処理対象領域を更に広げるようにしても良い。第2の誤差fを更に加減した画像処理対象領域の4つの支点(四隅)の座標は、
(a−(e+f),b−(e+f)) ・・・(28)
(a−(e+f),d+(e+f)) ・・・(29)
(c+(e+f),b−(e+f)) ・・・(30)
(c+(e+f),d+(e+f)) ・・・(31)
となる。これにより、画像処理対象領域を更に広くすることができ、マーカの明度Vが高いがために画像処理対象領域を狭く判定してしまうような場合にも対応が可能である。
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施の形態においては、マーカの色相の検知範囲に関する情報(例えば、1つ又は複数の色相角の範囲等)、マーカの色相に応じて選択される画像処理に関する情報がメモリ12に設定されている場合の例について説明した。しかしながら、マーカの色相の検知範囲に関する情報、マーカの色相に応じて選択される画像処理に関する情報が固定値として設定されるのではなく、ユーザがマーカの色相の検知範囲に関する情報、マーカの色相に応じて選択される画像処理に関する情報を任意に変更できるようにすることも考えられる。そこで、第2の実施の形態においては、ユーザがマーカの色相の検知範囲に関する情報、マーカの色相に応じて選択される画像処理に関する情報を任意に変更できるようにした場合について説明する。
図13は、本発明の第2の実施の形態にかかる画像処理装置50の構成を示すブロック図である。画像処理装置50は、上述した第1の実施の形態にかかる画像処理装置10とは、本発明の外部入力手段としての操作表示部16が追加されている点で異なる。以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
図14は、操作表示部16の表示画面の一例を示す図である。図14に示すように、操作表示部16は、オペレーションパネル16aと、入力装置16bと、を有している。オペレーションパネル16a上には、マーカの色相の検知範囲に関する情報の初期値が表示される。本例では、所定の第1〜第6の色相がメモリ12から読み出され、第1〜第6の色相にそれぞれ対応するa,b,c,d,e,fの名称がオペレーションパネル16a内の色環60上に表示されている。
ユーザは、操作表示部16を用いて、マーカの色相の検知範囲に関する情報を任意に変更することができる。変更されたマーカの色相の検知範囲に関する情報は、拡張バスを通してメモリ12に記憶(更新)され、あるいはメモリ12に新たに記憶(登録)される。変更前のマーカの色相の検知範囲に関する情報はメモリ12の別領域に格納され、ユーザが元の状態に戻す際に呼び出せるようにすることができる。このように、ユーザが任意にマーカの色相の検知範囲に関する情報を変更することを可能にすることで、ユーザが使用するマーカの色相に合わせた設定を行うことが出来る。
次に、マーカの色相の検知範囲に関する情報、マーカの色相に応じて選択される画像処理に関する情報の入力例について詳しく説明する。ユーザは、図14に示すオペレーションパネル16aを用いて、マーカの色相又は色相角の指定を行う。例えば、ユーザは、オペレーションパネル16aを用いて、a,b,・・・等の色相角の初期値に対して任意にプラス又はマイナスの調整を行ったり、色相角の初期値を所望の値に変更したりすることが可能である。色相角を入力した後、ユーザは、マーカとして利用する色相又は色相角の選択を行う。また、ユーザは、マーカとして利用する色相又は色相角を選択した場合、マーカの色相に応じて実施される画像処理をさらに選択する。ユーザは、登録(メモリ12に記憶)されている複数の画像処理(塗りつぶし、情報の消去、情報の追加等)の中から1つ又は複数の画像処理を色相毎に選択することができる。以上のようにして入力されたマーカの色相の検知範囲に関する情報やマーカの色相に応じて選択される画像処理に関する情報は、拡張バスを通ってメモリ12に記憶される。画像処理部13は、メモリ12に記憶されたマーカの色相の検知範囲に関する情報、マーカの色相に応じて選択される画像処理に関する情報を用いて、マーカの色相毎に画像処理を行うことができる。
これにより、次のようなことが実現可能である。例えば、ユーザが第1の情報秘匿部分に対して赤(ここでは、赤の色相を20°とする。)のマーカで、第2の情報秘匿部分に対してマゼンタ(ここでは、マゼンタの色相を30°とする。)のマーカでマーキングを行ったものとする。赤の色相の初期値として10〜40°がメモリ12に設定(記憶)されていた場合、赤のマーカとマゼンタのマーカの両方が同じ色相として判定(検知)されてしまい、第1の情報秘匿部分と第2の情報秘匿部分の両方に対して同一の画像処理が実施されてしまう。しかし、ユーザが例えばaの色相角を0°、bの色相角を25°、cの色相角を50°に設定し、さらにa〜bのエリア(色相角0〜25°に対応)に所望の第1の画像処理を、b〜cのエリア(色相角25〜50°に対応)に所望の第2の画像処理を設定することで、赤のマーカとマゼンタのマーカとを区別することができる。これにより、マーカの色相に応じて画像処理を切り替えることが可能となる。また、原稿の開示先毎に色相の異なるマーカを用いるようにしておき、原稿の開示先に応じて画像処理を行うか否かを決定すること等が可能となる。
次に、画像、マーカの色相の検知範囲に関する情報、マーカの色相に応じて選択される画像処理に関する情報の入力例について説明する。
図15は、読取り部11によって読み取られた画像の一例を示す図であり、図16は、図15に示す画像に対して画像処理が実施された後の画像の一例を示す図である。
図15に示す画像81の図中左上には矩形のマーカ81aが、図中右上には矩形のマーカ81bが、図中左下には矩形のマーカ81cが、図中右下には矩形のマーカ81dが、それぞれ記されている。マーカ81aの内部には、「あいうえお かきくけこ」という文字列が、マーカ81bの内部には、「○○○○年 ○○月 ××日」という文字列が、マーカ81cの内部には、「機器購入費 100,000円」という文字列が、マーカ81dの内部には検印が、それぞれ記されている。また、マーカ81b、81c内部はそれぞれ着色されている。
なお、マーカ81aの色相は赤(ここでは、色相角を20°とする。)、マーカ81bの色相はイエロー(ここでは、色相角を95°とする。)、マーカ81cの色相はグリーン(ここでは、色相角を180°とする。)、マーカ81dの色相はブルー(ここでは、色相角を280°とする。)とする。これらの色相のマーカを利用する場合、ユーザは、オペレーションパネル16a(図14参照)において、例えば、aを0°に、bを70°に、cを150°に、dを220°に、eを320°に設定すれば良い。
次に、ユーザがオペレーションパネル16aに表示されている色環17のaとbとの間のエリア61(本例では、色相0〜70°に対応)を選択すると、画像処理設定ウィンドウ70がオペレーションパネル16a内に表示される。図17は、このときの操作表示部16の表示画面の一例を示す図である。図17では、画像処理の設定を行うための画像処理設定ウィンドウ70がオペレーションパネル16a内に表示されている。本例では、画像処理の選択肢として、(1)黒色への塗りつぶし、(2)網掛け、(3)着色、(4)情報の消去、(5)情報の消去及び追加の5つが、画像処理設定ウィンドウ70内に表示されている。ここでは、ユーザが(5)情報の消去及び追加を選択するものとする。なお、選択肢として表示されていない所望の画像処理をユーザが入力可能としても良い。
ユーザは、同様にして、bとcとの間のエリア62(本例では、色相70〜150°に対応)において(1)黒色への塗りつぶしを選択し、cとdとの間のエリア63(本例では、色相150〜220°に対応)において(4)情報の消去を選択し、dとeとの間のエリア64(本例では、色相220〜320°に対応)において(2)網掛けを選択するものとする。
上述のように設定することにより、赤(色相角20°)のマーカ81aの内部には(5)情報の消去及び追加という画像処理が実施され、イエロー(色相角95°)のマーカ81bの内部には(1)黒色への塗りつぶしという画像処理が実施され、グリーン(色相角180°)のマーカ81cの内部には(4)情報の消去という画像処理が実施され、ブルー(色相角280°)のマーカ81dの内部には(2)網掛けという画像処理が実施される。これにより、図15に示す画像81から図16に示す画像82が生成される。
画像82の矩形82a(マーカ81aに対応)の内部には「情報を消去」という文字列が記されており、「あいうえお かきくけこ」という文字列(図15参照)は消去されている。また、矩形82b(マーカ81bに対応)の内部は黒色に塗りつぶされており、「○○○○年 ○○月 ××日」という文字列(図15参照)は視認できない。また、矩形82c(マーカ81cに対応)の内部には文字列が記されておらず、文字列「機器購入費 100,000円」(図15参照)が消去されている。また、矩形82d(マーカ81dに対応)の内部には網掛けが施されており、検印(図15参照)は視認出来ない。
図18は、本実施形態に係る画像処理装置を複合機に適用した場合のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
この複合機100は、読取り部101と、プロッタ部102と、ハードディスクドライブ(HDD)103と、外部インタフェース(I/F)回路部104と、バス制御回路部107と、第1のメモリ108と、操作表示部109と、CPU110と、ノースブリッジ(NB)111と、第2のメモリ112と、サウスブリッジ(SB)113と、ROM(Read Only Memory)114と、第1の画像データ処理部115と、第2の画像データ処理部116と、マーカ検知部117と、を有し、ノースブリッジ(NB)111とバス制御回路107との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス121で接続した構成となる。
CPU110は、複合機100の全体制御をおこなうものであり、NB111、メモリ112およびSB113からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB111は、CPU110とメモリ112、SB113、AGPバス121とを接続するためのブリッジであり、メモリ121に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
メモリ112は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリである。ROM114は、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリである。
SB113は、NB111とROM114とを接続するためのブリッジである。このSB113は、拡張バス(PCI(Peripheral Component Interconnect)バス等)122を介してNB111と接続されており、この拡張バス122には、外部インタフェース(I/F)回路部104も接続されている。外部インタフェース回路部104には、外部入力装置105、SDカード(登録商標)106、PC118が接続されている。
バス制御回路部107は、AGPバス121、拡張バス(PCIバス等)123、HDD103およびメモリ108をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このバス制御回路部107は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、バス制御回路部107の中核をなすアービタ(ARB)と、メモリ108を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、読取り部101、プロッタ部102、第1の画像データ処理部115、第2の画像データ処理部116、マーカ検知部117との間で拡張バス123を介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。
メモリ108は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)103は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGPバス121は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、メモリ112に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
次に、各アプリケーション毎の動作例を説明する。
(コピー動作)
ユーザは、原稿を読み取り部101にセットし、所望するモード等の設定とコピー開始の入力を操作表示部109にて行う。
操作表示部109は、ユーザから入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータは、拡張バス123、バス制御回路部107、AGPバス121を介してCPU110に通知される。CPU110は、コピー開始の制御コマンドデータに従って、コピー動作プロセスのプログラムを実行し、コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下にコピー動作プロセスを順に説明する。
読み取り部101において原稿をスキャンし、RGB各8ビットからなるデジタル画像データを拡張バス123、バス制御回路部107を介して第1のメモリ108に蓄積する。
CPU110は、第1の画像データ処理部115に、ユーザが所望するモードに従った処理の設定を行う。処理の内容に関しては後述する。
このとき、ユーザが画像データの保存を所望する場合、メモリ108内のRGB各8ビットの画像データをHDD103に保存してもよい。
操作表示部109においてマスク処理が設定された場合、メモリ108に蓄積されたRGB各8ビットの画像データは、マーカ検知部117に送られ、マーカ検知部117は、マーカ検知を行う。
マーカ検知部117は、図2に示すようにマーカ位置判定部と色相判定部を有する。マーカ位置判定部においてマーカの位置を判定し、色相判定部においてマーカの色相の判定を行う。判定結果は拡張バス123を通ってメモリ108に蓄積される。
マーカ検知後メモリ108に蓄積されたRGB各8ビットの画像データとマーカ検知情報は、拡張バス123を通って、第2の画像データ処理部116に送られる。
画像データ処理部116は、検知箇所に対して、マスク処理、置換処理、情報の消去処理等を行い、処理されたRGB各8ビットの画像データは、再びメモリ108に蓄積される。
メモリ108に蓄積されたマスク処理等の処理後のRGB各8ビットの画像データは、第2の画像データ処理部115に送られる。
画像データ処理部115は、インタフェース(I/F)回路を介して拡張バス123からの各種データを送受信する。インタフェース(I/F)回路は、汎用拡張バスである拡張バス123と、画像データ処理部115内のローカルデータバスをブリッジする回路である。
画像データ処理部115内の像域分離部は、画像の特徴に合わせて、網点部、文字部、写真部、白背景部などの情報に画像を分割する。
γ補正部は、読取り部101によって読み取られたデバイス空間の画像を後段色補正で処理を行えるよう、空間の変換を行う。
また、画像データ処理部115は、下記のような種々の処理を実施する。
色補正処理は、RGB各8ビットの画像データを受け取るとプロッタ部102用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する処理である。このときにユーザが所望するモード情報に従って彩度もあわせて調整する。
フィルタ処理は、CMYK各8ビットの画像データを受け取るとユーザが所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化する処理である。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化を施す。
γ処理は、CMYK各8ビットの画像データを受け取るとユーザが所望するモード情報に従って明るさを調整し出力する。
階調処理は、CMYK各8ビットの画像データを受け取り、プロッタ部102の階調処理能力に従った階調数に変換する処理である。本実施形態では、CMYK各2ビットに疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて階調数変換するようにしても良い。
画像データ処理部115において処理されたCMYK各2ビットの画像データは、拡張バス123、バス制御回路部107を介して再度メモリ108に蓄積される。
このときにユーザがデータの保存を所望する場合、メモリ108内のCMYK各2ビットの画像データをHDD103に保存してもよい。
メモリ108に蓄積されたCMYK各2ビットの画像データは、拡張バス123、バス制御回路部107を介して、プロッタ部102に送られる。
プロッタ部102は、受け取ったCMYK各2ビットの画像データを転写紙に出力し、原稿のコピーが生成される。
(スキャナ動作)
ユーザは原稿を読み取り部101にセットし、所望するモード等の設定とスキャナ送信開始の入力を操作表示部109に行う。
操作表示部109は、ユーザから入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータは、拡張バス123、バス制御回路部107、AGPバス121を介してCPU110に通知される。
CPU110は、スキャナ開始の制御コマンドデータに従って、スキャナ送信動作プロセスのプログラムを実行し、スキャナ送信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に説明する。
読取り部101において原稿をスキャンし、RGB各8ビットからなるデジタル画像データを拡張バス123、バス制御回路部107を介してメモリ108に蓄積する。
CPU110は、画像データ処理部115に、ユーザが所望するモードに従った処理の設定を行う。処理の内容に関しては後述する。
このとき、ユーザがデータの保存を所望する場合、メモリ108内のRGB各8ビットの画像データをHDD103に保存してもよい。
操作表示部109においてマスク処理が設定された場合、メモリ108に蓄積されたRGB各8ビットの画像データは、マーカ検知部117に送られ、マーカ検知部117は、マーカ検知を行う。
マーカ検知部117は、マーカの位置と色相を検知する。検知結果は、拡張バス123を通ってメモリ108に蓄積される。
マーカ検知後メモリ108に蓄積されたRGB各8ビットの画像データとマーカ検知情報は、拡張バス123を通って、画像データ処理部116に送られる。
画像データ処理部116は、検知箇所に対して、マスク処理、置換処理、情報の消去処理等を行い、処理されたRGB各8ビットの画像データは、再びメモリ108に蓄積される。
メモリ108に蓄積されたマスク処理等の処理後のRGB各8ビットの画像データは、第2の画像データ処理部115に送られる。
画像データ処理部115は、インタフェース(I/F)回路を介して拡張バス123からの各種データを送受信する。インタフェース(I/F)回路は、汎用拡張バスである拡張バス123と、画像データ処理部115内のローカルデータバスをブリッジする回路である。
画像データ処理部115内の像域分離部は、画像の特徴に合わせて、網点部、文字部、写真部、白背景部などの情報に画像を分割する。
γ補正部は、読取り部101によって読み取られたデバイス空間の画像を後段色補正で処理を行えるよう、空間の変換を行う。
また、画像データ処理部115は、下記のような種々の処理を実施する。
フィルタ処理は、CMYK各8ビットの画像データを受け取るとユーザが所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化する処理である。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化を施す。
色補正処理は、RGB各8ビットの画像データを受け取るとスキャナ用として規格化された色空間であるsRGB各8ビットに変換する。
γ処理は、sRGB各8ビットの画像データを受け取っても特になにも施さず次段に出力する。もしこのときユーザが特別に明るさの調整を指定している場合は、明るさを調整し出力してもよい。
階調処理は、sRGB各8ビットを受け取っても特になにも施さず次段に出力する。もしこのときユーザが特別に階調数を指定している場合(例えば、2値等)は、階調数変換処理を行って出力してもよい。
画像データ処理部115で処理されたsRGB各8ビットの画像データは、拡張バス123、バス制御回路部107を介して再度メモリ108に蓄積される。
このときにユーザがデータの保存を所望する場合、メモリ108内のsRGB各8ビットの画像データをHDD103に保存してもよい。
メモリ108に蓄積されたsRGB各8ビットの画像データは、バス制御回路部107、AGPバス121、NB111、拡張バス122、外部インタフェース(I/F)回路部104を介して、ネットワークに送出され、外部サーバやPC118に伝えられ、スキャナ送信が行われたことになる。
(プリンタ動作)
ユーザはPC118のアプリケーションソフトウェアを通じて電子ドキュメントの印刷を行う。
アプリケーションソフトウェアを使用する際、ユーザは、不正コピー防止機能を付加することができ、不正コピー防止領域を任意に設定することができる。
PC118のプリンタドライバソフトウェアは、印刷指定された電子ドキュメントのレンダリングを行いCMYK各2ビットのデジタル画像データを生成する。
PC118は、ネットワークを介して、画像処理装置100にプリントの要求と生成したCMYK各2ビットのデジタル画像データを送出する。
CPU110は、外部インタフェース(I/F)回路部104、拡張バス122、NB111を介して、PC118からのプリント要求の制御コマンドデータを受け取ると、プリンタ動作プロセスのプログラムを実行し、必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に説明する。
PC118からネットワークを介して送られてくるCMYK各2ビットのデジタル画像データは、外部インタフェース(I/F)回路部104、拡張バス122、NB111、バス制御回路部107を介して、メモリ108に蓄積される。
メモリ108に蓄積されたCMYK各2ビットの画像データは、バス制御回路部107、拡張バス123を介して、プロッタ部102に送られる。
プロッタ部102は、受け取ったCMYK各2ビットの画像データを転写紙に出力し、プリンタ処理が行われたことになる。
また、本発明は上述した実施形態のみに限定されたものではない。本実施形態の画像処理装置を用いて、画像の特徴に応じてフィルタ処理、色補正を行い、それらから出力された画像データに基づいて作像を行い、作像された画像を用紙上に転写することで画像出力を行うことによって、品質の高い画像形成装置を提供することができる。また、この画像形成装置によって、本発明の目的もまた達成することができる。
さらに、本発明は上述した実施形態のみに限定されたものではない。上述した実施形態の画像処理装置を構成する各機能をプログラム化し、予めROMなどの記録媒体に書き込んでおき、このROMを画像処理装置に搭載して、画像処理装置に搭載したマイクロプロセッサでROM内のプログラムを実行することによって、本発明の目的を達成することができる。
なお、本実施形態の画像処理装置で実行される画像処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで提供することができ、記録媒体としては半導体媒体(たとえば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(たとえば、DVD、MO、MD、CD−R等)、磁気媒体(たとえば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)のいずれであってもよい。
また、ロードしたプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステム等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、上述したプログラムをサーバコンピュータのHDD等の記憶装置に格納しておき、ネットワークで接続された利用者のコンピュータからダウンロードして頒布する場合、また、サーバコンピュータから配信して頒布する場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。また、本実施形態の画像処理装置で実行される画像処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
このように、本発明の機能をプログラムして、記録媒体に記録し頒布することによって、コスト、可搬性、汎用性を向上させることができる。
本実施の形態の画像処理装置で実行される画像処理プログラムは、上述した各部(マーカ検知部(マーカ位置判定部、色相判定部)、画像処理部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから画像処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、マーカ検知部(マーカ位置判定部、色相判定部)、画像処理部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上記実施の形態では、本発明の画像処理装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明したが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像処理装置であればいずれにも適用することができる。
以上のように、本発明にかかる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体は、画像データ内のマーカによって定まる領域に画像処理を実施する技術に有用である。
第1の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る画像処理装置のマーカ検知部の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る画像処理装置における処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る画像処理装置におけるマーカの位置の判定処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る画像処理装置におけるマーカの位置の判定処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る画像処理装置におけるマーカの色相の判定処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る画像処理装置の読取り部によって取得された画像の一例を示す図である。 画像データの中のマーカ判定対象行の画像と、マーカ判定対象行のRGB成分平均値H、マーカ判定対象行のRGB成分判定基準値X及びマーカ判定対象行内の複数のブロックの各々のブロックのRGB成分平均値とをプロットしたグラフと、を示す図である。 画像データの中のマーカ判定対象行の画像と、マーカ判定対象行のRGB成分平均値H、マーカ判定対象行のRGB成分判定基準値X及びマーカ判定対象行内の複数のブロックの各々のブロックのRGB成分平均値とをプロットしたグラフと、を示す図である。 HSV色空間を表した図である。 画像処理対象領域の一例を示す図である。 画像情報の置き換えに利用されるマスクパターンの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る画像処理装置の操作表示部の表示画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像処理装置の読取り部によって取得された画像の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像処理装置の画像処理部によって画像処理が実施された画像の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像処理装置の操作表示部の表示画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像処理装置を複合機に適用した場合のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
10 画像処理装置
11 読取り部
12 メモリ
13 画像処理部
14 マーカ検知部
14a マーカ位置判定部
14b 色相判定部
15 バス制御回路部
16 操作表示部
16a オペレーションパネル
16b 入力装置
20 画像データ
30 画像処理対象領域
40 マスクパターン
50 画像処理装置
60 色環
70 画像処理設定ウィンドウ
81 画像データ
82 画像データ
100 複合機
101 読取り部
102 プロッタ部
103 HDD
104 外部インタフェース回路部
105 外部入力装置
106 外部記憶カード
107 バス制御回路部
108 メモリ
109 操作表示部
110 CPU
111 ノースブリッジ
112 メモリ
113 サウスブリッジ
114 ROM
115 画像データ処理部
116 画像データ処理部
117 マーカ検知部
118 PC
121 AGPバス
122 拡張バス
123 拡張バス

Claims (14)

  1. 原稿を読み取って画像データを取得する画像読取り手段と、
    前記画像データ内のマーカの位置及び色相を検知する検知手段と、
    少なくとも前記マーカの色相に応じて複数の画像処理の中から少なくとも1つの画像処理を選択し、前記画像データ内の前記マーカの位置に基づいて定められる領域に対して前記少なくとも1つの画像処理を実施する画像処理手段と、
    前記マーカの色相の検知範囲に関する情報と、前記マーカの色相に応じて選択される画像処理を示す情報と、を受け付けるための外部入力手段と、を備え、
    前記検知手段は、前記検知範囲に関する情報に基づいて前記マーカの色相の検知範囲を変更し、
    前記画像処理手段は、前記画像処理を示す情報に基づいて前記マーカの色相に応じた1つの画像処理を複数の画像処理の中から選択し、前記画像データ内の前記マーカの位置に基づいて定められる領域に対して選択した前記画像処理を実施すること、
    特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理手段は、前記領域に対して前記領域に記されていた情報を消去する画像処理を実施することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理手段は、前記領域に対して前記領域に記されていた情報とは異なる情報を付加する画像処理を実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記検知手段は、前記マーカの明度を更に検知し、
    前記画像処理手段は、前記マーカの色相及び明度に応じて前記複数の画像処理の中から少なくとも1つの画像処理を選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  5. 前記検知手段は、前記マーカの明度が所定の第1の閾値以上の場合には、前記領域を所定量拡大することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記検知手段は、前記画像データ内の部分であって明度が所定の第2の閾値以下の部分をマーカではないと判定することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  7. 原稿を読み取って画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データ内のマーカの位置及び色相を検知する検知ステップと、
    少なくとも前記マーカの色相に応じて複数の画像処理の中から少なくとも1つの画像処理を選択し、前記画像データ内の前記マーカの位置に基づいて定められる領域に対して前記少なくとも1つの画像処理を実施する画像処理ステップと、
    前記マーカの色相の検知範囲に関する情報と、前記マーカの色相に応じて選択される画像処理を示す情報と、を受け付ける受付ステップと、を有し、
    前記検知ステップは、前記検知範囲に関する情報に基づいて前記マーカの色相の検知範囲を変更し、
    前記画像処理ステップは、前記画像処理を示す情報に基づいて前記マーカの色相に応じた1つの画像処理を複数の画像処理の中から選択し、前記画像データ内の前記マーカの位置に基づいて定められる領域に対して選択した前記画像処理を実施すること、
    特徴とする画像処理方法。
  8. 前記画像処理ステップは、前記領域に対して前記領域に記されていた情報を消去する画像処理を実施することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  9. 前記画像処理ステップは、前記領域に対して前記領域に記されていた情報とは異なる情報を付加する処理を実施することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像処理方法。
  10. 前記検知ステップは、前記マーカの明度を更に検知し、
    前記画像処理ステップは、前記マーカの色相及び明度に応じて前記複数の処理の中から少なくとも1つの処理を選択することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一つに記載の画像処理方法。
  11. 前記検知ステップは、前記マーカの明度が所定の第1の閾値以上の場合には、前記領域を所定量拡大することを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  12. 前記検知ステップは、前記画像データ内の部分であって明度が所定の第2の閾値以下の部分をマーカではないと判定することを特徴とする請求項10又は11に記載の画像処理方法。
  13. 請求項7乃至12のいずれか1つに記載された画像処理方法をコンピュータで実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  14. 請求項13に記載された画像処理プログラムを格納したコンピュータの読み取り可能な記録媒体。
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