JP5239237B2 - 画像投影装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像投影装置に関するものであり、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(digital micromirror device),LCOS(liquid crystal on silicon)等の反射型表示素子を搭載した画像投影装置に関するものである。
デジタル・マイクロミラー・デバイス等の反射型表示素子を用いて、その表示画像を略テレセントリックな投影光学系によりスクリーンに投映する画像投影装置においては、反射型表示素子に入射する照明光と表示素子から射出する投影光とを分離する必要がある。その照明光と投影光との分離には、TIR(total internal reflection)プリズム又はPBS(polarizing beam splitter)プリズムが一般的に使用されている。例えば特許文献1記載の画像投影装置では、エアギャップを有するTIRプリズムでの臨界角を照明光と投影光との分離に利用している。また特許文献2記載の画像投影装置では、PBSプリズムの偏光分離機能を照明光と投影光との分離に利用している。
米国特許第5,552,922号明細書 特開平9−230258号公報
特許文献1に記載されている画像投影装置では、エアギャップ面での入射角が大きいため、界面での光量損失が大きいという問題がある。つまり、TIRプリズムでは投影光と照明光のうち、透過する方の光線が臨界角に非常に近い角度で界面を透過するため、透過率が低くなり、結果として光量損失の増大を招いてしまうのである。
特許文献2に記載されている画像投影装置では、PBSプリズムとデジタル・マイクロミラー・デバイスとの間に、照明光と投影光とを分離するために投影光の偏光特性を変換する位相差板が必要である。また、照明光の偏光状態を揃えるための光学部品、投影光の偏光特性を変化させる光学部品等も追加する必要があり、光学系が複雑で高価になる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単かつコンパクトな構成でありながら、照明光と投影光とを分離する際の光量損失が少ない画像投影装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の画像投影装置は、レーザー光源から出射した3原色R,G,Bの各照明光で反射型表示素子の画像表示面を照明し、その反射光を投影光として投影光学系によりスクリーンに画像投影を行う画像投影装置であって、前記反射型表示素子と前記投影光学系との間に、3原色R,G,Bに対応する3つの波長域について、特定の入射角のレーザー光を反射させ、かつ、他の入射角のレーザー光を透過させる光学多層膜を有する光学部材が配置されており、その光学部材が前記照明光と前記投影光とを分離することを特徴とする。
第2の発明の画像投影装置は、上記第1の発明において、前記光学多層膜を有する光学部材が、板ガラス上に光学多層膜を形成して成る多層膜フィルタであり、その多層膜フィルタが、投影光を反射させ、かつ、照明光を透過させるように配置されており、前記多層膜フィルタを微小振動させるアクチュエータを更に有することを特徴とする。
第3の発明の画像投影装置は、上記第1の発明において、前記光学多層膜を有する光学部材が、投影光を透過させ、かつ、照明光を反射させるように配置されており、投影光の主光線の光学多層膜への入射角が10度以下であることを特徴とする。
第4の発明の画像投影装置は、上記第1の発明において、前記反射型表示素子がR用,G用,B用の3つの反射型表示素子から成り、前記光学多層膜を有する光学部材と各反射型表示素子との間に色分解合成光学系を更に有することを特徴とする。
第5の発明の画像投影装置は、上記第1の発明において、前記光学多層膜を有する光学部材が、複数のプリズムを接着剤で貼り合わせて成るプリズム体であり、その貼り合せ面に前記光学多層膜が形成されていることを特徴とする。
第6の発明の画像投影装置は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記反射型表示素子がデジタル・マイクロミラー・デバイスであることを特徴とする。
本発明によれば、照明光と投影光とを分離するために、反射型表示素子と投影光学系との間に、3原色R,G,Bに対応する3つの波長域について、特定の入射角のレーザー光を反射させ、かつ、他の入射角のレーザー光を透過させる光学多層膜を有する光学部材が配置された構成になっているので、TIRプリズムを用いた場合と比べて、照明光と投影光とを分離する際の光量損失を抑えることができ、PBSプリズムを用いた場合と比べて、光学構成が簡単になり光学部品の追加に伴うコストアップも抑えることができる。したがって、簡単かつコンパクトな構成でありながら、照明光と投影光とを分離する際の光量損失が少ない画像投影装置を実現することができる。
以下、本発明に係る画像投影装置の実施の形態等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
《第1の実施の形態(反射時の入射角α=45°,透過時の入射角β=31.86°)》
図1に、第1の実施の形態に係る画像投影装置の主要な光学配置の概略を上面側から示す。この画像投影装置は、反射型表示素子10と、その画像表示面10aを照明するための照明光学系と、画像表示面10aに表示される画像をスクリーン(不図示)に対して拡大投影するための投影光学系11と、を備えている。ここでは、反射型表示素子10として画像表示面10aが長方形のデジタル・マイクロミラー・デバイスを想定している。このため図1では、その画像表示面10aの長辺方向から見た構成において、照明系の光軸AX0が紙面内にあるような図となっているが、画素の偏向軸は紙面に対し45°傾いて、照明系の光軸AX0も紙面上に無く、紙面の下側から画像表示面10aに入射している。
照明光学系は、レーザーアレイ光源1R,1G,1B;反射ミラー3R,3G,3B;ダイクロイックミラー4R,4G;レンズアレイ5;ロッドインテグレータ6;リレー光学系7;多層膜フィルタ8等で構成されている。レーザーアレイ光源1Rからは赤色(波長620nmのR)の照明光束Pが出射され、レーザーアレイ光源1Gからは緑色(波長532nmのG)の照明光束Pが出射され、レーザーアレイ光源1Bからは青色(波長465nmのB)の照明光束Pが出射される。つまり、3原色R,G,Bの照明光束Pをそれぞれ出射する3つのレーザーアレイ光源1R,1G,1Bが順次点滅し、反射型表示素子10が照明光束Pの色に応じた画像を画像表示面10aに表示することにより、カラー画像の表示が行われる。
各レーザーアレイ光源1R,1G,1Bの光源配列は、いずれも扁平になっている(例えば1列又は2列×10数列)。このため、各レーザーアレイ光源1R,1G,1Bから出射される照明光束Pは、いずれも扁平な光束断面を有している。そして、3つのレーザーアレイ光源1R,1G,1Bは、各照明光の光束断面の長尺方向が略一直線状になるように配列されており、3つのレーザーアレイ光源1R,1G,1Bには共通のヒートシンク2が取り付けられている。
レーザーアレイ光源1Rから出射したRの照明光束Pは、反射ミラー3Rで反射された後、ダイクロイックミラー4Rで反射される。ダイクロイックミラー4RはRの照明光束Pを反射し、G,Bの照明光束Pを透過するので、Rの照明光束Pはダイクロイックミラー4Rで反射されることにより、G,Bの照明光束Pと同一の光軸に光路合成される。光路合成後のRの照明光束Pは、レンズアレイ5に入射して分割・拡散される。レーザーアレイ光源1Gから出射したGの照明光束Pは、反射ミラー3Gで反射された後、ダイクロイックミラー4Gで反射される。ダイクロイックミラー4GはGの照明光束Pを反射し、Bの照明光束Pを透過するので、Gの照明光束Pはダイクロイックミラー4Gで反射されることにより、Bの照明光束Pと同一の光軸に光路合成される。光路合成後のGの照明光束Pは、ダイクロイックミラー4Rを透過し、レンズアレイ5に入射して分割・拡散される。レーザーアレイ光源1Bから出射したBの照明光束Pは、反射ミラー3Bで反射された後、ダイクロイックミラー4G,4Rを順に透過することにより、R,Gの照明光束Pと同一の光軸に光路合成される。光路合成後のBの照明光束Pは、レンズアレイ5に入射して分割・拡散される。
上記のように、3枚の反射ミラー3R,3G,3Bと2種類のダイクロイックミラー4R,4Gによって、R,G,Bの各照明光束Pが同一の光路に合成される。この光路合成(つまり色合成)により、R,G,Bの各照明光束Pは、同軸になるとともに各発光面からロッドインテグレータ6までの光路長が互いに等しくなる。その結果、光路合成後の同一面における光束断面が略等しくなる。これについては後で詳しく説明する。
光路合成後のR,G,Bの各照明光束Pは、複数のレンズセルで構成されたレンズアレイ5で分割・拡散された後、ロッドインテグレータ6に入射する。レンズアレイ5で拡散状態となったR,G,Bの各照明光束Pは、ロッドインテグレータ6を通ることによって光強度が均一化される。ここで想定しているロッドインテグレータ6は、4枚の平面ミラーを貼り合わせて成る中空ロッド方式の光強度均一化手段であるが、これに限らず、四角柱形状のガラス体から成るガラスロッドでも構わない。
入射端面から入射してきた照明光束Pは、ロッドインテグレータ6の側面(すなわち内壁面)で何度も繰り返し反射されることによりミキシングされ、照明光束Pの空間的なエネルギー分布が均一化されて出射端面から出射する。ロッドインテグレータ6の出射端面の形状は、反射型表示素子10の画像表示面10aと略相似の四角形になっており、また、ロッドインテグレータ6の出射端面は、リレー光学系7により反射型表示素子10の画像表示面10aに対して共役になっている。したがって、上記ミキシング効果により出射端面での照度分布が均一化されることにより、反射型表示素子10は効率良く均一に照明されることになる。なお、反射型表示素子10の画像表示面10aの形状と適合するならば、ロッドインテグレータ6の断面形状は長方形等の四辺形に限らない。
この照明光学系では、ロッドインテグレータ6の手前に置かれたレンズアレイ5で照明光束Pに角度をつけることにより、ロッドインテグレータ6内で反射しやすくしている。このように、レーザーアレイ光源1R,1G,1Bからの照明光がレンズアレイ5の各レンズセルで集光又は発散する構成にすれば、ロッドインテグレータ6に対してより角度を持って入射すること(つまり、入射端面に対する入射角度が大きいこと)になるため、ロッドインテグレータ6内での反射回数が多くなり、均一な照度分布がより得やすくなる。
この照明光学系では、レンズアレイ5を用いて照明光束Pを等方的に拡散させている。レンズアレイ5は、正方形の凸レンズから成る同一レンズ形状(つまり同一曲率のレンズ面)・同一レンズサイズの複数のレンズセルで構成されている。各レンズセルは、小さい方の光束幅よりも十分に小さいサイズで構成されており、どの方向にも十分に光束を分割して拡散させている。したがってレンズアレイ5は、照明光束Pを複数に分割してそれぞれの光束状態を等方的に変化させることにより、照明光束Pを等方的に拡散させる。つまり、レンズアレイ5に入射した照明光束Pは、複数に分割されて、光束幅の大きい方も小さい方も同様の角度で屈折することになる。照明光束Pの断面が扁平であれば、その光束幅は方向によって異なるが、照明光束Pを複数に分割してそれぞれの光束状態を等方的に変化させれば、光束幅の違いはNA分布に影響しない。したがって等方的なNA分布が得られ、等方的なNA分布を有する照明光束Pでの均質な照明を、簡単な構成で実現することが可能となる。また、レンズアレイ5を構成している各レンズセルが、レンズアレイ5に入射する際の照明光束Pの断面の最小幅より小さいので、光束幅の小さい方向に関しても効果的な拡散が可能となる。
レンズアレイ5は、照明光束Pを複数に分割してそれぞれを同一(又は略同一)の等方的な集光状態(凹レンズでレンズセルを構成した場合には発散状態)にすることにより、照明光束Pを等方的に拡散させる構成になっているので、光束幅の差に関係なく、ロッドインテグレータ6に入射させる照明光束Pの角度分布(つまり集光度合い又は発散度合い)をすべての方向で同一(又は略同一)にすることができ、照明光学系の構成も簡単になる。また、拡散部材としてレンズアレイ5を用いれば、個々のレンズセルで入射光束を同じ角度分布で等方的に拡散させることができるので、照明光学系の構成や組み立てが簡単になり、低コスト化も容易になる。なお、レンズアレイ5を構成している各レンズセルは、そのレンズ形状が正方形になっているが、他の正多角形(例えば正六角形)のレンズセルから成るレンズアレイ5を用いてもよい。正多角形のレンズセルから成るレンズアレイ5を用いた場合、光束幅の大きい方向も小さい方向も同様の屈折が行われるため、より等方的なNA分布を得ることができる。
上記のようにレンズアレイ5での等方的な拡散により扁平なNA分布が等方的なNA分布に変換されるので、扁平な断面の照明光束Pを出射するレーザーアレイ光源1R,1G,1Bを備え、かつ、コンパクトな構成でも、等方的なNA分布を有する照明光束Pを得ることが可能となり、高い照明効率と高い解像力を保持しつつ均一な照度分布を得ることが可能となる。また、レンズアレイ5で照明光束Pが等方的に拡散されるため、ロッドインテグレータ6に対してより角度を持って照明光束Pが入射することになる。その結果、ロッドインテグレータ6内での反射回数が多くなり、均一な照度分布がより得やすくなる。したがって、レンズアレイ5とロッドインテグレータ6との組合せにより、ロッドインテグレータ6の出射端面でのNA分布及び輝度分布は均一になり、結果として、等方的なNA分布を有する照明光束Pで均質な照明を実現することが可能となる。
ところで、レーザー光源のように点光源に近く指向性のある光源から、同じ微小角度の発散角を持って発光した光束は、その光路長の差がそのまま光学部品(ここではレンズアレイ5)での光束幅の差になる。このため、R,G,Bの各レーザーアレイ光源1R,1G,1Bからの光路長が異なれば、レンズアレイ5での光束幅の差異の比率が比較的大きくなり、レンズアレイ5で色ごとの光束分割度合いに大きな差異が発生する。したがって、色ごとに照度分布の差異が生じて色ムラが生じることになる。図1に示す照明光学系では、光路合成されたR,G,Bの3つの照明光束Pが同じ角度分布でロッドインテグレータ6に入射するように光学配置されているため、上記のような色ムラが生じる危険性は排除される。そして、色ムラの発生が抑えられることにより、各色光で略等しい均一な照度分布での照明をより確実に達成することが可能となる。また、各レーザーアレイ光源1R,1G,1Bからロッドインテグレータ6までの光路長が等しい(又は略等しい)光学配置を採用することにより、色ムラの発生防止をより簡単な構成で行うことが可能となる。
図1に示すように、ロッドインテグレータ6から出射した照明光は、照明用のリレー光学系7を通って多層膜フィルタ8に入射する。多層膜フィルタ8は板ガラス8b上に光学多層膜8aを形成して成るものであり、照明光は図1の紙面下から入射角β=31.86°で光学多層膜8aに入射することになる。
本実施の形態で多層膜フィルタ8に用いる光学多層膜8aの一例を実施例1として、その膜構成(層番号,材料,屈折率,膜厚)を以下に示す。実施例1の光学多層膜8aは、高屈折率材料:TiO2(酸化チタン)から成る膜と、低屈折率材料:SiO2(酸化ケイ素)から成る膜と、が交互に複数層、層番号の順に積層された構成になっており、図2に示す分光反射率特性(破線:入射角β=31.86°,実線:入射角α=45°)を有している。図2のグラフから分かるように、入射角β=31.86°で入射するR(波長620nm),G(波長532nm),B(波長465nm)の各色の照明光は、多層膜フィルタ8を透過することになる。
実施例1
層番号 材料 屈折率 膜厚
(波長550nm) (nm)
ガラス
1 TiO2 2.404 83.03
2 SiO2 1.469 376.38
3 TiO2 2.404 121.05
4 SiO2 1.469 374.21
5 TiO2 2.404 23.45
6 SiO2 1.469 150.35
7 TiO2 2.404 313.44
8 SiO2 1.469 102.57
9 TiO2 2.404 277.07
10 SiO2 1.469 81.1
11 TiO2 2.404 103.63
12 SiO2 1.469 344.54
13 TiO2 2.404 27.7
14 SiO2 1.469 142.08
15 TiO2 2.404 12.72
16 SiO2 1.469 196.64
17 TiO2 2.404 130.68
18 SiO2 1.469 81.71
19 TiO2 2.404 223.7
20 SiO2 1.469 83.82
21 TiO2 2.404 183.23
22 SiO2 1.469 223.92
23 TiO2 2.404 219.12
24 SiO2 1.469 348.52
25 TiO2 2.404 49.93
26 SiO2 1.469 91.54
27 TiO2 2.404 258.91
28 SiO2 1.469 591.59
29 TiO2 2.404 39.73
30 SiO2 1.469 187.64
31 TiO2 2.404 15.49
32 SiO2 1.469 275.3
33 TiO2 2.404 437.6
34 SiO2 1.469 147.11
35 TiO2 2.404 42.86
36 SiO2 1.469 96.86
37 TiO2 2.404 121.32
38 SiO2 1.469 365.07
39 TiO2 2.404 220.29
40 SiO2 1.469 85.42
41 TiO2 2.404 201.11
42 SiO2 1.469 208.37
43 TiO2 2.404 351.03
44 SiO2 1.469 391.59
45 TiO2 2.404 10.88
46 SiO2 1.469 328.91
空気
多層膜フィルタ8を透過した照明光は、反射型表示素子10の画像表示面10aの面法線に対し入射角24°で入射して、画像表示面10aを均一に照明する。このときリレー光学系7は、照明光をリレーしてロッドインテグレータ6の出射端面を反射型表示素子10の画像表示面10a上で結像させる。つまり、反射型表示素子10の画像表示面10a上にはロッドインテグレータ6の出射端面の像が形成されることになる。
反射型表示素子10の画像表示面10aでは、照明光を変調することにより2次元画像が形成される。反射型表示素子10としては、前述したようにデジタル・マイクロミラー・デバイスを想定しているので、その画像表示面10aに入射した光は、ON/OFF状態(±12°の傾き状態)の各マイクロミラーで反射されることにより空間的に変調される。つまり反射型表示素子10は、各画素が±12°偏向することにより、照明光の反射方向を変えて、画素のON/OFFを表現している。なお、使用される反射型表示素子10はデジタル・マイクロミラー・デバイスに限らず、投影光学系11に適した他の非発光・反射型の表示素子(例えば反射型液晶表示素子)を用いても構わない。
ONの光は、画像表示面10aに垂直に反射され、多層膜フィルタ8に対し入射角α=45°で入射する。多層膜フィルタ8に再び導かれたR(波長620nm),G(波長532nm),B(波長465nm)の各色の投影光は多層膜フィルタ8で反射され、投影光学系11へと入射する。一方、OFFの光は、照明光の進入側とは反対側に大きく偏向されるため、投影光学系11に対してはまったく進入しない。したがって、ON状態のマイクロミラーで反射した光のみが、多層膜フィルタ8で反射されて投影光学系11に入射し、投影光学系11のパワーにより、画像表示面10aの表示画像がスクリーン上に拡大投影される。前述したように各レーザーアレイ光源1R,1G,1Bを順次点滅させ、それぞれの色光に応じた画像を画像表示面10aに表示することにより、単一の反射型表示素子10でカラー画像の表示が可能となる。
多層膜フィルタ8には、アクチュエータ9が取り付けられている。アクチュエータ9により、矢印Qで示すように、多層膜フィルタ8は投影系の光軸AX1位置を中心に振動する。その結果、投影光学系11側から見れば、反射型表示素子10が半画素分だけシフトすることになる。アクチュエータ9により多層膜フィルタ8を高速で微小振動させ、投影像の投影位置を例えば1/2画素相当分移動させることにより、見かけ上の画素数を増やすことができ、より高解像な投影像を得ることができる。このような画素ずらしは高速で行う必要があり、その実現のためには軽量な反射ミラー等を振動させる必要がある。また、投影光学系中に反射ミラーを設けることには、コスト,サイズ等の制約がある。このため、このような画素ずらしを行う画像投影装置は、固定焦点の投影光学系を搭載したもの(リアプロジェクションテレビ等)に限られていた。多層膜フィルタ8は、デジタル・マイクロミラー・デバイスを用いた画像投影装置において、投影光と照明光とを分離するだけでなく、アクチュエータ9が取り付けられることによって画素ずらしを行い、より高解像な投影像を生成する機能も兼ねることができる。したがって、本実施の形態の構成をとることにより、投影光学系がズームレンズでも特段の制約無しに画素ずらしによる高解像化を実現することができる。
本発明に係る画像投影装置では、照明光と投影光とを分離するために、反射型表示素子と投影光学系との間に、3原色R,G,Bに対応する3つの波長域について、特定の入射角のレーザー光を反射させ、かつ、他の入射角のレーザー光を透過させる光学多層膜を有する光学部材が配置されていることを1つの特徴としている。この特徴的な構成は、本実施の形態に限らず、後述する他の実施の形態に関しても同様である。レーザー光は波長帯域が狭く光束の広がり幅が狭いので、上記特徴的な光学多層膜を用いることにより、偏光や臨界角によらず、光学多層膜の入射角度による特性差を利用して投影光と照明光との分離を効率良く行うことが可能となる。
上記光学多層膜を用いると、臨界角を利用して投影光と照明光との分離を行うときのエアギャップが無いため、界面での損失が少なく、結果として明るく効率の良い画像投影装置を実現することができる。後述する第4の実施の形態(図8)のように、プリズム体16に光学多層膜16aを形成することによっても実現可能である。その場合、エアギャップ無しのプリズム体16aになるため、エアギャップによる非点隔差の影響が無くなり、良好な投影画質を得ることができる。
デジタル・マイクロミラー・デバイス等の反射型表示素子を用い、投影光と照明光との分離に偏光を利用する場合には、投影光の偏光を変換する位相差板が必要となるが、上記光学多層膜を用いることによって位相差板は不要となる。また、レーザー光は偏光した状態で発光するが、照明光の照度分布の均一化やスペックル防止のために必要となるインテグレータ等が偏光状態に乱れを生じさせてしまう。よって、偏光状態を揃え直さないと伝達効率が低下するので、偏光を揃えるための光学部材が必要となるが、上記光学多層膜を用いることによってそのような光学部材は不要となる。このように光学多層膜を用いることによって、部品点数が少なくなるため低コスト化・軽量化が可能となり、伝達効率が良くコンパクトな単板式又は3板式のカラー画像投影装置を実現することができる。
本実施の形態のように、板ガラス上に光学多層膜を形成することにより多層膜フィルタを構成し、投影光を反射させ、かつ、照明光を透過させるように多層膜フィルタを配置し、アクチュエータで多層膜フィルタを微小振動させる構成にすれば、以下のような効果を得ることができるので好ましい。まず、プリズムを用いずに板ガラスで前記特徴のある光学多層膜を実現できるので、軽量化・低コスト化を達成できるという効果が得られる。投影光を反射で用いることにより、投影光に板ガラスによる非点隔差が生じないという効果が得られる。光学多層膜面で投影光を反射させる構成において、その光学多層膜が形成されている板ガラスを振動させることにより、見かけの解像力を上げることできるという効果(つまり画素ずらしによる高解像化)が得られる。例えば、TIRプリズムを用いた場合には振動させる物体の質量が大きいため十分な振動量やスピードが得られないが、板ガラス上に光学多層膜を形成することにより多層膜フィルタを構成すれば、その軽量化により十分な振動量やスピードを得ることが可能となる。
画素ずらしによって見かけの解像力を増やすため、投影光学系内部に折り返しミラーを配置して、それを振動させる手法は従来より知られている。しかしその場合、投影光学系としてズームレンズを用いると、折り返しミラーを配置する空間が確保しにくいため、前述したように投影光学系は固定焦点レンズに限られてしまう。反射型表示素子と投影光学系との間に多層膜フィルタを配置すれば、投影光学系の内部に折り返しミラーを設ける必要がないので、投影光学系としてのズームレンズの適用が容易になる。つまり、投影光学系にズームレンズを用いた場合でも、ズーム状態にかかわらず同じ振動量の制御により、解像力を上げることが可能となる。
《第2の実施の形態(反射時の入射角α=30°,透過時の入射角β=6°)》
図3に、第2の実施の形態に係る画像投影装置の主要な光学配置の概略を上面側から示す。この画像投影装置では、多層膜フィルタ8を投影光が透過する構成になっており、レーザーアレイ光源1R,1G,1Bからリレー光学系7までは、第1の実施の形態(図1)と同じ構成になっている。
図3に示すように、ロッドインテグレータ6から出射した照明光は、照明用のリレー光学系7を通って折り返しミラー12で反射された後、多層膜フィルタ8に入射する。多層膜フィルタ8は板ガラス8b上に光学多層膜8aを形成して成るものであり、照明光は入射角α=30°で光学多層膜8aに入射することになる。
本実施の形態で多層膜フィルタ8に用いる光学多層膜8aの一例を実施例2として、その膜構成(層番号,材料,屈折率,膜厚)を以下に示す。実施例2の光学多層膜8aは、高屈折率材料:TiO2(酸化チタン)から成る膜と、低屈折率材料:SiO2(酸化ケイ素)から成る膜と、が交互に複数層、層番号の順に積層された構成になっており、図4に示す分光反射率特性(破線:入射角β=6°,実線:入射角α=30°)を有している。図4のグラフから分かるように、入射角α=30°で入射するR(波長620nm),G(波長532nm),B(波長465nm)の各色の照明光は、多層膜フィルタ8で反射することになる。
実施例2
層番号 材料 屈折率 膜厚
(波長550nm) (nm)
ガラス
1 TiO2 2.404 162.66
2 SiO2 1.469 438.52
3 TiO2 2.404 106.48
4 SiO2 1.469 329.03
5 TiO2 2.404 34.23
6 SiO2 1.469 104
7 TiO2 2.404 822.94
8 SiO2 1.469 458.74
9 TiO2 2.404 102.75
10 SiO2 1.469 119.87
11 TiO2 2.404 620.75
12 SiO2 1.469 275.91
13 TiO2 2.404 253.08
14 SiO2 1.469 255.48
15 TiO2 2.404 331.89
16 SiO2 1.469 631.7
17 TiO2 2.404 81.73
18 SiO2 1.469 136.34
19 TiO2 2.404 52.34
20 SiO2 1.469 275.05
21 TiO2 2.404 358.57
22 SiO2 1.469 166.71
23 TiO2 2.404 185.85
24 SiO2 1.469 176.31
25 TiO2 2.404 462.45
26 SiO2 1.469 94.05
27 TiO2 2.404 382.74
28 SiO2 1.469 369.99
29 TiO2 2.404 30.96
30 SiO2 1.469 259.33
空気
多層膜フィルタ8で反射した照明光は、反射型表示素子10の画像表示面10aの面法線に対し入射角24°で入射して、画像表示面10aを均一に照明する。このときリレー光学系7は、照明光をリレーしてロッドインテグレータ6の出射端面を反射型表示素子10の画像表示面10a上で結像させる。つまり、反射型表示素子10の画像表示面10a上にはロッドインテグレータ6の出射端面の像が形成されることになる。
反射型表示素子10の画像表示面10aでは、照明光を変調することにより2次元画像が形成される。反射型表示素子10としては、前述したようにデジタル・マイクロミラー・デバイスを想定しているので、その画像表示面10aに入射した光は、ON/OFF状態(±12°の傾き状態)の各マイクロミラーで反射されることにより空間的に変調される。つまり反射型表示素子10は、各画素が±12°偏向することにより、照明光の反射方向を変えて、画素のON/OFFを表現している。なお、使用される反射型表示素子10はデジタル・マイクロミラー・デバイスに限らず、投影光学系11に適した他の非発光・反射型の表示素子(例えば反射型液晶表示素子)を用いても構わない。
ONの光は、画像表示面10aに垂直に反射され、多層膜フィルタ8に対し入射角β=6°で入射する。多層膜フィルタ8に再び導かれたR(波長620nm),G(波長532nm),B(波長465nm)の各色の投影光は多層膜フィルタ8を透過し、投影光学系11へと入射する。一方、OFFの光は、照明光の進入側とは反対側に大きく偏向されるため、投影光学系11に対してはまったく進入しない。したがって、ON状態のマイクロミラーで反射した光のみが、多層膜フィルタ8を透過して投影光学系11に入射し、投影光学系11のパワーにより、画像表示面10aの表示画像がスクリーン上に拡大投影される。前述したように各レーザーアレイ光源1R,1G,1Bを順次点滅させ、それぞれの色光に応じた画像を画像表示面10aに表示することにより、単一の反射型表示素子10でカラー画像の表示が可能となる。
本実施の形態では、光学多層膜8aに対して投影光を入射角β=6°という非常に小さい角度で入射させているため、多層膜フィルタ8を透過することにより生じる非点隔差の発生を非常に小さく抑えることができ、投影光を透過させる構成でも非常に良好な投影画質が得られる。つまり、投影光を透過させ、かつ、照明光を反射させるように光学多層膜を配置し、投影光の主光線(投影系の光軸AX1に相当する。)の光学多層膜への入射角が10度以下にすると、例えば、光学多層膜が形成される光学基板を板ガラスにした場合に、その板ガラスによる非点隔差の発生を小さく抑えることができる。また、投影光を透過で用い、かつ、光学多層膜への入射角を小さくすることにより、投影光学系と反射型表示素子との間のスペースを小さくすることができる。その結果、投影光学系のレンズバック長を小さくすることができ、コンパクトで安価な画像投影装置を実現することができる。
《第3の実施の形態(反射時の入射角α=48°,透過時の入射角β=24°;3板式)》
図5に、第3の実施の形態に係る画像投影装置の主要な光学配置の概略を上面側から示し、図6に、その要部概略構成を側面側から示す。この画像投影装置では、多層膜フィルタ8を投影光が透過する構成になっており、レーザーアレイ光源1R,1G,1Bからリレー光学系7までの基本的な構成は、第1の実施の形態(図1)と同じになっている。また、3板式になっており、R,G,Bの各色に対応した3つの反射型表示素子10R,10G,10B(図6)を有している。リレー光学系7と反射型表示素子10R,10G,10Bとの間には、3つのプリズム13R,13G,13Bから成るカラープリズム13が配置されており、リレー光学系7はそれに対応した設計となっている。なお、図5は反射型表示素子10R,10G,10Bの画素の偏向軸方向から見た構成を示しており、図6はそれと直交する方向で、3つの反射型表示素子10R,10G,10Bの配置状況を示している。
図5に示すように、ロッドインテグレータ6から出射した照明光は、照明用のリレー光学系7を通って多層膜フィルタ8に入射する。多層膜フィルタ8は板ガラス8b上に光学多層膜8aを形成して成るものであり、照明光は入射角α=48°で光学多層膜8aに入射することになる。
本実施の形態で多層膜フィルタ8に用いる光学多層膜8aの一例を実施例3として、その膜構成(層番号,材料,屈折率,膜厚)を以下に示す。実施例3の光学多層膜8aは、高屈折率材料:TiO2(酸化チタン)から成る膜と、低屈折率材料:SiO2(酸化ケイ素)から成る膜と、が交互に複数層、層番号の順に積層された構成になっており、図7に示す分光反射率特性(破線:入射角β=24°,実線:入射角α=48°)を有している。図7のグラフから分かるように、入射角α=48°で入射するR(波長620nm),G(波長532nm),B(波長465nm)の各色の照明光は、多層膜フィルタ8で反射することになる。
実施例3
層番号 材料 屈折率 膜厚
(波長550nm) (nm)
ガラス
1 TiO2 2.404 68.89
2 SiO2 1.469 40.49
3 TiO2 2.404 106.69
4 SiO2 1.469 387.17
5 TiO2 2.404 94.47
6 SiO2 1.469 171.39
7 TiO2 2.404 50.36
8 SiO2 1.469 112.53
9 TiO2 2.404 48.99
10 SiO2 1.469 130
11 TiO2 2.404 520.01
12 SiO2 1.469 139.93
13 TiO2 2.404 55.59
14 SiO2 1.469 97.93
15 TiO2 2.404 125.77
16 SiO2 1.469 270.87
17 TiO2 2.404 19.69
18 SiO2 1.469 262.2
19 TiO2 2.404 87.1
20 SiO2 1.469 92.18
21 TiO2 2.404 49.15
22 SiO2 1.469 137.1
23 TiO2 2.404 31.77
24 SiO2 1.469 135.34
25 TiO2 2.404 104.86
26 SiO2 1.469 164.83
27 TiO2 2.404 21.05
28 SiO2 1.469 226.25
29 TiO2 2.404 68.14
30 SiO2 1.469 122
31 TiO2 2.404 57.46
32 SiO2 1.469 121.13
33 TiO2 2.404 124.23
34 SiO2 1.469 17.26
35 TiO2 2.404 110.11
36 SiO2 1.469 157.84
37 TiO2 2.404 94.78
38 SiO2 1.469 27.63
空気
多層膜フィルタ8で反射した照明光は、カラープリズム13に入射する。カラープリズム13は、前述したように、R用,G用,B用の3つのプリズム13R,13G,13Bで構成されている。カラープリズム13に入射した照明光は、まずB用のプリズム13Bに入射し、B反射ダイクロイック面14BでBの色光が反射される。Bの色光は、さらにB用のプリズム13Bの多層膜フィルタ8側の面で全反射し、B用の反射型表示素子10Bを照明する。B反射ダイクロイック面14Bを透過したRとGの色光は、エアギャップ層15を経て、R用のプリズム13Rに入射し、R反射ダイクロイック面14RでRの色光が反射される。Rの色光は、さらにR用のプリズム13RのB用のプリズム13B側の面で全反射し、R用の反射型表示素子10Rを照明する。R反射ダイクロイック面14Rを透過したGの色光は、G用のプリズム13Gを経た後、G用の反射型表示素子10Gを照明する。
R,G,Bの各色光は、反射型表示素子10R,10G,10Bの各画像表示面10aの面法線に対し入射角24°で入射して、画像表示面10aを均一に照明する。このときリレー光学系7は、照明光をリレーしてロッドインテグレータ6の出射端面を反射型表示素子10R,10G,10Bの画像表示面10a上で結像させる。つまり、反射型表示素子10R,10G,10Bの画像表示面10a上にはロッドインテグレータ6の出射端面の像が形成されることになる。
反射型表示素子10R,10G,10Bの各画像表示面10aでは、照明光を変調することにより2次元画像が形成される。反射型表示素子10R,10G,10Bとしては、前述したようにデジタル・マイクロミラー・デバイスを想定しているので、その画像表示面10aに入射した光は、ON/OFF状態(±12°の傾き状態)の各マイクロミラーで反射されることにより空間的に変調される。つまり反射型表示素子10R,10G,10Bは、各画素が±12°偏向することにより、照明光の反射方向を変えて、画素のON/OFFを表現している。なお、使用される反射型表示素子10R,10G,10Bはデジタル・マイクロミラー・デバイスに限らず、投影光学系11に適した他の非発光・反射型の表示素子(例えば反射型液晶表示素子)を用いても構わない。
ONの光は、画像表示面10aに垂直に反射され、投影光としてカラープリズム13に入射する。各色光は、図6の方向から見た場合、照明光と同じ光路を逆に進行し、同一光路に合成され、多層膜フィルタ8へ入射する。このとき、図5の方向から見た場合、投影光は、照明光と異なる角度でカラープリズム13を進行し、多層膜フィルタ8へは入射角β=24°で入射することになる。このため、多層膜フィルタ8に再び導かれたR(波長620nm),G(波長532nm),B(波長465nm)の各色の投影光は多層膜フィルタ8を透過し、投影光学系11へと入射する。一方、OFFの光は、照明光の進入側とは反対側に大きく偏向されるため、投影光学系11に対してはまったく進入しない。したがって、ON状態のマイクロミラーで反射した光のみが、多層膜フィルタ8を透過して投影光学系11に入射し、投影光学系11のパワーにより、各画像表示面10aの表示画像がスクリーン上に拡大投影される。本実施の形態では3板式を採用しているので、各レーザーアレイ光源1R,1G,1Bを同時に動作させて、それぞれの色光に応じた画像を反射型表示素子10R,10G,10Bの各画像表示面10aに同時に表示することにより、カラー画像の表示が可能となる。
本実施の形態のように反射型表示素子を3つ用いることにより、反射型表示素子を1つだけ用いた画像投影装置よりも、より明るい画像投影装置を実現することができる。さらに、従来のTIRプリズムの代わりに多層膜フィルタを用いることにより、エアギャップでの界面反射による損失を減らすことができるので、より一層明るい画像投影装置を実現することができる。また、照明光の色分解前であって投影光の色合成後に、投影光と照明光との分離を行う構成とすることにより、照明系も投影系も単一の光学系だけで済み(色ごとにリレー光学系等の照明光学系を設けなくて済む。)、この多層膜フィルタ8を用いることによりその実現が容易に可能となる。したがって、反射型表示素子がR用,G用,B用の3つの反射型表示素子から成り、光学多層膜を有する光学部材と各反射型表示素子との間に色分解合成光学系を有することが好ましい。なお、本実施の形態では、色分解合成光学系としてカラープリズム13を用いているが、プリズム13R,13G,13Bの代わりにダイクロイックミラーで色分解合成光学系を構成してもよい。
《第4の実施の形態(反射時の入射角α=45.6°,透過時の入射角β=30°;プリズムタイプ)》
図8に、第4の実施の形態に係る画像投影装置の主要な光学配置の概略を上面側から示す。この画像投影装置では、光学多層膜16aをプリズム体16内に形成した構成になっており、レーザーアレイ光源1R,1G,1Bからリレー光学系7までの基本的な構成は、第1の実施の形態(図1)と同じになっている。リレー光学系7と反射型表示素子10との間には2つのプリズム16A,16Bから成るプリズム体16が配置されており、リレー光学系7はそれに対応した設計となっている。2つのプリズム16A,16Bは接着剤で貼り合わされており、その貼り合わせ面の一方に光学多層膜16aが形成されている。
図8に示すように、ロッドインテグレータ6から出射した照明光は、照明用のリレー光学系7を通ってプリズム体16に入射する。そして、プリズム16Aを透過した後、光学多層膜16aに入射する。このとき、照明光は入射角α=45.6°で光学多層膜16aに入射することになる。
本実施の形態で多層膜フィルタ8に用いる光学多層膜8aの一例を実施例4として、その膜構成(層番号,材料,屈折率,膜厚)を以下に示す。実施例4の光学多層膜16aは、高屈折率材料:TiO2(酸化チタン)から成る膜と、中間屈折率材料:Al23(酸化アルミニウム)から成る膜と、が交互に複数層、層番号の順に積層された構成になっており、図9に示す分光反射率特性(破線:入射角β=30°,実線:入射角α=45.6°)を有している。図9のグラフから分かるように、入射角α=45.6°で入射するR(波長620nm),G(波長532nm),B(波長465nm)の各色の照明光は、光学多層膜16aで反射することになる。本実施の形態では、光学多層膜に低屈折率材料のSiO2の代わりに中間屈折率材料のAl23を使用し、光学多層膜の入射角度依存性を抑えることにより、適切な光学多層膜特性を得ている。このように、プリズム体に光学多層膜を設ける場合は、Al23等の中間屈折率材料を使用するのが望ましい。
実施例4
層番号 材料 屈折率 膜厚
(波長550nm) (nm)
ガラス
1 TiO2 2.404 210.44
2 Al2O3 1.654 172.14
3 TiO2 2.404 75.55
4 Al2O3 1.654 22.58
5 TiO2 2.404 155.33
6 Al2O3 1.654 135.61
7 TiO2 2.404 58.66
8 Al2O3 1.654 110
9 TiO2 2.404 66.48
10 Al2O3 1.654 146.96
11 TiO2 2.404 86.38
12 Al2O3 1.654 95.72
13 TiO2 2.404 150.74
14 Al2O3 1.654 108.73
15 TiO2 2.404 177.93
16 Al2O3 1.654 114.33
17 TiO2 2.404 70.43
18 Al2O3 1.654 167.59
19 TiO2 2.404 291.88
20 Al2O3 1.654 300.86
21 TiO2 2.404 62.32
22 Al2O3 1.654 110.52
23 TiO2 2.404 231.49
24 Al2O3 1.654 112.41
25 TiO2 2.404 73.73
26 Al2O3 1.654 50.58
27 TiO2 2.404 48.83
28 Al2O3 1.654 23.86
29 TiO2 2.404 88.42
30 Al2O3 1.654 130.1
31 TiO2 2.404 62.63
32 Al2O3 1.654 103.32
33 TiO2 2.404 228.87
34 Al2O3 1.654 99.21
35 TiO2 2.404 57.36
36 Al2O3 1.654 98.5
37 TiO2 2.404 287.83
38 Al2O3 1.654 110.56
39 TiO2 2.404 235.31
40 Al2O3 1.654 109.95
41 TiO2 2.404 61.44
42 Al2O3 1.654 287.51
43 TiO2 2.404 163.5
44 Al2O3 1.654 96.9
45 TiO2 2.404 108.42
46 Al2O3 1.654 115.56
47 TiO2 2.404 65.22
48 Al2O3 1.654 103.47
49 TiO2 2.404 63.09
50 Al2O3 1.654 100.7
51 TiO2 2.404 167.03
52 Al2O3 1.654 35.87
53 TiO2 2.404 222.7
54 Al2O3 1.654 164.55
55 TiO2 2.404 53.52
56 Al2O3 1.654 151.23
57 TiO2 2.404 28.51
58 Al2O3 1.654 125.27
ガラス
光学多層膜16aで反射した照明光は、プリズム16Aを透過した後、反射型表示素子10の画像表示面10aの面法線に対し入射角24°で入射して、画像表示面10aを均一に照明する。このときリレー光学系7は、照明光をリレーしてロッドインテグレータ6の出射端面を反射型表示素子10の画像表示面10a上で結像させる。つまり、反射型表示素子10の画像表示面10a上にはロッドインテグレータ6の出射端面の像が形成されることになる。
反射型表示素子10の画像表示面10aでは、照明光を変調することにより2次元画像が形成される。反射型表示素子10としては、前述したようにデジタル・マイクロミラー・デバイスを想定しているので、その画像表示面10aに入射した光は、ON/OFF状態(±12°の傾き状態)の各マイクロミラーで反射されることにより空間的に変調される。つまり反射型表示素子10は、各画素が±12°偏向することにより、照明光の反射方向を変えて、画素のON/OFFを表現している。なお、使用される反射型表示素子10はデジタル・マイクロミラー・デバイスに限らず、投影光学系11に適した他の非発光・反射型の表示素子(例えば反射型液晶表示素子)を用いても構わない。
ONの光は、画像表示面10aに垂直に反射され、プリズム16Aを透過した後、光学多層膜16aに対し入射角β=30°で入射する。光学多層膜16aに再び導かれたR(波長620nm),G(波長532nm),B(波長465nm)の各色の投影光は光学多層膜16aを透過し、プリズム16Bを透過してプリズム体16から射出した後、投影光学系11へと入射する。一方、OFFの光は、照明光の進入側とは反対側に大きく偏向されるため、投影光学系11に対してはまったく進入しない。したがって、ON状態のマイクロミラーで反射した光のみが、光学多層膜16aを有するプリズム体16を透過して投影光学系11に入射し、投影光学系11のパワーにより、画像表示面10aの表示画像がスクリーン上に拡大投影される。前述したように各レーザーアレイ光源1R,1G,1Bを順次点滅させ、それぞれの色光に応じた画像を画像表示面10aに表示することにより、単一の反射型表示素子10でカラー画像の表示が可能となる。
光学多層膜が形成される光学基板は、板ガラスに限らず、本実施の形態のようにプリズム体でもよい。プリズム体に光学多層膜を設けることにより、プリズム体に多層膜フィルタの機能を付加することができる。なお、前述した第1〜第3の実施の形態においても板ガラス8bの代わりにプリズム16A,16Bを用いて、多層膜フィルタ8からプリズム体16への置き換えは可能である。
本実施の形態のように、光学多層膜を有する光学部材が、複数のプリズムを接着剤で貼り合わせて成るプリズム体であり、その貼り合せ面に光学多層膜が形成されていることが好ましい。プリズム体に光学多層膜を設ける場合には、その光学多層膜面を接着剤で貼り合わせることが可能である。このため、プリズム体にはエアギャップが存在せず、従来のTIRプリズムでは問題となっていたエアギャップによる非点隔差の発生が無い。また、エアギャップ面での大きな界面反射の発生も防ぐことができるため、光利用効率の良い画像投影装置を得ることができる。さらに、従来のTIRプリズムを搭載した画像投影装置において、そのTIRプリズムの代わりに光学多層膜を有するプリズム体を用いることが可能であり、他の光学系(投影光学系等)の流用も可能である。
画像投影装置の第1の実施の形態を示す概略構成図。 第1の実施の形態に用いられる光学多層膜(実施例1)の分光反射率特性を示すグラフ。 画像投影装置の第2の実施の形態を示す概略構成図。 第2の実施の形態に用いられる光学多層膜(実施例2)の分光反射率特性を示すグラフ。 画像投影装置の第3の実施の形態を示す概略構成図。 第3の実施の形態の要部概略構成を示す側面図。 第3の実施の形態に用いられる光学多層膜(実施例3)の分光反射率特性を示すグラフ。 画像投影装置の第4の実施の形態を示す概略構成図。 第4の実施の形態に用いられる光学多層膜(実施例4)の分光反射率特性を示すグラフ。
符号の説明
1R 赤色発光のレーザーアレイ光源(レーザー光源)
1G 緑色発光のレーザーアレイ光源(レーザー光源)
1B 青色発光のレーザーアレイ光源(レーザー光源)
3R R用の反射ミラー
3G G用の反射ミラー
3B B用の反射ミラー
4R R反射用のダイクロイックミラー
4G G反射用のダイクロイックミラー
5 レンズアレイ
6 ロッドインテグレータ
8 多層膜フィルタ(光学部材)
8a 光学多層膜
8b 板ガラス
9 アクチュエータ
10 反射型表示素子
10a 画像表示面
10R R用の反射型表示素子
10G G用の反射型表示素子
10B B用の反射型表示素子
11 投影光学系
13 カラープリズム(色分解合成光学系)
13R R用のプリズム
13G G用のプリズム
13B B用のプリズム
16 プリズム体
16A,16B プリズム
16a 光学多層膜
α 光学多層膜に対する反射時の入射角
β 光学多層膜に対する透過時の入射角
AX0 照明系の光軸
AX1 投影系の光軸(投影光の主光線)
P 照明光束

Claims (6)

  1. レーザー光源から出射した3原色R,G,Bの各照明光であって光路合成された照明光で反射型表示素子の画像表示面を照明し、その反射光を投影光として投影光学系によりスクリーンに画像投影を行う画像投影装置であって、
    原色R,G,Bに対応する3つの波長域について、特定の入射角のレーザー光を反射させ、かつ、他の入射角のレーザー光を透過させる一つの光学多層膜を有する光学部材を前記反射型表示素子と前記投影光学系との間に配置
    その光学部材の光学多層膜に、R,G,Bのレーザー光からなる照明光の光束を入射させるとともに、R,G,Bのレーザー光からなる投影光の光束を照明光の光束とは異なる角度で入射させ、投影光の光束と照明光の光束のいずれか一方を反射させ、他方を透過させることを特徴とする画像投影装置。
  2. レーザー光源から出射した3原色R,G,Bの各照明光で反射型表示素子の画像表示面を照明し、その反射光を投影光として投影光学系によりスクリーンに画像投影を行う画像投影装置であって、
    前記反射型表示素子と前記投影光学系との間に、3原色R,G,Bに対応する3つの波長域について、特定の入射角のレーザー光を反射させ、かつ、他の入射角のレーザー光を透過させる光学多層膜を有する光学部材が配置されており、その光学部材が前記照明光と前記投影光とを分離し、
    前記光学多層膜を有する光学部材が、板ガラス上に光学多層膜を形成して成る多層膜フィルタであり、その多層膜フィルタが、投影光を反射させ、かつ、照明光を透過させるように配置されており、前記多層膜フィルタを微小振動させるアクチュエータを更に有することを特徴とす画像投影装置。
  3. 前記光学多層膜を有する光学部材が、投影光を透過させ、かつ、照明光を反射させるように配置されており、投影光の主光線の光学多層膜への入射角が10度以下であることを特徴とする請求項1記載の画像投影装置。
  4. 前記反射型表示素子がR用,G用,B用の3つの反射型表示素子から成り、前記光学多層膜を有する光学部材と各反射型表示素子との間に色分解合成光学系を更に有することを特徴とする請求項1記載の画像投影装置。
  5. 前記光学多層膜を有する光学部材が、複数のプリズムを接着剤で貼り合わせて成るプリズム体であり、その貼り合せ面に前記光学多層膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の画像投影装置。
  6. 前記反射型表示素子がデジタル・マイクロミラー・デバイスであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像投影装置。
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