JP5237364B2 - 車輌用液圧回転ダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、オートバイ、全地形型車両、雪上スクータ等の多輪自動車又はランナ付き車両に使用するための均圧装置(pressure equalization)を内蔵した液圧回転ダンパに関する。このダンパは、オイルチャンバが内部に形成される外側ハウジングを備える。オイルチャンバは第1端部を中心として回転可能な区画アーム又はブレードで2つのチャンバに分割される。このアームは第1端部でレバーに固定され、このレバーは区画アームと共に前記外側ハウジングに対して回転する。2つの減衰チャンバ間のオイルの流れは、区画アームが中央位置から外側位置に向けて回転するか、又は、外側位置から中央位置に向けて回転するかで、異なる。更に、2つの減衰チャンバ間のオイルの流れは、流速で流れが変化する弁で調節される。
回転ダンパは、前輪からハンドルバーに伝わる衝撃及び激しい動きを減衰するために、車両の回転式ハンドルバーと、その固定フレーム又はシャーシとの間に取り付けることが好ましく、このようなダンパはステアリングダンパとして用いられる。オートバイにステアリングダンパが使用されると、高速時にオートバイに発生するぐらつき(wobbling)の問題を解消することもできる。このぐらつきとはオートバイの前輪が、振幅を増大させた状態でステアリング軸を中心として揺動を開始することをいう。ATVと称される4輪の全地形型車両にステアリングダンパを使用する場合、このステアリングダンパは、主として、例えば車輪に作用する非対称の負荷による急激なステアリング動を減衰することを目的とする。これは雪上スクータに用いる場合も同様である。回転ダンパは、例えば車輪又は回転部材(runner)とシャーシとの間の動きを減衰する等の他の車両の特別の用途に用いることもできる。
液圧回転ダンパの形態のステアリングダンパにおいては、ドライバが操舵するとき、又は、ハンドルバーを中央位置に戻すときに、ステアリングダンパ内の減衰特性を調整することが問題であることが判明している。
例えば特許文献1に見られる従来技術には、ステアリングダンパが記載されており、その2つの減衰チャンバが、調節可能な高速弁を内部に配置した通路を介して接続されている。更に、この通路には、加圧タンクが接続されている。1つの弁だけが用いられているため、通路が2つの減衰チャンバの外側の部分間に延び、減衰特性は、ブレードの外方及び内方移動の双方で同じである。
特許文献2では、ブレードが中央位置から外方又は内方に移動するかによって、減衰チャンバが3つの異なる通路に接続される。ブレードが外方に移動するときは、減衰チャンバ間の流れは、第1又は第2通路を通り、これらの面積はそれぞれ弁で調節することができる。ブレードが内方に移動するときは、チャンバ間の流れは、完全に開いて自由に流通可能な第3通路を通り、この結果、内方への動きは全体的に減衰されない。中立位置すなわちブレードが中央位置にあるときは、チャンバ間の接続は遮断される。この方法の欠点は、第1に、内方への戻り運動の際の減衰作用は、全体的に減衰されず、かつ、調節不能であり、第2に、ダンパは加圧手段を持たないことである。全体的に、減衰されない戻り運動は、システム内に望ましくない振動を生じさせ、この結果、挙動に整合性が失われ、空洞形成(cavitation)を生じさせる。
液圧回転ダンパの形態のステアリングダンパ自体で明らかとなった他の問題は、異なる流速、すなわちハンドルバーとフレームとの間の大きさの異なる動きに対して減衰力を作用させるように、回転アームで区画される減衰チャンバ間の流れを調節することである。
例えば特許文献3の従来技術では、減衰力は、チャンバ間の通路内に配置される例えばいわゆるブリードバルブである絞り弁を使用することにより、異なる流速に適応される。この絞り弁によるとは、公知のように、流速と共に二次的(quadratically)にダンピングが増加する固定状態で調節可能な制限(fixedly adjustable restriction)をいう。
このようなステアリングダンパの改良例が特許文献4に記載されており、従来の絞り弁に、更に、いわゆる高速弁である、下位の固定絞り弁が追加されている。所定の高流速となると、下位の弁(narrower valve)がオイル流の全体を引取り、この後、減衰はこの下位の規制によるカーブをたどる。しかし、この解決手段も制約がある。下位の弁は、過度に長く作動する(keep going)傾向があり、これにより、一貫性のない減衰特性となる。更に、個々の具体例(specimens)で同じ減衰特性を獲得することの保証は困難であり、これは、弁の調節はダンパが取付けられたときに既に行われているからである。この高速弁には、更に、右又は左に操向方向がずれたときに異なる方向に流れ、この結果、力は、困難さを伴ってのみ両方向に等しくすることができる。弁を介するこの2方向の流れのために、それぞれの外端位置からの戻し移動を調節すること、及び、ダンパを温度変化に影響を受けないようにステアリングダンパを簡単に加圧することに問題がある。
上述の特許文献1には、ステアリング速度に基づいて減衰特性を電気的に調節するステアリングダンパが記載されている。弁の絞りの大きさは、リニアモータで調節され、弁を介する流れは、車両の速度及びステアリング速度に適応される。減衰特性は、低速時に減衰力が低く、高速時に減衰力が高くなるように変更される。更に、速度に追従するステアリング速度では、減衰曲線は、ステアリング速度が増加するとよりゆっくり減衰力が増加するように変更される。減衰力の増加が遅くなると、特定の速度でステアリングが過度に硬く(hard)になるのが防止される。この減衰特性は、道路を走行するオートバイに適している。オフロードの走行にも利用可能な多用途ダンパについて、地面による強力な衝撃を急速に吸収できなければならず、更に、元の位置に迅速に戻ることができなければならない。したがって、減衰力の上昇が遅いことは望ましくなく、これらの特性を防止する必要がある。更に、ダンパの制御は、電気的に制御された部材を必要とし、これは、調節が複雑で、故障及び電源障害を生じる可能性がある。
更に、フローリミッタとして使用することを意図する種々の弁が液圧装置で一般的に知られており、絞りは流れの増大と共に大きくなる。これらの弁は、ステアリングダンパの減衰特性を調節するために以前より使用されていたものではなく、例えば、作動装置内で液圧媒体の流れを調節するために使用される。
米国特許出願公開US2004−0239069 米国特許US6802519 米国特許US1873100 米国特許US4773514
本発明の目的は、種々の運転状況及びドライバに容易にダンパを対応させることができるように、回転ダンパにおける外方及び内方の減衰特性を調節する問題を解決することである。
他の目的は、減衰力(damping force)を種々の流速に対して迅速に適応させるように、ステアリングダンパの2つの減衰チャンバ間の流れを、回転ダンパの形態で調節することの問題を解決することである。本発明では、流量又は流速の低いときの最大絞りを規定し、外側から調節すること、及び、流速の高いときの最小絞りを構造的に設定することは複雑ではない。更に、与えられた流速で瞬間的に絞りを調節することも可能である。
本発明は更に、個々の具体例(specimen)間、及び、2つの減衰方向間の双方の変わりない減衰特性を獲得するように、これらの問題を解決することを目的とする。本発明は、温度変化に影響されることなく、最終製品は過度に高価であったり、過剰に複雑なものであってはならない。
本発明は、例えば雪上スクータ(snow scooter)である2輪、3輪若しくは4輪自動車であるのが好ましい多輪自動車、又は、ランナ付き車両(vehicle with runners)に使用するための加圧液圧式回転ダンパに関する。この回転ダンパは、外側ハウジングと蓋とを有し、これらの外側ハウジングと蓋とが、区画ブレード及び/又はアーム(delimiting blade/arm)により2つの容積部に分割されて減衰媒体を充填された主チャンバを囲む。減衰媒体は、2つの容積部間で、少なくとも第1弁及び第2弁とで限定された(delimited)減衰媒体通路内を流れる。これらの弁は、2つの容積部のサイズが実質的に等しい中間位置をスタート位置として、ブレードが外側ハウジングの内面に当接又は近接して一方の容積部が最大でかつ他方の容積部が最小となる外側位置にむけて、ブレードが内方又は外方に移動するときに2つの容積部間の流れを絞る。第1弁は、外方移動のための流れを制御し、第2弁は、内方移動のための流れが、第1弁を介するか、第2弁を介するか、又は、双方の弁を介するかのいずれによるかを制御するために使用される。したがって、外方及び内方移動の減衰特性は、互いに独立させて調節することができ、又は、相互に依存させることもできる。
本発明の発展例では、第1弁は、ブレードの中央位置に一致する位置で外側ハウジングの内側容積部すなわち主チャンバに開口する(emerge)通路を介して、主チャンバに接続される。これらの容積部は、ブレードが中間位置に配置されたときに、通路の口部に配置された実質的に長円状の凹部又は通路を介して接続されることが好ましい。
ブレードが中間位置にあるときに、圧力タンクで加圧された中間容積部が、通路等を介して2つの容積部に接続され、したがって、圧力タンク内の圧力は2つの容積部にも作用する。この解決方法は、空洞形成のリスクを減少し、同時に、減衰特性は両方向で一致する(consistent)。
本発明は更に、ダンパの2つの作動容積部間で、少なくとも1つの絞り用の一方向弁(flow-throttling one-way valve)で限定された減衰媒体通路内を減衰媒体が流れ、この弁がブレードの回転速度にしたがって作動容積部間の流れを調節する液圧回転ダンパにも関する。この弁は、弁ハウジングとこの内部に配置された可動コーン(cone)とを備え、これらの間に、絞りポイントを有する可変絞りが配置されている。コーンは流れ狭窄部を有し、この流れ狭窄部は、このコーン内に配置された上側及び下側コーンチャンバ間で初期圧力損を生じさせ、流速が増大すると絞りポイントが常に(constantly)より狭くなるように、弁ハウジングに対してコーンを移動する圧力損を生じさせる。流速が低いときは、絞りポイントは所定の予め定めたサイズを有し、所定の流量がこれを介して流れることができ、ダンパは所定の減衰特性を獲得(acquire)し、流れのカーブは、所定の傾斜角を形成する。流速が増大すると、絞り部を介して流れることのできる流量が減少し、流れのカーブの傾斜角が増大する。
弁ハウジングとコーンとの間の可変絞りは、弁ハウジング内の第2凹部又は切欠き部と、弁コーンの外面に切り欠いた第3凹部との相互作用で可能となる。弁ハウジング内に凹設された第2凹部又は切欠き部は、第1孔で第2凹部に接続され、この第2凹部は、第2孔を介してコーンの内側上部チャンバに接続される。このデザインは、容易に調節可能な絞りを提供し、弁の入口における減衰媒体通路を、コーン内側の上部チャンバを流れ狭窄部とコーン内側の下部チャンバとを介して、弁の出口側における減衰媒体通路に接続する。
弁の低速領域は、初期には、調節可能な絞りのサイズ、すなわち、ブレードの外方移動のスタート時に、第2及び第3凹部が互いにいかに正確に配置されるかによって定まる。第2及び第3凹部の相対位置は、コーンと弁ハウジングとの間に配置されたばねで形成されるばね力と組み合わされる、コーン上における初期圧力損によって定まる。初期圧力損がゼロのとき、すなわちコーンの上部及び下部チャンバ内に作用する圧力が同じとき、第2及び第3凹部の相対位置は、弁の頂部に配置された調節ホイールの位置で定まる。この調節ホイールの回転で、コーンが弁ハウジングに対して移動する。
流れ狭窄部は、コーンの内部を上部及び下部チャンバに区画する壁部に配置された孔の形態を有することが好ましい。本発明の1つの実施形態では、流れ狭窄部のサイズ、すなわち初期圧力損の値は、好ましくは、狭窄部の中央に移動可能な円錐状ピンを配置することにより、外側から調節することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。
本発明によるステアリングダンパの頂部の図である。 蓋を取外した状態のステアリングダンパの図である。 ダンパの中央部を通る垂直断面図である。 弁12の構造の第1実施形態を示す図である。 弁12の構造の他の実施形態を示す図である。 弁12の作用による減衰曲線を示す図である。 第2弁13が開いた状態で、外方移動の際の流れを示す概略図である。 第2弁13が開いた状態で、外側の反転位置から中央位置への内方移動の際の流れを示す図である。 第2弁13が閉じた状態で、外方移動の際の流れを示す図である。 第2弁13が閉じた状態で、内方移動の際の流れを示す図である。
図1は、下部ハウジング10と蓋11とを有する液圧回転ダンパ1の頂部を示し、これらの下部ハウジングと蓋とが減衰媒体を充填した主チャンバ10aを囲んでいる。この回転ダンパ1は、ここでは、ブレード又はウイングダンパとも称することができる。蓋11は、12個のネジ11aで固定されているが、これらのネジの数は変更することができる。第1調節ホイール12aが、回転ダンパのハウジング及び蓋の第1回転動のための減衰力(damping force)を調整し、第2調節ホイール13aが第1動と反対側の、ハウジング及び蓋の第2回転動のための減衰を調整する。これらの調節ホイール12a,13a間に、タンク14のカバー14c(図2aにより詳細に示す)が見えている。
図1bは、蓋11を取外した状態のダンパを示す。ハウジング10内のアーム/ブレード9は、ダンパの主チャンバ10aを、第1容積部V1を有する第1減衰チャンバと、第2容積部V2を有する第2減衰チャンバとに区画する。下部ハウジング10内のブレード/アーム9の装着部の中心に、六角形状の空所9aが配置されており、この内部にレバーが配置されている。このレバーは、他端が非回転の車両シャーシCに固定されており、ブレード9を前記ハウジング10に対して回転させる。このハウジング10は、ハンドルバーに固定されてこのハンドルバー及び車両のステアリングコラムと共に、回転軸線RA、又は、互いに減衰する必要のある車両の他の部分(図示しない)の回りを回転する。ダンパがステアリングダンパとして使用され、車両が外部擾乱を引き起こすことなく真直ぐに駆動される場合には、ブレードは図示の位置すなわち第1及び第2容積部V1,V2が実質的に等しいサイズとなる中央位置に配置される。以下に詳細に説明する切欠いた第1開口/凹部26aを有する第1通路26の輪郭形状は、図1a,1bに記載してある。ハウジング10又は蓋11に通路を設けることも可能であるが、ここには示してない。
図2aは、ダンパの中央部を通る垂直断面を示し、この図には、下部ハウジング10と蓋11とで区画されたダンパの内部部材を詳細に示してある。
第1調節ホイール12aは、ブレード9が、ハウジングの内面に近接する外側位置に向けてこのブレードの中央位置から移動するとき、すなわち外方移動の際、第1及び第2減衰チャンバの容積部V1,V2間の流れを制御するための第1弁12を介する減衰媒体流を制御する。減衰媒体は液圧オイルであることが好ましく、種々の添加剤(additive)を含むものであってもよい。第2調節ホイール13aは、ブレード9が外側位置から中央位置に戻るとき、すなわち戻り動中に、第2弁13を介する戻り流を調節する。外方移動のための弁12及び戻り動のための弁13の間で、ピストン14aとばね14bとカバー14cとを有する圧力タンク(pressurized tank)14が中間容積部V3内に配置されている。このタンク14は、減衰媒体の温度変化による体積変化を補償するために使用することができる。加熱された場合には、タンク14はピストン14aが移動して膨張した量のオイルを受取り、これにより、中間容積部V3が増大する。その後、ダンパの作動媒体が冷却されると、ばね14bはピストン14aを介してこの媒体を第1及び/又は第2容積部V1,V2内に戻し、これにより、作動チャンバ内における空洞形成(cavitation)が防止される。ばねの作用は、例えば空気等、オイルよりもより圧縮性のある媒体で置き換え、又は、補足することができる。この場合、カバー14cを介して、タンク14に空気取入弁(intake air valve)14dが取付けられる。
第2通路は、第1及び第2部分25b,27bを有し、外方移動用にデザインされた第1弁12の入口にオイルを導き、第3通路は、第1及び第2部分25a,27aを有し、前記弁12からオイルを導く。これらの第3通路25a,27aは、更に、加圧された中間容積部V3にも接続される。戻り動用にデザインされた第2弁には、第1通路26が延び、この第1通路は、ブレード9の中央位置に一致する位置で、外側ハウジング10の内部容積部から延びる。ハウジング10の主チャンバ10a内で第1通路26の口部に配置された第1凹部26aは、ブレード9がその中央位置にあるときに、容積部V1,V2を接続する。第1凹部は、開口の形態を有することもでき、例えば、第1V1及び第2V2容積部内に入口/出口を有する通路であってもよい。第1通路26及び第1開口/凹部26aの双方は、蓋11内に配置することが好ましいが、ハウジング内に配置してもよい。ブレードが中央位置の回りで小さく動く際、すなわち車両のハンドルバーを僅かに移動(deflection)した際、2つの容積部V1,V2は接続されたままであり、ステアリング操作は減衰されない(umdamped)。減衰されない中央位置の範囲(magnitude)は、ブレード9に対して横方向に延びる第1凹部26aによって定まる。第1凹部26aを介する容積部V1,V2間の接続は、更に、ブレード9がその中間位置にあるときに、圧力タンク14で加圧された中間容積部V3が2つの容積部V1,V2に接続され、したがって、2つの容積部V1,V2内に加圧タンク14内と実質的に同じ圧力が作用していることを確保する。したがって、ダンパの作動は、両減衰方向で一致する。
第2弁13は、第2調節ホイール13aにより、完全に開いた位置から完全に閉じた位置まで調節することができる。この弁は、調節ホイール13aと、第1の中空弁部13bと第2の可動弁部13cとからなる。第1弁部13bは、ハウジング内に螺合され、この内部に第2弁部13cが配置され、この第2弁部は調節ホイール13aを回転することで移動することができる。弁の開位置は、第1弁部13b内に配置された孔13dに対する第2弁部13cの配置で定まる。この孔13dは、第1通路26を中間容積部V3に接続し、この中間容積部内に加圧タンク14が配置される。
第1弁12の構造が図2bに詳細に示してある。弁12の回りに配置した弁ハウジング15は、第2凹部又は切欠き部15aを有する。第2凹部15aは孔15bで、弁コーン16の外面に切欠いた第3凹部16aに接続される。他の孔16bが第3凹部16aからコーンの内部に配置されている。第2及び第3凹部15a,16aと孔16bとの相互作用により、弁ハウジング15とコーン16との間のスペース内に形成された絞りポイントを有する可変絞りが形成される。コーンの内部は、2つの別個のチャンバ16c,16dに分割されており、これらのチャンバを分割する壁部には所定の制限された流通面積(flow area)を有する開口が設けられており、この開口はコーンチャンバ間の流れ狭窄部16eとして作用する。このコーン16は、コーンチャンバ16dの1つ内で、弁ハウジング15の底面に載置されたばね19の作動に対して反対方向に、弁ハウジング15内を移動することができる。
オイルの流れ(oil flow)は、容積部V1/V2の一方から第2通路25b,27b内に生じ、弁ハウジング15内の孔15b,16bを介してコーン16内に流れ、コーンの狭窄部16eを介して先に流れ、最終的には、加圧された中間容積部V3を介して、第3通路25a,27a及び第4通路25c,27cを通って容積部V2/V1の他方に流出する。コーンの狭窄部16e内では、オイルが流れるときに圧力損が発生する。この圧力損は、図の下方にコーン16を移送し、これにより、戻しばね19が圧縮される。この動きは、更に、第3凹部16a側の孔15bの自由開口を減少させ、すなわち、弁ハウジング15とコーン16との間の絞りが大きくなる。したがって、弁13を通るオイルの流れは圧力損が増大し、これは、減衰媒体がより小さな開口を通るように強制されるためである。第3凹部側の孔15bの初期開口は、ホイール12aの支援でコーンの移動方向に調節可能なコーン16の上ストップ位置18により、調節することができる。
弁12の他の構造が図2cに示してある。弁ハウジング15は図2aと同じであるが、ここでは、コーン16の内部狭窄部16eが、その中央に移動可能な円錐状ピン17を配置することにより、外側から調節することができる。コーン16が狭窄部16eで形成された圧力損により、近づいたときに、この狭窄部のサイズの減少し、これを流れることで、更に圧力損が急速に増加する。移動可能な円錐状ピン17の調節は、スクリュードライバ溝17aの支援により、調節可能なストッパ18に対してこれを捩ることで行うことができ、ネジ17bと円錐状ピン17とは、コーン16の作動方向に沿って移動される。
弁12の機能も、図3の減衰曲線で示されている。弁ハウジング15とコーン16との間の通路はホイール12aで調整することができ、最初に、弁全体の圧力損を生じさせ、これは、水力学の技術者に周知の態様で、流量の二乗で増大する。図2bでは、大きさの異なる絞りに対するこのような多数の曲線を、点線の曲線グループで示してある。この機能は、図4a,4b,4c,4dに、符号12″で表してある。流れが増大すると、コーン16の内側流れ狭窄部16eを介する圧力損が、コーン16を近接させ、初期通路は更に狭まる。したがって、従来の二次の関係よりも、より迅速な圧力損が、この弁で得られる。この形式の迅速に増大する圧力損曲線の例が、図3に実線の曲線グループで示してある。弁12のこの第2の機能は、図4a,4b,4c,4dに、符号12′で示してある。
弁12で想定される制御プロセスでは、流れが少ないときに、例えば点線の曲線Iにしたがって、流れ(flow)の増大と共に圧力が増大する。特定の流れIIで、コーンの区画壁における圧力差が、ばね19の力を超えて十分大きくなると、コーンがばね19の作用に抗して下方に移動され、これにより、絞り16eを介する流通通路が更に狭まり、その後、実線曲線IIIに沿って圧力が増大する。
図4aは、第2弁13が開いた状態における外方移動の際の流れを概略的に示す。ブレード9は、中央位置を通過し、端部位置に向けて移動する。オイルは、第4及び第2通路27c,27bの第1部分を介して弁12を流れる選択肢のみを有し、これは、第1逆止弁23が、弁13に向く第3通路の第1部分27aの流通を阻止するからである。第2逆止弁21は、第3通路の第2部分25a内に配置され、この第2部分25aは中間容積部V3から第4通路の第2部分25cを介して第2減衰チャンバV2に延びる。第3及び第4逆止弁28,29は、第2通路の第1及び第2部分25b,27bに配置され、減衰媒体が弁12を介して中間容積部V3からそれぞれの緩衝チャンバV1/V2方向への減衰媒体を阻止する。タンク14及び中間容積部V3の配置は、第3通路25a,27a内の逆止弁21,23の配置により、弁12で形成された調節圧力が作用しないようになっている。弁12の2つの異なる機能が、符号12′及び12″で示してある。これらの異なる機能は、直列に接続され、所定の流れ状態(flow dominates)で、最大の絞りを有する作用をなす。
図4bでは、第2弁13は開状態を維持している。ブレードはその外方の転換位置から中央位置に向けて内方に移動している。オイルは、逆止弁23内を開方向に、開状態の弁13を介して抵抗を受けることなく、第1通路26を介して流れることができ、第3及び第4通路の第1部分27a,27cを介して、ハウジング10の主チャンバ10a及び第1容積部V1内に入る。オイルは、弁12を通して流れない。したがって、戻り動は減衰されない。
図4cは、第2弁13が閉じた状態での外方移動の際の流れを示す。この流れは図4aと同様であり、全ての流れは弁12を通る。
図4dは、第2弁13が閉じた状態での内方移動の際の流れを示す。したがって、オイルは、第1通路26を通る流れが阻止される。全ての流れは、第4通路の第2部分25cを通らなければならず、これに加え、逆止弁21は、第4通路の第2部分25cから第3通路の第1部分27aを通るあらゆる流れを遮断する。したがって、全ての流れは、弁12を通る。戻り弁13が閉じた状態で、外方移動の際と同様に、内方移動の際に同じ減衰が得られる。
戻り弁13は、完全に開いた状態と完全に閉じた状態との間で、開口の程度にしたがってあらゆる値をとることができ、したがって、減衰媒体は、第1弁12だけを通るか、第2弁13だけを通るか、又は、2つの弁12,13の双方を通るかのいずれかで流れる。戻り流は、このように調節可能であり、ドライブ状況及びドライブ動作に適合させ、調節することができる。勿論、弁は両移動方向に対して同じ態様で作動する。
本発明は、上述した例示による実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に記載の範囲及び発明の範囲内において種々の変更が可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 外側ハウジング(10)と蓋(11)とを有し、この外側ハウジングと蓋とが、圧力タンク(14)で加圧されかつ区画ブレード又はアーム(9)で2つの容積部(V1,V2)に分割された減衰媒体充填主チャンバ(10a)を囲み、これらの容積部間で、少なくとも第1弁(12)と第2弁(V2)とで限定された減衰媒体通路(25,26,27)内を減衰媒体が流れ、この第1,第2弁は、前記2つの容積部のサイズが実質的に等しい中間位置から、前記ブレードが外側ハウジング(10)の内面に当接又は近接する外方位置に、又は、外方位置から中間位置に、ブレードが内方移動及び外方移動するときに前記容積部(V1,V2)間の流れを絞る車両用の液圧回転ダンパ(1)であって、
前記第1弁(12)は外方移動のための流れを制御し、前記第2弁(13)は、内方移動のための流れを制御するために用いられ、第1弁(12)、第2弁(13)、又は、両弁(12,13)を介して流通させることを特徴とする液圧回転ダンパ。
[2] 前記第2弁(13)は、第1通路(26)を介して主チャンバ(10a)に接続され、この第1通路は、ブレード(9)の中央位置に一致する位置で、外側ハウジング(10)の内側容積部である主チャンバ(10a)に開口することを特徴とする[1]に記載の液圧回転ダンパ(1)。
[3] 前記容積部(V1)及び(V2)は、ブレード(9)が中間位置にあるときに接続され、この接続は容積部(V1,V2)間に延びる開口(26a)で形成されることを特徴とする[2]に記載の液圧回転ダンパ(1)。
[4] 前記開口(26a)は、第1通路(26)の口部に配置された、実質的に長円状の第1凹部(26a)であることを特徴とする[2]に記載の液圧回転ダンパ。
[5] 圧力タンク(14)で加圧された中間容積部(V3)が通路(25a,27a;25c,27c)で2つの容積部(V1,V2)に接続され、これらの2つの容積部(V1,V2)内に加圧タンク(14)内の圧力が作用することを特徴とする[1]から[4]のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ(1)。
[6] 前記第2弁(13)が完全に閉じたときに、減衰媒体は、外方移動及び内方移動の双方の際、第1弁(12)を介して容積部(V1,V2)間を流れ、外方移動及び内方移動の双方で同じ減衰特性を得ることを特徴とする[1]から[5]のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ(1)。
[7] 前記第2弁(13)が完全に閉じたときに、減衰媒体は、外方移動の際、第1弁(12)を介して容積部(V1,V2)間を流れ、内方移動の際、減衰媒体が容積部間を減衰されずに流れることを特徴とする[1]から[6]のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ(1)。
[8] 前記第2弁(13)が部分的に開いたときに、減衰媒体は、外方移動の際、第1弁(12)を介して容積部(V1,V2)間を流れ、内方移動の際、減衰媒体が第2弁(13)を介してのみ、又は、双方の弁(12,13)を介して流れることを特徴とする[1]から[7]のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ(1)。
[9] 外側ハウジング(10)と蓋(11)とを有し、これらの外側ハウジングと蓋とは、減衰媒体を充填した主チャンバ(10a)を囲み、この主チャンバは減衰媒体内を回転する区画ブレード又はアーム(9)で第1(V1)及び第2(V2)作動容積部に分割され、これらの2つの作動容積部(V1,V2)間で、少なくとも第1弁(12)で限定された減衰媒体通路(21,23,25,26,27)内を減衰媒体が流れ、前記ブレード(9)の回転速度に応じて前記第1弁が作動容積部(V1,V2)間の流れを調節する、実質的に車両のステアリングダンパとして使用するための液圧回転ダンパ(1)であって、
前記作動容積部(V1,V2)間の流れは、弁ハウジング(15)とこの内部に配置された可動コーン(16)とを有する第1の一方向弁(12)を介して実質的に調整され、これらの部材間に、絞りポイントを有する可変絞り(15a,15b,16a)が配置され、前記コーン(16)は流れ狭窄部(16e)を備え、この流れ狭窄部は、コーン(16)内に配置された上下のコーンチャンバ(16c,16d)間で初期圧力損を生じさせ、コーン(16)を弁ハウジング(15)に対して移動し、これにより、絞りポイントは、流速が増大すると常に狭くなることを特徴とする液圧回転ダンパ。
[10] 前記弁ハウジング(16)とコーン(16)との間の可変絞りは、弁ハウジング(15)に凹設された第2凹部又は切欠き部(15a)と、弁コーン(16)の外面に切欠き形成された第3凹部(16a)との相互作用で行われることを特徴とする[9]に記載の液圧回転ダンパ。
[11] 弁ハウジング(15)に凹設された第2凹部又は切欠き部(15a)は、第1孔(15b)を介して第3凹部(16a)に接続され、この第3凹部は、第2孔(16b)を介してコーンの内部に接続されることを特徴とする[10]に記載の液圧回転ダンパ。
[12] 前記第1(15a)及び第2凹部(16a)の相対位置は、コーン(16)と弁ハウジング(15)との間に配置されたばね(19)で形成されるばね力を組み合わせた、コーン(16)における初期圧力損で決定されることを特徴とする[10]又は[11]に記載の液圧回転ダンパ。
[13]
前記コーン(16)における圧力損がゼロであるストローク開始のときに、第1(15a)及び第2凹部(16)の相対位置は、調整ホイール(12a)の位置で決定されることを特徴とする請求項12に記載の液圧回転ダンパ。
[14] 前記調整ホイール(12a)の回転で、弁ハウジング(15)に対してコーン(16)が移動することを特徴とする[13]に記載の液圧回転ダンパ。
[15] 前記流れ狭窄部(16e)は、コーン(16)内に配置された所定流通面積の開口部の形態を有することを特徴とする[9]から[14]のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ。
[16] 前記開口(16e)は、コーンの内部を2つの別個のチャンバ(16c,16d)に分割する壁部内に配置されることを特徴とする[15]に記載の液圧回転ダンパ。
[17] 前記コーン(16)の内側狭窄部(16d)は、外側から調節可能であることを特徴とする[9]−[16]のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ。
[18] 前記調整は、前記狭窄部(16d)の中央に配置された可動円錐状ピン(17)により、行うことが可能であることを特徴とする[17]に記載の液圧回転ダンパ。

Claims (18)

  1. 外側ハウジング(10)と蓋(11)とを有し、この外側ハウジングと蓋とが、圧力タンク(14)で加圧されかつ区画ブレード又はアーム(9)で2つの容積部(V1,V2)に分割された減衰媒体充填主チャンバ(10a)を囲み、これらの容積部間で、少なくとも第1弁(12)と第2弁(V2)とで限定された減衰媒体通路(25,26,27)内を減衰媒体が流れ、この第1,第2弁は、前記2つの容積部のサイズが実質的に等しい中間位置から、前記ブレードが外側ハウジング(10)の内面に当接又は近接する外方位置に、又は、外方位置から中間位置に、ブレードが内方移動及び外方移動するときに前記容積部(V1,V2)間の流れを絞る車両用の液圧回転ダンパ(1)であって、
    前記第1弁(12)は外方移動のための流れを制御し、前記第2弁(13)は、内方移動のための流れを制御するために用いられ、前記第2弁(13)は、完全に開いた位置から完全に閉じた位置まで調節することが可能であり、この第2弁(13)の開閉を調整することにより、第1弁(12)、第2弁(13)、又は、両弁(12,13)を介して流通させるように、減衰媒体の流れを制御可能であることを特徴とする液圧回転ダンパ。
  2. 前記第2弁(13)は、第1通路(26)を介して主チャンバ(10a)に接続され、この第1通路は、ブレード(9)の中央位置に一致する位置で、外側ハウジング(10)の内側容積部である主チャンバ(10a)に開口することを特徴とする請求項1に記載の液圧回転ダンパ(1)。
  3. 前記容積部(V1)及び(V2)は、ブレード(9)が中間位置にあるときに接続され、この接続は容積部(V1,V2)間に延びる開口(26a)で形成されることを特徴とする請求項2に記載の液圧回転ダンパ(1)。
  4. 前記開口(26a)は、第1通路(26)の口部に配置された、実質的に長円状の第1凹部(26a)であることを特徴とする請求項2に記載の液圧回転ダンパ。
  5. 圧力タンク(14)で加圧された中間容積部(V3)が通路(25a,27a;25c,27c)で2つの容積部(V1,V2)に接続され、これらの2つの容積部(V1,V2)内に加圧タンク(14)内の圧力が作用することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ(1)。
  6. 前記第2弁(13)が完全に閉じたときに、減衰媒体は、外方移動及び内方移動の双方の際、第1弁(12)を介して容積部(V1,V2)間を流れ、外方移動及び内方移動の双方で同じ減衰特性を得ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ(1)。
  7. 前記第2弁(13)が完全に閉じたときに、減衰媒体は、外方移動の際、第1弁(12)を介して容積部(V1,V2)間を流れ、内方移動の際、減衰媒体が容積部間を減衰されずに流れることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ(1)。
  8. 前記第2弁(13)が部分的に開いたときに、減衰媒体は、外方移動の際、第1弁(12)を介して容積部(V1,V2)間を流れ、内方移動の際、減衰媒体が第2弁(13)を介してのみ、又は、双方の弁(12,13)を介して流れることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ(1)。
  9. 外側ハウジング(10)と蓋(11)とを有し、これらの外側ハウジングと蓋とは、減衰媒体を充填した主チャンバ(10a)を囲み、この主チャンバは減衰媒体内を回転する区画ブレード又はアーム(9)で第1(V1)及び第2(V2)作動容積部に分割され、これらの2つの作動容積部(V1,V2)間で、少なくとも第1弁(12)で限定された減衰媒体通路(21,23,25,26,27)内を減衰媒体が流れ、前記ブレード(9)の回転速度に応じて前記第1弁が作動容積部(V1,V2)間の流れを調節する、実質的に車両のステアリングダンパとして使用するための液圧回転ダンパ(1)であって、
    前記作動容積部(V1,V2)間の流れは、弁ハウジング(15)とこの内部に配置された可動コーン(16)とを有する第1の一方向弁(12)を介して実質的に調整され、これらの部材間に、絞りポイントを有する可変絞り(15a,15b,16a)が配置され、前記コーン(16)は流れ狭窄部(16e)を備え、この流れ狭窄部は、コーン(16)内に配置された上下のコーンチャンバ(16c,16d)間で初期圧力損を生じさせ、コーン(16)を弁ハウジング(15)に対して移動し、これにより、絞りポイントは、流速が増大すると常に狭くなることを特徴とする液圧回転ダンパ。
  10. 前記弁ハウジング(16)とコーン(16)との間の可変絞りは、弁ハウジング(15)に凹設された第2凹部又は切欠き部(15a)と、弁コーン(16)の外面に切欠き形成された第3凹部(16a)との相互作用で行われることを特徴とする請求項9に記載の液圧回転ダンパ。
  11. 弁ハウジング(15)に凹設された第2凹部又は切欠き部(15a)は、第1孔(15b)を介して第3凹部(16a)に接続され、この第3凹部は、第2孔(16b)を介してコーンの内部に接続されることを特徴とする請求項10に記載の液圧回転ダンパ。
  12. 前記第1(15a)及び第2凹部(16a)の相対位置は、コーン(16)と弁ハウジング(15)との間に配置されたばね(19)で形成されるばね力を組み合わせた、コーン(16)における初期圧力損で決定されることを特徴とする請求項10又は11に記載の液圧回転ダンパ。
  13. 前記コーン(16)における圧力損がゼロであるストローク開始のときに、第1(15a)及び第2凹部(16)の相対位置は、調整ホイール(12a)の位置で決定されることを特徴とする請求項12に記載の液圧回転ダンパ。
  14. 前記調整ホイール(12a)の回転で、弁ハウジング(15)に対してコーン(16)が移動することを特徴とする請求項13に記載の液圧回転ダンパ。
  15. 前記流れ狭窄部(16e)は、コーン(16)内に配置された所定流通面積の開口部の形態を有することを特徴とする請求項9から14のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ。
  16. 前記開口(16e)は、コーンの内部を2つの別個のチャンバ(16c,16d)に分割する壁部内に配置されることを特徴とする請求項15に記載の液圧回転ダンパ。
  17. 前記コーン(16)の内側狭窄部(16d)は、外側から調節可能であることを特徴とする請求項9−16のいずれか1つに記載の液圧回転ダンパ。
  18. 前記調整は、前記狭窄部(16d)の中央に配置された可動円錐状ピン(17)により、行うことが可能であることを特徴とする請求項17に記載の液圧回転ダンパ。
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