JP5237321B2 - 装飾用具及び装飾用具の取り付け方法 - Google Patents
装飾用具及び装飾用具の取り付け方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5237321B2 JP5237321B2 JP2010093853A JP2010093853A JP5237321B2 JP 5237321 B2 JP5237321 B2 JP 5237321B2 JP 2010093853 A JP2010093853 A JP 2010093853A JP 2010093853 A JP2010093853 A JP 2010093853A JP 5237321 B2 JP5237321 B2 JP 5237321B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decoration
- lace fabric
- melt adhesive
- tool
- release sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
本発明は、装飾対象を装飾する装飾用具及び装飾用具の取り付け方法に関する。
従来より、例えば、衣服等の装飾対象に複数のラインストーン等の装飾材やレース生地を取り付けることが知られている。このように装飾対象に装飾材やレース生地を取り付けることにより、装飾対象に装飾を施すとともに、他の衣服等との差別化を図る。
装飾対象に取り付けられる装飾材としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。装飾材は、裏面に接着剤が塗布されており、接着剤により装飾対象に取り付けられる。また、装飾材は、装飾対象へ複数取り付ける場合には、個々に取り付けるようにすることができるが、特許文献1に記載の装飾材にあっては、装飾対象への取り付け作業性を考慮して、予め複数の装飾材を配置したシートを用いて取り付けられる。
また、装飾対象に取り付けられるレース生地としては、例えば、特許文献2に記載のものが知られている。このレース生地は、裏面に塗布された接着剤により装飾対象に取り付けられる。
装飾材とレース生地においては、さらなる装飾効果を目的として、装飾材とレース生地を重ねて装飾対象に取り付けることが行われている。このように、装飾材とレース生地を重ねて装飾対象に取り付ける場合には、例えば、レース生地を装飾対象に取り付けてから、その後に装飾材を取り付けることが考えられる。
しかし、装飾材とレース生地を重ねて装飾対象に取り付ける場合には、レース生地を装飾対象に取り付けてから、その後に装飾材を取り付ける、つまり、装飾材とレース生地とをそれぞれ取り付けるために、作業は煩雑である。発明者らは、この点に着目し、より取り付け作業を簡単にすることができる形態及び方法を見出した。
本発明は、簡単に装飾対象にレース生地に装飾材を重ねて取り付けることができる装飾用具及び装飾用具の取り付け方法を提供することを目的とする。
(1)本発明は、透かし模様が形成されるレース生地と、前記レース生地の表面に前記レース生地の模様に対応して配置され、裏面にホットメルト系接着剤が塗布された装飾材と、を備え、前記装飾材の表面から前記ホットメルト系接着剤が溶解可能な温度で所定の圧力を加えて前記レース生地から染み出す前記ホットメルト系接着剤により、前記装飾材と前記レース生地とを装飾対象に取り付ける装飾用具に関する。
(1)の装飾用具によれば、装飾材の表面からアイロン等により所定の温度で圧力を加えることにより、装飾材に塗布されたホットメルト系接着剤が溶解して、レース生地に浸透する。そして、浸透したホットメルト系接着剤が装飾対象に達することで、装飾材が重なったレース生地を装飾対象に取り付けることができる。したがって、(1)の装飾用具によれば、熱したアイロン等により装飾材の表面を押圧するだけで、簡単に装飾対象に装飾材とレース生地とを重ねて取り付けることができる。
また、(1)の装飾用具によれば、装飾対象がホットメルト系接着剤の浸透可能な布地等である場合には、取り付け時にホットメルト系接着剤が装飾対象に浸透するために、ホットメルト系接着剤の冷却後には、布地等に染み込んで硬化するためにアンカー効果により、高い接着力を発揮することができる。
(2)本発明は、(1)記載の装飾用具の取り付け方法であって、装飾対象の取付位置に配置し、前記装飾材の表面から前記ホットメルト系接着剤が溶解可能な温度で所定の圧力を加え、前記レース生地から前記ホットメルト系接着剤を染み出させて、前記装飾材と前記レース生地とを装飾対象に取り付ける装飾用具の取り付け方法に関する。
(2)の装飾用具の取り付け方法によれば、熱したアイロン等により装飾材の表面を押圧するだけで、簡単に装飾対象に装飾材とレース生地とを重ねて取り付けることができる。
(3)本発明は、(1)記載の装飾用具であって、前記装飾材の表面を保持する透明な第1の剥離シートと、前記第1の剥離シートに保持されるとともに、前記レース生地の裏面を覆う第2の剥離シートと、を備え、前記第2の剥離シートを剥離した状態において、前記第1の剥離シートの表面から前記ホットメルト系接着剤が溶解可能な温度で所定の圧力を加えて前記レース生地から前記ホットメルト系接着剤を染み出させた後に、前記第1の剥離シートを剥がすことにより前記装飾材と前記レース生地とを装飾対象に取り付ける装飾用具に関する。
(3)の装飾用具によれば、熱したアイロン等により装飾材の表面を押圧するだけで、簡単に装飾対象に装飾材とレース生地とを重ねて取り付けることができる。
また、(3)の装飾用具によれば、装飾対象への取り付け前の状態において、装飾材とレース生地とがホットメルト系接着剤により一体となっていない場合には、装飾対象への取り付け時に、レース生地の位置を変更することができ、装飾材とレース生地とがホットメルト系接着剤により一体となっている場合に比べて、装飾パターンを増やすことができる。この際、装飾材は、位置を変更しても第1の剥離シートに接着されているために、取り付け作業時の位置づれを抑えることができる。
(4)本発明は、(3)記載の装飾用具の取り付け方法であって、前記第2の剥離シートを剥離し、装飾対象の取付位置に配置し、前記第1の剥離シートの表面から前記ホットメルト系接着剤が溶解可能な温度で所定の圧力を加え前記レース生地から前記ホットメルト系接着剤を染み出させて前記装飾材と前記レース生地とを装飾対象に取り付け、前記第1の剥離シートを剥離して、前記装飾材と前記レース生地とを装飾対象に取り付ける装飾用具の取り付け方法に関する。
(4)の装飾用具の取り付け方法によれば、熱したアイロン等により装飾材の表面を押圧するだけで、簡単に装飾対象に装飾材とレース生地とを重ねて取り付けることができる。
本発明は、簡単に装飾対象にレース生地に装飾材を重ねて取り付けることができる装飾用具及び装飾用具の取り付け方法を提供することができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る第1の実施の形態の装飾用具1について、図1から図4を用いて説明する。図1(a)は、本発明に係る第1の実施形態の装飾用具を示す図で、装飾用具1を表面に取り付けたバンド11を示す図である。図1(b)は、本発明に係る第1の実施形態の装飾用具を示す図で、図1(a)のバンド11を取り付けた婦人靴12を示す図である。図1(c)は、本発明に係る第1の実施形態の装飾用具を示す図で、胸ポケット16と襟15に装飾用具を取り付けたシャツ14を示す図である。
以下、本発明に係る第1の実施の形態の装飾用具1について、図1から図4を用いて説明する。図1(a)は、本発明に係る第1の実施形態の装飾用具を示す図で、装飾用具1を表面に取り付けたバンド11を示す図である。図1(b)は、本発明に係る第1の実施形態の装飾用具を示す図で、図1(a)のバンド11を取り付けた婦人靴12を示す図である。図1(c)は、本発明に係る第1の実施形態の装飾用具を示す図で、胸ポケット16と襟15に装飾用具を取り付けたシャツ14を示す図である。
本実施の形態の装飾用具1は、例えば、図1(a)に示すように、装飾材2と表面に装飾材2が取り付けられたレース生地3をバンド11に取り付けられる。
また、装飾材2とレース生地3とにより装飾されたバンド11は、例えば、図1(b)に示すように、婦人靴12の留め具として用いることができる。このバンド11は、婦人靴12から足13が抜けないように、足13の甲と婦人靴12とを留めて使用する。本発明により装飾されたバンド11は、単に婦人靴12と足13との留め具として機能するだけでなく、婦人靴12だけではなく足元全体を華やかに装飾する装飾具として機能する。
また、本実施の形態の装飾用具1を用いることにより、図1(c)に示すように、装飾材2とレース生地3をシャツ14の襟15や胸ポケット16に取り付けることができる。
本実施の形態において、装飾用具1は、図1(c)に示すシャツ14の襟15(装飾対象)に取り付ける場合を例として説明する。
次に、装飾用具1の構成について図2及び図3を用いて説明する。図2(a)は、装飾用具1を示す図で、ラインストーン2を貼り付けた第1の剥離シート4の正面図である。図2(b)は、装飾用具1を示す図で、図2(a)の要部断面図である。図2(c)は、装飾用具1を示す図で、レース生地3の正面図である。図2(d)は、装飾用具1を示す図で、図1(c)の要部断面図、(e)は装飾用具1の正面図である。図2(f)は、装飾用具1を示す図で、図2(f)の要部断面図である。図3は、装飾用具1の分解斜視図である。
装飾用具1は、第1の剥離シート4と、ラインストーン2(装飾材)と、ホットメルト系接着剤5と、レース生地3と、第2の剥離シート6とを備える。
第1の剥離シート4は、図2(a)及び図2(b)に示すように、透明のシートであり、裏面において、複数箇所に所定の間隔で接着剤17を塗布して形成される。なお、本実施の形態においては、第1の剥離シート4の裏面に塗布される接着剤17は、複数箇所に所定の間隔に塗布されるがこれに限られない。接着剤17は、例えば、第1の剥離シート4の裏面の全面に塗布してもよい。
ラインストーン2(Rhinestone)は、図2(a)に示すように、表面に角度の違う多数の面を形成するファセット・カットが施された合成樹脂製の模造ダイアモンドにより形成される。また、ラインストーン2の裏面には、図2(b)に示すように、ホットメルト系接着剤5を塗布可能に平面が形成されている。
また、ラインストーン2は、図2(a)に示すように、第1の剥離シート4の裏面に表面を接着させるように、複数貼りつけられる。なお、本実施の形態においては、ラインストーン2を複数用いた場合を例として示したが1つのラインストーン2を用いてもよい。ラインストーン2は、装飾のデザイン等に応じて、数や配置が決定される。
ホットメルト系接着剤5は、熱可塑性樹脂成分(例えば、熱可塑性ポリウレタン樹脂成分等)を含む固形接着剤である。ホットメルト系接着剤5は、熱を加えることにより流動性が付与され、冷却することにより硬化し、接触対象を接着する。なお、本実施の形態において、ホットメルト系接着剤5は、ポリアミド樹脂のナイロン12系の接着剤が用いられ、例えば、ダイセル・エボニック社製の製品名:ベスタメルトを用いる。
また、ホットメルト系接着剤5は、ラインストーン2の裏面に接着させる場合には、例えば、ホットメルト系接着剤5を加熱して溶解させた状態で、ラインストーン2の裏面に塗布してその後冷却させる。このことにより、ホットメルト系接着剤5は、硬化し、ラインストーン2に接着する。
ホットメルト系接着剤5が接着されているラインストーン2を接着対象(例えば、レース生地3や襟15)に取り付ける場合には、再度ホットメルト系接着剤5を加熱し溶解させた状態で取り付けることにより、冷却後に接着される。つまり、ホットメルト系接着剤5は、加熱して溶解させることにより、再接着が可能となる。
この際、接着対象が布地等の所定の隙間(溶解したホットメルト系接着剤5が浸透可能な隙間)を有する素材である場合には、ホットメルト系接着剤5は、溶解した状態において、接着対象の隙間に浸透し、その後冷却して硬化することで接着するが、接着対象の隙間に浸透し、硬化することで、単に表面に接着する場合に比べて、高い接着力を発揮する(アンカー(投錨)効果)。
レース生地3(Leace)は、図2(c)に示すように、少なくとも、生地の一部において、糸を編んだり撚ったりして透かし模様が形成される生地により形成される。このレース生地3は、糸により透かし模様が形成されているために、所定の大きさの隙間を有している。レース生地3に形成される所定の大きさの隙間は、ホットメルト系接着剤5が浸透及び透過可能な大きさである。
レース生地3を構成する糸は、綿やレーヨン等の様々な素材を用いることができる。
なお、本実施の形態においては、1枚のレース生地3を用いたがこれに限られず、複数枚のレース生地3を用いることができ、装飾のデザイン等に応じて、数や配置が決定される。
レース生地3を構成する糸は、綿やレーヨン等の様々な素材を用いることができる。
なお、本実施の形態においては、1枚のレース生地3を用いたがこれに限られず、複数枚のレース生地3を用いることができ、装飾のデザイン等に応じて、数や配置が決定される。
第2の剥離シート6は、図2(e)及び図2(f)に示すように、複数の凹部18が形成されるシートである。凹部18は、第1の剥離シート4との接着状態において、接着面積を少なくするように機能し、第1の剥離シート4から容易に剥離させることができるように機能する。
このように構成される装飾用具1は、図3に示すように、ホットメルト系接着剤5が裏面に塗布されたラインストーン2とレース生地3とを第1の剥離シート4と第2の剥離シート6で挟んで形成される。
次に、装飾用具1の形成方法の一例について説明する。
装飾用具1は、図2(a)に示すように、まず、第1の剥離シート4の裏面に、複数の大小様々なラインストーン2を、所定位置に配置する。本実施の形態においては、小さいラインストーン2をレース生地3の外形に対応するように略ハート型形状になるように配置し、大きいラインストーン2をレース生地3に描かれるデザインに対応する位置に配置する。
装飾用具1は、図2(a)に示すように、まず、第1の剥離シート4の裏面に、複数の大小様々なラインストーン2を、所定位置に配置する。本実施の形態においては、小さいラインストーン2をレース生地3の外形に対応するように略ハート型形状になるように配置し、大きいラインストーン2をレース生地3に描かれるデザインに対応する位置に配置する。
図2(b)に示すように、第1の剥離シート4の裏面にラインストーン2を配置することにより、装飾用具1においては、第1の剥離シート4の裏面に塗布された接着剤17にラインストーン2が接着される。
次に、装飾用具1においては、第1の剥離シート4に第2の剥離シート6を貼り付ける。
次に、装飾用具1においては、第1の剥離シート4の表面から熱したアイロン等により所定の圧力をかける。このことにより、ホットメルト系接着剤5が溶解して、レース生地3の隙間にホットメルト系接着剤5が浸透する。
次に、装飾用具1においては、第1の剥離シート4の表面から熱したアイロン等により所定の圧力をかける。このことにより、ホットメルト系接着剤5が溶解して、レース生地3の隙間にホットメルト系接着剤5が浸透する。
そして、ホットメルト系接着剤5が冷却されることで、硬化し、レース生地3とラインストーン2とが一体となる。
この際、装飾用具1においては、レース生地3の隙間にホットメルト系接着剤5が入り込むために、アンカー効果により、ラインストーン2とレース生地3とは、単に接着されるだけでなく、容易に剥がれなくなる。
この際、装飾用具1においては、レース生地3の隙間にホットメルト系接着剤5が入り込むために、アンカー効果により、ラインストーン2とレース生地3とは、単に接着されるだけでなく、容易に剥がれなくなる。
なお、予めレース生地3の表面にラインストーン2を配置して、熱したアイロン等によりホットメルト系接着剤5を溶解させてラインストーン2とレース生地3とを一体にした後に、他のラインストーン2を配置した第1の剥離シート4の所定位置に一体となったラインストーン2とレース生地3を配置して、第2の剥離シート6を第1の剥離シート4に接着してもよい。
次に、装飾用具1の襟15(装飾対象)への取り付け方法について図4を用いて説明する。図4(a)は、襟15への装飾用具1の取り付けを示す図で、第2の剥離シート6を剥がす図である。図4(b)は、襟15への装飾用具1の取り付けを示す図で、襟15への取り付け作業を示す図である。図4(c)は、襟15への装飾用具1の取り付けを示す図で、第1の剥離シート4を剥がす図である。図4(d)は、襟15への装飾用具1の取り付けを示す図で、襟15への取り付け完了状態を示す図である。
まず、装飾用具1においては、図4(a)に示すように、ラインストーン2とレース生地3の裏面を覆っている第2の剥離シート6を第1の剥離シート4から剥がす。
次に、装飾用具1においては、図4(b)に示すように、アイロン台等の平台19に置かれた襟15の取り付け位置に装飾用具1を配置する。
詳細には、襟15の取り付け位置にラインストーン2とレース生地3が位置するように、第1の剥離シート4を襟15に貼り付ける。第1の剥離シート4を襟15に貼り付けることで、装飾用具1は、襟15に仮固定されるために、アイロン100により圧力をかける際に、位置ずれが生じることがない。
詳細には、襟15の取り付け位置にラインストーン2とレース生地3が位置するように、第1の剥離シート4を襟15に貼り付ける。第1の剥離シート4を襟15に貼り付けることで、装飾用具1は、襟15に仮固定されるために、アイロン100により圧力をかける際に、位置ずれが生じることがない。
次に、装飾用具1は、図4(b)に示すように、熱したアイロン100により所定の圧力で第1の剥離シート4の表面を押圧する。
具体的には、アイロン100の使用に際しては、アイロン設定をドライとし、150℃から170℃において、10秒から20秒の間押圧することにより行う。
具体的には、アイロン100の使用に際しては、アイロン設定をドライとし、150℃から170℃において、10秒から20秒の間押圧することにより行う。
その結果、装飾用具1においては、アイロン100の熱により、ホットメルト系接着剤5が溶解する。そして、溶解して液化したホットメルト系接着剤5がレース生地3から染み出して、襟15の繊維の隙間(装飾対象の隙間)に浸透する。
その後、アイロン100によるホットメルト系接着剤5の加熱と圧力をかけることを止めることで、ホットメルト系接着剤5が襟15の繊維の隙間で硬化し、ラインストーン2とレース生地3とが襟15に取り付けられる。
この際、圧力をかけて溶解しているホットメルト系接着剤5を襟15の繊維の隙間に浸透させることで、ホットメルト系接着剤5が隙間に入り込んで硬化するために、アンカー効果が生じて、単なる接着に比べて、接着力を高めることができる。このため、ラインストーン2とレース生地3とは、装飾対象から容易に剥がれることがない。
なお、ホットメルト系接着剤5の接着力は、発明者らが行った洗濯機による接着力を確認する試験の結果によると、複数回での洗濯では剥がれない程の接着力があることが確認されている。
次に、装飾用具1においては、図4(c)に示すように、ラインストーン2とレース生地3を覆う第1の剥離シート4を剥がす。その結果、図4(d)に示すように、ラインストーン2とレース生地3とが襟15に取り付けられる。
上述したように装飾用具1を構成することで、熱したアイロン100によりラインストーン2の表面を押圧するだけで、簡単に襟15(装飾対象)にラインストーン2とレース生地3とを重ねて取り付けることができる。
また、装飾用具1によれば、装飾対象への取り付け前の状態において、第2の剥離シート6を剥がした状態において、レース生地3の位置を変更することができる。
このため、装飾用具1においては、装飾パターンを増やすことができる。また、レース生地3の位置変更は、ユーザが取り付け作業時に変更が可能となるために、実際の取り付け状態を確認しながら襟15(装飾対象)への取り付けを行うことができる。
このため、装飾用具1においては、装飾パターンを増やすことができる。また、レース生地3の位置変更は、ユーザが取り付け作業時に変更が可能となるために、実際の取り付け状態を確認しながら襟15(装飾対象)への取り付けを行うことができる。
この際、ラインストーン2は、位置を変更しても第1の剥離シートに接着されているために、取り付け作業時の位置づれを抑えることができる。
また、本実施の形態の装飾用具1を用いることで、ラインストーン2とレース生地3とを重ねて取り付けると同時に、他のラインストーン2も取り付けることができる。このため、さらに多彩な装飾パターンを有する装飾用具1を提供することができる。ユーザにあっては、提供された装飾用具1により簡単に襟15(装飾対象)を装飾することができる。
<第1の実施の形態の変形例>
上述した第1の実施の形態においては、予めラインストーン2とレース生地3とをホットメルト系接着剤5により接着したが、本変形例においては、ラインストーン2とレース生地3とをホットメルト系接着剤5により接着を行わないで装飾用具1を形成する。
本変形例においては、ラインストーン2の裏面にホットメルト系接着剤5を塗布したラインストーン2を用いる。
上述した第1の実施の形態においては、予めラインストーン2とレース生地3とをホットメルト系接着剤5により接着したが、本変形例においては、ラインストーン2とレース生地3とをホットメルト系接着剤5により接着を行わないで装飾用具1を形成する。
本変形例においては、ラインストーン2の裏面にホットメルト系接着剤5を塗布したラインストーン2を用いる。
本変形例において装飾用具1は、例えば、以下の方法で形成される。
装飾用具1は、まず、ラインストーン2を第1の剥離シート4の所定の位置に配置し、第1の剥離シート4において、ラインストーン2に対応する位置にレース生地3を配置する。
装飾用具1は、まず、ラインストーン2を第1の剥離シート4の所定の位置に配置し、第1の剥離シート4において、ラインストーン2に対応する位置にレース生地3を配置する。
次に、装飾用具1は、第1の剥離シート4の表面から熱したアイロン等により圧力を加えることで、ラインストーン2とレース生地3とを接着する。ラインストーン2とレース生地3とは、本実施の形態においては、ラインストーン2の裏面に塗布されたホットメルト系接着剤5により一体に接着される。
次に、装飾用具1は、ラインストーン2とレース生地3の裏面を覆うように第2の剥離シート6を第1の剥離シート4に貼り付ける。
次に、本変形例の装飾用具1は、例えば、以下の方法により襟15(装飾対象)に取り付けられる。
装飾用具1においては、まず、第2の剥離シート6を剥がす。
次に、ラインストーン2とレース生地3とを装飾対象の所定の位置に配置する。詳細には、ラインストーン2とレース生地3とが装飾対象の所定の位置に配置されるように第1の剥離シート4を装飾対象の所定の位置に貼り付ける。
次に、ラインストーン2とレース生地3とを装飾対象の所定の位置に配置する。詳細には、ラインストーン2とレース生地3とが装飾対象の所定の位置に配置されるように第1の剥離シート4を装飾対象の所定の位置に貼り付ける。
次に、装飾用具1においては、第1の剥離シート4の表面から熱したアイロンにより圧力を加える。このことにより、レース生地3からホットメルト系接着剤5が染み出して、装飾対象へホットメルト系接着剤5が浸透する。
次に、ホットメルト系接着剤5を冷却することにより、ホットメルト系接着剤5が硬化して装飾対象に接着する。
次に、第1の剥離シート4をラインストーン2とレース生地3とから剥がすことにより、装飾対象にラインストーン2とレース生地3とが取り付けられる。
次に、第1の剥離シート4をラインストーン2とレース生地3とから剥がすことにより、装飾対象にラインストーン2とレース生地3とが取り付けられる。
上述したように構成される装飾用具1においては、装飾対象の取付位置にラインストーン2とレース生地3とを取り付けることができる。
また、ラインストーン2とレース生地3とが一体になっているために、取り扱い時に不要な位置ずれを抑えることができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について、図5を用いて説明する。図5は、第2の実施の形態の装飾用具を示す図で、(a)は装飾用具の正面図、(b)は図5(a)の要部断面図である。第2の実施の形態については、上述した第1の実施の形態と異なる点を主に説明し、同様の点は、説明を省略する。特に説明しない点は、第1の実施の形態についての説明が適宜適用される。
以下、本発明の第2の実施の形態について、図5を用いて説明する。図5は、第2の実施の形態の装飾用具を示す図で、(a)は装飾用具の正面図、(b)は図5(a)の要部断面図である。第2の実施の形態については、上述した第1の実施の形態と異なる点を主に説明し、同様の点は、説明を省略する。特に説明しない点は、第1の実施の形態についての説明が適宜適用される。
また、装飾用具1は、ラインストーン2とレース生地3とを第1の剥離シート4と第2の剥離シート6により挟み込んで形成したが、第2の実施の形態においては、ラインストーン2とレース生地3とを一体的に形成することにより構成する。
本実施の形態における装飾用具1の形成方法は、例えば、以下の方法により形成される。
まず、ホットメルト系接着剤5を裏面に塗布したラインストーン2をレース生地3の表面の所定の位置に配置する。
まず、ホットメルト系接着剤5を裏面に塗布したラインストーン2をレース生地3の表面の所定の位置に配置する。
そして、例えば、シートでラインストーン2の表面を覆い、シートの表面を熱したアイロンにより圧力を加える。このことにより、装飾用具1においては、ラインストーン2の裏面に塗布されたホットメルト系接着剤5が溶解して、レース生地3内に浸透する。
その後、ホットメルト系接着剤5が硬化することで、ラインストーン2とレース生地3とを接着する。この際、ホットメルト系接着剤5がレース生地3内の隙間に浸透して、硬化しているために、ラインストーン2とレース生地3とは容易に剥がれることがない。
なお、本実施の形態においては、ラインストーン2とレース生地3との接着作業を用意にするために、シートによりラインストーン2の表面を覆ったがこれに限られず、各ラインストーン2の表面に直接熱したアイロンで圧力をかけることにより、ホットメルト系接着剤5を溶解させて、各ラインストーン2とレース生地3とを接着してもよい。
本実施の形態における装飾用具1の襟15(装飾対象)への取り付け方法は、まず、襟15の取付位置に装飾用具1を配置する。
次に、装飾用具1において、シートによりラインストーン2の表面を覆い、熱したアイロンにより所定の圧力でシートの表面を押圧する。
この際、アイロンからの熱と圧力によりレース生地3に浸透しているホットメルト系接着剤5が溶解し、襟15の繊維に浸透する。このように襟15の繊維に浸透することにより、襟15に対してアンカー効果により高い接着力を発揮する。
この際、アイロンからの熱と圧力によりレース生地3に浸透しているホットメルト系接着剤5が溶解し、襟15の繊維に浸透する。このように襟15の繊維に浸透することにより、襟15に対してアンカー効果により高い接着力を発揮する。
次に、シートを取り除くことにより、ラインストーン2とレース生地3とが装飾対象に取り付けられる。
したがって、装飾用具1においては、熱したアイロン100によりラインストーン2の表面を押圧するだけで、簡単に襟15(装飾対象)にラインストーン2とレース生地3とを重ねて取り付けることができる。
なお、本実施形態において、装飾用具1においては、位置づれを起こさずに襟15(装飾対象)に仮固定するために、レース生地3の裏面に接着力が低く再貼付け可能な接着剤を塗布しておくように構成することもできる。
以上、本発明に係る装飾用具1の好適な実施の形態について説明したが、本発明に係る装飾用具1は、上述した実施の形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
なお、装飾材2は、本実施の形態においては、ラインストーン2を用いたがこれに限られない。裏面にホットメルト系接着剤5を塗布可能であり、レース生地3の取り付け及び取り付け対象への取り付けによる加熱圧着に耐えられる素材であればよい。装飾材は、例えば、合成樹脂製のラインストーン2の他に、天然石、ビーズ、メタルスタッズ、スパンコール等であってもよい。
また、装飾対象は、織り込まれた衣類等に限られない。布地であればよく、カーテンや表面が布地により形成される本(例えば、アルバム)であっても取り付けることができる。取付位置において、ホットメルト系接着剤5により、接着可能な素材により形成されていればよい。装飾対象は、皮革製品(例えば、装飾対象となる表紙部分が皮革製のアルバム等)や紙製品等でもよい。
より好ましくは、ホットメルト系接着剤5によりアンカー効果が生じるように、装飾対象内に所定の隙間を有するような素材により形成されているものであればよい。例えば、紙製品や布製品(カーテンや表紙が布製のアルバム)等でもよい。
1 装飾用具
2 ラインストーン(装飾材)
3 レース生地
4 第1の剥離シート
5 ホットメルト系接着剤
6 第2の剥離シート
15 襟(装飾対象)
2 ラインストーン(装飾材)
3 レース生地
4 第1の剥離シート
5 ホットメルト系接着剤
6 第2の剥離シート
15 襟(装飾対象)
Claims (4)
- 透かし模様が形成されるレース生地と、
前記レース生地の表面に前記レース生地の模様に対応して配置され、裏面にホットメルト系接着剤が塗布された装飾材と、を備え、
前記装飾材の表面から前記ホットメルト系接着剤が溶解可能な温度で所定の圧力を加えて前記レース生地から染み出す前記ホットメルト系接着剤により、前記装飾材と前記レース生地とを装飾対象に取り付ける装飾用具。 - 請求項1記載の装飾用具の取り付け方法であって、
装飾対象の取付位置に配置し、
前記装飾材の表面から前記ホットメルト系接着剤が溶解可能な温度で所定の圧力を加え、前記レース生地から前記ホットメルト系接着剤を染み出させて、前記装飾材と前記レース生地とを装飾対象に取り付ける装飾用具の取り付け方法。 - 請求項1記載の装飾用具であって、
前記装飾材の表面を保持する透明な第1の剥離シートと、
前記第1の剥離シートに保持されるとともに、前記レース生地の裏面を覆う第2の剥離シートと、を備え、
前記第2の剥離シートを剥離した状態において、前記第1の剥離シートの表面から前記ホットメルト系接着剤が溶解可能な温度で所定の圧力を加えて前記レース生地から前記ホットメルト系接着剤を染み出させた後に、前記第1の剥離シートを剥がすことにより前記装飾材と前記レース生地とを装飾対象に取り付ける装飾用具。 - 請求項3記載の装飾用具の取り付け方法であって、
前記第2の剥離シートを剥離し、
装飾対象の取付位置に配置し、
前記第1の剥離シートの表面から前記ホットメルト系接着剤が溶解可能な温度で所定の圧力を加え前記レース生地から前記ホットメルト系接着剤を染み出させて、前記装飾材と前記レース生地とを装飾対象に取り付け、
前記第1の剥離シートを剥離して、前記装飾材と前記レース生地とを装飾対象に取り付ける装飾用具の取り付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010093853A JP5237321B2 (ja) | 2010-04-15 | 2010-04-15 | 装飾用具及び装飾用具の取り付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010093853A JP5237321B2 (ja) | 2010-04-15 | 2010-04-15 | 装飾用具及び装飾用具の取り付け方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011224791A JP2011224791A (ja) | 2011-11-10 |
JP5237321B2 true JP5237321B2 (ja) | 2013-07-17 |
Family
ID=45040784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010093853A Expired - Fee Related JP5237321B2 (ja) | 2010-04-15 | 2010-04-15 | 装飾用具及び装飾用具の取り付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5237321B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10226911B2 (en) | 2011-01-20 | 2019-03-12 | Jah Yih Enterprise Co., Ltd. | Multi-layer decorating element |
TWI533816B (zh) * | 2011-01-20 | 2016-05-21 | Multi - layer composite upper parts and manufacturing method thereof | |
JP4981189B1 (ja) * | 2011-11-14 | 2012-07-18 | 株式会社山神 | ラインストーン装飾シート |
KR101519005B1 (ko) * | 2013-11-29 | 2015-05-11 | 황경숙 | 모조보석을 이용한 타투용 스티커 및 시트와 그 제조방법 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01110200A (ja) * | 1987-10-22 | 1989-04-26 | Toji Aoyama | 金属、ガラス、等から成る貼着装飾品 |
JP2002072892A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-12 | Akihito Hikiba | 布貼付用タグおよびその製造方法 |
JP3530979B2 (ja) * | 2001-02-26 | 2004-05-24 | 株式会社ギンガム | 接着装置、接着方法及びそれにより接着した部材 |
JP2009215677A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Nihon Haimo Kogyo Kk | 接着機能を有するレース材とこれを用いたレース付き生地 |
JP4730848B2 (ja) * | 2008-03-14 | 2011-07-20 | 博志 川畑 | 印刷用金属箔シート |
JP3142118U (ja) * | 2008-03-19 | 2008-06-05 | 株式会社友禅丸菱 | 装飾用シート |
-
2010
- 2010-04-15 JP JP2010093853A patent/JP5237321B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011224791A (ja) | 2011-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5944240B2 (ja) | 布状材料へ装飾物品を施す方法 | |
JP5237321B2 (ja) | 装飾用具及び装飾用具の取り付け方法 | |
US20100291336A1 (en) | Heat sealed applique having adhesive coated perimeter | |
KR200454946Y1 (ko) | 열전사방식을 이용한 스팽글 전사지 | |
CN109068767B (zh) | 徽章粘合剂移除组件及相关方法 | |
WO2006087807A1 (ja) | 刺繍アップリケ並びに刺繍アップリケ製造方法並びに刺繍製品製造方法 | |
JP2014111854A (ja) | ブラジャーの製造方法及びブラジャー | |
KR20130019909A (ko) | 원단이 형성된 스팽글 및 그 제조방법 | |
KR100446109B1 (ko) | 스팽클의 부착방법 | |
KR101037837B1 (ko) | 스팽글 부착 방법 | |
JP3603160B2 (ja) | 肩パットと衣服の肩部分内側面に対するスナップ釦部材による着脱手段の取付構造 | |
TWM565130U (zh) | Pattern piece | |
KR100980445B1 (ko) | 브래지어컵의 제조방법 | |
KR101358932B1 (ko) | 악세서리 마스크 구조체 | |
KR20180103292A (ko) | 문양 원단의 제조방법 | |
JP2956588B2 (ja) | 刺繍体及びその製造方法 | |
JP3222282U (ja) | シート材、及びシート材が貼り付けられた装飾体又は被服 | |
RU2812799C2 (ru) | Способ изготовления предмета нижнего белья, в частности бюстгальтера | |
JP3178055U (ja) | 装飾されたシート製品 | |
KR101547254B1 (ko) | 장식패치를 갖는 장식직물 및 장식직물을 위한 장식패치의 배치방법 | |
KR101891691B1 (ko) | 자수가 형성된 원단 | |
KR200282795Y1 (ko) | 열가공 및 열정착 라벨 원단구조 | |
TWI523618B (zh) | 偏移防止具之製造方法及偏移防止具 | |
TW201404326A (zh) | 免縫鞋面的製造方法 | |
JP2018053001A (ja) | 装飾具およびその作成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130328 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |