JP5236159B2 - メソゲン性化合物、液晶媒体および液晶ディスプレイ - Google Patents

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Description

本発明は、メソゲン性化合物、これらの化合物を含む液晶媒体およびこれらのメソゲン性媒体を光変調媒体として含む電気光学的ディスプレイ、特にメソゲン性変調媒体が、光学的にアイソトロピックな相、好ましくはブルー相にある温度において動作するディスプレイに関する。
ディスプレイにおいて動作させた際にアイソトロピック相にある、電気光学的ディスプレイおよびメソゲン性光変調媒体は、特許文献1に記載されている。ディスプレイにおいて動作させた際に光学的にアイソトロピックなブルー相にある、電気光学的ディスプレイおよびメソゲン性光変調媒体は、特許文献2に記載されている。
これらの参考文献に記載されているメソゲン性媒体およびディスプレイは、液晶をネマティック相において用いる、十分知られており広範囲に用いられているディスプレイ、例えばねじれネマティック(TN)、超ねじれネマティック(STN)、種々の変更を有する電気制御複屈折(ECB)モードおよび面内切換(IPS)モードにおいて動作する液晶ディスプレイ(LCD)と比較して、いくつかの顕著な利点を提供する。最も顕著な利点のは、これらのはるかに一層迅速な切換時間および顕著に一層広い光学的視野角である。
一方、他の液晶相、例えば表面安定化強誘電性液晶ディスプレイ(SSF LCD)におけるスメクティック相におけるメソゲン性媒体を用いるディスプレイと比較して、特許文献3および特許文献2のディスプレイは、生産するのがはるかに容易である。例えば、これらは、極めて薄いセルギャップを必要とせず、加えて、電気光学的効果は、セルギャップの小さい変化にそれほど感受性ではない。
しかし、これらの述べた特許出願に記載されている液晶媒体は、まだいくつかの用途については十分低くない動作電圧を必要とする。さらに、これらの媒体の動作電圧は、温度に伴って変化し、一般的に、ある温度において、電圧は、温度の上昇に伴って劇的に上昇することが観察される。これにより、ブルー相における液晶媒体の適用可能性が、ディスプレイ用途について制限される。これらの特許出願に記載されている液晶媒体の他の欠点は、極めて要求の厳しい用途について不十分であるこれらの中程度の信頼性である。この中程度の信頼性は、例えば、前記の液晶媒体において90%未満であり得る電圧保持率パラメーター(VHR)において表れることがある。
コレステリック相とアイソトロピック相との間でブルー相を有し、通常光学顕微鏡観察により観察され得る、数種の化合物および組成物が報告されている。ブルー相が観察されるこれらの化合物または組成物は、典型的には、高いキラリティーを示す単一のメソゲン性化合物または混合物である。しかし、一般的に、観察されるブルー相は、極めて小さい温度範囲にわたるに過ぎず、これは、典型的には、摂氏1度よりも小さい幅であり、および/またはブルー相は、いくらか不都合な温度に位置する。
しかし、特許文献2の新規な迅速切換ディスプレイモードを動作させるためには、用いるべき光変調媒体は、周囲温度を含む広範囲の温度にわたりブルー相でなければならない。したがって、可能な限り広く、好都合に配置するブルー相を有する光変調媒体が必要とされている。さらに、ディスプレイが実質的に動作可能な温度範囲は、ブルー相の拡張だけでなく、低い温度において究極的に長くなりすぎている応答時間の増加により制限されている。したがって、特に使用可能な範囲、また使用可能なフラット範囲(flat range)が動作に好都合な温度周辺で拡張すべきであり、そして同時に可能な限り幅広くあるべきである。
ドイツ国特許出願公開第DE 102 17 273 A号明細書 国際公開第2004/046 805号パンフレット ドイツ国特許第DE 102 17 273.0号
したがって、メソゲン性化合物自体の適切な混合物により、または、好ましくは適切なメソゲン性を有するホスト混合物を、広い温度範囲にわたりブルー相を安定化させる単一のドーパントもしくはドーパントの混合物と混合することにより達成することができる、広い相範囲でブルー相を有する変調媒体に対する強い必要性がある。
要約すれば、媒体がブルー相にある温度において動作する液晶ディスプレイにおいて動作することができ、以下の技術的改善:
−低下した動作電圧、
−動作電圧の低下した温度依存性、
−改善された信頼性、例えばVHR、
−ブルー相の広くかつ好都合に位置する温度範囲、および
−広くかつ好都合に位置する使用可能な温度範囲
を提供する、液晶媒体に対する必要性がある。
驚くべきことに、ここで、1種または2種以上の可溶性液晶ポリマーを含むメソゲン性媒体は、各媒体におけるブルー相の幅を広くすることができるか、あるいは、電気光学的反応の温度依存性の減少、温度依存性が無視できる温度範囲の増加、またはこれらの効果の2つもしくは3つ全ての組み合わせをもたらすことが発見された。
本発明の好ましい態様においては、本発明にしたがって用いられる液晶ポリマーは、キラル化合物であり、好ましくは、それらは少なくとも1個のキラル置換原子を含み、最も好ましくは、キラル置換C原子を含む。
本発明の好ましい態様において、本発明にしたがって用いられる液晶ポリマーは、
式I
Figure 0005236159
式中、
Figure 0005236159
は2価メソゲン性基であり、
PUは、基PGから形成される3価ポリマー単位であり、
PGは、重合可能な基または反応性基であり、
SGは、スペーサー基または単結合であり、
は、末端基であり、
nは、繰り返し単位の数であり、その平均値は3または4以上である、
で表されるポリマーである。
本発明の好ましい態様において、本発明にしたがって用いられる液晶ポリマーは、式I
式中、
は、Hまたはアルキルであり、前記アルキルは、直鎖状または分枝状であり、未置換であるか、F、Cl、Br、IもしくはCNにより単置換または多置換されており、ここで、1個または2個以上の隣接していないCH基は、各場合において互いに独立して、−O−、−S−、−NH−、−NR01−、−SiR0102−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−S−CO−、−CO−S−、−CY01=CY02−または−C≡C−により、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように任意に置換されており、好ましくは、H、n−アルキル、1〜7個のC原子、好ましくは2〜5個のC原子を有するn−アルコキシ、2〜7個のC原子を有するアルケニル、アルケニルオキシまたはアルコキシアルキルであり、あるいはCN、NCS、ハロゲンであり、
01およびR02は、互いに独立して、Hまたは1〜12個のC原子を有するアルキルであり、そして
01およびY02は、互いに独立して、F、ClまたはCNであり、そして代替的にこれらの1つはHであってもよい
で表されるポリマーである。
本発明のさらに好ましい態様において、本発明にしたがって用いられる液晶ポリマーは、式I
式中、

Figure 0005236159


Figure 0005236159
式中、
Figure 0005236159
互いに独立して、芳香族環および/または脂環式環、あるいは、2個または3個以上の縮合した芳香族環または脂環式環を含む基であり、ここでこれらの環は任意にN、Oおよび/またはS原子から選択される1個または2個以上のヘテロ原子を含み、任意にRにより単置換もしくは多置換されており、
好ましくは、これらは互いに独立して、置換基F、Cl、OCF、OCHまたはCHの群から選択される1個または2個の置換基により任意に置換されていてもよい、1,4−フェニレンまたはトランス−1,4−シクロヘキシレン、ピリジン、ピリミジンであり、
11〜Z14は、互いに独立して、−O−、−S−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−S−CO−、−CO−S−、−O−CO−O−、−CO−NR01−、−NR01−CO−、−OCH−、−CHO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−CHCH−、−CFCH−、−CHCF−、−CFCF−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−CH=CR01−、−CY01=CY02−、−C≡C−、−(CH−、−CH=CH−CO−O−、−O−CO−CH=CH−または単結合であり、
好ましくは、−O−、−CO−O−、−O−CO−、−CF−O−、−O−CF−または単結合であり、
01およびY02は、互いに独立して、F、ClまたはCNであり、そして代替的にこれらの1つはHであってもよく、
01およびR02は、互いに独立して、Hまたは1〜12個のC原子を有するアルキルであり、
Rは、R01について与えられた意味の1つを有するか、あるいは、1〜11個のC原子を有するアルコキシ、各々2〜8個のC原子を有するアルケニルもしくはアルケニルオキシ、F、ClまたはCNであり、
pおよびqは、互いに独立して0または1である、
で表される二価の基である、
で表されるポリマーである。
本発明の好ましい態様においては、環A11〜A13は、互いに独立して、芳香族環もしくは脂環式環、好ましくは5、6もしくは7員環、または2個もしくは3個以上、好ましくは2個もしくは3個の縮合した芳香族環もしくは脂環式環を含む基であり、ここで、これらの環は、任意に、N、Oおよび/またはSから選択された1個または2個以上のヘテロ原子を含み、任意にLにより単置換または多置換されており、ここでLは、F、Cl、Br、CN、OH、NOおよび/または1〜12個のC原子を有するアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニルもしくはアルコキシカルボニル基であり、ここで1個または2個以上のH原子は、任意にFまたはClにより置換されている。
Lは、好ましくは、F、Cl、CN、OH、NO、CH、C、OCH、OC、COCH、COC、COOCH、COOC、CF、OCF、OCHFまたはOC、特にF、Cl、CN、CH、C、OCH、COCHまたはOCF、最も好ましくはF、Cl、CH、OCHまたはCOCHである。
好ましい環A11〜A13は、例えばフラン、ピロール、チオフェン、オキサゾール、チアゾール、チアジアゾール、イミダゾール、フェニレン、シクロヘキシレン、シクロヘキセニレン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、アズレン、インダン、ナフタレン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、テトラヒドロピラン、アントラセン、フェナントレンおよびフルオレンである。
特に好ましくは、1つまたは2つ以上のこれらの環A11〜A13は、各々フラン−2,5−ジイル、チオフェン−2,5−ジイル、チエノチオフェン−2,5−ジイル、ジチエノチオフェン−2,6−ジイル、ピロール−2,5−ジイル、1,4−フェニレン、アズレン−2,6−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−2,6−ジイル、インダン−2,5−ジイルまたは1,4−シクロヘキシレンから選択され、ここで、1つまたは2つの隣接していないCH基は、任意に、Oおよび/またはSにより置換されており、ここで、これらの基は、非置換であるか、前に定義したLにより単置換または多置換されている。
式中パラメータが下記意味を有する 式Iで表されるポリマーが好ましく用いられる。
は、F、Cl、CN、NCS、アルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニルであり、好ましくは、F、CN、アルキルまたはアルコキシであり、最も好ましくはアルコキシであり、および/または
Figure 0005236159
各場合において互いに独立して、
Figure 0005236159
Figure 0005236159
Figure 0005236159
であり、そして
式中、環は任意に、N、Oおよび/またはS原子から選択される1個または2個以上のヘテロ原子を含み、かつ、Fまたは1〜6個のC原子を有するアルキルもしくはアルコキシであるRにより任意に単置換または多置換されており、
特に好ましくは、
Figure 0005236159
であり、
式中、L11〜L14は、互いに独立して、HまたはRであり、好ましくはHまたはFであり、好ましくはL11〜L14の1個または2個以上、最も好ましくはそれらの2個または3個以上がFである。
本発明の好ましい態様においては、
Figure 0005236159
は、単環式環A11〜A14のみを含む。極めて好ましくは、これらは1個、2個または3個の5員環および/または6員環を含む基である。
Figure 0005236159
についての好ましい付属式を以下に記載する。簡潔のため、これらの基中のPheは、1,4−フェニレンであり、PheLは、前に定義した1〜4個のL基により置換されている1,4−フェニレン基であり、Cycは、1,4−シクロヘキシレンであり、Pydは、ピリジン−2,5−ジイルであり、Pyrは、ピリミジン−2,5−ジイルである。好ましい基の以下のリストは、付属式A−1〜A−20およびこれらの鏡像を含む。
Figure 0005236159
これらの中においては、好ましい基Zは、式Iにおいて与えられた通りのZ11の意味を有する。好ましいZは、CO、OC、CFO、OFC、−C≡C−または単結合である。
極めて好ましくは、基
Figure 0005236159
は、下記式Ia〜Ir
Figure 0005236159
Figure 0005236159
Figure 0005236159
式中、Lは上記Lについて与えられた意味を有し、rおよびsは、互いに独立して、0、1、2、3または4、好ましくは0、1または2である、
ならびにこれら各々の鏡像から選択される。
これらの好ましい式中、
Figure 0005236159
は、極めて好ましくは、互いに独立して上記で与えられた意味の1つを持つLを有する
Figure 0005236159
である。
式Iで表される特に好ましい化合物は、式
Figure 0005236159
式中rは1または2である、
で表される少なくとも各1個の基を環A11およびA12において含む。
式Iで表されるさらに好ましい化合物は、環A11、A12およびA13において式
Figure 0005236159
式中、rは2である
で表される少なくとも各1個の基および/または式
Figure 0005236159
式中、rは0、1または2で表される少なくとも各1個の基を含む。
極めて好ましくは、基
Figure 0005236159
は、下記式
Figure 0005236159
Figure 0005236159
Figure 0005236159
式中、1,4−フェニレン環は任意にRまたはLにより、好ましくはアルキルにより、好ましくはメチルにより、および/またはアルコキシによりおよび/またはハロゲン、好ましくはFにより、置換されていてもよい、
ならびにこれら各々の鏡像から選択される。
さらに好ましくは、基
Figure 0005236159
は、下記式
Figure 0005236159
Figure 0005236159
Figure 0005236159
およびこれら各々の鏡像から選択される。
アルキルまたはアルコキシ基、即ち末端CH基が−O−により置換されているアルキルは、直鎖状であっても分枝状であってもよい。これは、好ましくは、直鎖状であり、1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有し、したがって、好ましくは、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシまたはオクトキシ、さらにノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ノノキシ、デコキシ、ウンデコキシ、ドデコキシ、トリデコキシまたはテトラデコキシである。
オキサアルキル、即ち1個の非末端CH基が−O−により置換されているアルキル基は、好ましくは、例えば直鎖2−オキサプロピル(=メトキシメチル)、2−(=エトキシメチル)もしくは3−オキサブチル(=2−メトキシエチル)、2−、3−もしくは4−オキサペンチル、2−、3−、4−もしくは5−オキサヘキシル、2−、3−、4−、5−もしくは6−オキサヘプチル、2−、3−、4−、5−、6−もしくは7−オキサオクチル、2−、3−、4−、5−、6−、7−もしくは8−オキサノニルまたは2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−もしくは9−オキサデシルである。
アルケニル基、即ち1個または2個以上のCH基が−CH=CH−により置換されているアルキル基は、直鎖状であっても分枝状であってもよい。これは、好ましくは、直鎖状であり、2〜10個のC原子を有し、したがって好ましくはビニル、プロプ−1−またはプロプ−2−エニル、ブト−1−、2−またはブト−3−エニル、ペント−1−、2−、3−またはペント−4−エニル、ヘクス−1−、2−、3−、4−またはヘクス−5−エニル、ヘプト−1−、2−、3−、4−、5−またはヘプト−6−エニル、オクト−1−、2−、3−、4−、5−、6−またはオクト−7−エニル、ノン−1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−またはノン−8−エニル、デク−1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−またはデク−9−エニルである。
特に好ましいアルケニル基は、C〜C−1E−アルケニル、C〜C−3E−アルケニル、C〜C−4−アルケニル、C〜C−5−アルケニルおよびC−6−アルケニル、特にC〜C−1E−アルケニル、C〜C−3E−アルケニルおよびC〜C−4−アルケニルである。特に好ましいアルケニル基の例は、ビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキセニル、6−ヘプテニルなどである。5個までのC原子を有する基が一般的に好ましい。
1個のCH基が−O−により置換されており、1個が−CO−により置換されているアルキル基において、これらの基は、好ましくは隣接している。したがって、これらの基は、一緒に、カルボニルオキシ基−CO−O−またはオキシカルボニル基−O−CO−を形成する。好ましくは、かかるアルキル基は、直鎖状であり、2〜6個のC原子を有する。
したがって、これは、好ましくは、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサノイルオキシ、アセチルオキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、ペンタノイルオキシメチル、2−アセチルオキシエチル、2−プロピオニルオキシエチル、2−ブチリルオキシエチル、3−アセチルオキシプロピル、3−プロピオニルオキシプロピル、4−アセチルオキシブチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、プロポキシカルボニルメチル、ブトキシカルボニルメチル、2−(メトキシカルボニル)エチル、2−(エトキシカルボニル)エチル、2−(プロポキシカルボニル)エチル、3−(メトキシカルボニル)プロピル、3−(エトキシカルボニル)プロピル、4−(メトキシカルボニル)ブチルである。
2個または3個以上のCH基が−O−および/または−COO−により置換されているアルキル基は、直鎖状であっても分枝状であってもよい。これは、好ましくは、直鎖状であり、3〜12個のC原子を有する。したがって、これは好ましくは、ビス−カルボキシ−メチル、2,2−ビス−カルボキシ−エチル、3,3−ビス−カルボキシ−プロピル、4,4−ビス−カルボキシ−ブチル、5,5−ビス−カルボキシ−ペンチル、6,6−ビス−カルボキシ−ヘキシル、7,7−ビス−カルボキシ−ヘプチル、8,8−ビス−カルボキシ−オクチル、9,9−ビス−カルボキシ−ノニル、10,10−ビス−カルボキシ−デシル、ビス−(メトキシカルボニル)−メチル、2,2−ビス−(メトキシカルボニル)−エチル、3,3−ビス−(メトキシカルボニル)−プロピル、4,4−ビス−(メトキシカルボニル)−ブチル、5,5−ビス−(メトキシカルボニル)−ペンチル、6,6−ビス−(メトキシカルボニル)−ヘキシル、7,7−ビス−(メトキシカルボニル)−ヘプチル、8,8−ビス−(メトキシカルボニル)−オクチル、ビス−(エトキシカルボニル)−メチル、2,2−ビス−(エトキシカルボニル)−エチル、3,3−ビス−(エトキシカルボニル)−プロピル、4,4−ビス−(エトキシカルボニル)−ブチル、5,5−ビス−(エトキシカルボニル)−ヘキシルである。
CNまたはCFにより単置換されているアルキルまたはアルケニル基は、好ましくは直鎖状である。CNまたはCFによる置換は、所望のどの位置においても可能である。
ハロゲンにより少なくとも単置換されているアルキルまたはアルケニル基は、好ましくは直鎖状である。ハロゲンは、好ましくはFまたはClであり、多置換の場合においては、好ましくはFである。得られた基はまた、パーフルオロ基を含む。単置換の場合においては、FまたはCl置換基は、所望のどの位置に存在してもよいが、好ましくはω位である。末端F置換基を有する特に好ましい直鎖基の例は、フルオロメチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、4−フルオロブチル、5−フルオロペンチル、6−フルオロヘキシルおよび7−フルオロヘプチルである。しかしながら、他の位置のFは除外されない。
ハロゲンは、F、Cl、BrおよびIを意味し、好ましくはFまたはClであり、最も好ましくはFである。R11、R12、R13、R、R’およびR”の各々は、極性または非極性基であってもよい。極性基の場合においては、これは、好ましくは、CN、SF、ハロゲン、OCH、SCN、COR、COORまたは1〜4個のC原子を有するモノ、オリゴもしくはポリフッ化アルキル基もしくはアルコキシ基から選択される。Rは、任意に、1〜4個、好ましくは1〜3個のC原子を有するフッ化アルキルである。特に好ましい極性基は、F、Cl、CN、OCH、COCH、COC、COOCH、COOC、CF、CHF、CHF、OCF、OCHF、OCHF、CおよびOC、特にF、Cl、CN、CF、OCHFおよびOCFから選択される。非極性基の場合においては、これは、好ましくは、15個までのC原子を有するアルキルまたは2〜15個のC原子を有するアルコキシである。
、RおよびR’の各々は、アキラル基であってもキラル基であってもよい。キラル基の場合においては、これは好ましくは、式I
Figure 0005236159
式中、
は、1〜9個のC原子を有するアルキレンもしくはアルキレン−オキシ基または単結合であり、
は、1〜10個のC原子を有し、未置換であるか、F、Cl、BrまたはCNにより単置換または多置換されていてもよい、アルキルまたはアルコキシ基であり、また、1個または2個以上の隣接していないCH基が、各々の場合において互いに独立して、酸素原子が互いに直接結合しないように、−C≡C−、−O−、−S−、−NH−、−N(CH)−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−S−CO−または−CO−S−により、置換されていることも可能であり、
は、F、Cl、Br、CNまたはQについて定義されている通りのアルキルもしくはアルコキシ基であるが、Qとは異なる、
で表される。
式IにおけるQが、アルキレン−オキシ基である場合は、O原子は、好ましくは、キラルC原子に隣接している。
式Iで表される好ましいキラル基は、2−アルキル、2−アルコキシ、2−メチルアルキル、2−メチルアルコキシ、2−フルオロアルキル、2−フルオロアルコキシ、2−(2−エチン)−アルキル、2−(2−エチン)−アルコキシ、1,1,1−トリフルオロ−2−アルキルおよび1,1,1−トリフルオロ−2−アルコキシである。
特に好ましいキラル基Iは、例えば、2−ブチル(=1−メチルプロピル)、2−メチルブチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−エチルヘキシル、2−プロピルペンチル、特に2−メチルブチル、2−メチルブトキシ、2−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、2−エチルヘキソキシ、1−メチルヘキソキシ、2−オクチルオキシ、2−オキサ−3−メチルブチル、3−オキサ−4−メチルペンチル、4−メチルヘキシル、2−ヘキシル、2−オクチル、2−ノニル、2−デシル、2−ドデシル、6−メトキシオクトキシ、6−メチルオクトキシ、6−メチルオクタノイルオキシ、5−メチルヘプチルオキシカルボニル、2−メチルブチリルオキシ、3−メチルバレロイルオキシ、4−メチルヘキサノイルオキシ、2−クロロプロピオニルオキシ、2−クロロ−3−メチルブチリルオキシ、2−クロロ−4−メチルバレリルオキシ、2−クロロ−3−メチルバレリルオキシ、2−メチル−3−オキサペンチル、2−メチル−3−オキサヘキシル、1−メトキシプロピル−2−オキシ、1−エトキシプロピル−2−オキシ、1−プロポキシプロピル−2−オキシ、1−ブトキシプロピル−2−オキシ、2−フルオロオクチルオキシ、2−フルオロデシルオキシ、1,1,1−トリフルオロ−2−オクチルオキシ、1,1,1−トリフルオロ−2−オクチル、2−フルオロメチルオクチルオキシである。極めて好ましいのは、2−ヘキシル、2−オクチル、2−オクチルオキシ、1,1,1−トリフルオロ−2−ヘキシル、1,1,1−トリフルオロ−2−オクチルおよび1,1,1−トリフルオロ−2−オクチルオキシである。
さらに、アキラル分枝アルキル基を含む化合物は、例えば結晶化の傾向を減少させるために、時によっては重要である場合がある。この種の分枝基は、一般的に、1個よりも多い鎖分枝を含まない。好ましいアキラル分枝基は、イソプロピル、イソブチル(=メチルプロピル)、イソペンチル(=3−メチルブチル)、イソプロポキシ、2−メチル−プロポキシおよび3−メチルブトキシである。
本発明の好ましい態様において、X、RおよびR’の1つまたは2つ以上は、−SG−PGである。
特に好ましいのは、式中、重合可能な基または反応性基PGが
CH=CW−COO−、
Figure 0005236159
CH=CW−(O)k1−、CH−CH=CH−O−、(CH=CH)CH−OCO−、
(CH=CH−CHCH−OCO−、(CH=CH)CH−O−、(CH=CH−CHN−、HO−CW−、HS−CW−、HWN−、HO−CW−NH−、CH=CW−CO−NH−、CH=CH−(COO)k1−Phe−(O)k2−、Phe−CH=CH−、HOOC−、OCN−、およびWSiから選択され、Wは、H、F、Cl、CN、フェニルまたは1〜5個のC原子を有するアルキル、特にH、F、ClまたはCHであり、WおよびWは、互いに独立して、Hまたは1〜5個のC原子を有するアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、W、WおよびWは、互いに独立して、Cl、1〜5個のC原子を有するオキサアルキルまたはオキサカルボニルアルキルであり、Pheは、1,4−フェニレンであり、kおよびkは、互いに独立して0または1である、
で表される、式Iおよびその付属式で表されるポリマーである。
特に好ましくは、PGは、ビニル基、アクリレート基、メタクリレート基、オキセタン基またはエポキシ基、特に好ましくはアクリレートまたはメタクリレート基である。
スペーサー基SGに関しては、この目的のために当業者に知られている全ての基が用いる得る。スペーサー基SGは、好ましくは、式SG’−Xで表され、従ってPG−SG−は、PG−SG’−X−であり、ここで、
SG’は、20個までのC原子を有し、未置換であるか、F、Cl、Br、IまたはCNにより単置換または多置換されていてもよいアルキレンであり、また、1個または2個以上の隣接していないCH基が、各々の場合において互いに独立して、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないようにして、−O−、−S−、−NH−、−NR01、−SiR0102−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−S−、−CO−、−CO−S−、−CH=CH−もしくは−C≡C−により置換されていることも可能であり、
Xは、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−O−COO−、−CO−NR01−、−NR01−CO−、−OCH−、−CHO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CFCH−、−CHCF−、−CFCF−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−CH=CR01−、−CY01=CY02−、−C≡C−、−CH=CH−COO−、−OCO−、−CH=CH−または単結合であり、
01、R02、Y01およびY02は、上記で与えられたそれぞれの意味の1つを有する。
Xは、好ましくは、−O−、−S−、−OCH−、−CHO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CHCH−、−CFCH−、−CHCF−、−CFCF−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−CH=CR−、−CY02=CY02−、−C≡C−または単結合、特に−O−、−S−、−C≡C−、−CY01=CY02−または単結合、極めて好ましくは、共役系を形成することができる基、例えば−C≡C−もしくは−CY01=CY02−、または単結合である。
典型的な基SG’は、例えば、−(CH−、−(CHCHO)−CHCH−、−CHCH−S−CHCH−または−CHCH−NH−CHCH−または−(SiR00−O)−であり、pは、2〜12の整数であり、qは、1〜3の整数であり、R、R00および他のパラメータは、上記で与えられた意味を有する。
好ましい基SG’は、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、ノニレン、デシレン、ウンデシレン、ドデシレン、オクタデシレン、エチレンオキシエチレン、メチレンオキシブチレン、エチレン−チオエチレン、エチレン−N−メチル−イミノエチレン、1−メチルアルキレン、エテニレン、プロペニレンおよびブテニレンである。
他の好ましい態様において、SG’は、式I*’
Figure 0005236159
式中、
およびQは、式Iにおいて与えられた意味を有し、
は、1〜10個のC原子を有するアルキレンもしくはアルキレン−オキシ基または単結合であって、Qとは異なっており、
は、重合可能な基PGに結合している、
で表されるキラル基である。
さらに好ましいのは、SGが単結合である基PG−SG−を1個または2個有する化合物である。
基PG−SGを2個有する化合物の場合には、2個の重合可能な基PGおよび2個のスペーサー基SGの各々は、同一であってもよく異なっていてもよい。
より好ましくは、本発明にしたがって用いられる液晶ポリマーは、付属式I−1〜I−15
Figure 0005236159
Figure 0005236159
Figure 0005236159
式中、
Rは、アルキルであり、好ましくはn−アルキルであり最も好ましくはメチルであり、
は、キラルアルキル基であり、好ましくは−CHH(CH)CHCHであり、nは、繰り返し単位の数であって、その平均値は3以上であり、
mは、1〜20の整数である、
の群から選択される式Iで表されるポリマーである。
本発明にしたがって用いられる好ましいポリマーは、
下記の典型的ポリマー
Figure 0005236159
Figure 0005236159
Figure 0005236159
である。
好ましくは、本発明の液晶媒体は、式Iで表されるポリマーを含み、好ましくは主に式Iで表されるポリマーからなり、最も好ましくは完全に式Iで表されるポリマーからなる成分Aを含む。
式Iで表されるポリマーは、専門家に知られている通常の方法によりアクセス可能である。
本出願において、含むは、組成物の状況において、言及されている実体、例えば媒体または成分が、当該1種または2種以上の化合物を、好ましくは10%以上および最も好ましくは20%以上の合計濃度で含むことを意味する。
主に〜からなるは、この状況において、言及されている実体が、80%以上、好ましくは90%以上および最も好ましくは95%以上の当該1種または2種以上の化合物を含むことを意味する。
完全に〜からなるは、この状況において、言及されている実体が、98%以上、好ましくは99%以上および最も好ましくは100.0%の当該1種または2種以上の化合物を含むことを意味する。
本出願による媒体中に含まれる、本出願による化合物の濃度は、好ましくは0.5%以上〜30%以下の範囲、より好ましくは1%以上〜20%以下の範囲、および最も好ましくは5%以上〜12%以下の範囲にある。
好ましい態様において、本発明のメソゲン性変調媒体は以下の成分を含む。
− 上記に示した式Iで表される1種の化合物または2種以上の化合物を含み、好ましくは主にこれからなり、最も好ましくは完全にこれからなる、好ましくは1重量%〜25重量%の濃度での成分Aおよび
− 任意に、式II
Figure 0005236159
式中、
は、式IにおいてR11について与えられた意味を有し、
21、A22およびA23は、互いに独立して、
Figure 0005236159
であり、ここでA21およびA22の各々は、2度存在する場合には同じ意味を有していても、異なる意味を有していてもよく、
21およびZ22は、互いに独立して、単結合、−(CH−、−CHCH−、−CF−CF−、−CF−CH−、−CH−CF−、−CH=CH−、−CF=CF−、−CF=CH−、−(CHO−、−O(CH−、−CH=CF−、−C≡C−、−CHO−、−OCH−、−CFO−、−OCF−、−CO−O−または−O−CO−であり、ここでZ21およびZ22の各々は、2度存在する場合には同じ意味を有していても、異なる意味を有していてもよく、
は、ハロゲン、−CN、−NCS、−SF、−SOCF、CNおよび/またはハロゲンにより各々単置換もしくは多置換されている、アルキル、アルケニル、アルケニルオキシまたはアルキルアルコキシもしくはアルコキシ基であり、
21およびL22は、各々、互いに独立して、HまたはFであり、
mは、0、1または2であり、
nは、0、1、2または3であり、
oは、0、1または2、好ましくは0または1であり、
m+n+oは、3以下であり、好ましくは2以下である、
で表される1種の化合物または2種以上の化合物を含み、好ましくは主にこれからなり、最も好ましくは完全にこれからなる、誘電的に正の成分B、
− 任意に、式III
Figure 0005236159
式中、
a、b、cおよびdは、各々、互いに独立して、0、1または2であり、ここで、
a+b+c+dは、4以下であり、
31、A32、A33およびA34は、各々、互いに独立して、
Figure 0005236159
であり、ここで、A31、A32、A33およびA34の各々は、2度存在する場合には同一の意味を有していても、または異なる意味を有していてもよく、
31、Z32、Z33およびZ34は、各々、互いに独立して、単結合、−(CH−、−CHCH−、−CF−CF−、−CF−CH−、−CH−CF−、−CH=CH−、−CF=CF−、−CF=CH−、−(CHO−、−O(CH−、−CH=CF−、−C≡C−、−CHO−、−OCH−、−CFO−、−OCF−、−CO−O−または−O−CO−であり、ここで、各々のZ31、Z32、Z33およびZ34は、2度存在する場合には同一の意味を有していても、または異なる意味を有していてもよく、
は、1〜15個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基であり、ここで、前記アルキルまたはアルコキシ基の1個または2個以上のメチレン基は、酸素原子および/または硫黄原子が互いに直接結合しないように、互いに独立して、−O−、−S−、−SiR−、−CH=CH−、−C≡C−、−CO−O−および/または−O−CO−により置換されていてもよく、前記アルキルまたはアルコキシ基は、未置換であるか、または−CN基で単置換されているか、またはハロゲンで単置換もしくは多置換されており、好ましくは、R11は、10個までの炭素原子を有する直鎖アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシまたは−O−アルキレン−O−アルキル基であり、前記基は、未置換であるか、またはハロゲンで単置換もしくは多置換されており、
31、L32、L33およびL34は、各々、互いに独立して、水素、ハロゲン、CN基、1〜15個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基であり、ここで、前記アルキルまたはアルコキシ基の1個または2個以上のメチレン基は、酸素原子および/または硫黄原子が互いに直接結合しないように、互いに独立して、−O−、−S−、−SiR−、−CH=CH−、−C≡C−、−CO−O−および/または−O−CO−により置換されていてもよく、前記アルキルまたはアルコキシ基は、未置換であるか、または−CN基で単置換されているか、またはハロゲンで単置換もしくは多置換されており、但し、L31、L32、L33およびL34の少なくとも1つは、水素ではなく、
は、F、Cl、CF、OCF、CN、NCS、−SFまたは−SO−Rであり、
およびRは、互いに独立して、水素または1〜7個の炭素原子を有するアルキル基であり;好ましくは、RおよびRは、両方ともにメチル、エチル、プロピルまたはブチルであり、
は、1〜7個の炭素原子を有するアルキル基であり、前記アルキル基は、未置換であるか、またはハロゲンで単置換もしくは多置換されており;好ましくは、Rは、CF、Cまたはn−Cである、
で表される1種の化合物または2種以上の化合物を含み、好ましくは主にこれからなり、最も好ましくは完全にこれからなる、好ましくは1重量%〜25重量%の濃度での成分C、
− ≧20μmのHTPを有する1種のキラル化合物または2種以上のキラル化合物を含む、1〜20重量%の成分D。
本発明の混合物は、1〜25重量%、好ましくは2〜20重量%および最も好ましくは3〜15重量%の成分Aを含む。
成分Dの好適なキラル化合物は、20μm以上、好ましくは40μm以上、および最も好ましくは60μm以上のらせんねじれ力[HTP]の絶対値を有するものである。HTPは、20℃の温度でMLC−6260において測定される。
キラル成分Dは、好ましくは、メソゲン性構造を有する1種または2種以上のキラル化合物を含み、好ましくは、1つまたは2つ以上の中間相自体、特に少なくとも1つのコレステリック相を示す。キラル成分D中に含まれる好ましいキラル化合物は、これらのうち、例えばコレステリル−ノナノエート(CN)、R/S−811、R/S−1011、R/S−2011、R/S−3011、R/S−4011、R/S−5011、CB−15(Merck KGaA, Darmstadt, Germany)などのよく知られているキラルドーパントである。
好ましいのは、1個もしくは2個以上のキラル部分および1個もしくは2個以上のメソゲン性基を有するか、または、キラル部分と一緒にメソゲン性基を形成する、1個もしくは2個以上の芳香族骨格もしくは脂環式骨格を有するキラルドーパントである。さらに好ましいのは、DE 34 25 503、DE 35 34 777、DE 35 34 778、DE 35 34 779、DE 35 34 780、DE 43 42 280、EP 01 038 941およびDE 195 41 820中に開示されている、キラル部分およびメソゲン性キラル化合物であり、当該開示は、参照により本願に組み込まれる。特に好ましいのは、EP 01 111 954.2に開示されているキラルビナフチル誘導体、WO 02/34739に開示されているキラルビナフトール誘導体、WO 02/06265に開示されているキラルTADDOL誘導体ならびにWO 02/06196およびWO 02/06195に開示されている、少なくとも1個のフッ化リンカーおよび1個の末端キラル部分または1個の中心的なキラルな部分を有するキラルドーパントである。
本発明の制御媒体は、約−30℃〜約80℃の範囲において、特に約55℃までにおいて、特性温度、好ましくは透明点を有する。
本発明の混合物は、1〜25重量%、好ましくは2〜20重量%の範囲で1種または2種以上(2種、3種、4種または5種以上)のキラル化合物を含む。特に好ましいのは、3〜15重量%のキラル化合物を含む混合物である。
好ましい態様を以下に示す:
−媒体は、式Iで表される化合物を1種、2種または3種以上含む;
−成分Bは、好ましくは、式IIで表される1種の化合物または2種以上の化合物に加えて、式Z
Figure 0005236159
式中、Rは、式IにおいてR11について与えられた意味を有し、
Figure 0005236159
であり、
は、F、Cl、CN、NCS、OCF、CFまたはSFであり、
ここで、Rは、式IIにおいてRに与えられた意味を有する、
で表される1種のエステル化合物または2種以上のエステル化合物を含む。
特に好ましいのは、5%〜35%、好ましくは10%〜30%および特に好ましくは10%〜20%の式Zで表される化合物を含む混合物である。
−成分Bは、好ましくは、式N
Figure 0005236159
式中、
Rは、式IにおいてR11について与えられた意味を有し、好ましくは、アルキルまたはAlkyl−C≡C−であり、
「Alkyl」は、1〜7個のC原子を有するアルキル、好ましくはn−アルキルであり、
nは、0または1である、
で表される1種または2種以上の化合物をさらに含む。
−成分Bは、好ましくは、式E
Figure 0005236159
式中、Rは、式IにおいてR11について与えられた意味を有し、好ましくはアルキルであり、
Figure 0005236159
である、
で表されるエステル化合物の群から選択される1種または2種以上の化合物をさらに含む。
−式Eで表される化合物の比率は、好ましくは10〜30重量%、特に15%〜25%である。
−媒体は、好ましくは、式Q−1およびQ−2
Figure 0005236159
Figure 0005236159
式中、Rは、式IにおいてR11に与えられた意味を有し、nおよびmは、互いに独立して0または1である、
の群から選択される1種の化合物または2種以上の化合物を含む。
−媒体は、好ましくは、Rがメチルである式IIで表される化合物の群から選択される1種の化合物または2種以上の化合物を含む。
−媒体は、好ましくは、式Dx−1およびDx−2
Figure 0005236159
式中、Rは、式IにおいてR11に与えられた意味を有する、
の群から選択される1種のジオキサン化合物、2種または3種以上のジオキサン化合物、好ましくは1種のジオキサン化合物または2種のジオキサン化合物を含む。
慣用の液晶材料であるが特に式IIおよびIIIで表される1種または2種以上の化合物と混合された、比較的小さい比率の式Iで表される化合物でさえも、より低い動作電圧およびより広い動作温度範囲をもたらすことが見出された。好ましいのは、特に、式Iで表される1種または2種以上の化合物に加えて、式IIで表される1種または2種以上の化合物、特にXがF、Cl、CN、NCS、CFまたはOCFである式IIで表される化合物を含む混合物である。式I〜IIIで表される化合物は、無色であり、安定であり、そして互いにおよび他の液晶材料と容易に混和することができる。
式IおよびIIおよびIIIで表される化合物の最適な混合比は、実質的に、所望の特性、式I、IIおよび/またはIIIで表される成分の選択、ならびに存在し得るすべての他の成分の選択に依存する。上記で示した範囲内の好適な混合比を、場合ごとに容易に決定することができる。
本発明による混合物中の式I〜IIIで表される化合物の総量は、決定的ではない。したがって、混合物は、種々の特性の最適化の目的のために、1種または2種以上の他の成分を含むことができる。しかし、動作電圧および動作温度範囲において観察された効果は、一般的に、式I〜IIIで表される化合物の合計の濃度が高くなるにしたがって大きくなる。
特に好ましい態様において、本発明による媒体は、XがF、OCF、OCHF、OCH=CF、OCF=CFまたはOCF−CFHである、式IIIで表される化合物を含む。式Iで表される化合物との好ましい相乗効果により、特に有利な特性がもたらされる。特に、式Iで表される化合物および式IIで表される化合物および式IIIで表される化合物を含む混合物は、その低い動作電圧により区別される。
本発明による媒体において用いることができる、式II〜IIIで表される各化合物は、既知であるか、または既知の化合物と同様にして調製することができる。
偏光板、電極基板および表面処理した電極からの本発明によるMLCディスプレイの構造は、このタイプのディスプレイについての慣用の構造に相当する。慣用の構造の用語は、本明細書中では広く使用され、また特にポリ−Si TFTまたはMIMに基づくマトリックスディスプレイ素子を含む、MLCディスプレイのすべての派生物および変更を包含するが、特に好ましいのは、1つの基板だけの上に電極を有するディスプレイ、即ち好ましくは1つの確立された構造におけるIPSディスプレイにおいて用いられているものような、いわゆるインターデジタル電極である。
しかしながら、本発明によるディスプレイと、ねじれネマティックセルに基づく慣用のディスプレイとの間の顕著な差異は、液晶層の液晶パラメータの選択にある。
本発明による媒体は、それ自体慣用の方法で製造される。一般的に、成分を互いに有利には高温で溶解する。好適な添加剤により、本発明の液晶相を、これらを、前に開示されてきた全てのタイプの液晶ディスプレイ素子において用いることができるように、改変することができる。この種の添加剤は、当業者に知られており、文献(H. Kelker and R. Hatz, Handbook of Liquid Crystals, Verlag Chemie, Weinheim, 1980)中に詳細に記載されている。例えば、着色されたゲスト−ホストシステムの製造のために多色性色素を加えることができ、または、誘電異方性、粘度および/またはネマティック相の配列を改変するために物質を加えることができる。さらに、安定剤および抗酸化剤を加えることができる。
本発明による混合物は、TN、STN、ECBおよびIPS用途ならびにアイソトロピック切換モード(ISM)用途に好適である。したがって、電気光学的デバイスおよび本発明による少なくとも1種の化合物を含む液晶媒体を含有する電気光学的デバイスにおけるこれらの使用は、本発明の主題である。
本発明の混合物は、光学的にアイソトロピックな状態において動作するデバイスに極めて適している。本発明の混合物は、驚くべきことに、それぞれの使用に極めて好適であることが見出される。
光学的にアイソトロピックな状態において動作するかまたは動作可能な電気光学的デバイスは、最近、ビデオ、TVおよびマルチメディア用途に関して興味深くなってきている。これは、液晶の物理的特性に基づく電気光学的効果を用いる慣用の液晶ディスプレイが、前記用途に望ましくないかなり高い切換時間を示すからである。さらに、慣用のディスプレイの多くは、コントラストの顕著な視野角依存性を示し、これは次にこの望ましくない特性を補償するために必要な手段を講じさせることになる。
アイソトロピックな状態において電気光学的効果を用いるデバイスに関して、ドイツ国特許出願DE 102 17 273 A1には、例えば、変調のためのメソゲン性制御媒体が動作温度においてアイソトロピックな相にある光制御(光変調)素子が開示されている。これらの光制御素子は、極めて短い切換時間およびコントラストの良好な視野角依存性を有する。しかし、前記素子の駆動または動作電圧は、いくつかの用途に対しては頻繁に不適切に高いことがある。
未公開ドイツ国特許出願DE 102 41 301には、駆動電圧の顕著な低下を可能にする電極の特定の構造が記載されている。しかし、これらの電極は、光制御素子を製造するプロセスはより複雑にする。
さらに、例えばDE 102 17 273 A1とDE 102 41 301との両方に開示されている光制御素子は、顕著な温度依存性を示す。光学的にアイソトロピックな状態にある制御媒体における電界により引き起こされ得る電気光学的効果は、制御媒体の透明点に近い温度において最も顕著である。この範囲においては、光制御素子は、これらの特性電圧の最低値を有し、したがって最低の動作電圧を必要とする。温度により特性電圧が上昇するため、動作電圧が顕著に上昇する。温度依存性の典型的な値は、摂氏1度あたり約数ボルトから摂氏1度あたり約10ボルト以上の範囲である。DE 102 41 301は、アイソトロピック状態において動作可能であるかまたは動作するデバイスのための電極の種々の構造が記載されており、一方でDE 102 17 273 A1には、アイソトロピック状態において動作可能であるかまたは動作する光制御素子において有用な変化する組成のアイソトロピック媒体が開示されている。これらの光制御素子におけるしきい値電圧の相対的な温度依存性は、約50%/摂氏度の範囲において、透明点よりも1摂氏度高い温度に存在する。この温度依存性は、上昇する温度に伴って減少し、したがってこれは、約10%/摂氏度の透明点よりも5摂氏度高い温度において存在する。しかし、前記光制御素子を用いるディスプレイの多くの実際的な用途に対しては、電気光学的効果のこの温度依存性は高すぎる。これに対し、実際的な使用のためには、動作電圧は、少なくとも摂氏数度、好ましくは摂氏約5度以上、さらに好ましくは摂氏約10度以上および特に摂氏約20度以上の温度範囲にわたり、動作温度に依存しないことが望ましい。
ここで、本発明の混合物の使用は、上記ならびにDE 102 17 273 A1、DE 102 41 301およびDE 102 536 06に記載されているように光制御素子における媒体の制御として極めて好適であり、前記電気光学的動作電圧が動作する温度範囲を拡大することが見出された。この場合において、光学的なアイソトロピック状態またはブルー相は、動作温度からほぼ完全に、または完全に独立である。
この効果は、メソゲン性制御媒体が、未公開WO 2004/046 805に記載されているように、少なくとも1つのいわゆる「ブルー相」を示す場合には、より一層明確である。極めて高いキラルねじれを有する液晶は、1つまたは2つ以上の光学的アイソトロピック相を有し得る。これらが、それぞれのコレステリックピッチを有する場合には、これらの相は、十分に大きいセルギャップを有するセル中で、ブルーがかかったように見えることがある。したがって、この相はまた、「ブルー相」と呼ばれる(Gray and Goodby, "Smectic Liquid Crystals, Textures and Structures", Leonhard Hill, USA, Canada (1984))。ブルー相中に存在する液晶における電界の効果、ならびに、無電界液晶において観察され得る、これまでに同定されている3つのタイプのブルー相、すなわちBPI、BPIIおよびBPIIIは、例えば、H.S. Kitzerow, "The Effect of Electric Fields on Blue Phases", Mol. Cryst. Liq. Cryst. (1991), Vol. 202, p. 51-83に記載されている。1つのブルー相または2つ以上のブルー相を示す液晶に電界をかけた場合には、さらなるブルー相または、ブルー相I、IIおよびIIIとは異なる他の相が現れることがある。
本発明の混合物は、
−1つまたは2つ以上、特に2つの基板;
−電極の集合体;
−偏光のための1つまたは2つ以上の素子;および
−前記制御媒体;
を含む電気光学的光制御素子において用いることができ、ここで、前記の光制御素子は、制御媒体が、これが非駆動状態にある場合に光学的アイソトロピック相にある温度において動作する(または動作可能である)。
本発明の制御媒体は、約−30℃〜約80℃、特に約55℃までの範囲の特性温度、好ましくは透明点を有する。
光制御素子の動作温度は、好ましくは、制御媒体の特性温度よりも高く、前記温度は、通常、制御媒体のブルー相への転移温度である;一般的に、動作温度は、約0.1℃〜約50℃の範囲内、好ましくは約0.1℃〜約10℃の範囲内で前記特性温度よりも高い。極めて好ましくは、動作温度は、制御媒体のブルー相への転移温度から、透明点である、制御媒体のアイソトロピック相への転移温度までの範囲内にある。しかし、光制御素子はまた、制御媒体がアイソトロピック相にある温度において動作し得る。
(本発明の目的のために、用語「特性温度」を、以下のように定義する:
−温度の関数としての特性電圧が、最小値を有する場合には、この最小値における温度を特性温度として示す。
−温度の関数としての特性電圧が、最小値を有しない場合、および制御媒体が、1つまたは2つ以上のブルー相を有する場合には、ブルー相への転移温度を特性温度として示す;1つよりも多いブルー相がある場合には、ブルー相への最低転移温度を特性温度として示す。
−温度の関数としての特性電圧が、最小値を有しない場合、および制御媒体が、ブルー相を有しない場合には、アイソトロピック相への転移温度を特性温度として示す。)
本発明の状況において、用語「アルキル」は、これが、本明細書中または特許請求の範囲中の他の箇所において異なるように定義されていない限りは、1〜15個の炭素原子を有する直鎖および分枝炭化水素(脂肪族)基を意味する。炭化水素基は、未置換であるか、あるいはF、Cl、Br、IもしくはCNからなる群から独立して選択された1個または2個以上の置換基で置換されていてもよい。
誘電体はまた、当業者に知られており、文献に記載されている他の添加剤を含んでもよい。例えば、0〜5%の多色性色素、抗酸化剤または安定剤を加えることができる。
Cは、結晶相を示し、Sは、スメクティック相を示し、Sは、スメクティックC相を示し、Nは、ネマティック相を示し、Iは、アイソトロピック相を示し、BPは、ブルー相を示す。
は、X%の透過率における電圧を示す。したがって、例えば、V10は、10%の透過率における電圧を示し、V100は、100%の透過率における電圧を示す(平面の表面に垂直な視野角)。ton(それぞれτon)は、V100、それぞれのVmaxの値に相当する動作電圧におけるスイッチオン時間を示し、toff(それぞれτoff)はスイッチオフ時間を示す。
Δnは、光学異方性を示す。Δεは、誘電異方性を示す(Δε=ε−ε、式中、εは、分子の長軸に平行な誘電定数を示し、εは、これに垂直な誘電定数を示す)。電気光学的データは、他に明確に述べない限り、TNセル中で、透過率の第1極小値において(即ち0.5μmの(d・Δn)値において)20℃で測定される。光学的データは、他に明確に述べない限り、20℃で測定される。
任意に、本発明による光変調媒体は、物理的特性を調整するために他の液晶化合物を含むことができる。かかる化合物は、専門家に知られている。本発明による媒体中のこれらの濃度は、好ましくは0%〜30%、より好ましくは0%〜20%および最も好ましくは5%〜15%である。
好ましくは、本発明の媒体は、9℃以上、好ましくは10℃以上、一層好ましくは15℃以上および最も好ましくは20℃以上の幅を有する、ブルー相の範囲または、1つよりも多いブルー相を生じる場合においては、ブルー相の組み合わされた範囲を有する。
好ましい態様においては、この相は、少なくとも10℃〜30℃、最も好ましくは少なくとも10℃〜40℃および最も好ましくは少なくとも0℃〜50℃の範囲であり、ここで、少なくともとは、好ましくは相が下限よりも低い温度までにわたり、同時にこれが上限よりも高い温度までにわたることを意味する。
他の好ましい態様において、この相は、少なくとも20℃〜40℃、最も好ましくは少なくとも30℃〜80℃および最も好ましくは少なくとも30℃〜90℃の範囲である。この態様は、特に、エネルギーを消散させそれによりディスプレイを加熱する強力なバックライトを有するディスプレイに適している。
本出願において、誘電的に正の化合物の用語は、Δε>1.5を有する化合物を記載し、誘電的に中性の化合物は、−1.5≦Δε≦1.5を有する化合物であり、誘電的に負の化合物は、Δε<−1.5を有する化合物である。同じことが、成分についてもあてはまる。Δεは1kHzおよび20℃において決定される。化合物の誘電異方性は、10%の各化合物をネマティックホスト混合物に溶解した溶液の結果から決定される。これら試験混合物の容量は、ホメオトロピックおよび均一な配向を有するセルの両方において決定する。両方のタイプのセルのセルギャップは、約20μmである。印加される電圧は、1kHzの周波数および典型的には0.5V〜1.0Vの平均2重根値を有する矩形波であるが、これは、常に、それぞれの試験混合物の容量性しきい値よりも低く選択される。
共にMerck KGaA, Germanyの、誘電的に正の化合物について、混合物ZLI−4792を、および誘電的に中性の、ならびに誘電的に負の化合物について、混合物ZLI−3086を、それぞれホスト混合物として用いる。化合物の誘電率は、目的化合物の添加の際のホスト混合物のそれぞれの値の変化から決定し、100%の目的化合物の濃度に外挿する。
20℃の測定温度においてネマティック相を有する成分は、これ自体測定し、すべての他のものを、化合物と同様に処理する。
共に、他に明確に述べない限り、しきい値電圧の用語は、本出願において、光学的しきい値を意味し、10%相対的定数(V10)について示し、飽和電圧の用語は、光学的飽和を意味し、90%相対的定数(V90)について示す。容量性しきい値電圧(V、またフレデリクスしきい値VFrとも呼ばれる)は明確に述べた場合にのみ用いる。
本出願において示すパラメータの範囲は、他に明確に述べない限り、すべて限界値を含む。
本出願を通して、他に明確に述べない限り、すべての濃度を、質量パーセントにおいて示し、それぞれの完全な混合物に関し、すべての温度を、摂氏度(摂氏)で示し、すべての温度の差異を、摂氏度で示す。すべての物理的特性は、"Merck Liquid Crystals, Physical Properties of Liquid Crystals", 1997年11月、Merck KGaA, Germanyに従って決定されており、他に明確に述べない限りは、20℃の温度について示す。光学異方性(Δn)は589.3nmの波長において決定する。誘電異方性(Δε)は1kHzの周波数において決定する。しきい値電圧およびすべての他の電気光学的特性はMerck KGaA, Germanyにおいて製造された試験セルを用いて決定した。
Δεの決定のための試験セルは、22μmのセルギャップを有していた。電極は、1.13cmの面積および保護環を有する円形ITO電極であった。配向層は、ホメオトロピック配向(ε)についてはレシチンであり、および均一な配向(ε)については日本合成ゴムからのポリイミドAL−1054であった。容量は、0.3または0.1Vrmsの電圧を有する正弦波を用いて、周波数応答分析装置Solatron1260により決定した。電気光学的測定において用いた光は、白色光であった。用いた設備は、日本国大塚の市販装置であった。特性電圧は垂直観察下で決定した。しきい値電圧(V10)、ミッドグレー(mid-grey)電圧(V50)および飽和電圧(V90)は、それぞれ10%、50%および90%相対的コントラストについて決定した。
メソゲン性変調材料は、Merck KGaAのそれぞれの設備で製造された電気光学的試験セル中に充填した。試験セルは、1つの基板側面上にインターデジタル電極を有していた。電極幅は10μmであり、隣接する電極間の距離は10μmであり、セルギャップもまた、10μmであった。この試験セルを、交差した偏光板の間で電気光学的に評価した。
低い温度において、充填したセルは、電圧を印加しない交差した偏光板の間の光透過を有する、キラルネマティック混合物の典型的な組織を示した。加熱の際に、第1の温度(T)において、混合物は、光学的にアイソトロピックに変化し、交差した偏光板の間で暗かった。このことは、当該温度でのキラルネマティック相からブルー相への転移を示した。第2の温度(T)まで、セルは、典型的には数十ボルトの印加された電圧、即ち光学的透過の最大をもたらす範囲内のある電圧の下で、電気光学的効果を示した。典型的には、より高い温度において、可視的な電気光学的効果に必要な電圧は、強力に増大し、このことは、第2の温度(T)におけるブルー相からアイソトロピック相への転移を示している。
混合物をブルー相において電気光学的に用いることができる温度範囲(ΔT(BP))は、最も有益には、TからTまでの範囲内であると確認された。この温度範囲(ΔT(BP))は、本出願の例に示す温度範囲である。電気光学的ディスプレイはまた、この範囲を超える温度、即ちTより高い温度において動作させることができるが、顕著に上昇した動作電圧においてのみである。
本発明による液晶媒体は、他の添加剤およびキラルドーパントを通常の濃度で含むことができる。これらの他の構成成分の合計濃度は、混合物全体に基づいて、0%〜10%、好ましくは0.1%〜6%の範囲内である。それぞれに用いられる各化合物の濃度は、好ましくは、0.1〜3%の範囲内である。これらの濃度および同様の添加剤の濃度は、本出願における液晶媒体の液晶成分および化合物の濃度の値および範囲について考慮されていない。
本発明の液晶媒体は、数種の化合物、好ましくは3〜30種、一層好ましくは5〜20種および最も好ましくは6〜14種の化合物からなる。これらの化合物は慣用の方法で混合する。原則として、より小さい量で用いられる化合物の所要量を、より大きい量で用いられる化合物中に溶解する。温度が、高い濃度で用いられる化合物の透明点よりも高い場合には、溶解のプロセスの完了を観察するのは、特に容易である。しかしまた、媒体を、他の慣用の方法により、例えば化合物の相同体もしくは共融混合物であってもよい、いわゆる前混合物(pre-mixture)などを用いることにより、または構成成分が混合物自体を用いるのが容易であるいわゆるマルチボトル系を用いることにより、製造することも可能である。
好適な添加剤を加えることにより、本発明による液晶媒体は、これらが、液晶媒体自体を用いるすべての既知のタイプの液晶ディスプレイ、例えばTN、TN−AMD、ECB、VAN−AMDならびに特に複合システム、例えばPDLD、NCAPおよびPN−LCD、ならびに特にHPDLCにおいて使用可能であるように改変することができる。
液晶の融点T(C,N)、スメクティック(S)からネマティック(N)相への転移T(S,N)および透明点T(N,I)を、摂氏度で示す。
本出願において、および特に以下の例において、液晶化合物の構造は、また頭文字とも呼ばれる略語により表される。略語の対応する構造への変換は、以下の2つの表AおよびBに従って自明である。すべての基C2n+1およびC2m+1は、それぞれn個およびm個のC原子を有する直鎖アルキル基である。表Bの解釈は自明である。表Aは、構造の中心についての略語を列挙するに過ぎない。各々の化合物は、中心部の略語により示され、続いてハイフンおよび置換基R、R、LおよびLを特定するコードが続く:
Figure 0005236159
Figure 0005236159
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Figure 0005236159
Figure 0005236159
Figure 0005236159
特に好ましいのは、式Iで表される化合物の他に、表Bからの化合物を少なくとも1種、2種、3種または4種含む液晶混合物である。
表C:
表Cは、本発明にしたがって、一般的に単独で、または2種、3種もしくは4種以上の組み合わせで混合物に添加される成分Dによる可能なドーパントを示す。
Figure 0005236159
Figure 0005236159
Figure 0005236159
本発明による液晶媒体は、好ましくは、
−表AおよびBで表される化合物の群から選択される4種もしくは5種以上の化合物および/または
−表Bで表される化合物の群から選択される5種もしくは6種以上の化合物および/または
−表Aで表される化合物の群から選択される2種もしくは3種以上の化合物
を含む。
以下に示す例は、本発明を、いかなる方法によってもこれを限定することなく説明することが意図されている。
しかし、特に化合物の物理的データおよび切換素子のデータは、どの範囲においてどの特性を達成することができるかが説明され、ならびに、好ましく達成することができる種々の特性の組み合わせについても説明される。
比較例
Merck KGaAより入手可能なキラル剤R-5011の5%を、下記表1に示された組成および特性を有するアキラル液晶混合物M-0中に溶解した。
表1:ホスト混合物M-0の組成および特性
Figure 0005236159
得られた混合物CM-0は、1枚の基板側面上のインターデジタル電極を有する電気光学試験セルに充填される。電極の幅は10μmであり、隣接する電極間の距離は10μmであり、またセルギャップもまた10μmである。この試験セルは、交差した偏光板の間において電気光学的に評価される。
低い温度においては、充填されたセルは、電圧を印加しない交差した偏光板の間の光透過を有する、キラルネマティック混合物の典型的な組織を示した。加熱の際に、36℃において、混合物は、光学的にアイソトロピックであり、交差した偏光板の間で暗かった。このことは、36℃でのキラルネマティック相からブルー相への転移を示した。この温度はTまたはTtransと呼ばれる。
43℃の温度までは、セルは、印加電圧の下、例えば38℃で46Vの電圧の印加における、明らかな電気光学的効果は、光学的転移の最大を引き起こすことを示す。この温度はTと呼ばれ、各電圧はVmaxまたはV100と呼ばれる。43℃の温度においては、可視的電気光学的効果に必要な電圧は大きく増加し始め、この温度におけるブルー相からアイソトロピック相への転移を示している。
混合物をブルー相において電気光学的に用いることができる温度範囲(ΔT(BP))は、約36℃から43℃までの範囲内にある、すなわち、7℃の幅である(=T−T=43℃−36℃)と確認される。結果を下記表2に示す。さらに、スイッチオンに対する反応時間(τon)およびスイッチオフに対する反応時間(τoff)も測定される。反応時間はTを超える温度の上昇に伴って減少し、両方の反応時間が各々5ms未満まで減少したときの温度がTと呼ばれる。これは、比較使用例において約39.3℃またはこれをわずかにを上回る温度である。したがって、この比較使用例においては、使用可能なフラット特性の範囲は、すなわち使用可能なフラット範囲(ΔT(FR))は、ΔT(FR)=T−Tとして定義され、T≧Tの場合ΔT(FR)=0、T<Tの場合は(43.0°C−39.3°C)=3.7℃である。
結果を以下の表2に示す。
表2:
Figure 0005236159
注:n.d 測定せず
例1
例1.1
この使用例においては、Merck KGaAから入手可能なポリマー化合物LCP-95の10%をキラル剤R-5011の5%と共に、上記表1において示される組成および特性を有するアキラル液晶混合物M-0中に溶解する。
化合物LCP-95は以下の構造と物理的特性を有する。
Figure 0005236159
Figure 0005236159
得られた混合物M-1.1を比較例において使用されたものと同様の電気光学的試験セルに充填し、上記と同様に調べた。
低い温度においては、充填されたセルは、電圧を印加しない交差した偏光板の間の光透過を有する、キラルネマティック混合物の典型的な組織を示す。加熱の際に、34.4℃において、混合物は光学的にアイソトロピックであり、交差した偏光板の間で暗い。このことは、34.4℃におけるキラルネマティック相からブルー相への転移を示す。この温度はTまたはTtransと呼ばれる。
41.4℃の温度までは、セルは、印加電圧の下、例えば39.4℃で50.6Vの電圧の印加における、明らかな電気光学的効果は、光学的転移の最大を引き起こすことを示す。この温度はTと呼ばれ、各電圧はVmaxまたはV100と呼ばれる。41.4℃の温度においては、可視的電気光学的効果に必要な電圧は大きく増加し始め、この温度におけるブルー相からアイソトロピック相への転移を示している。
混合物をブルー相において電気光学的に用いることができる温度範囲(ΔT(BP))は、34.4℃から41.4℃までの範囲内にある、すなわち、7℃の幅である(=T−T=41.4℃−34.4℃)と確認された。
電気光学的反応が5ミリ秒より早い範囲(ΔT(FR))は、4.4℃の幅である。これは、3.2℃であるホスト単独のΔT(FR)を上回るものである。この使用例は、比較使用例よりも顕著に大きい使用可能なフラット範囲を有する。
結果をまた下記表2に示す。
使用例1.2〜1.5
これら4つの例の各々1つにおいては、例1.1において既に使用されているポリマー化合物であるLCP-95を、異なる濃度(5%〜1%まで減少)でキラル剤R-5011の5%と共に各場合において溶解する。例1.1におけるのと同様に、アキラル液晶混合物M-0を使用する。
得られた混合物M-1.2〜M-1.5(表2で比較)は、比較例において使用されたものと同様の電気光学的試験セルに充填し、上記と同様に調べた。結果をまた表2に示す。
全てのこれらの例は、比較使用例よりも顕著に幅広い使用可能なフラット範囲を有している。
使用例1.3は、ポリマー濃度が3%であり、使用された濃度の中では低い範囲にあるが、本明細書で調べた全ての使用例の中では最も幅広い使用可能なフラット範囲を有する。
例2
この例においては、Merck KGaAから入手可能なポリマー化合物LCP-100の3%をキラル剤R-5011の5%と共に、比較例のアキラル液晶混合物M-0中に溶解する。
化合物LCP-100は以下の構造と物理的特性を有する。
Figure 0005236159
Figure 0005236159
得られた混合物M-2は、比較例において使用されたものと同様の電気光学的試験セルに充填し、上記と同様に調べた。結果を表3に示す。
表3:
Figure 0005236159
注: n.d. 測定せず
例3
この例においては、 Merck KGaAから入手可能なポリマー化合物LCP-105の3%をキラル剤R-5011の5%と共に、比較例のアキラル液晶混合物M-0中に溶解する。
化合物LCP-105は以下の構造と物理的特性を有する。
Figure 0005236159
Figure 0005236159
得られた混合物M-3は、比較例において使用されたものと同様の電気光学的試験セルに充填し、上記と同様に調べた。結果は、例2の結果と同様である。

Claims (8)

  1. メソゲン性媒体であって、
    式I−1〜I−10で表される化合物
    Figure 0005236159
    Figure 0005236159
    Figure 0005236159
    式中
    Rは、Hまたは1〜12個のC原子を有するアルキルであり、あるいは、1〜11個のC原子を有するアルコキシ、各々2〜8個のC原子を有するアルケニルもしくはアルケニルオキシ、F、ClまたはCNであり、
    nは、繰り返し単位の数であって、その平均値は3以上であり、そして
    mは、1〜20の整数である
    の群から選択される、前記媒体に可溶性である液晶ポリマー化合物を1種または2種以上および
    − 式Nで表される化合物
    Figure 0005236159
    式中
    N1 は、1〜15個のC原子を有するアルキル、2〜15個のC原子を有するアルコキシまたはAlkyl−C≡C−、ここで、「Alkyl」は、1〜7個のC原子を有するアルキルであり、
    N1 は、0または1である、
    の群から選択されるメソゲン性化合物を1種または2種以上
    を含む、前記媒体
  2. 式R/S−5011:
    Figure 0005236159
    で表される化合物の群から選択されるキラルドーパントをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の媒体。
  3. ブルー相を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の媒体。
  4. 請求項1〜の少なくとも1項に記載の媒体を含むことを特徴とする、光変調素子。
  5. ブルー相の温度範囲を増強するためおよび/または使用可能なフラット範囲を増強するための、請求項1〜3の少なくとも1項に記載のメソゲン性媒体における可溶性ポリマー化合物の使用。
  6. 可溶性ポリマー化合物が、請求項の少なくとも1項において定義された通りの式I−1〜I−10で表されるものから選択される1種または2種以上であることを特徴とする、請求項5に記載の使用。
  7. 請求項1〜の少なくとも1項に記載の媒体の、光変調素子における使用。
  8. 請求項1〜の少なくとも1項に記載の媒体を含むことを特徴とする、電気光学ディスプレイ。
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