JP2782293B2 - 液晶素子および表示装置、それを用いた表示方法 - Google Patents

液晶素子および表示装置、それを用いた表示方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱光学および電気光学
ディスプレイ素子に関し、特に特定の高分子液晶化合物
と低分子液晶化合物からなる混合物を用いた液晶素子お
よびそれを用いた表示装置、表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶は、過去に種々の熱光学および電気
光学ディスプレイ等の用途に用いられてきた。これらの
ディスプレイは、駆動電圧が低く、消費エネルギーも少
ないために現在もなお活発に研究が進められている。そ
の研究段階において、大画面の表示素子を得ることが課
題の1つに挙げられる。
【0003】そこで、大面積化に適したものとして考え
られる液晶表示素子の例としては、高分子液晶を用いた
例えばブィ・シバエフ(V.Shibaev)、エス・
コストロミン(S.Kostromin)、エヌ・プラ
ーテ(N.P′late)、エス・イワノフ(S.Iv
a ov)、ブィ・ヴェストロフ(V.Vestro
v)、アイ・ヤコブレフ(I.Yakovlev)著の
“ポリマー・コミュニケーションズ”(“Polyme
r Communications”)第24巻、第3
64頁〜365頁の“サーモトロピック・リキッド・ク
リスタリン・ポリマーズ.14”(“Thermo−t
ropic Liquid Crystalline
Polymers.14”)に示される熱書き込みメモ
リーを挙げることができる。
【0004】しかしながら、この方法は読みとりとして
光の散乱を利用しているのでコントラストが悪く、かつ
高分子化に伴なう応答速度の遅れという問題もあって実
用化には至っていない。
【0005】上記に示した例以外にも、液晶素子を容易
に作成し大型化する試みが行なわれている。その1つと
して、低分子液晶化合物を種々の重合体マトリックス中
に保持して用いるものがある。その具体例として、低分
子液晶化合物をポリビニルアルコールマトリックス中に
カプセル化して用いるものとしてマンチェスターR&D
パートナーシップにより出願されたものが知られてい
る。(米国特許第4435047号)また、連結した管
状に低分子液晶化合物を保持したものとして米国特許第
4707080号が知られている。
【0006】また、さらに低分子液晶化合物を種々の重
合体マトリックス中に分散・保持して用いるものの中に
おいて、重合体マトリックスとして高分子液晶を用いた
ものも報告されており、視野角と散乱度が改良されるこ
とが報告されている。[ジェイ.ダヴリュー.ドーア
ン,ジェイ.エル.ウエスト,ジェイ.ビー.ホワイト
ヘッド,ジェイ アール.,デー.エス.フレッドレイ
“ワイド−アングル−ヴュー ピー デー エル シー
ディスプレイズ”1990 ソサイエティーフォー
インフォーメイション ディスプレイ インターナショ
ナル シンポジウム デジェスト オブ テクニカルペ
ーパーズ,講演番号12.5,3月 1990年(J.
W.Doane,J.L.West,J.B.Whit
ehead,Jr.,D.S.Fredley“Wid
e−Angle−View PDLC Display
s”1990 Society for Inform
ation Display Internation
al SymposiumDigest of Tec
hnical Papers,講演番号12.5,Ma
y 1990)]これらは大面積化が比較的容易であ
り、応答速度もネマチック・コレステリックの高分子液
晶に比較して良好である特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低分子
液晶化合物を重合体マトリックス中に分散保持して用い
るものは、界面による配向規制力が十分でないことか
ら、マトリックス駆動するための良好なしきい値が得ら
れにくいために、大画面化は出来ても高精細化が困難な
欠点があった。更に、光変調の方式として、低分子液晶
化合物と重合体マトリックスとの屈折率差による散乱を
用いているために、十分な屈折率を得ることは困難であ
った。その結果、表示層をかなり厚くしなければ十分な
消光は出来ず、コントラストも十分ではなかった。
【0008】このような従来の重合体マトリックスは、
その界面において、低分子液晶とわずかに相溶し、その
組成物が低分子液晶と同じ電界応答を示し、高分子鎖が
移動するために印加電圧の昇圧時と降圧時でヒステリシ
スが発生し、階調表示等が困難である問題点をも有して
いる。
【0009】また、高分子液晶を重合体マトリックスと
して用いるものは、高分子液晶と低分子液晶化合物との
界面による配向規制力は良好であるものの、液晶素子全
体としての散乱状態やコントラストを考慮すると、高分
子液晶自身の配向は十分とはいえない。また、ヒステリ
シスのない良好な応答速度を得るという点でも十分とは
いえなかった。
【0010】本発明は、この様な従来技術の欠点を改善
するためになされたものであり、大面積でコントラスト
の良好な、かつ良好なしきい値が得られ、ヒステリシス
のない良好な表示を行なうことができる液晶素子および
それを用いた表示装置、表示方法を提供することを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、電極を
有する基板間にエステル結合を有する主鎖型高分子液晶
化合物と低分子液晶化合物とを非相溶状態で含む表示層
を挟持してなる液晶素子、及び光照射手段、前記液晶素
子、該液晶素子に電圧を印加する手段、該液晶素子に照
射した光のうち透過光と散乱光を分離する手段とを有す
ることを特徴とする表示装置、さらに前記液晶素子に光
を照射し、該照射の結果得られる散乱光と透過光を分離
して表示を行なう表示方法である。
【0012】また、本発明は、電極を有する基板間に重
合性液晶モノマー重合体と低分子液晶化合物とを非相溶
状態で含む表示層を挟持してなる液晶素子、及び光照射
手段、前記液晶素子、該液晶素子に電圧を印加する手
段、該液晶素子に照射した光のうち透過光と散乱光を分
離する手段とを有することを特徴とする表示装置、さら
に前記液晶素子に光を照射し、該照射の結果得られる散
乱光と透過光を分離して表示を行なう表示方法である。
【0013】さらに、本発明は、電極を有する基板間に
誘電率異方性が−3.0以下の高分子液晶化合物と誘電
率異方性が正の低分子液晶化合物とを非相溶状態で含む
表示層を挟持してなる液晶素子、及び光照射手段、前記
液晶素子、該液晶素子に電圧を印加する手段、該液晶素
子に照射した光のうち透過光と散乱光を分離する手段と
を有することを特徴とする表示装置、さらに前記液晶素
子に光を照射し、該照射の結果得られる散乱光と透過光
を分離して表示を行なう表示方法である。
【0014】また、本発明は、前記高分子液晶化合物が
重合性液晶モノマーを重合したものであり、かつ表示層
が該重合性液晶モノマーを液晶状態で重合して形成した
表示層である液晶素子、前記液晶素子、該液晶素子に電
圧を印加する手段、該液晶素子に照射した光のうち透過
光と散乱光を分離する手段とを有することを特徴とする
表示装置、さらに前記液晶素子に光を照射し、該照射の
結果得られる散乱光と透過光を分離して表示を行なう表
示方法である。
【0015】以下、図面を用いて本発明について更に詳
しく説明する。図1は本発明の液晶素子の一例を示す断
面図である。同図において、基板101,101′はガ
ラス,プラスチック等を用いることができる。
【0016】基板として用いることができるポリマーフ
ィルムには、下記に示すようなものが挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。すなわち、低密度ポリ
エチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム(三井
東圧化学 ハイブロン等)、ポリプロピレンフィルム
(東レ トレファン等)、ポリエステルフィルム(デュ
ポン マイラー等)、ポリビニルアルコールフィルム
(日本合成化学工業 ハイセロン等)、ポリアミドフィ
ルム(東洋合成フィルム レイファン等)、ポリカーボ
ネートフィルム(帝人 テイジンパンライト等)、ポリ
イミドフィルム(デュポン KAPTON等)、ポリ塩
化ビニルフィルム(三菱樹脂 ヒシレックス等)、ポリ
四ふっ化エチレンフィルム(三井フロロケミカル テフ
ロン等)、ポリアクリルフィルム(住友ベークライト
スミライト)、ポリスチレンフィルム(旭ダウ スタイ
ロシート)、ポリ塩化ビニリデンフィルム(旭ダウサラ
ンフィルム)、セルロースフィルム、ポリフッ化ビニル
フィルム(デュポンテドラー)、ポリエーテルスルホン
(住友ベークライトスミライト)等が挙げられる。
【0017】基板上には、電極102,102′を形成
するが、該電極には、ITO,SnO2 等の透明電極や
Al,Au,Ag,Cu,Cr等の金属膜が用いられ
る。なお、反射型表示素子としては、電極と反射層を兼
ねていてもよい。電極102,102′は平面もしくは
所定のパターンで形成される。
【0018】この様な透明電極102,102′を設け
た基板101,101′には、配向制御膜103,10
3′として、例えば一酸化珪素,二酸化珪素,酸化アル
ミニウム,ジルコニア,フッ化マグネシウム,酸化セリ
ウム,フッ化セリウム,シリコン窒化物,シリコン炭化
物,ホウ素窒化物などの無機絶縁物質やポリビニルアル
コール,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリエステル
イミド,ポリパラキシレリン,ポリエステル,ポリカー
ボネート,ポリビニルアセタール,ポリ塩化ビニル,ポ
リアミド,ポリスチレン,セルロース樹脂,メラミン樹
脂,ユリア樹脂やアクリル樹脂などの有機絶縁物質を用
いて被膜形成した配向制御膜103,103′を設ける
ことができる。
【0019】この配向制御膜103,103′は、前述
の如き無機絶縁物質又は有機絶縁物質を被膜形成した後
に、その表面をビロード、布や紙で一方向に摺擦(ラビ
ング)することによって得られる。本発明の別の好まし
い具体例では、SiOやSiO2 などの無機絶縁物質を
基板101,101′の上に斜め蒸着法によって被膜形
成することによって配向制御膜103,103′を得る
ことができる。
【0020】また、別の具体例ではガラス又はプラスチ
ックからなる基板101,101′の表面あるいは基板
101,101′の上に前述した無機絶縁物質や有機絶
縁物質を被膜形成した後に、該被膜の表面を斜方エッチ
ング法によりエッチングすることにより、その表面に配
向制御効果を付与することができる。この配向膜の使用
は、高分子液晶化合物を均一に配向させるのに効果的で
ある。
【0021】前述の配向制御膜103,103′は、同
時に絶縁膜としても機能させることが好ましく、このた
めに、この配向制御膜103,103′の膜厚は一般に
50Å〜1μm、好ましくは100Å〜5000Åの範
囲に設定することができる。この絶縁層は表示層106
に微量に含有される不純物等のために生ずる電流の発生
を防止できる利点をも有しており、従って動作を繰り返
し行っても液晶化合物を劣化させることがない。
【0022】なお、電極基板間に表示層106を形成す
るが、該表示層は特定の高分子液晶化合物105と低分
子液晶化合物104とからなっている。
【0023】用いられる表示層の厚みは、通常0.5〜
100μmであり、0.5μm未満ではコントラストが
十分でなく、100μmを越えると駆動電圧が大きいた
めに高速駆動が困難となる。より好ましくは、1〜50
μmの厚さが用いられる。
【0024】このとき、表示層においては、高分子液晶
化合物105は連続したマトリックスを形成し、低分子
液晶化合物104は島状もしくは管状となり分散してい
る。島もしくは管の径は、0.1〜10μmが好まし
い。島もしくは管の径が0.1〜10μmの範囲以外の
場合では、散乱効率が悪く十分なコントラストが得られ
ない。より好ましくは、0.3〜3μmで用いられる。
【0025】なお、高分子液晶化合物と低分子液晶化合
物の非相溶性については、DSCおよび偏光顕微鏡等で
確認して用いる。
【0026】本発明において、高分子液晶化合物は非相
溶の低分子液晶化合物と組み合わせて用いられるが、高
分子液晶化合物は連続してマトリックスを形成していれ
ばよい。用いられる高分子液晶化合物の割合は、通常1
0〜70wt%で用いられる。10wt%未満ではマト
リックスの効果が減少し低分子液晶化合物を十分に配向
制御させることが困難であり、70wt%を越えると低
分子液晶化合物による屈折率変化の割合が減少してコン
トラストが十分にはとれなくなるために好ましくない。
より好ましくは、高分子液晶化合物の割合は20〜50
wt%で用いられる。
【0027】本発明においては、高分子液晶化合物と低
分子液晶化合物の組み合わせ方によっては、異常光に対
する屈折率ne もしくは常光に対する屈折率n0 を一致
させることが可能であり、その際はより良好なコントラ
ストが得られる。しかし、必ずしも一致させなくとも、
電界印加時と無電界時での低分子液晶化合物の電界応答
に対する散乱度が十充差が生じていれば光学素子として
使用できる。なお、本発明で屈折率差が一致している状
態とは、その差が0.05以下であることが好ましい。
【0028】高分子液晶化合物は電界が印加されても分
子が応答しないよう設計されており、例えばガラス転移
点以下で使用するか、あるいはΔεが負のものを使用す
れば、無電界時は配向膜により分子を基板に水平に配向
させており、電界を印加しても分子は水平に配向したま
まで分子の応答はないものを使用することができる。
【0029】低分子液晶化合物と高分子液晶化合物の相
溶性は低い方が好ましく、より好ましくは非相溶である
必要がある。主鎖型高分子液晶化合物は低分子液晶化合
物との相溶性が低くより望ましい。
【0030】また、マトリックスとして使用した高分子
液晶化合物は、配向したのちは電場等の外部場によって
その配向が変化しないことが望まれるが、主鎖型高分子
液晶化合物はその点においても優れている。
【0031】さらに、主鎖型高分子液晶化合物のくり返
し単位はエステル結合を有しているものがよく、エステ
ル結合を有していると高分子液晶化合物で形成される媒
体の誘電率を大きくすることができ、そのことにより、
低分子液晶化合物にかかる実効電圧値を大きくすること
ができ、低分子液晶化合物の電界応答速度を上げること
もできる。また、エステル結合を有するものは、電界印
加前の初期状態における配向が優れているため、結果と
してコントラストが良好になるという特徴がある。
【0032】本発明によれば電極を有する基板間に、誘
電率異方性が負の重合性液晶モノマーと低分子液晶化合
物からなる組成物を封入し、該重合性液晶モノマーを重
合した液晶素子とすることにより、正の誘電率異方性を
有する低分子液晶化合物が電圧により応答しても、重合
性液晶モノマー重合体と低分子液晶化合物との界面にお
いて、該重合性液晶モノマー重合体と低分子液晶化合物
からなる組成物は誘電率異方性が打ち消し合うことによ
り、低分子液晶化合物の応答に引きづられて重合性液晶
モノマー重合体が動くことはない。このように界面部分
における重合性液晶モノマー重合体が引きづられて応答
しないことで、電圧の昇圧、降圧で光透過率においてヒ
ステリシスが表れることを防止することが可能となる。
特に、誘電異方性の値が−3.0以下がよい。これによ
り、電圧制御による階調表示を精度よく行なうことがで
きる。
【0033】本発明における表示層は以下のものが使用
される。まず第1に、表示層106として、重合性液晶
モノマーと低分子液晶化合物からなる組成物を前記の電
極を有する基板101,101´間に封入し、液晶状態
で該重合性液晶モノマーを重合することによって得られ
た表示層を提供する。該重合性液晶モノマーの重合体は
図1で示せば105となり、重合時に低分子液晶化合物
104と分離する。
【0034】該重合性液晶モノマー重合体と低分子液晶
化合物の非相溶性については、前述のとおりDSCおよ
び偏光顕微鏡等で確認できる。
【0035】また、重合性液晶モノマー重合体と低分子
液晶化合物の分散状態、分散割合は前述の通りである。
なお、重合性液晶モノマー重合体105と低分子液晶化
合物104が非相溶化するためには、架橋性モノマーを
共重合し、3次元架橋することによることも好ましい。
【0036】次に、第1の発明で具体的に用いられる低
分子液晶化合物の構造および低分子液晶化合物組成物の
名称を以下に示すが、これに限定されるものではない。
【0037】
【化1】
【0038】
【化2】
【0039】
【化3】
【0040】
【化4】
【0041】
【化5】
【0042】
【化6】
【0043】
【化7】
【0044】
【化8】
【0045】
【化9】
【0046】
【化10】
【0047】
【化11】
【0048】
【化12】
【0049】(I−32) メルク社 Z−1625 ネマチック温度範囲 −10〜60℃ (I−33) BDH社 E−7 ネマチック温度範囲 −10〜60℃ (I−34) ロッシュ社 R−200 ネマチック温度範囲 0〜65℃ (I−35) 大日本インキ社 D−X01A ネマチック温度範囲 −26〜68℃
【0050】(I−36) メルク社 ZLI−2008 Tcl=64℃ (I−37) メルク社 ZLI−1840 Tcl=90℃ (I−38) DIC TN403 Tcl=82℃
【0051】第1の発明で用いられる重合性液晶モノマ
ーは、
【0052】
【化13】
【0053】で表される重合性基を1個有するもの、ま
たは重合性基を2個以上有するものをいう。なお、本発
明でいう重合性液晶モノマーは単独では液晶性を示さな
くとも重合体が液晶性を示せばよい。
【0054】例えば、下記の一般式(I)で示される。
【0055】
【化14】 X−Y−M−Z (I)
【0056】一般式(I)において、Xは上記重合性基
を示す。Yはフレキシブルスペーサーを示し、例えば
【0057】
【化15】−(CH2n − (n=0〜15), −(CH2 CH2 −O)n − (n=1〜4), −(CH2 CH2 CH2 CH2 −O)n − (n=1〜
3), −(CH2 CH2 CH2 −O)n −(n=1〜4), −(CH2n −O− (n=0〜15), 等から選ばれる。
【0058】Mはメソーゲン基を示し、例えば
【0059】
【化16】
【0060】等から選ばれる。
【0061】Zは末端基を示し、例えば
【0062】
【化17】−CN, −Cn2n+1(n=1〜10),
−H, −OCn2n+1(n=1〜10), −CF3 , −C
l, −F,
【0063】
【化18】
【0064】
【化19】−Cn2n+1(n=1〜10), −NO2
【0065】等から選ばれるが、メソーゲン基に複数置
換されていてもよい。
【0066】また、重合性基を2個以上有する重合性液
晶モノマーの構造としては、例えば下記の一般式(I
I)で表わされるようなものが用いられるが、重合性基
とメソーゲン基を有していればよく、またそれらの基は
いくつあってもよい。
【0067】
【化20】 X−Y−M−Y′−X′ (II) 一般式(II)において、X,X′は前記重合性基を示
し、Mは前記メソーゲン基、Y,Y′は前記フレキシブ
ルスペーサを示す。
【0068】さらに、本発明において、より具体的な重
合性液晶モノマーとしては、次のようなものが用いられ
るが、それらの重合性液晶モノマーは単独でも又は2種
以上を組み合わせて用いることができる。より好ましく
は、重合性基を2個以上有するものを少なくとも一種用
いる組み合わせが望ましい。
【0069】
【化21】
【0070】
【化22】
【0071】
【化23】
【0072】
【化24】
【0073】
【化25】
【0074】
【化26】
【0075】本発明において用いられる重合性液晶モノ
マーは、重合開始剤を用いて重合することにより、重合
性液晶モノマー重合体となる。重合方法としては、ラジ
カル重合・アニオン重合・カチオン重合・開環重合・グ
ループ移動重合等が用いられ、熱もしくは光を与えるこ
とにより重合が開始される。
【0076】重合開始剤は、重合性液晶モノマーと低分
子液晶化合物からなる組成物に対して0.05〜10w
t%の範囲で用いられ、0.05wt%未満では重合収
率が十分でなく、良好な重合体を得ることができず、ま
た10wt%をこえると分解物や重合開始剤そのものが
液晶性に悪影響を与え、例えば液晶温度範囲等を狭める
等の悪影響を与えるため好ましくない。より好ましく
は、0.1〜5wt%の範囲で用いられる。
【0077】光重合開始剤としては、例えばベンゾイン
エーテル系,ベンゾフェノン系,アセトフェノン系,チ
オキサントン系等が挙げられる。より具体的には次のよ
うな化合物が用いられる。
【0078】
【化27】
【0079】
【化28】
【0080】以上のような重合開始剤に対して、開始助
剤・増感剤等を併用してもよい。また、本発明における
重合性液晶モノマーと低分子液晶化合物との組成物にお
いて、その液晶性を喪失しない範囲で他の重合性オリゴ
ー,重合性モノマーを混合して用いることが可能であ
る。
【0081】その重合性オリゴー,重合性モノマーの具
体例としては、 (IV−1) トリメチロールプロパントリアクリレ
ート (IV−2) ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト (IV−3) トリプロピレングリコールジアクリレ
ート (IV−4) 1,6−ヘキサンジオールジアクリレ
ート (IV−5) ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ルジアクリレート (IV−6) テトラエチレングリコールジアクリレ
ート
【0082】(IV−7) ヒドロキシピバリン酸ネ
オペンチルグリコールジアクリレート (IV−8) ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート (IV−9) ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート (IV−10) グリシジルアクリレート (IV−11) ヘプタデカクロロデシルアクリレート (IV−12) γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン (IV−13)
【0083】
【化29】
【0084】等が挙げられる。
【0085】次に、第2の発明である表示層について説
明する。該表示層としてエステル結合を有する主鎖型高
分子液晶化合物と低分子液晶化合物の混合物が使用され
る。
【0086】ここで用いられる主鎖型高分子液晶化合物
としては次のようなものがあり、低分子液晶化合物の組
み合わせにおいては非相溶性のものが適宜選択されて用
いられる。(下記式(1)〜(13)中、p=は5〜1
000,1≦n1 <15である。)
【0087】
【化30】
【0088】
【化31】
【0089】
【化32】
【0090】
【化33】
【0091】
【化34】
【0092】前記高分子液晶化合物は単独で用いること
も、2種以上を混合もしくは共重合して使用することも
可能である。更に、本発明の高分子液晶素子における表
示層に用いられる高分子液晶化合物としては、強誘電性
高分子液晶を用いることができる。
【0093】本発明において用いることのできる強誘電
性高分子液晶としては、カイラルスメクチック相を有し
ており、具体的にはSmC* 相,SmH* 相,SmI*
相,SmJ* 相,SmG* 相を有しているものである。
強誘電性を選択すると、高分子液晶化合物で形成される
媒体の誘電率を大きくすることができ、そのことにより
低分子液晶化合物にかかる実効値電圧を大きくすること
ができ、低分子液晶化合物の電界応答速度を上げること
ができる。
【0094】次に、本発明において用いることができる
強誘電性高分子液晶のいくつかの具体例を下記に示す
が、これらに限定されるものではない。
【0095】
【化35】
【0096】また、ブレンド等によって強誘電性を発現
することが可能な光学活性高分子液晶も用いることがで
きる。具体的には下記のようなものが挙げられる。
【0097】
【化36】
【0098】
【化37】
【0099】
【化38】
【0100】次に、第2の発明で具体的に用いられる低
分子液晶化合物は前述の例が同様に挙げられる。
【0101】第2の発明である前記高分子液晶化合物と
低分子液晶化合物からなる混合物においては、該混合物
を配向させるのに、前述の配向膜を用いた配向法のみで
なく、下記のような配向法によっても良好な配向が得ら
れる。分子配列を行うものとしては、一軸延伸、二軸延
伸、インフレーション延伸等の延伸法やシエアリングに
よる再配列が使用できる。そしてこのような配向法を使
用するなら、素子に配向膜を形成させなくてもよい場合
もある。
【0102】第2の発明における高分子液晶化合物と低
分子液晶化合物の分散状態、分散割合も前述の通りであ
る。
【0103】さらに、第1の発明でいう表示層は、誘電
率異方性が負の重合性液晶モノマーと誘電率異方性が正
の低分子液晶性化合物の組成物を前記電極基板間に封入
し、液晶状態で該重合性液晶モノマーを重合することに
よって得た表示層とするとより好ましい。
【0104】ここで誘電率異方性(Δε)の測定は以下
のように行なった。低分子液晶化合物については、セル
ギャップ10μm、電極面積1cm2 (Cr 2000
Å)のセルへ液晶を注入し、LCRメーター(HP41
92A)によって容量を測定して誘電率を求めた。電極
表面にポリイミド(日立化成(株)製、HL−111
0)膜を形成し、ラビング処理したものより、ε⊥を求
め、シランカップリング剤(東レシリコーン、AY−4
3−021)にて処理したものからε‖を求めた。この
ときΔε=ε‖−ε⊥である。
【0105】重合性液晶モノマーには、メソーゲン基と
重合性基を有するものが用いられ、重合性基やメソーゲ
ン基は複数個含まれていてもよい。
【0106】重合性液晶モノマーが単独で液晶相を示す
ときは、垂直配向および水平配向させることにより誘電
率異方性を測定することが可能である。(岡野光治・小
林駿介共編“液晶=基礎編”215〜220頁、198
5年、培風館発行参照)また、単独で液晶相を示さない
ものは、誘電率が既知の低分子液晶と混合し、外挿する
ことにより求められる。
【0107】具体的に用いられる誘電率異方性が正の低
分子液晶化合物としては、前述の(I〜1)から(I〜
20)までの化合物、あるいは(I〜25),(I〜2
9)から(I−35)までの化合物が挙げられる。ま
た、誘電率異方性が負の重合性液晶モノマーとしては、
(II−3),あるいは(II−7)から(II−1
6)の化合物が挙げられる。
【0108】本発明に用いられる重合性液晶モノマーの
誘電率異方性は、好ましくは−1.0以下である。−
1.0を超えると正の誘電率異方性を示す低分子液晶化
合物と組み合わせたときに、誘電率異方性の小さい低分
子液晶化合物しか用いることが出来ないため応答速度が
低下し、しきい値電圧が上昇して好ましくない。より好
ましくは−2.0以下、さらに好ましくは−3.0以下
の誘電率異方性を有する重合性液晶モノマーが用いられ
る。
【0109】また、ヒステリシスが防止された実用上有
効な液晶素子を得るには、誘電率異方性が−3.0以下
の高分子液晶性化合物(重合性液晶モノマーの重合体も
含む)を使用するとよい。
【0110】ここで高分子液晶化合物の誘電率異方性
(Δε)の正負の測定は以下のように行なった。高分子
液晶化合物については、ITO電極を形成したガラス基
板上へ前記と同様にラビング処理したポリイミド膜を形
成し、更に高分子液晶化合物膜を約10μmの膜厚で形
成したものへ、同様のITO電極を形成したガラス基板
を重ね合わせ、Tg以上で配向処理したものへ、Tg以
上の液晶温度範囲で±50V,60Hzの矩形波を印加
し、偏光顕微鏡下で光透過率が減少したものをΔε>
0、変化しないものをΔε<0とした。
【0111】図2(a),(b)は本発明の液晶素子の
他の例を示し、図2(a)は液晶素子の平面図、図2
(b)はそのAA′線断面図である。同図2において、
本発明における液晶素子は、ガラス板又はプラスチック
板などからなる一対の基板1,1′(少なくとも一方の
基板が複屈折を有する)をスペーサ4で所定の間隔に保
持し、この一対の基板1,1′をシーリングするために
接着剤6で接着したセル構造を有しており、さらに基板
1′の上には複数の透明電極2′からなる電極群(例え
ば、マトリクス電極構造のうちの走査電圧印加用電極
群)が、例えば帯状パターンなどの所定パターンで形成
されている。また、基板1の上には前述の透明電極2′
と交差させた複数の反射層電極2からなる電極群(例え
ば、マトリクス電極構造のうちの信号電圧印加用電極
群)が形成されている。図中、符合3は表示層、5は配
向制御膜を示す。
【0112】次に、本発明の液晶素子を、照射手段、該
液晶素子に電圧を印加する手段、該液晶素子に照射した
光のうち透過光と散乱光を分離する手段とを組み合わせ
て表示装置を得る。
【0113】次に、図3は本発明の液晶素子を用いた表
示装置の一例を示す説明図である。同図はシュリーレン
光学系を用いたフルカラー投射型表示装置を示す。同図
において、光源ユニット301からの白色光は、ダイク
ロイックミラー302,302′,302″によりR,
G,Bの3原色に分類される。分離された光は、シュリ
ーレンレンズ308,308′,308″によって液晶
素子303,303′,303″へ投写される。このと
き液晶素子は液晶素子駆動装置307により電圧が印加
され駆動される。この液晶素子は単純マトリックスや非
線形素子を用いたものも用いられるが、より好ましくは
各画素毎にスイッチを有するTFTタイプのものが表示
コントラスト,応答速度,階調表示の点で優れている。
【0114】ここで選択画素は白濁状態となり、入射光
を散乱し、非選択点は入射光を透過する。この透過光と
散乱光をシュリーレン光学系304,304′,30
4″により分離したところコントラスト100の非常に
良好な表示が得られた。この透過光をダイクロイックプ
リズム305によって合成し、投写レンズ306によっ
てスクリーンへ投写したところ良好なフルカラー画像が
得られた。
【0115】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明する。
【0116】実施例1 重合性液晶モノマー(前述のII−6)をC.Noёl
ら(Makromol.Chem.,Macromo
l.Symp.24,283(1989))の方法によ
り合成した。 得られた重合性液晶モノマー(II−
6)のIR(赤外線吸収スペクトル)を図6に示す。ま
た、DSCによる相転移は
【0117】
【数1】
【0118】であった。この重合性液晶モノマー(II
−6)(Δε>0,ne =1.67,n0 =1.53)
と、メルク社製,ネマチック液晶(LC),ZLI−2
008(Δε=+16,ne =1.71,n0 =1.5
2)との相溶性を、DSCおよび偏光顕微鏡にて測定し
た結果、図4に示す相図を得た。
【0119】実施例2 重合性モノマー(II−8)を下記の文献に記載されて
いる方法により合成した。[デー.ジェイ.ブロアー,
アール.エイ.エム.ヒックメット及びゲルチャラ
(D.J.Broer,R.A.M.Hikmet a
nd Ger Challa),マクロモレキュラー
ケミストリー(Makromol.Chem.),19
,3201頁(1989年)]得られた重合性液晶モ
ノマー(II−8)のIRの測定結果を図7に、NMR
(核磁気共鳴スペクトル)の測定結果を図8に示す。こ
の重合性液晶モノマー(II−8)(Δε<0)と、メ
ルク社製,ネマチック液晶(LC),ZLI−2008
との相溶性を、DSCおよび偏光顕微鏡にて測定した結
果、図5に示す相図を得た。
【0120】実施例3 低分子液晶および重合性液晶モノマーからなる組成物を
封入するためのセルを下記のようにして作成した。1.
1mm厚の青板ガラスへ、厚さ1000ÅのITOと厚
さ500ÅのSiO2 を蒸着した基板(松崎真空(株)
製)を用いて、この基板へ、ポリアミック酸溶液(サン
エバー100、日産化学(株)製)を、N−メチルピロ
リドン(NMP)および2−n−ブトキシエタノールに
て6倍に希釈したものをスピナー塗布し、270℃で焼
成して厚さ200Åのポリイミド膜を形成した。更に、
このポリイミド膜をラビング法によって配向処理し、一
軸配向性の配向膜とした。
【0121】この基板に平均直径8.6μmのシリカス
ペーサ(触媒化成工業(株)、真絲球:SW8.6μ
m)を散布して、上記と同様の処理をした他の基板をは
り合わせ、周囲を熱硬化性エポキシ樹脂(三井東圧化学
(株)製、ストラクトボンドEH−454NF)にて封
止した。次に、実施例1の組成物において、低分子液晶
化合物8重量部に重合性液晶モノマー(II−6)を4
重量部加え、さらに光重合開始剤として、チバガイギー
社製、イルガキュア(Irgacure)651を0.
1重量部を加えた組成物を、100℃にて、上記の方法
により作成したセルへ、毛管法によって注入した。
【0122】次に、このセルを80℃に保持し、40W
の高圧水銀ランプを30cmの距離から照射したところ
液晶状態を保ったまま重合が進行した。約20分後、透
明性の良好な液晶素子が得られた。尚、表示層となる液
晶部分の相の状態をDSC及び偏光顕微鏡により確認し
たところ、高分子液晶の部分と低分子液晶の部分が非相
溶状態であった。
【0123】この素子を偏光顕微鏡にて観察しながら、
60Hz,±50Vの矩形波を印加したところ、低分子
液晶部分は応答したが、高分子液晶からなるマトリック
スはまったく応答が観察されなかった。ヘイズメーター
で測定したところ、ヘイズが5%と良好であった。
【0124】該液晶素子へ、100Hz、20Vの電圧
を印加したところ白濁した。透明状態と白濁状態のコン
トラスト比は20:1と良好であった。 次に、上記の
液晶素子を用いて、図3に示す表示装置を作成し、コン
トラストを測定すると、20:1と良好であった。
【0125】該液晶素子の片側基板を除去し、メタノー
ルに浸漬することにより低分子液晶の抽出・除去を行っ
た。乾燥後、走査型電子顕微鏡(SEM)で断面を観察
したところ、低分子液晶の含まれていた島状部分の大き
さは0.5〜3μmであった。
【0126】実施例4 実施例3で作成したものと同様のセルを作成し、実施例
2の組成物において、低分子液晶化合物8重量部に対し
て、重合性液晶モノマー(II−8)を4重量部加え、
さらに光重合開始剤として、チバガイギー社製、イルガ
キュア651を0.1重量加えた組成物を、100℃に
て上記のセルへ毛管法により注入した。
【0127】次に、このセルを70℃に保持し、40W
の高圧水銀ランプを照射したところ、液晶状態を保った
まま重合が進行した。照射後、透明性の良好な液晶素子
が得られた。尚、表示層となる液晶部分の相の状態をD
SC及び偏光顕微鏡により確認したところ、高分子液晶
の部分と低分子液晶の部分が非相溶状態であった。
【0128】ヘイズメーターで測定したところ、ヘイズ
が6%と良好であった。この液晶素子へ、100Hz,
35Vの電圧を印加したところ白濁した。透明状態と白
濁状態のコントラスト比は18:1と良好であった。ま
た、しきい値電圧は4Vで良好なしきい値特性であっ
た。
【0129】比較例1 実施例3と同一の組成の液晶組成物を、100℃で同一
条件で重合し、室温へもどしたところ白濁した液晶素子
が得られた。ヘイズメーターで測定したところ、ヘイズ
は70%であった。
【0130】実施例5 [液晶素子の作成方法]ITO透明電極付PES(ポリ
エーテルスルホン)フィルム(住友ベークライト製、ス
ミライトFST−1337)へ、下記構造式(III)
で表される高分子液晶化合物50wt%と低分子液晶化
合物(E.メルク社製、ZLI−1840、Δε=+1
2)50wt%の1,2−ジクロロエタン溶液を塗布し
て乾燥し、表示層の厚み16μmのフィルムを得た。
【0131】
【化39】
【0132】 Tg=38℃,Tcl=165℃, GPC(ゲルパーミエーション クロマトグラフィー)
によるポリスチレン換算分子量 Mn=6400、 Δ
ε<0 次に、前述と同様のPESフィルムのITO面に熱硬化
性エポキシ樹脂を薄く塗布したものを、前記表示層を塗
布したPESフィルムとかさね合わせて150℃のプレ
スロールを通過させることにより配向処理を行ったとこ
ろ透明な基板が得られた。尚、表示層となる液晶部分の
相の状態をDSC及び偏光顕微鏡により確認したとこ
ろ、高分子液晶の部分と低分子液晶の部分が非相溶状態
であった。
【0133】この基板の上下電極へ、100Hz,10
Vの電圧を印加したところ白濁した。透明状態と白濁状
態でのコントラスト比は10:1と良好であった。電圧
を増加していったときに白濁するしきい値は2Vで良好
なしきい値特性が得られた。
【0134】この素子を偏光顕微鏡にて観察しながら、
60Hz,±50Vの矩形波を印加したところ、低分子
液晶部分は応答したが、高分子液晶からなるマトリック
スはまったく応答が観察されなかった。
【0135】次に、上記の高分子液晶素子を用いて、図
3に示す表示装置を作製した。前述の高分子液晶素子3
03,303′,303″へ上記と同様にして作成した
素子を用いたものはRGBの表示がコントラスト比2
0:1と良好であった。
【0136】該液晶素子を実施例3と同様にして片側P
ESフィルムを除去し、低分子液晶を除去し、SEMで
断面を観察したところ、島状部分の大きさは2〜5μm
であった。
【0137】実施例6,7 実施例5で用いた高分子液晶化合物と低分子液晶化合物
の配合割合を下記の表1に示す様に変えた以外は、実施
例5と同様の方法により、高分子液晶素子を作成し、コ
ントラスト比を測定した。尚、表示層となる液晶部分の
相の状態をDSC及び偏光顕微鏡により確認したとこ
ろ、高分子液晶の部分と低分子液晶の部分が非相溶状態
であった。得られた高分子液晶素子のコントラスト比を
下記の表1に示す。
【0138】
【表1】
【0139】実施例8 実施例5と同様にしてネマチック低分子液晶組成物を大
日本インキ化学工業(株)製、TN403(Tcl=8
2℃,Δn=0.258,Δε=19.2)に変えて、
1,2−ジクロロエタン溶液を塗布して乾燥したとこ
ろ、表示層の厚み13μmのフィルムが得られた。
【0140】次に、前述と同様のPESフィルムのIT
O面に熱硬化性エポキシ樹脂を薄く塗布したものを、前
記表示層を塗布したPESフィルムとかさね合わせて、
150℃のプレスロールを通過させることにより配向処
理を行なったところ、透明な基板が得られた。尚、表示
層となる液晶部分の相の状態をDSC及び偏光顕微鏡に
より確認したところ、高分子液晶の部分と低分子液晶の
部分が非相溶状態であった。
【0141】この基板の上下電極へ、100Hz,30
Vの電圧を印加したところ白濁した。透明状態と白濁状
態でのコントラスト比は15:1と良好であった。電圧
を増加していったときに白濁するしきい値電圧は7V
で、良好なしきい値特性が得られた。
【0142】この高分子液晶素子を偏光顕微鏡で観察し
つつ、電圧を増加していくと、当初、高分子液晶化合物
及び低分子液晶化合物の領域は共に均一な一軸性配向で
あったものが、液滴状の部分(低分子液晶化合物の領域
に対応)が応答し、配向が変化していることが認められ
た。応答したものは、肉眼においても白濁していること
が観察出来る。
【0143】実施例9 ITO透明電極付PESフィルムへ、下記構造式(I
V)で表わされる高分子液晶化合物50wt%とネマチ
ック低分子液晶化合物(E,メルク社製、ZLI−20
08、Δε=16)50wt%の1,2−ジクロロエタ
ン溶液を塗布して乾燥し、表示層の厚み12μmのフィ
ルムを得た。
【0144】
【化40】
【0145】
【数2】
【0146】この構造式(IV)の高分子液晶化合物を
単独で、PI(ポリイミド)配向膜付ガラス基板へ1,
2−ジクロロエタン溶液として塗布し、乾燥後厚み10
μmのフィルムを得た。このフィルムへ同様にPI配向
膜付ガラス基板を重ね合わせて、Iso相から徐冷する
ことで配向処理を行なった。これへ50℃で±50V,
60Hzの矩形波を印加したが、偏光顕微鏡観察では応
答せず、Δεは負であった。
【0147】次に、前述と同様のPESフィルムを重ね
合わせて、180℃のプレスロールを通過させることに
より配向処理を行なったところ透明な基板が得られた。
尚、表示層となる液晶部分の相の状態をDSC及び偏光
顕微鏡により確認したところ、高分子液晶の部分と低分
子液晶の部分が非相溶状態であった。この基板の上下電
極へ、100Hz,30Vの電圧を印加したところ白濁
した。透明状態と白濁状態のコントラスト比は9:1と
良好であった。
【0148】実施例10 架橋性液晶モノマー(IV−13)を下記の文献に記載
されている方法により合成した。[デー.ジェイ.ブロ
アー,アール.エイ.エム.ヒックメット及びゲル チ
ャラ(D.J.Broer,R.A.M.Hikmet
and GerChalla),マクロモレキュラー
ケミストリー(Makromol.Chem.),
90,3201頁(1989年)]得られた架橋性液晶
モノマー(IV−13)のDSCによる相転移温度は
【0149】
【数3】
【0150】であった。さらに、架橋性液晶モノマー
(IV−13)のIR(赤外線吸収スペクトル)の測定
結果を図9に、NMR(核磁気共鳴スペクトル)の測定
結果を図10に示す。
【0151】低分子液晶および重合性液晶モノマーから
なる組成物を封入するためのセルを下記のようにして作
成した。 1.1mm厚の青板ガラスへ、厚さ1000ÅのITO
と厚さ500ÅのSiO2 を蒸着した基板(松崎真空
(株)製)を用いて、この基板へ、ポリアミック酸溶液
(サンエバー100、日産化学(株)製)を、N−メチ
ルピロリドン(NMP)および2−n−ブトキシエタノ
ールにて6倍に希釈したものをスピナー塗布し、270
℃で焼成して厚さ200Åのポリイミド膜を形成した。
更に、このポリイミド膜をラビング法によって配向処理
し、一軸配向性の配向膜とした。
【0152】この基板に平均直径8.6μmのシリカス
ペーサ(触媒化成工業(株)、真絲球:SW8.6μ
m)を散布して、上記と同様の処理をした他の基板をは
り合わせ、周囲を熱硬化性エポキシ樹脂(三井東圧化学
(株)製、ストラクトボンドEH−454NF)にて封
止した。
【0153】下記の化合物を混合し、組成物を得た。 メルク社製ネマチック液晶“ZLI−2008” 50重量部 重合性液晶モノマー(II−11) 10重量部
【0154】
【化41】 根上工業製、ウレタンアクリレートポリエステル 10重量部 “アートレジン UN−2500” 前記の架橋性モノマー(IV−13) 10重量部
【0155】
【化42】 チバガイギー社“イルガキュア(Irgacure)6
51”0.3重量部
【0156】上記の組成物を、100℃にて、上記のセ
ルへ、毛管法によって注入した。次に、このセルを80
℃に保持し、40Wの高圧水銀ランプを照射し液晶状態
を保ったまま重合を行った。
【0157】該液晶素子へ、100Hz,5Vの電圧を
印加したところ、ヘイズメーターで測定したヘイズが2
4%であった。20Vでは完全に応答し、ヘイズは50
%であった。この状態から、電圧を降下して5Vとした
ところ、ヘイズは23%であり、ほとんどヒステリシス
のない良好な応答が得られた。尚、表示層となる液晶部
分の相の状態をDSC及び偏光顕微鏡により確認したと
ころ、高分子液晶の部分と低分子液晶の部分が非相溶状
態であった。
【0158】次に、該液晶素子を用いて、図3に示す表
示装置を作成し、スクリーン上のコントラストを測定し
たところ、23:1と良好なコントラストが得られた。
なお、該液晶素子を実施例3と同様にして片側基板を除
去し、さらに低分子液晶を除去し、乾燥後SEMで断面
を観察したところ、島状部分の大きさは0.6〜2.6
μmであった。
【0159】なお、上記で使用した重合性液晶モノマー
の重合体である高分子液晶のΔεの値も以下の方法によ
り測定した。重合性液晶モノマー(II−11)10重
量部とチバガイギー社“イルガキュア651”0.3重
量部からなる混合物を、下記の2種類のセルに注入し、
液晶状態で40Wの高圧水銀ランプを照射し、液晶状態
を保ったまま重合を行ない、高分子液晶を得た。
【0160】 基板表面にポリイミド(日立化成工業
(株)製、HL−1110)膜を、100Åの厚さに形
成しラビング処理した、セルギャップ10μm、電極面
積1cm2 (ITO 2000Å)の空セル。
【0161】 基板表面にシランカップリング剤(東
レシリコーン、AY−43−021)処理した、セルギ
ャップ10μm、電極面積1cm2 (ITO 2000
Å)の空セル。
【0162】のセルをLCRメーター(HP4192
A)によって容量を測定し、ε⊥を求め、のセルも同
様にして測定し、ε‖を求めたところ、誘電率異方性は
Δε=ε‖−ε⊥=−3.1であった。
【0163】
【発明の効果】本発明により配向した高分子液晶化合物
は、配向規制力を有しており、低分子液晶化合物を無電
界状態で高分子液晶化合物と同一方向に配向させること
ができる。この配向性の良さが、コントラストの良さに
つながる。
【0164】また、高分子液晶化合物をガラス転移点以
下で構造固定を一旦行なうと、高分子液晶化合物は室温
付近では応答せず配向が固定されているため、低分子液
晶化合物の電界応答にしきい値が生じることになる。従
来の重合体マトリックスに比較して、一様に配向してい
るので良好なしきい値を与える。
【0165】以上説明したように、本発明によれば、駆
動時に応答のヒステリシスのない、階調表示性に優れ
た、大画面で、かつしきい値もコントラストも良好な表
示が可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶素子の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の液晶素子の他の例を示し、図2(a)
は液晶素子の平面図、図2(b)はそのAA′線断面図
である。
【図3】本発明の液晶素子を用いた表示装置の一例を示
す説明図である。
【図4】実施例1の重合性液晶モノマー(II−6)と
低分子液晶化合物ZLI−2008の組成物の相溶性を
示すグラフである。
【図5】実施例2の重合性液晶モノマー(II−8)と
低分子液晶化合物ZLI−2008の組成物の相溶性を
示すグラフである。
【図6】実施例1の重合性液晶モノマー(II−6)の
IRスペクトルである。
【図7】実施例2の重合性液晶モノマー(II−8)の
IRスペクトルである。
【図8】実施例2の重合性液晶モノマー(II−8)の
NMRスペクトルである。
【図9】実施例10の架橋性液晶モノマー(IV−1
3)のIRスペクトルである。
【図10】実施例10の架橋性液晶モノマー(IV−1
3)のNMRスペクトルである。
【符号の説明】
1,1′,101,101′ 基板 2,2′ 透明電極 3,106 表示層 4 スペーサ 103,103′,5 配向制御膜 6 接着剤 102,102′ 電極 104 低分子液晶化合物 105 高分子液晶化合物 301 光源ユニット 302,302′,302″ ダイクロイックミラー 303,303′,303″ 液晶素子 304,304′,304″ シュリーレン光学系 305 ダイクロイックプリズム 306 投写レンズ 307 液晶素子駆動装置 308,308′,308″ シュリーレンレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鱸 英俊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 榑松 克巳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 箕浦 信夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 江口 岳夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 大西 敏一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 土志田 嘉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−212587(JP,A) 特開 平2−88691(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/137 500 G02F 1/13 500 G02F 1/1333

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極を有する基板間にエステル結合を有
    する主鎖型高分子液晶化合物と低分子液晶化合物とを非
    相溶状態で含む表示層を挟持してなる液晶素子。
  2. 【請求項2】 さらに前記基板上に配向膜を有すること
    を特徴とする請求項1記載の液晶素子。
  3. 【請求項3】 光照射手段、請求項1記載の液晶素子、
    該液晶素子に電圧を印加する手段、該液晶素子に照射し
    た光のうち透過光と散乱光を分離する手段とを有するこ
    とを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の液晶素子に光を照射し、
    該照射の結果得られる散乱光と透過光を分離して表示を
    行なう表示方法。
  5. 【請求項5】 前記液晶素子に電界を印加することによ
    り生じる前記低分子液晶化合物の電界応答に対する散乱
    度の差異を表示に利用する請求項4記載の表示方法。
  6. 【請求項6】 電極を有する基板間に重合性液晶モノマ
    ー重合体と低分子液晶化合物とを非相溶状態で含む表示
    層を挟持してなる液晶素子。
  7. 【請求項7】 前記重合性液晶モノマー重合体は重合性
    液晶モノマーを液晶状態で重合して得たものである請求
    項6記載の液晶素子。
  8. 【請求項8】 前記基板が配向膜を有していることを特
    徴とする請求項6記載の液晶素子。
  9. 【請求項9】 光照射手段、請求項6記載の液晶素子、
    該液晶素子に電圧を印加する手段、該液晶素子に照射し
    た光のうち透過光と散乱光を分離する手段とを有するこ
    とを特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の液晶素子に光を照射
    し、該照射の結果得られる散乱光と透過光を分離して表
    示を行なう表示方法。
  11. 【請求項11】 前記液晶素子に電界を印加することに
    より生じる前記低分子液晶化合物の電界応答に対する散
    乱度の差異を表示に利用する請求項10記載の表示方
    法。
  12. 【請求項12】 電極を有する基板間に誘電率異方性が
    −3.0以下の高分子液晶化合物と誘電率異方性が正の
    低分子液晶化合物とを非相溶状態で含む表示層を挟持し
    てなる液晶素子。
  13. 【請求項13】 さらに前記基板上に配向膜を有するこ
    とを特徴とする請求項12記載の液晶素子。
  14. 【請求項14】 光照射手段、請求項12記載の液晶素
    子、該液晶素子に電圧を印加する手段、該液晶素子に照
    射した光のうち透過光と散乱光を分離する手段とを有す
    ることを特徴とする表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の液晶素子に光を照射
    し、該照射の結果得られる散乱光と透過光を分離して表
    示を行なう表示方法。
  16. 【請求項16】 前記液晶素子に電界を印加することに
    より生じる前記低分子液晶化合物の電界応答に対する散
    乱度の差異を表示に利用する請求項15記載の表示方
    法。
  17. 【請求項17】 前記高分子液晶化合物が重合性液晶モ
    ノマーを重合したものであり、かつ表示層が該重合性液
    晶モノマーを液晶状態で重合して形成した表示層である
    請求項12記載の液晶素子。
  18. 【請求項18】 さらに前記基板上に配向膜が形成され
    ていることを特徴とする請求項17記載の液晶素子。
  19. 【請求項19】 光照射手段、請求項17記載の液晶素
    子、該液晶素子に電圧を印加する手段、該液晶素子に照
    射した光のうち透過光と散乱光を分離する手段とを有す
    ることを特徴とする表示装置。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の液晶素子に光を照射
    し、該照射の結果得られる散乱光と透過光を分離して表
    示を行なう表示方法。
  21. 【請求項21】 前記液晶素子に電界を印加することに
    より生じる前記低分子液晶化合物の電界応答に対する散
    乱度の差異を表示に利用する請求項20記載の表示方
    法。
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