JP5235646B2 - ロール紙保持フランジ及びそれを用いたロール紙カートリッジ - Google Patents

ロール紙保持フランジ及びそれを用いたロール紙カートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP5235646B2
JP5235646B2 JP2008323788A JP2008323788A JP5235646B2 JP 5235646 B2 JP5235646 B2 JP 5235646B2 JP 2008323788 A JP2008323788 A JP 2008323788A JP 2008323788 A JP2008323788 A JP 2008323788A JP 5235646 B2 JP5235646 B2 JP 5235646B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll paper
holding flange
peripheral wall
cartridge
paper holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008323788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010143120A (ja
Inventor
英幹 川嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008323788A priority Critical patent/JP5235646B2/ja
Publication of JP2010143120A publication Critical patent/JP2010143120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5235646B2 publication Critical patent/JP5235646B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)

Description

本発明は、ロール状に巻かれた長尺の紙(ロール紙)を保持するための部材に関するものである。
近年、デジカメ等の撮像装置によって取得された画像データを取り込み、印画紙等の記録媒体に印刷するプリンタが広く一般家庭に普及している。このような家庭用のプリンタでは、インクリボンや印画紙のセット、画像データの取り込み等の事前の準備作業をできるだけ簡素化することが求められており、準備作業における操作性の向上を目的とした提案がなされている。例えば、特許文献1には、インクリボンと印画紙とが一体化されたカートリッジを備えたプリンタが開示されている。該カートリッジを用いれば、それまで別々に行っていたインクリボンの装着と印画紙の装着という2つの作業が、一体化させたカートリッジの装着作業という1つの作業だけで済むこととなり、準備作業の簡素化が図られる。
特開2000−108442号公報
上述のようなカートリッジでは、印画紙としてカット紙を用いるのが一般的であった。しかしながら、印画紙には、カット紙でなく、ロール紙を用いることも考えられる。印画紙としてロール紙を用いた場合、小型のカートリッジに多量の印画紙を保持できるうえ、印刷サイズの異なる記録紙に対して、搬送機構を共有化できるなどのメリットがあるからである。
一方、写真印刷においては、印刷された画像の周囲に余白のない、いわゆる「フチ無し印刷」が望まれている。そこで、図7を用いてカット紙とロール紙における印画余白の有無について説明する。
カット紙を用いて印刷を行う場合、図7(a)に示すように、印画紙706はグリップローラ702とピンチローラ701によって搬送され、その搬送中に図中に符号705で示す印画範囲にインクが転写される。従って、印刷時にはグリップローラ702とピンチローラ701とによって印画紙706を常に挟持(グリップ)しておく必要があり、サーマルヘッド703の発熱部分からグリップローラ702のグリップ位置までの距離Xは印画ができず余白になってしまう。そこで、フチ無し印刷を実現するために、印画サイズよりも大きいサイズのカット紙を用意し、余白部分をカット可能な位置に予めミシン目を設けておき、印刷後にミシン目に沿って余白部分をユーザにカットしてもらわなければならない。
これに対し、図7(b)に示すように、印画紙がロール紙707である場合は、印画紙が連続紙であり、プリンタ内に印画紙切断用のカッター708が備えられている。そのため、図7(b)に示す位置から更に図7(c)の位置までロール紙707を搬送してからカットすることで(印画領域705のみをカットすることで)、余白の無いフチ無し印刷をユーザに提供することができる。
次に、図8を用いてロール紙プリンタの動作について説明する。ここで、カートリッジに収納される印画紙がロール紙である場合、該ロール紙は印刷時にプリンタ810内において次のように動作する。
図8においてロール紙は符号807で示されている。このロール紙807は、ローラに巻き回された帯状の印画紙である。ロール紙807の先端807aは、カートリッジ809の外部に引き出され、搬送ローラ801、802によってサーマルヘッド803とプラテンローラ804との間に搬送される。サーマルヘッド803とロール紙807の間にはインクリボン811がロール紙807に重ねられた状態で搬送され、サーマルヘッド803よりインクリボン811に熱が加えられることによって、インクリボン811のインクがロール紙807に転写される。ロール紙807を印画開始位置まで戻すことと印画することを繰り返すことによって、各色のインクが重ねられる。印画が完了したロール紙807は、カッター808によって印画領域と余白との境界で切断された後、排紙ローラ805、806によって排出される。これにより印刷が完了する。引き出されたロール紙807は、印刷完了後に巻き戻され、カートリッジ809内に格納され、印刷開始前の状態に戻る。
ここで、印刷終了後ロール紙807を巻き戻した際に、先端807aが完全にカートリッジ809内部に巻き戻されてしまうと、再度、ロール紙807をカートリッジ809から引き出すことができなくなってしまう。そこで、引き出されているロール紙807を印刷終了後に巻き戻す際には、ロール紙807の先端807aをカートリッジ809の外部に残した状態で巻戻し動作を停止させるように制御することが必要となる。
ロール紙が引き出された状態を保持する方法もあるが、この場合、ロール紙がカートリッジ外部に露出しており、使用しないときに汚れたり、カートリッジ着脱時にロール紙が損傷を受けたりする虞がある。
或いは、カートリッジ内部に設けられたローラにより、カートリッジ内部にまで巻き戻されたロール紙を再びカートリッジ外部に送出することも可能であるが、この場合、カートリッジの構成が複雑になってしまう。また、印刷完了後にカートリッジがプリンタから取り外され、カートリッジのローラとプリンタの回転機構との結合が解除されてしまうと、カートリッジのローラは回動自在となる。すると、回転自在となったローラが不用意に回動してしまい、ロール紙がさらに巻き戻されて、先端をカートリッジから引き出すことができなくなってしまうことも考えられる。
このため、ロール紙を収納するカートリッジは、プリンタから取り外された後に再装着された場合にも、収納されているロール紙が確実にカートリッジ外部に引き出され、円滑に印刷が行われるように構成されていることが望ましい。かかる構成に付いて説明する。
1.印刷装置及びカートリッジの外観構成
図9は、プリンタ100および該プリンタ100に用いられるカートリッジ110の外観構成を示す斜視図である。プリンタ100は、その側面が開閉し、カートリッジ110を矢印120の方向に着脱可能なハウジング101を備え、該ハウジング101の上部には、表示部102と操作部103とが配されている。
カートリッジ110には、インクが塗布されているインクリボンと、印画紙としてのロール紙とが収納されている。また、カートリッジ110をプリンタ100に装着する前の状態では、ロール紙はハウジング111によって完全に覆われており、ユーザがロール紙に直接触れることがない構成となっている。印刷時にはロール紙がカートリッジ110から引き出され、インクリボンに塗布されたインクをプリンタ100のサーマルヘッドによりロール紙に転写させることで印画が行われる。
図9中の符号112は、ロール紙が巻き回されたローラの回転軸であり、カートリッジ110をプリンタ100に装着すると、プリンタ100が有する給紙モータの回転機構と結合され、プリンタ100によって回転が制御される。
図9中の符号113および114は、それぞれインクリボンの供給ローラと巻き取りローラの回転軸である。巻き取りローラの回転軸114は、カートリッジ110がプリンタ100に装着されると、プリンタ100が有するインクリボン巻上げモータの回転機構と結合され、プリンタ100によって回転が制御される。
2.カートリッジの構成
次に、カートリッジ110の構成について詳細に説明する。図10は、カートリッジ110の外観を示す斜視図である。カートリッジ110に収納されているロール紙は、カートリッジ110がプリンタ100から取り外された状態では、ハウジング111に覆われており、ユーザが外部から直接触れることができないようになっている。かかる構成により、ロール紙が汚れたり、カートリッジ110内へ異物等が混入したりすることが回避される。
図11は、カートリッジ110の分解図である。図11を用いてカートリッジ110の構造について説明する。図11において、符号401は上部ハウジングを示しており、該上部ハウジング401は、インクリボンユニット402の上部をカバーする。インクリボンユニット402は、未使用のインクリボン402−1が巻き回された供給ローラ402−2と、使用済みのインクリボン402−1が巻き取られる巻き取りローラ402−3とを備える。供給ローラ402−2と巻き取りローラ402−3は、ハウジング111により回転自在に支持される。
また、図11中の符号403は、ガイドローラを示している。ガイドローラ403は、使用済みのインクリボン402−1が巻き取りローラ402−3に巻き取られる際に、インクリボン402−1の搬送経路を規定する。ガイドローラ403もハウジング111により回転自在に支持される。
さらに、図11中の符号404は、ロール紙ユニットを示している。ロール紙ユニット404は、ローラ404−1と、該ローラ404−1に巻き回されたロール紙404−2と、フランジ404−3とを備える。ローラ404−1は、側面ハウジング405とハウジング111とにより回転自在に支持される。なお、ロール紙ユニット404の詳細は図12を用いて後述する。
側面ハウジング405は、ロール紙ユニット404の側面をカバーし、ローラ404−1を回転自在に支持する。また、ローラ404−1に巻き回されたロール紙404−2の先端をピックアップするための分離部材406を備える。
次に、図12を用いて、ロール紙ユニット404の詳細について説明する。図12は、ロール紙ユニット404の外観を示す斜視図である。ローラ404−1の両端には弾性材料からなるロール紙保持フランジ404−3が設けられている。このフランジ404−3により、ロール紙404−2の幅方向へのズレが防止される。また、ロール紙保持フランジ404−3はツバ部503を有している。このツバ部503は、ロール紙404−2が該ロール紙404−2の剛性により、フランジ404−3の径方向外向きに巻き広がるのを防いでいる。ツバ部503には、その外周壁上においてロール紙404−2の先端を把持するための切欠き部501が形成されている。
ロール紙保持フランジ404−3は弾性を有し、ロール紙404−2を送り出すときに弾性変形する。ロール紙404−2がロール紙保持フランジ404−3を弾性変形させながらフランジ404−3の外側に出て行く様子を図13に模式的に示す。図13は、図12の断面S−Sにあたる。
ロール紙404−2は、繰り出される際にロール紙保持フランジ404−3を押し広げる。具体的には、ロール紙保持フランジ404−3のツバ部503の内側にあったロール紙404−2(図13(a))は、ロール紙保持フランジ404−3を図13(b)に示すように弾性変形させ、さらに図13(c)に示す位置まで弾性変形させる。このとき、ロール紙404−2の両端に設けられている一対のロール紙保持フランジ404−3の間隔がロール紙404−2の幅に近くなり、ロール紙404−2がツバ部503を乗り越えてロール紙保持フランジ404−3の外へ出て行く。
以上のように、ロール紙保持フランジ404−3によりロール紙404−2の両端が保持されている部分が移動する。よって、ロール紙ユニット404が回転中にはロール紙404−2が繰り出される。一方、ロール紙ユニット404の回転が停止すると、ロール紙404−2がロール紙保持フランジ404−3により保持され、かつ、その保持状態が維持される。
3.カートリッジからのロール紙送り出し動作
ローラ404−1をロール紙404−2が繰り出される方向へ回転させることで、ロール紙ユニット404が同方向へ回転する。ロール紙ユニット404が回転すると、ロール紙保持フランジ404−3の外周壁上に保持されているロール紙404−2の先端が分離部材406にガイドされてカートリッジ110のロール紙出口へ導かれる。このときの分離部材406とロール紙ユニット404との関係を模式的に示したものが図14である。
図14(a)に示すように、ロール紙404−2の先端部分は、ロール紙保持フランジ404−3の外周壁上に保持されている。この状態からローラ404−1(ロール紙ユニット404)が回転すると、図14(b)に示すように、ロール紙404−2の先端が分離部材406にガイドされて繰り出し方向へ進行する。さらにローラ404−1が回転すると、既述のように、ロール紙404−2の両側に設けられているロール紙保持フランジ404−3(図13)が弾性変形する。この結果、ロール紙404−2が繰り出され、図14(c)に示すように、ロール紙404−2の先端は、分離部材406上をさらに繰り出し方向へ進行する。
次に、切欠き部501について詳細に説明する。切欠き部501は、図15(a)に示すような形状をしている。図15(b)は、ロール紙404−2が切欠き部501から出ている状態を示しており、図15(c)は、ロール紙404−2が切欠き部501以外から出ている状態を示している。
図15(b)に示す状態からロール紙ユニット404をロール紙繰り出し方向(図中の矢印A方向)に回転させることにより、前述したようにロール紙404−2は、分離部材406によりすくい上げられる。そして、図15(c)に示されるように、ロール紙保持フランジ404−3が弾性変形して幅方向に広がり、ロール紙404−2の両端をロール紙保持フランジ404−3のツバ部503が保持している状態になる。ロール紙ユニット404をさらに回転させると、ロール紙404−2はさらに繰り出され、ロール紙保持フランジ404−3によりロール紙404−2の両端が保持されている部分が移動する。
4.カートリッジからのロール紙巻き取り動作
図15(c)に示す状態からロール紙ユニット404を、ロール紙巻き取り方向(図中の矢印B方向)に回転させると、ロール紙404−2には、ローラ404−1に巻き付く方向に力が掛かる。そして、ロール紙ユニット404の外部に出ていたロール紙404−2が、ロール紙保持フランジ404−3により保持されている部分を通って徐々にロール紙ユニット404内に引き込まれる。ロール紙ユニット404をロール紙巻き取り方向にさらに回転させること、ロール紙保持フランジ404−3も同位相で回転する。すると、ロール紙404−2の幅方向(図中の矢印C方向)の端とロール紙保持フランジ404−3との接触位置がツバ部503から切欠き部501に移動する。そして、弾性変形により撓んでいたロール紙保持フランジ404−3はず15(b)に示す元の状態に復帰する。
つまり、巻き戻されたロール紙404−2の先端は、必ず、切欠き部501を通ってロール紙ユニット404の外部(ツバ部503の外周壁上)に出て、ツバ部503の外周壁上において保持される。このことから再びロール紙404−2を引き出す際に、分離部材406によりロール紙404−2をロール紙ユニット404から確実に引き剥がしてカートリッジ110から送出することが可能となる。
これまでの説明から、ロール紙ユニットにおいてロール紙保持フランジが重要な役割を担う部品であることが理解できるはずである。具体的には、ロール紙保持フランジは、ロール紙が収納されている状態では該ロール紙の先端がツバ部の外周壁上で保持され、ロール紙が繰り出される時には、ロール紙が確実にツバ部を乗り越えて外周壁上へ出て行くように弾性変形しなければならない。
また、印画に影響を与えないように、ロール紙端面を適度な力で保持しなければならない。ロール紙の端面の強度や剛性などを考慮すると、ロール紙保持フランジはその剛性と同等かそれ以下の荷重で弾性変形する必要がある。
このように、ロール紙保持フランジは様々な要求を満たす必要がある。しかし、シート材を打ち抜き加工して、上記要求を満たすロール紙保持フランジを形成するに際し、ロール紙保持フランジには次のような問題があった。その問題について図16を参照しながら説明する。
図16(a)はロール紙保持フランジの斜視図であり、図16(b)は側面図であり、図16(c)は図16(b)に示すツバ部503付近の拡大断面図である。ロール紙保持フランジ404−3のツバ部503の断面形状は、図16(c)に示すようにL字形である。よって、ツバ部503は、図中の矢印X方向からの力に対する強度が相対的に低く、同方向からの打ち抜き加工によって図16(a)に示す形状のように切欠き部501を形成することが困難である。また、切欠き部501の形状を変更し、図中の矢印Y方向からの打ち抜き加工によって切欠き部501を形成しようとした場合、シート材の板厚に対し垂直な方向に打抜くことになるため、シート材が変形・座屈してしまい打抜くことが困難である。さらに、打抜かれた部分のシート端面はバリなどが発生しやすく、その部分にロール紙が接触するとロール紙表面が傷付いたり、ロール紙端面が引っ掛かってロール紙保持フランジが破れてしまったりするという問題があった。
本発明の目的は、上記課題の少なくとも一つを解決することである。
本発明のロール紙保持フランジは、ロール紙を巻き付けられたローラ軸の端部に設けられて上記ロール紙を保持するロール紙保持フランジである。本発明のロール紙保持フランジは、上記ロール紙の幅方向端面と対向する底部と、上記底部から上記ロール紙の幅方向内側に向けて立ち上げられたツバ部と、上記ツバ部に設けられた少なくとも一つの切欠き部とを有する。上記ツバ部は、上記ロール紙のうち、該ツバ部の内側に位置する部分を保持する内周壁と、該ツバ部の外側に位置する部分を保持する外周壁と、内外周壁の上端同士を繋ぐ、所定の曲率半径を有する頂部とによって、断面U字形に形成されている。
本発明によれば、ロール紙を傷付けたり、ロール紙が引っ掛かって破れたりすることのないロール紙保持フランジと該フランジを備えたロール紙カートリッジとが実現される。
本発明の実施形態の一例について図1〜図3を用いて詳細に説明する。図1(a)はロール紙を巻き付けるローラ軸1が取り付けられたロール紙保持フランジ2をロール紙カートリッジのロール紙収納部5に嵌めた状態を示す斜視図である。図1(a)に示すように、ローラ軸1のそれぞれの端部にはロール紙保持フランジ2が設けられ、ロール紙保持フランジ2の外側にはロール紙保持フランジ2を保持するための固定部材3が取り付けられている。なお、図中の符号4は、ロール紙保持フランジ2の外周に保持されたロール紙を確実にピックアップするための分離部材であり、その機能については後述する。
図1(b)は、前述した構成にロール紙Rがセットされた状態を示す斜視図である。図1(b)に示すように、ロール紙Rの両端にロール紙保持フランジ2が配置され、ロール紙保持フランジ2のツバ201の内側ではロール紙Rの巻き広がりが規制され、ツバ部201の外周壁上にロール紙Rの先端を巻き付けることが可能になっている。
図2(a)は、ロール紙保持フランジ2の斜視図であり、図2(b)は側面図、図2(c)は断面詳細図である。ロール紙保持フランジ2の中央に設けられている穴202は、ロール紙Rを巻き付けるコアと同軸になっている。穴202の周囲に設けられた複数の孔203は、ロール紙Rを巻き付けるローラ軸1を位置決めする手段として設けられている。
ローラ軸1とロール紙保持フランジ2とが位置決めされて固定されることにより、ローラ軸1とロール紙保持フランジ2とは一体となって回転し、ローラ軸1の両端に設けられた2つのロール紙保持フランジ2の位相を揃えることができる。本実施形態に係るロール紙保持フランジ2は、シート材を加工して成形したものである。シート材には、厚み0.1〜0.25mmのOPS(Oriented Polystyrene)を用いた。シート材には、OPSだけでなく、PP(Polypropylene)やPET(Polyethylene terephthalate)を用いてもよい。また、HIPS(High Impact Polystyrene)、PS(Polystyrene)、PC(Polycarbonate)などを用いてもよい。
本実施形態におけるロール紙保持フランジ2のツバ部201の高さは4〜5mmであるが、ロール紙保持フランジ2の板厚や用紙の幅や厚さ、剛性に応じて変更することが望ましい。
次に、本実施形態に係るロール紙保持フランジ2の成形方法について図3を用いて説明する。成形の大まかな流れとして、シート材の加熱工程、シート材を型に押し付ける圧空成形工程、外形やその他の形状を打抜く打抜き工程がある。
上記加熱工程では、樹脂製のシート材301を対向するヒーター302の間に通すことによって加熱する。シート材301が薄い場合は板の上にシート材を置いて加熱することもできる。
上記圧空成形工程では、加熱されたシート材を型の上に載せ、シート材301の上面から空気圧304をかけることでシート材301を型303に密着させて成形する。その後、型303からシート材301を取り外し、常温に冷まし、打抜き工程に移行する。
打抜き工程では、所定の位置にシート材301を位置決めした上で、位置決め孔203や外形部204をパンチ305によって打抜き成形する。
もっとも、ロール紙保持フランジ2の成形方法は圧空成形に限られず、シート材の素材や形状などに合わせて好適な成形方法が選択される。例えば、真空成形、真空圧空成形などによってロール紙保持フランジ2を成形することもできる。
再び図2(c)を参照する。同図は、ロール紙保持フランジ2のツバ部201の断面を示している。ツバ部201は、ロール紙Rの幅方向端面と対向する底部210からロール紙Rの幅方向内側に向けて立ち上げられている。ツバ部201は、ロール紙Rのうち、該ツバ部201の内側に位置する部分を保持する内周壁208bと、ロール紙Rのうち、該ツバ部201の外側に位置する部分に保持する外周壁208aと、内外周壁の上端同士を繋ぐ頂部207とを有する。頂部207は、所定の曲率半径を有しており、ツバ部201は、内周壁208b、外周壁208aおよび頂部207によって、全体として断面U字形に形成されている。より具体的には、外周壁208aに連なる頂部207の一方の角および内周壁208bに連なる頂部207の他方の角が所定の曲率半径を有する緩やかな曲面を形成している。このようにツバ部201の断面形状をU字形にすることで、図2(a)に示すような滑らかなエッジ205を有する切欠き部206を得ることができる。結果、切欠き部206にシート材の打ち抜き面が無くなることで、切欠き部206にバリなどが発生せず、用紙表面の傷付きや用紙端面が打ち抜き端面に引っ掛かることによるロール紙保持フランジ2の破損などを防ぐことができ、用紙保護や部品耐久性が向上する。
頂部207の上記2つの角は、0.5mm以上の曲率半径を持っている。また、ツバ部201の外周壁208aおよび内周壁208bは、ツバ部201の底部210に対して所定の角度θで傾斜している。具体的には、頂部207の端を通り、底部210を含む平面と直角に交わる垂線に対して0°よりも大きく5°以下(0°<θ≦5°)の角度で傾斜している。換言すれば、外周壁208aまたは内周壁208bと底部210の法線とがなす角度θは0°より大きく5°以下である。すなわち、外周壁208aおよび内周壁208bは、底部210から離れるに従って互いに近接するように傾斜している。これによって圧空成形時の型の耐久性やシート材の離型性を向上させている。また、他の屈曲部にも0.5mm以上の曲率半径を持たせることでシート材のシワの発生を抑制している。
また、ツバ部201の外周壁208aの下端から底部210と平行に平坦面209を延在させてある。この平坦面209は、ツバ部201の外周壁208a上において保持されたロール紙Rの側面に接触する。ロール紙Rの幅と平坦面209との位置関係は後述する。
次に図4〜図6を用いて用紙搬送時のロール紙Rの先端の進み方とロール紙保持フランジ2の変形について説明する。
図4(a)は、ロール紙Rがセットされた状態(図1(b)に示す状態)を側面側から見た図である。なお、図4(a)では、ロール紙Rを見やすくするために、片側のロール紙保持フランジ2の図示を省略してある。ロール紙Rは、ロール紙保持フランジ2の切欠き部206からロール紙保持フランジ2の外周に出ている。図4(b)は、図4(a)の断面図であり、両側のロール紙保持フランジ2のツバ部201によってロール紙Rの巻き広がりが防止され、ロール紙Rの先端がツバ部201の外周壁208a上で保持されている状態を示している。図4(b)より、前述したロール紙保持フランジ2の平坦面209がツバ部201の外周壁208a上に保持されたロール紙Rの両側を規制する位置にあり、この平坦面209により、ロール紙Rが大きく傾いて給紙されることが防止されていることがわかる。
次に、図5を用いて、ローラ軸1を回転させたときのロール紙Rの先端の進み方について説明する。図5(a)は、図4(a)に示す状態からローラ軸1を回転させていき、ロール紙保持フランジ2の外周壁208a上に保持されたロール紙Rの先端が分離部材4に接触した状態を示している。さらにローラ軸1を回転させると、図5(b)に示すように、ロール紙Rの先端は分離部材4の斜面上を進み続けるが、ロール紙保持フランジ2の切欠き部206から出ているロール紙Rの側面がツバ部201と接し始める。そして、切欠き部206の傾斜したエッジ205にガイドされるロール紙Rよりロール紙保持フランジ2は次第にロール紙Rの幅方向外側へ広げられ始める。このとき、ツバ部201の頂部207の断面形状がU字形であるため(図2(c)参照)、切欠き部206のエッジ205も滑らかであり、ロール紙Rの端面が引っ掛かることなくロール紙保持フランジ2は徐々に押し広げられる。さらにローラ軸1が回転して図5(c)のように切欠き部206を過ぎると、ロール保持フランジ2は用紙出口付近で弾性変形し、ロール紙Rを弱い力で挟み込み保持しながら繰りだす。この時もロール紙保持フランジ2のツバ部201の形状がU字形であることによってロール紙Rの引っ掛かり、端面の傷付きが防止される。図5(c)に示す態でロール紙保持フランジ2は最も大きく変形している。具体的には、図6に示すように、両側の対向するツバ部201の間隔がロール紙Rの幅とほぼ同じになるまで弾性変形している。このような大きな変形を許容しつつ、折れや、破れを防止するためには、ロール紙保持フランジ2の厚さは0.1〜0.3mmが適当である。さらに、コスト性、生産性を考慮したとき、ロール紙保持フランジ2は樹脂材で作られることが望ましい。そのとき、樹脂材を射出成形するよりもあらかじめ作られた薄いシート状の樹脂材料を型に押し付け成形する真空成形や圧空成形をする方が効率よく安価に、薄く表面性に優れたロール紙保持フランジ2を作ることができる。
また、加工法については、シート材をその材料や厚みに応じて変形可能な温度に保持した上で型に載せ、真空成形または圧空成形を行なうことが望ましい。真空成形はシート材と型との間の空気を抜き取りシート材を型に密着させる方法であり、圧空成形はシート材の上面の空気圧を高くすることでシート材を型に密着させる方法で真空成形と圧空成形を組み合わせて使われることもある。
ロール紙保持ユニットの一例を示す斜視図である。 図1に示すロール紙保持フランジを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は一部拡大断面図である。 図1に示すロール紙保持フランジの製造工程の示す説明図である。 (a)は図1に示すロール紙保持ユニットにおけるロール紙の保持状態を示す側面図、(b)は断面図である。 図1に示すロール紙保持ユニットからロール紙が繰り出される状態を示す側面図である。 ロール紙が繰り出される際のロール紙保持フランジの間隔とロール紙幅との関係を示す説明図である。 カット紙とロール紙の印画時の用紙位置を示す模式図である。 ロール紙プリンタの基本構成を示す模式図である。 プリンタおよび該プリンタに用いられるカートリッジの外観構成を示す斜視図である。 カートリッジの外観を示す斜視図である。 図10に示すカートリッジの分解図である。 図11に示すロール紙ユニットの詳細を示す模式図である。 図12に示すロール紙保持フランジが弾性変形する様子を示す模式図である。 図11に示す分離部材の役割を説明するための模式図である。 図11に示すロール紙ユニットの部分斜視図である。 (a)は図12に示すロール紙保持フランジの斜視図、(b)は断面図、(c)は一部拡大断面図である。
符号の説明
1 ローラ軸
2 ロール紙保持フランジ
201 ツバ部
206 切欠き部
207 頂部
208a 外周壁
208b 内周壁
209 平坦面
210 底部
R ロール紙

Claims (7)

  1. ロール紙を巻き付けられたローラ軸の端部に設けられて前記ロール紙を保持するロール紙保持フランジであって、
    前記ロール紙の幅方向端面と対向する底部と、
    前記底部から前記ロール紙の幅方向内側に向けて立ち上げられたツバ部と、
    前記ツバ部に設けられた少なくとも一つの切欠き部と、を有し、
    前記ツバ部は、前記ロール紙のうち、該ツバ部の内側に位置する部分を保持する内周壁と、前記ロール紙のうち、該ツバ部の外側に位置する部分を保持する外周壁と、これら内周壁と外周壁の上端同士を繋ぐ、所定の曲率半径を有する頂部とによって、断面U字形に形成されていることを特徴とするロール紙保持フランジ。
  2. 前記ツバ部の前記外周壁の外側に、前記底部と平行な平坦面が延在していることを特徴とする請求項1に記載のロール紙保持フランジ。
  3. 前記ツバ部の前記内周壁および前記外周壁は、前記底部から離れるに従って互いに近接するように傾斜しており、前記内周壁または前記外周壁と前記底部の法線とがなす角度は0°より大きく5°以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロール紙保持フランジ。
  4. 前記頂部は、曲率半径が0.5mm以上の角を2つ有しており、一方の角が前記外周壁の上端に連なり、他方の角が前記内周壁の上端に連なっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のロール紙保持フランジ。
  5. シート材を型に押し付けることによって成形されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のロール紙保持フランジ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のロール紙保持フランジによって保持されたロール紙が収納されていることを特徴とするロール紙カートリッジ。
  7. 前記ローラ軸を回転させることにより、前記ロール紙が送り出されることを特徴とする請求項6に記載のロール紙カートリッジ。
JP2008323788A 2008-12-19 2008-12-19 ロール紙保持フランジ及びそれを用いたロール紙カートリッジ Expired - Fee Related JP5235646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008323788A JP5235646B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 ロール紙保持フランジ及びそれを用いたロール紙カートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008323788A JP5235646B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 ロール紙保持フランジ及びそれを用いたロール紙カートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010143120A JP2010143120A (ja) 2010-07-01
JP5235646B2 true JP5235646B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=42564040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008323788A Expired - Fee Related JP5235646B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 ロール紙保持フランジ及びそれを用いたロール紙カートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5235646B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6987620B2 (ja) * 2017-11-24 2022-01-05 東芝テック株式会社 ロール紙ホルダ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5613352Y2 (ja) * 1975-04-21 1981-03-27
JP3776243B2 (ja) * 1998-10-06 2006-05-17 株式会社沖データ インクリボン・印刷用紙カセット及びこれを用いたプリンタ
JP4346772B2 (ja) * 2000-02-09 2009-10-21 株式会社サトー プリンタ
JP4184642B2 (ja) * 2001-09-20 2008-11-19 株式会社リコー ロール紙保持装置
JP5110926B2 (ja) * 2007-03-16 2012-12-26 キヤノン株式会社 カートリッジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010143120A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080252000A1 (en) Recording sheet curl correcting mechanism and recording sheet curl correcting method
US9550381B2 (en) Tape cassette
JP5725750B2 (ja) 給紙装置
USRE40202E1 (en) Ink ribbon cassette for thermal transfer printer
JP2007196454A (ja) サーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法
JP2009179414A (ja) プリント装置
US20100329767A1 (en) Tape cassette
JPH11348396A (ja) インクリボンの使用制限装置
JP5235646B2 (ja) ロール紙保持フランジ及びそれを用いたロール紙カートリッジ
JP4496792B2 (ja) ラベルプリンタ
JP2007182311A (ja) 給紙カセット
US11135863B2 (en) Cassette provided with guide for correcting curling behavior of tape
JP3204791B2 (ja) ラベル作成用カセット
JP3782275B2 (ja) リボンカセット
JP3012208B2 (ja) 携帯型プリンタ
JP7397699B2 (ja) インクカセットおよびプリンタ
WO2011131108A1 (zh) 具有双容纸模式的容纸机构及具有该容纸机构的打印装置
JP5955182B2 (ja) 用紙カセットおよび印刷装置
US9764572B2 (en) Printer
US11084304B2 (en) Cassette including guide for restraining disengagement of tape
JP2005288858A (ja) テープカセット
JP2018008396A (ja) 搬送機構、および画像形成装置
TWI659864B (zh) 帶匣
JP2004155027A (ja) 記録装置
JP5235703B2 (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130326

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees