JP3782275B2 - リボンカセット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リボンカセットに係り、特に、小型化したラインプリンタに対応し、記録紙の印刷記録面が一定の品質を保つようにしたリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、記録紙への行ごと、または頁ごとの記録を迅速に行う記録装置として、記録紙の幅方向に沿って発熱素子が整列配置された長尺なサーマルヘッドを有するラインプリンタが使用されている。
【0003】
リボンカセットは、略矩形状をしたカセットケース内にインクリボンが両端側から巻回した巻取りコアおよび送出しコアを離間させて回転可能に配設し、両コア間に送出しコア側から巻取りコア側へ搬送供給されるインクリボンの搬送経路を形成している。このリボンカセットを上記ラインプリンタに装着する際に、両コア間にラインプリンタのサーマルヘッドを位置させ、搬送経路に位置するインクリボンを介してサーマルヘッドをプラテンに圧接させて印刷記録を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ラインプリンタにおいてはプリンタ装置全体の小型化・薄型化が望まれており、このラインプリンタに装着されるリボンカセットにおいても、この小型化・薄型化のために、カセットケースを小さくするとともに、該カセットケースと印刷記録された記録紙の搬送路との空間部分が狭くなる傾向にあった。
そのために、記録紙に印刷記録された印字記録面が外部と接触して擦られ、この印字記録面から熱転写等により圧接塗布したインクが剥離してしまう恐れがあった。
【0005】
本発明の目的は、記録紙に印刷記録された印字記録面の品質を保持するリボンカセットを提供し、特に、ラインプリンタの小型化・薄型化に対応したリボンカセットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段は、第1の収納部と、この第1の収納部と所定の間隔を設けて配置された第2の収納部と、これら第1及び第2の収納部の側端部を繋ぐ連結部材を有するカセットケースと、前記第1の収納部内に設けられた回転可能な送り出しコアと、前記第2の収納部に設けられた回転可能な巻取りコアと、前記送り出しコアに巻回され、一部が前記巻取りコアに巻回可能な幅広なインクリボンとを備え、前記第2の収納部の周壁部の外周両端部にのみ所定の間隔を持って一対のガイド突起を突設して、
前記インクリボンにより印刷記録された記録紙の両端部を前記ガイド突起に摺接させて前記記録用紙を搬送するようにしたものである。
【0007】
また、第2の解決手段として、前記第2の収納部の周壁部は前インクリボンを導入する巻取り口を備え、該巻取り口に近接して設けられ、前巻取り口から挿入され前記巻き取りコアに巻回するインクリボンと前記記録紙とを剥離するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態であるリボンカセット10を図に基づいて説明する。
図1に示すように、リボンカセット10は、略矩形状をした樹脂製のカセットケース11を有している。
このカセットケース11は、円筒状をした第1の収納部12と、この第1の収納部12と所定の間隔をもって配置された、同じ円筒状をした第2の収納部13と、これら第1及び第2の収納部12、13の各端部をそれぞれ繋ぐ一対の連結部材14とを一体に有し、全体の断面形状が略クランク状になっている。
このカセットケース11には、その中央に一対の連結部材14、第1および第2の収納部12、13に囲まれた矩形状の孔部15と、第1及び第2の収納部12,13の各一端面、及びその一端面間に配された1つの連結部材14をそれぞれ連結して一体化した、略楕円形状をした側板部11dとが形成されている。
第1の収納部12には、その周壁部12aの一方の縁部から一対の連結部材14、14に向けて延設した平板状をした延設部12s(図8参照)が一体に形成されている。
【0009】
図2に示すように、一対の連結部材14には、この一対の連結部材14間の一部を橋架する平板状の壁部18が設けられ、この壁部18は、第1の収納部12の周壁部12aとの間に一定の空間部17を設けるように周壁部12aと対向配置されている。そして、この壁部18は、延設部16に対して略直角に折り曲げたように、延設部16の先端部分と連続して一体に形成されている。
そして、壁部18の先端側の縁部(第2の支持部)18aは、丸めた形状となっていて、インクリボンRが摺接する際の支持部となっている。第1の収納部12は、その周壁部12aの自由端である他方の縁部に上記延設部16と対向配置された平板状の延設片12tが一体に設けられている。
また、周壁部12aの延設片12tと壁部18間は、送出しコア40に巻回されたインクリボンRを記録装置に送出すすための送出し口21となっている。
【0010】
図2に示すように、上記第1の収納部12には、側板部11dに対向し、円筒状の周壁部12aの他端面に設けられた円形の側面部12bと、この側面部12bに同じ円形をした開口部20が形成されている。その側面部12bの表面には、少なくとも1つ以上の凹状をした切欠き部22a,22b,22cが規則正しく配列されていて、リボンカセット10の種類を識別するようになっている。
上記第2の収納部13には、その周壁部13aの両側端部側の外周面に外方に突出した一対のガイド突起24、24が設けられていて、これらガイド突起24、24によってその周壁部13aの一部を平坦形状に形成している。
【0011】
図3及び図1に示すように、第2の収納部13は、円筒状をした周壁部13aの径の大きい縁部に、外方に僅かに延びたテーパー状のフランジ部26がその縁部に沿うように設けられていて、そのフランジ部26の両端が各連結部材14と一体に連結している。これに対して、周壁部13aの径の小さい側の縁部13cは、周壁部13aの径の大きい側の縁部(フランジ部26)に対して、内方に入り込む渦巻き状となるように対向配置している。
上記第2の収納部13の径の小さい側の縁部13cには、上記ガイド突起24,24が近接して設けられている。
周壁部13aのフランジ部26と縁部13c間は、記録に使用されたインクリボンRを巻取りコア42に巻取るための巻取り口(導入口)27となっている。
また、第2の収納部13には、第1の収納部12と同様に側板部11dと対向し、その周壁部13aの他端面に設けられた円形の側面部13bと、この側面部13bと同じ円形をした開口部28とが形成されている。
【0012】
このような外観を構成するカセットケース11は、図4に示すように、1つの下ケース32と、2つの上ケース(第1の上ケース33および第2の上ケース34)との3部品から構成されている。
したがって、上記第1の収納部12は、下ケース32の一部(後述する第1の半円筒部32a)と、その上半分を構成する第1の上ケース33とで構成されていて、上記第2の収納部13は、下ケース32の他部(後述する第2の半円筒部32b)と、その上半分を構成する第2の上ケース34とで構成されている。
下ケース32は、側方に上記側板部11dが、中央に上記孔部15がそれぞれ形成されている他に、その両側に半円筒状をした第1の半円筒部32aと、同じく半円筒状をした第2の半円筒部32bとを有している。そして、上記一対の連結部材14によって、これら第1および第2の半円筒部32a,32b間が繋がれている。
【0013】
さらに、下ケース32には、回転可能な金属製のシャフト(第1の支持部)19が側板部11d及び側面部12b(下半分)を橋架して取付けられていて、このシャフト19を上記延設部12sに対向して沿うようにしている。
なお、このシャフト19にはインクリボンR(図15参照)が摺接するようになっていて、摺接抵抗を減らしたシャフト19にあっては回転しないものであっても良い。
また、インクリボンRが摺接するシャフト19の代わりに、そのシャフト19を省略して、延設部16の先端を丸めて摺接抵抗を減らし、その先端部分に第1の支持部としてインクリボンRが直接摺接するようにしても良い。
【0014】
図5および図6に示すように、第1の半円筒部32aの周壁部内壁には、側板部11dに対向して、U字形状をした第1の支持壁32j(図8参照)が立設されている。
この第1の支持壁32jと側板部11dとの間には、第1の半円筒部32bの周壁部から内方に切り起こされた、弾性を有するモールド片32m(図8参照)が立設され、このモールド片32mは、上記側板部11d、第1の支持壁32jとの間に一定の間隔をもって上記周壁部と一体に形成されている。
【0015】
他方、上記第1の半円筒部32aは、その周壁部内壁に、U字状をした第2の支持壁32k(図9参照)を周壁部の端面を形成する側面部12bと一定の間隔をもって一体に設けている。
そして、第2の支持壁32kの壁面部中央には、第1の支持壁32jに対向して、断面が三角形をした係合突起32nが突設されている。
【0016】
同様に、上記第2の半円筒部32bにも、側板部11d側の周壁部内壁に第3の支持壁32pが、側面部13b側の周壁部内壁に第4の支持壁32qがそれぞれ設けられている。そして、第2の半円筒部32bは、その周壁部内壁に側板部11dと第3の支持壁32pとの間に、上記モールド片32mと同じように、モールド片32sを切り起こして弾性を有して形成されている。上記第4の支持壁32qの壁面部には、断面が三角形をした係合突起32tが上記係合突起32nと同様に設けられている。
【0017】
次に、図4及び図12に示すように、上記第1の上ケース33は、その周壁部の両端縁に弾性を有する係合爪33d、33eがそれぞれ設けられている。
上記第2の上ケース34は、その周壁部の両端縁に、上記ガイド突起24と隣接して、弾性を有する係合爪34d、34dが設けられている。
【0018】
次に、図4に示すように、送出しコア40及び巻取りコア42は、ともに同じ大きさをした樹脂製の略円筒部材からなり、中央に設けられた筒状の基部40a、42aと、一端に設けられた基部40a,42aの外径よりも径の小さな小径部40b,42bと、他端に設けられた基部40a,42aよりも径の大きな大径部40c、42cとからなっている。そして、これら大径部40c、42cには、基部40a,42aとの境に鍔状をしたフランジ部40d、42dが設けられていて、このフランジ部40d、42dの外方側表面部には、複数の矩形状をした矩形溝40e,42eがそれぞれ形成され、軸の周囲に均等な放射状に配列されている(図10参照)。
そして、送出しコア40の基部40aには、インクリボンRが巻回されるようになっていて、そのインクリボンRの先端側縁部が巻取りコア42の基部42aに巻回されるようになっている。
上記送出しコア40、巻取りコア42の各矩形溝40e、42eと、第2及び第4の支持壁32k、32qの各係合突起32n、32tとが噛合うことにより、確実に係止して、未使用時、例えば、リボンカセット10を運搬するときに、インクリボンRがたるんでカセットケース11に擦って品質が低下しないようにすることができる。
【0019】
次に、リボンカセット10の組立てについて説明する。
図4に示すように、先ず下ケース32を準備して、この第1の半円筒部32a内に送出しコア40を挿入する。
このとき、図8に示すモールド片32mに送出しコア40の小径部40bの先端を弾接させながら、下ケース32の第1の支持壁32jに送出しコア40の小径部40bを当接させ、第2の支持壁32k、及び側面部12bの開口部20内に送出しコア40の大径部40cをそれぞれ当接させる。その結果、図11に示すように、下ケース32の係合突起32nが送出しコア40の矩形溝40eと噛合い、送出しコア40の回転が規制される。それとともに、送出しコア40を回転軸方向に押圧することにより、上記噛合いが解除され、送出しコア40は、第1の支持壁32jおよび第2の支持壁32kに軸支されながらスムーズに回転するようになっている。
【0020】
次に、送出しコア40に巻回されたインクリボンRの先端縁をシャフト19に摺接させながら、第2の半円筒部32bまで引っ張った状態で、送出しコア40を収納した下ケース32に第1の上ケース33を被せて、各係合爪33d、33eを下ケース32の図示しない孔部に嵌着させて取付け固定する(図14参照)。
【0021】
次に、巻取りコア42を準備する。インクリボンRが巻回された送出しコア40は、インクリボンRの先端縁を巻取りコア42に巻回するために、送出しコア40で回転軸方向に押圧してモールド片32mを付勢し、下ケース32の係合突起32nと送出しコア40の矩形溝40eとの係合を解除して、インクリボンRを巻取りコア42の方へさらに引っ張る。インクリボンRは、図示しない巻取りコア42の巻付け基準線に沿って、その先端縁を図示しない接着剤にて貼り付け、数回巻いて巻き付け固定する(図13参照)。
【0022】
次に、下ケース32の第2の半円筒部32c内において、モールド片32sに巻取りコア42の小径部42bの先端を弾接させ、第3の支持壁32pに巻取りコア42の小径部42bを、第4の支持壁32q及び側面部13bの開口部28内に巻取りコア42の大径部42cをそれぞれ当接させる。その結果、下ケース32の係合突起32tが巻取りコア42の矩形溝42eと噛合い、巻取りコア42の回転が規制される。それとともに、巻取りコア42を回転軸方向に押圧することにより、巻取りコア42は第3の支持壁32pおよび第4の支持壁32qに軸支されてスムーズに回転するようになっている。
その後、図13に示すように、送出しコア40および第1の上ケース33、巻取りコア42を組み込んで取付けた下ケース32に、第2の上ケース34を被せ、係合爪34d,34cを介して確実に取付け固定し、リボンカセット10を完成させる。
【0023】
次に、このリボンカセット10を装着する被装着部であるラインプリンタ50の概略構造を図15に基づいて説明する。
ラインプリンタ50は、本体50aと、この本体50a内に、リボンカセット10を収納するカセット収納部51と、印刷機構部52と給紙部53とを有している。
カセット収納部51は、その外観形状がリボンカセット10のカセットケース11の形状に合せた収納形状となっていて、リボンカセット10が収納されると、係合突起32n、32tと矩形溝40e、42eとの噛合いが解除され、図示しない回転駆動機構によって、その送出しコア40および巻取りコア42を回転可能となる。また、カセット収納部51内には、図12に示すように、操作部100aを備えた検出用スイッチ100が設けられていて、この操作部100aがカセットケース11の側面部12bに配設された各切欠き部22a,22b,22cの平凹面部分と、当接または非当接することによって、検出用スイッチがON,OFFして、装着したリボンカセット10の種類を識別するようになっている。
給紙部53には、複数枚の記録紙54を収納する用紙トレー55が設けられている。用紙トレー55の上方には、本体50aに回転可能に取付けた給紙ローラ56が設けられている。この給紙ローラ56が、用紙トレー55内に収納した記録紙54の最上部を圧接しながら回転して、記録紙54を1枚ずつ図示した矢印B方向へ搬送するようになっている。
【0024】
印刷機構部52には、回転可能な円柱状をしたローラタイプのプラテン58が設けられ、このプラテン58と対向配置させて接離可能なサーマルヘッド60が矢印C方向に移動可能に設けられいる。
このサーマルヘッド60は、複数の発熱素子からなり、インクリボンRの幅とほぼ同じ大きさとなるようにこれら発熱素子を配列している。
印刷機構部52には、プラテン58に近接して、回転可能な紙送りローラ62と、この紙送りローラ62に圧接しながら回転可能な圧接ローラ64とが設けられている。
本体50aには、これら紙送りローラ62及び圧接ローラ64と、給紙ローラ56との間に、搬送された記録紙54の搬送方向をガイドする弓状のガイド片66が揺動可能に設けられている。
【0025】
このようなラインプリンタ50にリボンカセット10を装着して、印刷記録する動作を説明する。
先ず、カセット収納部51内に所望の色のインクリボンRを備えたリボンカセット10を挿着する。
次に、複数の印刷情報から所望の印刷情報を選択して、その選択後に、用紙トレー55内に収納されている記録紙54の最上部の前方(図15の右側)を給紙ローラ56に圧接した状態で、給紙ローラ56を回転駆動させる。
給紙ローラ56を回転させて、記録紙54を用紙搬送方向Bへ搬送させて、紙送りローラ62と、この紙送りローラ62に圧接する圧接ローラ64間にガイド片66によって下方に押えられながら、記録紙54が移動する。
続いて、この記録紙54を紙送りローラ62と圧接ローラ64とで圧接挟持しながら、紙送りローラ62を図示時計回り方向に回転させて、記録紙54を離間状態にあるプラテン58とサーマルヘッド60との間に搬送する。
【0026】
そして、記録紙54の印刷開始位置をサーマルヘッド60の発熱素子が形成された部分に位置合わせした状態で、紙送りローラ62と給紙ローラ56の回転を停止する。
サーマルヘッド60と記録紙54との間には、リボンカセット10から所望の色のインクが塗布されたインクリボンRが孔部15内に一部露出して配置されている。
そして、サーマルヘッド60をプラテン58側に移動(図示、矢印C方向)させて、インクリボンRと記録紙54とを重ねた状態で、それらをプラテン58に圧接し、上述した所望の印刷情報にしたがって、サーマルヘッド60の発熱素子を選択的に発熱させ、インクリボンRのインクを記録紙54に熱転写して所望の印刷記録を行う。
【0027】
図15に示すように、印刷記録に使用されるインクリボンRは、次のように走行される。
先ず、リボンカセット10の送出しコア40から水平方向に送出されたインクリボンRは、シャフト19によってラインプリンタ50の本体50aの下方(約90度の角度)へ折り曲げられ、送出し口21から導出される。さらに、導出されたインクリボンRは、送出し口21を通って、カセットケース11の壁部18に沿って導出され、その壁部18の縁部18aに摺接させることにより、巻取りコア42側に鈍角の角度をもって折り曲げられ、孔部15(図1参照)内に露出される。
インクリボンRは、シャフト(第1の支持部)19と壁部18の縁部(第2の支持部)18aによって、クランク状にその走行路が形成され、サーマルヘッド60に到達するまでに一定のテンションが付加されている。
【0028】
所望の色のインクを用いて印刷記録を行った後、記録紙54からインクリボンRが剥離され、図示しない駆動機構によってリボンカセット10の巻取りコア42が回転駆動する。その印字形状にインクが剥離されたインクリボンRは、フランジ部26、縁部13cに順次摺接しながら、巻取り口27を通ってカセットケース11の第2の収納部13内の巻取りコア42に巻回される。
【0029】
次に、図16に示すように、印刷記録された記録紙54は、紙送りローラ62と圧接ローラ64間に挟持され、紙送りローラ62の回転によって、その記録紙54上の両縁部がリボンカセット10の第2の上ケース34のガイド突起24に摺接しながら、図示の矢印F方向に進む。
記録紙54の両縁部は印刷記録された領域面以外の余白部Lであり、リボンカセット10のカセットケース11にその記録紙54の印刷記録された領域面が直接触れることなく、その余白部Lを摺接しながら下方にガイドされて搬送される。そのため、記録紙54の印刷記録された領域面を擦れることなく、印刷記録の状態をより良い状態に保ったまま搬送される。また、巻取りコア42に巻回するインクリボンRと記録紙54とを剥離する位置に設けた一対のガイド突起24、24により、インクリボンRが第2の収納部13の縁部18aに、記録紙54がその一対のガイド突起24、24に分離される。
【0030】
次に、印刷記録された後、プラテン58がサーマルヘッド60に対して元の離間位置に戻る。記録紙54は、紙送りローラ62が図示反時計回り方向に回転することにより、回転する圧接ローラ64に弾接しながら搬送され、先端が下方に下がった位置にあるガイド片66の上面部分に摺接しながら、図15の矢印H方向へ排出される。
この記録紙54を排出するときには、紙送りローラ62を逆方向に回転させて、図示のG方向に記録紙54を排出する。このとき、記録紙54の余白部Lのみがガイド突起24、24に摺接しながら排出できるので、記録紙54の印刷記録された領域面が擦れることがない。
なお、カラー印刷記録にあっては、紙送りローラ62を図15に示す時計回り方向に回転させて、再度、プラテン58とサーマルヘッド60間に記録紙54を搬送する。インクリボンRを巻取りコア42で巻いて、色の異なるインクをサーマルヘッド60とプラテン58間に配置した状態で、プラテン58にインクリボンR及び記録紙54をサーマルヘッド60で圧接して、異なる色のインクにて記録紙54に印刷記録を行う。
こうして、所定の色のインクを数回に分けて印刷記録した記録紙54は、紙送りローラ62を図15に示す反時計回り方向に回転させることにより、同じくガイド片66の上方に摺動しながらラインプリンタ50の外に排出される。
【0031】
このようにしてラインプリンタ50に挿着されるリボンカセット10は、カセットケース11を矩形状をして、不要なスペースを減らしたことにより小型化・薄型化することができる。そして、リボンカセット10を、被装着部であるラインプリンタ50に装着した際、記録紙54の搬送路を狭くしてもその印刷記録された領域面が一対のガイド突起24によりカセットケース11に直接触れることがないので、ラインプリンタ50の装置全体をも小型化・薄型化を図ることができる。
また、ガイド突起24は、第2の収納部13の周壁部の最内周側縁部18aに近接して設けられ、該縁部18aに摺接しながら巻取りコア42に巻回するインクリボンRと記録紙54とを剥離する位置に設けられたことにより、記録紙54からインクリボンRを確実に剥離することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように説明してきた本発明のリボンカセットは、第1の収納部と、この第1の収納部と所定の間隔を設けて配置された第2の収納部と、これら第1及び第2の収納部の側端部を繋ぐ連結部材とを有するカセットケースと、第1の収納部内に設けられた回転可能な送出しコアと、第2の収納部内に設けられた回転可能な巻取りコアと、送出しコアに巻回され、一部が巻取りコアに巻回可能な幅広なインクリボンとを備え、第2の収納部の周壁部の両側端部側の外周にガイド突起を突設して、インクリボンにより印刷記録された記録紙の両端部をガイド突起に摺接させて該記録紙を搬送するようにしたことにより、記録紙の印刷記録面がリボンカットのカセットケースに接触しないので、印刷記録面が擦れず、安定した記録品質を保ったまま、搬送させることができる。
【0033】
また、第2の収納部の周壁部はインクリボンの導入口を備え、ガイド突起は、この導入口に近接して設けられ、導入口から挿入され巻取りコアに巻回するインクリボンと記録紙とを剥離するようにしたことにより、印刷記録された記録紙をその搬送方向側にあるガイド突起に単に搬送することによって、記録紙とインクリボンとの剥離を確実に行った後に、インクリボンを第2の収納部内に導入口から収納させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの全体斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの一側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの下ケースの背面図である。
【図6】図5における一点鎖線6−6の矢視線における断面図である。
【図7】図5における一点鎖線7−7の矢視線における断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの下ケースの要部拡大斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの下ケースの要部拡大斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るリボンカセットのリボンコアの要部拡大斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るリボンカセットのケースとリボンコアの関係を説明する要部拡大断面図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの上ケースと被装着部との関係を説明する要部拡大斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態に係るリボンカセットから上ケースを取外した状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の一実施形態に係るリボンカセットのリボンコア部分の断面図である。
【図15】本発明の一実施形態に係るリボンカセットを被装着部に装着した際の動作状態を示す説明図である。
【図16】本発明の一実施形態に係るリボンカセットを被装着部に装着した際の記録紙を搬送させる動作状態を示す説明図である。
【符号の説明】
11 カセットケース
12 第1の収納部
12a 周壁部
13 第2の収納部
13a 周壁部
14 連結部材
24 ガイド突起
27 巻取り口
40 送出しコア
42 巻取りコア
54 記録紙
R インクリボン
L 余白部

Claims (2)

  1. 第1の収納部と、この第1の収納部と所定の間隔を設けて配置された第2の収納部と、これら第1及び第2の収納部の側端部を繋ぐ連結部材を有するカセットケースと、前記第1の収納部内に設けられた回転可能な送り出しコアと、前記第2の収納部に設けられた回転可能な巻取りコアと、前記送り出しコアに巻回され、一部が前記巻取りコアに巻回可能な幅広なインクリボンとを備え、前記第2の収納部の周壁部の外周両端部側のみに所定の間隔を持って一対のガイド突起を突設して、
    前記インクリボンにより印刷記録された記録紙の両端部を前記ガイド突起に摺接させて前記記録用紙を搬送するようにしたことを特徴とするリボンカセット。
  2. 前記第2の収納部の周壁部は前インクリボンを導入する巻取り口を備え、該巻取り口に近接して設けられ、前巻取り口から挿入され前記巻き取りコアに巻回するインクリボンと前記記録紙とを剥離するようにしたことを特徴とする請求項1記載のリボンカセット。
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