JP2001205880A - リボンカセット - Google Patents

リボンカセット

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JP2001205880A
JP2001205880A JP2000024731A JP2000024731A JP2001205880A JP 2001205880 A JP2001205880 A JP 2001205880A JP 2000024731 A JP2000024731 A JP 2000024731A JP 2000024731 A JP2000024731 A JP 2000024731A JP 2001205880 A JP2001205880 A JP 2001205880A
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JP2000024731A
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Mitsuo Tsushima
光男 対馬
Hitoshi Funaki
等 船木
Yoshiaki Setsu
栄彬 瀬津
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷記録される記録紙をその搬送路を安定し
て搬送させるようにした。 【解決手段】 第1の収納部12と、この第1の収納部
12と所定の間隔を設けて配置された第2の収納部13
と、これら第1及び第2の収納部12、13の端部を繋
ぐ連結部材14とを有するカセットケース11と、第1
の収納部12内に設けられた回転可能な送出しコア40
と、第2の収納部13内に設けられた回転可能な巻取り
コア42と、送出しコア40に巻回され、一部が巻取り
コア42に巻回可能な幅広なインクリボンRとを備え、
第1の収納部12の周壁部12aの一端縁に突設した突
条部26に印刷記録された記録紙54が摺接したとき、
この突条部26に摺接しながら、記録紙54が通常の搬
送路内に搬送されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リボンカセットに
係り、特に、小型化したラインプリンタに対応し、印刷
記録用のインクリボンを備えたリボンカセットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録紙への行ごと、または頁ご
との記録を迅速に行う記録装置として、記録紙の幅方向
に沿って発熱素子が整列配置された長尺なサーマルヘッ
ドを有するラインプリンタが使用されている。
【0003】リボンカセットは、略矩形状をしたカセッ
トケース内にインクリボンが両端側から巻回した円筒状
の巻取りコアおよび送出しコアを離間させて回転可能に
配設し、両コア間に送出しコア側から巻取りコア側へ搬
送供給されるインクリボンの走行路を形成している。こ
のリボンカセットを上記ラインプリンタに装着する際
に、両コア間にラインプリンタのサーマルヘッドを位置
させ、走行路に位置するインクリボンを介してサーマル
ヘッドをプラテンに圧接させて印刷記録を行うようにな
っている。
【0004】このように印刷記録を行った後、サーマル
ヘッドをプラテンから離すとともに、記録紙からインク
リボンを剥離して、インクリボンを巻取りコアに巻き、
記録紙は、ラインプリンタから外部に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、送出しコ
ア、巻取りコアの両コア間に位置したサーマルヘッドが
印刷記録された記録紙から離れた後、この記録紙はリボ
ンカセットの下方を搬送されてラインプリンタ外部に排
出されるが、インクリボンと剥離するタイミングや引剥
がし力の加減によって、カセットケースの巻取り側に当
接するおそれがあった。そして、図示しないローラによ
る外部に排出する搬送力で、この印刷記録された記録紙
が、カセットケースの一部にぶつかると、いわゆるジャ
ムというシワの発生を引き起こしてしまうという問題が
あった。
【0006】また、近年、ラインプリンタの小型化・薄
型化に伴い、インクリボンの走行路、および記録紙の搬
送路のスペースが狭くなってきているので、上述したよ
うに記録紙がリボンカセット本体にぶつかってしまうと
いう問題がますます発生しやすくなってきている。
【0007】本発明の目的は、記録紙の安定した搬送を
可能とするリボンカセットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題の少なくとも1
つを解決するための第1の解決手段として、第1の収納
部と、この第1の収納部と所定の間隔を設けて配置され
た第2の収納部と、これら第1及び第2の収納部の側端
部を繋ぐ連結部材と、第1、第2の収納部と連結部材と
で囲まれた孔部とを有するカセットケースと、第1の収
納部内に設けられた回転可能な送出しコアと、第2の収
納部内に設けられた回転可能な巻取りコアと、送出しコ
アに巻回され、その一端部が、第1の収納部の周壁部に
形成された送出し口から導出し、第2の収納部の周壁部
に形成された巻取り口から導入され、巻取りコアに巻回
された幅広なインクリボンとを備え、第2の収納部の周
壁部に、孔部側に突出した突条部を巻取り口に沿って設
け、印刷記録時に、インクリボンの表面が記録紙の搬送
路に面するようにカセットケースを配設し、突条部がイ
ンクリボンの裏面の一部を覆い、突条部により記録紙が
孔部に進入するのを防ぐようにしたものである。
【0009】また、第2の解決手段として、突条部は、
連結部材の端部に繋がって一体に設けられたものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
リボンカセット10を図面に基づいて説明する。図1及
び図2に示すように、リボンカセット10は、略矩形状
をした樹脂製のカセットケース11を有している。この
カセットケース11は、円筒状をした第1の収納部12
と、この第1の収納部12と所定の間隔をもって配置さ
れた、同じ円筒状をした第2の収納部13と、これら第
1及び第2の収納部12、13の各端部をそれぞれ繋ぐ
一対の連結部材14とを一体に有し、全体の断面形状が
略クランク状になっている。このカセットケース11に
は、その中央に一対の連結部材14、第1および第2の
収納部12、13に囲まれた矩形状の孔部15と、第1
及び第2の収納部12、13の各一端面、およびその一
端面間に配された1つの連結部材14をそれぞれ連結し
て一体化した、略楕円状をした側板部11dとが形成さ
れている。第1の収納部12には、その周壁部12aの
一方の縁部から一対の連結部材14、14に向けて延設
した平板状をした延設部12s(図9参照)が一体に形
成されている。
【0011】図2に示すように、一対の連結部材14に
は、この一対の連結部材14間の一端部を橋架する平板
状の壁部18が設けられ、この壁部18は、第1の収納
部12の周壁部12aとの間に一定の空間部17を設け
るように周壁部12aと対向配置されている。そして、
この壁部18は、延設部12sに対して略直角に折り曲
げたように、延設部12sの先端縁部分と連続して一体
に形成されている。図4に示すように、壁部18の先端
側の縁部18a(第2の支持部)は、丸めた形状となっ
ていて、インクリボンRが摺接する際の支持部となって
いる。第1の収納部12は、その周壁部12aの自由端
である他方の縁部に上記延設部12sと対向配置された
平板状の延設片12tを一体に設けている。また、周壁
部12aの延設片12tと壁部18間は、送出しコア4
0に巻回されたインクリボンRを記録位置に送出すため
の送出し口21となっている。
【0012】図2及び図3に示すように、上記第1の収
納部12には、側板部11dに対向し、円筒状の周壁部
12aの他端面に設けられた円形の側面部12bと、こ
の側面部12bに同じ円形状をした開口部20とが形成
されている。その側面部12bの表面には、少なくとも
1つ以上の凹状をした切欠き部22a,22b,22c
が規則正しく配列されていて、リボンカセット10に収
納されたインクリボンRの種類を識別するようになって
いる。第2の収納部13には、その周壁部13aの両端
側の外周面に外方に突出した一対のガイド突起24、2
4が設けられていて、これらガイド突起24、24によ
ってその周壁部13aの一部を平坦形状に形成してい
る。
【0013】図4に示すように、第2の収納部13は、
その円筒状をした周壁部13aの径の大きい側の縁部に
沿って、帯状をした突条部26が外方(孔部15側)に
突設していて、その突条部26の両端が各連結部材14
と一体に連結している。この突条部26は、その先端縁
から周壁部13a側に行くにつれて徐々にその肉厚を厚
くしたテーパー形状にするとともに、インクリボンRの
走行路に対して斜めに傾斜した傾斜部26aが形成され
ている。これに対して、周壁部13aの径の小さい側の
縁部13cは、周壁部13aの径の大きい側の縁部(突
条部26)に対して、内方に入り込む渦巻き状となるよ
うに対向配置している。周壁部13aの突条部26と縁
部13c間は、印刷記録に使用されたインクリボンRを
巻取りコア42に巻取るための巻取り口27となってい
て、この巻取り口27に近接した周壁部13aには上記
ガイド突起24、24が設けられている。また、第2の
収納部13には、第1の収納部12と同様に側板部11
dと対向し、その周壁部13aの他端面に設けられた円
形の側面部13bと、この側面部13bと同じ円形をし
た開口部28とが形成されている。
【0014】次に、このような外観を構成するカセット
ケース11は、図5に示すように、1つの下ケース32
と、2つの上ケース(第1の上ケース33および第2の
上ケース34)との3部品から構成されている。下ケー
ス32は、中央に上記孔部15が形成されていて、その
両側に半円筒状をした第1の半円筒部32aと、同じく
半円筒状をした第2の半円筒部32bと、これら第1及
び第2の半円筒部32a,32b間を繋ぐ上記一対の連
結部材14と、上記側板部11dとを有している。そし
て、上記一対の連結部材14によって、これら第1およ
び第2の半円筒部32a,32b間が繋がれている。し
たがって、上記第1の収納部12は、下ケース32の一
部(第1の半円筒部32a)と、その上半分を構成する
上記第1の上ケース33とで構成されていて、上記第2
の収納部13は、下ケース32の他部(上記第2の半円
筒部32b)と、その上半分を構成する上記第2の上ケ
ース34とで構成されている。
【0015】さらに、下ケース32には、回転可能な金
属製のシャフト19(第1の支持部)が側板部11d及
び側面部12b(下半分)を橋架して取付けられてい
て、このシャフト19が上記延設部12sに対向して沿
うように配置されている。なお、このシャフト19には
インクリボンR(図16参照)が摺接するようになって
いて、摺接抵抗を減らしたシャフト19にあっては回転
しないものであっても良い。また、インクリボンRが摺
接するシャフト19を省略し、延設部12sの先端を丸
めて摺接抵抗を減らして、その先端部分に第1の支持部
としてインクリボンRが直接摺接するようにしても良
い。
【0016】図6および図7に示すように、第1の半円
筒部32aの周壁部内壁には、側板部11dに対向し
て、U字溝32hを備えた扇形状をした第1の支持壁3
2j(図9参照)が一体に立設されている。この第1の
支持壁32jと側板部11dとの間には、モールド成形
により第1の半円筒部32aの周壁部から内方に切り起
こされた、弾性を有するモールド片32m(図9参照)
が立設され、このモールド片32mは、上記側板部11
d、第1の支持壁32jとの間に一定の間隔をもって上
記周壁部と一体に形成されている。
【0017】他方、上記第1の半円筒部32aの側面部
12b側の周壁部内壁には、U字状をした第2の支持壁
32k(図10参照)が上記側面部12bと一定の間隔
をもって一体に形成されている。そして、第2の支持壁
32kの壁面部中央には、第1の支持壁32jと対向し
て、断面が三角形をした係合突起32nが突設されてい
る。同様に、第2の半円筒部32bにも、側板部11d
側の周壁部内壁にU字溝32iを備えた第3の支持壁3
2pが、側面部13b側の周壁部内壁に第4の支持壁3
2qがそれぞれ設けられている。そして、第2の半円筒
部32bは、その周壁部内壁に、側板部11dと第3の
支持壁32pとの間に位置させて、上記モールド片32
mと同じく、モールド片32sを切り起こして弾性を有
して設けられている。上記第4の支持壁32qの壁面部
には、断面が三角形をした係合突起32tが上記係合突
起32nと同様に設けられている。
【0018】次に、図5及び図13に示すように、上記
第1の上ケース33は、その周壁部の両端縁に弾性を有
する係合爪33d、33eがそれぞれ設けられている。
上記第2の上ケース34は、その周壁部の両端縁に、上
記ガイド突起24と隣接して、弾性を有する係合爪34
d、34dが設けられている。
【0019】次に、図5に示すように、送出しコア40
及び巻取りコア42は、ともに同じ大きさをした樹脂製
の略円筒部材からなり、中央に設けられた筒状の基部4
0a、42aと、一端に設けられた基部40a,42a
の外径よりも径の小さな小径部40b,42bと、他端
に設けられた基部40a,42aよりも径の大きな大径
部40c、42cとからなっている。そして、これら大
径部40c、42cには、基部40a,42aとの境に
鍔状をしたフランジ部40d、42dが設けられてい
て、このフランジ部40d、42dの外方側表面部に
は、複数の矩形状をした矩形溝40e,42eがそれぞ
れ形成され、軸の周囲に均等な放射状に配列されている
(図11参照)。そして、送出しコア40の基部40a
には、インクリボンRが巻回されるようになっていて、
そのインクリボンRの先端側縁部が巻取りコア42の基
部42aに巻回されるようになっている。上記係合突起
32n、32tが矩形溝40e,42eが噛合うことに
より、未使用時、例えば、リボンカセット10を運搬す
るときに、インクリボンRのたるみを防止して、カセッ
トケース11に擦れたりして、品質が低下しないように
することができる。
【0020】次に、リボンカセット10の組立てについ
て説明する。図5に示すように、先ず下ケース32を準
備して、この第1の半円筒部32a内に送出しコア40
を挿入する。このとき、図9に示すモールド片32mに
送出しコア40の小径部40bの先端面を弾接させなが
ら、下ケース32の第1の支持壁32jのU字溝32h
内に送出しコア40の小径部40bを当接させ、続い
て、第2の支持壁32k、及び側面部12bの開口部2
0内に送出しコア40の大径部40cをそれぞれ当接さ
せる。その結果、下ケース32の係合突起32nが送出
しコア40の矩形溝40eと噛合い、送出しコア40の
回転が規制される。それとともに、送出しコア40を回
転軸方向に押圧することにより、上記噛合いが解除さ
れ、送出しコア40は、第1の支持壁32jおよび第2
の支持壁32kに軸支されながらスムーズに回転するよ
うになっている(図12参照)。
【0021】次に、送出しコア40に巻回されたインク
リボンRの先端縁をシャフト19の周りに摺接させなが
ら、第2の半円筒部32bまで引っ張った状態にして、
送出しコア40を収納した下ケース32に第1の上ケー
ス33を被せて、各係合爪33d、33eを下ケース3
2の図示しない孔部に嵌着させて取付け固定する(図1
5参照)。
【0022】次に、巻取りコア42を準備して、送出し
コア40に巻回されたインクリボンRの先端縁をこの巻
取りコア42に巻回する。このために、送出しコア40
を回転軸方向に押圧してモールド片32mを弾性付勢
し、下ケース32の係合突起32nと送出しコア40の
矩形溝40eとの係止を解除する。次に、インクリボン
Rは、巻取りコア42に設けられた図示しない取付け基
準線に沿って、その先端縁を図示しない接着剤にて貼り
付け、巻取りコア42に数回巻いて巻き付け固定する。
【0023】次に、下ケース32の第2の半円筒部32
b内において、モールド片32sに巻取りコア42の小
径部42bの先端面を弾接させ、第3の支持壁32pの
U字溝32i内に巻取りコア42の小径部42bを、第
4の支持壁32q及び側面部13bの開口部28内に巻
取りコア42の大径部42cをそれぞれ当接させる(図
5及び図6参照)。その結果、下ケース32の係合突起
32tが巻取りコア42の矩形溝42eと噛合い、巻取
りコア42の回転が規制される。それとともに、巻取り
コア42を回転軸方向に押圧することにより、巻取りコ
ア42は第3の支持壁32pおよび第4の支持壁32q
に軸支されてスムーズに回転するようになっている。な
お、断面が直角三角形をした係合突起32tにあって
は、巻取りコア42を回転軸方向に押圧しなくても、一
方向に回転させられるようになっている。その後、図1
4に示すように、送出しコア40および第1の上ケース
33、巻取りコア42を組み込んだ下ケース32に、第
2の上ケース34を被せ、係合爪34d,34dを介し
て確実に取付け固定し、リボンカセット10を完成させ
る。
【0024】次に、このリボンカセット10を装着する
被装着部であるラインプリンタ50の概略構造を図16
に基づいて説明する。ラインプリンタ50は、本体50
aと、この本体50a内に、リボンカセット10を収納
するカセット収納部51と、印刷機構部52と給紙部5
3とを有している。カセット収納部51は、その外観形
状がリボンカセット10のカセットケース11の形状に
合せた収納形状となっていて、リボンカセット10が収
納されると、係合突起32n、32tと矩形溝40e、
42eとの噛合いが解除され、図示しない回転駆動機構
によって、その送出しコア40および巻取りコア42を
回転できるようになっている。また、カセット収納部5
1内には、図13に示すように、操作部100aを備え
た検出用スイッチ100が設けられていて、この操作部
100aがカセットケース11の側面部12bに配設さ
れた各切欠き部22a,22b,22cの平凹面部分
と、当接または非当接することによって、検出用スイッ
チ100がON,OFFして、装着したリボンカセット
10の種類を識別するようになっている。給紙部53に
は、複数枚の記録紙54を収納する用紙トレー55が設
けられている。用紙トレー55の上方には、本体50a
に回転可能に取付けた給紙ローラ56が設けられてい
る。この給紙ローラ56が、用紙トレー55内に収納さ
れた記録紙54の最上部を圧接しながら回転して、記録
紙54を1枚ずつ図示した矢印B方向へ搬送するように
なっている。
【0025】印刷機構部52には、回転可能なローラタ
イプのプラテン58が設けられ、このプラテン58と対
向配置させて接離可能なサーマルヘッド60が矢印C方
向に移動可能に設けられいる。このサーマルヘッド60
は、複数の発熱素子からなり、インクリボンRの幅とほ
ぼ同じ大きさとなるようにこれら発熱素子を配列してい
る。印刷機構部52には、プラテン58に近接して、回
転可能な紙送りローラ62と、この紙送りローラ62に
圧接しながら回転可能な圧接ローラ64とが設けられて
いる。本体50aには、これら紙送りローラ62及び圧
接ローラ64と、給紙ローラ56との間に、搬送された
記録紙54の搬送方向をガイドする弓状のガイド片66
が揺動可能に設けられている。
【0026】このようなラインプリンタ50にリボンカ
セット10を装着して、印刷記録する動作を説明する。
先ず、ラインプリンタ50のカセット収納部51内に所
望の色のインクリボンRを備えたリボンカセット10を
下ケース32側を上にして挿着する。このとき、インク
リボンRの表面はラインプリンタ50内に設けられた記
録紙54の搬送路に面するようになっていて、カセット
ケース11の係合突起32n、32tと送出しコア4
0、巻取りコア42の各矩形溝40e、42eとの噛合
いが解除される。次に、複数の印刷情報から所望の印刷
情報を選択して、その選択後に、用紙トレー55内に収
納されている記録紙54の最上部の前方(図16の右
側)を給紙ローラ56に圧接した状態で、給紙ローラ5
6を回転駆動させる。給紙ローラ56を回転させて、記
録紙54を用紙搬送方向(図中の矢印B)へ搬送させ
て、紙送りローラ62と、この紙送りローラ62に圧接
する圧接ローラ64間にガイド片66によって下方に押
えられながら、記録紙54が移動する。続いて、この記
録紙54を紙送りローラ62と圧接ローラ64とで圧接
挟持しながら、紙送りローラ62を図示時計回り方向に
回転させて、記録紙54を離間状態にあるプラテン58
とサーマルヘッド60との間に搬送する。サーマルヘッ
ド60と記録紙54との間には、リボンカセット10か
ら所望の色のインクが塗布されたインクリボンRがカセ
ットケース11の孔部15内に一部露出して配置されて
いる。
【0027】そして、記録紙54の印刷開始位置をサー
マルヘッド60の発熱素子が形成された部分に位置合わ
せした状態で、紙送りローラ62と給紙ローラ56の回
転を停止する。そして、サーマルヘッド60をプラテン
58側に移動(図示、矢印C方向)させて、インクリボ
ンRと記録紙54とを重ねた状態で、それらをプラテン
58に圧接し、上述した所望の印刷情報にしたがって、
サーマルヘッド60の発熱素子を選択的に発熱させ、イ
ンクリボンRのインクを記録紙54に熱転写して所望の
印刷記録を行う。
【0028】ところで、図18に示すように、リボンカ
セット10の下方に位置し、プラテン58とサーマルヘ
ッド60との間に配された記録紙54は、印刷記録後
に、インクリボンRと剥離するタイミングや引き剥がし
力の加減調整が適切に行われなかったときに、その搬送
方向の先端縁が通常の搬送路を外れるときがある。この
ときには、記録紙54の先端縁が、インクリボンRの裏
面を介して孔部15側に突出した突条部26に当接し
て、その当接した突条部26の傾斜部26aを摺接しな
がら周壁部13a側に移動して、通常の搬送路を搬送さ
れる。こうして、記録紙54は、突条部26により孔部
15を通って上方に進入することによるジャムの発生を
防止することができる。同時に、インクリボンRの破損
等をも防止することができる。
【0029】次に、印刷記録に使用されるインクリボン
Rは、次のように走行される。図16に示すように、先
ず、リボンカセット10内の送出しコア40から水平方
向に送出されたインクリボンRは、シャフト19によっ
てラインプリンタ50の本体50aの下方(約90度の
角度)側へ折り曲げられ、送出し口21から導出され
る。さらに、導出されたインクリボンRは、カセットケ
ース11の壁部18に沿って導出され、その壁部18の
縁部18aに摺接させることにより、巻取りコア42側
に鈍角の角度をもって折り曲げられ、孔部15(図1参
照)内に露出される。インクリボンRは、シャフト19
と壁部18の縁部18aによって、クランク状にその走
行路(搬送路)が形成され、サーマルヘッド60に到達
するまでに一定のテンションが付加されている。
【0030】所望の色のインクを用いて印刷記録を行っ
た後、記録紙54からインクリボンRが剥離され、図示
しない駆動機構によってリボンカセット10の巻取りコ
ア42が回転駆動する。その印字形状にインクが剥離さ
れたインクリボンRは、突条部26、縁部13cに順次
摺接しながら、巻取り口27を通ってカセットケース1
1の第2の収納部13内の巻取りコア42に巻回され
る。
【0031】次に、図17に示すように、印刷記録され
た記録紙54は、紙送りローラ62と圧接ローラ64間
に挟持され、紙送りローラ62の回転によって、その記
録紙54上の両縁部がリボンカセット10の第2の上ケ
ース34のガイド突起24に摺接しながら、図17、図
18に示す矢印F方向に進む。記録紙54の両側縁部は
印刷記録された領域面以外の余白部Lであり、リボンカ
セット10のカセットケース11にその記録紙54の印
刷記録された領域面が直接触れることなく、その余白部
Lを摺接しながら下方にガイドされて搬送される。その
ため、記録紙54の印刷記録された領域面を擦れること
なく、印刷記録の状態をより良い状態に保ったまま搬送
される。
【0032】次に、印刷記録された後、プラテン58が
サーマルヘッド60に対して元の離間位置に戻る。紙送
りローラ62が図示反時計回り方向に回転することによ
り、記録紙54は、回転する圧接ローラ64に弾接しな
がら搬送され、先端が下方に下がった位置にあるガイド
片66の上面部分に摺接しながら、図16の矢印H方向
へ排出される。この記録紙54を排出するときには、紙
送りローラ62を逆方向(反時計回り)に回転させて、
図示のG方向に記録紙54を排出する。このとき、記録
紙54の余白部Lのみがガイド突起24、24に摺接し
ながら排出できるので、記録紙54の印刷記録された領
域面が擦れることがない。
【0033】なお、カラー印刷記録にあっては、紙送り
ローラ62を図16に示す時計回り方向に回転させて、
再度、プラテン58とサーマルヘッド60間に記録紙5
4を搬送する。インクリボンRを巻取りコア42で巻い
て、色の異なるインクをサーマルヘッド60とプラテン
58間に配置した状態で、プラテン58にインクリボン
R及び記録紙54をサーマルヘッド60で圧接して、異
なる色のインクにて記録紙54に印刷記録を行う。この
とき、記録紙54は、インクリボンRのインクの色を変
えるたびに上記動作が繰返し行われるが、第2の収納部
13の突条部26に当接することがあるが、スムーズに
その傾斜部26aを摺接しながら搬送路を搬送するの
で、ジャムの発生を防止することができる。こうして、
所定の色のインクを数回に分けて印刷記録した記録紙5
4は、紙送りローラ62を図15に示す反時計回り方向
に回転させることにより、同じくガイド片66の上方に
摺動しながらラインプリンタ50の外に排出される。
【0034】以上のように説明してきたリボンカセット
10は、記録紙54とインクリボンRとを剥離するタイ
ミングや引き剥がし力の加減調整が適切に行われない等
で、通常の搬送路を記録紙54が搬送されなかったとし
ても、突条部26に記録紙54の先端縁を摺接しながら
通常の搬送路内に搬送されるので、ジャムの発生しない
安定した搬送を行うことができる。また、突条部26
は、連結部材14の端部に繋がって一体に設けられたこ
とにより、カセットケース11の強度が強化されて全体
の撓みが抑えられるので、インクリボンR、記録紙54
の搬送を安定して行うことができる。
【0035】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、
その主旨を逸脱しない範囲内において変更して実施する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように説明してきた本発明のリボ
ンカセットは、第1の収納部と、この第1の収納部と所
定の間隔を設けて配置された第2の収納部と、これら第
1及び第2の収納部の側端部を繋ぐ連結部材と、第1、
第2の収納部と連結部材とで囲まれた孔部とを有するカ
セットケースと、第1の収納部内に設けられた回転可能
な送出しコアと、第2の収納部内に設けられた回転可能
な巻取りコアと、送出しコアに巻回され、その一端部
が、第1の収納部の周壁部に形成された送出し口から導
出し、第2の収納部の周壁部に形成された巻取り口から
導入され、巻取りコアに巻回された幅広なインクリボン
とを備え、第2の収納部の周壁部に、孔部側に突出した
突条部を巻取り口に沿って設け、印刷記録時に、インク
リボンの表面が記録紙の搬送路に面するようにカセット
ケースを配設し、突条部がインクリボンの裏面の一部を
覆い、突条部により記録紙が孔部に進入するのを防ぐよ
うにしたことにより、記録紙とインクリボンとを剥離す
るタイミングや引き剥がし力の加減調整が適切に行われ
なかったとしても、孔部内に記録紙の先端縁が進入せず
突条部に記録紙の先端縁を摺接しながら通常の搬送路内
に搬送されるので、ジャムの発生しない安定した搬送を
行うことができる。
【0037】また、突条部は、連結部材の端部に繋がっ
て一体に設けられたことにより、カセットケースの強度
が強化されて全体の撓みが抑えられるので、インクリボ
ン、記録紙の搬送を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの全
体斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの全
体斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの一
側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの縦
断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの分
解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの下
ケースの背面図である。
【図7】図6における一点鎖線7−7の矢視線における
断面図である。
【図8】図6における一点鎖線8−8の矢視線における
断面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの下
ケースの要部拡大斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの
下ケースの要部拡大斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの
リボンコアの要部拡大斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの
ケースとリボンコアの関係を説明する要部拡大断面図で
ある。
【図13】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの
上ケースと被装着部との関係を説明する要部拡大斜視図
である。
【図14】本発明の一実施形態に係るリボンカセットか
ら上ケースを取外した状態を示す斜視図である。
【図15】本発明の一実施形態に係るリボンカセットの
リボンコア部分の断面図である。
【図16】本発明の一実施形態に係るリボンカセットを
装着する被装着部の構成、及びこの被装着部にリボンカ
セットを装着した際の動作状態を示す説明図である。
【図17】本発明の一実施形態に係るリボンカセットを
被装着部に装着した際の記録紙を搬送させる動作状態を
示す概略説明図である。
【図18】本発明の一実施形態に係るリボンカセットを
被装着部に装着した際、カセットケースに記録紙が当接
した状態を示す概略説明図である。
【符号の説明】
10 リボンカセット 11 カセットケース 12 第1の収納部 12a 周壁部 13 第2の収納部 13a 周壁部 14 連結部材 15 孔部 21 送出し口 26 突条部 27 巻取り口 40 送出しコア 42 巻取りコア 54 記録紙 R インクリボン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の収納部と、この第1の収納部と所
    定の間隔を設けて配置された第2の収納部と、これら第
    1及び第2の収納部の側端部を繋ぐ連結部材と、前記第
    1、第2の収納部と前記連結部材とで囲まれた孔部とを
    有するカセットケースと、前記第1の収納部内に設けら
    れた回転可能な送出しコアと、前記第2の収納部内に設
    けられた回転可能な巻取りコアと、前記送出しコアに巻
    回され、その一端部が、前記第1の収納部の周壁部に形
    成された送出し口から導出し、前記第2の収納部の周壁
    部に形成された巻取り口から導入され、前記巻取りコア
    に巻回された幅広なインクリボンとを備え、 前記第2の収納部の周壁部に、前記孔部側に突出した突
    条部を前記巻取り口に沿って設け、 印刷記録するときに、前記インクリボンの表面が記録紙
    の搬送路に面するように前記カセットケースを配設し、
    前記突条部が前記インクリボンの裏面の一部を覆い、前
    記突条部により前記記録紙が前記孔部に進入するのを防
    ぐようにしたことを特徴とするリボンカセット。
  2. 【請求項2】 前記突条部は、前記連結部材の端部に繋
    がって一体に設けられたことを特徴とする請求項1に記
    載のリボンカセット。
JP2000024731A 2000-01-28 2000-01-28 リボンカセット Withdrawn JP2001205880A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008254435A (ja) * 2007-03-12 2008-10-23 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート用カセット

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