JP5234657B2 - 火災警報器 - Google Patents

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Description

本発明は、警報音出力の定期点検を行う機能を備えた火災警報器に関するものである。
従来、特許文献1に示されているようなスピーカと警報停止スイッチを備えた住宅用火災警報器が知られており、この火災警報器は、煙または熱を検出するセンサー部の自己診断を含む異常監視を行い、異常監視が異常である場合には、異常である旨の音声(音声による警報)をスピーカから出力するようにしている。
また、火災警報器は、電池駆動によるものとAC電源駆動によるものがあり、電池式火災警報器の場合には、電池電圧低下検出および電池電圧低下警報(電池切れ警報)の機能が装備されている(特許文献2)。
特開2009−48590号公報 特開2005−44317号公報
上述したように、火災警報器は、様々な点検機能や警報機能が搭載されており、火災を検出した場合や故障した場合にこれらの監視結果情報をユーザに対してユーザが認識可能な警報手段を用いて通知するものである。しかし、従来より、火災警報器は、正常監視時においてユーザに対して何ら通知を行わない構成となっている。
ところで、上述のような火災警報器の構成においては、万一、火災警報器が何らかの原因で完全に故障してしまった場合や、火災警報器がユーザ不在の状況下において電池電圧低下警報(電池切れ警報)を発し続け、その警報を認識されなれないまま電池切れとなって完全に機能停止してしまった場合、火災が発生しても火災警報器は火災を検出して警報することができない。
そこで、このような事態を回避すべく火災警報器の取扱説明書や販売時の製品説明等では、ユーザに対して、ユーザ自身の手動操作により火災警報器が正常に警報出力を行うことができるか否かを必ず定期的に点検するように勧めている。
なお、ユーザ自身の手動操作により火災警報器が正常に警報出力を行うことができるか否かを点検する例として、「初めて火災警報器の取り付けをしたとき」、「電池の交換をしたとき」、「汚れなどの掃除をしたとき」、「取り付け場所を変更したとき」、「故障や電池切れが疑われるとき」、「長期留守にしたとき(3日間以上)」などが挙げられる。
また、一般的に、定期点検時の点検スイッチ操作により、火災警報器の火災検出部、電源電圧などについても試験が行われる(または、自動試験結果の履歴参照による正常または異常の通知が行われる)。
また、一般的に、定期点検スイッチは、ボタン押動操作および/または引き紐操作によりスイッチ操作可能な構成とされており、警報停止機能を兼ね備えている。
しかし、火災警報器およびこの定期点検は、多くのユーザにとっては日常生活と関連がなく、馴染みの薄いものであるので、ユーザが定期点検を忘れてしまうことがある。
また、火災警報器は、高所に設置されているため、点検行為が面倒あるいは作業困難であり、敬遠される場合もある。
したがって、本発明は、ユーザが行う定期点検作業を大幅に軽減することが可能な火災警報器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電源部と、所定時間を計時するタイマ部と、火災を検出する火災検出部と、警報音を発する警報音出力部と、前記火災検出部の検出信号により前記警報音出力部を作動させる制御部と、火災警報器周囲の音を拾う受音部とを備えた火災警報器において、前記タイマ部は、電源投入から定期点検時期が到来するまでの所定時間を計時し、該所定時間の計時終了後かつ正常監視状態時に、前記警報音出力部を作動させて警報音を出力し、前記受音部が所定レベル以上の音圧レベルの周囲音を入力したときに、前記タイマによる所定時間の計時を開始することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の火災警報器において、前記受音部から入力される周囲音を抽出して、当該周囲音が警報音の特徴を有するか否かを解析する警報音解析部を備え、前記タイマによる所定時間計時終了後かつ正常監視状態時に、前記警報音出力部を作動させて警報音を出力し、前記受音部が所定レベル以上の音量の周囲音を入力し、該周囲音が警報音に特徴的な情報を有する音であると前記警報音解析部が解析したときに、前記タイマによる所定時間の計時を開始することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1乃至2に記載の火災警報器において、点検スイッチを備え、前記タイマの計時中かつ正常監視状態時に、前記点検スイッチの入力を受信すると、前記警報音出力部を作動させた後、前記タイマをリセットして所定時間の計時を開始させることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至2に記載の火災警報器において、作動表示部または/および移報出力部を備え、前記タイマ部は、電源投入から定期点検時期が到来するまでの所定時間を計時し、該所定時間の計時終了後かつ正常監視状態時に、前記警報音出力部を作動させて警報音を出力し、前記受音部が前記所定レベルより小さい音圧レベルの周囲音を入力したときに、前記作動表示部または/および移報出力部を作動させて警報音出力異常を報知することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4に記載の火災警報器において、自動定期点検機能ON/OFF設定部を備えていることを特徴とする。
本発明の定期点検機能を備えた火災警報器により、ユーザーが定期点検を怠った場合でも、火災警報器自身により定期点検を行うことができる。
また、「長期留守にしたとき(3日間以上)」を除くその他の場合においては、ユーザーが定期点検を殆ど行う必要がなくなる。
図1は、本発明に係る火災警報器の外観の一例を示す図である。 図2は、本発明に係る火災警報器の一構成例を示す図である。 図3は、本発明に係る火災警報器の定期点検動作を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明の実施例において、正常監視時(正常監視状態)とは、火災警報器の各機能が正常に動作している状態であって、火災検出警報、電源電圧低下警報(電池切れ警報)、故障警報などがなされていない状態、または火災警報器の記憶部に火災検出、電源電圧低下検出(電池切れ検出)、故障検出などの履歴情報がない状態をいう。
図1は、本発明に係る火災警報器1の外観の一例を示す図である。また、図2は、本発明に係る火災警報器の一構成例を示す図である。図3は、本発明に係る火災警報器の定期点検動作を示すフローチャートである。
先ず、図2を参照すると、本発明の火災警報器1は、電源部(例えば6Vの電池)100と、全体を制御するマイクロコンピュータ2(以下、マイコン2と称す)と、火災検出部(センサー部)3と、音声による警報を行う音声警報部(音声合成部)4と、マイコン2にON/OFF選択設定を入力する設定入力部5と、点検入力部8と、表示部6(作動表示灯6)と、音声入力部7と、移報出力部11とを有している。
また、音声警報部(音声合成部)4には、音声による警報を出力するスピーカ41と、音声による警報を停止するための警報停止スイッチ42とが接続されている。したがって、本発明の警報音出力部は、音声警報部(音声合成部)4およびスピーカ41および警報停止スイッチ42である。
また、設定入力部5には、本発明の火災警報器自身による定期点検機能をON/OFF選択設定するON/OFF選択設定用スイッチ52が接続されている。
また、点検入力部8には、点検用スイッチ82が接続されている。
また、図1を参照すると、火災警報器1の頂部には、作動表示灯6(表示部6)が設けられ、火災警報器1の使用者(ユーザ)が操作しやすい位置には音響停止ボタン9が設けられている。また、音響を出力するための音響孔43が、音響停止ボタン9と作動表示灯6を挟んで反対側に設けられている。
すなわち、警報停止ボタン9の押動操作または図示しない引き紐操作により、警報停止スイッチ42がONされる。
また、音響停止ボタン9と音響孔43が配置された火災警報器カバーの膨出面上の音響停止ボタン9と音響孔43の中間部には、火災警報器1周囲の周囲音を受音する集音孔73が設けられている。
また、一般的には、警報停止スイッチ42と点検スイッチ82を警報停止ボタン9が兼ねており、押動操作の態様やマイコン2の制御モードの違いなどにより、警報停止ボタン9の押動操作による入力が、警報停止スイッチ42の入力であるかあるいは点検スイッチ82の入力であるかが識別される。
ここで、上述したマイコン2には、制御部10と、記憶部20と、タイマ部30が設けられ、制御部10は、電源部(例えば6Vの電池)100の電圧を監視する電源電圧監視部13と、試験制御部14と、設定入力部5からの入力が何であるか、あるいは点検入力部8からの入力が何であるかを判定する入力判定部15と、作動表示灯6(表示部6)の表示を制御する表示制御部16と、受音した周囲音の音圧レベルを基準値と比較し、さらに当該周囲音を解析する警報音解析部18とを備えている。また、記憶部20は、火災検出フラグ21と、断線等の回路故障を検出する故障フラグ22と、電池(電源部100)の電圧が所定の電圧値以下となったこと、例えば5V以下に低下したことを検出したらセットされる電圧低下検出フラグ23と、定期点検通知フラグ24と、火災警報器の発する火災警報音の特徴的な周波数スペクトルパターンおよび波形パターンを記憶するパターンメモリPM25などから構成され、各種制御処理に関する情報が記憶されている。
また、ON/OFF選択設定用スイッチ52は、好適には、警報停止ボタン9を兼用し、異なる操作態様によって(例えば、警報停止ボタン9を押す時間長さを異にする操作態様などによって)、警報停止スイッチ42として機能させる場合と、火災警報器による自動定期点検機能のON/OFF選択設定用スイッチ52として機能させる場合とを、選択させるようにするのが良い。なお、ON/OFF選択設定用スイッチ52によって音声による警報を行うか否かのON/OFF選択設定なども容易に行えるようにし、火災警報器1の使用者が、各種機能を選択して使用できるようになっている。また、ON/OFF選択設定用スイッチ52として、トグルスイッチ、スライドスイッチ、ディップスイッチなどが用いられてもよい。
また、タイマ部30は、後述する定期点検の期間(例えば30日)を計時する。なお、設定に応じて、自動定期点検時の警報音出力時間(例えば10分)を計時する第2のタイマなどをさらに備えた構成とすることもできる。
また、マイコン2は、各監視処理の結果に基づいて、音声合成回路4に対し、各種警報に関するフレーズに関する情報を含んだ音声出力指令信号を出力するようになっている。例えば、火災検出フラグがセットされている場合には、火災音声警報出力指令信号を音声合成回路4に対して出力し、音声合成回路4が「ヒュー、ヒュー、ヒュー、火事です。火事です。」という音声警報を合成し、スピーカ41を介して出力する。また、サーミスタ断線時や電池電圧低下時には、異常音声警報出力指令信号を1時間毎に流し、「警報器が異常です。交換してください。」の警報音を音声合成回路4に対して出力させる。
また、本発明においては、自動定期点検による火災警報音を出力する前に、火災警報音より小さい音で、例えば、「これから警報音の自動点検を行います」との自動定期点検を開始する旨の通知音(自動点検開始通知音)を出力する。すなわち、定期点検処理モードに移行するため、定期点検通知フラグ24をセットし、自動点検通知音出力指令信号を音声合成回路4に対して出力し、音声合成回路4が「これから警報音の自動点検を行います。」との自動定期点検を開始する旨の通知音を合成し、スピーカ41を介して出力する。
なお、火災警報器1が火災を検出して火災警報音を出力する場合の適する音圧レベルについて、規格上警報音の音圧レベルは、厚さ20mmの木板の上に取り付けられた火災警報器より1m離れた位置で測定して、70dB(≒63,260μPa(マイクロパスカル))以上あることと規定されており、本実施例の火災警報器1の音声警報部4は、この条件を満たすよう設計・製造されており、本実施例の火災警報器1のスピーカ41(放音孔43)からは上記条件を満たす音圧レベル以上の火災警報音が出力されるものとする。
次に、本発明の火災警報器が、定期点検時に音声警報部(音声合成部)4が作動して上記のような火災警報音がスピーカ42から発せられたときに、受音(集音)して解析する構成(音声入力部7および警報音解析部18)について具体的に説明する。
火災警報器1の音声入力部7は、火災警報器1の周囲で発生する音を拾うマイクロフォンと、マイクロフォンの受音信号を増幅する増幅回路と、その増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路から構成されている。なお、火災警報器1の回路基板にマイクロフォンが搭載されており、図1の集音孔73の近傍に配置されている(図示せず)。
したがって、本発明の受音部は、マイクロフォンおよび増幅回路およびA/D変換回路からなる音声入力部7である。
また、火災警報器1の警報音解析部18は、上述のデジタル信号を受信して、基準音圧レベルに相当する基準電圧と比較する比較部CMP18dと、当該デジタル信号を高速フーリエ変換する高速フーリエ変換部FFT18aと、高速フーリエ変換部FFT18aの出力信号より周囲音の周波数スペクトル解析を行う周波数解析処理部FAP18bと、当該デジタル信号より周囲音の波形解析を行う波形解析処理部WAP18cとを備えている。
ここで、音圧レベル(音の強度)は、距離の2乗に反比例して急激に減衰することが知られており、また、距離による音圧レベルの換算法も知られている。そこで、本実施例における火災警報器1のマイクロフォン(集音孔73)は、スピーカ41(放音孔43)からおよそ5cm離れた位置にあり(図1)、換算上、マイクロフォン(集音孔73)は、スピーカ41(放音孔43)から発せられた火災警報音をおよそ96dB以上の音圧レベルで拾うことになる。したがって、本実施例においては、音声入力部7のマイクロフォンおよび増幅回路およびA/D変換回路で上記音圧レベルの受音信号をデジタル信号に変換したものを基準値とし、基準電圧Vとする。すなわち、警報音解析部18の比較部18dは、定期点検時に受音した周囲音による受音信号を増幅し、A/D変換したデジタル信号と基準電圧Vを比較する。
(動作説明)
次に、本発明の定期点検の動作を図3の動作フローチャートを用いて説明する。
まず、電池を嵌入して電源投入されると、マイコン2が、設定入力部5で設定されている定期点検機能設定のON/OFFを入力判定部15で判定・確認する。なお、本実施例においては、製造時において火災警報器による自動定期点検機能がON設定されているとして説明する。
なお、ユーザが本機能を必要としない場合には、例えば、自動定期点検機能に関する設定入力を判定後、「5秒以内に警報停止ボタンを長押しすると、自動定期点検を行わない設定にします。」とのメッセージを出力し、ユーザに当該機能の選択をさせる構成とすればよい。そして、自動定期点検機能OFFに設定された場合は、「定期点検を自動的に行いません。必ず定期的に火災警報器の点検を行って下さい。」とのメッセージを出力する構成とすればよい。
(実施例1)
電源投入されると、マイコン2は、入力判定部15で設定入力部5の自動定期点検機能ONを判定し、タイマ30により所定時間(30日)の計時を開始させる(S1)。
また、タイマ30が30日を計時中、点検スイッチ82の入力の有無を確認する(S2)。そして、点検スイッチ82の入力がなく(警報停止ボタン9が押動操作されない、または、引き紐操作されない)、タイマ30が30日の計時を終了すると、正常監視状態であるか否かを確認する(S4)。
そして、正常監視状態である場合、すなわち、火災フラグ21、故障フラグ22、電源電圧低下フラグ23がセットされていない場合には、火災警報器1は、定期点検処理モードに移行するため、定期点検通知フラグ24をセットするとともに火災検出フラグ21をセットし、自動点検通知出力指令信号および火災音声警報出力指令信号を音声合成回路4に対して出力し、音声合成回路4が「これから警報音の自動点検を行います。」との自動定期点検を開始する旨の通知音と「ヒュー、ヒュー、ヒュー、火事です。火事です。」という火災警報音の組合わせからなる音声警報を合成し、この順序でスピーカ41を介して出力する(S6)。
なお、ここで出力される定期点検用警報音のうちの火災警報音は、設計上、製造時に確認される「無響室で警報部の中心から前方1メートル離れた地点で測定した値が、70デシベル以上であり、1分間以上継続して出力する」との条件を満たす音量と同程度またはそれ以上の音量を出力できるものであればよい。
次に、音声入力部7のマイクロフォンが集音孔73を介して、自動点検開始通知音および火災警報音を拾い、信号増幅してデジタル信号に変換する。そして、警報音解析部18の比較部CMP18dでこの受音したデジタル信号と基準電圧Vを比較する(S7)。なお、この受音の際、制御部10は警報音出力タイミングと受音タイミングを制御して、自動点検開始通知音出力後に拾う音について、警報音解析部18が解析を行うようにしてもよい。そして、受音したデジタル信号が基準電圧V以上であるときは、火災警報音が規定の音圧レベル以上の音圧で正常に出力されているとして定期点検通知フラグ24をリセットして定期点検処理(定期点検モード)を終了し、さらにタイマをリセットする(S8、S9、S10)。また、タイマ30が、次回の定期点検時期が到来するまでの30日間の計時を開始する(S1)。
なお、ここで、定期点検処理時は、上述したメッセージの自動点検開始通知音および火災警報音を出力するが、そのうちの火災警報音出力を複数回行うか、あるいは、所定時間継続して行うかは適宜設定可能であり、この場合には、制御部10は、火災警報音出力を停止する制御を行う(S9)。
また、マイコン2の警報音解析部18の比較部CMP18dで受音したデジタル信号が基準電圧Vより小さいときは、制御部10は、火災警報音が規定の音圧レベル条件を満たす音圧が正常に出力されていないとして警報音出力異常処理を行う(S8、S18)。
この場合、火災警報器1が警報音出力異常であることを使用者(ユーザ)に対して知らせなければならいので、制御部10は、警報音と出力形態が異なる警報出力手段である表示部6(作動表示灯6)の点滅・点灯制御を行う(S18)。また、移報出力部11に対して移報出力制御を行い、他の火災警報器や他の設備機器へ移報出力することにより、ユーザに火災警報器1が定期点検の結果、警報音出力異常であることを知らせる(S18)。
なお、上記動作のステップ2(図3のS2)において、タイマ30が30日を計時中に、点検スイッチ82から入力があった場合は、ユーザが自発的に警報停止ボタン9押動操作または引き紐操作を行ったことになるので、いわゆる通常の定期点検がなされたことになる。したがって、この時に火災警報器1が正常監視状態である場合には、火災検出時に出力される火災警報音「ヒュー、ヒュー、ヒュー、火事です。火事です。」(2回/10秒間)を出力する(図3のS13、S14、S15)。そして、火災警報音出力を停止し、タイマ部30をリセットする(図3のS15、S10)。
また、上記動作のステップ4またはステップ13(図3のS4またはS13)において、火災警報器1が正常監視状態でない場合、すなわち、火災検出または故障検出または電源電圧低下検出をしている場合には、マイコン2は、「警報器が異常です。交換してください。」の警報音を音声合成回路4に対して出力させる(図3のS19)。
(実施例2)
次に、第2の実施例について説明する。
第2の実施例は、本発明の火災警報器1が、第1の実施例において定期点検時の火災警報音を受音した際の受音処理(図3のS7以降のステップ)について、制御部10の警報音解析部18により、さらに詳細に火災警報音出力内容が正常に出力されているか否かを点検するものである。
なお、本第2実施例において、火災警報音である「ヒュー、ヒュー、ヒュー、火事です。火事です。」の警報音は、1秒間隔で「ヒュー」という音程の上がるスイープ音(AL)を3回繰り返した後に1秒間隔で「火事です」というメッセージを2回繰り返す警報音パターンであり、また、この警報音パターンの中で最高音圧点は「ヒュー」というスイープ音(AL)の終端部分について、その時点における周波数解析の結果、2700Hz付近を基本周波数とする2つの倍音(v1、v2)が火災警報器1の警報音に特徴的な周波数スペクトルパターンとなっていることが解っている。
したがって、記憶部20のパターンメモリPM25には、これらの解析結果を踏まえた火災警報音の特徴的な周波数スペクトルパターンおよび波形パターンが記憶されている。具体的には、2700Hz付近を基本周波数とする2つの倍音v1,v2の周波数スペクトルを火災警報器1の特徴的な周波数スペクトルパターンとして記憶されており、また、この周波数スペクトルパターンを呈する最高音圧の警報音が1秒間隔で3回繰り返すパターンを火災警報器1の特徴的な波形パターンとして記憶されている。
まず、火災警報器1は、タイマ30が30日の計時を終了し、正常監視状態である場合、すなわち、火災フラグ21、故障フラグ22、電源電圧低下フラグ23がセットされていない場合に、火災警報器1は、定期点検処理モードに移行するため、定期点検通知フラグ24をセットするとともに火災検出フラグ21をセットし、自動点検通知出力指令信号および火災音声警報出力指令信号を音声合成回路4に対して出力し、音声合成回路4が「これから警報音の自動点検を行います。」との自動定期点検を開始する旨の通知音(自動点検開始通知音)と「ヒュー、ヒュー、ヒュー、火事です。火事です。」という火災警報音の組合せからなる音声警報を合成し、この順序でスピーカ41を介して出力する(図3のS1〜S6)。
次に、音声入力部7のマイクロフォンが集音孔73を介して、火災警報音を拾い、信号増幅してデジタル信号に変換する。そして、警報音解析部18の比較部CMP18dでこの受音したデジタル信号と基準電圧Vを比較する(S7)。なお、この受音の際、制御部10は警報音出力タイミングと受音タイミングを制御して、自動点検開始通知音出力後に拾う音について、警報音解析部18が解析を行うようにする。
そして、上記デジタル信号が基準電圧V以上であるときは、波形解析処理部WAP18cはデジタル信号波形から若干の許容範囲を有する最高音圧点の出現パターンを得る。また、警報音解析部18の高速フーリエ変換部FFT18aが、上記デジタル信号を高速フーリエ変換して周波数解析処理部FAP18bへ信号を出力し、さらに周波数解析処理部FAP18cは、この信号および最高音圧出現パターンから各最高音圧点における周波数スペクトルパターンを得る。
次に、周波数解析処理部FAP18bによって得られた各最高音圧点における周波数スペクトルパターンが、パターンメモリPM25に記憶されている火災警報器1の火災警報音の特徴的な周波数スペクトルパターンと同一であるか否かを判定する。
この判定の結果、同一であると判定されると、次に波形解析処理部WAP18cによって得られた最高音圧の音の出現パターンが、パターンメモリPM25に記憶されている火災警報器1の火災警報音の特徴的な波形パターンと同一であるか否かを判定する。
この判定の結果、同一であると判定されると、マイコン2の制御部10は、自動定期点検によってスピーカから火災警報音が規定の音圧レベル以上の音圧で正常に出力されていると判定して、定期点検通知フラグ24をリセットして定期点検処理(定期点検モード)を終了し、さらにタイマをリセットする(図3のS8、S9、S10)。また、タイマ30が、次回の定期点検時期が到来するまでの30日間の計時を開始する(S1)。
なお、警報音解析部18の比較部CMP18dで受音したデジタル信号が基準電圧Vより小さいときの警報音出力異常処理(S8、S18)や、タイマ計時中に点検スイッチ82の入力があった場合の処理は、第1の実施例と同様である。
なお、音声入力部7の機能確認について、日常的に発生する生活雑音などによりマイコン2が、故障の有無を点検できる。
また、本発明の定期点検の結果、警報音出力異常の報知を行う場合、夜間の警報出力を避けることが好ましいので、特許文献2の技術と組み合わせれば運用の際に好適である。
本発明の定期点検補助通知機能は、ガス警報器およびガス警報システムにも適用できる。
1 火災警報器
2 マイクロコンピュータ(マイコン)
3 火災検出部
4 音声警報(音声合成部)
5 ON/OFF選択設定入力部
6 表示部(第2の警報出力手段)
7 音声入力部
8 点検入力部
9 警報停止ボタン
11 移報出力部
18 警報音解析部
20 記憶部
41 スピーカ(警報音出力手段)
42 警報停止スイッチ
52 ON/OFF選択設定用スイッチ
73 集音孔
82 点検用スイッチ
100 電源部(電池またはAC電源)

Claims (5)

  1. 電源部と、所定時間を計時するタイマ部と、火災を検出する火災検出部と、警報音を発する警報音出力部と、前記火災検出部の検出信号により前記警報音出力部を作動させる制御部と、火災警報器周囲の音を拾う受音部とを備えた火災警報器において、
    前記タイマ部は、電源投入から定期点検時期が到来するまでの所定時間を計時し、
    該所定時間の計時終了後かつ正常監視状態時に、
    前記警報音出力部を作動させて警報音を出力し、前記受音部が所定レベル以上の音圧レベルの周囲音を入力したときに、前記タイマによる所定時間の計時を開始することを特徴とする火災警報器。
  2. 請求項1に記載の火災警報器において、前記受音部から入力される周囲音を抽出して、当該周囲音が警報音の特徴を有するか否かを解析する警報音解析部を備え、
    前記タイマによる所定時間計時終了後かつ正常監視状態時に、
    前記警報音出力部を作動させて警報音を出力し、前記受音部が所定レベル以上の音量の周囲音を入力し、該周囲音が警報音に特徴的な情報を有する音であると前記警報音解析部が解析したときに、前記タイマによる所定時間の計時を開始することを特徴とする火災警報器。
  3. 請求項1乃至2に記載の火災警報器において、点検スイッチを備え、
    前記タイマの計時中かつ正常監視状態時に、
    前記点検スイッチの入力を受信すると、前記警報音出力部を作動させた後、前記タイマをリセットして所定時間の計時を開始させることを特徴とする火災警報器。
  4. 請求項1乃至2に記載の火災警報器において、作動表示部または/および移報出力部を備え、
    前記タイマ部は、電源投入から定期点検時期が到来するまでの所定時間を計時し、
    該所定時間の計時終了後かつ正常監視状態時に、
    前記警報音出力部を作動させて警報音を出力し、前記受音部が前記所定レベルより小さい音圧レベルの周囲音を入力したときに、前記作動表示部または/および移報出力部を作動させて警報音出力異常を報知することを特徴とする火災警報器。
  5. 請求項1乃至4に記載の火災警報器において、自動定期点検機能ON/OFF設定部を備えていることを特徴とする火災警報器。
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