JP5234563B2 - イオン水生成装置 - Google Patents

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本発明は、装置本体の残留水を捨てるイオン水生成装置に関する。
本発明の背景技術としては、特開平11−28469号公報に開示されるイオン整水器がある。このイオン整水器は、相互に反対の極性を有する電圧がそれぞれ印加される一対の電極板と、隔膜により区画形成されて電極板がそれぞれ配設された2つの電極室からなり、整水器内に導入された原水を電気分解してアルカリイオン水および酸性イオン水を生成する電解槽と、一方の電極室から外部に延びて取り付けられ、前記イオン水以外の水が排水される排水管と、吐水管に設置され、この吐水管の管路を開閉する第1のバルブと、他方の電極室から外部に延びて取り付けられ、前記イオン水以外の水が排水される排水管と、排水管に設置され、この排水管の管路を開閉する第2のバルブと、所定時間経過後の通水再開時に第1のバルブを閉位置、第2のバルブを開位置として内部の残留水を排水管から排水させ、その後、第1のバルブを開位置、第2のバルブを閉位置として生成されたイオン水を吐水管から吐出させる制御手段とを有するものである。
この背景技術のイオン整水器によれば、残留水が吐水管から吐出されずに排水管から排水され、雑菌の繁殖した可能性のある残留水の誤飲が防止される。
特開平11−28469号公報
前記背景技術のイオン整水器は以上のように構成され、残留水を通水再開時に排水する必要があるのは雑菌の繁殖した場合であるが、水道水は一般的に浄水槽を経て電解槽に到達するため、残留水は浄水となって残留塩素を含まない水となる。この残留塩素を含まない浄水が整水器内部に残留しており、細菌等が繁殖し易い環境が整うことになる。したがって、前記背景技術のイオン整水器にあっては、止水時から通水再開時までの時間が短時間であっても、浄水において基準以上の細菌等が繁殖する可能性がある時間以上残留している場合、残留水の排水を実施する必要がある。使用前に残留水の排水がなされると、使用者が所望の種類の水を得るまでの時間がかかり、利便性が劣るという課題を有する。また、根本的な問題としては細菌等が繁殖し易い環境がイオン整水器内に存在するという課題を有する。
なお、浄水槽を有しないイオン整水器の場合には、浄水槽で不純物が取り除かれないため、水道水のまま電解槽で電気分解することとなって、電極へのスケール形成等の不純物を原因とした動作不良が生じやすいという課題がある。従前のイオン整水器は浄水槽を通過した浄水を電解槽で使用するため、この課題は生じなかった。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、浄水槽を備えつつ細菌の繁殖を抑える電解槽を備えるイオン水生成装置を提供することを目的とする。また、使用者への所望の水の供給を可及的速やかに行うイオン水生成装置を提供することを目的とする。
(1)原水の内部への導入
本発明に係るイオン水生成装置は、少なくとも残留塩素を取り除く塩素除去浄水カートリッジを具備し、残留塩素が残存した水道水である原水を浄水カートリッジへ通水することで浄水を得、当該浄水を電解槽で電気分解させてイオン水を生成し、生成したイオン水を吐水口から吐水するイオン水生成装置であって、前記塩素除去浄水カートリッジを少なくとも迂回する原水水路と、開閉動作により開くことで原水を原水水路側へ導き、閉じることで原水を塩素除去浄水カートリッジへ導く原水用開閉手段とを含み、原水用開閉手段が閉じているときに前記塩素除去浄水カートリッジから流出してきた浄水が通水される水路と前記原水水路が接続し、浄水が通水される水路は、原水水路と接続した位置以降の下流位置で電解槽と接続され、前記吐水口から吐水供給される水として、原水と、イオン水とを少なくとも選択可能とされ、原水の供給が選択された場合には、前記原水用開閉手段が開かれ、前記原水水路を介して電解槽を通過した原水が吐水され、原水以外の供給が選択された場合には、前記原水用開閉手段は閉じられるものである。
このように本発明によれば、原水用開閉手段が閉じて浄水カートリッジを通って電解槽に流入し、他方、原水用開閉手段が開いて浄水カートリッジよりも原水水路を通って電解槽に流入するので、浄水カートリッジからの浄水が通水されるイオン水生成装置の電解槽を含む各構成要素に浄水が残存したとしても、原水用開閉手段が開いている場合において浄水が通水された電解槽を含む構成要素に原水が通水され、原水に含まれる塩素により細菌の繁殖が抑制されるという効果を奏する。次回使用時において残留水(滞留水と呼称されることもある)に細菌が含まれることから残留水を捨てる機能を有するイオン水生成装置においては、残留水に原水が含まれる場合にはこの細菌対応への捨て水処理が不要となって迅速に使用者に水を供給することができる。
従前、イオン水生成装置に通水することなく分岐栓近傍の吐水口から原水の供給を受けるために使用者が水栓蛇口に接続してイオン水生成装置側へ水道水を取込可能としつつ、他方でイオン水生成装置側へ流入させることなく原水をそのまま通過させる分岐栓が必要であった。本発明では、原水は浄水カートリッジをバイパスしつつ、原水以外のイオン水等と同様にイオン水生成装置の電解槽を通過し、イオン水等と同様に本体の吐水口から原水を吐水させる構成をとることができる。よって、水道蛇口のポンプ先端から水道水を吐水させ、且つ、イオン水生成装置の吐水管から指定された種類の水を吐水させるための分岐栓を使用しなくとも、イオン水生成装置側へのみ水道水を引き込む引込器具を用いた構成であってもよい。また、水道蛇口のポンプ先端に分岐栓を配設し、原水をイオン水生成装置側へ流入させ、装置内を通過した原水並びに生成された浄水及びイオン水を本体専用の吐水口ではなく水道蛇口のポンプ先端又は分岐栓に形成された吐水口から吐水する所謂リターンタイプのイオン水生成装置の構成であってもよい。
原水用開閉手段は、実施形態においては、電磁弁にて説示している。この他、公知、周知、慣用の液体の供給、供給停止を可能とする開閉手段を当業者は用いて実現することは明らかである。
後説する実施形態においては、浄水が通過する水路及び電解槽を原水が通過するように原水水路の下流側を連通させた例を複数説示した。
原水用開閉手段は前記原水水路上に配設されている例を後説する実施形態では示したが、原水水路の端にも配設することができる。
(2)原水流入時の電気分解の停止
本発明に係るイオン水生成装置は必要に応じて、原水用開閉手段が開いているときに電解槽で電気分解しないものである。
このように本発明によれば、原水用開閉手段が開いているときに電解槽で電気分解しないので、原水が不純物を含んでいる場合における原水に対する電気分解による不具合を解消することができるという効果を有する。不純物の種類によるが、不具合の一例として、スケール形成、電気分解時の電圧レベルの不安定等がある。
(3)原水流入時の排水停止
本発明に係るイオン水生成装置は必要に応じて、供給される水の種類の指定を受け付ける入力手段と、電解槽での電気分解時に使用者に供給するイオン水とは逆極性の水を排水するための排出水路上に配設され、開閉動作により開くことで排水を排出口から排水させ、閉じることで排水しない排水用開閉手段とを新たに含み、原水を使用者に供給するとき、前記排水用開閉手段が閉じ、イオン水を使用者に供給するとき、前記排水用開閉手段が開くものである。
このように本発明によれば、原水を使用者に供給するとき原水用開閉手段が開き、且つ、排水用開閉手段が閉じ、他方、イオン水を使用者に供給するとき前記原水用開閉手段が閉じ、且つ、排水用開閉手段が開くので、原水供給時に無駄なく原水を使用することができると共に、イオン水供給時に必要な排水を実行して所望のイオン水を供給することができるという効果を有する。
「供給される水の種類の指定を受け付ける入力手段」は、後説する実施形態における操作パネルだけでなく、ハンドルによって原水かそれ以外かを指定できる入力手段も含まれる。
排水用開閉手段は後説する実施形態においては電解槽での電気分解時に使用者に供給するイオン水とは逆極性の水を排水するための排出水路上に配設されているが、排出水路の端でもよく、また、浄水が通水される水路がそれぞれの極性の電解室に分岐する水路のうち排水側の水路及びその端に配設してもよい。
(4)アンダーシンクタイプ
本発明に係るイオン水生成装置は必要に応じて、シンク下に配設されるアンダーシンクタイプのものである。
このように本発明においては、イオン水生成装置がアンダーシンクタイプであるので、シンク上に配設される据置タイプのイオン水生成装置と比して、残留水の自重による排水を実行することができず、多くの残留水を含むことになってその残留水は浄水カートリッジを通過して残留塩素が除去されており細菌が繁殖し易いが、使用者が原水を使用した場合には残留水自体が原水となるためこの場合残留水には細菌が繁殖せず、衛生的であるという効果を有する。
アンダーシンクタイプのイオン水生成装置の構成にもよるが、残留水は各水路、ホース、浄水カートリッジ、電解槽に残留する。
アンダーシンクタイプ(アンダーシンク型)という文言は既に当業者において慣用的に使用されている文言である。
(5)塩素除去浄水カートリッジ以外の浄水カートリッジの原水への適用
本発明に係るイオン水生成装置は必要に応じて、使用者に指定された水を供給する吐水口より上流であって原水水路により迂回する前の原水又は少なくとも塩素除去浄水カートリッジを迂回した原水を対象として配設された塩素除去以外を機能とする塩素除去外浄水カートリッジを含むものである。
このように本発明においては、塩素除去浄水カートリッジと原水水路に分岐する前の原水又は塩素除去浄水カートリッジを迂回した原水を対象として塩素除去外浄水カートリッジにより例えば細菌やサビ等の不純物を取り除くので、原水であっても細菌、不純物等を取り除いたきれいな水を使用者に供給することができると共に、細菌、不純物等によるイオン水生成装置の構成要素への悪影響(例えば、電解槽内に不純物が浮遊することによる電解への悪影響、電解槽へのスケールの付着の増加)を防止することができるという効果を有する。
(6)イオン水生成装置の止水後の自動原水供給
本発明に係るイオン水生成装置は必要に応じて、開閉動作により開くことで原水をイオン水生成装置内へ導き、閉じることで原水をイオン水生成装置内へ導かない通水・止水用開閉手段とを新たに含み、止水を検出して止水状態が所定期間経過した場合であって、且つ、止水前の吐水していた水の種類が原水以外である場合に、第1の閾値の期間、前記原水用開閉手段を開いて通水・止水用開閉手段により通水を実施するものである。
このように本発明においては、通水・止水用開閉手段により本装置が制御により通水・止水を実行でき、止水して所定時間が経過し、止水前に原水以外を供給している場合には原水の通水を実施するので、原水以外の例えばイオン水が生成されて残留水がイオン水である場合に、イオン水が原水によって押し流され、残留水が原水となるため細菌の繁殖が抑制され、前回使用時の供給水が原水以外であっても、衛生的であり、また、次回使用時であっても捨て水の処理が不要となって水の供給までの時間が大幅に改善されるという効果を有する。
イオン水生成装置により通水・止水が制御により実現できる場合であっても、前記入力手段のみによって使用者は通水・止水を命令する構成のイオン水生成装置、前記入力手段以外に従前の通りハンドル操作によっても通水・止水を行う構成のイオン水生成装置、入力手段によっては通水・止水を命令できず従前の通りハンドル操作のみによって通水・止水を行う構成のイオン水生成装置という3つの構成例がある。
前記第1の閾値の期間は使用者等に設定できてもよい。
前記第1の閾値の期間は止水前に吐水した水の種類に応じて異なることが望ましい。例えば、前回使用時が衛生水、酸性水であれば飲み水でないため十分に捨て水を実行することが望ましい。また、前回使用時がアルカリ水、浄水であれば飲み水であり衛生水、酸性水の場合の捨て水と比べ少量であってもよい。ただし、アルカリ水を使用している場合において前記所定期間に洗浄がなされた場合には不純物が電解槽に浮遊していることから浮遊物が流されるほど十分に捨て水を実行することが望ましい。
さらに、第1の閾値時間の原水の通水が実行されてから、長期間が経過した場合には、再度第1の閾値時間の原水の通水を実行することが望ましい。
(7)排水口からの原水通水に伴う残留水の流出
本発明に係るイオン水生成装置は必要に応じて、吐水口側水路上に配設され、標準で開いている原水自動供給用電磁弁を新たに含み、前記第1の閾値の期間原水自動供給用電磁弁を閉じるものである。
このように本発明においては、原水自動供給用電磁弁が第1の閾値期間閉じるので、原水が供給された場合には吐水口からは残留水は流れ出ることはなく、イオン水を生成する場合に使用者が指定しない方のイオン水を排水させるための排水口からのみ残留水は流れでるため使用者が誤飲することがないという効果を有する。また、吐水口から残留水が流れ出ると、使用者が故障だと思い、又は、吐水口からシンクまで距離が通常排水口からシンクまでの距離と比べて長く残留水の落下による音が生じるため、本発明によりこれらの不具合を解消できる。
吐水口から残留水が流れ出る場合の誤飲防止としては警告音による防止がある。警告音による防止の場合には、残留水が非飲用水である場合と飲用水である場合とで識別可能に警告音を出力するか、飲用水である場合には警告音を出力しない構成が望ましい。この場合において、例えば、飲用水の残留水が流れ出る場合には発光手段にて使用者に報知する。排水口から残留水を流せばこれらの警告報知は必須の機能ではないが、具備してもよい。
吐水口側水路上とは吐水口側と排水口側とで分岐した部分から吐水管までのことをいう。吐水口側水路上の下流側に原水自動供給用電磁弁を設けることが望ましい。
(8)浄水カートリッジの交換時期報知のための積算通水量の正しい積算
本発明に係るイオン水生成装置は必要に応じて、塩素除去浄水カートリッジの下流側に通水量を検出する通水量検出手段を新たに含み、前記原水水路が通水量検出手段よりさらに下流で浄水を通水する水路と接続し、前記通水量検出手段により検出された通水量を積算通水量に積算するものである。
このように本発明においては、塩素除去浄水カートリッジを迂回した原水が通水量検出手段を通過せず、この原水は通水量検出手段によって検出されないので浄水カートリッジの積算通水量に迂回した原水分はカウントされず、塩素除去浄水カートリッジを通過した水のみが積算通水量の対象になって正しい積算通水量を求めることができるという効果を有する。
ここで、求めた積算通水量が所定閾値よりも大きくなった場合に塩素除去浄水カートリッジの交換を出力手段にて報知する。出力手段としては、慣用的にはLED等の発光手段、ビープ音を発生するスピーカーが該当する。
前記塩素除去浄水カートリッジは、少なくとも塩素を取り除く浄水カートリッジであり、他の不純物を取り除く浄水カートリッジであってもよい。
後説する実施形態においては、通水量検出手段は流量センサーにて実現している。
(9)浄水カートリッジの交換時期報知のための積算通水量の正しい積算
本発明に係るイオン水生成装置は必要に応じて、水路上に配設される通水量を検出する通水量検出手段を新たに含み、原水以外の水を供給している場合に、前記通水量検出手段により検出された通水量を積算通水量に積算するものである。
このように本発明においては、原水以外が供給されている場合に通水量検出手段で検出された通水量を積算通水量に積算し、原水が供給されている場合の通水量が積算通水量に積算されないので、塩素除去浄水カートリッジを迂回することなく実際に浄水している場合の通水量のみが積算対象となり、正確な積算通水量を求めることができるという効果を有する。
これら前記の発明の概要は、本発明に必須となる特徴を列挙したものではなく、これら複数の特徴のサブコンビネーションも発明となり得る。
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るイオン水生成装置について、図1ないし図8に基づき説明する。図1は本実施形態に係るイオン水生成装置の全体構成ブロック図、図2は本実施形態に係るイオン水生成装置の全体斜視図、図3は本実施形態に係るイオン水生成装置を操作するための操作パネルの平面図、図4は本実施形態に係るイオン水生成装置の原水モードにおける状態変移図、図5は本実施形態に係るイオン水生成装置のアルカリ水生成モードにおける状態変移図、図6は本実施形態に係るイオン水生成装置の浄水モードにおける状態変移図、図7は本実施形態に係るイオン水生成装置の酸性水生成モードにおける状態変移図、図8は本実施形態に係るイオン水生成装置の衛生水生成モードにおける状態変移図、図9は本実施形態に係るイオン水生成装置の具体的構成の背面図の断面図及び背面方向からの上面断面図である。
[1.構成要素の説明]
[1.1 電解槽]
前記図1に示すように本実施形態に係るイオン水生成装置は、第1の電極板11が中央に位置し、この第1の電極板11を挟み込むように位置する2つの電極板(第2の電極板12、第3の電極板13)を有する電解槽10を備える。この電解槽10は、第1の電極板11と第2の電極板12との間、及び、第1の電極板11と第3の電極板13との間にそれぞれ隔壁14を有し、これら電極板11、12、13、隔壁14により4つの電解室15、16、17、18を構成し、それぞれ、第1の電解室15、第2の電解室16、第3の電解室17、第4の電解室18とする。第2の電極板16と第3の電極板17は、電源部61からの供給を受け、陰極板又は陽極板となり、同一極の電極板となる。一方、第1の電極板11は、第2の電極板12と第3の電極板13の極とは逆の極となって、すなわち、第2の電極板12と第3の電極板13が陰極板となっている場合には陽極板となり、逆に、第2の電極板12と第3の電極板13が陽極板となっている場合には陰極板となる。各電解室15、16、17、18には水の流入口と流出口が設けられており、流出口は補助電解槽20への補助電解槽水路81が接続されている。第1の電解室15と第4の電解室18の補助電解槽水路81は合流し1つの補助電解槽水路81となって補助電解槽20の第2の補助電解室25の流入口と接続し、同様に、第2の電解室16と第3の電解室17の補助電解槽水路81は合流し1つの補助電解槽水路81となって補助電解槽20の第1の補助電解室24の流入口と接続する。
[1.2 補助電解槽]
補助電解槽20は、第1の補助電極板21、第2の補助電極板22及び隔壁23からなり、電解槽10を通水してきた水を再び電解することができ、ここでの電解は活性水素量を増加させるために行う。この補助電解槽20の第1の補助電解室24の流出口は排出水路82と接続しており、かかる排出水路82上には排出口62近辺に電磁弁63が配設されている。他方、補助電解槽20の第2の補助電解室25の流出口は吐水水路87と接続しこの吐水水路87の先端が電解水吐水口64となっている。
第1の電解室15、第2の電解室16、第3の電解室17及び第4の電解室18の流入口にはそれぞれ電解槽水路83が接続されているが、この電解槽水路83は手前で合流している。この合流した電解槽水路83は一方が排出水路82と逆止弁65を介して接続している。
[1.3 水路構成]
前記電解槽10は、水道管66から水道蛇口67を介して水の供給を受ける。水道蛇口67には分岐栓68が配設され、かかる分岐栓68に給水ホース69の一方が接続する。給水ホース69の他方が下浄水カートリッジ31の流入口と接続されている。なお、本実施形態では、分岐栓68自体にハンドルを設け、このハンドルの操作により分岐栓68の吐水口からの水の吐水と給水ホース69への水の流入を切り換えるが、分岐栓68を有さず切り換えなしで常に水道水を給水ホース69側へ水を流入させる構成にすることもできる。言わば、分岐栓68の吐水口がないもの(誘水栓又は取込器具)を水道蛇口67に取り付ける。つまり、水道蛇口67のハンドルを使用者が操作したときに、イオン水生成装置の電解水吐水口64からのみ水(原水、浄水、イオン水)が吐水される構成にすることもできる。また、水道蛇口のパイプの先に分岐栓68、誘水栓を設けることが出来る他、パイプの根元に分岐栓68、誘水栓を設けることもできる。
[1.4 浄水カートリッジ]
下浄水カートリッジ31は、主に活性炭が充填してある。下浄水カートリッジ31の流出口は上浄水カートリッジ水路74を介して上浄水カートリッジ32の流入口と接続している。上浄水カートリッジ32は、金属メッシュや布材、ろ紙などの比較的粗いフィルター以外に中空糸膜のような雑菌等まで除去可能なろ過手段である。上浄水カートリッジ32の流出口は流量センサー水路85を介して流量センサー51の流入口と接続している。なお、本実施形態では、カートリッジは上下2つの構成としているが、1つの構成のカートリッジであってもよい。
[1.5 流量センサー]
流量センサー51は、流水量を測定可能に構成され、例えば、流量センサー51中央部にプロペラを設け、かかるプロペラの回転数により流水量を測定するものである。流量センサー51の流出口は、水路切替水路86の一方と接続し、水路切替水路86の他方が水路切替52の流入口と接続している。
[1.6 水路切替]
水路切替52は、流入口1つに対し、流出口を2つ持ち、一方の流出口が水路を介して食塩添加筒41と接続し、他方の流出口が水路を介してカルシウム添加筒42と接続し、切替を操作することで、流入口と一方の流出口が流通可能状態となる。食塩添加筒41には、電解槽で水を強酸性にするために食塩(Nacl)を添加可能に備えてある。他方、カルシウム添加筒42には、流入口から流入してくる水にカルシウムを添加可能に備えてある。食塩添加筒41の流出口に接続されている水路とカルシウム添加筒42に接続されている水路は合流して、電解槽水路83と接続している。合流前の食塩添加筒41の流出口に接続されている水路上に逆止弁70が設けられている。
[1.7 原水モード用水路]
電解槽水路83と給水ホース69は原水水路71を介して直接接続している。原水水路71上には原水用電磁弁72が配設され、制御回路50の制御により開閉し、給水ホース69からの水を浄水カートリッジ31、32を経由することなくダイレクトに電解槽10に供給することが可能となっている。つまり、イオン水生成装置内部に、浄水ではない原水を供給することができる。原水水路71は電解槽水路83と給水ホース69を連通させているが、言わば、浄水カートリッジを迂回する水路である。
また、給水ホース69の水は原水水路71を通過する場合には、流量センサー51も通過せずに、浄水カートリッジ31、32を使用していないにも拘わらず原水時においても流水量が積算されることを回避し、浄水カートリッジ31、32を通過した水だけが流水量として積算されるので、原水をイオン水生成装置内を通過させる場合であっても浄水カートリッジの寿命に応じた適切な交換時期を上浄水カートリッジ交換時期ランプ90p、下浄水カートリッジ交換時期ランプ90qにて表示することができる。
[1.8 制御回路]
イオン水生成装置は既に説明したイオン水生成装置の構成要素の一部を各種制御する制御回路50も備えている。かかる制御回路50は制御するため、流量センサー51、水路切替52に備えてある強酸性検知スイッチ53、第1の電極板11、第2の電極板12、第3の電極板13、第1の補助電極板21、第2の補助電極板22、原水用電磁弁72と電気的に接続している。流量センサー51は、検出した電気信号を制御回路50に出力し、制御回路50は流量センサー51からの電気信号により通水量を計算する。強酸性検知スイッチ53は、手動又は自動で切替可能な水路切替52が現在の切替状態を制御回路50に電気信号として出力する。第1の電極板11、第2の電極板12、第3の電極板13、第1の補助電極板21及び第2の補助電極板22は、制御回路50と間接的に接続され、制御回路50が使用者のパネル操作により与えられた制御信号に基づき特定の電極板11、12、13、21、22に電圧印加を行う。したがって、第1の電極板11、第2の電極板12、第3の電極板13、第1の補助電極板21及び第2の補助電極板22は、電源部61と電気的に接続され、制御回路50はかかる電源回路からの電気の供給を制御している。
[1.9 操作パネル]
前記パネル90は本イオン水生成装置の前面側中央に配設され、図2及び図3に示すように、使用者が操作可能なボタンとして、電源ボタン90a、ORP表示ボタン90b、通水量表示ボタン90c、原水供給ボタン92、強アルカリ水供給ボタン90d、第1レベルのアルカリ水供給ボタン90e、第2レベルのアルカリ水供給ボタン90f、第3レベルのアルカリ水供給ボタン90g、浄水供給ボタン90h、酸性水供給ボタン90i、衛生水(強酸性水)供給ボタン90j、寿命設定上ボタン90k、寿命設定下ボタン90l及びリセットボタン90mがある。また、ペーハー(pH)、ORP、通水量等の情報を表示する7セグメントLED91をも備える。
電源ボタン90aは、本イオン水生成装置を起動させるためのボタンであり、どのような状態であっても有効なボタンである。電源ボタン90aを押下しても、排水処理等処理が途中であるものが終了していない場合はそれらの処理が終了して電源が落ちるようにすることが好ましい。ORP表示ボタン90bは、前記7セグメントLED91に現在の水のORPを表示させるためのボタンである。通水量表示ボタン90cは、前記7セグメントLED91に現在の水の通水量を表示させるためのボタンである。
原水供給ボタン92は、本イオン水生成装置に原水供給を指示するためのボタンであり、ボタンが有効となれば点灯する。強アルカリ水供給ボタン90dは、本イオン水生成装置に強アルカリ水の生成を指示するためのボタンであり、ボタンが有効となれば点灯する。強アルカリ水は、例えば、ペーハー(pH)が10.5であり、煮物、アク抜き、野菜ゆで等に使用することができる。第1レベルのアルカリ水供給ボタン90eは、本イオン水生成装置に第1レベルのアルカリ水の生成を指示するためのボタンであり、ボタンが有効となれば点灯する。第1レベルのアルカリ水は、例えば、ペーハー(pH)が9.5であり、料理、お茶等に使用することができる。第2レベルのアルカリ水供給ボタン90fは、本イオン水生成装置に第2レベルのアルカリ水の生成を指示するためのボタンであり、ボタンが有効となれば点灯する。第2レベルのアルカリ水は、例えば、ペーハー(pH)が9.0であり、炊飯等に使用することができる。第3レベルのアルカリ水供給ボタン90gは、本イオン水生成装置に第3レベルのアルカリ水の生成を指示するためのボタンであり、ボタンが有効となれば点灯する。第3レベルのアルカリ水は、例えば、ペーハー(pH)が8.5であり、飲み始めの水等として使用することができる。浄水供給ボタン90hは、本イオン水生成装置にイオン水を生成することなく水道水から浄水カートリッジを用いて得られた浄水を電解せずにそのまま通水させることを指示するためのボタンであり、ボタンが有効となれば点灯する。酸性水供給ボタン90iは、本イオン水生成装置に酸性水の生成を指示するためのボタンであり、ボタンが有効となれば点灯する。酸性水は、例えば、ペーハー(pH)が5.5であり、洗顔、麺ゆで、茶渋とり等に使用することができる。衛生水供給ランプ90jは、本イオン水生成装置に衛生水の生成モードであることを示すものであり、ボタンが有効となれば点灯する。衛生水は、例えば、ペーハー(pH)が2.5である。
寿命設定上ボタン90kは、上浄水カートリッジ32の種類に応じて寿命も異なるため、前記上浄水カートリッジ32の寿命を設定するものであり、このボタンは、通常であれば、カートリッジを交換した時に今まで使用してきたカートリッジと異なるカートリッジをセットして使用する場合に1回行われるものである。寿命設定下ボタン90lも、前記寿命設定上ボタン90kと同様なものであり、下浄水カートリッジ31に対するものである点のみ異なる。リセットボタン90mは、現在まで積算されてきた通水量である積算通水量をリセットするものであり、実際には、制御回路50に存在する積算通水量カウンタをクリアする。このリセットボタン90mは、2秒長押しで有効となり、誤って押下されて積算通水量がリセットされるのを防止している。このリセットボタン90mは、上浄水カートリッジ32、又は、下浄水カートリッジ31を交換した場合に、行われる。
前記原水供給ボタン92、強アルカリ水供給ボタン90d、第1レベルのアルカリ水供給ボタン90e、第2レベルのアルカリ水供給ボタン90f、第3レベルのアルカリ水供給ボタン90g、浄水供給ボタン90h、酸性水供給ボタン90iの各種類の水の通水モードを示すボタンは、現在有効となっているボタンが点灯し、使用者に視認可能となっている。
この他、電解槽10内の温度上昇が生じた場合に、使用者に知らせるための温度上昇ランプ90r、上浄水カートリッジ32の交換を促す上浄水カートリッジ交換時期ランプ90p、下浄水カートリッジ31の交換を促す下浄水カートリッジ交換時期ランプ90qも操作パネル90上に配設されている。他に、洗浄中ランプ90n及びすすぎランプ90oがあるが、追って説明する。選択されている種類の水の種類を示す発光とは、本実施形態においては、原水供給ボタン92、強アルカリ水供給ボタン90d、第1レベルのアルカリ水供給ボタン90e、第2レベルのアルカリ水供給ボタン90f、第3レベルのアルカリ水供給ボタン90g、浄水供給ボタン90h、酸性水供給ボタン90i及び衛生水供給ランプ90jであり通水モードの表示である。ここで、本実施形態ではボタンとランプとを組み合わせたボタンであるが、別々の構成のものでもよい。
[2.制御]
[2.1 モード概要説明]
既に、各ボタンで説明した通り、本イオン水生成装置においては、大きく分けて、原水を供給する原水モード、アルカリ水を供給するアルカリ水生成モード、浄水を供給する浄水モード、酸性水を供給する酸性水生成モード、衛生水を供給する衛生水生成モードの5つの生成モード(通水モード)がある。そして、アルカリ水生成モードには、アルカリ性の強い順に、強アルカリ水生成モード、第1レベルのアルカリ水生成モード、第2レベルのアルカリ水生成モード、第3レベルのアルカリ水生成モードがある。アルカリ水生成モードでは、前記電磁弁63が開いた状態で、制御回路50の制御により第2の電極板12及び第3の電極板13を陰極板とし、第1の電極板11を陽極板とする。各レベルのアルカリ水生成モードでは、印加する電圧が異なり、強アルカリ水生成モード、第1レベルのアルカリ水生成モード、第2レベルのアルカリ水生成モード、第3レベルのアルカリ水生成モードの順に相対的に高い電圧が印加される。浄水モードでは、電磁弁63を閉じた状態で、どの電極板11、12、13にも電圧を印加せず、すなわち、電解しない。ここで、電磁弁63を閉じることで、無駄な水が排出口63から排出されることがなくなる。酸性水生成モードでは、前記アルカリ水生成モードとは逆で、制御回路50の制御により第2の電極板12及び第3の電極板13を陽極板とし、第1の電極板11を陰極板とする。原水モードでは、電極板11、12、13には電圧印加せず、電磁弁63を閉じる。
[2.2 各状態の説明]
以上の生成モードを生成状態とすると、本イオン水生成装置には他の状態が存在し、電源が投入されていないパワーオフ状態、待機状態、排水状態、捨て水状態、洗浄状態、生成停止状態、リトライ状態、すすぎ状態及び消灯待機状態がある。これらの状態について、各状態への移行と合わせて図4ないし図8に基づき以下説明する。
パワーオフ状態から、操作パネル90の電源ボタン90aを押下し、本イオン水生成装置を起動させた状態が待機状態である。待機状態は、通水が行われておらず(流量センサーが検出できないレベルでの通水は除く)、電磁弁63が閉じた状態である。電磁弁63が開く必要があるのは、通常であれば、イオン水を生成している場合に、使用しない極性のイオン水を排水するためであり、イオン水を生成していない待機状態では電磁弁63を開いておく必要がないため、閉じた状態としている。
待機状態からパワーオフになった場合電磁弁63が閉じた状態となっており、パワーオフ状態であっても排出口62から水が無駄に排出されることがない。
待機状態で、所定以上の通水量の通水が行われない場合には、電磁弁63を開いた状態であって残留水を排水する排水状態に移行する。これは、他の状態から待機状態に移行してきた場合に、添加筒41、42、電解槽10、補助電解槽20及び各水路に水が残留しているとき、時間経過と共に、残留水のばい菌、細菌等が増殖することを防止するためである。したがって、待機状態から排水状態への移行、排水完了後所定時間経過後の待機状態への復帰は、所定時間毎に行われ、ばい菌、細菌等の増殖の温床となる残留水の排水を図る。
また、前記待機状態とは別に消灯待機状態という状態があり、待機状態と異なるところは、操作パネル90の表示が全て消灯している点であり、この消灯待機状態には待機状態から使用者が操作(水道蛇口67、操作パネル90の操作)しないまま所定時間を経過したときに移行し、消灯待機状態に移行した後は操作パネル90に対する操作が加えられた場合又は通水の場合に待機状態に復帰する。パワーオフ状態、待機状態、排水状態、消灯待機状態までの移行は、現在選択されている生成モードに依らず、同じである。他の状態への移行は現在選択されている生成モードにより異なるため、以下生成モード毎、すなわち、原水モード、アルカリ水生成モード、酸性水生成モード、浄水モード、衛生水生成モードそれぞれ順に説明する。
[2.3 原水モード]
図4において各ブロックの最上段(例えば「パワーオフ」)は状態を示し、次の段(例えば「電磁弁:閉」)は電磁弁の開閉状態を示し、さらに次の段(例えば、「7セグ消灯」)は7セグメントLED91が点灯しているか消灯しているか点滅しているかを示し、最終段(例えば「通水量表示無効」)は通水量の表示を行っているか否かを示す。また、矢印の上の文字は状態遷移条件を示す。さらに、ブロック周辺の丸付き漢字は移行元のモード又は移行先のモードを示す。つまり、あるモードのとある状態においてモードボタンを押下することで、他のモードの同じ状態に遷移する。ここでの図4の説明に関しては、図5ないし図8でも同様である。
原水モードが選択されている場合においては、待機状態若しくは排水状態から通水がなされた場合には、電磁弁63を開いて所定量若しくは所定時間残留水を捨てる捨て水状態に移行する(以下、図4参照)。捨て水状態での捨て水が完了後、水道管66から浄水カートリッジ31、32及び流量センサー51を経ることなく原水水路71を経て供給されてきた水を電解槽10で電圧を印加することなく、電解水吐水口64から吐水する前記説明した原水モードの生成状態に移行する。この原水モードの生成状態からは所定条件下で移行する状態はなく、単に、通水を止めて止水した場合には、排水状態に移行する。排水状態時に排水をした場合であってもイオン水生成装置内の残留水は全てなくなることなく、散在する。この散在の状況は、水が通過する各構成要素(水路等)の形状や位置に基づく。通常、水は自重により可能な限り低位な位置に移動する。散在した水は本モードが原水モードであるため、浄水カートリッジ31、32を経ることなく残留塩素が残存した水道水である。よって、散在した水は細菌等が繁殖しにくく、残留水が細菌等を含んだ水ではないため、次に使用する場合には捨て水を実行しなくともよい。確かに、次に使用するモードが原水モード以外であれば、使用者が望んだ水が始めから吐水されるわけではないが、細菌等が含まれていない使用可能な水であり、使用者の操作から吐水開始までの時間を大幅に短縮することができるという著しいメリット得ることができる。必要であれば、使用者が望んでいない原水が吐水されていることを示すランプを設けて指定モードと異なる原水が吐水されているときに点灯させるか、使用者が指定しているモードのボタンとの対比ができるように原水供給ボタン92を点滅させる構成にすればよい。細菌等が含まれている可能性がある残留水を吐水する場合のアラームを、指定モードと異なる原水が吐水されているときに鳴らすのは望ましくない。そのアラームを鳴らす場合も、細菌等が含まれている可能性がある残留水を吐水する場合と、指定モードと異なる原水が吐水されている場合とを識別可能にアラーム音を変えることが好ましい。生成状態時に電磁弁63が閉じているのは、排出口62から水を無駄に排出しないためである。
[2.4 アルカリモード]
アルカリ水生成モードが選択されている場合においては、待機状態若しくは排水状態から通水がなされた場合には、電磁弁63を開いて所定量若しくは所定時間残留水を捨てる捨て水状態に移行する(以下、図5参照)。後説するように前回使用時からの経過時間、前回使用モードによって、捨て水を実施するか否か、捨て水量が異なり、特に、本発明においては前回使用モードが原水である場合には捨て水の必要性に乏しい。これは原水モード以外のモード全てについてあてはまる。捨て水状態での捨て水が完了後、前記説明したアルカリ水生成モードの生成状態に移行する。アルカリ水生成モードの生成状態時に、電解槽10内で過電流、過小電流となった場合に、電極板11、12、13に電圧を印加することなくイオン水生成しないリトライ状態に移行する。リトライ状態では、まったく電極板11、12、13に電圧を印加しないのではなくて、所定間隔で電極板11、12、13に電圧を印加し、電解槽10内で過電流、過小電流とならないかをトライアルする。そして、トライアルが成功した場合には生成状態に再び復帰する。ここで、生成状態で、電解槽内で過電流、過小電流となった場合には全て、リトライ状態に移行するのではなく、所定のリトライ条件を満たした場合にのみリトライ状態に移行する。というのは、リトライしても意味がないほどの異常の場合には、リトライすることにより修復不可能な状態になる可能性があるだけでなく、安全面から好ましくないからである。したがって、リトライ条件を満たさない場合に、又は、アルカリ水生成モードの生成状態に移行してからの経過時間が所定時間経過した場合には、状態移行後所定期間経過後に電磁弁63を閉じる生成停止の状態に移行する。電流異常、温度上昇により生成停止の状態に移行した場合で、止水となれば、排水状態に移行する。アルカリ水生成モードの生成状態に移行してからの経過時間が所定時間経過したことにより生成停止の状態に移行した場合で、止水となれば、洗浄状態に移行する。洗浄状態には、生成状態で止水した場合であっても移行する。この洗浄状態では、電磁弁63を閉じ、電圧の印加を逆電圧にし、アルカリ水生成モードの生成状態で陰極板となっていた第2の電極板12と第3の電極板13を陽極板とし、第1の電極板11も陽極板から陰極板にし、所定期間電圧を印加する。こうすることで、電極板11、12、13に付着したスケール等を除去し、次回のイオン水生成を円滑に行うことができる。ここで、逆止弁65は通水時水圧がかかって、排出水路82方向へ水を流さないが、水圧がかかっていない止水された状態にあっては排出水路82方向へ水を流してしまうため、電磁弁63を閉じており、これにより、電解槽10内を十分に水が充填された状態で洗浄することができる。洗浄状態での所定時間の電圧印加が完了した場合には、通常であれば、排水状態に移行し、通水となれば、排水状態に移行することなく捨て水状態に移行する。ここで、洗浄状態では、いわゆる逆電解をおこなってスケール等を除去しているのであり、残留水には不純物が含まれ、かかる不純物が含まれた残留水を確実に排水すべく、排水状態又は捨て水状態に移行している。
[2.5 浄水モード]
浄水モードが選択されている場合においては、待機状態若しくは排水状態から通水がなされた場合には、電磁弁63を開いて所定量若しくは所定時間残留水を捨てる捨て水状態に移行する(以下、図6参照)。捨て水状態での捨て水が完了後、水道管66から各種水路を経て供給されてきた水を電解槽10で電圧を印加することなく、電解水吐水口64から吐水する前記説明した浄水モードの生成状態に移行する。この浄水モードの生成状態からは所定条件下で移行する状態はなく、単に、通水を止めて止水した場合には、排水状態に移行する。生成状態時に電磁弁63が閉じているのは、排出口62から水を無駄に排出しないためである。この浄水モードは電解を実施しない点で原水モードと共通であるが、浄水は水道水が浄水カートリッジを通過して残留塩素までを取り除いた水であり、その水が残留しているため、次回使用時には前回が原水モードである場合と比べ捨て水を実施する必要性が高い。前回使用時が浄水モードだけでなく、前回使用時がアルカリ水モード、酸性水モードであっても同様である。特に、前回使用時がアルカリ水モードである場合に洗浄を実施したときには、スケール等の残存物排水状態で排水されない場合もあり、浄水モード以上に捨て水を実施する重要性は高い。
[2.6 酸性水モード]
酸性水モードが選択されている場合においては、待機状態若しくは排水状態から通水がなされた場合には、電磁弁63を開いて所定量若しくは所定時間残留水を捨てる捨て水状態に移行する(以下、図7参照)。捨て水状態での捨て水が完了後、酸性水生成モードの生成状態に移行する。酸性水生成モードの生成状態時に、電解槽10内で過電流、過小電流となった場合に、電極板11、12、13に電圧を印加することなくイオン水生成しないリトライ状態に移行する。電流異常、温度上昇により生成停止の状態に移行した場合で、止水となれば、排水状態に移行する。酸性水生成モードの生成状態に移行してからの経過時間が所定時間経過したことにより生成停止の状態に移行した場合で、止水となれば、洗浄状態に移行することなく、通常であれば、排水状態に移行する。
[2.7 衛生水モード]
衛生水モードが選択されている場合においては、待機状態若しくは排水状態から通水がなされた場合には、電磁弁63を開いて所定量若しくは所定時間残留水を捨てる捨て水状態に移行する(以下、図8参照)。捨て水状態での捨て水が完了後、衛生水生成モードの生成状態に移行する。衛生水生成モードの生成状態時に、電解槽10内で過電流、過小電流となった場合に、電極板に電圧を印加することなくイオン水生成しないリトライ状態に移行する。衛生水生成モードの生成状態時には、通常の水を電解槽10で電解するのに比べ水に食塩が混入しているために高い電流値となる。しかしながら、食塩添加筒の食塩が溶解しきってしまうと徐々に食塩の濃度が小さくなるため、電流値が小さくなる。使用者は、所望の量の衛生水を得るために必要に応じて食塩添加筒41に食塩を入れて、動作させることとなる。したがって、食塩の濃度が小さくなるのは、本イオン水生成装置の予定するところである。よって、本装置は食塩の濃度が小さくなって所定の電流値となった場合に衛生水の生成を継続しつつも、生成状態(食塩なし)に移行する。また、衛生水生成モードの生成状態において、最初から所定の電圧を電極板に印加しても想定される電流値が得られない場合であっても、生成状態(食塩なし)に移行する。生成状態(食塩なし)とは、食塩添加筒41に食塩がなく、電解槽10中の水が所定濃度の食塩水となっておらず、円滑に電解が行われていないことを示し、所定時間経過後にすすぎに移行する。すすぎは、電磁弁63を開いた状態で電極板11、12、13、補助電極板21、22に電圧を印加することなく、水を通水する状態である。すすぎに移行した後、止水すれば排水状態に移行し、止水することなく通水状態が維持され所定期間が経過すれば生成停止の状態に移行する。5分経過である場合にもすすぎ状態に移行しているが、これは5分も経過していれば衛生水を全て生成していると推定できるところからなされたものであり、この5分は例示に過ぎず他の所定時間に変更しても構わず、また、この状態変移経路を削除した構成にもできる。
[2.8 各モードにおけるランプ点灯]
上記各モードにおいて、排水状態及び洗浄状態の時にランプ90nが点灯し、すすぎ状態のときすすぎランプ90oが点灯し、使用者に注意を喚起する。また、これらランプの点灯だけでなく、使用者が洗浄状態及び排水状態時に通水した場合には、警告音を所定期間鳴らし、洗浄中ランプが点滅する。
[2.9 捨て水制御]
[2.9.1 前回使用モードに基づく捨て水量]
前記各モードが選択されている場合の捨て水状態での捨て水は、一律に所定量、所定時間行われるわけではない。制御回路50は、待機状態又は排水状態からそのまま生成状態に移行するのではなく、捨て水状態を介して生成状態に移行する。これは、最低限捨てることが好ましい残留水を処理するためである。制御回路50は、電源を投入して始めて通水した場合、又は、止水から所定時間経過した場合には(ここでの所定時間とは、例えば、15[分]ないし60[分]であり、好ましくは45[分])、第1の通水量の捨て水を行い、止水から所定の時間が経過前の通水の場合に第2の通水量の捨て水を行う。このとき第1の通水量(例えば、800[cc]ないし1100[cc]、好ましくは1000[cc])が第2の通水量(例えば、400[cc]ないし700[cc]、好ましくは600[cc])より大きいこととする。このように所定時間経過前後により、捨て水の量を変えたのは、水の中で増殖するばい菌、細菌は時間経過により一気に増殖をするために、一定時間内であれば、捨て水の量を減らし、一定時間内の場合の生成状態への移行を迅速にし使用者の待ち時間を短くし、さらには、捨て水の量が減っていること自体により節水の目的も適う。
前記第1の通水量又は第2の通水量の捨て水は、止水状態から供給状態への移行時に関するものであるが、あるモードのイオン水生成状態の供給状態から他のモードのイオン水生成状態の供給状態への変移である場合には、次のように制御回路50は捨て水を制御する。つまり、制御回路50は、酸性水生成モードの生成状態から原水モードの生成状態、アルカリ水生成モードの生成状態若しくは浄水モードの生成状態に移行する場合に、第3の通水量の捨て水を行い、原水モードから浄水モードの生成状態、酸性水生成モードの生成状態若しくはアルカリ生成の生成状態に移行する場合に、アルカリ水生成モードの生成状態から原水モードの生成状態、酸性水生成モードの生成状態若しくは浄水モードの生成状態に移行する場合に、又は、浄水モードの生成状態から原水モードの生成状態、酸性水生成モードの生成状態若しくはアルカリ生成の生成状態に移行する場合に、第4の通水量の捨て水を行う。このとき第3の通水量(例えば、450[cc]ないし700[cc]、好ましくは600[cc])が第4の通水量(例えば、200[cc]ないし350[cc]、好ましくは250[cc])より大きいこととする。このように酸性水生成モードの生成状態から他のモードの生成状態に移行する場合と、アルカリ水生成モードの生成状態から他のモードの生成状態に移行する場合、又は、浄水モードの生成状態から他のモードの生成状態に移行する場合とで、捨て水の量を変えたのは、酸性水の用途は洗顔、麺ゆで、茶渋とり等であるのに対し、アルカリ水の用途は料理・お茶、炊飯、飲み始め等であり、直接人間が摂取するのはアルカリ性が好ましく、酸性水であるのは必ず避けなければならないからである。すなわち、アルカリ水生成モードの生成状態で電解水吐水口64から吐水されるものは必ずアルカリ水でなければならず、一部が酸性水であることは許されないため、若干余裕をもった捨て水量となっているのに対し、酸性水生成モードの生成状態で電解水吐水口64から吐水されるものも酸性水でなければならないが、余裕をもった捨て水量とするほどの必要性に乏しいため、おおよそアルカリ水が吐水されない程度の捨て水量とした。また、出来得る限り、捨て水を小さくすることで、捨て水状態への移行が早くなり、同時に節水も実現される。
前回使用モードが原水モードであった場合で今回使用モードが原水モードである場合には捨て水を実行しない。この場合には使用者の操作開始から使用者が原水を得られるまでの時間は、捨て水を実行する場合と比べて著しく早い。前回使用モードが原水モードであるということは、残留水も原水であって残留塩素が含まれる水であり規定される以上の細菌等の繁殖がなされない。細菌等の繁殖がなく、残留水も使用者が現在望むモードの水であるため、捨て水の実行は不必要となる。前回使用モードが原水モードであった場合で今回使用モードが原水モードである場合には捨て水を実行しないという制御は、前説[前回使用時からの経過時間に基づく捨て水量]よりも優先される。ただし、前回使用時から相当の経過時間が経過した場合(例えば、6時間以上、12時間以上、1日以上、)には、所定時間を相当の経過時間として前説[前回使用時からの経過時間に基づく捨て水量]を実行することが望ましい。
前回使用モードが原水モードであった場合で今回使用モードが原水モード以外である場合には電解槽10の内容量程度の捨て水を実行する。より好ましくは、電解槽10の内容量未満の捨て水であることが望ましい。ただし、捨て水される残留水は原水であるため、使用しても細菌等が規定以下の使用可能な水であり、捨て水を実行しない構成であってもよい。これらも、前説[前回使用時からの経過時間に基づく捨て水量]よりも優先される。そうすることで、前説[前回使用時からの経過時間に基づく捨て水量]の所定時間経過後であっても、捨て水を大量に行う必要がなく使用可能な水の吐水までの時間が大幅に改善される。
[2.9.2 衛生水生成モードでのすすぎ完了か否かに基づく捨て水量]
また、衛生水に関し、衛生水生成モードから生成停止となった場合に、他のモードへの移行するために電解槽10内の処理対象の水に混入する前記触媒の濃度を低減させる衛生水すすぎを行った後、次のモードに移行したときに、衛生水すすぎが完了していた場合に第5の通水量の捨て水を行い、衛生水すすぎが未完了であった場合に第6の通水量の捨て水を行う。このとき第6の通水量(例えば、少なくとも800[cc]ないし1100[cc]、好ましくは1000[cc])が第5の通水量(例えば、200[cc]ないし350[cc]、好ましくは250[cc])より大きいこととする。このように衛生水生成モードから生成停止となった場合に、衛生水すすぎを行った後、次のモードに移行したときに、衛生水すすぎが完了していた場合と、衛生水すすぎが未完了であった場合とで、捨て水量を変えたのは、衛生水は飲料用ではなく、飲料用ともなり得る原水、アルカリ水、浄水にあっては、衛生水が混入されることは必ず避けなければならず、また、原水、アルカリ水、浄水に限らず、酸性水であっても食塩が含まれた水を酸性水といえでも使用することは好ましくないため、確実にすすぎは完了していることが望ましいが、すすぎが完了する前に、止水されたことにより排水状態等に移行した場合にあってはすすぎが未完了の状態となっており、すすぎを完了させる必要があるが、止水されればすすぎを行うことができないため、それに対応すべく、次の通水となった場合の捨て水状態でかかるすすぎ未完了の補填を行っているのである。
[2.9.3 各通水量の説明]
前記第1の通水量は、本イオン水生成装置の内容量程度と一致し、これにより、電源を投入して始めて通水した場合、又は、止水から所定時間経過した場合には、装置の内容量の捨て水が行われ、残留水が一掃されて細菌等増殖していても確実に除去することができる。前記第2の通水量は、電解槽10の内容量程度と一致し、これにより、電解槽のスケール等の不純物は排除することができる。前記第3の通水量は、電解槽10の内容量程度と一致し、これにより、止水から所定の時間が経過前の通水の場合、酸性水生成モードの酸性水生成中から原水モードの通水中、アルカリ水生成モードのアルカリ水生成中若しくは浄水モードの通水中に移行する場合には、電解槽10の内容量の捨て水が行われ、残留水として残存する酸性水を使用者が使用する水として吐水することがなく、指定されたモードの生成水のみを使用者に提供することができる。前記第4の通水量は、電解槽10の内容量にも満たない量であり、これにより、アルカリ水生成モードのアルカリ水生成中から酸性水生成モードの酸性水生成中、原水モードの通水中若しくは浄水モードの通水中に移行する場合、原水モードの通水中から酸性水生成モードの酸性水生成中、アルカリ水生成モードのアルカリ水生成中若しくは浄水モードの通水中に移行する場合、浄水モードの通水中から酸性水生成モードの酸性水生成中若しくはアルカリ水生成モードのアルカリ水生成中に移行する場合には、第3の通水量より少ない量の捨て水が行われるが、これは既に前述した通り、第3の通水量の捨て水を行う場合の方が第4の通水量の捨て水を行う場合の方よりも若干余裕をもった捨て水量としなければならないからである。
また、衛生水生成モード以外のモードから衛生水生成モードに移行する場合に、第7の通水量の捨て水を行う。この第7の通水量が第4の通水量と同程度であることとする。衛生水も酸性水と同様に、余裕をもった捨て水量とするほどの必要性に乏しいため、この通水量とした。
[2.9.4 捨て水時の表示]
また、捨て水状態において、ランプの点灯及び警告音により使用者に使用してはいけないことを喚起することもできる。別途ランプを設けることもできるが、洗浄中ランプ90n又はすすぎランプ90oを点灯させたり、「NO USE」を7セグメントLEDで表示したり、浄水供給ボタン90h、酸性水供給ボタン90i、衛生水供給ランプ90jにカラーLEDを配設し、生成状態を緑、捨て水状態を赤、リトライ状態を黄色と発光させることもできる。特に、カラーLEDを用いる場合に、信号機に対応させて発光させることにより、万国共通に各状態を認識させることができる。
[2.9.5 排出水路近傍の電磁弁及び逆支弁]
前記電磁弁63は、制御回路50の制御が及び、開いたり閉じたりすることができるが、逆止弁65は制御回路50の制御は及ばず、常時、排出水路82から電解槽水路83方向への水の流れを止めつつ、且つ、通水時の水圧がある場合には電解槽水路83方向への水の流れだけでなく電解槽水路83から排出水路82方向への水の流れを止める。前記背景技術によれば、電磁弁のみを有するもの、逆止弁のみを有するものがあったが、これらのものでは、逆電解時の水の排出を止め、且つ、通水時に水を排出水路82方向へ通さず、さらに、浄水時に水を排水しないということを達成することができない。すなわち、電磁弁63は、逆電解時に排出されそうになる残留水を留め、且つ、浄水時に水を排出しないという役割を負い、逆止弁65は、排出水路82方向からの水を電解槽水路83に逆流して流入することを防止し、且つ、通水時に電解槽水路83から排出水路82方向への水の流れを防止している。
[3 使用動作]
次に、本実施形態に係るイオン水生成装置の使用動作について説明する。ここで、使用者は、操作パネル90を用いて、順次アルカリ水生成モード、原水モード、浄水モード、酸性水生成モード及び衛生水生成モードを使用する。
[3.1 アルカリ水生成モード]
使用者は、本イオン水生成装置の電源コードのプラグをコンセントに差し込み、電源投入可能にする。この状態は、イオン水生成装置にとっては、パワーオフの状態である。次に、操作パネル90の電源ボタン90aを押下し、待機状態に移行する(このとき、工場出荷のデフォルトで原水供給ボタン92が選択状態で、点灯しているとする)。使用者は、電源ボタン90aの押下と共に、第1レベルのアルカリ水供給ボタン90eを押下し、水道蛇口67をひねって通水した。第1レベルのアルカリ水供給ボタン90eを押下すると、原水モードの待機モードからアルカリ水生成モードの待機モードに移行し、さらに連続して通水されたので、排水状態に移行することなしに、捨て水に移行する。通水時であるので、逆止弁65は、排出水路82方向に水を流さない。ここで、電源投入して始めての通水であるので、制御回路部50の制御により、第1の通水量の捨て水がなされる。捨て水がなされる場合には、電磁弁63が開くと共に、7セグメントLED91が点滅する。捨て水が終了すると、制御回路50の制御により、電磁弁63を開いた状態を維持したまま、第1の電極板11を陽極板、第2の電極板12及び第3の電極板13を陰極板となるように電極板11、12、13に電源部61からの供給を受け電圧を印加する。そうすると、電解槽10で水の電解が生じ、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びカルシウムイオン等は陰極板に引かれ、水酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン及び塩素イオン等は陽極板に引かれ、第1の電解室15及び第4の電解室18にはアルカリ水が生成され、第2の電解室16及び第3の電解室17には酸性水が生成される。そして、補助電解槽20等を通って電解水吐水口64からアルカリ水が吐水される。使用者は、吐水されるアルカリ水を利用して料理等に使用しようと思い、使用者所望の量だけアルカリ水を手に入れ、水道蛇口67を閉めて通水を止めた。止水時であるので、逆止弁65は、排出水路82方向に水を流す。さらに、生成状態から洗浄状態に移行し、電磁弁63を閉じ、第1の電極板11を陰極板、第2の電極板12及び第3の電極板13を陽極板となるように電極板11、12、13に電源部61の供給を受け電圧を制御部50の制御により印加する。これは、すなわち、先ほどアルカリ水を生成した場合と逆に電圧を印加していることとなる。そうすると、アルカリ水生成時に陰極板として働いた第2の電極板12及び第3の電極板13に付着したスケール等が剥がれ落ち、第1の電解室15、第4の電解室18の水中で浮遊状態となる。洗浄状態で所定時間電圧を印加した後、排水状態に移行し、閉じていた電磁弁63を開き、スケール等の不純物が混入した水を排出口62から排水する。排水状態に移行してから所定時間経過後、残留水を排水した状態で待機状態に移行する。さらに、所定時間(例えば、10分)操作パネル90への操作、通水がなされない場合に消灯待機状態に移行し、操作パネル90の表示のうち機能水の通水モードを示すボタンである前記強アルカリ水供給ボタン90d、第1レベルのアルカリ水供給ボタン90e、第2レベルのアルカリ水供給ボタン90f、第3レベルのアルカリ水供給ボタン90g、浄水供給ボタン90h、酸性水供給ボタン90i、衛生水供給ランプ90jのうち、現在有効である点灯しているボタンが消灯する。この消灯待機状態に移行した状態にあっては、前記したように既に逆電解が完了している。消灯待機状態に移行した後は、操作パネル90への操作、又は通水がなされた場合に待機状態に復帰し、表示が点灯される。
[3.2 原水モード]
次に、使用者は、操作パネル90の原水供給ボタン92を押下する。これにより、第1レベルのアルカリ水供給ボタン90eの点灯から原水供給ボタン92の点灯となり、アルカリ水生成モードの待機状態から原水モードの待機状態に移行する。続けて、使用者は、水道蛇口67をひねって通水した。通水時であるので、逆止弁65は、排出水路82方向に水を流さない。待機状態から直ぐに通水されたので、排水状態を経ることなく、捨て水状態に移行する。ここで、先ほどのアルカリ水の生成から、すなわち、止水から所定の時間が経過する前であるので、制御回路部50の制御により、電磁弁63が開き、第2の通水量の捨て水がなされる。捨て水がなされる場合には、電磁弁63が開くと共に、7セグメントLED91が点滅する。捨て水が終了すると、電磁弁63を閉じ、電極板11、12、13、14に電圧を印加しない生成状態に移行する。そして、補助電解槽20等を通って電解水吐水口64から原水が吐水される。このとき、電磁弁63を閉じているので、排出口62からは水は排出されない。無駄に水を排水していない点節水に繋がる。この点アルカリ水生成モードの生成状態と異なる。使用者は、吐水される原水を利用して洗い物をしようとと思い、食器、コップに付着した洗浄剤を洗い流すために継続して原水を出し続け、全ての洗い物の洗い流しが終了した後に水道蛇口67を閉めて通水を止めた。止水時であるので、逆止弁65は、排出水路82方向に水を流す。さらに、生成状態から排水状態に移行し、閉じていた電磁弁63を開き、残留水を排出口62から排水する。排水状態に移行してから所定時間経過後、残留水を排水した状態で待機状態に移行する。さらに、所定時間(例えば、10分)操作パネル90への操作、通水がなされない場合に消灯待機状態に移行し、操作パネル90の表示のうち機能水の通水モードを示すボタンであって点灯しているボタンが消灯する。消灯待機状態に移行した後は、操作パネル90への操作、又は通水がなされた場合に待機状態に復帰し、表示が点灯される。
[3.3 浄水生成モード]
次に、使用者は、操作パネル90の浄水供給ボタン90hを押下する。これにより、浄水供給ボタン90hが点灯し、原水モードの待機状態から浄水モードの待機状態に移行する。続けて、使用者は、水道蛇口67をひねって通水した。通水時であるので、逆止弁65は、排出水路82方向に水を流さない。待機状態から直ぐに通水されたので、排水状態を経ることなく、捨て水状態に移行する。ここで、先ほどの原水の供給から、すなわち、止水から所定時間が経過しているが、制御回路部50の制御により、電磁弁63が開き、第1の通水量ではなく第2の通水量と等しいかそれ以下の捨て水がなされる(捨て水を実行しなくても可)。捨て水がなされる場合には、電磁弁63が開くと共に、7セグメントLED91が点滅する。これ以降は前説[3.2 原水モード]と同じ動作であるため、省略する。
[3.4 酸性水生成モード]
次に、使用者は、操作パネル90の酸性水供給ボタン90iを押下する。これにより、浄水供給ボタン90hの点灯から酸性水供給ボタン90iの点灯となり、浄水モードの待機状態から酸性水生成モードの待機状態に移行する。続けて、使用者は、水道蛇口67をひねって通水した。通水時であるので、逆止弁65は、排出水路82方向に水を流さない。待機状態から直ぐに通水されたので、排水状態を経ることなく、捨て水状態に移行する。ここで、先ほどの浄水の生成から、すなわち、止水から所定の時間が経過したので、制御回路部50の制御により、電磁弁63が開き、第1の通水量の捨て水がなされる。ここでの捨て水は、前記原水モードの後の浄水モードとは異なり、第1の通水量の捨て水が捨てられる。浄水は浄水カートリッジ31、32を通過し、水道水の中に含まれる残留塩素が取り除かれ、イオン水生成装置内の残留水が細菌が繁殖し易い状態になるからである。捨て水がなされる場合には、電磁弁63が開くと共に、7セグメントLED91が点滅する。捨て水が終了すると、制御回路50の制御により、電磁弁63を開いた状態を維持したまま、第1の電極板11を陰極板、第2の電極板12及び第3の電極板13を陽極板となるように電極板11、12、13に電源部61からの供給を受け電圧を印加する。そうすると、電解槽10で水の電解が生じ、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びカルシウムイオン等は陰極板に引かれ、水酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン及び塩素イオン等は陽極板に引かれ、第1の電解室15及び第4の電解室18には酸性水が生成され、第2の電解室16及び第3の電解室17にはアルカリ水が生成される。そして、補助電解槽20等を通って電解水吐水口64から酸性水が吐水される。使用者は、吐水される酸性水を利用して洗顔等に使用しようと思い、使用者所望の量だけ酸性水を手に入れ、水道蛇口67を閉めて通水を止めた。止水時であるので、逆止弁65は、排出水路82方向に水を流す。さらに、生成状態から排水状態に移行し、閉じていた電磁弁63を開き、残留水を排出口62から排水する。排水状態に移行してから所定時間経過後、残留水を排水した状態で待機状態に移行する。さらに、所定時間(例えば、10分)操作パネル90への操作、通水がなされない場合に消灯待機状態に移行し、操作パネル90の表示のうち機能水の通水モードを示すボタンであって点灯しているボタンが消灯する。消灯待機状態に移行した後は、操作パネル90への操作、又は通水がなされた場合に待機状態に復帰し、表示が点灯される。
[3.5 衛星水生成モード]
次に、使用者は、衛生水を所定量得るべく、食塩添加筒41に所定量に見合う食塩を入れる。そして、水路切替52を切り替えて、流入口と食塩添加筒41方向の流出口を流通可能状態とする。水路切替52が行われると、強酸性検知スイッチ53が制御回路50に衛生水を供給すべく水路が切替られたことを出力し、制御回路50が前記酸性水供給ボタン90iの点灯から衛生水供給ランプ90jの点灯となり、酸性水生成モードの待機状態から衛生水生成モードの待機状態に移行する。続けて、使用者は、水道蛇口67をひねって通水した。通水時であるので、逆止弁65は、排出水路82方向に水を流さない。待機状態から直ぐに通水されたので、排水状態を経ることなく、捨て水状態に移行する。ここで、先ほどの酸性水の生成から、すなわち、止水から所定の時間が経過したことに関係なく、衛生水の生成であるので、制御回路部50の制御により、電磁弁63が開き、第7の通水量の捨て水がなされる。捨て水がなされる場合には、電磁弁63が開くと共に、7セグメントLED91が点滅する。捨て水が終了すると、制御回路50の制御により、電磁弁63を開いた状態を維持したまま、第1の電極板11を陰極板、第2の電極板12及び第3の電極板13を陽極板となるように電極板11、12、13に電源部61からの供給を受け電圧を印加する。そうすると、電解槽10で水の電解が生じ、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びカルシウムイオン等は陰極板に引かれ、水酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン及び塩素イオン等は陽極板に引かれ、第1の電解室15及び第4の電解室18には衛生水が生成され、第2の電解室16及び第3の電解室17にはアルカリ水が生成される。そして、補助電解槽20等を通って電解水吐水口64から衛生水が吐水される。使用者は、吐水される衛生水を利用して洗顔等に使用しようと思い、使用者の所望の量だけ衛生水を手に入れ、止水することなくそのまま通水としていた。そうすると、食塩添加筒41内の食塩の量が少なくなり、徐々に食塩の濃度が低くなってそれと共に電解槽10内の電流値も低くなり、この電流値が所定値以下となれば制御回路50が生成(食塩なし)状態に移行する。この生成(食塩なし)状態に移行して暫くすると、すすぎの状態に移行する。すすぎの状態により水の通り道が洗い流され、使用者が止水することで、逆止弁65は排出水路82方向に水を流し、排水状態に移行し、残留水を排出口62から排水する。排水状態に移行してから所定時間経過後、残留水を全て排水した状態で待機状態に移行する。さらに、所定時間(例えば、10分)操作パネル90への操作、通水がなされない場合に消灯待機状態に移行し、操作パネル90の表示のうち機能水の通水モードを示すボタンであって点灯しているボタンが消灯する。消灯待機状態に移行した後は、操作パネル90への操作、又は通水がなされた場合に待機状態に復帰し、表示が点灯される。
以上の操作パネル90の発光の通り、機能水の通水モードを示すボタンである前記強アルカリ水供給ボタン90d、第1レベルのアルカリ水供給ボタン90e、第2レベルのアルカリ水供給ボタン90f、第3レベルのアルカリ水供給ボタン90g、浄水供給ボタン90h、酸性水供給ボタン90i、衛生水供給ランプ90j並びに原水供給ボタン92のうち、現在有効である点灯しているボタンが消灯待機状態に移行すると消灯する。この消灯待機状態で操作パネル90上で点灯するものは、上浄水カートリッジ交換時期ランプ90p、下浄水カートリッジ交換時期ランプ90q、温度上昇ランプ90rであり、浄水カートリッジの交換が必要であることを示し、電解槽内の温度が上昇していることを示し、機器の正常でない状態を使用者に伝える必要がある場合にだけ、消灯待機状態でも点灯し、その旨を明確に使用者に伝えることができる。すなわち、正常な状態にあって消灯待機状態である場合には全て消灯した状態となっているが、浄水カートリッジの交換が必要な場合には上浄水カートリッジ交換時期ランプ90p又は下浄水カートリッジ交換時期ランプ90qのみが点灯しており、この際立った点灯により使用者が例えば深夜に操作パネル90が点灯していることに気づけば正常な状態ではないという認識をすぐに持つことができる。よって、他のボタンが点灯する構成とした場合、新たなランプを設けた場合には、正常でない場合に点灯するか否かで切り分け、正常でない場合に点灯するものは消灯待機状態においても消灯せずに発光するようにし、その他のものは消灯待機状態においては消灯する構成にすることが好ましい。
[4.実施形態の効果]
このように本実施形態に係るイオン水生成装置によれば、原水モードを新たに設け、イオン水生成装置内の浄水カートリッジ等の浄水機構以降の水路等の水が通過する各構成要素に対して原水を通過させているので、原水モードを使用した後は残留水と原水が残存して残留水に含まれる残留塩素により細菌が繁殖し難く、原水モードの次のモード使用時において捨て水が不要か、必要であっても少量の捨て水であるため使用者が水道蛇口67のハンドルを操作してから使用者が使用することができる水を得るまでの時間を大幅に短縮することができる。なお、原水は使用者に頻繁に使用される水であるため、前回モードは原水である場合が多く、多くの場合本体装置内には原水が含まれることとなって著しい効果を発揮する。
[5.その他の構成]
図1では原水がイオン水生成装置内に入った場合に原水を供給するときは、吐水口64から吐水される。この他、分岐栓68のレバーを切り換えてイオン水生成装置に流入させることなく水道蛇口67のパイプ先端から吐水させることもできる。イオン水生成装置内に原水を流入させて原水を供給する場合には前者の他、図1の点線の構成、つまり、吐水水路87と分岐栓68とを水路で連結すると共に吐水水路87のさらに下流側位置に電磁弁を設け、原水モード時において新たに設けた通常開いている電磁弁を閉じることで吐水水路87と分岐栓68を連結する水路を経て分岐栓68から原水を吐水させることもできる(分岐栓68は水道蛇口67のパイプ先端に配設されているので水道蛇口67のパイプ先端から原水が吐水されることと同じ)。この吐水水路87と分岐栓68の水路はイオン水生成装置内部を通ってもよいし、装置外部でホースとして構成してもよい。
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るイオン水生成装置について、図10ないし図15に基づき説明する。図10は本実施形態に係るイオン水生成装置の設置状態の斜視図、図11は本実施形態に係るイオン水生成装置の斜視図、図12は本実施形態に係るイオン水生成装置の装置本体のブロック構成図、図13は本実施形態に係るイオン水生成装置の制御回路のブロック構成図、図14は本実施形態に係るイオン水生成装置の操作部及び本体操作部の正面図、図15は本実施形態に係るイオン水生成装置のステートチャート図である。
[1.構成要素の説明]
本実施形態に係るイオン水生成装置は、前記第1の実施形態に係るイオン水生成装置である据え置きタイプのイオン水生成装置ではなく、前記電解槽121がシンクより下に配設されるアンダーシンクタイプのイオン水生成装置である。
本実施形態に係るイオン水生成装置の具体的構成は、原水中の不純分を取り除く交換可能な浄水カートリッジ110と(装置本体内部に配設されている)、この浄水カートリッジ110から供給された浄水を電気分解する電解槽121を有してシンク下に配置された装置本体120と、この装置本体120からの浄水カートリッジ110を通過しない原水、浄水又はイオン水を吐水するシンク上に配置された吐水管131と、この吐水管131近傍のシンク上に配設された操作可能で設定状態を表示する操作部140とを備える構成である。また、前記浄水カートリッジ110に関する入力手段を有する本体操作部150を前記装置本体120に備える構成である。
詳細には、操作部140、吐水管131及び排水管132を有する水栓本体130と、この水栓本体130と水栓本体−装置本体間ホース162を介して接続する装置本体120とを備え、この装置本体120にある2つの流出口の一方である吐水流出口122と吐水ホース164を介して前記水栓本体130の吐水管131と接続し、装置本体120にある他方の排水流出口123と排水ホース165を介して前記水栓本体130の排水管132と接続して流路を形成している。すなわち、水道管(図示しない)から流出した原水は原水−装置本体間ホース161を通って装置本体20の浄水カートリッジ110に到達して浄水となって、図示しない装置内ホースを介して電解槽121に到達しこの電解槽121で電解されればイオン水となって、電解槽121で電解されなければ浄水のまま吐水流出口122から吐水ホース164を介して吐水管131からイオン水又は浄水が吐水される。また、浄水カートリッジ110を通過することなく原水のままで電解槽121でも電解されなければ原水で吐水流出口122から吐水ホース164を介して吐水管131から原水が吐水される。そして、イオン水が吐水管131から吐水される場合には、排水流出口123から排水ホース165を介して排水管132から吐水されるイオン水と逆極性のイオン水が排水される。ここで、排水流出口123と電解槽121との間には電磁弁124が設けられ、電解槽121で電解をしない原水モード、浄水モードの場合には電磁弁124が閉じられ、吐水管131のみから原水、浄水が吐水される。これは、イオン水生成でない原水、浄水の場合に排水管132から排水される水も原水、浄水であって使用可能であって、排水する必要がないからである。
[1.1 本体装置]
前記装置本体120は、分岐部分126でアルカリ流路127と酸性流路128とに分岐する。酸性流路128は適量ずつ溶解可能なカルシウムが含有されているカルシウムケース129通って電解槽121に接続している。アルカリ流路127はそのまま電解槽121に接続している。電解槽121は隔壁121hにより第1の電解室121aと第2の電解室121bに分かれ、隔壁121iにより第3の電解室121cと第4の電解室121dに分かれ、アルカリ流路127が第2の電解室121b及び第3の電解室121cと接続し、酸性流路128が第1の電解室121a及び第4の電解室121dと接続する。第1の電解室121aには第1の電極板121eが接続され、第2の電解室121b及び第3の電解室121cには第2の電極板121fが接続され、第4の電解室121dには第3の電極板121gが接続される。電圧が印加されると、第1の電極板121e及び第3の電極板121gと第2の電極板121fとがそれぞれ異なる陽極板又は陰極板として機能する。第1の電極板121e及び第3の電極板121gが陽極板となり、第2の電極板121fが陰極板となる電解が正電解であり、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びカルシウムイオン等は陰極板に引かれ、水酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン及び塩素イオン等は陽極板に引かれ、すなわち、第1の電解室121a及び第4の電解室121dには酸性水が生成され、第2の電解室121b及び第3の電解室121cにはアルカリ水が生成される。逆に、第1の電極板121e及び第3の電極板121gが陰極板となり、第2の電極板121fが陽極板となる電解が逆電解であり、第1の電解室121a及び第4の電解室121dにはアルカリ水が生成され、第2の電解室121b及び第3の電解室121cには酸性水が生成される。
装置本体120内には、電解槽121、電磁弁124、アルカリ流路127、酸性流路128及びカルシウムケース129の他に、コンセントから電源ケーブルを介して供給される交流電流を変圧し分流して各構成要素に電流を供給する電源部172と、図13に示すように、操作部140及び本体操作部150からの指示を受け、第1の電極板121e、第2の電極板121f、第3の電極板121g及び電磁弁124に対する電源部172からの駆動電力の開閉を制御する制御部171と、情報を記録するための記録部174とを備える。図13中、実線は信号レベルのバス、信号線であり、一点鎖線は制御用電源ライン、点線は駆動用電源ラインを示す。制御部171、記録部174及びバスは物理的には制御基板上のマイクロコンピュータ、EEPROM及びバス等にて実装されている。
[1.2 浄水カートリッジ]
前記浄水カートリッジ110は、本体鉄さび等を除去する不織布と、イオン化した鉛を除去するセラミックの特殊フィルターと、吸着作用を利用してカルキ臭、カビ臭及びトリハロメタンを除去する活性炭と、粒子や雑菌・赤サビ等を除去するポリエチレン中空糸とからなる。これらの不織布、特殊フィルター、活性炭、ポリエチレン中空糸の集密度によって、可能通水量が異なり、本実施形態においては、10000[l]用浄水カートリッジ、8000[l]用浄水カートリッジ及び4000[l]用浄水カートリッジを使用する。なお、残留塩素を取り除くための残留塩素除去材も使用可能である。
[1.3 操作部]
前記操作部140は、図14(a)に示すように、原水を供給する原水ボタン148、強アルカリ水を生成する強アルカリボタン141、アルカリ水を生成するアルカリ3ボタン142a、アルカリ2ボタン142b、アルカリ1ボタン142c、浄水を供給する浄水ボタン142d、酸性水を生成する酸性水ボタン143、浄水カートリッジの各種値をリセットするリセットボタン144からなる入力手段と、吐水量が適正であることを示す適正流量ランプ145、原水が供給されていることを示す原水ランプ148a、強アルカリ水が生成されていることを示す強アルカリランプ141a、アルカリ水が生成されていることを示すアルカリ3ランプ142e、アルカリ2ランプ142f、アルカリ1ランプ142g、浄水が供給されていることを示す浄水ランプ142h、酸性水が生成されていることを示す酸性水ランプ143a、浄水カートリッジの交換時期の目安を示すカートリッジ交換ランプ146及び電解槽が洗浄中であることを示す洗浄中ランプ147からなる表示手段とからなる。アルカリ3ランプ142e、アルカリ2ランプ142f及びアルカリ1ランプ142gの違いは、PHの異なるアルカリ水を生成していることを示し、アルカリ3ランプ142e、アルカリ2ランプ142f及びアルカリ1ランプ142gの順でPH値が低くなっていく。原水ボタン148、強アルカリボタン141、アルカリ3ボタン142a、アルカリ2ボタン142b、アルカリ1ボタン142c、浄水ボタン142d及び酸性水ボタン143は、生成するイオン水のモードを変更するためモードボタンと呼ぶ。また、原水ランプ148a、強アルカリランプ141a、アルカリ3ランプ142e、アルカリ2ランプ142f、アルカリ1ランプ142g、浄水ランプ142h及び酸性水ランプ143aは、生成するイオン水のモードを示すモードランプと呼ぶ。制御部171は、これらのランプの点灯制御も行う。
強アルカリ水は、例えば、ペーハー(pH)が10.5であり、煮物、アク抜き、野菜ゆで等に使用することができる。第3レベルのアルカリ水(アルカリ3ランプ142a点灯時に生成されるイオン水)は、例えば、ペーハー(pH)が9.5であり、料理、お茶等に使用することができる。第2レベルのアルカリ水(アルカリ2ランプ142b点灯時に生成されるイオン水)は、例えば、ペーハー(pH)が9.0であり、炊飯等に使用することができる。第1レベルのアルカリ水(アルカリ1ランプ142c点灯時に生成されるイオン水)は、例えば、ペーハー(pH)が8.5であり、飲み始めの水等として使用することができる。酸性水は、例えば、ペーハー(pH)が5.5であり、洗顔、麺ゆで、茶渋とり等に使用することができる。
モードは、図16に示すように、原水モード、強アルカリモード、アルカリ3モード、アルカリ2モード、アルカリ1モード、浄水モード及び酸性水モードがある。強アルカリ水と酸性水は飲用水ではないので、強アルカリモード及び酸性水モードを除き、原水モード、アルカリ3モード、アルカリ2モード、アルカリ1モード及び浄水モードを飲用モードと呼ぶ。電源投入時には、誤飲を防ぐため飲用モードからの開始となり、詳細には前回終了時の飲用モードからなり、例えば、前回終了時の飲用モードがアルカリ3モードであれば、アルカリ3モードが初期モードとなる。
記録部174には現在モード、最終飲用モードのための領域が確保されている。この領域を制御部171が参照することで、現在のモードと直近の飲用モードを知ることができる。この他に記録部174には、現在の浄水カートリッジの種類、積算通水量、積算使用時間、直近のアルカリモード、逆電解実行基準量も記録される。直近のアルカリモードは逆電解時の電圧レベルで用いられ、逆電解実行基準量は逆電解が必要な所定量の吐水がなされたか否かを判別する場合に用いられる。制御部171は、それぞれのモード毎に制御対象に対して制御を行い、強アルカリモード、アルカリ3モード、アルカリ2モード、アルカリ1モードのときには、第1の電極板121e、第2の電極板121f及び第3の電極板121gに対して正電解となるように電圧を印加する。強アルカリモード、アルカリ3モード、アルカリ2モード、アルカリ1モードのモードで異なるのは、印加する電圧レベルであり、電圧レベルが高い程高いPH値のアルカリ水を生成することができる。逆に、制御部171は、酸性水モードのときには、第1の電極板121e、第2の電極板121f及び第3の電極板121gに対して逆電解となるように電圧を印加する。原水モード、浄水モードのときには、第1の電極板121e、第2の電極板121f及び第3の電極板121gに対して電圧を印加しない。制御部171は、原水モード及び浄水モードのとき電磁弁124を駆動させ、酸性流路128を閉じた状態にする。
[1.4 流量センサー]
制御部171は、水が流れているか否かを検出するために、装置本体120内の流路内に配設された流量センサー183からの検出信号を受けており、この流量センサー183からの検出信号から流水量自体も算出することができる。流量センサーは、流水量を測定可能に構成され、例えば、流量センサー中央部にプロペラを設け、かかるプロペラの回転数により流水量を測定するものである。
[1.5 本体操作部]
前記本体操作部150は、図14(b)に示すように、寿命設定ボタン151からなる入力手段と、10000l寿命設定ランプ151a、8000l寿命設定ランプ151b及び4000l寿命設定ランプ151cからなる表示手段とからなる。
なお、入力手段の具体例としては、トグルスイッチ、スライドスイッチ、プッシュスイッチ(所謂押しボタン)、プルチェーンスイッチ、リミットスイッチ、レバースイッチ、ロッカースイッチ、ロータリースイッチ、キーボードスイッチ、キースイッチ等がある。
[1.6 水路]
水道管から原水−装置本体間ホース161を介して装置本体に原水となる水道水が取り込まれる。装置本体内の原水−装置本体間ホース161上に取込用電磁弁181が配設されている。この取込用電磁弁181の開閉により、開いていれば原水が装置本体内に取り込まれ、閉じていれば原水を装置本体内に取り込まない。ところで、第1の実施形態に係る据置タイプのイオン水生成装置では水道蛇口67のハンドルを回転させることで、流入口が徐々に開いて開口に応じて流量の水道水が装置本体に流れる。一方、本実施形態に係るアンダーシンクタイプのイオン水生成装置では日常で使用する水道蛇口を設けることなく、使用者が通水/止水ボタン148を押下することで制御部171を介して前記取込用電磁弁181を開閉させる。なお、前記第1の実施形態に係る据置タイプのイオン水生成装置も、電磁弁による装置内への原水の取込を制御する構成にすることもできる。
取込用電磁弁181と浄水カートリッジ110を水路を介して接続している。また、取込用電磁弁181は原水用電磁弁182とも水路を介して接続している。原水用電磁弁182は原水モードで開き、その他のモードで閉じる。原水用電磁弁182が開くことで、取込用電磁弁181からの原水のほとんどが原水電磁弁182を通過し、浄水カートリッジ110を通過しない。浄水カートリッジ110内に構成されるフィルター等が水の通過の抵抗になること、並びに、浄水カートリッジの構成にもよるが図12の構成であるとして浄水カートリッジ110内に取り込まれて原水は上位位置から下位位置に移動してフィルターを通過しながら自重に逆らって下位位置から上位位置に移動する必要があることから、浄水カートリッジ110を通過しない。なお、浄水カートリッジの流入口近傍又は流出口近傍に電磁弁をさらに設けて、完全に原水が流入又は浄水が流出することを防ぐ構成にすることもできる。
ところで、浄水カートリッジ110及び原水用電磁弁182と下流位置で接続する流量センサー183は原水モードで水の流量を検出してもよいが、少なくとも積算通水量に原水モードの水の流入量を積算してはならない。仮に、積算通水量に積算した場合には原水の流入量を積算した分、浄水カートリッジ110を使用してないにも拘わらず浄水カートリッジ110の寿命が短くなる。このような制御を制御部171に実施させる構成として実現できる他、図12の原水用電磁弁182及び流量センサー183の上方向に位置する浄水カートリッジ110の流入口と流出口を接続する水路の代わりとなる点線で示される水路184及び実線の原水用電磁弁182の代わりとなる点線で示される原水用電磁弁185を形成して実現できる。この場合、前記制御部171での原水モードでの積算通水量への積算停止を実行する必要はない。原水時には流量センサー183を原水が迂回するためである。なお、図12では点線部分は原水用電磁弁182及び流量センサー183の上方向に水路184及び原水用電磁弁185は位置しているが、図12の図面手前位置又は奥行位置に形成させることが望ましい。さらに、流量センサー183と分岐部分126の水路上の点線部分との分岐位置と流量センサー183との水路である2点鎖線で示される部分において上流方向への逆流を防止するために弁を設けることもできる。
[2 動作]
以上で説明した各モードとは別に図15に示す状態があり、この図15に基づき本実施形態に係るイオン水生成装置の動作について説明する。予め、イオン水生成装置は、図10に示すように、シンク下に配置し、装置本体120から延出する原水−装置本体間ホース161の一方のプラグを水道管に接続する。そうすることで、原水が装置本体120に供給可能となる。次に、装置本体120で生成したイオン水、原水及び浄水が吐水管131又は排水管132に流入できるように、水栓本体130から延出する吐水ホース164、排水ホース165をそれぞれ吐水流出口122、排水流出口123と接続する。ここでは、ホース止めで固定して接続する。次に、制御部171と操作部140とが通信可能なように、操作部140から延出した操作部コード173の先端を装置本体120の端子部に接続する。最後に、装置本体120の電源コードのプラグをコンセントに接続する。
[2.1 供給水の使用動作]
電源が投入されると、記録部174から現在のモード、直近の飲用モード、浄水カートリッジの種類、積算通水量及び積算使用時間を読み出し(図15参照。S1)、待機状態に移行する(S2)。待機状態となった後に、使用者が通水/止水ボタン148を操作して、水道管からの原水を装置本体120に供給した場合には、流量センサー183が流水量を検出し、制御部171に出力する。制御部171が流水量を検出した場合で捨て水が必要な場合には、捨て水を行う捨て水状態に移行し、捨て水後に吐水状態に移行する(S3)。制御部171が流水量を検出した場合で捨て水が必要でない場合には、捨て水は行わず、吐水状態に移行する(S4)。吐水状態中で、使用者が通水/止水ボタン148を操作して流量センサー183による流水量が検出されなくなった場合、最大生成時間を経過した場合、機能水の吐水を停止する吐水停止状態(電解槽121を駆動させて生成する機能水の吐水はないが、浄水の吐水は継続される)に移行し(S6)、待機状態に移行する。また、吐水状態中で異常を検出した場合には、リトライ条件を満たす場合にはリトライを行う異常処理状態に移行し(S5)、リトライ条件を満たさない場合には吐水状態に移行するが、異常状態が継続している場合には再び異常処理状態に移行する。この異常処理状態時には、警告音が報知され、操作部40の表示を点滅状態とし異常を使用者に知らせる。前記異常とは、過大電流、過小電流、内部温度上昇等がある。さらに、所定時間(例えば、10分)操作部140への操作、通水がなされない場合に消灯待機状態に移行し、操作部140の表示全てが消灯する(S8)。待機状態から消灯待機状態に移行する前に、洗浄の有無を前記記録部74上の逆電解実行基準量を読み出して所定量に達しているか否かを判別し、達している場合には消灯待機状態に移行する前に洗浄状態に移行する(S9)。達していない場合にはそのまま待機状態に移行する。消灯待機状態に移行した後は、操作部140への操作、又は通水がなされた場合に待機状態に復帰し、表示が点灯される。
また、待機状態の前記所定時間経過前は、捨て水が不要な連続モードが維持されている。すなわち、連続モードにおいては、使用者は捨て水がないため、ハンドル133を回して吐水される水は機能水であって、捨て水を待つことなく使い勝手がよい。ただし、この連続モードは、飲用モードのときは継続されるが、非飲用モードのときは解除される。これは非飲用モードの場合には装置内の強アルカリ水又は酸性水を捨て水として排水する必要があるからである。よって、連続モードの場合には、操作部140の表示の点灯が維持され消灯していない。したがって、使用者は操作部140の表示が消灯している場合には、連続モードではないということを認識することができる。また、操作部140の表示が点灯している場合であっても、必ずしも連続モードであるとは限らないが、頻繁に使用しない非飲用モードを使用した場合には、使用者は憶えており、少なくとも前記所定時間である10分間程度は装置本体内に強アルカリ水、酸性水が残存し捨て水が必要であることを認識しており、実質的に操作部140の表示の点灯によって連続モードであることを認識することができる。
前記捨て水状態は、電源投入時、長時間の止水後、非飲用モード(強アルカリモード、酸性水)を使用した後、洗浄状態を行った後、再通水時の他モードに移行(アルカリ1モードからアルカリ3モードへの移行等)の場合に行われるものであり、適切な機能水を使用者に提供するために行われるものである。すなわち、電源投入時、長時間の止水後には、浄水カートリッジ110を通過した浄水中の雑菌が装置内の電解槽内、流路内、ホース内で増殖し、衛生面でこのような水を提供することはできず、捨てる必要がある。また、非飲用モードを使用した後には、非飲用モードで生成した機能水が電解槽内、流路内、ホース内に残存しており、このような残存水を捨てる必要がある。この捨て水状態中は、前記モードランプが点滅する。捨て水状態における捨て水量は、それぞれの場合で異なり、止水後10分未満で同一モードでない場合の再通水時で100[cc]、止水前が強アルカリモード、酸性水モードである場合には、500[cc]の捨て水を行う。止水後10分以上30分未満の時間後の通水時には、500[cc]の捨て水を行う。洗浄状態を行った後には1500[cc]の捨て水を行う。これらの場合であっても、前回モードが原水モードあれば、装置内の電解槽内、流路内、ホース内は残留水も飲用可能で、且つ、残留塩素が原水には含まれており細菌が繁殖し難い環境であるため、捨て水は原則不要である。前回モードが原水であっても、捨て水が必要である場合の一例としては、原水モード時に原水が装置内の電解槽、流路及びホースに行き渡っておらず、依然として前々回のモードの浄水又はイオン水が残存している場合を挙げることができる。前々回等の前回以前も連続して原水モードであって、連続する原水モード時の通水量と合わせてホースも含めて装置内の水の内容量であれば、捨て水は不要となる。ただし、あまりにも長期に水を使用していなければ、原水であっても捨て水を実行することが望ましい。なお、残留塩素を含む原水が少しでも取り込まれ暫くすると、装置内に残留塩素が拡散するため、必ずしも装置内の水の内容量の原水が必要というわけではない。
前記吐水状態での、制御部171の制御は、前記原水モード、強アルカリモード、アルカリ3モード、アルカリ2モード、アルカリ1モード、浄水モード、酸性水モードで記載した通りである。
前記吐水停止状態は、単純に吐水が停止した状態であるが、この状態に移行するためのイベントが、使用者が通水/止水ボタン148を操作して流量センサー183による流水量が検出されなくなった場合、最大生成時間を経過した場合、特に、最大生成時間を経過した場合、吐水管131からは浄水又は原水が吐水された状態が維持される(S7)。浄水モード、原水モードが選択されている場合には、それぞれの吐水が維持される。他のモードで最大生成時間を越えて水を吐水する場合には、浄水又は原水が吐水されることになるが、これは使用者が設定可能であることが望ましい。ただし、最大生成時間を越えた場合の吐水を原水と設定した場合には、装置内が原水で満たされるため次回の使用モードで捨て水が不要であること、並びに、浄水カートリッジ110を使用しないため浄水カートリッジの寿命を縮めないというメリットを有する。最大生成時間は、第1の電極板121e、第2の電極板121f及び第3の電極板121gへの印加する電圧レベルの低いアルカリ3モード、アルカリ2モード、アルカリ1モードで30[分]であり、印加する電圧レベルの高い強アルカリモード、酸性水モードで10[分]であり、印加しない原水モード、浄水モードの場合には無制限となる。この吐水停止状態には、吐水が継続してなされる場合もあるが、使用者が望む機能水が生成されていないため、モードランプを点滅させて報知する。
洗浄状態は、第1の電極板121e、第2の電極板121f及び第3の電極板121gへのスケールの付着を防止するために行われるものであり、アルカリ水の吐水量が所定量に到達すると、止水後に自動洗浄を行う。所定量とは、例えば、10[l]であり、止水前のモードが飲用モード、非飲用モードのどちらであっても行う。この洗浄状態の場合には、洗浄中ランプ147が点灯する。逆電解は、止水前の直近のアルカリモードの印加される電圧レベルで行われる。
いずれのモードにかかわらず、非飲用の水が吐水管131から吐水されている場合には、ブザー音で報知し、誤飲を防止する。
[2.1 浄水カートリッジに係る動作]
次に、浄水カートリッジの交換動作及びカートリッジ交換ランプの点灯動作について順に説明する。まず、装置本体120の電源コートのプラグをコンセントから外し、水道管の元栓を閉めた状態にした後に、装置本体120の外枠を外し浄水カートリッジ110を外す。なお、浄水カートリッジ110を装置本体120から取り外すと同時に、原水−装置本体間ホース161から装置本体120へ水が流入しなくなる構成であることが望ましい。つまり、浄水カートリッジ110が装置本体120に取り付けられた場合にのみ、装置本体120へ原水−装置本体間ホース161から水が流入する。新しい浄水カートリッジ110を装置本体120に嵌め、外枠を嵌める。装置本体120の電源コートのプラグをコンセントに接続し、蓋151を外し、本体操作部150の寿命設定ボタン151を押下し、新たに嵌めた浄水カートリッジ110の種類を示す10000l寿命設定ボタン151a、8000l寿命設定ボタン151b、4000l寿命設定ボタン151cを押下し、決定ボタン152を押下して確定させる。
カートリッジ交換ランプ146の点灯動作は、制御部171が記録部174から浄水カートリッジの種類の別を読出し、この浄水カートリッジの種類の別により行う。カートリッジ交換ランプ146は、3つのランプからなり、左端のランプは緑に点灯し浄水カートリッジが新しいことを表示し、真ん中のランプは橙に点灯し浄水カートリッジが交換期間の半分を経たこと又は可能積算通水量の半分が通水されたことを表示し、右端のランプは赤に点滅点灯し浄水カートリッジが交換時期付近にあること又は可能積算通水量近くにあることを表示し、交換時期を経た後又は可能積算通水量を超えて通水されている場合は赤い右端のランプが点灯する(図14(a)参照)。このように、交換時期又は可能積算通水量により、カートリッジ交換ランプ146の点灯色を変えているため、カートリッジ別の交換時期又は可能積算通水量を制御部171が知る必要があり、このため、10000l寿命設定ボタン151a、8000l寿命設定ボタン151b、4000l寿命設定ボタン151c、決定ボタン152による使用者の設定が必要となる。この設定を行った後に、リセットボタン144を押下することで、制御部171が記録部174の積算通水量及び積算使用時間をリセットする。
[3.実施形態の効果]
このように本実施形態に係るイオン水生成装置によれば、電解槽121がシンク下に配設される、所謂アンダーシンクタイプのイオン水生成装置において、電解槽121内の水を水の自重にて排水することができず、据え置きタイプのイオン水生成装置と比べて使用前には原則として雑菌が含まれた電解槽121内の水を排水する必要があるところ、少なくとも前回使用時が原水モードであれば現使用時において捨て水の必要がなく、吐水までの時間を大幅に改善することができる。また、前回使用時が原水モードでホースを含めて装置全体に原水が行き渡っていなくとも、時間の経過と共に残留塩素が装置全体に広がり細菌の繁殖を抑えるという効果を有する。これは前回以前で原水モードを使用することで、装置内に残留塩素が残存すれば得られる効果である。
(本発明の第3の実施形態)
図16は本実施形態に係るイオン水生成装置のステートチャート図である。
本実施形態に係るイオン水生成装置は、前記第2の実施形態に係るイオン水生成装置と同様に構成され、吐水が停止して一定時間が経過した後に、止水前のモードが原水モード以外のモードである浄水モード、アルカリ水生成モード、酸性水生成モード及び衛生水生成モードであるとき、原水をホースを含めた装置本体に取り込むことを異にする構成である。
図16の点線で取り囲んだ範囲以外については、第2の実施形態と同様の動作となるため説明を省略し、点線で取り囲んだ範囲内の動作について説明する。
待機状態(S2)から、無操作、無通水で所定時間経過した場合で洗浄が必要であればS9に移行する。洗浄処理が終了した場合又は洗浄が不要であった場合、止水前のモードが原水モードであるか否かを判断する。原水モードでない場合には装置本体に原水を取り込む(S11)。ここでの原水の取込量は、止水前のモード及び洗浄の有無により異なる。止水前のモードが衛生水生成モード、酸性水モードである場合及び洗浄を実施した場合には装置本体に非飲用水が残存しているため、その非飲用水を排水することも兼ねて原水を取り込む。よって、取り込む原水量も吐水ホースを含めた装置本体の水の内容量であることが望ましい。一方、アルカリ水生成モード、浄水モードである場合には装置本体には飲用水が残存しており、原水を取り込むだけで細菌の繁殖を抑制することができる。よって、取り込む原水量も前記装置本体内に非飲用水が残存している場合と比べ小さい。
原水取込が終了した場合又は止水前のモードが原水モードである場合、消灯待機に移行する(S8)。
前記原水の取込(S11)がなされるため、捨て水の処理(S3)は不要となる。ただし、原水の取込も捨て水の処理も併存させる構成であってもよい。例えば、原水の取込は残留塩素を残留水に含ませることだけを目的とし、非飲用水の排水を目的とせず、非飲用水の排水は捨て水の処理が担う構成を採ることもできる。
このように本実施形態に係るイオン水生成装置によれば、使用者による操作でたまたま前回使用モードが原水モードとなった場合にだけ次回使用時に捨て水が不要となって迅速に起動できるだけでなく、前回使用モードが原水モード以外のとき止水後所定期間経過後に原水を装置本体に取り込むので、前回使用モードがどの場合であっても繁殖する細菌を抑えることができ、捨て水の処理が不要となって起動時間を大幅に改善させることができる。
なお、本実施形態では第2の実施形態で説示したアンダーシンクタイプのイオン水生成装置に適用して説明してきたが、第1の実施形態に係る据置タイプのイオン水生成装置にも適用することができる。ただし、第1の実施形態に係る据置タイプのイオン水生成装置は使用者による水道蛇口67のハンドル操作により止水、通水を行っているが、本実施形態に係る原水の取込は待機状態以降になされるため、イオン水生成装置自身が水の流入を制御できる必要がある。
また、本実施形態では原水の取込時にホースを含む装置本体内の残留水が吐水管131から流れ出ることになるが、吐水管131ではなく排水管132のみから流れ出ることが望ましいので、排水流出口123近傍に配設された電磁弁124と同様に、吐水流出口122近傍にも新たに電磁弁を設け、原水取込時に電磁弁124を開いて新たに設けた電磁弁を閉じる構成とすることもできる。他の構成としては、図17に示すように水栓本体130内に吐水管131と排水管132の連結水路133、この連結水路133上の電磁弁134及び吐水管131上の電磁弁135を新たに配設し、原水取込時に通常閉じている電磁弁134を開き、通常開いている電磁弁135を閉じる構成が挙げられ、吐水ホース164及び吐水管131等のアルカリ流路127以降の下流の残留水も排水管132から流し出すことができる。なお、図17中の点線は水栓本体130の外装ケースを模式的に示す。
(その他の実施形態)
[浄水カートリッジ]
前記各実施形態においては、浄水カートリッジが2つある構成、1つある構成に違わず、浄水カートリッジを迂回して原水を装置本体に取り込んでいる。前説したように浄水カートリッジは例えば本体鉄さび等を除去する不織布と、イオン化した鉛を除去するセラミックの特殊フィルターと、吸着作用を利用してカルキ臭、カビ臭及びトリハロメタンを除去する活性炭と、粒子や雑菌・赤サビ等を除去するポリエチレン中空糸からなる。この例示の浄水カートリッジの場合であれば、カルキを取り除く活性炭のみを残留塩素除去カートリッジとして別構成とし、原水を装置本体に取り込む場合にはこの残留塩素除去カートリッジのみを迂回して不織布、特殊フィルター及び中空糸からなる浄水カートリッジは残留塩素除去カートリッジを迂回させる原水であっても通水させる構成にすることもできる。こうすることで、装置本体内に不純物が混入されることを防止しつつ、原水を取り込むことができる。言い換えると、残留塩素を取り除くための浄水カートリッジとそれ以外の物質を取り除くための浄水カートリッジを分け、原水を装置本体に取り込む場合に残留塩素を取り除くための浄水カートリッジを迂回し、それ以外の物質を取り除くための浄水カートリッジを通過する構成であることが望ましい。
[浄水カートリッジの迂回の他例]
前記第1の実施形態に係るイオン水生成装置の浄水カートリッジの迂回の他の例について説明する。
図18に示すように、給水ホース69を分岐させて水路切替水路86と接続する原水水路73上に配設された原水用電磁弁74と連結させている。原水用電磁弁74は通常は閉じた状態となっており、原水モードのときのみ開く。この原水用電磁弁74が開くことで抵抗のある浄水カートリッジ31、32を水は通過することなく原水用電磁弁74、原水水路73を通過して水路切替水路86に到達する。このような構成であっても、図1と同様の動作を示す。流量センサー51も迂回しているので浄水カートリッジ31,32交換のための積算通水量に誤差が生じることもない。流量センサー51を迂回しない場合には制御回路50が原水モード時に通水量が求められても積算通水量に積算しない構成とする。このように本発明の作用効果を得るための浄水カートリッジの迂回の方法は複数存在する。例えば、下浄水カートリッジ31には活性炭が含まれ残留塩素を取り除く機能を有するので、下浄水カートリッジ31のみを迂回して上浄水カートリッジ32は通過するように水路を構成することもできる。
なお、前記第1の実施形態では水道蛇口から供給水をパイプ先端側とイオン水生成装置内部側への分岐栓68を用いていたが、ここでは、イオン水生成装置内部側へのみの引込栓75を用いる。したがって、水の供給は吐水口64からのみとなる。
[流量計の配設位置とそれによる積算通水量の表示]
前記第1の実施形態に係るイオン水生成装置の流量計51の配設位置は流量センサー水路85と水路切替水路86に介設していたが、流量計51をその位置ではなく原水水路71側への水路と下浄水カートリッジ31側への水路の分岐部分と接続する給水ホース69上に配設することもできる(分岐前の水路であればホースではなく本体装置内の樹脂成形された水路上であってもよい)。この場合には装置内に流入する全ての水が流量計51を通過する。浄水カードリッジの交換用の積算通水量は前説したように浄水カートリッジを通過しないモードである原水モード時の通水を積算しないことで正しい交換用の通水量の積算を行うことができる。当然に積算するためにはRAM、フラッシュメモリ等の記憶手段が必要であり、浄水カートリッジの交換用の積算通水量を記録する必要がある。この浄水カートリッジの交換用の積算通水量以外に所定期間(例えば、1日、1週間、1ヶ月、1年)の積算通水量を各モード(原水モード、浄水モード等)で記録し、7セグメントLED91で現在モードの所定期間の積算通水量を使用者に報知する構成とすることもできる。そうすることで、使用者は自分の各モードでの使用量を把握することができ、例えば節水に努めることができる。
[塩素を除去する浄水カートリッジのみを迂回、それ以外の除去機能を有する浄水カートリッジの適用について]
図1の上浄水カートリッジ32を少なくとも塩素を除去する機能を有する浄水カートリッジとし、下浄水カートリッジ31を塩素を除去する機能以外の例えば雑菌を取り除く機能を有する中空糸膜を内設した浄水カートリッジとした場合に、原水水路71の上流端を下浄水カートリッジ31の上流にあたる給水ホース69上に接続するのではなく、上浄水カートリッジ32にとって上流位置であり、且つ、下浄水カートリッジ31にとって下流位置に該当する例えば上浄水カートリッジ水路84と接続した構成にすることもできる。このように構成した場合に、原水用電磁弁72を制御することで下浄水カートリッジ31を通過した原水か下浄水カートリッジ31及び上浄水カートリッジ32を通過した浄水のどちらかを使用することができる。原水であっても下浄水カートリッジ31を通過しており、例えば雑菌のないきれいな原水が電解槽10を通過して電解水吐水口64から吐水される。原水モードではこの原水が吐水されるのであるが、酸性水モード及び衛生水モード等の使用者が飲用水として使用しないイオン水のモードにあってはこの原水を電気分解して得られるイオン水を吐水してもよい。そうすることで、原水モード以外のイオン水モードであっても塩素が電解槽10に残留することになって、菌の発生を抑えることができる。
以上の前記各実施形態により本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は実施形態に記載の範囲には限定されず、これら各実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能である。そして、かような変更又は改良を加えた実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。このことは、特許請求の範囲及び課題を解決する手段からも明らかなことである。
本発明の第1の実施形態に係るイオン水生成装置の全体構成ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るイオン水生成装置の全体斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るイオン水生成装置を操作するための操作パネルの平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るイオン水生成装置の原水モードにおける状態変移図である。 本発明の第1の実施形態に係るイオン水生成装置のアルカリ水生成モードにおける状態変移図である。 本発明の第1の実施形態に係るイオン水生成装置の浄水モードにおける状態変移図である。 本発明の第1の実施形態に係るイオン水生成装置の酸性水生成モードにおける状態変移図である。 本発明の第1の実施形態に係るイオン水生成装置の衛生水生成モードにおける状態変移図である。 本発明の第1の実施形態に係るイオン水生成装置の具体的構成の背面図の断面図及び背面方向からの上面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るイオン水生成装置の設置状態の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るイオン水生成装置の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るイオン水生成装置の装置本体のブロック構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るイオン水生成装置の制御回路のブロック構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るイオン水生成装置の操作部及び本体操作部の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るイオン水生成装置のステートチャート図である。 本発明の第3の実施形態に係るイオン水生成装置のステートチャート図である。 本発明の第3の実施形態に係るイオン水生成装置の水栓本体のその他の例の構成模式図である。 本発明のその他の実施形態に係るイオン水生成装置の全体構成ブロック図である。
符号の説明
10 電解槽
11 第1の電極板
12 第2の電極板
13 第3の電極板
14 隔壁
15 第1の電解室
16 第2の電解室
17 第3の電解室
18 第4の電解室
20 補助電解槽
21 第1の補助電極板
22 第2の補助電極板
23 隔壁
24 第1の補助電解室
25 第2の補助電解室
31 下浄水カートリッジ
32 上浄水カートリッジ
41 食塩添加筒
42 カルシウム添加筒
50 制御回路
51 流量センサー
52 水路切替
53 強酸性検知スイッチ
61 電源部
62 排出口
63 電磁弁
64 電解水吐水口
65 逆止弁
66 水道管
67 水道蛇口
68 分岐栓
69 給水ホース
70 逆止弁
71 原水水路
72 原水用電磁弁
73 原水水路
74 原水用電磁弁
75 引込栓
81 補助電解槽水路
82 排出水路
83 電解槽水路
84 上浄水カートリッジ水路
85 流量センサー水路
86 水路切替水路
87 吐水水路
90 操作パネル
90a 電源ボタン
90b ORP表示ボタン
90c 通水量表示ボタン
90d 強アルカリ水供給ボタン
90e 第1レベルのアルカリ水供給ボタン
90f 第2レベルのアルカリ水供給ボタン
90g 第3レベルのアルカリ水供給ボタン
90h 浄水供給ボタン
90i 酸性水供給ボタン
90j 衛生水供給ランプ
90k 寿命設定上ボタン
90l 寿命設定下ボタン
90m リセットボタン
90n 洗浄中ランプ
90o すすぎランプ
90p 上浄水カートリッジ交換時期ランプ
90q 下浄水カートリッジ交換時期ランプ
90r 温度上昇ランプ
91 7セグメントLED
92 原水供給ボタン
110 浄水カートリッジ
120 装置本体
121 電解槽
121a 第1の電解室
121b 第2の電解室
121c 第3の電解室
121d 第4の電解室
121e 第1の電極板
121f 第2の電極板
121g 第3の電極板
121h 隔壁
121i 隔壁
122 吐水流出口
123 排水流出口
124 電磁弁
126 分岐部分
127 アルカリ流路
128 酸性流路
129 カルシウムケース
130 水栓本体
131 吐水管
132 排水管
133 連結水路
134 連結水路側電磁弁
135 吐水管側電磁弁
140 操作部
141 強アルカリボタン
142a アルカリ3ボタン
142b アルカリ2ボタン
142c アルカリ1ボタン
142d 浄水ボタン
143 酸性水ボタン
144 リセットボタン
145 適正流量ランプ
141a 強アルカリランプ
142e アルカリ3ランプ
142f アルカリ2ランプ
142g アルカリ1ランプ
142h 浄水ランプ
143a 酸性水ランプ
146 カートリッジ交換ランプ
147 洗浄中ランプ
148 通水/止水ボタン
149 原水ボタン
149a 原水ランプ
150 本体操作部
151a 10000l寿命設定ボタン
151b 8000l寿命設定ボタン
151c 4000l寿命設定ボタン
151d 10000l寿命設定ランプ
151e 8000l寿命設定ランプ
151f 4000l寿命設定ランプ
151 蓋
152 決定ボタン
161 原水−装置本体間ホース
162 水栓本体−装置本体間ホース
164 吐水ホース
165 排水ホース
171 制御部
172 電源部
173 操作部コード
174 記録部
181 取込用電磁弁
182 原水用電磁弁
183 流量センサー
184 水路
185 原水用電磁弁

Claims (6)

  1. 少なくとも残留塩素を取り除く塩素除去浄水カートリッジを具備し、残留塩素が残存し
    た水道水である原水を浄水カートリッジへ通水することで浄水を得、当該浄水を電解槽で
    電気分解させてイオン水を生成し、生成したイオン水を吐水口から吐水するイオン水生成
    装置であって、
    前記塩素除去浄水カートリッジを少なくとも迂回する原水水路と、
    開閉動作により開くことで原水を原水水路側へ導き、閉じることで原水を塩素除去浄水
    カートリッジへ導く原水用開閉手段とを含み、
    原水用開閉手段が閉じているときに、前記塩素除去浄水カートリッジから流出してきた
    浄水が通水される水路と、前記原水水路とが接続し、
    浄水が通水される水路は、原水水路と接続した位置以降の下流位置で電解槽と接続され

    前記吐水口から吐水供給される水として、原水と、イオン水とを少なくとも選択可能と
    され、
    原水の供給が選択された場合には、前記原水用開閉手段が開かれ、前記原水水路を経由
    し電解槽を通過した原水が吐水され、原水以外の供給が選択された場合には、前記原水用
    開閉手段は閉じられることを
    特徴とするイオン水生成装置。
  2. 原水用開閉手段が開いているときに電解槽で電気分解しない
    前記請求項1に記載のイオン水生成装置。
  3. 供給される水の種類の指定を受け付ける入力手段と、
    電解槽での電気分解時に使用者に供給するイオン水とは逆極性の水を排水するための排
    出水路上に配設され、開閉動作により開くことで排水を排出口から排水させ、閉じること
    で排水しない排水用開閉手段とを新たに含み、
    原水を使用者に供給するとき、前記排水用開閉手段が閉じ、
    イオン水を使用者に供給するとき、前記排水用開閉手段が開く
    前記請求項2に記載のイオン水生成装置。
  4. シンク下に配設されるアンダーシンクタイプの
    前記請求項1ないし3のいずれかに記載のイオン水生成装置。
  5. 使用者に指定された水を供給する吐水口より上流であって原水水路により迂回する前の原水又は少なくとも塩素除去浄水カートリッジを迂回した原水を対象として配設された塩素除去以外を機能とする塩素除去外浄水カートリッジを含む
    前記請求項1ないし3のいずれかに記載のイオン水生成装置。
  6. 塩素除去浄水カートリッジの下流側に通水量を検出する通水量検出手段を新たに含み、
    前記原水水路が通水量検出手段よりさらに下流で浄水を通水する水路と接続し、
    前記通水量検出手段により検出された通水量を積算通水量に積算する
    前記請求項1ないし3のいずれかに記載のイオン水生成装置。
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