JP5233806B2 - 移動棚設備 - Google Patents

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Description

本発明は、車輪を有して床面上を自由に移動し得る移動棚が複数具備された移動棚設備に関するもので、特に、レールに案内されない、所謂、無軌道方式の移動棚設備に関するものである。
従来の無軌条方式の移動棚設備の一例が、特許文献1に開示されている。
すなわち、特許文献1には、固定棚間に、車輪を介して移動経路(無軌条)上で往復移動自在な移動棚が複数配置され、これら移動棚を移動(走行)させることにより、隣接する固定棚−移動棚間、または隣接する移動棚間に通路を開放し、この通路を介して当該通路に面した固定棚または移動棚に対して荷物の入出庫を行う設備が開示されている。
また、上記各移動棚の移動経路とは直交する左右方向における両端部に配置された車輪は、それぞれ駆動用モータが設けられて駆動車輪とされ、さらに両端部にはパルスエンコーダが配置され、また両駆動用モータの駆動回転量をそれぞれ制御する移動棚コントローラが設けられている。
この移動棚コントローラは、各パルスエンコーダのパルスをカウントすることにより両側部分の各駆動車輪による移動距離(走行距離)を求め、これら移動距離の偏差と移動距離の変化を求め、これら移動距離の偏差および移動距離の変化から予測される予測移動距離の偏差をなくすように、各駆動用モータの速度(駆動回転量)を制御して、移動棚が移動中に傾くことがないように姿勢を維持している。
このように、移動棚コントローラにより移動経路に沿って往復移動されるときに姿勢制御が実行され、無軌条であっても、移動棚が移動中に傾き、形成される通路が狭くなって、荷物の入出庫に支障がでるのを防止している。
また、床面にシートレール状の被検出体を移動経路に沿って敷設し、この被検出体を検出することにより、移動棚の左右方向でのずれ、すなわち幅方向でのずれを検出する幅ずれ量検出手段を設け、上記移動棚コントローラは、検出された幅ずれが所定値を越えると、上記幅ずれをなくすように各駆動用モータの速度を制御して、移動棚が左右方向へずれないようにしている。
特開2002−274620号公報
上記従来の移動棚設備によると、駆動車輪は各移動棚の左右端部に設けられたものである。ところで、移動棚がそれ程、長くない場合には、駆動車輪は左右端部だけでもよいが、かなりの長さになる場合には、中間位置に設けられている車輪についても駆動する必要が生じる。
この中間位置の車輪を駆動しようとすると、当然に、その回転速度などを制御する必要があり、したがって中間位置に、やはり、エンコーダを設けて中間位置の車輪についても左右の端部車輪と同様の制御をすることが考えられる。
しかし、全ての駆動車輪にエンコーダを設けて制御しようとすると、どうしても、制御が難しく且つコストが高くつくという問題がある。
そこで、本発明は、中間位置に複数の駆動車輪を有する移動棚の姿勢制御を安価な構成で且つ容易に行い得る移動棚設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る移動棚設備は、車輪を有して前後方向の移動経路上で移動自在にされるとともに前後方向と直交する左右方向で長くされた移動棚が複数台配置されてなる移動棚設備であって、
各移動棚の底部において、左右方向に沿って所定間隔置きで車輪設置箇所を複数設けるとともにこれら各車輪設置箇所の前後位置にそれぞれ車輪を設け、
これら各車輪設置箇所における前後いずれかの車輪を電動機により駆動される駆動車輪となし、
上記車輪設置箇所のうち左右端部に当該移動棚の端部移動量をそれぞれ検出する端部移動量検出器、および少なくともこれら端部移動量検出器にて検出された各端部移動量に基づき上記各駆動車輪の電動機を制御する制御手段を具備し、
上記制御手段に、上記検出された各端部移動量を入力して移動棚の両端部での移動量の差である前後ずれ量を求める前後ずれ量演算部と、
この前後ずれ量演算部で求められた前後ずれ量を入力して当該前後ずれ量をなくすような端部減速値を求めるとともに当該端部減速値を移動方向で先行している先行端部に設けられた駆動車輪の電動機の駆動制御部に出力する端部減速値演算部と、
上記前後ずれ量演算部で求められた前後ずれ量を入力して端部駆動車輪を除いた中間部駆動車輪に対する中間部減速値を求めるとともに当該中間部減速値を中間部駆動車輪の電動機の駆動制御部に出力する中間部減速値演算部とを具備し、
且つ上記中間部減速値演算部から出力される中間部減速値は、端部減速値に、基準距離と、移動方向で先行していない後行端部の車輪位置を基準とする基準位置から各中間部駆動車輪位置までの中間距離との比を乗算して得られる値としたものである。
また、請求項2に係る移動棚設備は、請求項1に記載の移動棚設備の中間部駆動車輪位置に、その中間位置での移動量を検出する中間部移動量検出器を具備し、
上記中間部移動量検出器に対応する駆動車輪を駆動する電動機の駆動制御部に、移動棚の両端部を通るとともに前後ずれ量を端部駆動車輪同士間の基準距離で除して得られる傾きを有する仮想直線に対して、前後方向でのずれ量をなくすように、中間部減速値または中間部増速値を求めて出力するための撓み修正値演算部を具備したものである。
また、請求項3に係る移動棚設備は、請求項1または2に記載の移動棚設備の各車輪設置箇所に設けられる駆動車輪を、その設置位置が隣接する駆動車輪同士で前後に異なるように、千鳥状に配置したものである。
さらに、請求項4に係る移動棚設備は、請求項1乃至3のいずれかに記載の移動棚設備における移動棚の底部の任意の車輪設置箇所間に、非駆動の案内車輪を配置したものである。
上記請求項1に係る移動棚設備の構成によると、移動棚が左右方向に対して傾斜した場合、両端部での前後ずれ量が求められ、この前後ずれ量がなくなるような減速値を、端部駆動車輪の電動機を制御する駆動制御部に出力するとともに、中間部駆動車輪の電動機を制御する駆動制御部にも、その位置に比例した減速値を出力するようにしたので、複数の駆動車輪が設けられた移動棚の姿勢を制御する場合でも、安価な構成で且つ容易に制御を行うことができる。
また、請求項2に係る移動棚設備の構成によると、移動棚が長くて中間部駆動車輪が多数配置されており且つ所定の駆動車輪設置箇所に移動量検出器が配置されているものにおいて、両端部に前後ずれ量が発生すると、左右端部位置を通過する仮想直線に対する前後ずれ量が求められ、この前後ずれ量がなくなるように、中間部駆動車輪の駆動用電動機を制御することにより、やはり、安価な構成で且つ容易な制御により、移動棚に発生する撓みを修正することができる。
本発明の実施例に係る移動棚設備の全体構成を示す側面図である。 同移動棚設備の全体構成を示す平面図である。 同移動棚設備における移動棚の平面図である。 同移動棚の端部支持フレーム部の側面図である。 同移動棚の端部支持フレーム部の平面図である。 同移動棚の中間支持フレーム部の側面図である。 同移動棚の中間支持フレーム部の平面図である。 同移動棚設備における移動棚の停止位置を示す概略平面図である。 同移動棚に設けられる磁気ガイドセンサの構成を示す概略平面図である。 同移動棚設備における制御手段の概略構成を示すブロック図である。 同移動棚設備における移動棚の姿勢制御を説明する模式平面図である。 同移動棚設備の変形例に係る移動棚の撓み修正を説明する模式平面図である。 同移動棚設備の変形例に係る移動棚の撓み修正を説明する線図である。 同移動棚設備の変形例に係る移動棚を示す模式平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る移動棚設備を具体的に示した実施例に基づき説明する。
図1〜図3に示すように、本実施例における移動棚設備は、複数台例えば6台の移動棚1と、これら移動棚1群の移動経路3の両端外方位置に配設された固定棚2とから構成され、これら一対の固定棚2,2間に、6台の移動棚1が移動方向(走行方向ともいえる)Aに往復移動自在に配設され、移動棚1または固定棚2に対して荷物の受け渡しを行うために、移動棚1,1間または移動棚1と固定棚2との間に作業用通路Sが形成される。
以下、移動棚1の移動方向Aを前後方向とも称し、移動方向Aと直交する方向については、左右方向または幅方向Bと称する。また、移動棚1の操作盤4を設けた面を正面とした場合、つまり図1および図2において右方向を前方向または前進方向(FW)とし、同じく左方向を後方向または後進方向(RE)と称する。また、移動棚1の幅方向Bの一方の側(奥側)をHP側、他方の側(正面側)をOP側と称する。なお、HP側には、制御盤5が配置されている。また、各移動棚1は作業用通路Sを形成するために前後に移動するが、基本的に、その停止位置は後進側と前進側との2箇所である。
そして、この移動棚設備には、図8に示すように、各移動棚1の前後の停止位置および幅方向でのずれ(以下、幅ずれという)を検出するための位置等検出手段6が具備されている。図8においては、分かり易いように、移動棚1が3台配置されている場合を示している。図8の(a)は移動棚1が後進側停止位置に停止している場合を示し、(b)は移動棚1が前進側停止位置に停止している場合を示している。
この位置等検出手段6は、移動経路3の両側である左右位置で床面Fに配置された円形の磁石体7と、各移動棚1の底部の左右位置に配置されて上記磁石体7を検出し得る磁気検出手段としての磁気ガイドセンサ8とから構成されている。なお、図8において、磁気ガイドセンサ8は一方だけを図示しており、一方のものは、幅ずれ量を検出するために用いられ、他方のものは、移動棚1が移動経路3(前後方向A)に対して直交しているかどうかをみるために用いられる。
上記磁石体7は各移動棚1の後進側停止位置および前進側停止位置に合わせてそれぞれ2セット(7A,7B)配置されており、例えば移動棚1が3台配置されている場合には、6セット(2セット×3台)配置されることになる。なお、各移動棚1においては、自分の停止位置に対応する磁石体7であるか否かが分かるようにされている(自分が停止する位置が予め分かっていることによる)。
上記磁気ガイドセンサ8は、図9に示すように、細長い取付板材9に、上記磁石体7を検出し得る円形の磁気センサ部10が所定間隔置きに、例えば10mm間隔で8個配置されたもので、磁気センサ部10が移動棚1の幅方向Bに沿って並ぶように取り付けられる。なお、移動棚1が正しい位置にあるとき、磁気ガイドセンサ8は、その中央位置がそれぞれに対応する磁石体7上を通過し得るように配置されている。例えば、磁石体7の上を、磁気ガイドセンサ8が通過した場合、どの磁気センサ部10が作動(検出)したかをみることにより、移動棚1の幅ずれ量を10mm単位で検出することができる。なお、複数の磁気センサ部10が同時に磁石体7を検出した場合には、中間の基本位置から検出した磁気センサ部10までの平均距離を求めることにより、磁石体7の通過位置を算出することができる。
また、移動棚1の制御については後述するが、左右端部が前後にずれた場合つまり幅方向Bに対して僅かに傾斜した場合、先行している端部側を減速させて、その姿勢を真っ直ぐに修正する(移動経路3または前後方向Aと直交させる)姿勢制御と、移動棚1が移動経路3の中心から左右にずれた場合つまり幅ずれが発生した場合に、この幅ずれをなくすための幅ずれ制御(幅よせ制御ともいえる)とが具備されている。なお、本発明の要旨は姿勢制御にあるため、本実施例では、姿勢制御に着目して説明するとともに、幅ずれ制御については、その説明を省略する。
以下、図1〜図7に基づき、固定棚、移動棚などについて説明するが、本発明の要旨が、移動棚に設けられた駆動車輪の制御、正確には、その駆動用モータ(駆動用電動機である)の制御であるため、移動棚1および固定棚2の構造については簡単に説明する。
固定棚2は、床面F上に載置されて固定される下部フレーム体11と、この下部フレーム体11上に据付けられる棚部12などにより構成されており、この棚部12には、上下方向および水平方向に複数の区画収納空間12aが形成されている。
移動棚1は、床面F上を移動自在な下部フレーム体21と、この下部フレーム体21上に据付けられる棚部22などにより構成されており、またこの棚部22には、上下方向ならびに水平方向に複数の区画収納空間22aが形成されている。
そして、移動棚1の下部フレーム体21には、移動経路3の床面F上を移動自在(走行自在)な車輪23が、多数、幅方向Bに沿って設けられている。
すなわち、この下部フレーム体21の両端部の2箇所と、両端部間の中間部分の複数箇所例えば4箇所とに(合計6箇所に)車輪23が設けられている。つまり、車輪設置箇所Cが6個設けられている。
具体的には、図4〜図7に示すように、下部フレーム体21の両端部および中間部分の4箇所には、それぞれ左右一対の支持板材24,24が前後方向で配置されており、これら一対の支持板材24,24により車輪23の支持フレーム部25が形成されている。
そして、両端部の支持フレーム部(以下、端部支持フレーム部ともいう)25Aには、図4および図5に示すように、前後位置に車輪23が支持軸材26を介してそれぞれ回転自在に支持されるとともに、中間部分の支持フレーム部(以下、中間支持フレーム部ともいう)25Bには、前後位置にそれぞれ前後一対の車輪23が、つまり合計4つの車輪23が一列に支持軸材26を介してそれぞれ回転自在に支持されている。
そして、上記各車輪設置箇所Cにおいては、いずれかの車輪23を駆動するように、つまり、いずれかの車輪23には駆動用モータ(以下、単にモータという)27が連結されており、またこのモータ27としては、回転速度を制御できるようにインバータ制御方式のものが用いられており、したがってモータ27を制御する駆動制御部としてのインバータ28が具備されている。
ところで、本実施例においては、図9に示すように、各車輪設置箇所Cでの駆動車輪23(23A)は、互いに前後で異なる位置に、つまり隣接する駆動車輪23A同士が前後に互いに異なるように千鳥状に配置されている(駆動車輪23A以外の車輪23は、非駆動であり、単なる案内車輪である)。このように、駆動車輪23Aを千鳥状に配置したのは、移動棚1に偏荷重が作用した場合でも、より、均等に荷重が駆動車輪23Aに掛かるようにするためである。なお、駆動車輪23Aは千鳥状に配置されているが、以下に説明する制御に関しては、駆動車輪23Aを千鳥に配置していることを意識せずに説明する。
上記移動棚1の下部フレーム21の両端の端部支持フレーム部25Aには、移動方向(前後方向)Aでの移動量を検出し得る端部移動量検出手段31が配置されている。なお、本実施例では説明しないが、磁気ガイドセンサ8による磁石体7の検出信号を入力して幅方向Bでのずれ量を検出し得る幅ずれ量演算手段が設けられている。
上記端部移動量検出手段31は、端部支持フレーム部25Aの所定位置、前後の車輪23,23同士間位置で例えば鉛直面内で揺動し得る揺動式支持部材35を介して支持されて床面Fに接触し得るようにされた案内輪36と、この案内輪36の回転量を検出し得るエンコーダ(端部移動量検出器の一例である)37とから構成されている。なお、このエンコーダ37としては、A相・B相式のインクリメンタル方式のパルスエンコーダが用いられている。
さらに、この移動棚1には、図10に示すように、上記端部移動量検出手段31にて検出された移動量を入力して、当該移動棚1の姿勢を制御する、つまり移動経路3に対して傾いた場合に、その傾きをなくすように制御するための制御手段41が具備されている。なお、この制御手段41は、例えば制御盤5または移動棚設備全体を制御する上位の制御装置に配置されている。勿論、制御手段41とエンコーダ37およびインバータ28とは、信号配線により互いに接続されている。
この制御手段41には、上記端部移動量検出手段31にて、具体的にはエンコーダ37にて検出された移動量、すなわち両端部にて検出された端部移動量を入力して移動棚1の両端部での移動量の差である前後ずれ量を求める前後ずれ量演算部42と、この前後ずれ量演算部42で求められた前後ずれ量に基づき当該前後ずれ量をなくすような端部減速値を求めるとともに当該端部減速値を移動方向Aで先行している先行端部に設けられた駆動車輪23Aのモータ27を制御するインバータ28に出力する端部減速値演算部43と、上記前後ずれ量演算部42で求められた前後ずれ量を入力し、両端部における端部駆動車輪23Aを除いた中間位置における中間部駆動車輪23Aのモータ27を制御するインバータ28に、中間部減速値を求めるとともに当該中間部減速値を出力する中間部減速値演算部44とが具備されている。
そして、上記中間部減速値演算部44から出力される中間部減速値は、端部減速値Pを、両端の端部駆動車輪23A,23A同士間の距離である基準距離Lと、移動方向Aで先行していない後行端部の車輪23の位置である基準位置から各中間部駆動車輪23A位置(つまり、中間の車輪設置箇所n)までの中間距離Lとの比(L/L)を乗算して得られる値[P×(L/L)]にされている。
以下、上記中間部減速値演算部44での演算を具体的に説明する。
すなわち、図11に示すように、HP側の第1番目の駆動車輪23Aaが先行しているとともにこの第1番目の駆動車輪23Aa位置とOP側の第6番目の駆動車輪23Af位置との前後ずれ量(移動棚1の両端部前端位置同士の前後ずれ量でもある)がδである場合(この場合、後行側の駆動車輪23Afが基準位置となる)、端部の第1番目の駆動車輪23Aaでの減速値(減速量である)Pとしてδに相当する値[具体的には、両駆動車輪23Aa,23Afのモータ27を制御するインバータ28の指令周波数の差に相当する値で、例えば両端部での指令周波数が51.5Hzおよび50Hzである場合には、1.5(51.5−50)Hzとなる]が求められると(例えば、予め、δとPとのテーブルが具備されており、δが決まるとPが自動的に決まる)、例えば第2番目の駆動車輪23Abの減速値Pが(L/L)×Pとなる。同様に、第3番目の駆動車輪23Acの減速値Pが(L/L)×Pとなり、第4番目の駆動車輪23Adの減速値Pが(L/L)×Pとなり、第5番目の駆動車輪23Aeの減速値Pが(L/L)×Pとなる。
したがって、移動棚1が、例えば前進方向FWに移動している最中に、HP側がOP側よりも先行して傾斜すると、移動棚1の左右端部に設けられたエンコーダ37からの検出値が前後ずれ量演算部42に入力されて前後ずれ量δが求められる。
そして、この求められた前後ずれ量δが端部減速値演算部43に入力されて、先行しているHP側の端部駆動車輪23Aaのモータ27を制御するインバータ28に、前後ずれ量δがなくなるような端部減速値、すなわちδをなくし得る周波数指令Pが求められて中間部減速値演算部44に出力される。
この中間部減速値演算部44においては、前後ずれ量δおよび端部減速値Pに基づき、同じく、先行している中間部駆動車輪23Aのモータ27を制御するインバータ28に、基準位置に対するそれぞれの位置に比例した中間部減速値(周波数指令)Pが出力される。
このように、移動棚1が幅方向Bに対して傾斜した場合には、両端部における前後ずれ量δが求められ、この前後ずれ量δがなくなるような減速値Pを、端部駆動車輪23Aのモータ27を制御するインバータ28に出力するとともに、中間部駆動車輪23Aのモータ27を制御するインバータ28にも、その位置に比例した減速値Pを出力するようにしたので、複数の駆動車輪23Aが設けられた移動棚1の姿勢を制御する場合でも、安価な構成で且つ容易に制御することができる。簡単に言えば、中間部駆動車輪23Aの制御については、端部駆動車輪23Aの前後ずれ量δをなくすための修正量を、その幅方向での車輪設置箇所に応じて、つまり基準距離に対する中間距離の比により求めるようにしたので、中間部分にはエンコーダを必要とせず、したがって制御が容易となり且つ設備コストの低減化を図ることができる。すなわち、安価な構成の移動棚設備を得ることができる。
なお、上述した各制御手段に設けられて所定の処理・演算を行う演算部などは、例えばプログラムまたは電子回路により実行されてその機能を発揮し得るものである。
ところで、上記説明においては、移動棚1の各車輪設置箇所における少なくとも一つの車輪23を駆動車輪とするとともに両端部にエンコーダ37を配置したが、例えば図12に示すように、移動棚1が幅方向に非常に長く駆動車輪51同士間に駆動しない案内車輪52が複数配置される場合には、全ての駆動車輪51位置にエンコーダ53が設けられて、このエンコーダ53が設置された車輪設置箇所においても、前後ずれ量がなくなるような(すなわち、移動棚の撓みがなくなるような)制御が行われる。
すなわち、中間部駆動車輪51位置に、その中間位置での移動量を検出する中間部移動量検出手段が配置されすなわち中間部移動量検出器としてのエンコーダ53が配置されるとともに、制御手段41には、図13に示すように、上記エンコーダ53に対応する駆動車輪51を駆動するモータを制御するインバータに、移動棚1の両端部を通るとともに前後ずれ量δを端部駆動車輪51A,51D同士間の基準距離Lで除して得られる傾きを有する仮想直線αに対して、前後方向でのずれ量(撓み量)δ,δ(δ)がなくなるように、中間部減速値または中間部増速値を求めるとともに出力する撓み修正値演算部45が具備されることになる。なお、撓み修正値演算部45は、図10の制御手段41のブロック図に仮想線にて示しておく。
上記撓み修正方法を具体的に説明すれば、例えば移動棚1が前後ずれ量δが発生して傾斜するとともにその中間部分についても後方にずれて前後ずれ量(撓み量)δが発生すると、中間部分に対して両端部が先行することになる。
このとき、両端部を結んだ仮想直線αを考えるとともに、この仮想直線αと、中間部分での駆動車輪設定箇所に設けられたエンコーダ53にて検出された中間部移動量とから中間部ずれ量δが求められ、そしてこの中間部ずれ量δがなくなるように、中間部分における駆動車輪51のモータを制御するインバータに減速値または増速値が出力される。なお、駆動車輪51,51同士間に、さらに駆動車輪を配置してもよく、この場合、これら駆動車輪51,51同士間に配置される駆動車輪のモータを制御するインバータについては、上述した比例配分方式による速度制御を適用すればよい。
上述したように、移動棚が非常に長くて駆動車輪が多数配置されている場合に、所定位置の駆動車輪設置箇所にエンコーダを配置するとともに、移動棚が傾斜するとともに中間部分が撓んでずれ量が発生した場合に、左右端部位置を通過する仮想直線に対するずれ量を求め、そしてこのずれ量がなくなるように制御することにより、安価な構成で且つ容易に、移動棚に発生する撓みをなくす、つまりずれを修正することができる。
さらに、このような移動棚におけるエンコーダが設けられた駆動車輪設置箇所同士間(駆動車輪同士間)に配置される駆動車輪についても、比例配分方式による制御を適用することにより、やはり、安価な構成で且つ容易にその姿勢制御を行うことができる。
ところで、図12においては、駆動車輪設置箇所においては、必ず、エンコーダを配置するようにしたが、図14に示すように、移動棚1における駆動車輪61の設置箇所同士間の任意箇所に非駆動の案内車輪62を配置するとともに、所定の駆動車輪61の設置箇所にだけエンコーダ63を設けるようにしたものについても、上述した制御を適用することができる。
A 移動方向
B 左右方向
C 車輪設置箇所
1 移動棚
2 固定棚
3 移動経路
4 操作盤
5 制御盤
7 磁石体
8 磁気ガイドセンサ
10 磁気センサ部
11 下部フレーム体
21 下部フレーム体
23 車輪
27 駆動用モータ(駆動用電動機)
28 駆動制御部(インバータ)
31 端部移動量検出手段
36 案内輪
37 エンコーダ
41 制御手段
42 前後ずれ量演算部
43 端部減速値演算部
44 中間部減速値演算部
45 撓み修正値演算部
51 駆動車輪
52 案内車輪
53 エンコーダ
61 駆動車輪
62 案内車輪
63 エンコーダ

Claims (4)

  1. 車輪を有して前後方向の移動経路上で移動自在にされるとともに前後方向と直交する左右方向で長くされた移動棚が複数台配置されてなる移動棚設備であって、
    各移動棚の底部において、左右方向に沿って所定間隔置きで車輪設置箇所を複数設けるとともにこれら各車輪設置箇所の前後位置にそれぞれ車輪を設け、
    これら各車輪設置箇所における前後いずれかの車輪を電動機により駆動される駆動車輪となし、
    上記車輪設置箇所のうち左右端部に当該移動棚の端部移動量をそれぞれ検出する端部移動量検出器、および少なくともこれら端部移動量検出器にて検出された各端部移動量に基づき上記各駆動車輪の電動機を制御する制御手段を具備し、
    上記制御手段に、上記検出された各端部移動量を入力して移動棚の両端部での移動量の差である前後ずれ量を求める前後ずれ量演算部と、
    この前後ずれ量演算部で求められた前後ずれ量を入力して当該前後ずれ量をなくすような端部減速値を求めるとともに当該端部減速値を移動方向で先行している先行端部に設けられた駆動車輪の電動機の駆動制御部に出力する端部減速値演算部と、
    上記前後ずれ量演算部で求められた前後ずれ量を入力して端部駆動車輪を除いた中間部駆動車輪に対する中間部減速値を求めるとともに当該中間部減速値を中間部駆動車輪の電動機の駆動制御部に出力する中間部減速値演算部とを具備し、
    且つ上記中間部減速値演算部から出力される中間部減速値は、端部減速値に、基準距離と、移動方向で先行していない後行端部の車輪位置を基準とする基準位置から各中間部駆動車輪位置までの中間距離との比を乗算して得られる値としたことを特徴とする移動棚設備。
  2. 中間部駆動車輪位置に、その中間位置での移動量を検出する中間部移動量検出器を具備し、
    上記中間部移動量検出器に対応する駆動車輪を駆動する電動機の駆動制御部に、移動棚の両端部を通るとともに前後ずれ量を端部駆動車輪同士間の基準距離で除して得られる傾きを有する仮想直線に対して、前後方向でのずれ量をなくすように、中間部減速値または中間部増速値を求めて出力するための撓み修正値演算部を具備したことを特徴とする請求項1に記載の移動棚設備。
  3. 各車輪設置箇所に設けられる駆動車輪を、その設置位置が隣接する駆動車輪同士で前後に異なるように、千鳥状に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の移動棚設備。
  4. 移動棚の底部の任意の車輪設置箇所間に、非駆動の案内車輪を配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の移動棚設備。
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